JP2022011793A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化で膨張収縮した際の搬送路の長さの変化を確実に吸収できる紙葉類搬送装置を提供する。【解決手段】紙葉類搬送装置は、搬送方向に連結される複数の搬送路11と、搬送路11と搬送路11を、搬送方向の相対位置を変化可能に連結する連結部15(連結本体部60とその接続口に一端部が挿入される接続アダプタ90で構成され、連結を維持して挿入の深さを変化可能となっている)と、連結部15によって連結された搬送路11に互いが離れる方向(連結本体部60と接続アダプタ90と互いに離れて挿入深さが浅くなる方向)の力を加える付勢部71と、付勢部71の作用を連結が外れない範囲に制限するストッパ部72とを有する。【選択図】図11

Description

本発明は、遊技場などにおいて紙幣等の紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に関する。
遊技場には、紙幣の投入を受けて遊技者に遊技球(パチンコ球など)を貸し出す遊技球貸機とパチンコ機などの遊技機とを一組にしたものを複数組併設収容した遊技機島が設置される。遊技機島の内部には、各遊技球貸機に投入された紙幣を遊技機島の端部に設けた金庫まで搬送する搬送装置が設けてある。
遊技場内には、上記の遊技機島が複数配列されており、通常、閉店後に、それぞれの遊技機島の金庫に蓄積されている紙幣を従業員等が集めて回り、事務所の主金庫に収めるといった作業が行われる。
下記特許文献1には、各遊技機島の金庫に蓄えられている紙幣を事務所の主金庫まで自動的に搬送して回収する紙葉類回収搬送システムが開示されている。このシステムの搬送経路は、各遊技場の規模やレイアウトの違いに対応できるように、所定長の直線状やカーブした搬送路を複数繋ぎ合わせて構成されている。
繋ぎ合わせた各搬送路は環境温度の変化により膨張・収縮するので、搬送経路が長くなると、繋ぎ合わせた多数の搬送路のそれぞれで生じる膨張・収縮による長さの変化が累積し、収縮の場合は接続箇所に隙間が生じたり、膨張の場合は繋ぎ合わせた搬送路同志が強く押し合って曲がったりしてしまう。
そこで、下記特許文献2には、膨張・収縮による搬送路の長さの変化を連結部で吸収する構成が開示されている。連結部は、連結本体部と該連結本体部の接続口に挿入されて接続される接続アダプタで構成され、接続アダプタの他端には上流側の搬送路が、連結本体部の他端には下流側の搬送路が、それぞれ接続される。連結本体部と接続アダプタは、接続を維持した状態のままで、挿入の深さを、施工時の標準位置に対して±10mmの範囲で変化可能となっており、この部分で膨張・収縮による搬送路の長さの変化を吸収するようになっている。
特開2014-188102号公報 特開2018-5492号公報
特許文献2では、連結部で、膨張・収縮による搬送路の長さの変化を吸収する仕組みになっている。しかし、熱膨張により接続アダプタが連結本体部へ深く挿入した状態になった後、環境温度が下がって搬送路が収縮したとき、その収縮による長さの変化を連結部がうまく吸収できずに、接続アダプタが連結本体部へ深く挿入した状態のままとなって搬送経路に歪が生じたり、他の接続箇所で搬送路同士の接続が外れたりする等の問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、膨張収縮による搬送路の長さの変化を確実に吸収できる紙葉類搬送装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは以下の通りである。
[1]紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置において、
搬送方向に連結される複数の搬送路と、
前記搬送路と搬送路を、搬送方向の相対位置を変化可能に連結する連結部と、
前記連結部によって連結された搬送路に、互いが離れる方向の力を加える付勢部と、
を有する
ことを特徴とする紙葉類搬送装置。
本発明の実施の形態に係る紙葉類回収搬送システムが設置された遊技場の店内レイアウトの一例を示す図である。 紙葉類回収搬送システムの概略構成を示す図である。 搬送管内の紙幣を、該紙幣の後端側から搬送補助体が押し動かす状態を示す説明図である。 直線部分の搬送管を示す斜視図である。 直線部分の搬送管の延設方向に垂直な断面図である。 搬送補助体の平面および正面を示す図である。 搬送管内に搬送補助体を挿入した状態における搬送管および搬送補助体を示す断面図である。 図2に示す紙葉類回収搬送システムにおける集合金庫の周囲の搬送管および集合金庫の内部を示す図である。 集合金庫の背面を示す斜視図である。 連結部にその前後の搬送管を接続した状態を示す斜視図である。 連結部にその前後の搬送管をそれらの連結を解いて示す斜視図である。 連結本体部に接続アダプタを挿入して連結した状態であって挿入が最も浅い状態(最浅連結状態)を示す斜視図である。 連結本体部に接続アダプタを挿入して連結した状態であって挿入が最も深い状態(最深連結状態)を示す斜視図である。 接続アダプタを示す六面図である。 接続アダプタを示す斜視図である。 連結本体部を示す六面図である。 連結本体部の上流側接続口に接続アダプタの下流側端部を接続する際のリブの繋がり状態を示す図である。 接続アダプタ側のリブと連結本体部側のリブとの繋がり状態を拡大して示す図である。 固定金具を示す六面図である。 固定金具を示す斜視図である。 連結本体部に固定金具を取り付けた状態の六面図である。 連結本体部に固定金具を取り付けた状態の斜視図である。 付勢部の組立・分解図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る紙葉類回収搬送システム1が設置される遊技場2の店内レイアウトの一例を示している。図2は、紙葉類回収搬送システム1の概略構成をしている。遊技場2の店内には、複数の遊技機島3が通路を隔てて多数配列されている。各遊技機島3には、紙幣の投入を受けて遊技者に遊技球(パチンコ球)を貸し出す遊技球貸機4とパチンコ機などの遊技機5とを一組にしたものが背中合わせになるようにして表裏面に複数組併設収容されている。
紙葉類回収搬送システム1は、遊技機島3の内部に設けられて各遊技球貸機4の背面から排出された紙幣を取り込んで遊技機島3の端部の金庫まで搬送する島内紙幣搬送装置7と、各遊技機島3の上方(たとえば、天井裏や天井近く)を巡って、各遊技機島3の金庫に収容された紙幣を回収して遊技場2の事務所等に設置された集合金庫9まで搬送する主搬送装置10(本発明に係る紙葉類搬送装置)と、各遊技機島3の金庫から紙幣を繰り出し、該金庫の上方を通る主搬送装置10の搬送路11まで紙幣を中継搬送する中継搬送装置8を備える。
各遊技機島3の島端に設けられた中継ボックス6には、金庫と、島内紙幣搬送装置7および中継搬送装置8の駆動部、制御部、などが収容されている。集合金庫9には、金庫のほか、主搬送装置10の駆動部や制御部が収容されている。
主搬送装置10の搬送路11は、事務所の集合金庫9から出て、各遊技機島3の中継ボックス6の設置箇所の上方を経由し、再び集合金庫9に戻るように施設される。図2の例では、主搬送装置10の搬送路11は、集合金庫9を出た後、天井裏の高さまで延びて天井裏に入り、該天井裏に沿って各遊技機島3の中継ボックス6の設置個所の真上あたりを巡った後、下降して集合金庫9へ戻るように延設されている。
紙葉類回収搬送システム1の主搬送装置10の搬送路11は、筒状の搬送管12となっている。主搬送装置10は、搬送管12内に空気流を発生させ、該空気流を受けて搬送管12内を移動する搬送補助体16(図3、図6参照)で紙幣Pをその後方から押し動かして下流(搬送方向FW)へ搬送するようになっている。
ここでは、島内紙幣搬送装置7や中継搬送装置8についても同様の方式で紙幣を搬送する。すなわち、中継搬送装置8においては、中継ボックス6から上方へ向かう空気流を発生させ、この空気流の作用で搬送補助体16を上方へ移動させ、該搬送補助体16で紙幣を、下方から押し上げて、上方の搬送路11に介挿された取込装置14まで搬送するようになっている。島内紙幣搬送装置7や中継搬送装置8は、ベルト搬送など他の搬送方式を採用してもよい。
主搬送装置10の搬送路11は、複数の搬送管12を繋ぎ合わせて構成されている。搬送管とその隣の搬送管は連結部15や固定連結部18,取込装置14等を介して接続される。連結部15は、温度変化等に膨張・収縮によって搬送管の長さが変化しても、全体の設置状態に歪が生じないように、搬送管の長さの変化分を吸収する役割を果たす。連結部15の詳細は後述する。固定連結部18は、搬送管の膨張収縮を吸収する機能を具備せずに搬送管と搬送管を互いの距離が固定の位置関係(変化不能な位置関係)で接続する。
取込装置14は、中継搬送装置8によって搬送されてきた紙幣を主搬送装置10の搬送路11内に取り込む機能を果たすと共に、前後の搬送管を連結する機能を果たす。
図8は前面カバーを外した状態の集合金庫9とその近傍の搬送管12を示し、図9は、集合金庫9の背面側を示している。図8に示すように、集合金庫9の内部には、空気流発生装置21と、紙幣分離・搬送補助体循環装置22が設けてある。紙幣分離・搬送補助体循環装置22は、搬送補助体16を搬送管12内へ送り出す搬送補助体挿入装置23の機能と、紙幣とこれを後方から押し動かして搬送してきた搬送補助体16(主搬送装置10の搬送路11を一周して戻って来た搬送補助体16)とを分離してそれぞれを回収する分離回収装置24の機能を備えると共に、分離回収装置24で回収した搬送補助体16を搬送補助体挿入装置23に引き渡して循環的に使用させる機能を果たす。分離回収装置24で回収した紙幣Pは、集合金庫9内の紙幣収納部25に収容される。
空気流発生装置21はモータで羽を回転させることによって空気流を発生させる。空気流発生装置21の空気吹き出し側は搬送補助体挿入装置23の空気流入口に接続され、搬送補助体挿入装置23の空気流出口には搬送管12の始端が接続されている。遊技場内の経路を一周して戻って来た搬送管12の終端は分離回収装置24の空気流入口に接続され、分離回収装置24の空気流出口には空気流発生装置21の空気吸い込み側が接続されている。
なお、主搬送装置10の搬送路11の途中の適所には、空気流を増強するための補助ブロア(図示省略)が設けてある。たとえば、補助ブロアは搬送路がカーブしている箇所に設けられる。補助ブロアは、集合金庫9まで搬送補助体16を確実に到達させるために下流へ向かう空気流を増強する役割を果たす。補助ブロアは、上流側の空気を吸引する機能を有してもよい。
集合金庫9の内部に設置された、紙葉類回収搬送システム1の制御部27は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部として構成される。制御部27は、空気流発生装置21、紙幣分離・搬送補助体循環装置22、取込装置14、補助ブロアなどの動作を制御する。また、中継ボックス6内には島内紙幣搬送装置7や中継搬送装置8の動作を制御する制御部が設けてあり、集合金庫9内の制御部27と各中継ボックス6内の制御部は連携して動作する。
紙葉類回収搬送システム1による紙幣の回収は次のように行われる。
遊技機島3の各遊技球貸機4から投入された紙幣は、島内紙幣搬送装置7によって遊技機島3の端部の中継ボックス6へ搬送されて内部の金庫に一時的に収納される。各遊技機島3の中継ボックス6内の金庫に収納された紙幣を集合金庫9に回収する際には、1または2以上の中継ボックス6の金庫から紙幣を繰り出し、中継搬送装置8によって上方の取込装置14へと搬送し、取込装置14はその紙幣を主搬送装置10の搬送路11の中へ取り込んで待機させる。
搬送路11内への紙幣の取り込が完了すると、それらの紙幣を集合金庫9まで搬送して回収するために、集合金庫9内の搬送補助体挿入装置23から搬送補助体16が搬送路(搬送管)11内へ送出される。送り出された搬送補助体16は、空気流の作用を受けて主搬送装置10の搬送路11内を下流に向けて移動し、紙幣を回収しながら集合金庫9へ戻ってくる。その際、搬送補助体16は、図3に示すように、紙幣Pを、その後方から押し動かして搬送(図中の搬送方向FW)する。
このように、空気流の作用を受けて搬送補助体16が移動し、この搬送補助体16によって紙幣を後方から押し動かして搬送するので、紙幣自体は空気流から推進力を得る必要がない。したがって、空気流を受けるために紙幣を折り曲げる等の措置を施すことはない。また、搬送補助体16は、折り曲げた紙幣等に比べて効率よく空気流から推進力を得ることができるので、紙幣を効率よく、また一度に複数枚を、搬送することができる。
次に、搬送管12および搬送補助体16の形状について詳細に説明する。
図4は、直線部分における搬送管12の斜視図を、図5は、同部分の搬送管12の延設方向FW(=紙幣Pの搬送方向FW=空気流の流れる方向)に垂直な断面形状を示す図である。搬送管12は、厚さ1.5ミリほどの樹脂で形成されている。搬送管12は、たとえば、押し出し成型によって形成される。
搬送管12の直線部分の延設方向FWに垂直な断面の形状は、長方形の長辺の中央部分が外側へ矩形に拡張した形状を成している。詳細には、搬送管12は、断面で長方形の短辺を成す壁部31と、断面で長方形の長辺を成す側壁部32と、側壁部32の中央部分において外側へ矩形に張り出した拡張部33とを備えている。なお、搬送管12の延設方向(搬送方向FW)に垂直な略長方形の断面における短辺方向をX方向、長辺方向をY方向とする。X方向、Y方向それぞれにおいて搬送管12の中心に向かう方向を内側、中心から内壁へ向かう方向を外側と呼ぶものとする。
拡張部33は、搬送管12の内側方向へ立設された分離壁34によって2つに区切られている。分離壁34は拡張部33の内壁にT字型の部材を貼り付けて形成されている。
側壁部32には、搬送管12の内側方向へ突起した複数本のリブ35が搬送方向に沿って延設形成されている。本例では、側壁部32と拡張部33の境界部に搬送管12の内側へ突出するリブ35が搬送方向FWに沿って形成されている。分離壁34はリブ35と同じ高さになっており、分離壁34の頂部はリブとしての作用を果たす。以後、分離壁34をリブ34とも称する。
側壁部32は、搬送される紙幣Pの紙面に対向する一対の内壁となっている。紙幣Pは長方形をなしており、搬送管12内を、長辺が搬送方向FWとなる向きで搬送される。言い換えると、紙面Pが搬送管12の側壁部32に対向しかつ紙幣Pの一方の短辺が搬送方向FWの先端側となり他方の短辺が後端側となる向きで搬送される。
搬送管12の対向する一対の壁部31の間隔Dyは紙幣Pの短辺より僅かに長くされている。また、対向する一対の側壁部32(リブ35や拡張部33、分離壁34が形成されていない部分(基準平面部とする))の間隔Dxは21ミリほどに設定されている。各側壁部32に設けられた拡張部33は側壁部32(基準平面部)よりも外側へ6ミリほど拡張している。リブ35および分離壁34の頂は、側壁部32(基準平面部)から内側へ約2ミリの高さになっている。リブ35の高さは適宜に設定すればよい。
なお、搬送管12はその長手方向を縦、横のほか任意の角度に傾けて設置して使用することができ、どの角度でも搬送補助体16は円滑に搬送管12の中を移動することができる。図5は、長方形の断面のうちの長辺が縦になるように設置した縦姿勢の搬送管12を示している。
図6は、搬送補助体16の平面および正面を示している。搬送補助体16は、各部で径が異なる断面円形の柱状を成している。搬送補助体16は、円柱の中心軸が搬送管12のY方向となるように搬送管12内に挿入されて使用される。搬送補助体16は、長さ方向にその中心に対して対象な形状であり、一方の端から順に、頭部16a、頭部よりやや径の小さい首部16b、頭部16aより径が大きい大径部16c、首部16bと同径であって長さ方向の中央に位置する括れ部16d、大径部16c、首部16b、頭部16aを有して構成される。搬送補助体16は、軽量、丈夫であり、たとえば、プラスティックなどにより内部が空洞に形成される。なお、軽量、丈夫であれば、発泡スチロールや押出発泡ポリスチレンなどにより形成されてもよい。
図7は、搬送管12内に搬送補助体16を挿入した状態の断面を示している。同図は、延設方向FWに垂直であって搬送補助体16の中心軸を通る断面である。搬送補助体16の各部の径は、搬送管12の内縁形状に対応している。すなわち、搬送補助体16の中心軸を通る断面形状は、延設方向FWと垂直な断面における搬送管12の内縁形状に対応した形状となっており、搬送管12の内側を、内壁との間に所定のクリアランスをあけてほぼ塞ぐ形状になっている。
このように、搬送補助体16は、搬送管12の内縁形状に対応する形状(若干のクリアランスをもってほぼ同一の形状)をなして搬送管12の断面のほぼ全体を塞ぐので、空気流の作用を効率よく受けて移動することができる。さらに搬送補助体16は上流からの空気流が搬送補助体16の下流側へ至るのを防ぎ、下流側での空気流の乱れを抑制する役割を果たす。
紙幣Pは、搬送管12内の空気流から作用を受けると側壁部32に張り付く傾向にある。すなわち、紙幣Pの一方の紙面とこれに対向する側壁部32との間隔と、他方の紙面とこれに対向する側壁部32との間隔とが均等になることはほとんどなく、いずれかの間隔が他方より狭くなる。空気流の流速は狭い間隔側で広い間隔側より速くなるため、狭い間隔側の気圧が広い間隔側の気圧より低くなり、この気圧差によって紙幣Pが狭い間隔側の側壁部32へ吸着・押圧される。そうなると、狭い間隔側の間隔がさらに狭くなり、紙幣Pが側壁部32へ張り付き吸着する現象が生じる。
紙幣Pが強く側壁部32に張り付くと、搬送補助体16で紙幣Pを押し動かして搬送することが難しくなる。しかし、上記のように搬送補助体16はその下流側への空気の流れを遮る(少なくする)作用を果たすので、紙幣Pが張り付き吸着する力は小さくなり、円滑な搬送が実現される。
搬送補助体16が有する2つの大径部16cは、搬送管12の分離壁34に区切られた2つの拡張部33のそれぞれに係合する。本例では、拡張部33を分離壁34によって2つに区切ると共に、これらの拡張部33を搬送管12のY方向の中央寄りに設けてあるので、搬送補助体16を安定した姿勢に維持して移動させることができる。また、搬送補助体16の姿勢が安定するので、紙幣Pの後端に搬送補助体16の大径部16cが適切に当接して安定した搬送力を与えることができる。また、搬送管12と搬送補助体16との間に紙幣Pが巻き込まれ難くなる。
また、搬送補助体16は、大径部16cを設けることで、空気流の作用を受ける部分の面積が拡大し、移動するための力を効率よく受けることができる。また、大径部16cを設けて空気流の作用を効率的に受けるので、その分、頭部16aの径を小さくすることができる。頭部の径を小さくすることで、搬送管12内の対向する一対の側壁部32の間隔(幅(Dx))を狭くすることができ、紙幣Pの倒れを防ぐことができる。
さらに、側壁部32に設けた複数本のリブ35の存在により、紙幣Pが側壁部32にぴったりと張り付くことが防止される。すなわち、紙幣Pと側壁部32との接触面積が少なくなって摩擦が軽減され、静電気の発生等を抑えることができる。また、紙幣Pが側壁部32に張り付いた場合でも、その紙幣Pはリブ35の先端部分で支持されるため、リブ35の周辺では側壁部32と紙幣Pとの間に隙間が確保され、張り付き力が小さく抑えられる。また分離壁34によって紙幣Pが支えられるので、紙幣Pが拡張部33の窪みに落ち込むことが防止される。
また、側壁部32から内側に突出する複数のリブ35や分離壁34の頂部は、搬送管12の幅方向(X方向)における実質的な紙幣Pの通路幅Wを、基準平面部間距離Dxより狭くする役割を果たす。これにより、紙幣Pが搬送管12内で一方の側壁部32側へ倒れに難くなり、紙幣Pの姿勢がY方向に沿うように保持される。特に、リブ35を複数設けることで、紙幣Pの上記倒れを適切に防ぐと共に、紙幣Pの側壁部32への張り付きも効果的に防止される。なお、リブ35を設けた分だけDxを大きくすることができ、これによって搬送管12の断面積を大きくして搬送補助体16が空気流の作用を受けやすくなっている。
本実施の形態に係る搬送補助体16の場合、大径部16cの径が最も大きいので、図3に示すように、この大径部16cが紙幣Pの後端に当接して押し動かすようになる。
なお、搬送補助体16は例示した形状に限定されず、たとえば、括れ部16dを設けずに2つの大径部16cを一体とした形状であってもよいし、頭部16aを設けない形状としても良いし、軸に垂直な断面形状が矩形にされてもよい。安定した姿勢で紙幣を後方から押し動かすことの可能な適宜の形状としてよい。
次に、搬送路11同士を連結する連結部15について説明する。
主搬送装置10の搬送路11は複数の搬送管12を連結部15で連結して構成される。図2に示すように、主搬送装置10の搬送路11は、複数の遊技機島を巡るように長い距離を延設されるので、温度変化による搬送管12の長さの変化が、累積して、無視できない大きさになる。搬送管12が縮んだ場合には接続箇所に隙間が生じ、伸びた場合には接続箇所で搬送管12同士が押し合って大きな応力がかかり屈折することがある。
そこで、温度変化等によって搬送管12の長さが変化しても、全体の設置状態に歪が生じたり、大きな隙間が生じたりしないように、搬送管12の長さの変化分を連結部15で吸収する。
たとえば、主搬送装置10の搬送路11の天井裏等への取り付け方法を、搬送管12の外形に対応する通し穴の開設された支持板の該通し穴に搬送管12を通し、この支持板を天井裏等の枠木等へネジ止めする方法とする。支持板は、カーブした搬送路の入口および出口の箇所と直線区間の途中の適所に必要数設置される。
このような取り付け方法の場合、直線区間の搬送管12は、膨張収縮したとき、支持板の通し穴の中を摺動して自在に伸縮することができる。しかし、90度カーブした湾曲区間の搬送管は入口と出口が90度向きの異なる支持板に支持されているので、たとえば、湾曲区間の搬送管の入口側に接続された直線区間の搬送管12が、膨張して、湾曲区間の搬送管の入口を正面から押圧したとき、湾曲区間の搬送管の出口側は、上記押圧方向には動かないように出口側の支持板に支持されているので、湾曲区間の搬送管に大きな歪が生じたり、接続箇所が外れたりしてしまう。本実施の形態では、直線区間の途中の1または複数個所に連結部15を設けることで上記問題を解決する。
図10は連結部15の前後に搬送管12を接続した状態を示す斜視図であり、図11はそれらの連結を解いて示す斜視図である。連結部15は、連結本体部60と、接続アダプタ90を備える。連結本体部60には、連結本体部60を上下および背面の3方向から包み込む固定金具70が取り付けてある。図中、紙幣Pの搬送方向(空気流の流れる方向)を矢印Fwで示してある。
連結本体部60の上流側接続口61には、接続アダプタ90の下流側端部91が挿入され、接続アダプタ90の上流側接続口92には上流側の搬送管12が挿入されて接続される。連結本体部60の下流側接続口62には、下流側の搬送管12が挿入され接続される。
図10、図11に示すように、連結部15は、上流側の搬送管12と下流側の搬送管12の間に介在し、上流側の搬送管12と下流側の搬送管12を搬送方向の相対位置(互いの距離)を変化可能に連結する。具体的には、接続アダプタ90と連結本体部60は、接続アダプタ90の下流側端部91を連結本体部60の上流側接続口61に挿入して連結されると共に、連結を維持したまま挿入の深さを一定範囲で変化させることができるようになっている。
図12および図13は固定金具70を装着した連結本体部60に接続アダプタ90を挿入した状態を示す斜視図であり、図12は連結を維持する範囲で挿入が最も浅い状態(最浅連結状態)を示し、図13は挿入が最も深い状態(最深連結状態)を示している。最深連結状態は、最浅連結状態に比べて約20mm深く挿入されている。
固定金具70には、連結本体部60と接続アダプタ90が相互に離れて挿入が浅くなる方向(以後、引き離し方向とする)の力を加える付勢部71と、付勢部71の作用を、連結本体部60と接続アダプタ90の連結が外れない範囲(最浅連結状態まで)に制限するストッパ部72が設けてある。
以下、連結部15の各部の構成についてより詳しく説明する。
図14は接続アダプタ90を示す六面図、図15は接続アダプタ90の斜視図である。接続アダプタ90は、内側形状および外側形状がそれぞれ搬送管12のそれらと同一の下流側端部91と、下流側端部91の上流側に続く上流側接続口92とを備え、下流側端部91と上流側接続口92の境界には、外方へ数ミリ突起して外周面を一周する当接縁93が設けてある。
接続アダプタ90の上流側接続口92の内側形状は搬送管12の外形に対応した形状を成している。上流側の搬送管12は、ゴムなどの弾性素材で形成された図示省略の薄いパッキンを外周に被せた状態で接続アダプタ90の上流側接続口92の中へ、該搬送管12が下流側端部91の上流端に突き当たるまで、挿入されて気密に接続される。
接続アダプタ90の下流側端部91の内側には、搬送管12の内側に形成されたリブ34、35と同様のリブ94、95が形成されており、このリブ94、95は接続アダプタ90の下流側端部91の下流端からさらに下流へ延長されて突出している。接続アダプタ90の上流側接続口92に上流側の搬送管12を奥まで挿入したとき、搬送管12の内側に形成されたリブ34、35と下流側端部91の内側に設けられたリブ94、95が繋がるようになっている。
図16は連結本体部60を示す六面図である。連結本体部60は、図16等に示すように、矩形箱状の外形を成しており、一方の側壁面(正面側)は、ラッチ式ファスナー65を解除することで取り外し可能になっている。連結本体部60の上流側接続口61の内側形状は、これに挿入される接続アダプタ90の下流側端部91の外側形状に対応している。また下流側接続口62の内側形状は、これに挿入される搬送管12の外側形状に対応している。下流側の搬送管12はパッキンを外周に被せた状態で連結本体部60の下流側接続口62の中へ、突き当たるまで挿入されて気密に接続される。
連結本体部60の内側には、搬送管12の内部に設けられたリブ34、35と同様のリブ63、64が設けてあり、連結本体部60に接続アダプタ90を接続したとき、接続アダプタ90側のリブ94、95と連結本体部60内のリブ63、64が繋がるようになっている。また、下流側接続口62に搬送管12を接続したとき、連結本体部60内のリブ63、64と搬送管12内のリブ34、35が繋がるようになっている。
図17は、連結本体部60の上流側接続口61に接続アダプタ90の下流側端部91を接続する様子を示している。連結本体部60の上流側接続口61に接続アダプタ90の下流側端部91を挿入すると、同図(b)に示すように、接続アダプタ90側のリブ94、95と連結本体部60内のリブ63、64とがリブの延設方向に少し(2cm程度)重なり合って(オーバーラップして)連続する。同図(b)は最浅連結状態である。同図(c)は、接続アダプタ90を連結本体部60の上流側接続口61に最も深く挿入した状態(最深連結状態)を示している。最深連結状態ではより長い距離に渡って接続アダプタ90側のリブ94、95と連結本体部60内のリブ63、64とが重なり合っている。
連結部15は、搬送管12の膨張収縮により長さが変化した場合にその長さの変化を連結本体部60と接続アダプタ90の接続部分で吸収する。たとえば、施工時に、図17(b)に示すように、最深連結状態と最浅連結状態の中間位置となるように接続する。このようにすれば、最深連結状態と最浅連結状態との挿入深さの差が20mmあるので、施工時に対して、膨張収縮による長さの変化を±10mmの範囲で吸収することができる。なお、施工時の接続位置は、最深連結状態と最浅連結状態の間であれば、中間位置でなくても良く、任意の位置でよい。たとえば、施工時の環境温度に応じて接続位置を調整すればよい。
連結本体部60側のリブ63、64と、接続アダプタ90側のリブ94、95は、連結本体部60への接続アダプタ90の挿入が最も浅い状態(最浅連結状態)でも、十分な重なりが確保される。
図18は、接続アダプタ90側のリブ94、95と連結本体部60側のリブ63、64との接続状態を拡大して示す図である。連結本体部60側の中央のリブ63は、並行な2本のリブ63a、63bで構成されており、それらの間に接続アダプタ90側のリブ94が挿入される。リブ63を構成する2本のリブ63a、63bの間隔はリブ94の厚みと略一致しており、リブ94は2本のリブ63a、63bの間に隙間なく挿入される。
このように、連結本体部60側の2本のリブ63a、63bの間に接続アダプタ90側のリブ94を挿入することで、連結本体部60の上流側接続口61へ接続アダプタ90の下流側端部91を挿入する深さが搬送管12の収縮膨張により変化しても、連結本体部60側のリブ63と接続アダプタ90側のリブ94を、それらの位置関係がずれることなく繋げることができる。
なお、連結本体部60側のリブ64と接続アダプタ90側のリブ95は、それぞれの一方の側面が互いに当接して先端部同士が重なり合う(オーバーラップする)ようになっている。ここでは、リブ64が内側にリブ95が外側となる位置関係でこれらは当接する。外側のリブ95が内側のリブ64を内側に少し押圧する位置関係になっており、これにより、これらのリブは密接に当接し円滑に繋がる。
図19は固定金具70を示す六面図、図20は固定金具70を示す斜視図である。図21は連結本体部60に固定金具70を取り付けた状態の六面図、図22は連結本体部60に固定金具70を取り付けた状態の斜視図である。
これらの図に示すように、固定金具70は、連結本体部60を、その上面、下面および一方(正面)の側壁面(取り外し可能となっていない方の側壁面)をコの字状に囲む形状を成しており、コの字の内側に連結本体部60を収納した状態で連結本体部60にネジで取り付けられる。固定金具70は、連結本体部60のラッチ式ファスナー65で取り外し可能な壁面側を囲まないので、連結本体部60に固定金具70を取り付けた状態で、その壁面をラッチ式ファスナー65を開放して取り外すことができ、内部での紙幣の詰まり等に容易に対応することができる。
固定金具70の搬送方向上流側の端部には、連結本体部60の上流側接続口61に挿入される接続アダプタ90に、引き離し方向の力を加える付勢部71と、付勢部71の作用を最浅連結状態の位置までに制限するストッパ部72が設けてある。
付勢部71は、接続アダプタ90に当接する押圧部材73と、押圧部材73を付勢するバネ74を有する。押圧部材73は、接続アダプタ90の下流側端部91の外縁形状に対応した形の穴である挿通口73aが開設された縦長矩形の押圧面部73bと、縦長矩形の押圧面部73bの上辺部および下辺部から上流方向へ突出した上下一対の腕部73cと、押圧面部73bの一方の側辺部から上流方向へ立設されて、押圧面部73bの変形を防止する補強板部73dを有する。
押圧面部73bに開設された挿通口73aは、接続アダプタ90の下流側端部91は通すが、下流側端部91と上流側接続口92の境界部に設けられた当接縁93は通さぬサイズ・形状でとなっている。ここでは、挿通口73aは、接続アダプタ90の下流側端部91の外側形状と相似であって、下流側端部91より僅かに大きく、かつ当接縁93の外形より小さいサイズにされている。
接続アダプタ90の下流側端部91は、上流側から押圧部材73の挿通口73aを通って連結本体部60の上流側接続口61へ挿入される。押圧部材73は挿通口73aの周囲部分が接続アダプタ90の当接縁93に下流側から当接して押圧する。
図23に示すように、上下一対の腕部73cのうちの上側の腕部73cは上流側へ所定長延びた後に上方へ屈曲し、この上方へ屈曲した部分の上流側の面に樹脂板75がネジ止めされている。下側の腕部73cは上側の腕部73cと上下対称に形成されており、下側の腕部73cは上流側へ所定長延びた後に下方へ屈曲し、この下方へ屈曲した部分の上流側の面に樹脂板75がネジ止めされている。
樹脂板75には、後述するスペーサ76の外径に対応した内径の穴75aが形成されており、樹脂板75がネジ止めされた腕部73cには、樹脂板75側の穴75aと同心の位置に、この穴75aより僅かに大径の穴73eが開設されている。穴73eはコイル状のバネ74の径より小さくされている。
スペーサ76の長さは、腕部73cの上流側へ延びた部分の長さと、腕部73cの板厚と、最深連結状態と最浅連結状態との挿入深さの差の距離と、樹脂板75の厚み分の長さを加えた長さになっている。スペーサ76はその穴に一方から通された、該スペーサ76より少し長いネジ77で、固定金具70の雌ネジ穴79にネジ止めされる。ネジ77の頭部はストッパ部72の機能を果たす。
固定金具70への付勢部71の組み付けは、図23に示すように、上下共に、ネジ77に、樹脂板75に開設された穴75aより外径が大きいワッシャ78を嵌め、次にスペーサ76を嵌め、該スペーサ76の外側に、押圧部材73の腕部73cの樹脂板75の穴75aを通し、その後にバネ74を嵌めた状態で、該ネジ77を固定金具70側の雌ネジ穴79に締め付けて固定する。固定金具70側の雌ネジ穴79は、固定金具70に装着された状態の連結本体部60の上流側接続口61の幅方向の中央に対応する位置であって上流側接続口61の上下にそれぞれ設けてある。
バネ74は、最浅連結状態のとき、ある程度圧縮された状態にあり、最深連結状態ときでもまだ完全な圧縮状態に至らずに余裕がある。
次に、連結部15の作用について説明する。
施工時に、たとえば、連結部15での連結状態が、最浅連結状態、もしくは最浅連結状態と最深連結状態との中間等の状態になるようにして搬送路11を連結して設置する。環境温度の上昇等により搬送管12が伸びると、連結部15の接続アダプタ90と連結本体部60との連結箇所において、接続アダプタ90の下流側端部91が、付勢部71による引き離し方向の力に抗して、連結本体部60の上流側接続口61の中へより深く入り込む。これにより、膨張による搬送管12の長さの変化が吸収され、搬送路全体あるいはその区間(例えば、湾曲搬送管と湾曲搬送管の間の直線区間)の経路長が維持される。なお、付勢部71のバネ74による付勢力は、強すぎない、つなわち、膨張の際に搬送管12が撓むことのない程度の強さにされている。
環境温度が降下した場合は、付勢部71が接続アダプタ90を引き離し方向に付勢しているので、搬送管12が収縮したときの長さの変化を、連結本体部60の上流側接続口61への接続アダプタ90の下流側端部91の挿入深さが浅くなって吸収する。付勢部71で接続アダプタ90を引き離し方向に付勢しない場合には、接続アダプタ90の下流側端部91の挿入深さが変化せずに、他の箇所に歪が生じる恐れがあるが、本発明では、付勢部71の作用により、収縮時の長さの変化を連結部15で円滑かつ確実に吸収することができる。
付勢部71は、接続アダプタ90の上下に設けられると共に接続アダプタ90の幅方向の中央に位置するので、接続アダプタ90(の当接縁93)に対して上下左右均等に引き離し方向の力を加えることができる。なお、接続アダプタ90を上下左右均等に付勢できるならば、付勢部71の配置は上下の幅方向中央に限定されるものではなく、たとえば、左右の2箇所であって上下方向の中央位置に設けても良いし、上下左右の4箇所としてもよいし、対角の2箇所や4隅に設けるようにしてもよい。また、押圧部材73は挿通口73aの周囲全周で接続アダプタ90の当接縁93に当接して均等に力を加えている。なお、上下左右に均等に力を加えることができれば、たとえば、数か所設けた突起部で接続アダプタ90の当接縁93に当接する構成でもよい。
また、スペーサ76の外周面と樹脂板75の穴75aの内面とが摺動して押圧部材73が進退するようにしたので、樹脂板75を設けずに、金属製の押圧部材73に設けられた穴73eの内側とスペーサ76の外周とが摺動する構成に比べてスムースな摺動が確保されると共に耐久性が向上する。
連結部15は、搬送路11が有する連結箇所のうちの一部に設けるようにし、他の連結箇所は、搬送管12の膨張収縮を吸収する機能を具備せずに搬送管と搬送管を互いの距離が固定の位置関係(変化不能な位置関係)で接続する固定連結部18であってもよい。カーブした箇所(湾曲搬送管)と次のカーブした箇所との間の直線区間には、その直線区間の距離に応じて連結部15を1または数か所に配置することが望ましい。たとえば、5mに1箇所は連結部15を設ける等である。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、連結部15を搬送管12とは別体に設けたが、連結部15の機能を果たす構造を、搬送管の端部に直接設けてもよい。具体的には、連結する一方の搬送管の端部に接続アダプタ90の下流側端部91(当接縁93および突出したリブを有する)の機能を持たせ、これに接続される他方の搬送管の端部に、連結本体部60の下流側接続口62以外の部分の機能を持たせる構造としてもよい。
付勢部71、ストッパ部72の構成は実施の形態に示すものに限定されず、それぞれの機能を果せば、形状、構造等は問わない。たとえば、バネ74は、板バネ等であってもよいし、他の弾性体を使用してもよい。
搬送補助体16の形状は実施の形態で示したものに限定されない。たとえば、断面矩形・多角形などの柱形状としてもよい。また、搬送補助体16をY方向中央部に対して対象な形状にしたが、Y方向に非対称な形状にされてもかまわない。
島内紙幣搬送装置7や中継搬送装置8は紙幣をベルト搬送などの方式で搬送する搬送装置であってもよい。
主搬送装置10についても、空気流の作用で移動する搬送補助体16で紙幣を押し動かして搬送する方式に限定されるものではない。たとえば、自走式の移動体が搬送管12の中を移動して紙幣を搬送するものでもよい。また、温度の変化によって膨張収縮して長さの変化する搬送路であれば、実施の形態で例示したものに限定されず、本発明を適用することができる。
実施の形態では、搬送路11は紙幣をその紙面を立てた状態で搬送する場合を示したが、紙幣を寝かせた状態で搬送する向きに設置されてもよい。
遊技機島3は、実施の形態で例示したパチンコ機と遊技球貸機を収容する構成に限定されず、メダル貸機とスロットマシン等を収容する遊技機島でもかまわない。
実施の形態では紙葉類として紙幣Pを例に説明したが、チケット、カードなど他の種類の紙葉類であってもかまわない。また、紙葉類の形状は長方形に限定されない。また本発明に係る紙葉類搬送装置の設置場所は遊技場に限定されず、他の施設でもかまわない。
1…紙葉類回収搬送システム
2…遊技場
3…遊技機島
4…遊技球貸機
5…遊技機
6…中継ボックス
7…島内紙幣搬送装置
8…中継搬送装置
9…集合金庫
10…主搬送装置
11…搬送路
12…搬送管
14…取込装置
15…連結部
16…搬送補助体
16a…頭部
16b…首部
16c…大径部
16d…括れ部
18…固定連結部
21…空気流発生装置
22…紙幣分離・搬送補助体循環装置
23…搬送補助体挿入装置
24…分離回収装置
25…紙幣収納部
27…制御部
31…壁部
32…側壁部
33…拡張部
34…分離壁
34…リブ
35…リブ
60…連結本体部
61…上流側接続口
62…下流側接続口
63…リブ
63a…リブ
63b…リブ
64…リブ
65…ラッチ式ファスナー
70…固定金具
71…付勢部
72…ストッパ部
73…押圧部材
73a…挿通口
73b…押圧面部
73c…腕部
73d…補強板部
73e…穴
74…バネ
75…樹脂板
75a…穴
76…スペーサ
77…ネジ
78…ワッシャ
79…雌ネジ穴
90…接続アダプタ
91…下流側端部
92…上流側接続口
93…当接縁
94…リブ
95…リブ

Claims (4)

  1. 紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置において、
    搬送方向に連結される複数の搬送路と、
    前記搬送路と搬送路を、搬送方向の相対位置を変化可能に連結する連結部と、
    前記連結部によって連結された搬送路に、互いが離れる方向の力を加える付勢部と、
    を有する
    ことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 前記付勢部の作用を、前記連結が外れない範囲に制限するストッパ部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 搬送路と搬送路を互いの搬送方向の相対位置を変化不能に連結する固定連結部をさらに有し、
    前記連結部で搬送路を連結する箇所と、前記固定連結部で搬送路を連結する箇所とを有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記搬送路は、筒状の搬送管であり、
    前記搬送管の内部に搬送方向の空気流を発生させる空気流発生装置を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
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