JP2022011635A - 一定した潤滑剤塗布 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022011635000001
【課題】潤滑剤の消費率が安定している潤滑剤塗布装置を提供する。
【解決手段】潤滑剤塗布装置100は、固体の潤滑剤源102と、前記潤滑剤源からの潤滑剤を被塗布部材に塗布するための回転可能なアプリケータ101と、前記潤滑剤源を前記アプリケータと対向させ、前記アプリケータの回転方向Rbにおいて上流側に幾何中心を有する第1の領域102aにおいて前記潤滑剤源を前記アプリケータと接触させ、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触面の接触面積の幾何中心S1が、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記アプリケータの回転方向に沿って上流側から下流側に移動するように前記潤滑剤源を支持するための支持部材104を含む。
【選択図】図5A

Description

電子写真方式の画像形成装置の基本動作は、潜在画像が形成された像担持体にトナーを付着させ、これを用紙に転写し、用紙上に転写したトナーを用紙に定着することである。像担持体は、感光体ドラム及び中間転写ベルトなどに対応する。像担持体の保護および低摩擦化のために、像担持体の表面に潤滑剤が塗布されている。この潤滑剤を塗布するための装置は一般に、潤滑剤塗布装置と呼ばれている。潤滑剤塗布装置において、潤滑剤の使い始めから使い切るまで、潤滑剤の消費率が安定していることが望ましい。
一例による画像形成装置の概略構成を示す図である。 一例による画像形成装置の感光体ドラム周辺を模式的に示す断面図である。 図2に示された例示的な潤滑剤塗布装置を概略的に示す斜視図である。 図2に示された例示的な潤滑剤塗布装置を供給ローラ側から見た部分断面図である。 図2に示された例示的な潤滑剤塗布装置を概略的に示す断面図である。 図2に示された例示的な潤滑剤塗布装置を概略的に示す断面図である。 図2に示された例示的な潤滑剤塗布装置の潤滑剤源を供給ローラ側から見た平面図である。 一例による潤滑剤源の代替の形状を概略的に示す断面図である。 一例による潤滑剤源の代替の形状を概略的に示す断面図である。 一例による潤滑剤源の代替の形状を概略的に示す断面図である。 一例による潤滑剤源の代替の形状を概略的に示す断面図である。 図5Aの図面に、説明用の力のベクトルを簡易的に追加した図である。 図5Bの図面に、説明用の力のベクトルを簡易的に追加した図である。 一例による、印刷枚数に対する潤滑剤消費率を示すグラフである。
本開示は、添付図面と共に読まれる場合に、以下の詳細な説明から最も良く理解されるであろう。異なる図面における同一の又は同様な参照符号は、同一の又は同様の特徴要素を意味し、係る特徴要素に関する重複した説明は省略する。「上」、「下」、「右」及び「左」といった用語は、図面を正面から見た場合の方向を意味し、実際の装置の使用時における方向とは必ずしも一致しない。特徴要素は、必ずしも一律の縮尺に従って描かれておらず、本開示の動作および効果等を説明するために部分的に強調されている場合がある。
本開示の一例によれば、潤滑剤塗布装置が提供される。その潤滑剤塗布装置は、固体の潤滑剤源と、前記潤滑剤源からの潤滑剤を被塗布部材に塗布するための回転可能なアプリケータと、前記潤滑剤源を前記アプリケータと対向させ、前記アプリケータの回転方向において上流側に幾何中心を有する第1の領域において前記潤滑剤源を前記アプリケータと接触させ、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触面の接触面積の幾何中心が、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記アプリケータの回転方向に沿って上流側から下流側に移動するように前記潤滑剤源を支持するための支持部材を含む。本明細書において、上流側または下流側とは、潤滑剤源がアプリケータと対向して配置された部分において、アプリケータの回転方向に関して上流側にあること又は下流側にあることを意味する。例えば、上流側は、潤滑剤源をアプリケータと対向させ、その対向方向に平行な方向においてアプリケータの回転軸を通って延びる直線に対して、アプリケータの回転方向における上流側を意味し得る。このような潤滑剤塗布装置により、潤滑剤源は、使い始めの時から使い切った状態までの間の潤滑剤消費率の変化がほぼ一定にされることが可能となり、ひいては潤滑剤源の長寿命化が可能となる。
本開示の別の一例によれば、潤滑剤塗布装置は、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触状態を維持するように前記支持部材を付勢するための付勢部材を含み、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記接触面積の幾何中心は、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線を横切って移動する。これにより、潤滑剤源は、使い始めの時から使い切った状態までの間の潤滑剤消費率の変化がほぼ一定にされることが可能となり、ひいては潤滑剤源の長寿命化が可能となる。
本開示の更に別の一例によれば、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記潤滑剤源の幅方向の中心が、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線に対して前記アプリケータの回転方向において下流側にずれている。また、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触面は、前記アプリケータの外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含む。これにより、付勢部材のアプリケータに対する付勢力は、潤滑剤源の使い始めの時から使い切った状態までの間でほぼ一定にされることが可能となり、ひいては潤滑剤消費率の変化がほぼ一定にされることが可能となる。
本開示の更に別の一例によれば、前記潤滑剤源の前記第1の領域と接触した前記アプリケータの回転によって、前記付勢部材による付勢に対抗するように作用する力が生じる。これにより、潤滑剤源の使い始めの時に最大となる付勢部材のアプリケータに対する付勢力が弱められ、潤滑剤消費率の変化をほぼ一定にすることが可能となる。
本開示の更に別の一例によれば、前記潤滑剤源は、前記潤滑剤源が消費されるにつれて前記アプリケータと接触する第2の領域を有する。また、前記潤滑剤源の前記第2の領域は、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記第2の領域が前記アプリケータの回転方向において前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線の下流側で前記アプリケータと接触するように配置される。更に、前記第2の領域は、前記アプリケータの外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含む。更に、前記潤滑剤源の前記第2の領域と接触した前記アプリケータの回転によって、前記付勢部材による付勢を援助するように作用する力が生じる。これにより、付勢部材のアプリケータに対する付勢力がほぼ一定に保たれ、潤滑剤消費率の変化をほぼ一定にすることが可能となる。
本開示の更に別の一例によれば、潤滑剤塗布装置は、前記支持部材に結合され、前記潤滑剤源の移動方向を前記付勢部材の付勢方向に規制するガイド部材を含む。また、前記アプリケータは、前記潤滑剤源と接触することになるスポンジ状の弾性体を含む。更に、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記潤滑剤源の幅は、前記アプリケータの直径より小さい。これにより、付勢部材のアプリケータに対する付勢力がほぼ一定に保たれ、潤滑剤消費率の変化をほぼ一定にすることが可能となる。
本開示の一例によれば、潤滑剤塗布装置を含む画像形成装置が提供される。その画像形成装置は、被塗布部材と、固体の潤滑剤源と、前記潤滑剤源からの潤滑剤を被塗布部材に塗布するための回転可能なアプリケータと、前記潤滑剤源を前記アプリケータと対向させ、前記アプリケータの回転方向において上流側に幾何中心を有する第1の領域において前記潤滑剤源を前記アプリケータと接触させ、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触面の接触面積の幾何中心が、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記アプリケータの回転方向に沿って上流側から下流側に移動するように前記潤滑剤源を支持するための支持部材を含む。このような画像形成装置では、画像形成装置の被塗布部材(例えば、感光体ドラム)に対する潤滑剤の塗布量がほぼ一定に保たれることにより、被塗布部材の長寿命化が可能となり、ひいては印刷画像の品質も一定に保たれることが可能となる。
本開示の別の一例によれば、潤滑剤塗布装置を含む画像形成装置において、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触状態を維持するように前記支持部材を付勢するための付勢部材を含み、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記接触面積の幾何中心は、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線を横切って移動する。これにより、潤滑剤源は、使い始めの時から使い切った状態までの間の潤滑剤消費率の変化がほぼ一定にされることが可能となり、ひいては潤滑剤源の長寿命化が可能となる。
本開示の更に別の一例によれば、潤滑剤塗布装置を含む画像形成装置において、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記潤滑剤源の幅方向の中心が、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線に対して前記アプリケータの回転方向において下流側にずれている。これにより、付勢部材のアプリケータに対する付勢力は、潤滑剤源の使い始めの時から使い切った状態までの間でほぼ一定にされることが可能となり、ひいては潤滑剤消費率の変化がほぼ一定にされることが可能となる。
図1を参照して、一例による画像形成装置1の概略構成を説明する。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色を用いてカラー画像を形成する装置であることができる。画像形成装置1は、用紙Pを搬送する記録媒体搬送ユニット10と、静電潜像を現像する現像装置20Y、20M、20C、20Kと、トナー像を用紙Pに二次転写する転写ユニット30と、周面に画像が形成される静電潜像担持体である感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kと、トナー像を用紙Pに定着させる定着ユニット50と、を備えることができる。各符号の数字の後に付されたY、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の構成要素であることを示す。尚、色別の構成要素を区別する必要がない場合には、簡略化のために各符号の数字の後に付されたY、M、C、Kを省略して、現像装置20、感光体ドラム40と称する場合がある。同様に、後述される現像ローラ21、一次転写ローラ32、帯電ローラ41、クリーニングユニット44についても、各符号の数字の後に付されたY、M、C、Kを省略する場合がある。
記録媒体搬送ユニット10は、画像が形成される記録媒体としての用紙Pを搬送経路R1上で搬送することができる。用紙Pは、カセット90に積層されて収容され得る。記録媒体搬送ユニット10は、用紙Pに転写されるトナー像が二次転写領域R2に到達するタイミングで、搬送経路R1を介して二次転写領域R2に用紙Pを到達させることができる。
現像装置20は、色ごとに1個、合計4個設けられ得る。各現像装置20は、トナーを感光体ドラム40に担持させる現像ローラ21を備えることができる。各現像装置20では、トナーとキャリアを所望の混合比になるように調整し、さらに混合撹拌してトナーを均一に分散させて、最適な帯電量を付与した現像剤が調整され得る。この現像剤を現像ローラ21に担持させる。そして、現像ローラ21の回転により現像剤が感光体ドラム40と対向する領域までそれぞれ搬送されると、現像ローラ21に担持された現像剤のうちのトナーが感光体ドラム40の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像され得る。
転写ユニット30は、現像装置20で形成されたトナー像を用紙Pに二次転写する二次転写領域R2に搬送することができる。転写ユニット30は、転写ベルト31と、転写ベルト31を懸架する懸架ローラ34、35、36、37と、感光体ドラム40と共に転写ベルト31を挟持する一次転写ローラ32と、懸架ローラ34と共に転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33と、を備えることができる。
転写ベルト31は、懸架ローラ34、35、36、37により循環移動する無端状のベルトであることができる。一次転写ローラ32はそれぞれ、転写ベルト31の内周側から感光体ドラム40を押圧するように設けられ得る。二次転写ローラ33は、転写ベルト31の外周側から懸架ローラ34を押圧するように設けられ得る。
感光体ドラム40は、色ごとに1個、合計4個設けられ得る。各感光体ドラム40はそれぞれ、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられ得る。感光体ドラム40の周上には、現像装置20、帯電ローラ41、露光ユニット42、及びクリーニングユニット44が、設けられ得る。
帯電ローラ41は、感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電手段であることができる。帯電ローラ41は、感光体ドラム40の回転に追従するように回転することができる。露光ユニット42は、帯電ローラ41によって帯電した感光体ドラム40の表面を、用紙Pに形成する画像に応じて露光することができる。これにより、各感光体ドラム40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成され得る。現像装置20は、それぞれの現像装置20に対向して設けられたトナータンク80Y、80M、80C、80Kから供給されたトナーによって感光体ドラム40上の静電潜像を現像し、トナー像を生成する。各トナータンク80Y、80M、80C、80K内にはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン又はブラックのトナーが充填されている。クリーニングユニット44は、感光体ドラム40上のトナー像が転写ベルト31に一次転写された後に、感光体ドラム40上に残存するトナーを回収する。一例では、クリーニングユニット44を形成する筐体に感光体ドラム40及び帯電ローラ41が取り付けられている。即ち、クリーニングユニット44、感光体ドラム40及び帯電ローラ41がユニット化されている。
定着ユニット50は、転写ベルト31から用紙Pへ二次転写されたトナー像を用紙Pに定着させることができる。定着ユニット50は、用紙Pを加熱する加熱ローラ51と、加熱ローラ51を押圧する加圧ローラ52と、を設けられ得る。加熱ローラ51及び加圧ローラ52は円筒状に形成されており、加熱ローラ51は内部にハロゲンランプ等の熱源を設けられ得る。加熱ローラ51と加圧ローラ52との間には接触領域である定着ニップ部が設けられ、定着ニップ部に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させることができる。
また、画像形成装置1には、定着ユニット50によりトナー像が定着された用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ61及び62が設けられ得る。
続いて、画像形成装置1による印刷工程について説明する。画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1のコントローラ70は、受信した画像信号に基づいて、帯電ローラ41により感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる(帯電工程)。その後、露光ユニット42により感光体ドラム40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
現像装置20では、それぞれ静電潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程)。こうして形成されたトナー像はそれぞれ、感光体ドラム40と転写ベルト31とが対向する領域において、感光体ドラム40から転写ベルト31へそれぞれ一次転写される(転写工程)。転写ベルト31には、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成され得る。そして、積層トナー像は、懸架ローラ34と二次転写ローラ33とが対向する二次転写領域R2において、記録媒体搬送ユニット10から搬送された用紙Pに二次転写され得る。
積層トナー像が二次転写された用紙Pは、定着ユニット50へ搬送され得る。用紙Pを加熱ローラ51と加圧ローラ52との間で熱及び圧力を加えながら通過させることにより、積層トナー像を用紙Pへ溶融定着させる(定着工程)。その後、用紙Pは、排出ローラ61及び62によって画像形成装置1の外部へ排出され得る。
上述された画像形成装置1の動作等は、コントローラ70により制御され得る。コントローラ70は、中央処理装置のようなプロセッサで実行可能な機械可読命令の形態で実現され得る。機械可読命令は、任意の適切なコンピュータ可読媒体で利用可能にすることができる。
図2は、図1に示された例示的な画像形成装置1における感光体ドラム(像担持体または被塗布部材とも呼ばれる)40の周辺を模式的に示す図である。図2は、転写ベルト31上にトナー像が形成される状態を示している。図2において、22はトナーを表す。
図2に示されるように、一例による画像形成装置1は、感光体ドラム40の回転方向Raに沿って、一次転写ローラ32、イレーサ4、潤滑剤塗布装置100、クリーニングブレード5、帯電ローラ41、露光ユニット42、及び現像装置20等を有する。イレーサ4は、感光体ドラム40の外周面に形成された静電潜像に光を照射して感光体ドラム40を除電し、感光体ドラム40の画像情報を消去する。帯電ローラ41、露光ユニット42については、前述した。
例示的な潤滑剤塗布装置100は、像担持体(例えば、感光体ドラム40)の表面に潤滑剤を塗布することにより、像担持体から転写ベルト31へ転写された残りのトナー(残留トナー)を当該表面から除去しやすくし、像担持体の表面の摩耗を低減することができる。潤滑剤塗布装置100は例えば、固体の潤滑剤源102を支持するための支持部材104、潤滑剤源102を加圧して供給ローラ(アプリケータとも呼ばれる)101に当接させる付勢部材103、及びケーシング105を含む。供給ローラ101は、感光体ドラム40の周上においてイレーサ4とクリーニングブレード5との間に位置する。供給ローラ101は、感光体ドラム40の表面40aに残存するトナーの少なくとも一部を感光体ドラム40から除去して保持する。一例において、潤滑剤塗布装置100は、画像形成装置1に単体として交換可能に設けられ得る。別の例において、供給ローラ101、潤滑剤源102、及びクリーニングブレード5等は、クリーニングユニット44を形成する筐体に取り付けられ得る。
固体の潤滑剤源102は、供給ローラ101の軸線方向に沿って延びるバー状の要素であり、供給ローラ101に接触するように設けられ得る。特に、潤滑剤源102は、供給ローラ101に押し当てられるように付勢部材103により付勢され得る。これにより、供給ローラ101の弾性体101b(後述される)は、潤滑剤源102の接触領域において潤滑剤を掻き取り、その掻き取った潤滑剤を感光体ドラム40との接触領域において感光体ドラム40の表面40aに供給することができる。潤滑剤源102は、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛などからなることができる。供給ローラ101と潤滑剤源102の配置関係等については、更に後述される。
供給ローラ101は、回転可能な軸部101a、及び軸部101aの周面に形成されている弾性体101bを有する。軸部101aの両端部は、図示しない軸受け部材により回転可能に支持されることができ、図示しない駆動装置により回転駆動され得る。供給ローラ101は、感光体ドラム40の回転に追従して回転方向Rbの方向に回転するように駆動される。弾性体101bは、発泡体(発泡体層)で形成され得る。即ち、弾性体101bはスポンジ状の弾性体とすることができる。発泡体は、例えば発泡ウレタンなどであることができる。一例において、発泡体の密度は、48kg/m以上67kg/m以下である場合がある。また、発泡体の25%硬度は、185N以上305N以下である場合がある。ここで、「25%硬度」とは、JIS K 6400-2 D法によって測定される値のことである。弾性体101bの厚みは、例えば1mm以上4mm以下であることができる。例えば、供給ローラ101の外径が10mmの場合、弾性体101bの厚みは2mmであることができる。また、弾性体101bは、発泡体ではなく、例えば起毛状の繊維で形成されることもできる。即ち、弾性体101bは、ブラシ状の弾性体である。起毛状の繊維は、可撓性を有することができ、例えばポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン)であることができる。一例において、潤滑剤塗布装置100は、画像形成装置1に単体として交換可能に設けられ得る。別の例において、供給ローラ101、潤滑剤源102、付勢部材103、及びブレード5等は、クリーニングユニット44を形成する筐体に取り付けられ得る。
クリーニングブレード5は、感光体ドラム40の表面40aに当接するように配置され、感光体ドラム40の残留トナーを掻き取って除去することができる。上述したように、供給ローラ101は、感光体ドラム40の回転方向Raにおいて、クリーニングブレード5よりも上流となるように配置されている。クリーニングブレード5は、感光体ドラム40の表面上の残留トナーのうち、供給ローラ101により担持されなかった残留トナーを掻き取って除去し、感光体ドラム40の表面40aをクリーニングする。感光体ドラム40は、クリーニングブレード5によって残留トナーが確実に除去されることにより、次の静電潜像を適切にその表面40aに形成して転写等を行うことができる。
図3は、潤滑剤源102、支持部材104及び付勢部材103、103’(簡略化して付勢部材103とも称する)の例を示す斜視図である。例えば、支持部材104は、支持部材104と供給ローラ101との間に潤滑剤源102を支持する位置に設けられる。この場合、支持部材104は潤滑剤源102から見て供給ローラ101の反対側に設けられる。支持部材104は例えば、付勢部材103と供給ローラ101との間に位置する。一例として、支持部材104は、潤滑剤源102が固定された滑剤板金104aと、滑剤板金104aの移動方向を規制するガイド部材104b、104b’(簡略化してガイド部材104bとも称する)とを含む。ガイド部材104bは、例えば、滑剤板金104aとは別体であるように示されているが、一体であってもよい。一例として、滑剤板金104aは潤滑剤源102に沿うように配置される。例えば、潤滑剤源102の長手方向は滑剤板金104aの長手方向である方向D1に一致する。
複数の付勢部材103は、例えば、方向D1に沿って並ぶように配置されている。一例として、付勢部材103、103’は、支持部材104の方向D1の両端部のそれぞれに設けられ得る。尚、一対の付勢部材103、103’は、支持部材104の方向D1の中央に対して互いに対称となる位置に配置されてもよい。
図4は、滑剤板金104a、ガイド部材104b及びケーシング105を示す部分断面図である。図2~図4に示されるように、例えば、滑剤板金104aの方向D1の両端部のそれぞれにガイド部材104b、104b’が設けられる。一例として、滑剤板金104aは、ガイド部材104bに形成された穴部104cに嵌合する突起104dを有する。例えば、ガイド部材104bは、穴部104cに突起104dが嵌合することによって滑剤板金104aに連結される。但し、滑剤板金76a及びガイド部材76bを互いに連結する構成は、適宜変更可能である。
ケーシング105は、一例として、開口部を有する箱状であり、潤滑剤源102、支持部材104a及び付勢部材103を収容することができる。ケーシング105は例えば、潤滑剤塗布装置100を含むユニットの筐体に固定され得る。付勢部材103は、一例として、ケーシング105の開口部と向かい合う内壁105aと支持部材104との間に設けられ、支持部材104をケーシング105の開口部方向に押圧し得る。例えば、付勢部材103は、圧縮コイルバネであることができる。この場合、ケーシング105の内壁105aには付勢部材103の一端が固定されており、滑剤板金104aに付勢部材103の他端が固定され得る。
潤滑剤塗布装置100は例えば、支持部材104に連結されると共に、方向D2に沿って延びるガイド111、及びガイド111に係合する係合部112を含む移動機構110を備える。方向D2は例えば、付勢部材103の付勢方向であり、言い換えれば感光体ドラム40に接近する方向、及び感光体ドラム40から離間する方向である。一例として、ガイド111、111’(簡略化してガイド111とも称する)は、支持部材104の方向D1の両端部のそれぞれに設けられる。
ガイド111は、一例として、支持部材104に形成された凹部111aを有し、係合部112は、ケーシング105から凹部111aに突出する凸部112aを有する。凹部111a(111a’)は、例えば、ガイド部材104bにおいて方向D1に沿って突出する複数の突起104e(104e’)と104e(104e’)との間に設けられる。複数の突起104e(104e’)と104e(104e’)のそれぞれは、例えば、円柱状を呈する。なお、複数の突起104e(104e’)と104e(104e’)のそれぞれは、角柱状であってもよく、その形状は適宜変更可能である。凸部112aは、一例として、方向D2に沿って延びる矩形状を呈する。代案として、支持部材104に形成された凹部111aを凸部に変更し、ケーシング105の凸部112aを凹部に変更することもできる。
上述されたように、移動機構110は、支持部材104とケーシング105との間に位置する。例えば、移動機構110は、ガイド部材104bの凹部111aとケーシング105の凸部112aとから構成される。移動機構110はケーシング105に結合されており、付勢部材103はケーシング105と支持部材104との間に配置される。係る移動機構110によって、潤滑剤源102の移動方向は、方向D2に規制されている。供給ローラ101と潤滑剤源102の配置関係等については、更に後述される。
上述されたように、潤滑剤塗布装置100において、固形の潤滑剤源102は、供給ローラ101の回転動作によって消費される。潤滑剤源102を使い始める時(潤滑剤源の初期状態)から潤滑剤源を使い切った状態までの潤滑剤の寿命は、長いことが望ましい。一般に、潤滑剤塗布装置100において、付勢部材103として圧縮コイルバネが使用されている。圧縮コイルバネの付勢力は一般に、潤滑剤源の初期状態において最も大きく、潤滑剤源が消費されて圧縮コイルバネが伸長するにつれてその付勢力が弱くなっていく傾向がある。そのため、供給ローラ101の回転動作によって消費される潤滑剤源102の消費率は、潤滑剤源の初期状態が最も大きく、潤滑剤源が消費されるにつれて低下していく傾向がある。例えば、感光体ドラム40の表面40aに潤滑剤を必要以上に多く塗布した場合には、当該表面40aの摩擦係数が低くなりすぎることに起因して当該表面40a上に担持するトナーの量が減少することによって中抜け画像、虫食い画像などと言われる画像不良が発生する場合があり、クリーニングブレード5をすり抜けたトナー成分が当該表面40aに付着して皮膜が形成される現象(フィルミング)が発生する場合もある。逆に、潤滑剤の塗布量が少ない場合には、摩擦の増加によって感光体ドラム40、及びクリーニングブレード5などの寿命の低下、及びクリーニングブレード5の巻き込みなどの問題を生じる場合がある。従って、必要な量の潤滑剤を安定的に像担持体(例えば、感光体ドラム)に塗布し、ひいては潤滑剤源の寿命を長くするために、潤滑剤源の消費率の変化をほぼ一定に保つことが重要である。
図5A及び図5Bは、本開示の一例による、潤滑剤塗布装置100を示し、供給ローラ101の軸部101aの回転軸101cに垂直な断面を示す。図5A及び図5Bにおいて、ケーシング105は図示されていない。図5Aは、潤滑剤源102の初期状態を示し、図5Bは、潤滑剤源102が、供給ローラ101の回転動作によって、潤滑剤源102の寿命の半分程度まで消費された状態を示す。
図5A及び図5Bを参照して、供給ローラ101と潤滑剤源102の配置関係等を詳細に説明する。図5Aの断面図において、潤滑剤源102は、初期状態において、供給ローラ101と接触する側に第1の領域102a及び第2の領域102bを備えている。潤滑剤源102は、幅Wおよび高さHを有し、その幅Wの方向において中心102cを有する。例えば、潤滑剤源102の幅Wは約7mm~9mmであることができ、一例では約8mmであることができる。潤滑剤源102の高さHは約5mm~約7mmであることができ、一例では約6mmであることができる。この場合、供給ローラ101の外径は約10mmであることができ、潤滑剤源の幅Wは、供給ローラ101の外径よりも小さい。
図5A及び図5Bに示されるように、潤滑剤源102の中心102cは、付勢部材103の付勢方向D2に平行な方向における供給ローラ101の回転軸101cを通って延びる直線A1に対して供給ローラ101の回転方向Rbにおいて下流側にずれるように、潤滑剤源102は、支持部材104により供給ローラ101に対向して配置されている。この例において、付勢部材103の付勢方向D2に平行な方向における潤滑剤源102の中心102cを通って延びる直線A2と直線A1との間の距離Gは例えば、約0.5mmから約1.5mmであることができ、一例では約1mmであることができる。
図5Aに示されるように、潤滑剤源102は、供給ローラ101に対向して配置され、初期状態において、第1の領域102aにおいてのみ供給ローラ101と最初に接触する。一例において、第1の領域102aの幾何中心は、供給ローラ101の回転方向Rbにおいて、上流側に位置し、例えば直線A1よりも上流側に位置する。一例において、第1の領域102a及び第2の領域102bは、図5Aに示されたように、供給ローラ101に向かって突出している突出部分であることができる。図5Aの例では、第1の領域102aの幾何中心は、後述される第1の領域102aと供給ローラ101とが接触している部分の接触面積の幾何中心S1と一致している場合がある。また、潤滑剤源102と供給ローラ101との間の接触面は、供給ローラ101の外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含むことができる。一例において、第2の領域102bは、初期状態において、供給ローラ101と接触していない。第2の領域102bは、供給ローラ101の回転方向Rbにおいて、直線A1よりも下流側に位置する。また、第2の領域102bは、給ローラ101の外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含むことができる。図5Bに示されるように、第2の領域102bは、潤滑剤源102が消費されるにつれて、供給ローラ101の回転方向Rbにおいて直線A1よりも下流側で供給ローラ101と接触する。
図5Cは、初期状態における潤滑剤源102を、供給ローラ101側から見た平面図である。図5Cには、第1の領域102aと供給ローラ101とが接触している部分の接触面積の幾何中心S1が示される。供給ローラ101の回転により、潤滑剤源102は徐々に消費されていくので、係る接触面積も同様に増大していく。例えば、潤滑剤源102は、図5Aに示された状態から図5Bに示された状態まで徐々に変化することになる。この場合、接触面積の幾何中心S1は、供給ローラ101の回転方向に沿って移動する。特に、図5Aと図5Bから明らかなように、幾何中心S1は、潤滑剤源102が消費されるにつれて直線A1を横切って移動することになる。
図6A~図6Dは、一例による潤滑剤源102の代替の形状を概略的に示す断面図である。図6Aにおいて、潤滑剤源102-1は、三角形の形状の領域102a及び102bを有する、凹五角形の形状である。この場合、供給ローラ101と接触することになる部分は平面であることができる。図6Bにおいて、潤滑剤源102-2は、三角形の形状の領域102aと102b、及び領域102aと102bとの間に平面部分102dを有する凹六角形の形状である。図6Cにおいて、潤滑剤源102-3は、図6Bに示された凹六角形の形状において領域102bを取り除いて平面部分102dを端部まで延ばした状態の五角形の形状である。図6Dにおいて、潤滑剤源102-4は、図6Cに示された潤滑剤源102-3における領域102aが供給ローラ101の外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含む領域102aに変更されている。尚、図6A~図6Dに示された以外の様々な形状が可能である。一例において、このような様々な形状を備えることができる潤滑剤源102は、図5A、図6A~図6Dに示された断面を有する金型を準備し、ステアリン酸亜鉛などの高級脂肪酸金属塩の粉末を150℃程度に加熱溶融したものを係る金型に投入して冷却固化することによって、作成することが可能である。
図7A及び図7Bはそれぞれ、図5A及び図5Bの図面に、説明用の力のベクトルを簡易的に追加した図である。図7A及び図7Bにおいて、Fsは、方向D2における付勢部材103の付勢力を示す。FFは、潤滑剤源102と供給ローラ101とが接触する部分における摩擦力を示す。Fyは、摩擦力FFの方向D2における成分を示す。
図7Aにおいて、図5Aに関連して前述されたように、潤滑剤源102は、初期状態において、第1の領域102aにおいてのみ供給ローラ101と最初に接触している。このような状態において、供給ローラ101が回転方向Rbにおいて回転する際、潤滑剤源102と供給ローラ101との接触面において摩擦力FFが発生する。係る接触面が直線A1より上流側に傾いていることに起因して、摩擦力FFの方向D2における成分Fyは、付勢部材103の付勢力Fsに対抗する力となる。即ち、初期状態において、第1の領域102aと接触した供給ローラ101の回転によって、付勢部材103による付勢に対抗するように作用する力が生じる。従って、潤滑剤源102の初期状態において、付勢部材103の付勢力は、供給ローラ101の回転により生じる摩擦力によって弱められることになる。
潤滑剤源102が消費されるにつれて、潤滑剤源102と供給ローラ101との接触面の傾きは、徐々に少なくなっていく(即ち、付勢力Fsに対抗する力は徐々に弱まる)。そして、第2の領域102bが供給ローラ101と接触する際には、図7Bに示されるように、当該接触面の傾きは、直線A1より下流側に傾くように変化する。この場合、摩擦力FFの方向D2における成分Fyは、付勢部材103の付勢力Fsを援助する力となる。即ち、潤滑剤源102の第2の領域102bと接触した供給ローラ101の回転によって、付勢部材103による付勢を援助するように作用する力が生じる。従って、潤滑剤源102が消費されて接触面積の幾何的中心S1が直線A1を超える辺りから徐々に、付勢部材103の付勢力が強められることになる。
図7A及び図7Bに関連して前述されたように、潤滑剤源102と供給ローラ101との間の接触部における摩擦力が利用されている。そのため、潤滑剤源が消費されるにつれて低下する付勢力Fsに起因した潤滑剤の塗布量の減少を補うためには、潤滑剤源102と供給ローラ101との間で生じる摩擦の摩擦係数を適切に選定する必要がある場合がある。例えば、摩擦係数の小さい潤滑剤源を使用する場合には、大きな摩擦係数を有する供給ローラ101が必要である場合がある。この場合、供給ローラ101の弾性体101bは、ブラシ状の弾性体の代わりに、大きい摩擦係数を有するスポンジ状の弾性体(発泡体)を使用することによって対処することができる。また、発泡体の密度および発泡体の25%硬度を調整することにより、摩擦係数は適切に設定することが可能である。
前述されたように、圧縮コイルバネの付勢力は一般に、潤滑剤源の初期状態において最も大きく、潤滑剤源が消費されて圧縮コイルバネが伸長するにつれてその付勢力が弱くなっていく傾向がある。本開示の一例によれば、潤滑剤源102の初期状態では、供給ローラ101の回転によって、付勢部材103による付勢に対抗するように作用する力が生じ、潤滑剤源102が消費されるにつれて、係る力は、付勢部材103による付勢を援助するように作用する力へと徐々に変化していく。従って、潤滑剤源102を供給ローラ101に押し付ける力は、潤滑剤源の初期状態から潤滑剤源を使い切った状態までほぼ一定となり、それにより潤滑剤源102の潤滑剤消費率を安定化することが可能となり、ひいては潤滑剤源の潤滑剤の寿命を長くすることが可能となる。
図5Aに示されたような潤滑剤塗布装置100において、潤滑剤源102の接触面の形状、直線A2と直線A1との間の距離G、及び潤滑剤源102が配置される際のその中心102cのずれる方向などを変更して、例1、比較例A、比較例B、比較例Cとして、実験的に印刷枚数に対する潤滑剤消費率を求めた。その結果のグラフが、図8に示される。この実験の条件については概略的に表1に示されている。表1に示されているように、「潤滑剤源の接触面形状」と「直線A1に対する直線A2の位置」以外の項目は、例1、比較例A、比較例B、比較例Cに共通である。
Figure 2022011635000002

例1は、図5Aに示されたように、潤滑剤源102が第1の領域102aと第2の領域102bとを備えていて、供給ローラ101との接触面の形状が所謂R形状であり、潤滑剤源102の中心102c(中心102cを通って延びる直線A2)は、供給ローラ101の回転軸101cを通って延びる直線A1に対して供給ローラ101の回転方向Rbにおいて下流側にずれており、直線A1と直線A2との間の距離Gが1mmである場合である。比較例Aは、潤滑剤源102が第1の領域102aと第2の領域102bとを備えておらず、潤滑剤源102の接触面の形状が、平面であること以外は、例1と同じである。比較例Bと比較例Cは、潤滑剤源102の供給ローラ101との接触面の形状が所謂R形状であり、上記例1と同じである。しかしながら、比較例Bでは、直線A1と直線A2との間の距離Gが0mmであり、直線A1と直線A2が一致している場合である。また、比較例Cは、上記例1とは逆に、潤滑剤源102の中心102c(直線A2)が、供給ローラ101の回転方向Rbにおいて直線A1に対して上流側にずれており、直線A1と直線A2との間の距離Gが1mmである場合である。
図8を参照すると、上述した例1、比較例A、比較例B、及び比較例Cの印刷枚数に対する潤滑剤消費率がグラフで示されている。この図8において、印刷枚数は、右側へ行くほど増加することを示しており、潤滑剤消費率は、上側へ行くほど増加することを示している。また、破線L2は、感光体ドラムの表面上にフィルミングが発生する可能性がある下限を示すラインであり、破線L1は、感光体ドラムの摩耗による問題を生じる可能性がある上限を示すラインである。
図8のグラフから明らかなように、例1、比較例A、比較例B、比較例Cのグラフは、総印刷枚数の増加と共に潤滑剤の消費率は下がっていくが、その下がる度合いは、例1が最も低くなっている。また、例1のグラフは、破線L1と破線L2との間に位置し、ほぼ一定の直線となっている。従って、例1のような潤滑剤塗布装置が、潤滑剤の消費率の変化をほぼ一定に保つことができることが実験的に証明された。比較例A、比較例B及び比較例Cは、例1に比べて潤滑剤源の消費率の変化が大きいことが明らかである。そして、比較例A、比較例B及び比較例Cは、破線L1と破線L2との間に位置しておらず、特に、潤滑剤源の使い始めにおいて潤滑剤が感光体ドラム等へ過剰に塗布されていることが明らかである。更に、比較例Bは、潤滑剤源の寿命の最後の辺りで感光体ドラム等へ塗布されるべき潤滑剤の量が不足していることが明らかである。
上記の説明は、説明される原理の例を例証する及び説明するために提示された。本説明は、網羅的にする、或いはこれら原理を開示された何らかの全く同一の形態に制限することは意図されていない。多くの変形および変更が、上記の教示に鑑みて可能である。
1 画像形成装置
40 感光体ドラム(被塗布部材)
100 潤滑剤塗布装置
101 供給ローラ(アプリケータ)
101c 回転軸
102 潤滑剤源
102a 第1の領域
102b 第2の領域
102c 潤滑剤源の中心
103、103’ 付勢部材
104 支持部材
104b、104b’ ガイド部材
105 ケーシング
S1 接触面積の幾何中心

Claims (15)

  1. 潤滑剤塗布装置であって、
    固体の潤滑剤源と、
    前記潤滑剤源からの潤滑剤を被塗布部材に塗布するための回転可能なアプリケータと、
    前記潤滑剤源を前記アプリケータと対向させ、前記アプリケータの回転方向において上流側に幾何中心を有する第1の領域において前記潤滑剤源を前記アプリケータと接触させ、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触面の接触面積の幾何中心が、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記アプリケータの回転方向に沿って上流側から下流側に移動するように前記潤滑剤源を支持するための支持部材を含む、潤滑剤塗布装置。
  2. 前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触状態を維持するように前記支持部材を付勢するための付勢部材を含み、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記接触面積の幾何中心は、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線を横切って移動する、請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記潤滑剤源の幅方向の中心が、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線に対して前記アプリケータの回転方向において下流側にずれている、請求項2に記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 前記接触面は、前記アプリケータの外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含む、請求項1~3の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 前記潤滑剤源の前記第1の領域と接触した前記アプリケータの回転によって、前記付勢部材による付勢に対抗するように作用する力が生じる、請求項2又は3に記載の潤滑剤塗布装置。
  6. 前記潤滑剤源は、前記潤滑剤源が消費されるにつれて前記アプリケータと接触する第2の領域を有する、請求項1~5の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  7. 前記潤滑剤源の前記第2の領域は、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記第2の領域が前記アプリケータの回転方向において前記直線の下流側で前記アプリケータと接触するように配置される、請求項6に記載の潤滑剤塗布装置。
  8. 前記第2の領域は、前記アプリケータの外周に少なくとも部分的に一致する弧状面を含む、請求項6又は7に記載の潤滑剤塗布装置。
  9. 前記潤滑剤源の前記第2の領域と接触した前記アプリケータの回転によって、前記付勢部材による付勢を援助するように作用する力が生じる、請求項6~8の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  10. 前記支持部材に結合され、前記潤滑剤源の移動方向を前記付勢部材の付勢方向に規制するガイド部材を含む、請求項1~9の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  11. 前記アプリケータは、前記潤滑剤源と接触することになるスポンジ状の弾性体を含む、請求項1~10の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  12. 前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記潤滑剤源の幅は、前記アプリケータの直径より小さい、請求項1~11の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  13. 潤滑剤塗布装置を含む画像形成装置であって、
    被塗布部材と、
    固体の潤滑剤源と、
    前記潤滑剤源からの潤滑剤を被塗布部材に塗布するための回転可能なアプリケータと、
    前記潤滑剤源を前記アプリケータと対向させ、前記アプリケータの回転方向において上流側に幾何中心を有する第1の領域において前記潤滑剤源を前記アプリケータと接触させ、前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触面の接触面積の幾何中心が、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記アプリケータの回転方向に沿って上流側から下流側に移動するように前記潤滑剤源を支持するための支持部材を含む、画像形成装置。
  14. 前記潤滑剤源と前記アプリケータとの間の接触状態を維持するように前記支持部材を付勢するための付勢部材を含み、前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記接触面積の幾何中心は、前記潤滑剤源が消費されるにつれて、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線を横切って移動する、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記アプリケータの回転軸に垂直な断面において、前記潤滑剤源の幅方向の中心が、前記付勢部材の付勢方向に平行な方向における前記アプリケータの回転軸を通って延びる直線に対して前記アプリケータの回転方向において下流側にずれている、請求項14に記載の画像形成装置。
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