JP2001004955A - 映像表示装置 - Google Patents
映像表示装置Info
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- JP2001004955A JP2001004955A JP11174970A JP17497099A JP2001004955A JP 2001004955 A JP2001004955 A JP 2001004955A JP 11174970 A JP11174970 A JP 11174970A JP 17497099 A JP17497099 A JP 17497099A JP 2001004955 A JP2001004955 A JP 2001004955A
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Abstract
像表示装置用の光学系。 【解決手段】 映像表示素子24と、走査手段23と、
投影光学系とからなり、投影光学系がプリズム部材30
を少なくとも1個有し、プリズム部材30は、光束をプ
リズム部材に入射させる透過面31と、光束をプリズム
部材内で反射させる反射面32、31、33、光束をプ
リズムから射出する透過面34の少なくとも3面を有し
ており、プリズム部材30での反射回数の合計が3回以
上で、プリズム部材30の反射面の少なくとも1面が光
学的パワーを有し、光軸に対して偏心しており、逆光線
追跡で、瞳21と像面である映像表示素子24の間に投
影光学系30と走査手段23が配置され、瞳21からの
光線はプリズム部材30を経て走査手段24に至る。
Description
し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能
にする頭部又は顔面装着式映像表示装置に関する。
部装着式映像表示装置(いわゆるHMD)の従来技術に
は次のものがある。
図33に示すように、レーザからの光束をA−O変調器
で変調し、その変調光は多角形走査装置(ポリゴンミラ
ー)で1次元方向に走査され、2枚の中継ミラーを経て
光ファイバリボンの入射端に入射され、その出射端から
その1次元走査像が出射する際に光ファイバリボンの出
射端が振動されて2次元走査像が形成され、その走査像
が投影光学系と凹面鏡を経て観察者眼球内に投影される
ことにより、映像が表示される。
34に示すように、LEDアレイからの光束が対物レン
ズを経て回転反射鏡(ポリゴンミラー)でLEDアレイ
の配置方向と直角な方向に走査され、かつ、左右の観察
光路に分けられ、それぞれ固定反射鏡を経て中間実像を
形成して接眼レンズにより観察者の左右の眼球に走査像
が投影されることにより、両眼に映像が表示される。
の従来技術1の場合、光学系は、凹面鏡1個+光ファイ
バリボンの後のレンズ5個(投影光学系)+光ファイバ
リボン1個+中継ミラー2個+ポリゴンミラー1個+レ
ンズ1個(リレーレンズ)+光源1個(レーザ)の計1
2個以上の光学部品が必要である。
には、光源1個+レンズ5個+ミラー1個+ポリゴンミ
ラー1個の計8個の光学部品が必要で、両眼用には、光
源1個+レンズ7個+ミラー2個+ポリゴンミラー1個
の計11個の光学部品が必要となる。
構成する部品点数が非常に多いので、各部品の位置調整
が大変である。
ラー等で構成される光学系全体の大きさが大きいので、
顔面に装着するHMD光学系としては不適切である。
決するためになされたものであり、その目的は、少ない
光学素子によって構成された小型な走査型映像表示装置
用の光学系を提供することである。
明の第1の映像表示装置は、映像を表示する映像表示素
子と、前記映像表示素子を発する光を走査する走査手段
と、前記映像表示素子によって形成され前記走査手段に
より走査された映像を投影する投影光学系とからなる映
像表示装置において、前記投影光学系が、1より大きな
屈折率の媒質で構成されたプリズム部材を少なくとも1
個有し、前記プリズム部材は、光束をプリズム部材に入
射させる透過面と、光束をプリズム部材内で反射させる
反射面、光束をプリズムから射出する透過面の少なくと
も3面を有しており、前記投影光学系が含む前記プリズ
ム部材での反射回数の合計が3回以上で、前記プリズム
部材の反射面の少なくとも1面が光学的パワーを有し、
光軸に対して偏心しており、逆光線追跡で、瞳と像面で
ある映像表示素子の間に前記投影光学系と前記走査手段
が配置され、瞳からの光線は少なくとも前記プリズム部
材を経て前記走査手段に至ることを特徴とするものであ
る。
射回数の合計が3以上ということであり、各プリズム部
材で各3回以上反射するということではない。
が対応する。
する。3回以上の反射による折り畳みの効果で、光学系
を小型化することができる。また、光学的パワーを有し
光軸に対して偏心(displacementあるいはtilt)した反
射面は、レンズ作用とミラー作用を持つので、光学系を
構成する部品点数を削減することができる。
て偏心した反射面をプリズム部材の1面として構成する
と、瞳からの光線が透過面で屈折されるので、光学的パ
ワーを有し光軸に対して偏心した反射面以降への軸外光
線の入射光線高を低く設定することができる。そのた
め、光学系を小型にできると共に、より大きな画角を実
現することができる。また、軸外光線の従属光線高も低
くなるので、コマ収差等の発生を抑制することもでき
る。
しく制御しなければならないので、組み立て調整作業が
大変になる。しかし、反射面をプリズム部材の1面とし
て構成すれば、この反射面の調整作業が削減できる。
像表示装置において、投影光学系が含むプリズム部材で
の反射回数の合計が4回以上であることを特徴とするも
のである。なお、複数のプリズム部材がある場合、反射
回数の合計が4以上ということであり、各プリズム部材
で各4回以上反射するということではない。
11が対応する。
する。反射回数を4回以上とすることで、折り畳みによ
る光学系の小型化の効果を更に大きくすることができる
し、収差補正上も好ましい。
像表示装置において、投影光学系の反射面が光学的パワ
ーを有することを特徴とするものである。
が対応する。
する。レンズ作用とミラー作用の両方を持つ反射面が3
面以上あると、光学系の小型化の効果が更に大きくな
る。また、投影光学系のパワーの主体を反射作用に持た
せるので、投影光学系での色収差の発生が少なくなる。
像表示装置において、投影光学系が、反射面の少なくと
も1面と透過面の少なくとも1面が同一面にて形成され
た透過と反射の兼用面を備えていることを特徴とするも
のである。
が対応する。
する。透過と反射という2つの作用を同一面で行うの
で、光学系を構成する面数を削減し、光学系を単純で小
型なものにすることができる。
像表示装置において、少なくとも1つのプリズム部材
が、瞳から映像表示素子に向かう逆光線追跡で、少なく
とも、プリズム部材へ入射する第1透過面、光学的パワ
ーを有し光軸に対して偏心した第1反射面、第2反射
面、プリズム部材から射出する第2透過面を含み、少な
くとも第1透過面と第2反射面が同一の兼用面であるこ
とを特徴とするものである。
が対応する。
する。第1透過面と第2反射面を別の面として構成する
と、次の不具合が発生する。すなわち、第1透過面と第
2反射面を別の面として構成するには、第2反射面を第
1透過面から離れた別の位置に形成する必要がある。こ
のため、第1反射面と第2反射面の間隔を大きくした
り、第1反射面での反射角度を大きくする必要がある。
その結果、光学系が大型化したり、他の面で補正しきれ
ないような大きな偏心収差が第1反射面で発生する。こ
の第1透過面と第2反射面を兼用面とすることで、この
不具合を解消できる。
像表示装置において、逆光線追跡で、第2反射面におけ
る反射が全反射であることを特徴とするものである。
が対応する。
する。第2反射面における反射を全反射ではなく、反射
膜での反射により行おうとすると、以下の不具合が生ず
る。すなわち、第1透過面と第2反射面は兼用面である
ので、第2反射面用の反射膜を第1透過面用の透過領域
と離れた別の位置に形成する必要がある。このため、第
1反射面と第2反射面の間隔を大きくしたり、第1反射
面での反射角度を大きくする必要がある。その結果、光
学系が大型化したり、他の面で補正しきれないような大
きな偏心収差が第1反射面で発生する。この第2反射面
での反射を全反射とすることで、この不具合を解消する
ことができる。また、反射膜を作製する必要がなくな
り、コストが削減できる。
像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表示素
子に向かう逆光線追跡で、少なくとも、プリズム部材へ
入射する第1透過面、光学的パワーを有し光軸に対して
偏心した第1反射面、第2反射面、第3反射面、プリズ
ム部材から射出して走査手段に至る第2透過面を含み、
第1透過面と第2反射面が同一の兼用面であり、第2反
射面と第3反射面の間に中間像を形成することを特徴と
するものである。
対応する。
する。少なくとも、第1透過面、第1反射面、第2反射
面の少なくとも3面の光学作用により瞳からの光を中間
像として結像する光学系を構成し、第3反射面、第2透
過面の少なくとも2面の光学作用で中間像を走査手段に
導く光学系を構成するので、それぞれの光学系の収差補
正を良好に行うことができる。また、第1透過面と第2
反射面が兼用面なので、少なくとも4面構成で瞳からの
光を中間像として結像する光学系と中間像を走査手段に
導く光学系とを構成することができる。光学系を構成す
る面が少ないので、光学系を小型化できる。また、光学
系を成形で製作する際の型が少なくて済むので、製作コ
ストが下がる。また、逆光線追跡で、瞳から走査手段に
至る光学系が、反射作用を主体に構成されているので、
色収差の発生が少ない。
像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表示素
子に向かう逆光線追跡で、走査手段で反射した後、プリ
ズム部材の第4反射面を経て映像表示素子に結像するこ
とを特徴とするものである。
する。
する。逆光線追跡で、映像表示素子に結像する投影光学
系が反射作用を中心に構成されているので、色収差の発
生が少ない。また、少なくとも4回の反射による折り畳
みの効果で投影光学系を小型化できる。また、逆光線追
跡で、走査手段の前の透過面と走査手段の後の反射面を
プリズム部材に形成する際に、1つの型で形成すること
ができる。また、走査手段と映像表示素子を近い位置に
配置することができるので、光学系の突出量が減る。ま
た、本発明の光学系をHMD光学系として使用する場
合、走査手段と映像表示素子をプリズム部材の上に配置
することができるので、光学系全体の重量バランスが良
くなる。
像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表示素
子に向かう逆光線追跡で、走査手段で反射した後、少な
くとも、第3透過面、第4透過面を経て映像表示素子に
結像することを特徴とするものである。
する。
する。走査手段と映像表示素子の間隔が確保できるの
で、映像表示素子に必要な光束の発散角を小さくでき
る。また、走査手段から映像表示素子に至る光学系を、
少なくとも、2面構成にできるので、映像表示素子光の
配光特性を補正することができる。
映像表示装置において、投影光学系が、第1プリズム部
材と第2プリズム部材を含み、瞳から映像表示素子に向
かう逆光線追跡で、第1プリズム部材が、第1プリズム
部材へ入射する第1透過面、光学的パワーを有し光軸に
対して偏心した第1反射面、第2反射面、第1プリズム
部材からの射出面を含み、第2プリズム部材が、第2プ
リズム部材への入射面、第3反射面、第2プリズム部材
から射出して走査手段に至る第2透過面、を含み、第1
透過面と第2反射面が同一面であり、第2反射面と第3
反射面の間に中間像を形成することを特徴とするもので
ある。
する。
する。中間像に近い位置にある第1プリズム部材の射出
面と第2プリズム部材への入射面で、ディストーション
や瞳収差の制御を効率良く行うことができるので、直線
走査性や等速走査性を向上させることができる。
第10の映像表示装置において、第2反射面での反射が
全反射であることを特徴とするものである。
対応する。
表示装置と同じである。
映像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表示
素子に向かう逆光線追跡で、少なくとも、プリズム部材
へ入射する第1透過面、光学的パワーを有し光軸に対し
て偏心した第1反射面、第2反射面、第3反射面、第4
反射面、プリズム部材から射出して走査手段に至る第2
透過面を含み、第1透過面と第2反射面、第3反射面と
第2透過面が同一面であり、第2反射面と第4反射面の
間に中間像を形成することを特徴とするものである。
が対応する。
する。反射作用を主体に構成されているので、色収差の
発生が少ない。また、少なくとも、第1透過面、第1反
射面、第2反射面の3面以上で瞳からの光を中間像とし
て結像する光学系を、少なくとも、第4反射面、第2透
過面の2面以上で中間像を走査手段に導く光学系を構成
するので、収差補正を良好に行うことができる。また、
第1透過面と第2反射面、第3反射面と第2透過面の2
個所が兼用面なので、少なくとも4面構成で6面の光学
作用を持たせることができる。光学系を構成する面が少
ないので、光学系を小型化できる。また、成形で製作す
る際の型が少なくて済むので、製作コストが下がる。ま
た、少なくとも4回反射させているので、折り畳みの効
果で光学系を小型化できる。
の映像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表
示素子に向かう逆光線追跡で、走査手段で反射した後、
少なくともプリズム部材へ入射する第3透過面、第5反
射面、プリズム部材を射出する第4透過面を経て映像表
示素子に結像し、第3反射面と第2透過面と第3透過面
が同一面であることを特徴とするものである。
が対応する。
する。第1透過面と第2反射面、第3反射面と第2透過
面と第3透過面の2個所が兼用面なので、少なくとも6
面構成で9面の光学作用を持たせることができる。光学
系を構成する面が少ないので、光学系を小型化できる。
また、成形で製作する際の型が少なくて済むので、製作
コストが下がる。また、走査手段から映像表示素子に至
る光学系を、少なくとも2面構成にできるので、映像表
示素子光の配光特性を補正することができる。
の映像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表
示素子に向かう逆光線追跡で、走査手段で反射した後、
少なくともプリズム部材へ入射する第3透過面、第5反
射面、プリズム部材を射出する第4透過面を経て映像表
示素子に結像し、第3反射面と第2透過面と第3透過面
と第4透過面が同一面であることを特徴とするものであ
る。
対応する。
する。第1透過面と第2反射面、第3反射面と第2透過
面と第3透過面と第4透過面の2個所が兼用面なので、
少なくとも5面構成で9面の光学作用を持たせることが
できる。光学系を構成する面が少ないので、光学系を小
型化できる。また、成形で製作する際の型が少なくて済
むので、製作コストが下がる。
の映像表示装置において、投影光学系が、第1プリズム
部材と第2プリズム部材を含み、瞳から映像表示素子に
向かう逆光線追跡で、第1プリズム部材が、第1プリズ
ム部材へ入射する第1透過面、光学的パワーを有し光軸
に対して偏心した第1反射面、第2反射面、第1プリズ
ム部材から射出する第2透過面を含み、第2プリズム部
材が、第2プリズム部材へ入射する第3透過面、第3反
射面、第4反射面、第2プリズム部材から射出して走査
手段に至る第4透過面、走査手段から第2プリズム部材
に入射する第5透過面、第5反射面、第2プリズム部材
から射出して映像表示素子に至る第6透過面を含むこと
を特徴とするものである。
が対応する。
する。中間像付近に第1プリズム部材の射出面である第
2透過面と第2プリズム部材の入射面である第3透過面
を配置できるので、ディストーションや瞳収差の制御を
効率良く行うことができ、直線走査性や等速走査性を向
上させることができる。
映像表示装置において、投影光学系が、瞳から映像表示
素子に向かう逆光線追跡で、入射瞳と走査手段が略共役
な位置関係にあり、投影光学系内で一度中間結像し、入
射瞳から中間像までの光学系と、中間像から走査手段ま
での光学系が中間像に対して対称な構成となっているこ
とを特徴とするものである。ここでいう、中間像に対し
て対称な構成とは、折り曲げ光路が、中間像に関して点
対称や面対称であることや、パワー配分(正か負か)
が、中間像に関して対称であること等をさす。
が対応する。
する。図1のように、投影光学系を接眼光学系2とリレ
ー光学系3で構成する。走査手段4が瞳位置付近にある
ので、順追跡で瞳1に投影される光がけられないし、走
査手段4の大きさを小さくすることができる。なお、図
1は説明のための概念図なので、説明しやすいように音
響光学偏向器AODのような透過型の走査手段の場合に
ついて説明している。また、この図は2次元走査手段を
使用する場合の説明図である。
から中間像7までの光学系(接眼光学系2)と中間像7
から走査手段4までの光学系(リレー光学系3)が対称
な構成だと、それぞれの光学系で発生する収差が打ち消
しあうので、投影光学系全体の収差を効果的に補正する
ことができる。
7〜16の映像表示装置において、投影光学系が、映像
表示素子光を集光光学系で略コリメートし、瞳と略共役
な位置の走査手段に導き、走査手段で走査した光をリレ
ー光学系で中間像として結像し、中間像を接眼光学系で
瞳に導く構成で、逆光線追跡で、投影光学系が、入射瞳
と前記走査手段の間に少なくとも3面の光学的パワーを
持つ反射面を有し、逆光線追跡で、接眼光学系が少なく
とも2面の反射面を有し、リレー光学系が少なくとも1
面の反射面を有し、入射瞳からの光に対する2回目の反
射面と、走査手段の手前の最後の反射面の間に中間像を
形成することを特徴とするものである。
が対応する。
する。図1で、収差補正上、逆光線追跡で、接眼光学系
2は少なくとも3面の光学作用を受け中間像を形成し、
リレー光学系3は少なくとも2面の光学作用による収束
作用を受け走査手段に導かれることが望ましい。この第
17の映像表示装置の構成とすることで、逆光線追跡
で、接眼光学系2は、少なくとも透過屈折面による作用
と少なくとも2面の光学的パワーを有する反射面の少な
くとも合計3面の光学作用面を有する。また、リレー光
学系3は、少なくとも1回の光学的パワーを有する反射
面と少なくとも1回の屈折透過面作用の少なくとも合計
2面の光学作用面を有する。したがって、収差補正上好
ましい。
の映像表示装置において、投影光学系が、逆光線追跡
で、瞳からの光を中間像として形成する接眼光学系が少
なくとも2面の反射面を有し、中間像からの光を走査手
段に導くリレー光学系が少なくとも2面の反射面を有す
ることを特徴とするものである。
が対応する。
する。偏心収差を完全に補正するには、瞳からの光を中
間像として形成する接眼光学系が少なくとも2面の反射
面を有し、中間像からの光を走査手段に導くリレー光学
系が少なくとも2面の反射面を有することが望ましい。
これは、特に、ディストーションを制御し、電気的像歪
み補正なしに直線走査・等速走査をするために重要であ
る。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡で、入射
瞳から投影光学系に入射した光は、一度中間像として結
像した後に、入射瞳と略共役な位置の走査手段を経て映
像表示素子に結像し、走査手段の走査方向における入射
瞳から投影光学系に入射する半画角θと、走査手段の走
査方向における映像表示に必要な走査手段の片側振れ角
φが次式を満たすことを特徴とするものである。
い。走査手段の振れ角の一部を利用して映像表示を行う
場合は、映像表示に使うのが±φということである。
この映像表示装置は後記の実施例1〜11が対応する。
する。光学系を図1のように構成するとする。このよう
な光学系における最適な瞳倍率=射出瞳径/入射瞳径を
考える。図1の場合は、瞳収差の影響を除けば、スキャ
ナ有効径=瞳径である。しかし、ポリゴンミラーやガル
バノミラーのような反射型の走査手段4は、一般に、図
2のように、光軸(軸上主光線)と基準反射面が角度を
なすために、ミラーの面積が図1の場合より大きくなっ
てしまうし、偏心光学系の場合は瞳も偏心しているの
で、瞳径を定義し難い。そこで、逆追跡で、リレー光学
系3から走査手段4に入射する半画角2φと、瞳1から
接眼光学系2に入射する半画角θとの比を近似的瞳倍率
と考える。
うに、走査する面内におけるθとφを考える。2次元ス
キャンの場合は、主走査方向と副走査方向の直交する2
つの面内でのθとφを考える。
手段からリレー光学系に入射する角度が大きくなりす
ぎ、リレー光学系等での収差補正が困難になる。下限の
0.1を越えると、同じ中間像の大きさを得るにはリレ
ー光学系の焦点距離を大きくする必要があり、光学系を
小型化するのが困難になる。
の映像表示装置において、次式を満たすことを特徴とす
るものである。
する。図1、図2の光学系では、順追跡において、リレ
ー光学系でマイナスのディストーションが発生し、接眼
光学系でプラスのディストーションが発生する。正弦波
状に振動するミラーを走査手段として利用する場合、電
気的像歪み補正なしに等速走査するには、投影光学系で
プラスのディストーションを発生させfアークサインθ
レンズとすることが必要である(2φが20°程度以下
の場合)。φが大きいと、リレー光学系で発生するマイ
ナスのディストーションが大きくなり、投影光学系全体
でプラスのディストーションを発生させるfアークサイ
ンθレンズの設計が困難になる。よって、上記条件式の
上限1.7を満足することが望ましい。また、顔面に装
着するHMD用の光学系として小型化するためには、下
限の0.25を満足することが望ましい。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡におい
て、入射瞳から入射した光線が中間像を形成する際に、
入射瞳から中間像に入射する主光線が収束状態であるこ
とを特徴とするものである。
が対応する。
する。図3に示すように、逆光線追跡において、中間像
7に入射する主光線が収束状態だと、接眼レンズ2から
中間像7、リレーレンズ3を経て走査手段4に至るまで
の光束の有効径を小さくすることができる。また、中間
像7からリレーレンズ3に入射する主光線が収束状態な
ので、リレーレンズ3と走査手段4の間隔を小さくする
ことができる。そのため、光学系を小型化できる。
像が軸上主光線に対して傾斜しているので、中間像に対
する主光線の入射角では収束具合は規定できない。そこ
で、各光束の主光線の入射角と軸上主光線の入射角の差
で限定する。この場合、逆光線追跡において、入射瞳か
ら入射した光線が中間像に入射する入射角と軸上光線の
入射角の差が20°以内であることが望ましい。逆光線
追跡において、接眼光学から中間像へ20°以上の大き
な角度で入射させると、リレー光学系の収差補正が困難
になる。よって、この条件を満足することが望ましい。
映像表示装置において、投影光学系が、プリズム部材を
1個含むことを特徴とするものである。
11が対応する。
する。1つのプリズム部材で投影光学系を構成できれ
ば、光学系の部品点数と位置調整作業が減るので、コス
トが下がり、製作時に性能を確保するのも容易になる。
10、15、16の映像表示装置において、投影光学系
が、プリズム部材を少なくとも2個含み、 1≧y' /y>0.7 ・・・(2) を満たすことを特徴とするものである。ここで、yは光
学系における中間像高、y' は2つのプリズム部材が対
向する面における最軸外光束の主光線高である。
10が対応する。
する。上記条件式は、プリズム部材が中間像付近で2つ
のプリズム部材に分割されていることを意味する。中間
像付近は、光束が細く各画角の光束の位置が異なる。こ
の箇所で光学系を2つのプリズム部材に分割すれば、2
つのプリズム部材の中間像に対する面により、ディスト
ーションや瞳収差を効果的に補正することができる。特
に、電気的像歪み補正なしに直線走査や等速走査を行う
ために、光学系をfθレンズやfアークサインθレンズ
にする際には、この面でのディストーションの補正が重
要になる。中間像付近で2つのプリズムに分割する場
合、中間像の位置に拡散板等の瞳拡大作用を持つ光学素
子を置けば、順追跡で、映像表示素子から中間像までは
小さな瞳径に対して光学系を構成すればよいので、光学
系の設計が容易になる。
の映像表示装置において、投影光学系が、プリズム部材
を2個含み、逆光線追跡で、瞳から第1プリズム部材と
第2プリズム部材を経て前記映像表示素子に至るとき、
第2プリズム部材内に中間像を形成していることを特徴
とするものである。
10が対応する。
する。逆光線追跡で、瞳と投影光学系の間隔を確保しよ
うとすると、接眼光学系の焦点距離をある程度大きくす
る必要があるので、接眼光学系と中間像の間隔はある程
度必要になる。この場合に、投影光学系全体を小型化す
るには、第2プリズム内に中間像を形成する必要があ
る。本発明の光学系をHMD光学系として利用する場
合、アイリリーフを確保する必要があるので、この点は
特に重要となる。
7〜16の映像表示装置において、プリズム部材の屈折
率が1より大きな媒質のd線(587.56nm)での
屈折率をNd とするとき、 2.0>Nd >1.4 ・・・(3) ことを特徴とするものである。
が対応する。
する。プリズム部材は、透明度が高く加工性の問題の少
ない光学ガラス又は光学プラスチックで形成するのが好
ましい。この条件を外れると、媒質の透明度が低く、加
工性も悪くなる。
の映像表示装置において、プリズム部材が、光学プラス
チックであることを特徴とするものである。
が対応する。
する。プリズム部材を光学プラスチックで構成すれば、
コストと重量が削減できる。この場合、アモルファスポ
リオレフィン等のような低吸湿材料を用いれば、湿度変
化に対しても結像性能の変化が少なくて望ましい。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡における
第1透過面が、第1反射面に対して凸面を向けているこ
とを特徴とするものである。
が対応する。
する。第1透過面が第1反射面側に凸面を向けた負パワ
ーの場合、第1反射面で反射後に第2反射面(第1透過
面との兼用面)で内部反射する際に、第1反射面で発生
するコマ収差と像面湾曲の補正を行うことができる。ま
た、第1反射面で反射後に第2反射面(第1透過面との
兼用面)で内部反射する際に、この内部反射を全反射に
しやすくなる。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡における
第1反射面が、正のパワーを有するように第1透過面側
に凹面を向けた形状に構成されていることを特徴とする
ものである。
が対応する。
する。逆光線追跡において、この第1反射面の正パワー
により、瞳からプリズム部材に発散状態で入射する主光
線の発散状態を小さくすることができる。そのため、第
1反射面以降の光束径を小さくし、光学系を小型化する
ことができる。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡で、軸上
主光線の第1透過面への入射角θ1 が、 20>θ1 >−30 〔°〕 ・・・(4) を満たすことを特徴とするものである。ただし、入射角
θ1 は法線に対して反時計回りが正とする。
が対応する。
する。この条件式の下限の−30°を越えると、第1透
過面で発生する倍率の色収差が大きくなる。上限の20
°を越えると、第1反射面で反射後、第2反射面(第1
透過面との兼用面)で全反射させるために、第1反射面
の傾斜角を非常に大きくする必要が生じ大きな収差が発
生するようになる。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡で、軸上
主光線の第1反射面への入射角θ2 が、 40>θ2 >5 〔°〕 ・・・(5) を満たすことを特徴とするものである。ただし、入射角
θ1 は法線に対して反時計回りが正とする。
が対応する。
する。この条件式の上限の40°を越えると、第1反射
面の突出量が大きくなり、また、第2反射面での反射位
置までの距離が大きくなるので、光学系が大型化する。
また、他の面で補正しきれない程の偏心収差(特に偏心
によるコマ収差)が発生するので、第2反射面で発生す
る収差を少ない面数で補正するには、上限を越えないこ
とが望ましい。また、下限の5°を越えると、第1反射
面での反射光が瞳方向に戻るので、光学系が構成できな
くなる。
7〜16の映像表示装置において、第1透過面と第2反
射面との兼用面が、光学的パワーを与えかつ偏心収差を
補正する非回転対称な面形状に形成されていることを特
徴とするものである。
が対応する。
する。軸上主光線に対して偏心している面を使用した光
学系では、偏心した面に対する入射角が斜めになるた
め、軸上光線でも偏心によるコマ収差、非点収差等が発
生する。非回転対称面により、この偏心収差、特に非点
収差の補正を効果的に行うことができる。また、回転非
対称な面を使用することで、主走査方向と副走査方向の
両方でfアークサインθレンズを実現するのが容易にな
る。
7〜16の映像表示装置において、第1反射面が、光学
的パワーを与えかつ偏心収差を補正する非回転対称な面
形状に形成されていることを特徴とするものである。
が対応する。
する。軸上主光線に対して偏心している面を使用した光
学系では、偏心した面に対する入射角が斜めになるた
め、軸上光線でも偏心によるコマ収差、非点収差等が発
生する。非回転対称面により、この偏心収差、特に非点
収差の補正を効果的に行うことができる。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡におい
て、走査手段の直前の反射面が、光学的パワーを与えか
つ偏心収差を補正する非回転対称な面形状に形成されて
いることを特徴とするものである。
が対応する。
する。少ない光学作用面で図1のような構成にするに
は、逆光線追跡で、スキャナ直前の反射面にリレー光学
系の主たる光学パワーを持たせるとよい。スキャナに適
切な角度で光線を入射させるために、一般にこの面は軸
上主光線に対して偏心しているので、軸上光線でも偏心
によるコマ収差、非点収差等が発生する。非回転対称面
により、この偏心収差、特に非点収差の補正を効果的に
行うことができる。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡におい
て、走査手段の直後の反射面が、光学的パワーを与えか
つ偏心収差を補正する非回転対称な面形状に形成されて
いることを特徴とするものである。
が対応する。
する。少ない光学作用面で図1のような構成にするに
は、逆光線追跡で、スキャナ直後の反射面に集光光学系
の主たる光学パワーを持たせるとよい。光学系を小型に
する構成上、一般にこの面は軸上主光線に対して偏心し
ているので、軸上光線でも偏心によるコマ収差、非点収
差等が発生する。非回転対称面により、この偏心収差、
特に非点収差の補正を効果的に行うことができる。ま
た、LDのように楕円状の断面形状を持つ光を出す映像
表示素子を使用する場合、ビーム整形を行うことができ
るので、映像表示素子光の利用効率が向上する 本発明の第35の映像表示装置は、第31〜34の映像
表示装置において、回転非対称な面形状が、対称面を1
面のみ有する自由曲面形状にて構成されていることを特
徴とするものである。
が対応する。
する。本発明で使用する自由曲面とは、以下の式(a)
で定義されるものである。なお、その定義式のZ軸が自
由曲面の軸となる。
項である。
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例え
ば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7 、
C9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C
27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0に
することによって可能である。この場合、両眼視用HM
Dの左眼用光学系と右眼用光学系を共通化することがで
き、製作性が良い。
よって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自
由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、
C5、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C
23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項
の係数を0にすることによって可能である。
対称面方向に偏心させることで、偏心により発生する非
回転対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性も
向上させることができる。
7〜16の映像表示装置において、投影光学系が回折作
用を持つ面を備えていることを特徴とするものである。
対応する。
する。DOE(回折光学素子)はスペースをとることな
く各種の収差補正を行うことができるので、光学系の小
型化に有効である。特に、DOEを使用せずに色収差を
制御する場合は、複数の硝材から構成される複数の光学
素子により補正を行う必要があるので、以下のようにい
くつかの問題が生ずる: 問題 投影光学系を複数の部材に分割できる構成にす
る必要があるので、光学系設計上の制約条件となり、小
型な光学系の設計を困難にする, 問題 効果的に色収差の補正を行うにはガラス材料を
使用する必要があるので、光学系の重量が増加する。こ
の重量の増加は、光学系を小型軽量にする必要があるH
MD光学系の場合に、特に問題となる。
合は、DOEで発生する色収差は全く関係ないので、D
OEにより発生する色収差を気にすることなく効果的に
収差補正を行うことができる。また、反射作用を主体と
した光学系の場合、色収差はほとんど発生しない。
や、図4のような構成によりダイクロイックミラー8で
赤色、緑色、青色の複数波長のカラー映像表示素子の画
素R,G,Bを合成する場合(図4は逆光線追跡の
図)、投影光学系の軸上の色収差、倍率の色収差を共に
良好に補正しておくことが好ましい。この場合、DOE
で色収差の補正を行うのが、光学系の小型化の点で最も
好ましい。
色、青色の複数波長のカラー映像表示素子の画素R,
G,Bを合成する場合、逆光線追跡で、投影光学系の光
軸方向の結像位置が波長により異なるようにしておくの
が好ましい。この場合、DOEで色収差の制御をするの
が、光学系の小型化の点で最も好ましい。
色、青色の複数波長のカラー映像表示素子の画素R,
G,Bを合成する場合、逆光線追跡で、光軸と垂直な面
内で投影光学系の結像位置が波長により異なる必要があ
る。この場合、DOEで軸上の色収差の補正と倍率の色
収差の制御をするのが、光学系の小型化の点で最も好ま
しい。
の映像表示装置において、投影光学系の透過面の表面が
透過型のDOEを兼ねるか、あるいは、投影光学系の反
射面の表面が反射型のDOEを兼ねるか、あるいは、走
査手段のミラー反射面が反射型のDOEを兼ねるという
ように投影光学系あるいは走査手段の表面がDOEを兼
ねることを特徴とするものである。
対応する。
する。新たな光学素子を追加する必要がないので、部品
点数の増加に伴う光学系の大型化やコストアップがな
い。また、位置合わせ調整作業を複雑にすることもな
い。
れているようなフォトリソグラフィー工程でスキャナを
作製するいわゆるマイクロマシンミラーを使用する場
合、スキャンミラー作製時にスキャンミラー表面のDO
Eも作製することができ、DOEの製作コストの増加が
少ない。また、本発明の光学系をHMD光学系として利
用し、シースルー機能やスーパーインポーズ機能を付加
する場合、走査手段は外界光を妨げない位置にあるの
で、外界光に対してはDOEが作用をせず外界光を明瞭
に観察することができる。
の映像表示装置において、プリズム部材と走査手段の間
にDOE作用を持つ面を追加して、色収差の制御をする
ことを特徴とするものである。
する。
する。映像表示素子、投影光学系、スキャナで構成する
光学系全体の突出量を増加させることなく、色収差等を
制御する機能を付加することができる。これは、特にH
MD光学系の場合に有効である。また、スキャンミラー
法線に対するスキャンミラーへの入射光の入射角が小さ
く、スキャンミラーによる偏向角が小さい場合、同じD
OEをスキャンミラーへ入射する光路とスキャンミラー
から反射する光路の両方で使用することができ、効果的
である。また、本発明の光学系をHMD光学系として利
用し、シースルー機能やスーパーインポーズ機能を付加
する場合、走査手段は外界光を妨げない位置にあるの
で、外界光に対してDOEが作用を持たない構成とする
のが容易になるので、外界光を明瞭に観察することがで
きる。
の映像表示装置において、プリズム部材と走査手段の間
に配置した透過型DOEにより、プリズム部材射出後に
走査手段に入射する光路と、走査手段射出後にプリズム
部材に入射する光路の両方の光路で回折作用を受けるこ
とを特徴とするものである。
する。
する。走査手段へ入射する光路と走査手段から反射する
光路の両方でDOEの作用を受ければ、DOEのピッチ
を大きくすることができ製作性が向上する。このような
配置をした多くの場合、走査手段へ入射する光線がDO
Eに入射する位置と走査手段から反射する光線がDOE
に入射する位置は異なる。この場合、1つのDOEで複
数の作用を与えることができ効果的である。
の映像表示装置において、DOEがスキャナと一体に保
持されていることを特徴とするものである。
する。
する。DOEとスキャナと一体にしておけば、映像表示
素子、投影光学系、スキャナ等を保持する機械的構成を
単純にすることができる。また、フォトリソグラフィー
工程でスキャナを作製するいわゆるマイクロマシンミラ
ーを使用する場合、スキャンミラー面の保護のために何
らかの保護部材でスキャンミラー面を覆うことが望まし
い。スキャンミラー面を覆う保護部材としてDOEを利
用すれば、部品点数を削減することができる。また、高
速スキャナとするためにスキャナを真空パッケージある
いは減圧パッケージとする場合、DOEを密封部材と利
用することができ、部品点数を削減することができる。
7〜16の映像表示装置において、走査手段と投影光学
系により形成される像の歪みを打ち消すような映像を映
像表示素子に表示することを特徴とするものである。
が対応する。ただし、実施例3〜11は、電気的像歪み
補正をしてもしなくともどちらでも使用できる。
する。1次元走査の場合はX方向に走査し、2次元走査
の場合はスキャナのY方向の傾角を徐々に変化させなが
らX方向の走査を繰り返し2次元画像を形成するとす
る。図7にBで示すように、走査により形成される像
が、非直線で非等間隔であるとする。このとき、図7に
Aで示すように、走査手段と投影光学系により形成され
る像のディストーションを打ち消すような映像を映像表
示素子に表示すれば、走査手段と投影光学系により形成
される像は、図7にCで示すように、直線で等間隔とな
る。このような処理をすれば、投影光学系でディストー
ションを制御する必要がなくなるので、投影光学系の負
担が減り投影光学系の設計が楽になる。その結果、光学
系をより小型化しやすくなる。
の映像表示装置において、電気的像歪み補正が、等速走
査性の補正であることを特徴とするものである。
が対応する。ただし、実施例3〜11は、この補正をし
てもしなくてもどちらでも使用できる。
する。走査手段+投影光学系による走査像が直線走査さ
れるのが非等速走査で、図8の実線の像が形成されると
する。この場合、各像位置の相対的スキャン速度の逆数
が、その位置の相対的な映像表示間隔となるような映像
を映像表示素子に表示すれば、形成される像は図8の破
線の直線走査・等速走査の像である。この場合、各画素
の映像表示時間は一定のまま、画素と画素の映像表示間
隔を変化させてもよいし、例えば映像表示時間=映像表
示間隔となるように、各画素の映像表示時間を変化させ
てもよい。後者の場合、眼の感度を考慮し、画素毎に映
像表示素子に表示する映像の強度を変えるとよい。
正に比べ、等速走査性の補正は、処理すべきデータ数が
減るので、高解像走査・高速走査時のリアルタイム処理
に対応しやすい。したがって、直線走査性と等速走査性
の両方の補正を行う場合に比べ、高解像・高速走査がで
きる。
7〜16の映像表示装置において、走査手段が2次元走
査をすることを特徴とするものである。
が対応する。
する。図9に示すように、紙面内方向を走査する1次元
走査手段4’と紙面と垂直方向を走査する1次元走査手
段4”という2つの1次元走査手段を利用する場合は、
この2つの走査手段を共役にする光学系9が必要がある
ので、光学系が大型化する。2次元走査手段を利用すれ
ば、図1、図2に示すように、光学系を小型化すること
ができる。これは、本発明をHMD光学系として利用す
る場合に、特に有効である。
7〜16の映像表示装置において、走査手段の法線に対
する軸上主光線の入射角θsが次式を満足することを特
徴とするものである。
する。同じ光束径でも、走査手段に対する軸上主光線の
入射角が大きくなると、走査ミラーの面積が大きくな
り、高速走査が難しくなる。よって、条件式(6)を満
足することが望ましい。
の映像表示装置において、走査手段に対する軸上主光線
の入射角が次式を満足することを特徴とするものであ
る。
する。上限の45°を越えると、走査ミラーを反射した
光の偏向度が大きくなりすぎ、光学系も大型化する。よ
って、条件式の上限を満足することが望ましい。また、
走査手段の走査ミラーに対する軸上主光線の入射角が小
さすぎると、走査ミラーに入射する光路と走査ミラーを
反射する光路の差が小さく、走査ミラーに入射させる光
学系と走査ミラーで反射後の光学系の構成が難しくな
る。よって、条件式の下限の10°を満足することが望
ましい。
7〜16の映像表示装置において、往復走査をすること
を特徴とするものである。
が対応する。
する。往路だけの走査ではなく、往路と復路の両方を利
用する往復走査は、走査手段の走査周波数を半分にする
ことができるので、高速走査をすることができる。
7〜16の映像表示装置において、走査手段は走査方向
に正弦波状に振動する走査手段であることを特徴とする
ものである。
が対応する。
する。高速走査をするための走査手段は共振ミラーのよ
うに正弦波状に振動する。この走査手段を使用すること
で高速走査に対応できる。
の映像表示装置において、正弦波状に振動する走査手段
の振幅の95%以下を映像表示に利用することを特徴と
するものである。
わない場合として後記の実施例3〜11が対応する。た
だし、電気的像歪み補正を行う場合、実施例1〜11は
95%以上の振幅に対して使用できる。
する。正弦波状に振動するスキャンミラーに対して、電
気的像歪み補正なしに等速走査するには、投影光学系を
走査方向に関してfアークサインθレンズにする必要が
ある。1次元fアークサインθレンズに必要なディスト
ーションを、図10に示す。図10は横軸にスキャンミ
ラーから投影光学系への規格化した入射角を取り、縦軸
にディストーションを取っている。図10から次のこと
が分かる。
10°、±15°程度の場合、光学系で+40%以上と
いう非常に大きなディストーションを発生させる必要が
あり、設計が困難である。
°と増えるにつれ、発生させるプラスのディストーショ
ンの量が減る。したがって、φ0 が大きいと、発生させ
るディストーションの量が少なくて済むので、この意味
では投影光学系の設計がしやすい。一方、φ0 が大きい
と、広角なリレー光学系の設計を行うことになるので、
設計が困難である。
なディストーションの量が急に増加する。
くても大きくても、投影光学系の設計が困難であること
が分かる。特に、HMD光学系は、光学系を小型にする
ために使用できる光学作用面が限定されるので、正弦波
の振幅を全て利用したfアークサインθレンズの設計は
困難である。
の正弦波の中、線形性が比較的良い部分のみで映像表示
をすれば、ディストーションの制御が楽になるので、投
影光学系の設計が容易になる。
/kで正弦波状に振動するスキャンミラーの振幅のk×
100%、すなわち、±φ0 の範囲のスキャンミラーの
振れ角を映像表示に使用するとき、スキャンミラーの振
れ角をφとする。この場合の各画角におけるφ/φ0 の
関係は図12に示すようになる。
なわち、正弦波の振幅の95%以下を利用すると、φ/
φ0 の線形性が良くなり、fアークサインθレンズにす
るためのディストーションの制御が楽になることが分か
る。
てを利用して映像表示を行うと、走査速度の速い画面中
央部分と走査速度の遅い画面周辺部分の走査速度の差が
大きくなりすぎる。その結果、電気的像歪み補正を行う
場合でも精度良く補正を行うことができなくなる。
手段の振幅の95%以下を映像表示に利用することが望
ましい。
の映像表示装置において、正弦波状に振動する走査手段
の振幅の90%以下を映像表示に利用することを特徴と
するものである。
が対応する。
する。映像表示に利用する走査手段の振幅の割合を90
%にすると、さらに線形性が良くなり、fアークサイン
θレンズの設計が非常に楽になる。また、映像表示にブ
ランキング期間を設ける場合、正弦波状に振動するミラ
ーの振幅の90%程度を利用すればよい。
7〜16の映像表示装置において、主走査方向の走査を
繰り返し2次元像を形成するとき、主走査方向は正弦波
状に振動する走査ミラーで、副走査方向は振れ角がリニ
アに変化する走査ミラーであることを特徴とするもので
ある。
する。
する。ポリゴンミラーや三角波状に振動するミラーは、
スキャンミラーの傾角がリニアに変化する。このような
スキャンミラーを使用して電気的像歪み補正なしに等速
走査するには、投影光学系をfθレンズにする必要があ
る。1次元fθレンズのディストーション特性を図13
に示す。画角が小さい場合はtanθ≒θであることか
ら、ミラー振れ角φ0が±20°以下の場合、同じミラ
ー振れ角に対して、fθレンズで発生させるべきマイナ
スのディストーションの量は、fアークサインθレンズ
のプラスのディストーションの量より少ない。すなわ
ち、特にφ0 が小さい場合、fアークサインθレンズよ
りもfθレンズの方が設計が容易である。
化させながら水平走査を繰り返して2次元の像を形成す
る場合、主走査方向である水平方向は高速走査が必要で
あるが、副走査方向の垂直方向の走査はそれほど高速の
走査ではない。
弦波状に振動するミラーで、副走査方向(垂直方向)は
振れ角がリニアに変化するミラーを使用すれば、高速走
査時に電気的像歪み補正なしに等速走査をするための投
影光学系の設計が容易になる。この場合、投影光学系
は、映像表示に利用するミラー振れ角に対して、主走査
方向(水平方向)はfアークサインθレンズ特性を持
ち、副走査方向(垂直方向)はfθレンズ特性を持つこ
とが望ましい。
7〜16の映像表示装置において、主走査方向も副走査
方向も正弦波状に振動するミラーであることを特徴とす
るものである。
応する。
する。非常に高速で走査する場合には、主走査方向(水
平方向)も主走査方向と垂直な副走査方向(垂直方向)
も共振ミラーのように正弦波状に振動する走査手段を使
用する必要がある。この走査手段を使用することで高速
走査に対応できる。この場合、投影光学系は、映像表示
に利用するミラー振れ角に対して、主走査方向(水平方
向)も副走査方向(垂直方向)もfアークサインθレン
ズ特性を持つことが望ましい。
7〜16の映像表示装置において、走査手段がフォトリ
ソグラフィーの工程を利用して製作したマイクロマシン
ミラーであることを特徴とするものである。
が対応する。
する。特開平10−20226号に開示されているよう
なマイクロマシンミラーの場合、走査手段が非常に小型
にできる。これは、特に、本発明の映像表示装置をHM
Dとして利用する場合に、有効である。
シンミラーの場合、バックライトと透過型LCD(液晶
表示装置)を利用したHMDよりも低消費電力化でき
る。これは、バッテリー駆動する携帯用のHMDや携帯
用のプロジェクタ等の場合に有効である。
7〜16の映像表示装置において、逆光線追跡で、走査
手段から映像表示素子に至る光学系が、少なくとも2面
の光学作用を有する面で構成され、この光学系を走査手
段側と映像表示素子側に2分割する場合、走査手段側で
プラスの球面収差を発生させ、映像表示素子側でマイナ
スの球面収差を発生させるようになっていることを特徴
とするものである。
対応する。
する。図14に示すように、映像表示素子6の法線から
離れるにつれて、映像表示素子6を発する光の強度が弱
くなるとする。このようなむらを持つ映像表示素子6か
らの光を単に収束しただけでは、瞳面での強度むらとな
り結像性能上好ましくない。また、本発明の光学系をH
MD光学系として利用する場合、瞳面での強度むらがあ
ると、HMDに対する眼球の位置合わせ誤差で明るさが
低下するし、虚像10の軸外観察時の明るさ低下にもな
り好ましくない。
に、逆光線追跡で、スキャナ4から映像表示素子6に至
る光学系5を、少なくとも2面の光学作用を有する面で
構成し、この光学系5のスキャナ側光学系L2でプラス
の球面収差を発生させ、この光学系5の映像表示素子側
光学系L1でマイナスの球面収差を発生させれば、強度
むらのある光源に対して射出瞳面(スキャナ面)での強
度むらを補正することができる。スキャナ4から映像表
示素子6に至る光学系は、入射瞳からスキャナ4までの
光学系に比べると画角が小さいので、このような球面収
差の補正を最も効果的に行うことができる。なお、図1
5(a)は光学系5を映像表示素子6側から正パワーの
光学系L1と正パワーの光学系L2で構成する場合であ
り、図15(b)は正パワーの光学系L1と負パワーの
光学系L2で構成する場合である。
7〜16の映像表示装置において、走査方向の面内(2
次元走査の場合は、主走査方向と副走査方向のそれぞれ
の面内)で、 3×G>f・tan 2φ/d>G/2 ・・・(7) を満足することを特徴とするものである。ここで、 G:走査方向画素数 f:映像表示素子から走査手段に至る集光光学系の走査
方向面内での焦点距離 φ:映像表示に利用する走査手段の走査方向の片側振れ
角(±φの範囲の走査手段振れ角を映像表示に利用す
る) d:走査方向の映像表示素子の大きさの半分 ただし、逆光線追跡において次式で定義されるfを走査
手段から映像表示素子に至る集光光学系の焦点距離とす
る。
βは走査方向における映像表示素子から中間像に至る光
学系の倍率である。
軸上主光線に対して偏心して配置されている面を含む偏
心光学系なので、通常の近軸光線追跡では正確な焦点距
離を求めることができない。そこで、集光光学系の焦点
距離を上記のように定義する。
が対応する。
する。光学系を図16のように構成するとする。順追跡
で、映像表示素子6からの光を集光レンズ5で平行化
し、スキャナ4でスキャンした光をリレーレンズ3で中
間像7として形成後、接眼レンズ2で瞳1(HMD光学
系の場合は、観察者の瞳孔又は回旋中心)に導くとす
る。このとき、接眼レンズ2からf3の位置でかつリレ
ーレンズ3からf2の位置に中間像7を形成し、リレー
レンズ3からf2の位置でかつ集光レンズ5からf1の
位置に走査手段4を配置し、集光レンズ5からf1の位
置に映像表示素子6を配置するとする。
図17(b)のような映像を表示し、走査方向に走査方
向画素数分の映像表示素子6の像を形成するとする。
と、次のような不具合が生ずる。例えば、映像表示素子
6の大きさが大きすぎたり、光学系の倍率が大きすぎる
と、図18のように形成した映像表示素子6の像11
(仮想的な画素)が大きく重なり合い、良好な像として
観察することができなくなる。また、別の例として、映
像表示素子6の大きさが小さすぎたり、光学系の倍率が
小さすぎたり、映像表示素子6に表示する映像の間隔が
大きすぎたりすると、図19のように形成した映像表示
素子6の像11(仮想的な画素)が離れすぎ、ここの場
合も、良好な像として観察することができなくなる。
には、以下に説明するように、映像表示素子6の大き
さ、投影光学系の構成、映像表示素子6に表示する映像
の間隔を適切に設定する必要がある。
きさ、とすると、 走査方向の画素数G≒中間像の大きさ/仮想画素間隔=
(中間像の大きさ/中間像での映像表示素子の像の大き
さ)/k=f・tan 2φ/(d・k) となる。良好な像として観察するには、2>k>1に設
定するのが好ましい。
1とするには、次式を満足する必要がある。
く、良好な像として観察することができる。
ズ2からf3の位置でかつリレーレンズ3からf2の位
置に中間像7を形成し、リレーレンズ3からf2の位置
でかつ集光レンズ5からf1の位置に走査手段4を配置
し、集光レンズ5からf1の位置に映像表示素子6を配
置した場合の結果である。実際には、光学系の小型化の
ため等に中間像7やスキャナ4や映像表示素子6の位置
を図16の位置からずらしたり、電気的像歪み補正なし
に等速走査をするために光学系でディストーションを発
生させたりする。したがって、この点を考慮すると、以
下の条件式を満足することが望ましい。
蔽マスクをしてもよい。
示素子に表示された映像を虚像として形成し観察者眼球
に導く第1〜54の映像表示装置と、この映像表示装置
を観察者顔面前方に保持する支持部とを備えて構成され
たことを特徴とするものである。
が対応する。
する。映像表示素子としてLCDを用いたHMDは、偏
光フィルタとカラーフィルタを使用するので、光源光の
利用効率が悪い。本発明の光学系の場合、光源光の利用
効率が大きく向上する。また、走査手段として、例えば
静電駆動方式のマイクロマシンミラーを使用すれば、低
消費電力化できるので、携帯用のHMDとして最適であ
る。
の映像表示装置において、映像表示装置を観察者の左右
の眼に対応してそれぞれ1つずつ配置していることを特
徴とするものである。
が対応する。
すると、左右に視差のある映像を表示するようにすれ
ば、立体視が可能となる。
示素子に表示された映像を実像として表示する第1〜5
4の映像表示装置を備えて構成されたことを特徴とする
プロジェクタ、レーザビームプリンタあるいはバーコー
ドリーダである。
応する。
すると、映像表示素子としてLCDを用いたプロジェク
タは、偏光フィルタとカラーフィルタを使用するので、
光源光の利用効率が悪い。本発明の光学系の場合、光源
光の利用効率が大きく向上する。また、本発明の光学系
は、上述したように、投影光学系にビーム整形機能を持
たせることができるので、LDを光源とする光学系のビ
ーム整形用の光学素子を削減することができる。
実施例1から実施例11について図面を参照して説明す
る。
は後記するが、その各実施例の構成パラメータにおいて
は、図20に示すように、逆光線追跡で、軸上主光線
(観察者視軸)22を、光学系の射出瞳(逆光線追跡で
は入射瞳:観察者の瞳孔あるいは回旋中心位置)21の
中心を通り、スキャンミラー23を経て映像表示素子2
4中心に至る光線で定義する。そして、瞳21の中心を
偏心光学面の原点として、軸上主光線22に沿う方向を
Z軸方向とし、瞳21から光学系の第1面31に向かう
方向をZ軸正方向とし、このZ軸と映像表示素子24中
心を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面
に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正
方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸を
Y軸とする。図20には、この座標系を図示してある。
その他の実施例を示す図21〜図32については、この
座標系の図示は省く。
各面の偏心を行っており、また、各回転非対称自由曲面
の唯一の対称面をY−Z面としている。
ら、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、
Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸
(自由曲面については、前記(a)式のZ軸)のX軸、
Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,
β,γ(°))とが与えられている。なお、その場合、
αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回り
を、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味す
る。
用面の中、特定の面(仮想面を含む。)とそれに続く面
が共軸光学系を構成する場合に、面間隔が与えられてお
り、その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って
与えられている。
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
eatt法(超高屈折率法)を使用し(W.C.Sweatt,^Mathem
atical equivalence between a holographic optical e
lement and an ultra-high index lens",J.Opt.Soc.Am,
Vol.69,No.3(1979) )、基準波長=587.56nm
(d線)とし、その基準波長における超高屈折率レンズ
の屈折率=1001、アッベ数=−3.45とした。
に関する項は0である。屈折率については、d線(波長
587.56nm)に対するものを表記してある。長さ
の単位はmmである。
の(b)式で与えられるZernike多項式がある。
この面の形状は以下の式により定義する。その定義式の
Z軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面
の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定
義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回
りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
4 ,D5 ,D6 、D100,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
があげられる。
き、以下の式で表せる。
曲面で面形状が表現されているが、上記(b)式、
(c)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言う
までもない。
いて、仕様は、水平画角30°、垂直画角22.7°、
逆光線追跡における入射瞳径4mmである。そして、実
施例1〜10が虚像を形成するHMD用光学系、実施例
11がプロジェクタ、レーザビームプリンタ、バーコー
ドリーダ等の実像形成用光学系である。
系で、観察者眼球の1m先に映像表示素子24の虚像を
形成するとき、映像信号に応じて映像表示光を強度変調
する。そして、この映像表示光に同期して、スキャナの
Y方向の傾角を徐々に変化させながらX方向のスキャン
を繰り返すことで、2次元の虚像を形成する。
横から見た図(Y−Z平面図)である。瞳21に観察者
眼球の瞳孔又は回旋中心を位置させて表示された映像を
観察する。図1の配置の上下方向を逆方向に配置しても
よい。また、これを観察者の上側から見た図(X−Z平
面図)となるように配置してもよい。これは以下の全て
の実施例について言えるが、以下の実施例ではいちいち
説明しない。また、以下の光路図では、全て分かりやす
いように、スキャナ23の大きさを必要以上に大きく描
いてある。
り、映像表示素子24として、LED、LD等が使用で
きる。また、ポリゴンミラー、ガルバノミラー等を走査
手段23として使用することができる。特開平10−2
0226号に開示されているようなフォトリソグラフィ
ー工程を利用して製作したいわゆるマイクロマシンスキ
ャナは、小型、低消費電力等の利点を持つので、HMD
用としては最適である。この場合、往路だけの走査で
も、往復走査でもどちらでもよい。
プリズム30で投影光学系を構成している。この偏心プ
リズム30は第1面31から第5面35の5面からな
り、逆光線追跡で、瞳21→第1透過面31(=第2反
射面)→第1反射面32→第2反射面31(=第1透過
面)で全反射させ、プリズム30内に中間像を形成す
る。中間像からの光を、第3反射面33と第2透過面3
4で平行光に近づけ、スキャナ23に導く。スキャナ2
3の反射光をプリズム30に設けた第4反射面35で収
束光として映像表示素子24に導く。
ム25との接合面にHM膜を形成し、シースループリズ
ム25の瞳21とは反対側に液晶シャッタ等の外界光の
透過率を切り換える手段を配置すれば、スーパーインポ
ーズ機能やシースルー機能が付加できる。ここで、シー
スループリズム25とは、投影光学系(プリズム)30
とシースループリズムの合成パワーが外界光に対して略
0となる光学素子のことである。
心プリズム30により形成される像の歪みを打ち消すよ
うな映像を映像表示素子24に表示して、2次元的電気
的像歪み補正を行う。
うに、偏心プリズム30を第1プリズム301 と第2プ
リズム302 で構成してもよい。その場合には、逆光線
追跡で、瞳21→第1透過面31(=第2反射面)→第
1反射面32→第2反射面31(=第1透過面)で全反
射させ、第3透過面36→第4透過面37を経て第2プ
リズム302 内に中間像を形成する。中間像からの光
を、第3反射面33と第2透過面34で平行光に近づ
け、スキャナ23に導く。スキャナ23の反射光を第2
プリズム302 に設けた第4反射面35で収束光として
映像表示素子24に導く。
かりやすいように、視軸を水平方向に統一しているが、
観察しやすいように視軸を下向き10°等に変更しても
よい。
4回反射、スキャナ23で1回反射の計5回反射してい
るので、折り畳みの効果で光学系の小型化ができてい
る。また、投影光学系30を反射作用を主体に構成して
いるので、色収差の発生が少ない。
像へ入射する主光線は、軸上主光線22に対して18.
8°以下の収束光として入射している。そのため、接眼
光学系から走査手段23までの光束の有効径が小さくで
き、光学系が小型化できている。
成できているので、先行例に比べて大幅に部品点数を削
減している。
投影光学系30の上に配置しているので、重量バランス
が良い。
異なる光学作用を持つが、見かけ上連続性の良い面の構
成となっている。よって、プリズム部材30を成形で製
作する際に、1つの型でこの2面に対応でき、製作性が
良い構成となっている。
ラー振れ角φx=±14.4°、Y方向のスキャナミラ
ー23の振れ角φy=±7.68°であり、よって、φ
x/θx=14.4/15=0.96、φy/θy=
7.68/11.36=0.68となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=33.3°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
24.9°である。
ように、逆光線追跡で、スキャナ23から映像表示素子
24間の構成が実施例1とは異なる。
は第1面31から第4面34、第5面38、第6面39
の6面からなり、逆光線追跡で、瞳21→プリズム30
の第1透過面31(=第2反射面)→第1反射面32→
第2反射面31(=第1透過面)で全反射させ、プリズ
ム30内に中間像を形成する。中間像からの光を、第3
反射面33と第2透過面34で平行光に近づけ、スキャ
ナ23に導く。スキャナ23の反射光をプリズム30に
設けた第3透過面38→第4透過面39を経てプリズム
30を横断して収束光として映像表示素子24に導く。
ラー振れ角φx=±8.30°、Y方向のミラー振れ角
φy=±11.2°であり、よって、φx/θx=0.
55、φy/θy=0.99となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=29.6°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
28.5°である。
ように、投影光学系を構成する1個の偏心プリズム30
は第1面31から第3面33、第4面40、第5面41
の5面からなり、逆光線追跡で、瞳21→プリズム30
の第1透過面31(=第2反射面)→第1反射面32→
第2反射面31(=第1透過面)で全反射させ、プリズ
ム30内に中間像を形成し、中間像→第3反射面33で
全反射→第4反射面40→第2透過面33(=第3反射
面)を経てスキャナ23に導く。スキャナ23の反射光
を第3透過面33(=第3反射面=第2透過面)→第5
反射面41→第4透過面33(=第3透過面=第3反射
面=第2透過面)を経てプリズム30を横断して収束光
として映像表示素子24に導く。この場合、第2反射面
31と第3反射面33は全反射である。
個所31、33あるので、構成する光学作用面が削減さ
れている。この2面で6面の作用をしている。
構成としているので、それぞれの発生収差がキャンセル
され、全体の収差が良好に補正されている。また、特
に、ディストーションが良好に補正されている。2次元
走査を行った場合、逆光線追跡で、映像表示素子24に
おける各主光線の結像位置のずれは、X方向(主走査方
向)、Y方向(副走査方向)共、5μm以下である。こ
れは、順光線追跡において、X方向(主走査方向)のデ
ィストーションが0.3%以下、Y方向(副走査方向)
のディストーションが0.5%以下であることを意味す
る。その結果、電気的像歪み補正なしに2次元的直線走
査を行うことができる。
幅の55%に対してfアークサインθレンズ特性を持た
せている。そのため、正弦波状に振動するスキャンミラ
ー23を使用する場合、振幅の55%を使用すれば、電
気的像歪み補正なしに直線走査、等速走査を行うことが
でき、高速走査に対応できる。
±13.4°、Y方向のミラー振れ角φy=±13.8
°の振幅の55%が映像表示に必要なX方向のミラー振
れ角、φx=±7.36°、Y方向のミラー振れ角φy
=±7.60°となる。
状に振動するミラー23の振幅全部を利用することもで
きるし、ミラー振れ角がリニアに変化するミラー23を
利用することもできる。
うに、X方向(主走査方向)、Y方向(副走査方向)
共、ディストーション特性をfθ特性に変更するのは可
能である。
μm角の場合、順光線追跡で形成される像において、仮
想的な画素が密着した状態に近くなる。そのため、映像
が観察しやすい。
プリズム30への入射、プリズム30からの射出という
構成にしており、映像表示素子光のビーム整形が可能で
ある。したがって、LDのように楕円状の断面形状を持
つ映像表示素子24を効率良く使用することができる。
本実施例の場合、映像表示素子側のNA(開口数)は、
NAx=0.32、NAy=0.23で、横長断面を持
つ映像表示素子光に対するビーム整形を行っている。
ラー振れ角φx=±7.36°、Y方向のミラー振れ角
φy=±7.60°であり、よって、φx/θx=0.
49、φy/θy=0.67となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=18.7°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
23.4°である。
であり、図24に示すように、逆光線追跡で、瞳21→
プリズム30の第1透過面31(=第2反射面)→第1
反射面32→第2反射面31(=第1透過面)で全反射
させ、プリズム30内に中間像を形成し、中間像→第3
反射面33で全反射→第4反射面40→第2透過面33
(=第3反射面)を経てスキャナ23に導く。スキャナ
23の反射光を第3透過面33(=第3反射面=第2透
過面)→第5反射面41→第4透過面33(=第3透過
面=第3反射面=第2透過面)を経てプリズム30を横
断して収束光として映像表示素子24に導く。この場
合、第2反射面31と第3反射面33は全反射である。
を大きくすることで、実施例3の映像表示素子24から
中間像までを小型化したものであり、スキャナ23の前
方への突出量が減っている。
ラー振れ角φx=±8.73°、Y方向のミラー振れ角
φy=±9.83°であり、よって、φx/θx=0.
58、φy/θy=0.87となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=23.7°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
25.5°である。
表示素子24直前の第4透過面を別の面42にした例で
あり、図25に示すように、投影光学系を構成する1個
の偏心プリズム30は第1面31から第3面33、第4
面40、第5面41、第6面42の6面からなり、逆光
線追跡で、瞳21→プリズム30の第1透過面31(=
第2反射面)→第1反射面32→第2反射面31(=第
1透過面)で全反射させ、プリズム30内に中間像を形
成し、中間像→第3反射面33で全反射→第4反射面4
0→第2透過面33(=第3反射面)を経てスキャナ2
3に導く。スキャナ23の反射光を第3透過面33(=
第3反射面=第2透過面)→第5反射面41→第4透過
面42を経てプリズム30を横断して収束光として映像
表示素子24に導く。この場合、第2反射面31と第3
反射面33は全反射である。
場合、逆光線追跡で、映像表示素子24における各主光
線の結像位置のずれは、X方向(主走査方向)、Y方向
(副走査方向)共、3.3μm以下であるので、2次元
的に良好な直線走査性を持つ。
ラー振れ角φx=±7.73°、Y方向のミラー振れ角
φy=±9.73°であり、よって、φx/θx=0.
52、φy/θy=0.86となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=20.0°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0.
23°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ
2 =23.7°である。(実施例5−1)この実施例は
実施例5と同様であり、図26に示すように、逆光線追
跡で、瞳21→プリズム30の第1透過面31(=第2
反射面)→第1反射面32→第2反射面31(=第1透
過面)で全反射させ、プリズム30内に中間像を形成
し、中間像→第3反射面33で全反射→第4反射面40
→第2透過面33(=第3反射面)を経てスキャナ23
に導く。スキャナ23の反射光を第3透過面33(=第
3反射面=第2透過面)→第5反射面41→第4透過面
42を経てプリズム30を横断して収束光として映像表
示素子24に導く。
4直前の第4透過面42を第1反射面32に近づけたも
のである。
ラー振れ角φx=±7.83°、Y方向のミラー振れ角
φy=±11.2°であり、よって、φx/θx=0.
52、φy/θy=0.99となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=21.2°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0.
26°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ
2 =22.8°である。
の6面からなる偏心プリズム30の第2透過面33とス
キャナ23の間にDOE44を追加した例であり、図2
7に示すように、逆光線追跡で、瞳21→プリズム30
の第1透過面31(=第2反射面)→第1反射面32→
第2反射面31(=第1透過面)で全反射→中間像→第
3反射面33で全反射→第4反射面40→第2透過面3
3(=第3反射面)を経て、入射側に回折面43を設け
たDOE44を介してスキャナ23に導く。スキャナ2
3の反射光をDOE44を逆に介して第3透過面33
(=第3反射面=第2透過面)→第5反射面41→第4
透過面42を経てプリズム30を横断して収束光として
映像表示素子24に導く。このように、逆光線追跡で、
スキャナ23へ入射するときとスキャナ23から反射す
るときの両方で、DOE44の作用を受けるようにして
いる。
をスキャナ23の保護部材や密封部材として使用するな
ど、スキャナ23と一体化することができる。ここで
は、DOEの回折面43を平行平面基板のプリズム30
側に配置したが、プリズム30とは反対側(スキャナ
側)の基板面に配置すれば、回折面43を汚れから保護
することができる。
は投影光学系30で発生する色収差を補正しているが、
図4〜図6等を用いて説明したように、DOEにより投
影光学系全体の特定の色収差を発生させるようにしても
よい。これは、以下のDOEを使用したすべての実施例
でも同様である。
た場合、逆光線追跡で、映像表示素子24における各主
光線の結像位置のずれは、X方向(主走査方向)、Y方
向(副走査方向)共、1.6μm以下であるので、2次
元的に良好な直線走査性を持っている。また、逆光線追
跡における射出瞳(スキャナ)位置での瞳収差は、0.
15mm以下と良好である。
ラー振れ角φx=±6.25°、Y方向のミラー振れ角
φy=±12.4°であり、よって、φx/θx=0.
42、φy/θy=1.09となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=19.5°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0.
06°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ
2 =23.6°である。
ように、実施例5、実施例5−1と同様の6面からなる
偏心プリズム30の第4透過面42に透過型のDOEの
回折面43を設けた例である。すなわち、逆光線追跡
で、瞳21→プリズム30の第1透過面31(=第2反
射面)→第1反射面32→第2反射面31(=第1透過
面)で全反射させ、プリズム30内に中間像を形成し、
中間像→第3反射面33で全反射→第4反射面40→第
2透過面33(=第3反射面)を経てスキャナ23に導
く。スキャナ23の反射光を第3透過面33(=第3反
射面=第2透過面)→第5反射面41で反射させ、第4
透過面42の回折面43を経てプリズム30を横断して
収束光として映像表示素子24に導く。
ラー振れ角φx=±7.63°、Y方向のミラー振れ角
φy=±9.72°であり、よって、φx/θx=0.
51、φy/θy=0.86となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=20.6°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
23.6°である。
ように、実施例5、実施例5−1と同様の6面からなる
偏心プリズム30の第5反射面41に反射型のDOEの
回折面45を設けた例である。すなわち、逆光線追跡
で、瞳21→プリズム30の第1透過面31(=第2反
射面)→第1反射面32→第2反射面31(=第1透過
面)で全反射させ、プリズム30内に中間像を形成し、
中間像→第3反射面33で全反射→第4反射面40→第
2透過面33(=第3反射面)を経てスキャナ23に導
く。スキャナ23の反射光を第3透過面33(=第3反
射面=第2透過面)でプリズム30内に導入し、第5反
射面41の回折面45で回折反射させ、第4透過面42
を経てプリズム30を横断して収束光として映像表示素
子24に導く。
成で、法線から離れると強度が弱くなる映像表示素子2
4の配光特性の補正を行っている。
ラー振れ角φx=±8.50°、Y方向のミラー振れ角
φy=±13.3°であり、よって、φx/θx=0.
57、φy/θy=1.17となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=21.1°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
22.9°である。
ように、実施例5、実施例5−1と同様の偏心プリズム
30を第1プリズム301 と第2プリズム302 に分割
した例であり、第1プリズム301 は第1面31、第2
面32、第3面46の3面からなり、第2プリズム30
2 は第1面47、第2面48、第3面49、第4面5
0、第5面51の5面からなり、逆光線追跡で、瞳21
→第1透過面31(=第2反射面)→第1反射面32→
第2反射面31(=第1透過面)で全反射させ、第2透
過面46→第3透過面47を経て第2プリズム302 中
に中間像を形成し、中間像→第3反射面48で全反射→
第4反射面49→第4透過面48(=第3反射面)を経
てスキャナ23に導く。スキャナ23の反射光を第5透
過面48(=第3反射面=第4透過面)→第5反射面5
0で反射させ、第6透過面51を経て第2プリズム30
2 を横断して収束光として映像表示素子24に導く。
た場合、逆光線追跡で、映像表示素子24における各主
光線の結像位置のずれは、X方向(主走査方向)、Y方
向(副走査方向)共、3μm以下であるので、2次元的
に良好な直線走査性を持つ。したがって、電気的像歪み
補正なしに2次元的直線走査を行うことができる。
に振動するミラー振れ角の振幅の約90%に対してfア
ークサインθレンズ特性を持たせている。また、副走査
方向(Y方向)は、fθレンズ特性を持たせている。よ
って、副走査方向(Y方向)より高周波数が必要な主走
査方向(X方向)は正弦波状に振動し、低周波数の副走
査方向(Y方向)はスキャンミラー振れ角がリニアに変
化するスキャンミラーを使用する場合、X方向の正弦波
状に振動するミラー振れ角の振幅の90%を使用すれ
ば、電気的像歪み補正なしに2次元的な直線走査、等速
走査を行うことができる。そのため、高速走査に対応で
きる。なお、X方向のミラー振れ角φx=±19.1°
のスキャナ23の振幅の90%(φx=±17.2°)
を映像表示に利用する。このように、X方向の振幅の約
90%が利用できるので、非常に効率が良い。
状に振動するミラーの振幅全部を利用することもできる
し、ミラー振れ角がリニアに変化するミラーを利用する
こともできる。
成で、法線から離れると強度が弱くなる映像表示素子2
4の配光特性の補正を行っている。
ラー振れ角φx=±17.2°、Y方向のミラー振れ角
φy=±7.98°であり、よって、φx/θx=1.
15、φy/θy=0.70となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=18.4°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
25.8°である。
様の構成で、実施例9の副走査方向(Y方向)のディス
トーション特性を変えた例であり、図31に示すよう
に、逆光線追跡で、瞳21→第1透過面31(=第2反
射面)→第1反射面32→第2反射面31(=第1透過
面)で全反射させ、第2透過面46→第3透過面47を
経て第2プリズム302 中に中間像を形成し、中間像→
第3反射面48で全反射→第4反射面49→第4透過面
48(=第3反射面)を経てスキャナ23に導く。スキ
ャナ23の反射光を第5透過面48(=第3反射面=第
4透過面)→第5反射面50で反射させ、第6透過面5
1を経て第2プリズム302 を横断して収束光として映
像表示素子24に導く。
向)、副走査方向(Y方向)共に、正弦波状に振動する
ミラー振れ角の振幅の約80%に対してfアークサイン
θレンズ特性を持たせている。したがって、高速走査す
るために、主走査方向(X方向)、副走査方向(Y方
向)共に正弦波状に振動するスキャンミラーを使用する
場合でも、正弦波状に振動するミラー振れ角の振幅の約
80%を使用すれば、電気的像歪み補正なしに2次元的
な直線走査、等速走査を行うことができる。そのため、
高速走査に対応できる。なお、X方向のミラー振れ角φ
x=±18.1°、Y方向のミラー振れ角φy=±1
4.3°、のスキャナの振幅の80%(φx=±14.
5°、φy=±11.4°を映像表示に利用する。
状に振動するミラーの振幅全部を利用することもできる
し、ミラー振れ角がリニアに変化するミラーを利用する
こともできる。
ラー振れ角φx=±14.5°、Y方向のミラー振れ角
φy=±11.4°であり、よって、φx/θx=0.
97、φy/θy=1.00となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=17.6°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0
°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ2 =
25.7°である。
に、プロジェクタ、レーザビームプリンタ、バーコード
リーダ等の実像形成用光学系であり、図32に示すよう
に、投影光学系を構成する1個の偏心プリズム30は第
1面31から第3面33、第4面40、第5面41、第
6面42の6面からなり、逆光線追跡で、瞳21→プリ
ズム30の第1透過面31(=第2反射面)→第1反射
面32→第2反射面31(=第1透過面)で全反射さ
せ、プリズム30内に中間像を形成し、第3反射面33
で全反射→第4反射面40→第2透過面33(=第3反
射面)を経てスキャナ23に導く。スキャナ23の反射
光を第3透過面33(=第3反射面=第2透過面)→第
5反射面41→第4透過面42を経てプリズム30を横
断して収束光として映像表示素子24に導く。
置に実像を形成している。なお、瞳1とプリズム30の
間隔=3.6mmである。
ェクタは、偏光フィルタとカラーフィルタを使用するの
で、光源光の利用率が悪い。本発明の光学系の場合は、
光源光の利用効率が大きく向上する。
の結像位置を変更し、レーザビームプリンタ用、バーコ
ードリーダ用等、他の用途の光学系として利用すること
もできる。レーザビームプリンタ用等は画角が大きくな
るので、fアークサインθレンズとするためのディスト
ーションの制御量が減りfアークサインθレンズの設計
がしやすくなる。
ラー振れ角φx=±18.2°、Y方向のミラー振れ角
φy=φy=±10.3°であり、よって、φx/θx
=1.21、φy/θy=0.91となる。
面に対する軸上主光線22の入射角θs=22.1°、
第1透過面31への軸上主光線22の入射角θ1 =0.
81°、第1反射面32への軸上主光線22の入射角θ
2 =20.8°である。
タを示す。これら表中の“FFS”は自由曲面、“R
S”は反射面、“SM”はスキャンミラー、“ID”は
映像表示素子、“DOE”は回折面を示す。 実施例1 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 ∞(絞り面) 2 FFS 偏心(1) 1.5254 56.3 3 FFS(RS) 偏心(2) 1.5254 56.3 4 FFS(RS) 偏心(1) 1.5254 56.3 5 FFS(RS) 偏心(3) 1.5254 56.3 6 FFS 偏心(4) 7 ∞ (SM) 偏心(5) 8 FFS(RS) 偏心(6) 像 面 ∞ (ID) 偏心(7) FFS C4 -2.1126 ×10-2 C6 -7.2034 ×10-3 C8 -7.8311 ×10-5 C10 -2.3027 ×10-4 C11 -5.5654 ×10-6 C13 2.1696 ×10-5 C15 -6.0612 ×10-6 FFS C4 -1.9906 ×10-2 C6 -1.6776 ×10-2 C8 7.1378 ×10-5 C10 -3.3046 ×10-5 C11 -6.0814 ×10-6 C13 -1.4231 ×10-5 C15 -5.9803 ×10-6 FFS C4 -1.2145 ×10-2 C6 -4.9227 ×10-2 C8 -4.2174 ×10-4 C10 4.0740 ×10-3 C11 -1.5006 ×10-4 C13 9.1962 ×10-5 C15 -1.4704 ×10-4 FFS C4 -2.5516 ×10-2 C6 -3.5054 ×10-2 C8 3.1810 ×10-3 C10 4.1111 ×10-3 C11 6.9101 ×10-4 C13 3.0619 ×10-4 C15 1.7857 ×10-4 FFS C4 -9.1735 ×10-2 C6 -8.6915 ×10-2 C8 2.6427 ×10-3 C10 2.3546 ×10-3 C11 -4.5442 ×10-4 C13 -7.6716 ×10-4 C15 -2.7452 ×10-4 偏心(1) X 0.00 Y 2.40 Z 31.10 α 1.77 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.00 Z 37.10 α -24.86 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y 15.12 Z 39.80 α 8.04 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 21.90 Z 33.52 α -33.65 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 23.34 Z 29.05 α -40.98 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 17.27 Z 29.13 α -66.19 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 19.96 Z 27.10 α -28.25 β 0.00 γ 0.00 。
づいて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定
されず数々の変形が可能である。
ように構成することができる: 〔1〕 映像を表示する映像表示素子と、前記映像表示
素子を発する光を走査する走査手段と、前記映像表示素
子によって形成され前記走査手段により走査された映像
を投影する投影光学系とからなる映像表示装置におい
て、前記投影光学系が、1より大きな屈折率の媒質で構
成されたプリズム部材を少なくとも1個有し、前記プリ
ズム部材は、光束をプリズム部材に入射させる透過面
と、光束をプリズム部材内で反射させる反射面、光束を
プリズムから射出する透過面の少なくとも3面を有して
おり、前記投影光学系が含む前記プリズム部材での反射
回数の合計が3回以上で、前記プリズム部材の反射面の
少なくとも1面が光学的パワーを有し、光軸に対して偏
心しており、逆光線追跡で、瞳と像面である映像表示素
子の間に前記投影光学系と前記走査手段が配置され、瞳
からの光線は少なくとも前記プリズム部材を経て前記走
査手段に至ることを特徴とする映像表示装置。
ム部材での反射回数の合計が4回以上であることを特徴
とする上記1記載の映像表示装置。
パワーを有することを特徴とする上記1記載の映像表示
装置。
くとも1面と透過面の少なくとも1面が同一面にて形成
された透過と反射の兼用面を備えていることを特徴とす
る上記1記載の映像表示装置。
が、瞳から前記映像表示素子に向かう逆光線追跡で、少
なくとも、前記プリズム部材へ入射する第1透過面、光
学的パワーを有し光軸に対して偏心した第1反射面、第
2反射面、前記プリズム部材から射出する第2透過面を
含み、少なくとも前記第1透過面と前記第2反射面が同
一の兼用面であることを特徴とする上記4記載の映像表
示装置。
おける反射が全反射であることを特徴とする上記5記載
の映像表示装置。
像表示素子に向かう逆光線追跡で、少なくとも、前記プ
リズム部材へ入射する第1透過面、光学的パワーを有し
光軸に対して偏心した第1反射面、第2反射面、第3反
射面、前記プリズム部材から射出して走査手段に至る第
2透過面を含み、前記第1透過面と前記第2反射面が同
一の兼用面であり、前記第2反射面と前記第3反射面の
間に中間像を形成することを特徴とする上記1記載の映
像表示装置。
像表示素子に向かう逆光線追跡で、前記走査手段で反射
した後、前記プリズム部材の前記第4反射面を経て前記
映像表示素子に結像することを特徴とする上記7記載の
映像表示装置。
像表示素子に向かう逆光線追跡で、前記走査手段で反射
した後、少なくとも、第3透過面、第4透過面を経て前
記映像表示素子に結像することを特徴とする上記7記載
の映像表示装置。
ム部材と第2プリズム部材を含み、瞳から前記映像表示
素子に向かう逆光線追跡で、前記第1プリズム部材が、
前記第1プリズム部材へ入射する第1透過面、光学的パ
ワーを有し光軸に対して偏心した第1反射面、第2反射
面、前記第1プリズム部材からの射出面を含み、前記第
2プリズム部材が、前記第2プリズム部材への入射面、
第3反射面、前記第2プリズム部材から射出して前記走
査手段に至る第2透過面、を含み、前記第1透過面と前
記第2反射面が同一面であり、前記第2反射面と前記第
3反射面の間に中間像を形成することを特徴とする上記
7記載の映像表示装置。
射であることを特徴とする上記7〜10の何れか1項記
載の映像表示装置。
映像表示素子に向かう逆光線追跡で、少なくとも、前記
プリズム部材へ入射する第1透過面、光学的パワーを有
し光軸に対して偏心した第1反射面、第2反射面、第3
反射面、第4反射面、前記プリズム部材から射出して前
記走査手段に至る第2透過面を含み、前記第1透過面と
前記第2反射面、前記第3反射面と前記第2透過面が同
一面であり、前記第2反射面と前記第4反射面の間に中
間像を形成することを特徴とする上記1記載の映像表示
装置。
映像表示素子に向かう逆光線追跡で、前記走査手段で反
射した後、少なくとも前記プリズム部材へ入射する第3
透過面、第5反射面、前記プリズム部材を射出する第4
透過面を経て前記映像表示素子に結像し、前記第3反射
面と前記第2透過面と前記第3透過面が同一面であるこ
とを特徴とする上記12記載の映像表示装置。
映像表示素子に向かう逆光線追跡で、前記走査手段で反
射した後、少なくとも前記プリズム部材へ入射する第3
透過面、第5反射面、前記プリズム部材を射出する第4
透過面を経て前記映像表示素子に結像し、前記第3反射
面と前記第2透過面と前記第3透過面と前記第4透過面
が同一面であることを特徴とする上記13記載の映像表
示装置。
ム部材と第2プリズム部材を含み、瞳から前記映像表示
素子に向かう逆光線追跡で、前記第1プリズム部材が、
前記第1プリズム部材へ入射する第1透過面、光学的パ
ワーを有し光軸に対して偏心した第1反射面、第2反射
面、前記第1プリズム部材から射出する第2透過面を含
み、前記第2プリズム部材が、前記第2プリズム部材へ
入射する第3透過面、第3反射面、第4反射面、前記第
2プリズム部材から射出して前記走査手段に至る第4透
過面、前記走査手段から前記第2プリズム部材に入射す
る第5透過面、第5反射面、前記第2プリズム部材から
射出して前記映像表示素子に至る第6透過面を含むこと
を特徴とする上記12記載の映像表示装置。
映像表示素子に向かう逆光線追跡で、入射瞳と前記走査
手段が略共役な位置関係にあり、前記投影光学系内で一
度中間結像し、入射瞳から中間像までの光学系と、中間
像から前記走査手段までの光学系が中間像に対して対称
な構成となっていることを特徴とする上記1記載の映像
表示装置。
子光を集光光学系で略コリメートし、瞳と略共役な位置
の前記走査手段に導き、前記走査手段で走査した光をリ
レー光学系で中間像として結像し、中間像を接眼光学系
で瞳に導く構成で、逆光線追跡で、前記投影光学系が、
入射瞳と前記走査手段の間に少なくとも3面の光学的パ
ワーを持つ反射面を有し、逆光線追跡で、前記接眼光学
系が少なくとも2面の反射面を有し、前記リレー光学系
が少なくとも1面の反射面を有し、入射瞳からの光に対
する2回目の反射面と、前記走査手段の手前の最後の反
射面の間に中間像を形成することを特徴とする上記1、
7〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
で、瞳からの光を中間像として形成する前記接眼光学系
が少なくとも2面の反射面を有し、中間像からの光を前
記走査手段に導く前記リレー光学系が少なくとも2面の
反射面を有することを特徴とする上記17記載の映像表
示装置。
投影光学系に入射した光は、一度中間像として結像した
後に、入射瞳と略共役な位置の前記走査手段を経て前記
映像表示素子に結像し、前記走査手段の走査方向におけ
る入射瞳から前記投影光学系に入射する半画角θと、前
記走査手段の走査方向における映像表示に必要な前記走
査手段の片側振れ角φが次式を満たすことを特徴とする
上記1、7〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
の映像表示装置。
線が中間像を形成する際に、入射瞳から中間像に入射す
る主光線が収束状態であることを特徴とする上記1、7
〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
ム部材を1個含むことを特徴とする上記1記載の映像表
示装置。
ム部材を少なくとも2個含み、 1≧y' /y>0.7 ・・・(2) を満たすことを特徴とする上記1、10、15、16の
何れか1項記載の映像表示装置。ここで、yは光学系に
おける中間像高、y' は2つのプリズム部材が対向する
面における最軸外光束の主光線高である。
ム部材を2個含み、逆光線追跡で、瞳から第1プリズム
部材と第2プリズム部材を経て前記映像表示素子に至る
とき、前記第2プリズム部材内に中間像を形成している
ことを特徴とする上記23記載の映像表示装置。
より大きな媒質のd線(587.56nm)での屈折率
をNd とするとき、 2.0>Nd >1.4 ・・・(3) ことを特徴とする上記1、7〜16の何れか1項記載の
映像表示装置。
スチックであることを特徴とする上記25記載の映像表
示装置。
過面が、第1反射面に対して凸面を向けていることを特
徴とする上記5、7〜16の何れか1項記載の映像表示
装置。
射面が、正のパワーを有するように前記第1透過面側に
凹面を向けた形状に構成されていることを特徴とする上
記5、7〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
記第1透過面への入射角θ1 が、 20>θ1 >−30 〔°〕 ・・・(4) を満たすことを特徴とする上記5、7〜16の何れか1
項記載の映像表示装置。ただし、入射角θ1 は法線に対
して反時計回りが正とする。
記第1反射面への入射角θ2 が、 40>θ2 >5 〔°〕 ・・・(5) を満たすことを特徴とする上記5、7〜16の何れか1
項記載の映像表示装置。ただし、入射角θ1 は法線に対
して反時計回りが正とする。
面との兼用面が、光学的パワーを与えかつ偏心収差を補
正する非回転対称な面形状に形成されていることを特徴
とする上記5、7〜16の何れか1項記載の映像表示装
置。
ーを与えかつ偏心収差を補正する非回転対称な面形状に
形成されていることを特徴とする上記5、7〜16の何
れか1項記載の映像表示装置。
手段の直前の反射面が、光学的パワーを与えかつ偏心収
差を補正する非回転対称な面形状に形成されていること
を特徴とする上記5、7〜16の何れか1項記載の映像
表示装置。
手段の直後の反射面が、光学的パワーを与えかつ偏心収
差を補正する非回転対称な面形状に形成されていること
を特徴とする上記5、7〜16の何れか1項記載の映像
表示装置。
称面を1面のみ有する自由曲面形状にて構成されている
ことを特徴とする上記31〜34の何れか1項記載の映
像表示装置。
つ面を備えていることを特徴とする上記1、7〜16の
何れか1項記載の映像表示装置。
が透過型のDOEを兼ねるか、あるいは、前記投影光学
系の反射面の表面が反射型のDOEを兼ねるか、あるい
は、前記走査手段のミラー反射面が反射型のDOEを兼
ねるというように前記投影光学系あるいは前記走査手段
の表面がDOEを兼ねることを特徴とする上記36記載
の映像表示装置。
段の間にDOE作用を持つ面を追加して、色収差の制御
をすることを特徴とする上記36記載の映像表示装置。
段の間に配置した透過型DOEにより、前記プリズム部
材射出後に走査手段に入射する光路と、前記走査手段射
出後に前記プリズム部材に入射する光路の両方の光路で
回折作用を受けることを特徴とする上記38記載の映像
表示装置。
保持されていることを特徴とする上記38記載の映像表
示装置。
により形成される像の歪みを打ち消すような映像を前記
映像表示素子に表示することを特徴とする上記1、7〜
16の何れか1項記載の映像表示装置。
走査性の補正であることを特徴とする上記41記載の映
像表示装置。
ることを特徴とする上記1、7〜16の何れか1項記載
の映像表示装置。
上主光線の入射角θsが次式を満足することを特徴とす
る上記1、7〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
次式を満足することを特徴とする上記44記載の映像表
示装置。
〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
波状に振動する走査手段であることを特徴とする上記
1、7〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
段の振幅の95%以下を映像表示に利用することを特徴
とする上記47記載の映像表示装置。
段の振幅の90%以下を映像表示に利用することを特徴
とする上記48記載の映像表示装置。
次元像を形成するとき、主走査方向は正弦波状に振動す
る走査ミラーで、副走査方向は振れ角がリニアに変化す
る走査ミラーであることを特徴とする上記1、7〜16
の何れか1項記載の映像表示装置。
波状に振動するミラーであることを特徴とする上記1、
7〜16の何れか1項記載の映像表示装置。
フィーの工程を利用して製作したマイクロマシンミラー
であることを特徴とする上記1、7〜16の何れか1項
記載の映像表示装置。
ら前記映像表示素子に至る光学系が、少なくとも2面の
光学作用を有する面で構成され、この光学系を走査手段
側と映像表示素子側に2分割する場合、走査手段側でプ
ラスの球面収差を発生させ、映像表示素子側でマイナス
の球面収差を発生させるようになっていることを特徴と
する上記1、7〜16の何れか1項記載の映像表示装
置。
場合は、主走査方向と副走査方向のそれぞれの面内)
で、 3×G>f・tan 2φ/d>G/2 ・・・(7) を満足することを特徴とする上記1、7〜16の何れか
1項記載の映像表示装置。ここで、 G:走査方向画素数 f:映像表示素子から走査手段に至る集光光学系の走査
方向面内での焦点距離 φ:映像表示に利用する走査手段の走査方向の片側振れ
角(±φの走査手段振れ角を映像表示に利用する) d:走査方向の映像表示素子の大きさの半分 ただし、逆光線追跡において次式で定義されるfを走査
手段から映像表示素子に至る集光光学系の焦点距離とす
る。
βは走査方向における映像表示素子から中間像に至る光
学系の倍率である。
映像を虚像として形成し観察者眼球に導く上記1〜54
の何れか1項記載の映像表示装置と、この映像表示装置
を観察者顔面前方に保持する支持部とを備えて構成され
たことを特徴とする頭部装着式映像表示装置。
右の眼に対応してそれぞれ1つずつ配置していることを
特徴とする上記55記載の頭部装着式映像表示装置。
映像を実像として表示する上記1〜54の何れか1項記
載の映像表示装置を備えて構成されたことを特徴とする
プロジェクタ、レーザビームプリンタあるいはバーコー
ドリーダ。
の映像表示装置によると、反射作用を主体としたプリズ
ム部材を用いて走査型映像表示装置の光学系を構成する
ことにより、部品点数の削減と小型化を達成することが
できる。
模式的に示す図である。
な図である。
態にする場合の図1と同様な図である。
る。
る。
る。
補正を説明するための図である。
の図である。
様な図である。
ョンを示す図である。
る場合を説明するための図である。
関係を示す図である。
図である。
の光学系の不具合を説明するための図である。
置によって映像表示素子の配光特性を補正できることを
説明するための図である。
ある。
するための図である。
るための図である。
る。
る。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 映像を表示する映像表示素子と、前記映
像表示素子を発する光を走査する走査手段と、前記映像
表示素子によって形成され前記走査手段により走査され
た映像を投影する投影光学系とからなる映像表示装置に
おいて、 前記投影光学系が、1より大きな屈折率の媒質で構成さ
れたプリズム部材を少なくとも1個有し、 前記プリズム部材は、光束をプリズム部材に入射させる
透過面と、光束をプリズム部材内で反射させる反射面、
光束をプリズムから射出する透過面の少なくとも3面を
有しており、前記投影光学系が含む前記プリズム部材で
の反射回数の合計が3回以上で、前記プリズム部材の反
射面の少なくとも1面が光学的パワーを有し、光軸に対
して偏心しており、 逆光線追跡で、瞳と像面である映像表示素子の間に前記
投影光学系と前記走査手段が配置され、瞳からの光線は
少なくとも前記プリズム部材を経て前記走査手段に至る
ことを特徴とする映像表示装置。 - 【請求項2】 前記投影光学系が、反射面の少なくとも
1面と透過面の少なくとも1面が同一面にて形成された
透過と反射の兼用面を備えていることを特徴とする請求
項1記載の映像表示装置。 - 【請求項3】 前記投影光学系が、瞳から前記映像表示
素子に向かう逆光線追跡で、少なくとも、前記プリズム
部材へ入射する第1透過面、光学的パワーを有し光軸に
対して偏心した第1反射面、第2反射面、第3反射面、
第4反射面、前記プリズム部材から射出して前記走査手
段に至る第2透過面を含み、前記第1透過面と前記第2
反射面、前記第3反射面と前記第2透過面が同一面であ
り、前記第2反射面と前記第4反射面の間に中間像を形
成することを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17497099A JP4372891B2 (ja) | 1999-06-22 | 1999-06-22 | 映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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