JP2022007391A - ブース - Google Patents

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JP2022007391A
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Toshizo Murakami
篤 日下
Atsushi Kusaka
忍 松本
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Abstract

【課題】組立後の移動も可能であり、しかも、固定具がブースの外縁からはみ出すような不具合を招くことなく所望位置に位置ずれ不能に設置することができるブースを提供する。【解決手段】内部空間ISの下面側を塞ぐ底盤1を備え、その底盤1の下面に、キャスタ17と、そのキャスタ17の転動機能を無効にするアジャスタ18とを設けたブースにおいて、前記底盤1に、前記内部空間ISを外部空間OSに連通させる開口11bを設け、その開口11bの付近に当該底盤1を建築床Fに固定するための固定具19を配している構成を採用する。【選択図】図16

Description

本発明は、執務や打ち合わせ等に使用されるブースに関する。
従来から、外部の騒音や人声の侵入を抑制し、外部からの視線を遮って内部空間での集中度を高めることができるブースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、この種のブースは、設置されるべき場所で組み立てられるのが一般的であり、移動させるには困難を伴う。そのため、ブースの底面にキャスタとアジャスタとを設けておき、キャスタにより移動させた後に、アジャスタでブース全体を持ち上げつつ設置高さを調整し、キャスタの機能を無効化してブースを所望位置に静止させておくことができるようにしたものも開発されている。
しかしながら、単にこれだけのものでは、地震が発生した場合や不測の外力が作用した場合に、ブース全体がずれ動くことが懸念される。そのため、ブースの底盤を固定金具やアンカーボルト等を用いて建築床にさらに固定しておくことも考えられているが、従来の常識に従えばその固定作業はブースの外側から行うことになる。そのため、固定金具等が外部にはみ出すことになり、外観が損なわれたり、通行の邪魔になったりする等の不具合の発生が予想される。
さらに、建物の隅部にこの種のブースを配置する場合において、固定作業をブースの外側から行うようにすると、以下のような不具合も生じうる。すなわち、建物の壁面とブースの背面とを突き合わせた上でこのようなブース同士を並べて配置する場合、奥まった位置では上述したような固定作業を行うことが非常に困難である。
特開昭48-88752号公報
本発明は、以上説明した種々の課題を同時に解消することができるブースを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明に係るブースは、内部空間の下面側を塞ぐ底盤を備え、その底盤の下面にキャスタと、そのキャスタの転動機能を無効にするアジャスタとを設けたブースであって、前記底盤に、前記内部空間を外部空間に連通させる開口を設け、その開口の付近に当該底盤を建築床に固定するための固定具を配しているものである。
請求項2記載の発明に係るブースは、請求項1記載のものであって、前記固定具が前記キャスタ及び前記アジャスタを支持する底盤の構造材に支持されているものである。
請求項3記載の発明に係るブースは、請求項1又は2記載のものであって、前記固定具が底盤の平面視における外縁よりも内側に配され、前記開口が前記内部空間から前記固定具にアクセスし得る位置に設けられたものである。
本発明によれば、組立後の移動も可能であり、しかも、固定具がブースの外縁からはみ出すような不具合を招くことなく所望位置に位置ずれ不能に設置することができるブースを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るブースを示す斜視図。 同実施形態に係るブースを示す正面図。 同実施形態に係るブースを示す平面図。 図3におけるX-X線に沿った断面図。 同実施形態に係るブースの底盤を示す分解斜視図。 図4におけるY-Y線に沿った断面図。 同実施形態に係るブースの分解斜視図。 同実施形態に係るブースの側壁を示す分解斜視図。 同実施形態に係るブースの分解斜視図。 同実施形態に係るブースの天井を示す分解斜視図。 同実施形態に係るブースの分解斜視図。 図4におけるA部拡大図。 図12におけるD部拡大図。 図4におけるC部拡大図。 同実施形態に係るブースの底盤を一部破断して示す斜視図。 図15におけるH矢視図。 図15におけるI矢視図。 同実施形態に係るブースの底盤の要部を示す分解斜視図。 本発明の他の実施形態に係るブースを示す斜視図。 本発明の他の実施形態に係るブースを示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を図1~図18を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を2人用のブースBに適用した場合のものである。
このブースBは、図1~図4に示すように、内部空間ISの下面側を塞ぐ底盤1と、内部空間ISの周囲を囲む周壁(前壁2、側壁3、背壁4)と、内部空間ISの上面側を閉塞する天井5とを備えたものであり、その内部空間ISの中央にテーブル6が配されているとともに、そのテーブル6を挟んで両側に椅子7が設けられている。
底盤1は、図4、図5及び図9に示すように、外郭を構成する例えば板金製のベース本体11と、このベース本体11の内面に剛結された補強材(左右に延びる横補強材12、前後に延びる横補強材13、及び縦補強材14)と、補強材12~14により補強されたベース本体11上に載設された床板15と、床板15上に敷設された敷物16とを具備してなる。なお、この実施形態の底盤1は、左底ユニットLと、中間底ユニットMと、右底ユニットNとに分断して運搬が可能であり、設置時に各底ユニットL、M、Nのベース本体11同士及び左右に延びる横補強材12同士をブラケット10等を介して接続することにより一体化される。すなわち、ベース本体11は、左底ユニットLに属するベース本体11(L)と、中間底ユニットMに属するベース本体11(M)と、右底ユニットNに属するベース本体11(N)とに分割されている。また、床板15は、左底ユニットL上に載置される1枚の床板15(L)と、概ね中間底ユニットM上に載置される2枚の床板15(M)と、右底ユニットN上に載置される1枚の床板15(N)とに分割されている。図中17は、底盤1を建築床Fに沿って移動させるためのキャスタ、18は移動後に底盤1の四隅の高さ位置を調整するためのアジャスタ、19は、高さ調整を終えた後に当該底盤1を建築床F上に固定するための固定具である。この固定具19は、後述するように、この底盤1をアンカーボルトTを用いて建築床Fに固定するためのものである。
周壁たる前壁2は、内部空間ISの前面を塞ぐもので、図1、図2、図7及び図9に示すように、前述した左床ユニットLに対応する幅寸法を有した左固定パネル21と、中間床ユニットMに対応する幅寸法を有したドアパネル22と、右床ユニットNに対応する幅寸法を有した右固定パネル23とを備えている。左右の固定パネル21、23は、枠体21a、23aにガラス等の透明板21b、23bをはめ込んだものである。ドアパネル22は、固定枠22aに蝶着されたドア縁枠22bと、このドア縁枠22bに嵌め込まれた透明板22cとを備えている。図中22dは蝶番、22eは取手である。
周壁たる側壁3は、図6~図8に示すように、外側板31と、この外側板31の内面に添設された吸音材34と、この吸音材34の内面側に配設された内装用の吸音パネル35とを具備してなる。外側板31は、内部空間ISの側面全域を閉塞可能な面積を有するものである。外側板31は、例えば、板金製のもので、その内面には、前後方向に延びる複数本の補強材32と、上下方向に延びる例えば2本の補強材33とが、井桁状に交差させた状態で溶接等により剛結され補強されている。そして、これら補強材32、33により形成される格子状の空間に前述した吸音材34が配設されている。吸音材34は、吸音パネル35側の面に凹凸を有したもので、スラブウレタン等のクッション材により作られている。内装用の吸音パネル35は、例えば、木製の板状部材36と、この板状部材36の一面に添設したウレタン37と、このウレタン37を包持する非燃性の張地38とを備えてなるもので、吸音性が高く不燃性でありながら、外観も良い。非燃性の張地38とウレタン材37とは、ホットメルトにより接着されている。吸音パネル35は、上の吸音パネル35(U)と下の吸音パネル35(D)とに分断されている。下の吸音パネル35(D)は上の吸音パネル35(U)と比較して上下寸法が小さく設定されているが、構造は上の吸音パネル35(U)と同一である。なお、図中、34aは吸音材34の凹凸を有する面である。AGは吸音材34の凹凸を有する面34aと吸音パネル35の板状部材36との間に形成されたエアーギャップである。そして、36aは板状部材36のウレタン37が添接されている面と反対側の面に形成されたエアーギャップAGの容積を増大させるための凹陥部である。なお、板状部材36は、凹陥部36aのない比較的厚みのある(例えば15~17mm)板状のものであってもよい。この場合、吸音材34の凹凸を有する面34aと、吸音材34が板状部材36と接する部位との間にのみエアーギャップAGが形成される。
周壁たる背壁4は、図4及び図7に示すように、左の側壁3の後縁を支持する図示しない支柱と中間支柱42との間に配設された左固定パネル41と、中間支柱42と右の側壁3の後縁を支持する図示しない支柱との間に配設された右固定パネル43とを備えてなる。
天井5は、図4、図9~図11及び図14に示すように、外郭を構成する例えば板金製の天板本体51と、この天板本体51の内面に剛結された補強材(左右に延びる横補強材52、前後に延びる横補強材53、及び縦補強材54)と、補強材52、53、54により補強された天板本体51の下に配設された内装用の天井パネル56とを具備してなる。なお、この実施形態の天井5は、左天井ユニットPと、中間天井ユニットQと、右天井ユニットRとに分断して運搬が可能であり、組立時に各天井ユニットP、Q、Rの天井本体51同士及び左右に延びる横補強材52同士をブラケット55等を介して接続することにより一体化される。すなわち、天板本体51は、左天井ユニットPに属する天板本体51(P)と、中間天井ユニットQに属する天板本体51(Q)と、右天井ユニットRに属する天板本体51(R)とに分割されている。また、天井パネル56は、左天井ユニットPの下に配される天井パネル56(P)と、中間天井ユニットQの下に配される天井パネル56(Q)と、右天井ユニットRの下に配される天井パネル56(R)とに分割されている。そして、左右の天井ユニットP、Rの天板本体51(P)、51(R)には、例えば3台の換気扇57がそれぞれ設けられているとともに、中間天井ユニットQの天板本体51(Q)には、スプリンクラー58が装着されている。スプリンクラー58は、火災発生が検知された場合に消火用水を内部空間ISに噴射するためのもので、その噴射ノズル58aが中間の天井パネル56(Q)に設けられた開口56aを通して内部空間ISに臨ませてある。中間の天井パネル56(Q)には、内部空間IS内を照明するためのダウンライト59等も装備されている。
内部空間ISに配されたテーブル6は、図1及び図4に示すように、基端を背壁4の中間支柱42に支持させた天板61と、この天板61の先端近傍部を支持する脚支柱62とを備えたもので、脚支柱62の下端には底盤1に支持された脚ベース63が設けられている。
テーブル6の両側に配された椅子7は、図1、図4及び図12に示すように、それぞれ、底盤1の敷物16上に載置された椅子ベース71と、この椅子ベース71上に配され下面が開放された箱状をなす椅子本体72と、この椅子本体72の奥部に立設された背凭れ79とを備えたものである。
各椅子ベース71は、図5に示すように、枠材を四角形に組み合わせた枠状のもので、各椅子ベース71の内側空間71Sは、図4、図12及び図13に示すように、それぞれ敷物16の左右両端に形成された切欠部16a及び床板15に形成された切欠部15aを介してベース本体11(L)、11(N)に形成されたスリット状の通気口11aに連通しており、外部空間OSからの空気AIがこれら通気口11a及び切欠部15a、16aを通して各椅子ベース71の内側空間71Sに導入されるようになっている。なお、椅子ベース71の前枠材71aには、当該椅子ベース71の内側空間71SをブースBの内部空間ISに連通させる連通口71bが形成されている。
椅子本体72は、図12に示すように、ブースBの内部空間ISに臨む前板73と、背凭れ79の下に位置する奥板74と、これら前板73及び奥板74の上端間に架設された座受板75と、前板73及び奥板74の側端間に蓋着された側板76と、これら側板76の中間部間に介設され当該椅子本体72内を奥側空間72Sと前側空間72Tとに区成する中間板77とを備えたもので、座受板75上に座78が形成されている。なお、中間板77の上端縁には、座受板75との間に隙間72Uを形成するための複数の切欠部77aが形成されており、その切欠部77aを通して椅子本体72の奥側空間72Sと前側空間72Tとが連通させてある。
以上説明したようにこのブースBは、外部空間OSから隔離された内部空間ISを形成するものであって、図4、図12及び図14に示すように、内部空間ISに臨む第1、第2の構造物V、W中に、空気AIを方向転換させながら案内する空気流路8(V)、8(W)を形成し、その空気流路8(V)、8(W)の一端を前記外部空間OSに連通させるとともに、他端を前記内部空間ISに連通させている。
具体的には、図4及び図12に示すように、第1の構造物Vは上面に座78を有するボックス状の椅子7であり、椅子本体72の奥側空間72Sと前側空間72Tとを、中間板77の上端に設けられた切欠部77aを介して連通させることにより空気流路8(V)を形成している。この空気流路8(V)の一端は、椅子ベース71の内側空間71S、敷物16の切欠部16a、床板15の切欠部15a、及びベース本体11の通気口11aを通して外部空間OSに連通させてある。また、空気流路8(V)の他端は、前側空間72Tに連通する椅子ベース71の内側空間71Sと、当該椅子ベース71の前枠材71aに開設された連通口71bを通して内部空間ISに連通させてある。すなわち、この空気流路8(V)は、建築床Fに対向する当該ブースBの底面Baに開口させてある。そして、空気流路8(V)の内壁面には、吸音材70が添設されている。具体的には、椅子本体72の前板73、奥板74、座受板75、側板76の各内面と、中間板77の両面に、それぞれ吸音材70が添設されている。なお、側板76の内面に添設した吸音材70は図示を省略している。吸音材70は、空気流路8(V)に臨む一面に凹凸を有したもので、スラブウレタン等のクッション材により作られている。
第2の構造物Wは前述した二重壁構造をなす天井5であり、図4及び図14に示すように、天井本体51(P)、(R)と天井パネル56(P)、(R)との間に、空気流路8(W)が形成されている。空気流路8(W)は、左右の天井ユニットP、Rの内部に形成されたもので、前後に延びる横補強材53には、空気AIの流通を許容する開口部53aが形成されている。しかして、空気流路8(W)の一端は、換気扇57を介して外部空間OSに連通させてあり、他端は、側壁3の吸音パネル35(U)の上端に形成された切欠部35aを通して内部空間ISに連通させてある。すなわち、この空気流路8(W)は、建築天井Eに対向する当該ブースBの頂面Bbに開口させてある。
ここで、図1は、ブースBを示す全体斜視図である。図2は、ブースBを示す正面図であり、図3は、同平面図である。図4は、図3におけるX-X線に沿った断面図である。図5は、底盤1及び椅子ベース71を示す分解斜視図である。図6は、図4におけるY-Y線に沿った断面図である。図7は、外側板31、上の吸音パネル35(U)、左の天板本体51(P)及び左の天井パネル56(P)を取り外した状態の分解斜視図である。図8は、側壁3を示す分解斜視図である。図9は、左の天板本体51(P)及び左の天井パネル56(P)を取り外した状態の底面側からの分解斜視図である。図10は、天井5を示す底面側からの分解斜視図である。図11は、天板本体51を取り外した状態の分解斜視図である。図12は、図4におけるA部拡大図である。図13は、図12におけるD部拡大図である。図14は、図4におけるC部拡大図である。なお、このブースBは左右対称の形状であり、図12では左側の椅子7の内部の空気流路8(V)、図14では左天井ユニットP内部の空気流路8(W)のみが示されているが、右側の椅子7の内部にも同様に空気流路8(V)が形成されており、右天井ユニットP内部にも同様に空気流路8(W)が形成されている。
以上説明したブースBは、組み立てた状態で建築床Fにアンカー固定することができるようになっており、そのための構成を詳述すれば次の通りである。
このブースBは、前述したように内部空間ISの下面側を塞ぐ底盤1を備え、図15~図17に示すように、その底盤1の下面に、キャスタ17と、そのキャスタ17の転動機能を無効にするアジャスタ18とを設けたものである。そして、底盤1に、内部空間ISを外部空間OSに連通させる開口11bを設け、その開口11bの付近に当該底盤1を建築床Fに固定するための固定具19を配している。
キャスタ17は、例えば、取付部材1Xを介して底盤1の前後に延びる横補強材(構造材)13と左右に延びる横補強材12に取り付けられたもので、図16及び図17に示すように、取付部材1Xにねじ止めされた基部17aと、この基部17aに水平旋回可能に接続されたキャスタ本体17bと、このキャスタ本体17bに軸支された車輪17cとを備えてなる通常のものである。取付部材1Xは、図15~図17に示すように、平面視矩形をなす頂板1Xaと、この頂板1Xaの各辺から垂下させた垂下板1Xbとを備えた箱状のもので、その頂板1Xaにキャスタ17がねじ止めされている。取付部材1Xの直交する2枚の垂下板1Xbは、相互に直交する前後に延びる横補強材13と左右に延びる横補強材12に添接され溶接等により剛結されている。しかして、取付部材1Xは、直交する横補強材12、13同士(直交する構造材同士)を強固に結合させる補強材としての役割をも担っている。この実施形態では、このような取付部材1Xが、左右の底ユニットL、Nの各コーナー部分にそれぞれ設けられているとともに、中間の底ユニットMの四隅部分にそれぞれ設けられており、それら各取付部材1Xにキャスタ17及びアジャスタ18が支持されている。アジャスタ18は、図16及び図17に示すように、キャスタ本体17bの図示しないねじ孔に螺合させたねじ軸18aと、このねじ軸18aの下端に設けられた接地体18bとを備えたもので、ねじ軸18aをキャスタ本体17bに対して螺合進退させることによって接地体18bの高さ位置を変更することができるようになっている。
一方、固定具19は、キャスタ17及びアジャスタ18を支持する底盤1の構造材である前後に延びる横補強材13に取り付けられている。すなわち、前後に延びる横補強材13は、図16~図18に示すように、頂板13aと、この頂板13aの左右両側縁から垂下させた側板13b、13cとを備えた板金製のものであり、一方の側板13bにキャスタ17及びアジャスタ18を支持する前述の取付部材1Xが剛結されているとともに、他方の側板13cに固定具19が設けられている。固定具19は、例えば、図16~図18に示すように、建築床F上に添接する水平部19aと、この水平部19aの一端から起立する起立部19bとを備えた板金製のものである。固定具19の水平部19aには、建築床Fに打ち込まれたアンカーボルトTを挿通させるためのねじ挿通孔tが穿設されており、このねじ挿通孔tに挿通させたアンカーボルトTの先端部にナットQを螺着することによって、当該固定具19を建築床Fに固定するようにしている。固定具19の起立部19bには、当該固定具19を横補強材13に固定するための止めねじ19cを挿通させるためのねじ挿通孔19dが形成されている。すなわち、ねじ挿通孔19dに挿入した止めねじ19cを横補強材13の側板13cに固設されたナット19eに螺着することによって、当該固定具19を横補強材13に固定することができるようになっている。なお、前述のねじ挿通孔19dは、上下に延びる長孔状をなしており、固定具19の底盤1に対する相対的な固定位置を調節した上で当該固定具19を緊締固定することができるようなっている。
なお、この固定具19は、底盤1の平面視における外縁よりも内側に配されている。そして、開口11bは、内部空間ISから固定具19にアクセスし得る位置に設けられている。そのため、固定具19による底盤1のアンカー止め作業は全て内部空間ISから行うことができるようになっている。すなわち、ブースBの最終組立状態では、開口11bは、蓋体11cにより塞がれているとともに、床板15及び敷物16により覆われているが、これら蓋体11c、床板15及び敷物16を取付ける前の状態、あるいは、取り外した状態では、内部空間ISから開口11bを通して固定具19にアクセスすることができるようになっている。蓋体11cは、例えば、四辺形をなす平板状のもので、図18に示すようにビス11dを用いて開口11bの開口端面に着脱可能に装着されている。
ここで、図15は、床板15及び敷物16を省略した底盤1の斜視図であり、キャスタ17、アジャスタ18、及び固定具19を明示するためにベース本体11及び前後に延びる横補強材13の一部を切除して示している。図16は、図15における要部を拡大して示すH矢視図である。図17は、図15における要部を拡大して示すI矢視図である。図18は、固定具19及び蓋体11cの取付態様を示す分解斜視図である。
このような構成のブースBであれば、オフィスや駅中空間、或いは展示会場などのスペースに適宜設置して使用することができ、その内部空間IS内でテーブル6や椅子7を用いて執務や打ち合わせを行うことができる。その際、内部空間ISは底盤1、周壁および天井5に囲まれた空間であるため、建築床Fと建築天井Eとの間に形成されている外部空間OSと隔離された状態となり、執務や打ち合わせに集中することが可能となる。
しかも、このブースBは、底盤1にキャスタ17及びアジャスタ18を有しているため、広いスペース等で組み立てた上でキャスタ17により必要な場所に移動させ、しかる後にアジャスタ18により各部の高さ位置を調整して適正な姿勢で設置することができる。そして、これに準じた手法により当該ブースBの設置場所を変更することも容易に行うことができる。その上、キャスタ17及びアジャスタ18に加え、底盤1を固定具19により建築床Fに固定するようにしているので、設置後にブースBに不測の外力が作用するようなことがあっても、ブースBの位置ずれを有効に防止することができる。そして、この実施形態では、内部空間ISを外部空間OSに連通させる開口11bを設け、その開口11bの付近に前述した固定具19を配しているので、固定具19が底盤1の平面視における外縁よりも内側に配されているにも拘わらず、底盤1のアンカー止め作業を内部空間IS側から行うことができる。そのため、室内のコーナー部等にブースBを設置する場合などであっても、底盤1をしっかりと建築床Fに固定することが可能になる上、底盤1のアンカー止め作業をブースBの外側から行うようにする場合に生じうる不具合、すなわち、建物の壁面とブースの背面とを突き合わせた上でこのようなブース同士を並べて配置する場合、奥まった位置では底盤1のアンカー止め作業を行うことが非常に困難であるという不具合も生じない。また、このような構成によれば、固定具19が底盤1の平面視における外縁よりも内側に配されているため、固定具19の存在によってブースBの外観が損なわれたり当該固定具19が通行の邪魔になったりするような不具合は生じない
その上、この実施形態では、固定具19を、キャスタ17及びアジャスタ18を支持する底盤1の構造材(前後に延びる横補強材13)に取り付けている。換言すれば、キャスタ17及びアジャスタ18の取付部材1Xと、固定具19とを共通の構造材である横補強材13に取付けている。そのため、荷重のかかる構造部分の構成をシンプルにして強度設計の容易化を図ることができるとともに、部品点数の削減や製作工数の低減を期することができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、前述した実施形態は本発明を2人用のブースBに適用したものであるが、図19に示すような4人用のブースB2や、図20に示すような1人用のブースB3等に本発明を適用してもよい。図19及び図20において、前述した実施形態に対応する部位には同一の符号を付して説明を省略する。図20に示す1人用のブースB3では、ベース本体1及び天板本体5は左右に分割されておらず、前壁2はドアパネル22のみからなる。また、この1人用のブースB3の内部空間には、図示しないテーブルのみが配されている。
また、固定具は構造材にねじ止めするものに限られず、溶接等により構造材に剛結したものであってもよいが、前記実施形態のように構造材から取り外すことができるようにしておけば、アンカーボルトへの固定作業を円滑に行うことができる。しかも、固定具の取付け位置を構造材に対して上下方向に調節することができるようにしておけば、アジャスタの調整に対応させて固定具の固定位置を変更することができ、当該固定具をスペーサ等を用いることなく建築床に密着させることができる。
さらに、開口の形状や大きさも図示例のものに限られないが、図示例のようにしておけば、固定具を取り外した状態で、アジャスタに係合させた工具をその開口から操作することも可能であり、内部空間側からアジャスタの調整をも行うことが可能となる。
また、固定具は、アジャスタに一体的に設けてもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
B、B2、B3…ブース
1…底盤
11b…開口
13…構造材(横補強材)
17…キャスタ
18…アジャスタ
19…固定具
IS…内部空間
OS…外部空間
F…建築床

Claims (3)

  1. 内部空間の下面側を塞ぐ底盤を備え、その底盤の下面にキャスタと、そのキャスタの転動機能を無効にするアジャスタとを設けたブースであって、
    前記底盤に、前記内部空間を外部空間に連通させる開口を設け、その開口の付近に当該底盤を建築床に固定するための固定具を配しているブース。
  2. 前記固定具は、前記キャスタ及び前記アジャスタを支持する底盤の構造材に支持されている請求項1記載のブース。
  3. 前記固定具は、底盤の平面視における外縁よりも内側に配されたものであり、
    前記開口は、前記内部空間から前記固定具にアクセスし得る位置に設けられたものである請求項1又は2記載のブース。
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