JP2022001221A - 即時歯科インプラントにおける外科誘導装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、安全且つ正確に位置決めされ、すぐに処置でき便利であるとともに、時間とコストを節減することのできる即時歯科インプラントにおける外科誘導装置及びその方法を提供する。【解決手段】主な構造は、台座と、収容スペースと、球体と、穿孔と、調整部品とからなる。上述の構造により、歯科医は、台座を患者の口腔内における欠損歯の部分に設置し、コロイドで固定しった後、CTスキャンを撮影し、歯科医による診断及び評価の後、調整部品を制御して球体を収容スペースの中で移動させて、球体における穿孔の角度及び位置を変化させることができ、さらに、歯科医が球体における穿孔が形成する所定のスペースに歯科インプラント用のドリルにより穴を開けることで、異なるサイズのドリルを使用して骨におけるインプラント装着スペースを拡大させ、インプラントの埋め込み等の動作をしやすくする。【選択図】図2
Description
本発明は、外科誘導装置及びその方法に関し、特に、安全且つ正確に位置決めすることができ、すぐに処置できるため便利であるとともに、時間とコストを節減することのできる即時歯科インプラントにおける外科誘導装置及びその方法に関する。
歯科インプラント、つまり人工歯根は、義歯を装着することで欠損歯を補う歯の修復技術である。人工歯根は、インプラントとも呼ばれ、インプラントは、手術により欠損歯の位置の歯槽骨内に埋め込まれ、インプラントは、自然歯に置き換えられる歯根として使用され、被せ物を装着するための土台となる。患者の歯槽骨とインプラントの骨が完全に結合すると、インプラントに人工歯冠を装着することができる。人工歯根による義歯の装着によって、自然歯に近い咬合力が得られるだけでなく、快適さ及び審美性は、従来の取り外し可能な義歯やブリッジよりも優れており、歯科インプラント後も、口腔内を清潔に維持するとともに、定期的に歯科検診を受け、良好な状態が保たれれば、歯科インプラントは、長期にわたって使用することができるため、重要な欠損歯の修復方法となっている。
従来の歯科インプラントの方法は、直接切開する方法または無切開の方法によりドリルで骨に穴が開けられインプラントを埋入できるようにされた後、インプラントが固定される。しかしながら、この方法は、リスク及び危険性が隠れているため、患者に深刻な傷害を引き起こす可能性があり、さらには医療訴訟に発展する可能性もある。後に、出現したサージカルガイドを使用しCTスキャンを組み合わせる歯科インプラントの方法は、高い安全性という特性を示し、上述のサージカルガイドは、診断用サージカルガイドと手術用サージカルガイドに分けられる。従来において上述の方法を使用する場合、まず、患者の歯の模型を複製し、歯の模型における欠損歯の部分に、ワックス材を使用して歯が抜けている部分を埋めるための歯を彫塑する。この際、アルギン酸塩と石膏等の材料で患者の新たな歯の模型を再度複製し、患者の歯の形状に合わせるとともに欠損歯の無い歯の模型が形成され、さらに、薄いプラスチックプレートを前記欠損歯の無い歯の模型に設置し、加熱し真空状態にし、圧縮する方法により、プラスチックプレートが歯の模型の表面に貼り付くようにし、修整が完了すると、患者の欠損歯の位置に鉛片を再度貼り付けることで、CTスキャンの位置決め板が完成する。よって、プラスチックプレートを患者の歯に合わせるが、この時の歯の模型の形状をしたプラスチックプレートは、透明の「矯正装置」に似たものである。
さらに、患者に矯正装置のような診断用サージカルガイドを着けさせるとともに、CTスキャンを撮影することで、コンピュータに患者の口腔部及び標記された欠損歯の位置が表示される。さらに、診断用サージカルガイドに穴を開けるとともにX線を透過させない材料を入れ、CTスキャンを撮影することで、所定のインプラント装着スペースに位置決めのためのマークが標記される。
CTスキャンの撮影が完成すると、一部の歯科診療所は、CTスキャンの資料と患者の歯の模型をまとめて歯科技工所に送る。歯科領域においてもデジタル化された現代では、一部の診療所に設置された口腔内スキャナーは、患者の口腔状況をあらかじめ直接スキャンすることができるとともに、CTスキャンのファイルをデジタル技工に送信することで、手術用サージカルガイドをその場で製作することができる。現在の技工所では、3Dプリントにより手術用サージカルガイドをプリントアウトし、歯科診療所が手術用サージカルガイドを受け取ってはじめて、患者の歯科インプラント手術が開始され、前記サージカルガイドを基に、患者の口腔内における欠損歯の部分にインプラントを正確な角度及び位置に装着する。
しかしながら、上述の従来の歯科インプラント手術のプロセスには、以下に挙げる問題点と欠点が存在し、改善が望まれている。
一、技工所に委託して従来のまたはデジタル化された診断用或いは手術用サージカルガイドを製作するのにコストと時間がかかる。
二、CTスキャン評価、ワックスアップ、印象採得、真空状態にし圧縮して矯正装置のような診断用サージカルガイドを製造するといった手術前の準備作業は、操作のプロセスが複雑且つ時間がかかることで、患者が診察を受けた後一定期間経ってからでなければ実際に手術を行うことができない。
三、一部の歯科医は、手間を省くため、上述の診断用及び手術用サージカルガイドを使用しようとしないため、患者の歯科インプラント手術におけるリスクが高まる。
四、歯科領域におけるデジタル化は世界的な傾向ではあるが、現在の歯科領域においてデジタル化された機材・設備は、高価であるとともに操作が複雑であり、コンピュータ、設備、及び、専用ソフトウェアを操作できる専門スタッフを育成する必要がある。人的資源、物的資源、または、財政面などの理由で、すべての診療所と歯科医がすぐに完全にデジタル化に対応できるわけではない。
本発明は、調整部品により収容スペースに設けられる球体を制御することで、球体の中の穿孔が正確な角度及び場所に移動できるようにするとともに、穿孔の頂端から歯肉までの空間の高さを測定することで、所定の位置まで骨に穴を開けるのに必要とされるドリルの長さを算出し、調整部品を取り除いた後、歯科医が歯科インプラント用ドリルで穿孔に沿って穴を開け、正確なインプラント装着スペースが確保されることで、スムーズにインプラントを埋め込むことができ、上述の構造は、診断用及び手術用のサージカルガイドが相互に組み合わされることで、すぐに処置できるため便利であるとともに、時間とコストを節減でき且つ手術の正確さと安全性を高めることのできる即時歯科インプラントにおける外科誘導装置及びその方法を提供することを目的とする。
本発明の主な構造は台座からなり、台座は収容スペースを備え、収容スペースには球体が設けられ、球体は穿孔を備え、穿孔の一部には調整部品がされ、台座の両側には複数の球体位置決め部品が設けられ、さらに、球体位置決め部品は、台座の外側から収容スペースの中まで貫通されるとともに球体に接触し、台座には、少なくとも1つの台座位置決め部品が環設される。上述の調整部品は、X線を透過させない材質であり、台座、球体、球体位置決め部品、及び、台座位置決め部品は、いずれもX線を透過させることができる。
歯科医が欠損歯を持つ患者に歯科インプラントを行う場合、まず、患者の口腔内における歯科インプラントを装着する部分に台座を設置するとともに、台座における台座位置決め部品を隣接する歯に寄りかからせ、コロイドで台座位置決め部品を簡単に固定した後、印象材を台座位置決め部品及び隣接する歯に塗布被覆し、印象材が凝固するまで待ってから、患者の口腔部のCTスキャンを撮るとともに、球体における穿孔の位置及び角度を調整する必要がないか判断する。
CTスキャン評価の結果、調整が必要な場合、球体に接触する球体位置決め部品を制御することにより、球体位置決め部品を移動させて球体から離させることで、球体は制御されなくなる。従って、歯科医は、穿孔に一部穿設される調整部品を操作することで、球体の位置及び角度を調整することができ、さらに、球体における穿孔の位置及び角度を変えることができる。調整が完了すると、球体の調整部品を上述の方法により反対方向に移動させ、球体に再度接触させることにより、球体の位置を限定させる。この時、球体は調整後の正確な位置に固定されるとともに、調整部品上の目盛りにより穿孔の頂端から歯肉までの空間の高さを測定することができることで、所定の位置まで骨に穴を開けるのに必要とされるドリルの長さを算出することができる。最後に、調整部品を穿孔から取り出し、歯科医が穿孔の方向に沿って、歯科インプラント用ドリルで患者の口腔部における欠損歯の部分の歯槽骨に穴を開けることで、正確且つ精密なインプラント装着方向と深さが確保される。従って、歯の模型、診断用サージカルガイド、及び、手術用サージカルガイドを製造するコストを節減することができるだけでなく、歯科インプラントの手術前の準備作業にかかる莫大な時間も節減され、同時に、現段階では高価なデジタル化機器を購入したり、操作スタッフを養成かつ配置したりする必要もないため、さらに、安全且つ正確に位置決めされることができ、すぐに処置でき便利であるとともに、時間とコストが節減される。
参照する図1及び図2に示す通り、本発明は、台座1と、球体2と、調整部品3と、複数の球体位置決め部品12と、少なくとも1つの台座位置決め部品13と、からなる。
台座1は、収容スペース11を備える。
球体2は、前記収容スペース11の中に設けられるとともに、前記球体2は、穿孔21を備える。
調整部品3の一部は、穿孔21の中に穿設される。
各複数の球体位置決め部品12は、台座1の両側にそれぞれ設けられるとともに、台座1の外側から収容スペース11の中まで貫通され、さらに、球体2に接触する。
少なくとも1つの台座位置決め部品13は、台座1に設けられる。
球体位置決め部品12は、ねじを例とするとともに、その数は3つであり、台座1は、例として円弧状であり、調整部品3は、目盛りを備えた棒体を例とし、調整部品3は、X線を透過させない材質である。台座1、球体2、球体位置決め部品12、及び、台座位置決め部品13はいずれもX線を透過させることができ、台座位置決め部品13は、台座1内でスライド可能な棒体を例とする。
参照する図1から図11に示す通り、本発明の使用方法、及び、その手順は、以下の通りである。
(a)患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい位置に台座を設置する。前記台座は収容スペースを備え、前記収容スペースには球体が設けられ、前記台座には少なくとも1つの台座位置決め部品が設けられる。続いて、前記台座位置決め部品を隣接する歯に寄りかからせる。
(b)前記台座位置決め部品をコロイドで簡単に固定した後、前記台座位置決め部品と隣接する歯に印象材を塗布被覆するとともに、印象材が凝固するまで待つ。
(c)患者の口腔部のCTスキャンを撮るとともに、前記球体の角度及び位置を調整する必要がないかどうか判断する。
(d)前記台座に設けられ且つ前記球体に接触する複数の球体位置決め部品を移動させ、各前記球体位置決め部品を前記球体から離させることで、前記球体を調整する。
(e)前記球体の中に一部が穿設され且つX線を透過させない調整部品を制御することで、前記球体を前記収容スペースの中で回転及びスライドさせ、球体が正確な位置に設置されるようさらに調整する。
(f)続いて、正確な位置に設置された前記球体に接触するよう各前記球体位置決め部品を再度動かすことで、前記球体に対する位置決め效果が達成される。
(g)さらに、前記調整部品を前記球体上の穿孔の中から取り出すとともに、角度と位置が調整された前記穿孔に沿って、歯科インプラント用ドリルで患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい場所に穴を開けることで、正確に拡張されるとともにスペースが確保され、最後に、所定の位置にインプラントをスムーズ且つ安全に埋め込むことができる。
欠損歯のある患者が歯科インプラントの手術を行いたい場合、歯科医は、まず、台座1を患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい欠損歯の部分に設置する。この時、台座位置決め部品13にはコロイドが塗布され、コロイドは、光硬化性樹脂を例とする。光硬化性樹脂は、特定の波長の青色光照射により硬化する複合樹脂であるため、光硬化性樹脂により台座位置決め部品13を左右の隣接する歯に一時的且つ簡単に接着させる。台座1における台座位置決め部品13は、欠損歯の位置の左右両側にある歯に寄りかけられ、続いて、印象材4が台座位置決め部品13と隣接する歯に塗布される。印象材4は、パテ(PUTTY)を例とするが、制限されない。印象材4が凝固すると、その内側は患者の歯の形状に適合した凹凸状に形成されることで、左右の隣接する歯にしっかりと設置されると同時に、硬化するとかなりの弾性を備えるため、左右の隣接する歯に繰り返しはめたり取り外したりすることができる。
さらに、歯科医は患者の口腔部のCTスキャンを撮るとともに、スキャン結果を分析して穿孔21の位置及び角度を調整する必要があるかどうか評価し、調整が必要な場合、歯科医は印象材4を塗布した台座1を患者の口腔内から取り出し、台座1に設けられるとともに光硬化性樹脂により隣接する歯に一時的に接着された台座位置決め部品13も一緒に取り外すと、球体2における穿孔21の角度及び位置を調整する。
調整する際、球体2に接触する球体位置決め部品12をまず取り外して球体2から離し、球体2が球体位置決め部品12によって位置を制限されないようにした後、歯科医は穿孔21に一部が穿設された調整部品3を制御し、球体2の位置と角度を調整する。調整部品3の構造により、球体2を動かして収容スペース11の中で移動させることができる。図8及び図9では、例として、球体2を内側に1mm平行移動させるとともに、図7に示す通り、調整部品3により球体2を収容スペース11の中で回転させることで、球体2の角度を変え、さらに、球体2における穿孔21の角度を変えることができる。
球体2が調整されて位置決めされると、球体位置決め部品12を球体2に接触する位置にまで再度移動させることで、球体2を正確な角度及び位置に固定させることができ、続いて、印象材4の材質の特性により、台座1は患者の口腔内における欠損歯のある場所に位置付け通りに設置されることができ、印象材4は凝固して患者の歯の形状に適合した状態になることで、台座1が口腔内に戻されるとすぐに台座1は完全に位置決めされることができるとともに、調整された球体2と組み合わされて、球体2における穿孔21は、正確なインプラント装着角度及びインプラント装着位置に配置される。
最後に、調整部品3上の目盛りにより、穿孔21の頂端から歯肉までの空間の高さが測定されることで、所定の位置まで骨に穴を開ける際に必要とされるドリルの長さが算出される。歯科医は、調整部品3を球体2における穿孔21から取り出し、歯科インプラント用ドリル5により穿孔21に沿って患者の歯槽骨に穴を開けることで、歯科インプラントの手術の第1段階であるインプラント装着スペースの位置決め作業が完了する。従って、長い時間をかけて歯の模型を繰り返し製造する必要がないとともに、高いコストをかけて技工所に診断用及び手術用のサージカルガイドの製作を委託する必要がなく、安全かつ正確に位置決めされることができ、すぐに処置できるため便利であるとともに、時間とコストが節減される。
参照する図12に示す通り、台座1aには、固定部品14aが設けられるとともに、固定部品14aは、台座1aの外側から台座1a内に貫通するとともに台座位置決め部品13aに接触し、固定部品14aは、ねじを例とする。
本実施例の手順(a)の後に実行される手順(a1)は、以下の通りである。
(a)患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい位置に台座を設置する。前記台座は収容スペースを備え、前記収容スペースには球体が設けられ、前記台座には少なくとも1つの台座位置決め部品が設けられる。続いて、前記台座位置決め部品を隣接する歯に寄りかからせる。
(a1)前記台座に固定部品を増設するとともに、前記固定部品を前記台座の外側から前記台座内に貫通させ、前記台座位置決め部品に接触させることで、前記台座をしっかりと位置決めさせる。
歯科医が患者の口腔部における欠損歯の部分に台座1aを設置する際に、台座1aと隣接する歯の間に比較的大きな隙間が生じている場合、上述の固定部品14aを台座1aの外側から台座1a内に貫通させて穴を開けることができるとともに、台座位置決め部品13aに接触させることができる。従って、固定台座1aと台座位置決め部品13aの相対位置により、台座1aは、台座位置決め部品13a上でスライドすることはないため、台座1aが隙間で揺れるといった状況が生じるのを防ぐことができる。CTスキャン撮影後の評価に基づき、前方にまたは後方に調整する必要がある場合、上述の固定部品14aを緩めることで、台座1aを前方にまたは後方に調整することができ、さらに、台座1aが好ましい位置に設置されるよう調整される。
参照する図13に示す通り、台座位置決め部品13bには少なくとも1つの充填隔壁6bが連結されるとともに、充填隔壁6bは台座1bの側部に位置し、充填隔壁6bの数は2つを例とするが、制限されない。
本実施例の手順(a)の後に実行される手順(a1)は、以下の通りである。
(a) 患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい位置に台座を設置する。前記台座は収容スペースを備え、前記収容スペースには球体が設けられ、前記台座には少なくとも1つの台座位置決め部品が設けられる。続いて、前記台座位置決め部品を隣接する歯に寄りかからせる。
(a1)前記台座位置決め部品を前記台座の側部に位置する少なくとも1つの充填隔壁に連結させて、前記台座をしっかりと位置決めさせる。
充填隔壁6bの機能は、上述の別の好ましい実施例における固定部品とほぼ同じであり、台座1bを位置決めさせることができる。台座1bと隣接する歯の間に比較的大きな隙間が生じている場合、充填隔壁6bを上述の隙間の部分に取り付け、充填隔壁6bが台座1bと隣接する歯の間の隙間を埋めるようにし、台座1bが台座位置決め部品13b上をスライドできないようにすることで、台座1bが隙間で揺れ動くといった状況が防止される。CTスキャン撮影後の評価に基づいて、前方にまたは後方に調整する必要がある場合、上述の充填隔壁6bを取り出すまたは充填隔壁6bを増やすことで、台座1aを前方または後方にスライドさせて最適な位置に設置されるよう調整することができる。本実施例では、台座1bを固定する別の実施方法を例として挙げているに過ぎず、異なる使用状況に適用される。
参照する図14に示す通り、台座位置決め部品13cは、少なくとも1つの位置決めリブ131cを備え、位置決めリブ131cの数は、2つを例とするが、制限されない。台座1cには、測定部品7cがさらに設けられ、測定部品7cの位置は、上述の調整部品3cに対応し、測定部品7cは、分度器及び目盛りを備えるキットである。さらに、本実施例の台座1cは、例として長方形の形態であるが、制限されない。
本実施例の手順(e)の後に実行される手順(e1)は、以下の通りである。
(e)前記球体の中に一部が穿設され且つX線を透過させない調整部品を制御することで、前記球体を前記収容スペースの中で回転及びスライドさせ、球体が正確な位置に設置されるようさらに調整する。
(e1)測定部品を前記台座に設置し、前記調整部品を調整する際に前記測定部品により正確な数値を取得できることにより、前記球体を正確な位置決めされた位置にまで移動させる。
歯科医が調整部品3cを制御して、球体2cの角度及び位置を調整する際、上述の測定部品7cを台座1cに套設することで、歯科医は調整の際にさらに精確な数値を取得することができ、さらに、球体2cが最適な位置及び角度に設置されるよう調整されることで、上述の測定部品7cにより、測定を補助する効果が達成される。
さらに、歯科医が台座1cを患者の口腔部における欠損歯の位置に設置するとともに、印象材を塗布する作業を実施する際に、上述の位置決めリブ131cの構造により、本発明と印象材の接触面積、及び、本発明と歯の接触面積を増やすことができることで、歯の模型を取り外す際の安定性が高まり、実施における正確さが向上する。
従って、本発明の即時歯科インプラントにおける外科誘導装置及びその方法により改善される主な従来の技術は以下の通りである。
一、調整部品3を制御して球体2を回転させ、穿孔21が正確な位置及び角度に設置されるよう調整されることで、インプラント装着スペースを形成する手順をすぐに実行することができるため、型取り、石膏注入、ワックスアップ、及び、印象採得の時間を省くことができると同時に、技工所に委託してサージカルガイドを二度製造するコストも省くことができ、さらに、安全かつ正確に位置決めされ、すぐに処置でき便利であるとともに、時間とコストが節減される。
二、固定部品14aの構造により台座1aが固定されることで、台座1aが隙間で揺れ動くのが防止されると同時に、台座1aの細部が調整される。
三、充填隔壁6bの構造により台座1bが固定されることで、台座1bが隙間で揺れ動くのが防止されると同時に、台座1aの細部が調整される。
四、位置決めリブ131cの構造により、本発明と歯の接觸面積が増えることで、実施する際の安定性及び正確さが向上する。
五、測定部品7cの構造により、調整時の精度が向上することで、歯科インプラントの全過程において一度で安全な所定の位置が取得される。
六、上述の通り、現在最新の歯科デジタル技術として、診療所では、口腔内スキャナー及びCTスキャンが使用され、デジタルファイルがデジタル歯科技工所に送信されるとともに、3Dプリントで手術用サージカルガイドが製造され、さらに、診療所に送られて使用されるが、送受信に時間がかかるだけでなく、現階段では口腔内スキャナーは相当高価であり、さらに、専門スタッフでなければ前記設備及びソフトウェアを操作することができない。診療所に専門の技工士を配置し、各種デジタル化された機器と設備を設置するのに必要とされる人的資源、物的資源、または、財力は、一般の歯科診療所が負担できるものではない。従って本発明と本発明の方法により、時間を節減させることができ、安全且つ便利であると同時に、デジタル歯科によって製造される手術用サージカルガイドに相同する機能を達成することができる。
1、1a、1b、1c 台座
11 収容スペース
12 球体位置決め部品
13、13a、13b、13c 台座位置決め部品
131c 位置決めリブ
14a 固定部品
2、2c 球体
21 穿孔
3、3c 調整部品
4 印象材
5 歯科インプラント用ドリル
6b 充填隔壁
7c 測定部品
11 収容スペース
12 球体位置決め部品
13、13a、13b、13c 台座位置決め部品
131c 位置決めリブ
14a 固定部品
2、2c 球体
21 穿孔
3、3c 調整部品
4 印象材
5 歯科インプラント用ドリル
6b 充填隔壁
7c 測定部品
Claims (8)
- 台座と、球体と、調整部品と、複数の球体位置決め部品と、少なくとも1つの台座位置決め部品と、からなる即時歯科インプラント外科誘導装置であって、
前記台座は、収容スペースを備え、
前記球体は、前記収容スペースの中に設けられるとともに、前記球体は穿孔を備え、
前記調整部品の一部は、前記穿孔の中に穿設され、
各前記球体位置決め部品は、前記台座の両側にそれぞれ設けられるとともに、前記台座の外側から前記収容スペースの中に貫通し且つ前記球体に接触し、
前記台座位置決め部品は、前記台座に設けられることを特徴とする即時歯科インプラント外科誘導装置。 - 前記台座位置決め部品には、少なくとも1つの充填隔壁が連結されるとともに、前記充填隔壁は、前記台座の側部に位置することを特徴とする、請求項1に記載の即時歯科インプラント外科誘導装置。
- 前記台座には、固定部品が設けられ、前記固定部品は、前記台座の一側部に設けられるとともに、前記固定部品は、前記台座の外側から前記台座内に貫通し且つ前記台座位置決め部品に接触することを特徴とする、請求項1に記載の即時歯科インプラント外科誘導装置。
- 前記台座には、測定部品が設けられるとともに、前記測定部品の位置は、前記調整部品に対応することを特徴とする、請求項1に記載の即時歯科インプラント外科誘導装置。
- 以下の手順からなる即時歯科インプラント外科誘導装置の使用方法であって、前記手順は、
患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい位置に、球体が設けられた収容スペースを備えるとともに少なくとも1つの台座位置決め部品が設けられた台座を設置し、前記台座位置決め部品を隣接する歯に寄りかからせる手順(a)と、
前記台座位置決め部品をコロイドで簡単に固定した後、前記台座位置決め部品と隣接する歯に印象材を塗布被覆するとともに、印象材が凝固するまで待つ手順(b)と、
患者の口腔部のCTスキャンを撮るとともに、前記球体の角度及び位置を調整する必要がないかどうか判断する手順(c)と、
前記台座に設けられ且つ前記球体に接触する複数の球体位置決め部品を移動させ、各前記球体位置決め部品を前記球体から離させることで、前記球体を調整する手順(d)と、
前記球体の中に一部が穿設され且つX線を透過させない調整部品を制御することで、前記球体を前記収容スペースの中で回転及びスライドさせ、さらに、前記球体が正確な位置に設置されるよう調整する手順(e)と、
正確な位置に設置された前記球体に接触するよう各前記球体位置決め部品を再度動かすことで、前記球体を位置決めさせる手順(f)と、
前記調整部品を前記球体上の穿孔の中から取り出すとともに、角度と位置が調整された前記穿孔に沿って、歯科インプラント用ドリルで患者の口腔内における歯科インプラントを装着したい場所に穴を開けることで、正確に拡張するとともにスペースを確保し、最後に、所定の位置にインプラントをスムーズ且つ安全に埋め込む手順(g)と、
からなることを特徴とする、即時歯科インプラント外科誘導装置の使用方法。 - 前記手順(a)の後には、手順(a1)が実行され、
前記手順(a1)は、前記台座位置決め部品を前記台座の側部に位置する少なくとも1つの充填隔壁に連結させて、前記台座をしっかりと位置決めさせる手順であることを特徴とする、請求項5に記載の即時歯科インプラント外科誘導装置の使用方法。 - 前記手順(a)の後には、手順(a1)が実行され、
前記手順(a1)は、前記台座に固定部品を増設するとともに、前記固定部品を前記台座の外側から前記台座内に貫通させ、前記台座位置決め部品に接触させることで、前記台座をしっかりと位置決めさせる手順であることを特徴とする、請求項5に記載の即時歯科インプラント外科誘導装置の使用方法。 - 前記手順(e)の後には、手順(e1)が実行され、
前記手順(e1)は、測定部品を前記台座に設け、前記調整部品を調整することで、前記測定部品により正確な数値が取得され、それにより、前記球体を正確な位置決めされた位置にまで移動させる手順であることを特徴とする、請求項5に記載の即時歯科インプラント外科誘導装置の使用方法。
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- 2020-06-22 JP JP2020107016A patent/JP2022001221A/ja active Pending
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