JP2022003516A - 会計用機器、および会計装置 - Google Patents

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Hidehiro Naito
裕紀 川口
Yuki Kawaguchi
信介 矢嶋
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孝浩 斉藤
Takahiro Saito
昌樹 伊藤
Masaki Ito
航太 鈴木
Kota Suzuki
大祐 服部
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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、顧客のレシートの取り忘れを抑制する会計用機器、および会計装置を提供することである。【解決手段】実施形態の会計用機器は、取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行する会計装置に用いられる会計用機器であって、キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報を読み取る読取部と、前記読取部が読み取ったキャッシュレス情報に基づいて実行された会計処理の結果を示すレシートを、前記読取部に向けて発行するレシート発行部と、を備えたものである。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、会計用機器、および会計装置に関する。
近年、店舗に導入されるPOS(Point of Sales)システムは、人手不足を背景として、商品等を購入する顧客自身が会計操作を行う、いわゆるセルフ式あるいはセミセルフ式のものが増えてきている。
セルフ式POSシステムは、顧客自身がPOS端末を操作して、購入する商品の商品登録を行うとともに、支払を行うための会計操作も行う。セミセルフ式POSシステムは、購入する商品の商品登録を行う登録装置と、商品登録に基づく取引情報を登録装置から受信して会計処理を行う会計装置とを有する。そして、登録装置は、店舗の店員によって商品登録操作がなされ、会計装置は、顧客によって会計操作がなされる。これらセルフPOS端末やセミセルフPOSシステムの会計装置は、会計処理が終了するとレシートを発行する。(例えば、特許文献1)
このような顧客自身が会計操作を行うものでは、顧客は、会計装置の操作に慣れていないため、発行されたレシートに気付かずレシートを取り忘れる場合がある。
また、近年、二次元コード決済、電子マネー決済等のキャッシュレス決済が広く普及している。このようなキャッシュレス決済では、例えば、POS端末が備える読取装置に顧客が二次元コードを読み取らせて会計処理が終了すると、読取確認音が発せられる。これを聞いた顧客は、会計処理が終了したことを確認してレシートを受け取らずに直ちにその場を立ち去ることがある。このため、セルフ式やセミセルフ式ではない、店員が会計操作を行う形式のPOSシステムにおいてもレシートの取り忘れが多く見受けられるようになってきている。
本発明が解決しようとする課題は、顧客のレシートの取り忘れを抑制する会計用機器、および会計装置を提供することである。
実施形態の会計用機器は、取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行する会計装置に用いられる会計用機器であって、キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報を読み取る読取部と、前記読取部が読み取ったキャッシュレス情報に基づいて実行された会計処理の結果を示すレシートを、前記読取部に向けて発行するレシート発行部と、を備えたものである。
また、実施形態の会計装置は、取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行し、当該会計処理の結果を示すレシートを発行する会計装置であって、取引対象を特定する情報および前記レシートの存在を示す情報を読み取るスキャナと、前記スキャナが前記レシートの存在を示す情報を読取可能な位置に前記レシートを発行するレシート発行部と、前記レシートが発行されてから所定時間経過後に前記スキャナが前記レシートの存在を示す情報を読み取った場合、前記レシートの取り忘れを報知する報知部と、を備えたものである。
図1は、第1の実施形態の会計用機器を備えたPOS端末の外観を示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態におけるレシートを発行した状態の会計用機器の外観を示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態のPOS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、変形例の会計用機器の外観を示す斜視図である。 図5は、変形例におけるレシートを発行した状態の会計用機器の外観を示す斜視図である。 図6は、第2の実施形態のPOS端末(会計装置)の外観を示す斜視図である。 図7は、第2の実施形態におけるレシートを発行した状態のPOS端末(会計装置)の外観を示す斜視図である。 図8は、第2の実施形態のPOS端末(会計装置)のハードウェア構成を示すブロック図である。 図9は、第2の実施形態のPOS端末(会計装置)の機能構成を示すブロック図である。 図10は、第2の実施形態におけるPOS端末(会計装置)の制御部の処理を示すフローチャートである。 図11は、第3の実施形態のPOS端末(会計装置)のハードウェア構成を示すブロック図である。 図12は、第3の実施形態のPOS端末(会計装置)の機能構成を示すブロック図である。 図13は、第3の実施形態におけるPOS端末(会計装置)の制御部の処理を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して第1の実施形態のPOS端末について説明する。図1は、会計用機器を備えたPOS端末の外観を示す斜視図である。POS端末1は、スーパーマーケット等の店舗のレジカウンタなどに設置されるもので、本体2と会計用機器3とを備える。本体2は、取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行する会計装置の一例である。なお、以降の実施形態においては、取引対象を商品として説明するが、取引対象はサービスとしてもよい。
本体2は、オペレータ用のディスプレイ21、客用ディスプレイ22、キーボード23、本体スキャナ24、および本体プリンタ25を備える。ディスプレイ21及び客用ディスプレイ22は、顧客が購入する商品の商品コードや商品情報を表示する。商品情報は、商品名、商品の価格等を含む。また、ディスプレイ21及び客用ディスプレイ22は、取引情報を表示する。取引情報は、一取引の合計金額等を含む。
キーボード23は、現金決済や各種キャッシュレス決済等の決済方法を選択する決済方法選択キーを複数備えている。決済方法選択キーにより選択可能なキャッシュレス決済は、例えば、QRコード(登録商標)等を用いた二次元コード決済、クレジットカード決済、電子マネー決済等である。また、キーボード23は、その他の各種キーを備えている。各種キーとしては、例えば、商品コードや金額等を入力するための置数キー、販売合計金額の算出を宣言するための小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー、置数キーによる置数入力を確定する確定キー、入力をクリアするクリアキー等である。
本体スキャナ24は、ハンディ式のスキャナであって、レーザ光を照射し商品に付されたバーコード等のコードシンボルで反射した反射光を受光することで、上記コードシンボルを認識する。本体スキャナ24は、認識したコードシンボルをデコードし、コードシンボルが示す商品コードを読み取る。商品コードは、取引対象を特定する情報の一例である。なお、本体スキャナ24が認識したコードシンボルのデコードは、本体2で行ってもよい。また、本体スキャナ24は、商品を撮像して当該商品に付されたコードシンボルを認識してもよい。
本体プリンタ25は、例えば、サーマルプリンタであって、サーマルヘッドによって感熱紙に1取引に関する情報(1取引の会計処理の結果を含む)を印刷してレシートR(図2参照)を発行する。レシートRに印刷される1取引に関する情報は、購入商品の名称、単価などの商品情報、取引金額等である。
会計用機器3は、会計機器スキャナ31と会計機器プリンタ32とを備える。会計用機器3は、有線または無線で本体2と接続され、会計機器スキャナ31および会計機器プリンタ32は、本体2の制御部によって制御される。したがって、本体2の制御部も含めて会計用機器3ということもできる。
会計機器スキャナ31は、顧客が二次元コード決済により支払を行う場合に、顧客のスマートフォン等の画面を撮像することで、当該画面に表示された二次元コードを認識してデコードし、二次元コード決済に必要な顧客情報(コード情報)を読み取る。会計機器スキャナ31は、キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報を読み取る読取部の一例である。また、会計機器スキャナ31が読み取った顧客情報は、キャッシュレス情報の一例である。
なお、会計機器スキャナ31が撮像した二次元コードのデコードは、本体2で行ってもよい。この場合、会計機器スキャナ31から本体2に送信される二次元コードの画像データがキャッシュレス情報を構成することとなる。つまり、顧客のスマートフォン等の端末の画面に表示された二次元コードが示す情報もキャッシュレス情報に含む。
会計機器スキャナ31は、支持部311とスキャナ部312とを備える。支持部311は、例えば、レジカウンタに接地されてスキャナ部312を支持する。スキャナ部312は、筐体313の顧客側(前側)の面に形成される読取窓314、および筐体313に内蔵される撮像部(図示せず)を有している。撮像部は、読取窓314の前にかざされた例えばスマートフォンの画面に表示された二次元コードや、会計機器プリンタ32が発行したレシートRに印刷されたバーコードなどのコードシンボルを撮像し、撮像したコードシンボルをデコードする。そして、撮像部は、デコードして読み取ったコード情報を本体2に出力する。会計機器スキャナ31がキャッシュレス情報を読取可能な位置(以下、読取位置ともいう)は、撮像部がデコード可能な画像を撮像することができる位置に相当する。
会計機器プリンタ32は、例えば、サーマルプリンタであって、会計機器スキャナ31の上部に一体または別体で設けられている。会計機器プリンタ32は、読取部が読み取ったキャッシュレス情報に基づいて実行された会計処理の結果を示すレシート(以下、会計処理に係るレシートともいう)を、読取部に向けて発行するレシート発行部の一例である。具体的には、会計機器プリンタ32は、会計機器スキャナ31で読み取った顧客情報に基づいて二次元コード決済された取引に関するレシートRを読取窓314に重なるように発行する。
会計機器プリンタ32は、読取窓314と同じ側に向けて発行口321を備えている。図2に示すように、発行口321から発行されるレシートRは、重力により先端が垂れ下がって、上記のように読取窓314の前側に位置するよう発行される。言い換えれば、会計機器プリンタ32は、会計機器スキャナ31の読取位置に重なるようにレシートRを発行する。
発行口321から発行されるレシートRには、表面Fに顧客が購入する商品の商品情報や取引情報などが印刷される。また、レシートRには、表面Fの裏面(読取窓314に対向する側の面)にバーコードが印刷される。会計機器プリンタ32は表面印刷用のヘッドと裏面印刷用のヘッドを含む両面プリンタである。レシートの裏面に印刷されるバーコードは、レシートRの存在を示す情報であり、会計機器スキャナ31が当該バーコードを読み取ることによって、POS端末1は、会計機器プリンタ32から発行されたレシートRが会計機器スキャナ31の前側に位置していることを検知することができる。
なお、上記会計用機器3は、キャッシュレス決済として二次元コード決済を行うためものであるが、これに限らない。例えば、会計用機器3は、電子マネー決済、クレジットカード決済、等に基づく決済を行うためのものでもよい。
電子マネー決済の場合、読取部として電子マネーリーダを用いる。電子マネーリーダは、電子マネーカードに対し、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術を用いてアクセスし、電子マネーカードに記憶された金額を示す情報(以下、金額情報ともいう)を読み取る。金額情報は、キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報の一例である。
また、クレジットカード決済の場合、読取部としてクレジットカードリーダを用いる。クレジットカードリーダは磁気を用いてクレジットカードに記録されたクレジット会社名、会員番号、カードの有効期限等のクレジット情報を読み取る。クレジット情報は、キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報の一例である。
次に、POS端末1のハードウェア構成について説明する。図3は、POS端末1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。POS端末1は、制御部100と、メモリ部110と、入出力コントローラ120と、通信I/F(Interface)130等を備える。制御部100、メモリ部110、入出力コントローラ120、および通信I/F130はバス140を介して互いに接続されている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えたコンピュータである。CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス140を介して互いに接続されている。
CPU101は、POS端末1の全体の動作を制御する。ROM102は、CPU101の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用され、ROM102やメモリ部110に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部100は、CPU101がROM102やメモリ部110に記憶されRAM103に展開された制御プログラムに従って動作することによって、POS端末1の各種制御処理を実行する。
メモリ部110は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Memory)などの記憶装置で構成される。メモリ部110は、制御プログラム部111、商品マスタ部112、レシートコード部113を備える。制御プログラム部111は、POS端末1として機能するための制御プログラムの他、各種制御プログラムを記憶する。
商品マスタ部112は、商品マスタを記憶する。商品マスタは、店舗で取り扱っている商品について、商品コードと商品情報とを関連付けて記憶したマスタファイルである。店舗で取り扱う商品は日々変化するため、商品マスタは、通信I/F130を介して接続される店舗サーバ(図示せず)によって適宜更新される。
レシートコード部113は、レシートRの存在を示すコード情報を記憶する。コード情報は、レシートRの裏面に印刷されるバーコードによって示されるコードである。
入出力コントローラ120は、ディスプレイ21、客用ディスプレイ22、キーボード23、本体スキャナ24、本体プリンタ25、報知部26、会計機器スキャナ31、および会計機器プリンタ32と接続される。入出力コントローラ120は、接続されるハードウェアに対する入出力インターフェイスとしての機能とこれらハードウェアを制御するための機能とを備えている。これにより、制御部100は、入出力コントローラ120を介して、ディスプレイ21、客用ディスプレイ22、キーボード23、本体スキャナ24、本体プリンタ25、報知部26、会計機器スキャナ31、および会計機器プリンタ32とそれぞれ情報(データ)の送受信が可能であるとともに、制御部100の指示に基づいてこれらハードウェアを制御可能となっている。
なお、報知部26は、本体2または会計用機器3のいずれか、または両方に設けられ、レシートRの取り忘れや各種ハードウェアに発生したエラーなどを店員や顧客に報知するためのものである。報知部26は、ブザーやLEDなどで構成される。通信I/F130は、図示しない店舗サーバ、決済会社サーバなどと通信するためのインターフェイスである。
上記構成に基づいて、POS端末1の本体2で実行される会計処理、会計用機器3で実行されるレシート発行処理について説明する。顧客が購入する商品をレジカウンタに持ち込むと、本体2を操作する店員は、本体スキャナ24で商品に付されたバーコードにレーザ光を照射して商品コードを読み取る。制御部100は、読み取った商品コードに基づいて商品登録を行う。商品登録は、制御部100が商品マスタ部112を参照し、読み取った商品コードに対応する商品情報をRAM103に記憶することで行われる。
顧客が購入する商品の全てについて商品登録が完了すると、本体2は、ディスプレイ21および客用ディスプレイ22に合計金額などの取引情報を表示する。取引情報を確認した顧客が二次元コード決済を希望すると、店員は、キーボード23の決済方法選択キーによって二次元コード決済を選択する。次いで、店員は、顧客に対し、会計機器スキャナ31の読取窓314に二次元コードをかざすよう促す。
顧客は、自己のスマートフォンなどに表示された二次元コードを読取窓314にかざす。会計機器スキャナ31は、二次元コードを認識して顧客情報を読み取ると、制御部100に顧客情報を送信する。制御部100は、通信I/F130を介して、決済会社サーバに顧客情報を送信した後、決済会社サーバから決済完了通知を受信する。これにより、商品登録から支払に至るまでのPOS端末1の処理が完了する。本体2は、会計用機器3が読取ったキャッシュレス情報に基づいて会計処理を実行する。会計処理とは、顧客が支払を行うために本体2が実行する処理であって、二次元コード決済においては、例えば、合計金額の算出、決済会社サーバとの情報の送受信などである。なお、決済完了後、会計用機器3からは支払完了を知らせる確認音が発せられる。
会計処理が完了すると、会計用機器3の会計機器プリンタ32は、制御部100からの指示に基づいてレシートRを発行する。会計機器プリンタ32は、レシートRの表面Fに1取引に関する情報、裏面にバーコードをそれぞれ印刷して、発行口321からレシートRを発行する。レシートRは、会計処理完了後速やかに発行される。
図2に示すように、発行口321から発行されたレシートRは、先端が垂れ下がって、会計機器スキャナ31の読取位置に位置し、バーコードが印刷された裏面が読取窓314に対向する。このため、会計機器スキャナ31はバーコードが示す情報を読み取ることができるので、POS端末1は、読取位置にあるレシートRを認識できる。制御部100は、レシート発行指示から所定時間後、例えば5秒後にレシートRを認識した場合、報知部26を制御して顧客に対してレシートの取り忘れを報知する。報知部26は、例えば、ブザーによる音声での報知や、LEDの点滅による表示での報知などである。ブザーやLEDなどの報知部26は、本体2に設けられても会計用機器3に設けられてもよい。なお、上述した決済完了後に会計用機器3から発せられる確認音は、レシート発行後に発するようにすることが望ましい。通常、顧客は確認音を聞くまではその場に留まるため、レシートRの取り忘れをより確実に防止できるからである。
なお、顧客が現金による支払を希望する場合、顧客は、現金を店員に渡す。この場合は、会計用機器3はレシートを発行しない。店員が本体2を操作することで、本体2は、現金会計処理を行う。会計処理後、本体プリンタ25がレシートを発行し、発行されたレシートは釣銭とともに店員から顧客に渡される。
以上説明したとおり、実施形態の会計用機器は、キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報を読み取る読取部と、読取部が読み取ったキャッシュレス情報に基づいて実行された会計処理の結果を示すレシートを、読取部に向けて、換言すれば読取部がキャッシュレス情報を読取位置に重なるように発行するレシート発行部を備える。
このため、顧客が支払時に注視する読取部の読取位置に重なるようにレシートが発行されるので、レシートが顧客の視野に入りやすくなる。より詳細には、上記実施形態においては、会計機器プリンタ32は、会計機器スキャナ31の読取窓314の前側、すなわち読取窓314と顧客との間にレシートRを発行するので、レシートRが顧客の視野に入りやすい。したがって、顧客がレシートRを取り忘れることを抑制することができる。
なお、実施形態では、発行されるレシートRの裏面にバーコードを印刷したが、このバーコードの印刷は必ずしも必要ではない。また、上記実施形態では、会計機器スキャナ31がレシートRの裏面に印刷したバーコードの情報を読み取ることができるように、レシートRが発行される位置を読取位置に設定したが、これに限らない。レシートRが発行される位置は、レシートRの裏面に印刷されたバーコードの情報を読み取れない位置であっても、読取窓314の前側であれば、顧客の視野に入りやすいからである。レシートを読取部に向けて発行するとは、一例として、発行口321から排出されたレシートが会計機器スキャナ31の読取窓314の前側に位置することである。
また、実施形態の会計用機器3において、読取部は、レシート発行部によって発行されたレシートの存在を示す情報を読取可能であり、レシート発行部は、読取部がレシートを示す情報を読取可能な位置にレシートを発行するものである。
このため、会計用機器は、読み取ったレシートの存在を示す情報を会計装置に送信することができる。会計装置は、受信したレシートの存在を示す情報に基づいてレシートの取り忘れを顧客に対して報知することが可能となる。より詳細には、実施形態においては、POS端末1は、レシート発行指示から所定時間後、例えば5秒後にレシートRを認識した場合、顧客に対してレシートの取り忘れを報知することができる。
なお、実施形態では、発行されるレシートRの裏面にバーコードを印刷したが、会計機器スキャナ31がレシートであることを読取可能であれば、単なるマークを印刷してもよい。これらバーコードやマークは会計機器プリンタ32で印刷されるのではなく予めレシート用紙に印刷されていてもよい。また、第1の実施形態においては、会計用機器3は、読み取ったレシートの存在を示す情報を本体2に送信するようにしたが、読み取ったレシートの存在を示す情報に基づいて、自己の処理によって顧客に報知するようにしてもよい。
さらに、第1の実施形態の会計用機器は、レシート発行部は、読取部の上方にレシートを排出する発行口を備える。
このため、発行口から排出されたレシートは、重力によって、読取位置に重なるように位置する。したがって、レシートを読取位置に重なるようにガイドするガイド部材等を設けることなく、簡単な構成で顧客のレシートの取り忘れを抑制することができる。なお、レシートを読取位置に重なるようにガイドするガイド部材を設けるのであれば、発行口は、読取部の上方でなくてもよい。
次に、第1の実施形態の変形例を説明する。図4は、変形例の会計用機器の外観を示す斜視図、図5は、変形例におけるレシートを発行した状態の会計用機器の外観を示す斜視図である。上述した構成と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図4において、会計用機器3は、レジカウンタに平置きされた会計機器スキャナ31と、レジカウンタに直接載置される会計機器プリンタ32とからなる。会計機器スキャナ31の読取窓314は、上方を向いている。
二次元コード決済で支払を行う顧客は、自己のスマートフォンなどに表示された二次元コードを下方に向けて読取窓314にかざす。会計処理完了後、会計機器プリンタ32は、図5に示すように、発行口321からレシートRを発行する。このとき、取引情報等が印刷される表面Fは上方を向き、バーコードが印刷される裏面は下方を向いて読取窓314に対向する。
変形例における会計用機器3においても、以下に述べるように、上述した第1実施形態のものと同様の効果を奏する。第1に、レシートRは顧客の視野に入りやすい位置に発行されるので、顧客のレシートの取り忘れを抑制することができる。第2に、会計機器スキャナ31がレシートRの裏面に印刷されたバーコード情報を読み取ることで、顧客にレシートの取り忘れを報知することができる。第3に、発行口321を会計機器スキャナ31の上方に設けているので、簡単な構成で顧客のレシートの取り忘れを抑制できる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して第2の実施形態のPOS端末について説明する。図6は、会計用POS端末の外観を示す斜視図である。本実施形態のPOS端末は、キャッシュレス決済用のセルフ式POS端末である。
POS端末5は、本体51、プリンタ52、ディスプレイ53、およびカードリーダ54を備える。POS端末5は、取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行し、当該会計処理に係るレシートを発行する会計装置の一例である。また、POS端末5は、キャッシュレス情報を読取る読取部に向けてレシートを発行するレシート発行部を備えた会計用機器の一例でもある。
本体51は、スキャナ55(図8参照)を備える。スキャナ55は、本体51の前側(顧客側)の面に形成される読取窓551、および本体51に内蔵される撮像部(図示せず)を有している。撮像部は、読取窓551の前にかざされたコードシンボルを撮像し、撮像したコードシンボルをデコードする。撮像部は、商品登録時に商品に付されたバーコードを撮像して当該商品の商品コードを読み取る。また、撮像部は、二次元コード決済時に顧客のスマートフォンの画面に表示された二次元コードを撮像して二次元コード決済に必要な顧客情報(コード情報)を読み取る。さらに、撮像部は、レシート発行後にレシートの裏面に印刷されたバーコードを撮像してレシートを示す情報(コード情報)を読み取る。上記商品コードは、取引対象を特定する情報の一例である。
なお、スキャナ55が撮像したバーコードや二次元コードのデコードは、制御部500(図8参照)で行ってもよい。この場合、スキャナ55から制御部500に送信される、商品に付されたバーコードの画像データが対象取引を特定する情報を構成する。また、撮像部はレシートの存在を示す情報としてレシートを撮像した画像データを制御部500に送信し、制御部500でオブジェクト認識技術を利用してレシートを認識するようにしてもよい。その他、スキャナ55の構成、機能は、基本的には第1の実施形態で説明した会計機器スキャナ31と同様であるので、重複する説明は省略する。
プリンタ52は、例えば、サーマルプリンタであって、本体51の上部に一体または別体で設けられている。プリンタ52は、スキャナ55で読み取った顧客情報に基づいて二次元コード決済された取引、あるいは、カードリーダ54で読み取った顧客情報に基づいてクレジットカード決済された取引に関するレシートRを発行する。レシートRは、表面Fに顧客が購入する商品の商品情報や取引情報などが印刷され、裏面にレシートを示す情報であるバーコードが印刷される。プリンタ52は表面印刷用のヘッドと裏面印刷用のヘッドを含む、両面プリンタである。プリンタ52は、スキャナ55がレシートを示す情報を読取可能な位置にレシートを発行するレシート発行部の一例である。
プリンタ52は、スキャナ55の読取窓551と同じ側に向けて発行口521を備えている。図7に示すように、発行口521から発行されるレシートRは、重力により先端が垂れ下がって、読取窓551の前側(顧客側)に位置するよう発行される。言い換えれば、プリンタ52は、スキャナ55がレシートを示す情報を読取可能な位置にレシートRを発行する。その他、プリンタ52の構成、機能は、基本的には第1の実施形態で説明した会計機器プリンタ32と同様であるので、重複する説明は省略する。
ディスプレイ53は、タッチパネル56(図8参照)を表面に配設したLCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、顧客が購入する商品の商品情報や取引情報を表示する。また、ディスプレイ53は、POS端末5の操作を案内するガイダンスや決済方法を選択する選択キーなども表示する。タッチパネル56は、ディスプレイ53の表面に設けられて、触れた位置に応じた情報をPOS端末5の制御部に入力する。
カードリーダ54は、クレジットカード決済時に顧客のクレジットカードに記録されたクレジット会社名、会員番号、カードの有効期限等のクレジット情報(顧客情報)を読み取る。カードリーダ54は、クレジットカードを挿入する挿入口541を備える。
次に、POS端末5のハードウェア構成について説明する。図8は、POS端末5のハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末5は、制御部500と、メモリ部510と、入出力コントローラ520と、通信I/F(Interface)530等を備える。制御部500、メモリ部510、入出力コントローラ520、通信I/F530はバス540を介して互いに接続されている。
制御部500は、CPU501、ROM502、およびRAM503を備えたコンピュータである。CPU501、ROM502、およびRAM503は、バス540を介して互いに接続されている。
CPU501は、POS端末5の全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用され、ROM502やメモリ部510に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部500は、CPU501がROM502やメモリ部510に記憶されRAM503に展開された制御プログラムに従って動作することによって、POS端末5の各種制御処理を実行する。
メモリ部510は、例えば、HDDやSSDなどの記憶装置で構成される。メモリ部510は、制御プログラム部511、商品マスタ部512、レシートコード部513を備える。制御プログラム部511は、POS端末5として機能するための制御プログラムの他、各種制御プログラムを記憶する。
商品マスタ部512は、商品マスタを記憶する。商品マスタは、店舗で取り扱っている商品について、商品コードと商品情報とを関連付けて記憶したマスタファイルである。店舗で取り扱う商品は日々変化するため、商品マスタは、通信I/F530を介して接続される店舗サーバ(図示せず)によって適宜更新される。
レシートコード部513は、レシートRの存在を示すコード情報を記憶する。コード情報は、レシートRの裏面に印刷されるバーコードによって示されるコードである。
入出力コントローラ520は、プリンタ52、ディスプレイ53、カードリーダ54、スキャナ55、タッチパネル56、および報知部57と接続される。入出力コントローラ520は、接続されるハードウェアに対する入出力インターフェイスとしての機能とこれらハードウェアを制御するための機能とを備えている。これにより、制御部500は、入出力コントローラ520を介して、プリンタ52、ディスプレイ53、カードリーダ54、スキャナ55、タッチパネル56、および報知部57とそれぞれ情報(データ)の送受信が可能であるとともに、制御部500の指示に基づいてこれらハードウェアを制御可能となっている。
なお、報知部57は、レシートRの取り忘れや各種ハードウェアに発生したエラーなどを店員や顧客に報知するためのものである。報知部57は、ブザーやLEDなどで構成される。通信I/F130は、図示しない店舗サーバ、決済会社サーバなどと通信するためのインターフェイスである。
次に、POS端末5の機能構成について説明する。図9は、POS端末5機能構成の一例を示すブロック図である。制御部500は、CPU501がROM502やメモリ部510の制御プログラム部511に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、商品コード入力部5001、商品登録部5002、処理部5003、表示制御部5004、印字制御部5005、レシート検出部5006、および報知制御部5007、として機能する。なお、これら各機能をハードウェアで構成してもよい。
商品コード入力部5001は、スキャナ55が読み取った商品コード、あるいはタッチパネル56によって受付けた商品コードを入力する。
商品登録部5002は、商品コード入力部5001が入力した商品コードに基づいて商品マスタ部512から取得した商品情報をRAM503に一時記憶する。商品登録は、顧客が購入する商品全てについて行われる。
処理部5003は、商品登録された商品について、顧客が支払を行うための処理を実行する。処理部5003は、例えば、商品登録された商品の合計金額の算出、顧客が選択した支払方法により支払を行うための処理(以下、支払処理ともいう)を行う。より具体的には、顧客がクレジットカード決済を選択した場合、処理部5003は、顧客情報の取得、取得した顧客情報に基づく決済会社サーバへのオーソリゼーション依頼の送信、オーソリゼーション結果の受信などクレジットカード決済に関する支払処理を行う。また、処理部5003は、顧客が二次元コード決済を選択した場合も同様に二次元コード決済に関する支払処理を行う。
表示制御部5004は、ディスプレイ53を制御して各種情報を表示させる。表示制御部5004は、例えば、商品登録された商品の商品情報、合計金額、POS端末5の操作を案内するガイダンスや決済方法を選択する選択キーなどをディスプレイ53に表示させる。
印字制御部5005は、商品登録、支払処理が済んで会計処理が完了すると、プリンタ52にレシート発行指示を出力して、レシートRを発行させる。印字制御部5005は、レシートRの表面Fに取引に関する情報(会計処理の結果を示す情報)を、裏面にバーコードを印刷させる。
レシート検出部5006は、プリンタ52の発行口521から発行されて読取窓551の前側に位置するレシートRを検知する。レシート検出部5006は、スキャナ55から送信されたコード情報がレシートコード部513に記憶されたコード情報と一致した場合、レシートRを検知する。
報知制御部5007は、レシート検出部5006の検知結果に基づいて、報知部57を制御してレシートの取り忘れを報知させる。報知制御部5007は、印字制御部5005
がプリンタ52に対してレシート発行指示を出力してから所定時間、例えば5秒経過後にレシート検出部5006がレシートRを検知すると、報知部57にレシートの取り忘れを報知させる。
次に、POS端末5の制御部500が実行する会計処理、レシート発行処理について説明する。図10は、おけるPOS端末5の制御部500による処理の一例を示すフローチャートである。
会計処理では、商品登録に続いて支払処理が行われる。まず、商品登録部5002によって商品登録が行われる(S1)。商品登録部5002は、商品コード入力部5001が入力した商品コードに基づいて商品マスタ部512から商品情報を取得し、RAM503に記憶する。商品登録がなされると、表示制御部5004は、ディスプレイ53に商品情報を表示させる。
顧客が購入する商品全てについて商品登録が完了すると、表示制御部5004は、ディスプレイ53に取引情報を表示させる(S2)。取引情報は、商品登録された商品の合計金額を含む。顧客は、ディスプレイ53に表示された取引情報を確認した後、タッチパネル56によって支払方法を選択する。
処理部5003は、選択された支払方法に基づく支払処理を実行する(S3)。例えば、タッチパネル56への入力によってクレジットカード決済が選択されると、処理部5003は、クレジットカード決済に関する支払処理を実行する。具体的には、処理部5003は、カードリーダ54からの顧客情報の取得、取得した顧客情報に基づく決済会社サーバへのオーソリゼーション依頼の送信、オーソリゼーション結果の受信などクレジットカード決済に関する支払処理を行う。
支払処理が済んで会計処理が完了すると、印字制御部5005は、プリンタ52に対してレシート発行指示を出力して、プリンタ52にレシートRを発行させる(S4)。プリンタ52は、レシート発行指示にしたがって、レシートRの表面Fに取引に関する情報を、裏面にバーコードを、それぞれ印刷する。
続いて、レシート検出部5006は、印字制御部5005が印刷指示を出力してから所定時間、例えば5秒間レシートRを検出したか否か判断する(S5)。レシート検出部5006によって所定時間レシートRが検出されない場合(S5のN)、プリンタ52によって発行されたレシートは顧客によって取り去られたと判断して、制御部500は処理を終了する。なお、レシート検出部5006は、印字制御部5005が印刷指示を出力してから5秒間継続してレシートRを検知したか否かを判断するのでなく、5秒後にレシートRを検知したか否かを判断するようにしてもよい。
レシート検出部5006が所定時間レシートRを検知すると(S5のY)、報知制御部5007は、報知部57を駆動してレシートの取り忘れを報知させる(S6)。レシート検出部5006が所定時間レシートRを検知した場合、顧客がレシートRを取り忘れたと判断して、報知部57はレシートRの取り忘れを報知する。
その後、レシート検出部5006は、レシートRを検知したか否かを判断し(S7)、検知しなければ(S7のY)、制御部500は、顧客によってレシートRが取り去られたと判断して処理を終える。レシート検出部5006がレシートを検知している場合(S7のN)、制御部500は、レシートRの取り忘れが解消されていないと判断してS6の処理に戻る。
以上説明したとおり、第2の実施形態のPOS端末5は、取引対象を特定する情報およびレシートを示す情報を読み取るスキャナと、スキャナがレシートを示す情報を読取可能な位置にレシートを発行するレシート発行部と、レシートが発行されてから所定時間経過後にスキャナがレシートを示す情報を読み取った場合、レシートの取り忘れを報知する報知部と、を備える。具体的には、POS端末5は、商品コードを読み取るスキャナ55がレシートRの裏面に印刷されたバーコードのコード情報を読み取ることが可能な位置にレシートRを発行する。そして、レシートが発行されてから所定時間経過後にレシート検出部5006がレシートを検知すると、報知部57がレシートの取り忘れを報知する。
このため、顧客は報知部の報知によりレシートの取り忘れを認識することができる。したがって、顧客のレシートの取り忘れを抑制することができる。また、本実施形態のPOS端末5は、取引対象を特定する情報を読み取るスキャナによって、レシートを示す情報を読み取る構成としている。具体的には、商品コードを読み取るスキャナ55を利用してレシートRの裏面に印刷されたバーコードのコード情報を読み取ることができる。このため、レシートの取り忘れを検知するためのセンサを別途設ける必要がない。したがって、POS端末5の構成を簡略化することができる。
また、本実施形態のPOS端末5のレシート発行部は、スキャナの上方に前記レシートを排出する発行口を備えている。具体的には、プリンタ52の発行口521は、スキャナ55の読取窓551の上方に位置している。
このため、発行口521から排出されたレシートRは、重力によって、レシートRの裏面に印刷されたバーコードを読取窓551に対向させることができる。したがって、レシートRをスキャナ55の読取位置にガイドする格別な構成を設ける必要がなく、より簡単な構成で顧客のレシートの取り忘れを抑制することができる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して第3の実施形態のPOS端末について説明する。第2の実施形態と同様の構成については、説明を省略する場合がある。以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、POS端末5は、第2の実施形態と同様に、会計装置の一例であり、会計用機器の一例でもある。
図11は、POS端末5のハードウェア構成を示すブロック図である。スキャナ55は、照明部552および撮像部553を含む。スキャナ55の照明部552は、プリンタ52で発行されたレシートを照らす。照明部552は、複数の発光素子を備え、各発光素子の輝度を変更可能に構成されている。撮像部553は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などのイメージセンサを含む。撮像部553は、読取深度変更機構を備える。読取深度変更機構は、例えば異なる焦点を持つ単焦点レンズを2種類設けるなどして構成される。読取深度変更機構は、読取深度制御部5009(図12参照)によって動作され、単焦点レンズを切り替えることでレシートRの裏面に印字されたバーコードの読取可能距離を可変する。読取深度変更機構についてはその他、様々な技術が利用できる。撮像部553は各読取深度で撮像を行う。なお、スキャナ55は制御ボードを有してもよい。その場合、制御ボードは制御部500の指示に基づいて、照明部552および撮像部553の動作を制御する。
次に、POS端末5の機能構成について説明する。図12は、POS端末5の機能構成を示すブロック図である。制御部500は、CPU501がROM502やメモリ部510の制御プログラム部511に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、商品コード入力部5001、商品登録部5002、処理部5003、表示制御部5004、印字制御部5005、レシート検出部5006、および報知制御部5007に加えて、照明制御部5008および読取深度制御部5009としても機能する。
照明制御部5008は、レシート発行部によるレシートの発行と連動して照明部552を点灯させる。具体的には、照明制御部5008は、処理部5003による支払処理が完了すると、照明部552を点灯させる。また、照明制御部5008は、印字制御部5005がプリンタ52にレシート発行指示を出力すると、照明部552の各発光素子の輝度を段階的に変更する。スキャナ55は、照明部552の輝度が段階的に変更された状態でレシートRのバーコードの読取を繰り返す。なお、スキャナ55が制御ボードを有する場合は、制御部500からのレシート発行と連動した照明部の駆動指示を受信したことに基づいて、制御ボードが照明制御部として照明部を段階的に変化させることもできる。
読取深度制御部5009は、レシート発行部によるレシートの発行と連動して読取深度変更機構により読取深度を変更する。例えば、読取深度制御部5009は、読取深度変更機構が備える複数の単焦点レンズを適宜切り替える。なお、スキャナ55が制御ボードを有する場合は、制御部500からのレシート発行と連動した照明部の駆動指示を受信したことに基づいて、制御ボードが読取深度制御部として読取深度変更機構を変化させることもできる。
次に、POS端末5の制御部500が実行する会計処理、レシート発行処理について説明する。図13は、おけるPOS端末5の制御部500による処理の一例を示すフローチャートである。図13において、S1〜S4、S6、S7については、第2の実施形態と同様の処理であるので、同一符号を付し説明を省略する。
S3で支払処理がなされると、照明制御部5008は、照明部552を点灯させる(S11)。次いで、プリンタ52にレシート発行指示を出力(S4)した後、スキャナ55が輝度調整読取を行う(S12)。輝度調整読取は、照明制御部5008が照明部552の輝度を段階的に変更させた状態でスキャナ55がレシートRの裏面に印字されたバーコードを読取るものである。
制御部500は、輝度調整読取が所定時間行われたか否か判断し(S13)、所定時間行われていない場合(S13のN)、S12の処理に戻って輝度調整読取を繰り返す。輝度調整読取が所定時間行われると(S13のY)、照明制御部5008は照明部552を消灯させる(S14)。
続いて、レシート検出部5006は、レシートRを検出した否かを判断する(S15)。レシート検出部5006がレシートRを検出しなければ(S15のN)、制御部500は、顧客によってレシートRが取り去られたと判断して処理を終える。レシート検出部5006がレシートを検出している場合(S15のY)、制御部500は、第2の実施形態と同様にS6、S7の処理を実行する。
第3の実施形態によれば、以下のように、レシートRの裏面に印刷したバーコード情報の読取りを確実に行うことができる。スキャナ55の読取位置に位置するレシートRは、位置が不安定である。なぜなら、レシートRは先端が垂れ下がって、読取窓314に位置しているが、操作者が意図的に読取窓314にバーコードをかざしているわけではないからである。このため、例えばレシートRがぶれてしまいスキャナ55がバーコードを読み取ることができない可能性がある。
そこで、本実施形態では、照明部552を点灯させて読取位置を明るくすることで、撮像部553のシャッタースピードを速くすることを可能とする。これにより、レシートRがぶれた状態であってもバーコードを読取ることが可能となる。また、照明部552の各発光素子の輝度を段階的に変更しながら読取を実行することから、位置が不安定なレシートRのバーコードを安定して読み取ることができる。バーコードでなくマークを読取る場合、またはレシートRを撮像する場合にも読取あるいは撮像が安定して行われる。
しかも、照明部552が点灯することで、顧客にレシートRを注視させることができる。照明部552が点灯することにより、顧客は、スキャナ55からの照明光が目に入り、まぶしさを感じることから、発行されたレシートRが位置するスキャナ55の読取窓551に注目するからである。特に、印字制御部5005がプリンタ52に対してレシート発行指示を出力するより先に、照明制御部5008が照明部552を点灯させるので、より確実に顧客に対してレシートRを注視させることができる。照明制御部5008は、レシートRが読取位置に到達する前に照明部552を点灯することができる。なお、照明部552の点灯は、レシートRが読取部に到達する前であることが望ましいが、同じあるいは到達後であってもかまわない。
照明部552は消費電力が大きく、また、顧客にまぶしさを感じさせるために、一般的に照明制御部5008は、読取を実行しない間は照明部552を消灯する。しかしながら、照明部552を点灯することで、顧客は照明部552によって照らされる読取窓551近辺を注視する。このことから、レシートRの裏面にバーコードを印刷しない会計用機器であっても(レシートR裏面のバーコード読取を実行しない場合も)、照明制御部5008はレシート発行と連動した点灯指示に基づいて照明部を点灯する。なお、点灯とは照明部を点滅させることも含む。
また、照明制御部5008による照明部552の点灯に代えて、あるいは加えて、読取深度制御部5009による読取深度変更機構の制御を行ってもよい。一例として、図13のS12の輝度調整読取処理に代えて、読取深度調整読取を実行することができる。すなわち、読取深度制御部5009は、処理部5003による支払処理に続いて、読取深度変更機構を動作させ、単焦点レンズを切り替えて読取深度を段階的に変更する。撮像部553は段階的に変更される各読取深度で撮像を行う。なお、スキャナ55が制御ボードを有する場合は、制御部500からのレシート発行と連動した読取指示を受信したことに基づいて、制御ボードが読取深度制御部として読取深度変更機構を切り替えることもできる。
これにより、読取窓551からバーコードまでの距離が安定しないレシートRのバーコードを安定して読み取ることができる。バーコードでなくマークを読取る場合、またはレシートRを撮像する場合にも読取あるいは撮像が安定する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、キャッシュレス決済としては、指紋認証など生体認証による決済を用いるものでもよい。この場合、読み取られる指紋情報がキャッシュレス決済に用いられるキャッシュレス情報となる。また、発行口521(第1の実施形態においては321)の位置は、スキャナ55(第1の実施形態においては会計機器スキャナ31)の上方に限らない。さらに、スキャナ55(第1の実施形態においては会計機器スキャナ31)は、撮像した商品やレシートの画像の特徴量に基づいて、商品やレシートを認識するオブジェクト認識を用いたものでもよい。加えて、第2および第3の実施形態においては、スキャナ55は、二次元コード決済時に顧客の二次元コードを読取可能な決済用スキャナも兼用したが、決済用のスキャナは別途設けてもよい。
なお、上記各実施形態において、POS端末1、5で実行される制御プログラムは、CD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のPOS端末1、5で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
1 POS端末(会計装置)
3 会計用機器
5 POS端末(会計装置、会計用機器)
31 会計機器スキャナ(読取部)
32 会計機器プリンタ(レシート発行部)
55 スキャナ
52 プリンタ(レシート発行部)
57 報知部
321 発行口
521 発行口
特開2019−4930号公報

Claims (10)

  1. 取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行する会計装置に用いられる会計用機器であって、
    キャッシュレスによる支払に用いられる顧客のキャッシュレス情報を読み取る読取部と、
    前記読取部が読み取ったキャッシュレス情報に基づいて実行された会計処理の結果を示すレシートを、前記読取部に向けて発行するレシート発行部と、
    を備えた会計用機器。
  2. 前記読取部は、読取窓の前側に提示される読取対象から前記キャッシュレス情報を読み取り、
    前記レシート発行部は、前記レシートを前記読取窓に向けて発行する、
    請求項1に記載の会計用機器。
  3. 前記読取部は、前記レシート発行部によって発行されたレシートから当該レシートの存在を示す情報を読取可能であり、
    前記レシート発行部は、前記読取部が前記レシートの存在を示す情報を読取可能な位置にレシートを発行する、
    請求項1または2に記載の会計用機器。
  4. 前記レシート発行部は、前記読取部の上方に前記レシートを排出する発行口を備えた、
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の会計用機器。
  5. 前記レシートを照らす照明部と、
    前記レシート発行部によるレシートの発行と連動して前記照明部を点灯させる照明制御部と、をさらに備える、
    請求項3または4に記載の会計用機器。
  6. 前記照明制御部は、前記レシート発行部によるレシート発行の前に前記照明部を点灯させる請求項5に記載の会計用機器。
  7. 前記照明制御部は、前記照明部の輝度を段階的に変更して点灯させる、
    請求項5または6に記載の会計用機器。
  8. 前記読取部の読取深度を変化させるための読取深度変更機構と、
    前記レシート発行部によるレシートの発行と連動して前記読取深度変更機構により前記読取深度を変更する読取深度制御部と、をさらに備える、
    請求項3ないし7のいずれか1つに記載の会計用機器。
  9. 取引情報に基づいて顧客が支払を行うための会計処理を実行し、当該会計処理の結果を示すレシートを発行する会計装置であって、
    取引対象を特定する情報および前記レシートの存在を示す情報を読み取るスキャナと、
    前記スキャナが前記レシートの存在を示す情報を読取可能な位置に前記レシートを発行するレシート発行部と、
    前記レシートが発行されてから所定時間経過後に前記スキャナが前記レシートの存在を示す情報を読み取った場合、前記レシートの取り忘れを報知する報知部と、
    を備えた会計装置。
  10. 前記レシート発行部は、前記スキャナの上方に前記レシートを排出する発行口を備えた、
    請求項9に記載の会計装置。
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