JP2022010832A - 噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射量の補正技術が十分に効果を発揮できない場合があっても、燃料噴射精度を適切に維持できるようにした噴射制御装置を提供する。【解決手段】燃料噴射弁2を電流駆動して燃料噴射弁2から燃料を噴射させる際に、通電時間補正量算出部5dは、燃料噴射弁2に流れる電流の面積補正制御を実施して通電時間補正量ΔTiを算出する。昇圧回路3は、充電コンデンサ3aを備え当該充電コンデンサ3aから燃料噴射弁2に電力を印加する。通電時間補正量算出部5dは、充電量判定部12の判定結果に基づいて面積補正制御を変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料噴射弁を開弁・閉弁制御する噴射制御装置に関する。
噴射制御装置は、燃料噴射弁を開弁・閉弁することで燃料を内燃機関に噴射するために用いられる(例えば、特許文献1参照)。近年、環境問題に対する規制強化に伴い、燃費向上や有害物質排出量減少の対策として、自動車の燃料噴射精度の更なる向上が求められている。噴射制御装置は、電気的に駆動可能な燃料噴射弁に電流を通電することで開弁制御する。近年では、指令噴射量に基づく通電電流の通常電流プロファイル(ノミナル電流プロファイル、理想電流プロファイルとも称される)が定められており、噴射制御装置は、通常電流プロファイルに基づいて燃料噴射弁に電流を印加することで開弁制御している。
特開2016-33343号公報
燃料噴射弁の通電電流の勾配が、周辺温度環境、経年劣化等の様々な要因を理由として理想電流プロファイルよりも低下してしまうと、実噴射量が指令噴射量から大きく低下してA/F値の悪化や失火の虞がある。これらを防ぐためには、予めばらつきを見込んで燃料噴射弁への通電指令時間を長めに調整することが望ましいが、通電指令時間を長めに確保すると反対に燃費が悪化してしまう虞がある。
そこで出願人は、目標ピーク電流に達するまでの目標電流となる理想電流プロファイルの積算電流と、検出電流の積算電流との積算電流差に基づいて通電時間を補正し燃料噴射量を補正する技術を提案している。しかしながら、例えば検出電流のA/D変換処理などで必要なS/Nを確保できないと燃料補正量を誤補正しやすくなる。
本発明の目的は、燃料噴射量の補正技術が十分に効果を発揮できない場合があっても、燃料噴射精度を適切に維持できるようにした噴射制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、面積補正部は、燃料噴射弁を電流駆動して燃料噴射弁から燃料を噴射させる際に、燃料噴射弁に流れる電流の面積補正を実施して通電時間補正量を算出する。また充電回路は充電部を備え当該充電部から燃料噴射弁に電力を印加する。
上限ガード値設定部は、充電回路の充電部に充電される充電量に応じて通電時間補正量の上限ガード値を設定するため、充電量の大小に応じて通電時間補正量を変化させることができ、燃料噴射量の補正技術の性能を補うことができる。この結果、燃料噴射量の補正技術が十分に効果を発揮できない場合があっても、燃料噴射精度を適切に維持できる。
一実施形態における噴射制御装置の電気的構成図 昇圧回路の電気的構成図 マイコンと制御ICとの間で通信する情報の説明図 動作を概略的に説明するフローチャート 上限ガード値の設定方法の説明図 面積補正方法の説明図のその1 面積補正方法の説明図のその2 上限ガード値を最大限適用した場合の燃料噴射弁の通電電流変化を概略的に示す図
以下、噴射制御装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、電子制御装置1(ECU:Electronic Control Unit)は、例えば自動車などの車両に搭載された内燃機関に直接燃料を噴射供給するソレノイド式の燃料噴射弁2(インジェクタとも称される)を駆動する噴射制御装置として構成される。以下では、ガソリンエンジン制御用の電子制御装置1に適用した形態を説明するが、ディーゼルエンジン制御用の電子制御装置に適用しても良い。図1には、4気筒分の燃料噴射弁2を図示しているが、3気筒、6気筒、8気筒でも適用できる。
電子制御装置1は、昇圧回路3、マイクロコンピュータ4(以下、マイコン4と略す)、制御IC5、駆動回路6、及び電流検出部7としての電気的構成を備える。マイコン4は、1又は複数のコア4a、ROM、RAMなどのメモリ4b、A/D変換器などの周辺回路4cを備えて構成され、メモリ4bに記憶されたプログラム、及び、各種のセンサ8から取得されるセンサ信号Sに基づいて各種制御を行う。
例えばガソリンエンジン用のセンサ8は、図示しないが、クランク軸が所定角回転するごとにパルス信号を出力するクランク角センサ、エンジンの冷却水の温度を検出する水温センサ、エンジンに燃料を噴射する際の燃料圧力を検出する燃圧センサ、吸気量を検出する吸気量センサ、内燃機関の空燃比すなわちA/F値を検出するA/Fセンサ、スロットル開度を検出するスロットル開度センサなどである。
マイコン4は、クランク角センサのパルス信号によりエンジン回転数を算出すると共に、スロットル開度信号からスロットル開度を取得する。マイコン4は、スロットル開度、油圧やA/F値に基づいて、内燃機関に要求される目標トルクを算出し、この目標トルクに基づいて目標となる要求噴射量を算出する。
またマイコン4は、この目標となる要求噴射量、及び、燃圧センサにより検出される燃料圧力に基づいて指示TQの通電指示時間Tiを算出する。マイコン4は、前述した各種のセンサ8から入力されるセンサ信号Sに基づいて各気筒#1~#4に対する噴射開始指示時刻t0を算出し、この噴射開始指示時刻t0において燃料噴射の指示TQを制御IC5に出力する。
制御IC5は、例えばASICによる集積回路装置であり、例えばロジック回路、CPUなどによる制御主体と、RAM、ROM、EEPROMなどの記憶部、コンパレータを用いた比較器など(何れも図示せず)を備え、ハードウェア及びソフトウェアに基づいて各種制御を実行するように構成される。制御IC5は、昇圧制御部5a、通電制御部5b、及び電流モニタ部5cとしての機能を備える。
昇圧回路3は、図2に例示したように、インダクタL1、スイッチング素子M1、ダイオードD1、電流検出抵抗R1、及び充電コンデンサ3aを図示形態に接続した昇圧型のDCDCコンバータにより構成される。昇圧回路3は、バッテリ電圧VBを入力して昇圧動作し、充電部としての充電コンデンサ3aに昇圧電圧Vboostを充電させる。昇圧制御部5aは、昇圧制御パルスをスイッチング素子M1に印加することで、昇圧回路3に入力されたバッテリ電圧VBを昇圧制御する。昇圧制御部5aは、昇圧回路3の充電コンデンサ3aの昇圧電圧Vboostを電圧検出部3aaにより検出し満充電電圧まで充電させ駆動回路6に供給する。充電コンデンサ3aは、複数の気筒#1~#4に燃料を直接噴射する燃料噴射弁2に供給するための電力を保持する。
駆動回路6は、バッテリ電圧VB及び昇圧電圧Vboostを入力して構成される。駆動回路6は、図示しないが、複数の気筒#1~#4の燃料噴射弁2のソレノイドコイル2aに対し昇圧電圧Vboostを印加するためのトランジスタ、及びバッテリ電圧VBを印加するためのトランジスタ、通電する気筒を選択する気筒選択用のトランジスタを備える。駆動回路6は、制御IC5の通電制御部5bの通電制御により、各気筒の燃料噴射弁2のソレノイドコイル2aに昇圧電圧Vboost又はバッテリ電圧VBを選択的に印加することで燃料噴射弁2を駆動して燃料を噴射させる。
通電制御部5bが、駆動回路6を通じて燃料噴射弁2からパーシャルリフト噴射する場合には、通電制御部5bは昇圧電圧Vboostを燃料噴射弁2のソレノイドコイル2aに印加し、燃料噴射弁2が完全に開弁完了するまでに弁を閉塞する噴射処理を実行する。燃料噴射弁2から通常噴射する場合には、通電制御部5bは、駆動回路6を通じて昇圧電圧Vboostを燃料噴射弁2のソレノイドコイル2aに印加した後、バッテリ電圧VBを印加することで定電流制御し通電指令時間Tiを経過したときに通電停止する。これにより通常噴射時には、燃料噴射弁2が完全に開弁してから弁を閉塞する噴射処理を実行する。電流検出部7は、各気筒#1~#4の燃料噴射弁2のソレノイドコイル2aの通電経路に接続された電流検出抵抗により構成される。制御IC5の電流モニタ部5cは、例えばコンパレータによる比較部及びA/D変換器等(何れも図示せず)を用いて構成され、燃料噴射弁2に流れる電流を電流検出部7を通じてモニタする。
また、図3にはマイコン4及び制御IC5の機能的構成を概略的に示している。マイコン4は、コア4aがメモリ4bに記憶されたプログラムを実行することで、通電指令時間算出部10、上限ガード値設定部11、及び充電量判定部12として動作する。また制御IC5は、前述した昇圧制御部5a、通電制御部5b、電流モニタ部5cとしての機能の他、面積補正部としての通電時間補正量算出部5dの機能も備える。
通電指令時間算出部10は、各種センサ8のセンサ信号Sに基づいて各気筒における要求噴射量を演算する。マイコン4の充電量判定部15は、制御IC5から昇圧回路3の充電コンデンサ3aの昇圧電圧Vboostを直接取得して充電量を判定する。このとき、マイコン4の充電量判定部15は、図示しない降圧回路を介して昇圧電圧Vboostの充電量の情報を直接取得しても良いし、制御IC5から昇圧電圧Vboostの充電量の情報を取得しても良い。充電量判定部12は、充電回路としての昇圧回路3の充電コンデンサ3aに充電される充電量を独自に推定しても良い。マイコン4の充電量判定部12が、昇圧回路3の充電量を推定する際には、前述した要求噴射量の情報やバッテリ電圧VBの情報に基づいて行うと良い。
マイコン4は、各気筒の指示TQの通電指示時間Tiを演算し、制御IC5の通電制御部5bに指令する。なお、制御IC5側では通電指示時間Tiが入力されると、通電時間補正量算出部5dにより噴射毎に通電時間補正量ΔTiを算出し、マイコン4から指令された通電指示時間Tiをリアルタイムに補正する。このとき、マイコン4側では、制御IC5側で算出された通電時間補正量ΔTiをリアルタイムに把握しにくい。
マイコン4は、制御IC5による異常な制御を防ぎつつ通電時間補正量ΔTiの過補正を防止するため、予め通電時間補正量ΔTiの上限ガード値ΔTimaxを上限ガード値設定部11により設定して制御IC5に指令する。このとき、マイコン4の上限ガード値設定部11は、充電量判定部12により判定される充電量に応じて通電時間補正量ΔTiの上限ガード値ΔTimaxを設定する。
通電指令時間算出部10は、各種センサ8のセンサ信号Sに基づいて複数の気筒への噴射制御の開始時に各気筒に対する要求噴射量を演算し、各気筒への指示TQの通電指示時間Tiを演算する。指示TQの通電指示時間Tiは、各気筒の噴射制御時に電圧を各気筒の燃料噴射弁2のソレノイドコイル2aに印加指示する時間を示す。指示TQは、制御IC5の通電制御部5bに与えられ、上限ガード値ΔTimaxは通電時間補正量算出部5dに与えられる。
制御IC5の通電制御部5bは、指示TQを入力すると駆動回路6から昇圧電圧Vboostを燃料噴射弁2に通電制御する。他方、制御IC5の通電時間補正量算出部5dは、通電制御部5bにより燃料噴射弁2を電流駆動して燃料噴射弁2から燃料を噴射する際に、燃料噴射弁2に流れる電流を取得して当該電流の面積補正を実施することで通電時間補正量ΔTiを取得する。
通電時間補正量算出部5dは、通電時間補正量ΔTiを取得すると通電制御部5bにフィードバックする。通電制御部5bは、入力される指示TQの通電指令時間に対して通電時間補正量ΔTiをリアルタイムに反映して燃料噴射弁2に通電する。
以下、マイコン4が実行する上限ガード値ΔTimaxの設定方法、及び、制御IC5が実行する面積補正制御方法を説明する。
バッテリ電圧VBが電子制御装置1に与えられると、マイコン4及び制御IC5は起動する。制御IC5の昇圧制御部5aは、昇圧制御パルスを昇圧回路3に出力することで昇圧回路3の充電コンデンサ3aに昇圧電圧Vboostを蓄積させる。充電コンデンサ3aには昇圧電圧Vboostが充電される。昇圧電圧Vboostはバッテリ電圧VBを超えた所定の昇圧完了電圧に充電される。
マイコン4の通電指令時間算出部10は、通電指令の噴射開始指示時刻t0のピーク電流制御の通電開始時に要求噴射量を演算して指示TQを演算し、制御IC5の通電制御部5bに出力する。すなわちマイコン4は、制御IC5に対し指示TQにより通電指示時間Tiを指令する。
マイコン4は、各気筒の指示TQの通電指示時間Tiを制御IC5に指令出力する際に、共に上限ガード値ΔTimaxを制御IC5に指令するが、この指令に先立ち、図4に示す処理を実行する。マイコン4は、通電時間補正量算出部5dにより電流の面積補正制御を実施するか否かを判定する。このとき、マイコン4は、S1において燃料噴射弁2への出力異常の有無を判定する。燃料噴射弁2へ異常出力していれば、制御IC5による面積補正制御の実施を不要と判定し、上限ガード値ΔTimaxをゼロに設定する。これにより、面積補正制御自体を無効化し、制御IC5による今後の面積補正処理を中止する。その後、フェールセーフ制御するがその説明は省略する。また、S1の処理に代えて、図示しないA/Fセンサの出力異常を生じているか否かを判定して電流の面積補正制御を実施するか否かを判定するようにしても良い。
マイコン4は、出力異常を生じていなければ面積補正制御を必要と判定し、S2において充電量の情報を取得し、充電量が第1閾値異常であるか否かを判定し、第1閾値Vh1以上のとき、図5に例示したように、上限ガード値設定部11により上限ガード値ΔTimaxを下限である第1所定値T1に設定すると良い。
また、充電量が第1閾値Vh1未満、且つ、第1閾値Vh1を下回る第2閾値Vh2以上のとき、マイコン4は、上限ガード値設定部11により充電量が第1閾値Vh1から第2閾値Vh2まで漸減するに伴い、通電時間補正量ΔTiの上限ガード値ΔTimaxを第1所定値T1から当該第1所定値T1を上回る第2所定値T2の上限値まで漸増させるように設定すると良い。図5には、充電コンデンサ3aの充電量がVaであるときの上限ガード値ΔTimaxを例示している。
さらに、充電コンデンサ3aの充電量が第1閾値Vh1を下回る第2閾値Vh2未満のとき、マイコン4は、図5に例示したように、上限ガード値設定部11により通電時間補正量ΔTiの上限ガード値ΔTimaxを第1所定値T1を上回る第2所定値T2の上限値に設定すると良い。
マイコン4は、このように上限ガード値ΔTimaxを設定した後、上限ガード値ΔTimaxを指示TQと共に制御IC5に送信する。制御IC5は、指示TQの通電指示時間Tiを入力すると、通電制御部5bにより駆動回路6を通じて燃料噴射弁2に通電制御する。制御IC5の通電時間補正量算出部5dは、通電制御部5bにより燃料噴射弁2を電流駆動して燃料噴射弁2から燃料を噴射する際に、燃料噴射弁2に流れる電流を電流モニタ部5cから取得して当該電流の面積補正を実施することで通電時間補正量ΔTiを算出する。このとき、通電時間補正量算出部5dは、マイコン4から入力した上限ガード値ΔTimaxを上限として通電時間補正量ΔTiを算出する。
通電時間補正量算出部5dは、通電時間補正量ΔTiを算出すると通電制御部5bにフィードバックする。通電制御部5bは、ある噴射に対応して入力される指示TQの通電指示時間Tiに対して通電時間補正量ΔTiをリアルタイムに反映して燃料噴射弁2に通電制御する。
制御IC5は、通電電流EIの目標電流となる通常電流プロファイルPIを内部メモリに記憶しており、通電制御部5bの制御により通常電流プロファイルPIに基づいて、燃料噴射弁2に昇圧電圧Vboostを印加することで目標となるピーク電流Ipkに達するようにピーク電流制御を継続する。
制御IC5は、指示TQの通電指令時間に基づいて通常電流プロファイルPIの示すピーク電流Ipkに達するまで燃料噴射弁2の端子間に昇圧電圧Vboostを印加し続ける。燃料噴射弁2の通電電流EIが急激に上昇し開弁する。図6に示すように、燃料噴射弁2の通電電流EIは、燃料噴射弁2の構造に基づいて非線形的に変化する。
通電電流EIの勾配は、周辺温度環境、経年劣化等の様々な要因から通常電流プロファイルPIの勾配より低下し、実噴射量が通常電流プロファイルPIに基づく通常噴射量よりも低くなる。そこで制御IC5は、面積補正制御を実行することで通電時間補正量ΔTiを算出してリアルタイムで通電制御部5bにフィードバック制御する。具体的には、通電時間補正量算出部5dは、通常電流プロファイルPIと燃料噴射弁2に通電する実際の通電電流EIとの積算電流差を算出して補正する。
積算電流差は、非線形の電流曲線に囲われた領域となるため、詳細に算出するには演算負荷が大きくなりやすい。このため、図6及び(1)式に示すように、(t、I)=(t1n、It1)、(t、It1)、(t2n、It2)、(t、It2)、を頂点とした台形の面積を、非線形の電流曲線に囲われた領域に依存した積算電流差ΣΔIと見做して簡易的に算出すると良い。
Figure 2022010832000002
通電時間補正量算出部5dは、電流閾値It1に達する理想到達時間t1nから電流閾値It2に達する理想到達時間t2nまでの通常電流プロファイルPIと、実際に電流閾値It1に達する到達時間tから電流閾値It2に達する到達時間tまでの燃料噴射弁2の通電電流EIとの間の積算電流差ΣΔIを算出する。これにより、通電時間補正量算出部5dは、電流閾値It1、It2に達する到達時間t、tを検出することで積算電流差ΣΔIを簡易的に算出できる。また通電時間補正量算出部5dは、(2)式に示すように、補正係数αを積算電流差ΣΔIに乗ずることで不足分のエネルギEiを算出する。
Figure 2022010832000003
この(2)式において、補正係数αは、台形の面積から実際の積算電流差に依存する不足エネルギEiを推定するために用いられる係数であり、燃料噴射弁2の負荷特性などにより予め算出される係数である。通電時間補正量算出部5dは、図7に示すように、噴射開始指示時刻t0から電流閾値It1に達する到達時間tまでの電流勾配を算出し、補正係数βを切片として加算し、指示TQの示す通電指示時間Tiを経過した時点のピーク電流推定値Ipa1を算出する。補正係数βは、噴射制御のピーク電流推定値Ipa1を推定するために用いられる係数であり、燃料噴射弁2の負荷特性などにより予め算出される係数である。このとき、(3)式に基づいてピーク電流推定値Ipa1を算出すると良い。
Figure 2022010832000004
補正係数βは、印加オフタイミング時のピーク電流推定値Ipa1を精度良く推定するためのオフセット項を示している。またここでは、噴射開始指示時刻t0から電流閾値It1に達する到達時間tまでの電流勾配を(3)式の第1項に用いたが、噴射開始指示時刻t0から電流閾値It2に達する到達時間tまでの電流勾配を(3)式の第1項に用いても良い。
次に通電時間補正量算出部5dは、不足分のエネルギEiを補うための通電時間補正量ΔTiを算出する。具体的には、通電時間補正量算出部5dは、(4)式に示すように、推定したピーク電流推定値Ipa1により、算出された不足エネルギEiを除することで通電時間補正量ΔTiを算出する。
Figure 2022010832000005
この(4)式におけるα2はα/2を示している。不足分のエネルギEi及びピーク電流推定値Ipa1に依存した(4)式を用いて通電時間補正量ΔTiを導出することで不足分のエネルギEiを補うだけの延長時間を簡易的に算出でき、演算量を劇的に少なくできる。
通電時間補正量算出部5dは、算出した通電時間補正量ΔTiを通電制御部5bに出力すると、通電制御部5bは、電流モニタ部5cの検出電流がピーク電流推定値Ipa1に達するタイミングtbまでの間に、指示TQの通電指令算出値+通電時間補正量ΔTiを実効通電指令時間として通電指示時間Tiを補正する。これにより、指示TQの通電指示時間Tiを簡易的に補正でき、通電指示時間Tiを延長できる。このような方式を用いることで、失火を防ぐために予めばらつきを見込んで通電指示時間Tiを調整しておく必要がなくなり、燃費を極力悪化させることなく失火対策できる。
通電時間補正量算出部5dは、最後の電流閾値It2に到達してからピーク電流推定値Ipa1に達するまでの間に通電時間補正量ΔTiを算出している。このため、余裕をもって通電指示時間Tiを補正できる。(1)式~(4)式に基づいて通電時間補正量ΔTiを算出する形態を示したが、この数式は一例を示すものであり、この方法に限られるものではない。
マイコン4は、制御IC5による異常な制御を防ぎつつ通電時間補正量ΔTiの過補正を防止するため、予め通電時間補正量ΔTiの上限ガード値ΔTimaxを上限ガード値設定部11により設定して制御IC5に送信している。このため、図8に示すように、制御IC5は通電時間補正量ΔTiの上限ガード値ΔTimaxを上限値として通電時間補正量ΔTiを設定でき、意図しない噴射量設定で筒内噴射することがなくなる。これにより、通電時間の補正技術を適切に運用でき、燃料噴射精度を適切に維持できる。
<本実施形態のまとめ>
本実施形態によれば、制御IC5の通電時間補正量算出部5dは、充電量判定部12による判定結果に基づいて上限ガード値ΔTimaxを変更することで通電時間補正量ΔTiの面積補正制御を変更している。このため、通電時間補正量算出部5dは、充電量の大小に応じて通電時間補正量ΔTiを変化させることができ、燃料噴射量の補正技術の性能を補うことができる。この結果、燃料噴射量の補正技術が十分に効果を発揮できない場合があっても、燃料噴射精度を適切に維持できる。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。前述した複数の実施形態を必要に応じて組み合わせて構成しても良い。
マイコン4と制御IC5が別体の集積回路により構成されている形態を適用して説明したが、一体に構成しても良い。一体に構成する場合には、高速処理可能な高速演算処理装置などを用いて構成すると良い。前述した実施形態では、内燃機関の燃焼室の中に直接噴射する筒内噴射に適用したが、これに限定されることはなく、周知の吸気バルブの手前で燃料を噴射するポート噴射に適用しても良い。
前述実施形態では、制御IC5が、燃料噴射弁2の通電電流EIに係る台形の面積を算出することで簡易的に積算電流差ΣΔIを算出する形態を示したが、これに限られない。燃料噴射弁2の通電電流EIは、ピーク電流Ipkに達する前、ピーク電流Ipkに達した後の何れにおいても非線形的に変化する。このため、三角形、長方形、台形などの多角形を用いて電流の積算電流を近似算出することで、簡易的に積算電流差を算出すると良い。これにより、演算量を劇的に削減できる。
マイコン4、制御IC5による制御装置が提供する手段及び/又は機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェア、ハードウェア、あるいはそれらの組み合わせによって提供することができる。例えば、制御装置がハードウェアである電子回路により提供される場合、1又は複数の論理回路を含むデジタル回路、又は、アナログ回路により構成できる。また、例えば制御装置がソフトウェアにより各種制御を実行する場合には、記憶部にはプログラムが記憶されており、制御主体がこのプログラムを実行することで当該プログラムに対応する方法を実施する。
前述した複数の実施形態を組み合わせて構成しても良い。また、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において、考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、1は電子制御装置(噴射制御装置)、2は燃料噴射弁、3は昇圧回路(充電回路)、3aは充電コンデンサ(充電部)、5bは通電制御部、5dは通電時間補正量算出部(面積補正部)、12は充電量判定部、を示す。

Claims (5)

  1. 燃料噴射弁を電流駆動して前記燃料噴射弁から燃料を噴射させる際に、前記燃料噴射弁に流れる電流の面積補正制御を実施して通電時間補正量(ΔTi)を算出する面積補正部(5d)と、
    充電部(3a)を備え当該充電部から前記燃料噴射弁に電力を印加する充電回路(3)と、
    前記充電部の充電量を判定する充電量判定部(12)と、を備え、
    前記面積補正部は、前記充電量判定部の判定結果に基づいて前記面積補正制御を変更する噴射制御装置。
  2. 前記充電部の前記充電量に応じて前記通電時間補正量の上限ガード値(ΔTimax)を設定する上限ガード値設定部(11)を備える請求項1記載の噴射制御装置。
  3. 前記上限ガード値設定部は、
    前記充電部の前記充電量が所定の第1閾値(Vh1)以上のとき、前記通電時間補正量の上限ガード値を下限の第1所定値(T1)に設定し、
    前記充電部の前記充電量が所定の前記第1閾値未満、且つ、前記第1閾値を下回る第2閾値(Vh2)以上のとき、前記充電量が前記第1閾値から前記第2閾値まで漸減するに伴い前記通電時間補正量の上限ガード値を前記第1所定値から当該第1所定値を上回る第2所定値(T2)まで漸増させる請求項2記載の噴射制御装置。
  4. 前記上限ガード値設定部は、
    前記充電部の前記充電量が所定の第1閾値以上のとき、前記通電時間補正量の上限ガード値を第1所定値(T1)に設定し、
    前記充電部の前記充電量が前記第1閾値を下回る第2閾値未満のとき、前記通電時間補正量の上限ガード値を前記第1所定値を上回る第2所定値(T2)に設定する請求項2記載の噴射制御装置。
  5. 前記面積補正部により電流の面積補正制御を実施するか否かを判定する判定部を備え、
    前記面積補正部は、前記判定部により必要と判定された場合に面積補正制御を実施するように構成され、
    前記判定部により面積補正制御の実施を不要と判定した場合、前記通電時間補正量の上限ガード値をゼロに設定する請求項1から4の何れか一項に記載の噴射制御装置。
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