JP2021531960A - 工業アルカリストリームの生物学的処理 - Google Patents

工業アルカリストリームの生物学的処理 Download PDF

Info

Publication number
JP2021531960A
JP2021531960A JP2021501318A JP2021501318A JP2021531960A JP 2021531960 A JP2021531960 A JP 2021531960A JP 2021501318 A JP2021501318 A JP 2021501318A JP 2021501318 A JP2021501318 A JP 2021501318A JP 2021531960 A JP2021531960 A JP 2021531960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfide
stream
industrial
alkaline stream
bioreactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021501318A
Other languages
English (en)
Inventor
ゼッセン, エリック ヴァン
ミシェル パウルス マリア ノールディンク,
リカード ワドスボーン,
オリ ティモネン,
マリア ビョーク,
アリ コティライネン,
Original Assignee
ストラ エンソ オーワイジェイ
パクス アイ.ピー. ビー.ヴィ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ストラ エンソ オーワイジェイ, パクス アイ.ピー. ビー.ヴィ. filed Critical ストラ エンソ オーワイジェイ
Publication of JP2021531960A publication Critical patent/JP2021531960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F3/00Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F3/34Biological treatment of water, waste water, or sewage characterised by the microorganisms used
    • C02F3/345Biological treatment of water, waste water, or sewage characterised by the microorganisms used for biological oxidation or reduction of sulfur compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/66Treatment of water, waste water, or sewage by neutralisation; pH adjustment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2101/00Nature of the contaminant
    • C02F2101/10Inorganic compounds
    • C02F2101/101Sulfur compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/26Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from the processing of plants or parts thereof
    • C02F2103/28Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from the processing of plants or parts thereof from the paper or cellulose industry
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/34Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32
    • C02F2103/36Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32 from the manufacture of organic compounds
    • C02F2103/365Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated from industrial activities not provided for in groups C02F2103/12 - C02F2103/32 from the manufacture of organic compounds from petrochemical industry (e.g. refineries)
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

本発明は、硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームの処理のためのプロセスであって、a)硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームを用意するステップと、b)硫化物酸化細菌を含むバイオリアクターに工業アルカリストリームを供給し、酸素の存在下で前記ストリームを硫化物酸化細菌にさらすことによって工業アルカリストリームから硫化物を除去し、そしてバイオリアクターにpH調整剤を供給して8〜11の範囲にpHを維持して硫化物を単体硫黄に酸化するステップと、c)単体硫黄を含む処理済み工業アルカリストリームをバイオリアクターから引き出すステップとを含み、ステップb)で工業アルカリストリームをバイオリアクターに供給する前に、硫化物酸化細菌の一部がバイオリアクターから除去され、工業アルカリストリームと混合される、プロセスに関する。【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
[発明の分野]
本発明は、工業アルカリストリームの生物学的処理のためのプロセスに関する。
[背景技術]
多くの工業プロセスは、塩と汚染物質の混合により環境処理の課題を生じさせるアルカリストリームをもたらし、アルカリストリームがもはや必要とされなくなった場合、そのようなストリームの安全な処分に問題が生じ得る。工業アルカリストリームの例は、使い果たされて使用できなくなった(つまり使用済みの)工業カセイアルカリ液である、使用済みのカセイアルカリである。
異なる使用済みカセイアルカリが知られている。エチレン使用済みカセイアルカリは、エチレンクラッカーからの分解ガスのカセイアルカリスクラビングに由来する。この液は、カセイアルカリスクラブ塔によって生成される。エチレン生成物ガスは、HS(g)とCO(g)により汚染されており、これらの汚染物質は、カセイアルカリスクラブ塔における吸収によって除去されて、NaHS(aq)とNaCO(aq)が生成される。水酸化ナトリウムが消費され、結果として生じる廃水(エチレン使用済みカセイアルカリ)は、硫化物及び炭酸塩、及び極わずかな有機化合物で汚染されている。
製油所の使用済みカセイアルカリは、複数のソースに由来する:ガソリンのMeroxプロセス;灯油/ジェット燃料のMeroxプロセス;LPGのカセイアルカリスクラビング/Meroxプロセス。これらのストリームでは、硫化物と有機酸が生成物ストリームからカセイアルカリ相中に移される。水酸化ナトリウムが消費され、そして結果として生じる廃水(ガソリンの場合はクレシル;灯油/ジェット燃料の場合はナフテン;LPG使用済みカセイアルカリの場合は硫化物)がしばしば混合されて、製油所使用済みカセイアルカリと呼ばれる。この使用済みカセイアルカリは、硫化物、炭酸塩、そして多くの場合、高い割合の重有機酸で汚染されている。
別の工業アルカリストリームは、製紙プロセスからのパルプミル液である。パルプ工場のアルカリストリームは、一般に白液、黒液及び緑液と呼ばれるストリームを含む。緑液は、クラフト回収炉からのスメルトの溶解により生成される。緑液は通常、炭酸ナトリウム(NaCO)、硫化ナトリウム(NaS)及び水酸化ナトリウム(NaOH)を主な化合物として含む。白液は、硫化ナトリウムと水酸化ナトリウムを主成分として含み、炭酸塩により汚染されている。黒液は、リグニン誘導体を主成分とし、硫化ナトリウム、及び炭酸塩を含んでいる。
通常、工業アルカリストリームは、炭酸塩で汚染されている。工業アルカリストリームにおける炭酸塩の存在は、反応器及び供給ラインにおける望ましくない炭酸塩沈殿の発生により、工業アルカリストリームの処理を複雑化する。
硫化物を含む使用済みカセイアルカリの生物学的処理のためのプロセスが、当技術分野において知られており、例えば、国際公開第9804503号に記載されている。国際公開第9804503号に記載されているプロセスでは、使用済みのカセイアルカリ液が硫化物酸化細菌を含む単一の好気性反応器に導入され、そして反応器内の酸化還元電位をAg/AgCl電極に対して−300mV未満の値に制御することにより、硫化物が一部は単体硫黄に、一部は硫酸塩に変換される。記述されているプロセスの短所は、環境への排出に関する現代の規制要件を満たすのに十分に低いレベルにまで使用済みカセイアルカリを変換するために、非常に大きな反応器が必要となることである。
国際公開第2005044742号は、溶解した塩を回収する可能性を伴う生物学的酸化を使用した硫黄含有塩の処理に関する。唯一の実施例は、約75g/lのナトリウム(3M)と45g/lの溶解硫化物を含む水溶液が処理されるプロセスを開示している。この溶液が、とりわけ窒素及びリン源を含む栄養溶液と共に、30℃の温度で連続的に作動する、DSM13738株を含むチオ(アルカリ)ビブリオ株を含む5リットルのバイオリアクターに供給された。バイオリアクターに対するガスリサイクルが、混合を確実にした。溶液中の酸化還元電位をAg/AgCl参照電極に対して、白金電極で測定して−100〜−450mV、好ましくは−360〜−430mVの値に維持するために、ガスリサイクルに酸素が追加された。pHはガラス電極により測定された。ガスリサイクルにCOガスを注入することにより、pHは9〜12の値、特に約10.5の値に制御された。チオ(アルカリ)ビブリオ菌が、溶解した硫化物を単体硫黄に変換した。バイオリアクターからの流出物は沈殿槽に通され、そこで硫黄が液体から分離された。
国際公開第2009101090A1号は、使用済みカセイアルカリを生物学的に処理して、処理済みの使用済みカセイアルカリをもたらすための方法及び装置であって、(a)水、アルカリ金属水酸化物及び硫化物を含む使用済みカセイアルカリストリーム(25)を第1のバイオリアクター(30)に通すステップと;(b)第1のバイオリアクター(30)において硫化物酸化細菌で硫化物を生物学的に酸化して、硫黄(S)と硫酸塩を形成させ、硫黄(S)と硫酸塩を含む部分的に酸化された使用済みカセイアルカリをもたらすステップと;(c)部分的に酸化された使用済みカセイアルカリを第2のバイオアクター(40)に送り、そこで部分的に酸化された使用済みカセイアルカリの少なくとも一部が、硫化物酸化細菌によりさらに酸化されて、硫黄(S)から硫酸塩を生成し、硫酸塩を含む処理済みの使用済みカセイアルカリをもたらすステップとを含む、方法及び装置を提供している。
硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームを処理するための改善された方法の必要性が残されている。
[発明の概要]
本発明は、
a)硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームを用意するステップと、
b)硫化物酸化細菌を含むバイオリアクターに前記工業アルカリストリームを供給し、酸素の存在下で前記ストリームを硫化物酸化細菌にさらすこと及び前記バイオリアクターにpH調整剤を供給して8〜11の範囲にpHを維持して前記硫化物を単体硫黄に酸化することによって、前記工業アルカリストリームから硫化物を除去するステップと、
c)単体硫黄を含む処理済み工業アルカリストリームをバイオリアクターから引き出すステップとを含み、
ステップb)で工業アルカリストリームをバイオリアクターに供給する前に、硫化物酸化細菌の一部がバイオリアクターから除去され、工業アルカリストリームと混合される、硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームを処理するための改善された方法を提供しようとするものである。
本発明によれば、硫黄(例えば、硫化物として存在する)が、廃棄物ストリームを硫化物酸化細菌と接触させることによって、単体硫黄の形で、硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームから除去される、上記定義のプロセスが提供される。これは、例えばピルソナイト沈殿などの望ましくない炭酸塩沈殿を起こしにくい、処理済みの廃棄物ストリームをもたらし、その結果、供給ラインの閉塞が少なくなる。
理論に束縛されることは望まないが、硫化物を単体硫黄に酸化することによって、工業アルカリストリームから硫黄を除去することによって、アルカリ廃水の硫化度が減少し、その結果、ピルソナイトなどの炭酸塩の溶解度が増加すると考えられる。
工業アルカリストリームの硫化度を低下させることにより、工業アルカリストリームにおける望ましくない炭酸塩沈殿の量を効率的且つ特異的に低下させることが可能なことが見出された。
本発明のさらなる利点は、工業アルカリストリームをバイオリアクターに供給する前に、工業アルカリストリームを硫化物酸化細菌の一部と混合することにより、硫化物酸化細菌を刺激する条件がバイオリアクター内で維持されることである。本発明のプロセスは、費用がかかり、エネルギー的に非効率的な、高塩濃度の工業アルカリストリームの希釈を必要としない。例えば、本発明によるプロセスは、例えば、HSスクラビングがNaOHを薬剤として用いて行われる様々なスクラビングプロセスにおいて、NaHSを含むカセイアルカリ液をNaOHに再生するために使用することができ、したがって、本発明は、廃棄物ストリームからのNaOH捕捉プロセスの代替として使用され得る。
本発明は、添付の図面を参照して、以下により詳細に論じられる。
本発明によるプロセス図である。 バイオリアクターのナトリウム濃度と導電率のグラフである。黒丸は、mS/cm単位の導電率である(主y軸(左))。白丸は、モル単位のナトリウム濃度である(副y軸(右))。プロセスの時間経過が、x軸上に月単位(日−月軸ラベル)でプロットされている。 バイオリアクター内の硫酸塩及び硫酸塩&ナトリウム、アルカリ度のグラフである。白い三角形は硫酸塩濃度、黒い円はチオ硫酸塩濃度である(主y軸(左))。黒い菱形はミリモル単位のアルカリ度(副y軸(右))、白い四角はナトリウム濃度である(副y軸(右))。プロセスの時間経過が、x軸上に月単位(日−月軸ラベル)でプロットされている。
[実施形態の説明]
本明細書において使用される「工業アルカリストリーム」という用語は、pH>8を有する溶融、液体、又は水性プロセス流体を意味する。
本明細書において使用される「使用済みカセイアルカリ」という用語は、NaHS水溶液を意味する。通常、そのような溶液は、製油所及び化学工場における水酸化ナトリウムと硫化水素の反応から得られる。通常、使用済みカセイアルカリのpHは12を超え、硫化物濃度は2重量%を上回る。
本明細書において使用される「パルプミルストリーム」という用語は、パルプミル、例えば、緑液、白液、及び黒液に由来する溶融、液体、又は水性プロセス流体を意味する。
本明細書において使用される「緑液」という用語は、クラフト回収炉からのスメルトの溶解により生成される液体を意味する。緑液は通常、炭酸ナトリウム(NaCO)、硫化ナトリウム(NaS)及び水酸化ナトリウム(NaOH)を主な化合物として含む。通常、そのような液は、2Mを超える総アルカリ濃度を有する。
本明細書において使用される「白液」という用語は、硫化ナトリウム及び水酸化ナトリウムを主成分として含む液を意味する。通常、そのような液は、2Mを超える総アルカリ濃度を有する。
「化学的酸素要求量」(COD)は、酸化されてより小さな分子、最終的には二酸化炭素と水になり得る有機材料を指し、この用語は1リットルの廃水中の有機物質を酸化するために必要とされる酸素の量を表す。
本明細書において使用される「黒液」という用語は、リグニン分解生成物及び他の溶解した木材成分を主成分とし、パルプ化プロセスに由来する硫化ナトリウムを含む液を意味する。通常、そのような液は、乾燥固形分に対して15%を超える総ナトリウム濃度、好ましくは1Mを超える総アルカリ濃度を有する。
本明細書において使用される「硫黄化合物」という用語は、硫黄を含む化合物、例えば、硫化物の金属塩、硫化物、硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩を意味し、前記金属はナトリウム又はカリウムである。
本明細書において使用される「硫化物」という用語は、硫化物アニオン、一水素硫化物イオン、硫化水素、多硫化物、及び低級アルキルメルカプタンや二硫化炭素などの有機硫化物を含む、硫化物の任意の形態の硫化物に関する。
本明細書において使用される「硫化度」という用語は、硫化ナトリウム/水酸化ナトリウム比を意味する。硫化度は、硫化ナトリウムの重量(NaOベースでg/lで表される)を水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムの重量(NaOベースでg/lで表される)で割って100を掛けることにより計算される。
本明細書において使用される「総アルカリ」という用語は、全てのNa及びKなどの同等物を含む化合物を意味する。
本明細書において使用される「炭酸塩」という用語は、炭酸塩アニオン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、バーカイト(Na(SO(CO))及びピルソナイト(NaCO.CaCO・2HO)を含む、炭酸塩の任意の形態の炭酸塩に関する。
本発明は、特定の工業アルカリストリームに限定されない。かなりの量の硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームが、希釈せずに硫化物酸化細菌にさらされ得ることが見出された。加えて、炭酸塩の沈殿が起こりにくい処理済みの工業アルカリストリームがもたらされる。
好ましくは、工業アルカリストリームは、エチレン使用済みカセイアルカリ、製油所使用済みカセイアルカリ又はパルプミルストリームである。好ましい実施形態では、工業アルカリストリームは、緑液、白液又は黒液などのクラフトパルプミルからの廃棄物ストリームである。
工業アルカリストリームは通常、高濃度、例えば、10g/lを超える硫化物を含んでいる。独立栄養性の硫化物酸化細菌がこれに直接さらされる場合、それらの好気性活性は、式1に示されるように、チオ硫酸塩を生成する非生物的(非生物学的酸化)反応と競合する必要がある。チオ硫酸塩の生成は、カセイアルカリの強度を再生させない。
2HS + 2O → S 2− + HO 式1
理論に拘束されることは望まないが、チオ硫酸塩の生成は(多)硫化物濃度と酸素濃度の両方に依存する。反応速度は、以下で表され得る:
dHS/dt = −k[Sx][O0.6 式2
ここで、濃度はmol/lの単位であり、kは1(L0.6/mol0.6/s)に等しい。
溶液中に硫黄が存在するため、多硫化物は大部分がバイオリアクター中に存在する。バイオリアクターのpHは好ましくは30℃で8〜11の範囲であり、多硫化物の解離定数は約9である。したがって、式3にまとめられているように、ほぼ全ての硫化物が多硫化物として存在する:
x+2 2− + 1.5 O → S 2− + S 式3
本発明者らは、ステップb)で工業アルカリストリームをバイオリアクターに供給する前に、硫化物酸化細菌の一部がバイオリアクターから除去され、工業アルカリストリームと混合されると、チオ硫酸塩の生成が低減され、単体硫黄の生成が増加することを見出した。
アルカリ廃棄物ストリームは、硫化物に加えて、他の硫黄化合物を含んでいてもよい。存在しうる硫黄化合物は、硫酸塩、亜硫酸塩、硫化物、チオ硫酸塩などの任意の硫黄種を含む。硫黄化合物のレベルは、例えば、1Lあたり0.05〜50gの硫黄化合物(単体硫黄ベース)、特に1Lあたり0.1〜40gの硫黄の間で、大きく変動してもよい。硫酸塩ベースでは、モル重量比SO/S°が96/32であるため、重量は単体硫黄ベースの量の3倍になる。したがって、単体硫黄ベースで1Lあたり少なくとも0.05g(50mg)の硫黄化合物は、1Lあたり少なくとも150mgの硫酸塩に相当する。本発明は、このプロセスが、硫化物酸化細菌と混合する前に硫黄化合物の総量を希釈することを必要としないという利点を有する。
処理される水溶液中の硫化物濃度は、本発明によるプロセスにおいて重要ではない。1リットルあたり30グラム又はさらに上の硫化物濃度(硫黄の重量として表される)を有するフィードストリームが使用されてもよい。好ましくは、工業アルカリストリーム中の硫化物濃度は、10mg/L〜100g/L、より好ましくは20mg/L〜80g/L、さらにより好ましくは0.1g/L〜60g/L、さらにより好ましくは0.5g/L〜30g/Lの範囲である。例えば、好ましい実施形態では、工業アルカリストリームは、少なくとも15g/Lの硫化物、好ましくは少なくとも20g/Lの硫化物、さらにより好ましくは少なくとも25g/Lの硫化物を含む。
工業アルカリストリームは炭酸塩を含む。好ましくは、工業アルカリストリームは、少なくとも50g/L、好ましくは少なくとも60g/Lの範囲の炭酸塩濃度を有する。
工業アルカリストリームは、好ましくは、少なくとも70mS/cm、好ましくは少なくとも80mS/cm、より好ましくは少なくとも90mS/cm、最も好ましくは少なくとも100mS/cmの導電率を有する。本発明のプロセスは、高い導電率を有する廃棄物ストリームがバイオリアクター内で許容され得るという利点を有することが見出された。
好ましくは、工業アルカリストリームは、1〜6mol/L、好ましくは2〜5mol/L、より好ましくは2.5〜4.5mol/Lの範囲のナトリウム濃度を有する。
本発明によるプロセスにおいては、任意の適切な独立栄養性の硫化物酸化細菌が使用されうる。適切な硫化物酸化細菌は、当技術分野において知られている。独立栄養性の硫化物酸化細菌は、好ましくは、チオアルカリミクロビウム(Thioalkalimicrobium)及び/又はチオアルカリビブリオ(Thioalkalivibrio)の群に属する。好ましくは、ハロチオバチルス(Halothiobacillus)属、チオアルカリスピラ(Thioalkalispira)属、チオアルカリバクテリア(Thioalkalibacter)属、チオバチルス(Thiobacillus)属又はチオミクロスピラ(Thiomicrospira)属の独立栄養性硫化物酸化細菌及び関連する細菌が使用される。細菌は、そのまま使用されても、分散担体上に維持されていても、固体担体上に固定化されていてもよい。
細菌により行われる化学反応を以下に示す。
HS + 1/2O → S + OH 式3
HS + 2O → SO 2− + H 式4
この反応スキームから、細菌が水酸化物イオンを生成し、その結果、pHが時間とともに上昇することが明らかである。したがって、pH調整剤がバイオリアクターに追加される。
pH調整剤は、ステップb)の間に供給され、pHを30℃で8〜11の範囲、好ましくは30℃で9〜10.5の範囲、さらにより好ましくは30℃で9.2〜10.2、さらにより好ましくは30℃で9.4〜10.0の範囲に維持する。
pH調整剤は、好ましくはガス、例えば二酸化炭素又はサワーガス、又は任意の他の適切な酸、例えば塩酸、硝酸及びリン酸である。好ましくは、pH調整剤は二酸化炭素である。
硫化物から単体硫黄への変換は、酸素の存在下で行われる。好ましくは、ステップc)において存在する酸素の量は、1モルのHS/HSあたり0.5〜1.25モルの酸素(O)の範囲にある。好ましくは、バイオリアクターに供給される酸素は、分子状酸素を含むガスによって提供される。好ましくは、分子状酸素を含むガスは、空気又は酸素が枯渇した空気、すなわち(体積で)20%未満の酸素、例えば2〜15体積%の酸素を有する空気である。
分子状酸素を含有するガスは、好ましくは、必要な酸化反応に最適な量の酸素反応物が存在し(硫黄への酸化に十分であり;硫酸塩形成を回避するために多すぎない)、そして、入口の硫化物濃度を迅速に希釈するために供給ストリームと水性媒体との十分な混合が行われるのに十分な量でバイオリアクターに供給される。
バイオリアクター内の硫化物酸化反応は、好ましくは、20〜45℃の範囲の温度で実施される。
別の好ましい実施形態では、本発明によるプロセスは、処理済みの工業アルカリストリームから単体硫黄を分離して、硫黄が枯渇したアルカリストリームをもたらすステップd)を含む。硫黄が枯渇したアルカリストリームは、本明細書に記載のプロセスによる処理前の工業アルカリストリームの硫化度と比較して、硫化度が低いため、より低い炭酸塩沈殿のリスクで、工業プロセスにおいてさらに処理/リサイクルされ得る。好ましくは、硫黄が枯渇した前記アルカリストリームは、工業プロセスにおいて再利用される。
好ましくは、硫黄が枯渇したアルカリストリームは、20%未満、好ましくは15%未満、さらにより好ましくは10%未満の硫化度を有する。
硫化物酸化細菌は、その増殖と維持のために栄養素を必要とする。したがって、必須ミネラルの平衡溶液がバイオリアクターに投与される。細菌の濃度は、適切な量の栄養素を供給することによって、望ましいレベルに保たれる。
好ましくは、工業アルカリストリームは、硫化物酸化細菌と接触する前に、水などの水性希釈剤により希釈されない。
本発明は、図面に示されるようないくつかの例示的な実施形態を参照して、上記のとおり説明されている。一部の部品又は要素の変更及び代替的な実装が可能であり、それらは添付の特許請求の範囲において定義される保護の範囲に含まれる。
図1は、本発明によるプロセスを実施するための設備を示している。工業プロセス1によって生成される硫化物及び炭酸塩を含む廃棄物ストリームは、供給ライン2を介してバイオリアクター3にもたらされる。バイオリアクターの内容物4の一部は、廃棄物ストリームがバイオリアクター3に供給される前に、供給ライン5を介して供給されて廃棄物ストリームと混ざり合う。ライン6はガス(空気、酸素)をバイオリアクターに供給し、そしてライン7はpH調整剤7をバイオリアクターに供給する。使用済みの空気は8を介して除去される。バイオリアクター中において、硫化物は硫化物酸化細菌によって単体硫黄へと酸化される。処理済みの廃棄物ストリームは、ライン9によってバイオリアクターを離れるが、ライン11を介して分離器12に供給される前に、任意選択で貯蔵タンク10に貯蔵されてもよい。分離された単体硫黄スラリーはライン13を介して除去され、そして硫化物が枯渇した廃棄物ストリームはライン14を介して除去され、そして任意選択で工業プロセスに再び供給される。分離された単体硫黄スラリーは、ライン13を介して処理ユニット15に供給されて、例えば乾燥される。任意選択で、単体硫黄はライン16を介して工業プロセス1に再び供給されるか、又はライン17を介して除去されてもよい。
計算したナトリウム濃度が図2に示されている(ナトリウムは2×[硫酸塩+チオ硫酸塩]+アルカリ度に等しい)。黒丸は、mS/cm単位の導電率である(主y軸(左))。白丸は、モル単位のナトリウム濃度である(副y軸(右))。プロセスの時間経過が、x軸上に月単位でプロットされている。全ての濃度が、増加と減少のパターンの同じパターンに従っている。
図3には、硫酸塩とチオ硫酸塩の両方の濃度と、測定されたアルカリ度が示されている。白い三角形は硫酸塩濃度、黒い円はチオ硫酸塩濃度である(主y軸(左))。黒い菱形はミリモル単位のアルカリ度(副y軸(右))、白い四角はナトリウム濃度である(副y軸(右))。プロセスの時間経過が、x軸上に月単位でプロットされている。
[実施例]
測定方法
工業アルカリストリームのアルカリ度は、前記ストリームの試料を塩酸でpH4.0にすることによって決定される。必要な酸の量が、液体のアルカリ度(緩衝能力)を指し示す。遠心分離又は濾過した廃棄物ストリームの試料100mLをピペットでガラスビーカーに入れ、100mlの脱塩水を加えた。pH電極を溶液中に設置した。ビーカー内の溶液を継続的に攪拌しながら、溶液を0.1M塩酸でpH4.0まで滴定した。滴定された塩酸溶液(=Z)の量を記録し、アルカリ度を式3により決定した。
Figure 2021531960

凡例: アルカリ度 試料のアルカリ度(mol/l)
Z 0.1M塩酸の滴定量(ml)
V 試料の量(ml)
バイオリアクターの酸化還元電位は、ORPセンサー(エンドレスハウザー)を使用してモニターした。
アニオン:SO、SO、Sは、SFS−EN ISO 10304−1に従って測定した。
カチオン濃度は、ICP分析によって測定した。
硫化物(HS)は、標準的な方法(SCAN−N 5:83、スカンジナビア紙パルプ・板紙試験委員会、1983年改訂)に従って滴定により測定した。
炭酸塩(CO)は、標準的な方法(SCAN−N 32:1998、スカンジナビア紙パルプ・板紙試験委員会、1988年改訂)に従って測定した。
実施例1
雰囲気下において、貯蔵タンクからバイオリアクター(5L)に硫化物に富んだストリーム(流入液)を供給する。硫化物に富んだストリームをバイオリアクターに供給する前に、バイオリアクターへのストリームにバイオリアクターの内容物の一部を混合する。
1つのバイオリアクターシリーズからなる連続供給システムを使用した。このシステムは、ソーダ湖に由来する独立栄養性の硫化物酸化細菌を使用して、硫化物酸化条件下(pH9.5;Na>4M)で稼働させた。反応器は、5L(φ=100cm)の最大湿潤体積を有している。水ジャケットと恒温槽(新光、日本)を使用して、温度を30℃に維持した。蠕動ポンプ(ワトソンマーロー)を使用して流入液をバイオリアクターに供給し、反応器からの流出液を溢流によって制御した。硫化物に富んだストリーム(流入液)をバイオリアクターに加える前に、バイオリアクターの内容物の一部と混合した。pHは、pHセンサー(エンドレスハウザー、オランダ)を使用してモニターした。酸素供給は、ORPセンサー(エンドレスハウザー、オランダ)で制御した空気の投与により行った。
バイオリアクター中に存在する硫化物酸化細菌は、増加した塩濃度に適応した種であるが、緑液の高塩濃度には適応していない。
約6週間の漸進的な増大の後、導電率は100mS/cmよりも十分に上に維持された。NaHCOの沈殿の一部期間にもかかわらず、細菌は4.5Mを超えるナトリウム濃度でさえ、なおも活性であった。現在のフルスケールの商業的脱硫(例えば、Thiopaqプロセス)プラントは、最大1.5Mのナトリウム濃度及び最大9の稼働pHで稼働するため、これは有利である。
計算したナトリウム濃度が図2に示されている(ナトリウムは2×[硫酸塩+チオ硫酸塩]+アルカリ度に等しい)。図3には、硫酸塩とチオ硫酸塩の両方の濃度と、測定されたアルカリ度が示されている。硫酸塩はHach−Lange(LCK153)により測定し、硫化物はHach−Lange(LCK653)により測定し、チオ硫酸塩はHach−Lange(LCK154)によりCODとして測定した。
流入液と流出液の組成を表1に示す。
Figure 2021531960
実施例2
Figure 2021531960
硫黄を生成してカセイアルカリを再生するためには、高度に濃縮された工業アルカリストリーム(緑液)の予混合を行う必要がある。予混合を行わない場合、パルプミルのカセイアルカリ消費の節約は無い。説明した方法を適用すると、節約は除去される硫黄1kgあたり2.6kgのNaOHである。パルプミルの総カセイアルカリ消費量における削減は10〜40%の範囲となる。

Claims (15)

  1. 硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームの処理のためのプロセスであって、
    a)硫化物及び炭酸塩を含む工業アルカリストリームを用意するステップと、
    b)硫化物酸化細菌を含むバイオリアクターに前記工業アルカリストリームを供給し、酸素の存在下で前記ストリームを硫化物酸化細菌にさらすこと及び前記バイオリアクターにpH調整剤を供給して8〜11の範囲にpHを維持して前記硫化物を単体硫黄に酸化することによって前記工業アルカリストリームから硫化物を除去するステップと、
    c)単体硫黄を含む処理済み工業アルカリストリームを前記バイオリアクターから引き出すステップとを含み、
    ステップb)で前記工業アルカリストリームを前記バイオリアクターに供給する前に、前記硫化物酸化細菌の一部が前記バイオリアクターから除去され、前記工業アルカリストリームと混合される、プロセス。
  2. 工業アルカリストリームが、エチレン使用済みカセイアルカリ、製油所使用済みカセイアルカリ又はパルプミルストリームである、請求項1に記載のプロセス。
  3. 工業アルカリストリームが、少なくとも70mS/cm、好ましくは少なくとも80mS/cm、より好ましくは少なくとも90mS/cm、最も好ましくは少なくとも100mS/cmの導電率を有する、請求項1又は2に記載のプロセス。
  4. 工業アルカリストリームが、1〜6mol/L、好ましくは2〜5mol/L、より好ましくは2.5〜4.5mol/Lの範囲のナトリウム濃度を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 工業アルカリストリームが、少なくとも50g/L、好ましくは少なくとも60g/Lの範囲の炭酸塩濃度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 工業アルカリストリームが、硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩及びそれらの混合物からなる群から選択される他の硫黄化合物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 工業アルカリストリームが、少なくとも15g/Lの硫化物を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. pH調整剤が、二酸化炭素ガスである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. pHが、30℃で9.5〜10.2の範囲に維持される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 硫化物酸化細菌が、チオアルカリミクロビウム(Thioalkalimicrobium)及び/又はチオアルカリビブリオ(Thioalkalivibrio)の群に属する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. ステップc)において存在する酸素の量が、1モルのHS/HSあたり0.5〜1.25モルの酸素(O)の範囲にある、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 処理済み工業アルカリストリームが、1〜20g/lの範囲の単体硫黄を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. d)処理済み工業アルカリストリームから単体硫黄を分離して硫黄が枯渇したアルカリストリームをもたらすステップ、及び任意選択で、硫黄が枯渇した前記アルカリストリームを工業プロセスにおいて再利用するステップを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 硫黄が枯渇したアルカリストリームが、20%未満、好ましくは15%未満、さらにより好ましくは10%未満の硫化度を有する、請求項13に記載のプロセス。
  15. 硫化物酸化細菌に接触させる前に工業アルカリストリームが水で希釈されない、請求項1〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
JP2021501318A 2018-07-19 2019-07-16 工業アルカリストリームの生物学的処理 Pending JP2021531960A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18184411.9 2018-07-19
EP18184411 2018-07-19
PCT/EP2019/069138 WO2020016238A1 (en) 2018-07-19 2019-07-16 Biological treatment of industrial alkaline streams

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021531960A true JP2021531960A (ja) 2021-11-25

Family

ID=63142922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021501318A Pending JP2021531960A (ja) 2018-07-19 2019-07-16 工業アルカリストリームの生物学的処理

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20210130209A1 (ja)
EP (2) EP4043408B1 (ja)
JP (1) JP2021531960A (ja)
KR (1) KR20210033016A (ja)
CN (1) CN112533875B (ja)
BR (1) BR112021000947A2 (ja)
CA (1) CA3106732A1 (ja)
FI (1) FI4043408T3 (ja)
WO (1) WO2020016238A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111559835A (zh) * 2020-06-11 2020-08-21 陕西省石油化工研究设计院 一种废碱液的处理系统及处理方法
US11898103B2 (en) 2021-10-29 2024-02-13 Uop Llc Systems and process for controlling a sulfur extraction from a hydrocarbon stream

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05507235A (ja) * 1990-12-04 1993-10-21 パキ・ベー・ブイ 気体から硫黄化合物を除去するための方法
JPH07506533A (ja) * 1992-05-26 1995-07-20 パキ・ベー・ブイ 水から硫黄化合物を除去する方法
JP2004526561A (ja) * 2001-03-09 2004-09-02 カウンシル・オブ・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ 汚水浄化のためのプロセスおよび逆流動ループリアクタ
JP2007038188A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Kurita Water Ind Ltd 硫化水素含有ガスの脱硫方法及び脱硫装置
JP2017512745A (ja) * 2014-02-03 2017-05-25 パケル・ベー・フェー 二硫化物の元素状硫黄への生物学的変換方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL9301000A (nl) * 1993-06-10 1995-01-02 Pacques Bv Werkwijze voor de zuivering van sulfidehoudend afvalwater.
AU713082B2 (en) * 1996-05-10 1999-11-25 Paques Ipt B.V. Process for the purification of gases containing hydrogen sulphide
EP0958251B1 (en) 1996-07-29 2002-10-23 Pâques Bio Systems B.V. Biological treatment of spent caustics
WO2005044742A1 (en) 2003-11-11 2005-05-19 Paques B.V. Process for the biological treatment of sulphur salts
WO2009101090A1 (en) 2008-02-13 2009-08-20 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Method and apparatus for biological treatment of spent caustic
EP3112442B1 (en) * 2015-06-29 2019-04-10 Indian Oil Corporation Limited Bio-assisted treatment of spent caustic

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05507235A (ja) * 1990-12-04 1993-10-21 パキ・ベー・ブイ 気体から硫黄化合物を除去するための方法
JPH07506533A (ja) * 1992-05-26 1995-07-20 パキ・ベー・ブイ 水から硫黄化合物を除去する方法
JP2004526561A (ja) * 2001-03-09 2004-09-02 カウンシル・オブ・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ 汚水浄化のためのプロセスおよび逆流動ループリアクタ
JP2007038188A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Kurita Water Ind Ltd 硫化水素含有ガスの脱硫方法及び脱硫装置
JP2017512745A (ja) * 2014-02-03 2017-05-25 パケル・ベー・フェー 二硫化物の元素状硫黄への生物学的変換方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN112533875B (zh) 2022-11-29
CN112533875A (zh) 2021-03-19
FI4043408T3 (fi) 2023-10-31
EP3823933A1 (en) 2021-05-26
US20210130209A1 (en) 2021-05-06
CA3106732A1 (en) 2020-01-23
BR112021000947A2 (pt) 2021-04-20
WO2020016238A1 (en) 2020-01-23
EP4043408B1 (en) 2023-08-30
EP3823933B1 (en) 2022-06-15
KR20210033016A (ko) 2021-03-25
EP4043408A1 (en) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9902975B2 (en) Process for the biological conversion of bisulphide into elemental sulphur
US20110024351A1 (en) Method and apparatus for biological treatment of spent caustic
EP0168453A1 (de) Verfahren zur abscheidung von stickstoffoxiden und schwefeloxiden sowie gegebenenfalls anderen schadstoffen aus den rauchgasen von verbrennungsanlagen
US20210130209A1 (en) Biological treatment of industrial alkaline streams
CN103769407A (zh) 一种含硫碱渣的再生方法
KR20010052194A (ko) 공정수를 처리하는 방법
CN111542661B (zh) 用于调节浆厂的S/Na平衡的方法和系统
US4218431A (en) Removal of sulfide contaminants from carbonate waters with production of CO2 -free H2 S
CN112534094B (zh) 用于控制纸浆厂中的钠和硫平衡的方法
CN106830581A (zh) 保险粉废水处理方法
CN103739054B (zh) 苯海因含酚废水和焦化含酚废水的共处理方法
CN113582407A (zh) 一种冶金行业高硫废水的分步处理方法
CN104607435A (zh) 一种含硫碱渣的综合治理方法
RU2797436C2 (ru) Способ удаления сероводорода
CN102815811B (zh) 一种从乙烯废碱液中回收硫酸钠的短流程方法
CN102452673A (zh) 一种乙烯装置废碱液的回收处理方法
CN101798068A (zh) 常温常压下硫化物或硫代硫酸盐的催化空气完全氧化法
RU2021103886A (ru) Биологическая обработка промышленных щелочных потоков
CN113443753A (zh) 一种冶金行业高硫废水的处理工艺
JPH05115887A (ja) 無機の硫黄を含む化合物を含有する廃水の処理方法
CN117923719A (zh) 一种气田水脱硫及电氧化硫磺回收系统与方法
CN102452769B (zh) 一种乙烯装置废碱液的处理方法
CN116409866A (zh) 一种连续流处理含硫废水制备高纯度硫酸盐的工艺
RU2021103887A (ru) Способ регулирования баланса натрия и серы на целлюлозном заводе
GB2155453A (en) Treatment of "Stretford" redox solutions

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210315

A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20210309

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20210315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231003