JP2022001913A - 表示装置 - Google Patents

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浩一 奥田
Koichi Okuda
真一 小村
Shinichi Komura
憲 小野田
Ken Onoda
裕明 雉嶋
Hiroaki Kijima
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Abstract

【課題】表示品の低下を抑制することが可能な表示装置を提供することにある。【解決手段】実施形態に係る表示装置は、光が入射される第1入射面と第1入射面から入射された光を出射する第1出射面とを有する第1導光板と、第1入射面から第1導光板に光を照射する第1光源と、第1出射面上に配置され、光が入射される第2入射面と第2入射面から入射された光を出射する第2出射面とを有する第2導光板と、第2入射面から第2導光板に光を照射する第2光源と、第2出射面上に並べて配置される第1及び第2表示パネルとを具備する。第1及び第2光源は、第1及び第2導光板を挟んで対向して配置される。第1表示パネルは、第1光源よりも第2光源の近傍に配置される。第2表示パネルは、第2光源よりも第1光源の近傍に配置される。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
近年では、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount Display)と称される表示装置を用いて例えば仮想現実(VR:Virtual Reality)を提供する技術が注目されている。
このようなVR向けの表示装置(以下、ヘッドマウントディスプレイと表記)は、当該ヘッドマウントディスプレイがユーザの頭部に装着された際に当該ユーザの眼前となる位置に設けられた表示パネル(液晶表示パネル)に画像が表示されるように構成されている。これにより、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザは、臨場感のある仮想現実空間を体験することができる。
ところで、上記したヘッドマウントディスプレイに設けられている表示パネルの背面には当該表示パネルを照明するバックライト(ユニット)等の照明装置が更に設けられており、当該照明装置は、導光板と、当該導光板の側面(入射面)に配置される光源とを備える。このような照明装置において光源によって照射された光は、側面から導光板に入射され、当該導光板内を伝播し、当該導光板の一方の主面(出射面)から出射される。
ここで、光源としては例えばレーザー光源等が用いられるが、当該光源によって照射される光は一定の指向性を有する。このため、導光板の出射面の端部(光源に近い領域)においては所望の輝度を得る(十分な輝度の光を供給する)ことができず、目玉(ムラ)と称される輝度ムラが生じる。このような輝度ムラは表示パネルにおける表示品位(画質)を低下させる原因となる。
特開2018−067376号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、表示品位の低下を抑制することが可能な表示装置を提供することにある。
実施形態に係る表示装置は、光が入射される第1入射面と、前記第1入射面から入射された光を出射する第1出射面とを有する第1導光板と、前記第1入射面から前記第1導光板に光を照射する第1光源と、前記第1出射面上に配置され、光が入射される第2入射面と、前記第2入射面から入射された光を出射する第2出射面とを有する第2導光板と、前記第2入射面から前記第2導光板に光を照射する第2光源と、前記第2出射面上に並べて配置される第1及び第2表示パネルとを具備する。前記第1及び第2光源は、平面視において前記第1及び第2導光板を挟んで対向して配置される。前記第1表示パネルは、平面視において前記第1光源よりも前記第2光源の近傍に配置される。前記第2表示パネルは、平面視において前記第2光源よりも前記第1光源の近傍に配置される。
実施形態に係る表示装置の外観の一例を示す斜視図。 表示パネルの概略的な構成を示す斜視図。 表示パネルの概略的な断面図。 本実施形態の比較例について説明するための図。 本実施形態に係る表示装置が備える照明装置について説明するための図。 本実施形態に係る表示装置の概略的な平面図。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一または類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
図1は、本実施形態に係る表示装置の外観の一例を示す斜視図である。本実施形態において、表示装置は、ユーザの頭部に装着されて使用されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)を含む。このような表示装置は、当該表示装置を頭部に装着したユーザに対して、例えば仮想現実(VR)を提供するために用いられる。
図1に示すように、表示装置HMDは、表示パネル11(第1表示パネル)及び表示パネル12(第2表示パネル)を備える。
表示パネル11及び12は、ユーザが表示装置HMDを頭部に装着した状態で当該ユーザの左眼及び右眼の眼前に位置するようにそれぞれ配置されている。本実施形態において、表示パネル11及び12は、液晶層を有する液晶表示パネルであるものとする。
図2は、本実施形態に係る表示装置HMDに備えられる表示パネルの概略的な構成を示す斜視図である。ここでは、表示パネル11の構成について主に説明する。
図2に示す表示パネル11は、第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向する第2基板SUB2とを備える。また、表示パネル11は、画像を表示する表示領域DAを有する。更に、表示パネル11は、例えば表示領域DAにおいてマトリクス状に配列された複数の画素PXを備える。
また、表示パネル11は、当該表示パネル11を駆動する駆動ICチップ111と、表示パネル11へ制御信号を伝達するフレキシブル回路基板FPC1及びFPC2とを備える。フレキシブル回路基板FPC1及びFPC2は、表示装置HMDの動作を制御する制御モジュール(ホストコンピュータ)に接続されている。
なお、本実施形態においては、図2に示すように第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zを定義するものとする。各方向X、Y及びZは、例えば互いに直交する。本実施形態においては、表示パネル11(表示装置HMD)を第3方向Zと平行な方向から見ることを平面視と呼ぶ。図2に示す例において、各基板SUB1及びSUB2は、第1方向Xに沿う長辺と、第2方向Yに沿う短辺とを有しており、平面視における形状が長方形である。なお、各基板SUB1及びSUB2の形状は図2に示す例と異なっていてもよく、例えば各基板SUB1及びSUB2の平面視における形状は正方形や円形等であってもよい。
図3は、X−Z平面と平行な表示パネル11の概略的な断面図である。表示パネル11は、上記した各基板SUB1及びSUB2に加えて、シール材SL及び液晶層LCを更に備える。表示パネル11において、各基板SUB1及びSUB2はシール材SLにより貼り合わされており、液晶層LCはシール材SLと各基板SUB1及びSUB2との間に封入されている。
なお、表示装置HMDにおいて、第1基板SUB1の下面(第2基板SUB2と対向しない面)には、第1偏光板PL1が貼付されている。第2基板SUB2の上面(第1基板SUB1と対向しない面)には、第2偏光板PL2が貼付されている。各偏光板PL1及びPL2の偏光軸は、互いに直交する。
ここで、詳細については後述するが、表示装置HMDは、表示パネル11の背面側(つまり、表示面の反対側)に照明装置(バックライトユニット)を備える。なお、照明装置は、上記した制御モジュールに接続される。表示装置HMDにおいては、上記した照明装置によって表示パネル11が照明されることによって、当該表示パネル11に各種画像を表示することができる。
表示装置HMDは、表示パネル11と照明装置との間に、プリズムシートPSを備えている。また、表示装置HMDは、プリズムシートPSと表示パネル11との間に、拡散シートDS(拡散層)を備えている。プリズムシートPSは、例えば第2方向Yと平行に延びる多数のプリズムを備えている。これらのプリズムは、例えばプリズムシートPSの下面(照明装置と対向する面)に形成されている。ただし、これらのプリズムは、プリズムシートPSの上面(表示パネル11と対向する面)に形成されていてもよい。
プリズムシートPSは、照明装置によって照明される光を第3方向Zに実質的に平行な光に変換する。ここで、「第3方向Zに実質的に平行な光」は、第3方向Zと厳密に平行な光のみならず、第3方向Zに対する傾きが、照明装置によって照明された際に比べてプリズムシートPSにより十分に小さく変換された光を含む。なお、照明装置によって照明される光の偏光を維持する観点から、プリズムシートPSのプリズムは下面に形成されていることが好ましい。プリズムシートPSを経た光は、拡散シートDSで拡散されて、表示パネル11に照明される。プリズムシートPSを通過した光の視野角が狭い場合であっても、この光を拡散シートDSで拡散することにより、視野角を広げることができる。
なお、図2及び図3においては表示パネル11について説明したが、表示パネル12についても図2及び図3において説明した構成と同様の構成を有する。
次に、本実施形態に係る表示装置HMDが備える照明装置について説明するが、まず、図4を参照して、本実施形態の比較例に係る照明装置(一般的な照明装置)について説明する。
図4に示すように、本実施形態の比較例に係る照明装置20´は、導光板21´を備える。導光板21´は、光が入射される入射面(側面)21a´及び当該入射面21a´から入射された光を出射する出射面(主面)21b´を有する。
また、照明装置20´においては、光源211´が導光板21´の入射面21a´に対向する位置に配置される。光源211´は光を照射するように構成されており、当該光源211´としては例えば照射方向を中心とした広がりを有する拡散光を照射するレーザー光源(レーザーダイオード)等を用いることができる。
このような照明装置20´においては、入射面21a´を介して光源211´から導光板21´に照射された光が出射面21bから出射されることによって表示パネルを照明することができる。
しかしながら、上記したレーザー光源のような光源211´(によって照射される光)は指向性を有するため、当該光源211´が配置されている入射面21a´の近傍(つまり、出射面21b´の端部)においては十分な光が出射されない。
すなわち、本実施形態の比較例に係る照明装置20´においては、入射面21a´の近傍で部分的に輝度が低下し、図4に示すような輝度ムラが生じる。この輝度ムラは、表示装置における表示品位を低下させる要因となる。
このため、本実施形態に係る表示装置HMD及び照明装置は、図4に示すような輝度ムラを解消するための構成を有する。
以下、図5を参照して、本実施形態に係る表示装置HMDが備える照明装置の構成について説明する。図5に示すように、照明装置20は、第1導光板21及び第2導光板22を備える。
第1導光板21は、光が入射される側面に相当する入射面(第1入射面)21aと、当該入射面21aから入射された光を出射する主面に相当する出射面(第1出射面)21bとを有する。
また、照明装置20は、第1導光板21の入射面21aと対向する位置に、当該入射面21aから第1導光板21に光を照射する光源(第1光源)211を備える。
第2導光板22は、第1導光板21の出射面21b上に配置され、光が入射される側面に相当する入射面(第2入射面)22aと、当該入射面22aから入射された光を出射する主面に相当する出射面(第2出射面)22bとを有する。
また、照明装置20は、第2導光板22の入射面22aと対向する位置に、当該入射面22aから第2導光板22に光を照射する光源(第2光源)221を備える。
本実施形態において、光源211及び221(入射面21a及び22a)は、平面視において第1導光板21及び第2導光板22を挟んで対向して配置される。また、光源211及び221は、上記したレーザー光源を含む。
なお、図5においては示されていないが、光源211と入射面21aとの間または光源221と入射面22aとの間にレンズ等の光学素子を更に配置し、各光源211及び221から照射される光の幅または角度が調整される構成としてもよい。
表示パネル11及び12は、上記したプリズムシートPS及び拡散シート(拡散板)DSを介して、第2導光板22の出射面22b上に並べて配置される。なお、図5においては、表示パネル11と照明装置20との間に配置されるプリズムシートPS及び拡散シートDSをプリズムシートPS1及び拡散シートDS1、表示パネル12と照明装置20との間に配置されるプリズムシートPS及び拡散シートDSをプリズムシートPS2及び拡散シートDS2として示している。
ここで、本実施形態において、表示パネル11は、光源211よりも光源221の近傍(つまり、光源221側)に配置される。一方、表示パネル12は、光源221よりも光源211の近傍(つまり、光源211側)に配置される。
また、図5においては簡易的に示されているが、第1導光板21の出射面21bの反対側の主面に相当する背面(第1背面)21cは、光源211によって照射された光を出射面21bから表示パネル11に向けて出射させるプリズム(第1プリズム)P1を有する。具体的には、プリズムP1は、少なくとも平面視において表示パネル11と重畳する領域R1に複数形成されており、それぞれ第2方向Yに延在している。なお、図5に示す例では、プリズムP1が形成されている領域R1の第1方向Xの長さが、当該プリズムP1が形成されていない領域の第1方向Xの長さ(つまり、第1導光板21の第1方向Xの長さ−領域R1の第1方向Xの長さ)よりも長くなるように、プリズムP1が形成されている。
ここでは、領域R1にプリズムP1が形成されているものとして説明したが、当該プリズムP1が形成されていない領域R1以外の領域(つまり、平面視において表示パネル12と重畳する領域)において、第1導光板21は、光源211が照射した光を反射(全反射)し、当該光が当該第1導光板21内を伝播するように構成されている。
同様に、第2導光板22の出射面22bの反対側の主面に相当する背面(第2背面)22cは、光源221によって照射された光を出射面22bから表示パネル12に向けて出射させるプリズム(第2プリズム)P2を有する。具体的には、プリズムP2は、少なくとも平面視において表示パネル12と重畳する領域R2に複数形成されており、それぞれ第2方向Yに延在している。なお、図5に示す例では、プリズムP2が形成されている領域R2の第1方向Xの長さが、当該プリズムP2が形成されていない領域の第1方向Xの長さ(つまり、第2導光板22の第1方向Xの長さ−領域R2の第1方向Xの長さ)よりも長くなるように、プリズムP2が形成されている。
ここでは、領域R2にプリズムP2が形成されているものとして説明したが、当該プリズムP2が形成されていない領域R2以外の領域(つまり、平面視において表示パネル11と重畳する領域)において、第2導光板22は、光源221が照射した光を反射(全反射)し、当該光が当該第2導光板22内を伝播するように構成されている。
なお、プリズムP1及びP2の断面形状は、例えば第2方向Yにおいて一様であるが、異なっていてもよい。また、プリズムP1及びP2は、例えば同一の形状であるが、互いに異なる形状であってもよい。更に、プリズムP1及びP2はそれぞれ複数設けられているが、当該プリズムP1及びP2は、それぞれ同一の密度で設けられていてもよいし、異なる密度で設けられていてもよい。また、プリズムP1は第1導光板21の出射面21b側に形成されていてもよいし、プリズムP2は第2導光板22の出射面22b側に形成されていてもよい。
更に、照明装置20は、反射部材(反射板)23を備えている。反射部材23は、例えば金属材料で構成されたシート材であり、第1導光板21の背面21cに対向している。反射部材23は、第1導光板21の背面21cから漏れた光を第1導光板21に向けて反射する。
なお、本実施形態において表示パネル11及び12は、表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)HMDを頭部に装着したユーザの眼前に位置するように、間隙300を挟んで配置されている。この場合、平面視において間隙300と重畳する第2導光板22の出射面21b上には遮光部材24が形成されている。遮光部材24は、例えば光反射性を有する材料によって形成されていているが、他の材料によって形成されていてもよい。
ここで、図6は、本実施形態に係る表示装置HMDの概略的な平面図である。図6に示す例では、第1導光板21の入射面21aに沿って5つの光源211が並んで配置されており、第2導光板22の入射面22aに沿って5つの光源221が並んで配置されている。
また、図6に示すように、表示パネル11及び12は間隙300を形成するように配置されるが、遮光部材24は、当該間隙300によって露出される第2導光板22(の出射面22b)を覆うように形成されている。
再び図5に戻って、本実施形態に係る表示装置HMD(照明装置20)の動作について説明する。
本実施形態に係る表示装置HMDにおいて表示パネル11に画像を表示する場合、光源211によって照射される光401は、入射面21aから第1導光板21内に進入し、各主面(出射面21b及び背面21c)を反射しながら第1導光板21を伝播する。
このように第1導光板21を伝播した光401は、当該第1導光板21の背面21cに形成されている複数のプリズムP1にて反射して出射面21bから出射される。このように出射面21bから出射された光によって表示パネル11が照明され、当該表示パネル11に画像が表示される。
なお、第1導光板21の背面21cから漏れる光は、当該背面21cに対向する反射部材23から第1導光板21に向けて反射される。
また、表示パネル12に画像を表示する場合、光源221が照射する光402は、入射面22aから第2導光板22内に進入し、各主面(出射面22b及び背面22c)を反射しながら第2導光板22を伝播する。
このように第2導光板22を伝播した光402は、当該第2導光板22の背面22cに形成されている複数のプリズムP2にて反射して出射面22bから出射される。このように出射面22bから出射された光によって表示パネル12が照明され、当該表示パネル12に画像が表示される。
ここで、図5に示す例では、第1導光板21を伝播する光401が効率的に表示パネル11を照明するように、表示パネル11及び12の配置によって形成されている間隙300と平面視において重畳する領域にもプリズムP1が形成されている。
同様に、第2導光板22を伝播する光402が効率的に表示パネル12を照明するように、表示パネル11及び12の配置によって形成されている間隙300と平面視において重畳する領域にもプリズムP2が形成されている。
このようなプリズムP1及びP2によれば、間隙300と重畳する第2導光板22の出射面22bからも光401及び402が出射される場合があるが、本実施形態においては、当該間隙300と重畳する第2導光板22の出射面22b上に遮光部材24が形成されている。この遮光部材24によれば、間隙300(と重畳する第2導光板22の出射面22b)において光が出射されることを防止することができる。
なお、本実施形態においては、便宜的に、第1導光板21及び第2導光板22の断面形状が長方形であるものとして説明したが、当該第1導光板21及び第2導光板22の断面形状は他の形状であってもよい。
上記したように本実施形態に係る表示装置HMDは、入射面21a(第1入射面)及び出射面21b(第1出射面)を有する第1導光板21と、当該入射面21aから第1導光板21に光を照射する光源211(第1光源)と、第1導光板21の出射面21b上に配置され、入射面22a(第2入射面)及び出射面22b(第2出射面)を有する第2導光板22と、入射面22aから第2導光板22に光を照射する光源221(第2光源)と、第2導光板22の出射面22b上に並べて配置される表示パネル11及び12(第1及び第2表示パネル)とを備える。また、本実施形態において、光源211及び221は、平面視において第1導光板21及び第2導光板22を挟んで対向して配置される。更に、表示パネル11は平面視において光源211よりも光源221の近傍に配置され、表示パネル12は平面視において光源221よりも光源221の近傍に配置される。
本実施形態においては、上記した構成により、例えば光源211が配置されている入射面21aの近傍においては光源221が照射する光が出射され、光源221が配置されている入射面22aの近傍においては光源211が照射する光が出射される。このため、本実施形態においては、照明装置20から表示パネル11及び12に対して照明される光において上記した図4において説明した輝度ムラは生じない。よって、本実施形態においては、表示パネル11及び12における表示品位の低下を抑制することが可能となる。
なお、上記した図4において説明した本実施形態の比較例に係る照明装置20´において輝度ムラを解消するためには、例えば光源211´によって照射された後に十分に拡散した状態の光を出射面21b´の端部(当該光源211´側の端部)から出射しなければならないため、平面視における光源211´と当該出射面21bの端部との間に、当該光源211´によって照射された光を十分に拡散させるための距離を確保する必要がある。これに対して、本実施形態においては、光源211及び221と出射面21bの各端部との間に、当該光源211及び221によって照射された光を拡散させるための距離を確保する必要がないため、表示装置HMDの小型化(狭額縁化)を実現することができる。
また、本実施形態において、第1導光板21は光源211によって照射された光を第1導光板21の出射面21bから表示パネル11に出射するようにされ、第2導光板22は光源221によって照射された光を第2導光板22の出射面22bから表示パネル12に出射するように構成される。具体的には、第1導光板21の出射面21bの反対側の主面に相当する背面21c(第1背面)は、光源211によって照射された光を出射面21bから表示パネル11に向けて出射させるプリズムP1(第1プリズム)を、平面視において表示パネル11と重畳する領域に有する。また、第2導光板22の出射面22bの反対側の主面に相当する背面22c(第2背面)は、光源221によって照射された光を出射面22bから表示パネル12に向けて出射させるプリズムP2(第2プリズム)を、平面視において表示パネル12と重畳する領域に有する。
本実施形態においては、このような構成により、光源211によって照射される光を用いて表示パネル11を効率的に照明し、光源221によって照射される光を用いて表示パネル12を効率的に照明することが可能となる。
なお、本実施形態においては第1導光板21及び第2導光板22を備える構成であるが、例えば単一の導光板の互いに向かい合う両側面(以下、第1及び第2側面と表記)にそれぞれ対向する光源を配置し、当該両側面から光を照射(入射)する構成を想定する。ここで、第1側面に対向する光源を第1光源、第2側面に対向する光源を第2光源とすると、この構成においても本実施形態と同様に、第1側面の近傍においては第2光源から照射された光が出射され、第2側面の近傍においては第1光源から照射された光が出射される。
しかしながら、第1光源によって照射された光は第1側面(第1光源)の近傍においても出射されるため、第1側面の近傍においては図4にて説明した輝度ムラが生じる。同様に、第2光源によって照射された光は第2側面(第2光源)の近傍においても出射されるため、第2側面の近傍においては図4にて説明した輝度ムラが生じる。
これに対して、本実施形態においては、第1導光板21は平面視において表示パネル12と重畳する領域で光源211によって照射された光を反射するように構成されているため、入射面21aの近傍において輝度ムラは生じない。同様に、本実施形態においては、第2導光板22は平面視において表示パネル11と重畳する領域で光源221によって照射された光を反射するように構成されているため、入射面22aの近傍において輝度ムラは生じない。
更に、本実施形態において、表示パネル11及び12は間隙300を挟んで配置されており、プリズムP1及びP2の一部は平面視において当該間隙300と重畳する領域に形成されている。この場合、平面視において間隙300と重畳する第2導光板22の出射面22b上には遮光部材24が形成される。このような構成によれば、光源211及び221によって照射される光が間隙300(に対応する出射面22b)から出射されることを防止することができ、表示パネル11及び12における画像の表示に寄与しない光の出射(つまり、光の損失)を抑制することができる。
また、本実施形態においては、第1導光板21の出射面21bの反対側の主面に相当する背面21cに対向する反射部材23を更に備える構成により、当該背面21cからの光の損失を抑制することが可能となる。
なお、上記した図5に示す例では、第2導光板22は、第1導光板21を第3方向Zを軸として反転させた構成である。このような場合には、第3方向Zを軸として反転させた第1導光板21を第2導光板22として利用することができる。これによれば、同一の構成の導光板を第1導光板21及び第2導光板22として利用することができるため、表示装置HMD(照明装置20)の製造コストを抑制することが可能となる。なお、第1導光板21と第2導光板22とは異なる構成を有する導光板であってもよい。
また、本実施形態においては光源211及び221としてレーザー光を発するレーザー光源が用いられるものとして説明したが、当該光源211及び221としてはLED(Light Emitting Diode)等の他の発光素子が用いられてもよい。
また、上記した本実施形態の構成は例えばヘッドマウントディスプレイのような2つの表示パネル11及び12を備える表示装置HMDに適用する場合を想定しているが、ヘッドマウントディスプレイ以外の表示装置に適用されても構わない。
また、本実施形態においては、表示パネル11及び12が透過型の液晶表示パネルであり、照明装置20が当該液晶表示パネルのバックライトであるものとして説明したが、本実施形態は、他種の表示装置(表示パネルまたは照明装置)に対する適用を妨げるものではない。具体的には、本実施形態は、例えば外光を反射して当該反射光を表示に利用する反射型の機能を備えた液晶表示パネル及び当該液晶表示パネルの前面に配置されるフロントライトを備える表示装置等に適用されてもよい。
以上、本発明の実施形態として説明した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
HMD…表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)、11,12…表示パネル(第1,第2表示パネル)、21…第1導光板、21a…入射面(第1入射面)、21b…出射面(第1出射面)、21c…背面(第1背面)、22…第2導光板、22a…入射面(第2入射面)、22b…出射面(第2出射面)、22c…背面(第2背面)、23…反射部材、211,221…光源(第1,第2光源)、DS…拡散シート、PS…プリズムシート、P1,P2…プリズム(第1,第2プリズム)。

Claims (8)

  1. 光が入射される第1入射面と、前記第1入射面から入射された光を出射する第1出射面とを有する第1導光板と、
    前記第1入射面から前記第1導光板に光を照射する第1光源と、
    前記第1出射面上に配置され、光が入射される第2入射面と、前記第2入射面から入射された光を出射する第2出射面とを有する第2導光板と、
    前記第2入射面から前記第2導光板に光を照射する第2光源と、
    前記第2出射面上に並べて配置される第1及び第2表示パネルと
    を具備し、
    前記第1及び第2光源は、平面視において前記第1及び第2導光板を挟んで対向して配置され、
    前記第1表示パネルは、平面視において前記第1光源よりも前記第2光源の近傍に配置され、
    前記第2表示パネルは、平面視において前記第2光源よりも前記第1光源の近傍に配置される
    表示装置。
  2. 前記第1導光板は、前記第1光源によって照射された光を前記第1出射面から前記第1表示パネルに出射し、
    前記第2導光板は、前記第2光源によって照射された光を前記第2出射面から前記第2表示パネルに出射する
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記第1導光板は、前記第1出射面の反対側の第1背面を更に有し、
    前記第1背面は、前記第1光源によって照射された光を前記第1出射面から前記第1表示パネルに向けて出射させる第1プリズムを、平面視において前記第1表示パネルと重畳する領域に有し、
    前記第2導光板は、前記第2出射面の反対側の第2背面を更に有し、
    前記第2背面は、前記第2光源によって照射された光を前記第2出射面から前記第2表示パネルに向けて出射させる第2プリズムを、平面視において前記第2表示パネルと重畳する領域に有する
    請求項2記載の表示装置。
  4. 前記第1導光板は、平面視において前記第2表示パネルと重畳する領域で前記第1光源によって照射された光を反射し、
    前記第2導光板は、平面視において前記第1表示パネルと重畳する領域で前記第2光源によって照射された光を反射する
    請求項3記載の表示装置。
  5. 遮光部材を更に具備し、
    前記第1及び第2表示パネルは、間隙を挟んで配置されており、
    前記第1及び第2プリズムの各々の一部は、平面視において前記間隙と重畳する領域に形成されており、
    前記遮光部材は、平面視において前記間隙と重畳する前記第2導光板の第2出射面上に形成されている
    請求項4記載の表示装置。
  6. 前記第1導光板が有する前記第1出射面の反対側の第1背面に対向する反射部材を更に具備する請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記第1及び第2光源は、レーザー光を発するレーザー光源である請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. ユーザの頭部に装着して使用されるヘッドマウントディスプレイを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置。
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