JP2022006884A - 給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給紙カセットにおいて、可動載置部材の給紙状態での用紙の屈曲度合いを軽減して、給紙遅延やスリップジャムの発生を抑制する。【解決手段】カセット底部に配置され、上面に用紙を載置する可動載置部材を有し、該可動載置部材を、前記カセット底部に接した支軸を支点に前記用紙の搬送方向下流側端部が上方に位置するように動作させて、前記用紙を給紙可能とした給紙カセットにおいて、前記可動載置部材の前記上面に配置されて、前記用紙を載置する補助載置部材を備える。前記補助載置部材は、前記可動載置部材の前記支軸よりも用紙搬送方向下流側から、前記支軸よりも用紙搬送方向上流側にまで側面視で直線状に延びていて、該補助載置部材の用紙搬送方向下流側端部は前記可動載置部材に回転自在に接続され、用紙搬送方向上流側端部は前記カセット底部に接している。【選択図】図6

Description

本発明は、コピー機等、記録用紙に画像形成を行う画像形成装置において、その記録用紙を給紙する給紙カセットの改良に関する。
従来、画像形成装置の給紙カセットには、カセット底部に平板状の回転板又は押上げ板と呼ばれる可動載置部材を配置し、この上面に記録用紙を載置している。そして、給紙時には、記録用紙の前端部、すなわち搬送方向下流側の端部が上方に位置するように可動載置部材を付勢部材等を含む付勢機構により、その後端部を支軸に上方に動作させて給紙姿勢とし、記録用紙の前端部をピックアップローラの位置まで上昇させている。
このような給紙カセットの構造では、長い記録用紙の載置時には、その記録用紙の後端部、すなわち搬送方向上流側の端部が、可動載置部材の後端部よりも後方に延びてしまう状態となる。この状態では、給紙時には、記録用紙は、その後端部がカセット底部に水平状に位置し、その他の部位は可動載置部材上に傾斜した状態にあって、カセット底部と可動載置部材との角度差に起因した屈曲状態となっている。このため、記録用紙の搬送抵抗が大きくなって、ピックアップローラや給紙ローラによる給紙時には給紙遅延やスリップジャムが発生する場合があった。
そのため、従来では、例えば、給紙ローラ等の圧接力を上げたり、高摩擦力の材質のローラを用いる対策を講じたり、可動載置部材の後端部の位置(給紙姿勢への動作時の支軸)をより後方側(搬送方向上流側)に移動させることにより、可動載置部材の傾斜角度を小さく抑えて、記録用紙の屈曲度合いを軽減する対策を講じている。また、特許文献1に記載の技術では、主押上げ板の後方に補助押上げ板を配置し、この補助押上げ板に記録用紙の後端部を載置して、主押上げ板の給紙姿勢への動作時には補助押上げ板も同様に傾斜動作させて、記録用紙の屈曲度合いを軽減する構成を採用している。
特開2005-75613号公報
しかし、前記従来の対策では次の欠点がある。すなわち、給紙ローラ等の圧接力を上げたり高摩擦力の材質のローラを用いる対策では、記録用紙の紙粉を誘発したり、給紙ローラ等の変形を招く原因になる等の課題がある。また、可動載置部材の後端部の位置をより後方側に移動させる対策では、可動載置部材のサイズが大型化して、製品重量が増大し、また価格上昇を招く欠点がある。更に、特許文献1記載の技術では、補助押上げ板やこれを傾斜動作させる付勢機構等を別途に要して、やはり製品重量の増大や価格上昇を招く欠点がある。
本発明は、斯かる点に鑑み、その目的は、給紙カセットにおいて、簡単な構成の補助部材を追加するだけで、可動載置部材の給紙姿勢時にも記録用紙の屈曲度合いを有効に軽減して、給紙遅延やスリップジャムの発生を抑制することにある。
前記目的を達成するため、本発明の給紙カセットは、カセット底部に配置され、上面に用紙を載置する可動載置部材を有し、該可動載置部材を、前記カセット底部に接した支軸を支点に前記用紙の搬送方向下流側端部が上方に位置するように動作させて、前記用紙を給紙可能とした給紙カセットにおいて、前記可動載置部材の前記上面に配置されて、前記用紙を載置する補助載置部材を備え、前記補助載置部材は、前記可動載置部材の前記支軸よりも用紙搬送方向下流側から、前記支軸よりも用紙搬送方向上流側にまで側面視で直線状に延びていて、該補助載置部材の用紙搬送方向下流側端部は前記可動載置部材に回転自在に接続され、用紙搬送方向上流側端部は前記カセット底部に接していることを特徴としている。
本発明によると、可動載置部材の給紙姿勢時には、補助載置部材によって用紙の屈曲度合いを軽減できるので、給紙ローラ等の変形や、付勢機構等を別途追加することなく、簡易な構成でもって給紙遅延やスリップジャムの発生を有効に抑制することができる。
本発明の実施形態に係る給紙カセットを備えた画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。 同画像形成装置の内部構成を示す断面図である。 給紙カセットの具体的構成を示す上面図である。 同給紙カセットの具体的構成を示す斜視図である。 同給紙カセットにおいて可動載置板が非給紙状態にある場合の側面図である。 同給紙カセットにおいて可動載置板が給紙状態にある場合の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る給紙カセットを備えた画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、同実施形態の画像形成装置を示す断面図である。
この画像形成装置1は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。画像形成装置1は、原稿を読取って記録用紙に印刷する複写機能として、画像読取り装置2、印刷部4、及び給紙カセット5等を備えている。この画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、印刷部4においては、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15を各色に応じた4種類のトナー像を形成するために各々4個ずつ設け、その各々をブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdを構成している。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdの何れにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電器15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
続いて、中間転写ベルト21を矢印方向Cに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置25により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像を中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置26の転写ローラ26a間にはニップ域が形成されており、用紙搬送経路R1を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17の加熱ローラ37と加圧ローラ38間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
給紙カセット5は、印刷部4の下方に配置され、印刷部4に対して記録用紙を供給する。この給紙カセット5は、概述すると、可動載置板51を有し、該可動載置板51の上に複数の記録用紙Pが載置される。尚、図1及び図2では、1つの給紙カセット5のみを示しているが、画像形成装置1に設ける給紙カセット5の数は任意である。この給紙カセット5の具体的構成については、後述する。
また、給紙カセット5の用紙搬送方向における下流側端部の上方には、給紙カセット5から最上位の記録用紙Pを取り出すためのピックアップローラ30が設けられる。更に、前記ピックアップローラ30の用紙搬送方向における下流側には、捌きローラ31が設けられる。この捌きローラ31は、記録用紙Pに推進力を与える給紙ローラ32と、記録用紙Pの重送を防止する分離ローラ33とから成っている。
前記給紙カセット5に載置及び積載された複数枚の記録用紙Pは、その上端に位置する一枚が、ピックアップローラ30により引き出された後、捌きローラ31により用紙搬送経路R1を通じて搬送され、2次転写装置26や定着装置17を経由し、排紙ローラ36を介して排紙トレイ39へと搬出される。この用紙搬送経路R1には、記録用紙Pを一旦停止させて、記録用紙Pの先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ26aとの間のニップ域でのカラーのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙Pの搬送を開始するレジストローラ34、記録用紙Pの搬送を促す各搬送ローラ35、排紙ローラ36等が配置されている。
また、記録用紙Pの表面だけではなく、その裏面への印字を行う場合には、記録用紙Pは排紙ローラ36から反転経路Rrへと逆方向に搬送されて、記録用紙Pの表裏を反転させ、記録用紙Pをレジストローラ34へと再度導かれ、その後、記録用紙Pの表面と同様に、記録用紙Pの裏面に画像を記録して定着し、排紙トレイ39へと搬出される。
<給紙カセット>
次に、給紙カセット5の具体的構成を説明する。図3は給紙カセット5の具体的構成を示す上面図、図4は同給紙カセット5の斜視図、図5は同給紙カセット5において可動載置板51が非給紙状態(後述)にある場合の側面図、図6は同給紙カセット5において可動載置板51が給紙状態(後述)にある場合の側面図を各々示している。これらの図において、給紙カセット5は、収容部50、可動載置板51、側端規制部材60及び後端規制部材63を備えている。収容部50は、給紙カセット5の本体5aの内部空間に形成されていて、記録用紙(以下、用紙と称する)Pを収容する空間である。用紙Pは搬送方向Xに向かって搬送される。以下、可動載置板51等の各種部材について、その用紙搬送方向Xの下流側端部を前端部と称し、上流側端部を後端部と称する。また、用紙搬送方向Xと直交する方向Y側の端部を側端部と称し、用紙搬送方向X及びその反対方向を単に前後方向と称する場合がある。
可動載置板(可動載置部材)51は、収容部50の横幅(用紙搬送方向Xと直交する方向Yの長さ)の全体に亘って配置された平面視で四角形状の薄板であって、この上面に用紙Pが載置される。可動載置板51は、載置された用紙Pの前端部を上方に押し上げて、ピックアップローラ30に接触させるものである。この可動載置板51は、給紙カセット5の底部(以下、カセット底部ともいう)5cに沿って水平に延びる載置部53と、左右の側壁部54とを有している。前記側壁部54は、載置部53の用紙搬送方向Xとは直交する方向Yの両端部に立設されている。これらの側壁部54は、用紙搬送方向Xに向かうに従って下方に傾斜する三角形状(図4~図6参照)に形成されている。これらの側壁部54の後端部は、支持軸55によって給紙カセット5の本体5aの側壁5bに回転可能に接続されている。
可動載置板51は、給紙カセット5が画像形成装置1に収容された状態では、側壁部54が前記支持軸55で支持されながら、可動載置板51の後端位置を支軸Fとして、付勢部材等を有する付勢機構(図6参照)56によって図5中矢印で示すように反時計方向に回転することにより、可動載置板51の前端部が上方に押し上げられて、積載された複数枚の用紙P(用紙束)を、その最上面の1枚がピックアップローラ30に当接して給紙可能な状態とする給紙姿勢となる。
前記可動載置板51の後端位置(支軸F)は、可動載置板51に例えばB5又はA4サイズの用紙Pを縦置きで(長辺側を用紙搬送方向Xに向けて)載置した場合には、用紙Pの後部が支軸Fよりも後方に位置するように設定されている。この設定により、可動載置板51を給紙姿勢に動作させる際の付勢機構56の駆動負荷を、用紙Pの後部がカセット底部5cに載った重量分だけ軽減して、付勢機構56を付勢力の小さい部品で構成可能としている。
一方、給紙カセット5が画像形成装置1から引き出された引出状態では、付勢機構56が縮小して、可動載置板51は、その前端部がピックアップローラ30から離間するように時計方向に回転して、載置部53がカセット底部5cに面して水平状態となる非給紙姿勢となる。
前記可動載置板51の前方には、図3及び図4に示したように、分離ローラ33が位置している。分離ローラ33は、用紙搬送方向Xとは直交する方向Y(以下、用紙幅方向ともいう)の略中央部に1個配置され、用紙幅方向Yに延びる支持軸68に回転可能に支持されている。この分離ローラ33には、図3に破線で示す1個の給紙ローラ32が分離ローラ33との間にニップ部を形成するように係合している。これらの給紙ローラ32及び分離ローラ33は、可動載置板51の載置部53の用紙幅方向Yの中央部(載置中央部)53aの前方に位置するように配置されていて、その用紙幅方向Yにおける位置が載置中央部53aと重なるように配置されている。従って、可動載置板51の上面に載置された用紙Pは、可動載置板51が給紙姿勢になると、その最上層の用紙Pがピックアップローラ30でピックアップされた後、その用紙Pの用紙幅方向Yの中央部が給紙ローラ32及び分離ローラ33に挟み込まれて、用紙搬送経路R1に向かって搬送されることになる。
前記給紙カセット5の底部5cには、用紙幅方向Y側の左端部及び右端部に、一対の側端規制部材60が配置されている。この側端規制部材60は、カセット底部5cに配置した用紙幅方向Y側に延びるガイドレール65に移動可能に係合していて、ガイドレール65上を用紙幅方向Yに摺動し、可動載置板51上の用紙Pに対応して互いに逆方向に連動して移動しながら、可動載置板51の上面に載置された用紙Pの幅方向の両端を規制する。前記可動載置板51には、一対の側端規制部材60の用紙幅方向Yへの移動を可能にするように一対の開口部57が設けられている。
更に、前記カセット底部5cには、用紙幅方向Yの中央部において後端規制部材63が配置されている。該後端規制部材63は、用紙搬送方向Xに延びるスライドレール66上を摺動自在である。スライドレール66は、その前端側が、可動載置板51の載置中央部53aの後部を用紙搬送方向Xに切り欠いた開口部59にまで延び、その後端は給紙カセット5の後端部に至っている。この後端規制部材63は、スライドレール66上を前後方向に摺動して、可動載置板51に載置された用紙Pのサイズが例えばB5、A5、A4、B4、A3の各々の場合の後端位置を適宜規制する。
前記可動載置板51では、その後端位置、すなわち非給紙姿勢から給紙姿勢に移行する際の支軸Fの位置は、可動載置板51の上面に載置された小サイズの用紙P(例えば長辺が短い例えばB5、A5の用紙P)の後端位置近傍に設定されている。従って、大サイズの用紙P(例えば長辺が長いA4、B4又はA3の用紙P)が可動載置板51の上面に載置された状態では、その用紙Pは、図6に仮想線で示すように、その後部が可動載置板51から外れて、カセット底部5cに水平に位置する状態となる。
そして、前記可動載置板51の上面には、載置中央部53aにおいてのみ、換言すれば、給紙ローラ32及び分離ローラ33の用紙幅方向Yの位置近傍のみの部位に、側面視で直線状に延びる補助載置部材70が配置されている。補助載置部材70は、1本の針金部材を折り曲げて平面視で略四角形状に形成されている。補助載置部材70は、用紙搬送方向Xに直線状に並行に延びる2本の針金よりなる縦線部70aと、後端部で用紙幅方向Yに延びる横線部70bとを有する。縦線部70aは、可動載置板51の支軸Fを基準として、この支軸Fよりも用紙搬送方向Xの下流側に延びると共に、前記支軸Fを越えて用紙搬送方向Xの上流側にまで延びている。また、横線部70bは、可動載置板51の上面に載置された用紙Pが大サイズ(例えばA4サイズ)の場合にこの用紙Pの後端位置近傍に位置していて、カセット底部5cに接している。更に、縦線部70aの前端部には、狭幅部70cが形成されている。この狭幅部70cは、可動載置板51の載置中央部53aの上面において平面視で用紙幅方向Yの中央部側に向かって近接するように傾斜した後、用紙搬送方向Xに向かって並行に延びる2本の針金よりなっている。
前記補助載置部材70において、狭幅部70cは、その2本の針金の間隔を狭める押圧力を受けて弾性変形可能であり、その押圧力が解除されると元の間隔に復元する弾性性能を有している。狭幅部70cの2本の針金の先端部は、下方に向かって折り曲げられて、各々、係止部70d(図5、図6参照)が形成されている。一方、可動載置板51の載置中央部53aには、四角形状の2個の開口80が形成されていて、狭幅部70cの弾性変形により前記2つの係止部70dが2つの開口80に各々挿入されると、係止部70dが開口80に係止して、狭幅部70cが可動載置板51に対して回転自在に接続される構成である。また、狭幅部70cは、その2本の針金を弾性変形させて前記可動載置板51の開口80から抜き出すことにより、可動載置板51から取り外し可能である。
更に、前記横線部70bには、その左右の両側部を下方に半円状に折り曲げた折曲部70eが形成されている。一方、カセット底部5cには、前記折曲部70eの近傍に、2本の補助レール(案内部)75が用紙搬送方向Xに延びて形成されている。両折曲部70eはこの補助レール75に各々摺動可能に係合していて、横線部70bを補助レール75に沿って前後方向に移動可能としている。
尚、前記補助載置部材70において、その四角形状の内方側空間には、後端規制部材63が配置可能とされていて、補助載置部材70が可動載置板51上に配置された状態であっても、後端規制部材63がスライドレール66上を前方又は後方へ移動可能としている。
従って、本実施形態では、給紙カセット5において、可動載置板51が非給紙状態(図5参照)から給紙状態(図6参照)に移行する際には、可動載置板51は、その後端部を支軸Fとして前端部が付勢機構56によって上方に押し上げられる。そして、可動載置板51が給紙状態になった状態では、複数枚の用紙Pの最上層がピックアップローラ30に当接して給紙可能な状態となる。
その際、補助載置部材70は、その前端部の係止部70dが可動載置板51の載置中央部53aの開口80に回転自在に係止し、その後端部の横線部70bが折曲部70eにてカセット底部5c(具体的には補助レール75)に接しているため、可動載置板51の給紙姿勢への移行に伴い、補助載置部材70の狭幅部70cの前端が可動載置板51に対して若干回転すると共に、横線部70bが補助レール75上を摺動する。そして、可動載置板51が給紙状態になった状態では、補助載置部材70は、図6から判るように、可動載置板51の傾斜角度Θ1よりも小さな傾斜角度Θ2(Θ2<Θ1)で傾斜することになる。この状態では、可動載置板51に載置された用紙(例えばB4等の大サイズの用紙)Pは、同図に実線で示すように、補助載置部材70上に位置する中央部位が前記傾斜角度Θ2で傾斜していると共に、補助載置部材70よりも後方側の部位がカセット底部5c上に水平に位置している。従って、この用紙Pの屈曲度合い(屈曲角度)は、傾斜角度Θ2で傾斜した補助載置部材70上に位置する部位とカセット底部5c上に水平に位置する部位とが成す角度、すなわち、補助載置部材70の傾斜角度Θ2と同一の角度Θ2となっている。また、用紙Pが補助載置部材70の前後方向長さの範囲内にある場合(例えばB5、A4等の小サイズの用紙の場合)には、用紙Pは、その全長に亘って、補助載置部材70の上面に載置された状態において傾斜角度Θ2で傾斜しており、屈曲角度は0角度となる。
これに対し、補助載置部材70が配置されていない場合には、用紙Pは、図6に仮想線で示すように、可動載置板51上において前記傾斜角度Θ1で傾斜し、その後部は、同図に示したように支軸Fから後方に向かってカセット底部5c上で水平に位置していて、用紙Pは可動載置板51の傾斜角度Θ1に等しい屈曲角度Θ1で屈曲した状態となっている。従って、補助載置部材70が配置されていない場合には、用紙Pは大きな屈曲角度Θ1での屈曲状態となるため、ピックアップローラ30、給紙ローラ32及び分離ローラ33による用紙搬送時の搬送抵抗が大きくなっており、用紙Pの搬送遅延やスリップジャム等が発生する場合がある。
しかし、本実施形態では、補助載置部材70によって、用紙Pの屈曲角度を、前記補助載置部材70が配置されていない場合の屈曲角度Θ1よりも小さい屈曲角度Θ2(Θ2<Θ1)又は0角度に制限できるので、ピックアップローラ30、給紙ローラ32及び分離ローラ33に加わる搬送抵抗を低減できて、用紙Pの搬送遅延やスリップジャム等の発生を効果的に抑制することができ、用紙Pの搬送性能を安定させることが可能である。
しかも、針金形状の軽量な補助載置部材70の追加配置のみによって用紙Pの搬送性能の安定化を図ることができるので、可動載置板51の形状等に変更を加える必要がない。従って、可動載置板51の部品サイズの大型化が不必要で、給紙カセット5の製品重量の増大やコストアップを招くことがない。
更に、補助載置部材70は、可動載置板51の載置中央部53aのみに配置されているので、可動載置板51の給紙状態では、用紙Pは、支軸Fよりも後方側の部位において、補助載置部材70の左方側の部位及び右方側の部位が重力で下方に撓んで、その左側部及び右側部が各々カセット底部5cに接することになる。従って、用紙Pの重量の一部はカセット底部5cに分散し、その分散重量分、可動載置板51の重量負担が軽減されるので、付勢機構56を付勢力の小さいコンパクトな部材に構成できる。しかも、可動載置板51への用紙積載量が多くなった大重量時であっても、可動載置板51の傾斜角度Θ1は、用紙積載量の少ない場合に比して小さくなって、カセット底部5cへの分散重量が多くなるので、付勢機構56のコンパクト化が可能である。
しかも、用紙Pは、支軸Fよりも後方側の部位において、その左右両側部が撓んでカセット底部5cに接した状態となっても、その用紙幅方向Yの中央部は補助載置部材70上にあって用紙幅方向Yにほぼ水平状態を維持しているので、その用紙幅方向Yの中央部がピックアップローラ30、給紙ローラ32及び分離ローラ33に良好に挟み込まれて、用紙搬送経路R1に向かって安定して搬送されることになる。
また、可動載置板51が非給紙姿勢から給紙姿勢になる移行時には、補助載置部材70の後端部の折曲部70eが補助レール75上を摺動するので、補助載置部材70の全体は用紙幅方向Yに変位せず、用紙Pの幅方向中央部を補助載置部材70の上面に良好に載置、保持することが可能である。
更に、補助載置部材70の後端部の位置、すなわち横線部70bの位置は、支軸Fから遠ざかる(支軸Fとの離隔を長く設定する)ほど、補助載置部材70の傾斜角度Θ2、及び用紙Pの屈曲角度(=Θ2)をより小角度に制限することができるので、より大サイズの用紙Pであっても用紙Pの搬送遅延やスリップジャム等の発生を効果的に抑制することが可能になる。一方、横線部70bの位置を支軸Fに近づけるほど、カセット底部5cへの用紙Pの分散重量を多くできるので、付勢機構56をより付勢力の小さいコンパクトな部材で構成することが可能になる。従って、補助載置部材70の後端部の位置は、用紙Pの搬送遅延等の発生を効果的に抑制しつつ、付勢機構56のより一層のコンパクト化が有効な妥当点に設定するのが好ましい。
加えて、補助載置部材70の係止部70dは、可動載置板51の開口80に抜き差し可能で、補助載置部材70を必要に応じて可動載置板51から取り外し可能である。従って、用紙Pが可動載置板51の後端部(支軸F)までに収まる小サイズの場合には、補助載置部材70を可動載置板51から取り外した状態で給紙カセット5を画像形成装置1に装着して使用することが可能である。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、前記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、前記実施形態では、補助載置部材70を平面視で四角形状に形成したが、前後方向に等幅とする必要はなく、例えば後方に向かって狭幅となる形状に形成してもよい。この構成では、補助載置部材70の前方側(給紙ローラ32側)を広幅に確保して、給紙ローラ32等による用紙Pの搬送性の安定化を図りつつ、補助載置部材70の後方側では、用紙Pの左右両側部の重力をカセット底部5cにより多く分散させることができて、可動載置板51の重量負担をより軽減でき、付勢機構56のより一層のコンパクト化が可能となる。
また、前記実施形態では、補助載置部材70の係止部70dを可動載置板51の開口80に挿入し、係止させて、補助載置部材70を可動載置板51に取り外し可能に接続したが、この取り外し可能な具体的構成は他の構成を採用してもよい。更に、補助載置部材70を針金部材で構成したが、その他の部材で構成してもよいのは勿論である。
更に、前記実施形態では、給紙カセット5に分離ローラ33を配置する構成を採用したが、画像形成装置1側に配置してもよい。また、給紙ローラ32及び分離ローラ33の配置個数は制限されず、1個でなくても例えば2個であってもよい。加えて、付勢機構56に代えて、モータ等を有して可動載置板51を給紙姿勢に駆動する駆動機構を備えてもよい。
本発明は、用紙の搬送性能の安定化の向上を図ることができるので、画像処理装置に装着される給紙カセットに適用して、有用である。
1 画像形成装置
5 給紙カセット
5c カセット底部
30 ピックアップローラ
32 給紙ローラ
33 分離ローラ
51 可動載置板(可動載置部材)
53 載置部
53a 載置中央部
56 付勢機構
P 用紙
F 支軸
70 補助載置部材
70c 狭幅部
70d 係止部
70e 折曲部
75 補助レール(案内部)
80 開口
Θ1 可動載置板の傾斜角度
Θ2 補助載置部材の傾斜角度

Claims (5)

  1. カセット底部に配置され、上面に用紙を載置する可動載置部材を有し、該可動載置部材を、前記カセット底部に接した支軸を支点に前記用紙の搬送方向下流側端が上方に位置するように動作させて、前記用紙を給紙可能とした給紙カセットにおいて、
    前記可動載置部材の前記上面に配置されて、前記用紙を載置する補助載置部材を備え、
    前記補助載置部材は、
    前記可動載置部材の前記支軸よりも用紙搬送方向下流側から、前記支軸よりも用紙搬送方向上流側にまで側面視で直線状に延びていて、
    該補助載置部材の用紙搬送方向下流側端部は前記可動載置部材に回転自在に接続され、用紙搬送方向上流側端部は前記カセット底部に接している
    ことを特徴とする給紙カセット。
  2. 前記補助載置部材は、
    給紙ローラの位置と前記用紙の幅方向で重なるように、前記用紙の幅方向の中央部位のみに位置している
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙カセット。
  3. 前記補助載置部材は、
    前記用紙搬送方向上流側端部が、前記カセット底部に形成した案内部にスライド可能に接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙カセット。
  4. 前記補助載置部材は、
    前記用紙搬送方向の下流側端部が、前記可動載置部材に取り外し可能に接続されている
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の給紙カセット。
  5. 前記請求項1~4の何れか1項に記載の給紙カセットを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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