JP2021523903A - 真菌性植物病原体を抑制するための殺真菌剤とグリシンベタインとの組み合わせの使用 - Google Patents

真菌性植物病原体を抑制するための殺真菌剤とグリシンベタインとの組み合わせの使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、有害な真菌性植物病原体を抑制するのに必要とされる殺真菌剤の量を低減させるための、新規な組み合わせの使用に関する。

Description

本開示は、真菌性植物病原体を抑制するための殺真菌剤とグリシンベタインとを組み合わせた使用に関する。
殺真菌剤の使用は、農業または園芸生産システムにおける有害生物および病害管理プログラムの最も重要な要素であると言ってよい。これは、真菌性病害が作物を破壊し、売り物にならないようにする可能性があるからである。しかし、殺真菌剤は、天然に存在する他の有益な生物を含めた、標的真菌以外の生物に作用することがある。また、その化学的性質のために、殺真菌剤を定期的に使用すると、環境に対するリスクを潜在的に有する可能性があり、特に、残留物が土壌中に残ったり、現地外に移動して水路に入る場合、そのような可能性がある。こうしたことが起これば、陸上および水界生態系の健康に悪影響をもたらすおそれがある。さらに、世界中の消費者は、特に食品中の化学物質の残留物に関連する潜在的な環境および健康問題をますます意識するようになっている。これによって、環境に広がる化学製品(すなわち、合成物質)の使用または少なくとも用量を減らすことに対する消費者の圧力が高まっている。
仏国特許出願公開第2990107号明細書は、グリシンベタインを使用すると植物の自然防御系を誘発することによって抗真菌効果が実証されることを開示している。
仏国特許出願公開第2955231号明細書は、ブドウの木の病害を予防するおよび/または処置するための(より詳細には、エスカを予防するための)グリシンベタインの使用について開示している。
米国特許第3106509号明細書は、有機アルソン酸鉄アンモニウムを含む殺真菌剤について記載している。該殺真菌剤は、農業に汎用される助剤と組み合わせることができる。
米国特許出願公開第2009/0105238号明細書は、非生物的および生物的ストレスからの植物の自然防御系を刺激し、植物自体の耐性を誘導するために使用される、特定の一般式を有するベタインタイプの双性イオン構造によって特徴付けられる両性化合物について記載している。
よって、植物病害を抑制するための新規な方法および組み合わせに対する必要性が依然として存在している。より詳細には、真菌性植物病原体を抑制するための方法であって、殺真菌剤の投与量の割合を低減させ、それによって作物中の残留物の量を低減させるという問題を解決し、それにもかかわらず十分な病害抑制を提供する方法を提供する必要性が存在する。
本開示は、同様の殺真菌効果を維持しながら、殺真菌剤、より詳細には合成殺真菌剤の量を低減させる方法に関する。本開示は、より一般的には、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせの使用に関する。
この組み合わせは、より少ない量の殺真菌剤(例えば、合成殺真菌剤など)を使用することを可能にし、殺真菌剤の環境への影響を減らし、概して効率的、選択的、かつ効果的な殺真菌組成物を提供するという点で有利である。
よって、本開示は、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤との使用に関する。本開示はまた、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するために植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための、グリシンベタインの使用に関する。
本開示は、加えて、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための方法であって、植物、土壌、または植物の近傍に、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用することを含む方法に関する。ある実施形態では、少なくとも1種の殺真菌剤は、グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量より少ない量で使用または適用される。適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量は、グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量より、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%、約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%少なくてもよい。
本開示はまた、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するために植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、植物、土壌、または植物の近傍に、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用することを含む方法に関する。本開示はさらに、殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、植物、土壌、または植物の近傍に、ある量のグリシンベタインとある量の少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用することを含み;少なくとも1種の殺真菌剤の量が、少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量より少なく、植物に適用される該量のグリシンベタインと該量の少なくとも1種の殺真菌剤とが、推奨用量の少なくとも1種の殺真菌剤単独の適用によって実現されるであろう殺真菌効果と実質的に同じ殺真菌効果を実現する、方法に関する。ある実施形態では、推奨用量に対する少なくとも1種の殺真菌剤の量の低減は、グリシンベタインの量によって置きかえられる。別の実施形態では、グリシンベタインの量で置きかえられる少なくとも1種の殺真菌剤の量は、少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量の約5wt%〜約95wt%、約20wt%〜約80wt%、約35wt%〜約65wt%、約45wt%〜約55wt%、または約50wt%である。あるいは、少なくとも1種の殺真菌剤の量は、少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量より少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%、約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%少ない。
本開示はまた、殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、植物、土壌、または植物の近傍に、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用することを含み;少なくとも1種の殺真菌剤が、少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量より少ない量で植物に適用され、グリシンベタインが、少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量の約5wt%〜約95wt%と置きかわる、方法に関する。ある実施形態では、上記の使用および方法は、推奨用量の少なくとも1種の殺真菌剤単独の適用によって実現されるであろう殺真菌効果の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約100%を実現する。
本開示はさらに、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または防止するための、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤とを含む組成物に関する。ある実施形態では、少なくとも1種の殺真菌剤は、グリシンベタインの存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な量で存在する。より詳細には、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量は、グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または防止するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量より少ない。組成物中の少なくとも1種の殺真菌剤の量は、グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量より、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%、約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%少なくてもよい。
本開示は、加えて、植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤とを含む組成物を配合する方法であって、
グリシンベタインと、グリシンベタインの存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な量の少なくとも1種の殺真菌剤とを含む組成物を調製することを含み、
植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量が、グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量より少ないように決定されている、
方法に関する。
ある実施形態では、該方法は、
グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量を決定すること;
グリシンベタインの存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量を決定すること;ならびに/または
グリシンベタインの非存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量を、グリシンベタインの存在下で植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な少なくとも1種の殺真菌剤の量と比較すること
をさらに含む。
さらなる態様では、本開示は、同様の殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、真菌性植物病原体を抑制するのに必要とされる殺真菌剤の量が該殺真菌剤の推奨用量の約10%〜約90%に低減されるように、植物、土壌、または植物の近傍に殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとの組み合わせを適用することを含み、グリシンベタインの有効量が、グリシンベタインの非存在下で推奨用量の殺真菌剤が実現するのと同様の殺真菌効果を実現するのに必要な量である、方法に関する。
上記の使用、方法、および組成物のある実施形態では、真菌性植物病原体は、フザリウム属(Fusarium)、ミクロドキウム属(Microdochium)、ミコスフェレラ属(Mycosphaerella)、プクキニア属(Puccinia)、セプトリア属(Septoria)、フェオスフェリア属(Phaeosphaeria)、タペシア属(Tapesia)、ゲウマノミセス属(Gaeumannomyces)、コクリオボルス属(Cochliobolus)、スタゴノスポラ属(Stagonospora)のもの、またはそれらの組み合わせである。さらなる実施形態では、真菌性植物病原体はフザリウム属(Fusarium)種であり、場合によって、真菌性植物病原体は、ムギ類赤かび病菌(Fusarium graminearum)、コムギ葉枯病菌(Septoria tritici)、またはスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)である。
別の実施形態では、植物は単子葉植物である。さらに別の実施形態では、植物は、イネ科(Poaceae)に属し、例えば、コムギ属(Triticum)種またはオオムギ属(Hordeum)種であり得る。より詳細には、植物は、コムギ属(Triticum)種、例えば、コムギ(Triticum aestivum)、エチオピアコムギ(Triticum aethiopicum)、アルメニアコムギ(Triticum araraticum)、野生一粒系コムギ(Triticum boeoticum)、ペルシアコムギ(Triticum carthlicum)、クラブコムギ(Triticum compactum)、野生エンマーコムギ(Triticum dicoccoides)、エンマーコムギ(Triticum dicoccon)、デュラムコムギ(Triticum durum)、トリチカム・イスパハニカム(Triticum ispahanicum)、トリチカム・カラミシェビ(Triticum karamyschevii)、マッハコムギ(Triticum macha)、トリチカム・ミリチネ(Triticum militinae)、一粒コムギ(Triticum monococcum)、ポーランドコムギ(Triticum polonicum)、スペルタコムギ(Triticum spelta)、インドコムギ(Triticum sphaerococcum)、チモフェービコムギ(Triticum timopheevii)、オリエントコムギ(Triticum turanicum)、マカロニコムギ(Triticum turgidum)、ウラルツコムギ(Triticum urartu)、バビロフコムギ(Triticum vavilovii)、またはジュコブスキーコムギ(Triticum zhukovskyi)であり得る。ある実施形態では、植物は、コムギ(Triticum aestivum)である。あるいは、植物は、オオムギ属(Hordeum)種の植物、より詳細には、オオムギ(Hordeum vulgare L)であり得る。
ある実施形態では、グリシンベタインは、植物、土壌、または植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.1〜20kg、約0.5〜15kg、約0.5〜10kg、または約0.5〜5kgの割合で適用される。さらに別の実施形態では、グリシンベタインは、植物、土壌、または植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.5kgの割合で適用される。さらに別の実施形態では、殺真菌剤およびグリシンベタインは、同時にまたは順次適用される。好ましくは、殺真菌剤およびグリシンベタインは同時に適用される。さらなる実施形態では、殺真菌剤は浸透性殺真菌剤である。さらに別の実施形態では、浸透性殺真菌剤は、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類(oxanthiin)、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、硫黄殺真菌剤、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属し、例えば、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール(thiabandazole)、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド(fluaxapyroxad)、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、プロクロラズ(prochloraze)、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、またはアモロルフィンであり得る。さらに別の実施形態では、浸透性殺真菌剤は、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、硫黄殺真菌剤、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属し、例えば、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、クロロタロニル、またはベンゾビンジフルピルであり得る。さらに別の実施形態では、本開示によって企図される殺真菌剤の組み合わせの例は、(a)テブコナゾール、プロチオコナゾール、およびビキサフェン;(b)トリフロキシストロビン;(c)シプロコナゾールおよびクロロタロニル;(d)シプロジニル;(e)フェンプロピジンおよびプロピコナゾール;(f)ベンゾビンジフルピル;または(g)トリフロキシストロビンおよびプロチオコナゾールを含む。さらに別の実施形態では、有害な真菌類を抑制するのに必要とされる殺真菌剤の量は、推奨用量の少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、または60%低減される。
追加の態様において、本開示は、推奨用量の約10%〜約90%の量の殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとを含む組成物であって、グリシンベタインの非存在下で殺真菌剤単独で同じ効果を実現するのに必要な用量と比較して低減された推奨用量の殺真菌剤の使用を可能にする、組成物に関する。ある実施形態では、殺真菌剤は浸透性殺真菌剤であり、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン系、硫黄殺真菌剤、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属し、例えば、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、プロクロラズ、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、またはアモロルフィンであり得る。さらに別の実施形態では、浸透性殺真菌剤は、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、硫黄殺真菌剤、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属し、例えば、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、クロロタロニル、またはベンゾビンジフルピルであり得る。さらに別の実施形態では、殺真菌剤は、推奨用量の少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%の量である。よって、上の組成物は、殺真菌剤を、推奨用量の少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%の量で含んでもよい。
上記の使用、方法、および組成物のある実施形態では、殺真菌剤の量は5%〜95%低減される。より詳細には、殺真菌剤の量は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%、約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%低減される。
本開示はまた、植物、土壌、または植物の近傍に、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第1の組み合わせ、および少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第2の組み合わせを順次適用することを含み、前記第2の組み合わせが、前記第1の組み合わせに存在しない少なくとも1種の殺真菌剤を含む、上記の使用および方法の実施形態に関する。そのような使用および方法は、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの1つまたは複数の追加の組み合わせを適用することをさらに含んでもよく、前記追加の組み合わせは、前の組み合わせに存在していない少なくとも1種の殺真菌剤を含む。
本開示はさらに、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとを前記植物の第2節の段階(stage)で適用すること、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとを前記植物の出葉もしくは展葉(leaf pointing or spreading)の最終段階で適用すること、および/または少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとを前記植物の出穂と開花との間で適用することを含む、上記の使用および方法の実施形態に関する。
このように本発明の性質について概要を説明してきたが、以下では、その好ましい実施形態を実例として示す添付の図面を参照する。
冬コムギの収穫量に及ぼす処置(殺真菌剤(複数可)のみ対グリシンベタインと組み合わせた殺真菌剤(複数可))の影響を示す図である。 冬コムギの収穫量に及ぼす処置(殺真菌剤(複数可)のみ対グリシンベタインと組み合わせた殺真菌剤(複数可))の影響を示す図である。 冬コムギの収穫量に及ぼす処置(殺真菌剤(複数可)のみ対グリシンベタインと組み合わせた殺真菌剤(複数可))の影響を示す図である。 冬オオムギの収穫量に及ぼす処置(殺真菌剤(複数可)のみ対グリシンベタインと組み合わせた殺真菌剤(複数可))の影響を示す図である。
殺真菌剤(複数可)とグリシンベタインとの特定の組み合わせによって、相対的に低減された量の、詳細には殺真菌剤単独で同じ効果を実現するのに必要な量と比較して低減された量の殺真菌剤の使用が可能になることが、思いがけず発見された。この特徴は、特に有利である。何故なら、(i)それによって、そのような組み合わせの使用が比較的費用効率の高いものになる;および(ii)殺真菌剤の使用によって誘導されるいずれの有害な副作用も実質的に低減されるからである。
本開示によれば、植物におけるまたはこの植物が生育する環境における有害な真菌類を抑制するために必要とされる殺真菌剤(例えば合成殺真菌剤など)の量を低減させるための方法が提供され、該方法は、殺真菌剤の量が、例えば、前記組み合わせの非存在下で同じ抑制を実現するのに必要な量の2分の1より少なくなるように、それよりも少なく何分の1にもなり得るように、植物または前記環境に殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとの組み合わせを適用することを含む。言い換えれば、グリシンベタインを殺真菌剤と組み合わせて使用すると、同等の生物学的または殺真菌効果を保持しながら、殺真菌剤の用量を2分の1(これに限定されない)に低減させることができる。明らかに、この殺真菌剤の量の低減は、環境への何らかの有害作用を減少させるために特に重要である。
本開示はまた、植物におけるまたはこの植物が生育する環境における有害な真菌類を抑制するために必要とされる殺真菌剤の量を低減させるための構成成分の組み合わせを提供し、ここで、前記低減用量の殺真菌剤とグリシンベタインとは、同時に、順次、または互いに別々に植物の土壌環境に送達可能な形態で存在する。「組み合わせ」という用語は、本明細書で使用される場合、担体が含まれるかどうかにかかわらず、互いに近接するおよび/または一緒に使用される2つ以上の物質を意味する。殺真菌剤とグリシンベタインとの組成物は、組み合わせとみなすことができる。
別の実施形態では、本開示は、殺真菌剤とグリシンベタインとを含む組成物であって、殺真菌剤の量が低減された、詳細には、殺真菌剤単独で同じ効果を実現するのに必要な量と比較して低減された、組成物を提供する。
本明細書で使用される場合、「殺真菌剤」という用語は、生物源に由来せず、合成化学の方法によって生成される殺真菌剤を指す。これらは、「合成殺真菌剤」、「従来の殺真菌剤」、または「化学的殺真菌剤」とも呼ばれる。
「近傍」という用語は、本明細書で使用される場合、標的植物または種子に近接する、または直接隣接するおよび/もしくはそれらの上に直接(例えば、物理的に接触して)存在することを意味する。
本発明によれば、植物の一部を含む全部の植物を処置し、有害な真菌類から保護することが可能である。植物の一部(茎葉および根など)または種子、あるいは、植物が生育するもしくは植物を生育させようとする、または種子が蒔かれたもしくは種子を蒔こうとする土壌または基体が処置されてもよい。
本開示の殺真菌性の組み合わせ物は、有益な作物を有害な真菌類から保護するために使用されてもよい。植物の例として、穀物(コムギ、オオムギ、オーツムギ、ライムギ、ライコムギなど)、トウモロコシ、コメ、マメ科植物(アルファルファ、クローバー、イガマメなど)、飼料作物(ドクムギ、ウシノケグサ、カモガヤ、フェストロリウム、カラスノエンドウ、飼料カブ、飼料ダイコンなど)、油およびタンパク質高含有植物(ダイズ、セイヨウアブラナ、エンドウマメ、ソラマメ、シロバナルピナス、ヒマワリなど)、野菜作物、果樹、ブドウ栽培、ならびに観賞用作物(切花製品、芝草、苗床など)が挙げられるが、これらに限定されない。
ある実施形態では、植物は単子葉植物である。別の実施形態では、植物は、イネ科(Poaceae)に属し、例えば、コムギ属(Triticum)種またはオオムギ属(Hordeum)種であり得る。より詳細には、植物は、コムギ(Triticum aestivum)、エチオピアコムギ(Triticum aethiopicum)、アルメニアコムギ(Triticum araraticum)、野生一粒系コムギ(Triticum boeoticum)、ペルシアコムギ(Triticum carthlicum)、クラブコムギ(Triticum compactum)、野生エンマーコムギ(Triticum dicoccoides)、エンマーコムギ(Triticum dicoccon)、デュラムコムギ(Triticum durum)、トリチカム・イスパハニカム(Triticum ispahanicum)、トリチカム・カラミシェビ(Triticum karamyschevii)、マッハコムギ(Triticum macha)、トリチカム・ミリチネ(Triticum militinae)、一粒コムギ(Triticum monococcum)、ポーランドコムギ(Triticum polonicum)、スペルタコムギ(Triticum spelta)、インドコムギ(Triticum sphaerococcum)、チモフェービコムギ(Triticum timopheevii)、オリエントコムギ(Triticum turanicum)、マカロニコムギ(Triticum turgidum)、ウラルツコムギ(Triticum urartu)、バビロフコムギ(Triticum vavilovii)、およびジュコブスキーコムギ(Triticum zhukovskyi)からなる群から選択されるコムギ属(Triticum)種であり得る。ある実施形態では、植物は、コムギ(Triticum aestivum)である。あるいは、植物は、オオムギ属(Hordeum)種の植物であり得、より詳細には、オオムギ(Hordeum vulgare L)であり得る。
より詳細には、本開示の殺真菌性の組み合わせ物は、地上の植物部分、例えば、幹、茎、葉、花、および果実の処置のために実施することもできる。
これらの植物に影響を与えるおそれがあり、本開示による方法によって処置し得る病害または病原真菌の非限定的な例は、以下の通りである:
ベルチシリウム属(Verticillium)、アルテルナリア属(Alternaria)(例えば、トマト輪紋病菌(A. solani))、フザリウム属(Fusarium)(例えば、F.クルモルム(F.culmorum)、ムギ類赤かび病菌(F.graminearum)、F.クルモルム(F.culmorum)、ムギ類赤かび病菌(F.graminearum)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.ロゼウム(F.roseum))、ミクロドキウム属(Microdochium)(例えば、紅色雪腐病菌(M.nivale)、マグナポルテ属(Magnaporthe)、モニリア属(Monilia)(例えば、M.フルクチゲナエ(M.fructigenae)、M.ラクサ(M.laxa))、ペニシリウム属(Penicillium)、アスペルギルス属(Aspergillus)、ボトリチス属(Botrytis)(例えば、ハイイロカビ(B.cinerea))、ユーティパ属(Eutypa)、ファエオモニエラ属(Phaeomoniella)、ファエオアクレモニウム属(Phaeoacremonium)、ホモプシス属(Phomopsis)、セルコスポラ属(Cercospora)、ミコスフェレラ属(Mycosphaerella)、ビポラリス属(Bipolaris)、スクレロティニア属(Sclerotinia)、フハイカビ属(Pythium)、フィトフトラ属(Phytophthora)(例えば、P.インフェスタンス(P.infestans)、P.フラガリエ(P.fragariae)、P.カクトルム(P.cactorum))、リゾクトニア属(Rhizoctonia)(例えば、R.ソラニ(R.solani)、R.セレアリス(R.cerealis))、プクキニア属(Puccinia)(サビ病;例えば、P.ストリホルミス(P.striiformis)、P.レコンディテ(P.recondite)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.トリティキナ(P.triticina)、P.トリティキ−デュリ(P.tritici-duri))、レベイルラ属(Leveillula)、ミクロスファエラ属(Microsphaera)(例えば、M.ワクシニア(M.vaccinia))、ポドスファエラ属(Podosphaera)、オイディウム属(Odium)、スファエロテカ属(Sphaerotheca)、ペロノスポラ属(Peronospora)、セルコスポラ属(Cercospora)、エリシフェ属(Erysiphe)、ウンシヌラ属(Uncinula)、ホモプシス属(Phomopsis)(例えば、P.ビチコラ(P.viticola)、P.ラチス(P.rachis)、P.ワクシニ(P.vaccinii)、モニリニア属(Monilinia)(例えば、M.ワシニ−コルムボシ(M.vacinii-cormbosi)、M.フルクチコラ(M.fructicola))、フラグミディウム属(Phragmidium)(例えば、黄サビ病)、ドレパノペジザ属(Drepanopeziza)種(例えば、炭疽病)、ケネオラ属(Kuehneola)(例えば、茎および葉サビ病)、スフェルリナ属(Sphaerulina)(例えば、オレンジサビ病)、アルスリオミセス属(Arthuriomyces)(例えば、ウドンコ病)、ミコスフェレラ属(Mycosphaerella)種(斑点病;例えば、M.ピノデス(M.pinodes)、M.グラミニコラ(M.graminicola))、デンドロフォマ属(Dendrophoma)(例えば、輪斑病菌(D.obscurans))、ディプロカルポン属(Diplocarpon)(例えば、D.アーリアナ(D.earliana))、ゴドロニア属(Godronia)(例えば、G.カッサンドラク(G.cassandrac))、エクソバシディウム属(Exobasidium)(例えば、ヤマツツジモチ病菌(E.vaccinii))、ギムノスポランギウム属(Gymnosporangium)(例えば、アップルラスト)、ロイコストマ属(Leucostoma)(例えば、L.シンクタ(L.cincta)または胴枯病(L.persoonii))、アピオスポリナ属(Apiosporina)(例えば、A.モルボサ(A.morbosa))、スクレロチウム属(Sclerotium)(例えば、白絹病菌(S.rolfsii))、セプトリア属(Septoria)種(例えば、コムギ葉枯病菌(S.tritici)、S.ノドラム(S.nodorum)、S.パッセリニイ(S.passerinii))、フェオスフェリア属(Phaeosphaeria)(例えば、P.ノドラム(P.nodorum))、タペシア属(Tapesia)(例えば、コムギ眼紋病菌(T.yallundae)、T.アクイフォルミス(T.acuiformis))、ゲウマノミセス属(Gaeumannomyces)(例えば、コムギ立枯病菌(G.graminis))、エリシフェ属(Erysiphe)(例えば、ウドンコ病菌(E.graminis)、E.シコラセアラム(E.cichoracearum)、テンサイ褐斑病菌(E.beticola))、ドレクスレラ属(Drechslera)(例えば、D.トリティシレペンティス(D.triticirepentis))、ピレノホラ属(Pyrenophora)(例えば、オオムギ網斑病菌(P.teres)) コクリオボルス属(Cochliobolus)(例えば、C.サチブス(C.sativus)アナモルフ(anamorphe):バイポラリス葉枯病菌(Bipolaris sorokiniana))、リンコスポリウム属(Rhynchosporium)(例えば、オオムギ雲形病菌(R.secalis))、アスコキタ属(Ascochyta)(例えば、A.ピシ(A.pisi))、ペロノスポラ属(Peronospora)種(例えば、エンドウベト病菌(P.pisi))、リゾプス属(Rhizopus)種、トリコデルマ属(Trichoderma)種、アスペルギルス属(Aspergillus)種(例えば、A.パラシティクス(A.paraciticus))、マグナポルテ属(Magnaporthe)(例えば、イネいもち病菌(M.grisea))、ピシウム属(Pythium)種(例えば、キャベツピシウム腐敗病菌(P.ultimatum))、スファエロテカ属(Sphaerotheca)種(例えば、キュウリウドンコ病菌(S.fuliginea)およびS.マクラリス(S.macularis))、レベイルラ属(Leveillula)(例えば、ピーマンウドンコ病菌(L.taurica))、クラドスポリウム属(Cladosporium)、コレトトリカム属(Colletotrichum)(例えば、イチゴ炭疽病菌(C.acutatum))、ベンチュリア属(Venturia)(リンゴ黒星病菌(V.inaequalis))、ポドスフェラ属(Podosphaera)(例えば、リンゴウドンコ病菌(P.leucotricha))、ウンシヌラ属(Uncinula)(例えば、ブドウウドンコ病菌(U.necator))、グイグナルジア属(Guignardia)(例えば、ブドウ黒腐病菌(G.bidwellii))、プラスモパラ属(Plasmopara)(ブドウベト病菌(P.viticola))、ラムラリア属(Ramularia)(R.ベチコラ(R.beticola))、サーコスポラ属(Cercospora)(例えば、テンサイ褐斑病菌(C.beticola))、スタゴノスポラ属(Stagonospora)(S.ノドルム(S.nodorum))、ドレクスレラ・テレス f.マクラタ(Drechslera teres f.maculata)、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo cygni)、オフィオクラディウム・ホルデイ(Ophiocladium horde)またはイネ科ウドンコ病菌(Blumeria graminis)。より詳細には、これらの植物に影響を与えるおそれがあり、本開示による方法によって処置し得る真菌性植物病原体は、以下の属からのものである:フザリウム属(Fusarium)、ミクロドキウム属(Microdochium)、ミコスフェレラ属(Mycosphaerella)、プクキニア属(Puccinia)、セプトリア属(Septoria)、フェオスフェリア属(Phaeosphaeria)、タペシア属(Tapesia)、ゲウマノミセス属(Gaeumannomyces)、コクリオボルス属(Cochliobolus)、またはスタゴノスポラ属(Stagonospora)。
組成物は、殺真菌剤とグリシンベタインとの様々な組み合わせで適用されてもよい。例えば、それらは、単一の「レディミックス」(ready-mix)の形態として、または新たに作製された混合物として、すなわち、殺真菌剤とグリシンベタインとの別々の配合物から構成される合わされた散布混合物、例えば「タンクミックス」(tank-mix)の形態で、同時に適用されてもよい。よって、組み合わせて使用するために、殺真菌剤とグリシンベタインとは、物理的に合わされた形態で適用される必要はなく、同時に適用される必要すらない。すなわち、該化合物は、第2の化合物の適用が第1の化合物の適用から妥当な時間内に行われることを条件として、別々におよび/または順次適用されてもよい。殺真菌剤とグリシンベタインとが同時に存在する限り、それらがいつ適用されたかにかかわらず、組み合わせ効果が生じる。個々の殺真菌剤およびグリシンベタインを適用する順序は重要ではない。本明細書で使用される場合、「同時に送達すること」という用語は、殺真菌剤とグリシンベタインとが、植物、植物の根、土壌もしくは基体、または植物の種子に、同時にまたは実質的に同時に、同じ適用様式によって送達されることを意味する。本明細書で使用される場合、「別々に送達すること」という用語は、殺真菌剤とグリシンベタインとが、植物、植物の根、土壌もしくは基体、または植物の種子に、同時にまたは実質的に同時に、異なる適用様式によって送達されることを意味する。本明細書で使用される場合、「順次送達すること」という用語は、殺真菌剤とグリシンベタインとが、植物、植物の根、土壌もしくは基体、または植物の種子に、異なる時間に送達され、適用様式が同一であるかまたは異なっていることを意味する。
組成物の適用量は、標的とされる有害な真菌類、発生の度合い、天候条件、土壌条件、処置しようとする植物種、適用様式、および適用時期などの一般的な条件に応じて変動することとなる。殺真菌剤とグリシンベタインとを含有する組成物は、上で考察したように、それらが配合された様式で適用されてもよい。例えば、それらは、水分散性液剤(water-dispersible concentrate)、水和剤、顆粒水和剤などの散布液として適用されてもよい。
サトウダイコンから抽出されたグリシン−ベタインは、例えば、IntraCell(登録商標)、Greenstim(登録商標)、またはBluestim(登録商標)(Lallemand)という商標で市販されている。他のベタイン製品、例えば、ベタイン一水和物、ベタイン塩酸塩、および未加工のベタイン液も市販されており、それらを本開示の目的に使用することができる。
別々の配合物で使用されるとき、グリシン−ベタインは、通常、適切な濃度での懸濁液で適用される。したがって、ある実施形態では、グリシン−ベタインの懸濁液は、植物の地上部、植物の花部、または植物の花に、1回または数回の逐次的処置のいずれかで適用される。使用される量は、植物品種、生育の段階、葉の表面、および必要な水分に応じて変動する。例えば、1ヘクタール当たりに、少なくとも、約0.1〜20kg;約0.5〜15kg;約0.5〜10kg、または約0.5〜5kgのグリシン−ベタインを使用することができる。別の実施形態では、グリシン−ベタインは、植物の地上部、植物の花部、または植物の花に、1ヘクタール当たり少なくとも約0.1kg、0.2kg、0.3kg、0.4kg、0.5kg、0.6kg、0.7kg、0.8kg、0.9kg、1kg、2kg、3kg、4kg、5kg、6kg、7kg、8kg、9kg、10kg、11kg、12kg、13kg、14kg、15kg、16kg、17kg、18kg、19kg、19kg、または20kgの乾物量で、直接適用されるかまたは送達される。ここに示す量は示唆的なものに過ぎず、当業者であれば、本明細書に記載するように作用する有効濃度を容易に決定することができる。
本開示の文脈において、殺真菌剤は浸透性殺真菌剤である。本明細書で使用される場合、「浸透性殺真菌剤」という用語は、茎葉および根によって吸収され、植物によって内部で木部を通して上方に移行される殺真菌剤を指す。本開示による組み合わせに使用するのに特に適した浸透性殺真菌剤の例は、次の群に属するが、これらに限定されない:アシルアラニン類(例えば、メタラキシルなど)、ベンゾイミダゾール類(それらには、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、またはチオファネートメチルのような、浸透性殺真菌剤の幾つかが含まれる)、オキサンチイン類(それらには、主に、カルボキシンまたはオキシカルボキシンが含まれる)、有機リン類(それらには、主にホセチル−Alが含まれる)、ピリミジン類(それらには、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、またはヌアリモルが含まれる)、トリアゾール類(コナゾール類またはイミダゾール類−それらには幾つかの浸透性殺真菌剤、例えば、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、プロクロラズ、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、またはテブコナゾールが含まれる)、ストロビルリン類(QoI殺真菌剤としても知られており、それらには、例えば、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、またはクレソキシムメチルが含まれる)、トリアゾリンチオン類(それらには、例えば、プロチオコナゾールが含まれる)、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤(それらには、例えば、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサンが含まれる)、ピペリジン類(それらには、例えば、フェンプロピジンが含まれる)、有機塩素類(例えば、クロロタロニルなど)、モルホリン類似体殺真菌剤(それらには、例えば、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、またはアモロルフィンが含まれる)、硫黄殺真菌剤、または任意のそれらの組み合わせ。本開示によって企図される殺真菌剤の組み合わせの例は、次を含む:(a)テブコナゾール、プロチオコナゾール、およびビキサフェン;(b)トリフロキシストロビン;(c)シプロコナゾールおよびクロロタロニル;(d)シプロジニル;(e)フェンプロピジンおよびプロピコナゾール;(f)ベンゾビンジフルピル;または(g)トリフロキシストロビンおよびプロチオコナゾール。本開示はまた、植物、土壌、または植物の近傍に、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第1の組み合わせ、および少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第2の組み合わせを順次適用することを含み、前記第2の組み合わせが、前記第1の組み合わせに存在しない少なくとも1種の殺真菌剤を含む、上記の使用および方法の実施形態に関する。そのような使用および方法は、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの1つまたは複数の追加の組み合わせを適用することをさらに含んでもよく、前記追加の組み合わせは、前の組み合わせに存在していない少なくとも1種の殺真菌剤を含む。
本開示はさらに、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとを前記植物の第2節の段階(stage)で適用すること、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとを前記植物の出葉もしくは展葉の最終段階で適用すること、および/または少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとを前記植物の出穂と開花との間で適用することを含む、上記の使用および方法の実施形態に関する。前記植物の出葉または展葉の最終段階は、前記植物の最後の葉が出葉または展葉する段階、好ましくは、最後の葉が出葉または展葉した植物を指す。
該使用または方法は、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第1および第2の(および場合によって追加の)組み合わせを前記植物の第2節の段階で、前記植物の出葉もしくは展葉の最終段階で、および/または前記植物の出穂と開花との間で順次適用することを含んでもよく、各々の前記組み合わせは、前の組み合わせに存在しない少なくとも1種の殺真菌剤を含む。当業者であれば、その技術常識に基づいて、植物の種類、地理的位置、および植物病原菌の蔓延に基づいて、植物の生育の各段階で使用するのに妥当な殺真菌剤を選択することができる。特定の植物生育段階で使用するのに適した殺真菌剤は、下に記載しており、実施例にも記載している。植物の第2節の段階で使用するための殺真菌剤は、テブコナゾール、メトコナゾール、クロロタロニル、プロクロラズ、硫黄殺真菌剤、ストロビルリン、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。植物の出葉または展葉の最終段階で使用するための殺真菌剤は、テブコナゾール、メトコナゾール、エポキシコナゾール、シプロコナゾール、フルキサピロキサド、ビキサフェン(bizafen)、ベンゾビンジフルピル、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。植物の出穂と開花との間で使用するための殺真菌剤は、プロチオコナゾール、ジフェノコナゾール、テブコナゾール、メトコナゾール、エポキシコナゾール、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。植物の出穂と開花との間で使用するための殺真菌剤は、プロチオコナゾールおよび/またはジフェノコナゾールを含んでもよい。
本発明によれば、殺真菌剤の順次適用が行われる場合、殺真菌剤は、グリシンベタインと組み合わせて上記段階の2つまたは3つすべてで適用されてもよい。本開示は、この実施形態では、好ましくは、ある殺真菌剤(任意選択により上記の通りの前記殺真菌剤)が植物の第2節の段階でグリシンベタインと組み合わせて適用され、ある殺真菌剤(任意選択により上記の通りの前記殺真菌剤)が植物の出葉または展葉の最終段階でグリシンベタインと組み合わせて適用される、本発明による使用または方法を提供する。
本開示の組み合わせは、殺真菌作用が実現される限り、グリシンベタインを低減量の殺真菌剤と組み合わせることによって得ることができる。本明細書で使用される場合、「推奨用量」という用語は、承認された用量または認可された用量の同義語であり、当局によって推奨される通りの、適用される殺真菌剤の配合製品の量を意味する。ある実施形態では、適用される殺真菌剤の量は、推奨用量の約10%〜約90%、推奨用量の約15%〜推奨用量の約85%、推奨用量の約20%〜推奨用量の約80%、推奨用量の約25%〜推奨用量の約75%、推奨用量の約30%〜推奨用量の約70%、または推奨用量の約40%〜推奨用量の約60%の範囲内である。幾つかの実施形態では、適用される殺真菌剤の量は、推奨用量の少なくとも10%、推奨用量の少なくとも15%、推奨用量の少なくとも20%、推奨用量の少なくとも25%、推奨用量の少なくとも30%、推奨用量の少なくとも35%、推奨用量の少なくとも40%、推奨用量の少なくとも50%、推奨用量の少なくとも55%、推奨用量の少なくとも60%、推奨用量の少なくとも65%、推奨用量の少なくとも70%、推奨用量の少なくとも75%、推奨用量の少なくとも80%、推奨用量の少なくとも85%、または推奨用量の少なくとも90%に相当し、組み合わせの殺真菌特性を維持するように選択される。より低い濃度の殺真菌剤であっても、組み合わせの殺真菌特性を維持しながら、グリシンベタインと有効に組み合わせることができると予想される。
適用は、所望であれば、例えば、何か他の肥料または殺有害生物剤の散布と一緒に散布することによって実施してもよい。グリシン−ベタインの溶液は、植物の地上部、植物の花部、または植物の花に浸透するのを助ける湿潤剤および/または界面活性剤も含有してもよい。本開示によって利用されるグリシン−ベタインは、植物細胞に移送され、細胞の浸透圧の平衡を能動的に調節し、細胞代謝の他のプロセスにも関与する。グリシン−ベタインで処置された細胞は、外因的ストレス要因に供されたときであっても、生存能力が高くなる。
本開示の組成物は、適切な担体および/または希釈剤を含んでもよく、固体、粉末、溶液、分散体、懸濁液、ペースト、エアゾル、または散布液の形態で提供されてもよく、ここで、本開示の活性成分(すなわち、殺真菌剤およびグリシンベタイン)は、特定の用途に適した様式で配合される。適切な配合物の非限定的な例は、乳剤、懸濁剤、顆粒水和剤、および水和剤である。農業的に許容可能な担体または希釈剤である、担体または希釈剤は、種々の特性、例えば、安定性の増大、水和性、分散性などを与える幾つもの担体の任意の1つまたは複数であってもよい。適切な担体として、水もしくは他の水溶液、スラリー、固体(例えば、ピート、コムギ、ふすま、バーミキュライト、低温殺菌された土壌など)、または乾燥粉末を挙げることができるが、これらに限定されない。組成物または配合物は、緩衝剤、界面活性剤、アジュバント、またはコーティング剤(これらに限定されない)を含めた、追加の添加剤を含んでもよい。
特許請求の範囲での「含む」という言葉は、特許法における標準慣行に従って「から本質的になる」または「からなる」によって置きかえられてもよい。
次の実施例は、本発明をさらに説明し、定義する助けとなるものであり、決して本発明を限定することを意図するものではない。
[実施例1]
植物の真菌感染症の抑制における、殺真菌剤と組み合わせたグリシンベタインの効果を評価するために、オー=ド=フランス地方で4つの圃場試験を行った。本開示の組み合わせは、全体的な殺真菌の有効性を保持しながら殺真菌剤の量を減少させることができることが観察された。
作物の生育期の間、当技術分野では幾つもの様々な病害を抑制するために様々な殺真菌剤が順次使用される。例えば、初期段階(第2節)では、例えば、CITADELLE(クロロタロニルおよびシプロコナゾール)などの殺真菌剤が、サビ病、ウドンコ病、セプトリア属(Septoria)(コムギ葉枯病菌(S.tritici))、およびまたスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)を抑制するために適用される。さらに、最後の葉が出葉または展葉するときは、例えば、KAROSSE(テブコナゾール、プロチオコナゾール、およびビキサフェン)を使用して、セプトリア属(Septoria)を抑制することができる。最後に、出穂と開花の間では、殺真菌剤(例えば、プロチオコナゾール)の使用は、主に、フザリウム属(Fusarium)種またはミクロドキウム属(Microdochium)種の様々な種を抑制するために行われる。
4つの異なる試験に使用した処置を表1〜4に記載する。
Figure 2021523903
このアッセイでは、殺真菌剤KAROSSE(登録商標)XPRO(テブコナゾール100g/L、プロチオコナゾール100g/L、およびビキサフェン75g/L)および殺真菌剤TWIST 500 SC(トリフロキシストロビン500g/L)の濃度を50%低減させた。
Figure 2021523903
このアッセイでは、殺真菌剤CITADELLE(クロロタロニル375g/Lおよびシプロコナゾール40g/L)の濃度を34%低減させた。
Figure 2021523903
このアッセイでは、殺真菌剤KAROSSE(登録商標)XPRO(テブコナゾール100g/L、プロチオコナゾール100g/L、およびビキサフェン75g/L)の濃度を29%低減させた。
Figure 2021523903
このアッセイでは、殺真菌剤KAYAK(シプロジニル300g/L)、ELATUS PLUS(ベンゾビンジフルピル100g/L)、およびCITADELLE(クロロタロニル375g/Lおよびシプロコナゾール40g/L)の濃度を25%低減させた。MELTOP(フェンプロピジン500g/Lおよびプロピコナゾール125g/L)およびKAPULCO(プロチオコナゾール175g/Lおよびトリフロキシストロビン88g/L)の濃度は、アッセイ中に変化させなかった。
実験デザインは、3または4回の反復での完全乱塊法であった。コムギおよびオオムギの種子の播種率はそれぞれ、275gr/mおよび250gr/mである。すべての適用は、2バールの圧力および150l/haの散布液容量に制御された「Expert」散布器を使用して行った。散布液は、97%純粋なグリシンベタイン(Intracell(登録商標)、Lallemand)と殺真菌剤(複数可)との混合物であった。試験した様々な組み合わせの効果を植物の収穫量で測定した。統計比較は、分散分析(一元配置分散分析)、その後のテューキー・クレーマー事後検定によって行った。<0.05のP値によって、統計的有意性が示された。
図1〜4に示されるように、グリシンベタインを低減用量の殺真菌剤と組み合わせると、推奨される総量の殺真菌剤での処置と同レベルの保護および同様の平均収穫量がもたらされることが見出された。殺真菌剤をグリシンベタインと組み合わせたこれらの処置によって、従来の殺真菌剤の必要性が低減する。さらに、図4に示されるように、グリシンベタインと殺真菌剤との組み合わせで処置した冬オオムギの平均収穫量(従来の用量(処置4)および低減用量の殺真菌剤(処置3))は、異なる3回の殺真菌剤の適用で処置した冬オオムギの平均収穫量(処置2)と同等であった。
本発明をその特定の実施形態に関して説明してきたが、添付の特許請求の範囲は、実施例で述べた好ましい実施形態によって限定されるものではなく、全体としての説明と一致する最も広い解釈が与えられるものであることが理解されよう。
本発明のさらなる態様:
1.同様の殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、真菌性植物病原体を抑制するのに必要とされる殺真菌剤の量が推奨用量の約10%〜約90%の範囲内に低減されるように、植物、土壌、または植物の近傍に殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとの組み合わせを適用することを含み、該推奨用量が、グリシンベタインの非存在下で殺真菌剤が単独で使用される場合と同じ抑制を実現するのに必要な量である、方法。
2.グリシンベタインが、植物、土壌、または植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.1〜20kg、約0.5〜15kg、約0.5〜10kg、または約0.5〜5kgの割合で適用される、パラグラフ1の方法。
3.グリシンベタインが、植物、土壌、または植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.5kgの割合で適用される、パラグラフ2の方法。
4.殺真菌剤とグリシンベタインとが、同時にまたは順次適用され、好ましくは、殺真菌剤とグリシンベタインとが同時に適用される、パラグラフ1から3のいずれか1つの方法。
5.殺真菌剤が浸透性殺真菌剤である、パラグラフ1から4のいずれか1つの方法。
6.浸透性殺真菌剤が、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属する、パラグラフ5の方法。
7.浸透性殺真菌剤が、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、またはアモロルフィンである、パラグラフ6の方法。
8.浸透性殺真菌剤が、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属する、パラグラフ7の方法。
9.浸透性殺真菌剤が、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、またはベンゾビンジフルピルである、パラグラフ8の方法。
10.有害な真菌類を抑制するのに必要とされる殺真菌剤の量が、推奨用量の少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、または60%低減される、パラグラフ1から9のいずれか1つの方法。
11.推奨用量の約10%〜約90%の量の殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとを含む組成物であって、グリシンベタインの非存在下で殺真菌剤単独で同じ効果を実現するのに必要とされる用量と比較して低減された推奨用量の殺真菌剤の使用を可能にする、組成物。
12.殺真菌剤が浸透性殺真菌剤である、パラグラフ11の組成物。
13.浸透性殺真菌剤が、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属する、パラグラフ12の組成物。
14.浸透性殺真菌剤が、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、またはアモロルフィンである、パラグラフ13の組成物。
15.浸透性殺真菌剤が、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、またはモルホリン類似体殺真菌剤の部類に属する、パラグラフ12の組成物。
16.浸透性殺真菌剤が、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、またはベンゾビンジフルピルである、パラグラフ14の組成物。
17.殺真菌剤が、推奨用量の少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%の量である、パラグラフ11から16のいずれか1つの組成物。

Claims (61)

  1. 植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための、グリシンベタインおよび少なくとも1種の殺真菌剤の使用。
  2. 植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するために前記植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための、グリシンベタインの使用。
  3. 植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための方法であって、
    前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、グリシンベタインと少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用すること
    を含む、方法。
  4. 植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するために前記植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、
    前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、グリシンベタインと前記少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用すること
    を含む、方法。
  5. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、グリシンベタインの非存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量より少ない量で使用または適用される、請求項1もしくは2に記載の使用または請求項3もしくは4に記載の方法。
  6. 殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、
    前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、ある量のグリシンベタインとある量の少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用することを含み、
    前記少なくとも1種の殺真菌剤の量が、前記少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量より少なく、
    前記植物に適用されるグリシンベタインの量および前記少なくとも1種の殺真菌剤の量が、前記推奨用量の前記少なくとも1種の殺真菌剤単独の適用によって実現される殺真菌効果と実質的に同じ殺真菌効果を実現する、
    方法。
  7. 前記推奨用量に対する前記少なくとも1種の殺真菌剤の量の低減が、グリシンベタインの量によって置きかえられる、請求項6に記載の方法。
  8. グリシンベタインの量によって置きかえられる前記少なくとも1種の殺真菌剤の量が、前記少なくとも1種の殺真菌剤の前記推奨用量の約5wt%〜約95wt%、約20wt%〜約80wt%、約35wt%〜約65wt%、約45wt%〜約55wt%、または約50wt%である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1種の殺真菌剤の量が、前記少なくとも1種の殺真菌剤の前記推奨用量より少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%、約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%少ない、請求項6に記載の方法。
  10. 殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される少なくとも1種の殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、
    前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、グリシンベタインと前記少なくとも1種の殺真菌剤との組み合わせを適用することを含み、
    前記少なくとも1種の殺真菌剤が、前記少なくとも1種の殺真菌剤の推奨用量より少ない量で前記植物に適用され、前記グリシンベタインが、前記少なくとも1種の殺真菌剤の前記推奨用量の約5wt%〜約95wt%と置きかわる、
    方法。
  11. 前記推奨用量の前記少なくとも1種の殺真菌剤単独の適用によって実現される殺真菌効果の少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約100%を実現する、請求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記グリシンベタインが、前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.1〜20kg、約0.5〜15kg、約0.5〜10kg、または約0.5〜5kgの用量で適用される、請求項1、2、および5のいずれか一項に記載の使用または請求項3〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記グリシンベタインが、前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.5kgの用量で適用される、請求項12に記載の使用または方法。
  14. 前記グリシンベタインおよび前記少なくとも1種の殺真菌剤が、同時にまたは順次、前記植物に適用される、請求項1、2、5および12〜13のいずれか一項に記載の使用または請求項3〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための、グリシンベタインおよび少なくとも1種の殺真菌剤を含む組成物。
  16. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、グリシンベタインの存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な量で存在する、請求項15に記載の組成物。
  17. 前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量が、グリシンベタインの非存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量より少ない、請求項16に記載の組成物。
  18. 植物における少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するための、グリシンベタインおよび少なくとも1種の殺真菌剤を含む組成物を配合する方法であって、
    グリシンベタインと、グリシンベタインの存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な量の前記少なくとも1種の殺真菌剤とを含む組成物を調製することを含み、
    前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量が、グリシンベタインの非存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/または真菌性病害を抑制する、処置する、および/または予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量より少なくなるように決定される、
    方法。
  19. グリシンベタインの非存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量を決定すること、
    グリシンベタインの存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量を決定すること、ならびに/または
    グリシンベタインの非存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量を、グリシンベタインの存在下で前記植物における前記少なくとも1種の真菌性植物病原体および/もしくは真菌性病害を抑制する、処置する、および/もしくは予防するのに必要な前記少なくとも1種の殺真菌剤の量と比較すること
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記真菌性植物病原体が、フザリウム属(Fusarium)、ミクロドキウム属(Microdochium)、ミコスフェレラ属(Mycosphaerella)、プクキニア属(Puccinia)、セプトリア属(Septoria)、フェオスフェリア属(Phaeosphaeria)、タペシア属(Tapesia)、ゲウマノミセス属(Gaeumannomyces)、コクリオボルス属(Cochliobolus)、スタゴノスポラ属(Stagonospora)のもの、またはそれらの組み合わせである、請求項1、2、5、および12〜14のいずれか一項に記載の使用、請求項3〜14および18〜19のいずれか一項に記載の方法、または請求項15〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 前記真菌性植物病原体が、フザリウム属(Fusarium)種であり、場合により、前記真菌性植物病原体が、ムギ類赤かび病菌(Fusarium graminearum)、コムギ葉枯病菌(Septoria tritici)、またはスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)である、請求項20に記載の使用、方法、または組成物。
  22. 前記植物が単子葉植物である、請求項1、2、5、12〜14、および20〜21のいずれか一項に記載の使用、請求項3〜14および18〜21のいずれか一項に記載の方法、または請求項15〜17および20〜21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記植物がイネ科(Poaceae)に属する、請求項22に記載の使用、方法、または組成物。
  24. 前記植物が、コムギ属(Triticum)種またはオオムギ属(Hordeum)種である、請求項23に記載の使用、方法、または組成物。
  25. 前記植物が、コムギ(Triticum aestivum)、エチオピアコムギ(Triticum aethiopicum)、アルメニアコムギ(Triticum araraticum)、野生一粒系コムギ(Triticum boeoticum)、ペルシアコムギ(Triticum carthlicum)、クラブコムギ(Triticum compactum)、野生エンマーコムギ(Triticum dicoccoides)、エンマーコムギ(Triticum dicoccon)、デュラムコムギ(Triticum durum)、トリチカム・イスパハニカム(Triticum ispahanicum)、トリチカム・カラミシェビ(Triticum karamyschevii)、マッハコムギ(Triticum macha)、トリチカム・ミリチネ(Triticum militinae)、一粒コムギ(Triticum monococcum)、ポーランドコムギ(Triticum polonicum)、スペルタコムギ(Triticum spelta)、インドコムギ(Triticum sphaerococcum)、チモフェービコムギ(Triticum timopheevii)、オリエントコムギ(Triticum turanicum)、マカロニコムギ(Triticum turgidum)、ウラルツコムギ(Triticum urartu)、バビロフコムギ(Triticum vavilovii)、またはジュコブスキーコムギ(Triticum zhukovskyi)である、請求項24に記載の使用、方法、または組成物。
  26. 前記植物がコムギ(Triticum aestivum)である、請求項25に記載の使用、方法、または組成物。
  27. 前記オオムギ属(Hordeum)種の植物が、オオムギ(Hordeum vulgare L)である、請求項26に記載の使用、方法、または組成物。
  28. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が浸透性殺真菌剤である、請求項1、2、5、12〜14、および20〜27のいずれか一項に記載の使用、請求項3〜14および18〜27のいずれか一項に記載の方法、または請求項15〜17および20〜27のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、モルホリン類似体殺真菌剤、硫黄殺真菌剤、またはそれらの組み合わせである、請求項1、2、5、12〜14、および20〜28のいずれか一項に記載の使用、請求項3〜14および18〜28のいずれか一項に記載の方法、または請求項15〜17および20〜28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、モルホリン類似体殺真菌剤、硫黄殺真菌剤、またはそれらの組み合わせである、請求項29に記載の使用、方法、または組成物。
  31. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、アモロルフィン、クロロタロニル、プロクロラズ、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、またはそれらの組み合わせである、請求項1、2、5、12〜14、および20〜30のいずれか一項に記載の使用、請求項3〜14および18〜30のいずれか一項に記載の方法、または請求項15〜17および20〜30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、ベンゾビンジフルピル、クロロタロニル、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項31に記載の使用、方法、または組成物。
  33. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、
    (a)テブコナゾール、プロチオコナゾール、およびビキサフェン、
    (b)トリフロキシストロビン、
    (c)シプロコナゾールおよびクロロタロニル、
    (d)シプロジニル、
    (e)フェンプロピジンおよびプロピコナゾール、
    (f)ベンゾビンジフルピル、または
    (g)トリフロキシストロビンおよびプロチオコナゾール
    を含む、請求項32に記載の使用、方法、または組成物。
  34. 同様の殺真菌効果を維持しながら、植物に適用される殺真菌剤の量を低減させるための方法であって、
    真菌性植物病原体を抑制するのに必要とされる前記殺真菌剤の量が前記殺真菌剤の推奨用量の約10%〜約90%に低減されるように、植物、土壌、または前記植物の近傍に前記殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとの組み合わせを適用することを含み、
    グリシンベタインの前記有効量が、グリシンベタインの非存在下で前記推奨用量の前記殺真菌剤が実現するのと同様の殺真菌効果を実現するのに必要な量である、
    方法。
  35. 前記グリシンベタインが、前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.1〜20kg、約0.5〜15kg、約0.5〜10kg、または約0.5〜5kgの割合で適用される、請求項34に記載の方法。
  36. 前記グリシンベタインが、前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、1ヘクタール当たり約0.5kgの割合で適用される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記殺真菌剤および前記グリシンベタインが、同時にまたは順次適用され、好ましくは、前記殺真菌剤および前記グリシンベタインが同時に適用される、請求項34〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記殺真菌剤が浸透性殺真菌剤である、請求項34〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記浸透性殺真菌剤が、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、モルホリン類似体殺真菌剤、硫黄殺真菌剤の部類、またはそれらの組み合わせに属する、請求項38に記載の方法。
  40. 前記浸透性殺真菌剤が、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、アモロルフィン、クロロタロニル、プロクロラズ、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、またはそれらの組み合わせである、請求項39に記載の方法。
  41. 前記浸透性殺真菌剤が、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、モルホリン類似体殺真菌剤、硫黄殺真菌剤の部類、またはそれらの組み合わせに属する、請求項40に記載の方法。
  42. 前記浸透性殺真菌剤が、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、クロロタロニル、またはベンゾビンジフルピルである、請求項41に記載の方法。
  43. 有害な真菌類を抑制するのに必要とされる殺真菌剤の量が、前記推奨用量の少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、または60%低減される、請求項34〜42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 推奨用量の約10%〜約90%の量の殺真菌剤と有効量のグリシンベタインとを含む組成物であって、グリシンベタインの非存在下で前記殺真菌剤単独で同じ効果を実現するのに必要な用量と比較して低減された推奨用量の殺真菌剤の使用を可能にする、組成物。
  45. 前記殺真菌剤が浸透性殺真菌剤である、請求項44に記載の組成物。
  46. 前記浸透性殺真菌剤が、アシルアラニン類、ベンゾイミダゾール類、オキサンチイン類、有機リン類、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、モルホリン類似体殺真菌剤、硫黄殺真菌剤の部類、またはそれらの組み合わせに属する、請求項45に記載の組成物。
  47. 前記浸透性殺真菌剤が、メタラキシル、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル、カルボキシン、オキシカルボキシン、ホセチル−Al、ジメチリモール、エチリモール、ブピリメート、フェナリモル、シプロジニル、ヌアリモル、トリアジメホン、ビテルタノール、ジフェノコナゾール、プロピコナゾール、ミクロブタニル、シプロコナゾール、テブコナゾール、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシムメチル、プロチオコナゾール、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フルキサピロキサド、フルオピラム、イソピラザム、ペンチオピラド、セダキサン、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、アモロルフィン、クロロタロニル、プロクロラズ、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、またはそれらの組み合わせである、請求項46に記載の組成物。
  48. 前記浸透性殺真菌剤が、ピリミジン類、トリアゾール類、ストロビルリン類、トリアゾリンチオン類、コハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)殺真菌剤、ピペリジン類、モルホリン類似体殺真菌剤、硫黄殺真菌剤の部類、またはそれらの組み合わせに属する、請求項45に記載の組成物。
  49. 前記浸透性殺真菌剤が、テブコナゾール、プロチオコナゾール、ビキサフェン、トリフロキシストロビン、シプロコナゾール、シプロジニル、フェンプロピジン、プロピコナゾール、クロロタロニル、またはベンゾビンジフルピルである、請求項47に記載の組成物。
  50. 前記殺真菌剤が、前記推奨用量の少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%の量である、請求項44〜49のいずれか一項に記載の組成物。
  51. 前記殺真菌剤の量が、5%〜95%低減される、請求項1、2、5、および20〜33のいずれか一項に記載の使用、請求項3〜14および18〜43のいずれか一項に記載の方法、または請求項44〜50のいずれか一項に記載の組成物。
  52. 前記殺真菌剤の量が、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%、約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%低減される、請求項51に記載の使用、方法、または組成物。
  53. 前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第1の組み合わせ、および少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの第2の組み合わせを順次適用することを含み、前記第2の組み合わせが、前記第1の組み合わせに存在しない少なくとも1種の殺真菌剤を含む、請求項1、2、5、12〜14、20〜33、および51〜52のいずれか一項に記載の使用、または請求項3〜14および18〜43のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記植物、土壌、または前記植物の近傍に、少なくとも1種の殺真菌剤とグリシンベタインとの1つまたは複数の追加の組み合わせを順次適用することを含み、前記追加の組み合わせが、前の組み合わせに存在しない少なくとも1種の殺真菌剤を含む、請求項53に記載の使用または方法。
  55. 少なくとも1種の殺真菌剤およびグリシンベタインを前記植物の第2節の段階で適用することを含む、請求項1、2、5、12〜14、20〜33、および51〜54のいずれか一項に記載の使用、または請求項3〜14および18〜54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 少なくとも1種の殺真菌剤およびグリシンベタインを、前記植物の出葉または展葉の最終段階で適用することを含む、請求項1、2、5、12〜14、20〜33、および51〜55のいずれか一項に記載の使用、または請求項3〜14および18〜55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 少なくとも1種の殺真菌剤およびグリシンベタインを、前記植物の出穂と開花との間に適用することを含む、請求項1、2、5、12〜14、20〜33、および51〜56のいずれか一項に記載の使用、または請求項3〜14および18〜56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、テブコナゾール、メトコナゾール、クロロタロニル、プロクロラズ、硫黄殺真菌剤、ストロビルリン、またはそれらの組み合わせを含む、請求項55に記載の使用または方法。
  59. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、テブコナゾール、メトコナゾール、エポキシコナゾール、シプロコナゾール、フルキサピロキサド、ビキサフェン、ベンゾビンジフルピル、またはそれらの組み合わせを含む、請求項56に記載の使用または方法。
  60. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、プロチオコナゾール、ジフェノコナゾール、テブコナゾール、メトコナゾール、エポキシコナゾール、またはそれらの組み合わせを含む、請求項57に記載の使用または方法。
  61. 前記少なくとも1種の殺真菌剤が、プロチオコナゾールおよび/またはジフェノコナゾールを含む、請求項60に記載の使用または方法。
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