JP2021525397A - コンタクトレンズの復元装置 - Google Patents

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Abstract

本発明はコンタクトレンズの復元装置に関するものであり、その復元装置は、電源ベース(2)、洗浄ベース(1)、および洗浄構造(3)を含む。洗浄ベース(1)と電源ベース(2)は着脱可能に連結される分体構造である。洗浄ベース(1)内には洗浄溝(103)が形成され、洗浄構造(3)は、電源ベース(2)内に設けられる電源ユニット(302)と、電源ユニット(302)に電気接続される洗浄溝(103)の複数個の電極(301)とを含む。電源ユニット(302)は回路基板(303)と電源(304)を含み、回路基板(303)上には導電部(306)が形成されている。電源ベース(2)の頂部の洗浄ベースの装着溝(201)内には電極コネクタ(305)が密閉状態に取り付けられ、洗浄溝(103)の電極(301)に接続される電極コネクタ(305)の一端は弾性伸縮が可能な構造であり、電極コネクタ(305)の他端は弾性伸縮が不可能な構造であり、電極コネクタ(305)の他端は回路基板(303)上の導電部(306)に弾性に当接する。本発明のコンタクトレンズの復元装置は、漏液を有効に防止でき、携帯性と使用の利便性がよいという利点を有している。

Description

本発明は、コンタクトレンズの洗浄装置に関し、特に、コンタクトレンズの復元装置に関するものである。
近視の症状がある人々は、美感を向上させるか或いは行動の利便性を向上させるためコンタクトレンズを使用している。しかしながら、コンタクトレンズを長く使用すると、コンタクトレンズ上に蛋白質が沈積することによりコンタクトレンズの酸素浸透率(oxygen permeability)が低下するおそれがあるので、それを使用すると使用者の角膜(cornea)に怪我を負わせるおそれがある。したがって、コンタクトレンズを一定の時間使用した後、それを洗浄してから再び使用する必要がある。
コンタクトレンズの常用の洗浄方法において、コンタクトレンズのレンズをコンタクトレンズ洗浄部の2個の容器内に入れ、容器内に洗浄液体を注入した後、指でコンタクトレンズを揉むことによりコンタクトレンズ上の埃、蛋白質、粘液、脂肪等の汚染物を除去し、コンタクトレンズの酸素の浸透率を維持する。しかしながら、前記洗浄方法において、指が汚れていることにより良好な洗浄の効果を獲得することができず、かつ洗浄をするとき多い時間がかかるおそれがある。
現在、市販されているコンタクトレンズの洗浄装置は、超音波、加熱型電磁界撹拌装置、紫外線またはオゾン等による洗浄手段を採用しているが、それらは次の問題をもたらすおそれがある。(1)コンタクトレンズを洗浄するため超音波の周波数を100KHz以上にする必要があり、それによりコンタクトレンズが破損されるおそれがある。また、高い周波数に適用させるため回路の性能を向上させる必要があるので、製造のコストが増加するおそれがある。(2)加熱型電磁界撹拌装置は電磁界により加熱をしながら撹拌をし、洗剤を添加することによりコンタクトレンズに付着している汚染部を除去することができるが、加熱の温度が高すぎることによりコンタクトレンズに傷を負わせるおそれがある。(3)紫外線により細菌を有効に除去することができ、オゾンは有効な酸化剤と消毒剤であるが、コンタクトレンズに付着している汚染部を有効に除去することができない。
従来のコンタクトレンズの洗浄装置はいろいろな技術的問題、例えば使用の利便性がよくなく、着脱の利便性がよくないという欠点を有している。従来のコンタクトレンズの洗浄装置の防水性がよくないので、液体が電源の内部に流入することにより製品が破損され、製品の寿命に影響を与えるか或いは製品の製造効率に影響を与えるおそれがある。
前記問題を解決するため、本発明の発明者は、いろいろな研究と実験をすることにより新型の構造を有しているコンタクトレンズの復元装置を発明し、その復元装置の産業上の利用可能性を改善しようとする。
従来の技術的問題を解決するため、本発明の目的は、液体の漏れを有効に防止し、容易に携帯することができ、使用が簡単であり、軽量であり、かつ製品の品質の安定性がよいコンタクトレンズの復元装置を提供することにある。
前記目的を実現するため、本発明は下記コンタクトレンズの復元装置を提供する。コンタクトレンズの復元装置は、洗浄ベース、電源ベースおよび洗浄構造を含む。前記電源ベースの頂部には洗浄ベースの装着溝が形成され、前記洗浄ベースと電源ベースは着脱可能に連結される分体構造である。前記洗浄ベース内には洗浄溝が形成され、前記洗浄溝内には複数個の電極が設けられ、前記電極は洗浄溝の底部を貫通するように設けられる。前記洗浄構造は、電源ベース内に設けられる電源ユニットと、電源ユニットに電気接続される洗浄溝の複数個の電極とを含む。前記電源ユニットは回路基板と電源を含み、前記回路基板上には導電部が形成されている。前記電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝内には電極コネクタが密閉状態に取り付けられ、前記洗浄溝の電極に接続される前記電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能な構造であり、前記電極コネクタの他端は弾性伸縮が不可能な構造であり、前記電極コネクタの他端は回路基板上の導電部に弾性に当接する。
好ましくは、前記導電部はアーチ形または円弧形に形成される導電部であり、導電部は回路基板の表面上に形成されるか或いは、前記導電部は曲げられる導電部であり、導電部の一端は回路基板上に形成され、他端は電極コネクタと接触するか或いは、前記導電部の一端は回路基板上に固定され、電極コネクタと接触する導電部の他端は回路基板から突出するか或いは、前記導電部は回路基板上に形成され、回路基板上に形成される導電部と電極コネクタはインターフェアランスフィットに結合される。
好ましくは、前記電極コネクタはスプリングピンコネクタであり、前記スプリングピンコネクタはピン管内に取り付けられるスプリングとピン軸を含み、前記電極と接触する前記電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能なピン軸であり、前記導電部と接触する前記電極コネクタの他端は弾性伸縮が不可能なピン管である。
好ましくは、前記電源ベースは上部ケースと下部ケースを含み、前記上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、前記上部ケースと下部ケースにより電子部品収納部が形成され、前記電源ユニットは電子部品収納部内に取り付けられ、前記上部ケースと下部ケースとの間は超音波溶接により結合されるか或いは前記電源ベースの上部ケースと下部ケースとの間の結合個所の裏側には密閉リングが取り付けられる。
好ましくは、前記電源ベースの下部ケースの底面には電源カバーが取り付けられ、前記電源ベースと電源カバーとの間は超音波溶接により結合されるか或いは前記電源ベースと電源カバーとの間の結合個所の裏側には密閉リングが取り付けられる。
好ましくは、前記洗浄ベースには洗浄ベース本体が設けられ、前記洗浄ベース本体は上部ケースと下部ケースを含み、前記洗浄ベースの上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、前記上部ケースと下部ケースとの間は超音波溶接により結合されるか或いは前記上部ケースと下部ケースとの間の結合個所の裏側には密閉リングが取り付けられる。
好ましくは、前記電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝の辺縁部と洗浄ベースが連結される周囲の辺縁部には凹部が形成されている。
好ましくは、前記凹部の裏側にはランプが取り付けられ、前記ランプ上には透明板が取り付けられ、前記ランプは電源に電気接続される。
好ましくは、前記ランプは環状ランプであり、前記透明板は環状透明板であり、前記環状透明板は洗浄ベースの装着溝の辺縁部に傾斜に取り付けられる。
好ましくは、前記電源ベース上にはタッチ式電源スイッチが取り付けられる。
好ましくは、前記洗浄ベースには洗浄ベースカバーが取り付けられ、前記洗浄ベースカバー上にはボタンが設けられ、前記ボタンと洗浄ベースの起動装置は対応するように設けられ、ボタンを押すと前記洗浄ベースカバーが自動に開けられる。
好ましくは、前記洗浄溝には洗浄溝カバーが取り付けられ、前記洗浄溝の底部は半球形に形成される。
好ましくは、前記電源は充電可能な電源であり、前記電源ベースには充電口が設けられ、前記充電口上には密閉性カバーが取り付けられる。
好ましくは、前記電源は充電可能な電源であり、前記電源ベース内には無線充電チップが設けられ、前記電源ベースは無線充電をすることができる。
好ましくは、前記洗浄ベースは、結合ホックと結合溝が結合される結合方法、磁性結合方法または固定連結部品により電源ベースに着脱可能に結合され、前記洗浄ベースの電極のそばには電極阻止部が形成されている。
好ましくは、洗浄ベースは四角形であり、洗浄ベースの装着溝の形状に洗浄ベースの形状に対応する四角形凹部である。
従来の技術と比較してみると、本発明の技術的事項により下記発明の効果を奏することができる。
(1)本発明のコンタクトレンズの復元装置は分離式構造に設けられている。電源ベースの頂部には電極コネクタが密閉状態に取り付けられ、前記電源ベースの頂部にはコネクタ貫通孔が形成されている。前記電極コネクタはインターフェアランスフィットによりコネクタ貫通孔に密閉状態に結合されるか或いは溶接によりコネクタ貫通孔に密閉状態に結合されることにより防水の効果を向上させることができる。電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能な構造であることにより電極コネクタの一端は洗浄溝の電極に安定的に弾性に電気接続されることができる。電極コネクタの他端は、弾性伸縮が不可能な密閉式円盤または塊であり、回路基板上の導電部に当接する。導電部が弾性変形をするか或いは導電部と回路基板が一緒に少し弾性変形するか或いは回路基板上の導電部と電極コネクタがインターフェアランスフィットに結合されることにより安定な弾性電気接続を形成することができる。それにより、安定な電気接続を形成し、金型に対する要求を低減し、コストを低減し、組み立ての効率を向上させることができる。
(2)本発明の回路基板上には導電部が形成され、導電部の形状はいろいろであることができる。例えば、導電部の一端は回路基板上に固定され、他端は固定されていない自由端であるか或いは、導電部本体は、アーチ形、円弧形または湾曲形に形成されるか或いは、導電部の一端は水平方向に突出している回路基板であるか或いは、導電部は回路基板の辺縁部に形成され、導電部と回路基板全体は電極コネクタの圧力により弾性変形するか或いはインターフェアランスフィットに結合されることができる。前記各導電部はいずれも、電極コネクタの圧力により弾性変形することにより安定な電気接続を形成することができる。
(3)本発明においてスプリング式探針を電極コネクタとして用い、スプリング式探針をスプリングピンコネクタともいう。電極と接触する前記電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能であるピン軸であり、導電部と接触する前記電極コネクタの他端は弾性伸縮が不可能であるピン管でありかつ密閉式円盤または塊である。使用者が洗浄液を電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝内にこぼすとき、少量の液体がピン軸とピン管の壁部に沿って下へ流動してもその液体は回路基板上まで流動することができない。それは、電極コネクタが洗浄ベースの装着溝内に密閉状態に取り付けられ、電極コネクタの底部が密閉式ピン管の底部であることにより、漏液を防止することができるからである。
(4)本発明の電源ベースは上部ケースと下部ケースを含み、上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、上部ケースと下部ケースにより電子部品収納部が形成され、前記電源ユニットは電子部品収納部内に取り付けられ、下部ケースの底面には電源カバーが取り付けられる。電源ベースの防水の効果を増加させ、液体が隙間から電源ベースに流入することを防止するため、電源ベースの上部ケースと下部ケースと間および下部ケースと電源カバーとの間は密閉状態に結合される。密閉方法には多くの種類があり、超音波溶接による密閉方法を採用するか或いは2つの部品の結合個所の裏側に密閉リングを取り付けることにより防水と密閉の効果を獲得することができる。
(5)本発明の洗浄ベース本体は上部ケースと下部ケースを含み、上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合される。洗浄ベースの防水の効果を増加させ、液体が隙間から洗浄ベースに流入することを防止するため、洗浄ベースの上部ケースと下部ケースとの間は密閉状態に結合される。密閉方法には多くの種類があり、超音波溶接による密閉方法を採用するか或いは2つの部品の結合個所の裏側に密閉リングを取り付けることにより防水と密閉の効果を獲得することができる。
(6)電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝の辺縁部と洗浄ベースが連結される周囲の辺縁部には環状凹部が形成されているので、使用者は洗浄ベースを容易に着脱させることができる。また、環状凹部には呼吸ランプが取り付けられているので、使用者は洗浄の状況を直接に観察することができる。洗浄ベースの装着溝が四角形であることによりポカヨケの効果を獲得し、洗浄ベースを正確に着脱させることができる。
(7)電源ベース上にタッチ式電源スイッチが取り付けられることにより液体が隙間から電源ベース内に流入することを防止することができる。
(8)洗浄ベースカバー上にはボタンが設けられ、洗浄ベース上にはタッチ式起動装置が設けられ、ボタンを押すと前記洗浄ベースカバーが自動に開けられる。それにより、使用者は洗浄ベースカバーを容易に開けることができ、従来の製品において洗浄ベースを取り出さなければ洗浄ベースを開けることができない問題を避け、使用の利便性を向上させることができる。
(9)洗浄溝に洗浄溝カバーが取り付けられることにより洗浄溝を密閉させることができる。前記洗浄溝の底部を半球形に形成するか或いは使用者の指の形状に適合する形状に形成することにより、適合なキネシオロジーを獲得し、使用者が指で洗浄溝内にコンタクトレンズを容易に取り出し、コンタクトレンズが破損されることを防止し、特に硬性コンタクトレンズを保護することができる。
(10)電源として充電可能な電源を採用することもできる。前記電源ベースには充電口が設けられ、前記充電口上には密閉性カバーが取り付けられることにより電源ベースを長く使用し、漏液を防止することができる。電源ベース内には無線充電チップが設けられ、前記電源ベースが無線充電をすることにより充電の利便性を向上させることもできる。
(11)前記洗浄ベースは、結合ホックと結合溝が結合される結合方法、磁性結合方法または固定連結部品により電源ベースに着脱可能に結合されることができる。磁性結合方法により洗浄ベースと電源ベースを結合させるとき、大きい力を用いなくても洗浄ベースを取り替えるか或いは装着することができる。洗浄ベースの電極のそばには電極阻止部が形成されているので、電極によりコンタクトレンズが破損されることを防止することができる。
(12)本発明は好適な構造を有しているので、製品が同様である場合、本発明の製品により、組み立ての利便性を向上させ、製造の効率を向上させ、製品の良品率を向上させ、コストを低減し、製品の耐用性を更に向上させることができる。
本発明を示す斜視図である。 本発明を示す平面図である。 本発明の洗浄ベースがオープン状態に電源ベース上に取り付けられることを示す斜視図である。 本発明の電源ベース内の回路基板を示す斜視図である。 本発明の洗浄ベースを示す斜視図である。 本発明の分解状態を示す斜視図である。 本発明の分解状態を示す正面図である。 本発明の電極コネクタを示す拡大図である。 本発明の導電部の作動状態を示す図である。 本発明の導電部の他の状態を示す正面図と側面図である。
以下、図面と実施例により本発明の具体的な実施形態をより詳細に説明する。下記実施例は本発明を説明するものであるが、本発明の特許請求の範囲を制限するものでない。図面において、1は洗浄ベースであり、2は電源ベースであり、3は洗浄構造であり、101は洗浄ベースカバーであり、102は洗浄ベース本体であり、103は洗浄溝であり、104はボタンであり、105は電極保護部であり、106は部品収納部であり、107は洗浄溝カバーであり、201は洗浄ベースの装着溝であり、202はランプであり、203は透光板であり、204はタッチ式電源スイッチであり、205は充電口であり、206は密閉カバーであり、301は電極であり、302は電源ユニットであり、303は回路基板であり、304は電源であり、305は電極コネクタであり、306は導電部である。
実施例一
図1〜図10に示すとおり、本発明のコンタクトレンズの復元装置(cleaner)は、洗浄ベース1、電源ベース2および洗浄構造3を含み、電源ベース2の頂部には洗浄ベースの装着溝201が形成され、洗浄ベース1と電源ベース2は着脱可能に連結される分体構造である。洗浄ベース1内には洗浄溝103が形成され、洗浄溝103内には複数個の電極301が設けられ、前記電極301は洗浄溝103の底部に設けられる。洗浄構造3は、電源ベース2内に設けられる電源ユニットと、電源ユニットに電気接続される洗浄溝の複数個の電極301とを含む。電源ユニットは回路基板303と電源304を含み、回路基板上には導電部306が形成されている。電源ベース2の頂部の洗浄ベースの装着溝201内には電極コネクタ305が密閉状態に取り付けられる。洗浄溝103の電極301に接続される電極コネクタ305の一端は弾性伸縮が可能な構造であり、電極コネクタ305の他端は回路基板上の導電部306に弾性に当接する。図6は本発明の全体を示す分解斜視図である。本発明をより詳細に示すため、その図面には電極コネクタ305と導電部306が接続される状態が示されている。図7は本発明を示す分解斜視図であり、その図面には電極コネクタ305と導電部306が分離される状態が示されている。電極コネクタ305は電源ベースの頂部カバーに設けられるものであり、導電部306は回路基板上に形成されるものである。
電極コネクタ305としてポゴピン(Pogo pin)を採用することができる。ポゴピンは、携帯電話等の電子装置に用いられる精密コネクタであり、いろいろな半導体装置において接続の役割をする。ポゴピンは、精密装置でピン軸、スプリング、ピン管等の部品を予め圧縮することにより形成したスプリング式探針(プローブともいう)であり、その内部には精密のスプリング構造が設けられている。
本発明のコンタクトレンズの復元装置は分離式構造に設けられている。電源ベースの頂部には電極コネクタが密閉状態に取り付けられ、電源ベースの頂部にはコネクタ貫通孔が形成されている。前記電極コネクタはインターフェアランスフィット(interference fit)によりコネクタ貫通孔に密閉状態に結合されるか或いは溶接によりコネクタ貫通孔に密閉状態に結合されることにより防水の効果を向上させる。電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能な構造であることにより電極コネクタの一端は洗浄溝の電極に安定的に弾性に電気接続されることができる。電極コネクタの他端は、弾性伸縮が不可能な密閉式円盤または塊であり、回路基板上の導電部に当接する。導電部が弾性変形をするか或いは導電部と回路基板が一緒に少し弾性変形することにより安定的な弾性電気接続を形成することができる。それにより、安定な電気接続を形成し、金型に対する要求を低減し、コストを低減し、組み立ての効率を向上させることができる。
図9〜図10に示すとおり、本発明の回路基板上には導電部が形成され、導電部の形状はいろいろであることができる。例えば、導電部の一端は回路基板上に固定され、他端は固定されていない自由端である(図9に示すとおりである)か或いは、導電部本体はアーチ形、円弧形または湾曲形に形成されるか或いは、導電部の一端が水平方向に突出している回路基板であるか或いは、導電部は回路基板の辺縁部に形成され、導電部と回路基板全体は電極コネクタの圧力により弾性変形するか或いはインターフェアランスフィットに結合されることができる。前記各導電部はいずれも、電極コネクタの圧力により弾性変形するか或いはインターフェアランスフィットに結合されることにより安定な電気接続を形成することができる。図9において、左側図の導電部は正常状態になっており、右側図の導電部は正常作動状態になっている。図9に示されるとおり、正常状態の導電部が弾性変形することにより電極コネクタと導電部との間に安定な電気接続を形成することができる。
図8は本発明の電極コネクタを示す拡大図である。本発明において、スプリング式探針を電極コネクタとして用いる。電極と接触する前記電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能であるピン軸であり、導電部と接触する前記電極コネクタの他端は弾性伸縮が不可能であるピン管でありかつ密閉式円盤または塊である。使用者が洗浄液を電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝内にこぼすとき、少量の液体がピン軸とピン管の壁部に沿って下へ流動してもその液体が回路基板上まで流動することができない。それは、電極コネクタが洗浄ベースの装着溝内に密閉状態に取り付けられ、電極コネクタの底部が密閉式ピン管の底部であることにより、漏液を防止することができるからである。
注意されたいことは、本発明の洗浄ベースと電源ベースは着脱可能に結合される分離式構造であるが、洗浄ベースと電源ベースは他の結合方法により一体に結合されることができる。例えば、洗浄ベースは、結合ホックと結合溝が結合される結合方法、磁性結合方法または固定連結部品により電源ベースに着脱可能に結合されることができ、そのような方法により洗浄ベースと電源ベースを容易に分離させることができる。磁性結合方法により洗浄ベースと電源ベースを結合させるとき、大きい力を用いなくても洗浄ベースを取り替えるか或いは装着することができる。洗浄ベースの電極のそばには電極阻止部が形成されているので、電極によりコンタクトレンズが破損されることを防止することができる。
本発明の作動の原理は電気泳動(electrophoresis)技術によるものである。電界により荷電粒子(charged particle)は極性が異なっている電極側に移動することを電気泳動(electrophoresis、EPと略称)という。蛋白質は一本または複数本のポリペプチド鎖(polypeptide chain)が所定の組合方式により形成されかつ完全な生物活性(bioactivity)を有している分子である。蛋白質は両性の電解質(electrolyte)であり、蛋白質が等電点(isoelectric point)に位置しているとき、蛋白質の自体の電荷はゼロになる。蛋白質を酸性の溶液に入れるとき、蛋白質は正電気を有し、蛋白質をアルカリ性の溶液に入れるとき、蛋白質は負電気を有する。電極に電気を印加するとき、電源ユニット、電極および洗浄液により1つの電気回路が形成され、2個の電極の間に一定の電位差が形成される。コンタクトレンズに付着している蛋白質はその電位差によりコンタクトレンズから離れ、洗浄液中において1つの電極側に移動するとともにその電極の表面に付着する。それによりコンタクトレンズの洗浄をし、コンタクトレンズを良好な使用状態に回復させることができる。
電極301と洗浄ベース1を緊密に連結させ、洗浄液が電極301と洗浄ベース1との間の連結個所から漏れることを防止するため、電極の外表面に粗い表面を形成され、電極と洗浄ベースを一体に成型することができる。前記粗い表面はいろいろな方法により形成されることができる。例えば、電極の表面にパタンを形成するか或いはサンドブラスト(sand blast)をするか或いはパタンを一層または複数層メッキすることにより形成されることができる。粗い表面が形成されている電極を洗浄ベースに一体に射出成型することにより、電極の回転、揺れ、上下への移動および隙間の形成等を防止し、洗浄ベース内の電極の位置に漏液が発生することを防止することができる。
注意されたいことは、電源ユニット302は回路基板303と電源304を含み、電源は回路基板に電力を供給することに用いられる。電源により回路基板に電力を供給するものであれば本発明の特許請求の範囲に含まれることは勿論であり、電源が異なることにより構造が変化しても本発明の特許請求の範囲に含まれることも勿論である。電源として、内部に装着されるドライバッテリー、充電式リチウムバッテリーまたはボタンバッテリーを採用するか或いは内部に装着される電源コネクタを採用することができる。回路基板は、2個の電極の間の電位差、電流および通電の時間を調節することに用いられる。そのような役割をする回路基板であれば本発明のコンタクトレンズの復元装置の特許請求の範囲に含まれることは勿論である。電位差、電流および通電の時間を調節するため、抵抗、コンデンサー、チップまたは集積回路等で構成される電子部品を採用するか或いはコンピュータのソフトウェアで制御する方法を採用することができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。
実施例二
図1、図7に示すとおり、電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝の辺縁部と洗浄ベースが連結される周囲の辺縁部には環状凹部が形成されている。電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝の辺縁部には一定の傾斜角度が形成されているので、洗浄ベースを洗浄ベースの装着溝内に装着させるとき、洗浄ベースの装着溝の辺縁部と洗浄ベースが連結される周囲の辺縁部には環状凹部が形成される。それにより使用者は洗浄ベースを容易に着脱させることができる。環状凹部の位置には呼吸ランプが取り付けられ、呼吸ランプ上には透明板(透明板としてアクリルプレート(Acrylic plate)を用いることが好ましい)が取り付けられ、呼吸ランプは電源に接続されることができる。その場合、使用者は洗浄の状況を直接に観察することができるので、使用の利便性を大幅に向上させることができる。
注意されたいことは、洗浄ベースの形状は洗浄ベースの装着溝全体の形状に対応し、洗浄ベースの形状と洗浄ベースの装着溝の形状はそれぞれ、円柱形と円柱形凹部、半球形と円柱形凹部、六角円柱形と六角円柱形凹部または円柱形凹部等であることができる。好ましくは、洗浄ベースは四角形であり、洗浄ベースの装着溝の形状に洗浄ベースの形状に対応する四角形凹部である。それによりポカヨケ(Fool-proofing)の効果を獲得し、洗浄ベースを正確に着脱させることができる。また、洗浄ベース上に装着指示符号をかくことにより洗浄ベースを所定の位置に正確に着脱させることができる。
使用の利便を向上させるため、洗浄ベース1に洗浄ベースカバー101を取り付け、洗浄ベースカバー101上にボタン104を設けることができる。ボタンと洗浄ベースの起動装置は対応するように設けられ、ボタンを押すと前記洗浄ベースカバーが自動に開けられる。それにより、使用者は洗浄ベースカバーを容易に開けることができ、従来の製品において洗浄ベースを取り出さなければ洗浄ベースを開けることができない問題を避け、使用の利便性を向上させることができる。
洗浄溝に洗浄溝カバーが取り付けられることにより洗浄溝を密閉させることができる。前記洗浄溝の底部を半球形に形成するか或いは使用者の指の形状に適合する形状に形成することにより、適合なキネシオロジー(Kinesiology)を獲得し、使用者が指で洗浄溝内にコンタクトレンズを容易に取り出し、コンタクトレンズが破損されることを防止し、特に硬性コンタクトレンズを保護することができる。
実施例三
図6、図7に示すとおり、電源ベースは上部ケースと下部ケースを含み、上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、上部ケースと下部ケースにより電子部品収納部が形成される。前記電源ユニットは電子部品収納部内に取り付けられ、前記上部ケースと下部ケースは密閉状態に結合される。上部ケースと下部ケースが密閉状態に結合されるため、液体が電源ベースの上下ケースの間の隙間から電源ユニット内に流入することにより電子部品が壊れることを防止することができる。
電源ベースの下部ケースの底面には電源カバーが取り付けられ、下部ケースと電源カバーは密閉状態に結合される。密閉方法には多くの種類があり、超音波溶接による密閉方法を採用するか或いは2つの部品の結合個所の裏側に密閉リングを取り付けることにより防水と密閉の効果を獲得することができる。
また、洗浄ベースの防水の効果を増加させ、液体が隙間から洗浄ベースに流入することを防止するため、洗浄ベースに洗浄ベース本体を設けることができる。洗浄ベース本体は上部ケースと下部ケースを含み、上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、前記上部ケースと下部ケースと間は密閉状態に結合される。密閉方法として超音波溶接方法を採用するか或いは上部ケースと下部ケースとの間の結合個所の裏側に密閉リングを取り付けることができる。
また、電源ベース上のボタン式電源スイッチをタッチ式電源スイッチに改善することができる。それにより、技術的効果を増加させ、液体が隙間から電源ベース内に流入することを防止し、電源ベースの防水性を大幅に向上させることができる。
注意されたいことは、本発明の電源として充電可能な電源を採用することもできる。その場合、前記電源ベースに充電口を設け、充電口上に密閉性カバーを取り付ける必要がある。それにより電源ベースを長く使用し、漏液を防止することができる。また、電源ベース内に無線充電チップを設け、電源ベースが無線充電をすることにより充電の利便性を向上させることもできる。
以上、本発明の好適な実施例を説明してきたが、前記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は前記実施例の構成にのみ限定されるものでない。この技術分野の技術者は本発明の要旨を逸脱しない範囲において設計の変更、改良等をすることができ、そのような設計の変更、改良等があっても本発明に含まれることは勿論である。

Claims (16)

  1. 洗浄ベース、電源ベースおよび洗浄構造を含み、
    前記電源ベースの頂部には洗浄ベースの装着溝が形成され、前記洗浄ベースと電源ベースは着脱可能に連結される分体構造であり、
    前記洗浄ベース内には洗浄溝が形成され、前記洗浄溝内には複数個の電極が設けられ、前記電極は洗浄溝の底部を貫通するように設けられ、
    前記洗浄構造は、電源ベース内に設けられる電源ユニットと、電源ユニットに電気接続される洗浄溝の複数個の電極とを含み、
    前記電源ユニットは回路基板と電源を含み、前記回路基板上には導電部が形成されており、
    前記電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝内には電極コネクタが密閉状態に取り付けられ、前記洗浄溝の電極に接続される前記電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能な構造であり、前記電極コネクタの他端は弾性伸縮が不可能な構造であり、前記電極コネクタの他端は回路基板上の導電部に弾性に当接することを特徴とするコンタクトレンズの復元装置。
  2. 前記導電部はアーチ形または円弧形に形成される導電部であり、導電部は回路基板の表面上に形成されるか或いは、
    前記導電部は曲げられる導電部であり、導電部の一端は回路基板上に形成され、他端は電極コネクタと接触するか或いは、
    前記導電部の一端は回路基板上に固定され、電極コネクタと接触する導電部の他端は回路基板から突出するか或いは、
    前記導電部は回路基板上に形成され、回路基板上に形成される導電部と電極コネクタはインターフェアランスフィットに結合されることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  3. 前記電極コネクタはスプリングピンコネクタであり、前記スプリングピンコネクタはピン管内に取り付けられるスプリングとピン軸を含み、前記電極と接触する前記電極コネクタの一端は弾性伸縮が可能なピン軸であり、前記導電部と接触する前記電極コネクタの他端は弾性伸縮が不可能なピン管であることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  4. 前記電源ベースは上部ケースと下部ケースを含み、前記上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、前記上部ケースと下部ケースにより電子部品収納部が形成され、前記電源ユニットは電子部品収納部内に取り付けられ、前記上部ケースと下部ケースとの間は超音波溶接により結合されるか或いは前記電源ベースの上部ケースと下部ケースとの間の結合個所の裏側には密閉リングが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  5. 前記電源ベースの下部ケースの底面には電源カバーが取り付けられ、前記電源ベースと電源カバーとの間は超音波溶接により結合されるか或いは前記電源ベースと電源カバーとの間の結合個所の裏側には密閉リングが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  6. 前記洗浄ベースには洗浄ベース本体が設けられ、前記洗浄ベース本体は上部ケースと下部ケースを含み、前記洗浄ベースの上部ケースは下部ケースの上部に密閉状態に結合され、前記上部ケースと下部ケースとの間は超音波溶接により結合されるか或いは前記上部ケースと下部ケースとの間の結合個所の裏側には密閉リングが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  7. 前記電源ベースの頂部の洗浄ベースの装着溝の辺縁部と洗浄ベースが連結される周囲の辺縁部には凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  8. 前記凹部の裏側にはランプが取り付けられ、前記ランプ上には透明板が取り付けられ、前記ランプは電源に電気接続されることを特徴とする請求項7に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  9. 前記ランプは環状ランプであり、前記透明板は環状透明板であり、前記環状透明板は洗浄ベースの装着溝の辺縁部に傾斜に取り付けられることを特徴とする請求項8に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  10. 前記電源ベース上にはタッチ式電源スイッチが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  11. 前記洗浄ベースには洗浄ベースカバーが取り付けられ、前記洗浄ベースカバー上にはボタンが設けられ、前記ボタンと洗浄ベースの起動装置は対応するように設けられ、ボタンを押すと前記洗浄ベースカバーが自動に開けられることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  12. 前記洗浄溝には洗浄溝カバーが取り付けられ、前記洗浄溝の底部は半球形に形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  13. 前記電源は充電可能な電源であり、前記電源ベースには充電口が設けられ、前記充電口上には密閉性カバーが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  14. 前記電源は充電可能な電源であり、前記電源ベース内には無線充電チップが設けられ、前記電源ベースは無線充電をすることができることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  15. 前記洗浄ベースは、結合ホックと結合溝が結合される結合方法、磁性結合方法または固定連結部品により電源ベースに着脱可能に結合され、前記洗浄ベースの電極のそばには電極阻止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
  16. 洗浄ベースは四角形であり、洗浄ベースの装着溝の形状に洗浄ベースの形状に対応する四角形凹部であることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズの復元装置。
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