JP2021534167A - 有機ケイ素化合物、オリゴアルキルシロキサンおよび着色剤化合物の使用を含むケラチン物質を着色する方法 - Google Patents

有機ケイ素化合物、オリゴアルキルシロキサンおよび着色剤化合物の使用を含むケラチン物質を着色する方法 Download PDF

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Abstract

本発明の主題は、以下の工程:− 剤(a)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、− 剤(b)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(b)は、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む、を含む、ケラチン物質、特に人毛を染色する方法である。本発明の第2の主題は、2つの別々に作製された容器内に2つの剤(a)および剤(b)を含有する多成分包装ユニットである。【選択図】なし

Description

本出願の主題は、ケラチン物質、特に人毛を染色する方法であり、該方法は、少なくとも2つの異なる剤(a)および剤(b)の適用を含む。剤(a)は、少なくとも1つの有機ケイ素化合物および少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンを含有する。剤(b)は、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含有する。
この出願の第2の主題は、ケラチン物質、特に人毛を着色するための多成分包装ユニット(パーツキット)であり、これは、2つの異なる容器に別々に包装された剤(a)および剤(b)を含む。
ケラチン物質、特に人毛の形状および色を変えることは、現代の化粧品の重要な分野である。髪色を変えるために、専門家は着色要件に応じたさまざまな着色システムを知っている。酸化染料は通常、優れた堅牢性および優れたグレー被覆率を備えた永続的で集中的な染色に使用される。このような着色剤は、酸化染料前駆体、いわゆる顕色剤成分およびカプラー成分を含有し、これらは、過酸化水素などの酸化剤の影響下で、それらの間で実際の染料(actual dyes)を形成する。酸化染料は、非常に長持ちする染色結果を特徴としている。
直接染料が使用されると、既製の染料が着色剤から毛髪繊維に拡散する。酸化染毛と比較して、直接染料で得られる染色は、より短い貯蔵寿命およびより速い洗浄能力を有する。直接染料による染色は、通常、5〜20回の洗浄の間毛髪に残る。
色顔料の使用は、毛髪および/または皮膚の短期間の色の変更において知られている。色顔料は、一般的に不溶性の着色物質であると理解されている。これらは、染料配合物に小さな粒子の形態で溶解せずに存在し、毛髪繊維および/または皮膚表面に外側からのみ沈着する。したがって、それらは通常、界面活性剤を含有する洗剤で数回洗浄することにより、残留物なしで再び除去できる。このタイプのさまざまな製品は、ヘアマスカラという名前で市場に出回っている。
ユーザーが染色を特に長持ちさせたい場合は、これまでのところ、酸化染料の使用が唯一の選択肢である。しかし、多くの最適化の試みにもかかわらず、酸化染毛剤において、不快なアンモニアまたはアミンの臭いは、完全に回避することはできない。酸化染料の使用に依然として関連する毛髪の損傷もまた、ユーザーの毛髪に悪影響を及ぼす。したがって、継続的な課題は、代替の高性能染色方法の追及である。
欧州特許第2168633号は、顔料を使用して長持ちする毛髪の色を生成するという課題を扱う。この文献は、顔料、有機ケイ素化合物、疎水性ポリマー、および溶剤の組み合わせを毛髪において用いた場合に、特に耐シャンプー性があるといえる着色を生成し得ることを教示する。例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシランが、有機ケイ素化合物として使用された。
国際公開第2018/115059号には、いくつかの工程において実施される染色方法が記載されている。一の工程はオルガノシランの塗布に関し、別の工程は毛髪に対する直接染料の塗布に関する。この方法は、良好な耐洗浄性を備えた染色を実現するためにも使用される。この文献で使用されるシランは、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシランおよびメチルトリメトキシシランである。
欧州特許第2168633号 国際公開第2018/115059号
欧州特許第2168633号および国際公開第2018/115059号の染色方法において、シランの群からの有機ケイ素化合物が使用され、これらのシランの分子構造は、少なくとも1つのヒドロキシ基および/または加水分解性基を含む。ヒドロキシ基または加水分解性基の存在のために、シランは、水の存在下で加水分解またはオリゴマー化又はポリマー化(重合)する反応性物質である。ケラチン物質に適用される場合、水の存在によって開始されるシランのオリゴマー化又はポリマー化は、最終的に、着色化合物を固定するフィルムの形成をもたらし、したがって、非常に長続きする着色を生成する。
欧州特許第2168633号および国際公開第2018/115059号に開示されている染色方法を詳細に調べると、フィルム形成のタイミングが着色結果の品質に不可欠であることが示されている。最適な染色結果は、フィルムの形成が塗布時間に正確に一致している場合にのみ得られることが判明している。
シランのオリゴマー化またはポリマー化が早すぎたり急すぎたりすると、容器内に大きな凝集体がすでに形成される。この場合、シランを含む調製物は、それが提供される容器内ですでにゲル化している。濃くまたは長持ちする着色の生成は、もはやこの方法では不可能である。
他方、フィルムが十分な速度でケラチン物質から形成できない場合、ケラチンへの着色化合物の固定が生じないか、不完全な範囲でしか生じないため、遅すぎるオリゴマー化またはポリマー化もまた、着色結果に関して不利である。したがって、重合が遅すぎると、色強度が弱くなり、色の洗浄落ちが速くなり過ぎる。
したがって、シランを用いる染色方法における主要な課題は、重合速度を染色工程に一致させることである。一次近似式に対して、重合速度と着色剤の水分含有量の間には直接的な相関関係がある。水分含有量が高いほど、シランの重合は速くなる。
しかしながら、さらなる染色試験は、水に対するシランの感度が非常に高いため、微量の大気中の水分でさえ早期の加水分解を開始する可能性があることを示している。たとえば、シランが保護気体なしでデカントされた場合、空気中の水分との短時間の接触でさえ、非常に早期な加水分解の開始に十分である。したがって、湿気のある空気中で製造された内容物の貯蔵安定性は劣る。
本発明の目的は、酸化染色に匹敵する堅牢性を備えた染色システムを提供することである。洗浄堅牢性(Wash fastness properties)は優れているべきであるが、この目的で通常使用される酸化染料前駆体の使用は避けるべきである。最先端技術で知られている着色化合物(顔料または直接染料など)を非常に耐久性のある方法で毛髪に固定することを可能にする技術が求められている。染料の製造は安価でなければならず、染料自体は特に良好な貯蔵安定性を有するべきである。染色工程で剤を使用する場合、製造および塗布中の一般的な条件(湿度や温度など)に関係なく、一貫して良好な着色結果が達成されるべきである。
驚くべきことに、少なくとも2つの剤(a)および剤(b)をケラチン物質(毛髪)に適用する手順を使用してケラチン物質、特に毛髪を染色すると、上記の課題をうまく解決できることがわかった。この場合、剤(a)は、(反応性シランの群からの)少なくとも1つの有機ケイ素化合物と、さらに少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンを含む。剤(b)は、顔料および直接染料の群からの少なくとも1つの着色化合物を含む。剤(a)と(b)の両方を一の染色工程で使用した場合、製造および適用中の一般的な条件に関係なく、一貫して高い色強度にケラチン繊維を染色できた。また、(a)および(b)により染色された毛髪の洗浄堅牢度も優れていた。
本発明の第1の主題は、以下の工程:
− 剤(a)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
− 剤(b)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(b)は、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む、
を含む、ケラチン物質、特に人毛を染色する方法である。
〔ケラチン物質〕
ケラチン物質には、毛髪、皮膚、爪(指の爪および/または足の爪など)が含まれる。羊毛、毛皮および羽毛もケラチン物質の定義に該当する。
好ましくは、ケラチン物質は、人毛、人間の皮膚、および人間の爪、特に指の爪および足指の爪であると理解される。好ましくは、ケラチン物質は人毛であると理解される。
〔剤(a)および剤(b)〕
本発明の方法において、剤(a)および剤(b)は、ケラチン物質、特に人毛に適用される。2つの剤(a)および剤(b)は異なる。
言い換えれば、本発明の第1の主題は、以下の工程:
− 剤(a)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
− 剤(b)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(b)は、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む、
を含み、剤(a)と剤(b)とが異なる、ケラチン物質、特に人毛を染色するための方法である。
〔剤(a)〕
本発明の第1必須成分として、剤(a)は、1個、2個、または3個のケイ素原子を有するシランから選択される少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含み、該有機ケイ素化合物は、1分子あたり1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含む。
上述したように、剤(a)に含まれる有機ケイ素化合物または有機シランは、反応性化合物である。
組成物(a)は、含水物、低含水物または無水物であり得る化粧品担体中に、有機ケイ素化合物、特に有機シランを含む。さらに、化粧品担体は、液体、ゲル状、クリーム状、粉末状、または固体(例えば、錠剤またはペレットの形態)であってもよい。好ましくは、剤(a)の化粧品担体は、水性または水性アルコール担体である。毛髪の着色のために、そのような担体は、例えば、クリーム、エマルション、ゲル、または界面活性剤含有フォーミング液、例えば、シャンプー、フォームエアロゾル、フォーム調製物または毛髪への適用に適した他の調製物である。
化粧品担体は、好ましくは水を含有し、これは担体がその重量に基づいて少なくとも2重量%の水を含有することを意味する。好ましくは、含水量は5重量%を超え、さらに好ましくは10重量%を超え、よりさらに好ましくは15重量%を超える。化粧品担体はまた、水性アルコールであり得る。本発明の文脈における水性/アルコール溶液は、2〜70重量%のC−Cアルコール、特に、エタノールまたはイソプロパノールを含有する水溶液である。本発明による剤は、メトキシブタノール、ベンジルアルコール、エチルジグリコールまたは1,2−プロピレングリコールなどの他の有機溶媒をさらに含んでよい。好ましくはすべて水溶性有機溶媒である。
「着色剤」という用語は、本発明の文脈において、顔料および/または直接染料を使用して引き起こされる、毛髪のケラチン物質の着色のために使用される。この染色工程において、着色剤化合物は、ケラチン物質の表面に特に均質、均一に、および滑らかなフィルムで沈着するか、ケラチン繊維中に拡散する。フィルムは、有機ケイ素化合物のオリゴマー化またはポリマー化によって、ならびに有機ケイ素化合物と着色剤化合物との相互作用によって、その場で(in situ)形成される。
〔有機ケイ素化合物〕
本発明の第1必須成分として、剤(a)は少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有する。本発明における有機ケイ素化合物は、1個、2個、または3個のケイ素原子を有するシランから選択される。
有機ケイ素化合物は、オルガノシリコン化合物とも呼ばれ、ケイ素−炭素直接結合(Si−C)を有する化合物、または、炭素が酸素、窒素、または硫黄原子を介してケイ素原子に結合している化合物である。本発明の有機ケイ素化合物は、1〜3個のケイ素原子を含む化合物である。有機ケイ素化合物は、好ましくは、1個または2個のケイ素原子を含有する。
IUPAC規則によると、用語シランは、ケイ素骨格および水素に基づく化学化合物である。有機シランにおいて、水素原子は、有機基、例えば(置換)アルキル基および/またはアルコキシ基によって、完全にまたは部分的に置換される。有機シランにおいて、水素原子の一部はヒドロキシル基で置換されていてもよい。
剤(a)は、1個、2個、または3個のケイ素原子を有するシランから選択される少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、該有機ケイ素化合物は、好ましくは、1分子あたり1つ以上のヒドロキシル基または加水分解性基を含む。
特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、ケラチン物質への剤(a)の適用によって特徴付けられ、前記剤(a)は、1個、2個、または3個のケイ素原子を有するシランから選択される少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含み、前記有機ケイ素化合物は、1分子あたり、1つ以上の塩基性化学官能基および1つ以上のヒドロキシル基または加水分解性基をさらに含む。
この塩基性基は、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基またはジアルキルアミノ基であり得、これは、好ましくはリンカーを介してケイ素原子に接続されている。塩基性基は、好ましくは、アミノ基、C−Cアルキルアミノ基またはジ(C−C)アルキルアミノ基である。
加水分解性基は、好ましくはC−Cアルコキシ基、特にエトキシ基またはメトキシ基である。加水分解性基がケイ素原子に直接結合している場合が好ましい。例えば、加水分解性基がエトキシ基である場合、有機ケイ素化合物は、好ましくは、構造単位R’R''R'''Si−O−CH−CHを含む。基R’、R''およびR'''は、ケイ素原子の残りの3つの自由原子価を表す。
本発明による特に好ましい方法は、剤(a)が1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含むことを特徴とし、有機ケイ素化合物は、好ましくは、1分子当たり、1つ以上の塩基性化学官能基および1つ以上のヒドロキシル基または加水分解性基を含む。
本発明による剤(a)が少なくとも1つの式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物を含有する場合、特に良好な結果を得ることができた。
式(I)および(II)の化合物は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される有機ケイ素化合物であり、該有機ケイ素化合物は、1分子あたり1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含む。
別の非常に特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)がケラチン物質(または人毛)に適用され、剤(a)が、少なくとも1つの式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする:
Figure 2021534167
[式中、
− R、Rは、独立して、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− Lは線状または分枝状の二価C−C20アルキレン基であり、
− Rは水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− RはC−Cアルキル基を表し、
− aは1〜3の整数を表し、
− bは整数3−aである]
Figure 2021534167
[式中、
− R、R’、R''は、独立して、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− R、R’およびR''は、独立して、C−Cアルキル基を表し、
− A、A’、A''、A'''およびA''''は、互いに独立して、線状または分枝状の二価C−C20アルキレン基を表し、
− RおよびRは、独立して、水素原子、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、アミノC−Cアルキル基、または式(III)の基:
Figure 2021534167
〔式中、
− cは1〜3の整数を表し、
− dは整数3−cを表し、
− c’は1〜3の整数を表し、
− d’は整数3−c’を表し、
− c’’は1〜3の整数を表し、
− d’’は整数3−c’’を表し、
− eは0または1を表し、
− fは0または1を表し、
− gは0または1を表し、
− hは0または1を表し、
− ただし、e、f、g、およびhの少なくとも1つは0ではない〕
を表す。]
式(I)および(II)の化合物中の置換基R、R、R、R、R、R’、R’’、R、R’、R’’、R、R、L、A、A’、A''、A'''およびA''''は、例として以下に説明される:
−Cアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、およびt−ブチル、n−ペンチル、およびn−ヘキシル基である。プロピル、エチル、およびメチルが好ましいアルキル基である。C−Cアルケニル基の例は、ビニル、アリル、ブト−2−エニル、ブト−3−エニルおよびイソブテニルであり、好ましいC−Cアルケニル基は、ビニルおよびアリルである。ヒドロキシC−Cアルキル基の好ましい例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル基、5−ヒドロキシペンチルおよび6−ヒドロキシヘキシル基であり、2−ヒドロキシエチル基が特に好ましい。アミノC−Cアルキル基の例は、アミノメチル基、2−アミノエチル基、3−アミノプロピル基である。2−アミノエチル基が特に好ましい。線状二価のC−C20アルキレン基の例には、メチレン基(−CH−)、エチレン基(−CH−CH−)、プロピレン基(−CH−CH−CH−)およびブチレン基(−CH−CH−CH−CH−)が含まれる。プロピレン基(−CH−CH−CH−)が特に好ましい。3個のC原子の鎖長から、2価のアルキレン基は分枝し得る。分枝状二価のC−C20アルキレン基の例は、(−CH−CH(CH)−)および(−CH−CH(CH)−CH−)である。
式(I)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
において、基RおよびRは、互いに独立して、水素原子またはC−Cアルキル基を表す。特に、基RおよびRはいずれも水素原子を表す。
有機ケイ素化合物の中央部分には、構造単位またはリンカー−L−があり、これは、線状または分枝状の二価C−C20アルキレン基を表す。
好ましくは、−L−は、線状二価のC−C20アルキレン基を表す。さらに好ましくは、−L−は、線状二価のC−Cアルキレン基を表す。特に好ましい−L−は、メチレン基(−CH−)、エチレン基(−CH−CH−)、プロピレン基(−CH−CH−CH−)またはブチレン(−CH−CH−CH−CH−)を表す。Lは特に好ましくはプロピレン基(−CH−CH−CH−)を表す。
式(I)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
は、それぞれ一端に、ケイ素含有基−Si(OR(Rを有する。
末端構造単位−Si(OR(Rにおいて、Rは水素またはC−Cアルキル基であり、RはC−Cアルキル基である。RおよびRは、互いに独立して、メチル基またはエチル基を表す。
ここで、aは1〜3の整数を表し、bは整数3−aを表す。aが数3を表す場合、bは0と等しくなる。aが数2を表す場合、bは1に等しくなる。aが数1を表す場合、bは2に等しくなる。
前処理剤が少なくとも1つの式(I)に対応する有機ケイ素化合物〔式中、R、Rは、互いに独立して、メチル基またはエチル基を表す〕を含有する場合、最良の洗浄堅牢性を有する染色を得ることができる。
さらに、本発明による剤が、少なくとも1つの、基aが数3を表す式(I)の有機ケイ素化合物を含有する場合、最良の洗浄堅牢性を有する染色を得ることができる。この場合、残りのbは数0を表す。
別の好ましい実施形態において、本発明による剤は、該剤が(a)少なくとも1つの式(I)[式中、R、Rは互いに独立して、メチル基またはエチル基を表し、aは数3を表し、bは数0を表す]の有機ケイ素化合物を含有することを特徴とする。
別の好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が少なくとも1つの式(I)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− R、Rはいずれも水素原子を表し、
− Lは、線状二価のC−C−アルキレン基、好ましくはプロピレン基(−CH−CH−CH−)またはエチレン基(−CH−CH−)を表し、
− Rは、水素原子、エチル基、またはメチル基を表し、
− Rは、メチル基またはエチル基を表し、
− aは数3を表し、
− bは数0を表す]
を含有することを特徴とする。
本発明による課題を解決するのに特に適している式(I)の有機ケイ素化合物は、以下である。
− (3−アミノプロピル)トリエトキシシラン
Figure 2021534167
− (3−アミノプロピル)トリメトキシシラン
Figure 2021534167
− 1−(3−アミノプロピル)シラントリオール
Figure 2021534167
− (2−アミノエチル)トリエトキシシラン
Figure 2021534167
− (2−アミノエチル)トリメトキシシラン
Figure 2021534167
− 1−(2−アミノエチル)シラントリオール
Figure 2021534167
− (3−ジメチルアミノプロピル)トリエトキシシラン
Figure 2021534167
− (3−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
Figure 2021534167
− 1−(3−ジメチルアミノプロピル)シラントリオール
Figure 2021534167
− (2−ジメチルアミノエチル)トリエトキシシラン
Figure 2021534167
− (2−ジメチルアミノエチル)トリメトキシシラン、および/または
Figure 2021534167
− 1−(2−ジメチルアミノエチル)シラントリオール
Figure 2021534167
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、以下:
− (3−アミノプロピル)トリエトキシシラン
− (3−アミノプロピル)トリメトキシシラン
− 1−(3−アミノプロピル)シラントリオール
− (2−アミノエチル)トリエトキシシラン
− (2−アミノエチル)トリメトキシシラン
− 1−(2−アミノエチル)シラントリオール
− (3−ジメチルアミノプロピル)トリエトキシシラン
− (3−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
− 1−(3−ジメチルアミノプロピル)シラントリオール
− (2−ジメチルアミノエチル)トリエトキシシラン
− (2−ジメチルアミノエチル)トリメトキシシラン、および/または
− 1−(2−ジメチルアミノエチル)シラントリオール
からなる群から選択される少なくとも1つの式(I)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする。
式(I)の有機ケイ素化合物は市販されている。
例えば、(3−アミノプロピル)トリメトキシシランはSigma−Aldrichから購入できる。また、(3−アミノプロピル)トリエトキシシランもまたSigma−Aldrichから市販されている。
さらなるバージョンにおいて、本発明は、少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
を含有する。
本発明による式(II)の有機ケイ素化合物はそれぞれ、両端に、ケイ素含有基(RO)(RSi−および−Si(R’)d’(OR’)c’を有する。
式(II)の分子の中央部分には、基−(A)−および−[NR−(A’)]−、および−[O−(A'')]−および−[NR−(A''')]−がある。ここで、基e、f、g、およびhのそれぞれは、基e、f、g、およびhの少なくとも1つが0ではないという条件で、互いに独立して数0または1を表し得る。言い換えれば、本発明による式(II)の有機ケイ素化合物は、−(A)−および−[NR−(A’)]−および−[O−(A'')]−および−[NR−(A''')]−からなる群からの少なくとも1つの基を含む。
2つの末端構造単位(RO)(RSi−および−Si(R’)d’(OR’)において、基R、R’、R''は互いに独立して水素原子またはC−Cアルキル基を表す。基R、R’およびR''は独立してC−Cアルキル基を表す。
ここで、cは1〜3の整数を表し、dは整数3−cを表す。cが数3を表す場合、dは0に等しくなる。cが数2を表す場合、dは1に等しくなる。cが数1を表す場合、dは2に等しくなる。
同様に、c’は1〜3の整数を表し、d’は整数3−c’を表す。c’が数3を表す場合、d’は0である。c’が2を表す場合、d’は1である。c’が数値1を表す場合、d’は2である。
基cおよびc’の両方が数3を表す場合、最良の洗浄堅牢度を有する染色を得ることができる。この場合、dおよびd’はいずれも数0を表す。
別の好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− RおよびR’は独立してメチル基またはエチル基を表し、
− cおよびc’はいずれも数3を表し、
− dおよびd’はいずれも数0を表す]
を含有することを特徴とする。
cおよびc’がいずれも数3であり、dおよびd’がいずれも数0である場合、本発明の有機ケイ素化合物は式(IIa):
Figure 2021534167
に対応する。
基e、f、gおよびhは、独立して数0または1を表し得る。ただし、e、f、gおよびhの少なくとも1つの基はゼロとは異なる。このように、略語e、f、gおよびhは、式(II)の有機ケイ素化合物の中央部分にある、基−(A)−および−[NR−(A’)]−および−[O−(A'')]−および−[NR−(A''')]−を定義する。
これに関連して、特定の基の存在は、耐洗浄性の向上という点で特に有益であることが証明されている。基e、f、g、およびhの少なくとも2つが数1を表す場合に、特に良好な結果が得られる。特に好ましくは、eおよびfがいずれも1を表す。さらに、gおよびhがいずれも数0を表す。
eおよびfがいずれも数1を表し、gおよびhがいずれも数0を表す場合、本発明による有機ケイ素化合物は、式(IIb)に対応する。
Figure 2021534167
基A、A’、A''、A'''およびA''''は、独立して、線状または分枝状の二価C−C20アルキレン基を表す。好ましくは、基A’、A''、A'''およびA''''は、互いに独立して、線状二価のC−C20アルキレン基を表す。さらに好ましくは、基A’、A''、A'''およびA''''は、独立して、線状二価のC−Cアルキレン基を表す。特に、基A’、A''、A'''およびA''''は、互いに独立して、メチレン基(−CH−)、エチレン基(−CH−CH−)、プロピレン基(−CH−CH−CH−)またはブチレン基(−CH−CH−CH−CH−)を表す。特に、基A’、A''、A'''およびA''''は、プロピレン基(−CH−CH−CH−)を表す。
基fが数1を表す場合、本発明による式(II)の有機ケイ素化合物は、構造基−[NR−(A’)]−を含有する。
基hが数1を表す場合、本発明による式(II)の有機ケイ素化合物は、構造基−[NR−(A''')]−を含有する。
ここで、RおよびRは、独立して、水素原子、C−Cアルキル基、ヒドロキシ−C−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、アミノ−C−Cアルキル基または式(III)の基:
Figure 2021534167
を表す。
非常に好ましくは、基RおよびRは、互いに独立して、水素原子、メチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−アルケニル基、2−アミノエチル基または式(III)の基を表す。
基fが数1を表し、基hが数0を表す場合、本発明による有機ケイ素化合物は、基[NR−(A’)]を含むが、基−[NR−(A''')]を含まない。基Rが式(III)の基を表す場合、前処理剤(a)は、3つの反応性シラン基を有する有機ケイ素化合物を含有する。
別の好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− eおよびfはいずれも数1を表し、
− gおよびhはいずれも数0を表し、
− AおよびA’は独立して線状二価のC−Cアルキレン基を表し、および
− Rは、水素原子、メチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−アルケニル基、2−アミノエチル基、または式(III)の基を表す]
を含有することを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物
[式中、
− eおよびfはいずれも数1を表し、
− gおよびhはいずれも数0を表し、
− AおよびA’は互いに独立してメチレン基(−CH−)、エチレン基(−CH−CH−)またはプロピレン基(−CH−CH−CH)を表し、および
− Rは、水素原子、メチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−アルケニル基、2−アミノエチル基、または式(III)の基を表す]
を含むことを特徴とする。
本発明による課題を解決するのに非常に適している式(II)の有機ケイ素化合物は、以下である。
− 3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン
Figure 2021534167
− 3−(トリエトキシシリル)−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン
Figure 2021534167
− N−メチル−3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン
Figure 2021534167
− N−メチル−3−(トリエトキシシリル)−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン
Figure 2021534167
− 2−[ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミノ]−エタノール
Figure 2021534167
− 2−[ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミノ]エタノール
Figure 2021534167
− 3−(トリメトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン
Figure 2021534167
− 3−(トリエトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン
Figure 2021534167
− N1,N1−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1,2−エタンジアミン
Figure 2021534167
− N1,N1−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1,2−エタンジアミン
Figure 2021534167
− N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−2−プロペン−1−アミン
Figure 2021534167
− N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−2−プロペン−1−アミン
Figure 2021534167
式(II)の有機ケイ素化合物は市販されている。
CAS No.82985−35−1のビス(トリメトキシシリルプロピル)アミンは、Sigma−Aldrichから購入し得る。
CAS No.13497−18−2のビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミンは、例えば、Sigma−Aldrichから購入し得る。
N−メチル−3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミンは、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)−N−メチルアミンとも呼ばれ、Sigma−AldrichまたはFluorochemから商業的に購入し得る。
CAS No.18784−74−2の3−(トリエトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミンは、例えばFluorochemまたはSigma−Aldrichから購入し得る。
別の好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、
− 3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
− 3−(トリエトキシシリル)−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
− N−メチル−3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
− N−メチル−3−(トリエトキシシリル)−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
− 2−[ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミノ]−エタノール、
− 2−[ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミノ]エタノール、
− 3−(トリメトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
− 3−(トリエトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
− N1,N1−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1,2−エタンジアミン、
− N1,N1−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1,2−エタンジアミン、
− N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−2−プロペン−1−アミン、および/または
− N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−2−プロペン−1−アミン
からなる群から選択される、少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物を含有することを特徴とする。
さらなる染色試験において、本発明の方法においてケラチン物質へ使用される剤(a)が、少なくとも1つの式(IV)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
を含有する場合、それはまた、特に有利であることが証明された。
式(IV)の化合物は、1個、2個、または3個のケイ素原子を有するシランから選択される有機ケイ素化合物であり、該有機ケイ素化合物は、1分子あたり1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含む。
式(IV)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− Rは、C−C12アルキル基を表し、
− R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− R11は、C−Cアルキル基を表し、
− kは1〜3の整数であり、
− mは整数3−kを表す]
は、アルキル−アルコキシ−シランまたはアルキル−ヒドロキシ−シランタイプのシランとも呼ばれ得る。
別の好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が少なくとも1つの式(IV)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− Rは、C−C12アルキル基を表し、
− R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− R11は、C−Cアルキル基を表し、
− kは1〜3の整数であり、
− mは整数3−kを表す]
を含有することを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、式(I)の有機ケイ素化合物に加えて、少なくとも1つの式(IV)のさらなる有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− Rは、C−C12アルキル基を表し、
− R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− R11は、C−Cアルキル基を表し、
− kは1〜3の整数であり、
− mは整数3−kを表す]
を含むことを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、式(II)の有機ケイ素化合物に加えて、少なくとも1つの式(IV)のさらなる有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− Rは、C−C12アルキル基を表し、
− R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− R11は、C−Cアルキル基を表し、
− kは1〜3の整数であり、
− mは整数3−kを表す]
を含有することを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物に加えて、さらに、少なくとも1つの式(IV)の有機ケイ素化合物:
Figure 2021534167
[式中、
− Rは、C−C12アルキル基を表し、
− R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
− R11は、C−Cアルキル基を表し、
− kは1〜3の整数であり、
− mは整数3−kを表す]
を含有することを特徴とする。
式(IV)の有機ケイ素化合物において、基Rは、C−C12アルキル基を表す。このC−C12アルキル基は飽和しており、線状または分枝状であってよい。好ましくは、Rは、線状C−Cアルキル基を表す。好ましくは、Rは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基またはn−ドデシル基を表す。特に好ましくは、Rは、メチル基、エチル基またはn−オクチル基を表す。
式(IV)の有機ケイ素化合物において、基R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表す。R10は、好ましくはメチル基またはエチル基を表す。
式(IV)の有機ケイ素化合物において、基R11は、C−Cアルキル基を表す。R11は、好ましくはメチル基またはエチル基を表す。
さらに、kは1〜3の整数を表し、mは整数3−kを表す。kが数3を表す場合、mは0に等しくなる。kが数2を表す場合、mは1に等しくなる。kが数1を表す場合、mは2に等しくなる。
前記方法において使用される剤(a)が、少なくとも1つの、基kが数3を表す、式(IV)の有機ケイ素化合物を含有する場合、最良の洗浄堅牢度を有する染色を得ることができる。この場合、残りのmは数値0を表す。
本発明による課題を解決するのに特に適している式(IV)の有機ケイ素化合物は、以下である。
− メチルトリメトキシシラン
Figure 2021534167
− メチルトリエトキシシラン
Figure 2021534167
− エチルトリメトキシシラン
Figure 2021534167
− エチルトリエトキシシラン
Figure 2021534167
− n−ヘキシルトリメトキシシラン
Figure 2021534167
− n−ヘキシルトリエトキシシラン
Figure 2021534167
− n−オクチルトリメトキシシラン
Figure 2021534167
−n−オクチルトリエトキシシラン
Figure 2021534167
− n−ドデシルトリメトキシシラン、および/または
Figure 2021534167
− n−ドデシルトリエトキシシラン
Figure 2021534167
別の好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、
− メチルトリメトキシシラン、
− メチルトリエトキシシラン、
− エチルトリメトキシシラン、
− エチルトリエトキシシラン、
− ヘキシルトリメトキシシラン、
− ヘキシルトリエトキシシラン、
− オクチルトリメトキシシラン、
− オクチルトリエトキシシラン、
− ドデシルトリメトキシシラン、および/または
− ドデシルトリエトキシシラン
からなる群から選択される、少なくとも1つの式(IV)の有機ケイ素化合物を含有することを特徴とする。
明示的に特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、(3−アミノプロピル)トリエトキシシランおよび(3−アミノプロピル)トリメトキシシランからなる群から選択される、少なくとも1つの式(I)の有機ケイ素化合物を含有し、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシランおよびエチルトリエトキシシランからなる群から選択される、少なくとも1つの式(IV)の有機ケイ素化合物をさらに含有する剤(a)がケラチン物質に適用されることを特徴とする。
上記の有機ケイ素化合物は反応性化合物である。これに関連して、本発明の剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、1つ以上の有機ケイ素化合物を、総量で0.1〜20.0重量%、好ましくは1.0〜15.0重量%、特に好ましくは2.0〜8.0重量%含有する場合、好ましいことがわかった。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、1つ以上の有機ケイ素化合物を総量で0.1〜20.0重量%、好ましくは1.0〜15.0重量%、特に好ましくは2.0〜8.0重量%含有することを特徴とする。
特に良好な染色結果を達成するために、式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物を剤(a)中で特定の量範囲で使用することが特に有利である。特に好ましくは、剤(a)は、剤(a)の総重量に基づいて、式(I)および/または(II)の1つ以上の有機ケイ素化合物を、総量で0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%、特に好ましくは1.0〜3.0重量%含有する。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、1つ以上の式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物を、総量で0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%、特に好ましくは1.0〜3.0重量%含むことを特徴とする。
さらに、式(IV)の有機ケイ素化合物が剤(a)中に特定の量範囲に存在する場合にも、特に好ましいことが証明されている。特に好ましくは、剤(a)は、剤(a)の総重量に基づいて、1つ以上の式(IV)の有機ケイ素化合物を、総量で0.1〜20.0重量%、好ましくは2.0〜15.0重量%、特に好ましくは4.0〜9.0重量%含有する。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、1つ以上の式(IV)の有機ケイ素化合物を総量で0.1〜20.0重量%、好ましくは2.0〜15.0重量%、特に好ましくは4.0〜9.0重量%含有することを特徴とする。
本発明に対する必須の第2成分として、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンを含む。
本発明の目的のために、オリゴアルキルシロキサンは、線状または環状であり得るオリゴマーシロキサンであると理解される。
好ましい線状オリゴアルキルシロキサンは、式(V)の化合物である。
Figure 2021534167
[式中、zは0〜10の整数である]。好ましくは、zは0、1、2または3の数を表す。
非常に特に好ましい線状オリゴアルキルシロキサンは、例えば以下のものである。
− ヘキサメチルジシロキサン
Figure 2021534167
− オクタメチルトリシロキサン
Figure 2021534167
− デカメチルテトラシロキサン
Figure 2021534167
ヘキサメチルジシロキサンのCAS番号は107−46−0であり、たとえばSigma−Aldrichから商業的に入手し得る。
オクタメチルトリシロキサンのCAS番号は107−51−7であり、Sigma−Aldrichから市販されている。
デカメチルテトラシロキサンのCAS番号は141−62−8であり、Sigma−Aldrichから市販されている。
好ましい環状オリゴアルキルシロキサンは、一般式(VI)の化合物である。
Figure 2021534167
[式中、yは1〜5の整数である]。好ましくは、yは1、2または3の数を表す。
非常に特に好ましい環状オリゴアルキルシロキサンには、以下が含まれる。
− ヘキサメチルシクロトリシロキサン
− オクタメチルシクロテトラシロキサン
− デカメチルシクロペンタシロキサン
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が少なくとも1つの線状のおよび/または環状のオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、少なくとも1つの式(V)および/または(VI)のオリゴアルキルシロキサン:
Figure 2021534167
[式中、zは0〜10の整数であり、好ましくは0〜3の整数である]、
Figure 2021534167
[式中、yは1〜5の整数であり、好ましくは1〜3の整数である]
を含むことを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよび/またはデカメチルシクロペンタシロキサンからなる群から選択される少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする。
反応性有機ケイ素化合物、すなわち式(I)、(II)および(IV)のシランとは対照的に、オリゴアルキルシロキサンは、酸素原子を介して互いに結合する、ジアルキルシリル基(ジメチルシリル基)およびトリアルキルシリル基(トリメチルシリル基)のみから構成される。したがって、オリゴアルキルシロキサン自体は反応性化合物ではなく、加水分解性基を有しない。
有機ケイ素化合物(シラン)に加えてオリゴアルキルシロキサンも含む剤(a)は、特に良好な貯蔵安定性を有することが見出された。この理論に限定されるものではないが、反応性有機ケイ酸化合物(特に式(I)、(II)および(IV)のシラン)はオリゴアルキルシロキサンに非常によく溶解し、オリゴアルキルシロキサンの不活性特性により、シランの早急すぎる反応を抑制し、シランを大気中の水分から保護すると考えられる。このようにして、剤(a)に含まれるシランは、望ましくない方法において時期尚早には反応せず、それらの反応性は維持された。
染色工程で使用する場合、染色中の一般的な条件に関わらず、このようにして一貫して良好な着色結果を達成できることが示された。高湿度で適用された染色は、低湿度で適用された染色と同じくらい良好であった。
したがって、本発明の方法において剤(a)を使用する場合、剤(a)が適用された際にケラチン物質上に特に均質なフィルムが形成され、それでも剤(b)の直接染料に結合する反応性部位をなお十分に有するため、特に高い色強度を達成することも可能であった。
この効果は、剤(a)が特定の量範囲でオリゴアルキルシロキサンを含んでいる場合に達成できた。剤(a)が、剤(a)の総重量に基づき、総量で0.1〜25.0重量%、好ましくは1.0〜15.0重量%、より好ましくは1.5〜10.0重量%、非常に特に好ましくは2.0〜9.0重量%の1つ以上のオリゴアルキルシロキサンを含む場合、特に好ましいことが見出された。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が、剤(a)の総重量に基づき、総量で0.1〜25.0重量%、好ましくは1.0〜15.0重量%、より好ましくは1.5〜10.0重量%、および、非常に特に好ましくは2.0〜9.0重量%の1つ以上のオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする。
シランの重合速度を最適に制御するために、剤(a)において特定の比率で有機ケイ素化合物およびオリゴアルキルシルキサンを用いることが特に有利であることがさらに見出された。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、薬剤(a)に含まれる式(V)および(VI)のすべてのオリゴアルキルシロキサンに対する、剤(a)に含まれる式(I)、(II)および(IV)のすべての有機ケイ素化合物の重量比が、5:1〜1:1、好ましくは3:1〜1:1、特に好ましくは2:1〜1:1であることを特徴とする。
例:剤(a)は以下を含む:
− 2.0重量%の3−アミノプロピルトリエトキシシラン、および
− 7.0重量%のメチルトリメトキシシラン、および
− 5.0重量%のヘキサメチルジシロキサン。
剤(a)に含まれる式(V)および(VI)のすべてのオリゴアルキルシロキサンに対する、剤(a)に含まれる式(I)、(II)および(IV)のすべての有機ケイ素化合物の重量比は、(2.0+7.0)/5.0=1.8である。
剤(a)を調整するアルカリを使用する場合、特に耐性のある着色が得られた。好ましくは、剤(a)は水を含み、7.0〜11.5、好ましくは7.5〜11.0、より好ましくは8.0〜10.5のpHを有する。
別の非常に特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(a)が7.0〜11.5、好ましくは7.5〜11.0、特に好ましくは8.0〜10.5のpHを有することを特徴とする。
〔剤(b)〕
剤(b)は、少なくとも1つの顔料および/または直接染料の含有によって特徴付けられる。剤(b)は着色剤(b)と呼ばれることもある。
本発明の意味において顔料は、25℃での水への溶解度が0.5g/L未満、好ましくは0.1g/L未満、さらにより好ましくは0.05g/L未満である着色化合物である。水溶性は、例えば、以下に記載する方法によって決定できる:0.5gの顔料をビーカー内に秤量する。撹拌子(stir-fish)を加える。次に、1リットルの蒸留水を加える。この混合物をマグネチックスターラーで撹拌しながら25℃に1時間加熱する。この期間後も顔料の未溶解成分が混合物中に見られる場合、顔料の溶解度は0.5g/L未満である。場合により微細に分散した顔料の強度が高いために顔料と水の混合物を視覚的に評価できない場合は、混合物をろ過する。未溶解の顔料の一部が濾紙に残っている場合、顔料の溶解度は0.5g/L未満である。
適切な着色顔料は、無機および/または有機由来のものであり得る。
好ましい実施形態において、本発明の剤(b)は、無機顔料および/または有機顔料の群からの少なくとも1つの着色剤化合物を含有することを特徴とする。
好ましい着色顔料は、合成または天然の無機顔料から選択される。天然由来の無機着色顔料は、例えば、チョーク、オーカー、アンバー、緑土、バーントテラディシエナ(burnt Terra di Siena)またはグラファイトから製造され得る。さらに、酸化鉄黒などの黒色顔料、ウルトラマリンまたは酸化鉄赤などの着色顔料、ならびに蛍光またはリン光顔料を無機着色顔料として使用し得る。
特に適しているのは、着色金属酸化物、水酸化物および酸化物水和物、混合相顔料、硫黄含有ケイ酸塩、ケイ酸塩、金属硫化物、複合金属シアン化物(complex metal cyanides)、金属硫酸塩、クロム酸塩および/またはモリブデン酸塩である。好ましい着色顔料は、黒色酸化鉄(CI 77499)、黄色酸化鉄(CI 77492)、赤色および褐色酸化鉄(CI 77491)、マンガンバイオレット(CI 77742)、ウルトラマリン(ナトリウムアルミニウムスルホシリケート、CI 77007、ピグメントブルー29)、酸化クロム水和物(CI77289)、アイアンブルー(フェロシアン化第二鉄、CI77510)および/またはカーマイン(コチニール)である。
本発明によれば、着色真珠光沢顔料もまた、特に好ましい着色顔料である。これらは通常、マイカおよび/またはマイカ系であり、1以上の金属酸化物で被覆され得る。マイカは層状ケイ酸塩に属する。これらのケイ酸塩の最も重要な代表は、白雲母、金雲母、ソーダ雲母、黒雲母、リチア雲母、およびマーガライトである。金属酸化物と組み合わせて真珠光沢顔料を製造するために、マイカ、主に白雲母または金雲母は金属酸化物で被覆される。
天然マイカの代わりに、1以上の金属酸化物で被覆された合成マイカも真珠光沢顔料として使用し得る。特に好ましい真珠光沢顔料は、天然または合成マイカ(雲母)に基づいており、上記の1以上の金属酸化物で被覆されている。それぞれの顔料の色は、金属酸化物の層の厚さを変えることによって変えることができる。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(b)が、着色金属酸化物、金属水酸化物、金属酸化物水和物、ケイ酸塩、金属硫化物、複合金属シアン化物、金属硫酸塩、ブロンズ顔料の群から選択される顔料、および/または、マイカまたは少なくとも1つの金属酸化物および/または1つの金属オキシ塩化物で被覆されたマイカに基づく着色顔料から選択される顔料の群からの少なくとも1つの着色化合物を含有することを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明による剤(b)は、マイカまたはマイカ状(micaceous)酸化鉄に基づく顔料から選択される顔料の群からの、少なくとも1つの着色剤化合物を含有することを特徴とし、これは二酸化チタン(CI 77891)の群からの1以上の金属酸化物と組み合わされており、黒色酸化鉄(CI 77499)、黄色酸化鉄(CI 77492)、赤色および/または褐色酸化鉄(CI 77491、CI 77499)、マンガンバイオレット(CI 77742)、ウルトラマリン(ナトリウムアルミニウムスルホシリケート、CI 77007、ピグメントブルー29)、酸化クロム水和物(CI 77289)、酸化クロム(CI 77288)および/またはアイアンブルー(フェロシアン化第二鉄、CI 77510)で被覆されている。
特に適切な着色顔料の例は、メルクのRona(登録商標)、Colorona(登録商標)、Xirona(登録商標)、Dichrona(登録商標)およびTimiron(登録商標)、SensientのAriabel(登録商標)およびUnipure(登録商標)、Eckart Cosmetic ColorsnoPrestige(登録商標)、サンスターのSunshine(登録商標)の商品名で市販されている。
商品名Colorona(登録商標)の特に好ましい着色顔料は、例えば、以下のとおりである:
Colorona Copper、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)
Colorona パッションオレンジ、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)、アルミナ
Colorona Patina Silver、メルク、マイカ、CI 77499(酸化鉄)、CI 77891(二酸化チタン)
Colorona RY、メルク、CI 77891(二酸化チタン)、マイカ、CI 75470(カーマイン)
Colorona オリエンタルベージュ、メルク、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)、CI 77491(酸化鉄)
Colorona ダークブルー、メルク、マイカ、二酸化チタン、フェロシアン化第二鉄
Colorona Chameleon、メルク、CI 77491(酸化鉄)、マイカ
Colorona Aborigine Amber、メルク、マイカ、CI 77499(酸化鉄)、CI 77891(二酸化チタン)
Colorona ブラックスターブルー、メルク、CI 77499(酸化鉄)、マイカ
Colorona パタゴニアンパープル、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)、CI 77891(二酸化チタン)、CI 77510(フェロシアン化第二鉄)
Colorona レッドブラウン、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)、CI 77891(二酸化チタン)
Colorona Russet、メルク、CI 77491(二酸化チタン)、マイカ、CI 77891(酸化鉄)
Colorona インペリアルレッド、メルク、マイカ、二酸化チタン(CI 77891)、D&C RED NO.30(CI 73360)
Colorona マジェスティックグリーン、メルク、CI 77891(二酸化チタン)、マイカ、CI 77288
(酸化クロムグリーン)
Colorona ライトブルー、メルク、マイカ、二酸化チタン(CI 77891)、フェロシアン化第二鉄(CI 77510)
Colorona レッドゴールド、メルク、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)、CI 77491(酸化鉄)
Colorona Gold Plus MP 25、メルク、マイカ、二酸化チタン(CI 77891)、酸化鉄(CI 77491)
Colorona カーマインレッド、メルク、マイカ、二酸化チタン、カーマイン
Colorona ブラックスターグリーン、メルク、マイカ、CI 77499(酸化鉄)
Colorona ボルドー、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)
Colorona ブロンズ、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)
Colorona ブロンズファイン、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)
Colorona ファインゴールドMP20、メルク、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)、CI 77491(酸化鉄)
Colorona シエナ ファイン、メルク、CI 77491(酸化鉄)、マイカ
Colorona シエナ、メルク、マイカ、CI 77491(酸化鉄)
Colorona プレシャスゴールド、メルク、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)、シリカ、CI 77491(酸化鉄)、酸化スズ
Colorona サンゴールドスパークルMP29、メルク、マイカ、二酸化チタン、酸化鉄、マイカ、CI 77891、CI 77491(EU)
Colorona マイカブラック、メルク、CI 77499(酸化鉄)、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)
Colorona ブライトゴールド、メルク、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)、CI 77491(酸化鉄)
Colorona ブラックスターゴールド、メルク、マイカ、CI 77499(酸化鉄)。
商品名Xirona(登録商標)の他の特に好ましい着色顔料の例は以下である:
Xirona ゴールデンスカイ、メルク、シリカ、CI 77891(二酸化チタン)、酸化スズ
Xirona カリビアンブルー、メルク、マイカ、CI 77891(二酸化チタン)、シリカ、酸化スズ
Xirona Kiwi Rose、メルク、シリカ、CI 77891(二酸化チタン)、酸化スズ
Xirona マジックモーブ、メルク、シリカ、CI 77891(二酸化チタン)、酸化スズ。
また、商品名Unipure(登録商標)の特に好ましい着色顔料の例は以下である:
Unipure レッド LC 381 EM、SensientSensient CI 77491(酸化鉄)、シリカ
Unipure ブラック LC 989 EM、Sensient、CI 77499(酸化鉄)、シリカ
Unipure イエロー LC 182 EM、Sensient、CI 77492(酸化鉄)、シリカ
さらなる実施形態において、本発明による剤(b)はまた、有機顔料の群からの1つ以上の着色化合物を含有してよい。
本発明による有機顔料は、対応して不溶性の有機染料またはカラーラッカーであり、これらは、例えば、ニトロソ、ニトロアゾ、キサンテン、アントラキノン、イソインドリノン(Isoindolinon-)、イソインドリン(Isoindolin-)、キナクリドン、ペリノン、ペリレン、ジケト−ピロロピオロール、インジゴ、チオインジド、ジオキサジンおよび/またはトリアリールメタン化合物の群から選択してよい。
特に適切な有機顔料の例は、カーマイン、キナクリドン、フタロシアニン、ソルガム、カラーインデックス番号CI 42090、CI 69800、CI 69825、CI 73000、CI 74100、CI 74160の青色顔料、カラーインデックス番号CI 11680、CI 11710、CI 15985、CI 19140、CI 20040、CI 21100、CI 21108、CI 47000、CI 47005の黄色顔料、カラーインデックス番号CI 61565、CI 61570、CI 74260の緑色顔料、カラーインデックス番号CI 11725、CI 15510、CI 45370、CI 71105のオレンジ色顔料、カラーインデックス番号CI 12085、CI 12120、CI 12370、CI 12420、CI 12490、CI 14700、CI 15525、CI 15580、CI 15620、CI 15630、CI 15800、CI 15850、CI 15865、CI 15880、CI 17200、CI 26100、CI 45380、CI 45410、CI 58000、CI 73360、CI 73915、および/またはCI 75470の赤色顔料である。
さらに特に好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(b)が、カーマイン、キナクリドン、フタロシアニン、ソルガム、カラーインデックス番号CI 42090、CI 69800、CI 69825、CI 73000、CI 74100、CI 74160の青色顔料、カラーインデックス番号CI 11680、CI 11710、CI 15985、CI 19140、CI 20040、CI 21100、CI 21108、CI 47000、CI 47005の黄色顔料、カラーインデックス番号CI 61565、CI 61570、CI 74260の緑色顔料、カラーインデックス番号CI 11725、CI 15510、CI 45370、CI 71105のオレンジ色顔料、カラーインデックス番号CI 12085、CI 12120、CI 12370、CI 12420、CI 12490、CI 14700、CI 15525、CI 15580、CI 15620、CI 15630、CI 15800、CI 15850、CI 15865、CI 15880、CI 17200、CI 26100、CI 45380、CI 45410、CI 58000、CI 73360、CI 73915、および/またはCI 75470の赤色顔料の群から選択される有機顔料の群からの少なくとも1つの着色剤化合物を含有することを特徴とする。
有機顔料はまた、カラーペイントであり得る。本発明の意味において、カラーラッカーという用語は、吸着染料(absorbed dyes)の層を含む粒子を意味し、粒子および染料の単位は、上記の条件下で不溶性である。粒子は、例えば、無機基質であり得、これは、アルミニウム、シリカ、ホウケイ酸カルシウム、ホウケイ酸カルシウムアルミニウム、あるいはアルミニウムでさえあり得る。
例えば、アリザリンカラーワニスを使用し得る。
それらの優れた耐光性および耐熱性のために、本発明の方法の剤(b)における顔料の使用が特に好ましい。使用される顔料が特定の粒子径を有する場合に好ましい。したがって、本発明によれば、少なくとも1つの顔料が、1.0〜50μm、好ましくは5.0〜45μm、好ましくは10〜40μm、14〜30μmの平均粒子径D50を有する場合に有利である。平均粒子径は、例えば、動的光散乱(DLS)を使用して決定できる。
1つまたは複数の顔料は、それぞれ剤(b)の総重量に基づいて、0.001〜20重量%、0.05〜5重量%の量で使用してよい。
着色剤化合物として、本発明の方法で使用される剤(b)はまた、1つ以上の直接染料を含み得る。直接作用染料は、毛髪に直接引き付けられ、色を形成するために酸化プロセスを必要としない染料である。直接染料は通常、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノン、トリアリールメタン染料、またはインドフェノールである。
本発明の意味の範囲内において直接染料は、25℃で0.5g/Lを超える水(760mmHg)への溶解度を有し、したがって、顔料と見なされるべきではない。
好ましくは、本発明の意味の範囲内の直接染料は、25℃で1.0g/Lを超える水(760mmHg)への溶解度を有する。
直接染料は、アニオン性、カチオン性、および非イオン性の直接染料に分けることができる。
さらに好ましい実施形態において、本発明における剤(b)は、着色化合物として少なくとも1つのアニオン性、カチオン性および/または非イオン性直接染料を含有することにより特徴付けられる。
さらに好ましい実施形態において、本発明における剤(b)は、少なくとも1つのアニオン性、カチオン性および/または非イオン性直接染料を含有することにより特徴付けられる。
適切なカチオン性直接染料には、ベーシックブルー7、ベーシックブルー26、ベーシックバイオレット2、およびベーシックバイオレット14、ベーシックイエロー57、ベーシックレッド76、ベーシックブルー16、ベーシックブルー347(カチオン性ブルー347/ダイスター)、HCブルーNo.16、ベーシックブルー99、ベーシックブラウン16、ベーシックブラウン17、ベーシックイエロー57、ベーシックイエロー87、ベーシックオレンジ31、ベーシックレッド51、ベーシックレッド76が含まれる。
非イオン性直接染料として、非イオン性ニトロおよびキノン染料ならびに中性アゾ染料を使用し得る。適切な非イオン性直接染料は、下記の国際名称または商品名、HCイエロー2、HCイエロー4、HCイエロー5、HCイエロー6、HCイエロー12、HCオレンジ1、ディスパースオレンジ3、HCレッド1、HCレッド3、HCレッド10、HCレッド11、HCレッド13、HCレッドBN、HCブルー2、HCブルー11、HCブルー12、ディスパースブルー3、HCバイオレット1、ディスパースバイオレット1、ディスパースバイオレット4、ディスパースブラック9の既知の化合物、ならびに、1,4−ジアミノ−2−ニトロベンゼン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、1,4−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−ニトロベンゼン、3−ニトロ−4−(2−ヒドロキシエチル)−アミノフェノール 2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,6−ジニトロフェノール、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−1−メチルベンゼン、1−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−5−クロロ−2−ニトロベンゼン、4−アミノ−3−ニトロフェノール、1−(2’−ウレイドエチル)アミノ−4−ニトロベンゼン、2−[(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アミノ]安息香酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、ピクラミン酸およびその塩、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸および2−クロロ−6−エチルアミノ−4−ニトロフェノールである。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、剤(b)が、アニオン性、カチオン性、および非イオン性の直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの直接染料を含むことを特徴とする。
本発明に至る作業の過程で、特に高い色彩強度の染色は、少なくとも1つのアニオン性直接染料を含有する剤(b)で生成され得ることがわかった。
したがって、明らかに非常に特に好ましい実施形態において、本発明の方法で使用される剤(b)は、少なくとも1つのアニオン性直接染料を含有することを特徴とする。
アニオン性直接染料は酸性染料とも呼ばれる。酸性染料は、少なくとも1つのカルボン酸基(−COOH)および/または1つのスルホン酸基(−SOH)を有する直接染料である。pH値に応じて、カルボン酸基またはスルホン酸基のプロトン化形態(−COOH、−SOH)は、それらの脱プロトン化形態(−COO、−SO で存在)と平衡状態にある。プロトン化された形態の割合は、pH値の低下とともに増加する。直接染料がそれらの塩の形態で使用される場合、カルボン酸基またはスルホン酸基は脱プロトン化された形態で存在し、電気中性を維持するために対応する化学量論的当量のカチオンで中和される。本発明における酸性染料はまた、それらのナトリウム塩および/またはそれらのカリウム塩の形態で使用し得る。
本発明の意味の範囲内において酸性染料は、25℃で0.5g/Lを超える水(760mmHg)への溶解度を有し、したがって、顔料と見なされるべきではない。好ましくは、本発明の意味の範囲内の酸性染料は、25℃で1.0g/Lを超える水(760mmHg)への溶解度を有する。
酸性染料のアルカリ土類塩(カルシウム塩およびマグネシウム塩など)またはアルミニウム塩は、対応するアルカリ塩よりも溶解度が低いことがよくある。これらの塩の溶解度が0.5g/L(25℃、760mmHg)未満の場合、それらは直接染料の定義には該当しない。
酸性染料の本質的な特徴は、それらのアニオン電荷を形成する能力であり、それによって、これに関与するカルボン酸またはスルホン酸基は、通常、異なる発色団系に結合している。適切な発色団系は、例えば、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノン染料、トリアリールメタン染料、キサンテン染料、ローダミン染料、オキサジン染料および/またはインドフェノール染料の構造に見出すことができる。
この方法の一実施形態において、したがって、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノン染料、トリアリールメタン染料、キサンテン染料、ローダミン染料、オキサジン染料および/またはインドフェノール染料からなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性直接染料を含有することを特徴とする剤(b)の使用が好ましい。ローダミン染料、オキサジン染料および/またはインドフェノール染料、前述の染料は、それぞれが少なくとも1つのカルボン酸基(−COOH)、カルボン酸ナトリウム基(−COONa)、カルボン酸カリウム基(−COOK)、スルホン酸基(−SOH)、スルホン酸ナトリウム基(−SONa)および/またはスルホン酸カリウム基(−SOK)を有する。
例えば、以下の群からの1以上の化合物を、特に適切な酸性染料として選択し得る:アシッドイエロー1(D&Cイエロー7、シトロニンA、Ext.D&CイエローNo.7、ジャパンイエロー403、CI 10316、COLIPA(コリパ)n°B001)、アシッドイエロー3(COLIPAn°:C 54、D&CイエローN°10、キノリンイエロー、E104、フードイエロー13)、アシッドイエロー9(CI 13015)、アシッドイエロー17(CI 18965)、アシッドイエロー23(COLIPA n°C29、Covacap Jaune W 1100(LCW)、Sicovit Tartrazine 85 E 102(BASF)、Tartrazine、フードイエロー4、ジャパンイエロー4、FD&CイエローNo.5)、アシッドイエロー36(CI 13065)、アシッドイエロー121(CI 18690)、アシッドオレンジ6(CI 14270)、アシッドオレンジ7(2−ナフトールオレンジ、オレンジII、CI 15510、D&Cオレンジ4、コリパn°C015)、アシッドオレンジ10(CI 16230;オレンジGナトリウム塩)、 アシッドオレンジ11(CI 45370)、アシッドオレンジ15(CI 50120)、アシッドオレンジ20(CI 14600)、アシッドオレンジ24(ブラウン1; CI 20170; KATSU201;ナトリウム塩(nosodiumsalt);ブラウンNo.201;レゾルシンブラウン;アシッドオレンジ24;ジャパンブラウン201;D&CブラウンNo.1)、 アシッドレッド14(CI14720)、アシッドレッド18(E124、レッド18; CI 16255)、アシッドレッド27(E 123、CI 16185、C−Rot 46、Echtrot D、FD&Cレッド Nr.2、フードレッド9、NaphtholレッドS)、アシッドレッド33(レッド33、フクシアレッド、D&Cレッド33、CI 17200)、アシッドレッド35(CI CI18065)、アシッドレッド51(CI 45430、Pyrosin B、Tetraiodfluorescein、Eosin J、Iodeosin)、アシッドレッド52(CI 45100、フードレッド106、ソーラーローダミンB、アシッドローダミンB、レッドn°106ポンタシルブリリアントピンク)、アシッドレッド73(CI 27290)、アシッドレッド87(Eosin、CI 45380)、アシッドレッド92(COLIPA n°C53、CI 45410)、アシッドレッド95(CI 45425、Erythtosine、Simacid Erythrosine Y)、アシッドレッド184(CI 15685)、アシッドレッド195、アシッドバイオレット43(Jarocol Violet 43、Ext.D&Cバイオレットn°2、CI 60730、COLIPA n°C063)、アシッドバイオレット49(CI 42640)、アシッドバイオレット50(CI 50325)、アシッドブルー1(パテントブルー、CI 42045)、アシッドブルー3(パテントブルーV、CI 42051)、アシッドブルー7(CI 42080)、アシッドブルー104(CI 42735)、アシッドブルー9(E 133、パテントブルーAE、アミドブルーAE、Erioglaucin A、CI 42090、CIフードブルー2)、アシッドブルー62(CI 62045)、アシッドブルー74(E 132、CI 73015)、アシッドブルー80(CI 61585)、アシッドグリーン3(CI 42085、フードグリーン1)、アシッドグリーン5(CI 42095)、アシッドグリーン9(CI42100)、アシッドグリーン22(CI42170)、アシッドグリーン25(CI 61570、ジャパングリーン201、D&CグリーンNo.5)、アシッドグリーン50(ブリリアントアシッドグリーンBS、CI 44090、アシッドブリリアントグリーンBS、E 142)、アシッドブラック1(ブラックn°401、ナフタレンブラック10B、アミドブラック10B、CI 20 470、コリパ n°B15)、アシッドブラック52(CI 15711)、フードイエロー8(CI 14270)、フードブルー5、D&Cイエロー8、D&Cグリーン5、D&Cオレンジ10、D&Cオレンジ11、D&Cレッド21、D&Cレッド27、D&Cレッド33、D&Cバイオレット2および/またはD&Cブラウン1。
直接染料の水溶性は、例えば、以下の方法で決定できる。0.1gのアニオン性染料をビーカーに加える。撹拌子(stir-fish)を投入する。次に、100mlの水を加える。この混合物を攪拌しながらマグネチックスターラー上で25℃に加熱する。60分間攪拌する。次に、水性混合物を視覚的に評価する。まだ溶けていない残留物がある場合は、水の量を増やす(たとえば、10ml刻み)。使用した染料の量が完全に溶解するまで水を加える。染料の強度が高いために染料−水の混合物を視覚的に評価できない場合は、混合物をろ過する。未溶解の染料の一部が濾紙に残っている場合は、より多くの水で溶解度試験を繰り返す。0.1gのアニオン性直接染料が25℃の100mlの水に溶解する場合、染料の溶解度は1.0g/Lである。
アシッドイエロー1は、8−ヒドロキシ−5,7−ジニトロ−2−ナフタレンスルホン酸二ナトリウム塩と呼ばれ、水への溶解度は少なくとも40g/L(25℃)である。
アシッドイエロー3は、2−(2−キノリル)−1H−インデン−1,3(2H)−ジオンのモノスルホン酸およびジスルホン酸のナトリウム塩の混合物であり、20g/L(25℃)の水溶性を有する。
アシッドイエロー9は、8−ヒドロキシ−5,7−ジニトロ−2−ナフタレンスルホン酸の二ナトリウム塩であり、水への溶解度は40g/L(25℃)を超える。
アシッドイエロー23は、4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−(4−スルホフェニル)−4−((4−スルホフェニル)アゾ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の三ナトリウム塩であり、25℃で水に非常に溶解しやすい。
アシッドオレンジ7は、4−[(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)アゾ]ベンゼンスルホン酸のナトリウム塩である。その水溶性は7g/L(25℃)を超える。
アシッドレッド18は、7−ヒドロキシ−8−[(E)−(4−スルホナト−1−ナフチル)−ジアゼニル)]−1,3−ナフタレンジスルホネートの三ナトリウム塩であり、20重量%以上の非常に高い水への溶解度を有する。
アシッドレッド33は、5−アミノ−4−ヒドロキシ−3−(フェニルアゾ)−ナフタレン−2,7−ジスルホン酸の二ナトリウム塩であり、水への溶解度は2.5g/L(25℃)である。
アシッドレッド92は、3,4,5,6−テトラクロロ−2−(1,4,5,8−テトラブロモ−6−ヒドロキシ−3−オキソキサンテン−9−イル)安息香酸の二ナトリウム塩であり、その水に対する溶解度は10g/L(25℃)を超える。
アシッドブルー9は、2−({4−[N−エチル(3−スルホナトベンジル]アミノ]フェニル}{4−[(N−エチル(3−スルホナトベンジル)イミノ]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン}メチル)−ベンゼンスルホン酸の二ナトリウム塩であり、水への溶解度は20重量%(25℃)を超える。
本発明の非常に特に好ましい方法は、剤(b)が、アシッドイエロー1、アシッドイエロー3、アシッドイエロー9、アシッドイエロー17、アシッドイエロー23、アシッドイエロー36、アシッドイエロー121、アシッドオレンジ6、アシッドオレンジ7、アシッドオレンジ10、アシッドオレンジ11、アシッドオレンジ15、アシッドオレンジ20、アシッドオレンジ24、アシッドレッド14、アシッドレッド、アシッドレッド27、アシッドレッド33、アシッドレッド35、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド73、アシッドレッド87、アシッドレッド92、アシッドレッド95、アシッドレッド184、アシッドレッド195、アシッドバイオレット43、アシッドバイオレット49、アシッドバイオレット50、アシッドブルー1、アシッドブルー3、アシッドブルー7、アシッドブルー104、アシッドブルー9、アシッドブルー62、アシッドブルー74、アシッドブルー80、アシッドグリーン3、アシッドグリーン5、アシッドグリーン9、アシッドグリーン22、アシッドグリーン25、アシッドグリーン50、アシッドブラック1、アシッドブラック52、フードイエロー8、フードブルー5、D&Cイエロー8、D&Cグリーン5、D&Cオレンジ10、D&Cオレンジ11、D&Cレッド21、D&Cレッド27、D&Cレッド33、D&Cバイオレット2および/またはD&Cブラウン1からなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性直接染料を含むことを特徴とする。
アニオン性直接染料において、直接染料は、希望する色強度に応じて、剤(b)中、さまざまな量で使用され得る。剤(b)が、剤(b)の総重量に基づいて、総量で0.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜8.0重量%、より好ましくは0.2〜6.0重量%、最も好ましくは0.5〜4.5重量%の1つ以上の直接染料を含有する場合、特に良好な結果が得られた。
さらに好ましい実施形態において、剤(b)は、剤(b)の総重量に基づいて、総量で0.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜8.0重量%、より好ましくは0.2〜6.0重量%、最も好ましくは0.5〜4.5重量%の1以上の直接染料を含有することを特徴とする。
さらに好ましい実施形態において、本発明による剤(b)は、剤(b)の総重量に基づいて、総量で0.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜8.0重量%、より好ましくは0.2〜6.0重量%、そして非常に特に好ましくは0.5〜4.5重量%の1以上のアニオン性直接染料を含有することを特徴とする。
〔剤(a)および(b)中の他の成分〕
上記の剤(a)および(b)はまた、1つ以上の任意の成分を含有してよい。
剤は、1以上の界面活性剤をさらに含んでいてもよい。界面活性剤という用語は、界面活性物質を指す。疎水性基および負に帯電した親水性頭部基からなるアニオン性界面活性剤、負電荷および補償正電荷(compensating positive charge)の両方を有する両性界面活性剤、疎水性基に加えて正に帯電した親水性基を有するカチオン性界面活性剤、および、電荷有さないが、強い双極子モーメントを有し、水溶液中で強く水和される非イオン性界面活性剤に区別される。
双性イオン性界面活性剤は、分子内に、少なくとも1つの第4級アンモニウム基および少なくとも1つの−COO(−)−または−SO (−)基を有する界面活性化合物である。特に適切な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−グリシネート、例えば、ココアルキル−ジメチルアンモニウムグリシネート、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、例えば、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート、および、それぞれアルキル基またはアシル基に8〜18個のC原子を有する2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、およびココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、INCI名コカミドプロピルベタインで知られている脂肪酸アミド誘導体である。
両性界面活性剤は、C−C24アルキルまたはアシル基とは別に、分子内に少なくとも1つの遊離アミノ基および少なくとも1つの−COOH−または−SOH基を含有し、内部塩を形成し得る界面活性化合物である。適切な両性界面活性剤の例は、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸であり、それぞれアルキル基に約8〜24個の炭素原子を有する。両性界面活性剤または双性イオン性界面活性剤の典型的な例は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリニウムベタインおよびスルホベタインである。
特に好ましい両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネートおよびC12−C18アシルサルコシンである。
剤は、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤をさらに含有してもよい。適切な非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド、ならびに、脂肪アルコールまたは脂肪酸1モルあたり2〜30モルのエチレンオキシドを有する、脂肪アルコールおよび脂肪酸のアルキレンオキシド付加生成物である。また、非イオン性界面活性剤として、少なくとも2molのエチレンオキシドと反応したエトキシル化グリセロールの脂肪酸エステルを含有する場合に、良好な特性を備えた調製物が得られる。非イオン性界面活性剤は、それぞれの剤の総重量に基づいて、0.1〜45重量%、好ましくは1〜30重量%、非常に好ましくは1〜15重量%の総量で使用される。
さらに、剤はまた、少なくとも1つのカチオン性界面活性剤を含有してよい。カチオン性界面活性剤は、界面活性剤、すなわち、それぞれ1つ以上の正電荷を有する界面活性化合物である。カチオン性界面活性剤は正電荷のみを有する。通常、これらの界面活性剤は、疎水性部分および親水性頭部基で構成されており、疎水性部分は、通常、炭化水素骨格からなり(例えば、1つまたは2つの線状または分枝状アルキル鎖からなる)、親水性頭部基には正電荷がある。カチオン性界面活性剤の例は、
− 疎水性基として、8〜28個の炭素原子の鎖長を有する1つまたは2つのアルキル鎖を有してよい、第4級アンモニウム化合物、
− 8〜28個の炭素原子の鎖長を有する1つ以上のアルキル鎖で置換された第4級ホスホニウム塩、または
− 第三級スルホニウム塩
である。
さらに、カチオン電荷はまた、オニウム構造の形態の複素環(例えば、イミダゾリウム環またはピリジニウム環)の一部であり得る。カチオン電荷を運ぶ官能基に加えて、カチオン性界面活性剤はまた、例えばエステルクオートの場合のように、他の非荷電官能基を含有してもよい。カチオン性界面活性剤は、それぞれ剤の総重量に基づいて、0.1〜45重量%、好ましくは1〜30重量%、最も好ましくは1〜15重量%の総量で使用される。
さらに、本発明による剤はまた、少なくとも1つのアニオン性界面活性剤を含有してよい。アニオン性界面活性剤は、(対応する対カチオンによって中和された)アニオン性電荷のみを有する界面活性剤である。アニオン性界面活性剤の例は、脂肪酸、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、およびアルキル基に12〜20個の炭素原子および分子内に最大16個のグリコールエーテル基を有するエーテルカルボン酸である。
アニオン性界面活性剤は、それぞれ剤の総重量に基づいて、0.1〜45重量%、好ましくは1〜30重量%、最も好ましくは1〜15重量%の総量で使用される。
所望のpHを調整するために、剤(a)、(b)および(c)は、少なくとも1つのアルカリ化剤および/または酸性化剤を含有してよい。本発明の目的のためのpH値は、22℃の温度で測定されたpH値である。
アルカリ化剤として、剤(a)、(b)および(c)は、例えば、アンモニア、アルカノールアミンおよび/または塩基性アミノ酸を含有してよい。
本発明の組成物において使用し得るアルカノールアミンは、好ましくは、少なくとも1つのヒドロキシル基を有するC−Cアルキル塩基を有する第一級アミンから選択される。好ましいアルカノールアミンは、2−アミノエタン−1−オール(モノエタノールアミン)、3−アミノプロパン−1−オール、4−アミノブタン−1−オール、5−アミノペンタン−1−オール、1−アミノプロパン−2−オール、1−アミノブタン−2−オール、1−アミノペンタン−2−オール、1−アミノペンタン−3−オール、1−アミノペンタン−4−オール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールによって形成される群から選択される。
本発明による特に好ましいアルカノールアミンは、2−アミノエタン−1−オールおよび/または2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールから選択される。したがって、特に好ましい実施形態は、本発明による剤が、アルカリ化剤として、2−アミノエタン−1−オールおよび/または2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールから選択されるアルカノールアミンを含有することを特徴とする。
したがって、特に好ましい実施形態は、本発明による剤が、アルカリ化剤として2−アミノエタン−1−オールおよび/または2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールから選択されるアルカノールアミンを含むことを特徴とする。本発明の目的のために、アミノ酸は、その構造において、少なくとも1つのプロトン化性アミノ基および少なくとも1つの−COOHまたは1つの−SOH基を含む有機化合物である。好ましいアミノ酸は、アミノカルボン酸、特にα−(アルファ)−アミノカルボン酸およびω−アミノカルボン酸であり、それにより、α−アミノカルボン酸が特に好ましい。
本発明によれば、塩基性アミノ酸は、7.0を超える等電点pIを有するアミノ酸である。
塩基性α−アミノカルボン酸は、少なくとも1つの不斉炭素原子を含有する。本発明の文脈において、両方の可能性があるエナンチオマーは、特定の化合物またはそれらの混合物として、特にラセミ体として等しく使用できる。しかしながら、通常はL配置で、自然で好ましい異性体形態を使用することが特に有利である。
塩基性アミノ酸は、好ましくは、アルギニン、リジン、オルニチン、およびヒスチジン、特に好ましくはアルギニンおよびリジンによって形成される群から選択される。したがって、別の特に好ましい実施形態において、本発明による剤は、アルカリ化剤が、アルギニン、リジン、オルニチンおよび/またはヒスチジンの群からの塩基性アミノ酸であることを特徴とする。
さらに、剤は他のアルカリ化剤、特に無機アルカリ化剤を含有してよい。本発明によって使用可能な無機アルカリ化剤は、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから形成される群から選択される。
特に好ましいアルカリ化剤は、アンモニア、2−アミノエタン−1−オール(モノエタノールアミン)、3−アミノプロパン−1−オール、4−アミノブタン−1−オール、5−アミノペンタン−1−オール、1−アミノプロパン−2−オール、1−アミノブタン−2−オール、1−アミノペンタン−2−オール、1−アミノペンタン−3−オール、1−アミノペンタン−4−オール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオール、アルギニン、リジン、オルニチン、ヒスチジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムである。
専門家によって一般的に使用される酸性化剤は、例えば、クエン酸、酢酸、リンゴ酸、または酒石酸などの食用酸(Genuss-Saeuren)、ならびに塩酸、硫酸、またはリン酸などの希薄鉱酸である。
それらはまた、他の活性物質、助剤および添加剤、例えば、溶媒、脂肪成分、例えば、C−C30脂肪アルコール、C−C30脂肪酸トリグリセリド、C−C30脂肪酸モノグリセリド、C−C30脂肪酸ジグリセリドおよび/または炭化水素;ポリマー、構造剤、例えばグルコース、マレイン酸、乳酸;ヘアコンディショニング化合物、例えば、リン脂質、例えば、レシチンおよびセファリン;香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン;繊維構造を改善する活性物質、特に、単糖、二糖、オリゴ糖、例えば、グルコース、ガラクトース、フルクトース、果糖、およびラクトース;組成物を着色するための染料;フケ防止活性物質、例えば、ピロクトンオラミン、亜鉛オマジン、クリンバゾール;アミノ酸およびオリゴペプチド;動物および/または植物性のタンパク質加水分解物、ならびにそれらの脂肪酸縮合生成物の形態、または、場合によりアニオン性またはカチオン性修飾誘導体;植物油;日焼け止めおよびUV阻害剤;有効成分、例えば、パンテノール、パントテン酸、パントラクトン、アラントイン、ピロリジノンカルボン酸およびそれらの塩、およびビサボロール;ポリフェノール、特にヒドロキシ桂皮酸、6,7−ジヒドロキシクマリン、ヒドロキシ安息香酸、カテキン、タンニン、ルコアントシアニジン(leukoanthocyanidine)、アントシアニジン、フラバノン、フラボンおよびフラボノール;セラミドまたは疑似セラミド;ビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体;植物抽出物;脂肪およびワックス、例えば、脂肪アルコール、蜜蝋、モンタンワックス、パラフィン;膨潤物質および浸透性物質、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、カーボネート、炭酸水素塩、グアニジン、尿素、第1級、第2級および第3級ホスフェート;乳白剤、例えばラテックス、スチレン/PVPおよびスチレン/アクリルアミドコポリマー;真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノおよびジステアレートおよびPEG−3ジステアレート;および、発泡剤、例えばプロパン−ブタン混合物、NO、ジメチルエーテル、COおよび空気を含有してもよい。
非常に特に好ましくは、剤(b)は、アクリル酸のコポリマー、メタクリル酸のコポリマー、アクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリマーまたはコポリマー、アクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、メタクリル酸アミドのホモポリマーまたはコポリマー、ビニルピロリドンのコポリマー、ビニルアルコールのコポリマー、酢酸ビニルのコポリマー、エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、プロピレンのホモポリマーまたはコポリマー、スチレンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリウレタン、ポリエステルおよび/またはポリアミドからなる群から選択される少なくとも1つのアニオン性ポリマーをさらに含む。
これらの他の物質の選択は、剤の所望の特性に応じて専門家によって行われる。その他の任意成分および使用されるこれらの成分の量については、専門家に既知の関連マニュアルを明示的に参照すること。追加の有効成分および補助物質は、好ましくは、本発明による調製物において、それぞれ剤の総重量に基づいて、それぞれ0.0001〜25重量%、0.0005〜15重量%の量で使用される。
〔ケラチン物質の染色方法〕
本発明による方法において、剤(a)および剤(b)は、ケラチン物質、人毛に適用される。したがって、剤(a)および剤(b)はすぐに使用できる剤である。剤(a)と(b)は異なる。
原則として、剤(a)および剤(b)は、同時にまたは連続して適用され得るところ、連続的な適用が好ましい。
最良の結果は、剤(a)を前処理剤としてケラチン物質に適用し、次に剤(b)を着色剤として適用した場合に得られた。
したがって、ケラチン物質、特に人毛を染色するための方法は、所定の順で以下の工程を含むことが特に好ましい:
− 第1工程において剤(a)をケラチン物質に適用すること、ここで、剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
− 第2工程において、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む剤(b)をケラチン物質に適用すること。
剤(a)および剤(b)は、特に好ましくは、1つの同じ染色工程内で適用され、これは、剤(a)から剤(b)の適用までの間の最大時間が数時間であることを意味する。
さらに好ましい実施形態において、本発明の方法は、最初に剤(a)を適用し、次いで剤(b)を適用し、剤(a)から剤(b)の適用までの時間が、最大で24時間、好ましくは最大で12時間、さらに好ましくは最大で6時間であることを特徴とする。
本発明による方法の範囲内で、ケラチン物質、特に人毛は、最初に剤(a)で処理される。次に、(着色化合物を含有する)実際の着色剤(b)がケラチン物質に適用される。
好ましくは、剤(a)自体は、着色剤または着色化合物を含有しない。前処理剤(a)の特徴は、少なくとも1つの反応性有機ケイ素化合物および少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンの含有にある。反応性有機ケイ素化合物(a)はそれらが接触するとすぐに、毛髪の表面を機能化する。このようにして、第1の、まだ着色されていないフィルムが形成される。染色工程でこの膜が形成される速度は、剤(a)に対してオリゴアルキルシロキサンを添加することによって最適な速度に調整できる。該方法の第2工程では、着色剤(b)が毛髪に適用される。着色剤(b)の適用中、着色剤化合物はシランフィルムと相互作用して、ケラチン物質に結合する。ここで、得られる染色の技術的応用特性は、最適なプロセス条件を選択することによってさらに改善し得る。
さらなる実施形態の文脈において、以下の工程:
(1)剤(a)をケラチン物質に適用する工程、
(2)剤(a)を10秒〜10分間、好ましくは10秒〜5分間作用させる工程、
(3)必要に応じて、ケラチン物質を水ですすぐ工程、
(4)剤(b)をケラチン物質に適用する工程、
(5)剤(b)を30秒〜30分間、好ましくは30秒〜10分間作用させる工程、および
(6)ケラチン物質を水ですすぐ工程
を、示された順序で含む手順が特に好ましい。
前記方法の工程(3)および工程(6)におけるケラチン物質の水によるすすぎは、本発明によれば、水のみがすすぎプロセスに使用され、剤(a)および剤(b)以外の他の剤は使用されないことを意味すると理解される。
第1工程(1)において、剤(a)はケラチン物質、特に人毛に適用される。
適用後、剤(a)はケラチン物質に作用し得る。これに関連して、毛髪への適用時間は、10秒〜10分、好ましくは20秒〜5分、特に好ましくは30秒〜2分であることが特に有益であることが証明されている。
本発明の方法の好ましい実施形態において、剤(a)は、次の工程で剤(b)が毛髪に適用される前に、ケラチン物質から洗い流され得る。
剤(a)にさらされたままのケラチン物質に剤(b)を適用した場合でも、洗浄堅牢性が良好な染色が得られた。
工程(4)において、剤(b)がケラチン物質に適用される。適用後、剤(b)を毛髪に作用させる。
本発明による方法は、剤(b)の短い曝露時間でさえ、特に良好な強度および洗浄堅牢性を備えた染色の生成を可能にする。毛髪への適用時間は、10秒〜10分、好ましくは20秒〜5分、最も好ましくは30秒〜3分であることが特に有益であることが証明されている。
工程(6)において、剤(b)(および残りの剤(a))は、水でケラチン物質から洗い流される。
さらなる実施形態の文脈において、以下の工程:
(1)剤(a)をケラチン物質に適用する工程、
(2)剤(a)を10秒〜10分間、好ましくは10秒〜5分間作用させる工程、
(3)必要に応じて、ケラチン物質を水ですすぐ工程、
(4)剤(b)をケラチン物質に適用する工程、
(5)剤(b)を30秒〜30分間、好ましくは30秒〜10分間作用させる工程、および
(6)ケラチン物質を水ですすぐ工程
を、示された順序で含む手順が特に好ましい。
この実施形態において、工程(1)〜(6)の順序は、好ましくは24時間以内、特に好ましくは6時間以内に行われる。
〔多成分包装ユニット(パーツキット)〕
本発明による手順の範囲内で、剤(a)および剤(b)はケラチン物質に適用される、すなわち、剤(a)および(b)はいずれも即用剤である。
ユーザーの快適さを向上させるために、ユーザーには、多成分包装ユニット(パーツキット)の形態において、必要なすべてのリソースが提供されることが好ましい。
したがって、本発明の第2の主題は、以下が互いに別個に包括的に包装される、ケラチン物質を着色するための多成分包装ユニット(パーツキット)である:
− 剤(a)を含む第1容器、ここで、該剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
− 剤(b)を含む第2容器、ここで、該剤(b)は、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む。
キットの剤(a)に含まれる有機ケイ素化合物は、前述の方法の剤(a)でも使用された有機ケイ素化合物に対応する。
キットの剤(a)に含まれるオリゴアルキルシロキサンは、前述の方法の剤(a)でも使用されたオリゴアルキルシロキサンに対応する。
キットの剤(b)に含まれる顔料および/または直接染料の群からの着色剤化合物は、前述の方法の剤(b)でも使用された顔料および/または直接染料の群からの着色剤化合物に対応する。
したがって、本発明の第2の主題は、以下が互いに別個に包括的に包装される、ケラチン物質を着色するための多成分包装ユニット(パーツキット)である:
− 剤(a)を含む第1容器、ここで該剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含み、前記有機ケイ素化合物および前記オリゴアルキルシロキサンは、本発明の第1態様の説明において詳細に開示されている、および、
− 剤(b)を含む第2容器、ここで、該剤(b)は、本発明の第1主題の説明に詳細に開示されているような、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む。
剤(a)は、有機ケイ素化合物と共に、上記のように水の存在下で加水分解またはオリゴマー化および/またはポリマー化を受け得る高反応性化合物のクラスを含む。これらの有機ケイ素化合物は、反応性が高いため、ケラチン物質上にフィルムを形成する。
時期尚早のオリゴマー化またはポリマー化を防止し、重合速度を制御するために、剤(a)はさらに少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンを含む。
時期尚早のオリゴマー化またはポリマー化を回避するために、適用の直前にのみ即用剤(a)を調製することは、ユーザーにとってかなりの利点である。
さらなる実施形態の文脈において、ケラチン物質を着色するための多成分包装ユニット(パーツキット)は、好ましくは、以下を互いに別々に包装する:
− 剤(a1)を含む第1容器、ここで該剤(a1)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a1)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、
− 剤(a2)を含む第2容器、ここで、剤(a2)は水を含む、および
− 剤(b)を含む第3容器、ここで、剤(b)は少なくとも1つの顔料を含む。
貯蔵中に可能な限り安定な配合物を提供するために、剤(a1)自体は、好ましくは、低水または水なしで包装される。
本発明によるパーツキット包装ユニットは、剤(a1)が、剤(a1)の総重量に基づいて、0.001〜10.0重量%、好ましくは0.5〜9.0重量%、より好ましくは1.0〜8.0重量%、および非常に特に好ましくは1.5〜7.0重量%の水分含有量を含むことを特徴とする。
剤(a2)は水を含有する。好ましい実施形態において、本発明による多成分包装ユニット(パーツキット)は、剤(a2)が、剤(a2)の総重量に基づいて、15〜100重量%、好ましくは35〜100重量%、より好ましくは55〜100重量%、さらにより好ましくは65〜100重量%、および非常に特に好ましくは75〜100重量%の水分含有量を有することを特徴とする。
このバージョンでは、即用剤(a)は、剤(a1)と(a2)とを混合することによって製造される。
例えば、ユーザーは、最初に、有機ケイ素化合物を含有する剤(a1)を水含有剤(a2)と混合または振とうし得る。ユーザーはこの(a1)と(a2)との混合物を、製造直後または10秒〜20分の短い反応時間の後にケラチン物質に適用し得る。その後、ユーザーは上述したように剤(b)を適用し得る。
好ましい実施形態において、本発明の多成分包装ユニット(パーツキット)は、剤(a1)が、剤(a1)の総重量に基づいて、総量で1.0〜35.0重量%、好ましくは3.0〜25.0重量%、より好ましくは6.0〜20.0重量%、非常に特に好ましくは9.0〜15.0重量%の、1つ以上の式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする。
好ましい実施形態において、本発明の多成分包装ユニット(パーツキット)は、剤(a1)が、剤(a1)の総重量に基づいて、総量で1.0〜80.0重量%、好ましくは10.0〜70.0重量%、より好ましくは20.0〜60.0重量%、非常に特に好ましくは30.0〜60.0重量%の、1つ以上の式(IV)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする。
好ましい実施形態において、本発明の多成分包装ユニット(パーツキット)は、剤(a1)が、剤(a1)の総重量に基づいて、総量で5.0〜50.0重量%、好ましくは10.0〜45.0重量%、より好ましくは15.0〜40.0重量%、非常に特に好ましくは20.0〜35.0重量%の、1つ以上のオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする。
本発明による多成分包装ユニットの他の好ましい実施形態に関して、同じことが、必要な変更を加えて、本発明による手順に適用される。
〔1.配合物〕
以下の配合物が製造された:
Figure 2021534167
Figure 2021534167
Figure 2021534167
〔2.貯蔵試験〕
調製直後に、各5gの剤(a1V1)、(a1V2)および(a1E)をガラス瓶に充填した。各ガラス瓶を1時間開封したままにした。次いで、各ガラス瓶を密封し、25℃で10週間保管した。
Figure 2021534167
〔2.適用〕
すぐに使用できるように前処理剤(a)を調製するために、所定量の保存された剤(a1V1)、(a1V2)および(a1E)を、所定量の剤(a2)と振とうしながら混合した。その後、剤(a)を15分間放置した。剤(a)は即用剤である。
1つの毛髪束(Kerling、ユーロナチュラルヘアホワイト)を剤(a)に浸し、1分間そのままにした。その後、過剰な剤(a)を各毛髪束から取り除いた。各毛髪束を水で洗浄した。過剰な水は各毛髪束からこすり落とされた。
次いで、毛髪束をそれぞれ剤(b)に浸し、1分間そのままにした。その後、過剰な剤(b)を各毛髪束から取り除いた。各毛髪束を乾燥させ、視覚的に評価した。次に、各毛髪束を水で十分に洗浄し(1分)、乾燥させ、再度視覚的に評価した。
Figure 2021534167

Claims (26)

  1. 以下の工程:
    − 剤(a)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
    − 剤(b)をケラチン物質に適用する工程、ここで、剤(b)は、顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む、
    を含む、ケラチン物質、特に人毛を染色する方法。
  2. 剤(a)は、少なくとも1つの式(I)および/または(II)の有機ケイ素化合物:
    Figure 2021534167
    [式中、
    − R、Rは、独立して、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
    − Lは線状または分枝状の二価C−C20アルキレン基であり、
    − R、Rは、互いに独立して、C−Cアルキル基を表し、
    − aは1〜3の整数を表し、
    − bは整数3−aである]
    Figure 2021534167
    [式(II)の有機ケイ素化合物中、
    − R、R’、R”、R、R’およびR”は、独立して、C−Cアルキル基を表し、
    − A、A’、A''、A'''およびA''''は、独立して、線状または分枝状の二価C−C20アルキレン基を表し、
    − RおよびRは、独立して、水素原子、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−Cアルケニル基、アミノC−Cアルキル基、または式(III)の基:
    Figure 2021534167
    〔式中、
    − cは1〜3の整数を表し、
    − dは整数3−cを表し、
    − c’は1〜3の整数を表し、
    − d’は整数3−c’を表し、
    − c''は1〜3の整数を表し、
    − d''は整数3−c''を表し、
    − eは0または1を表し、
    − fは0または1を表し、
    − gは0または1を表し、
    − hは0または1を表し、
    −ただし、e、f、gおよびhの少なくとも1つは0ではない〕
    を表す]
    を含有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 剤(a)は、少なくとも1つの式(I)の有機ケイ素化合物:
    Figure 2021534167
    [式中、
    − R、Rはいずれも水素原子を表し、
    − Lは、線状二価のC−C−アルキレン基、好ましくはプロピレン基(−CH−CH−CH−)またはエチレン基(−CH−CH−)を表し、
    − R、Rは、互いに独立して、メチル基またはエチル基を表し、
    − aは数3を表し、および、
    − bは数0を表す]
    を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 剤(a)は、
    − (3−アミノプロピル)トリメトキシシラン
    − (3−アミノプロピル)トリエトキシシラン
    − (2−アミノエチル)トリメトキシシラン
    − (2−アミノエチル)トリエトキシシラン
    − (3−ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
    − (3−ジメチルアミノプロピル)トリエトキシシラン
    − (2−ジメチルアミノエチル)トリメトキシシラン、および/または
    − (2−ジメチルアミノエチル)トリエトキシシラン
    からなる群から選択される、少なくとも1つの式(I)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の剤。
  5. 剤(a)は、少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物:
    Figure 2021534167
    [式中、
    − eおよびfはいずれも1を表し、
    − gおよびhはいずれも数0を表し、
    − AおよびA’は、独立して、線状二価のC−Cアルキレン基を表し、および
    − Rは、水素原子、メチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−アルケニル基、2−アミノエチル基、または式(III)の基を表す]
    を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の剤。
  6. (a)は、
    − 3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
    − 3−(トリエトキシシリル)−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
    − N−メチル−3−(トリメトキシシリル)−N−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
    − N−メチル−3−(トリエトキシシリル)−N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
    − 2−[ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミノ]−エタノール
    − 2−[ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミノ]エタノール
    − 3−(トリメトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
    − 3−(トリエトキシシリル)−N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1−プロパンアミン、
    − N1,N1−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−1,2−エタンジアミン、
    − N1,N1−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−1,2−エタンジアミン、
    − N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−2−プロペン−1−アミン、および/または
    − N,N−ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]−2−プロペン−1−アミン
    からなる群から選択される、少なくとも1つの式(II)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の剤。
  7. 剤(a)は、少なくとも1つの式(IV)の有機ケイ素化合物:
    Figure 2021534167
    [式中、
    − RはC−C12アルキル基を表し、
    − R10は、水素原子またはC−Cアルキル基を表し、
    − R11はC−Cアルキル基を表し、
    − kは1〜3の整数であり、および
    − mは整数3−kを表す]
    を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 剤(a)は、
    − メチルトリメトキシシラン
    − メチルトリエトキシシラン
    − エチルトリメトキシシラン
    − エチルトリエトキシシラン
    − オクチルトリメトキシシラン
    − オクチルトリエトキシシラン
    − ドデシルトリメトキシシラン、および/または
    − ドデシルトリエトキシシラン
    からなる群から選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、総量で0.1〜20.0重量%、好ましくは1.0〜15.0重量%、特に好ましくは2.0〜8.0重量%の1つ以上の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、総量で0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%、特に好ましくは1.0〜3.0重量%の、1つ以上の式(I)および/または(I)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、総量で0.1〜20.0重量%、好ましくは2.0〜15.0重量%、特に好ましくは4.0〜9.0重量%の、1つ以上の式(IV)の有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 剤(a)が少なくとも1つの線状のおよび/または環状のオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 剤(a)が少なくとも1つの式(V)および/または(VI)のオリゴアルキルシロキサン:
    Figure 2021534167
    [式中、zは0〜10の整数、好ましくは0〜3の整数である]
    Figure 2021534167
    [式中、yは1〜5の整数、好ましくは1〜3の整数である]
    を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 剤(a)が、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびデカメチルシクロペンタシロキサンからなる群から選択される、少なくとも1つのオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 剤(a)が、剤(a)の総重量に基づいて、総量で0.1〜25.0重量%、好ましくは1.0〜15.0重量%、より好ましくは1.5〜10.0重量%、最も好ましくは2.0〜9.0重量%の、1つ以上のオリゴアルキルシロキサンを含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 剤(a)に含まれる式(V)および(VI)の全てのオリゴアルキルシロキサンに対する、剤(a)に含まれる式(I)、(II)および(IV)のすべての有機ケイ素化合物の重量比が、5:1〜1:1、好ましくは3:1〜1:1、特に好ましくは2:1〜1:1であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 剤(b)は、着色金属酸化物、金属水酸化物、金属酸化物水和物、ケイ酸塩、金属硫化物、複合金属シアン化物、金属硫酸塩、ブロンズ顔料の群から選択される顔料、および/または、マイカまたは少なくとも1つの金属酸化物および/または1つの金属オキシ塩化物で被覆されたマイカに基づく着色顔料から選択される顔料の群からの少なくとも1つの着色化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 剤(b)は、好ましくは、カーマイン、キナクリドン、フタロシアニン、ソルガム、カラーインデックス番号CI 42090、CI 69800、CI 69825、CI 73000、CI 74100、CI 74160を有する青色顔料、カラーインデックス番号CI 11680、CI 11710、CI 15985、CI 19140、CI 20040、CI 21100、CI 21108、CI 47000、CI 47005を有する黄色顔料、カラーインデックス番号CI 61565、CI 61570、CI 74260を有する緑色顔料、カラーインデックス番号CI 11725、CI 15510、CI 45370、CI 71105を有するオレンジ色顔料、カラーインデックス番号CI 12085、CI 12120、CI 12370、CI 12420、CI 12490、CI 14700、CI 15525、CI 15580、CI 15620、CI 15630、CI 15800、CI 15850、CI 15865、CI 15880、CI 17200、CI 26100、CI 45380、CI 45410、CI 58000、CI 73360、CI 73915、および/またはCI 75470を有する赤色顔料からなる群から選択される、有機顔料の群からの少なくとも1つの着色化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 剤(b)は、好ましくはアニオン性直接染料、カチオン性直接染料、および非イオン性直接染料からなる群から選択される、少なくとも1つの直接染料を含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 剤(b)は、アシッドイエロー1、アシッドイエロー3、アシッドイエロー9、アシッドイエロー17、アシッドイエロー23、アシッドイエロー36、アシッドイエロー121、アシッドオレンジ6、アシッドオレンジ7、アシッドオレンジ10、アシッドオレンジ11、アシッドオレンジ15、アシッドオレンジ20、アシッドオレンジ24、アシッドレッド14、アシッドレッド、アシッドレッド27、アシッドレッド33、アシッドレッド35、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド73、アシッドレッド87、アシッドレッド92、アシッドレッド95、アシッドレッド184、アシッドレッド195、アシッドバイオレット43、アシッドバイオレット49、アシッドバイオレット50、アシッドブルー1、アシッドブルー3、アシッドブルー7、アシッドブルー104、アシッドブルー9、アシッドブルー62、アシッドブルー74、アシッドブルー80、アシッドグリーン3、アシッドグリーン5、アシッドグリーン9、アシッドグリーン22、アシッドグリーン25、アシッドグリーン50、アシッドブラック1、アシッドブラック52、フードイエロー8、フードブルー5、D&Cイエロー8、D&Cグリーン5、D&Cオレンジ10、D&Cオレンジ11、D&Cレッド21、D&Cレッド27、D&Cレッド33、D&Cバイオレット2および/またはD&Cブラウン1からなる群から選択される、少なくとも1つのアニオン性直接染料を含むことを特徴とする、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 最初に剤(a)が適用され、次に剤(b)が適用され、剤(a)から剤(b)の適用までの間の期間は、最大24時間、好ましくは最大12時間、および、特に好ましくは最大6時間であることを特徴とする、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 以下の工程:
    (1)剤(a)をケラチン物質に適用する工程、
    (2)剤(a)を10秒〜10分間、好ましくは10秒〜5分間作用させる工程、
    (3)必要に応じて、ケラチン物質を水ですすぐ工程、
    (4)剤(b)をケラチン物質に適用する工程、
    (5)剤(b)を30秒〜30分間、好ましくは30秒〜10分間作用させる工程、および
    (6)ケラチン物質を水ですすぐ工程
    を、示された順序で含む、請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 別々に包装された、
    − 剤(a)を含む第1容器、ここで、該剤(a)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a)は、少なくとも1つの、請求項1〜16に記載されるようなオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
    − 剤(b)を含む第2容器、ここで、該剤(b)は、請求項1、17、18、19および/または20に記載されるような顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む、
    を含む、ケラチン物質を染色するためのパーツキット。
  24. 別々に包装された、
    − 剤(a1)を含む第1容器、ここで、該剤(a1)は、1個、2個または3個のケイ素原子を有するシランから選択される、少なくとも1つの有機ケイ素化合物を含有し、前記有機ケイ素化合物は、分子中に1つ以上のヒドロキシル基および/または加水分解性基を含み、剤(a1)は、少なくとも1つの、請求項1、17、18、19および/または20に記載されるようなオリゴアルキルシロキサンをさらに含む、および、
    − 剤(a2)を含む第2容器、ここで、該剤(2a)は水を含む、および、
    − 剤(b)を含む第3容器、ここで、該剤(b)は、請求項1、17、18、19および/または20に記載されるような顔料および/または直接染料からなる群から選択される少なくとも1つの着色剤化合物を含む、
    を含む、ケラチン物質を染色するためのパーツキット。
  25. 剤(a1)は、剤(a1)の総重量に基づき、0.001〜10.0重量%、好ましくは0.5〜9.0重量%、より好ましくは1.0〜8.0重量%、および、非常に特に好ましくは1.5〜7.0重量%の水分含有量を有することを特徴とする、請求項24に記載の多成分包装ユニット(パーツキット)。
  26. 剤(a2)は、剤(a2)の総重量に基づき、15〜100重量%、好ましくは35〜100重量%、より好ましくは55〜100重量%、さらにより好ましくは65〜100重量%、および、非常に特に好ましくは75〜100重量%の水分含有量を有することを特徴とする、請求項24または25に記載の多成分包装ユニット(パーツキット)。
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