JP2021525356A - 共重合体でコーティングされたバイオセンサーを有するバイオセンサシステムおよびその使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、共重合体でコーティングされたバイオセンサーおよびその使用でコーティングされたバイオセンサーおよびそれらの使用に関する。【選択図】 図1
Description
本発明は、共重合体でコーティングされたバイオセンサーおよびその使用でコーティングされたバイオセンサーおよびそれらの使用に関する。
生体認証システムおよび電気化学的漏出を利用する電気化学的バイオセンサーは、迅速かつリアルタイムの分析の可能性を提供し、これは、ポイントオブケア産業の迅速な測定に特に適している。バイオセンサーの外膜は、センサと被分析媒体との間の境界面を表すので、非常に重要である。この界面膜の目的は、被分析媒体中に存在し得る潜在的な妨害種を排除しながら、被分析物質の検出層への拡散を可能にすることである。界面膜は、被分析物質のサイズに近い干渉種を排除するのにあまり効果的でないことがあるので、干渉信号を除去する特性が改善されたバイオセンシングシステムが必要とされている。
本発明の目的はバイオセンシングシステムを提供することである。
一態様では、本発明は、バイオセンシングシステムを提供し、該バイオセンシングシステムは、
(1)バイオセンサーであって、
基板と、
前記基板の頂部にある作用電極と、
前記作用電極の頂部にある検出層と
前記検出層の頂部にある生体適合性膜と、
ブランク電極と、前記ブランク電極は、作用電極と実質的に同一であり、生体適合性膜によって直接覆われ、
基準電極、および
対向電極を含む。
(2)DC電源と
(3)電流測定部と
(4)ACインピーダンス測定部と
(5)回路スイッチと
(6)制御部と
(7)データ処理部を含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の記載の作用電極は、炭素、グラフェン、金、または、白金を含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の検出層は、金属ナノ粒子、ポリドーパミン、およびペプチドプローブを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の金属ナノ粒子は、白金ナノ粒子、金ナノ粒子、またはイリジウムナノ粒子である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の金属ナノ粒子は、約1〜約100nmの粒径を有する。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のペプチドプローブは、酵素、抗体、またはペプチドを含むポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のペプチドプローブは、オキシドレダクターゼを含む。
(1)バイオセンサーであって、
基板と、
前記基板の頂部にある作用電極と、
前記作用電極の頂部にある検出層と
前記検出層の頂部にある生体適合性膜と、
ブランク電極と、前記ブランク電極は、作用電極と実質的に同一であり、生体適合性膜によって直接覆われ、
基準電極、および
対向電極を含む。
(2)DC電源と
(3)電流測定部と
(4)ACインピーダンス測定部と
(5)回路スイッチと
(6)制御部と
(7)データ処理部を含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の記載の作用電極は、炭素、グラフェン、金、または、白金を含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の検出層は、金属ナノ粒子、ポリドーパミン、およびペプチドプローブを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の金属ナノ粒子は、白金ナノ粒子、金ナノ粒子、またはイリジウムナノ粒子である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の金属ナノ粒子は、約1〜約100nmの粒径を有する。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のペプチドプローブは、酵素、抗体、またはペプチドを含むポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のペプチドプローブは、オキシドレダクターゼを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のペプチドプローブは、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、またはホースラディッシュペルオキシダーゼを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の金属ナノ粒子は、ポリドーパミンおよびペプチドプローブでコーティングされる。いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の金属ナノ粒子は、ポリドーパミンおよびペプチドプローブと混合する。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の生体適合性膜は、トリブロックポリマーA−b−B−b− Cを含み、ここで、Aは親水性ソフトセグメント、Bが、疎水性ハードセグメントであり、Cが、可撓性ポリマーセグメント、bが、鎖延長剤である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の親水性ソフトセグメントは、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、およびポリエーテルアミン(PEA)からなる群より選ばれるポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の疎水性ハードセグメントは、ポリカーボネート(PC)およびポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)からなる群より選ばれるポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の可撓性ポリマーセグメントは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)およびポリ(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)(PHEMA)からなる群より選ばれるポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の生体適合性膜の鎖延長剤は、イソシアネートを含む化合物から誘導される。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の生体適合性膜の鎖延長剤は、イソシアネートを含む化合物から誘導される。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の各鎖延長剤は、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)、または、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンに独立して由来する。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のAの数平均分子量は、約200〜約10000であり、Bの数平均分子量は、約1000〜約20000であり、Cの数平均分子量は、約1000〜約20000である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の生体適合性膜は、約1〜約10重量部のA、約1〜約5重量部のB、約1〜約5重量部のC、および約1〜約3重量部のbを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の、A−b、B−b、およびC−bそれ自体の結合は、独立して、尿素結合もしくはカルバメート結合である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のバイオセンサーは、検出層と作用電極の頂部の生体適合性膜および生体適合性膜とブランク電極とのあいだでの接着層をさらに含み、該接着層は、少なくとも2つのホルミル成分を含む第2モノマーユニットで架橋された少なくとも2つのアミン部分を含む第1モノマーユニットを含むポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の第1モノマーユニットは、1,6−ジアミノヘキサンであり、第2モノマーユニット、グルタルアルデヒドである。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の作用電極とブランク電極との最小距離は、約5mm以下である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の作用電極とブランク電極との最小距離は、約5mm以下である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のDC電源は、DC電圧を作用電極に印加することにより、作用電極の上部にDC電流を生成させるように構成される第1の回路と、ブランク電極にDC電圧を印加することにより、ブランク電極にDC電流が生成されように構成される第2の回路を含み、第1の回路および第2の回路は、並列に接続され、作用電極に印加されるDC電圧およびブランク電極に印加されるDC電圧は、基準電極に対して等しい。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の電流測定部は、作用電極上の直流電流を測定し、作用電極上の直流電流に関するデータをデータ処理部に通信するように構成された第1電流測定装置と、作用電極上の直流電流を測定してブランク電極上の直流電流に関するデータをデータ処理部に伝達するように構成された第2電流測定装置を含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のACインピーダンス測定部は、DC成分およびAC成分を含む電圧を作用電極およびブランク電極に印加し、作用電極上の結果として生じる電流およびブランク電極上の結果として生じる電流を測定し、作用電極のACインピーダンスおよびブランク電極のACインピーダンスを割り出し、得られた電流およびACインピーダンスのデータをデータ処理部に通信するように構成される。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のAC成分は、約1〜100kHzの周波数を有する。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のAC成分は、約1〜100kHzの周波数を有する。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のACインピーダンス測定部からのデータは、測定されたACインピーダンスの大きさ、位相、実数部、および/または、虚数部を含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の電流測定部の動作周波数は、ACインピーダンス測定部の動作周波数の少なくとも約10倍である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の電流測定部の動作周波数は、ACインピーダンス測定部の動作周波数の少なくとも約10倍である。
他の態様においては、上記の実施形態のいずれかのバイオセンシングシステムを使用する方法であって、(1)作用電極およびブランク電極にDC電圧を印加し、それによって、作用電極上の直流電流およびブランク電極上の直流電流を生成する工程と、(2)作用電極での直流電流およびブランク電極での直流電流を測定する工程と、(3)作用電極のACインピーダンスおよび/またはブランク電極のACインピーダンスを測定する工程、および(4)測定された直流電流およびACインピーダンスに基づいて被分析物質の濃度を割り出すことを含む。
上記態様の何れかに記載のバイオセンシングシステムを使用するいくつかの実施形態では、工程(1)は、(a)作用電極にDC電圧を印加し、それによって作用電極に直流電流を発生させる工程と、(b)ブランク電極に直流電圧を印加し、それによってブランク電極に直流電流を生成させる工程を含み、前記作用電極に印加されるDC電圧とブランク電極に印加されるDC電圧が基準電極に対して等しい。
上記態様の何れかに記載のバイオセンシングシステムを使用するいくつかの実施形態では、工程(3)は、(a)DC成分およびAC成分を含む電圧を作用電極およびブランク電極に印加する工程、(b)作用電極で結果として生じる電流およびブランク電極で結果として生じる電流を測定する工程、および(c)作用電極のACインピーダンスおよびブランク電極のACインピーダンスを判断する工程を含む。
上記態様の何れかに記載のバイオセンシングシステムを使用するいくつかの実施形態では、工程(4)は、
上記態様の何れかに記載のバイオセンシングシステムを使用するいくつかの実施形態では、工程(4)は、
(a) 作用電極での直流(I1)、前記I1が測定されたときの時間(t1)、ブランク電極上の直流(I2)、I2が測定されたときの時間(t2)を読み取り、該t2が、t1±30秒以内である工程と、
(b) 次の式を用いて、被分析物質の電流(I)と時間(t)を割り出す工程と、
(i) I = I1−I2, と
(ii) t = (t1+t2)/2;
(b) 次の式を用いて、被分析物質の電流(I)と時間(t)を割り出す工程と、
(i) I = I1−I2, と
(ii) t = (t1+t2)/2;
(c) 式C1=f(I,X)を用いて被分析物質の濃度(C1)を割り出し、ここで、f(I, X) = (I−b) * X、bが所定バックグラウンド電流値、Xが下記工程を用いて判断される変換係数である工程があって、
(i) バイオセンサーがキャリブレーションされたかどうかを判断する工程と、
前記バイオセンサがキャリブレーションされていないとの判定に応答して、X’を所定値X0として設定し、前記キャリブレーション時間を0に設定し、および
(i) バイオセンサーがキャリブレーションされたかどうかを判断する工程と、
前記バイオセンサがキャリブレーションされていないとの判定に応答して、X’を所定値X0として設定し、前記キャリブレーション時間を0に設定し、および
バイオセンサーがキャリブレーションされたとの判定に応答して、式X’=f−1(I(tc0),C0)を用いてX’を判断し、tc’をtc0として設定し、ここで、f−1(I(tc0),C0)は、f(I, X)の逆演算であり、C0は、キャリブレーション中の被分析物質濃度であり、tc0は、キャリブレーションが実施される時間であり、I(tc 0)は、前回のキャリブレーションに最も近い時間で測定された被分析物質電流であり、該I(tc0)は、前回のキャリブレーションの前または、後5分で測定される。
(ii) 最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものかどうかを判断する工程と、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものであるという判断に応答して、XをX’として設定し、Xの判断を終了し、
(ii) 最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものかどうかを判断する工程と、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものであるという判断に応答して、XをX’として設定し、Xの判断を終了し、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものでは、ないという判断に応答して、最新のインピーダンスの実数部(Zre_cal)及び最新のインピーダンス(Zim_cal)の虚数部を読み出し、工程(iii)に進み、
(iii) 現在測定されているインピーダンス(Zre)の実数部が第1の所定範囲内にあるかどうか、および現在測定されているインピーダンスの虚数部分(Zim)が第2の所定範囲内にあるかどうかを判断する工程と、
Zreが前記第1の所定範囲内にない、または、Zimが前記第2の所定範囲内にないとの前記判断に応答して、エラーメッセージを送信し、Xの判断を終了し、
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの前記判断に応答して、工程(iv)に進み、
(iv) 以下の式を用いて、前記実数部差(dZre)及び前記虚数部差(dZim)を割り出す工程と、
dZre = Zre − Zre_cal, と
dZim = Zim − Zim_cal,
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの前記判断に応答して、工程(iv)に進み、
(iv) 以下の式を用いて、前記実数部差(dZre)及び前記虚数部差(dZim)を割り出す工程と、
dZre = Zre − Zre_cal, と
dZim = Zim − Zim_cal,
(v) dZreの絶対値が所定の閾値dZre_thresより大きいか、およびdZimの絶対値が所定の閾値dZim_thresより大きいかを判断する工程と、
前記dZreの絶対値がdZre_thresより大きくなくかつdZimの絶対値がdZim_thresより大きくないと判断された場合、X’をX’に設定し、Xの判断を終了し、
dZreの絶対値がdZre_thresより大きい、又は、dZimの絶対値がdZim_thresより大きいことに応答して、工程(vi)−(x)に進み、
(vi)dZre >0, dZre> dZre_thres, dZim>0、かつdZim> dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)に設定し、ここで、h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)>1であり、
(vii) dZre > 0, dZre > dZre_thres、かつ dZim ≦ dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * j(Zre/ Zre_cal)に設定し、ここで、j(Zre/Zre_cal)>1であり、
(viii)dZre < 0かつdZre < − dZre_thresの判断に応答して、X = X’ * k(Zre/ Zre_cal)を設定し、ここで、k(Zre/ Zre_cal) < 1であり、
(ix)− dZre_thres < dZre < dZre_thres, dZim>0、かつdZim> dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * m(Zim/ Zim_cal)に設定し、ここでm(Zim/ Zim_cal) > 1であり、
(x)− dZre_thres < dZre < dZre_thres, dZim<0、かつdZim < −dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * n(Zim/ Zim_cal)に設定し、ここでn(Zim/ Zim_cal) < 1であり、
上記態様の何れかに記載のバイオセンシングシステムを使用するいくつかの実施形態では、前記方法は、前記バイオセンサの状態を判断する工程をさらに含み、該工程は、前記バイオセンサが前記DC電源、電流測定部、ACインピーダンス測定部、回路スイッチ制御部、及びデータ処理部に接続されてから5分以内に実施され、
(a)前記作用電極のACインピーダンスを測定する工程と
(a)前記作用電極のACインピーダンスを測定する工程と
(b)前記測定されたインピーダンスの実数部(Zre)の前記実部が第1の所定範囲内にあり、かつ前記現在測定されたインピーダンス(Zim)の虚数部が第2の所定範囲内にあるかどうかを判断する工程と、
Zreが前記第1の所定範囲内にない、または、Zimが前記第2の所定範囲内にないという判断に応答して、シーケンスを準備するための初期化シーケンスを開始し、
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの判定に応答して、工程(1)に進む。
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの判定に応答して、工程(1)に進む。
定義
別段の定義のない限り、本明細書で用いる技術用語および科学的用語はすべて、本発明が関係する当業者によって通常理解される意味を有するものとする。本明細書において言及した特許、特許出願公開、特許出願、および非特許刊行物はすべて、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。この項で述べる定義が、参照により本明細書に組み込まれた出願、公開出願、及び他の公開文書に述べられる定義に反する、又はそうでなければ、整合が取れない場合は、この項で述べる定義が、参照により本明細書に組み込まれた定義より優先する。
本明細書で用いる場合、また特に指定のない限り、「約」及び「およそ」という用語は、組成物または剤形の成分の投与量、量または重量パーセントに関して使用される場合、明記された投与量、量または重量パーセントから得られるものと同等の薬理作用を与えることが当業者によって認識される投与量、量または重量パーセントを意味する。具体的には、用語「約」および「およそ」は、この文脈で使用される場合、明記された投与量の15%以内、10%以内、5%以内、4%以内、3%以内、2%以内、1%以内、または0.5%以内の投与量、量、または重量パーセントが企図される。
本明細書で用いる場合、「a」又は「an」は、「少なくとも一つ」又は「1以上」を意味する。
本明細書で用いる場合、「a」又は「an」は、「少なくとも一つ」又は「1以上」を意味する。
本明細書で用いる場合、「含んで(including)」、「含有する(containing)」、および「含む(comprising)」という用語は、排他的でない非限定的な意味で用いられる。
限定のためでなく、本開示の明確性のために、本発明の詳細な説明は、以下のサブセクションに分ける。
バイオセンシングシステム
一態様では、本発明は、バイオセンシングシステムを提供し、該バイオセンシングシステムは、
(1)バイオセンサーであって、
基板と、
前記基板の頂部にある作用電極と、
前記作用電極の頂部にある検出層と
前記検出層の頂部にある生体適合性膜と、
ブランク電極と、前記ブランク電極は、作用電極と実質的に同一であり、生体適合性膜によって直接覆われ、
基準電極、および
対向電極を含む。
(2)DC電源と
(3)電流測定部と
(4)ACインピーダンス測定部と
(5)回路スイッチと
(6)制御部と
(7)データ処理部を含む。
限定のためでなく、本開示の明確性のために、本発明の詳細な説明は、以下のサブセクションに分ける。
バイオセンシングシステム
一態様では、本発明は、バイオセンシングシステムを提供し、該バイオセンシングシステムは、
(1)バイオセンサーであって、
基板と、
前記基板の頂部にある作用電極と、
前記作用電極の頂部にある検出層と
前記検出層の頂部にある生体適合性膜と、
ブランク電極と、前記ブランク電極は、作用電極と実質的に同一であり、生体適合性膜によって直接覆われ、
基準電極、および
対向電極を含む。
(2)DC電源と
(3)電流測定部と
(4)ACインピーダンス測定部と
(5)回路スイッチと
(6)制御部と
(7)データ処理部を含む。
これらの基体材料の例としては、ガラスおよびシリコンウエハーなどの無機材料、ならびにポリイミドおよびポリジメチルシロキサンなどの有機材料などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、基体はガラスを含む。いくつかの実施形態では、基板はシリコンウェハを含む。いくつかの実施形態では、基板はポリイミドを含む。いくつかの実施形態では、基材はポリジメチルシロキサンを含む。
いくつかの実施形態では、作用電極は、任意の適した導電性材料を使用することにより調製し得る。いくつかの実施形態では、作用電極は、炭素、グラフェン、金、または白金を含む。いくつかの実施形態では、作用電極は、炭素を含む。いくつかの実施形態では、作用電極はグラフェンを含む。いくつかの実施形態では、作用電極は金を含む。いくつかの実施形態では、作用電極は白金を含む。
いくつかの実施形態において、検出層は、金属ナノ粒子、ポリドーパミン、およびペプチドプローブを含む。いくつかの実施形態では、「ナノ粒子」という用語は、ナノメートルで測定されるサイズを有するナノスケールの粒子を指す。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子は、白金ナノ粒子、金ナノ粒子、またはイリジウムナノ粒子である。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子は、白金ナノ粒子である。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子は、金ナノ粒子である。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子は、イリジウムナノ粒子である。
いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子の粒径は約1〜約900、約1〜約800、約1〜約700、約1〜約600、約1〜約500、約1〜約400、約1〜約300、約1〜約200、約1〜約100、約1〜約50、約50〜約900、約50〜約800、約50〜約700、約50〜約600、約50〜約500、約50〜約400、約50〜約300、約50〜約200、約50〜約100、約100〜約900、約200〜約800、約200〜約700、約200〜約600、約200〜約500、約200〜約400、約200〜約300、300〜約900、約300〜約800、約300〜約700、約300〜約600、約300〜約500、約300〜約400、400〜約900、約400〜約800、約400〜約700、約400〜約600、約400〜約500、約500〜約900、約500〜約800、約500〜約700、約500〜約600、約600〜約900、約600〜約800、約600〜約700、約700〜約900、約700〜約800、約800〜約900、約1〜約90、約1〜約80、約1〜約70、約1〜約60、約1〜約50、約1〜約40、約1〜約30、約1〜約20、または約1〜約10 nmである。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子の粒径は、約900、約800、約700、約600、約500、約400、約300、約200、約100、約90、約80、約70、約60、約50、約40、約30、約20、または約10nm未満である。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子の粒径は、少なくとも約900、約800、約700、約600、約500、約400、約300、約200、約100、約90、約80、約70、約60、約50、約40、約30、約20、または、約10nmである。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子の粒径は、約900、約800、約700、約600、約500、約400、約300、約200、約100、約90、約80、約70、約60、約50、約40、約30、約20、または、約10nmである。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子の粒径は約1〜約100nmである。
いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、酵素、抗体、またはペプチドを含むポリマーを含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、酵素を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、オキシドレダクターゼを含む。いくつかの実施形態において、ペプチドプローブは、グルコースオキシダーゼ、グルタミン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、またはコリンオキシダーゼなどのオキシダーゼを含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、アルコールデヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、または乳酸デヒドロゲナーゼなどのデヒドロゲナーゼを含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、ホースラディッシュペルオキシダーゼなどのペルオキシダーゼを含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、グルコースオキシダーゼ、グルタミン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、またはホースラディッシュペルオキシダーゼを含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、またはホースラディッシュペルオキシダーゼを含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、B型肝炎抗体などの抗体を含む。いくつかの実施形態では、ペプチドプローブは、ペプチドを含むポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子は、ポリドーパミンおよびペプチドプローブでコーティングされる。いくつかの実施形態では、金属ナノ粒子は、ポリドーパミンおよびペプチドプローブと混合される。
いくつかの実施形態では、生体適合性膜は、トリブロックポリマーA−b−B−b−Cを含み、式中、Aは親水性ソフトセグメントである。いくつかの実施形態では、親水性ソフトセグメントは、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、およびポリエーテルアミン(PEA)からなる群より選ばれるポリマーを含む。いくつかの実施形態では、親水性ソフトセグメントは、PEGを含む。いくつかの実施形態では、親水性ソフトセグメントは、PPGを含む。いくつかの実施形態では、親水性ソフトセグメントはPEAを含む。いくつかの実施形態では、親水性ソフトセグメントは、PEG、PPG、およびPEAからなる群より選ばれる少なくとも2種のポリマーを含む。いくつかの実施形態では、親水性ソフトセグメントは、PEG、PPG、およびPEAを含む。
いくつかの実施形態では、生体適合性膜は、トリブロックポリマーA−b−B−b−Cを含み、式中、Bは疎水性ハードセグメントである。いくつかの実施形態では、疎水性ハードセグメントは、ポリカーボネート(PC)およびポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)からなる群より選ばれるポリマーを含む。いくつかの実施形態では、疎水性ハードセグメントは、PCを含む。いくつかの実施形態では、疎水性ハードセグメントは、PMMAを含む。いくつかの実施形態では、疎水性ハードセグメントは、PCおよびPMMAを含む。
いくつかの実施形態では、生体適合性膜は、トリブロックポリマーA−b−B−b−Cを含み、式中、Cは可撓性ポリマーセグメントである。いくつかの実施形態では、可撓性ポリマーセグメントは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)およびポリ(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)(PHEMA)からなる群より選ばれるポリマーを含む。いくつかの実施形態では、可撓性ポリマーセグメントは、PDMSを含む。いくつかの実施形態では、可撓性ポリマーセグメントは、PHEMAを含む。いくつかの実施形態では、可撓性ポリマーセグメントは、PDMSおよびPHEMAを含む。
いくつかの実施形態では、生体適合性膜は、トリブロックポリマーA−b−B−b−Cを含み、式中、bは鎖延長剤である。いくつかの実施形態では、生体適合性膜の鎖延長剤は、イソシアネート(すなわち、− NCO基)を含む化合物から誘導される。いくつかの実施形態では、式中各鎖延長剤が、独立して、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、またはビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンから誘導される。いくつかの実施形態では、鎖延長剤はMDIである。いくつかの実施形態では、鎖延長剤は、HDIである。いくつかの実施形態では、鎖延長剤は、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンである。
いくつかの実施形態では、A、B、およびCの各々の分子量は、n個のポリマー分子の分子量を測定し、重量を合計し、合計質量をnで除算することにより割り出される(すなわち、数平均分子量)。いくつかの実施形態では、Aの数平均分子量は、約100〜約10000、約200〜約10000、約500〜約10000、約1000〜約10000、約2000〜約10000、または約5000〜約10000である。いくつかの実施形態では、Aの数平均分子量は、少なくとも約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000である。いくつかの実施形態では、Aの数平均分子量は、約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000未満である。いくつかの実施形態では、Aの数平均分子量は、約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000である。いくつかの実施形態では、Aの数平均分子量は、約200〜約10000である。
いくつかの実施形態では、Bの数平均分子量は、約100〜約20000、約200〜約20000、約500〜約20000、約1000〜約20000、約2000〜約20000、または約5000〜約20000である。いくつかの実施形態では、Bの数平均分子量は、少なくとも約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000である。いくつかの実施形態では、Bの数平均分子量は、約100未満、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000未満である。いくつかの実施形態では、Bの数平均分子量は、約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約11000、約12000、約13000、約14000、約15000、約16000、約17000、約18000、約19000、または約20000である。いくつかの実施形態では、Bの数平均分子量は、約1000〜約20000である。
いくつかの実施形態では、Cの数平均分子量は、約100〜約20000、約200〜約20000、約500〜約20000、約1000〜約20000、約2000〜約20000、または約5000〜約20000である。いくつかの実施形態では、Cの数平均分子量は、少なくとも約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000である。いくつかの実施形態では、Cの数平均分子量は、約100未満、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約15000、または約20000未満である。いくつかの実施形態では、Cの数平均分子量は、約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約11000、約12000、約13000、約14000、約15000、約16000、約17000、約18000、約19000、または約20000である。いくつかの実施形態では、Cの数平均分子量は、約1000〜約20000である。
上記の実施形態のいずれかによるバイオセンサーを調製するいくつかの実施形態では、生体適合性膜は、約1〜約10重量部のA、約1〜約5重量部のB、約1〜約5重量部のC、および約1〜約3重量部のbを含む。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載の、A−b、B−b、およびC−bそれ自体の結合は、独立して、尿素結合もしくはカルバメート結合である。いくつかの実施形態では、A−b間の結合は尿素結合である。いくつかの実施形態では、A−b間の結合はカルバメート結合である。いくつかの実施形態では、B−b間の結合は尿素結合である。いくつかの実施形態では、B−b間の結合はカルバメート結合である。いくつかの実施形態では、C−b間の結合は、尿素結合である。いくつかの実施形態では、C−b間の結合はカルバメート結合である。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のバイオセンサーは、検出層と生体適合性膜とのあいだに位置する接着層をさらに含み、該接着層は、少なくとも2つの ホルミル成分を含む第2モノマーユニットで架橋された少なくとも2つのアミン部分を含む第1モノマーユニットを含むポリマーを含む。
いくつかの実施形態では、第1モノマーユニットは、は、少なくとも2、3、4、または5個のアミン部分を含む。いくつかの実施形態では、第1モノマーユニットは、2個のアミン部分を含む。いくつかの実施形態において、第1モノマーユニットは、構造H2N−アルキレン− NH2.を有する。「アルキレン」は、直鎖状または分枝状のいずれかでありかつ、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する二価の脂肪族ヒドロカルビル基を指す。アルキレンの例 としては、メチレン (−CH2−), エチレン (−CH2CH2−), n−プロピレン (−CH2CH2CH2−), iso−プロピレン (−CH2CH(CH3)−), −C(CH3)2CH2CH2−, −C(CH3)2CH2− などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、第1モノマーユニットは、1,6−ジアミノヘキサンである。
いくつかの実施形態では、第2モノマーユニットは、少なくとも2、3、4、または5個のホルミル部分を含む。いくつかの実施形態では、第2モノマーユニットは、2個のホルミル部分を含む。いくつかの実施形態では、第2モノマーユニットは、グリオキサール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、グルタルアルデヒド、またはフタルアルデヒドである。いくつかの実施形態では、第2モノマーユニットはグルタルアルデヒドである。
いくつかの実施形態では、上記態様の何れかに記載のバイオセンサーは、作用電極と実質的に同じであるブランク電極、対向電極、および基準電極をさらに含み、該ブランク電極は、生体適合性膜によって直接覆われるか、または生体適合性膜によって覆われる接着層によって直接覆われる。いくつかの実施形態では、作用電極およびブランク電極は、実質的に同一の材料から構成され、すなわち、同一または、ほぼ同一の材料が使用され、または、両方の電極が同一または、ほぼ同一の電子移動性を有するように、動作電極およびブランク電極の両方が実質的に同じサイズである。いくつかの実施形態では、2つの電極の電子移動性の差は、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、または、0.5%未満である。いくつかの実施形態では、作用電極およびブランク電極は、同一の材料から作られ、両方の電子移動性に差がない。いくつかの実施形態では、作用電極および対電極は、実質的に同一の材料から構成され、即ち、同一またはほぼ同一の材料が、両方の電極が同一またはほぼ同一の電子移動特性を有するように、作動電極および対向電極の両方で使用される。いくつかの実施形態では、2つの電極の電子移動性の差は、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、または0.5%未満である。いくつかの実施形態では、作用電極および対電極は、同一の材料で作られ、両者の電子移動性に差がない。
いくつかの実施形態では、作用電極とブランク電極との最小距離は、約1mm以下、約2mm以下、約3mm以下、約4mm以下、約5mm以下、約6mm以下、約7mm以下、約8mm以下、約9mm以下、または約10mm以下である。いくつかの実施形態では、作用電極とブランク電極との最小距離は、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、または約10mm未満である。いくつかの実施形態では、作用電極とブランク電極との最小距離は、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、または約10mmである。
いくつかの実施形態では、DC電源は、DC電圧を作用電極に印加することにより、作用電極にDC電流を生成させるように構成される第1の回路と、ブランク電極にDC電圧を印加することにより、ブランク電極にDC電流が生成されように構成される第2の回路を含み、第1の回路および第2の回路は、並列に接続され、作用電極に印加されるDC電圧およびブランク電極に印加されるDC電圧は、基準電極に対して等しい。
いくつかの実施形態では、電流測定部は、作用電極上の直流電流を測定し、作用電極上の直流電流に関するデータをデータ処理部に通信するように構成された第1電流測定装置と、作用電極上の直流電流を測定してブランク電極上の直流電流に関するデータをデータ処理部に伝達するように構成された第2電流測定装置を含む。
いくつかの実施形態では、ACインピーダンス測定部は、DC成分およびAC成分を含む電圧を作用電極およびブランク電極に印加し、作用電極上の結果として生じる電流およびブランク電極上の結果として生じる電流を測定し、作用電極のACインピーダンスおよびブランク電極のACインピーダンスを割り出し、得られた電流およびACインピーダンスのデータをデータ処理部に通信するように構成される。いくつかの実施形態では、AC成分は、約1〜約1000、約1〜約500、約1〜約200、約1〜約100、約1〜約50、約1〜約20、約20〜約1000、約20〜約500、約20〜約200、約20〜約100、約20〜約50、約50〜約1000、約50〜約500、約50〜約200、約50〜約100、約100〜約1000、約100〜約500、または約100〜約200 kHzの周波数を有する。いくつかの実施形態では、コンポーネントの周波数は、約1〜約100kHzである。いくつかの実施形態では、AC成分は、約1kHzの周波数を有する。いくつかの実施形態では、ACインピーダンス測定部の出力は、測定されたACインピーダンスの大きさ、位相、実数部、および/または虚数部を含み得る。
いくつかの実施形態では、回路スイッチは、電流測定部ト/ACインピーダンス測定部の間の作用電極/ブランク電極の接続を制御する。いくつかの実施形態では、スイッチングのタイミングおよび/または周波数は、制御部によって決定される。
いくつかの実施形態では、制御部は、システムのタイミング、電流測定部の動作のタイミングおよび周波数、ACインピーダンス測定部のタイミングおよび周波数、回路スイッチの状態、および/またはデータ転送/分析のタイミングを制御する。いくつかの実施形態では、電流測定部の動作周波数は、ACインピーダンス測定部の動作周波数の少なくとも約100、約50、約20、約10、約9、約8、約7、約6、約5、約4、約3、または約2倍である。いくつかの実施形態では、電流測定部の動作周波数は、ACインピーダンス測定部の動作周波数の少なくとも約10倍である。
いくつかの実施形態では、データ処理部は、電流測定部およびACインピーダンス測定部からの出力/データを分析し、被分析物質の濃度を割り出し、濃度の出力を受信端に送信する。
いくつかの実施形態では、システムの構成要素は、図3または図4に図示されるように、互いに接続される。3 or FIG.
使用方法
いくつかの実施形態では、システムの構成要素は、図3または図4に図示されるように、互いに接続される。3 or FIG.
使用方法
他の態様においては、本明細書に記載のバイオセンシングシステムを使用して、試料中の被分析物質の濃度を測定する方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、動作時間T = t1− t0が所定の値Tmaxを超えるかどうかを判定する工程Aを含む。いくつかの実施形態では、TがTmaxを超えるとの判定に応答して、警告が返される。いくつかの実施形態では、TがTmaxを超えないという判断に応答して、工程Bが実施される。
いくつかの実施形態では、方法は、動作時間Tが所定の開始時間を超えるかどうかを判断する工程Bを含む。いくつかの実施形態では、Tが所定の開始時間を超えるとの判定に応答して、工程Cが実行される。いくつかの実施形態では、Tが所定の開始時間を超えないとの判定に応答して、工程Aが繰り返される。
いくつかの実施形態では、前記方法は工程Cを含み、工程Cは、(1)作用電極およびブランク電極にDC電圧を印加し、それによって、作用電極上の直流電流およびブランク電極上の直流電流を生成する工程と、(2)作用電極での直流電流およびブランク電極での直流電流を測定する工程と、(3)作用電極のACインピーダンスおよび/またはブランク電極のACインピーダンスを測定する工程、および(4)測定された直流電流およびACインピーダンスに基づいて被分析物質の濃度を割り出すことを含む。
いくつかの実施形態では、工程(1)は、(a)作用電極にDC電圧を印加し、それによって作用電極に直流電流を発生させる工程と、(b)ブランク電極に直流電圧を印加し、それによってブランク電極に直流電流を生成させる工程を含み、前記作用電極に印加されるDC電圧とブランク電極に印加されるDC電圧が基準電極に対して等しい。
いくつかの実施形態では、工程(3)は、(a)DC成分およびAC成分を含む電圧を作用電極およびブランク電極に印加する工程、(b)作用電極で結果として生じる電流およびブランク電極で結果として生じる電流を測定する工程、および(c)作用電極のACインピーダンスおよびブランク電極のACインピーダンスを判断する工程を含む。
いくつかの実施形態では、工程(4)は、(a) 作用電極での直流(I1)、前記I1が測定されたときの時間(t1)、ブランク電極上の直流(I2)、I2が測定されたときの時間(t2)を読み取り、該t2が、t1±30秒以内である工程と、いくつかの実施形態では、I1およびI2は、ノイズフィルタリングなどの適切な信号処理方法を通って処理される。いくつかの実施形態では、以下に記載される工程で使用されるI1およびI2は、ノイズフィルタリング後の値である。
いくつかの実施形態では、工程(4)は、(b) 次の式を用いて、被分析物質の電流(I)と時間(t)を割り出す工程と、
(i) I = I1−I2, と
(ii) t = (t1+t2)/2
いくつかの実施形態では、工程(4)は、(b) 次の式を用いて、被分析物質の電流(I)と時間(t)を割り出す工程と、
(i) I = I1−I2, と
(ii) t = (t1+t2)/2
いくつかの実施形態では、工程(4)は、(c) 式C1= f(I, X)を用いて、被分析物質(C1)の濃度を割り出すことを含み、式中、Xは、以下の工程を用いて決定される変換係数である。
(i) バイオセンサーがキャリブレーションされたかどうかを判断する工程と、
前記バイオセンサがキャリブレーションされていないとの判定に応答して、X’を所定値X0として設定し、前記キャリブレーション時間を0に設定し、および
(i) バイオセンサーがキャリブレーションされたかどうかを判断する工程と、
前記バイオセンサがキャリブレーションされていないとの判定に応答して、X’を所定値X0として設定し、前記キャリブレーション時間を0に設定し、および
バイオセンサーがキャリブレーションされたとの判定に応答して、式X’=f−1(I(tc0),C0)を用いてX’を判断し、tc’をtc0として設定し、ここで、f−1(I(tc0),C0)は、f(I, X)の逆演算であり、C0は、キャリブレーション中の被分析物質濃度であり、tc0は、キャリブレーションが実施される時間であり、I(tc 0)は、前回のキャリブレーションに最も近い時間で測定された被分析物質電流であり、該I(tc0)は、前回のキャリブレーションの前または、後5分で測定される。
(ii) 最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものかどうかを判断する工程と、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものであるという判断に応答して、XをX’として設定し、Xの判断を終了し、
(ii) 最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものかどうかを判断する工程と、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものであるという判断に応答して、XをX’として設定し、Xの判断を終了し、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものでは、ないという判断に応答して、最新のインピーダンスの実数部(Zre_cal)及び最新のインピーダンス(Zim_cal)の虚数部を読み出し、工程(iii)に進み、
(iii) 現在測定されているインピーダンス(Zre)の実数部が第1の所定範囲内にあるかどうか、および現在測定されているインピーダンスの虚数部分(Zim)が第2の所定範囲内にあるかどうかを判断する工程と、
Zreが前記第1の所定範囲内にない、または、Zimが前記第2の所定範囲内にないとの前記判断に応答して、エラーメッセージを送信し、Xの判断を終了し、
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの前記判断に応答して、工程(iv)に進み、
(iv) 以下の式を用いて、前記実数部差(dZre)及び前記虚数部差(dZim)を割り出す工程と、
dZre = Zre − Zre_cal, と
dZim = Zim − Zim_cal,
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの前記判断に応答して、工程(iv)に進み、
(iv) 以下の式を用いて、前記実数部差(dZre)及び前記虚数部差(dZim)を割り出す工程と、
dZre = Zre − Zre_cal, と
dZim = Zim − Zim_cal,
(v) dZreの絶対値が所定の閾値dZre_thresより大きいか、およびdZimの絶対値が所定の閾値dZim_thresより大きいかを判断する工程と、
前記dZreの絶対値がdZre_thresより大きくなくかつdZimの絶対値がdZim_thresより大きくないと判断された場合、X’をX’に設定し、Xの判断を終了し、
dZreの絶対値がdZre_thresより大きい、又は、dZimの絶対値がdZim_thresより大きいことに応答して、工程(vi)−(x)に進み、
(vi)dZre >0, dZre> dZre_thres, dZim>0、かつdZim> dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)に設定し、ここで、h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)>1であり、
(vii) dZre > 0, dZre > dZre_thres、かつ dZim ≦ dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * j(Zre/ Zre_cal)に設定し、ここで、j(Zre/Zre_cal)>1であり、
(viii)dZre < 0かつdZre < − dZre_thresの判断に応答して、X = X’ * k(Zre/ Zre_cal)を設定し、ここで、k(Zre/ Zre_cal) < 1であり、
(ix)− dZre_thres < dZre < dZre_thres, dZim>0、かつdZim> dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * m(Zim/ Zim_cal)に設定し、ここでm(Zim/ Zim_cal) > 1であり、
(x)− dZre_thres < dZre < dZre_thres, dZim<0、かつdZim < −dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * n(Zim/ Zim_cal)に設定し、ここでn(Zim/ Zim_cal) < 1であり、
本明細書に記載の方法の例示的なアルゴリズムを図5、図6、および図7に示す。6, and FIG.
本明細書に記載の方法の例示的なアルゴリズムを図5、図6、および図7に示す。6, and FIG.
いくつかの実施形態では、 f(I, X) = (I−b) * Xであり、ここで、bは、所定のバックグラウンド電流値である。いくつかの実施形態では、f−1(I(tc0),C0) = C0/(I(tc0)−b)である。
いくつかの実施形態では、関数h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)は、1を超える結果を生成する任意の適切な関数である。いくつかの実施形態では、h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal) = Zre/ Zre_cal + Zim/ Zim_cal − 1である。
いくつかの実施形態では、関数j(Zre/ Zre_cal)は、1を超える結果を生成する任意の適切な関数である。いくつかの実施形態では、j(Zre/ Zre_cal) = Zre/ Zre_calである。
いくつかの実施形態では、関数k(Zre/ Zre_cal)は、1未満の結果を生成する任意の適切な関数である。いくつかの実施形態では、k(Zre/ Zre_cal) = Zre/ Zre_calである。
いくつかの実施形態では、関数m(Zim/Zim_cal)は、1を超える結果を生成する任意の適切な関数である。いくつかの実施形態では、m(Zim/ Zim_cal) = Zim/ Zim_calである。
いくつかの実施形態では、関数n(Zim/Zim_cal)は、1未満の結果を生成する任意の適切な関数である。いくつかの実施形態では、n(Zim/ Zim_cal) = Zim/ Zim_calである。
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記バイオセンサの状態を判断する工程をさらに含み、該工程は、前記バイオセンサが前記DC電源、電流測定部、ACインピーダンス測定部、回路スイッチ制御部、及びデータ処理部に接続されてから5分以内に実施され、
(a)前記作用電極のACインピーダンスを測定する工程と
(a)前記作用電極のACインピーダンスを測定する工程と
(b)前記測定されたインピーダンスの実数部(Zre)の前記実部が第1の所定範囲内にあり、かつ前記現在測定されたインピーダンス(Zim)の虚数部が第2の所定範囲内にあるかどうかを判断する工程と、
Zreが前記第1の所定範囲内にない、または、Zimが前記第2の所定範囲内にないという判断に応答して、シーケンスを準備するための初期化シーケンスを開始し、
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの判定に応答して、工程(1)に進む。
実施例
以下の実施例は、本発明を例示するために提供されるが、バイオセンサーおよび本明細書に開示される調製方法を限定するものではない。
実施例1.電極への検出層の形成
電極に検出層形成する例示的な方法は、図1に示され、さらに先で詳述する。1 and detailed below.
工程1−エッチングによりガラス基板上に白金電極を形成した。
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの判定に応答して、工程(1)に進む。
実施例
以下の実施例は、本発明を例示するために提供されるが、バイオセンサーおよび本明細書に開示される調製方法を限定するものではない。
実施例1.電極への検出層の形成
電極に検出層形成する例示的な方法は、図1に示され、さらに先で詳述する。1 and detailed below.
工程1−エッチングによりガラス基板上に白金電極を形成した。
工程2−ペプチドプローブ分子(グルコースオキシダーゼ)、ドーパミン、及び塩化白金酸を、水に30℃で添加した。グルコースオキシダーゼ、ドーパミンおよび塩化白金酸の濃度は、それぞれ5mg/mL、5g/L、および5mg/Lであった。溶液のpHを8に調整し、溶液中の溶存酸素濃度の飽和度を1%未満にした。これにより、ポリドーパミンおよびペプチドプローブを含有するコーティングを有する金属ナノ粒子が溶液中に形成された。
工程3−工程1で調製した白金電極を工程2の溶液に入れ、工程2で形成した金属ナノ粒子を、電気化学酸化反応によって電極の頂部に堆積させた。銀/塩化銀基準溶液電極に対して電極に印加された電位は、0.4Vであった。
実施例2.電極への検出層の形成
電極の上に検出層を形成するもう一つの例示的な方法は、図2に示され、さらに先で詳述する。
工程1−金電極を、スクリーン印刷によりポリジメチルシロキサン基材の上に形成した。
実施例2.電極への検出層の形成
電極の上に検出層を形成するもう一つの例示的な方法は、図2に示され、さらに先で詳述する。
工程1−金電極を、スクリーン印刷によりポリジメチルシロキサン基材の上に形成した。
工程2−金ナノ粒子、ペプチドプローブ分子(B型肝炎抗体)、およびドーパミンを、水に35℃で添加した。金ナノ粒子のサイズは、約50nmであった。金ナノ粒子、ペプチドプローブ分子、およびドーパミンの濃度は、それぞれ、25000ppm、4mg/mL、および6g/Lであった。溶液のpHを7に調整し、溶液中の溶存酸素濃度の飽和度を1%未満にした。工程1で調製した金電極を溶液中に浸漬した。ポリドーパミン、金ナノ粒子、およびペプチドプローブを含む検出層を、電気化学的酸化反応によって電極の上に形成した。銀/塩化銀基準溶液電極に対して電極に印加された電位は、0.6 Vであった。
実施例3.生体適合性膜の形成
iv. 実施例3.1
実施例3.生体適合性膜の形成
iv. 実施例3.1
工程1−ポリエーテルアミン(数平均分子量: 1000、25g)、ポリカーボネートジオール(数平均分子量: 5000、10g)、ジアミノ末端ポリジメチルシロキサン(数平均分子量: 5000、15g)を100mLのテトラヒドロフランに40℃で添加し、十分に混合した。
工程2−工程1の溶液にトリエチレンジアミンを添加した。次いで、12gのメチレンジフェニルジイソシアネートを滴下した。混合物を65℃で12時間反応させた。
工程3−工程2の溶液に、50mLの脱イオン水を添加し、混合物を12時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
ii.実施例3.2
工程3−工程2の溶液に、50mLの脱イオン水を添加し、混合物を12時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
ii.実施例3.2
工程1−アミノ末端ポリエチレングリコール(数平均分子量: 2000、20g)、ポリカーボネートジオール(数平均分子量: 2000、15g)、ポリ(メチルメタクリレート)(数平均分子量: 2000、15g)、および末端がジアミノ基を有するポリジメチルシロキサン(数平均分子量:8000、15g)を30℃で添加し、十分に混合した。
工程2−工程1の溶液にトリエチレンジアミンを加えた。次いで、メチレンジフェニルジイソシアネートおよびビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンの混合物を滴下した。混合物を55℃で14時間反応させた。
工程3−工程2の溶液に、500mLの脱イオン水を添加し、混合物を18時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
iii.実施例3.3
工程3−工程2の溶液に、500mLの脱イオン水を添加し、混合物を18時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
iii.実施例3.3
工程1−アミノ末端ポリプロピレングリコール(分子量: 500、15g)、ポリエーテルアミン(分子量: 600、10g)、ポリ(ビスフェノールAポリカーボネート)(分子量: 5000、25g)、ジアミノ末端ポリジメチルシロキサン(分子量: 20000、10g)、ポリ(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)(分子量: 5000、5g)を150mLのイソブタノールに35℃で添加し、十分に混合した。
工程2−工程1の溶液に、ジブチル錫ビス(2−エチルヘキサノアート)を添加した。次いで、15gのヘキサメチレンジイソシアネートを滴下した。混合物を60℃で16時間反応させた。
工程3−工程2の溶液に150mLの脱イオン水を添加し、混合物を14時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
iv.実施例3.4
工程3−工程2の溶液に150mLの脱イオン水を添加し、混合物を14時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
iv.実施例3.4
工程1−アミノ末端ポリエチレングリコール(数平均分子量: 10000、30g)、ポリカーボネートジオール(数平均分子量: 2000、5g)、ポリ(メチルメタクリレート)(数平均分子量: 2000、5g)、およびポリ(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)(分子量: 20000、15g)を600mLのイソブタノールに35℃で添加し、十分に混合した。
工程2−工程1の溶液に、ジブチル錫ビス(2−エチルヘキサノアート)を添加した。次いで、20gのビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンを滴下した。混合物を70 °Cで16時間反応させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
実施例4.接着層の形成
工程1 − 10gの1,6−ジアミノヘキサンを100mLのエタノールに溶解させた。
得られたトリブロックポリマーを適切な方法を用いて実施例1または2で形成された検出層に適用した。
実施例4.接着層の形成
工程1 − 10gの1,6−ジアミノヘキサンを100mLのエタノールに溶解させた。
工程2−実施例1または2で形成した検出層を有する基板を、工程1の溶液に10分間浸漬し、エタノールで3回濯ぎ、エタノール中に10分間浸漬し、乾燥させた。
工程3−工程2で調製した基板を、40℃で10分間、気相中でグルタルアルデヒドに接触させた。
工程3−工程2で調製した基板を、40℃で10分間、気相中でグルタルアルデヒドに接触させた。
工程4−実施例3.1〜3.4のいずれか1つで形成された溶液を、工程3で調製した基材に適用し、生体適合性膜をスピンコーティングによって形成した。
実施例5.
実施例5.
本明細書に記載の検出層のみを有するバイオセンサー、本明細書に記載の従来の方法によって堆積された生体適合性膜、および検出層のみを有するバイオセンサー、ならびに本明細書に記載の検出層、生体適合性膜、および接着層を有するバイオセンサーを、グルコース溶液に接触させた。各バイオセンサーについて、作用電極に定電位を印加し、作用電極上の電流出力を6つのグルコース濃度:0mmol/L、5mmol/L、10mmol/L、15mmol/L、20mmol/L、および25mmol/Lで測定した。図8は、各バイオセンサーの異なるグルコース濃度での経時的な電流出力を示す。図8に示すように、本明細書に記載の検出層、生体適合性膜、および接着層を有するバイオセンサーは、グルコース濃度の増加に応じて、経時的により安定した電流出力を示し、より良好な線形性を示した。
本発明の前述された明細書は、当業者が、本明細書に記載のバイオセンサーおよび方法を作製および使用することを可能にし、当業者が、本明細書の特定の実施形態、方法および実施例の変形、組み合わせ、および等価物の存在を理解しかつ認識するであろう。したがって、本明細書で提供されるバイオセンサーおよび方法は、上述の実施形態、方法、および実施例によってではなく、本明細書で提供される化合物、使用、および方法の範囲および精神内のすべての実施形態および方法によって、限定される。
明瞭性の目的のために、上記説明は、異なる機能ユニット及びモジュールを参照して本発明の実施例を説明したことがわかる。しかしながら、異なる機能ユニット、あるいはドメイン間の機能性の適合した分散は、本発明から外れずに使用できることは明らかである。例えば、分離された処理論理素子又は制御器により実行される図示の機能性は、同一の処理論理素子あるいは制御器により実行され得る。それによって、特定の機能ユニットに対する参照番号は、厳格な論理あるいは物理構造又は組織の指示よりは、上記したような機能性を提供する適合した手段に対する参照番号として理解する。
実施例の前述の説明では、本明細書の一部を構成する添付の図面が参照され、図面には、本発明を実施することが可能な特定の実施例が、例示の目的で示されている。特許請求の範囲に記載された対象の範囲から外れることなく、他の実施例を使用し、又は構造的変更を施すことも、可能であるものと理解されるべきである。
ここに開示されるプロセスにおけるステップの特定の順序または、階層は、例示的なアプローチの一例であることが理解される。デザイン好みに基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または、階層は、クレームに記載された対象の範囲内に留まったままで、再編されうることが理解される。
Claims (33)
- バイオセンシングシステムであって、
(1)バイオセンサーであって、
基板と、
前記基板の頂部にある作用電極と、
前記作用電極の頂部にある検出層と
前記検出層の頂部にある生体適合性膜と、
ブランク電極と、前記ブランク電極は、作用電極と実質的に同一であり、生体適合性膜によって直接覆われ、
基準電極、および
対向電極を含む。
(2)DC電源と
(3)電流測定部と
(4)ACインピーダンス測定部と
(5)回路スイッチと
(6)制御部と
(7)データ処理部を含む。 - 前記バイオセンサシステムが、炭素、グラフェン、金、または、白金を含む、請求項1に記載のバイオセンサー。
- 前記検出層は、金属ナノ粒子、ポリドーパミン、およびペプチドプローブを含む、請求項1に記載のバイオセンサシステム。
- 前記金属ナノ粒子が、白金ナノ粒子、金ナノ粒子、または、イリジウムナノ粒子である、請求項3に記載のバイオセンサシステム。
- 前記金属ナノ粒子が、約1〜約100nmの粒径を有する、請求項3または、4のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記ペプチドプローブが、酵素、抗体、または、ペプチドを含むポリマーを含む、請求項3〜5のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記ペプチドプローブが、オキシドレダクターゼを含む、請求項3〜6のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記ペプチドプローブが、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、または、ホースラディッシュペルオキシダーゼを含む、請求項3〜7のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記金属ナノ粒子が、ポリドーパミンおよびペプチドプローブでコーティングされている、請求項3〜8のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記金属ナノ粒子が、ポリドーパミンおよびペプチドプローブと混合されている、請求項3〜8のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記生体適合性膜が、トリブロックポリマーA−b−B−b−Cを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。ここで、
Aは、親水性のソフトセグメント、
Bは、疎水性ハードセグメント、
Cは、可撓性ポリマーセグメント、
bは鎖延長剤であるバイオセンサー。 - 前記親水性ソフトセグメントが、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、およびポリエーテルアミン(PEA)からなる群より選ばれるポリマーを含む、請求項11に記載のバイオセンサシステム。
- 前記疎水性ハードセグメントが、ポリカーボネート(PC)およびポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)からなる群より選ばれるポリマーを含む、請求項11または、12に記載のバイオセンサシステム。
- 前記可撓性ポリマーセグメントが、ポリジメチルシロキサン(PDMS)およびポリ(メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル)(PHEMA)からなる群より選ばれるポリマーを含む、請求項11〜13のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記生体適合性膜の鎖延長剤が、イソシアネートを含む化合物から誘導される、請求項11〜14のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記各鎖延長剤が、独立して、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、または、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンから誘導される、請求項11〜15のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 請求項11〜16のいずれか一項に記載のバイオセンサーであって、
Aの数平均分子量は、約200〜約10000であり、
Bの数平均分子量は、約1000〜約20000であり、および
Cの数平均分子量が、約1000〜約20000である方法。 - 請求項11〜17に記載のバイオセンサシステムがあって、前記生体適合性膜が
約1〜約10重量部のAと、
約1〜約5重量部のBと、
約1〜約5重量部のCと、および
約1〜約3重量部のbを含む方法。 - 前記A−b、B−b、およびC−bの各々の結合が、独立して、尿素結合または、カルバメート結合である、請求項11〜18のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記バイオセンサーは、検出層と作用電極の頂部の生体適合性膜および生体適合性膜とブランク電極とのあいだでの接着層をさらに含み、該接着層は、少なくとも2つの ホルミル成分を含む第2モノマーユニットで架橋された少なくとも2つのアミン部分を含む第1モノマーユニットを含むポリマーを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 前記第1モノマーユニットが1,6−ジアミノヘキサンであり、前記第2モノマーユニットがグルタルアルデヒドである、請求項20に記載のバイオセンサシステム。
- 前記作用電極と前記ブランク電極との最小距離が、約5mm以下である、請求項1〜21のいずれか一項に記載のバイオセンサシステム。
- 請求項1〜22に記載のバイオセンサシステムがあって、前記DC電源が
前記作用電極に直流電圧を印加することによって作用電極に直流電流を発生させるように構成された第1の回路と
前記ブランク電極に直流電圧を印加し、それによってブランク電極に直流電流を発生させるように構成された第2の回路を含み、
前記第1の回路及び第2の回路は、並列に接続され、作用電極に印加される直流電圧およびブランク電極に印加される直流電圧は、基準電極に対して等しい。 - 請求項1〜23に記載のバイオセンサシステムがあって、前記電流測定部が
前記作用電極上の直流電流を測定し、および作用電極上の直流電流に関するデータをデータ処理部に通信するように構成された第1電流測定装置、および
前記作用電極上の直流電流を測定し、およびブランク電極上の直流電流に関するデータをデータ処理部に通信するように構成された第2電流測定装置を含むイオセンサシステム。 - 前記ACインピーダンス測定部は、DC成分およびAC成分を含む電圧を作用電極およびブランク電極に印加し、作用電極上の結果として生じる電流およびブランク電極上の結果として生じる電流を測定し、作用電極のACインピーダンスおよびブランク電極のACインピーダンスを割り出し、得られた電流およびACインピーダンスのデータをデータ処理部に通信するように構成される、請求項1〜24のいずれか一項に記載のバイオセンシングシステム。
- 前記AC成分は、約1〜100kHzの周波数を有する、請求項25に記載のバイオセンシングシステム。
- ACインピーダンス測定部からのデータは、測定されたACインピーダンスの大きさ、位相、実数部、および/または、虚数部を含む、請求項1〜26のいずれか一項に記載のバイオセンシングシステム。
- 電流測定部の動作周波数は、ACインピーダンス測定部の動作周波数の少なくとも約10倍である、請求項1〜27のいずれか1項に記載のバイオセンシングシステム。
- 請求項1〜28のいずれか一項に記載のバイオセンシングシステムを使用する方法であって、被分析物質の濃度を検出するための方法は、
(1)前記作用電極及びブランク電極に直流電圧を印加して、作用電極上の直流電流及びブランク電極上の直流電流を生成する工程と
(2)前記作用電極上の直流電流およびブランク電極上の直流電流を測定する工程と
(3)前記作用電極のACインピーダンスおよび/またはブランク電極のACインピーダンスを測定する工程、および
(4)前記測定された直流電流および交流インピーダンスに基づいて、被分析物質の濃度を割り出す工程を含む方法。 - 請求項29に記載の方法であって、工程(1)が
(a)前記作用電極にDC電圧を印加し、それによって作用電極上に直流電流を生成する工程、及び
(b)前記ブランク電極にDC電圧を印加し、それによってブランク電極上に直流電流を生成する工程を含み、
前記作用電極に印加される直流電圧およびブランク電極に印加される直流電圧は、基準電極に対して等しい。 - 請求項29または30に記載の方法であって、工程(3)が
(a)前記DC成分およびAC成分を含む電圧を作用電極およびブランク電極に印加する工程と、
(b)前記作用電極上の結果として生じる電流およびブランク電極上の結果として生じる電流を測定する工程と
(c)前記作用電極のACインピーダンスおよびブランク電極のACインピーダンスを測定する工程を含む。 - 請求項29〜31のいずれか一項に記載の方法であって、工程(4)が
(a) 作用電極での直流(I1)、前記I1が測定されたときの時間(t1)、ブランク電極上の直流(I2)、I2が測定されたときの時間(t2)を読み取り、該t2が、t1±30秒以内である工程と、
(b) 次の式を用いて、被分析物質の電流(I)と時間(t)を割り出す工程と、
(i) I = I1−I2, と
(ii) t = (t1+t2)/2;
(c) 式C1=f(I,X)を用いて被分析物質の濃度(C1)を割り出し、ここで、f(I, X) = (I−b) * X、bが所定バックグラウンド電流値、Xが下記工程を用いて判断される変換係数である工程があって、
(i) バイオセンサーがキャリブレーションされたかどうかを判断する工程と、
前記バイオセンサがキャリブレーションされていないとの判定に応答して、X’を所定値X0として設定し、前記キャリブレーション時間を0に設定し、および
バイオセンサーがキャリブレーションされたとの判定に応答して、式X’=f−1(I(tc0),C0)を用いてX’を判断し、tc’をtc0として設定し、ここで、f−1(I(tc0),C0)は、f(I, X)の逆演算であり、C0は、キャリブレーション中の被分析物質濃度であり、tc0は、キャリブレーションが実施される時間であり、I(tc 0)は、前回のキャリブレーションに最も近い時間で測定された被分析物質電流であり、該I(tc0)は、前回のキャリブレーションの前または、後5分で測定される。
(ii) 最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものかどうかを判断する工程と、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものであるという判断に応答して、XをX’として設定し、Xの判断を終了し、
前記最新のキャリブレーション時間が前回インピーダンスを測定した後のものでは、ないという判断に応答して、最新のインピーダンスの実数部(Zre_cal)及び最新のインピーダンス(Zim_cal)の虚数部を読み出し、工程(iii)に進み、
(iii) 現在測定されているインピーダンス(Zre)の実数部が第1の所定範囲内にあるかどうか、および現在測定されているインピーダンスの虚数部分(Zim)が第2の所定範囲内にあるかどうかを判断する工程と、
Zreが前記第1の所定範囲内にない、または、Zimが前記第2の所定範囲内にないとの前記判断に応答して、エラーメッセージを送信し、Xの判断を終了し、
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの前記判断に応答して、工程(iv)に進み、
(iv) 以下の式を用いて、前記実数部差(dZre)及び前記虚数部差(dZim)を割り出す工程と、
dZre = Zre − Zre_cal, と
dZim = Zim − Zim_cal,
(v) dZreの絶対値が所定の閾値dZre_thresより大きいか、およびdZimの絶対値が所定の閾値dZim_thresより大きいかを判断する工程と、
前記dZreの絶対値がdZre_thresより大きくなくかつdZimの絶対値がdZim_thresより大きくないと判断された場合、X’をX’に設定し、Xの判断を終了し、
dZreの絶対値がdZre_thresより大きい、又は、dZimの絶対値がdZim_thresより大きいことに応答して、工程(vi)−(x)に進み、
(vi)dZre >0, dZre> dZre_thres, dZim>0、かつdZim> dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)に設定し、ここで、h(Zre/ Zre_cal, Zim/ Zim_cal)>1であり、
(vii) dZre > 0, dZre > dZre_thres、かつ dZim ≦ dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * j(Zre/ Zre_cal)に設定し、ここで、j(Zre/Zre_cal)>1であり、
(viii)dZre < 0かつdZre < − dZre_thresの判断に応答して、X = X’ * k(Zre/ Zre_cal)を設定し、ここで、k(Zre/ Zre_cal) < 1であり、
(ix)− dZre_thres < dZre < dZre_thres, dZim>0、かつdZim> dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * m(Zim/ Zim_cal)に設定し、ここでm(Zim/ Zim_cal) > 1であり、
(x)− dZre_thres < dZre < dZre_thres, dZim<0、かつdZim < −dZim_thresの判断に応答して、X = X’ * n(Zim/ Zim_cal)に設定し、ここでn(Zim/ Zim_cal) < 1である。 - 前記バイオセンサーの状態を判断する工程をさらに含み、該工程は、バイオセンサーがDC電源、電流測定部、ACインピーダンス測定部、回路スイッチ制御部、及びデータ処理部に接続されてから5分以内に実施され、請求項29〜32のいずれか1項に記載の方法は
(a)前記作用電極のACインピーダンスを測定する工程と
(b)前記測定されたインピーダンスの実数部(Zre)の前記実部が第1の所定範囲内にあり、かつ前記現在測定されたインピーダンス(Zim)の虚数部が第2の所定範囲内にあるかどうかを判断する工程と、
Zreが前記第1の所定範囲内にない、または、Zimが前記第2の所定範囲内にないという判断に応答して、シーケンスを準備するための初期化シーケンスを開始し、
Zreが前記第1の所定範囲内にあり、Zimが前記第2の所定範囲内にあるとの判定に応答して、工程(1)に進む。
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