JP2022001958A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で高品位な画像を表示可能な表示装置を実現する。【解決手段】表示装置100cは、光源111と第1光学系121と第1ミラー137と変換素子161、162と第2光学系136と第2ミラー138とを備える。光源は、光を出射する。第1光学系は、光源から出射される光を平行光もしくは収束光に変換する。第1ミラーは、第1軸周りに回動しながら、第1光学系を経た光を反射する。変換素子は、中心部と、中心部よりも外側の周辺部とを有し、第1ミラーで反射された光の進行方向を変換する。第2光学系は、変換素子を経た光を偏向させる。第2ミラーは、第1軸と直交する第2軸周りに回動しながら、第1光学系を経た光を反射する。変換素子は、第1ミラーで反射された光の進行方向の角度変化が中心部に比べて周辺部で大きくなるように、光の進行方向を変換する。【選択図】図6

Description

本開示は、ヘッドマウントディスプレイ(Head−Mount Display)等、眼の近傍に位置される表示装置に関する。
近年、テレビジョンやコンピュータのディスプレイに用いる表示装置として、大画面、高精細の表示装置が要求されている。液晶パネルやプラズマディスプレイパネルに代表される表示装置は、年々大型化、高精細化している。一方、小型の装置でありながら高精細かつ臨場感がある画像を表示することができ、バーチャルリアリティ用途にも適用できる表示装置も注目されている。
特許文献1は、臨場感のある、また眼が疲れ難く、見やすい画像を表示する表示装置を開示する。表示装置は、映像を表示する映像表示手段と、映像を所定の位置に投影する投影光学系とを有する。投影光学系は、映像を観察者の眼球内の網膜上に投影する接眼光学系と、周辺屈曲光学手段を備える。周辺屈曲光学手段は、周辺部を有すると共に、接眼光学系の光学面から所定の位置までの間に設けられている。光学面は、接眼光学系の光学面のうち、所定の位置の最も近くに位置する光学面である。周辺部は、周辺部の内側よりも大きな正の屈折力を有すると共に、周辺部の内側よりも大きな収差を発生させる。これにより、臨場感のある、また眼が疲れ難く、見やすい画像を表示する表示装置が得られる。
特許第3943680号公報
本開示は、簡素な構成で、実質的に高解像度で画角の広い画像を表示可能な表示装置を提供する。
本開示に係る表示装置は、光源と、第1光学系と、第1ミラーと、変換素子と、第2光学系と、第2ミラーと、を備える。光源は、光を出射する。第1光学系は、光源から出射される光を平行光もしくは収束光に変換する。第1ミラーは、第1軸周りに回動しながら、第1光学系を経た光を反射する。変換素子は、中心部と、中心部よりも外側の周辺部とを有し、第1ミラーで反射された光の進行方向を変換する。第2光学系は、変換素子を経た光を偏向させる。第2ミラーは、第1軸と直交する第2軸周りに回動しながら、第1光学系を経た光を反射する。変換素子は、第1ミラーで反射された光の進行方向の角度変化が中心部に比べて周辺部で大きくなるように、光の進行方向を変換する。
本開示によれば、簡素な構成で高品位な画像を表示可能な表示装置を実現できる。
図1は、第1の実施の形態における表示装置の構成の概略を示す図である。 図2Aは、角度変換素子の構成の一例を示す図である。 図2Bは、角度変換素子の構成の一例を示す図である。 図3Aは、従来の表示装置における描画画像を示す図である。 図3Bは、第1の実施の形態における表示装置における描画画像を示す図である。 図4は、人間の視野角と視力の関係を示す図である。 図5は、第2の実施の形態における表示装置の構成の概略を示す図である。 図6は、第3の実施の形態における表示装置の構成の概略を示す図である。 図7は、第4の実施の形態における表示装置の構成の概略を示す図である。 図8は、第4の実施の形態における表示装置を構成する導波路と眼の関係を示す図である。 図9は、第5の実施の形態における表示装置の構成の一部を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(第1の実施の形態)
[1−1.構成]
図1は、第1の実施の形態に係る表示装置の構成の一例を示した図である。
表示装置100は、光源111、112、113と、コリメートレンズ121、122、123と、プリズム124、125と、集光レンズ126と、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー131と、角度変換素子132と、凹面ミラー133とを備える。各コリメートレンズは、第1光学系の一例である。凹面ミラー133は、第2光学系の一例である。集光レンズ126は、第3光学系の一例である。MEMSミラー131は、第1ミラーの一例である。角度変換素子132は、変換素子の一例である。
表示装置100は、R、G、Bのフルカラーを表示するために、光源111、112、113を有する。光源111、112、113は、それぞれ、青色光、緑色光、および赤色光を発する。光源111、112、113は、それぞれレーザ光源である。ここでは、レーザ光源として半導体レーザを用いている。光源111、112,113から出射される発散性の光はそれぞれ、コリメートレンズ121、122、123で平行光に変換される。平行光に変換された3つの光は、プリズム124とプリズム125を経て1つの光路を通るようになる。1つの光路を通る3つの光は、集光レンズ126で集光される。
コリメートレンズ121、122、123及び集光レンズ126の焦点距離には、特に制約は無い。表示装置100の実用的な大きさと組み立て易さという観点で、各焦点距離は、2mm〜100mm程度が好ましい。
集光レンズ126で集束光に変換された光は、MEMSミラー131に入射する。MEMSミラー131は、圧電駆動型であり、1枚の反射面131aと、第1の駆動部および第2の駆動部(図示せず)を有する。第1の駆動部は、反射面131aに沿った第1軸周りに、反射面131aを回動させる。第2の駆動部は、反射面131aに沿った、第1軸と光学的に見て直交する第2軸周りに、反射面131aを回動させる。MEMSミラー131は、反射面131aを回動させて、反射面131aの角度を変えられる反射角度可変なミラーである。第1の駆動部及び第2の駆動部にそれぞれ交流電圧を加えることで、反射面131aの角度が変化する。
反射面131aの形状は、直径約1mmの円形である。集光レンズ126で集光された光の反射面131aにおける大きさは、反射面131aの面積よりも小さくなるようにしている。
図示していないが、光源111、112、113からMEMSミラー131に至る光路中に、アパーチャを設けることで、MEMSミラー131に入射する光の大きさを所望の大きさに設定できる。アパーチャを設ける位置に特に制約は無い。
アパーチャをプリズム125と集光レンズ126の間に設けることで、1つのアパーチャで3つの光源111、112、113からそれぞれ出射される光の大きさを同じに且つ正確に設定できる。これにより、より安価な表示装置を提供できる。
集光レンズ126の焦点位置は、MEMSミラー131の近傍に設定することが望ましい。集光レンズ126の焦点位置をMEMSミラー131の近傍に設定することで、MEMSミラー131を構成する反射面131a上の光の大きさを小さくできる。反射面131a上の光の大きさが小さい程、反射面131aの大きさも小さくできる。反射面131aの大きさが小さい程、反射面131aを高速に駆動できるので、高解像度の表示装置を提供できるようになる。
また、反射面131aを高速に駆動すると、駆動に応じて発生した応力により反射面131aにゆがみが発生することがあるが、反射面131aが小さい程、そのゆがみ量は小さくなる。反射面131aで発生するゆがみは、反射面131aで反射される光に対して収差を付与する要因となるが、反射面131a上の光が小さい程、反射面131aで反射される光に付与される収差は少なくなり、高画質の表示装置を提供できるようになる。
集光レンズ126の焦点位置は、MEMSミラー131と角度変換素子132との間に設定してもよい。これより解像度の高い表示装置を提供することができる。しかしながら、集光レンズ126の焦点位置はこれに限定されない。所望の解像度と画質の表示が得られる条件で、適する位置に焦点を設定できる。
MEMSミラー131の第1の駆動部は、約30kHzの自己共振周波数を有し、この共振周波数と同じ周波数の信号で反射面131aを駆動することで、少ない電力で大きな角度の変化を周期的に生じさせることができる。具体的には、第1の駆動部は共振周波数と同じ周波数の信号で反射面131aを駆動することにより、±約15゜の範囲で周期的に反射面131aを回動させている。反射面131aを第1軸周りに回動させることにより、水平方向の画像を形成している。
MEMSミラー131の第2の駆動部は、約600Hzの自己共振周波数を有する。第2の駆動部は、この共振周波数とは異なる約60Hzの信号で反射面131aを駆動することにより、±約7.5゜の範囲で周期的に反射面131aを回動させている。反射面131aを第2軸周りに回動させることにより、垂直方向の画像を形成している。
第2の駆動部において共振周波数で駆動するための信号の周波数よりも高く設定することにより、第2の駆動部を小さくできる。その結果、小型の表示装置を提供することができる。
表示装置100の大きさに制限がない場合、第2の駆動部の共振周波数で駆動するための信号の周波数と一致させることで、消費電力の少ない表示装置を提供することができる。
2次元画像を形成するために、第1の駆動部に入力する信号の周期及び第2の駆動部に入力する信号の周期に同期して、光源111、112、113に変調が掛けられる。
第1の駆動部に入力する信号の1周期は、30kHzの逆数の約33μsである。この周期の間に2000画素に相当する変調を掛ける。1画素に対応する時間幅は約16.5nsである。なお、MEMSミラー131は、往復の運動を行い、往路と復路の両方を利用しているが、往路と復路のうちの片側のみを利用しても構わない。その場合には、1画素に対応する時間幅は、16.5nsの1/2の約8.3nsとなる。
今回の条件では、水平方向約2000画素、垂直方向約1000画素の画像、すなわち一般にフルHD(FHD)と呼ばれる水平方向1920画素、垂直方向1080画素の画像をフレームレート60Hzで表示することができる。
図2Aおよび図2Bに示すように、角度変換素子132は、互いに対向する第1の透過面132a(第1自由曲面の一例)と第2の透過面132b(第2自由曲面の一例)を有する。角度変換素子132は、MEMSミラー131で反射された光を第1の透過面132aから入射して、第2の透過面132bから出射する。第1の透過面132aおよび第2の透過面132bは、どちらも凹面の非球面である。第1の透過面132aおよび第2の透過面132bは、凹面の自由曲面であってもよい。第1の透過面132aの形状と第2の透過面132bの形状は、どちらも入射する光の角度をどのように偏向させるかに応じて決められる。角度変換素子132は、入射する光の位置と角度に応じて出射する光の角度の変化を異なせる。すなわち、角度変換素子132は、MEMSミラー131で反射された光の進行方向を変換する。
MEMSミラー131で反射された光は、角度変換素子132に入射して、入射した方向とは異なる方向に出射する。具体的には、MEMSミラー131が形成する画像の中央部に相当する光の角度は、殆ど変化しない。一方、MEMSミラー131が形成する画像の周辺部に相当する光の角度は、大きく変化する。角度の変化率は、1〜5倍程度に設定することが好ましく、ここでは最大で約2倍に設定している。
角度変換素子132を透過した光は、凹面ミラー133で反射されて、観察者の眼140に向かう。すなわち、凹面ミラー133は、角度変換素子132を透過した光を偏向させる。凹面ミラー133は、2次元状の自由曲面を持つ自由曲面ミラーであり、凹面ミラー133で反射した光を眼140の水晶体140aに向かって収束していく光に変換する。
凹面ミラー133で反射され、眼140に向かった光は、眼140を構成する水晶体140a、硝子体140bを経た後、網膜140cに到達する。
網膜140cには、MEMSミラー131の動きに応じて形成される画像が投影される。
MEMSミラー131の反射面131aで反射された直後の光は、水平方向において±15゜の角度範囲で2000画素に相当し、垂直方向において±7.5゜の角度範囲で1000画素に相当する。そのため、MEMSミラー131の動きに応じて形成される画像の1゜当たりの画素数は67画素となる。これは、視力1.1の人が識別できる解像度である。
図3Aは、従来の表示装置における画像301を示している。画像301において、画素を小さな丸として実際よりも粗く、模式的に表している。画素は基本的に、画像の全域に亘って等間隔に並んでいる。
図3Bは、表示装置100における画像302を示している。画像302において、画像301と同様に、画素を小さな丸として実際よりも粗く、模式的に表している。
図2Aおよび図2Bは、角度変換素子132の構成の一例を示した図である。第1の透過面132aは、第1の曲面132cと第1の平面132dを有する。第2の透過面132bは、第2の曲面132eと第2の平面132fを有する。また、第1の平面132dと第2の平面132fは、平行な関係を有している。すなわち、角度変換素子132は、角度変換素子132の中心部に対応した領域において、第1の平面132dと第2の平面132fとを有する。また、角度変換素子132は、角度変換素子132の周辺部(中心部の外側の部分)に対応した領域において、第1の曲面132cと第2の曲面132eとを有する。
MEMSミラー131に入射した光は、MEMSミラー131の反射面131aの角度に応じて走査される。図2Aに示すように、MEMSミラー131で走査された光700は、第1の平面132dに入射する。また、図2Bに示すように、MEMSミラー131で走査された光710は、第1の曲面132cに入射する。
第1の平面132dに入射した光700は、角度変換素子132の中を通過した後、第2の平面132fに入射する。第1の平面132dおよび第2の平面132fは、どちらも平面であり、平行な関係を有している。そのため、角度変換素子132の第1の平面132dに入射する光700の角度と角度変換素子132の第2の平面132fから出射する光700の角度は同じである。即ち、第1の平面132dと第2の平面132fを透過する光700は、MEMSミラー131で走査される角度を保持したまま、角度変換素子132を透過する。
第1の曲面132cに入射した光710は、角度変換素子132の中を通過した後、第2の曲面132eに入射する。第1の曲面132cおよび第2の曲面132eは、どちらも曲面であるので、角度変換素子132の第1の曲面132cに入射する光710の角度Aiと角度変換素子132の第2の曲面132eから出射する光710の角度Aoは、異なる角度である。ここでは、角度Aoは、例えば角度Aiの2倍である。また、第1の曲面132cと第2の曲面132eがどちらも凹面である。これにより、光710が角度変換素子132の中心から離れた位置に入射する程、第1の曲面132cに入射する光710の角度Aiよりも第2の曲面132eから出射する光710の角度Aoは大きくなる。すなわち、角度変換素子132は、MEMSミラー131で反射された光の進行方向の角度変化が角度変換素子132の中心部に比べて周辺部で大きくなるように、光の進行方向を変換する。
以上に説明した原理により、図3Bに示す、描画画像302の中央領域302aは、第1の平面132dと第2の平面132fを透過する光700によって描かれ、描画画像302の周辺領域302bは、第1の曲面132cと第2の曲面132eを透過する光710によって描かれる。
図1に示す表示装置100においては、角度変換素子132を用いることで、MEMSミラー131で形成される画角よりも広い画角の画像が形成される。角度変換素子132を用いることで周辺部の光の角度が2倍に偏向されるので、画角も約2倍となる。すなわち、水平方向の画角は±30゜、垂直方向の画角は±15゜に拡大され、非常に臨場感の高い画像を得ることができる。
ここで、人間の視力について説明する。図4に示すように、人間の周辺視野における視力は中心の視力に比較して低い。網膜位置の5°より周辺視野になると視力は0.3以下に、網膜位置の10°より周辺視野になると視力は0.1以下になる。そのため、画像の周辺部の解像度は人間の周辺視野の視力よりも十分高い解像度であるので、画素数を一定にして図3Bのように画角を広げても支障はない。また、画像の中心部の角度の変化を小さくしているので、画像の中心部分の解像度の劣化は少なく、人間の眼の解像度が高い中心視野における画像の解像度は高い状態を保てる。そのため、表示装置100は、実質的に高解像度で画角の広い画像を表示可能となる。
なお、網膜140c上の光の大きさは、角度変換素子132の第1の透過面132a、第2の透過面132bおよび凹面ミラー133の曲面等を適切に設計することで、所望の大きさにできる。
また、表示する画像の画角を広げたことに応じて、表示する画像のデータも広い画角のデータを用いることが好ましい。そうすることにより、自然な画像が表示される。
画像の周辺部の解像度は中心部の解像度よりも低くなるので、解像度の低下に対応して、画像データに対してビニングや平均化等の処理を行うと、より自然な画像が表示される。
また、図1において、MEMSミラー131で反射された光の太さ及び発散角度は図示していない。MEMSミラー131の振幅に依存して走査される光と重なり、見にくいためである。MEMSミラー131で反射した光の太さ及び発散角も、網膜140c上における光の大きさが所望の大きさとなるように設計する。例えば、視力1.0の解像度を得るには、水晶体140a上の光の大きさを約2mmもしくはそれ以上にする。
また、角度変換素子132として、第1の透過面132aと第2の透過面132bとがそれぞれ曲面と平面を有する構成を示した。しかし、第1の透過面132aもしくは、第2の透過面132bのいずれかが平面のみであっても構わない。角度を変換する機能は、第1の透過面132aもしくは、第2の透過面132bのどちらか一方だけでも実現できる。
第1の透過面132aと第2の透過面132bの両方に曲面を持たせることにより、変換する角度を大きくすることができる。また、コマ収差や非点収差等の収差を所望の量に抑えることが容易となるので、高品位の画像を表示可能な表示装置を提供することができる。
また、角度変換素子132として、第1の透過面132aが第1の平面132dを有し、第2の透過面132bが第2の平面132fを有する構成について述べた。しかし、第1の平面132dと第2の平面132fは、必ずしも平面に限定されることはない。必要な解像度に応じて、第1の平面132dと第2の平面132fは、それぞれ曲面であっても構わない。第1の透過面132aと第2の透過面132bは、角度変換素子132が描画画像の中央領域を描画するための、光が入射する角度と光が出射する角度の差が小さい領域と、描画画像の周辺領域を描画するための、光が入射する角度と光が出射する角度の差が大きい領域とを有していればよい。
また、表示装置100は、MEMSミラー131上の光の大きさを小さくするために、集光レンズ126を備えているが、集光レンズ126を備えていなくてもよい。各光源から出射される光の強度が十分である場合や、反射面131aを大きくできる場合には、集光レンズ126を用いずに平行光をMEMSミラー131に入射させても構わない。MEMSミラー131に平行光を入射させる場合、角度変換素子132と凹面ミラー133の設計が非常に容易になる。
[1−2.効果]
入射する光の位置と角度に応じて出射する光の角度の変化を異なせる角度変換素子132を用いることで、実質的に高解像度で画角の広い画像を表示可能な表示装置100を提供できるようになる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る表示装置の構成の一例を示した図である。
第2の実施の形態に係る表示装置100bは、図1に示す第1の実施の形態に係る表示装置100と概ね同様の構成となっている。
表示装置100と表示装置100bの違いは、表示装置100の角度変換素子132が透過型であるのに対し、表示装置100bの角度変換素子が反射型である点である。表示装置100bの角度変換素子は、ミラー134とミラー135とからなる。ミラー134とミラー135は、どちらも2次元方向に凸形状の自由曲面を持つ自由曲面ミラーであり、入射した方向とは異なる方向に光を偏向させる。すなわち、ミラー134およびミラー135は、凸形状の反射面を有する。なお、本実施の形態に係る角度変換素子は、1つのミラーのみで構成されてもよい。
図示していないが、角度変換素子が、描画画像の中央領域を描画するための、光が入射する角度と光が出射する角度の差が小さい領域と、描画画像の周辺領域を描画するための、光が入射する角度と光が出射する角度の差が大きい領域とを有していることは、第1の実施の形態における角度変換素子132と同様である。MEMSミラー131が形成する、画像の中央部に相当する光よりも画像の周辺部に相当する光の方が大きく角度を変えられ、その結果、画角が拡大される。ミラー134とミラー135からなる角度変換素子は、表示装置100における角度変換素子132と同様の機能を有する。
第2の実施の形態において、角度変換素子を反射型とすることにより、角度変換素子において色収差が発生しにくくなる。そのため、光源が複数の波長の光を出射する場合、網膜140cに結像される光は何れの波長の光においても良好に結像するようになる。すなわち、光源が複数の波長の光を出射する場合、角度変換素子を反射型とすることにより、より高品位のカラー画像を表示可能な表示装置を提供できるようになる。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態に係る表示装置の構成の一例を示した図である。
第3の実施の形態に係る表示装置100cにおいては、第2の実施の形態に係る表示装置100bと同様に角度変換素子がミラー161とミラー162とを有する反射型となっている。
表示装置100bにおいては、画像を描画するために光源から出射された光を走査するMEMSミラー131は、第1軸および第2軸周りに回動する反射面131aを有する構成とした。しかし、表示装置100cは、1つの反射面を1つの軸周りにだけ動かすことができる2枚の可動ミラー(すなわちMEMSミラー137、138)を用いる構成としている。
MEMSミラー137(第1ミラーの一例)は、圧電駆動型であり、画像の水平方向を走査する。MEMSミラー137を構成するミラー部は、比較的小さくてよい。また、走査周波数が高いので、ミラー部は、MEMSミラー137が有する共振周波数で駆動している。
MEMSミラー137で走査された光は、角度変換素子であるミラー161とミラー162で反射される。これにより、画像の水平方向の画角が拡大される。ミラー161とミラー162は、どちらも1次元方向に凸形状の自由曲面を持つ自由曲面ミラーである。
ミラー162で反射された光は、凹面ミラー136で反射され、MEMSミラー138(第2ミラーの一例)の方向に偏向される。
MEMSミラー138は、画像の垂直方向を走査する。すなわち、MEMSミラー138は、MEMSミラー137の回動軸と直交する軸周りに回動しながら、凹面ミラー136を経た光を反射する。MEMSミラー138は、MEMSミラー137で走査された後に更に角度変換素子であるミラー161とミラー162で拡大された光を受ける。そのため、MEMSミラー137よりもMEMSミラー138を構成するミラー部を大きくしている。
MEMSミラー138には、圧電型、静電型等、特に制約なく一般的に知られている様々な構造を適用できる。MEMSミラー138が大きなミラー部を有し、更に大きな振り角、高い駆動周波数が必要な場合には、MEMSミラー138を電磁駆動型とすることが好ましい。電磁駆動型のMEMSミラーは、コイル、磁石、投入可能な電力に関して設計の自由度が大きく、設計し易いためである。また、MEMSミラー138が大きくなる程、電磁駆動型のMEMSミラーは他の方式のMEMSミラーに比較して相対的に安価になるので、安価な表示装置を提供できるようになる。
なお、ここでは角度変換素子であるミラー161とミラー162で画像の水平方向の画角を拡大した。しかし、必要ならば、MEMSミラー138と眼140の間に、垂直方向の画角を拡大する角度変換素子を設けても構わない。また、画像の垂直方向の画角を拡大することだけが必要で、画像の水平方向の画角を拡大する必要が無ければ、角度変換素子であるミラー161とミラー162を用いなくてもよい。
(第4の実施の形態)
図7は、第4の実施の形態に係る表示装置の構成の一例を示した図である。
図7に示す第4の実施の形態に係る表示装置100dは、図1に示す第1の実施の形態に係る表示装置100と概ね同様の構成となっている。本実施の形態に係る表示装置100dは、集光レンズ126を備えなくてもよい。すなわち、MEMSミラー131は、各コリメータによって変換された平行光を反射してもよい。また、表示装置100dは、集光レンズ126の代わりにアパーチャ(図示せず)を備えてもよい。
表示装置100では、凹面ミラー133で反射された光が眼140に直接入射した。表示装置100dでは、凹面ミラー133で反射された光が導波路151に一旦入射している。導波路151に入射した光は、導波路151内を伝搬し、入射した位置とは異なる位置から出射する。導波路151から出射した光は、眼140に向かう。
図8は、導波路151と眼140の関係を模式的に示した図である。導波路151の動作原理を理解し易くするために、ここでは導波路151に対して垂直に入射する光700のみを示している。また、1方向のみの伝播方向を示している。
導波路151は、回折格子151a、151b及び面151c、151dを有している。回折格子151aは、第1回折格子の一例である。面151dは、反射面の一例である。回折格子151bは、第2回折格子の一例である。面151cと面151dとは、平行な関係を有している。導波路151を構成する材料は、入射する光に対して透明であればよい。導波路151を構成する材料として、ガラス、樹脂等、一般的な光学材料を用いることができる。ここでは屈折率1.5のガラスを用いた。また、回折格子151a、151bの形成方法には、エッチング、成形、等、一般的な方法を制約無く適用できる。ここでは、ナノインプリント工法を適用した。
導波路151に入射する光は回折格子151aによって回折され、回折光が生成される。回折格子151aの0次回折光は回折光701であり、+1次回折光は回折光702であり、−1次回折光は回折光703である。回折格子151aは、一定の格子周期を有する回折格子である。そのため、回折格子151aのどの領域に光700が入射しても、回折光702、703の回折角は一定である。
回折格子151aの格子形状は、単純なバイナリー型でもよい。また、回折格子151aの格子形状をブレーズ型とすることで、光の利用効率を高めることができる。すなわち、回折光701と回折光703は利用しないので、回折光701と回折光703の強度を弱めて、回折光702の強度を強めてもよい。
面151dに到達した回折光702が面151dで全反射するように、回折格子151aの周期を設定する。光700が入射する角度範囲、回折光702が図8における左側に伝播すること、等を考慮して回折格子151aの周期を設計すると、回折格子151aの周期はサブミクロンオーダーとなる場合がある。その場合には、光源に単一方向に偏光する光を出射するレーザを用いて、レーザから出射される光の偏光方向を回折格子の回折効率が低下しにくい方向に設定してもよい。これにより、光利用効率の高い表示装置となる。
面151dで全反射した回折光702は、面151cに形成された回折格子151bに向かう。面151cと面151dとが平行な関係を有しているので、面151dで全反射した回折光702は、面151cでも全反射する。図8においては、面151dで反射した回折光702が回折格子151bに入射する構成を示している。しかし、回折光702が、面151dと面151cで複数回全反射した後に回折格子151bに入射しても構わない。
回折格子151bも、回折格子151aと同様に、一定の格子周期を有する回折格子である。回折格子151bには、面151dで反射した回折光702が入射する。これにより、0次回折光704と−1次回折光706が生成される。
回折格子151bの格子周期と回折格子151aの格子周期とを実質的に同じ周期とすることで、+1次回折光702が回折格子151bに入射することで生成される−1次回折光706は、導波路151に入射する光700と同じ角度で導波路151から出射する。
図8においては、導波路151に対して光700が垂直に入射する場合を示しているが、光700が導波路151に対して斜めから入射した場合も、同様の関係が保たれる。
回折格子151bは、0次回折光704の強度を弱めて、回折光706の強度を強めてもよい。その場合には、回折格子151bの格子形状はブレーズ形状となる。また、格子の周期と入射する光の角度によっては、+1次回折光が生成されない場合がある。その場合には、回折格子151bがバイナリー型であっても、効率よく−1次回折光が生成される。
また、0次回折光704をある程度発生させてもよい。0次回折光704は、面151dで全反射し、面151dで全反射された後に回折格子151bに再度入射する。回折格子151bに再度入射した回折光704から、−1次回折光707が生成される。回折光706と回折光707とは同じ角度で導波路151から出射する。そのため、回折光706と回折光707は、導波路151から出射する位置は異なるが、眼140の網膜140cにおいて同じ位置に集光される。
回折格子151bに再度入射した回折光704から、−1次回折光707が生成されることで、導波路151に入射する光の大きさよりも導波路151から出射する光の大きさの方が大きくなる。
この場合には、眼140が動いても、視野から表示画像が消えにくくなる。そのため、観察者が違和感を覚えにくい表示装置を提供することができるようになる。
なお、回折格子151aを光700が入射する面(即ち面151c)に設けた例を示したが、回折格子151aを面151dに設けても構わない。回折格子151aと回折格子151bが共役光を発生させる関係にあれば、回折格子151aおよび回折格子151bを、それぞれ面151cおよび面151dのどちらに設けてもよい。
回折格子151aを面151cに設けた場合は、導波路151は透過型となる。回折格子151aを面151dに設けた場合には、導波路151は反射型となる。導波路151が反射型である場合には、回折格子151aを形成する領域に反射膜を設けることで、光の利用効率を高めることができる。
また、回折格子151aを面151dに設けた場合には、回折格子151aは反射型回折格子となる。そのため、回折格子151aの格子の深さを透過型回折格子の格子の深さよりも浅くできる。そのため、格子の周期がサブミクロン程度に微細となる場合には、回折格子151aを形成し易くなる。
また、回折格子151bを面151dに設けた場合、回折格子151bは透過型となる。表示装置100dが描画画像と外界の景色とを融合するオーギュメントリアリティー(AR)もしくはミクスドリアリティー(MR)の表示装置である場合、回折格子151bの回折効率は回折格子151aの回折効率よりも低くてもよい。また、導波路151に入射する光の大きさよりも導波路151から出射する光の大きさを大きくすることで、眼球が動いても視野から表示画像が消えにくくする場合でも、回折格子151bの回折効率は回折格子151aの回折効率よりも低くてもよい。これらの結果、回折格子151aの格子の深さと回折格子151bの格子の深さを同様の深さにすることが許容され、導波路151は製造し易くなる。これにより、安価な表示装置を提供することができるようになる。
(第5の実施の形態)
図1および図9を用いて、第5の実施の形態を説明する。図9は、第5の実施の形態における表示装置の一部を示す図である。本実施の形態における表示装置は、表示装置100の構成に加えて、制御部170を備える。制御部170は、光源111〜113の各出力を制御する。制御部170は、例えば集積回路で構成される。
制御部170が光源111〜113の出力を網膜140c上の光の大きさに対応して制御すると、より違和感のない画像が得られる。具体的には、網膜140c上の光が大きくなる程、光源111〜113の出力を高くするとよい。また、網膜140c上の光の面積に比例して光源111〜113の出力を高くした場合、最も違和感の少ない画像を得ることができる。ここでの違和感とは、画像の周辺部が暗くなり、その結果、画像は表示されているのにも拘わらず、あたかも視野が狭くなったように感じることである。
また、MEMSミラー131で走査された光は、網膜140c上を高速に移動する。そのため、制御部170が網膜140c上を光が移動する速度に応じて光源111〜113の出力を制御することで、より違和感のない画像を得ることができる。具体的には、網膜140c上を光が移動する速度に比例して、光源から出射される光の強度を制御することが好ましい。
光源の出力を、網膜140c上の光の大きさと網膜140c上を光が移動する速度に応じて制御することで、更に違和感のない画像を得ることができる。
また。ここでは、各光源から出射される光の一部を受光する光検出器を図示していない。光検出器は、各光源から眼140に至る光路中に設けてもよいし、各光源のパッケージの中に設けてもよい。光検出器を設ける位置に、別段制約は無い。
各光源から出射される光の一部を光検出器で受光し、光検出器から出力される信号を用いて光源の出力を制御することにより、光源から出射される光の強度を所望の値に精度良く設定できるようになる。
光源の出力を一定に保つための方法に特に制約は無い。光源の出力を一定に保つための方法には、光ディスク装置で採用されている方法、等、様々な既知の方法を適用することができる。
以上のように、本実施の形態に係る表示装置は、光源111〜113の出力を、網膜140c上の光の大きさに対応して制御することで、違和感のない画像を表示することができる。
(他の実施の形態)
なお、第1〜第5の実施の形態においては、RGBのフルカラーを表示するために3つの光源を用いた。しかし、表示する色がフルカラーである必要が無い場合には、光源の数を減らしても構わない。例えば、単色でも構わないのであれば、必要とされる色の光を発する1つの光源を用いればよい。その場合、光学系の大きさは簡素になり、小型の表示装置を提供できる。
また、光源はレーザに限定されるものではなく、発光ダイオードや有機EL(Electroluminescence)等、他の構成の光源を用いてもよい。眼に入射させる光量の単位はμWなので、他の一般的な表示装置に比べると格段に少ない光量の光源で構わない。しかし、光学的に等価的な発光点の光量の単位は、mWであることが必要である。そのため、広い面積の光源の上部にマイクロレンズアレイを設ける、もしくはスーパールミネッセントダイオードのように発光層の厚みを厚くする構造とする等を適用してもよい。これにより、レーザではない光源を用いた場合でも、明るい表示装置を提供できる。
また、MEMSミラー131の方式には、圧電式、電磁式、静電式等、色々な方式がある。しかし、特に制約は無く、どのような方式のものでも用いることができる。
また、角度変換素子132は、透過型、反射型や回折型等、どの型で構成してもよい。
また、凹面ミラー133は、自由曲面ミラーとしたが、ホログラフィック素子でもよい。ホログラフィック素子にすることで、表示装置100を小型にできる。また、凹面ミラー133は反射型に限定されるものではない。凹面ミラー133は、透過型のレンズにしてもよく、必要な光学系の大きさに応じて、適切な構成にすればよい。
また、図1に示した表示装置100の画素数、フレームレート、等は一例であって、必要な仕様に応じて適宜変更可能である。
また、光源111、112、113から出射される光は、それぞれコリメートレンズ121、122、123で平行光に変換された後に合波されている。しかし、光源111、112、113から出射される光は、合波された後に平行光に変換されてもよい。また、合波にはプリズムを用いたが、平行平板や他の形状の光学部材を用いてもよい。
また、表示装置100にジャイロセンサー等のセンサーを設けて、顔の向きを検出し、顔の向きに応じて、表示する画像データをシフトさせてもよい。例えば画像の周辺部をはっきりと見たいと考えて、顔を注視する方向に動かしたときには、注視した方向の画像を人間の視野の中心付近に表示する。この表示方法を適用することにより、人間が実際の日常生活で眼から周囲の情報を得ているのと同じ感覚で画像を見ることができるようになる。
本開示の表示装置は、業務支援、エンターテインメント、ゲーム等の様々な用途において、据え置き型ディスプレイとは異なる価値を提供可能な表示装置全般に適用することが可能である。特に、本開示の表示装置は、ヘッドマウントディスプレイやヘッドアップディスプレイなどの虚像を観察者に視認させる表示装置に適用可能である。
100,100b〜100d 表示装置
111,112,113 光源
121,122,123 コリメートレンズ(第1光学系の一例)
124,125 プリズム
126 集光レンズ(第3光学系の一例)
131,137 MEMSミラー(第1ミラーの一例)
131a 反射面
132 角度変換素子(変換素子の一例)
132a 第1の透過面
132b 第2の透過面
133,136 凹面ミラー(第2光学系の一例)
138 MEMSミラー(第2ミラーの一例)
140 眼
140a 水晶体
140b 硝子体
140c 網膜
170 制御部

Claims (12)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射される前記光を平行光もしくは収束光に変換する第1光学系と、
    第1軸周りに回動しながら、前記第1光学系を経た光を反射する第1ミラーと、
    中心部と、前記中心部よりも外側の周辺部とを有し、前記第1ミラーで反射された光の進行方向を変換する変換素子と、
    前記変換素子を経た光を偏向させる第2光学系と、
    前記第1軸と直交する第2軸周りに回動しながら、前記第1光学系を経た光を反射する第2ミラーと、を備え、
    前記変換素子は、前記第1ミラーで反射された前記光の進行方向の角度変化が前記中心部に比べて前記周辺部で大きくなるように、前記光の進行方向を変換する、表示装置。
  2. 前記光源は、レーザである、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第2光学系は、前記変換素子を経た前記光を、観察者の眼に向かわせるように偏向させる、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記第1光学系は、前記光源から出射される光を平行光に変換するコリメートレンズを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記第1光学系は、前記光源から出射される光を収束光に変換する集光レンズを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記変換素子は、前記中心部に対応した領域において、前記第1ミラーで反射された前記光が入射する平面を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記変換素子は、互いに対向する第1自由曲面と第2自由曲面とを有する凹レンズであり、
    前記第1自由曲面および前記第2自由曲面は、それぞれ、前記平面を含む、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記変換素子は、前記第1ミラーで反射された前記光を反射する、凸形状の反射面を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
  9. 前記第1ミラーと前記第2ミラーは一体化されている、請求項1〜8のいずれかに記載の表示装置。
  10. 前記第2光学系は、第1回折格子と、反射面と、第2回折格子とを有する導波路を有し、
    前記第1回折格子は、前記変換素子を経た前記光を回折させ、
    前記反射面は、前記第1回折格子により回折された光を反射し、
    前記第2回折格子は、前記反射面により反射された光を回折させる、請求項1に記載の表示装置。
  11. 前記眼の網膜上の光の大きさに応じて前記光源の出力を制御する制御部を備える、請求項3に記載の表示装置。
  12. 前記眼の網膜上を移動する光の速度に応じて前記光源の出力を制御する制御部を備える、請求項3に記載の表示装置。
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