JP2021527105A - チオシクラム塩基及び塩の調製プロセス - Google Patents

チオシクラム塩基及び塩の調製プロセス Download PDF

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Abstract

チオシクラム塩基及び塩の調製プロセス。N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の製造方法であって、チオ硫酸S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]エステル−ナトリウム塩と水酸化ナトリウムとの混合物を提供する工程と;チオ硫酸S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]エステル一ナトリウム塩及び水酸化ナトリウムの混合物に水性塩溶液を添加する工程と;混合物の相を分離する工程と;濾過を使用して混合物から固形物を回収する工程と;固形物を有機溶媒で洗浄する工程と;固形物を乾燥させる工程と、を含み、乾燥固形物がN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩であり、N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の収率が、塩溶液添加工程における本体への珪藻土の添加による組み込みによって珪藻土とこの工程の組成物との混合物を形成し、投入後の混合物を分離工程前に珪藻土媒体を通して濾過することによって増加する、方法が記載される。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2018年6月13日出願の米国特許仮出願第62/684,530号の利益を主張するものであり、当該仮出願は、「MANUFACTURING METHOD FOR AND INSECTICIDAL COMPOSITIONS COMPRISING THIOCYCLAM HYDROCHLORIDE」と題する2016年9月19日出願の、本願と同じ譲受人に譲渡された係属中の米国特許出願第15/268,734号に関連する。
(発明の分野)
本発明が一般に関連する技術分野は、殺虫性組成物である。
殺虫剤を含む殺虫性組成物は、典型的には、1種以上の昆虫を殺傷する、害を与える、遠ざける又は静めるために配合される。殺虫剤は、異なる様式で作用する。一部の殺虫剤は神経系を破壊するが、一方他の殺虫剤は、別の何らかの手段によって外骨格を損傷させるか、忌避するか、又は防除する場合もある。これらはまた、スプレー、粉塵、ゲル、及び餌などの様々な形態でパッケージ化され得る。これらの要因のために、各殺虫剤は、標的外の昆虫、ヒト、ペット及び環境に対して様々なレベルの危険性をもたらし得る。殺虫剤は、残効性、つまり長期活性を有する浸透殺虫剤と、残効性がない接触殺虫剤との2つの主な群に分類することができる。浸透殺虫剤は、植物全体にわたって浸透し、分布される。昆虫が植物を餌にすると、殺虫剤を摂取する。トランスジェニック植物によって産生される浸透殺虫剤は、作物内保護物質と呼ばれる。浸透殺虫剤は、「残効性」又は長期活性と呼ばれるそれらの残留性に関連する活性を有する。接触殺虫剤は、直接接触によって昆虫に対して毒性を持つ。これらの殺虫剤は、一般に3つのカテゴリに分類される。第1に、植物が昆虫に対する防御として産生する、ニコチン、ピレトラム、及びニーム抽出物などの天然殺虫剤がある。第2に、ヒ素、銅、及びフッ素化合物などの金属である、無機殺虫剤がある。第3は、有機殺虫剤であり、典型的には昆虫又は卵及び幼虫と直接接触することにより作用する有機化合物である。殺虫剤は、スプレー、餌、及び遅効性拡散などの様々な製剤及び送達系に適用される。有効性は、エアゾールなどの小さな液滴で殺虫剤を噴霧する精度に関連することがあり、多くの場合、性能を改善する。昆虫を防除するための現在の処置としては、典型的には、化学製剤、生物学的製剤、及び/又は非化学的法、例えば、耐性作物系統をもたらす全身獲得抵抗性誘発剤、GMO、並びに、植え付け前の場所を一掃する孵化刺激剤及び阻害剤が挙げられる。
このような殺虫性組成物の化学的複雑性のために、商業的に実現可能にする純度レベル及び収率の両方で有効な殺虫性組成物を生成するための一定の課題が存在する。
N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の製造方法であって、チオ硫酸S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]エステル一ナトリウム塩と水酸化ナトリウムとの混合物を提供する工程と、チオ硫酸S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]エステル一ナトリウム塩及び水酸化ナトリウムの混合物に水性塩溶液を添加する工程と、混合物の相を分離する工程と、濾過を使用して混合物から固形物を回収する工程と、固形物を有機溶媒で洗浄する工程と、固形物を乾燥させる工程と、を含み、乾燥固形物がN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩であり、N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の収率が、上記第2の工程に珪藻土を加え、この第2の工程において珪藻土と組成物との混合物を形成し、上記第3の工程の前に珪藻土媒体を通して混合物を濾過することによって増加する、方法が記載される。
追加の実施形態は、有機溶媒が、メチル−t−ブチルエーテル、トルエン、イソプロパノール、又はこれらの混合物を含む上記の方法;水性塩溶液が塩化ナトリウムを含む上記の方法;工程b)中の温度が−10℃〜−25℃である上記の方法;第2の工程中の温度が−15℃〜−20℃である上記の方法;2Mのエーテル性塩酸が、第3の工程後かつ第4の工程前に混合物に添加される上記の方法;イソプロパノール中2Mの塩酸が、第3の工程後かつ第4の工程前に混合物に添加される上記の方法;水性塩溶液が硫化ナトリウムを含む上記の方法;N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の純度が90%超である上記の方法;/N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の純度が95%超である上記の方法;N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の収率%が60%超である上記の方法;イソプロパノール中HClの濃度が2M〜5Mである上記の方法;塩酸及びイソプロパノールの代わりに乾燥塩酸ガスが使用され、更に収率が増加する上記の方法;バッチプロセスとして実行される上記の方法;連続プロセスとして実行される上記の方法;並びに、最初の3つの工程cが環状遠心反応器内で実施される上記方法を含む。
これら及び更なる実施形態は、以下の説明から明らかとなるであろう。
本明細書に示される詳細は、単に例示として、かつ本発明の様々な実施形態の例示的な説明の目的のためのものであり、本発明の原理及び概念態様の最も有用かつ容易に理解される説明であると考えられるものを提供するために提示される。この点に関して、本発明の基本的理解のために必要なものよりも詳細に本発明の詳細を示す試みはなされておらず、本発明のいくつかの形態が実践において具体化され得るかを当業者に明らかにする。
次に、本発明をより詳細な実施形態を参照して説明する。しかしながら、本発明は、異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧かつ完全になるように提供され、本発明の範囲を当業者に完全に伝える。
別途定義のない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本発明の説明において本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、その全体が参照により明示的に組み込まれる。
別途記載のない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分、反応条件などの量を表す全ての数は、全ての場合において、用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。したがって、反対に指示されない限り、以下の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本発明によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低でも、特許請求の範囲に対する均等論の適用を制限することを試みてはならず、各数値パラメータは、有効桁数及び通常の四捨五入法の数に照らして解釈されるべきである。
本発明の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータは近似値であることにかかわらず、特定の実施例に記載される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、任意の数値は、それぞれの試験測定値に見出される標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本質的に含む。本明細書全体を通して与えられるあらゆる数値範囲は、より狭い数値範囲が全て本明細書に明示的に記載されているかのように、より広い数値範囲内に入るあらゆるより狭い数値範囲を含む。
本発明の更なる利点は、以下の説明に部分的に記載され、一部は説明から明白であるか、又は本発明の実施によって習得され得る。前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明はいずれも単に例示的かつ説明的なものであり、特許請求される本発明を限定するものではないことを理解されたい。
チオシクラム塩酸塩の製造方法は、以下の反応スキーム及び以下の実施例に記載される。驚くべきことに、本明細書に記載されるプロセスを改変することによって高収率を達成する一方で、高純度の殺虫性化合物を維持することができた。チオシクラム塩酸塩の製造方法においてこれまでは高純度を達成できなかったため、殺虫性組成物における使用が、他の既知の殺虫性化合物と比較して有効であることは判明していない。しかし、この高純度が実現した場合であっても、収率レベルを増加させることが、重要な課題として依然として示されている。収率が控えめな理由の1つは、水性塩基への長時間曝露と塩形成前の分解をもたらす、作業中に形成されるエマルションの結果であると考えられる。
本明細書に記載されるように、生成物の収率は、珪藻土(例えば、CELITE(登録商標)材料、Imerys Minerals California,Inc.)の本体への組み込み(濾過前のバッチ本体に添加)と後続する同じ珪藻土材料による濾過、その後の標準的単離手順によって、60%超に増加する。本明細書に記載の方法で使用されるイソプロパノール中HClの濃度は、純度又は収率に影響を与えることなく、2M(モル)〜5Mで変化し得る。添加される珪藻土の量は、重量基準で反応混合物中に存在するモノスルタップの量の最大2倍、例えば、最大0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0倍であり得る。2回以上使用することができるが、収率の改善は有意ではない。
収率は、HCl/イソプロパノールの代わりに乾燥HClガス、すなわちトルエンのみを使用して、90%を超えるように更に向上させることができる。両方の場合、純度は95%超に維持される。乾燥HClは、バッチ又は連続処理から得られるチオシクラム遊離塩基上での塩形成に使用され得る。
加えて、環状遠心反応器(ACR)を用いるチオシクラム遊離塩基の作製と、続く本明細書に記載されるHCl塩形成のための連続プロセスもまた、チオシクラム塩酸塩の調製の実証に成功した。この装置を使用して、モノスルタップ/塩化ナトリウム/水酸化ナトリウム及び硫化ナトリウム/塩化ナトリウム及びトルエンの水溶液をACRに連続的に供給し、ACR内で即時に反応させ、その後の急速な相分離によって生成物を水性塩基から保護する。収率は控えめである(45〜60%)が、純度は95%超に維持される。ACRを使用して、効率の向上及び廃棄物発生量の低減の可能性がある。本実施形態で使用されるACRは、従来の方法で使用される従来のACR装置であり、例えば、Technoforce Solutions(I)Pvt Ltd.から入手可能である。
塩酸塩に対するプロセスは、チオシクラムの全ての酸塩にも合理的に拡大され得る。
本明細書に記載のチオシクラム塩酸塩を形成するための基本的反応スキームは、以下の通りである。
実施例1
Figure 2021527105
NaS・9HO(17.1g)の水性塩溶液を、4.5時間かけて温度を−16℃〜−18℃に維持しながら、モノスルタップ(25g)、水酸化ナトリウム(2.86g)、及びトルエン/塩溶液の撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−16℃〜−18℃で撹拌し、その後濾過して無機塩を除去した。ケークをトルエンで洗浄し、濾過液と組み合わせた。相を分離し、トルエン溶液を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。2Mのエーテル性塩酸(50mL(ミリリットル))を添加し、混合物を1時間撹拌した。形成した固形物を濾過により回収し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で洗浄し、乾燥させて、0.36%の残留トルエンを含む、収率87%(14.2g)及び純度97.9%のチオシクラム塩酸塩を得た。しかしながら、実験室環境外、例えば商業環境において、エーテル性塩酸を使用することは非常に困難であろう。
実施例2
NaS・9HO(15.3g)の水性塩溶液を、4時間かけて温度を−15℃〜−18℃に維持しながら、モノスルタップ(25g)、水酸化ナトリウム(3.16g)、及びトルエン/塩溶液の撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−15℃で撹拌し、その後濾過して無機塩を除去した。ケークをトルエンで洗浄し、洗浄液を濾過液と組み合わせた。相分離させ、トルエン溶液を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。2Mのエーテル性塩酸(50mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。形成した固形物を濾過により回収し、氷冷MTBEで洗浄し、乾燥させて、0.22%の残留トルエンを含む、収率76%(12.4g)及び純度98.3%のチオシクラム塩酸塩を得た。しかしながら、実験室環境外、例えば商業環境において、エーテル性塩酸を使用することは非常に困難であろう。
実施例3
Figure 2021527105
NaS・9HO(92.6g)の水性塩溶液を、5.5時間かけて温度を−20℃に維持しながら、モノスルタップ(100g)、水酸化ナトリウム(11.3g)、及びトルエン/塩溶液/イソプロパノールの撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−20℃で撹拌した後、相分離させた。トルエン溶液を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。イソプロパノール中2M塩酸(224mL)をバッチに30分かけて添加し、混合物を1時間撹拌した。形成された固形物を濾過により回収し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥させて、収率60%(37.0g)及び純度95.6%のチオシクラム塩酸塩を得た。
実施例4
モノスルタップ(450g)、水酸化ナトリウム(51.3g)及び塩溶液の混合物を、トルエンを含有する反応器に−15℃〜−20℃で添加した。NaS・9HO(308g)の水性塩溶液をバッチに4時間かけて添加し、温度を−15℃に維持した。反応混合物を、完全になるまで−15℃で撹拌した後、相分離させた。水性処理の後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、2Mのエーテル性塩酸(710mL)を加えた。混合物を1時間撹拌した後、形成した固形物を濾過により回収した。ケークをトルエンで洗浄し、乾燥させて、0.55%の残留トルエンを含む、収率68%(214g)及び純度94.2%のチオシクラム塩酸塩を得た。しかしながら、実験室環境外、例えば商業環境において、エーテル性塩酸を使用することは非常に困難であろう。
実施例5
NaS・9HO(239.5g)の水性塩溶液を、3.5時間かけて温度を−16℃〜−18℃に維持しながら、モノスルタップ(350g)、水酸化ナトリウム(39.9g)、及びトルエン/塩溶液の撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−16℃〜−18℃で撹拌し、その後濾過して無機塩を除去した。ケークをトルエンで洗浄し、洗浄液を濾過液と組み合わせた。相分離させ、トルエン溶液を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。2Mのエーテル性塩酸(680mL)をバッチに30分かけて添加し、混合物を1時間撹拌した。形成された固形物を濾過により回収し、氷冷MTBEで洗浄し、乾燥させて、0.05%の残留トルエンを含む、収率33%(76.1g)及び純度95.2%のチオシクラム塩酸塩を得た。
実施例6
NaS・水和物(53.05g)の水性塩溶液を、1.5時間かけてバッチ温度を−15℃未満に維持しながら、モノスルタップ(100g)、水酸化ナトリウム(10.8g)、及びトルエン/塩溶液/イソプロパノールの撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−20℃〜−15℃で撹拌した。CELITE材料(100g)を混合物に投入し、撹拌を−20℃〜−15℃で10分間継続した。バッチをCELITE材料のパッドを通して濾過し、濾過ケークをトルエンで洗浄した。合わせた濾液を分離し、有機物を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。イソプロパノール中2Mの塩酸(213mL)をバッチに30分かけて添加し、混合物を1時間撹拌した。形成された固形物を濾過により回収し、トルエンで洗浄し、乾燥させて、収率80%(50.0g)及び純度97.6%のチオシクラム塩酸塩を得た。
実施例7
NaS・水和物(26.5g)の水性塩溶液を、1.5時間かけてバッチ温度を−15℃未満に維持しながら、モノスルタップ(50g)、水酸化ナトリウム(5.4g)、及びトルエン/塩溶液/イソプロパノールの撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−20℃〜−15℃で撹拌した。CELITE材料(50g)を混合物に投入し、撹拌を−20℃〜−15℃で10分間継続した。バッチをCELITE材料のパッドを通して濾過し、濾過ケークをトルエンで洗浄した。合わせた濾液を分離し、有機物を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。イソプロパノール中5Mの塩酸(4.2mL)をバッチに30分かけて添加し、混合物を1時間撹拌した。形成された固形物を濾過により回収し、トルエンで洗浄し、乾燥させて、収率82%(25.5g)及び純度97.9%のチオシクラム塩酸塩を得た。
実施例8
NaS・水和物(53.05g)の水性塩溶液を、1.5時間かけてバッチ温度を−15℃未満に維持しながら、モノスルタップ(100g)、水酸化ナトリウム(10.8g)、及びトルエン/塩溶液/イソプロパノールの撹拌混合物に添加した。反応混合物を、完全になるまで−20〜−15℃で撹拌した。CELITE材料(100g)を混合物に投入し、撹拌を−20〜−15℃で10分間継続した。バッチをCELITE材料のパッドを通して濾過し、濾過ケークをトルエンで洗浄した。合わせた濾液を分離し、有機物を水で洗浄した後、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。HClガスをバッチを通して2.5時間かけてバブリングし、得られた混合物を16時間撹拌した。形成された固形物を濾過により回収し、トルエンで洗浄し、乾燥させて、収率88%(56.0g)及び純度95.4%のチオシクラム塩酸塩を得た。
実施例9
溶液A:モノスルタップ(200g)及び水酸化ナトリウム(21.6g)を塩溶液に溶解し、溶液を濾過して微粒子を除去した後、0℃に冷却した。
溶液B:硫化ナトリウム(106.1g)を塩溶液に溶解し、溶液を濾過して微粒子を除去した後、5℃に冷却した。
反応:ACRを−20℃まで予備冷却した後、溶液A、溶液B、及びトルエン(−20℃に予備冷却)を、従来のポンプを介して30分間かけて反応器に投入した。ACRの出口から有機相の分画を回収し、GC(ガスクロマトグラフィー)によって純度を分析した。
Figure 2021527105
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプロセスによって合成されるチオシクラム塩酸塩を含む殺虫性組成物が提供され、活性殺虫剤の致死量及び致死濃度は、これまで研究された殺虫剤よりもはるかに低く、これにより、チオシクラム塩酸塩が有効な殺虫剤となる。これらの組成物は、農作物の標的となる昆虫の排除に特に有用である。標的吸汁昆虫としては、蚊(例えば、Aedes aegypti、Aedes vexans、Culex quinquefasciatus、Culex tarsalis、Anopheles albimanus、Anopheles stephensi、Mansonia titillans)、ブユ(moth gnats)(例えば、Phlebotomus papatasii)、ブユ(gnats)(例えば、Culicoides furens)、ブユ(buffalo gnats)(例えば、Simulium damnosum)、刺咬ハエ(stinging flies)(例えば、Stomoxys calcitrans)、ツェツェバエ(例えば、Glossina morsitans morsitans)、ウシアブ(例えば、Tabanus nigrovittatus、Haematopota pluvialis、Chrysops caecutiens)、ハエ類(例えば、Musca domestica、Musca autumnalis、Musca vetustissima、Fannia canicularis)、ニクバエ(例えば、Sarcophaga carnaria)、ハエ幼虫症の原因となるハエ(例えば、Lucilia cuprina、Chrysomyia chloropyga、Hypoderma bovis、Hypoderma lineatum、Dermatobia hominis、Oestrus ovis、Gasterophilus intestinalis、Cochliomyia hominivorax)、虫類(例えば、Cimex lectularius、Rhodnius prolixus、Triatoma infestans)、シラミ(例えば、Pediculus humanis、Haematopinus suis、Damalina ovis)、ノミ(例えば、Pulex irritans、Xenopsylla cheopis、Ctenocephalides canis、Ctenocephalides felis)、及びスナノミ(Tunga penetrans)を挙げることができる。
既存の組成物は、アブラムシ及びコナジラミの排除に特に有効である。更なる標的種は、昆虫綱で2番目に多い鱗翅類(蛾及び蝶)である。ほとんど全ての鱗翅類の幼虫は、毛虫と呼ばれる。これらは、咀嚼口器を有する十分に発達した頭部を有する。胸部の3対の脚に加えて、胸脚とは構造的に異なる2〜8対の腹脚を有する。大部分の鱗翅類の幼虫は草食であり、一部の種は葉を食し、一部は茎又は根に潜り込み、一部は葉に潜り込む。本発明の組成物及び方法は、作物における昆虫の防除に特に有利であることが見出された。好適な標的作物としては、例えば、小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦、米、トウモロコシ、モロコシ、キビ、及びマニオクなどの穀物;甜菜及び飼料ビートなどのビート;梨状果、核果、及びソフトフルーツ(リンゴ、梨、プラム、桃、アーモンド、サクランボなど)、ベリー類(例えば、イチゴ、ラズベリー、及びブラックベリー)などの果物;豆、レンズ豆、エンドウ豆、及び大豆などのマメ科;アブラナ、カラシ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、トウゴマ、カカオ豆及び落花生などの油脂植物;ペポカボチャ、キュウリ及びメロンなどのウリ科;綿、亜麻、大麻及びジュートなどの繊維性植物;オレンジ、レモン、グレープフルーツ及びマンダリンを含む柑橘類;ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ及びパプリカなどの野菜類;アボカド、シナモン及びカンファーなどのクスノキ科植物;並びに、タバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、胡椒、ワイン、ホップ、バナナ、天然ゴム植物、ユーカリ、及びオルナガイ植物を含むラウリン酸、並びにタバコ、ナッツ、コーヒー、オーベリジン、サトウキビ、茶、ペッパー、ビン、フープ、バナナ、天然ゴム植物、ユーカリ、及び鑑賞植物が挙げられる。殺虫処理のためのいくつかの好ましい作物の例としては、大根及び豆が挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「殺虫剤」は、寄生性昆虫の防除(予防、低減又は排除を含む)に使用される化合物を指す。本発明で使用するとき、「昆虫の防除」とは、昆虫を死滅させるか、又は昆虫の発育若しくは成長を防止することを意味する。本明細書で使用するとき、昆虫の防除とは、昆虫の子孫(生シスト及び/又は卵塊の発達)を制御することも包含する。本明細書に記載の化合物は、農作物を健康に維持するために使用されてもよく、治療的、予防的、又は体系的に昆虫を防除するために使用されてもよい。本明細書に記載される「農作物」は、多種多様な農作植物を指し得る。植物を健康に保つために本明細書に記載の化合物を使用する場合、昆虫の防除は、植物への被害の低減、及び作物の収率の増加を含む。本発明は、以前の殺虫剤よりも多くの昆虫集団を作物から取り除くために低濃度の殺虫性組成物を使用することによって、植物から害虫を効率的に取り除き、この努力を達成する。殺虫効果は、典型的には、標的昆虫の発生又は活動を低下させることに関する。昆虫に対するこのような効果としては、壊死、死、増殖遅延、移動性低下、宿主植物での残存能の低下、摂食低減、及び繁殖阻害が挙げられる。昆虫に対するこれらの効果は、植物での寄生性昆虫の繁殖を防除(予防、低減、又は排除を含む)する。したがって、寄生性昆虫の「防除」という用語は、昆虫に対する殺虫効果を達成することを意味する。
寄生性昆虫を防除する化合物に適用する文脈において、「殺虫有効量」及び「生物学的有効量」という表現は、かかる昆虫による被害から農作物を保護するのに十分な量の化合物を指す。本明細書の実施形態では、殺虫性組成物中の成分の総含有量は、100重量%である。本発明の殺虫性組成物は、1種以上の農業的に許容可能な助剤を更に含有してもよい。殺虫性組成物に用いられる助剤及びそれらの量は、製剤若しくは組成物の種類、及び/又は製剤が適用される方法に部分的に依存する。好適な助剤としては、溶媒、界面活性剤、安定剤、消泡剤、凍結防止剤、抑泡剤、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、増粘剤及び不活性充填剤などの配合助剤又は成分が挙げられるがこれらに限定されず、これらの助剤は、農薬組成物中で個別に、又は1種以上の助剤の組み合わせとして使用されてもよい。助剤は、0.01〜90重量部のいずれかで組成物中に存在してもよい。例えば、組成物は、有機又は無機であり得る1つ以上の溶媒を含んでもよい。
好適な溶媒は、使用される農薬活性物質を完全に溶解するものである。好適な溶媒の例としては、水、キシレン(例えば、Solvesso(商標)から市販されている溶媒製品)などの芳香族溶媒、鉱油、動物油、植物油、メタノール、ブタノール、ペンタノール、及びベンジルアルコールなどのアルコール;シクロヘキサノンなどのケトン、並びにγ−ブチロラクトン、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)及びNOPなどのピロリドン、グリコールジアセテートなどのアセテート、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸、並びに脂肪酸エステルが挙げられる。組成物は、1種以上の界面活性剤を任意に含んでもよい。好適な界面活性剤は、当該技術分野において一般的に既知であり、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニウム塩、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、アリールスルホネート、脂肪族アルコールするフェート、脂肪酸及び硫酸化脂肪族アルコールグリコールエーテル、更には、スルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体のホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸のフェノールとの縮合物、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェニルポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコール及び脂肪族アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグニン−サルファイト廃液及びメチルセルロース、並びにエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
組成物は、1つ以上のポリマー安定剤を任意に含んでもよい。本発明で使用することができる好適なポリマー安定剤としては、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリイソプレン、モノオレフィンとジオレフィンのコポリマー、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン又はポリアミドが挙げられるが、これらに限定されない。組成物は、消泡剤を含んでもよい。好適な消泡剤としては、例えば、シリコーン消泡剤などの、ポリジメチルシロキサンとペルフルオロアルキルホスホン酸との混合物が挙げられる。1種以上の防腐剤もまた、組成物中に存在してもよい。好適な例としては、例えば、Preventol(登録商標)材料(Bayer AGから市販されている)及びProxel(登録商標)材料(Bayer AGから市販されている)が挙げられる。更に、組成物は、ブチル化ヒドロキシトルエンなどの1種以上の酸化防止剤を含んでもよい。組成物は、1つ以上の固体粘着剤を更に含んでもよい。このような粘着剤は、当該技術分野において既知であり、市販されている。これらには、例えば、置換セルロースのセルロース、粉末、顆粒、又は格子の形態の天然及び合成ポリマーなどの粘着付与剤を含む有機接着剤、並びに、石膏、シリカ、又はセメントなどの無機接着剤が挙げられる。
組成物は、例えば、カオリン、アルミナ、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト、及び珪藻土などの天然粉砕鉱物、又は高度に分散したケイ酸、酸化アルミニウム、ケイ酸塩、並びにリン酸カルシウム及びリン酸水素カルシウムなどの合成粉砕鉱物を含む、1種以上の不活性充填剤を含んでもよい。顆粒に好適な不活性充填剤としては、例えば、カルサイト、大理石、軽石、セピオライト、及びドロマイトなどの破砕及び分画された天然鉱物、又は無機及び有機粉砕材料の合成顆粒、並びに、おがくず、やし殻、トウモロコシの穂軸、及びタバコの茎などの有機材料の顆粒が挙げられる。組成物はまた、例えば、キサンタンガムなどのゴム、ポリビニルアルコール、セルロース及びその誘導体、粘土水和ケイ酸塩、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、又はこれらの混合物を含む、1種以上の増粘剤を含んでもよい。殺虫性組成物は、更に、毒性緩和剤を含んでもよい。解毒剤とも呼ばれる毒性緩和剤は、イソキサジフェン−エチル、1,8−ジカルボン酸無水物、メフェンピル−ジエチル、フェンクロラゾール−エチル、及びクロキントセット−メキシル、並びにいくつかの実施形態ではイソキサジフェン−エチルのうちの少なくとも1つを含んでもよい。毒性緩和剤の量は、チオシクラム塩酸塩と釣り合わせるのに使用される従来の投与量であってもよい。いくつかの実施形態では、1重量部のチオシクラム塩酸塩に対して、毒性緩和剤は、0.1〜10重量部、又はいくつかの実施形態では、0.5〜5重量部の含有量を有する。本発明のいくつかの実施形態では、殺虫性組成物は、上記のように、純粋な形態で、又はより好ましくは助剤のうちの少なくとも1つと共に適用及び使用され得る。
本発明の組成物はまた、特定の効果を得るための他の活性成分、例えば、殺菌剤、殺真菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤、又は除草剤を含んでもよい。好適な化合物は、当該技術分野において既知である。本発明の殺虫性組成物は、その使用状況に応じて異なる方法で配合され得る。好適な配合技術は、当該技術分野において既知であり、水分散性粉末、粉塵、ペースト、水分散性顆粒、溶液、乳剤濃縮物、エマルション、懸濁剤濃縮物、エアロゾル、又はマイクロカプセル化懸濁液が挙げられる。
本発明で使用するための製剤タイプの例としては、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が水溶性溶媒中に溶解される、水溶性濃縮物が挙げられる。1つ以上の湿潤剤及び/又は他の助剤が含まれてもよい。活性化合物は水で希釈すると溶解し、乳剤濃縮物は、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が、好ましくは1種以上の非アニオン性乳化剤及びアニオン性乳化剤の添加によって、水不混和性溶媒に溶解されている。混合物を、例えばかき混ぜることによって撹拌し、均一な製剤を得る。水による希釈は安定なエマルションをもたらし、エマルションは、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が、好ましくは1種以上の非アニオン性乳化剤及びアニオン性乳化剤の添加によって、1種以上の好適な水不混和性溶媒中に溶解されている。得られた混合物を、乳化機などの適切な手段によって水中に導入して、均質なエマルションを提供する。水による希釈は安定したエマルションをもたらし、懸濁物は、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が、好ましくは1種以上の分散剤及び湿潤剤、並びに水又は溶媒が添加されて、撹拌されるボールミル内で粉砕され、微細な活性化合物懸濁物が得られる。
水による希釈は、活性化合物の安定な懸濁物をもたらし、水分散性顆粒、及び/又は水溶性顆粒は、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が、好ましくは、1種以上の分散剤及び湿潤剤を添加して細かく粉砕され、好適な技術、例えば、押出成形、スプレー塔内での乾燥、又は流動床における処理によって、水分散性又は水溶性顆粒として調製される。水による希釈は、活性化合物の安定な分散液又は溶液をもたらし、水分散性粉末及び水溶性粉末は、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が、好ましくは1種以上の分散剤、湿潤剤、及びシリカゲルを添加して、ローターステーターミルなどの好適な装置で粉砕される。水による希釈は、活性化合物の安定な分散液又は溶液をもたらし、顆粒は、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物が、最大99.5重量部の担体を添加して、好適な装置内で細かく粉砕される。次いで、顆粒を、押出、噴霧乾燥、又は流動床の使用などの好適な技術のいずれかによって調製することができる。
一般に、組成物又は製剤は、チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物を含む殺虫性組成物が、処置される昆虫に要求される任意の好適な割合で適用されるように調製及び適用される。適用割合は、広範な範囲内で変化してもよく、適用の種類(すなわち、葉面適用、種子被覆、まき溝への適用など)、標的作物植物、防除される特定の昆虫、それぞれの場合の気候状況などの要因、並びに適用の種類、適用のタイミング、及び標的作物によって決定される他の要因に依存する。典型的には、適用割合は、1ヘクタール当たり約1〜約2000gの殺虫性組成物であってもよく、上記の様々な要因に依存し、10〜1000g/ha、より好ましくは10〜500g/ha、より好ましくは10〜200g/haであってもよい。
チオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物を含む殺虫性組成物又は製剤の使用は、任意の好適な時間で適用され得る。いくつかの実施形態では、組成物を、植物の場所に植え付け前、植え付け中、又は植え付け後に適用する。このような処理は、例えば、液滴灌注、化学的灌注、及び噴霧などの、当該技術分野において既知の従来の方法によって行われてもよい。一実施形態では、殺虫性組成物は、植物が植え付けられる直前又は直後に、植物、植物部分、又はその場所と接触させる。植物の葉に適用するために、殺虫性組成物を、水で約600倍以上まで、より典型的には約100倍まで、又は約40倍まで希釈することができる。例示的には、濃縮製品は、約0.1〜約30リットル/ヘクタール(L/ha)、例えば約5〜約25L/haで適用でき、希釈後の総適用量は、約60〜約600L/ha、例えば約80〜約400L/ha、又は約100〜約200L/haである。本明細書に開示される他の濃度の濃縮組成物を使用することができる。当業者であれば、特定のシステムは、防除される昆虫並びに保護を必要とする作物の両方に部分的に依存し得る良好な実質適用割合を決定し得ることを認識するであろう。本発明の殺虫性組成物の成分の用量範囲は、記載される組成物中で使用される場合に、低減された量の活性成分の使用を可能にする。結果は、より効率的な殺虫剤を提供する低い投与量である。本明細書で使用するとき、用語「約」は、パラメータ、量、時間などの測定可能な値を指し、本明細書に記載される本発明の実践においてかかるばらつきが適切である限り、特定の列挙された値から±15%以下のばらつき、好ましくは±10%以下のばらつき、より好ましくは±5%以下のばらつき、更により好ましくは±1%以下、なおより好ましくは±0.1%以下のばらつきを含むことを意味する。更に、修飾語「約」が指す値は、それ自体が本明細書に具体的に開示されていることも理解されたい。
植物、植物部分、又はその場所を処理するためのチオシクラム塩酸塩及び/又はその溶媒和物を含む殺虫性組成物の使用は、植物又は植物部分又は環境、植物又は植物部分の生育環境又は保管空間に直接施される様々な処理方法の使用による。これらの方法としては、例えば、浸漬、噴霧、霧吹き、灌注、蒸発、粉末化、水吹き、フォギング、拡散、発泡、コーティング、塗装、塗り広げ、水まき、深い浸漬、液滴灌注、及び化学的灌注が挙げられる。チオシクラムの特定の形態は殺虫剤として使用することが知られているが、チオシクラム塩酸塩の使用は、以前には製造に成功しておらず、したがって殺虫剤としての使用が想到されない。合成チオシクラム塩酸塩の使用によってもたらされる濃度の低減及び効率の向上は、両者とも驚くべきものであり、予想外であった。以下は非限定的な例であり、チオシクラム塩酸塩が、これまでに既知の殺虫剤、カルタップ、及びチオシクラムシュウ酸塩と比較されている。これらの実施例は例示的なものにすぎず、いかようにも本発明の範囲及び元となる原理を限定するものとして理解されるべきではない。本明細書に示され説明されるものに加えて、本発明の様々な改変は、以下の実施例及び前述の説明の後に、当業者には明らかとなるであろう。このような改変はまた、添付の特許請求の範囲内に含まれることも意図される。
実施例10
コドリンガ(Coding moth)、Cydia pomonella−新生(onate)幼虫
餌への組み込みによるバイオアッセイ;
処理2日後の死亡率評価。
a.i.は活性成分を指す
Figure 2021527105
実施例11
大豆シャクトリムシ(Soybean looper)、Chrysodeixis includens−第3幼虫期
餌表面への組み込みによるバイオアッセイ
処理3日後の死亡率評価
a.i.は活性成分を指す
Figure 2021527105
実施例12
アブラムシ、Myzus persicae−幼虫
IRAC n°019法に基づく試験、適用法を適応
植物:大根
幼虫を入れたペトリ皿にブームスプレーヤー装置を用いて適用
塗布3日及び4日後の死亡率を評価
a.i.は活性成分を指す
Figure 2021527105
実施例13
コナジラミ、Trialeurodes vaporarium−幼虫
IRAC n°015法に基づく試験、ステージ及び適用法を適応
植物:豆
適用:幼虫を入れたペトリ皿にブームスプレーヤー装置を用いる
塗布7日、9日及び14日後の死亡率を評価
a.i.は活性成分を指す
Figure 2021527105
LCは、「致死濃度」を表す。LC値は、特定の割合の害虫集団の死滅に必要な化学物質の濃度を指す。観察期間中、害虫の50パーセントを死滅させる化学物質の濃度がLC50値であり、集団の90パーセントを死滅させる濃度がLC90である。LDは、「致死量」を表す。LD50は、試験サンプルの50パーセントを死滅させる摂取物質の量であり、LC90は、試験サンプルの90パーセントを死滅させる致死量である。実施例の結果から分かるように、高純度のチオシクラム塩酸塩を本明細書に記載の方法を使用して製造したため、低濃度のチオシクラム塩酸塩を使用して、昆虫を従来公知の殺虫剤と同等以上で効果的に排除することができる。実施例1では、カルタップと比較してLC50において約4倍少なく、かつカルタップと比較してLC90において約9倍少ないチオシクラム塩酸塩が、蛾によって摂取された。本明細書に提供される方法によって生成されるチオシクラム塩酸塩はまた、チオシクラムシュウ酸塩よりも有意に低いLC50及びLC90濃度を達成した。実施例2では、カルタップよりも約6倍少ないチオシクラム塩酸塩かつチオシクラムシュウ酸塩よりも約20倍少ないチオシクラム塩酸塩によって、大豆シャクトリムシのLC50が達成された。大豆シャクトリムシのLC90は、チオシクラムシュウ酸塩と比較して、チオシクラム塩酸塩を使用すると極端に低く、チオシクラム塩酸塩でのLC90は、カルタップの濃度より3倍超低かった。実施例7では、全ての3種の殺虫剤は、大根植物上のアブラムシを排除するために同様に作用した。実施例8では、チオシクラム塩酸塩は、全ての評価日において、LD50を達成するため他の殺虫剤より有意に優れている。全ての評価日において、LD90は、チオシクラムシュウ酸塩を使用して最低濃度で達成された。7日目及び9日目に、チオシクラム塩酸塩は、カルタップと比較して、より低い適用濃度でLD90を達成した。チオシクラム塩酸塩組成物の実施形態の使用は、これらの属に限定されるものではなく、他の昆虫及び他の作物にも同様に拡大される。チオシクラム塩酸塩の新たな高純度製造方法は、驚くべきことに、チオシクラム塩酸塩を殺虫性組成物中で使用し、農作物に適用される際に、改善された殺虫性能を可能にした。
本明細書に開示される改良された方法の純度レベルは、典型的には約90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、及び98%以上であり、収率は約60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%以上である。
本発明は、一般に、多数の実施形態を説明するために、肯定的言語を使用して開示される。本発明はまた、具体的には、物質又は材料、方法工程及び条件、プロトコール、手順、アッセイ、又は分析など、特定の主題が完全に又は部分的に除外される実施形態も含む。したがって、本発明は、本発明が本発明に明示的に含まれない態様を含まないことに関して本明細書では一般的に表現されていないが、本明細書に開示される。本発明の多くの実施形態について説明してきた。それにもかかわらず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な改変がなされ得ることが理解されるであろう。更に、上記の特定の実施形態に記載された特定の技術的特徴は、両立する場合、任意の適切な方法で組み合わせることができ、不要な繰り返しを回避するために、様々な可能な組み合わせ方式は、本明細書では特に明記されないことを指摘したい。
本明細書に記載されるように、この領域におけるこれらの問題及び他の問題は、本明細書に記載される本発明によって対処される。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲内に含まれ得る全ての改変及び変形を含むものとする。本発明の他の実施形態は、本明細書に開示される本発明の仕様及び実施を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。本明細書及び実施例は、本発明の真の範囲及び趣旨が以下の特許請求の範囲によって示されるように、単に例示として見なされることが意図される。

Claims (17)

  1. N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の製造方法であって、
    (a)チオ硫酸S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]エステル一ナトリウム塩と水酸化ナトリウムとの混合物を提供する工程と、
    (b)チオ硫酸S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]エステル一ナトリウム塩と水酸化ナトリウムとの前記混合物に水性塩溶液を添加する工程と、
    を含み、
    前記N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の収率が、工程b)に珪藻土を加え、前記珪藻土と前記工程b)の組成物との混合物を形成し、前記混合物を珪藻土媒体を通して濾過することによって増加する、方法。
  2. (c)前記混合物の相を分離する工程と、
    (d)濾過を使用して前記混合物から固形物を回収する工程と、
    (e)前記固形物を有機溶媒で洗浄する工程と、
    (f)前記固形物を乾燥させる工程と、を追加的に含み、
    前記乾燥固形物が、N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記有機溶媒が、メチル−t−ブチルエーテル、トルエン、イソプロパノール、又はこれらの混合物を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記水性塩溶液が塩化ナトリウムを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 工程b)中の温度が−10℃〜−25℃である、請求項1に記載の方法。
  6. N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の純度が90%超である、請求項1に記載の方法。
  7. N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の純度が95%超である、請求項6に記載の方法。
  8. 90%超の純度を有するN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩。
  9. 90%超の純度を有するN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩を含む殺虫性組成物であって、90%超の純度を有するN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の有効量が、90%未満の純度を有する化合物と比較して実質的に低減される、殺虫性組成物。
  10. ある場所で害虫を防除する方法であって、前記方法が、約1〜2000gの量の90%超の純度を有するN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩を含む組成物を前記場所に適用することを含み、90%超の純度を有するN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の有効量が、90%未満の純度を有する化合物と比較して実質的に低減される、方法。
  11. 前記組成物が、適用前に水で最大約600倍以上、好ましくは100倍以上、より好ましくは40倍以上に希釈される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記組成物が、約60〜約600L/haに希釈後の総適用量が、約0.1〜約30リットル/ヘクタールである、請求項10に記載の方法。
  13. 90%超の純度を有するN,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン塩酸塩の殺虫剤としての使用。
  14. 前記化合物の純度が100%のとき、前記化合物のLC50が約2.0〜約3.50μg a.i./mLであるか、又は前記化合物のLC90が約8.0〜約15.00μg a.i./mLである、請求項13に記載の使用。
  15. 前記化合物の純度が100%のとき、前記化合物のLC50が約6.5〜約13.00μg a.i./mLであるか、又は前記化合物のLC90が約100.0〜約550.0μg a.i./mLである、請求項13に記載の使用。
  16. 前記化合物の純度が100%のとき、前記化合物のLC50が約12.0g a.i./haであるか、又は前記化合物のLC90が約30.00g a.i./haである、請求項13に記載の使用。
  17. 前記化合物の純度が100%のとき、前記化合物のLC50が約7.0〜約8.50g a.i./haであるか、又は前記化合物のLC90が約2.0〜約30.00g a.i./mLである、請求項13に記載の使用。
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