JP2022007124A - 顔色日内変動抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】メイクアップ化粧料であって、素顔の色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができる顔色日内変動抑制剤の提供。【解決手段】反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料を含有する顔色日内変動抑制剤を顔に塗布することで、仕上がりの透明感を残しながら、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができる。【選択図】図3

Description

本願発明は、透明感を残しながら、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができる顔色日内変動抑制剤に関する。
従来の化粧料では、肌を美しく見せるために、毛穴を目立たなくすることや肌のキメを細かく見せるものが多く開発されてきた。また、顔色に着目した化粧料では、加齢に伴う顔色のくすみを改善するもの(特許文献1)等が開発されてきた。一方で、多くの女性が加齢に伴う顔色のくすみだけでなく、朝に比べて夕刻に顔色のくすみを感じることが知られている。この感覚は、夕刻に仕事を終えて疲れた際の心理的側面や、肌上に塗布されたファンデーションの経時的な変化によるものが大きいと考えられてきた。そのため、化粧持ちを向上させたベースメイク化粧料や、化粧料中の原料が皮脂等と接触することによる経時的な変化を利用した化粧料が開発されてきた(特許文献2)。しかし、これら従来の化粧料では、夕刻に感じるくすみを改善するのに十分ではなかった。
特許第3563578号公報 特許第5178920号公報
そこで、本願発明者らは、夕刻に感じるくすみが心理的側面や、化粧持ちが原因ではなく、実際の素顔の色が変化している可能性を検討した。その結果、素顔の色が実際に日内変動しているかを調査したところ、顔色は予想外に変化していることが明らかとなった(詳しくは後述する)。しかし、この顔色日内変動を抑制するために、隠蔽力の高い顔料を用いた場合には、化粧の厚ぼったさを引き起こし、透明感を失うことから、不自然な印象を引き起こす。実際に、市場ではこのような素顔の色の日内変動に着目した化粧料は存在せず、そのニーズは高いと予想される。以上のような背景から、本願発明が解決しようとする課題は、仕上がりの透明感を残しながら、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができる顔色日内変動抑制剤を提供することにある。
上記の課題を解決するため本願発明では、反射干渉光の最大値が550nm~625nmである干渉パール顔料を化粧料に含有することで顔色日内変動抑制剤を提供する。
本願発明に用いられる反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料とは、黒紙上に両面テープを貼り付け、その上に該干渉パールを化粧用ブラシにて均一に塗布した試料を分光色彩計によって400nm~780nmの分光反射率を測定した時の分光反射率の最大値が、550nm~625nmの波長範囲に存在する干渉パール顔料であり、金色反射干渉色を有する。
なお、本願発明では日中や夕刻における赤みの増加をより効果的に抑えることを考慮すると、赤みの干渉光が少ない550nm~600nmの範囲に反射干渉光の最大値があることが好ましい。
本願発明に用いられる干渉パール顔料は、薄片状基質表面上に酸化チタンを主成分とする被覆層が形成されて成るものであり、粒子径が1~150μm、厚みが5μm以下、好ましくは1μm以下のマイカ、合成マイカ、ガラスフレーク等の薄片状基質表面に、ルチル型やアナターゼ型等の結晶形を有する酸化チタンが均一に被覆されたものであり、シリカや酸化スズ等を含有する場合もある(各大きさはカタログ値)。本願発明に用いられる干渉パール顔料は白紙上に塗布した時は透明色もしくは白色であるが、黒紙上に塗布した時の反射干渉色は、前述のように金色と認識できる範囲の色調である。また、粒子径も、干渉パール顔料自体のギラツキが目立つことにより仕上がりの美しさを失わせないために120μm以下が好ましい。
本願発明に用いられる反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料として、具体的には、TIMIRON SPLENDID GOLD(MERCK社)、GLARE CRYSTAL GOLD(CQV社)、等が挙げられ、これらの干渉パール顔料を1種又は2種以上を用いることができる。なお、TIMIRON SPLENDID GOLDは、反射干渉光の最大値が550nm~600nmの範囲にあって赤みが抑えられているので、より好ましい干渉パール顔料として用いることができる。
本願発明に用いられる干渉パール顔料は、撥水性や撥油性を付与するために、金属石鹸処理、シリコーン処理、含フッ素化合物処理、アミノ酸処理等、各種表面処理を行っても良い。なお、これら処理は1種又は2種以上組み合わせて用いても構わない。
さらに本願発明では、干渉パール顔料自体のギラツキを抑え透明感のある自然な仕上がりを一層高めるために、アクリル樹脂、シリカ、炭酸カルシウム等の微粒子で表面を被覆した方が好ましい。特に微粒子の特徴としては、粒子径20~650nm、形状として球状、略球状、立方体等が好ましく、干渉パールに対して5~40重量%を被覆した方が良い。
本願発明の顔色日内変動抑制剤には、上記の必須成分の他に、必要に応じて本願発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に配合される成分、例えば各種オイル、界面活性剤、水溶性高分子、他の粉体、保湿剤、防腐剤、薬剤、紫外線吸収剤、色素、無機塩又は有機酸塩、香料、キレート剤、pH調整剤、水等を配合することができる。
本願発明の顔色日内変動抑制剤は、上記の必須成分である粉体をそのまま直接肌に塗布して使用することができるほか、種々の形態、例えば化粧水、乳液、クリーム等の基礎化粧料、化粧下地、粉白粉、固形白粉、フェイスパウダー、パウダーファンデーション、油性ファンデーション、クリーム状ファンデーション、リキッドファンデーション、コンシーラー、頬紅等のメイクアップ化粧料などとすることができるが、日中に全顔塗布することから、化粧下地、白粉、ファンデーション等のベースメイク化粧料が好ましい。
本願発明に用いられる反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料の化粧料中の含有量は、顔色日内変動抑制効果を十分に発揮するために、3重量%以上が好ましく、さらに好ましくは5重量%以上である。
本願発明の顔色日内変動抑制剤は、仕上がりの透明感を残しながら、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができる。
素顔の色の日内変動の調査結果を示した図である。 素顔の分光反射率の日内変動の調査結果を示した図である。 素顔の分光反射率において、9時台と各時間との分光反射率の差を示した図である。 各種干渉パール顔料の分光反射率を示した図である。
次に、本願発明の顔色日内変動抑制剤について、顔色日内変動の調査結果、干渉パールの特性評価結果、さらにはこれらの結果をもとに実施した実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[顔色日内変動調査]
素顔の色が実際に日内変動しているかの調査を、20代~40代の女性12名に対して、以下の方法で行った。なお、測定部位は顔の肌の大部分を占める頬部とした。
20~40代の女性被験者12名に、洗顔後、メイクをせずに、素顔のまま一日過ごしてもらい、9時台、11時台、13時台、15時台、17時台の5回、パパラボ社の二次元色彩計PPLB-300を用いて素顔を撮影し、画像から各時刻の両頬部(両頬部の直径25mmの円)の平均のL値を測定した。なお、被験者には12時台に昼食をとってもらい、その他の時間は普段通りの仕事をして過ごしてもらった。
この測定から、Lh表色系におけるL値(明度)、C値(彩度)、h値(色相)を算出し、各時刻の被験者12名の値を平均すると、図1のような結果になった。
値とh値は、9時台と比較して、他の全ての時刻で有意に低下し、C値では、13時台と15時台で有意に低下した。特にL値とh値は、朝から夕刻にかけて徐々に低下するのではないかという予想に反して、11時台の前に最も低下し、13時台に少し回復し、夕刻に再び低下するという変化が明らかとなった。
[顔色日内変動度]
前述の顔色日内変動調査の方法において、9時台と比較した各時刻のL色差(CIE1976)、すなわちΔE=[(ΔL+(Δa+(Δb1/2を顔色日内変動度ΔEと定義し、各時刻の顔色日内変動度のうち、最大の値を顔色日内変動度ΔEmaxと定義する。
12名の被験者の9時台と他の時刻との頬部画像を、3名の専門家が比較した結果、顔色日内変動度ΔEが0.7未満では顔色の差を感じず、0.7以上1.2未満では9時台の顔色の方がやや美しい、1.2以上1.5未満では9時台の顔色の方が美しい、1.5以上では9時台の顔色の方が非常に美しいと感じた。
前述の素顔の顔色日内変動調査における12名の平均の顔色日内変動度ΔEmaxは1.74であり、12名中11名は顔色日内変動度ΔEmaxが1.2以上であった。顔色日内変動度ΔEが1.2以上というのは、十分に顔色の差を感じるものであり、朝に比べて顔色の変化を感じるのは、心理的側面や、ファンデーションの化粧持ちの問題だけではなく、ほとんどの女性が実際に素顔の色が変化しているということが明らかとなった。
[素顔の分光反射率の日内変動調査]
素顔の分光反射率がどのように日内変動しているのかを調査した。なお、測定部位は顔の肌の大部分を占める頬部とした。
顔色日内変動調査と同様に、20~40代の女性被験者12名に、洗顔後、メイクをせずに、素顔のまま一日過ごしてもらい、9時台、11時台、13時台、15時台、17時台の5回、分光測色計(コニカミノルタ社製CM―2600d)で右頬の380nm~740nmの分光反射率を測定した。なお、被験者には12時台に昼食をとってもらい、その他の時間は普段通りの仕事をして過ごしてもらった。
この測定から各時刻の12名の分光反射率の平均を算出すると、図2のような結果となった。
さらに、9時台の分光反射率と各時刻の分光反射率の差をとると、図3のような結果となった。
この結果から、頬の分光反射率は、朝に比べて他の時刻では、580nm付近で減少することが明らかとなった。580nmという波長は、ヘモグロビンの特異的な吸収が認められる波長であり、朝に比べて他の時刻では、ヘモグロビンによる吸収が大きいということが明らかとなった。
また、前述の顔色日内変動調査におけるL値やh値と同様に、分光反射率においても、11時台で最も低下し、13時台で少し回復し、夕刻に再び低下した。
これらの結果を合わせて考察すると、顔色日内変動の要因は、単に朝から夕刻にかけて仕事の疲れにより徐々に血流が悪くなるといったことではなく、自律神経による頬部血管の拡張収縮制御によるものといえる。これまで、自律神経による頬部血管の制御について、明確にはなっていないが、本調査を踏まえると、交感神経活性化時に頬部血管は拡張し、副交感神経活性化時に頬部血管は収縮すると考えると説明がつく。仕事を行う前の朝9時台は、リラックス状態で副交感神経が活性化し、頬部の血管は収縮状態にあり、行動が活発になる11時台は、交感神経が活性化し、頬部の血管が拡張状態になり、昼食後の13時台は再び副交感神経が活性化し、頬部の血管は収縮状態になり、その後、再び行動が活発になり交感神経が活性化し、頬部の血管が拡張状態になっていることが顔色日内変動の要因である。
これらの結果から、顔色日内変動を抑制し、朝の顔色を保つには、顔色日内変動抑制剤として干渉パール顔料を用いるのが良い。これは、反射率の小さい下地に塗布されている程、反射干渉光が際立つという干渉パール顔料の特性を利用したものである。朝に塗布した場合は、素肌の反射率が大きいので、該干渉パール顔料は目立たないが、他の時刻では、減少した素肌の反射光を該干渉パール顔料の反射干渉光が補うのである。
次に、各種干渉パール顔料の顔色日内変動抑制効果を調査した。
試験例1
黒紙上に両面テープを貼り付け、その上に各種干渉パール顔料を化粧用ブラシにて均一に塗布した試料を分光測色計(日本電色工業社製 SE7700)によって測定した400nm~780nmの分光反射率を図4に示す。
図4に示した各種干渉パール顔料の分光反射率が最大となる波長と反射干渉色を表1に示す。
Figure 2022007124000002
試験例2
各種干渉パール顔料を平均的な素顔の顔色日内変動を示す3名の被験者の全顔に塗布した後、各時刻(9時台、11時台、13時台、15時台、17時台)でパパラボ社の二次元色彩計PPLB-300を用いて、両頬部(両頬部の直径25mmの円)の平均のL値を測定し、顔色日内変動調査を行い、その時の顔色日内変動度ΔEmaxを算出した。顔色日内変動抑制効果の評価は、顔色日内変動度ΔEmaxが0.7未満を◎、0.7以上1.2未満を〇、1.2以上1.5未満を△、1.5以上を×とした。
Figure 2022007124000003
表2の結果から明らかなように、反射干渉光の最大値が波長575nmにあるTIMIRON SPLENDID GOLDは、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができるものであった。これは、図3に示した日中や夕刻の肌において減少した波長分を補う干渉パール顔料であるためと考えられる。そのため、日中や夕刻の肌において減少する波長の分光反射率が低いTIMIRON SPLENDID COPPERやTIMIRON SPLENDID REDでは、顔色日内変動抑制効果はない。反射干渉光の最大値が波長625nmよりも長い波長範囲にあるTIMIRON SILK GOLDや、TIMIRON SUPER GOLDでは、TIMIRON SPLENDID GOLDと類似した金色の干渉光を有するが、より赤色光の反射が強いために日中や夕刻における赤みの増加を抑えることができず、顔色日内変動抑制効果は弱い。反射干渉光の最大値が波長550nmよりも短い範囲にあるTIMIRON SPLENDID GREENでは、青緑色光の反射が強いために、日中や夕刻に青みが目立ち、顔色日内変動抑制効果は弱い。
これらの結果から、顔色日内変動を抑制し、朝の顔色を保つには、顔色日内変動抑制剤として反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料を用いるのが良いということが明らかとなった。これは、下地の反射率が小さい程、反射干渉光が際立つという干渉パール顔料の性質を利用したものなので、本願発明の顔色日内変動抑制剤は、朝塗布し、そのまま一日過ごせば、顔色日内変動抑制効果を一日中発揮し、朝の顔色を保つことができる。また、日中や夕刻に初めて塗布した場合や塗り直した場合にも、すぐに朝の顔色に近づけることができるのである。
(パウダーファンデーション1)
実施例1として、反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にあるTIMIRON SPLENDID GOLDを用いて、下記処方のパウダーファンデーション1を調製した。
成分 含有量(重量%)
(1) シリコーン処理タルク 10.00
(2) シリコーン処理セリサイト 残量
(3) シリコーン処理微粒子酸化チタン 5.00
(4) シリコーン処理酸化チタン 5.00
(5) シリコーン処理ベンガラ 0.25
(6) シリコーン処理黄酸化鉄 1.68
(7) シリコーン処理黒酸化鉄 0.16
(8) 合成金雲母 8.00
(9) 窒化ホウ素 5.00
(10)シリカ 8.00
(11)TIMIRON SPLENDID GOLD 5.00
(12)メチルパラベン 0.25
(13)ジイソノナン酸ネオペンチレングリコール 5.00
(14)メチルポリシロキサン(30cs) 6.00
(15)香料 0.10
合計 100.00
(調製方法)
成分(1)~(12)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉
砕を行った。さらに、成分(1)~(12)の混合粉砕物と、予め混合しておいた成分(13)~(15)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスしてパウダーファンデーション1を得た。
(パウダーファンデーション2)
実施例2として、実施例1の成分(11)の配合量を3重量%に代える以外は同様にしてパウダーファンデーション2を調製した。
比較例1(パウダーファンデーション3)
比較例1として、実施例1の成分(11)をTIMIRON SUPER GOLDに代える以外は同様にしてパウダーファンデーション3を調製した。
比較例2(パウダーファンデーション4)
比較例2として、実施例1の成分(11)をTIMIRON SPLENDID GREENに代える以外は同様にしてパウダーファンデーション4を調製した。
比較例3(パウダーファンデーション5)
比較例3として、実施例1の成分(11)をシリコーン処理酸化チタンに代える以外は同様にしてパウダーファンデーション5を調製した。
試験例3
実施例1、2、及び比較例1~3で得られたパウダーファンデーションについて、これを全顔に塗布したときの顔色日内変動抑制効果を試験例2と同様に評価することに加え、塗布直後の仕上がりの透明感を評価した。仕上がりの透明感の評価は3名の専門家により、仕上がりの透明感について、「高い」を5点、「やや高い」を4点、「普通」を3点、「やや低い」を2点、「低い」を1点として行った。その時の平均値が4.5点以上を◎、3.5点以上4.5点未満を〇、2.5点以上3.5点未満を△、2.5点未満を×とした。
Figure 2022007124000004
表3の結果から明らかなように、実施例1及び2は、仕上がりの透明感を残しながら、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができるものであった。
実施例3(W/O乳化型ファンデーション)
実施例3として、反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にあるGLARE CRYSTAL GOLD(反射干渉光の最大値:625nm)を用いて、下記処方のW/O乳化型ファンデーションを調製した。
成分 含有量(重量%)
(1) シクロペンタシロキサン 10.00
(2) ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.00
(3) イソノナン酸イソトリデシル 8.00
(4) セバシン酸ジイソプロピル 5.00
(5) ジステアルジモニウムヘクトライト 0.20
(6) PEG-9ジメチコン 1.00
(7) PEG-9メチルエーテルジメチコン 1.00
(8) ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30 1.00
(9) メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
(10)シリコーン処理微粒子酸化チタン 5.00
(11)シリコーン処理黄酸化鉄 1.68
(12)シリコーン処理ベンガラ 0.25
(13)シリコーン処理黒酸化鉄 0.16
(14)GLARE CRYSTAL GOLD 5.00
(15)ジメチルシリル化シリカ 3.00
(16)ワセリン 1.00
(17)精製水 残量
(18)1,3-ブチレングリコール 10.00
(19)ペンチレングリコール 1.00
(20)キサンタンガム 0.30
合計 100.00
(調製方法)
成分1~16を均一に分散して油相とした。成分17~20を均一に分散して水相とした。水相を油相へ撹拌しながら徐々に添加して、常温にて乳化した。乳化後、脱泡してW/O乳化型ファンデーションを得た。
実施例4(粉白粉)
実施例4として、反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にあるTIMIRON SPLENDID GOLDを用いて、下記処方の粉白粉を調製した。
成分 含有量(重量%)
(1) タルク 残量
(2) マイカ 30.00
(3) 酸化チタン 1.00
(4) ベンガラ 0.1
(5) 黄酸化鉄 0.1
(6) TIMIRON SPLENDID GOLD 8.00
(7) メチルパラベン 0.25
(8) イソノナン酸イソトリデシル 2.00
合計 100.00
(調製方法)
成分(1)~(7)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)~(7)の混合粉砕物と、(8)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通して紙白粉を得た。
実施例5(固形粉末ほほ紅)
実施例5として、反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にあるシリコーン処理TIMIRON SPLENDID GOLDを用いて、下記処方の固形粉末ほほ紅を調製した。
成分 含有量(重量%)
(1) タルク 残量
(2) シリコーン処理セリサイト 15.00
(3) 雲母チタン 10.00
(4) 酸化チタン 0.20
(5) ベンガラ 2.00
(6) 黄酸化鉄 0.50
(7) 合成金雲母 5.00
(8) シリカ 2.00
(9) シリコーン処理TIMIRON SPLENDID GOLD 10.00
(10)メチルパラベン 0.25
(11)コハク酸ジ2-エチルヘキシル 6.00
(12)メチルポリシロキサン 5.10
合計 100.00
(調製方法)
成分(1)~(10)をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分(1)~(10)の混合粉砕物と、予め混合しておいた成分(11)~(12)をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、中皿にプレスして固形粉末ほほ紅を得た。
実施例3~5で得られた顔色日内変動抑制剤としての化粧料は、仕上がりの透明感を残しながら、顔色日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができるものであった。
実施例6として、実施例1の成分(11)のTIMIRON SPLENDID GOLDを、粒子径600nmの球状シリカ粒子で10重量%被覆複合化したTIMIRON SPLENDID GOLDに置き換えて、実施例1と同様にしてパウダーファンデーション6を調製した。
実施例6で得られたパウダーファンデーション6は、実施例1と同様に全顔に塗布したときの顔色日内変動抑制効果を確認することができた。なお、塗布直後の仕上がりを比較すると、実施例6のパウダーファンデーション6はギラツキが抑えられた自然な仕上がりが加味されて好ましいものであった。
本願発明の顔色日内変動抑制剤は、仕上がりの透明感を残しながら、顔色の日内変動を抑制し、朝の顔色を保つことができるので、化粧料に利用することが可能である。

Claims (3)

  1. 反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料を含有する顔色日内変動抑制剤。
  2. 顔色日内変動抑制剤がメイクアップ化粧料である請求項1記載の顔色日内変動抑制剤。
  3. 反射干渉光の最大値が550nm~625nmの波長範囲にある干渉パール顔料を5重量%以上含有する請求項1又は2いずれか記載の顔色日内変動抑制剤。
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