JP2022003225A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シールリングの誤組み付けを抑制することができる内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係るバルブタイミング制御装置は、ハウジングボディ4の筒状部41の軸方向端面にプレート部材である図示外のフロントプレートと対向して形成された環状の大径環状溝43と、第1シューS1の軸方向端面に図示外のフロントプレートと対向して形成され、第1シュー孔部S11の周りを囲う環状の第1小径環状溝S12と、大径環状溝43に配置され、大径環状溝43と図示外のフロントプレートとの間を気密にシールする大径環状シールリング90と、第1小径環状溝S12に配置され、第1小径環状溝S12と図示外のフロントプレートとの間を気密にシールする第1小径環状シールリング91と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法に関する。
従来のバルブタイミング制御装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このバルブタイミング制御装置は、ハウジングボディと各プレート部材の間に、それぞれ制御室を気密にシールするシールリングが配置されている。このシールリングは、各シューに設けられたシュー孔部を内側に避けるような異形に形成されていて、ハウジングボディの軸方向端面における前記制御室の周縁部に沿って形成された環状溝に嵌め込まれることによって、位置決め配置されている。
米国特許第6948467号明細書
近年、ハウジングボディに対して各プレート部材の周方向位置を誤って組み付けることがないように、ハウジングボディに対する各プレート部材の周方向位置を規制するため、各シュー孔部が周方向等間隔に配置されないものがある。この場合、各プレート部材の誤組み付けは抑制可能となる一方、シールリングについては、可撓性を有するため、周方向位置を誤った状態で組み付けられてしまうおそれがあった。
本発明は、前記従来のバルブタイミング制御装置の実情に鑑みて案出されたものであって、シールリングの誤組み付けを抑制することができる内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、ハウジングボディの筒状部の軸方向の端面にプレート部材と対向して形成された環状の大径環状溝と、第1シューの前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成され、前記第1シュー孔部の周りを囲う環状の第1小径環状溝と、前記大径環状溝に配置され、前記大径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする大径環状シールリングと、前記第1小径環状溝に配置され、前記第1小径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする第1小径環状シールリングと、を備える。
また、かかる内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法の一態様としては、ハウジングボディを焼結によって形成する焼結工程と、前記焼結工程の後、前記ハウジングボディに樹脂を含浸させる樹脂含浸工程と、前記樹脂含浸工程の後、前記ハウジングボディの表面に付着した前記樹脂を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程の後、前記ハウジングボディの筒状部においてプレート部材と対向する軸方向の端面に、大径環状シールリングが嵌め込まれる環状の大径環状溝を形成する大径環状溝形成工程と、前記洗浄工程の後、第1シューの前記プレート部材と対向する前記軸方向の端面に、第1シュー孔部の周りを囲う第1小径環状シールリングが嵌め込まれる環状の第1小径環状溝を形成する第1小径環状溝形成工程と、を有することが好ましい。
本発明によれば、シールリングの誤組み付けを抑制することができる。
本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の分解斜視図である。 図1に示すバルブタイミング制御装置の縦断面図である。 フロントプレートを取り外した状態で図2のA方向から見た矢視図であって、最遅角状態を表した図ある。 フロントプレートを取り外した状態で図2のA方向から見た矢視図であって、最進角状態を表した図ある。 図3の要部拡大図である。 図2の要部拡大図である。 大径環状溝形成工程及び第1小径環状溝形成工程を示す第1シューの縦断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、下記の実施形態では、当該装置を、従来と同様、吸気側のバルブタイミング制御装置に適用したものを示しているが、当然に、排気側のバルブタイミング制御装置に適用することも可能である。
(バルブタイミング制御装置の構成)
以下、図1〜図6に基づき、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の構成について説明する。なお、本実施形態の説明においては、便宜上、図2の左側を「前」、右側を「後」として説明する。また、図2のカムシャフトの回転軸Zに沿う方向を「軸方向」、回転軸Zに直交する方向を「径方向」、回転軸Z周りの方向を「周方向」として説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の分解斜視図を示している。図2は、図1に示すバルブタイミング制御装置をカムシャフトの回転軸線に沿って切断した縦断面図を示し、これに油圧回路を付加したものである。
図1、図2に示すように、バルブタイミング制御装置は、図示外のクランクシャフトの回転力により回転駆動されるプーリ42と、該プーリ42に対して相対回転可能に設けられるカムシャフト1との間に設けられている。そして、このバルブタイミング制御装置は、後述する油圧給排手段8を通じて作動制御されることにより、プーリ42と同期して回転する前記クランクシャフトと、カムシャフト1との相対回転位相を変換する。
具体的には、バルブタイミング制御装置は、プーリ42と一体に形成され、内周側に突出する複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)を有するハウジング2と、該ハウジング2の内周側に相対回転可能に収容され、外周側に突出する複数のベーン(第1〜第4ベーンV1〜V4)を有するベーンロータ3と、を備える。
カムシャフト1は、図示外のシリンダヘッドに設けられた軸受部に回転可能に支持され、図示外の駆動カムを介して図示外の吸気弁を開作動させる。また、このカムシャフト1の前端部には、後述するロータボディ31の後端部内周側に臨んでベーンロータ3との接続に供するロータ接続部11が設けられている。ロータ接続部11の内部には、ベーンロータ3を締結するためのカムボルト10がねじ込まれる雌ねじ部12が、軸方向に沿って形成されている。
ハウジング2は、軸方向の両端が開口する円筒状のハウジングボディ4と、該ハウジングボディ4の前端側の開口部を閉塞する第1のプレート部材であるフロントプレート5と、ハウジングボディ4の後端側の開口部を閉塞する第2のプレート部材であるリヤプレート6と、を有する。そして、このハウジングボディ4、フロントプレート5及びリヤプレート6は、複数のボルト(第1〜第4ボルトB1〜B4)によって共締め固定されている。
なお、本実施形態では、ハウジング2について、ハウジングボディ4の前後の両側が開口する態様を例示しているが、ハウジングボディ4は、少なくとも前後のうちの一方が開口していればよく、前後の両側が開口する態様には限定されない。換言すれば、ハウジング2については、例えばハウジングボディ4が有底円筒状に形成され、フロントプレート5又はリヤプレート6のいずれか一方のみを有する態様であってもよい。
ハウジングボディ4は、所定の樹脂材料(熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂)を含浸させた焼結金属材料によって一体に形成されたものである。すなわち、ハウジングボディ4は、軸方向の両端側に開口する円筒状の筒状部41と、該筒状部41の内周側に突出する第1〜第4シューS1〜S4と、筒状部41の外周側に突出する複数の歯部からなるプーリ42と、が一体に形成されている。プーリ42には、図示外のタイミングベルトが巻き掛けられ、このタイミングベルトを介して前記図示外のクランクシャフトと連係し、該クランクシャフトと同期して回転する。なお、このタイミングベルトは、潤滑油が付着するのを嫌うドライベルトである。
筒状部41は、一定の軸方向幅を有する円筒状を呈し、プーリ42の内周側に一体に形成されている。ここで、筒状部41の軸方向幅は、プーリ42の軸方向幅よりも小さく設定されていて、軸方向の両端側が、プーリ42の軸方向端面に対して段差凹状に形成されている。具体的には、筒状部41の前端側は、フロントプレート5の外周側の厚さよりも若干大きく(深く)窪み形成され、筒状部41の後端側は、リヤプレート6の外周側の厚さよりも若干小さく(浅く)窪み形成されている。
また、プレート部材であるフロントプレート5ないしリヤプレート6と対向する筒状部41の軸方向端面には、平面視が円形の環状をなす大径環状溝43が、周方向に沿って連続して形成されている。大径環状溝43は、周方向の全域においてほぼ矩形状の均一な横断面を有し、この大径環状溝43には、フロントプレート5ないしリヤプレート6との間を気密にシールする、無端環状の大径環状シールリング90が取り付けられている。大径環状シールリング90は、ゴム材料によって横断面がほぼ円形となるリング状に形成された、周知のOリングである。また、この大径環状シールリング90は、大径環状溝43の深さよりも大きな線径を有し、取り付け状態において筒状部41の軸方向端面よりも外方へ突出し、フロントプレート5ないしリヤプレート6と弾性的に当接する。
第1〜第4シューS1〜S4は、平面視ほぼ台形状を呈し、当該第1〜第4シューS1〜S4の各先端部には、径方向の内側に開口する横断面ほぼ矩形状のシール溝が軸方向へ沿って形成され、このシール溝には、ほぼ角柱状に形成されたシール部材40が取り付けられている。すなわち、各シール部材40が後述するロータボディ31の外周面に摺接することで、第1〜第4シューS1〜S4と第1〜第4ベーンV1〜V4の間に画定される空間が、それぞれ後述する遅角室Re又は進角室Adとして気密に仕切られる。
また、第1〜第4シューS1〜S4の各基部側(外周側)の内部には、第1〜第4ボルトB1〜B4の軸部が通る第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41が、軸方向に沿って貫通形成されている。そして、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41の外周側には、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41の周りを囲う、平面視が円形の環状をなす第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42が、周方向に沿って連続して形成されている。第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42は、いずれも同じ形態であり、周方向の全域においてほぼ矩形状の均一な横断面を有し、これら第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42には、フロントプレート5ないしリヤプレート6との間を気密にシールする、無端環状の第1〜第4小径環状シールリング91〜94が取り付けられている。第1〜第4小径環状シールリング91〜94は、ゴム材料によって横断面がほぼ円形となるリング状に形成された、周知のOリングである。また、この第1〜第4小径環状シールリング91〜94は、第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42の深さよりも大きな線径を有し、取り付け状態において筒状部41の軸方向端面よりも外方へ突出し、フロントプレート5ないしリヤプレート6と弾性的に当接する。
フロントプレート5は、所定の金属材料により一体に形成されたもので、径方向に延びる円板状に形成されたフロントプレート部51と、該フロントプレート部51の中央部から前方へ向かってほぼ円筒状に突出するフロントボス部52と、を有する。フロントボス部52の中央位置には、カムボルト10の頭部が通るカムボルト孔53が貫通形成されている。このカムボルト孔53は、カムボルト10の頭部が着座するワッシャ13の外径よりも若干大きな内径を有し、カムボルト10の頭部と、ベーンロータ3の間に配置されるワッシャ13とを受容する。また、フロントプレート部51の外周側の領域には、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41に対応する所定位置に、第1〜第4ボルトB1〜B4の軸部が通るプレート孔部に相当する第1〜第4プレート孔部511〜514が、貫通形成されている。
また、フロントボス部52の開口部は、プラグ54によって封止されている。プラグ54とフロントボス部52との間には、周知のOリングである円環状のシールリング55が配置されている。このように、フロントボス部52の開口部にプラグ54が取り付けられることで、このプラグ54によって、フロントボス部52の内部が、気密に保持されている。換言すれば、シールリング55が介在するプラグ54により、フロントボス部52の開口部が封止されることで、後述する油圧給排手段8から漏出した作動油の外部への流出が抑制されている。
リヤプレート6は、所定の金属材料により一体に形成されたもので、径方向に延びる円板状に形成されたリヤプレート部61と、該リヤプレート部61の中央部から後方へ向かってほぼ円筒状に突出するリヤボス部62と、を有する。リヤボス部62の中央位置には、カムシャフト1が通るカムシャフト孔63が貫通形成されている。このカムシャフト孔63は、カムシャフト1の外径とほぼ同じ内径を有し、カムシャフト1を貫通状態で受容する。
リヤプレート部61の外周側の領域には、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41に対応する所定位置に、第1〜第4ボルトB1〜B4が通るプレート孔部に相当し、第1〜第4ボルトB1〜B4の各雄ねじ部が噛み合う第1〜第4雌ねじ孔部611〜614が貫通形成されている。また、第1雌ねじ孔部611と第2雌ねじ孔部612の間には、後述するロックピン71の先端部が係合可能なロック穴64が構成されている。ロック穴64の内径は、ロックピン71の先端部の外径とほぼ同じに設定されていて、該ロックピン71の先端部と過不足なく係合可能となっている。
また、リヤプレート部61の内側端面(前側端面)であって、後述の進角室Adに対応する周方向位置には、後述する進角側環状溝822と進角室Adとを連通する進角側油溝65が、径方向に沿って設けられている。すなわち、この進角側油溝65を介して後述する進角室Adと進角側環状溝822とを連通することによって、油圧給排手段8による進角室Adに対する作動油の給排が可能となっている。
ベーンロータ3は、所定の金属材料によって一体に形成されたものであり、中央部にほぼ円筒状に形成されたロータボディ31と、該ロータボディ31の外周側へ放射状に突出する複数のベーン(第1〜第4ベーンV1〜V4)と、を有する。このベーンロータ3は、ロータボディ31を介してカムシャフト1の先端部(ロータ接続部11)に取り付けられ、カムボルト10を介してカムシャフト1に固定される。
ロータボディ31は、後方へ向かって開口するほぼ有底円筒状を呈し、油圧給排手段8による作動油の給排に供する筒状部32と、該筒状部32の前端側を閉塞するように設けられ、カムボルト10によるベーンロータ3の締結に供する端壁33と、が一体に形成されている。
筒状部32には、第1〜第4ベーンV1〜V4を挟んだ周方向の両側位置であって、後述の遅角室Reに対応する周方向位置には、後述する遅角側環状溝812と遅角室Reとを連通する遅角側油孔34が、径方向に沿って設けられている。すなわち、この遅角側油孔34を介して後述する遅角室Reと遅角側環状溝812とを連通することによって、油圧給排手段8による遅角室Reに対する作動油の給排が可能となっている。
端壁33には、ほぼ中央部に、カムボルト10の軸部が通るボルト貫通孔35が軸方向に沿って貫通形成されている。すなわち、このボルト貫通孔35を貫通するカムボルト10の頭部がワッシャ13を介して当該端壁33の前端面に着座することによって、ベーンロータ3がカムシャフト1の端部に締結されている。また、端壁33の内側端面(後側端面)には、ボルト貫通孔35の外周側における周方向の所定位置に、カムシャフト1のロータ接続部11の端面に突出する位置決めピン14と係合可能なピン係合穴36が設けられている。すなわち、ロータ接続部11の端面に突出する位置決めピン14がピン係合穴36に係合することによって、カムシャフト1に対するベーンロータ3の周方向の位置決めが可能となっている。
第1〜第4ベーンV1〜V4は、平面視ほぼ台形状を呈し、それぞれ第1〜第4シューS1〜S4の周方向間に配置される。また、第1〜第4ベーンV1〜V4の各先端部には、第1〜第4シューS1〜S4と同様に、径方向の外側に開口する横断面ほぼ矩形状のシール溝が、軸方向へ沿って形成されていて、このシール溝には、ほぼ角柱状に形成されたシール部材30が取り付けられている。すなわち、各シール部材30がハウジングボディ4の内周面に摺接することによって、第1〜第4シューS1〜S4の周方向間に画定される空間が、第1〜第4ベーンV1〜V4によって、それぞれ後述する遅角室Re又は進角室Adとして気密に仕切られる。
また、第1〜第4ベーンV1〜V4のうち第1ベーンV1のみが、他の第2〜第4ベーンV2〜V4に比べて大きな周方向幅を有する特定のベーンとして構成されている。そして、この第1ベーンV1の内部には、機関停止時にハウジング2に対するベーンロータ3の相対回転位相を保持する周知のロック機構7が収容されている。
ロック機構7は、第1ベーンV1に収容され、リヤプレート6のロック穴64に係合可能に設けられたロック部材であるロックピン71と、該ロックピン71をリヤプレート6側へ付勢する付勢部材としてのスプリング72と、を備える。ロックピン71は、第1ベーンV1の内部を軸方向に貫通するピン収容孔37に摺動可能に収容され、リヤプレート6側に進出することによりロック穴64に係合する。スプリング72は、フロントプレート5とロックピン71の間で予圧縮され、この予圧縮に基づく付勢力によってロックピン71をリヤプレート6側へ付勢する。
このような構成から、ロック機構7は、ロック穴64とロックピン71との周方向位置が合致すると、スプリング72によって付勢されたロックピン71の先端部がロック穴64内に押し込まれて、ハウジング2とベーンロータ3の相対回転が規制されるロック状態となる。
また、第1ベーンV1の後端面(リヤプレート6との対向端面)には、後述する遅角室Reとロック穴64とを連通する図示外の連通溝が設けられている。すなわち、この連通溝を介してロックピン71の先端側に油圧が作用することにより、この油圧によってロックピン71が押し退けられ、前記ロック状態が解除される。
油圧給排手段8は、一方の制御室(後述する遅角室Re又は進角室Ad)に対して作動油を選択的に供給すると共に、他方の制御室(後述する遅角室Re又は進角室Ad)から作動油を排出するものである。具体的には、この油圧給排手段8は、遅角側油孔34に接続する遅角側油通路81と、進角側油溝65に接続する進角側油通路82と、電磁弁83を介して一方の油通路81,82に作動油を圧送するポンプ84と、電磁弁83を介して他方の油通路81,82と接続するドレン通路85と、を備える。
遅角側油通路81は、カムシャフト1の内部軸方向に沿って設けられた遅角側接続通路811と、該遅角側接続通路811の前端部の外周側に設けられた遅角側環状溝812とを介して遅角側油孔34と連通する。同様に、進角側油通路82は、カムシャフト1の内部軸方向に沿って遅角側接続通路811と平行に設けられた進角側接続通路821と、該進角側接続通路821の前端部の外周側に設けられた進角側環状溝822を介して進角側油溝65と連通する。
電磁弁83は、2方向切換弁であって、車載された各種センサの検出結果に基づいて出力される図示外の電子コントロールユニット(ECU)からの制御信号により、各油通路81,82とポンプ84及びドレン通路85との接続を選択的に切換制御する。
図3は、図2に示すバルブタイミング制御装置において、フロントプレート5を取り外した状態で図2のA方向から見た矢視図であって、ハウジング2に対してベーンロータ3が最遅角に位置した状態を示している。また、図4は、図3と同様に、図2に示すバルブタイミング制御装置において、フロントプレート5を取り外した状態で図2のA方向から見た矢視図であって、ハウジング2に対してベーンロータ3が最進角に位置した状態を示している。なお、この図3、図4では、筒状部41の前端側(フロントプレート5側)についてのみ説明するが、後端側(リヤプレート6側)についても同様である(図1、図2参照)。
図3、図4に示すように、ハウジングボディ4は、軸方向の両端側に開口する円筒状の筒状部41と、該筒状部41の内周側に突出する第1〜第4シューS1〜S4と、筒状部41の外周側に突出する複数の歯部からなるプーリ42と、が一体に形成されている。第1〜第4シューS1〜S4は、平面視ほぼ台形状を呈し、幅広となる各基部側に、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41が形成されている。また、第1〜第4シューS1〜S4の先端部には、径方向の内側に開口するシール溝が形成されていて、このシール溝に、角柱状のシール部材40が配置されている。
また、プレート部材であるフロントプレート5(又はリヤプレート6)と対向する筒状部41の軸方向端面には、平面視が円形の環状をなす大径環状溝43が、周方向に沿って連続して形成されている。大径環状溝43は、ほぼ矩形状に形成された均一な横断面を有し、この大径環状溝43には、フロントプレート5(又はリヤプレート6)との間を気密にシールする、無端円環状に形成された大径環状シールリング90が配置されている。大径環状シールリング90は、ゴム材料によってリング状に形成された、周知のOリングである。
また、本実施形態では、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41の外周側に、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41の周りを囲う、平面視が円形の環状をなす第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42が、周方向に沿って連続して形成されている。第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42は、いずれも同じ形態であって、ほぼ矩形状に形成された均一な横断面を有し、これら第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42には、フロントプレート5(又はリヤプレート6)との間を気密にシールする、無端円環状に形成された第1〜第4小径環状シールリング91〜94が配置されている。第1〜第4小径環状シールリング91〜94は、ゴム材料によってリング状に形成された、周知のOリングである。
ベーンロータ3は、ほぼ円筒状に形成されたロータボディ31の外周側に、放射状に突出する4つのベーンである第1〜第4ベーンV1〜V4、すなわち比較的幅広の第1ベーンV1と、比較的幅狭の第2〜第4ベーンV2〜V4が一体に形成されている。第1〜第4ベーンV1〜V4は、いずれも先端側の周方向幅が広く、かつ基端側の周方向幅が狭くなる平面視ほぼ台形状に形成されている。また、第1〜第4ベーンV1〜V4の先端部には、径方向の外側に開口するシール溝が形成されていて、このシール溝に、角柱状のシール部材30が配置されている。
このように、第1〜第4シューS1〜S4に設けられたシール部材40が、ロータボディ31の外周面に弾性的に当接すると共に、第1〜第4ベーンV1〜V4に設けられたシール部材30が、ハウジングボディ4(筒状部41)の内周面に弾性的に当接する。これにより、各シューS1〜S4の周方向間が、遅角作動室(以下、「遅角室」と略称する。)Reと、進角作動室(以下、「進角室」と略称する。)Adとに、それぞれ気密に仕切られる。そして、この遅角室Re又は進角室Adに対して油圧給排手段8から選択的に作動油が供給されることによって、バルブタイミング制御装置が作動制御される。
また、ロータボディ31の筒状部32には、第1〜第4ベーンV1〜V4の遅角室Re側の基部に隣接する周方向位置に、それぞれ遅角室Reと連通する遅角側油孔34が、径方向に沿って貫通形成されている。これにより、各遅角室Reには、各遅角側油孔34を介して作動油が給排される。
また、リヤプレート6の内側端面(前側端面)には、第1〜第4シューS1〜S4の進角室Ad側の先端部に隣接する周方向位置に、それぞれ進角室Adと連通する進角側油溝65が、径方向に沿って形成されている。これにより、各進角室Adには、各進角側油溝65を介して作動油が給排される。
図5は、図3の要部拡大図を示している。また、図6は、図2の要部拡大図を示している。ここで、第1〜第4シューS1〜S4に設けられた第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42は、前述のように、いずれも同じ形態を有するものである。このため、本実施形態では、便宜上、第1小径環状溝S12についてのみ説明し、第2〜第4小径環状溝S22,S32,S42については、詳細な説明を省略する。
図5、図6に示すように、フロントプレート5ないしリヤプレート6と対向する筒状部41の軸方向端面には、平面視が円形の環状をなす大径環状溝43が、周方向に沿って連続して形成されている。大径環状溝43は、周方向の全域においてほぼ矩形状の均一な横断面を有し、焼結によって形成されたハウジングボディ4に樹脂が含浸された後に機械加工により形成されたもので、底面及び側面に、前記機械加工によって形成された切削加工面を有する。
そして、大径環状溝43には、フロントプレート5ないしリヤプレート6との間を気密にシールする無端環状の大径環状シールリング90が嵌め込まれている。大径環状シールリング90は、ゴム材料からなり、横断面がほぼ円形となるリング状に形成された周知のOリングである。また、この大径環状シールリング90は、大径環状溝43の深さよりも大きな線径を有し、組み付け状態において、筒状部41の軸方向端面よりも外方へ突出し、フロントプレート5ないしリヤプレート6と弾性的に当接する。
また、大径環状シールリング90の線径は、第1小径環状シールリング91の線径よりも大きく設定されていて、大径環状シールリング90は、第1小径環状シールリング91よりも相対的に大きく弾性変形した状態でもって、フロントプレート5に当接する。その結果、図6に破線で示すように、バルブタイミング制御装置の組立時における第1ボルトB1の締め付けによってフロントプレート5の外周縁部が筒状部41の軸方向端面から離間するように変形した場合でも、かかるフロントプレート5の変形に追従して当接することが可能となっている。なお、上記の「線径」とは、大径環状シールリング90及び第1小径環状シールリング91の自由状態における円形横断面の直径を意味する。
また、大径環状シールリング90は、その外径が、大径環状溝43の外径に対して僅かに大きく設定されている。換言すれば、この大径環状シールリング90は、大径環状溝43よりも大きな外径を有し、該大径環状溝43に取り付けた状態でもって、該大径環状溝43の外周側の側面に弾性的に当接するようになっている。
第1シューS1の基部側(外周側)には、第1ボルトB1が通る第1シュー孔部S11が、軸方向に沿って貫通形成されている。さらに、第1シュー孔部S11の外周側には、第1シュー孔部S11の周りを囲う、平面視が円形の環状をなす第1小径環状溝S12が、周方向に沿って連続して形成されている。第1小径環状溝S12は、周方向の全域においてほぼ矩形状の均一な横断面を有し、焼結により形成されたハウジングボディ4に樹脂が含浸された後に機械加工によって形成されたもので、底面及び側面に、前記機械加工によって形成された切削加工面を有する。また、第1小径環状溝S12は、大径環状溝43に対して径方向に離間する位置に設けられていて、大径環状溝43と直接連通しない構成となっている。
そして、第1小径環状溝S12には、フロントプレート5ないしリヤプレート6との間を気密にシールする無端環状の第1小径環状シールリング91が嵌め込まれている。第1小径環状シールリング91は、大径環状シールリング90と同様、ゴム材料からなり、横断面がほぼ円形となるリング状に形成された周知のOリングである。また、この第1小径環状シールリング91は、大径環状溝43の深さよりも大きな線径を有し、組み付け状態において、筒状部41の軸方向端面よりも外方へ突出し、フロントプレート5ないしリヤプレート6と弾性的に当接する。
また、第1小径環状溝S12と大径環状溝43とが離間して配置されていることから、第1小径環状シールリング91は、大径環状シールリング90に対して径方向に離間して配置される。これにより、大径環状シールリング90と第1小径環状シールリング91との間に、径方向離間部Xが形成されている。なお、径方向離間部Xは、大径環状シールリング90及び第1小径環状シールリング91を配置したハウジングボディ4にフロントプレート5を組み付けた状態で、第1小径環状シールリング91と大径環状シールリング90との間に、微小の隙間Cを形成する(図6参照)。
また、第1小径環状シールリング91の線径は、大径環状シールリング90の線径よりも小さく設定されていて、第1小径環状シールリング91は、大径環状シールリング90よりも相対的に小さく弾性変形した状態でもって、フロントプレート5に当接する。ここで、第1小径環状シールリング91については、第1シュー孔部S11に隣接して配置されているため、バルブタイミング制御装置の組立に伴う第1ボルトB1の締め付けによってフロントプレート5の外周縁部が筒状部41の軸方向端面から離間するように変形した場合でも、当該変形の影響を受け難く、フロントプレート5に弾性的に当接可能となっている。
また、第1小径環状シールリング91は、その内径が、第1小径環状溝S12の内径に対して僅かに小さく設定されている。換言すれば、この第1小径環状シールリング91は、第1小径環状溝S12よりも小さな内径を有し、該第1小径環状溝S12に取り付けた状態でもって、該第1小径環状溝S12の内周側の側面に弾性的に当接するようになっている。
(バルブタイミング制御装置の製造方法)
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法について説明する。なお、本実施形態では、とりわけ、バルブタイミング制御装置のうち、本発明の特徴的な構成に係るハウジングボディ4の製造工程について、説明する。
ハウジングボディ4の製造に係る本発明のバルブタイミング制御装置の製造にあたっては、まず、ハウジングボディ4を焼結によって形成する(焼結工程)。この焼結工程では、ハウジングボディ4の外形が形成されると共に、大径環状溝43のベースとなる大径凹部430(図7参照)、及び第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42のベースとなる小径凹部S120(図7参照)が形成される。続いて、図7(a)に示すように、前記焼結によりハウジングボディ4の内部に形成された空孔Hに、樹脂P(熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂)を含浸させる(樹脂含浸工程)。その後、樹脂Pを硬化させる前に、この含浸に伴いハウジングボディ4の表面に付着した樹脂Pを洗浄する(洗浄工程)。
続いて、ハウジングボディ4の洗浄後、樹脂Pを硬化させた後、ハウジングボディ4の筒状部41におけるプレート部材(例えばフロントプレート5)と対向する軸方向端面の外周縁部に、大径環状溝43を機械加工(切削加工)によって形成する(大径環状溝形成工程)。具体的には、プーリ42の軸方向端面に対して内側にオフセットする筒状部41の軸方向端面と併せて、焼結工程において形成された大径凹部430の底面及び側面を切削加工することによって、大径環状溝43が形成される(図7(b)参照)。このように、大径凹部430を切削加工して大径環状溝43を形成することで、図7に示すように、樹脂Pで埋まらない空孔Hが切削によって除去される。なお、上記の説明では、筒状部41の前端側(フロントプレート5側)のみ例示したが、後端側(リヤプレート6側)についても同様である。
また、大径環状溝形成工程の後、ハウジングボディ4の筒状部41におけるフロントプレート5と対向する軸方向端面であって、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41の外周側に、第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42を機械加工(切削加工)によって形成する(第1〜第4小径環状溝形成工程)。具体的には、第1小径環状溝S12を例に説明すれば、焼結工程において形成された小径凹部S120の底面及び側面を切削加工することによって、第1小径環状溝S12が形成される。このように、小径凹部S120を切削加工して第1小径環状溝S12を形成することで、前記大径環状溝43の場合と同様に、樹脂Pで埋まらない空孔Hが切削によって除去される(図7(b)参照)。なお、上記の説明では、第1小径環状溝S12のみを例示して説明したが、第2〜第4小径環状溝S22,S32,S42についても同様である。
以上により、ハウジングボディ4の製造が完了する。なお、本実施形態では、洗浄工程の後、大径環状溝形成工程を経て第1〜第4小径環状溝形成工程に移行する態様を例示して説明したが、大径環状溝形成工程と第1〜第4小径環状溝形成工程の工程順は、いずれが先であってもよい。すなわち、洗浄工程の後、第1〜第4小径環状溝形成工程を経て大径環状溝形成工程に移行してもよい。
(本実施形態の作用効果)
近年、第1〜第4プレート孔部511〜514を周方向等間隔に配置しないことで、ハウジングボディ4に対するフロントプレート5ないしリヤプレート6の周方向位置が規制され、ハウジングボディ4に対するフロントプレート5ないしリヤプレート6の誤組み付けが抑制されている。ところが、前記従来のバルブタイミング制御装置のように、本実施形態に係る大径環状シールリング90に相当するシールリングが異形に形成されている場合、シールリングの周方向位置を誤って組み付けてしまうおそれがある。すなわち、可撓性を有するシールリングは、周方向位置が誤っていても、シール溝である環状溝の形状に合わせて撓み変形した状態で当該環状溝に嵌め込むことができる。その結果、フロントプレート5ないしリヤプレート6を組み付ける際に、シールリングがハウジングボディ4とフロントプレート5ないしリヤプレート6との間に噛み込んだ状態で組み付けられ、シールリングを損傷したり、適切なシール性を確保できないおそれがあった。
これに対して、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその製造方法では、以下の効果が奏せられることによって、前記従来のバルブタイミング制御装置の課題を解決することができる。なお、以下では、便宜上、筒状部41の前端側(フロントプレート5側)についてのみ説明するが、後端側(リヤプレート6側)についても同様である。
本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置は、内燃機関の図示外のクランクシャフトとカムシャフト1の相対回転位相を変更することにより、カムシャフト1が駆動する図示外の吸気弁又は排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、少なくともカムシャフト1の回転軸Zに沿う軸方向の一端が開口する筒状に形成された筒状部41と、筒状部41からカムシャフト1の回転軸Zに直交する径方向の内側へ突出する複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)と、複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)のうちの第1シューS1において前記軸方向に形成された第1シュー孔部S11と、を有するハウジングボディ4と、筒状部41における前記軸方向の一端を閉塞する板状の部材であって、前記軸方向に形成された第1プレート孔部511を有するプレート部材としてのフロントプレート5と、筒状部41の内部に、筒状部41に対して相対回転可能に配置されたベーンロータであって、カムシャフト1に固定されるロータボディ31と、ロータボディ31から前記径方向の外側へ突出し、複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)の間に1対の制御室(遅角室Re及び進角室Ad)を画定する複数のベーン(第1〜第4ベーンV1〜V4)と、を有するベーンロータ3と、第1プレート孔部511と第1シュー孔部S11を通る第1ボルトB1と、筒状部41の前記軸方向の端面にプレート部材としてのフロントプレート5と対向して形成された環状の大径環状溝43と、第1シューS1の前記軸方向の端面にフロントプレート5と対向して形成され、第1シュー孔部S11の周りを囲う環状の第1小径環状溝S12と、大径環状溝43に配置され、大径環状溝43とフロントプレート5との間を気密にシールする大径環状シールリング90と、第1小径環状溝S12に配置され、第1小径環状溝S12とフロントプレート5との間を気密にシールする第1小径環状シールリング91と、を有する。
このように、本実施形態では、大径環状シールリング90と第1〜第4小径環状シールリング91〜94とが、別体に設けられている。このため、第1〜第4プレート孔部511〜514(第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41)が等間隔に配置されない場合でも、該第1〜第4プレート孔部511〜514の周方向位置の影響を受けることなく、大径環状シールリング90及び第1〜第4小径環状シールリング91〜94を配置することが可能となる。これにより、大径環状シールリング90及び第1〜第4小径環状シールリング91〜94について、誤組み付けを抑制することができる。
また、本実施形態では、筒状部41は、樹脂Pが含浸された焼結金属によって形成されている。
筒状部41の外周側にプーリ42を一体に設ける場合、筒状部41をアルミダイカストで形成したのでは強度が不足するため、プーリ42を軸方向に長く延ばすなどして強度を高める必要があり、ハウジングボディ4の大型化を招来してしまう。
そこで、本実施形態では、筒状部41を焼結により形成することで、アルミダイカスト製のものと比べて、筒状部41の強度を高めることが可能となる。これにより、ハウジングボディ4の大型化を伴うことなく、ハウジングボディ4に必要な強度を確保して、装置の耐久性を向上させることができる。
また、筒状部41を単に焼結によって形成した場合、当該焼結によって内部に形成される空孔Hを介して、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)内の作動油が外部に漏出してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、焼結によって筒状部41の内部に形成された空孔Hに樹脂Pを含浸させ、空孔Hを樹脂Pによって埋めることで、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)内の作動油の漏出を抑制することができる。
また、本実施形態では、大径環状溝43及び第1小径環状溝S12は、それぞれ円環状に形成されている。
前記従来のバルブタイミング制御装置のように、シールリングを組み付ける環状溝が異形に形成された場合、シールリングの周方向位置と環状溝の周方向位置とが合致しない状態のまま組み付けられる、シールリングの誤組み付けを招来してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、大径環状溝43及び第1小径環状溝S12を平面視円環状に形成したことで、各シールリング90,91と各環状溝43,S12の周方向位置の合致を必要とせず、大径環状シールリング90及び第1小径環状シールリング91の誤組み付けの発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、動力伝達部材としてドライベルトを用いるにあたり、樹脂Pを含浸した焼結製のハウジングボディ4にシールリングを組み付ける環状溝を形成する際に生じる課題を解決することができる。従来のように、ハウジングボディ4にシールリングを組み付ける環状溝が異形の場合には、ハウジングボディ4を、作動油が漏出しないアルミダイカスト等で鋳造して、環状溝を当該鋳造時の金型によって形成すればよい。しかしながら、強度等のためにハウジングボディ4を焼結によって成形する場合には、作動油の漏出を抑制するために樹脂Pを含浸させることによって、封孔処理を施す必要がある。上述のように、樹脂含浸工程後の洗浄工程において、表面に余分に付着した樹脂Pを洗い流す過程において生じる空孔Hを、切削加工によって除去するが、当該切削加工を行うにあたり、シールリングを組み付ける環状溝を異形にしてしまうと、切削加工に時間がかかり過ぎてしまい、バルブタイミング制御装置の生産性が低下してしまうおそれがあった。これに対して、本実施形態のように、動力伝達部材としてドライベルトを用いるにあたり、大径環状溝43及び第1小径環状溝S12を円環状に形成したことにより、前記切削加工の時間を短縮することが可能となり、バルブタイミング制御装置の生産性を向上させることができる。
また、本実施形態では、大径環状溝43及び第1小径環状溝S12は、それぞれの底面又は側面に切削加工面を有する。
樹脂含浸工程後の洗浄工程において、ハウジングボディ4の表面に開口する空孔Hに充填された樹脂Pが、洗い流されてしまう場合がある。これにより、各環状溝43,S12において、当該樹脂Pが洗い流されてしまった空孔Hを通じて内外が連通してしまい、各シールリング90,91によるシール性の確保が困難となってしまう場合がある。これは、各環状溝43,S12において各シールリング90,91が接触する部分に空孔Hが残っている場合、この空孔Hを介して空気及び作動油が各シールリング90,91を跨いで移動可能になるためである。この場合、漏出した作動油がドライベルトであるタイミングベルトとプーリ42の間に付着することによって、タイミングベルトとプーリ42との間で滑りが生じ易くなる。これにより、タイミングベルトとプーリ42との位相がずれてしまうおそれがあった。
そこで、本実施形態では、大径環状溝43の底面及び側面や、第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42の底面及び側面に切削加工面を形成することで、前記樹脂Pが洗い流されてしまった空孔Hを、切削加工によって除去することができる。これにより、前記樹脂Pが洗い流されてしまった空孔Hを通じて内外が連通してしまう不具合が抑制されて、各シールリング90,91のシール性の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、大径環状溝43及び第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42が平面視円環状に形成されていることから、大径環状溝43及び第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42が異形に形成されている場合と比べて、切削加工を容易に行うことができる。これにより、装置の生産性の低下を抑制しつつ、前記切削加工面を形成することができる。
また、本実施形態では、筒状部41は、外周側に、クランクシャフトからの回転力が伝達されるプーリ42を有する。
このように、本実施形態では、筒状部41の外周側にプーリ42を一体に形成することによって、これら筒状部41とプーリ42とを別体に形成する場合に比べて、ハウジングボディ4の径方向寸法を小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、大径環状シールリング90と第1小径環状シールリング91は、ハウジングボディ4の前記径方向において、相互に離間して設けられている。
バルブタイミング制御装置では、いわゆる交番トルクによってベーンロータ3のばたつきが発生する。すると、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)が気密に保持されるバルブタイミング制御装置では、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)の作動油が加圧(圧縮)されて、遅角側油孔34及び進角側油溝65を通じて逆流してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、大径環状シールリング90と第1〜第4小径環状シールリング91〜94とが相互に離間して設けられ、これら大径環状シールリング90と第1〜第4小径環状シールリング91〜94との間に径方向離間部Xが設けられている。これにより、前記交番トルクによるベーンロータ3のばたつきが発生した場合には、径方向離間部Xによって形成される隙間Cを介して、各シューS1〜S4を挟んで隣接する進角室Adと遅角室Reとを連通可能となる。換言すれば、前記交番トルクによるベーンロータ3のばたつきによって各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)内の作動油が加圧された場合に、前記隙間Cを介して、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)内の作動油を、各シューS1〜S4を挟んで隣接する各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)へと逃がすことが可能となる。その結果、前記交番トルクに起因する各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)内の作動油の逆流を低減することができる。
また、本実施形態では、大径環状溝43と第1小径環状溝S12は、ハウジングボディ4の前記径方向において、相互に離間して設けられている。
前記従来のバルブタイミング制御装置では、本実施形態における大径環状溝43と第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42とが一体に形成されていた。このため、大径環状溝43と第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42との間が、フロントプレート5の座面として利用できず、フロントプレート5の変形を招来してしまうおそれがあった。
そこで、本実施形態では、大径環状溝43と第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42とが径方向に離間して配置されたことで、大径環状溝43と第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42との間の径方向離間部Xをフロントプレート5の座面として利用することができる(図6参照)。これにより、第1〜第4ボルトB1〜B4によってフロントプレート5を締結する際の当該フロントプレート5の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、大径環状シールリング90は、大径環状溝43の前記径方向の外側の面に当接し、第1小径環状シールリング91は、第1小径環状溝S12の前記径方向の内側の面に当接する。
前記従来のバルブタイミング制御装置では、シールリングが異形に形成されていたため、シールリング全体を環状溝の径方向一方に寄せて配置することが困難であり、シールリングが環状溝の径方向ほぼ中間位置に配置されていた。これにより、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)に対する作動油の給排に伴いシールリングが径方向へと移動して、当該シールリングの摩耗を招来してしまうおそれがあった。
そこで、本実施形態では、大径環状シールリング90が大径環状溝43の径方向の外側に、第1〜第4小径環状シールリング91〜94が第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42の径方向の内側に、それぞれ寄せて配置されている。これにより、各制御室(遅角室Re及び進角室Ad)に対する作動油の給排により大径環状シールリング90及び第1〜第4小径環状シールリング91〜94が移動してしまう不具合を抑制することができる。その結果、大径環状シールリング90及び第1〜第4小径環状シールリング91〜94の摩耗を抑制することができ、装置の耐久性が向上する。
また、本実施形態では、大径環状シールリング90の線径は、第1小径環状シールリング91の線径よりも大きい。
例えばフロントプレート5を締結する場合、ボルトの軸力により、図6中に破線で示すように、フロントプレート5の外周側がハウジングボディ4(筒状部41)の軸方向端面から離間するように、いわゆる口開き変形してしまい、大径環状シールリング90のシール性が悪化してしまうおそれがあった。
そこで、本実施形態では、大径環状シールリング90の線径が、第1〜第4小径環状シールリング91〜94の線径に対して、相対的に大きく設定されている。これにより、前記ボルトの軸力によってフロントプレート5の外周側が前記口開き変形した場合でも、大径環状シールリング90を、前記口開き変形したフロントプレート5の内側面に追従させることができ(図6中の破線参照)、当該大径環状シールリング90によるシール性が向上する。
他方、第1〜第4小径環状シールリング91〜94の線径が相対的に小さく設定されていることで、これら第1〜第4小径環状シールリング91〜94が嵌め込まれる第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42の外径を小さく設定可能となる。これにより、第1〜第4シューS1〜S4において、第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41を、より内側(径方向内側)に配置することが可能となる。その結果、第1〜第4ボルトB1〜B4による締結位置が各シューS1〜S4の径方向中間位置に近づくことになり、各ベーンV1〜V4が各シューS1〜S4に衝突した際の、フロントプレート5に対するハウジングボディ4の周方向の位置ずれを抑制することができる。
また、本実施形態に係るバルブタイミング制御装置は、複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)のうちの第2シューS2において前記軸方向に形成された第2シュー孔部S21と、第2シューS2の前記軸方向の端面にプレート部材としてのフロントプレート5と対向して形成され、第2シュー孔部S21の周りを囲う環状の第2小径環状溝S22と、第2小径環状溝S22に配置され、第2小径環状溝S22とフロントプレート5との間を気密にシールする第2小径環状シールリング92と、を有する。
このように、本発明は、複数のシューS1〜S4について適用可能であり、とりわけ、本実施形態では、全てのシュー(第1〜第4シューS1〜S4)において、第1〜第4小径環状シールリング91〜94が大径環状シールリング90と別体に設けられている。これにより、全てのシュー(第1〜第4シューS1〜S4)について、第1〜第4小径環状シールリング91〜94の誤組み付けを抑制することができる。
また、本実施形態では、樹脂Pは、熱硬化性樹脂又は前記嫌気性硬化樹脂である。
このように、本実施形態では、樹脂Pとして、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂を用いる。これにより、ハウジングボディ4の内部の空孔Hに樹脂Pを容易に充填でき、装置の生産性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法は、少なくともカムシャフト1の回転軸Zに沿う軸方向の一端が開口する筒状に形成された筒状部41と、筒状部41からカムシャフト1の回転軸Zに直交する径方向の内側へ突出する複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)と、複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)のうちの第1シューS1において前記軸方向に形成された第1シュー孔部S11と、を有し、クランクシャフトの回転力が伝達されるハウジングボディ4と、筒状部41における前記軸方向の一端を閉塞する板状の部材であって、前記軸方向に形成された第1プレート孔部511を有するプレート部材としてのフロントプレート5と、筒状部41の内部に、筒状部41に対して相対回転可能に配置されたベーンロータであって、カムシャフト1に固定されるロータボディ31と、ロータボディ31から前記径方向の外側へ突出し、複数のシュー(第1〜第4シューS1〜S4)の間に1対の制御室を画定する複数のベーン(第1〜第4ベーンV1〜V4)と、を有するベーンロータと、第1プレート孔部511と第1シュー孔部S11を通る第1ボルトB1と、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、ハウジングボディ4を焼結によって形成する焼結工程と、前記焼結工程の後、ハウジングボディ4に樹脂Pを含浸させる樹脂含浸工程と、前記樹脂含浸工程の後、ハウジングボディ4の表面に付着した樹脂Pを洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程の後、ハウジングボディ4の筒状部41においてフロントプレート5と対向する前記軸方向の端面に、大径環状シールリング90が嵌め込まれる環状の大径環状溝43を形成する大径環状溝形成工程と、前記洗浄工程の後、第1シューS1のフロントプレート5と対向する前記軸方向の端面に、第1シュー孔部S11の周りを囲う第1小径環状シールリング91が嵌め込まれる環状の第1小径環状溝S12を形成する第1小径環状溝形成工程と、を有する。
このように、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法によれば、大径環状シールリング90と第1〜第4小径環状シールリング91〜94とが、別体に設けられる。このため、第1〜第4プレート孔部511〜514(第1〜第4シュー孔部S11,S21,S31,S41)が等間隔に配置されない場合でも、当該第1〜第4プレート孔部511〜514の周方向位置の影響を受けることなく、大径環状シールリング90及び第1〜第4小径環状シールリング91〜94を配置することが可能となる。これにより、大径環状シールリング90及び第1〜第4小径環状シールリング91〜94の誤組み付けを抑制することができる。
また、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法によれば、大径環状溝43及び第1小径環状溝S12は、切削加工によって形成される。
このように、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法では、大径環状溝43及び第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42を切削加工により形成することで、洗浄工程において樹脂Pが洗い流されてしまった空孔Hを、切削加工によって除去することができる。これにより、樹脂Pが洗い流されてしまった空孔Hを通じて内外が連通してしまう不具合が抑制され、各シールリング90,91〜94のシール性の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法によれば、前記焼結工程において、大径環状溝43の形成に供する大径凹部430を形成すると共に、第1小径環状溝S12の形成に供する小径凹部S120を形成し、前記大径環状溝形成工程及び前記第1小径環状溝形成工程において、大径凹部430及び小径凹部S120を、前記切削加工によって加工する。
このように、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法では、焼結工程において形成された大径凹部430及び小径凹部S120を切削加工することにより、大径環状溝43及び第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42を形成する。これにより、大径環状溝43及び第1〜第4小径環状溝S12,S22,S32,S42において、樹脂Pが含浸されない空孔Hが除去され、該空孔Hを通じて各シールリング90,91〜94の内外が連通してしまう不具合が抑制される。
また、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法によれば、前記樹脂含浸工程において、ハウジングボディ4に含浸させる樹脂Pは、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂である。
このように、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法では、樹脂含浸工程においてハウジングボディ4に含浸する樹脂Pとして、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂を用いる。これにより、ハウジングボディ4の内部の空孔Hに樹脂Pを容易に充填でき、装置の生産性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法によれば、筒状部41は、外周側に、クランクシャフトからの回転力が伝達されるプーリ42を有する。
このように、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法では、筒状部41の外周側にプーリ42を一体に形成することによって、これら筒状部41とプーリ42とを別体に形成する場合に比べて、ハウジングボディ4の径方向寸法を小さくすることが可能となり、装置の小型化を図ることができる。
本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、前述した本発明の作用効果を奏し得るような形態であれば、適用対象の仕様やコスト等に応じて自由に変更可能である。
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該内燃機関のバルブタイミング制御装置は、その1つの態様において、内燃機関のクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を変更可能な内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、少なくとも前記カムシャフトの回転軸に沿う軸方向の一端が開口する筒状に形成された筒状部と、前記筒状部から前記カムシャフトの回転軸に直交する径方向の内側へ突出する複数のシューと、前記複数のシューのうちの第1シューにおいて前記軸方向に形成された第1シュー孔部と、を有するハウジングボディと、前記筒状部における前記軸方向の一端を閉塞する板状の部材であって、前記軸方向に形成された第1プレート孔部を有するプレート部材と、前記筒状部の内部に、前記筒状部に対して相対回転可能に配置されたベーンロータであって、前記カムシャフトに固定されるロータボディと、前記ロータボディから前記径方向の外側へ突出し、前記複数のシューの間に1対の制御室を画定する複数のベーンと、を有するベーンロータと、前記第1プレート孔部と前記第1シュー孔部を通る第1ボルトと、前記筒状部の前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成された環状の大径環状溝と、前記第1シューの前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成され、前記第1シュー孔部の周りを囲う環状の第1小径環状溝と、前記大径環状溝に配置され、前記大径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする大径環状シールリングと、前記第1小径環状溝に配置され、前記第1小径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする第1小径環状シールリングと、を有する。
前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の好ましい態様において、前記筒状部は、樹脂が含浸された焼結金属によって形成されている。
別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記大径環状溝及び前記第1小径環状溝は、それぞれ円環状に形成されている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記大径環状溝及び前記第1小径環状溝は、それぞれの底面又は側面に切削加工面を有する。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記筒状部は、外周側に、前記クランクシャフトからの回転力が伝達されるプーリを有する。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記大径環状シールリングと前記第1小径環状シールリングは、前記ハウジングボディの前記径方向において、相互に離間して設けられている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記大径環状溝と前記第1小径環状溝は、前記ハウジングボディの前記径方向において、相互に離間して設けられている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記大径環状シールリングは、前記大径環状溝の前記径方向の外側の面に当接し、前記第1小径環状シールリングは、前記第1小径環状溝の前記径方向の内側の面に当接する。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記大径環状シールリングの線径は、前記第1小径環状シールリングの線径よりも大きい。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記複数のシューのうちの第2シューにおいて前記軸方向に形成された第2シュー孔部と、前記第2シューの前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成され、前記第2シュー孔部の周りを囲う環状の第2小径環状溝と、前記第2小径環状溝に配置され、前記第2小径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする第2小径環状シールリングと、を有する。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記樹脂は、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂である。
また、前述した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法は、その一態様として、少なくともカムシャフトの回転軸に沿う軸方向の一端が開口する筒状に形成された筒状部と、前記筒状部から前記カムシャフトの回転軸に直交する径方向の内側へ突出する複数のシューと、前記複数のシューのうちの第1シューにおいて前記軸方向に形成された第1シュー孔部と、を有し、クランクシャフトの回転力が伝達されるハウジングボディと、前記筒状部における前記軸方向の一端を閉塞する板状の部材であって、前記軸方向に形成された第1プレート孔部を有するプレート部材と、前記筒状部の内部に、前記筒状部に対して相対回転可能に配置されたベーンロータであって、前記カムシャフトに固定されるロータボディと、前記ロータボディから前記径方向の外側へ突出し、前記複数のシューの間に1対の制御室を画定する複数のベーンと、を有するベーンロータと、前記第1プレート孔部と前記第1シュー孔部を通る第1ボルトと、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法であって、前記ハウジングボディを焼結によって形成する焼結工程と、前記焼結工程の後、前記ハウジングボディに樹脂を含浸させる樹脂含浸工程と、前記樹脂含浸工程の後、前記ハウジングボディの表面に付着した前記樹脂を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程の後、前記ハウジングボディの前記筒状部において前記プレート部材と対向する前記軸方向の端面に、大径環状シールリングが嵌め込まれる環状の大径環状溝を形成する大径環状溝形成工程と、前記洗浄工程の後、前記第1シューの前記プレート部材と対向する前記軸方向の端面に、前記第1シュー孔部の周りを囲う第1小径環状シールリングが嵌め込まれる環状の第1小径環状溝を形成する第1小径環状溝形成工程と、を有する。
前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法の好ましい態様において、前記大径環状溝及び前記第1小径環状溝は、切削加工によって形成されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。
別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法の態様のいずれかにおいて、前記焼結工程において、前記大径環状溝の形成に供する大径凹部を形成すると共に、前記第1小径環状溝の形成に供する小径凹部を形成し、前記大径環状溝形成工程及び前記第1小径環状溝形成工程において、前記大径凹部及び前記小径凹部を、前記切削加工によって加工する。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法の態様のいずれかにおいて、前記樹脂含浸工程において、前記ハウジングボディに含浸させる前記樹脂は、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂である。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法の態様のいずれかにおいて、前記筒状部は、外周側に、前記クランクシャフトからの回転力が伝達されるプーリを有する。
1…カムシャフト、3…ベーンロータ、4…ハウジングボディ、5…フロントプレート(プレート部材)、6…リヤプレート(プレート部材)、31…ロータボディ、41…筒状部、43…大径環状溝、511…第1プレート孔部、90…大径環状溝、91…第1小径環状シールリング、Ad…進角室(制御室)、Re…遅角室(制御室)、B1…第1ボルト、S1〜S4…第1〜第4シュー(複数のシュー)、S1…第1シュー、S11…第1シュー孔部、S12…第1小径環状溝、V1〜V4…第1〜第4ベーン(複数のベーン)、Z…回転軸

Claims (16)

  1. 内燃機関のクランクシャフトとカムシャフトとの相対回転位相を変更可能な内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    少なくとも前記カムシャフトの回転軸に沿う軸方向の一端が開口する筒状に形成された筒状部と、前記筒状部から前記カムシャフトの回転軸に直交する径方向の内側へ突出する複数のシューと、前記複数のシューのうちの第1シューにおいて前記軸方向に形成された第1シュー孔部と、を有するハウジングボディと、
    前記筒状部における前記軸方向の一端を閉塞する板状の部材であって、前記軸方向に形成された第1プレート孔部を有するプレート部材と、
    前記筒状部の内部に、前記筒状部に対して相対回転可能に配置されたベーンロータであって、前記カムシャフトに固定されるロータボディと、前記ロータボディから前記径方向の外側へ突出し、前記複数のシューの間に1対の制御室を画定する複数のベーンと、を有するベーンロータと、
    前記第1プレート孔部と前記第1シュー孔部を通る第1ボルトと、
    前記筒状部の前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成された環状の大径環状溝と、
    前記第1シューの前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成され、前記第1シュー孔部の周りを囲う環状の第1小径環状溝と、
    前記大径環状溝に配置され、前記大径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする大径環状シールリングと、
    前記第1小径環状溝に配置され、前記第1小径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする第1小径環状シールリングと、
    を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記筒状部は、樹脂が含浸された焼結金属によって形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記大径環状溝及び前記第1小径環状溝は、それぞれ円環状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記大径環状溝及び前記第1小径環状溝は、それぞれの底面又は側面に切削加工面を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記筒状部は、外周側に、前記クランクシャフトからの回転力が伝達されるプーリを有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記大径環状シールリングと前記第1小径環状シールリングは、前記ハウジングボディの前記径方向において、相互に離間して設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項5に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記大径環状溝と前記第1小径環状溝は、前記ハウジングボディの前記径方向において、相互に離間して設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記大径環状シールリングは、前記大径環状溝の前記径方向の外側の面に当接し、
    前記第1小径環状シールリングは、前記第1小径環状溝の前記径方向の内側の面に当接することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  9. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記大径環状シールリングの線径は、前記第1小径環状シールリングの線径よりも大きいことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  10. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記複数のシューのうちの第2シューにおいて前記軸方向に形成された第2シュー孔部と、
    前記第2シューの前記軸方向の端面に前記プレート部材と対向して形成され、前記第2シュー孔部の周りを囲う環状の第2小径環状溝と、
    前記第2小径環状溝に配置され、前記第2小径環状溝と前記プレート部材との間を気密にシールする第2小径環状シールリングと、
    を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  11. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記樹脂は、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  12. 少なくともカムシャフトの回転軸に沿う軸方向の一端が開口する筒状に形成された筒状部と、前記筒状部から前記カムシャフトの回転軸に直交する径方向の内側へ突出する複数のシューと、前記複数のシューのうちの第1シューにおいて前記軸方向に形成された第1シュー孔部と、を有し、クランクシャフトの回転力が伝達されるハウジングボディと、
    前記筒状部における前記軸方向の一端を閉塞する板状の部材であって、前記軸方向に形成された第1プレート孔部を有するプレート部材と、
    前記筒状部の内部に、前記筒状部に対して相対回転可能に配置されたベーンロータであって、前記カムシャフトに固定されるロータボディと、前記ロータボディから前記径方向の外側へ突出し、前記複数のシューの間に1対の制御室を画定する複数のベーンと、を有するベーンロータと、
    前記第1プレート孔部と前記第1シュー孔部を通る第1ボルトと、
    を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法であって、
    前記ハウジングボディを焼結によって形成する焼結工程と、
    前記焼結工程の後、前記ハウジングボディに樹脂を含浸させる樹脂含浸工程と、
    前記樹脂含浸工程の後、前記ハウジングボディの表面に付着した前記樹脂を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程の後、前記ハウジングボディの前記筒状部において前記プレート部材と対向する前記軸方向の端面に、大径環状シールリングが嵌め込まれる環状の大径環状溝を形成する大径環状溝形成工程と、
    前記洗浄工程の後、前記第1シューの前記プレート部材と対向する前記軸方向の端面に、前記第1シュー孔部の周りを囲う第1小径環状シールリングが嵌め込まれる環状の第1小径環状溝を形成する第1小径環状溝形成工程と、
    を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。
  13. 請求項12に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法において、
    前記大径環状溝及び前記第1小径環状溝は、切削加工によって形成されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。
  14. 請求項13に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法において、
    前記焼結工程において、前記大径環状溝の形成に供する大径凹部を形成すると共に、前記第1小径環状溝の形成に供する小径凹部を形成し、
    前記大径環状溝形成工程及び前記第1小径環状溝形成工程において、前記大径凹部及び前記小径凹部を、前記切削加工によって加工することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。
  15. 請求項13に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法において、
    前記樹脂含浸工程において、前記ハウジングボディに含浸させる前記樹脂は、熱硬化性樹脂又は嫌気性硬化樹脂であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。
  16. 請求項12に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法において、
    前記筒状部は、外周側に、前記クランクシャフトからの回転力が伝達されるプーリを有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の製造方法。
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