JP2021084726A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送管内に発生させた空気流を受けて管内を移動する搬送補助体で紙葉類を後方から押し動かして搬送する紙葉類搬送装置において、重力や遠心力によって紙葉類や搬送補助体が管内の一方の内壁に片寄る箇所においても、紙葉類の巻き込み・詰まりを防いで円滑な搬送を確保する。【解決手段】搬送管60は、通路幅方向(x方向)における紙葉類の位置を第1範囲R1´に規制する第1規制部(リブ65)と、搬送補助体30の位置を第2範囲R2´に規制する第2規制部(高い方の位置規制リブ66aと低い方の位置規制リブ66b)を有し、搬送補助体30の第2規制部によって位置規制される箇所である大径部30cの通路幅方向のサイズは第1範囲R1´より大きく、第1範囲R1´は第2範囲R2´の中に含まれ、第1範囲R1´の中心に対して第2範囲R2´の中心が、重力や遠心力によって紙葉類が片寄る方向にずれている。【選択図】図11

Description

本発明は、搬送管内に発生させた空気流によって紙幣などの紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に関する。
紙幣の投入を受けて遊技者に遊技球(パチンコ球など)を貸し出す遊技球貸機とパチンコ機などの遊技機とを一組にしたものを複数組併設収容した遊技機島の内部には、各遊技球貸機に投入された紙幣を遊技機島の端部に設けた金庫まで搬送する搬送装置が遊技機島の長手方向に沿って設けてある。
また、下記特許文献1および特許文献2には、遊技場内に分散する各遊技機島の金庫に蓄えられている紙幣を、閉店後など店員が各遊技機島を回って回収して店舗の事務所にある主金庫に運んで保管する作業を軽減するために、遊技場内の各遊技機島の金庫から紙幣を回収して事務所の主金庫まで自動搬送する搬送装置が開示されている。
紙幣等の紙葉類の搬送においては、従来、ベルト搬送方式が主流であったが、近年は、搬送管内に発生させた空気流を利用して搬送する空気搬送方式が出現している。その1つに、図20(a)に示すように、搬送管200内に上流から下流へ向かう空気流をブロア等によって発生させ、この空気流を受けて管内を移動する搬送補助体210で紙葉類Pを後方から押し動かして搬送する方式がある。
図20に示す搬送補助体210は、円柱状の両端を小径部211、軸方向の中央付近を大径部212とした形状を有し、大径部212が紙葉類Pの後端に当接して紙葉類Pを押し動かすようになっている。搬送管200の内縁形状は、搬送補助体210の外縁形状に対応しており、搬送補助体210と搬送管200の内壁との間には、搬送補助体210の姿勢を維持しながら円滑な移動を確保するための僅かのクリアランスが確保されている。
特開2018−2378号公報 特開2014−198617号公報
図20に示すものは、紙面を鉛直に立てた縦姿勢の紙葉類Pを、軸を立てた縦姿勢の搬送補助体210で押し動かして搬送するものであるが、遊技場内の各遊技機島の金庫から紙幣を回収して事務所の主金庫まで搬送するような搬送システムの場合には、搬送経路の途中に、紙面を水平に寝かした横姿勢で紙葉類Pを搬送する箇所や、進路を左右や上下に変更するためのカーブした箇所を設けることになる。
図21は、搬送補助体210が横姿勢の紙葉類Pを押し動かす状態を上流側から見た様子と側方から見た様子を示している。なお、同図では上流側から見た様子においては紙葉類の後端形状のみ示し、側方から見た様子については紙葉類の後端部のみを示している。横姿勢で紙葉類を搬送すると、図21(a)に示すように、重力により、紙葉類Pおよび搬送補助体210は共に搬送管200内の下部に片寄って進むようになる。このとき、搬送補助体210は、両端の小径部211が搬送管200の下側の内壁に接触して回転し、この回転によって搬送補助体210は、同図(b)に示すように、紙葉類Pの上に乗り上がるようにして浮き上がる(位置規制する上側のリブ202に当接するまで搬送補助体210が浮き上がる)。すると、同図(c)に示すように、下側へ片寄っていた紙葉類Pが、浮き上がった搬送補助体210の大径部212の下へ巻き込まれ始め、やがて同図(d)に示すように、紙葉類Pが搬送補助体210の大径部212と搬送管200の内壁との間に入り込んで詰まりが発生してしまう。
また、進路を左右や上下に変更するカーブした搬送管の中やカーブした搬送管を出た直後の箇所では、縦姿勢で紙葉類を搬送していても、同様の現象が生じ得る。すなわち、カーブした箇所では遠心力によって紙葉類および搬送補助体は共にカーブの外周側へ片寄って進む。そのため、搬送補助体は搬送管の外周側の内壁に小径部が接触して回転し、この回転によって、紙葉類を巻き込みながら紙葉類の上に乗り上がるようにして搬送管の内周側へ片寄るように変位する。すると、外周側へ片寄っている紙葉類は、内周側へ片寄った搬送補助体と搬送管の外周側の内壁との間に入り込み、詰まりが発生してしまう。カーブした搬送管を出た直後の箇所ではカーブした箇所での片寄りが慣性により継続する為、カーブした箇所と同様の現象が生じる。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、重力や遠心力によって紙葉類や搬送補助体が搬送管の一方の内壁側に片寄ってしまう箇所においても紙葉類の巻き込み・詰まりを防いで円滑な搬送を維持することのできる紙葉類搬送装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次項の発明に存する。
[1]搬送管内に空気流を発生させ、該搬送管内に紙面が前記搬送管の延設方向に沿う姿勢で挿入された紙葉類を、前記空気流を受けて前記搬送管内を移動する搬送補助体で後方から押し動かして搬送する紙葉類搬送装置であって、
前記搬送管に挿入された紙葉類の厚み方向を前記搬送管の通路幅方向とし、
前記搬送管は、紙葉類の前記通路幅方向における位置を第1範囲に規制する第1規制部と、前記搬送補助体の前記通路幅方向における位置を第2範囲に規制する第2規制部を有し、
前記搬送補助体は、前記第2規制部によって位置規制される箇所の前記通路幅方向のサイズが前記第1範囲より大きくされており、
前記第1範囲は前記第2範囲の中に含まれ、
前記第1範囲の中心と前記第2範囲の中心がずれている
ことを特徴とする紙葉類搬送装置。
本発明に係る紙葉類搬送装置が設置された遊技場の店内レイアウトの一例を示す図である。 本発明に係る紙葉類搬送装置の全体を示す図である。 遊技島に設置された島内紙幣搬送装置の概略構成を示す図である。 縦姿勢の搬送管内の紙幣をその後端側から搬送補助体が押し動かして搬送する様子を示す図である。 縦姿勢の搬送管を示す斜視図である。 縦姿勢の搬送管の延設方向に垂直な断面を示す断面図である。 搬送補助体の平面および正面を示す図である。 縦姿勢の搬送管内に搬送補助体を挿入した状態の断面図である。 横姿勢の第2搬送管内で横姿勢の紙幣が横姿勢の搬送補助体によって押し動かされる様子を示す斜視図である。 横姿勢の第2搬送管の断面(延設方向に垂直な断面)を示す図である。 横姿勢の第2搬送管内に搬送補助体を挿入した状態を示す断面図である。 搬送管の断面と第2搬送管の断面を対比して示す図である。 低い方の位置規制リブに搬送補助体の大径部が当接した状態を示す図である。 第2搬送管において紙幣の巻き込みが防止される様子を示す説明図である。 縦姿勢の湾曲搬送管を示す湾曲中心側から見た斜視図である。 縦姿勢の湾曲搬送管を一方の端部側から見た斜視図である。 湾曲搬送管の正面およびA−A断面を示す図である。 図17のA−A断面の一部を拡大して示す図である。 湾曲搬送管の延設方向に垂直な断面を示す図である。 従来の搬送管を示す図である。 従来の搬送管を横姿勢で使用した場合に紙葉類の巻き込みが生じる様子を示す説明図である。
本発明の要旨を以下に示す。
[1]搬送管内に空気流を発生させ、該搬送管内に紙面が前記搬送管の延設方向に沿う姿勢で挿入された紙葉類を、前記空気流を受けて前記搬送管内を移動する搬送補助体で後方から押し動かして搬送する紙葉類搬送装置であって、
前記搬送管に挿入された紙葉類の厚み方向を前記搬送管の通路幅方向とし、
前記搬送管は、紙葉類の前記通路幅方向における位置を第1範囲に規制する第1規制部と、前記搬送補助体の前記通路幅方向における位置を第2範囲に規制する第2規制部を有し、
前記搬送補助体は、前記第2規制部によって位置規制される箇所の前記通路幅方向のサイズが前記第1範囲より大きくされており、
前記第1範囲は前記第2範囲の中に含まれ、
前記第1範囲の中心と前記第2範囲の中心がずれている
ことを特徴とする紙葉類搬送装置。
上記発明では、第1規制部が紙葉類の通路幅方向の位置を規制する第1範囲の中心と、第2規制部が搬送補助体の通路幅方向の位置を規制する第2範囲の中心とがずれている。重力や遠心力の影響を受けて紙葉類が管内の一方に片寄り、その反対側へ搬送補助体が回転・乗り上げによって片寄ると、紙葉類と搬送補助体との相対的な位置ズレ量が大きくなり、紙葉類が搬送補助体と搬送管の内壁との隙間に巻き込まれやすくなる。そこで、紙葉類を位置規制する第1範囲の中心に対して搬送補助体を位置規制する第2範囲の中心を、重力や遠心力によって紙葉類が搬送管内で片寄る方向と同方向に少しずらしておく。こうすれば、重力や遠心力によって紙葉類が第1範囲内の一方へ最も片寄り、回転・乗り上げによって搬送補助体が第2範囲内の他方へ最も片寄った場合でも、紙葉類と搬送補助体との相対的な位置ズレ量を減らすことができ、搬送補助体と搬送管の内壁との間へ紙葉類が巻き込まれる現象を防ぐことができる。
[2]前記搬送管が、紙葉類を寝かした姿勢で搬送する水平搬送管である場合は、前記第1範囲に対して前記第2範囲の中心が下方にずれている
ことを特徴とする[1]に記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、水平搬送管では重力により紙葉類は管内の下側に片寄るので、第2範囲の中心を第1範囲の中心より下にずらす。これにより、紙葉類が第1範囲の最も下側に片寄り、搬送補助体が回転・乗り上げにより第2範囲の最も上側に片寄った場合でも、第1範囲の最も下側に片寄った紙葉類と第2範囲の最も上側に片寄った搬送補助体との相対的な位置ズレ量が少なくなり、搬送補助体の下へ紙葉類が入り込んで巻き込まれることを防止する。
[3]前記搬送管が、紙葉類がその紙面を湾曲の内側に向けて曲げながら通過する湾曲搬送管の出口に接続された隣の搬送管である場合は、前記第1範囲に対して前記第2範囲の中心が前記湾曲の外方にずれている
ことを特徴とする[1]に記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、湾曲搬送管では、紙葉類は遠心力の作用で外周側へ片寄ると共に、湾曲搬送管の出口に接続された隣の搬送管に進入した直後も、紙葉類は、慣性の作用で湾曲の外周側へ片寄った状態が維持される。そこで、湾曲搬送管の出口に接続された隣の搬送管においては、第1範囲の中心に対して第2範囲の中心を湾曲の外周側にずらす。これにより、紙葉類が第1範囲の最も外周側に片寄り、搬送補助体が回転・乗り上げにより第2範囲の最も内周側へ片寄った場合でも、第1範囲の最も外周側に片寄った紙葉類と第2範囲の最も内周側に片寄った搬送補助体との相対的な位置ズレ量が少なくなり、搬送補助体と外周側の内壁との間に紙葉類が入り込んで巻き込まれることが防止される。
[4]前記搬送管が、紙葉類がその紙面を湾曲の内側に向けて曲げながら通過する湾曲搬送管である場合は、前記第1範囲に対して前記第2範囲の中心が前記湾曲の外方にずれている
ことを特徴とする[1]に記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、湾曲搬送管では、紙葉類は遠心力の作用で外周側へ片寄るので、第1範囲の中心に対して第2範囲の中心を湾曲の外周側にずらす。これにより、紙葉類が第1範囲の最も外周側に片寄り、搬送補助体が回転・乗り上げにより第2範囲の最も内周側へ片寄った場合でも、第1範囲の最も外周側に片寄った紙葉類と第2範囲の最も内周側に片寄った搬送補助体との相対的な位置ズレ量が少なくなり、搬送補助体と外周側の内壁との間に紙葉類が入り込んで巻き込まれることが防止される。
[5]前記搬送補助体が、前記第2範囲の中の、前記第1範囲の中心に対して前記第2範囲の中心がずれている方向の逆方向に、最も片寄った状態で、前記搬送補助体の中心と前記第1範囲の中心が一致する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、たとえば、水平搬送管の場合、搬送補助体が第2範囲の最も上側に片寄った状態で、搬送補助体の中心と第1範囲の中心が一致する。なお、搬送補助体の中心が第1範囲の中心と一致する位置にあれば、紙葉類が第1範囲内のどの位置にあっても巻き込みが発生することなく安定にして紙葉類を搬送補助体で押し動かすことができる。
[6]前記搬送管は、紙葉類の表裏の紙面を臨む一対の側壁部を備え、
前記第2規制部は、前記一対の側壁部のそれぞれから前記搬送管の通路幅方向の内側に向けて突出した一対のリブを備え、
前記第2規制部が設けられた一対の側壁部の前記通路幅方向の中心位置は前記第1範囲の中心と一致し、
前記一対のリブのうちの一方の高さを他方より高くすることで、前記第1範囲の中心と前記第2範囲の中心がずれるようにされている
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、第2規制部として設けた対向する一対のリブの一方の高さ(長さ)を他方より高く(長く)することで、第2範囲の中心を第1範囲の中心からずらしている。
[7]前記搬送補助体は、円柱状であって軸方向の両端部は小径部、中央部は前記小径部より太い大径部となっており、
前記搬送管の前記延設方向に垂直な断面における内縁形状は、所定のクリアランスを持って前記搬送補助体の外縁形状に対応しており、
前記第2規制部のリブは、前記大径部に当接して前記搬送補助体を位置規制し、
前記第2規制部のリブの高さは、前記大径部が前記リブに当接して位置規制された状態で前記小径部が前記搬送管の内壁に接しないように設定されている
ことを特徴とする[7]に記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、搬送補助体の小径部が搬送管の内壁に接触することによって搬送補助体が回転する現象を防止する。搬送補助体は、回転すると紙葉類に乗り上がって紙葉類の片寄り方向と反対側へ変位するので、前記接触による搬送補助体の回転を抑えることが、巻き込みの防止に繋がる。
[8]前記搬送管は、前記第1範囲の中心に対して前記第2範囲の中心がずれている方向を示す識別マークを外面に有する
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
上記発明では、第1範囲の中心に対して第2範囲の中心がどちらにずれているかを外面に付された識別マークを見ることで、容易に判別することができる。
このように、本発明に係る紙葉類搬送装置によれば、重力や遠心力によって紙葉類が搬送管の一方の内壁側に片寄ってしまう箇所においても紙葉類の巻き込み・詰まりを防いで円滑な搬送を維持することできる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る紙葉類搬送装置を含む紙葉類回収搬送システム1(図2参照)が設置された遊技場2の店内レイアウトの一例を示している。遊技場2内には、複数の遊技機島3が通路を隔てて複数配列されている。各遊技機島3には、紙幣の投入を受けて遊技者に遊技球(パチンコ球)を貸し出す遊技球貸機4とパチンコ機などの遊技機5とを一組にしたものが背中合わせになるようにして表裏面に複数組併設収容されている。遊技機島3の内部には、各遊技球貸機4の背面から排出された紙幣を取り込んで遊技機島3の端部の中継ボックス6まで搬送する島内紙幣搬送装置10が設けてある。
図2は、紙葉類回収搬送システム1の全体構成を示している。紙葉類回収搬送システム1は、各遊技機島3をローカルエリアとし、各遊技機島3内の島内紙幣搬送装置10が遊技球貸機4から回収した紙葉類を一時的に蓄える機能と蓄えた紙葉類を繰り出す機能を有する中継ボックス6と、店内に張り巡らされて各遊技機島3の中継ボックス6の上方を通って紙葉類を事務所の金庫7まで搬送する主搬送装置50と、中継ボックス6から繰り出された紙幣を、該中継ボックス6の上方を通る主搬送装置50の搬送路51まで搬送する副搬送装置9を備えて構成される。主搬送装置50の搬送路51は、たとえば、遊技場2の天井裏を通るように設置される。
中継ボックス6は、該中継ボックス6に係る島内紙幣搬送装置10、副搬送装置9および該副搬送装置9の終端に接続された取込装置52を制御する制御部を内部に備える。また、事務所の金庫7内には、紙葉類回収搬送システム1全体の動作を制御する制御部が設けてあり、該制御部と各中継ボックス6内の制御部は通信で接続されて連携動作するようになっている。各制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部として構成される。
図3は、島内紙幣搬送装置10の概略構成を示す図である。島内紙幣搬送装置10は、紙幣(紙葉類)の搬送路となる搬送管20(島内搬送管)と、搬送管20内にその延設方向に流れる空気流を発生させる空気流発生装置(ブロア)11を備えている。島内紙幣搬送装置10は、図4、図5に示すように、空気流を受けて搬送管20内を移動可能な搬送補助体30で搬送管20内の紙幣Pを後方から押し動かして下流へ搬送する。
図3に示すように、遊技機島3の端部に設けられた中継ボックス6の内部に、空気流発生装置(ブロア)11と、紙幣分離・搬送補助体循環装置13が設けてある。紙幣分離・搬送補助体循環装置13は、搬送補助体30を搬送管20内に送り出す搬送補助体挿入装置13aの機能と、紙幣Pとこれを後方から押し動かして搬送してきた搬送補助体30とを分離してそれぞれを回収する分離回収装置13bの機能を備えると共に、回収した搬送補助体30を搬送補助体挿入装置13aに戻して循環させる機能を果たす。分離回収装置13bで回収した紙幣Pは中継ボックス6内に一時収納された後、副搬送装置9へ送り出される。
空気流発生装置(ブロア)11の空気吹き出し側(空気吹出通路11a)は搬送補助体挿入装置13aの空気流入口側に接続され、搬送補助体挿入装置13aの空気流出口に、搬送管20の始端が接続されている。搬送管20は、搬送補助体挿入装置13aの空気流出口から遊技機島3の他方の端部まで延設された往路20aと、該他方の端部でU字状に折り返すターン部20bと、ターン部20bで折り返した後、往路20aの上方を該往路20aに沿って中継ボックス6まで戻るように延設された復路20cで構成される。復路20cの終端は、分離回収装置13bの空気流入口に接続され、分離回収装置13bの空気流出口には空気流発生装置11の空気吸い込み側(空気吸込通路11b)が接続されている。
空気流発生装置(ブロア)11はモータでファンを回転させることによって空気流を発生させる。空気流発生装置11が発生させた空気流は、空気吹出通路11aから搬送補助体挿入装置13aを通じて搬送管20の始端に流れ込み、往路20a、ターン部20b、復路20cを経た後、分離回収装置13b、空気吸込通路11bを通じて空気流発生装置11の吸い込み側へ引き込まれるように流れる。
搬送管20の往路20aおよび復路20cは、所定の長さ、たとえば、遊技機島3に併設収容された遊技機5と遊技球貸機4の1セット分の横幅に対応した長さを単位に分割されており、これらを連結ユニットで必要本数連結することで、遊技機島3の長手方向の長さに応じて経路長を調整できるようになっている。また、施工現場では、搬送管20を必要な長さにその場でカットして使用するようになっている。
搬送管20の復路20cの途中には、各遊技球貸機4に対応する位置に、遊技球貸機4の背面から排出された紙幣Pを搬送管20内へ取り込む紙幣取込装置15が配設されている。紙幣取込装置15は、遊技機島3の表面側に配置された遊技球貸機4からの紙幣Pを取り込むものと、遊技機島3の裏面側に配置された遊技球貸機4からの紙幣Pを取り込むものとが対となるように設けられている。紙幣取込装置15は、復路20cを構成する搬送管20と搬送管20の間に介在してこれらを連結する役割を果たす。
島内紙幣搬送装置10では、紙幣取込装置15から搬送管20の復路20c内に取り込まれた紙幣Pは、その紙面が搬送管20の延設方向に沿う姿勢で所定の取り込み完了位置に滞在する。搬送管20内に取り込まれて滞在している紙幣Pを中継ボックス6まで搬送して回収するために搬送補助体30が中継ボックス6内の搬送補助体挿入装置13aによって搬送管20(往路20a)内へ送り込まれる。
搬送管20内へ送り込まれた搬送補助体30は、空気流発生装置11が発生させた空気流の作用を受けて往路20a内をターン部20bに向けて移動し、ターン部20bでUターンした後、復路20c内を終端部に向けてさらに移動する。このとき、図4、図5に示すように、搬送管20内の紙幣Pを、該紙幣Pの後端側から搬送補助体30が押し動かすことで、搬送管20の終端部へ向けて(図中の搬送方向Fへ)紙幣Pが搬送される。図4、図5に示すように、島内紙幣搬送装置10の搬送管20内では、紙幣Pは紙面が鉛直な縦姿勢で搬送され、搬送補助体30は軸を立てた縦姿勢となっている。
島内紙幣搬送装置10は、空気流発生装置11を常時作動させておき、紙幣取込装置15に設けたセンサが遊技球貸機4の背面から排出された紙幣Pを検知すると紙幣取込装置15を作動させて該紙幣Pを搬送管20内に取り込む。そして、この取り込み動作が完了したら紙幣分離・搬送補助体循環装置13の搬送補助体挿入装置13aから搬送補助体30を搬送管20の往路20a内へ送り込む。すると、この搬送補助体30が空気流の作用を受けて搬送管20内を移動し、紙幣Pを後方から押し動かして搬送する。搬送管20の終端に設けられた分離回収装置13bは搬送補助体30の到来を検知すると紙幣Pと搬送補助体30を分離してそれぞれを回収し、回収した搬送補助体30は次回の送出に備えて搬送補助体挿入装置13aへ案内し、回収した紙幣Pは中継ボックス6内に一時収納した後、副搬送装置9(図2参照)へ送り出す。
なお、空気流発生装置11を必要時(たとえば、紙幣取込装置15が遊技球貸機4からの紙幣を検知した時点からその紙幣が中継ボックス6内の分離回収装置13bよって回収されるまでの間)のみ動作させるように制御してもよい。
このように、空気流の作用を受けて搬送補助体30が移動し、この搬送補助体30によって紙幣Pを後端側から押し動かして搬送するので、紙幣P自体は空気流を受けて推進力を得る必要がない。したがって、空気流を受けるために紙幣Pを折り曲げる等の措置を施すことなく、紙幣Pを空気流によって搬送することができる。また、搬送補助体30は紙幣Pに比べて効率よく空気流から推進力を得ることができるので、紙幣Pを効率よく搬送することができる。
次に、搬送管20および搬送補助体30の形状について詳細に説明する。
図5は、直線部分における搬送管20の斜視図を、図6は、同部分の搬送管20の延設方向F(=紙幣の搬送方向F=空気流の流れる方向)に垂直な断面形状を示す断面図である。搬送管20は、厚さ1.5ミリほどの樹脂で一体形成されている。なお、図5では、搬送管20内を移動する搬送補助体30および紙幣Pも示してある。直線部分の搬送管20を通常搬送管20とする。
通常搬送管20の延設方向Fに垂直な断面の形状は、縦長の長方形の左右の側壁の中央部分が外側へ矩形に拡張した形状を成している。通常搬送管20の延設方向(搬送方向F)に垂直な略長方形の断面における短辺の方向をX方向(もしくは通路幅方向)、長辺の方向をY方向とする。X方向、Y方向それぞれにおいて搬送管の中心に向かう方向を内側、中心から内壁へ向かう方向を外側と呼ぶものとする。島内紙幣搬送装置10では通常搬送管20はY方向が上下方向となる姿勢(縦姿勢)で使用される。なお、通路幅方向(X方向)が上下方向となる通常搬送管の姿勢を横姿勢とする。
通常搬送管20は、略長方形の断面において対向する短辺をなす一対の壁部21と、略長方形の断面において対向する長辺をなす一対の側壁部22を有し、側壁部22のY方向の中央部分の所定範囲は、外側へ矩形に張り出した拡張部23となっている。拡張部23は、その内壁から内側に向けて立設された分離壁24によって2つに区切られている。
側壁部22には、通常搬送管20の内側に向けて突起した複数本のリブ25が搬送方向に沿って形成されている。本例では、側壁部22と拡張部23の境となる箇所に通常搬送管20の内側へ突出するリブ25が形成されている。
通常搬送管20の側壁部22は、管内を搬送される紙幣Pの紙面に対向する一対の内壁となっている。紙幣Pは長方形をなしており、通常搬送管20内を、長辺が搬送方向Fとなる向きで搬送される。言い換えると、紙面が側壁部22を臨みかつ紙幣Pの一方の短辺が搬送方向の先端側、他方の短辺が後端側となる向きで搬送される。
通常搬送管20のY方向の一端側の壁部21と他端側の壁部21との間隔Dyは紙幣Pの短辺より僅かに長くされている。また、対向する一対の側壁部22(リブ25や拡張部23、分離壁24が形成されていない部分(基準平面部とする))の間隔Dxは21ミリほどに設定されている。拡張部23は側壁部22(基準平面部)より外側へ7.5ミリほど拡張している。リブ25および分離壁24の頂は、側壁部22(基準平面部)から内側へ約2ミリの高さになっている。
リブ25および分離壁24の頂部は、通常搬送管20内で通路幅方向(X方向)における紙幣Pの位置を第1範囲R1に規制する第1規制部としての機能を果たす。向かい合う一対のリブ25とリブ25の間、および向かい合う一対の分離壁24の頂部と頂部の間が第1範囲R1である。第1範囲R1は、通路幅方向における実質的な紙幣通路の領域である。
拡張部23には、分離壁24で2つに区切られた各エリアの中央に通常搬送管20の内側方向へ突出する位置規制リブ26が設けてある。位置規制リブ26は、搬送補助体30の通常搬送管20内での通路幅方向(X方向)の位置を第2範囲R2に規制する第2規制部としての機能を果たす。第1範囲R1は、第2範囲R2の中に含まれている。通常搬送管20においては、第1範囲R1の中心の位置と第2範囲R2の中心の位置は一致している。通常搬送管20は、左右対称かつ上下対称な形状である。
図7は、搬送補助体30の平面および正面を示している。搬送補助体30は、各部で径が異なる断面円形の柱状(円柱状)を成している。搬送補助体30は、円柱の中心軸が通常搬送管20のY方向となる姿勢で通常搬送管20内に挿入されて使用される。搬送補助体30は、軸方向の中心に対して対象な形状を成しており、一端から他端に向けて、小径部30a、小径部30aよりやや径の小さい首部30b、小径部30aより大径の大径部30c、首部30bより小径であって軸方向の中央に位置する括れ部30d、大径部30c、首部30b、小径部30aを順に有して構成される。搬送補助体30は、軽量、丈夫であり、たとえば、プラスティックなどにより内部が空洞に形成される。なお、軽量、丈夫であれば、発泡スチロールや押出発泡ポリスチレンなどにより形成されてもよい。
図8は、通常搬送管20内に搬送補助体30を挿入した状態における、延設方向Fに垂直であって搬送補助体30の中心軸を通る断面を示している。搬送補助体30の各部の径は、通常搬送管20の内縁形状に対応している。すなわち、搬送補助体30の中心軸を通る断面形状は、延設方向Fと垂直な断面における通常搬送管20の内縁形状に対応しており、通常搬送管20の内側との間に所定のクリアランス(たとえば2ミリの隙間)をあけて、通常搬送管20をほぼ塞ぐ形状になっている。
より詳細には、小径部30aの径は、通常搬送管20の対向する側壁部22間の距離Dxより所定のクリアランス分だけ小さくされ、首部30bの径は、第1範囲R1より小さくされ、大径部30cの径は、第1範囲R1より大きくかつ第2範囲R2より所定のクリアランス分だけ小さくされている。搬送補助体30の大径部30cは、第2規制部である位置規制リブ26の先端に当接して位置規制される箇所である。
このように、搬送補助体30は、通常搬送管20の内縁形状に対応する形状(若干のクリアランスをもってほぼ同一の形状)をなして通常搬送管20の断面のほぼ全体を塞ぐので、空気流の作用を効率よく受けて移動することができる。さらに搬送補助体30は上流からの空気流が搬送補助体30の下流側へ至るのを防ぎ、下流側での空気流の乱れを抑制する役割を果たす。
紙幣Pは、通常搬送管20内の空気流から作用を受けると側壁部22に張り付く傾向にある。すなわち、紙幣Pの一方の紙面とこれに対向する側壁部22との間隔と、他方の紙面とこれに対向する側壁部22との間隔とが均等になることはほとんどなく、いずれかの間隔が他方より狭くなると、空気流の流速は狭い間隔側で広い間隔側より速くなるため、狭い間隔側の気圧が広い間隔側の気圧より低くなり、この気圧差によって紙幣Pが狭い間隔側の側壁部22へ吸着・押圧される。そうなると、狭い間隔側の間隔がさらに狭くなり、紙幣Pが側壁部22へ張り付き吸着する現象が生じる。
紙幣Pが強く側壁部22に張り付くと、搬送補助体30で紙幣Pを押し動かして搬送することが難しくなるが、上記のように搬送補助体30はその下流側への空気の流れを遮る(少なくする)作用を果たすので、紙幣Pが張り付き吸着する力は小さくなり、円滑な搬送が実現される。
搬送補助体30の大径部30cは拡張部23の内側に係合する。拡張部23は通常搬送管20内での搬送補助体30の位置や姿勢を規制するガイドの役割を果たす。本例では、拡張部23を分離壁24によって2つに区切ると共に、拡張部23を通常搬送管20のY方向の中央部に設けてあるので、搬送補助体30を安定した姿勢に維持しながら移動させることができる。また、搬送補助体30の姿勢が安定するので、紙幣Pの後端に搬送補助体30の大径部30cが線状に当接して安定した搬送力を与えることができる。また、通常搬送管20と搬送補助体30との間に紙幣Pが巻き込まれ難くなる。
搬送補助体30は、大径部30cを設けることで、空気流の作用を受ける部分の面積が拡大し、移動するための力を効率よく受けることができる。また、大径部30cを設けて空気流の作用を効率的に受けるので、その分、小径部30aの径を小さくすることができる。小径部30aの径を小さくすることで、通常搬送管20内の対向する一対の側壁部22の間隔(Dx)を狭くすることができ、紙幣Pの倒れを防ぐことができる。
さらに、側壁部22に設けたリブ25の存在により、紙幣Pが側壁部22にぴったりと張り付くことが防止される。すなわち、紙幣Pと側壁部22との接触面積が少なくなって摩擦が軽減され、静電気の発生等を抑えることができる。また、紙幣Pが側壁部22に張り付いた場合でも、その紙幣Pはリブ25の先端部分で支持されるため、リブ25の周辺では側壁部22と紙幣Pとの間に隙間が確保され、張り付き力が小さく抑えられる。また、分離壁24の頂部も紙幣Pを支えるので、紙幣Pが拡張部23の窪みに落ち込んで搬送補助体30に巻き込まれることが防止される。
リブ25や分離壁24の頂部は、通常搬送管20の通路幅方向(X方向)における紙幣Pの位置(存在可能領域)を、基準平面部間距離Dxより狭い第1範囲R1に規制するので、縦姿勢の紙幣Pが通常搬送管20内で横倒れし難くなり、紙幣Pの姿勢がY方向に沿うように保持される。特に、リブ25を複数設けることで、紙幣Pの倒れを適切に防ぐと共に、紙幣Pの側壁部22への張り付きも効果的に防止される。なお、リブ25を設けた分だけDxを大きくすることができ、これによって通常搬送管20の断面積を大きくして搬送補助体30が空気流の作用を受けやすくなっている。
本実施の形態に係る搬送補助体30の場合、大径部30cの径が最も大きいので、図4に示すように、この大径部30cが紙幣Pの後端に当接して紙幣Pを押し動かしている。
島内紙幣搬送装置10の通常搬送管20は図4、図5に示すように、縦姿勢にされており、紙幣Pは島内紙幣搬送装置10の通常搬送管20内を、紙面を立てた姿勢(縦姿勢)で搬送される。遊技機島3においては、設置台数を多くするためにも、遊技球貸機4は正面の幅が狭く形成されるので、遊技球貸機4に設けられた紙幣投入口も、通常は、縦長にされ、該紙幣投入口に紙幣Pは紙面を立てた縦姿勢で挿入される。そのため、島内紙幣搬送装置10の通常搬送管20は、紙面を立てた縦姿勢のままで紙幣Pを遊技球貸機4から受け入れて、縦姿勢のまま搬送する。
主搬送装置50は、島内紙幣搬送装置10の通常搬送管20とほぼ同じ構造の搬送管を搬送路51として有し(図2参照)、管内に発生させた空気流で搬送補助体30を移動させ、この搬送補助体30で紙幣Pを後方から押し動かして目的地(金庫7)へ搬送する。
主搬送装置50は、金庫7の中に空気流発生装置(ブロア)11や紙幣分離・搬送補助体循環装置13を備えている。搬送路51は、金庫7から中継装置53へ至る往路51aと中継装置53から金庫7へ戻る復路51bで構成される。中継装置53は、往路51aから到来する搬送補助体30を受け入れて一度保持した後、復路51bへ送り出す機能を果たすと共に、ブロア部53aを有し、往路51aの終端から管内の空気を吸引し、復路51bの始端から管内へ空気流を送り出すことで管内の空気流を強める作用を果たす。
主搬送装置50の復路51bの途中には、副搬送装置9によって搬送されてきた紙幣Pを復路51bの管内に取り込む機能を果たす取込装置52が複数設けてある。
副搬送装置9は、中継ボックス6から繰り出された紙幣Pを、上方の天井裏等に延設された主搬送装置50の復路51bの途中に設けられた取込装置52へ搬送する。ここでは、副搬送装置9は、島内紙幣搬送装置10の通常搬送管20と同じ構造の搬送管を搬送路として備え、空気流で移動する搬送補助体30で紙幣Pを下方から押し上げて搬送する。副搬送装置9は、空気流と搬送補助体30を用いる搬送方式に限定されるものではなく、たとえば、搬送補助体を用いずに空気流の作用で紙幣Pを搬送する方式やベルト搬送方式など任意でよい。
主搬送装置50の搬送路51は、進路を左右や上下に90度変更するための湾曲搬送管70と、搬送補助体30や紙幣Pの姿勢を縦姿勢から横姿勢もしくは横姿勢から縦姿勢に変化させるねじり管57と、搬送補助体30や紙幣Pを横姿勢で搬送するための第2搬送管(水平搬送管)60と、島内紙幣搬送装置10で使用したものと同じ通常搬送管20とを組み合わせて構成される。湾曲搬送管70は、無理なく紙幣Pや搬送補助体30が湾曲箇所を通過できるように、紙幣Pの紙面が弧の内外を向く姿勢で進路を変更する。搬送補助体30は、その軸が湾曲搬送管70の弧の半径に対して垂直な姿勢で湾曲搬送管70内を移動する。
主搬送装置50の搬送路51の往路51aは、図2に示すように、金庫7の背面から出るときは縦姿勢であり、その後、ねじり管57を経て横姿勢になり、湾曲搬送管70を経て進路を水平から上方に変える。天井裏に達すると、往路51aは、湾曲搬送管70で進路を水平に戻し、再びねじり管57を経て縦姿勢になり、縦姿勢のまま、連結部58で連結された複数の通常搬送管20を介して中継装置53まで延設される。
搬送路51の復路51bは、中継装置53の出口に接続された縦姿勢の通常搬送管20で始まり、その後、最初の取込装置52に達する前に、ねじり管57を経て横姿勢になり、その後は、横姿勢の第2搬送管60が、途中、複数の取込装置52を介しながら、各遊技機島3の中継ボックス6の上方を通るように延設される。復路51bは、天井裏を通る部分の終端に達すると湾曲搬送管70により進路を水平から下方に変え、金庫7の高さまで降りると湾曲搬送管70で進路を水平に戻した後、ねじり管57を経て縦姿勢になり、金庫7の背面の接続口に縦姿勢で接続される。復路51bの天井裏を通る部分の終端に位置する湾曲搬送管70には、その箇所より上流側の復路51b内の空気流を吸引する補助ブロア54bと、下流へ向けて送風する補助ブロア54aが設けてある。
図9に示すように、横姿勢の第2搬送管60では、搬送される紙幣Pは紙面が水平な横姿勢となり、搬送補助体30も軸を寝かせた横姿勢になる。横姿勢では、紙幣Pや搬送補助体30は重力の作用で管内の下側へ片寄るため、「発明が解決しようとする課題」の項で図21を用いて説明したように、搬送補助体30が紙幣Pに乗り上げて巻き込む恐れがある。そこで、第2搬送管60では、その巻き込みを防止する機能を果たすように、通常搬送管20に対して一部の形状が変更されている。
図10は、横姿勢の第2搬送管60の断面(延設方向に垂直な断面)を示し、図11は、横姿勢の第2搬送管60内に搬送補助体30を挿入した状態における、延設方向Fに垂直であって搬送補助体30の中心軸を通る断面を示している。図12は、通常搬送管20と第2搬送管60を対比して示している。
第2搬送管60の形状は、一部分を除いては通常搬送管20と同一である。第2搬送管60のうち通常搬送管20と同一形状の部分には、通常搬送管20の各部に付した符号と同一の符号を付してある。第2搬送管60の外形、Dy、Dxのサイズは通常搬送管20と同一である。
通常搬送管20では、拡張部23の一方の内壁に設けられた位置規制リブ26と、これ対向する他方の内壁に設けられた位置規制リブ26の高さ(内側への突出長)が同一であったが、第2搬送管60では、一方の拡張部23の内壁に設けられた位置規制リブ66aの高さHaを、他方の拡張部23の内壁に設けられた位置規制リブ66bの高さHbより、α(たとえば、1mm)だけ高くしてある。横姿勢の第2搬送管60の場合、高い方の位置規制リブ66aは上側の拡張部23の内壁から下向きに設けてあり、低い方の位置規制リブ66bは下側の拡張部23の内壁から上向きに設けてある。
また、図11に示すように、低い方の位置規制リブ66bに搬送補助体30の大径部30cが当接した状態で、搬送補助体30の小径部30aが側壁部22に接触しない(所定のクリアランスが確保される)ように、低い方の位置規制リブ66bの高さHbを設定してある。そのため、低い方の位置規制リブ66bの高さHbは、通常搬送管20の位置規制リブ26の高さよりβ(たとえば、0.5mm)だけ高くしてある。それに伴って第2搬送管60の分離壁64の頂部やリブ65の高さも、通常搬送管20の分離壁24の頂部やリブ25の高さよりβだけ高くなっている。従って、通常搬送管20の位置規制リブ26の高さと第2搬送管60の高い方の位置規制リブ66aの高さHaとの差分はα+βになる。
また、通常搬送管20の第1範囲R1に比べて、第2搬送管60の第1範囲R1´は2βだけ狭くなっている。よって、第2搬送管60では、通常搬送管20に比べて、紙幣Pの位置は通路幅方向の中央寄りの狭い範囲に位置規制される。
また、通常搬送管20の第2範囲R2に比べて、第2搬送管60の第2範囲R2´は(α+2β)だけ狭い。言い換えると、第2搬送管60では、搬送補助体30の大径部30cの箇所におけるクリアランスが(α+2β)だけ通常搬送管20に比べて狭く、搬送補助体30の位置は通路幅方向において通常搬送管20に比べて狭い範囲に位置規制される。第2範囲R2´の通路幅方向の中心位置は、第1範囲R1´の通路幅方向の中心位置に対してα/2だけ、低い方の位置規制リブ66a側へシフトしている。第1範囲R1´は第2範囲R2´の中に含まれ、搬送補助体30の大径部30cのサイズ(直径)は第1範囲R1´より大きく、第2範囲R2´よりクリアランス分小さい。
図13は、高い方の位置規制リブ66aに搬送補助体30の大径部30cが当接した状態を示している。本実施の形態では、このとき、搬送補助体30の中心軸が、第1範囲R1´の中心位置とほぼ一致するようになっている。搬送補助体30の中心が第1範囲R1´の中心と一致する位置にあるとき、紙幣Pが第1範囲R1´内のどの位置にあっても巻き込みが発生することなく安定に紙幣Pを搬送補助体30で押し動かすことができる。
図14は、第2搬送管60において紙幣Pの巻き込みが防止される様子を示している。横姿勢では、重力により、紙幣Pおよび搬送補助体30は共に第2搬送管60の中で下側に片寄る。詳細には、同図(a)のように、紙幣Pは、下側のリブ65や下側の分離壁64の頂部に当接して支えられる位置まで片寄る。また、搬送補助体30はその大径部30cが下側(低い方)の位置規制リブ66bに当接した状態になる。第2搬送管60では、この状態で、搬送補助体30の小径部30aが側壁部22の内面に接することなく少し隙間が確保されるように、下側の位置規制リブ66bの高さを設定してある。そのため、側壁部22と小径部30aとの接触に由来して搬送補助体30が回転することはなく、図21で示した場合と異なり、搬送補助体が回転して紙幣Pに乗り上げて浮き上がるといった現象が抑制される。
また、図14(b)に示すように、搬送補助体30が何らかの要因(たとえば、大径部30cと下側(低い方)の位置規制リブ66bとの接触による僅かの回転など)で少し浮き上がった場合でも、搬送補助体30は、大径部30cが上側(高い方)の位置規制リブ66aに当接する位置で位置規制される。上側の位置規制リブ66aの高さを下側の位置規制リブ66aより高く(内側への突出長さを長く)してあるので、搬送補助体30の浮き上がりは、僅かに抑制される。
このように搬送補助体30の浮き上がりが抑制されるので、腰の弱い紙幣Pであっても、搬送補助体30の大径部30cの下への紙幣Pの入り込みは図14(c)に示す程度に留まり、それ以上に紙幣Pが搬送補助体30の大径部30cの下へ巻き込まれて入り込むことはない。搬送補助体30はその後も同図(c)と同様の状態のまま、紙幣Pを巻き込むことなく搬送し、詰まりは発生しない。
すなわち、第2搬送管60では、第2範囲R2´の中心を第1範囲R1´の中心より下方にずらしてあるので、重力により紙幣Pが第1範囲R1´の最も下側に片寄り、搬送補助体30が回転・乗り上げにより第2範囲R2´の最も上側に片寄った場合でも、第1範囲R1´の最も下側に片寄った紙幣Pと第2範囲R2´の最も上側に片寄った搬送補助体30との相対的な位置ズレ量が少なくなり、搬送補助体30の下へ紙幣Pが入り込んで巻き込まれることが防止される。
なお、第2搬送管60には、高い方の位置規制リブ66aが通路幅方向のどちらの拡張部23に設けられているかを外から見て直ぐに判別できるように、高い方の位置規制リブ66aが設けてある側の拡張部23の外面のみに識別マーク68を付してある(図9参照)。設置時に識別マーク68を目視確認することで、第2搬送管60を正しい取り付け向きで設置することが容易となり、作業効率が向上する。
次に、湾曲搬送管70について説明する。
図15、図16は、縦姿勢の湾曲搬送管70を示す斜視図であり、図17は湾曲搬送管70の正面(図17(a))およびA−A断面(図17(b))を示す図である。図18は、A−A断面の一部拡大図であり、図19は湾曲搬送管70の延設方向に垂直な断面を示す図である。
湾曲搬送管70は、搬送される紙幣Pの紙面が弧の内外を向く姿勢で紙幣Pの進路を90度変更するための搬送管である。湾曲搬送管70の出口近くには補助ブロアを接続して、該補助ブロアからの空気流を出口へ向けて合流させる補助ブロア接続部72が設けてある。
図19に示すように、湾曲搬送管70の延設方向に垂直な断面の形状は、第2搬送管60のそれと同一であり、第2搬送管60と同一箇所には第2搬送管60に付した符号と同一の符号を付してある。湾曲搬送管70では、高い方の位置規制リブ66aは弧の内周側に設けてあり、低い方の位置規制リブ66bは弧の外周側に設けてある。
湾曲搬送管70では、縦姿勢であっても、管内を通過する際に働く遠心力により、紙幣Pおよび搬送補助体30は共に湾曲搬送管70の外周側に片寄る。詳細には、紙幣Pは、外周側のリブ65や分離壁64の頂部に当接する位置へ片寄り、搬送補助体30はその大径部30cが外周側の位置規制リブ66bに当接する状態へ片寄る。湾曲搬送管70においては、この状態で、搬送補助体30の小径部30aが外周側の側壁部22の内面に接することなく少し隙間が確保される。その結果、外周側の側壁部22と小径部30aとの接触に由来して搬送補助体30が回転することはなく、回転により搬送補助体が紙幣Pに乗り上げる、といったことが抑制される。
また、搬送補助体30が何らかの要因(たとえば、大径部30cと外周側の位置規制リブ66bとの接触によって生じる僅かの回転など)で内周側へ変位しようとした場合でも、搬送補助体30は、内周側(高い方)の位置規制リブ66aに大径部30cが当接することによって位置規制される。すなわち、内周側の位置規制リブ66aの高さを外周側の位置規制リブ66bより高く(突出長さを長く)してあるので、搬送補助体30の内周側への変位は僅かに制限される。
このように搬送補助体30の内周側への変位が制限されるので、図14(c)に示す場合と同様に、腰の弱い紙幣Pであっても、紙幣Pが搬送補助体30の大径部30cと外周側の拡張部23の内壁との間に巻き込まれて紙つまりが発生することはない。
すなわち、湾曲搬送管70では、紙幣Pは遠心力の作用で外周側へ片寄るので、第1範囲R1´の中心に対して第2範囲R2´の中心を湾曲の外周側にずらす。これにより、紙幣Pが第1範囲R1´の最も外周側に片寄り、搬送補助体30が回転・乗り上げによって第2範囲R2´の最も内周側へ片寄った場合でも、第1範囲R1´の最も外周側に片寄った紙幣Pと第2範囲R2´の最も内周側に片寄った搬送補助体30との相対的な位置ズレ量が少なくなり、搬送補助体30と外周側の内壁との間に紙幣Pが入り込んで巻き込まれることが防止される。
左右に進路を変える湾曲搬送管70に限らず、上下に進路を変える湾曲搬送管70においても同様である。特に水平から上方へ進路を変える場合には、カーブの途中で重力と遠心力の双方が作用して紙幣Pが外周側へ片寄るので、外周側に低い方の位置規制リブ66b、内周側に高い方の位置規制リブ66aを設ける構成とすることで、巻き込みによる紙つまりを防ぐことができる。
また、湾曲搬送管70の出口側の隣に接続された直線の搬送管においては、湾曲搬送管70内で遠心力により外周側へ片寄った紙幣Pおよび搬送補助体30が慣性によりその片寄った状態のまま進入する。そこで、湾曲搬送管70の出口側の隣に接続する箇所では、第2搬送管60を、低い方の位置規制リブ66bが湾曲搬送管70の外周側になる向きにして接続する。これにより、湾曲搬送管70から外周側に片寄った状態で紙幣Pが進入しても、紙幣Pの巻き込みが生じることなく、円滑な搬送が確保される。
すなわち、湾曲搬送管70の出口に接続された隣の第2搬送管60においては、第1範囲R1´の中心に対して第2範囲R2´の中心を湾曲の外周側にずらす。これにより、紙幣Pが第1範囲R1´の最も外周側に片寄り、搬送補助体30が回転・乗り上げによって第2範囲R2´の最も内周側へ片寄った場合でも、第1範囲R1´の最も外周側に片寄った紙幣Pと第2範囲R2´の最も内周側に片寄った搬送補助体30との相対的な位置ズレ量が少なくなり、搬送補助体30と外周側の内壁との間に紙幣Pが入り込んで巻き込まれることが防止される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
遊技機島3は、実施の形態で例示したパチンコ機と遊技球貸機を収容する構成に限定されず、メダル貸機とスロットマシン等を収容する遊技機島でもかまわない。
実施の形態では紙葉類として紙幣を例に説明したが、チケット、カードなど他の種類の紙葉類であってもかまわない。また、紙葉類の形状は長方形に限定されない。また紙葉類回収搬送システム1の設置場所は遊技場に限定されず、他の施設でもかまわない。
第2搬送管60では、対向する一対のリブ65の間を第1範囲R1´としたが、リブ65を設けないで、側壁部22そのものを第1規制部とし、対向する側壁部22間(Dx)を第1範囲R1´としても良い。この場合、分離壁64の頂の高さは側壁部22の内面と同じに設定する。
実施の形態では、搬送補助体30の通路幅方向における位置を第2範囲に規制する第2規制部を、高い方の位置規制リブ66aと低い方の位置規制リブ66bで構成したが、基準平面部(側壁部22)に対する一方の拡張部23の外方への突出量と他方の拡張部23の外方への突出量に差(高い方の位置規制リブ66aと低い方の位置規制リブ66bの高さに相当する差)を設け、拡張部23の内壁そのものを第2規制部とする構成でもよい。
搬送補助体30の形状や通常搬送管20、第2搬送管60,湾曲搬送管70の形状は実施の形態に示した形状に限定されない。たとえば、搬送補助体30を、大径部30cを1つのみ備える形状としてもよいし、小径部30aや首部30bのない形状などにされてもよい。通常搬送管20、第2搬送管60、湾曲搬送管70は搬送補助体30の形状に対応した形状とすればよい。
1…紙葉類回収搬送システム
2…遊技場
3…遊技機島
4…遊技球貸機
5…遊技機
6…中継ボックス
7…金庫
9…副搬送装置
10…島内紙幣搬送装置
11…空気流発生装置(ブロア)
11a…空気吹出通路
11b…空気吸込通路
13…紙幣分離・搬送補助体循環装置
13a…搬送補助体挿入装置
13b…分離回収装置
15…紙幣取込装置
20…搬送管(通常搬送管)
20a…往路
20b…ターン部
20c…復路
21…壁部
22…側壁部
23…拡張部
24…分離壁
25…リブ
26…位置規制リブ
30…搬送補助体
30a…小径部
30b…首部
30c…大径部
30d…括れ部
50…主搬送装置
51…搬送路
51a…往路
51b…復路
52…取込装置
53…中継装置
53a…ブロア部
54a…補助ブロア
54b…補助ブロア
57…ねじり管
58…連結部
60…第2搬送管
64…第2搬送管の分離壁
65…第2搬送管のリブ
66a…第2搬送管の高い方の位置規制リブ
66b…第2搬送管の低い方の位置規制リブ
68…識別マーク
70…湾曲搬送管
72…補助ブロア接続部
Dx…搬送管の基準平面部間距離
Dy…搬送管のY方向の内寸
F…搬送管の延設方向
P…紙幣
R1…通常搬送管の第1範囲
R2…通常搬送管の第2範囲
R1´…第2搬送管の第1範囲
R2´…第2搬送管の第2範囲
X…搬送管の通路幅方向
Y…搬送管の高さ方向

Claims (8)

  1. 搬送管内に空気流を発生させ、該搬送管内に紙面が前記搬送管の延設方向に沿う姿勢で挿入された紙葉類を、前記空気流を受けて前記搬送管内を移動する搬送補助体で後方から押し動かして搬送する紙葉類搬送装置であって、
    前記搬送管に挿入された紙葉類の厚み方向を前記搬送管の通路幅方向とし、
    前記搬送管は、紙葉類の前記通路幅方向における位置を第1範囲に規制する第1規制部と、前記搬送補助体の前記通路幅方向における位置を第2範囲に規制する第2規制部を有し、
    前記搬送補助体は、前記第2規制部によって位置規制される箇所の前記通路幅方向のサイズが前記第1範囲より大きくされており、
    前記第1範囲は前記第2範囲の中に含まれ、
    前記第1範囲の中心と前記第2範囲の中心がずれている
    ことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 前記搬送管が、紙葉類を寝かした姿勢で搬送する水平搬送管である場合は、前記第1範囲に対して前記第2範囲の中心が下方にずれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 前記搬送管が、紙葉類がその紙面を湾曲の内側に向けて曲げながら通過する湾曲搬送管の出口に接続された隣の搬送管である場合は、前記第1範囲に対して前記第2範囲の中心が前記湾曲の外方にずれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記搬送管が、紙葉類がその紙面を湾曲の内側に向けて曲げながら通過する湾曲搬送管である場合は、前記第1範囲に対して前記第2範囲の中心が前記湾曲の外方にずれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 前記搬送補助体が、前記第2範囲の中の、前記第1範囲の中心に対して前記第2範囲の中心がずれている方向の逆方向に、最も片寄った状態で、前記搬送補助体の中心と前記第1範囲の中心が一致する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
  6. 前記搬送管は、紙葉類の表裏の紙面を臨む一対の側壁部を備え、
    前記第2規制部は、前記一対の側壁部のそれぞれから前記搬送管の通路幅方向の内側に向けて突出した一対のリブを備え、
    前記第2規制部が設けられた一対の側壁部の前記通路幅方向の中心位置は前記第1範囲の中心と一致し、
    前記一対のリブのうちの一方の高さを他方より高くすることで、前記第1範囲の中心と前記第2範囲の中心がずれるようにされている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記搬送補助体は、円柱状であって軸方向の両端部は小径部、中央部は前記小径部より太い大径部となっており、
    前記搬送管の前記延設方向に垂直な断面における内縁形状は、所定のクリアランスを持って前記搬送補助体の外縁形状に対応しており、
    前記第2規制部のリブは、前記大径部に当接して前記搬送補助体を位置規制し、
    前記第2規制部のリブの高さは、前記大径部が前記リブに当接して位置規制された状態で前記小径部が前記搬送管の内壁に接しないように設定されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の紙葉類搬送装置。
  8. 前記搬送管は、前記第1範囲の中心に対して前記第2範囲の中心がずれている方向を示す識別マークを外面に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の紙葉類搬送装置。
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