JP2021528412A - Oga阻害化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)
【化1】
Figure 2021528412

のO−GIcNAc加水分解酵素(OGA)阻害剤に関する。本発明は、こうした化合物を含む医薬組成物、こうした化合物及び組成物を調製するためのプロセス並びにOGAの阻害が有益である障害、例えばタウオパチー、具体的にはアルツハイマー病又は進行性核上性麻痺及びタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症又は前頭側頭葉型認知症を予防及び治療するための、こうした化合物及び組成物の使用も対象とする。Rは、(b−1)〜(b−4)
【化2】
Figure 2021528412

からなる群から選択されるラジカルである。
【選択図】なし

Description

本発明は、式(I)
Figure 2021528412

(式中、ラジカルは、本明細書に定義されるとおりである)
に示される構造を有するO−GlcNAc加水分解酵素(OGA)阻害剤に関する。本発明は、こうした化合物を含む医薬組成物、こうした化合物及び組成物を調製するためのプロセス並びにOGAの阻害が有益である障害、例えばタウオパチー、具体的にはアルツハイマー病又は進行性核上性麻痺及びタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症又は前頭側頭葉型認知症を予防及び治療するための、こうした化合物及び組成物の使用も対象とする。
O−GlcNAc化とは、N−アセチル−D−グルコサミン残基がセリン残基及びスレオニン残基のヒドロキシル基に転移してO−GlcNAc化タンパク質を産生する、タンパク質の可逆的修飾である。真核生物の細胞質ゾル及び核の両方において、1000を超えるこのような標的タンパク質が同定されている。この修飾は、転写、細胞骨格プロセス、細胞周期、プロテアソーム分解及び受容体シグナリングを含む広範な細胞プロセスを調節すると考えられている。
O−GlcNAc転移酵素(OGT)及びO−GlcNAc加水分解酵素(OGA)は、O−GlcNAcを標的タンパク質に付加(OGT)するか又は標的タンパク質から除去(OGA)すると説明されている2つのみのタンパク質である。OGAは、1994年に最初に脾臓標本から精製され、1998年に髄膜腫により発現する抗原として同定され、MGEA5と命名された。これは、細胞の細胞質ゾルコンパートメントにおいて単量体として916アミノ(102915ダルトン)からなるものである。これは、タンパク質の輸送及び分泌に重要であるER関連及びゴルジ体関連のグリコシル化プロセスとは区別されるべきであり、これらは、OGAと異なり、至適pHが酸性であるが、OGAは、中性pHで最高活性を示す。
2つの可動性ドメインに隣接する酵素のN末端部分において、2つのアスパラギン酸の触媒中心を有するOGA触媒ドメインが存在する。C末端部分は、ストークドメインが先行する推定HAT(ヒストンアセチル転移酵素ドメイン)からなる。HATドメインが触媒的に活性であることは、依然として証明されていない。
O−GlcNAc化タンパク質並びにOGT及びOGA自体は、脳及びニューロンにおいて特に豊富であり、この修飾が中枢神経系において重要な役割を果たしていることを示唆している。実際、研究は、O−GlcNAc化がニューロンコミュニケーション、記憶形成及び神経変性疾患に寄与する重要な調節機構を表すことを確認した。更に、OGTは、いくつかの動物モデルにおける胚形成に必須であり、ogtヌルマウスは、胚致死性であることが示されている。OGAは、哺乳動物の発達にも不可欠である。OGAホモ接合性ヌルマウスが生後24〜48時間を超えて生存しないことを2つの独立した研究が示している。Oga欠失は、新生児におけるグリコーゲン動員の欠陥をもたらし、ホモ接合性ノックアウト胚に由来するMEFにおいてゲノム不安定性関連細胞周期停止を引き起こした。ヘテロ接合動物は、成体期まで生存したが、これらは、転写及び代謝の両方において変質を示した。
O−GlcNAcサイクリングにおける摂動は、糖尿病などの慢性代謝疾患及び癌に影響を及ぼすことが知られている。Ogaヘテロ接合性は、Apc−/+マウス癌モデルにおける腸腫瘍発生を抑制し、Oga遺伝子(MGEA5)は、立証されたヒト糖尿病感受性遺伝子座である。
更に、O−GlcNAc修飾は、神経変性疾患の発症及び進行に関与するいくつかのタンパク質において同定されており、アルツハイマー病におけるタウによる神経原線維変化(NFT)タンパク質の形成におけるO−GlcNAcレベルの変動間の相関が示唆されている。更に、パーキンソン病におけるアルファ−シヌクレインのO−GlcNAc化についても説明されている。
中枢神経系において、タウの6つのスプライス変異体が説明されている。タウは、第17番染色体上でコードされ、中枢神経系において発現されるその最も長いスプライス変異体中で441のアミノ酸を含む。これらのアイソフォームは、2つのN末端インサート(エクソン2及び3)並びに微小管結合ドメイン内にあるエクソン10によって異なる。エクソン10は、以下に記載されるようにタウを凝集しやすくする多重変異を有するため、タウオパチーにおいてかなり興味深いものである。タウタンパク質は、軸索区画に沿った細胞小器官の細胞内輸送の調節に重要なニューロン微小管細胞骨格に結合し、これを安定化する。したがって、タウは、軸索の形成及びそれらの完全性の維持において重要な役割を果たしている。更に、樹状突起棘の生理学的役割も示唆されている。
タウの凝集は、PSP(進行性核上性麻痺)、ダウン症候群(DS)、FTLD(前頭側頭葉型認知症)、FTDP−17(パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症)、ピック病(PD)、CBD(大脳皮質基底核変性症)、嗜銀顆粒病(AGD)及びAD(アルツハイマー病)などの種々のいわゆるタウオパチーの根底にある原因のいずれか1つである。更に、タウ病変は、C9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症(ALS)又はFTLDのような更なる神経変性疾患を伴う。これらの疾患では、タウは、過剰なリン酸化によって翻訳後修飾され、これがタウを微小管から分離し凝集しやすくするものと考えられる。O−GlcNAc残基を有するセリン又はスレオニン残基は、リン酸化を受けにくいため、タウのO−GlcNAc化は、リン酸化の程度を調節する。これは、効果的にタウを微小管から分離しにくくし、最終的に神経毒性及び神経細胞死をもたらす神経毒性のもつれへの凝集を減少させる。この機構は、近年タウ関連認知症における病態を促進すると考察されている脳内の相互接続回路に沿って、神経細胞により放出されるタウ凝集体の細胞間伝播も減少させ得る。実際、AD患者の脳から単離された過リン酸化タウは、O−GlcNAc化レベルの有意な低下を示した。
JNPL3タウトランスジェニックマウスに投与したOGA阻害剤は、明らかな有害作用を生じることなく、NFT形成及び神経細胞脱落を問題なく減少させた。この観察は、FTD中に見出される変異体タウの発現が誘導され得るタウオパチーの別のげっ歯類モデルにおいて確認されている(tg4510)。OGAの小分子阻害剤の投与は、タウ凝集の形成を減少させるのに有効であり、皮質の萎縮及び心室の拡大を弱めた。
更に、アミロイド前駆体タンパク質(APP)のO−GlcNAc化は、可溶性APPフラグメントを産生し、AD関連アミロイドベータ(Aβ)形成を生じる切断を回避する非アミロイド形成経路を介するプロセシングに有利に作用する。
OGAの阻害によるタウのO−GlcNAc化の維持は、上記の神経変性疾患におけるタウのリン酸化及びタウの凝集を減少させ、それによって神経変性タウオパチー疾患の進行を減弱又は停止させる潜在的なアプローチを示す。
国際公開第2012/117219号パンフレット(Summit Corp.plc.、2012年9月7日公開)は、OGA阻害剤としてN−[[5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−イル]メチル]アルキルアミド誘導体及びN−アルキル−2−[5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−イル]アセトアミド誘導体を記載している。国際公開第2016/0300443号パンフレット(Asceneuron S.A.、2016年3月3日公開)、国際公開第2017/144633号パンフレット及び国際公開第2017/0114639(Asceneuron S.A.、2017年8月31日公開)は、OGA阻害剤として1,4−二置換ピペリジン又はピペラジンを開示している。国際公開第2017/144637号パンフレット(Asceneuron S.A、2017年8月31日公開)は、より具体的に、OGA阻害剤として4−置換1−[1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)エチル]−ピペラジン誘導体;1−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)エチル]−ピペラジン誘導体;1−[1−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)エチル]−ピペラジン誘導体;及び1−[1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)エチル]−ピペラジン誘導体を開示している。国際公開第2017/106254号パンフレット(Merck Sharp&Dohme Corp.)は、OGA阻害剤として置換N−[5−[(4−メチレン−1−ピペリジル)メチル]チアゾール−2−イル]アセトアミド化合物を記載している。
例えば、改善された効力、良好なバイオアベイラビリティ、薬物動態及び脳浸透性並びに/又はより良好な毒性プロファイルを有する、特性の有利なバランスを有するOGA阻害化合物が依然として必要とされている。したがって、これらの問題の少なくともいくつかを克服する化合物を提供することが本発明の目的である。
本発明は、式(I)
Figure 2021528412

(式中、
は、それぞれ独立して、ハロ;シアノ;1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;−C(O)NRaa;NRaa;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基でそれぞれ任意選択的に置換され得るピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル及びピラジン−2−イルからなる群から選択されるヘテロアリールラジカルであり;R及びRaaは、それぞれ独立して、水素及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルからなる群から選択され;
は、共有結合、−O−、−CH−、−OCH−、−CHO−、−NH−、−N(CH)−、−NH−CH−及び−CH−NH−からなる群から選択され;
xは、0又は1を表し;
Rは、H又はCHであり;
は、(b−1)〜(b−4)
Figure 2021528412

からなる群から選択されるラジカルであり、式中、
m、n、p及びrは、それぞれ0又は1を表し;
環Aは、1H−ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
は、存在する場合、A環のa又はb位で結合されたC1〜4アルキルであり;
は、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、−NRaa、−NRCOC1〜4アルキル及び−CONRaaからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRaaは、C1〜4アルキルであり;
環Bは、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、1H−ピラゾリル、イソオキサゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
は、−OC1〜4アルキル又は−C1〜4アルキルオキシC1〜4アルキルであり;
は、存在する場合、B環のa若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又はB環のa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基であり;
環C及びDは、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル及びピリミジニルからなる群から選択される6員環の複素環式芳香族化合物をそれぞれ表し;
は、a又はb位で結合され、且つ1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;C3〜6シクロアルキル;−NRCOC1〜4アルキル;及び−CONRbbからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRbbは、C1〜4アルキルであり;
は、存在する場合、C1〜4アルキルであり;
ORは、a又はb位で結合され、Rは、C1〜4アルキル又はC3〜6シクロアルキルであり;
は、存在する場合、炭素原子に結合されたハロ又はC1〜4アルキルであり;
は、フルオロ、メチル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル及びジフルオロメチルからなる群から選択され;
は、水素、フルオロ、メチル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル及びジフルオロメチルからなる群から選択され;及び
yは、0、1又は2を表し;
但し、
a)Rは、ピペリジンジイル又はピロリジンジイル環の窒素原子に隣接する炭素原子に存在する場合、ヒドロキシ又はメトキシではなく;
b)R又はRは、Rが、C−Rに隣接する炭素原子に存在する場合、ヒドロキシ又はメトキシから同時に選択され得ず;及び
c)Rは、Lが−O−、−OCH−、−CHO−、−NH−、−N(CH)−、−NHCH−又は−CHNH−である場合、ヒドロキシ又はメトキシではないことを条件とする)
の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性体、並びにその薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物を対象とする。
本発明の実例となるものは、薬学的に許容可能な担体と、上記の化合物のいずれかとを含む医薬組成物である。本発明の一例は、上記の化合物のいずれかと、薬学的に許容可能な担体とを混合することによって作製される医薬組成物である。本発明の実例となるものは、医薬組成物を作製するプロセスであって、上記の化合物のいずれかと、薬学的に許容可能な担体とを混合することを含むプロセスである。
本発明を例示するものは、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の阻害によって媒介される障害を予防又は治療する方法であって、それを必要とする対象に治療有効量の上記の化合物又は医薬組成物のいずれかを投与することを含む方法である。
本発明を更に例示するものは、OGAを阻害する方法であって、それを必要とする対象に予防又は治療有効量の上記の化合物又は医薬組成物のいずれかを投与することを含む方法である。
本発明の一例は、タウオパチー、具体的にはアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症及び嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーから選択される障害;又はタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症若しくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患を予防又は治療する方法であって、それを必要とする対象に予防又は治療有効量の上記の化合物又は医薬組成物のいずれかを投与することを含む方法である。
本発明の別の例は、タウオパチー、具体的にはアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症及び嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチー;又はタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症若しくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患の予防又は治療において、それを必要とする対象に使用するための上記の化合物のいずれかである。
本発明は、上記で定義した式(I)の化合物並びにその薬学的に許容可能な付加塩及び溶媒和物を対象とする。式(I)の化合物は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の阻害剤であり、且つタウオパチー、具体的にはアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症及び嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーの予防若しくは治療に有用であり得るか;又はタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症若しくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患の予防若しくは治療に有用であり得る。
特定の実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、それぞれ独立して、ハロ;1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基でそれぞれ任意選択的に置換され得るピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル及びピラジン−2−イルからなる群から選択されるヘテロアリールラジカルである、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる特定の実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、それぞれ独立して、1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基でそれぞれ任意選択的に置換され得るピリジン−4−イル及びピラジン−2−イルからなる群から選択されるヘテロアリールラジカルである、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる特定の実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、それぞれ独立して、1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基で任意選択的に置換されるピリジン−4−イルである、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる特定の実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、それぞれ独立して、1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基で任意選択的に置換されるピリジン−4−イルである、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる特定の実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Lは、−O−、−CH−、−OCH−、−CHO−、−NH−、−N(CH)−、−NH−CH−及び−CH−NH−からなる群から選択される、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
特定の実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Lは、共有結合、−O−、−CH−、−NH−CH−からなる群から選択される、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
追加的な実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Lは、−O−、−CH−、−NH−CH−からなる群から選択される、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Lは、−CH−、−O−CH−及び−NH−CH−からなる群から選択される、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Lは、−CH−、−NH−CH−からなる群から選択される、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Lは、−CH−である、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、(b−1)、(b−2)、(b−3)又は(b−4)であり、式中、
m、n及びrは、それぞれ0又は1を表し;
環Aは、1H−ピラゾリル、イミダゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
は、存在する場合、a又はb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキルであり;
は、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、−NRaa及び−NRCOC1〜4アルキルからなる群から選択され;
は、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRaaは、C1〜4アルキルであり;
環Bは、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、1H−ピラゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
は、−OC1〜4アルキル又は−C1〜4アルキルオキシC1〜4アルキルであり;
は、存在する場合、a若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又はa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基であり;
環C及びDは、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル及びピリミジニルからなる群から選択される6員環の複素環式芳香族化合物をそれぞれ表し;
は、a又はb位で結合され、且つ−NRCOC1〜4アルキル及び−CONRbbからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRbbは、C1〜4アルキルであり;
ORは、a又はb位で結合され、Rは、C1〜4アルキルであり;及び
は、存在する場合、炭素原子に結合されたハロ又はC1〜4アルキル置換基である、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書の上記で定義される式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、(b−1)、(b−2)、(b−3a)又は(b−4a)
Figure 2021528412

(式中、
m、n及びrは、それぞれ0又は1を表し;
環Aは、1H−ピラゾリル、イミダゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
は、存在する場合、a又はb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキルであり;
は、C3〜6シクロアルキル及び−NRCOC1〜4アルキルからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;
環Bは、オキサゾリル、チアゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
は、−OC1〜4アルキルであり;
は、存在する場合、a若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又はa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基であり;
環C及びDは、それぞれピリジニルを表し;
は、a又はb位で結合され、且つ−NRCOC1〜4アルキル及び−CONRbbからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRbbは、C1〜4アルキルであり;
ORは、a又はb位で結合され、Rは、C1〜4アルキルであり;及び
は、存在する場合、炭素原子に結合されたハロである)
である、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、(b−2)であり、式中、環Bは、イミダゾリル、1H−ピラゾリル、イソオキサゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;Rは、−OC1〜4アルキル又は−C1〜4アルキルオキシC1〜4アルキルであり;及びRは、存在する場合、B環のa若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又はB環のa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基である、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、(b−1)、(b−2)、(b−3a)又は(b−4a)であり、式中、m及びrは、それぞれ0又は1を表し;及びnは、0である、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、(b−1)、(b−2)、(b−3a)又は(b−4a)であり、式中、m及びrは、それぞれ0又は1を表し;n及びpは、それぞれ0であり;環Aは、1H−ピラゾール−3−イル又はチオフェン−3−イルを表し;環Bは、1H−イミダゾール−2−イル又はオキサゾール−2−イルを表し;環C及びDは、ピリジン−2−イル又はピリジン−3−イルを表し;Rは、−C1〜4アルキル、具体的にはメチルであり;Rは、C3〜6シクロアルキル又は−NRCOC1〜4アルキルであり、Rは、水素又はメチルであり、具体的には、Rは、シクロプロピル又は−NHC(=O)CHであり;Rは、−OC1〜4アルキル、具体的には−OCHであり;Rは、a位で結合され、且つ−CONRbbであり;Rは、水素又はメチルであり、具体的には、Rは、−C(=O)NHCHであり;−ORは、a位で結合され、且つC1〜4アルキル、具体的にはCHであり;及びRは、ハロ、具体的にはフルオロである、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、(b−1)、(b−2)、(b−3a)又は(b−4a)であり、式中、m及びrは、それぞれ0又は1を表し;nは、0であり;環Aは、1H−ピラゾール−3−イル又はチオフェン−3−イルを表し;環Bは、1H−イミダゾール−2−イル又はオキサゾール−2−イルを表し;及び環C及びDは、ピリジン−2−イル又はピリジン−3−イルを表す、式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、Rは、水素である、式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性体、並びにその薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、yは、0である、本明細書に記載の式(I)の化合物、並びにその互変異性体及び立体異性体、並びにその薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物を対象とする。
更なる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体であって、以下の立体配置を有する、本明細書に記載の式(I)の化合物並びにその互変異性体及び立体異性体を対象とする。
Figure 2021528412
定義
「ハロ」は、フルオロ、クロロ及びブロモを指すものとし、「C1〜4アルキル」は、それぞれ1つ、2つ、3つ又は4つの炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキル基、例えばメチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、ブチル、1−メチル−プロピル、2−メチル−1−プロピル、1,1−ジメチルエチルなどを指すものとし;「C1〜4アルキルオキシ」は、エーテル基を指すものとし、ここで、C1〜4アルキルは、上記で定義されるとおりであり、「C3〜6シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルなど、3〜6つの炭素原子を有する飽和環状炭化水素ラジカルを指すものとする。特定のC3〜6シクロアルキル基は、シクロプロピルである。Lを参照する場合、定義は、左から右に読むものとし、リンカーの左部分は、Rと結合し、リンカーの右部分は、ピロリジンジイル又はピペリジンジイル環と結合するものとする。したがって、例えばLが−O−CH−である場合、R−L−は、R−O−CH−である。可能な場合、Rが2回以上存在する場合、ピロリジンジイル又はピペリジンジイル環の同じ炭素原子と結合し得、また各事例は、異なり得る。
一般的に、本発明で用語「置換された」を用いるとき、別段の指示がない限り又は文脈から明らかでない限り、「置換された」を用いる表現で示される原子上又は基上の1つ以上の水素、特に1〜3つの水素、好ましくは1つ又は2つの水素、より好ましくは1つの水素が、示されている群からの置換基の選択肢で置換されていることを常に示すものであるが、但し、通常の原子価を超えず、置換により化学的に安定な化合物、即ち反応混合物から有用な程度の純度での単離及び治療剤への配合に耐える十分に堅牢な化合物が得られるものとする。
本明細書で使用する用語「対象」は、処置、観察又は実験の目的物となるか又は目的物となった動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。したがって、本明細書で使用する場合、用語「対象」は、患者及び本明細書で定義する疾患又は病態を発症するリスクのある無症候の又は発症前の個体を包含する。
用語「治療有効量」は、本明細書で使用する場合、研究者、獣医師、医師又は他の臨床医によって求められる、組織系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的反応(処置されている疾患又は障害の症状の軽減を含む)を誘発する活性化合物又は医薬剤の量を意味する。用語「予防有効量」は、本明細書で使用する場合、予防されている疾患又は障害が発症する可能性を実質的に低減する活性化合物又は医薬剤の量を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「組成物」は、特定の成分を特定の量で含む生成物及び特定の成分の特定の量での組合せから直接的又は間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。
上記及び下記では、用語「式(I)の化合物」は、その付加塩、溶媒和物及び立体異性体を含むものとする。
上記又は下記では、用語「立体異性体」又は「立体化学異性体」用語は、同義的に使用される。
本発明は、式(I)の化合物の全ての立体異性体を純粋な立体異性体又は2種以上の立体異性体の混合物のいずれかとして含む。
エナンチオマーは、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。エナンチオマーの対の1:1混合物は、ラセミ体又はラセミ混合物である。ジアステレオマー(又はジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、即ち、これらは、鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置又はZ配置となり得る。化合物が二置換シクロアルキル基を含有する場合、置換基は、シス配置又はトランス配置となり得る。したがって、本発明は、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体及びこれらの混合物を含む。
絶対配置は、カーン・インゴールド・プレローグ系に従って特定される。不斉原子における配置は、R又はSのいずれかによって指定される。絶対配置が不明である分割化合物は、これらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)又は(−)で示すことができる。
特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の異性体を実質的に含まない、即ち他の異性体を50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、より一層好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満のみ伴うことを意味する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)と特定される場合、これは、その化合物が実質的に(S)異性体を含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばEと特定される場合、これは、その化合物が実質的にZ異性体を含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばシスと特定される場合、これは、その化合物が実質的にトランス異性体を含まないことを意味する。
医薬中で使用される場合、本発明の化合物の付加塩は、非毒性の「薬学的に許容可能な付加塩」を指す。しかしながら、他の塩が本発明による化合物又はその薬学的に許容可能な付加塩の調製に有用である場合がある。本化合物の好適な薬学的に許容可能な付加塩としては、例えば、化合物の溶液を塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸などの薬学的に許容可能な酸の溶液と混合することによって形成され得る酸付加塩が挙げられる。更に、本発明の化合物が酸部分を有する場合、その好適な薬学的に許容可能な付加塩としては、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩又はマグネシウム塩及び好適な有機配位子と形成される塩、例えば第四級アンモニウム塩を挙げることができる。
薬学的に許容可能な付加塩の調製に使用され得る代表的な酸としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない:酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−樟脳酸、樟脳スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、β−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸及びウンデシレン酸。薬学的に許容可能な付加塩の調製に使用することができる代表的な塩基としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない:アンモニア、L−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、ジメチルエタノール−アミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチレン−ジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン及び水酸化亜鉛。
化合物の名称は、Chemical Abstracts Service(CAS)によって取り決められた命名規則又は国際純正・応用化学連合(IUPAC)によって取り決められた命名規則に従って生成された。
最終化合物の調製
本発明による化合物は、一般に、それぞれが当業者に公知の一連の工程により調製され得る。具体的には、本化合物は、以下の合成方法に従って調製され得る。
式(I)の化合物は、当技術分野で既知の分割法に従って互いに分離することができるエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成され得る。式(I)のラセミ化合物は、好適なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩形態に変換することができる。その後、前記ジアステレオマー塩形態は、例えば、選択的又は分別結晶化により分離され、エナンチオマーは、アルカリによってそれから遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマーの形態を分離する代替的な方法には、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。前記純粋な立体化学異性体は、適切な出発原料の対応する純粋な立体化学異性体から誘導することもできるが、但し、反応は、立体特異的に起こることを条件とする。
実験手順1
式(I)の最終化合物は、反応スキーム(1)に従って式(II)の中間体化合物を式(III)の化合物と反応させることにより調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン又は1,2−ジクロロエタンなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えば、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンなど)及び/又はルイス酸(例えば、チタンテトライソプロポキシドなど)の存在を0℃、又は室温、又は80℃などの温度条件下で例えば1時間又は24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(1)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順2
具体的には、本明細書で(I−b)と称される式(I)の最終化合物であって、Rは、(b−1)であり、式中、環Aは、1H−ピラゾリルであり、mは、0であり、Rは、NHCHCHである、化合物は、反応スキーム(2)に従い、例えば1〜24時間など、反応を完了させるのに十分な期間、0℃〜室温など、例えば0℃又は室温の温度条件下、例えば無水テトラヒドロフランなどの好適な反応不活性溶媒中、本明細書で(I−a)と称される式(I)の最終化合物であって、Rは、(b−1)であり、式中、環Aは、1H−ピラゾリルであり、mは、0であり、Rは、NH(CO)CHである、化合物を水素化アルミニウムリチウムなどの好適な還元剤と反応させることにより調製され得る。反応スキーム(2)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順3
式(I−a)の最終化合物は、反応スキーム(3)に従い、式(IV)の中間体化合物の保護基を切断することによって調製することができる。反応スキーム(3)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、PGは、例えば、ジメチルアミンスルホンアミド、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)などの窒素官能基の好適な保護基である。このような保護基を除去するための好適な方法は、当業者に広く知られており、これは、SEM脱保護:例えば、ジクロロメタンなどの反応不活性溶媒中、例えばトリフルオロ酢酸などのプロトン酸での処理;Boc脱保護:例えば、ジクロロメタンなどの反応不活性溶媒中、例えばトリフルオロ酢酸などのプロトン酸での処理;エトキシカルボニル脱保護:例えば、含水テトラヒドロフランなどの反応不活性溶媒中、例えば水酸化ナトリウムなどの強塩基での処理;ベンジル脱保護:例えば、エタノールなどの反応不活性溶媒中、例えばパラジウム炭素などの好適な触媒の存在下での触媒水素化;ベンジルオキシカルボニル脱保護:例えば、エタノールなどの反応不活性溶媒中、例えばパラジウム炭素などの好適な触媒の存在下での触媒水素化を含むが、これらに限定されない。反応スキーム(3)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順4
更に、式(I)の最終化合物は、反応スキーム(4)に従い、式(II)の中間体化合物と式(V)の化合物とを反応させた後、形成されたイミン誘導体と式(VI)の中間体化合物とを反応させることにより調製することができる。反応は、例えば、無水ジクロロメタンなどの好適な反応不活性溶媒、例えばチタンテトライソプロポキシド又は四塩化チタンなどのルイス酸中、0℃〜室温など、例えば0℃又は室温の温度条件下、反応を完了させるのに十分な時間、例えば1〜24時間にわたって実施される。反応スキーム(4)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 2021528412
実験手順5
更に、本明細書で(I−c)と称される式(I)の最終化合物であって、Rは、(b−3)であり、式中、Rは、a位における−NH(CO)C1〜4アルキル置換基である、化合物は、反応スキーム5に従い、式(VII)の中間体化合物を反応させることによって調製され得る。反応は、十分な期間、例えば1〜24時間、0℃〜室温など、例えば0℃又は室温の温度条件下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な反応不活性溶媒の存在下、アルキル無水物などの式(VIII)のアシル化試薬の存在下で実施される。反応スキーム(5)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、Rは、NRCOC1〜4アルキルと定義される。
Figure 2021528412
実験手順6
更に、式(I−c)の最終化合物は、反応スキーム6に従い、式(IX)の中間体化合物を反応させることにより、2工程で調製され得る。反応は、最初に、十分な期間、例えば1〜24時間、0℃〜室温など、例えば0℃又は室温の温度条件下、例えばエタノールとテトラヒドロフランとの混合物などの好適な反応不活性溶媒の存在下、塩化アンモニウムの水溶液などの塩の存在下、鉄などの好適な還元剤の存在下で式(IX)の化合物を還元することによって実施される。第2の工程では、式(I−c)の最終化合物は、十分な期間、例えば1〜24時間、0℃〜室温など、例えば0℃又は室温の温度条件下、例えばジクロロメタンなどの好適な反応不活性溶媒の存在下、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で式(VII)の化合物をアルキル無水物などの式(VIII)のアシル化試薬と反応させることにより調製され得る。反応スキーム(6)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、Rは、NRCOC1〜4アルキルと定義される。
Figure 2021528412
実験手順7
更に、式(I−c)の最終化合物は、反応スキーム(7)に従って式(X)の中間体化合物を式(XI)の化合物と反応させることにより調製することができる。反応は、110℃などの温度条件下、例えば4時間〜24時間にわたり、例えば無水トルエンなどの好適な反応不活性溶媒中、例えばメチルアミンなどのアミン、例えば水酸化セシウム水和物などの塩基の存在下、例えば酢酸パラジウム(II)などのパラジウム触媒、ビス[(2−ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル(DPEPhos)などのリガンドの存在下で実施される。反応スキーム(7)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 2021528412
実験手順8
本明細書で(I−d)と称される式(I)の最終化合物であって、Rは、(b−3)であり、式中、Rは、a位におけるC(O)NRbb置換基である、化合物は、反応スキーム(8)に従い、式(X)の中間体化合物を反応させることによって調製され得る。反応は、95℃などの温度条件下、例えば4時間〜24時間の十分な時間にわたり、例えば無水トルエンなどの好適な反応不活性溶媒中、水酸化セシウム水和物及びメチルアミンなどのアミンの存在下、例えば酢酸パラジウム(II)などのパラジウム触媒、ビス[(2−ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル(DPEPhos)などのリガンドの存在下でカルボニル化反応によって実施される。反応スキーム(8)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 2021528412
実験手順9
更に、本明細書で(I−e)と称する式(I)の最終化合物であって、Lは、−NHCH−である、化合物は、反応スキーム(9)に従い、式(XI)の中間体化合物を式(XII)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム触媒、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルなどのリガンド、例えばナトリウムtert−ブトキシドなどの塩基、例えば無水1,4−ジオキサンなどの好適な反応不活性溶媒の存在下、100℃などの温度条件下で例えば4時間又は24時間にわたって実施される。反応スキーム(9)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 2021528412
実験手順10
具体的には、本明細書で(I−f)と称される式(I)の最終化合物であって、Rは、CFなどの任意選択的にフッ素化された2つの独立して選択されたC1〜4アルキル置換基で置換された4−ピリジニルであり、Lは、−NHCH−である、最終化合物は、反応スキーム(10)に従い、式(XIII)の中間体化合物を、式(XIV)のボロン酸誘導体であるC1〜4アルキル−B(OR(式中、各Rは、H、OH又はC1〜4アルキルであるか、又はRの2つの実例が一緒になって、例えば式−CHCH−、−CHCHCH−若しくは−C(CHC(CH−の二価ラジカルを形成する)又は代わりにトリメチルボラキシンなどの環状誘導体(ROB)(式中、Rは、水素、ヒドロキシ又はメチルである)と反応させることにより調製することができる。反応は、例えば、酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒、例えばトリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボレートなどのリガンド、例えば炭酸カリウムなどの塩基、例えば無水1,4−ジオキサンなどの好適な反応不活性溶媒の存在下、100℃などの温度条件下で例えば4時間〜24時間にわたって実施される。反応スキーム(10)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 2021528412
実験手順11
式(II)の中間体化合物は、反応スキーム(11)に従い、式(XV)の中間体化合物の保護基を切断して調製することができる。反応スキーム(11)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、PGは、窒素官能基の好適な保護基、例えばtert−ブトキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)などである。このような保護基を除去するための好適な方法は、当業者に広く知られており、これは、Boc脱保護:例えば、ジクロロメタンなどの反応不活性溶媒中、例えばトリフルオロ酢酸などのプロトン酸での処理;エトキシカルボニル脱保護:例えば、含水テトラヒドロフランなどの反応不活性溶媒中、例えば水酸化ナトリウムなどの強塩基での処理;ベンジル脱保護:例えば、エタノールなどの反応不活性溶媒中、例えばパラジウム炭素などの好適な触媒の存在下での触媒水素化;ベンジルオキシカルボニル脱保護:例えば、エタノールなどの反応不活性溶媒中、例えばパラジウム炭素などの好適な触媒の存在下での触媒水素化を含むが、これらに限定されない。
Figure 2021528412
実験手順12
本明細書で(XV−a)と称される、LがCHである式(XV)の中間体化合物は、反応スキーム(12)に従い、式(XVI)のハロ化合物と式(XVII)の有機亜鉛化合物との「根岸カップリング」反応により調製され得る。反応は、例えば、テトラヒドロフランなどの好適な反応不活性溶媒及び例えばPd(OAc)などの好適な触媒、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニルなどの遷移金属に対する好適なリガンド中、例えば室温などの温度条件下、例えば1時間にわたって実施される。反応スキーム(12)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、式中、ハロは、好ましくは、ブロモ又はヨードである。PGは、式(IV)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順13
式(XVI)の中間体化合物は、反応スキーム(13)に従い、式(XVIII)のハロ化合物と亜鉛との反応により調製され得る。反応は、例えば、テトラヒドロフランなどの好適な反応不活性溶媒及び例えば塩化リチウムなどの好適な塩中、例えば40℃などの温度条件下、例えば連続フロー反応器内で実施される。反応スキーム(13)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、Lは、結合又はCHであり、ハロは、好ましくは、ヨードである。PGは、式(IV)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順14
本明細書で(XV−b)と称される、Lが結合でありRが水素である式(XV)の中間体化合物は、反応スキーム(14)に従い、式(XIX)のアルケン化合物の水素化反応により調製され得る。反応は、例えば、メタノールなどの好適な反応不活性溶媒並びに例えばパラジウム炭素などの好適な触媒及び水素中、例えば室温などの温度条件下、例えば3時間にわたり実施される。反応スキーム(14)において、R及びxは、式(I)のとおり定義され、ハロは、好ましくは、ブロモ又はヨードであり、PGは、式(IV)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順15
式(XIX)の中間体化合物は、反応スキーム(15)に従い、式(XX)のアルケン化合物と式(XVII)のハロ誘導体との「鈴木カップリング」反応により調製され得る。反応は、例えば、1,4−ジオキサンなどの好適な反応不活性溶媒及び例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などの好適な触媒、例えばNaHCO(飽和水溶液)などの好適な塩基中、例えば130℃などの熱的条件下、例えば30分間にわたってマイクロ波照射下で行われる。反応スキーム(15)において、R及びxは、式(I)のとおり定義され、Rは、水素であり、ハロは、好ましくは、ブロモ又はヨードであり、PGは、式(IV)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順16
本明細書で(XV−c)と称される、Lが−O−又は−OCH−である式(XV)の中間体化合物は、反応スキーム(16)に従い、式(XXI)のヒドロキシ化合物と式(XVII)のハロ誘導体との反応により調製され得る。反応は、例えば、ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドなどの好適な反応不活性溶媒及び例えば水素化ナトリウム又はカリウムtert−ブトキシドなどの好適な塩基中、例えば50℃などの温度条件下で例えば48時間にわたり実施される。反応スキーム(16)では、R及びxは、式(I)のとおり定義され、qは、0又は1を表し、ハロは、好ましくは、クロロ、ブロモ又はフルオロである。PGは、式(IV)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順17
代わりに、本明細書で(XV−c)と称される、Lが−O−又は−OCH−である式(XV)の中間体化合物は、反応スキーム(17)に従い、式(XXI)のヒドロキシ化合物と式(XXII)のヒドロキシ誘導体との「光延反応」により調製され得る。反応は、例えば、トルエンなどの好適な反応不活性溶媒、トリフェニルホスフィンなどのホスフィン、例えばDIADなどの好適なカップリング剤中、例えば70℃などの温度条件下で例えば17時間にわたって実施される。反応スキーム(17)では、R及びxは、式(I)のとおり定義され、qは、0又は1を表す。PGは、式(IV)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順18
式(IV)の中間体化合物は、反応スキーム(18)に従って式(II)の中間体化合物を式(XIII)の化合物と反応させることにより調製され得る。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン又は1,2−ジクロロエタンなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えば、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンなど)及び/又はルイス酸(例えば、チタンテトライソプロポキシドなど)の存在を0℃〜80℃、例えば0℃又は室温又は80℃などの温度条件下で例えば1時間又は24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(18)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、PGは、式IVで定義される。
Figure 2021528412
実験手順19
式(VIII)、(IX)又は(X)の中間体化合物は、反応スキーム(19)に従って式(II)の中間体化合物を式(XXIV)の化合物と反応させることにより調製され得る。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン又は1,2−ジクロロエタンなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えば、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンなど)及び/又はルイス酸(例えば、チタンテトライソプロポキシドなど)の存在を0℃又は室温又は80℃などの温度条件下で例えば1時間又は24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(19)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、Qは、ハロ、ニトロ又はNHBocを表す。ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードを表し得る。
Figure 2021528412
実験手順20
式(XIII)の中間体化合物は、反応スキーム(20)に従い、式(XXV)の中間体化合物を反応させることによって調製され得る。反応は、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム触媒、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルなどのリガンド、例えばナトリウムtert−ブトキシドなどの塩基、例えば無水1,4−ジオキサンなどの好適な反応不活性溶媒の存在下、100℃などの温度条件下で例えば4時間又は24時間にわたって実施される。反応スキーム(20)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、ハロは、クロロ、ブロモ又はヨードである。
Figure 2021528412
実験手順21
式(XXV)の中間体化合物は、反応スキーム(21)に従い、式(XXVI)の中間体化合物の保護基を切断して調製することができる。反応は、例えば、エタノールなどの好適な反応不活性溶媒中のヒドラジン水化物の存在下、例えば80℃などの温度条件下で例えば2時間実施される。反応スキーム(21)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順21
式(XXVI)の中間体化合物は、反応スキーム(21)に従い、式(XXVII)の中間体化合物をフタルイミドと反応させることによって調製され得る。反応は、例えば、乾燥テトラヒドロフランなどの好適な反応不活性溶媒中、例えばトリフェニルホスフィンなどのホスフィン、例えばジイソプロピルアゾジカルボキシレートなどの好適なカップリング剤の存在下、例えば室温などの温度条件下で例えば24時間にわたって実施される。反応スキーム(21)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義される。
Figure 2021528412
実験手順22
式(XXVII)の中間体化合物は、反応スキーム(22)に従い、式(XXVIII)の中間体化合物のアルコール基を脱保護することにより調製され得る。反応は、例えば、乾燥テトラヒドロフランなどの好適な反応不活性溶媒中の例えばフッ化テトラブチルアンモニウムなどのフッ化物源の存在下、例えば室温などの温度条件下で例えば16時間にわたって実施される。反応スキーム(22)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、PGは、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、トリイソプロピルシリル又はtert−ブチルジフェニルシリルからなる群から選択される。
Figure 2021528412
実験手順23
式(XXVIII)の中間体化合物は、反応スキーム(23)に従って式(XXIX)の中間体化合物を式(III)の化合物と反応させることにより調製され得る。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン又は1,2−ジクロロエタンなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えば、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンなど)及び/又はルイス酸(例えば、チタンテトライソプロポキシドなど)の存在を0℃又は室温又は80℃などの温度条件下で例えば1時間又は24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(23)において、全ての変数は、式(I)のとおり定義され、PGは、式IVで定義される。
Figure 2021528412
式(III)、(V)、(VI)、(VIII)、(XII)、(XIV)、(XVII)、(XX)、(XXI)、(XXII)、(XXIII)、(XXIV)及び(XXIX)の中間体は、市販されているか、又は当業者に既知の手順により調製することができる。
薬効薬理
本発明の化合物及びその薬学的に許容可能な組成物は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)を阻害し、したがってタウオパチーとしても知られるタウ病変を伴う疾患及びタウ封入体を有する疾患の治療又は予防において有用であり得る。このような疾患としては、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症及びパーキンソン認知症複合、嗜銀顆粒病、慢性外傷性脳症、大脳皮質基底核変性症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、家族性イギリス型認知症、家族性デンマーク型認知症、第17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(MAPTの変異によって引き起こされる)、前頭側頭葉変性症(C9ORF72変異によって引き起こされる一部の場合)、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病、グアドループパーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィー、脳内鉄沈着を伴う神経変性症、ニーマン・ピック病C型、神経原線維変化を伴う非グアム型運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソニズム、プリオンタンパク質脳アミロイド血管症、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、SLC9A6関連精神遅滞、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化のみの認知症及び球状グリア封入体を伴う白質タウオパチーが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「処置」という用語は、疾患の進行の遅延、中断、阻止若しくは停止又は症状の軽減があり得る全てのプロセスを指すものとするが、必ずしも全症状の完全な排除を示すものではない。本明細書で使用される場合、「予防」という用語は、疾患の発症を遅延、中断、阻止又は停止し得る全てのプロセスを指すものとする。
本発明は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、嗜銀顆粒病、慢性外傷性脳症、大脳皮質基底核変性症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、家族性イギリス型認知症、家族性デンマーク型認知症、第17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(MAPTの変異によって引き起こされる)、前頭側頭葉変性症(C9ORF72変異によって引き起こされる一部の場合)、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病、グアドループパーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィー、脳内鉄沈着を伴う神経変性症、ニーマン・ピック病C型、神経原線維変化を伴う非グアム型運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソニズム、プリオンタンパク質脳アミロイド血管症、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、SLC9A6関連精神遅滞、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化のみの認知症及び球状グリア封入体を伴う白質タウオパチーからなる群から選択される疾患又は病態の処置又は予防に使用するための、一般式(I)による化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容可能な酸付加塩若しくは塩基付加塩にも関する。
本発明は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、嗜銀顆粒病、慢性外傷性脳症、大脳皮質基底核変性症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、家族性イギリス型認知症、家族性デンマーク型認知症、第17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(MAPTの変異によって引き起こされる)、前頭側頭葉変性症(C9ORF72変異によって引き起こされる一部の場合)、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病、グアドループパーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィー、脳内鉄沈着を伴う神経変性症、ニーマン・ピック病C型、神経原線維変化を伴う非グアム型運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソニズム、プリオンタンパク質脳アミロイド血管症、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、SLC9A6関連精神遅滞、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化のみの認知症及び球状グリア封入体を伴う白質タウオパチーからなる群から選択される疾患又は病態の処置、予防、改善、制御又はそのリスクの低減に使用するための、一般式(I)による化合物、その立体異性体型又はその薬学的に許容可能な酸付加塩若しくは塩基付加塩にも関する。
具体的には、疾患若しくは病態は、具体的にはタウオパチーから選択することができ、より具体的にはアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症及び嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーから選択することができるか、又は疾患若しくは病態は、具体的にはタウ病変を伴う神経変性疾患、より具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症若しくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患であり得る。
アルツハイマー病及びタウオパチー疾患における前臨床状態:
近年、米国(US)国立老化研究所及び国際ワーキンググループは、前臨床(無症候)段階のADをより明確に定義するためのガイドラインを提案した(Dubois B,et al.Lancet Neurol.2014;13:614−629;Sperling,RA,et al.Alzheimers Dement.2011;7:280−292)。仮説モデルは、Aβの蓄積及びタウ凝集が、明白な臨床的障害が発現する何年も前に始まることを前提とする。アミロイド蓄積の上昇、タウ凝集及びADの発症の重要な危険因子は、年齢(即ち65歳以上)、APOE遺伝子型及び家族歴である。臨床的に正常な75歳超の高齢個体のおよそ3分の1は、アミロイド及びタウのPET画像診断でAβ又はタウの蓄積のエビデンスを示す(タウについて現在のところあまり進展していない)。更に、CSF測定値におけるAβレベルの減少が観察される一方、修飾を受けていないタウ及びリン酸化したタウのレベルは、CSFにおいて上昇している。類似の所見が大規模な剖検調査に見られ、20歳以下の早期に脳内にタウ凝集体が検出されていることが示されている。アミロイド陽性(Aβ+)の臨床的に正常な個体は、一貫して他のバイオマーカーで「AD様エンドフェノタイプ」のエビデンスを示し、これには、機能的磁気共鳴画像法(MRI)及び安静時結合の両方における機能的ネットワーク活動の崩壊、フルオロデオキシグルコース18F(FDG)の代謝低下、皮質薄化及び萎縮の加速が含まれる。時系列データを積み上げると、やはり、Aβ+の臨床的に正常な個体は、認知機能低下並びに軽度認知障害(MCI)及びAD認知症に進行するリスクが増大していることが強く示されている。アルツハイマー病の科学団体には、これらのAβ+の臨床的に正常な個体がAD病理の連続体の初期段階を呈しているという意見の一致がある。したがって、Aβの産生又はタウの凝集を減少させる治療剤の介入は、広範な神経変性が起こる前の病期で開始するとより有効になりそうであると主張されてきた。複数の製薬会社は、現在、前駆性ADにおけるBACEの阻害を試験中である。
バイオマーカー研究の発展のため、現在、最初の症状が発生する前の前臨床段階でアルツハイマー病を特定することが可能である。前臨床アルツハイマー病に関する様々な問題、例えば定義及び用語、範囲、自然経過、進行のマーカー及び無症候段階での疾患の検出の倫理的重大性などは、全てAlzheimer’s&Dementia 12(2016)292−323にレビューされている。
前臨床アルツハイマー病又はタウオパチーにおいて、2つのカテゴリーの個体が識別され得る。PETスキャンでアミロイドベータ又はタウ凝集のエビデンスがあるか、又はCSF Aβ、タウ及びリン酸タウに変化のある、認知が正常な個体は、「アルツハイマー病のリスク状態にある無症候性(AR−AD)」又は「タウオパチーの無症候状態」であると定義される。家族性アルツハイマー病の完全浸透性優性常染色体の変異を有する個体は、「症状が出る前のアルツハイマー病」を有すると言われる。タウタンパク質内の優性常染色体の変異は、多様な形態のタウオパチーに関しても説明されている。
したがって、ある実施形態では、本発明は、前臨床アルツハイマー病、前駆性アルツハイマー病又はタウオパチーの様々な形態に見られるタウ関連の神経変性の制御又はそのリスク低減に使用するための、一般式(I)による化合物、その立体異性体型又はその薬学的に許容可能な酸付加塩若しくは塩基付加塩にも関する。
上で既に述べたように、「処置」という用語は、必ずしも全症状の完全な排除を示すものではないが、上記の障害のいずれかの対症処置を指す場合もある。式(I)の化合物の有効性に鑑みて、上記の疾患のいずれか1つに罹患している、ヒトを含む温血動物などの対象を治療する方法又は上記の疾患のいずれか1つに罹患している、ヒトを含む温血動物などの対象を予防する方法が提供される。
前記方法は、予防又は治療有効量の式(I)の化合物、その立体異性体、その薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物の、ヒトを含む温血動物などの対象への投与、即ち全身投与又は局所投与、好ましくは経口投与を含む。
したがって、本発明は、上記の疾患のいずれかを予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする対象に、予防又は治療有効量の、本発明による化合物を投与することを含む方法にも関する。
本発明は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の活性を調節する方法であって、それを必要とする対象に、予防又は治療有効量の、本発明による及び特許請求の範囲で定義される化合物又は本発明による及び特許請求の範囲で定義される医薬組成物を投与することを含む方法にも関する。
処置方法は、1日に1〜4回摂取する投薬計画で活性成分を投与することも含み得る。これらの処置方法では、本発明による化合物は、投与前に配合されることが好ましい。本明細書の下記に記載するように、好適な医薬配合物は、容易に入手可能な周知の成分を使用して既知の手順で調製される。
上記の障害のいずれか又はそれらの症状を処置又は予防するのに好適であり得る本発明の化合物は、単独で投与されるか、又は1種若しくは複数の追加の治療剤と併用投与され得る。併用治療には、式(I)の化合物及び1種又は複数の追加の治療剤を含有する単一医薬投与配合物の投与並びに式(I)の化合物及び各追加の治療剤(それ自体の個別の医薬投与配合物中)の投与が含まれる。例えば、式(I)の化合物及び治療剤は、患者に錠剤若しくはカプセル剤などの単一経口投与組成物で一緒に投与され得るか、又は各薬剤が個別の経口投与配合物で投与され得る。
当業者は、本明細書に記載の疾患又は病態の代替的な専門用語、疾病分類及び分類体系に精通しているであろう。例えば、American Psychiatric AssociationのDiagnostic&Statistical Manual of Mental Disorders(DSM−5(商標))の第5版は、神経認知障害(NCD)(認知症及び軽度認知障害の両方)、特にアルツハイマー病による神経認知障害などの用語を使用している。こうした用語は、本明細書に記載する疾患又は病態の一部の別の専門用語として当業者が使用する場合がある。
医薬組成物
本発明は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の阻害が有益である疾患、例えばアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症、嗜銀顆粒病、C9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症又は前頭側頭葉型認知症を予防又は治療するための組成物も提供し、前記組成物は、治療有効量の式(I)の化合物及び薬学的に許容可能な担体又は希釈剤を含む。
活性成分を単独で投与することが可能であるが、それを医薬組成物として提供することが好ましい。したがって、本発明は、本発明による化合物を薬学的に許容可能な担体又は希釈剤とともに含む医薬組成物を更に提供する。担体又は希釈剤は、組成物の他の成分と適合し、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。
本発明の医薬組成物は、薬学の技術分野において周知の任意の方法により調製され得る。治療有効量の特定の化合物は、活性成分として、塩基形態又は付加塩形態において、薬学的に許容可能な担体と組み合わされて均質な混合物にされ、これは、投与に所望される製剤の形態に応じて多様な形態を取り得る。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口、経皮又は非経口投与などの全身投与;或いは吸入、鼻腔スプレー、点眼剤によるか又はクリーム、ゲル若しくはシャンプーなどによる局所投与に好適な単位剤形であることが望ましい。例えば、組成物を経口剤形に調製する際、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤及び溶液剤などの経口液体製剤の場合、例えば水、グリコール類、油及びアルコールなど;又は散剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤の場合、固体担体、例えばデンプン、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤及び崩壊剤などの通常の医薬媒体のいずれかを使用することができる。錠剤及びカプセル剤は、その投与が容易であるため、最も有利な経口単位剤形であり、その場合、固体医薬担体が当然ながら使用される。非経口組成物の場合、担体は、通常、滅菌水を少なくとも大部分含むことになるが、例えば溶解性を促進するための他の成分も含まれ得る。例えば、担体が生理食塩水、グルコース溶液又は生理食塩水とグルコース溶液との混合物を含む注射用溶液が調製され得る。注射用懸濁剤も調製することができ、その場合、適切な液体担体及び懸濁化剤などが使用され得る。経皮投与に好適な組成物では、担体は、皮膚に大きい有害作用を引き起こさない任意の性質の少量の好適な添加剤と任意選択的に組み合わせて、浸透促進剤及び/又は好適な水和剤を任意選択的に含む。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にすることができ、且つ/又は所望の組成物の調製に役立ち得る。これらの組成物は、様々な方法で例えば経皮貼付剤、スポットオン製剤又は軟膏剤として投与することができる。
投与を容易にし、投与量を均一にするために、前述の医薬組成物を単位剤形に配合することが特に有利である。本明細書及び特許請求の範囲で使用される単位剤形とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるように計算された所定量の活性成分を含有する。そのような単位剤形の例としては、錠剤(割線入り錠剤又はコーティング錠を含む)、カプセル剤、丸剤、分包散剤、カシェ剤、注射用溶液剤又は懸濁剤、小さじ量及び大さじ量など、並びにそれらを分割して複合したものがある。
正確な投与量及び投与頻度は、当業者に周知であるように、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の病態、治療される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度及び全身の健康状態並びにその個体が摂取している可能性がある他の医薬によって異なる。更に、前記有効1日量が治療対象の応答に応じて及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて低減又は増加され得ることは、明らかである。
投与方式に応じて、医薬組成物は、活性成分を0.05〜99重量%、好ましくは0.1〜70重量%、より好ましくは0.1〜50重量%及び薬学的に許容可能な担体を1〜99.95重量%、好ましくは30〜99.9重量%、より好ましくは50〜99.9重量%含み、ここで、全ての百分率は、組成物の総重量に基づくものである。
本化合物は、経口、経皮又は非経口投与などの全身投与;或いは吸入、鼻腔スプレー、点眼剤によるか又はクリーム、ゲル若しくはシャンプーなどによる局所投与に使用することができる。化合物は、経口投与されることが好ましい。正確な投与量及び投与頻度は、当業者によく知られているように、使用される式(I)の特定の化合物、治療されている特定の病態、治療されている病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度及び全身の健康状態並びにその個体が摂取している可能性がある他の医薬によって異なる。更に、前記有効1日量が治療対象の応答に応じて及び/又は本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて低減又は増加され得ることは、明らかである。
単回剤形を製造するために担体材料と組み合わせることができる式(I)の化合物の量は、処置される疾患、哺乳動物種及び特定の投与方式に応じて変動するであろう。しかし、一般的な指針として、本発明の化合物の好適な単位用量は、例えば、好ましくは0.1mg〜約1000mgの活性化合物を含有し得る。好ましい単位用量は、1mg〜約500mgである。より好ましい単位用量は、1mg〜約300mgである。より一層好ましい単位用量は、1mg〜約100mgである。このような単位用量は、1日2回以上、例えば1日2、3、4、5又は6回、しかし好ましくは1日当たり1又は2回投与することができるため、体重70kgの成人のための総用量は、1回の投与当たりに対象の体重1kg当たりで0.001〜約15mgの範囲である。好ましい投与量は、投与毎に対象の体重1kg当たり0.01〜約1.5mgであり、このような治療は、数週間又は数カ月間、場合により数年間に延長することができる。しかし、当業者によく理解されているように、任意の特定の患者に対する特定の用量レベルは、使用する特定の化合物の活性、治療を受ける個体の年齢、体重、全身の健康状態、性別及び食事、投与時間及び投与経路、排泄率;以前投与された他の薬物並びに治療を受ける特定の疾患の重症度を含む様々な要因に依存することが理解されるであろう。
典型的な投与量は、1日1回若しくは1日複数回服用される1つの1mg〜約100mg錠剤若しくは1mg〜約300mg又は1日1回服用され、比較的高含有量の活性成分を含有する1つの徐放性カプセル剤若しくは錠剤であり得る。徐放効果は、異なるpH値で溶解するカプセル材料、浸透圧で徐々に放出するカプセル又は任意の他の既知の放出制御手段により得ることができる。
当業者に明らかとなるように、一部の場合、これらの範囲外の投与量を使用することが必要となり得る。更に、臨床医又は処置医は、個々の患者の応答に応じて、治療を開始、中断、調整又は終了する方法及び時点を知っているであろうことにも留意されたい。
本発明は、本発明による化合物、「リーフレット」としても知られる処方情報、ブリスターパッケージ又はボトル及び容器を含むキットも提供する。更に、本発明は、本発明による医薬組成物、「リーフレット」としても知られる処方情報、ブリスターパッケージ又はボトル及び容器を含むキットを提供する。処方情報には、本発明による化合物又は医薬組成物の投与に関して患者への注意又は説明を含めることが好ましい。特に、処方情報には、タウオパチーの予防及び/又は処置のために、それを必要とする対象において、本発明による化合物又は医薬組成物がどのように使用されるべきかについて、前記本発明による化合物又は医薬組成物の投与に関して患者への注意又は説明が含められる。したがって、ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物若しくはその立体異性体型又はその薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物或いは前記化合物を含む医薬組成物及びタウオパチーを予防又は処置するための説明書を含むキットオブパーツを提供する。本明細書に記載するキットは、特に、市販用に好適な医薬パッケージとすることができる。
上記の組成物、方法及びキットについて、当業者は、それぞれに使用するのに好ましい化合物が、上記で好ましいと記載されている化合物であることを理解するであろう。組成物、方法及びキットについてより一層好ましい化合物は、下記の非限定的な実施例で提供される化合物である。
実験の部
以下では、用語「m.p.」は、融点を意味し、「min」は、分を意味し、「ACN」は、アセトニトリルを意味し、「aq.」は、水性を意味し、「DABCO」は、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを意味し、「DMF」は、ジメチルホルムアミドを意味し、「r.t.」又は「RT」は、室温を意味し、「rac」又は「RS」は、ラセミを意味し、「sat.」は、飽和を意味し、「SFC」は、超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「SFC−MS」は、超臨界流体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「LC−MS」は、液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを意味し、「iPrOH」は、イソプロピルアルコールを意味し、「RP」は、逆相を意味し、「Rt」は、保持時間(単位:分)を意味し、「[M+H]+」は、化合物の遊離塩基のプロトン化質量を意味し、「wt」は、重量を意味し、「THF」は、テトラヒドロフランを意味し、「DIPE」は、ジイソプロピルエーテルを意味し、「EtOAc」は、EtOAcを意味し、「DCM」は、ジクロロメタンを意味し、「MeOH」は、EtOHを意味し、「sat」は、飽和を意味し、「soltn」は、溶液を意味し、「sol.」は、溶液を意味し、「EtOH」は、EtOHを意味し、「THF」は、テトラヒドロフランを意味し、「NMP」は、N−メチルピロリドンを意味し、「Pd2(dba)3」は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を意味する。
「RS」という表記が本明細書で示されている場合には常に、別途指示しない限り、その化合物が、示された中心でのラセミ混合物であることを意味する。一部の化合物では、中心の立体化学的配置は、混合物が分離された場合に「R」又は「S」と指定されており、一部の化合物では、化合物自体は、単一の立体異性体として単離され、エナンチオマー的/ジアステレオマー的に純粋であるが、絶対立体化学が未確定である場合、示された中心での立体化学的配置は、「R*」又は「S*」と指定されている。本明細書で報告している化合物の鏡像体過剰率は、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によるラセミ混合物の分析と、その後の分離されたエナンチオマーのSFC比較とにより決定した。
フローケミストリー反応は、Vapourtec R2+R4ユニット中において、ベンダーによって提供される標準的な反応器を用いて行った。
マイクロ波補助反応は、シングルモード式反応器:Initiator(商標)Sixty EXPマイクロ波反応器(Biotage AB)又はマルチモード式反応器:MicroSYNTH Labstation(Milestone,Inc.)中で実施した。
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、試薬級溶媒を使用して、シリカゲル60 F254プレート(Merck)で行った。オープンカラムクロマトグラフィーは、標準的な技術を用いて、シリカゲル、粒径60Å、メッシュ=230〜400(Merck)上で行った。
自動フラッシュカラムクロマトグラフィーは、直ちに接続可能なカートリッジを用い、粒径15〜40μmの不定形シリカゲル(順相使い捨てフラッシュカラム)において、様々なフラッシュシステム:Armen InstrumentからのSPOT若しくはLAFLASHシステムのいずれか又はInterchimからのPuriFlash(登録商標)430evoシステム、若しくはAgilentからの971−FPシステム、若しくはBiotageからのIsolera 1SVシステム上で実施した。
中間体の調製
中間体1の調製
Figure 2021528412

(S)−3−ヨードメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS384829−99−6、50.2g、154.37mmol)の溶液を、40℃、0.5mL/分の流速において、活性化Zn(10.1g、154.37mmol)を含有するカラムに圧送した。得られた溶液をN雰囲気下で回収して、透明な溶液として中間体1(0.326M)を得、これを更に操作することなく使用した。
上記の反応のために、Znを以下のとおり活性化した:THF(10mL)中のTMSCl(2.2mL)及び1−ブロモ−2−クロロエタン(0.5mL)の溶液を、1mL/分の流速において、Znを含有するカラムに通した。
中間体2の調製
Figure 2021528412

オーバーヘッド撹拌機及び温度プローブを備えた400mLのEasyMax反応器に4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(CAS5093−70−9、20.6g、111.13mmol)をrtのN雰囲気下で投入した。次に、中間体1のTHF溶液(0.326M、375mL)、続いてN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(CAS110−18−9、18.3mL、122.25mmol)(予め分子篩上で乾燥させ、発熱が観察され、内部温度が24℃に上昇した)を添加し、内容物をNスパージング(5分間)により脱気した。次に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(CAS13965−03−2、1.56g、2.22mmol)を添加し(溶液が赤色に転じた)、内容物を再び5分間脱気した。この後、バッチを50℃に昇温させた。このプロセス中、約45℃で開始する発熱が観察された。内部温度は、58℃まで急激に上昇し、直後にパラジウム黒色が形成された。反応混合物を20℃で終夜エージングさせ、32%のaq.NH及びsat.NHClの1:1混合物(200mL)でクエンチした。反応は、発熱性であった(内部温度は、25℃に上昇した)。相分離を容易にするため、次に、HO(100mL)、続いてEtOAc(200mL)を添加した。得られた二相溶液を珪藻土のパッドで濾過し、パラジウム黒色残渣を除去した。次に、相を分離し、水相をEtOAc(200mL)で逆抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、固形物を濾過し、溶媒を減圧下で乾燥するまで蒸留した。粗製材料を順相カラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧下で濃縮して、橙色油として中間体2(29.48g、87%)を得た。
中間体3の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、27.4g)をMeOH(500mL)中の中間体2(8.0g、28.8mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で24時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮して、褐色油として中間体3を得た(5.7g、96%)。
中間体4の調製
Figure 2021528412

冷却管下且つN下の丸底フラスコ中で中間体1(42mL、15.12mmol)、続いてN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(CAS110−18−9、2.44mL、16.3mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(CAS13965−03−2、0.22g、0.31mmol)を4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(CAS 1083169−00−9;2.98g、14.75mmol)に添加した。この混合物を還流温度で16時間撹拌した。この混合物をsat NHCl/26%aq NHの1:1溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、無色油として中間体4を得た(4.34g、92%)。
中間体5の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、14.4g)をMeOH(104mL)中の中間体4(4.3g、13.5mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮して、褐色油として中間体5を得た(2.8g、95%)。
中間体6の調製
Figure 2021528412

rtのN雰囲気下で中間体1(47mL、15.98mmol)を2−クロロ−4−ヨード−6−トリフルオロメチル−ピリジン(CAS 205444−22−0、4.67g、15.22mmol)及びビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.388g、0.76mmol)に添加した。この混合物をrtで1時間撹拌した。次に、この混合物をsat.NHClとNHOHとの混合物(1:1)で処理し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡褐色油として中間体6(4g、69%)を得た。
中間体7の調製
Figure 2021528412

Pd(OAc)(CAS 3375−31−3;0.089g、0.39mmol)及びトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(CAS 58656−04−5;0.29g、0.79mmol)を脱酸素化1,4−ジオキサン(15mL)中の中間体6(2.0g、5.27mmol)と、トリメチルボロキシン(CAS 823−96−1;1.99mL、14.25mmol)と、KCO(1.46g、10.56mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物をN下の100℃で4時間撹拌した。次に、更なるトリメチルボロキシン(CAS 823−96−1、1.8eq、1.32mL、9.48mmol)、Pd(OAc)(CAS 3375−31−3;0.025eq、0.029g、0.13mmol)及びトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(CAS 58656−04−5;0.05eq、0.097g、0.26mmol)である。この混合物を100℃で1.5時間撹拌した。rtに冷却後、混合物をHOで洗浄してからDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、暗褐色油として中間体7(1.48g、78%)を得た。
中間体8の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、4.39g)をMeOH(32mL)中の中間体7(1.5g、4.13mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮して、褐色油として中間体8を得た(1.0g、94%)。
中間体9の調製
Figure 2021528412

NaHCO(3mL)と1,4−ジオキサン(24mL)との飽和溶液の脱酸素化混合物中の4−クロロ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 3512−75−2;2g、14.1mmol)と、tert−ブチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(CAS 1251537−34−4;4.8g、15.5mmol)と、Pd(PPh(CAS 14221−01−3;0.98g、0.85mmol)との混合物をN下において130℃の封管中で30分間撹拌した。続いて、この混合物をHOで処理してからDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体9(3.8g、93%)を得た。
中間体10の調製
Figure 2021528412

EtOH(250mL)中の中間体9(3.8g、13.18mmol)の溶液をH−cube(登録商標)(Pd/C 10%、2サイクル、rt、完全H、1mL/分)中で水素化した。溶媒を蒸発させて、無色油として中間体10(2.70g、70%)を得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体11の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、9.3g)をMeOH(47mL)中の中間体10(2.7g、9.30mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮し、橙色油として中間体11(1.2g、68%)を得た。
中間体12の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(CAS 1083169−00−9)を出発原料として使用して、中間体9の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体12を調製した。
中間体13の調製
Figure 2021528412

中間体10の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体13を調製した。
中間体14の調製
Figure 2021528412

中間体11の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体14を調製した。
中間体15の調製
Figure 2021528412

EtOH(24mL)中の2−クロロ−4−ヨード−6−トリフルオロメチルピリジン(CAS 205444−22−0、3g、9.76mmol)と、tert−ブチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(CAS 1251537−34−4、3.62g、11.71mmol)と、KPO(6.21g、29.27mmol)との混合物にトランス−ビス(ジシクロヘキシルアミン)パラジウム(II)アセテート(DAPcy、CAS 628339−96−8、0.114g、0.20mmol)を添加した。混合物をrtのN下で18時間撹拌し、続いてCelite(登録商標)を通して濾過した。Celite(登録商標)パッドをEtOAcで洗浄し、濾液を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体15(3.8g、93%)を得た。
中間体16の調製
Figure 2021528412

Pd(OAc)(CAS 3375−31−3;0.105g、0.47mmol)及びトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(CAS 58656−04−5、0.345g、0.94mmol)を脱酸素化1,4−ジオキサン(35mL)中の中間体15(3.4g、9.37mmol)と、トリメチルボロキシン(CAS 823−96−1、2.36mL、16.87mmol)と、KCO(2.59g、18.74mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物をN下の100℃で2時間撹拌した。rtに冷却後、混合物をHOで洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜15/85)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、淡黄色油として中間体16(2.8g、87%)を得、これは、静置すると結晶化した。
中間体17の調製
Figure 2021528412

EtOH(160mL)中の中間体16(2.8g、8.18mmol)の溶液をH−cube(登録商標)(Pd/C10%、rt、完全H、1mL/分)中で水素化した。溶媒を蒸発させて、無色油として中間体17(2.2g、68%)を得、これは、静置すると結晶化し、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体18の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、6.4g)をMeOH(32mL)中の中間体17(2.2g、6.39mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮し、残渣を逆相HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)、無色油として中間体18(1.28g、82%)を得た。
中間体19の調製
Figure 2021528412

中間体18(3.4g、9.37mmol)をMeOH(50mL)に溶解させ、MeOH中のナトリウムメトキシドの25%溶液(2.14mL、9.37mmol)を添加した。混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、HOを添加し、所望の生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中DCM:20/80〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体19(3.1g、92%)を得た。
中間体20の調製
Figure 2021528412

EtOH(170mL)中の中間体19(3.1g、8.65mmol)の溶液をH−cube(登録商標)(Pd/C10%、rt、完全H、1mL/分)中で水素化した。溶媒を蒸発させて、無色油として中間体20(3.0g、96%)を得、これは、静置すると結晶化し、更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体21の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、7g)をMeOH(42mL)中の中間体20(3.0g、8.33mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮し、残渣を逆相HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)、無色油として中間体21(1.70g、78%)を得た。
中間体22の調製
Figure 2021528412

1−Boc−3−ヒドロキシピペリジン(CAS 85175−45−2、0.41g、2.05mmol)をrtのDMF(1.65mL)中で撹拌し、続いて鉱物油中60%NaH分散液(0.082g、2.05mmol)を添加した。続いて、rtでDMF(0.64mL)中の4−クロロ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 3512−75−2、0.26mL、2.05mmol)の溶液を滴下した。混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物を蒸発させ、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、無色油として中間体22を得た(0.32g、51%)。
中間体23の調製
Figure 2021528412

TFA(0.4mL、2.19mmol)を0℃でDCM(0.86mL)中の中間体34(0.32g、1.04mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。反応を濃縮乾固させ、残渣を、最初にISOLUTE SCX2カートリッジを用いたイオン交換クロマトグラフィーにより、最初にEtOHで、続いてEtOH中のアンモニア7M溶液で溶出して精製し、所望の画分を回収し、蒸発させ、無色油として中間体23(0.11g、53%)を得た。
中間体24の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(CAS 1083169−00−9)を出発原料として使用して、中間体22の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体24を調製した。
中間体25の調製
Figure 2021528412

中間体21に関して記載されたものと同様の手順に従い、但し中間体24を出発原料として用いて、中間体25を調製した。
中間体26の調製
Figure 2021528412

−40℃でDMF(10mL)中のtert−ブチル3−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(2500mg、12.42mmol)の撹拌溶液にDMF(4mL)中の2−クロロ−4−ヨード−6−トリフルオロメチル−ピリジン(CAS 205444−22−0、3.62g、12.42mmol)を滴下した。混合物を徐々にrtまで昇温させてから16時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、HO及びブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡黄色油として中間体26を得た(2.8g、59%)。
中間体27の調製
Figure 2021528412

CO(2.03g、14.70mmol)を1,4−ジオキサン(21.43mL)中の中間体26(2.8g、7.35mmol)の撹拌溶液に添加し、これをN流で5分間脱酸素化した。続いて、トリメチルボロキシン(CAS 823−96−1、2.77mL、19.85mmol)、Pd(OAc)(CAS 3375−31−3、0.123g、0.55mmol)及びトリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(CAS 58656−04−5、0.406g、1.10mmol)を添加した。この混合物をN下の100℃で4時間撹拌した。冷却後、混合物をHOで洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、暗褐色油として中間体27(2.63g、99%)を得た。
中間体28の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、7.76g)をMeOH(56mL)中の中間体27(2.63g、7.29mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮して、暗色油として中間体28を得た(1.66g、87%)。
中間体29の調製
Figure 2021528412

THF(40mL)中の(3S)−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS 224168−68−7、6.33g、20.34mmol)の溶液を、40℃、0.5mL/分の流速において、活性化Zn(30g、188.1mmol)を含有するカラムに圧送した。得られた溶液をN雰囲気下で回収して、透明な溶液として中間体29を得、これを更に操作することなく使用した。
上記の反応のために、Znを以下のとおり活性化した:THF(10mL)中のTMSCl(2.2mL)及び1−ブロモ−2−クロロエタン(0.5mL)の溶液を、1mL/分の流速において、Znを含有するカラムに通した。
中間体30の調製
Figure 2021528412

冷却管下且つN下の丸底フラスコ中でN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(4.4mL、29.34mmol)、続いて4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 5093−70−9;1.92g、26.4mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(CAS 13965−03−2、0.45g、0.64mmol)を中間体29(83mL、29.38mmol、THF中0.35M)に添加した。この混合物を還流温度で16時間撹拌した。この混合物をsat NHCl/26%aq NHの1:1溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中のEtOAc 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、橙色油として中間体30(7.0g、92%)を得た。
中間体31の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、25.7g)をMeOH(129mL)中の中間体30(7.46g、25.68mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮して、暗色油として中間体31を得た(4.25g、87%)。
中間体32の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(CAS 1083169−00−9)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体32を調製した。
中間体33の調製
Figure 2021528412

中間体32を出発原料として使用して、中間体31の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体33を調製した。
中間体34の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−3,5−ジフルオロピリジン(CAS 660425−16−1)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体34を調製した。
中間体35の調製
Figure 2021528412

中間体34を出発原料として使用して、中間体31の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体35を調製した。
中間体36の調製
Figure 2021528412

2−クロロ−3,5−ジメチルピラジン(CAS 38557−72−1)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体36を調製した。
中間体37の調製
Figure 2021528412

中間体36を出発原料として使用して、中間体31の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体37を調製した。
中間体38の調製
Figure 2021528412

(3R)−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS 1187932−69−9)を出発原料として使用して、中間体29及び30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体38を調製した。
中間体39の調製
Figure 2021528412

中間体38を出発原料として使用して、中間体31の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体39を調製した。
中間体40の調製
Figure 2021528412

1−Boc−(3S)−ヒドロキシピロリジン(CAS、1.60g、8.54mmol)をrtのDMF(4.12mL)中で撹拌した。鉱物油中60%NaH分散液(0.34g、8.54mmol)を添加し、続いてDMF(2.78mL)中のクロロ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 3512−75−2、1.09mL、8.54mmol)をrtで滴下した。混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物を蒸発させ、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、無色油として中間体40を得た(1.67g、67%)。
中間体41の調製
Figure 2021528412

Amberlyst(登録商標)15水素フォーム、強酸性、カチオン交換樹脂(CAS 39389−20−3;4meq/g、6.08g)をMeOH(44mL)中の中間体40(1.67g、5.71mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtの固相反応器中で16時間振盪した。樹脂をMeOHで洗浄し(濾液は、廃棄した)、続いてMeOH中のNHの7N溶液で洗浄した。濾液を減圧濃縮して、暗色油として中間体41を得た(0.96g、87%)。
中間体42の調製
Figure 2021528412

Pd(dba)(0.44g、0.48mmol)、Dave−Phos(CAS 213697−53−1、0.39g、0.97mmol)及びナトリウムtert−ブトキシド(1.86g、19.35mmol)をN下で無水THF(40mL)中の4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 5093−70−9、1.8g、9.67mmol)の溶液において添加した。続いて、1−boc−2−(アミノメチル)ピペリジン(CAS 162167−97−7、2.49g、11.61mmol)をrtの封管中で添加し、この混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAc及びNHCl sat(0.5mL)で希釈し、珪藻土のパッドで濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。粗生成物をRP HPLCにより精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[ACN:MeOH 1:1]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[ACN:MeOH 1:1])。所望の画分を回収し、60℃で減圧濃縮した。ACN(3×10mL)を添加し、60℃で減圧濃縮し、黄色油として中間体42(1.0g、32%)を得、これは、静置すると沈殿する。
中間体43の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン中のHClの4M溶液(14.9mL、59.6mmol)を0℃でMeOH(11.3mL)中の中間体41(1.29g、3.97mmol)の撹拌溶液に滴下した。この混合物をrtで16時間撹拌した。この溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(シリカ、DCM中DCM/MeOH(9:1) 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、乾燥させて化合物を得、これをRP−HPLCにより再精製した(95%の[25mM NHHCO]−5%の[MeCN:MeOH(1:1)]から63%の[25mM NHHCO]−37%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、60℃で減圧濃縮した。ACN(10mL×3回)を添加し、溶媒を減圧濃縮して化合物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより再精製した(シリカ;DCM中DCM/MeOH/NH(20/7/1) 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、乾燥させ、油として中間体43(0.37g、43%)を得、これは、静置すると沈殿する。
中間体44の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−3,5−ジフルオロピリジン(CAS 660425−16−1)を出発原料として使用して、中間体41の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体44を調製した。
中間体45の調製
Figure 2021528412

出発原料としての中間体43の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体45を調製した。
中間体46の調製
Figure 2021528412

を、1,4−ジオキサン中の4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 5093−70−9、1.47g、4.79mmol)の溶液を通してバブリングした。続いて、Nをバブリングする間にrtでナトリウムtert−ブトキシド(CAS 865−48−5、0.92g、9.58mmol)、Dave−Phos(CAS 213697−53−1、94mg、0.24mmol)及びPddba(CAS 52364−51−3、0.10g、0.12mmol)を添加した。1−Boc−2−(アミノメチル)ピペリジン(CAS 162167−97−7、1.10g、5.0mmol)を添加し、混合物を100℃の密閉管中で終夜撹拌した。混合物をNHCl sat.で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、橙色粘着性固体として中間体46(1.16g、60%)を得た。
中間体47の調製
Figure 2021528412

トリメチルボロキシン(CAS 823−96−1、0.49mL、3.53mmol)をN下で1,4−ジオキサン(25mL)中の中間体45(1.16g、2.94mmol)と、KPO(1.25g、5.89mmol)と、X−Phos(0.14g、0.29mmol)と、Pd(dba)(0.13g、0.14mmol)との撹拌懸濁液に添加した。この混合物を95℃で終夜撹拌した。HO及びEtOAcを添加した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、淡黄色粘着性固体として中間体47(1.10g、95%)を得た。
中間体48の調製
Figure 2021528412

中間体43の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体48を調製した。
中間体49の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(8.3mL)中の5−[(フェニルメトキシ)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン(CAS 393590−62−0、1.2g、5.90mmol)の溶液に無水酢酸(CAS 108−24−7、0.67mL、7.08mmol)を滴下し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。反応を濃縮乾固させた。残渣をEtOH(4mL)に溶解した。続いて、KCOのsat.溶液(2mL)を添加し、混合物をrtで18時間撹拌した。反応を部分的に減圧濃縮してEtOHを除去し、続いて残渣をHOで希釈して、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去して、油として中間体49を得た(1.2g、83%)。
中間体50の調製
Figure 2021528412

EtOH(21mL)中の中間体49(1.2g、4.89mmol)の溶液を、10%Pd/(C)カートリッジを用いて、80℃で5時間(溶液の再循環)水素化した。溶媒を減圧除去して、白色固体として中間体50(0.71g、93%)を得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体51の調製
Figure 2021528412

DCE(3mL)及び1,4−ジオキサン(1mL)中の中間体50(0.15g、0.97mmol)の懸濁液に酸化マンガン(IV)(CAS 1313−13−9、0.42g、4.83mmol)を添加し、反応混合物を80℃で18時間撹拌した。固体を濾別し、DCE及びTHFで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して固体を得、これをMeOHで更に洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、灰白色固体として中間体51(60mg、40%)を得た。
中間体52の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(30mL)中の5−アミノ−N−メトキシ−N−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(CAS 1290181−42−1、3.0g、17.63mmol)の溶液に無水酢酸(3.66mL、37.78mmol)を滴下し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。沈殿物を濾過し、DIPEで洗浄し、減圧乾燥させて、白色固体として中間体51(1.9g、51%)を得た。続いて、濾液を減圧濃縮して残渣をDIPEでトリチュレートし、減圧乾燥させて、白色固体として中間体52(1.6g、42%)を得た。この生成物を更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体53の調製
Figure 2021528412

0℃でACN(20mL)中の中間体52(1.0g、4.71mmol)の溶液にDABCO(CAS 280−57−9、0.58g、5.18mmol)、続いてN,N−ジメチルスルファモイルクロリド(CAS 13360−57−1、0.51mL、4.76mmol)を添加した。混合物をrtまで昇温させ、18時間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、残渣をsat.NHClで希釈して、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOAc:0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体53(0.14g、9%)を得、これは、静置すると固化した。
中間体54の調製
Figure 2021528412

雰囲気下で乾燥THF(2.7mL)中の中間体53(0.13g、0.43mmol)の撹拌溶液にジエチルエーテル中の臭化メチルマグネシウムの3M溶液(0.42mL、1.27mmol)を0℃で滴下し、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物をsat.NHCl溶液でクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体54(0.10g、86%)を得、これは、静置すると固化した。
中間体55の調製
Figure 2021528412

無水酢酸(1.1mL、11.6mmol)を1,4−ジオキサン(9mL)中のメチル5−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(CAS 1064783−29−4、1g、6.4mmol)の溶液に滴下し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。沈殿物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、減圧乾燥させて白色固体を得た。続いて、濾液を減圧濃縮して残渣をジエチルエーテルでトリチュレートした。固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、減圧乾燥させて、白色固体として中間体55(1.17g、92%)を得た。この生成物を更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体56の調製
Figure 2021528412

水素化ホウ素リチウム(0.11g、5.32mmol)及びMeOH(0.21mL、5.32mmol)を0℃でTHF(5mL)中の中間体55(0.52g、2.66mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtまで昇温させ、終夜撹拌した。続いて、更なる水素化ホウ素リチウム(0.11g、5.32mmol)及びMeOH(0.21mL、5.32mmol)を0℃で添加し、この混合物をrtまで昇温させ、終夜撹拌した。この混合物を減圧濃縮し、続いてMeOH(5mL)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.11g、5.32mmol)を0℃で添加し、この混合物をrtまで昇温させ、終夜撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、減圧濃縮した。粗生成物をRP−Flashにより精製した(固定相:YMC100g、25μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHOHから20%の0.25%NHHCOのHO溶液、80%のMeOHまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体として中間体56(0.52g、定量的収率)を得た。
中間体57の調製
Figure 2021528412

酸化マンガン(IV)(1.33g、15.37mmol)を1,4−ジオキサン(9mL)中の中間体56(0.52g、3.0mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。固体を珪藻土のパッドで濾別し、MeOHで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、白色固体として中間体57(0.38g、75%)を得た。
中間体58の調製
Figure 2021528412

プロピオニトリル(3.0mL、0.04mmol)を−78℃でTHF(50ml)中のヘキサン中のn−ブチルリチウムの2.5Mの撹拌溶液(15.8mL、0.04mmol)に滴下した。この混合物を−78℃で2時間撹拌した。続いて、THF(10mL)中のベンジルオキシ酢酸エチル(CAS 32122−09−1、6.16g、0.03mmol)の溶液を滴下し、この混合物を−78℃で1時間撹拌した。この混合物をNHCl satでクエンチした。続いて、この混合物を氷HOに注ぎ込み、4N HCl溶液で酸性化し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡黄色油として中間体58を得た(4.27g、36%、純度55%)。
中間体59の調製
Figure 2021528412

ヒドラジン水化物(7.9mL、106mmol)をrtでEtOH(82mL)中の中間体58(4.1g、20.1mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物を70℃で2.5時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH:0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として中間体59を得た(2.13g、41%、純度84%)。
中間体60の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(10.5mL)中の中間体59(2.1g、9.66mmol)の溶液に無水酢酸(2.0mL、21.2mmol)を滴下し、反応混合物をrtで4時間撹拌した。反応を濃縮乾固させた。残渣をEtOH(15mL)に溶解した。続いて、KCOのsat.溶液(20mL)を添加し、混合物をrtで30時間撹拌した。反応を部分的に減圧濃縮してEtOHを除去し、続いて残渣をHOで希釈して、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去して、白色固体として中間体60(2.33g、93%)を得た。
中間体61の調製
Figure 2021528412

0℃でACN(10mL)中の中間体60(1g、3.85mmol)の溶液にDABCO(1.1eq、0.47g、4.2mmol)、続いてジメチルスルファモイルクロリド(1.0eq、0.55g、3.85mmol)を添加した。混合物をrtまで昇温させ、3日間撹拌した。続いて、更なるDABCO(0.6eq、0.26g、2.31mmol)及びジメチルスルファモイルクロリド(0.5eq、0.20mL、1.92mmol)を添加し、この混合物をrtで5時間撹拌し、続いて70℃で16時間撹拌した。続いて、更なるDABCO(0.6eq、0.26g、2.31mmol)及びジメチルスルファモイルクロリド(0.5eq、0.20mL、1.92mmol)を添加し、この混合物を70℃で2日間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、残渣をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体61(1.15g、81%)を得た。
中間体62の調製
Figure 2021528412

EtOH(25mL)中の中間体61(1.15g、3.14mmol)の溶液にPd/C(10%)(0.57g、0.63mmol)を添加し、この反応混合物を3日間水素化した(大気圧)。溶媒を減圧除去して、無色油として中間体62(0.86g、99%)を得た。この生成物を更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体63の調製
Figure 2021528412

酸化マンガン(IV)(7.5eq、1.9g、22.7mmol)を1,4−ジオキサン(8mL)中の中間体62(0.84g、3.0mmol)の溶液に添加した。この混合物を80℃で6時間撹拌した。続いて、更なる酸化マンガン(IV)(2.5eq、0.65g、7.5mmol)を添加し、混合物を80℃で24時間撹拌した。続いて、更なる酸化マンガン(IV)(2.5eq、0.65g、7.5mmol)を添加し、混合物を80℃で40時間撹拌した。固体を濾別し、EtOAc及びMeOHで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を1,4−ジオキサン(8mL)に溶解させ、酸化マンガン(IV)(2.5eq、0.65g、7.5mmol)を混合物に添加した。この混合物を80℃で3日間撹拌した。固体を濾別し、EtOAc及びMeOHで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体63(0.23g、27%)を得た。
中間体64の調製
Figure 2021528412

DCM(1mL)中の中間体3(0.04g、0.20mmol)の溶液に中間体63(0.06g、0.22mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.09mL、0.30mmol)を添加し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF/トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(0.71mL、0.99mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで21時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜6/94)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体64(0.06g、63%)を得た。
中間体65の調製
Figure 2021528412

DCE(2mL)中の中間体3(0.10g、0.52mmol)の溶液にチタン(IV)イソプロポキシド(0.23mL、0.78mmol)、中間体54(0.15g、0.54g)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.39g、0.62mmol)を添加し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH中7Mアンモニア溶液、0/100〜05/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、白色固体として中間体65(0.20g、69%、純度70%)を得た。
中間体66の調製
Figure 2021528412

中間体5を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体66を調製した。
中間体67の調製
Figure 2021528412

中間体8を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体67を調製した。
中間体68の調製
Figure 2021528412

中間体11を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体68を調製した。
中間体69の調製
Figure 2021528412

中間体14を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体69を調製した。
中間体70の調製
Figure 2021528412

中間体23を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体70を調製した。
中間体71の調製
Figure 2021528412

中間体43を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体71を調製した。
中間体72の調製
Figure 2021528412

中間体45を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体72を調製した。
中間体73の調製
Figure 2021528412

中間体48を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体73を調製した。
中間体74の調製
Figure 2021528412

中間体41を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体74を調製した。
中間体75の調製
Figure 2021528412

0℃でACN(4mL)中のメチル3−(アセチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(CAS 1202657−29−1、0.2g、1.09mmol)の溶液にDABCO(0.13g、1.2mmol)、続いてN,N−ジメチルスルファモイルクロリド(0.12mL、1.1mmol)を添加した。混合物をrtまで昇温させ、18時間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、残渣をsat.NHClで希釈して、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去して、無色油として中間体75(0.31g、99)を得、これは、静置すると固化した。この生成物を更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体76の調製
Figure 2021528412

無水DMF(6mL)中の中間体75(0.30g、1.03mmol)の溶液にN雰囲気下で鉱物油中60%水素化ナトリウム分散液(0.06g、1.55mmol)を添加し、反応混合物をrtまで昇温させ、rtで30分間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、ヨードメタン(0.13mL、2.07mmol)を添加した。反応混合物をrtまで昇温させ、rtで2時間撹拌した。続いて、反応混合物をHOで希釈し、生成物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 1:90〜50:50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させ、無色油として中間体76(0.25g、81%)を得、これは、静置すると固化した。
中間体77の調製
Figure 2021528412

0℃且つN雰囲気下で乾燥THF(1mL)中の中間体76(0.25g、0.82mmol)の撹拌溶液に水素化ホウ素リチウム(0.03g、1.64mmol)を少量ずつ添加した。添加完了後、MeOH(10μL)を添加し、反応混合物をrtまで昇温させて2時間撹拌した。反応を0℃に冷却し、EtOAc(5mL)を添加し、続いてHO(25mL)をゆっくりと添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(3×25mL)で更に抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去して、白色固体として中間体77(0.22g、97%)を得た(異性体の約8:2混合物)。この生成物を更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体78の調製
Figure 2021528412

乾燥DCM(4.8mL)中の中間体77(0.22g、0.79mmol)及びTEA(0.22mL、1.59mmol)の混合物をN下で0〜5℃まで冷却した。続いて、メタンスルホン酸無水物(0.23g、1.35mmol)を添加し、混合物をrtまで昇温させ、18時間撹拌した。反応をDCMで希釈し、1NのNaHSO水溶液で洗浄した。層を分離した後に水相をDCMで逆抽出した。合わせた有機層をKCO水溶液(5%w/v)で洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧蒸発させた。粗製材料をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)。生成物を含有する画分を合わせ、減圧蒸発させ、高真空下で乾燥させて、中間体78(50mg、18%)を得た。
中間体79の調製
Figure 2021528412

ACN(1mL)中の中間体3(0.03g、0.15mmol)の溶液に中間体78(0.05g、0.15mmol)及びKCO(0.06g、0.44mmol)を添加し、反応混合物を75℃で18時間撹拌した。続いて、反応をDCMで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP−HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の10mM NHCOH pH9のHO溶液、20%のACNから63%の10mM NHCOH pH9のHO溶液、37%のACNまでの勾配)、白色固体として中間体79(0.04g、59%)を得た。
中間体80の調製
Figure 2021528412

無水DMF(15.4mL)中の5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(CAS 181585−93−3、2.0g、11.69mmol)の溶液にKCO(3.23g、23.38mmol)及びヨードメタン(0.95mL、15.19mml)をN雰囲気下で添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、反応混合物をHOで希釈し、生成物をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 1:90〜50:50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、異性体の混合物(約8:2)として中間体80(1.10g、51%)を得た。
中間体81の調製
Figure 2021528412

0℃且つN雰囲気下で乾燥THF(11mL)中の中間体80(1.0g、5.4mmol)の撹拌溶液に水素化ホウ素リチウム(0.23g、10.8mmol)を少量ずつ添加した。添加完了後、MeOH(0.08mL、1.97mmol)を添加し、続いて反応混合物をrtに昇温させ、2時間撹拌した。反応を0℃に冷却し、EtOAc(5mL)を添加し、続いてHO(25mL)をゆっくりと添加した。有機層を分離し、水層をEtOAc(3×25mL)で更に抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去して、白色固体として中間体81(0.82g、97%)を得た(異性体の約8:2混合物)。この生成物を更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体82の調製
Figure 2021528412

乾燥DCM(2mL)中の中間体81(0.10g、0.64mmol)及びTEA(0.18mL、1.27mmol)の混合物をN下で0〜5℃まで冷却した。続いて、メタンスルホン酸無水物(CAS 7143−01−3、0.19g、1.08mmol)を添加し、混合物を0℃で約10分間、続いてrtで3時間撹拌した。反応をDCMで希釈し、sat NHCl溶液で洗浄した。層を分離した後に水相をDCMで逆抽出した。合わせた有機層を無水MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧蒸発させ、油として中間体82(0.12g、80%、混合物83/13)を得た。この粗製材料を更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体83及び84の調製
Figure 2021528412

ACN(0.12mL)中の中間体3(0.12g、0.59mmol)の溶液に中間体82(0.14g、0.63mmol)及びKCO(0.24g、1.76mmol)を添加し、反応混合物を75℃で18時間撹拌した。続いて、反応をDCMで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の10mMのNHCOH pH9のHO溶液、20%のCHCNから63%の10mMのNHCOH pH9のHO溶液、37%のCHCNまでの勾配)、白色固体として中間体83(0.13g、64%)及び中間体84(20mg、10%)を得た。
中間体85の調製
Figure 2021528412

MeOH(7.6mL)中の中間体83(0.13g、0.38mmol)の懸濁液、Pd/C(10%)(0.08g、0.07mmol)を添加し、混合物をrtで18時間水素化した(大気圧)。反応を濾過し、濾液を減圧濃縮して、白色固体として中間体85(115mg、97%)を得た。この生成物を更に精製することなく次の工程反応に使用した。
生成物86の調製
Figure 2021528412

MeOH(1.2mL)中の中間体84(20mg、0.06mmol)の懸濁液、Pd/C(10%)(12mg、0.012mmol)を添加し、混合物をrtで18時間水素化した(大気圧)。反応を濾過し、濾液を減圧濃縮して、白色固体として中間体86(17mg、93%)を得た。この生成物を更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体87の調製
Figure 2021528412

酸化マンガン(IV)(2.13g、24.55mmol)を1,4−ジオキサン(15mL)中の(5−エトキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エタノール(CAS 1365940−38−0、0.77g、4.9mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物を80℃で終夜撹拌した。固体を珪藻土のパッドで濾別し、MeOHで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、白色固体として中間体87(0.59g、77%)を得た。
中間体88の調製
Figure 2021528412

0℃でACN(2.9mL)中の5−エトキシ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸、エチルエステル(CAS 1116656−05−3、0.42g、1.61mmol)の溶液に1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(1.1eq、0.20g、1.8mmol)、続いてジメチルスルファモイルクロリド(1.0eq、0.72mL、1.8mmol)を添加した。混合物をrtまで昇温させ、4時間撹拌した。続いて、更なる1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(0.5eq、0.15g、0.8mmol)及びジメチルスルファモイルクロリド(0.4eq、0.17mL、0.9mmol)を混合物に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、残渣をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、淡黄色油として中間体88(0.43g、93%)を得た。
中間体89の調製
Figure 2021528412

THF中のLAH 1M溶液(1.8mL、1.8mmol)を0℃及びN下でTHF(1.6mL)中の中間体88(0.43g、1.5mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をゆっくりとrtまで昇温させたままにし、続いて2時間撹拌した。この混合物を0℃において、pH7になるまで1N HClで慎重に処理し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去して、無色油として中間体89(0.34g、92%)を得た。
中間体90の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(5mL)中の中間体89(0.3g、1.2mmol)の溶液に酸化マンガン(IV)(5.0eq、0.52g、5.95mmol)を添加し、反応混合物を70℃で4時間撹拌した。更なる酸化マンガン(IV)(2.5eq、0.26g、3.0mmol)をrtで混合物に添加して、混合物を70℃で25時間撹拌した。固体を濾別してEtOAcで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜35/65)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、淡橙色油として中間体90(0.17g、58%)を得た。
中間体91の調製
Figure 2021528412

DCM(2mL)中の中間体3(0.13g、0.62mmol)の溶液に中間体90(0.16g、0.65g)を添加し、反応混合物をrtで1時間撹拌した。続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.0eq、0.26g、1.25mmol)を添加し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。続いて、更なるトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.0eq、0.26g、1.25mmol)を添加し、反応混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、NaHCOの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体91(0.23g、84%)を得た。
中間体92の調製
Figure 2021528412

DCM(1.5mL)中の中間体3(0.10g、0.45mmol)の溶液に中間体90(0.13g、0.54mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.21mL、0.73mmol)を添加し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.7mL、2.44mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで1.3時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜1/99)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体92(0.08g、61%)を得た。
中間体93の調製
Figure 2021528412

ジアゾ酢酸エチル(7.5mL、72.0mmol)を0℃で無水トルエン(70mL)中のメチルプロパルギルエーテル(5g、71.33mmol)の撹拌溶液に滴下した。この混合物をrtで10分間撹拌し、続いて115℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体93(2つの生成物の混合物)(5.2g、98%)を得た。
中間体94及び95の調製
Figure 2021528412

0℃でACN(25mL)中の中間体93(1.0g、5.42mmol)の溶液にDABCO(0.91g、8.14mmol)、続いてジメチルスルファモイルクロリド(0.76mL、7.06mmol)を添加した。混合物をrtまで昇温させ、23時間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、残渣をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、淡黄色油として中間体94(0.76g、48%)及び中間体95(0.65g、41%)を得た。
中間体96の調製
Figure 2021528412

LAH(2.9mL、2.9mmol)を0℃及びN下でTHF(2.7mL)中の中間体94(0.70g、2.43mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をゆっくりとrtまで昇温させたままにし、2時間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、0℃でNaSO・10HOを添加した。この混合物を0℃で15分間撹拌し、珪藻土のパッドで濾過し、更なるEtOAcで洗浄した。溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体96(0.35g、57%)を得た。
中間体97の調製
Figure 2021528412

酸化マンガン(IV)(0.68g、7.82mmol)をDCE(5mL)中の中間体96(0.35g、1.39mmol)の溶液に添加し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。続いて、更なる酸化マンガン(IV)(0.6当量、73mg、0.83mmol)を添加し、混合物をrtで48時間撹拌した。固体を濾別し、DCE及びMeOHで洗浄し、濾液を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体97(0.20g、60%)を得た。
中間体98の調製
Figure 2021528412

DCM(1mL)中の中間体3(0.06g、0.28mmo)の溶液に中間体97(0.09mg、0.36mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.12mL、0.42mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1mL、1.4mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで1.3時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体98(0.21g、97%)を得た。
中間体99の調製
Figure 2021528412

DCM(11mL)中の中間体3(0.2g、0.72mmol)及びTEA(0.4mL、2.88mmol)の溶液に4−ブロモ−2−エトキシ−1−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド(CAS 1073543−59−5、0.30g、0.87mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.35g、1.65mmol)を添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、NaHCOの飽和溶液を添加し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7M溶液 0/100〜6/94)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、透明油として中間体99(14.3g、94%)を得た。
中間体100の調製
Figure 2021528412

ヘキサン(0.15mL、0.37mmol)中n−ブチルリチウムの2.5M溶液をN下且つ−78℃でTHF(3.5mL)中の4−ブロモ−2−エトキシ−1−メチル−1H−イミダゾール(CAS 1895273−39−8、0.72g、0.35mmol)の撹拌溶液に滴下した。この混合物を−78℃で20分間撹拌し、続いてDMF(0.08mL、1.05mmol)を滴下した。得られた混合物を−78℃で15分間撹拌し、続いてrtまで昇温させてから1時間撹拌した。反応をHO及びsat.NHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色がかった油として中間体100(46mg、76%)を得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体101の調製
Figure 2021528412

DIPEA(0.15mL、0.87mmol)、続いて4−(クロロメチル)−2−ニトロチオフェン(CAS 1092561−29−9、0.04mL、0.33mmol)を封管中且つN下でACN(1.2mL)中の中間体3(0.067g、0.24mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。混合物をsat NaHCOで処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(第1に、NH官能化SiO、ヘプタン中EtOAc 0/100〜100/0、続いてシリカ;DCM中MeOH中NHの7N溶液 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、暗色油として中間体101(54mg、65%)を得た。
中間体102の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.025g、0.39mmol)をrtでEtOH(1mL)中の中間体3(0.1mg、0.36mmol)と5−ブロモニコチンアルデヒド(CAS 113118−81−3、0.09g、0.50mmol)と酢酸ナトリウム(0.09g、1.08mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで16時間撹拌した。ブロモニコチンアルデヒド(CAS 113118−81−3、0.09g、0.50mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.025g、0.39mmol)を添加した。反応混合物をrtで16時間撹拌した。NaHCO(5mL)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した(10mL×3回)。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色粘着性固体として中間体102(0.11g、85%)を得た。
中間体103の調製
Figure 2021528412

5−ブロモニコチンアルデヒド(CAS 113118−81−3、0.21g、1.1mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.65mL、2.20mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(0.15g、0.73mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸留して乾燥させた。続いて、無水THF(1mL)を添加し、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(2.6mL)を滴下した。反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで15時間撹拌した。NHClの飽和溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色粘着性固体として中間体103(64mg、21%)を得た。
中間体104の調製
Figure 2021528412

酢酸(0.086mL、1.51mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(47mg、0.76mmol)をrtでEtOH(5mL)中の中間体3(0.21g、0.76mmol)と、4−クロロピリジン−2−カルバルデヒド(CAS 63071−13−6、0.12g、0.83mmol)と、無水酢酸ナトリウム(0.24g、2.95mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで6時間撹拌した。続いて、4−クロロピリジン−2−カルバルデヒド(CAS 63071−13−6、0.12g、0.83mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.04g、0.76mmol)を添加し、混合物をrtで48時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH/DCM(9:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色粘着性固体として所期の生成物を得た。この化合物の画分(50mg)をRP−HPLCにより精製した(90%の(HO 25mM NHHCO)−10%のMeCN−MeOHから54%のHO(25mM NHHCO)−46%のMeCN−MeOHまで)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡黄色粘着性固体として所期の化合物を得た。材料をDCMに取り込み、1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液(0.05mL)で処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、ベージュ色固体として中間体104(27mg、9%)を得た。
中間体105の調製
Figure 2021528412

5−ブロモ−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 1174028−20−6、0.19g、0.95mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.56mL、1.90mmol)をrtで無水THF(2mL)中の中間体3(0.13g、0.63mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、溶媒を減圧濃縮して、混合物にN下で無水THF(2mL)を添加した。混合物を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(2.27mL、3.18mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで3時間撹拌した。この混合物をrtで更に16時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として中間体105(78mg、30%)を得た。
中間体106の調製
Figure 2021528412

DCM(20mL)中の2−(シクロブチルオキシ)5−フルオロ−ピリジン(CAS 1824652−46−1、1.7g、10.1mmol)の混合物にm−CPBA(2g、12.1mmol)をrtで添加した。混合物を25℃で36時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70、続いてDCM中MeOH 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体として中間体106(0.65g、35%)を得た。
中間体107の調製
Figure 2021528412

ACN(10mL)中の中間体106(0.6g、3.3mmol)の混合物にシアン化トリメチルシリル(0.9mL、77.5mmol)及びTEA(0.7mL、4.9mmol)を添加した。混合物を90℃で24時間撹拌した。混合物を冷却し、HOで処理し、EtOAcで抽出した(2×10mL)。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧除去して油を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/60)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、油として中間体107(0.3g、48%)を得た。
中間体108の調製
Figure 2021528412

乾燥THF(2mL)中の中間体107(0.16g、0.83mmol)の溶液にTHF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.25mL、1.75mmol)を0℃で添加した。添加完了後、反応をrtで16時間撹拌した。混合物を1Mのaq HClでクエンチし、30分間撹拌し、続いて粗製物をpH8になるまでNHOHで塩基性化した。溶液をEtOAcで抽出した(2×5mL)。合わせた有機物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固して油を得た。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、濃縮して、透明油として中間体108(0.16g、92%)を得た。
中間体109の調製
Figure 2021528412

Tert−ブチル(5−ホルミルピリジン−3−イル)カルバメート(CAS 337904−94−6、0.135g、0.59mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.35mL、1.18mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(0.080g、0.39mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸留して乾燥させた。続いて、無水THF(1mL)を添加し、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.40mL、1.97mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで15時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色粘着性固体として中間体109(126mg、75%)を得た。
中間体110の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液(3.7mL、14.84mmol)を0℃のN下でMeOH(1mL)及び1,4−ジオキサン(1mL)中の中間体109(0.126g、0.29mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで終夜撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をDCMで溶解させ、sat NaCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、無色粘着性固体として中間体110(97mg、定量的収率)を得た。粗生成物を更に精製することなく次の反応工程のために使用した。
中間体111及び112の調製
Figure 2021528412

がバブリングする間、乾燥トルエン(65mL)中で[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(0.27g、0.33mmol)と、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(0.39g、0.67mmol)と、CsCO(13g、40.3mmol)とを40℃で15分間加熱した。続いて、Nがバブリングする間、tert−ブチルカルバメート(3.1g、26.8mmol)及び3,5−ジクロロピリダジン(CAS 1837−55−4、2.5g、13.4mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、白色固体として中間体111(1.4g、45%)及び中間体112(0.46g、15%)を得た。
中間体113の調製
Figure 2021528412

[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(0.1g、0.12mmol)を、Nをバブリングする間にrtで15分間、HO(2mL)及び1,4−ジオキサン(16mL)中の中間体110(0.46g、2.0mmol)、カリウムビニルトリフルオロボレート(0.42g、3.2mmol)、CsCO(2.8g、6.0mmol)の混合物に添加した。この混合物を95℃で15時間撹拌した。混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、HOで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜60/40)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、ベージュ色固体として中間体113(0.3g、66%)を得た。
中間体114の調製
Figure 2021528412

四酸化オスミウム(0.48mL、0.04mmol)をrtでTHF/HOの(1;1)混合物(12mL)中の中間体X(0.3g、0.97mmol)と過ヨウ素酸ナトリウム(0.52g、2.4mmol)との撹拌溶液に添加し、混合物を16時間撹拌した。混合物をHOで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡黄色固体として中間体114(0.16g、76%)を得た。
中間体115の調製
Figure 2021528412

酢酸(0.06mL、0.98mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.05g、0.74mmol)をrtでEtOH(15mL)中の中間体3(0.14g、0.49mmol)と中間体113(0.12g、0.54mmol)と無水酢酸ナトリウム(0.16g、1.92mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで16時間撹拌した。中間体112(0.04g、0.19mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.03g、0.49mmol)を添加し、混合物をrtで16時間撹拌した。混合物をsat.NaHCOで希釈してEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH/DCM(9:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、無色油として中間体115を得た(0.06g、30%)。
中間体116の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(1.8mL)のHClの4N溶液を0℃のN下でMeOH(1ml)中の中間体115(0.06mg、0.14mmol)の撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで終夜撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をDCMで溶解させ、sat NaCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、無色粘着性固体として中間体116(0.031g、68%)を得た。粗生成物を更に精製することなく次の反応工程で使用した。
中間体117の調製
Figure 2021528412

[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン(0.14g、0.17mmol)をrtでHO(0.5mL)及び1,4−ジオキサン(8mL)中のN−(5−ブロモピラジン−2−イル)アセトアミド(CAS 174680−67−2、0.4g、1.85mmol)と、カリウムビニルトリフルオロボレート(0.37g、2.8mmol)と、CsCO(2.65g、5.55mmol)との混合物に添加した。この混合物を90℃で60分間撹拌した。混合物を雰囲気温度に冷却し、続いて珪藻土のパッドで濾過し、DCMで洗浄した。MgSOを添加し、混合物を濾過し、溶媒を減圧濃縮した。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、白色固体として中間体117(0.23g、66%)を得た。
中間体118の調製
Figure 2021528412

四酸化オスミウム(0.62mL、0.05mmol)をrtでTHF/HOの(1;1)混合物(10mL)中の中間体117(0.2g、1.24mmol)と過ヨウ素酸ナトリウム(0.66g、3.11mmol)との撹拌溶液に添加し、混合物を16時間撹拌した。混合物をHOで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、褐色固体として中間体118(0.13g、63%)を得た。
中間体119の調製
Figure 2021528412

6−メトキシ−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 54221−96−4、0.65mL、5.23mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(3.87mL、13.07mmol)をrtで無水THF(11.17mL)中の3−[[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]メチル]ピペリジン(CAS 876147−50−1、1.0g、4.36mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで5時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸留して乾燥させた。続いて、無水THF(11.17mL)を添加し、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(15.56mL、21.79mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで15時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。有機物層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜25/75)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、無色油として中間体119を得た(0.77g、49%)。
中間体120の調製
Figure 2021528412

TBAF(CAS 2206−57−1、1.19g、4.26mmol)をrtでTHF(10mL)中の中間体119(0.78g、2.13mmol)の撹拌溶液に添加した。混合物をrtで8時間撹拌した。混合物をsat NaHCOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ、DCM中MeOH/DCM(1:10) 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色固体として中間体120(0.42g、79%)を得た。
中間体121の調製
Figure 2021528412

乾燥THF(20mL)中の中間体120(0.42g、1.68mmol)とフタルイミド(CAS 85−41−6、0.72g、1.85mmol)とトリフェニルホスフィン(CAS 603−35−0、0.66g、2.52mmol)との溶液をNガス下で撹拌した。DIAD(CAS 2446−83−5、0.49mL、2.52mmol)を添加し、これをrtで終夜撹拌した。溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、褐色粘着性固体として中間体121(0.64g、定量的収率)を得た。
中間体122の調製
Figure 2021528412

ヒドラジン水化物(0.47mL、8.41mmol)をrtでEtOH(10mL)中の中間体120(0.64g、1.68mmol)の溶液において添加し、この混合物を80℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗製物をDIPEでトリチュレートした。濾液を減圧濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中NH 7N 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、淡黄色粘着性固体として中間体122(0.33g、77%)を得た。
中間体123の調製
Figure 2021528412

ナトリウムtert−ブトキシド(0.097g、1.01mmol)、Dave−phos(CAS 213697−53−1、0.020g、0.051mmol)及びPd(dba)(0.023g、0.025mmol)を密閉管中においてrtのN下で1,4−ジオキサン(9mL)中の6−クロロ−4−ヨード−6−トリフルオロメチルピリジン(CAS 20544−22−0、0.155g、0.50mmol)の溶液に添加した。中間体122(0.135g、0.53mmol)を添加し、この混合物を100℃で終夜撹拌した。混合物をEtOAc及びNHCl sat.で希釈し、珪藻土のパッドで濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、褐色固体として中間体123(141mg、65%)を得た。
中間体124の調製
Figure 2021528412

HATU(CAS 148893−10−1、0.64g、1.68mmol)をDMF(1mL)中の3−アセチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(CAS 949034−45−1、0.20g、1.29mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで30分間撹拌した。続いて、DMF(1.66mL)中のメチルアミン塩酸塩(96mg、1.43mmol)とTEA(0.54mL、3.89mmol)との懸濁液を添加し、混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、HO及びEtOAcを添加した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜6/94)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体として中間体124(50mg、23%)を得た。
中間体125の調製
Figure 2021528412

トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(CAS 13965−03−02、0.14g、0.19mmol)、続いてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(CAS 13965−03−2、0.1eq、0.138g、0.12mmol)を封管中且つN下でトルエン(10mL)中の5−ブロモ−N−メチルニコチンアミド(CAS 153435−68−8、0.42g、1.98mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。続いて、更なるトリブチル(1−エトキシビニル)スズ(CAS 13965−03−02、0.14g、0.19mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(CAS 13965−03−2、0.1eq、0.138g、0.12mmol)を添加し、80℃で6時間撹拌した。続いて、ジエチルエーテルの1M HCl溶液(3.9mL)を添加し、混合物をrtで1時間撹拌した。混合物をsat NaHCOと氷との撹拌溶液に添加し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡黄色固体として中間体125(105mg、30%)を得た。
中間体126の調製
Figure 2021528412

中間体31を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体126を調製した。
中間体127の調製
Figure 2021528412

中間体35を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体127を調製した。
中間体128の調製
Figure 2021528412

中間体37を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体128を調製した。
中間体129の調製
Figure 2021528412

2−クロロ−3,5−ジメチルピラジン(CAS 38557−72−1)を出発原料として且つTHFを溶媒として使用して、中間体22の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体129を調製した。
中間体130の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン中の4M HCl溶液(5mL、20mmol)を1,4−ジオキサン中の中間体129(0.95g、3.09mmol)の溶液に添加し、混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、溶媒を減圧蒸発させた。形成された固体をDCM及びsat NaHCO溶液で処理し、生成物をDCM/EtOHの混合物(9:1)で抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、油として中間体130を得た。
中間体131の調製
Figure 2021528412

DCE(3mL)中の中間体130(0.10g、0.41mmol)とDIPEA(CAS 7087−68−5、0.14mL、0.82mmol)との溶液にチタン(IV)イソプロポキシド(CAS 546−68−9、0.18mL、0.61mmol)、中間体54(0.11g、0.41g)を添加し、反応混合物を80℃で5時間撹拌した。続いて、混合物をrtに冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 25895−60−7、0.031g、0.49mmol)を添加し、混合物を更に16時間撹拌した。続いて、NaHCOの飽和溶液を添加し、混合物をDCMで希釈し、celite(登録商標)パッドで濾過した。濾液をDCMで抽出し、有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。この混合物を減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH中7Mアンモニア溶液 0/100〜05/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、油として中間体131(0.14g、73%)を得た。
中間体132の調製
Figure 2021528412

4−クロロ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 3512−75−2)を出発原料として使用して、中間体22の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体132を調製した。
中間体133の調製
Figure 2021528412

中間体132を出発原料として使用して、中間体3の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体133を調製した。
中間体134の調製
Figure 2021528412

ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(CAS 2446−83−5、0.69mL、3.48mmol)をrtの窒素下でTHF(50mL)中の1−Boc−3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン(CAS 116574−71−1、0.5g、2.32mmol)と、2,6−ジメチル−4−ヒドロキシピリジン(CAS 13603−44−6、0.31g、2.55mmol)と、トリフェニルホスフィン(CAS 603−35−0)との撹拌溶液に滴下した。反応混合物をrtで16時間撹拌し、続いてsat NaHCO溶液及びEtOAcを添加した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜70/30)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、白色固体として中間体134(1.2g、78%、純度70%)を得た。
中間体135の調製
Figure 2021528412

TFA(2.72mL、36.7mmol)を0℃でDCM(15mL)中の中間体134(0.84g、2.62mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで1時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、sat KCO溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中NH 7N、0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として中間体1345を得た(0.28g、49%)。
中間体136の調製
Figure 2021528412

2−クロロ−4−ヨード−6−トリフルオロメチル−ピリジン(CAS 205444−22−0)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体136を調製した。
中間体137の調製
Figure 2021528412

中間体136を出発原料として使用して、中間体7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体137を調製した。
中間体138の調製
Figure 2021528412

中間体137を出発原料として使用して、中間体31の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体138を調製した。
中間体139の調製
Figure 2021528412

中間体138を出発原料として使用して、中間体92の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体139を調製した。中間体139をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。
中間体140の調製
Figure 2021528412

中間体138を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体140を調製した。中間体140をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOAc 0/100〜40/60)。
中間体141の調製
Figure 2021528412

MeOH中25%MeONa溶液(0.45mL、1.95mmol)をrtでMeOH中の中間体136の撹拌溶液(0.7mL)に滴下した。この混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、更なるMeOH中25%MeONa溶液を添加し(0.90mL、3.91mmol)、混合物をrtで更に48時間撹拌した。続いて、水を添加し、所望の生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体141(0.16g、91%)を得た。
中間体142の調製
Figure 2021528412

中間体141を出発原料として使用して、中間体23の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体142を調製した。
中間体143の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−メトキシピリジン(CAS 100367−39−3)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体143を調製した。
中間体144の調製
Figure 2021528412

TFA(0.28mL、3.67mmol)をDCM中の中間体134(0.24g、0.73mmol)の撹拌溶液に添加した(20mL)。この混合物をrtで16時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させて褐色油として中間体144を得た。
中間体145の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−エトキシピリジン(CAS 57883−26−8)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体145を調製した。
中間体146の調製
Figure 2021528412

中間体145を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体146を調製した。
中間体147の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−イソプロポキシピリジン(CAS 1142194−24−8)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体147を調製した。
中間体148の調製
Figure 2021528412

中間体147を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体148を調製した。
中間体149の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(CAS 887583−90−6)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体148を調製した。
中間体150の調製
Figure 2021528412

中間体149を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体150を調製した。
中間体151の調製
Figure 2021528412

4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(CAS 1083169−00−9)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体151を調製した。
中間体152の調製
Figure 2021528412

中間体151を出発原料として使用して、中間体31の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体152を調製した。
中間体153の調製
Figure 2021528412

中間体152を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体153を調製した。中間体153をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)。
中間体154の調製
Figure 2021528412

中間体33を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体154を調製した。中間体1454をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜4/96)及びRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:67%の0.25%NHHCO水溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCO水溶液、50%のCHCNまでの勾配)により精製した。
中間体155の調製
Figure 2021528412

水素化ナトリウム(CAS 7646−69−7、0.23g、10.1mmol)を0℃のN下で無水THF(50mL)中の中間体93(1.7g、9.23mmol)の撹拌溶液に添加した。30分後、ヨウ化メチル(CAS 74−88−4、0.632mL、10.1mmol)を添加し、反応混合物をrtに到達させ、続いて20時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、追加の水素化ナトリウム(0.106g、4.6mmol)を添加した。30分後、追加のヨウ化メチル(0.287mL、4.6mmol)を添加し、反応混合物をrtで5日間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体155(1.8g、50%)を得た。
中間体156の調製
Figure 2021528412

THF中1M水素化アルミニウムリチウム溶液(CAS 16853−85−3、5.7mL、5.7mmol)を0℃のN下で無水THF(25mL)の中間体155(0.92g、4.61mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をゆっくりとrtまで昇温させたままにし、続いて2時間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、0℃でNaSO・10HOを添加した。この混合物を0℃で15分間撹拌し、celite(登録商標)で濾過し、更なるEtOAcで洗浄した。溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体155(0.78g、>100%)を得、これを更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体157の調製
Figure 2021528412

二酸化マンガン(CAS 1313−13−9、2.1g、25.1mmol)をDCM(20mL)中の中間体156(0.78g、5.0mmol)の溶液に添加し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。固体を濾別し、DCM及びMeOHで洗浄した。濾液を減圧蒸発させて、褐色のワックスとして中間体156(0.44g、57%)を得、これを更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体158の調製
Figure 2021528412

p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(CAS 24057−28−1、0.053g、0.21mmol)をN下の封管中において、アセトン(7.5mL)及び水(5mL)中の、Tetrahedron66(2010),6224に記載される手順に従い調製されたtert−ブチル2−アセトアミド−4−(ジメトキシメチル)イミダゾール−1−カルボキシレート(CAS 1000701−70−1、0.40g、1.36mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。粗製物をブラインで処理し、AcOEtで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、白色固体として中間体(0.12g、57%)を得た。
中間体159の調製
Figure 2021528412

中間体28を出発原料として使用して、中間体65の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体159を調製した。
中間体160の調製
Figure 2021528412

中間体31を出発原料として使用して、中間体92の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体160を調製した。中間体160をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。
中間体161の調製
Figure 2021528412

3−ヨード−2−メトキシピリジン(CAS 112197−15−6)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体161を調製した。
中間体162の調製
Figure 2021528412

中間体161を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体162を調製した。
中間体163の調製
Figure 2021528412

3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(CAS 436799−33−6)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体163を調製した。
中間体164の調製
Figure 2021528412

中間体163を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体164を調製した。
中間体165の調製
Figure 2021528412

5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(CAS 436799−32−5)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体165を調製した。
中間体166の調製
Figure 2021528412

中間体165を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体166を調製した。
中間体167の調製
Figure 2021528412

3−ブロモ−5−メトキシピリジン(CAS 50720−12−2)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体167を調製した。
中間体168の調製
Figure 2021528412

中間体167を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体168を調製した。
中間体169の調製
Figure 2021528412

3−ブロモ−5−フルオロピリジン(CAS 407−20−5)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体169を調製した。
中間体170の調製
Figure 2021528412

中間体169を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体170を調製した。
中間体171の調製
Figure 2021528412

3−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(CAS 590371−58−7)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体171を調製した。
中間体172の調製
Figure 2021528412

中間体171を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体172を調製した。
中間体173の調製
Figure 2021528412

3−フルオロ−4−ヨード−ピリジン(CAS 22282−75−3)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体173を調製した。
中間体174の調製
Figure 2021528412

中間体173を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体174を調製した。
中間体175の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(CAS 189278−27−1)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体175を調製した。
中間体176の調製
Figure 2021528412

中間体175を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体176を調製した。
中間体177の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−3−フルオロピリジン(CAS 40273−45−8)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体177を調製した。
中間体178の調製
Figure 2021528412

中間体177を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体178を調製した。
中間体179の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−6−メトキシピリジン(CAS 40473−07−2)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体179を調製した。
中間体180の調製
Figure 2021528412

中間体179を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体180を調製した。
中間体181の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−5−メトキシピリジン(CAS 105170−27−2)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体181を調製した。
中間体182の調製
Figure 2021528412

中間体181を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体182を調製した。
中間体183の調製
Figure 2021528412

2−ヨード−3−メトキシピリジン(CAS 93560−55−5)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体183を調製した。
中間体184の調製
Figure 2021528412

中間体183を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体184を調製した。
中間体185の調製
Figure 2021528412

5−ブロモ−2−メトキシピリジン(CAS 13472−85−0)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体185を調製した。
中間体186の調製
Figure 2021528412

中間体185を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体186を調製した。
中間体187の調製
Figure 2021528412

5−ブロモ−2−フルオロピリジン(CAS 41404−58−4)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体187を調製した。
中間体188の調製
Figure 2021528412

中間体187を出発原料として使用して、中間体144の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体188を調製した。
中間体189の調製
Figure 2021528412

水素化ホウ素ナトリウム(CAS 16940−66−2、202mg、5.36mmol)を窒素下の−10℃で無水THF(15mL)とEtOH(15mL)との混合物中の塩化カルシウム(CAS 10043−52−4、1.19g mg、10.7mmol)の懸濁液に少量ずつ添加した。混合物を15分間撹拌した。続いて、無水THF(5mL)中のメチル5−クロロ−6−メチルピラジン−2−カルボキシレート(CAS 77168−85−5、500mg、2.68mmol)の溶液を−10℃で混合物に滴下した。反応混合物をrtで15時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、飽和NaCO及び飽和NaHCO並びにEtOAcで慎重に希釈した。混合物をcelite(登録商標)パッドで濾過した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc、0/100〜80/20)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体189(398mg、93%)を得た。
中間体190の調製
Figure 2021528412

デス−マーチンペルヨージナン(CAS 87413−09−0、624mg、1.47mmol)を0℃でDCM(39mL)中の中間体189(212mg、1.33mmol)の撹拌溶液に少量ずつ添加した。この混合物をrtで1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO及び10%Na溶液で希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOAc 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体190(162mg、77%)を得た。
中間体191の調製
Figure 2021528412

酢酸(0.047mL、0.81mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 25895−60−7、26mg、0.41mmol)をrtでMeOH(5mL)中の中間体3(112mg、0.41mmol)と中間体190(70mg、0.45mmol)と無水酢酸ナトリウム(CAS 127−09−3、130mg、1.59mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで16時間撹拌し、続いて更なるB中間体190(87mg、0.56mmol)及びFシアノ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 25895−60−7、25mg、0.40mmol)を添加し、混合物をrtで更に16時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCMにおいて、DCM中MeOH(9:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、淡黄色粘着性固体として中間体191(118mg、80%)を得た。
中間体192の調製
Figure 2021528412

THF(2mL)中のBoc−無水物(CAS 24424−99−5、0.49mL、0.23mmol)の溶液、続いてDMAP(CAS 1122−58−3、26mg、0.21mmol)を丸底フラスコ中且つN下でTHF(8mL)中のエチル2−アミノ−1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート(CAS 177760−04−2、329mg、1.95mmol)の撹拌懸濁液に少量ずつ滴下した。この混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、更なるBOC−無水物(CAS 24424−99−5、0.49mL、0.23mmol)を添加し、混合物をrtで5時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、白色固体として中間体192(720mg、100%)を得た。
中間体193の調製
Figure 2021528412

水素化ホウ素リチウム(CAS 16949−15−8、95mg、4.4mmol)を封管中且つN下でTHF(10mL)中の中間体193(483mg、1.31mmol)の撹拌溶液に添加した。マイクロ波照射下において混合物を120℃で10分間撹拌した。続いて、更なる水素化ホウ素リチウム(110mg、5.0mmol)を添加し、マイクロ波照射下において混合物を120℃で15分間撹拌した。混合物をMeOHで滴下処理し、rtで30分間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH溶液中7N NH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、白色固体として中間体193(77mg、26%)を得た。
中間体194の調製
Figure 2021528412

酸化マンガン(IV)(CAS 1313−13−9、295mg、2.88mmol)を封管中且つN下で1,4−ジオキサン(3mL)中の中間体193の撹拌懸濁液に添加した。この混合物をrtで5日間撹拌した。混合物をcelite(登録商標)パッドで濾過し、DCMで洗浄した。濾液を減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOAc 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色固体として中間体194(34mg、76%)を得た。
中間体195の調製
Figure 2021528412

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 56553−60−7、80mg、0.38mmol)を封管中且つN下でDCM(1.1mL)中の中間体3(46mg、0.23mmol)と中間体194(51mg、0.23mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、混合物を飽和NaHCO溶液で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH溶液中7N NH 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として中間体195を得た(65mg、94%)。
中間体196及び197の調製
Figure 2021528412

CO(3.15g、22.7mmol)及びヨウ化メチル(CAS 74−88−4、0.93mL、14.8mmol)をrtの窒素下でDMF(15mL)中のエチル5−エトキシ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(CAS 1116656−05−3、2.1g、11.4mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体としての中間体196(0.51g、23%)及び無色油としての中間体197(2.3g、49%)を得た。
中間体198の調製
Figure 2021528412

リチウムブロロヒドリド(CAS 16949−15−8、645mg、29.6mmol)を0℃の窒素下でTHF(15mL)中の中間体196(1.46g、7.41mmol)の撹拌溶液に少量ずつ添加した。続いて、MeOH(0.3mL)を滴下し、反応混合物をrtで4時間撹拌した。続いて、更なるリチウムブロロヒドリド(CAS 16949−15−8、322mg、14.8mmol)及びMeOH(0.18mL)を添加し、反応混合物を終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として中間体198(925mg、80%)を得、これは、静置すると沈殿した。
中間体199の調製
Figure 2021528412

中間体197を出発原料として使用して、中間体198の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体199を調製した。
中間体200の調製
Figure 2021528412

中間体198を出発原料として使用して、中間体57の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体200を調製した。
中間体201の調製
Figure 2021528412

中間体199を出発原料として使用して、中間体57の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体201を調製した。
中間体202の調製
Figure 2021528412

NaH(鉱物油中60%分散液)(CAS 7646−69−7、1.37g、34.2mmol)を0℃及びN下で無水THF(140mL)中のエチルイミダゾール−2−カルボキシレート(CAS 33543−78−1、4g、28.5mmol)の撹拌溶液に少量ずつ添加した。この混合物を0℃で20分間撹拌し、続いて2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(CAS 76513−69−4;5.56mL、31.4mmol)を滴下した。得られた反応混合物をrtで2.5時間撹拌した。混合物を飽和NHCl溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、褐色の液体油を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプト(Hept)中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体202(7.34g、95%)を得た。
中間体203の調製
Figure 2021528412

NBS(CAS 128−08−5、4.83g、27.1mmol)を0℃でCAN(150mL)中の中間体202の撹拌溶液に少量ずつ添加した。この混合物をrtで20時間、続いて80℃で更に48時間撹拌した。続いて、飽和NaCO溶液を添加し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体203(4.46、47%)を得、これは、静置すると結晶化した。
中間体205の調製
Figure 2021528412

THF中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの1M溶液(CAS 4039−32−1、8.59mL、8.59mmol)を0℃及び窒素下で無水THF(9.6mL)中の中間体203(1g、2.86mmol)と、THF中の2Mメチルアミン溶液(CAS 74−89−5、2.14mL、4.29mmol)との撹拌溶液に添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、続いてrtで1時間撹拌した。混合物を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、淡色油として中間体205(704mg、74%)を得た。
中間体206の調製
Figure 2021528412

ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(CAS13965−03−2、112mg、0.157mmol)を封管中且つN下でトルエン(3.6mL)中の中間体205(552mg、1.65mmol)と1−エトキシ−1−(トリブチルスタンニル)エチレン(CAS 97674−02−7、0.725mL、2.14mmol)との撹拌溶液に添加した。混合物を80℃で20時間撹拌した。更なるビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(45mg、0.063mmol)及び1−エトキシ−1−(トリブチルスタンニル)エチレン(0.29mL、0.85mmol)を添加し、混合物を80℃で更に20時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液と氷との撹拌混合物に添加し、続いてEtOAcで抽出した。有機層を分離し、続いて1M HCl溶液(1.6mL)を添加し、得られた混合物を80℃で3時間撹拌した。更なる1M HCl溶液(0.64mL)を添加し、得られた混合物を80℃で更に20時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液と氷との撹拌混合物に添加し、続いてEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体206(275、56%)を得た。
中間体207の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 25895−60−7;32mg、0.51mmol)をrtで無水THF(1.7mL)中の中間体39(81mg、0.43mmol)と中間体206(130mg、0.44mmol)とチタン(IV)イソプロポキシド(CAS 546−68−9、0.25mL、0.85mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物を70℃で20時間撹拌し、続いて水で処理し、EtOAcで抽出した。混合物をcelite(登録商標)で濾過し、続いて有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜100/0)及び(シリカ、DCM中メタノール 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として中間体207(73mg、36%)を得た。
中間体208の調製
Figure 2021528412

2−ブロモ−2−エトキシピリジン(CAS 57883−26−8)を出発原料として使用して、中間体30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、中間体208を調製した。
中間体209の調製
Figure 2021528412

TFA(CAS 76−05−1、0.61mL、8.0mmol)をDCM中の中間体208(604mg、1.60mmol)の撹拌溶液に添加した。混合物をrtで72時間、続いて50℃で更に24時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をDCMでトリチュレートした。固体を濾別し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物を、最初にメタノールで、続いてメタノール中のアンモニアの7M溶液で溶出する、ISOLUTE SCX2カートリッジを用いたイオン交換クロマトグラフィーにより精製して、無色油として中間体209を得た。
中間体210の調製
Figure 2021528412

Pd/C(10%)(14mg)を0℃でMeOH(0.5mL)中の中間体209(54mg、0.26mmol)と、4−ブロモ−2−エトキシ−1−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド(CAS 1073543−59−5、148mg、0.39mmol)と、TEA(CAS 121−44−8、0.109mL、0.785mmol)との撹拌溶液に添加した。混合物を0℃において大気圧で水素化した。混合物を16時間かけてrtまで昇温させ、続いてcelite(登録商標)パッドで濾過した。パッドをEtOAcで洗浄し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 50/50〜100/0)。所望の画分を回収し、減圧蒸発させて、橙色油として中間体210を得た。
中間体211の調製
Figure 2021528412

新たに調製したTHF中0.48Mのリチウムテトラメチルピペリジド溶液(CAS 38227−87−1、5.37mL、2.58mml)を−78℃及びN下でTHF(11.4mL)中の2−ブロモ−1−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル]−1H−イミダゾール(CAS 134183−57−6、0.65g、2.3mmol)の溶液に滴下した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、続いてTHF(1.09mL)中DMFの溶液を−78℃で添加した。反応を−78℃で10分間撹拌し、rtまで昇温させた。続いて、10%NaSO溶液を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 10/90〜40/60)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として中間体211を得た。
中間体212の調製
Figure 2021528412

TEA(CAS 121−44−8、0.49mL、3.55mmol)を10℃の窒素下でACN(2.45mL)中の中間体3(354mg、1.28mmol)の撹拌溶液に添加した。混合物をrtまで昇温させ、続いて中間体211(325mg、1.06mmol)を添加した。この混合物をrtで30分間撹拌し、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 56553−60−7、564mg、2.66mmol)を少量ずつ添加した。混合物をrtで2時間撹拌し、50℃に昇温させ、この温度で15分間撹拌した。続いて、混合物をrtに冷却し、水及び塩化アンモニウムでクエンチした。EtOAcを添加し、3NのNaOH溶液を添加することによって水層のpHを>7に調節した。水相をEtOAcで抽出し、有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜7/93)。所望の画分を回収し、減圧蒸発させて、無色油として中間体212(465mg、93%)を得た。
中間体213の調製
Figure 2021528412

THF中の0.3M臭化シクロプロピル亜鉛溶液(CAS 126403−68−7、2.79mL、0.84mmol)をN雰囲気下で中間体212(165mg、0.33mmol)と、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(CAS 51364−51−3、31mg、0.033mmol)と、SPhos(CAS657408−07−6、27mg、0.067mmol)との混合物に添加した。この混合物をrtで3時間、続いて50℃で更に4時間撹拌した。続いて、飽和NHCl溶液を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM中MeOH 2/98〜10/90)及びRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:81%の0.1%NHCOH/NHOH pH9水溶液、19%のCHCNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9水溶液、36%のCHCNまでの勾配)により精製して、無色油として中間体213(13mg、9%)を得た。
最終化合物の調製
E1.生成物1の調製
Figure 2021528412

DCE(1.6mL)及びDMF(0.30mL)中の中間体3(0.08g、0.39mmol)の溶液に中間体51(0.06g、0.39mmol)を添加し、反応混合物をrtで30分間撹拌した。続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 56553−60−7、0.17g、0.78mmol)を添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、NaHCOの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の10mMのNHCOH pH9のHO溶液、20%のCHCNから63%の10mMのNHCOH pH9のHO溶液、37%のCHCNまでの勾配)、続いてフラッシュカラムクロマトグラフィーにより(シリカ;DCM中EtOH中NH:0/100〜10/90)精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、化合物を得、これを50℃の減圧下で24時間更に乾燥させて、白色固体として生成物1(63mg、47%)を得た。
E2.生成物2の調製
Figure 2021528412

雰囲気下で乾燥THF(1mL)中の生成物1(0.05g、0.15mmol)の撹拌溶液に0℃でTHF中のLAHの1M溶液(0.22mL、0.22mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。続いて、反応混合物をrtまで昇温させてから18時間撹拌した。反応混合物を1,4−ジオキサン中のHClの1N溶液でクエンチした。混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して生成物を得、これをRP−HPLCにより更に精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の10mM NHCOH pH9 HO溶液、20%のACNから63%の10mM NHCOH pH9 HO溶液、37%のACNまでの勾配)、白色固体として生成物2(15mg、31%)を得た。
E3.生成物3、4及び5の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン中の4M HCl溶液(3.4mL、4.3mmol)を中間体58(0.2g、0.43mmol)に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。反応を濃縮乾固させ、残渣を、ISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にEtOHで、続いてEtOH中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。残渣を1,4−ジオキサンに懸濁させ、AcO(2eq、0.86mmol、0.08mL)を添加した。反応混合物をrtで3時間撹拌した。反応を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体として生成物3(90mg、58%)を得た。生成物3をRP−HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:90%の0.25%NHHCOのHO溶液、10%のACNから65%の0.25%NHHCOのHO溶液、35%のACNまでの勾配)、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM中EtOH:0/100〜10/90)を得た。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、こうして得られた生成物をキラルSFCによって精製して(固定相:Chiralcel OD−H 5μm 250x21.2mm、移動相:85%CO、15%EtOH(0.3%iPrNH))、生成物4(21mg、26%)及び生成物5(16mg、27%)を得た。
E4.生成物6の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(0.08mL)中の中間体86(15mg、0.048mmol)の溶液に無水酢酸(0.01mL、0.11mmol)を滴下し、反応混合物をrtで3時間、続いて70℃で1時間撹拌した。反応を減圧濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH、0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去し、白色固体として生成物6(15mg、88%)を得た。
E5.生成物7、8及び9の調製
Figure 2021528412

DCM(7.9mL)中の中間体3(0.42g、2.05mmol)の溶液に中間体57(0.38g、2.26mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.90mL、3.08mmol)を添加し、反応混合物をrtで終夜撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、ジエチルエーテル中の臭化メチルマグネシウムの3M溶液(3.43mL、10.28mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで1時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色固体として生成物7(0.39g、52%)を得た。生成物7の精製をキラルSFCによって実施して(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:70%CO、30%iPrOH(0.3%iPrNH))、生成物8(0.15g、39%)及び生成物9(0.17g、44%)を得た。
E6.生成物10の調製
Figure 2021528412

DCM(0.3mL)中の中間体79(40mg、0.08mmol)の溶液にTFA(0.066mL、0.86mmol)を添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。反応を濃縮乾固させ、残渣を、最初にISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にEtOHで、続いてEtOH中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより、続いてRP HPLCにより(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の10mMのNHCOH pH9のHO溶液、20%のCHCNから63%の10mMのNHCOH pH9のHO溶液、37%のCHCNまでの勾配)精製して、白色固体として生成物10(28mg、91%)を得た。
E4.生成物11の調製
Figure 2021528412

1,4−ジオキサン(0.62mL)中の中間体85(0.11g、0.37mmol)の溶液無水酢酸(0.07mL、0.80mmol)を滴下し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。反応を減圧濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;にDCM中EtOH、0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去し、白色固体として生成物11(0.12g、96%)を得た。
E6.生成物12及び13の調製
Figure 2021528412

DCM(0.6mL)中の中間体64(0.06g、0.13mmol)の溶液にTFA(0.10mL、1.26mmol)を添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。反応を濃縮乾固させ、残渣を、最初にISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にEtOHで、続いてEtOH中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより、続いてRP−HPLCにより(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の10mM NHCOH pH9 HO溶液、20%のACNから63%の10mM NHCOH pH9 HO溶液、37%のACNまでの勾配)精製して、白色固体として生成物12(15mg、32%)及び生成物13(20mg、43%)を得た。
E3.生成物14の調製
Figure 2021528412

EtOH中の塩化水素の1.25M溶液(2.1mL、2.63mmol)を中間体91(0.23g、0.53mmol)に添加し、反応混合物をrtで3日間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をイオン交換クロマトグラフィーにより精製した(ISOLUTE SCX2カートリッジ、MeOH及び続いてMeOH中のNHの7N溶液)。溶媒を減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜6/94)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物を混合物DIPE/EtOでトリチュレートして、白色固体として生成物14(88mg、51%)を得た。
E3.生成物15及び16の調製
Figure 2021528412

EtOH中の塩化水素の1.25M溶液(1.8mL、2.3mmol)を中間体92(0.20g、0.47mmol)に添加し、反応混合物をrtで3日間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をイオン交換クロマトグラフィーにより精製した(ISOLUTE SCX2カートリッジ、MeOH及び続いてMeOH中のNHの7N溶液)。溶媒を減圧蒸発させた。残渣をRP−HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のACNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のACNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、白色固体として生成物15(55mg、36%)及び生成物16(35mg、22%)を得た。
E5.生成物17の調製
Figure 2021528412

DCM(4.15mL)中の中間体3(0.22g、1.08mmol)の溶液に3−エトキシ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアルデヒド(CAS 1823354−98−8、0.2g、1.29mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.47mL、1.62mmol)を添加し、反応混合物をrtで終夜撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.80mL、5.40mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで1時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜15/85)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて黄色油を得、これをRP HPLCにより更に精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物17(40mg、13%)を得た。
E5.生成物18の調製
Figure 2021528412

DCM(4.5mL)中の中間体3(0.24g、1.18mmol)(0.24g、1.18mmol)の溶液に中間体87(0.24g、1.18mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.52mL、1.77mmol)を添加し、反応混合物をrtで終夜撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.96mL、5.89mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで1時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物18(0.24g、65%)を得た。
E3.生成物19の調製
Figure 2021528412

EtOH中の塩化水素の1.25M溶液(1.65mL、2.1mmol)を中間体98(0.077g、0.17mmol)に添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、続いてNaHCOの飽和溶液を添加し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。この粗製物をRP−HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:90%の0.25%NHHCOのHO溶液、10%のACNから65%の0.25%NHHCOのHO溶液、35%のACNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物19(41mg、70%)を得た。
E1.生成物20の調製
Figure 2021528412

DCE(2mL)及びDMF(0.2mL)中の中間体3(80mg、0.39mmol)の溶液に5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアルデヒド(CAS 1284220−47−8、0.054g、0.39mmol)を添加し、反応混合物をrtで30分間撹拌した。続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.16g、0.78mmol)を添加し、反応混合物をrtで1時間撹拌した。続いて、NaHCOの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して化合物を得、これをHOで希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、粘着性白色固体として生成物20(17mg、13%)を得た。
E5.生成物21の調製
Figure 2021528412

チタン(IV)イソプロポキシド(1.5当量、0.35mL、1.19mmol)をDCM(1.5mL)中の中間体3(0.081g、0.39mmol)と5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアルデヒド(CAS 1284220−47−8、0.081g、0.59mmol)との溶液に添加した。この混合物をrtで2時間撹拌した。続いて、混合物を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(5.0eq、2.73mL、1.95mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで2時間撹拌した。続いて、混合物を0℃に冷却し、更なるTHF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(5.0eq、2.73mL、1.95mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで16時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。残渣をDCM(1.5mL)に溶解し、チタン(IV)イソプロポキシド(1.5当量、0.35mL、1.19mmol)を添加した。この混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、混合物を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(5.0eq、2.73mL、1.95mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで2時間撹拌した。続いて、混合物を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(5.0eq、2.73mL、1.95mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3日間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて無色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物を混合物DIPEでトリチュレートして白色固体を得、これを50℃の減圧下で24時間更に乾燥させて、白色固体として生成物21(21mg、16%)を得た。
E6.生成物22の調製
Figure 2021528412

DCM(3mL)中の中間体99(0.20g、0.37mmol)の溶液にTFA(4mL)を添加し、反応混合物をrtで2時間撹拌した。粗製物を減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7M溶液 0/100〜6/94)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、透明油として140mgの不純化合物を得、この化合物のうちの50mgをRP−HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、33%のACNから50%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、50%のCHCNまでの勾配)、固体として生成物22を得た。
E7.生成物23の調製
Figure 2021528412

MeOH(5mL)中の生成物22(0.13g、0.32mmol)の溶液にPd/C(10%)(7.8mg、0.007mmol)を添加し、反応をrtで24時間水素化した(大気圧)。反応混合物を珪藻土のパッドで濾過し、濾過ケークをEtOAcで十分に洗浄した。粗製物を減圧蒸発させ、RP−HPLCにより精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:81%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、19%のACNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、36%のACNまでの勾配)、対応する画分を減圧蒸発させた。得られた油を飽和NaHCO溶液及びDCMで洗浄し、粗製物を30分間撹拌し、有機相を分離し、乾燥させ、減圧濃縮して油を得、これをRP−HPLCにより再度精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:81%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、19%のACNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、36%のACNまでの勾配)、対応する画分を減圧蒸発させて、透明油として生成物23(9mg、8%)を得た。
E5.生成物24の調製
Figure 2021528412

チタン(IV)イソプロポキシド(0.13mL、0.45mmol)をrt及びN下で無水DCM(1.21mL)中の中間体100(0.046g、0.298mmol)と中間体3(0.060g、0.298mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、混合物を0℃で冷却し、THF:トルエン中の1.4Mの臭化メチルマグネシウム(1.06mL、1.49mmol)を滴下した。得られた混合物をこの温度で15分間、続いてrtで2.5時間撹拌した。混合物をsat.NHClで処理し、DCMで抽出した。相をceliteで濾過し、続いて有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH中アンモニアの7N溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色がかった油として生成物24(69mg、65%)を得た。
E1.生成物25の調製
Figure 2021528412

DCE(15mL)及びAcOH(0.2mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の溶液にrtで2−メチル1H−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド(CAS 35034−22−1(54mg、0.49mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.156g、0.736mmol)を添加した。反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、更なる量の2−メチル1H−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド(CAS 35034−22−1、27mg、0.24mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.104g、0.49mmol)を添加し、混合物をrtで24時間撹拌した。粗製物をHで処理して10分間撹拌した。2つの相が分離すると、化合物が水相中に存在し、これを蒸発させた。粗製物をSCX−1カートリッジに通して、最初にEtOHで、続いてMeOH/NH7Nで溶出させた。所望の画分を濃縮して油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、20%のCHCNから0%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、100%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を濃縮して、黄色固体として生成物25(101mg、69%)を得た。
E1.生成物26の調製
Figure 2021528412

2−エトキシ−1,3−チアゾール−5−カルバルデヒド(CAS 220389−76−4、54mg、0.49mmol)をDCE(3mL)及びAcOH(0.2mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の撹拌溶液に添加した。混合物をrtで1時間撹拌し、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.156g、0.736mmol)を添加した。得られた反応混合物をrtで3日間撹拌した。混合物をsat.NaHCOで希釈して、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中EtOH中アンモニアの7N溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて淡黄色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を減圧蒸発させて、黄色油として生成物26を得た。
E8.生成物27の調製
Figure 2021528412

鉄(85mg、1.52mmol)、続いてHO(0.7mL)中の塩化アンモニウム(22mg、0.41mmol)の溶液を封管中且つN下でTHF(1.5mL)及びEtOH(1.5mL)中の中間体cmmartin_5525(0.054g、0.15mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物を90℃で1時間撹拌した。混合物をHOで処理し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をDCM(1.5mL)で溶解し、TEA(0.050mL)、続いて塩化アセチル(0.020mL、0.28mmol)を添加した。この混合物をrtで1時間撹拌した。混合物をsat NaHCOで処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中NHの7N溶液 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、暗色油として生成物27(13mg、23%)を得た。
E1.生成物28の調製
Figure 2021528412

N−(5−ホルミル−2−チエニル)アセトアミド(CAS 31167−35−8、86mg、0.51mmol)を封管中且つN2下でDCM(2mL)中の中間体3(0.112g、0.40mmol)、TEA(0.22mL、1.61mmol)の撹拌混合物に添加した。混合物をrtで30分間撹拌し、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素(0.19g、0.91mmol)を添加した。この混合物をrtで18時間撹拌した。混合物をsat NaHCOで処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中NHの7N溶液 0/100〜7/93)、所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色発泡体として生成物28(125mg、86%)を得た。
E1.生成物29の調製
Figure 2021528412

MeOH(2.8mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の溶液、続いてチタン(IV)イソプロポキシド(0.29mL、0.8mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(95mg、1.50mmol)を封管中且つN下で1−(3−メトキシ−1,2−オキサゾール−5−イル)エタン−1−オン(CAS 54258−26−3、0.095g、0.67mmol)に添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;DCM中MeOH中NHの7N溶液 0/100〜10/90)及びRP HPLCHPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.25%NHHCOのHO溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCOのHO溶液、50%のCHCNまでの勾配)により精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として生成物29(27mg、17%)を得た。
E5.生成物30の調製
Figure 2021528412

中間体3(0.15g、1.0mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.69mL、2.35mmol)をrtで無水THF(3mL)中の5−エトキシ−2−オキサゾールカルボキシアルデヒド(CAS 956118−42−6、0.16g、0.78mmol)の溶液に添加した。反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、混合物を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(2.8mL、3.9mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで1.5時間撹拌した。NHCl sat.を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として生成物30(0.17g、63%)を得た。
E9.生成物31の調製
Figure 2021528412

酢酸パラジウム(II)(3.8mg、0.017mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(22mg、0.038mmol)及びCsCO(0.28g、0.85mmol)をN下で1.4−ジオキサン(5mL)中のアセトアミド(37mg、0.64mmol)と中間体X(0.2g、0.42mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をNで脱気し、94℃で終夜撹拌した。Pd(dba)(15mg、0.02mmol)及び9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(22mg、0.04mmol)をN下で1.4−ジオキサン(5mL)に添加し、この混合物を40℃で20分間撹拌した。この溶液を反応混合物に添加し、95℃で終夜加熱した。混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH−DCM(10:1) 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。この材料を逆相のために精製した(72%の(HO 25mM NHHCO)−28%のACN−MeOHから36%のHO(25mM NHHCO)−64%のACN−MeOH)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色粘着性固体として所期の化合物を得た。材料をDCMに取り込み、2eqの1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液(0.04mL)で処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物31(33mg、18%)を得た。
E5.生成物32の調製
Figure 2021528412

N−(2−ホルミル−4−ピリジニル)−アセトアミド(CAS 120356−46−9、0.10g、0.59mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.35mL、1.18mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(0.08g、0.39mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸留して乾燥させた。続いて、THF(1mL)を添加し、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.40mL、1.97mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで15時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。生成物を逆相により精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[ACN:MeOH 1:1]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[ACN:MeOH 1:1])。溶媒を減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、60℃で減圧濃縮した。溶媒を減圧蒸発して化合物を得、これをDCM中で希釈し、1,4−ジオキサン中の4N溶液を添加した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物32を得た。
E9.生成物33の調製
Figure 2021528412

をバブリングする間、無水1,4−ジオキサン(8mL)中の酢酸パラジウム(II)(1.86mg、0.008mmol)と、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(11mg、0.02mmol)と、CsCO(0.13g、0.41mmol)とを40℃で15分間加熱した。続いて、Nをバブリングする間、アセトアミド(13mg、0.22mmol)と中間体X(0.10g、0.20mmol)とを添加した。この反応混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をrtに冷却し、珪藻土のパッドで濾過した。溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して所期の生成物を得、これをRP−HPLCにより精製した(90%の[65mM NH4OAc+ACN(90:10)]−10%の[ACN:MeOH 1:1]から54%の[65mM NHOAc+ACN(90:10)]−46%の[ACN:MeOH 1:1])。所望の画分を回収し、溶媒を減圧濃縮して所望の生成物を得、これをRP−HPLCにより精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[ACN:MeOH 1:1]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[ACN:MeOH 1:1])。所望の画分を回収し、溶媒を60℃で減圧濃縮した。ACN(5mL×3回)を添加し、60℃で減圧濃縮した。生成物をDCM(2mL)に溶解させ、1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液を添加した。最終的に、ジイソプロピルエーテルから純粋に再結晶された生成物が得られ、淡黄色油として生成物33(27mg、32%)を得た。
E11.生成物34の調製
Figure 2021528412

酢酸(0.0.32mL、0.56mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(26mg、0.42mmol)をrtでMeOH(8mL)中の中間体3(0.077g、0.28mmol)とN−(5−ホルミル−3−ピリジニル)−アセトアミド(CAS 1378821−86−3、0.053g、0.31mmol)と無水酢酸ナトリウム(0.089g、1.09mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をrtで5時間撹拌した。N−(5−ホルミル−3−ピリジニル)−アセトアミド(CAS 1378821−86−3、0.4eq、0.017g、0.11mmol)及び無水酢酸ナトリウム(1eq、0.023g、0.28mmol)をrtで添加し、混合物を5分間撹拌し、その後、酢酸(1eq、0.017mL、0.28mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.6eq、0.009g、0.17mmol)を添加し、混合物をrtで更に16時間撹拌した。HOを添加し、混合物をEtOAcで抽出した(20ml×3回)。2つの層を減圧濃縮した。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH/DCM(9:1) 0/100〜60/40)。所望の画分を回収し、白色発泡体として減圧濃縮した。ジエチルエーテルを添加して、溶媒を減圧濃縮した。生成物を逆相により精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[ACN:MeOH 1:1]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[ACN:MeOH 1:1])。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。溶媒を減圧濃縮し、アセトニトリル(10mL×3回)を添加し、60℃で減圧濃縮して無色油として得、これをDCM(3mL)に溶解させ、1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液を添加し、溶媒を減圧濃縮して、白色固体として生成物34(47mg、38%)を得た。
E5.生成物35、36及び37の調製
Figure 2021528412

N−(5−ホルミル−3−ピリジニル)−アセトアミド(CAS 1378821−86−3、0.089g、0.54mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.32mL、1.08mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(0.073g、0.36mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、溶媒を減圧濃縮して、混合物にN下で無水THF(1mL)を添加した。混合物を0℃に冷却し、メチル臭化マグネシウムの1.4M溶液(1.29mL、1.80mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで1.5時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して黄色発泡体を得、これを逆相により精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[ACN:MeOH 1:1]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[ACN:MeOH 1:1])。溶媒を減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、60℃で減圧濃縮した。溶媒を減圧蒸発させて、白色発泡体として生成物35(17mg、12%)を得た。精製は、キラルSFCにより実施した(固定相:CHIRALPAK AS−H 5μm 250*20mm、移動相:86%CO、14%MeOH(0.3%iPrNH))。得られた2生成物を、ヘプタン及びDIPEを添加することによって固体化させ、生成物36(25mg、38%)及び生成物37(28mg、43%)を得た。
E4.生成物38の調製
Figure 2021528412

無水プロピオン酸(0.11mL、0.89mmol)をrtでトルエン(3mL)中の中間体110(0.09g、0.29mmol)に添加した。混合物を100℃で1時間加熱した。混合物を減圧濃縮した。混合物をsat NaHCOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO)、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜90/10)。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。化合物をDCM中で希釈し、1.4−ジオキサン中のHCl 4Nを添加した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物38(0.08g、56%)を得た。
E12.生成物39の調製
Figure 2021528412

酢酸パラジウム(II)(1.98mg、0.0088mmol)及びビス[(2−ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル(DPEPhos)(15.8mg、0.03mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、Nをバブリングする間にrtで5分間撹拌した。HO中のメチルアミンの12M溶液(0.07mL、0.35mmol)を、Nをバブリングする間に35℃で混合物に添加した。水酸化セシウム水和物(0.49g、2.94mmol)中のクロロホルム(0.07mL、0.88mmol)及び中間体102(0.11g、0.29mmol)を、Nをバブリングする間に35℃で混合物に添加した。混合物を110℃の封管中で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及び飽和NaHCO溶液で希釈した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をRP−HPLCにより精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[ACN:MeOH 1:1]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[ACN:MeOH 1:1])。溶媒を減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物39(29mg、23%)を得た。
E12.生成物40の調製
Figure 2021528412

酢酸パラジウム(II)(1mg、0.005mmol)及びビス[(2−ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル(DPEPhos)(9mg、0.016mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、Nをバブリングする間にrtで5分間撹拌した。水酸化セシウム水和物(0.28g、1.65mmol)を、Nをバブリングする間に混合物に添加した。クロロホルム(0.04mL、0.49mmol)、中間体103(0.064g、0.16mmol)及びHO中メチルアミンの12M溶液(0.04mL、0.19mmol)をN下で添加した。混合物を110℃の封管中で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc及びNaHCOの飽和溶液で希釈した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をRP−HPLCにより精製した(90%の[25mM NHHCO]−10%の[ACN:MeOH 1:1]から54%の[25mM NHHCO]−46%の[ACN:MeOH 1:1])。溶媒を減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、60℃で減圧濃縮した。溶媒を減圧蒸発して化合物を得、これをDCM中で希釈し、1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液を添加した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物40(11mg、15%)を得た。
E9.生成物41及び42の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.13g、2.15mmol)をN下で無水THF(2mL)中の中間体3(0.22g、1.08mmol)と、1−(3−フルオロ−6−メトキシ−2−ピリジニル)−エタノン(CAS 1785479−37−9、0.27g、1.61mmol)と、チタン(IV)イソプロポキシド(0.6mL、2.26mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物を70℃の封管中で24時間撹拌した。続いて、酢酸(0.1mL)及びMeOH(0.5mL)を添加し、混合物を70℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)、対応する画分を回収し、減圧濃縮し、粗製物をRP HPLCで再度精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、46%のCH3CNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、36%のCHCNまでの勾配)、所望の画分を回収し、減圧濃縮して、産生生成物41(60mg、16%)及び透明油として不純生成物42を得、不純生成物42をHOで処理し、未知の不純物をNMRスペクトルで観察し、DCMで抽出し、有機相を分離し、乾燥させ(MgSO)、減圧蒸発させて、透明油として生成物42(17mg、4%)を得た。
E5.生成物43の調製
Figure 2021528412

5−メトキシ−3−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 113118−83−5、0.07g、0.49mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.36mL、1.24mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(0.084g、0.41mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸留して乾燥させた。続いて、無水THF(1mL)を添加し、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.47mL、2.06)を滴下し、反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで15時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して化合物を得、これをDCM中に希釈し、1,4−ジオキサン中の4N HClを添加した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物43を得た。
E5.生成物44の調製
Figure 2021528412

5−エトキシ−3−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 227939−23−3、0.10g、0.51mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.45mL、1.54mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(0.10g、0.51mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸留して乾燥させた。続いて、無水THF(1mL)を添加し、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.83mL、2.57mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで15時間撹拌した。NHCl satを添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機物層をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して化合物を得、これをDCM及び1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液中に希釈した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物44を得た。
E5.生成物45の調製
Figure 2021528412

無水DCM(2mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の溶液に5−フルオロ−6−メトキシニコチンアルデヒド(CAS 884494−73−9、0.83g、0.54mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.21mL、0.73mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.75mL、2.44mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物45を得た。
E9.生成物46及び47の調製
Figure 2021528412

チタン(IV)イソプロポキシド(2eq、0.29mL、0.90mmol)をrtで無水THF(2mL)中の中間体3(0.10g、0.45mmol)と1−(6−メトキシ−2−ピリジニル)−エタノン(CAS 21190−93−2、0.11g、0.73mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物を70℃で16時間撹拌した。続いて、更なるチタン(IV)イソプロポキシド(2eq、0.29mL、0.90mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(37mg、0.58mmol)を添加し、得られた混合物を70℃で更に20時間撹拌した。混合物をHOでクエンチし、EtOAcで希釈し、珪藻土のパッドで濾過した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中メタノール中アンモニアの7N溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて生成物を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOO溶液、57%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を減圧蒸発させて、黄色油として生成物46(26mg、15%)及び無色油として生成物47(22mg、13%)を得た。
E5.生成物48の調製
Figure 2021528412

無水DCM(2mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の溶液に5−メトキシピコリンアルデヒド(CAS 22187−96−8、0.074g、0.54mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.21mL、0.73mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.75mL、2.45mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物48を得た。
E9.生成物49、50及び51の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.05g、0.88mmol)を無水THF(3mL)中の中間体3(0.15g、0.73mmol)と、1−(6−エトキシ−2−ピリジニル)−エタノン(CAS 21190−90−9、0.18g、1.1mmol)と、チタン(IV)イソプロポキシド(0.43mL、1.47mmol)との撹拌溶液に添加し、反応混合物を70℃で20時間撹拌した。混合物をNaHCOのsat.溶液でクエンチし、EtOAcで希釈し、珪藻土のパッドで濾過した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中メタノール中アンモニアの7N溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて黄色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.25%NHHCOのHO溶液、46%のCHCNから36%の0.25%NHHCOのHO溶液、64%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物49(124mg、48%)を得た。生成物49をキラルSFCにより精製して(固定相:Chiralpak IC 5μm 250*21.2mm、移動相:82%CO、18%MeOH(0.3%iPrNH))、生成物50(48mg、18%)及び生成物51(43mg、16%)を得た。
E5.生成物52の調製
Figure 2021528412

無水DCM(2mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の溶液に6−メトキシピコリンアルデヒド(CAS 65873−72−5、0.074g、0.54mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.21mL、0.73mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.75mL、2.45mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物52(107mg、64%)を得た。
E5.生成物53の調製
Figure 2021528412

無水DCM(1mL)中の中間体3(0.05g、0.24mmol)の溶液に2−メトキシ−4−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 72716−87−1、0.050g、0.36mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.10mL、0.36mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(0.87mL、1.22mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物53(16mg、20%)を得た。
E9.生成物54及び55の調製
Figure 2021528412

チタン(IV)イソプロポキシド(0.36mL、1.23mmol)を封管中且つN下で無水THF(2mL)中の中間体3(0.12g、0.58mmol)と中間体108(0.16g、0.76mmol)との撹拌溶液に添加した。混合物をrtで15分間撹拌し、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.82g、1.29mmol)を添加した。この混合物を90℃で24時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)、対応する画分を回収し、減圧濃縮し、粗製物をRP HPLCで再度精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、46%のCHCNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、36%のCHCNまでの勾配)、所望の画分を回収し、減圧濃縮して、不純生成物54及び透明油として生成物55(34mg、14%)を得た。生成物54をRP HPLCにより再度精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、46%のCHCNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9 HO溶液、36%のCHCNまでの勾配)、所望の画分を回収し、減圧濃縮して、油として産生生成物54(40mg、17%)を得た。
E5.生成物56の調製
Figure 2021528412

無水DCM(1mL)中の中間体3(0.05g、0.24mmol)の溶液に6−イソプロポキシピリジン−2−カルバルデヒド(CAS 350697−31−31、0.060g、0.36mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.10mL、0.36mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(0.87mL、1.22mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物56(49mg、54%)を得た。
E5.生成物57及び58の調製
Figure 2021528412

無水DCM(2mL)中の中間体3(0.10g、0.49mmol)の溶液に6−メトキシ−3−メチル−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 123506−64−9、0.110g、0.73mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.21mL、0.73mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.75mL、2.45mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させ、残渣をsat NaHCOで希釈し、DCMで抽出して、黄色油として生成物57(17mg、10%)及び生成物58(17mg、10%)を得た。
E5.生成物59及び60の調製
Figure 2021528412

6−シクロプロピル−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 208111−24−4、0.12g、0.84mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.61mL、2.09mmol)をrt且つN下でDCM(3.25mL)中の中間体3(0.14g、0.69mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、これを0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(2.49mL、3.48mmol)、続いてTHF(0.7mL)を滴下した。混合物をこの温度で25分間、続いてrtで2時間撹拌した。混合物をsat NHClで処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ、アミノ官能化、DCM中MeOH 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して粘着性油を得、これをRP HPLCにより精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.25%NHHCOのHO溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCOのHO溶液、50%のCHCNまでの勾配)、画分を合わせて部分的に濃縮し、続いてHOで洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、生成物の混合物を得、これをRP HPLCにより再度精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.25%NHHCOのHO溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCOのHO溶液、50%のCHCNまでの勾配)、画分を合わせて部分的に濃縮し、続いてHOで洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、生成物59(4mg、2%)及び生成物60(3mg、1%)を得た。
E5.生成物61の調製
Figure 2021528412

無水DCM(1mL)中の中間体3(0.050g、0.24mmol)の溶液に6−(トリフルオロメチル)ピコリンアルデヒド(CAS 131747−65−4)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.10mL、0.37mmol)を添加し、反応混合物をrtで48時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(0.87mL、1.22mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物61(53mg、57%)を得た。
E4.生成物62の調製
Figure 2021528412

無水酢酸(0.03mL、0.29mmol)をrtでトルエン(3mL)中の中間体116(0.031g、0.099mmol)に添加した。混合物を100℃で1時間加熱した。混合物を減圧濃縮した。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。粗生成物を逆相により精製した(81%の[25mM NHHCO]−19%の[ACN:MeOH 1:1]から45%の[25mM NHHCO]−55%の[ACN:MeOH 1:1])。溶媒を減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、60℃で減圧濃縮した。溶媒を減圧蒸発して化合物を得、これをDCM中で希釈し、1,4−ジオキサン中のHClの4N溶液を添加した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物62(14mg、33%)を得た。
E1.生成物63の調製
Figure 2021528412

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.30g、1.45mmol)をDCM(5mL)中の中間体3(0.27g、0.96mmol)、中間体118(0.15g、0.96mmol)及びTEA(0.40mL、2.89mmol)の混合物に添加した。反応混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、HOを添加し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧濃縮した。得られた油をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中メタノール中アンモニアの7M溶液 0/100〜05/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油として生成物63(0.23g、67%)を得、これは、静置すると固化した。
E5.生成物64の調製
Figure 2021528412

中間体118(0.12g、0.73mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.43mL、1.45mmol)をrtで無水THF(1mL)中の中間体3(99mg、0.48mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで18時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.73mL、2.42mmol)、続いて無水THF(1mL)、を滴下し、反応混合物を0℃で15分間、続いてrtで1.5時間撹拌した。この混合物をrtで更に16時間撹拌した。NHCl sat.を添加し、混合物をDCMで抽出した(10mL×3回)。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して橙色油を得、これを逆相により精製した(70%の[25mM NHHCO]−30%の[ACN:MeOH 1:1]から27%の[25mM NHHCO]−73%の[ACN:MeOH 1:1])。溶媒を減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、混合物を60℃で減圧濃縮して、黄色油として生成物64(25mg、11%)を得た。
E5.生成物65の調製
Figure 2021528412

無水DCM(1mL)中の中間体3(0.50g、0.24mmol)の溶液に2−メトキシピリミジン−5−カルバルデヒド(CAS 90905−32−1、0.05g、0.36mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.10mL、0.36mmol)を添加し、反応混合物をrtで24時間撹拌した。続いて、反応を0℃に冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(0.87mL、1.22mmol)を滴下し、反応混合物を0℃で5分間、続いてrtで3.5時間撹拌した。続いて、NHClの飽和溶液を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた混合物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物65(37mg、44%)を得た。
E5.生成物66、67及び68の調製
Figure 2021528412

中間体65を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物66を調製した。キラルSFCによって実施された精製(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:50%のCO、50%のEtOH/iPrOH50/50v/v混合物(+0.3%iPrNH))により、不純生成物67及び生成物68が得られ、これらをDCM中に溶解させ、NaHCOのsat solで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧濃縮して、生成物67(35mg、35%)及び不純生成物68を得、不純生成物68をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解させ、NaHCOのsat solで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧濃縮して、白色ワックスとして生成物68(9mg、9%)を得た。
E5.生成物69の調製
Figure 2021528412

中間体5を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物69を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜3/97)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として生成物69(114mg、67%)を得た。
E6.生成物70の調製
Figure 2021528412

中間体8を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物70を調製した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7N溶液 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体として生成物70(113mg、84%)を得た。
E5.生成物71の調製
Figure 2021528412

中間体8を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物71を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜3/97)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。残渣をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:40%の0.25%NHHCOのHO溶液、60%のCHCNから23%の0.25%NHHCOのHO溶液、77%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物71(103mg、65%)を得た。
E6.生成物72の調製
Figure 2021528412

中間体11を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物72を調製した。残渣を、最初にISOLUTE SCX2カートリッジを用いたイオン交換クロマトグラフィーにより、最初にメタノールで、続いてメタノール中のアンモニア7M溶液で溶出して精製して黄色膜を得、これをジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物72(33mg、62%)を得た。
E5.生成物73の調製
Figure 2021528412

中間体11及び6−メトキシ−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 54221−96−4)を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物73を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して得、これをRP HPLCにより再精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物73(69mg、40%)を得た。
E5.生成物74の調製
Figure 2021528412

中間体11を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物74を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中メタノール中アンモニアの7N溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて不純生成物を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.25%NHHCOのHO溶液、46%のCHCNから36%の0.25%NHHCOのHO溶液、64%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を部分的に減圧濃縮した。水相をEtOAcで抽出し、分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として生成物74(92mg、72%)を得た。
E6.生成物75の調製
Figure 2021528412

中間体14を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物75を調製した。反応を濃縮乾固させ、残渣を、最初にISOLUTE SCX2カートリッジを用いたイオン交換クロマトグラフィーにより、最初にメタノールで、続いてメタノール中のアンモニア7M溶液で溶出して精製し、所望の画分を回収し、蒸発させて残渣を得、これをRP HPLCにより精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:90%の0.25%NHHCOのHO溶液、10%のCHCNから65%の0.25%NHHCOのHO溶液、35%のCHCNまでの勾配)、白色固体として不純生成物を得、これをNaHCO飽和溶液及びEtOAcで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、白色固体として生成物75(45mg、45%)を得た。
E5.生成物76の調製
Figure 2021528412

中間体14を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物76を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して残渣を得、これをRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物76(85mg、49%)を得た。
E5.生成物77の調製
Figure 2021528412

中間体18を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物78を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して残渣を得、これをRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物77(55mg、28%)を得た。
E5.生成物78の調製
Figure 2021528412

中間体20及び6−メトキシ−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 54221−96−4)を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物78を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して残渣を得、これをRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:35%の0.25%NHHCOのHO溶液、65%のCHCNから5%の0.25%NHHCOのHO溶液、95%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物78(15mg、10%)を得た。
E5.生成物79の調製
Figure 2021528412

中間体20を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物79を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して残渣を得、これをRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物79(75mg、47%)を得た。
E6.生成物80の調製
Figure 2021528412

中間体70を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物80を調製した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7N溶液 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して残渣を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから0%の0.25%NHHCOのHO溶液、100%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解させ、NaHCOのsat solで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧濃縮して生成物を得、これをDIPEでトリチュレートし、濾過し、減圧濃縮して、白色固体として生成物80(18mg、21%)を得た。
E5.生成物81の調製
Figure 2021528412

中間体25を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物81を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物81(105mg、62%)を得た。
E5.生成物82の調製
Figure 2021528412

中間体28を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物82を調製した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7N溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色油としてmllinare_7143_1を得た。
E6.生成物83の調製
Figure 2021528412

中間体71を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物83を調製した。残渣を逆相により精製した(95%の[65mM NHOAc+ACN(90:10)]−5%の[MeCN:MeOH(1:1)]から63%の[65mM NHOAc+ACN(90:10)]−37%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、溶媒を減圧濃縮した。ACN及びMeOHを60℃で減圧濃縮し、粗製物をDCMで抽出し(10mL×3回)、有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて残渣を得、これを逆相により精製した(95%の[25mM NH4HCO3]−5%の[MeCN:MeOH(1:1)]から63%の[25mM NHHCO]−37%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、溶媒を減圧濃縮した。ACN及びMeOHを60℃で減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、減圧濃縮して白色発泡体を得、これをDCM中に取り込み、1,4−ジオキサン中の4N HClの溶液で処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過し、乾燥させて、白色固体として生成物83(46mg、78%)を得た。
E13.生成物84及び85の調製
Figure 2021528412

を1,4−ジオキサン(6mL)中の4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(0.10g、0.56mmol)の溶液を通してバブリングした。続いて、ナトリウムtert−ブトキシド(0.15g、0.59mmol)、Dave−Phos(22mg、0.056mmol)及びPddba(26mg、0.028mmol)を、密閉管中でNをバブリングする間にrtで1,4−ジオキサン(6mL)中の4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(CAS 5093−0−9、0.10g、0.56mmol)の撹拌溶液に添加した。中間体122(0.026g、0.028mmol)を添加し、100℃の加熱した浴中でこの混合物を終夜撹拌した。混合物をEtOAc及び0.5mLのNHCl sat.で希釈し、珪藻土のパッドで濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物を逆相により精製した(95%のHO[0.1%TFA]−5%の[ACN]から63%のHO[0.1%TFA]−37%の[ACN])。所望の画分を回収し、NaHCOsat.で中和し、減圧濃縮した。塩を除去するために、これを逆相により再度精製した(95%の[HO(25mM NHHCO)−5%の[ACN]から0%の[HO(25mM NHHCO)]−100%の[ACN)])。所望の画分を回収し、有機溶媒を濃縮して、無色の粘着性固体として不純生成物84及び85を得た。これらの材料をDCMに取り込み、2eqの1.4−ジオキサン中HCl 4Nで処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物84(45mg、18%)及び白色固体として生成物85(70mg、29%)を得た。
E5.生成物86の調製
Figure 2021528412

中間体43を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物86を調製した。粗製物を逆相により精製した(72%の(HO 25mM NHHCO)−28%のMeCN−MeOHから36%のHO(25mM NHHCO)−64%のMeCN−MeOH)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して無色の粘着性固体を得、これをDCMに取り込んで、2eqの1.4−ジオキサン中のHCl 4Nで処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物86を得た。
E6.生成物87の調製
Figure 2021528412

中間体72を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物87を調製した。粗生成物を逆相により精製した(90%の[25mM NHHCO]−10%の[MeCN:MeOH(1:1)]から54%の[25mM NHHCO]−46%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、溶媒を減圧濃縮した。ACN及びMeOHを60℃で減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を添加し、減圧濃縮して白色発泡体を得、これをDCM中に取り込み、2eqの1,4−ジオキサン中のHCl 4Nで処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物87(60mg、43%)を得た。
E13.生成物88及び89の調製
Figure 2021528412

中間体45を出発原料として使用して、生成物84及び85の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物88及び89を調製した。粗生成物を逆相により精製した(95%のHO[0.1%TFA]−5%の[MeOH]から63%のHO[0.1%TFA]−37%の[MeOH])。所望の画分を回収し、NaHCOsat.で中和し、減圧濃縮した。塩を除去するために、逆相により再度精製した(95%の[HO(25mM NHHCO)−5%の[ACN]から0%の[HO(25mM NHHCO)]−100%の[ACN)])。所望の画分を回収し、有機溶媒を濃縮して、無色の粘着性固体として不純生成物88及び89を得た。これらの材料をDCMに取り込み、2eqの1.4−ジオキサン中HCl 4Nで処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物88(44mg、18%)及び白色固体として生成物89(66mg、27%)を得た。
E13.生成物90の調製
Figure 2021528412

中間体45を出発原料として使用して、生成物84及び85の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物90を調製した。粗生成物を逆相により精製した(95%のHO[0.1%TFA]−5%の[MeOH]から63%のHO[0.1%TFA]−37%の[MeOH])。所望の画分を回収し、NaHCOsat.で中和し、減圧濃縮して残渣を得、これを逆相により再度精製した(95%の[HO(25mM NHHCO)−5%の[ACN]から0%の[HO(25mM NHHCO)]−100%の[ACN)])。所望の画分を回収し、有機溶媒を濃縮して無色の粘着性固体を得た。この材料をDCMに取り込み、1eqの1.4−ジオキサン中HCl 4Nで処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物90(41mg、13%)を得た。
E6.生成物91の調製
Figure 2021528412

中間体73を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物91を調製した。粗製材料をクロマトグラフィーにより精製した(シリカ、DCM中DCM/MeOH(9:1) 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色発泡体として得た。粗生成物をジエチルエーテルでトリチュレートし、固体を濾過し、乾燥させて白色固体を得、これを逆相により精製した(72%の[25mM NHHCO]−28%の[MeCN:MeOH(1:1)]から36%の[25mM NHHCO]−64%の[MeCN:MeOH(1:1)])。溶媒を60℃で減圧濃縮し、ACN(10mL×3回)を減圧濃縮して、白色発泡体として生成物91(62mg、66%)を得た。
E14.生成物92、93、94及び95の調製
Figure 2021528412

中間体123(0.14g、0.33mmol)及びトリメチルボロキシン(CAS823−96−1、0.055mL、0.39mmol)を封管中、100℃のN下で1,4−ジオキサン(5mL)中のKPO(0.104g、0.49mmol)と、X−Phos(16mg、0.033mmol)と、Pd(dba)(15mg、0.033mmol)との混合物に添加した。混合物をrtに冷却し、KPO(0.026g、0.12mmol)、Pd(dba)(4mg、0.004mmol)、X−Phos(4mg、0.008mmol)及びトリメチルボロキシン(12mg、0.098mmol)をN下で添加し、混合物を100℃の封管中で4時間撹拌した。混合物をrtに冷却し、水及びAcOEtを添加した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜50/50)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色固体を得た。混合物を逆相により精製した(95%の[0.1%HCOOH]−5%の[ACN:MeOH 1:1]から63%の[0.1%HCOOH]−37%の[ACN:MeOH 1:1])。所望の画分を回収し、pHが塩基性になるまで混合物にNaHCOを添加した。ACN及びMeOHを濃縮し、混合物をDCMで抽出した(12mL×3回)。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。ジエチルエーテル(3mL)を添加し、溶媒を減圧濃縮して、生成物の混合物を得、これを、キラルSFCを介して精製して(固定相:Lux Cellulose−2 5μm 250*21.2mm、移動相:85%CO、15%iPrOH(0.3%iPrNH))、淡黄色油として生成物92(11mg、14%)及び生成物93(14mg、18%)を得た。更に、キラルSFCを介した精製(固定相:CHIRACEL OJ−H 5μm 250*20mm、移動相:88%CO、12%iPrOH(0.3%iPrNH))により、生成物94(11mg、14%)及び生成物95(10mg、13%)を得た。
E9.生成物96の調製
Figure 2021528412

中間体48を出発原料として使用して、生成物41及び42の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物96を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中DCM/MeOH(9:1) 0/100〜60/40)。所望の画分を回収し、濃縮して黄色油を得、これを逆相により精製した(95%の[0.1% HCOOH]−5%の[MeCN:MeOH(1:1)]から63%の[0.1%HCOOH]−37%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、pHが塩基性になるまでNaHCOsat.を添加し、濃縮して生成物を得、これを逆相により精製した(38%の[25mM NHHCO]−62%の[MeCN:MeOH(1:1)]から0%の[25mM NHHCO]−100%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、溶媒を減圧濃縮した。ACN(15mL×3回)を添加し、溶媒を減圧蒸発させて黄色油として得、これをDCMに取り込み、2eqの1.4−ジオキサン中HCl 4Nで処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートし、濾過し、乾燥させて、白色固体として生成物96(107mg、43%)を得た。
E6.生成物97の調製
Figure 2021528412

中間体126を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物97を調製した。粗生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:90%の0.25%NHHCOのHO溶液、10%のCHCNから65%の0.25%NHHCOのHO溶液、35%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、発泡体として生成物96(114mg、96%)を得た。
E9.生成物98の調製
Figure 2021528412

中間体48を出発原料として使用して、生成物41及び42の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物98を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中メタノール中アンモニアの7N溶液 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて不純生成物を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を部分的に減圧濃縮した。水相をEtOAcで抽出し、分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として生成物98(38mg、35%)を得た。
E5.生成物99の調製
Figure 2021528412

チタン(IV)イソプロポキシド(0.23mL、0.79mmol)をrt及びN下で無水DCM(2.3mL)中の中間体39(0.10g、0.53mmol)と5−フルオロ−2−メトキシイソニコチンアルデヒド(CAS884495−00−5、0.098g、0.63mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。続いて、混合物を0℃で冷却し、THF:トルエン中の臭化メチルマグネシウムの1.4M溶液(1.9mL、2.66mmol)を滴下した。混合物をこの温度で15分間、続いてrtで2時間撹拌した。混合物をsat.NHClで処理し、DCMで抽出した。相を珪藻土のパッドで濾過し、続いて有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜60/40)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて無色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を部分的に減圧濃縮した。水相をEtOAcで抽出し、分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて黄色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を部分的に減圧濃縮した。水相をEtOAcで抽出し、分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物99(48mg、26%)を得た。
E9.生成物100の調製
Figure 2021528412

中間体31を出発原料として使用して、生成物41及び42の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物100を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中NHの7N溶液 0/100〜3/97)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色がかった油として生成物100(110mg、61%)を得た。
E11.生成物101の調製
Figure 2021528412

中間体124(0.042g、0.25mmol)及びチタン(IV)イソプロポキシド(0.10mL、0.36mmol)をDCE(0.96mL)中の中間体33(0.05g、0.24mmol)の溶液に添加し、反応混合物を80℃で4時間撹拌した。続いて、反応をrtに冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.29mmol)を添加して、混合物を終夜撹拌した。続いて、NaHCOの飽和溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)、白色発泡体として生成物101(12mg、14%)を得た。
E5.生成物102の調製
Figure 2021528412

中間体33を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物102を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて黄色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を部分的に減圧濃縮した。水相をEtOAcで抽出し、分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて黄色油を得、これをRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を部分的に減圧濃縮した。水相をEtOAcで抽出し、分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物102(16mg、9%)を得た。
E11.生成物103の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(36mg、0.58mmol)をrtで無水THF(2mL)中の中間体33(0.10g、0.48mmol)と中間体125(0.103g、0.58mmol)とチタン(IV)イソプロポキシド(0.58mL、0.97mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物を70℃で16時間撹拌した。混合物をHOで処理し、EtOAcで抽出した。相を珪藻土のパッドで濾過し、続いて有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。残渣をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 50×150mm 5μm、移動相:84%の0.25%NHHCOのHO溶液、16%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜7/93)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、油として生成物103(67mg、37%)を得た。
E6.生成物104、105及び106の調製
Figure 2021528412

中間体127を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物104を調製した。残渣を、ISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にメタノールで溶出して、このメタノールを廃棄し、続いてメタノール中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。濾液を減圧濃縮して、白色発泡体として生成物104(85mg、77%)を得た。精製は、キラルSFCにより実施し(固定相:CHIRALPAK)、ベージュ色発泡体として生成物105(33mg、30%)及び生成物106(36mg、33%)を得た。
E5.生成物107、108及び109の調製
Figure 2021528412

中間体35を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物109を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中酢酸エチル 50/50〜100/0及び酢酸エチル中メタノール 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、淡褐色油として生成物107(126mg、71%)を得た。精製は、アキラルSFCにより実施し(固定相:CHIRALPAK IC 5μm 250*30mm、移動相:93%のCO、7%のiPrOH(0.3%のiPrNH))、生成物108(47mg、26%)及び不純生成物109を得、不純生成物109を、分取LCを介して精製し(固定相:不定形ベアシリカ40g、移動相:0.3%のNHOH、95%のDCM)、淡褐色油として生成物109(28mg、16%)を得た。
E6.生成物110、111及び112の調製
Figure 2021528412

中間体128を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物110を調製した。残渣を、ISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にメタノールで溶出してこのメタノールを廃棄し、続いてメタノール中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。濾液を減圧濃縮して、白色発泡体として生成物110(70mg、74%)を得た。精製は、キラルSFCにより実施して(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:50%CO、50%EtOH(0.3%iPrNH))、ベージュ色発泡体として生成物111(33mg、35%)及び生成物112(34mg、36%)を得た。
E5.生成物113、114及び115の調製
Figure 2021528412

中間体37を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物113を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中酢酸エチル 50/50〜100/0及び酢酸エチル中メタノール 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、褐色油として生成物113(124mg、69%)を得た。精製は、キラルSFCにより実施して(固定相:Lux−Cellulose−4 5μm 250*21.2mm、移動相:80%CO、20%MeOH(0.3%iPrNH))、淡褐色油として生成物114(54mg、30%)及び生成物115(43mg、24%)を得た。
E6.生成物116の調製
Figure 2021528412

中間体74を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物116を調製した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7N溶液 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、クリーム色固体として生成物116(48mg、43%)を得た。
E6.生成物117の調製
Figure 2021528412

中間体131を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物117を調製した。粗生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、発泡体として生成物117(55mg、51%)を得た。
E5.生成物118の調製
Figure 2021528412

中間体133を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物118を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させ、残渣をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.25%NHHCOのHO溶液、46%のCHCNから36%の0.25%NHHCOのHO溶液、64%のCHCNまでの勾配)。有機溶媒を減圧蒸発させ、水層をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。残渣をジエチルエーテル中に溶解させ、ジエチルエーテル中2N HCl溶液を添加した。混合物をrtで2時間撹拌し、続いて溶媒を減圧蒸発させた。残渣をジエチルエーテルでトリチュレートし、淡褐色固体として生成物118(36mg、18%)を得た。
E9.生成物119の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 25895−60−7;0.028g、0.36mmol)をMeOH中の中間体51(0.066g、0.26mmol)と中間体135(0.068g、0.31mmol)と酢酸(0.029mL、0.52mmol)との撹拌溶液に添加した。混合物をrtで18時間撹拌し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をRP−HPLCにより精製した(81%の[25mM NHHCO]−19%の[MeCN:MeOH(1:1)]から45%の[25mM NHHCO]−55%の[MeCN:MeOH(1:1)])。所望の画分を回収し、減圧濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、1,4−ジオキサン中の4N HCl溶液で処理し、その塩酸塩に変換した。固体を濾別し、DIPEでトリチュレートして、白色固体として生成物119(37mg、36%)を得た。
E6.生成物120の調製
Figure 2021528412

TFA(0.76mL、9.96mmol)を中間体139(0.14g、0.28mmol)に添加した。この混合物をrtで16時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、残渣をDCMに溶解させ、sat NaCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:67%の0.25%NHHCO水溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCO水溶液、50%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物120(45mg、28%)を得た。
E5.生成物121の調製
Figure 2021528412

中間体139及び6−メトキシ−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 54221−96−4)を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物121を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;EtOAc中MeOH 0/100〜10/90)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより再精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.25%NHHCOのHO溶液、46%のCHCNから36%の0.25%NHHCOのHO溶液、64%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物121(120mg、77%)を得た。
E6.生成物122の調製
Figure 2021528412

中間体140を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物122を調製した。粗生成物をISOLUTE SCX2カートリッジにより、最初にEtOHで、続いてEtOH中のアンモニアの7M溶液で溶出して精製した。残渣をジエチルエーテルでトリチュレートして、灰白色固体として生成物122(33mg、66%)を得た。
E9.生成物123の調製
Figure 2021528412

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.024g、0.39mmol)をN下で無水DCM(1mL)中の中間体142(0.098g、0.32mmol)と、1−(3−フルオロ−6−メトキシ−2−ピリジニル)−エタノン(CAS 1785479−37−9、0.063g、0.42mmol)と、チタン(IV)イソプロポキシド(0.064mL、0.42mmol)との撹拌溶液に添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。続いて、水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより再び精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)、黄色油として生成物123(31mg、24%)を得た。
E9.生成物124の調製
Figure 2021528412

中間体144を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物124を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより再び精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.25%NHHCOのHO溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCOのHO溶液、50%のCHCNまでの勾配)、無色油として生成物124(36mg、36%)を得た。
E9.生成物125の調製
Figure 2021528412

中間体146を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物125を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより再び精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCOのHO溶液、57%のCHCNまでの勾配)、生成物125(40mg、36%)を得た。
E9.生成物126の調製
Figure 2021528412

中間体148を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物126を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより再び精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:54%の0.25%NHHCOのHO溶液、46%のCHCNから36%の0.25%NHHCOのHO溶液、64%のCHCNまでの勾配)、生成物126(29mg、16%)を得た。
E9.生成物127の調製
Figure 2021528412

中間体150を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物127を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として生成物127(132mg、55%)を得た。
E6.生成物128の調製
Figure 2021528412

中間体153を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物128を調製した。粗生成物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCOのHO溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCOのHO溶液、40%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、発泡体として生成物128(80mg、63%)を得た。
E5.生成物129の調製
Figure 2021528412

6−メトキシ−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 54221−96−4)及び中間体33を出発原料として使用して、生成物99の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物129を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(アミノ官能化シリカ;DCM中MeOH 0/100〜4/96)。所望の画分を回収し、減圧濃縮し、粘着性油として生成物129(108mg、82%)を得た。
E5.生成物130の調製
Figure 2021528412

中間体33を出発原料として使用して、生成物99の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物130を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより更に精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:47%の0.25%NHHCOのHO溶液、53%のCHCNから30%の0.25%NHHCOのHO溶液、70%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、有機溶媒を減圧蒸発させた。水層をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、無色油として生成物130(92mg、75%)を得た。
E6.生成物131の調製
Figure 2021528412

中間体33及び154を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物131を調製した。粗生成物を、ISOLUTE SCX2カートリッジにより、最初にMeOHで、続いてMeOH中のアンモニアの7M溶液で溶出して精製し、白色固体として生成物131(71mg、77%)を得た。
E5.生成物132の調製
Figure 2021528412

中間体33及び157を出発原料として使用して、生成物99の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物132を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、残渣をRP HPLCにより更に精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCOのHO溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCOのHO溶液、43%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、有機溶媒を減圧蒸発させた。水層をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物132(41mg、24%)を得た。
E5.生成物133の調製
Figure 2021528412

中間体33を出発原料として使用して、生成物99の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物133を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、減圧蒸発させて、黄色がかった油として生成物133(16mg、19%)を得た。
E5.生成物134の調製
Figure 2021528412

中間体3及びN−(5−ホルミル−2−チエニル)アセトアミド(CAS 31167−35−8)を出発原料として使用して、生成物30の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物134を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)、所望の画分を回収し、減圧濃縮し、残渣をRP HPLCにより精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:90%の0.25%NHHCO水溶液、10%のCHCNから65%の0.25%NHHCO水溶液、35%のCHCNまでの勾配)、続いてRP HPLCにより再精製し(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCNまでの勾配)、クリーム色の粘着性固体として化合物134(30mg、16%)を得た。
E1.生成物135の調製
Figure 2021528412

中間体3及び158を出発原料として使用して、生成物1の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物135を調製した。生成物をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:90%の0.25%NHHCO水溶液、10%のCHCNから65%の0.25%NHHCO水溶液、35%のCHCN)、無色油として化合物135(52mg、44%)を得、これは、静置すると結晶化した。
E5.生成物136の調製
Figure 2021528412

中間体3及び158を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物136を調製した。生成物をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCO水溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCO水溶液、40%のCHCN)、淡黄色油として化合物136(13mg、9%)を得た。
E5.生成物137の調製
Figure 2021528412

中間体23を出発原料として使用して、生成物7の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物137を調製した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7M溶液 0/100〜30/70)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、黄色油として化合物137(75mg、43%)を得た。
E6.生成物138の調製
Figure 2021528412

中間体159を出発原料として使用して、生成物12及び13の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物138を調製した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中のアンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、白色固体として化合物138(76mg、54%)を得た。
E3.生成物139の調製
Figure 2021528412

中間体160を出発原料として使用して、生成物120の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物139を調製した。生成物を、ISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にMeOHで、続いてMeOH中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより精製し、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:80%の0.25%NHHCO水溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCO水溶液、40%のCHCN)、無色油として化合物139(69mg、67%)を得た。
E9.生成物140の調製
Figure 2021528412

中間体162を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物140を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.25%NHHCO水溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCO水溶液、40%のCHCN)、無色油として化合物140(107mg、35%)を得た。
E9.生成物141の調製
Figure 2021528412

中間体164を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物141を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、無色油として化合物141(177mg、51%)を得た。
E9.生成物142の調製
Figure 2021528412

中間体166を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物142を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCO水溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCO水溶液、57%のCHCN)、黄色油として化合物142(65mg、24%)を得た。
E9.生成物143の調製
Figure 2021528412

中間体168を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物143を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、黄色油として化合物143(70mg、26%)を得た。
E9.生成物144の調製
Figure 2021528412

中間体170を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物144を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、黄色油として化合物144(80mg、34%)を得た。
E9.生成物145の調製
Figure 2021528412

中間体172を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物145を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:60%の0.25%NHHCO水溶液、40%のCHCNから43%の0.25%NHHCO水溶液、57%のCHCN)、黄色油として化合物145(105mg、34%)を得た。
E9.生成物146の調製
Figure 2021528412

中間体174を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物146を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;ヘプタン中EtOAc 0/100〜20/80)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、無色油として化合物146(57mg、43%)を得た。
E9.生成物147の調製
Figure 2021528412

中間体176を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物147を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、化合物147(140mg、28%)を得た。
E9.生成物148の調製
Figure 2021528412

中間体178を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物148を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、無色油として化合物148(30mg、27%)を得た。
E9.生成物149の調製
Figure 2021528412

中間体180を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物149を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、無色油として化合物149(35mg、7%)を得た。
E9.生成物150の調製
Figure 2021528412

中間体182を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物150を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、無色油として化合物150(82mg、34%)を得た。
E9.生成物151の調製
Figure 2021528412

中間体184を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物151を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、黄色油として化合物151(26mg、20%)を得た。
E9.生成物152、153及び154の調製
Figure 2021528412

中間体186を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物152を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:67%の0.25%NHHCO水溶液、33%のCHCNから50%の0.25%NHHCO水溶液、50%のCHCN)、無色油として化合物152(90mg、29%)を得た。精製は、アキラルSFC(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250×30mm、移動相:85%のCO、15%のEtOH(0.3%のiPrNH))、続いてアキラルSFC(固定相:CYANO 6μm 150×21.2mm、移動相:85%CO、15%MeOH(0.3%iPrNH))を介して実施して、生成物153(31mg、30%)及び生成物154(15mg、24%)を得た。
E9.生成物155、156及び157の調製
Figure 2021528412

中間体188を出発原料として使用して、生成物123の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物155を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜5/95)、続いてRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:75%の0.25%NHHCO水溶液、25%のCHCNから57%の0.25%NHHCO水溶液、43%のCHCN)、無色油として化合物155(30mg、25%)を得た。精製を、キラルSFCを介して実施して(固定相:Lux−amylose−2 5μm 250×21.2mm、移動相:85%CO、15%EtOH(0.3%iPrNH))、生成物156(11mg、9%)及び生成物157(10mg、24%)を得た。
E9.生成物158の調製
Figure 2021528412

酢酸パラジウム(II)(CAS 3375−31−3、2.1mg、0.009mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(CAS 161265−03−8、12mg、0.02mmol)及び炭酸セシウム(CAS 534−17−8、151mg、0.46mmol)を窒素下で1,4−ジオキサン(5mL)中のアセトアミド(CAS 60−35−5、27mg、0.46mmol)と中間体191(100mg、0.23mmol)との撹拌溶液に添加した。反応混合物をNで脱気し、94℃で終夜撹拌した。Pd(dba)(CAS 51364−51−3、8.5mg、0.009mmol)及び9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(CAS 161265−03−8、12mg、0.021mmol)を窒素下で1,4−ジオキサン(5mL)に添加し、この混合物を40℃で20分間撹拌した。この溶液を反応混合物に添加し、95℃で終夜加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH(10:1) 0/100〜100/0)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させた。この材料を逆相のために精製した(72%の(HO 25mM NHHCO)−28%のMeCN−MeOHから36%のHO(25mM NHHCO)−64%のMeCN−MeOH)。所望の画分を回収し、減圧濃縮して、無色粘着性固体を得た。材料をDCMに取り込み、2eqの1,4−ジオキサン中のHClの4n溶液(0.030mL)で処理した。溶媒を減圧蒸発させ、生成物をジエチルエーテルでトリチュレートして、白色固体として生成物158(25mg、24%)を得た。
E4.生成物159の調製
Figure 2021528412

封管中においてN下でTFA(CAS 76−05−1、0.06mL、0.78mmol)をDCM(1.2mL)中の中間体195(65mg、0.16mmol)の撹拌溶液に添加した。この混合物をrtで17時間撹拌した。続いて、更なるTFA(CAS 76−05−1、0.12mL、1.57mmol)を添加し、混合物をrtで24時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、粗製物をDCM(1.6mL)に溶解して処理し、0℃に冷却し、EtN(CAS 121−44−8、0.12mL、0.73mmol)及び塩化アセチル(CAS 75−36−5、0.015mL、0.21mmol)を添加した。混合物を0℃で5分間撹拌し、rtで2.5時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO溶液で処理し、更なるDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗製物をRP HPLCにより精製した(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:80%の0.25%NHHCO水溶液、20%のCHCNから60%の0.25%NHHCO水溶液、40%のCHCNまでの勾配)。所望の画分を回収し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させて、淡紫色油として生成物159(8mg、14%)を得た。
E9.生成物160の調製
Figure 2021528412

6−メトキシ−3−メチル−2−ピリジンカルボキシアルデヒド(CAS 123506−64−9、55mg、0.37mmol)をDCE(2mL)中の中間体3(0.05g、0.49mmol)の溶液に添加し、反応混合物をrtで1時間撹拌した。続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(CAS 56553−60−7、114mg、0.54mmol)を添加し、反応混合物をrtで20時間撹拌した。続いて、飽和NaHCO溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(シリカ;DCM中MeOH中アンモニアの7M溶液 0/100〜2/98)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧蒸発させて、黄色油として生成物160(83mg、66%)を得た。
E9.生成物161の調製
Figure 2021528412

中間体200を出発原料として使用して、生成物158の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物161を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜15/85)、黄色油として化合物161(111mg、45%)を得た。
E9.生成物162の調製
Figure 2021528412

中間体201を出発原料として使用して、生成物158の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物162を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜5/95)、無色油として化合物162(124mg、61%)を得た。
E6 生成物163の調製
Figure 2021528412

中間体207を出発原料として使用して、生成物10の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物163を調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(シリカ;DCM中MeOH 0/100〜3/98)、白色発泡体として生成物163(17mg、34%)を得た。
E6 生成物164の調製
Figure 2021528412

中間体210を出発原料として使用して、生成物10の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物164を調製した。粗生成物を、ISOLUTE SCX2カートリッジを用いて、最初にメタノールで溶出してこのメタノールを廃棄し、続いてメタノール中のアンモニアの7M溶液で溶出するイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。濾液を減圧濃縮して、無色油として生成物164(5mg、11%)を得た。
E6 生成物165の調製
Figure 2021528412

中間体213を出発原料として使用して、生成物10の合成に関して記載されたものと同様の手順に従い、生成物165を調製した。粗生成物をRP HPLCにより精製して(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:81%の0.1%NHCOH/NHOH pH9水溶液、19%のCHCNから64%の0.1%NHCOH/NHOH pH9水溶液、36%のCHCNまでの勾配)、生成物165(8mg、84%)を得た。
分析の部
融点
値は、ピーク値であり、この分析方法に一般的に付随する実験上の不確実性を伴って得られる。Mettler Toledo MP50:多くの化合物について、融点は、開放毛細管に入れてMettler Toledo MP50で求めた。融点は、10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度は、300℃であった。融点データは、デジタル表示装置から読み取り、ビデオ録画システムで確認した。
DSC823e:いくつかの化合物について、融点をDSC823e(Mettler−Toledo)装置で決定した。融点は、10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度を300℃とした。値は、ピーク値である。
LCMS
一般手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、各方法に明記したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器又はUV検出器及びカラムを使用して実施した。必要に応じて、追加の検出器を含めた(下記の方法の表を参照されたい)。
カラムからの流れを、大気圧イオン源を備えて構成された質量分析計(MS)に導入した。イオンを得、化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)及び/又は正確な質量モノアイソトピック分子量の同定を可能にするための調整パラメータ(例えば、スキャン範囲、ドウェル時間など)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。データ収集は、適当なソフトウェアで実施した。
化合物は、それらの実験保持時間(R)及びイオンによって表される。データの表に別段記載されていなければ、報告された分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)及び/又は[M−H](脱プロトン化分子)に対応する。複数の同位体パターンを有する分子(Br、Clなど)について、報告される値は、最も低い同位体質量について得られた値である。全ての結果は、使用される方法に通常付随する実験的不確実性を伴って得られた。
本明細書では、これ以後、「SQD」は、シングル四重極検出器、「MSD」は、質量選択検出器、「QTOF」は、四重極−飛行時間、「rt」は、室温、「BEH」は、架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド、HSS」は、高強度シリカ、「CSH」は、荷電表面ハイブリッド、「UPLC」は、超高速液体クロマトグラフィー、「DAD」は、ダイオードアレイ検出器である。
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
旋光度
旋光度は、ナトリウムランプを備えるPerkin−Elmer341旋光計で測定し、以下のとおり報告した:[α](λ、cg/100mL、溶媒、T℃)。
[α]λ =(100α)/(l×c):式中、lは、経路長(単位:dm)であり、cは、温度T(℃)及び波長λ(単位:nm)における試料の濃度(単位:g/100ml)である。使用した光の波長が589nm(ナトリウムDライン)である場合、シンボルDを代わりに使用し得る。旋光度のサイン(+又は−)は、常に与えられるはずである。この等式を使用する場合、濃度及び溶媒は、常に旋光度後の括弧内に提供される。旋光度は、度を使用して報告され、濃度の単位は、記載されない(g/100mLであると仮定する)。
Figure 2021528412
Figure 2021528412
SFCMS法
SFC−MS法のための一般手順
SFC測定は、二酸化炭素(CO)及びモディファイアを送るバイナリポンプ、オートサンプラ、カラムオーブン、400barまでの高圧に耐える高圧フローセルを備えたダイオードアレイ検出器で構成される分析超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して行った。質量分析計(MS)を用いて構成された場合、カラムからの流れは、(MS)に移動された。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、スキャン範囲、ドウェル時間など)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。データ収集は、適当なソフトウェアで実施した。
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
NMR
いくつかの化合物について、H NMRスペクトルを、300MHz Ultrashieldマグネットを備えているBruker Avance III、400MHzで運転するBruker DPX−400分光器、500MHzで運転するBruker Avance I、360MHzで運転するBruker DPX−360又は600MHzで運転するBruker Avance 600分光器上でクロロホルム−d(重水素化クロロホルム、CDCl)又はDMSO−d(重水素化DMSO、ジメチル−d6スルホキシド)を溶媒として用いて記録した。化学シフト(δ)を、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)に対して百万分率(ppm)単位で報告する。
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
薬理学的実施例
1)OGA − 生化学的アッセイ
本アッセイは、O−GlcNAcアーゼ(OGA)とも称される組換え体ヒト髄膜腫発現抗原5(MGEA5)によるフルオレセインモノ−β−D−N−アセチル−グルコサミン(FM−GlcNAc)の加水分解の阻害に基づく(Mariappa et al.2015,Biochem J 470:255)。加水分解FM−GlcNAc(Marker Gene technologies、カタログ番号M1485)は、β−D−N−グルコサミン酢酸塩及びフルオレセインの形成をもたらす。後者の蛍光は、励起波長485nm及び発光波長538nmで測定され得る。酵素活性の増大は、蛍光シグナルの増大をもたらす。全長OGA酵素をOriGeneで購入した(カタログ番号TP322411)。酵素を25mM Tris.HCl、pH7.3、100mMグリシン、10%グリセロール中において−20℃で保存した。Thiamet G及びGlcNAcStatinを基準化合物として試験した(Yuzwa et al.2008 Nature Chemical Biology 4:483;Yuzwa et al.2012 Nature Chemical Biology 8:393)。本アッセイは、0.005%のTween−20を加えた200mMのクエン酸/リン酸緩衝液中で実施された。35.6gのNaHPO2HO(Sigma、#C0759)を1Lの水に溶解させて、200mMの溶液を得た。19.2gのクエン酸(Merck、#1.06580)を1Lの水に溶解させて、100mMの溶液を得た。リン酸ナトリウム溶液のpHをクエン酸溶液で7.2に調整した。反応を停止するための緩衝液は、500mMの炭酸緩衝液(pH11.0)からなる。734mgのFM−GlcNAcを5.48mLのDMSOに溶解して250mMの溶液を得、これを−20℃で保管した。OGAは、濃度2nMで、FM−GlcNAcは、最終濃度100μMで使用した。希釈物をアッセイ緩衝液中で調製した。
DMSOに溶解された50nlの化合物をBlack Proxiplate TM384 Plusアッセイプレート(Perkin Elmer、#6008269)に分注し、その後、3μlのfl−OGA酵素混合物を添加した。プレートを室温で60分間プレインキュベートし、続いて2μlのFM−GlcNAc基質混合物を添加した。DMSOの最終濃度は、1%を超えなかった。プレートを1000rpmで1分間手短に遠心分離し、室温で6時間インキュベートした。反応を停止するために、5μlの停止緩衝液を添加し、プレートを再度1000rpmで1分間遠心分離した。Thermo Scientific Fluoroskan Ascent又はPerkinElmer EnVision中において、485nmの励起波長及び538nmの発光波長で蛍光を定量化した。
分析のために、最良適合曲線を最小平方和法により適合させる。これから、IC50値及びヒル係数を得た。高対照(阻害剤なし)及び低対照(飽和濃度の標準的な阻害剤)を使用して、最小値及び最大値を定義した。
2)OGA − 細胞アッセイ
P301L変異体ヒトタウ(アイソフォーム2N4R)を誘導性のHEK293細胞は、Janssenで確立された。Thiamet−Gをプレートバリデーション(高対照)のため且つ参照化合物(参照EC50アッセイバリデーション)としての両方で使用した。OGAの阻害は、過去に説明されているように(Dorfmueller et al.2010 Chemistry&biology,17:1250)、O−GlcNAc化残基を検出するモノクローナル抗体(CTD110.6;Cell Signaling、#9875)を使用して、O−GlcNAc化タンパク質を免疫細胞化学的(ICC)に検出することによって評価する。OGAを阻害すると、O−GlcNAc化タンパク質レベルが増加することになり、その結果、実験ではシグナルが増加する。細胞核をHoechstで染色して、細胞培養の品質管理を行い、即時の化合物毒性があれば、そのおよその推定を行う。ICC写真は、Perkin Elmer Opera Phenixプレート顕微鏡で撮像し、付属のソフトウェアPerkin Elmer Harmony 4.1で定量化する。
細胞は、標準的な手順に従ってDMEM高グルコース(Sigma、#D5796)中で増殖させた。細胞アッセイの2日前に細胞を分離し、計数し、アッセイ培地(GlcNAc化の基底レベルを低減するために低グルコース培地を使用する)100μl中、細胞密度12,000細胞/cm(4,000細胞/ウェル)において、ポリ−D−リシン(PDL)をコートした96ウェル(Greiner、#655946)プレートに播種する(Park et al.2014 The Journal of biological chemistry 289:13519)。化合物の試験日にアッセイプレートから培地を除去し、90μlの新鮮アッセイ培地を補充した。10μlの化合物を最終濃度10倍でウェルに添加した。プレートを遠心分離し、その直後に細胞インキュベーターに入れて6時間インキュベートした。DMSO濃度を0.2%に設定した。真空を適用することにより培地を廃棄した。細胞を染色するために、培地を除去し、細胞を100μlのD−PBS(Sigma、#D8537)で1回洗浄した。次の工程以降、特に明記しない限り、アッセイ容量は、常に50μlであり、インキュベーションは、撹拌せずに室温で実施した。細胞を室温で50μlの4%パラホルムアルデヒド(PFA、Alpha aesar、#043368)PBS溶液中に15分間固定した。続いて、PFA PBS溶液を廃棄し、細胞を10mM トリス緩衝液(LifeTechnologies、#15567−027)、150mM NaCl(LifeTechnologies、#24740−0110、0.1% Triton X(Alpha aesar、#A16046)、pH7.5(ICC緩衝液)中で1回洗浄してから、同じ緩衝液中で10分間透過化処理した。続いて、試料を、室温の5%ヤギ血清(Sigma、#G9023)を含有するICC中で45〜60分間ブロックする。続いて、試料を、一次抗体(市販品供給元からの1/1000、上記参照)を用いて4℃で終夜インキュベートし、次にICC緩衝液中で3回5分間の洗浄を行った。試料を二次蛍光抗体(1/500希釈物、Lifetechnologies、#A−21042)でインキュベートし、核をICC中の最終濃度1μg/mLのHoechst33342(Lifetechnologies、#H3570)により1時間染色した。分析前に試料をICC系緩衝液中で2回、5分間手作業で洗浄した。
撮像は、20×水浸対物レンズを使用し、1ウェル当たり9視野を記録するPerkin Elmer Phenix Operaを使用して実施する。488nmでの強度読み出しをウェル中の全タンパク質のO−GlcNAc化レベルの尺度として使用する。化合物の潜在的毒性を評価するために、Hoechst染色を用いて核を計数した。IC50値は、パラメトリック非線形回帰モデルフィッティングを使用して計算する。最大阻害として、200μM濃度でのThiamet Gが各プレートに存在する。加えて、Thiamet Gの濃度応答を各プレートで計算する。
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412
Figure 2021528412

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 2021528412

    (式中、
    は、それぞれ独立して、ハロ;シアノ;1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;−C(O)NRaa;NRaa;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基でそれぞれ任意選択的に置換され得るピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル及びピラジン−2−イルからなる群から選択されるヘテロアリールラジカルであり;R及びRaaは、それぞれ独立して、水素及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルからなる群から選択され;
    は、共有結合、−O−、−CH−、−OCH−、−CHO−、−NH−、−N(CH)−、−NH−CH−及び−CH−NH−からなる群から選択され;
    xは、0又は1を表し;
    Rは、H又はCHであり;及び
    は、(b−1)〜(b−4)
    Figure 2021528412

    からなる群から選択されるラジカルであり、式中、
    m、n、p及びrは、それぞれ0又は1を表し;
    環Aは、1H−ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
    は、存在する場合、前記A環のa又はb位で結合されたC1〜4アルキルであり;
    は、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、−NRaa、−NRCOC1〜4アルキル及び−CONRaaからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRaaは、C1〜4アルキルであり;
    環Bは、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、1H−ピラゾリル、イソオキサゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
    は、−OC1〜4アルキル又は−C1〜4アルキルオキシC1〜4アルキルであり;
    は、存在する場合、前記B環のa若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又は前記B環のa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基であり;
    環C及びDは、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル及びピリミジニルからなる群から選択される6員環の複素環式芳香族化合物をそれぞれ表し;
    は、a又はb位で結合され、且つ1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;C3〜6シクロアルキル;−NRCOC1〜4アルキル;及び−CONRbbからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRbbは、C1〜4アルキルであり;
    は、存在する場合、C1〜4アルキルであり;
    ORは、a又はb位で結合され、Rは、C1〜4アルキル又はC3〜6シクロアルキルであり;
    は、存在する場合、炭素原子に結合されたハロ又はC1〜4アルキルであり;
    は、フルオロ、メチル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル及びジフルオロメチルからなる群から選択され;
    は、水素、フルオロ、メチル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル及びジフルオロメチルからなる群から選択され;及び
    yは、0、1又は2を表し;
    但し、
    a)Rは、ピペリジンジイル又はピロリジンジイル環の窒素原子に隣接する炭素原子に存在する場合、ヒドロキシ又はメトキシではなく;
    b)R又はRは、Rが、C−Rに隣接する炭素原子に存在する場合、ヒドロキシ又はメトキシから同時に選択され得ず;及び
    c)Rは、Lが−O−、−OCH−、−CHO−、−NH−、−N(CH)−、−NHCH−又は−CHNH−である場合、ヒドロキシ又はメトキシではないことを条件とする)
    の化合物又はその互変異性体若しくは立体異性体或いはその薬学的に許容可能な付加塩又は溶媒和物。
  2. は、それぞれ独立して、ハロ;1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキル;及び1、2又は3つの独立して選択されるハロ置換基で任意選択的に置換されるC1〜4アルキルオキシからなる群から選択される1、2又は3つの置換基でそれぞれ任意選択的に置換され得るピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル及びピラジン−2−イルからなる群から選択されるヘテロアリールラジカルである、請求項1に記載の化合物。
  3. は、共有結合、−O−、−CH−、−NH−CH−からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. は、(b−1)、(b−2)、(b−3)又は(b−4)であり、式中、
    m、n及びrは、それぞれ0又は1を表し;
    環Aは、1H−ピラゾリル、イミダゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
    は、存在する場合、a又はb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキルであり;
    は、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、−NRaa及び−NRCOC1〜4アルキルからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRaaは、C1〜4アルキルであり;
    環Bは、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、1H−ピラゾリル及びイソオキサゾリルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
    は、−OC1〜4アルキル又は−C1〜4アルキルオキシC1〜4アルキルであり;
    は、存在する場合、a若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又はa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基であり;
    環C及びDは、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル及びピリミジニルからなる群から選択される6員環の複素環式芳香族化合物をそれぞれ表し;
    は、a又はb位で結合され、且つ−NRCOC1〜4アルキル及び−CONRbbからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRbbは、C1〜4アルキルであり;
    ORは、a又はb位で結合され、Rは、C1〜4アルキルであり;及び
    は、存在する場合、炭素原子に結合されたハロ又はC1〜4アルキル置換基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. は、(b−1)、(b−2)、(b−3a)又は(b−4a)
    Figure 2021528412

    (式中、
    m、n及びrは、それぞれ0又は1を表し;
    環Aは、1H−ピラゾリル、イミダゾリル及びチエニルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
    は、存在する場合、a又はb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキルであり;
    は、C3〜6シクロアルキル及び−NRCOC1〜4アルキルからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRaaは、C1〜4アルキルであり;
    環Bは、オキサゾリル、チアゾリル及びイミダゾリルからなる群から選択される5員環の複素環式芳香族化合物を表し;
    は、−OC1〜4アルキルであり;
    は、存在する場合、a若しくはb位で炭素原子に結合されたハロ置換基であるか、又はa若しくはb位で窒素原子に結合されたC1〜4アルキル置換基であり;
    環C及びDは、それぞれピリジニルを表し;
    は、a又はb位で結合され、且つ−NRCOC1〜4アルキル及び−CONRbbからなる群から選択され;Rは、水素又はC1〜4アルキルを表し;及びRbbは、C1〜4アルキルであり;
    ORは、a又はb位で結合され、Rは、C1〜4アルキルであり;及び
    は、存在する場合、炭素原子に結合されたハロである)
    である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. は、水素である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. yは、0である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 予防又は治療有効量の、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
  10. 医薬組成物を調製するプロセスであって、薬学的に許容可能な担体を、予防又は治療有効量の、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物と混合することを含むプロセス。
  11. 薬剤として使用するための、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  12. タウオパチー、具体的にはアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症及び嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチー;又はタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症若しくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患の治療又は予防に使用するための、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  13. タウオパチー、具体的にはアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、パーキンソニズム−17を伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症及び嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーからなる群から選択される障害;又はタウ病変を伴う神経変性疾患、具体的にはC9ORF72変異によって引き起こされる筋萎縮性側索硬化症若しくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患を予防又は治療する方法であって、それを必要とする対象に、予防又は治療有効量の、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  14. O−GlcNAc加水分解酵素を阻害する方法であって、それを必要とする対象に、予防又は治療有効量の、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
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