後続の詳細な説明において、その一部を形成し、本開示が実施されてもよい特定の例示を図によって示した添付の図面を参照する。他の例示も使用されてもよく、本開示の範囲から離脱せず構造上のまたは論理上の変更は行われてもよい、と理解されよう。後続の詳細な説明は、したがって、限定的な意味で解釈されるべきでない。特記がない限り、本明細書で説明される様々な例示的な特徴を、部分的にまたは完全に、互いに組み合わせてもよい、と理解されよう。
少なくともいくつかの例示的な医療機器は、患者の体に対する医療機器の導入を容易にする器具グリップ部分を設ける目的を有する。ある例示においては、医療機器は、ある一時的な目的で、患者の体内に内部的に導入され、その後摘出される。他の例示においては、医療機器は埋込可能であり、長期間において、患者の体内に埋め込まれたまま残すことが意図される。
ある例示においては、器具グリップ部分は、視覚指定を有してもよく、器具グリップ部分の視覚認識を向上させ、器具グリップ部分を、医療機器の他のグリップ無し部分及び/または患者の体内の環境(例えば、血液、組織等)から視覚的に区別する。このような例示において、この配置を通じて、患者の体内に医療機器を内部的に導入する際に、より反復的な結果が達成され得る。さらに、この配置は手術上の効果及び効率を向上させ得る。このような例示において、医療機器の少なくともいくつかのグリップ無し部分は、より高感度な構造、要素等を有してもよく、よって、医療機器を取り扱うための器具グリップ部分の使用は、医療機器のグリップ無し部分の構造上の信頼性を保護することを援助する。この保護は、少なくとも、いずれかの器具グリップ圧またはリード取り扱いは、グリップ無し部分から離れて配置されることによって生じる。ある場合においては、器具グリップ部分は、器具グリップゾーンとも呼ばれてもよい。
ある例示においては、医療機器は、器具グリップ部分及びグリップ無し部分を含む、可撓性及び弾力を有する延在本体を有してもよい。このような例示において、器具グリップ部分はグリップ無し部分と隣接してもよい。ある例示においては、グリップ無し部分は、患者の体内においてある方法で相互作用する操作的要素を有してもよい。ある例示においては、操作的要素は、センシング、刺激、観察、流体の導入等、相互作用を実施してもよい。ある例示においては、医療機器は、これらに限定せず、センサリード、刺激リード等、埋込可能なリードを有してもよい。ある例示においては、センサリードは、呼吸情報及び/または他の生理学的な情報を検知するためのリードを有してもよい。ある例示においては、センサリードのための操作的要素は、少なくとも呼吸情報を検知するための圧力表示センサを有してもよい。ある例示においては、埋込可能な医療機器は、カテーテルを有してもよく、その中で遠位部分の操作的要素は薬物投与または他の目的で使用されてもよい。
ある例示においては、医療機器は、少なくとも2つの器具グリップ部分を有してもよい。ある例示においては、グリップ無しセグメントは、2つの離れた器具グリップ部分の間に配置されてもよい。
ある例示においては、(操作的要素を有してもよい)グリップ無し部分は、遠位要素を有し、そこから器具グリップ部分は、グリップ無し部分に隣接して近位に延在する。
ある例示においては、器具グリップ部分は、グリップ無し部分と直接隣接する(例えば、境界を形成する)。ある例示においては、器具グリップ部分は、少なくとも医療機器の長さに一部に沿って、グリップ無し部分から離れている。
ある例示においては、医療機器の器具グリップ部分は、電気絶縁性材料の増加した厚みを有してよく、器具により取り扱う際において、医療機器の少なくともいくつかの部分の耐久性を向上させる。
ある例示においては、器具グリップ部分における電気絶縁性材料の増加した厚みは、より大きい表面積を提供し、その周りに器具を通じて負荷されるグリップ力が分布されてもよい。よって、電気絶縁性材料の基礎となる伝導性を有する構造に伝達される局所化された圧力の量を減少させることができ、よって、その信頼性を保護する。さらに、ある例示においては、器具グリップ部分の比較的大きい表面積は、グリップ器具が解放可能に係合され得るより大きな目的を提供し、グリップの確実性及び/またはグリップ位置を確立させる容易性を向上させる。さらに、器具グリップ部分の使用、及び/または(本開示の少なくともいくつかの例示において説明する)器具グリップ部分の少なくとも一部を形成する電気絶縁性材料は、(器具グリップ部分が取り付けられている医療機器内に延在する)いずれかの内部ルーメンの保護を向上させ、よじれ(kink)耐性を向上させ、遠位先端部分の接続性の維持をさらに保証し、及び/または追加の電気絶縁性を提供することができる。
これらの例示、及び追加の例示は、少なくとも図1−19Eに関連してより詳細に説明する。
図1は、例示的な医療機器20を概略的に示す側面図である。ある例示においては、医療機器20は、患者の体に対して導入される。図1に示すように、医療機器20はグリップ無し部分36及び遠位先端32を有する。医療機器20は、延在した、可撓性及び弾力を有する本体22を有する。ある例示においては、本体22は、グリップ無し部分36から近位に延在し、ある例示においては、本体22は少なくとも部分的にグリップ無し部分36を規定する。ある例示においては、医療機器20は、グリップ無し部分36と隣接する器具グリップ部分40を有し、器具グリップ部分40は、本体22を通じて少なくとも部分的に形成されてもよい。ある例示においては、図1に示すように、器具グリップ部分40は、グリップ無し部分36に近位であり、直接隣接している。ある例示においては、グリップ無し部分36は医療機器20の遠位部分を有する。医療機器20は遠位端24Aと反対側の近位端24Bとの間に延在する長さを有する。
器具グリップ部分40は、グリップ圧力の負荷またはグリップ無し部分36の直接的な取り扱いを伴わず、医療機器20の一部をグリップすることを容易にする。よって、グリップ無し部分36内またはその上のいずれかの繊細な部品、配置を保護する。
ある例示においては、器具グリップ部分40は、第1視覚指定部45を有し、一方で、ある例示においては、グリップ無し部分36は第2視覚指定部35を有してもよい。第1視覚指定部45及び第2視覚指定部35の少なくともいくつかの例示に関するさらなる詳細は、図2−19Eに関連して以下で提供される。
ある例示においては、グリップ無し部分36は操作的要素34を有し、操作的要素34は、患者の体の環境と操作的要素34との間の相互作用を実施するまたは容易にする。操作的要素34は、1つまたは複数の部品を有してもよいと理解されよう。ある例示においては、操作的要素34は機械的機能要素、電気的機能要素、化学的機能要素及び熱的機能要素の少なくとも1つを有してもよい。ある例示においては、化学的機能要素は、本明細書にてより詳細に説明する薬物投与機構を有してもよい。
ある例示においては、医療機器20は、患者の体内に内部的に導入されてもよい。このような例示においては、医療機器は一時的に体内にとどまってもよく、一方で、このような例示においては、医療機器は長期間にわたって体内にとどまってもよい。
ある例示においては、医療機器20は、埋込可能なリードを有する。埋込可能なリードのある例示においては、操作的に要素34はセンシング要素と刺激要素とのを少なくとも1つ有する。埋込可能なリードの少なくともいくつかの例示は、少なくとも図2−19Eに関連して以下でより詳細に説明する。
ある例示においては、医療機器20はカテーテルを有する。ある例示においては、カテーテルの操作的要素34は、薬物投与機構または他の流体導入機構を有してもよい。ある例示においては、カテーテルは患者の体内に内部的に導入できる。
図2A−13は、センシング要素として実施された操作的要素64を有する遠位部60を含み、第1部分60(例えば、センサ部分)と近位に隣接する器具グリップ部分70を含む埋込可能なリード50として実施される、図1の医療機器20の一例を概略的に示す。埋込可能なリード50の少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質は、少なくとも器具グリップ部分70及び第1部分60に対して、埋込可能なリード以外の医療機器、例えば、カテーテルまたは前述のような他の機器の一部として実施されてもよい。このような例示においては、操作的要素64は、薬物投与機構、熱要素、刺激要素等を有してもよい。
図2Aは、例示的な埋込可能なリード50を概略的に示す。ある例示においては、埋込可能なリード50は、センサリードを有してもよい。しかしながら、ある例示においては、リード50は、刺激リードのみを有してもよく、その中で操作的要素64は刺激要素を有し、またはリードを有してもよく、その中で操作的要素64はセンシング及び刺激要素の両方を有する。ある例示においては、操作的要素64は、センシング要素または刺激要素以外の要素を有してもよい。
図2Aに示すように、リード50は、リード本体100から遠位に延在した第1部分60を有してもよい。ある例示においては、第1部分60は遠位部分とも呼ばれてもよい。ある例示においては、第1部分60は、操作的要素64が少なくともセンシング要素を有すると、センサ部分とも呼ばれてもよい。ある例示においては、第1部分60は、操作的要素64が少なくとも刺激要素を有すると、刺激部分とも呼ばれてもよい。
リード本体100は、例えば、皮下トンネリング、埋込等の間、押して、操作等できるように、充分な剛性を有する、可撓性及び弾力を有する、延在部材を有する。一方で、ある例示においては、第1部分60は、目的組織内における位置合わせ及び強固な埋込を容易にする概ね剛性な部材を有してもよい。ある例示においては、第1部分60は長さL1を有し、ある例示においては、略1から略10センチメートルを有してもよい。
図2Aにさらに示すように、ある例示においては、リード50は、第1部分60に近位に隣接し、長さL2を有する器具グリップ部分70を有してもよい。ある例示においては、器具グリップ部分70は第1部分60から直接、近位に延在する。ある例示において、第1部分60と器具グリップ部分70とは併せて長さL3を有してもよく、ある例示においては、長さL3は略0.5から略5センチメートルであってもよい。
ある例示においては、器具グリップ部分70は、少なくとも図6A−6C、7、8及び9A−9Dに関してさらに下記で示すように、これに限定せず、器具410のような器具にグリップされるように構成された構造を有してもよい。ある例示においては、このような器具は、少なくとも図14A−15Cに関連して以下で説明され示された1つの器具の形態を取ってもよい。
ある例示においては、器具グリップ部分70は、器具グリップ部分70を第1部分60及び/または第1アンカー80から視覚的に区別される(即ち、特定できる)ことをもたらす(ダイヤモンド模様を通じて示された)第1視覚指定部75を有してもよい。言い換えれば、第1視覚指定部75は、器具グリップ部分70が、リード50の他の部分及び/または患者の体内の環境から視覚的に目立って異ならせることができる。ある例示においては、第1視覚指定部75は、色、表面模様、質感、相対的不透明性(例えば、透明度)、反射率、吸収率、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴及び/または輪郭によって実施されてもよい。このような組織分布の特徴は、リード50の他の部分(例えば、第1部分60、アンカー部80)から器具グリップ部分70を視覚的に区別することに適した大きさ、形状及び/または模様を有する凸部及び/または凹部を有してもよい。
ある例示においては、第1視覚指定部75は、例えば、血液、組織、骨、流体等の患者の体内の環境から区別できる。
ある例示においては、第1視覚指定部75は、色を通じてのみまたは主に色を通じて、実施されてもよい。ある例示においては、色は青である。ある例示においては、リード50の他の部分の波長スペクトラム及び/または患者の体内の環境内の要素の波長スペクトラムの部分とは、実質的に視覚的に目立って異なる波長スペクトラムの部分から、色は選定されてもよい。ある例示においては、第1視覚指定部75は、複数の色を有してもよい。
ある例示においては、第1視覚指定部75は、一色または他の視覚指定部(例えば、図2Bの65、85)の色の組み合わせと視覚的に目立って異なる、及び/または一色または医療機器若しくはリードの他の部分の色の組み合わせと視覚的に目立って異なるように、模様に配置された複数の異なる(互いと混ざっていない状態を維持する)色の組み合わせを有してもよい。
第1視覚指定部75として図面に示されたダイヤモンド模様は、(必ずしも)器具グリップ部分70の実際の構造、材料等といずれかの特定の関係性を有せず、視覚指定部の上述の例示的な実施(例えば、色、質感、表面模様等)の複数の形態の内のいずれか1つまたはそれより多くを示す例示目的で提供されている、と理解されよう。器具グリップ部分70と関連する特徴の少なくともいくつかは、少なくとも図2A−2Cに関連してより詳細に説明される。
ある例示においては、第1視覚指定部75は器具グリップ部分70の全長に延在し、一方で、いくつかの例示においては、第1視覚指定部75は器具グリップ部分70の長さの一部のみに延在する。
ある例示においては、第1視覚指定部75は、第1視覚指定部75として機能するため、その領域(例えば、長さ)上に合わせた追加の薄いスリーブを、加えてまたは代わりに有してもよい。例えば、ある例示においては、スリーブは、ポリマー材料(例えば、ポリテトラフロロエチレンPTFE)で形成された熱収縮チューブを有してもよい。グリップ無し部分66に対して盛り上がった輪郭(例えば、増加した厚み)を示すこのスリーブを通じて、第1視覚指定部75は、グリップ無し部分66を含むリード50の他の部分から視覚的に及び/または触覚的に目立って異なってもよい。
第1視覚指定部75のいくつかの上述の例示においては、第1視覚指定部75は、半透明または透明なコーティングを通じて見える電気伝導性を有する基礎となる構造(例えば、電気伝導性内側部分240(図3)、640(図12−13A))を、加えてまたは代わりに有してもよい。言い換えれば、基礎となる構造の特定の構成及び特徴は、リード50の他の部分(例えば、グリップ無し部分66)と視覚的に目立って異なる見た目を示し、操作者は容易に、器具グリップ部分70を特定できる、及び/または器具グリップ部分70をリードの他の部分、患者の体内の環境(他の部分から血液、組織、骨、他の体液等)等から区別できる。
ある例示においては、第1部分60は(点模様によって示される)第2視覚指定部65を有してもよく、第1部分60が少なくとも器具グリップ部分70の第1視覚指定部75から視覚的に区別される。第2視覚指定部65として図面に示された点模様は、第1部分60(グリップ無し部分66を含む)の実際の構造、材料等といずれかの特定の関係性を必ずしも有せず、本明細書にて説明する第2視覚指定部65を概略的に示すための例示目的で提供されている、と理解されよう。
ある例示においては、第2視覚指定部65は色、表面模様、質感、相対的不透明性(例えば、透明率)、反射率、吸収率、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴及び/または輪郭として実施されてもよい。
ある例示においては、第1部分60の第2視覚指定部65は、自然な色及び/または絶縁性外側コーティングの自然な相対的不透明性及び第1部分60の基礎となる伝導性構造の自然な色を有してもよい。例えば、自然な色及び絶縁性外側コーティングの相対的不透明性は、透明な、半透明な材料に対応してもよい。この材料は、基礎となる伝導性構造のステンレス鋼の外側表面を露出させ、外側表面は灰色または銀色の外観を有してもよい。しかしながら、ある例示においては、第2視覚指定部65は、追加の材料、追加の構造及び/または追加の処理を有してもよく、グリップ無し部分66の構造及び/または材料を、単体で、及び/または器具グリップ部分70の第1視覚指定部75に対して、より視覚的に特徴的にする。グリップ無し部分66の第2視覚指定部65と器具グリップ部分70の第1視覚指定部75との両方が電気絶縁性外側部分(例えば、図3の260または図4の270)を有してもよいこのような例示においては、少なくとも、器具グリップ部分70とグリップ無し部分66とのそれぞれの基礎となる電気伝導性構造の大きさ、形状、構成における違いによって、器具グリップ部分70はグリップ無し部分66から視覚的に目立って区別されてもよい。
したがって、このような例示的な配置を通じて、器具グリップ部分70の第1視覚指定部75は、少なくとも第1部分60の第2視覚指定部65に対する比較で、容易に特定できるようになってもよい。
さらに、ある場合において、器具グリップ部分70に関連した第1視覚指定部75は、通常リード50の埋込の際に、及び特に第1部分60、器具グリップ部分70等のリードのより遠位な部分の埋込の際に、観察され得る患者の体内の様々な要素(例えば、血液、組織、体液、骨等)の色、質感、相対的不透明性等と、顕著な対比を提示するように選択される。このような例示においては、器具グリップ部分70の第1視覚指定部75は、青い波長範囲内の色を有してもよく、患者の体内の皮膚、基礎となる組織、脂肪、筋肉、血液等の色から、はっきりした対比を有しまたは実質的に異なり得る。ある例示においては、本文脈では、用語「実質的に異なる」は、390−630nmの波長差を有し、可視光スペクトラムにおいてオレンジから紫を包括する。
このような例示においては、器具グリップ部分70のために青い波長範囲内の色の第1視覚指定部75を使用し、半透明な、電気絶縁性外側コーティングを通じて見える金属製の基礎となる構造を有する第1部分60(例えば、一例においてはセンサ部分)とはっきりした対比を有する。このような例示においては、金属はステンレス鋼材料を有してもよく、ステンレス鋼材料は銀色または灰色の外観を有してもよい。ある例示においては、青色波長範囲は、第1部分60と関連する380−750ナノメートルの色の波長範囲と実質的に異なる。
ある例示においては、リード50は第1アンカー80を有する。このような例示においては、(器具グリップ部分70のための)波長範囲内の色の第1視覚指定部75は、第3視覚指定部85を有する第1アンカー80とはっきりした対比を有する。ある例示においては、第1視覚指定部75は、色波長範囲内の色(例えば、青)を有し、第3視覚指定部85の色波長範囲内の色(例えば、白)と実質的に異なる。
ある例示においては、リード50は第2アンカー90を有してもよい。ある例示においては、第1アンカー80と第2アンカー90との両方は、リード本体100に対して及びその長さに沿って固定される。リード本体100は、2つの離れたアンカー80、90の間に延在したセグメント110を有する。ある例示においては、アンカー80、90は距離L4離れている。ある例示においては、距離L4は略5から10センチメートル有してもよく、ある例示においては、7センチメートルであってもよい。
ある例示においては、第2アンカー90は、図2B−2Cにおける第1アンカー80と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有する。
ある例示においては、1つまたは両方の第1及び第2アンカー80、90はそれぞれ、様々なイメージング方法によって観察されると容易に特定できる放射線不透明な材料を有してもよい。ある例示においては、放射線不透明な材料は、(イメージング器具によって補助されることなく)自然に観察されると、白色を有してよい。このような例示においては、この白色は、器具グリップ部分70の視覚指定部75とはっきりした対比を有する。ある例示においては、各アンカー80、90の下にシリコーンのチューブを合わせてもよく、製造の際にリード本体100に対する(例えば、平行移動及び回転の両方を防止するための)それらの固定を容易にして、埋込の際の(例えば、縫合を通じた)固定を避ける。
ある例示においては、少なくとも図12に関連して下記で説明するように、ジャケットが器具グリップ部分70から、第1アンカー80の下に、第1アンカー80の近位端より少し近位に先に、近位に延在してもよい。ある例示においては、このジャケットは、リード50のこの部分において起こり得る顕著な曲げの観点より、第1アンカー80にすぐ近位な位置において、摩耗耐性を設けてもよい。ある例示においては、ジャケットは、可撓性及び弾力を有する材料、例えば、ポリマー(例えば、ポリウレタン、シリコーン等)を有してもよい。
ある例示においては、リード本体100は、長さL5で延在した、弾力及び可撓性を有する曲がりくねった形状のセグメント120を有し、第2アンカー90から近位に延在したリード本体100の全長L7の少なくとも一部を有する。ある態様においては、曲がりくねった形状のセグメント120は、曲げ、ねじり、傾き、伸び等の患者の体の様々な動きと共に、リード本体100が曲がることができることによって、ひずみ軽減を提供できる。ある例示においては、リード本体100は、曲がりくねった形状のセグメント120から近位に延在し、長さL6を有し、弾力及び可撓性を有する直線状(例えば、曲がりくねっていない)のセグメント130を有する。ある例示においては、曲がりくねったセグメント120は、第2アンカー90に近位なリード本体100の長さL7の大半に延在する。ある例示においては、曲がりくねったセグメント120は、第2アンカー90に近位なリード本体100の長さL7の大半未満に延在する。ある態様においては、曲がりくねったセグメント120の位置及び長さは、顕著な動き(例えば、ねじり、曲げ等)を経験する患者の体の領域(例えば、胴体)への曲がりくねったセグメント120の埋込の際に、曲がりくねった形状はリード本体100上の張力を抑制できるように選択される。このような例示においては、曲がりくねったセグメント120は、シグモイドセグメントとも呼ばれてもよい。このような例示においては、曲がりくねったセグメント120は、リード50の異なる部分の間において機械的隔離を設けているように見られてもよい。ある例示においては、リード50は少なくとも2つの曲がりくねったセグメントを有してもよい。ある例示においては、リード50は、リード50の長さに沿った他の位置において、(セグメント120と類似した)曲がりくねったセグメントを有してもよい。
ある例示においては、リード50のいずれかの曲がりくねったセグメントはシグモイド形状のセグメント、正弦波形状セグメント、等と呼ばれてもよい。
ある例示においては、第1アンカー80に近位なリード本体100の部分は、リード50のグリップ無し部分であるとみなされ、よって、少なくとも器具グリップ部分70が設けられている方法で、器具にグリップされることを勧めない。このような例示においては、第1アンカーに近位なこれらのグリップ無し部分は、これらのグリップ無し部分は操作的要素64及び/または他の高感度な構造を含まないため、(指定部65のような)視覚指定部を有しない。
ある例示においては、リード50の近位部分140は、センサモニタ、ジェネレータのポート等のポートへの脱離可能な接続のためのコネクタ部分142を有する。ジェネレータ(例えば、355)への接続の例示は、少なくとも後続の図5Aに示す。ある例示においては、ジェネレータ355は、パルスジェネレータを有してもよい。ある例示においては、ジェネレータ355は患者の体内に埋込可能であってもよい。
ある例示においては、第1部分60は、呼吸関連の情報の検知するセンサを有してもよい。このような例示においては、第1部分60のセンサは、いずれか1つまたはそれより多くの例えば、これらに限定せず、電気的、化学的、機械的、熱的等の広い範囲のモダリティを有してもよく、例えば、圧力、温度、音響、姿勢、位置、活動量、呼吸、心臓の情報等の広い範囲の生理学的パラメータを検知する。ある例示においては、少なくともいくつかの生理学的パラメータは、例えば、これらに限定せず、無呼吸、低呼吸等の睡眠時呼吸障害に関する情報を有してもよい。ある例示においては、無呼吸は、閉塞性睡眠時無呼吸、中枢性睡眠時無呼吸を有してもよい。
ある例示においては、器具グリップ部分70は、近位部分140よりリード50の遠位先端62に近い。ある例示においては、器具グリップ部分70は、例えば、遠位先端62から測定したリード50の長さの5パーセント以内等、リードの遠位部分95(図2B)の一部を形成する。ある例示においては、器具グリップ部分70は、リード50の遠位先端62から10センチメートル以内に配置される。ある例示においては、器具グリップ部分70の近位端79は、リード50の遠位先端62から10センチメートル以内に配置される。このような例示においては、第1アンカー80は、リード50の遠位先端62から15センチメートル以内に配置される。
ある例示においては、器具グリップ部分70は、例えば、遠位先端62から測定したリード50の長さの10パーセント以内等、リードの遠位部分95の一部を形成する。ある例示においては、器具グリップ部分70は、例えば、遠位先端62から測定したリード50の長さの20パーセント以内等、リードの遠位部分95の一部を形成する。
ある例示においては、器具グリップ部分70は、例えば、遠位先端62から測定したリード50の長さの5パーセントより大きく、及び遠位先端62から測定したリード50の長さの10パーセントより小さく等、リードの遠位部分95の一部を形成する。
図2Bは、図150であり、少なくとも第1部分60、器具グリップ部分70及びアンカー80を含む、例示的なリード50の遠位部分を概略的に示す拡大された部分上面図を含む。図2Bに示すように、ある例示においては、第1部分60は操作的要素64を含むグリップ無し部分66を有する。このような例示においては、センサ部分60は、図2B−2Cにおいて見えないが、少なくとも図3、7−8、11−12において要素210として示す、近位セグメントを有してもよい。インジケータ63は、器具グリップ部分70と、第1部分60のグリップ無し部分66との間の仕切りまたは境界を指定する。ある例示においては、アンカー80とグリップ無し部分66との間の器具グリップ部分70の大きさ及び/または剛性は、製造の際に選択されてもよい。ある例示においては、器具グリップ部分70内に追加の剛性の実施は、器具グリップ部分70を保持する際におけるグリップ無し部分66の制御を向上させることができる。ある例示においては、器具グリップ部分70内の追加の可撓性の実施は、埋込後、アンカー(例えば、80)とグリップ無し部分66との間の生理学的動きを機械的に隔離することが有益である可能性がある。
ある例示においては、器具グリップ部分70の電気絶縁性外側部分260(図3)は充分に可撓性を有し、器具を通じて(または他の方法で)強固なグリップが確立できるほどの適切な量変形し、よって、外科医はリード先端の回転的向きと共に挿入を制御できる。他の性質の内、この例示的な配置は、強固なグリップの確立を妨害する滑りの可能性を抑制でき、一方で、充分な可撓性を有しない電気絶縁性外側部分は、強固なグリップの確立を妨害し得る。
ある例示においては、操作的要素64は、グリップ無し部分66内に収容され、及び/またはその上で少なくとも部分的に露出しているセンシング要素を有してもよい。このような例示においては、センシング要素は圧力表示センサを有してもよい。ある例示においては、操作的要素64は、グリップ無し部分66内に収容され、及び/またはその上で少なくとも部分的に露出している刺激要素を有してもよい。ある例示においては、刺激要素は、刺激される組織と接触して配置される電極を有してもよい。刺激要素のこのような例示においては、電極は、第1部分60の表面上に少なくとも部分的に露出してもよい。
図2Bに示すように、第1アンカー80は、本体89と、本体89の反対側面から外側に延在した一対のアーム83とを含む主要部分82を有する。ある例示においては、各アーム83は、患者の体内の周囲の組織及び構造に対する第1アンカー80の縫合における使用のための孔84を有してもよい。ある例示においては、第1アンカー80は、主要部分82の対向した端部に配置された遷移部材88を有し、一方の遷移部材88は第1アンカー80の全体の遠位端81Aを有し、他方の遷移部材は第1アンカー80の全体の近位端81Bを有する。
ある例示においては、第1アンカー80は、主要部分82上の組織分布の特徴87のアレー86を有してもよい。組織分布の特徴87は、突出部及び/または凹部、またはこれらの組み合わせを有してもよい。組織分布の特徴87は、1つの方向(例えば、x)、2つの方向(例えば、x及びy)、または3つの方向(例えば、x、y、z)であってもよく、視覚化を補助する。ある例示においては、いくつかの組織分布の特徴87は本体89上に配置され、一方で、いくつかの組織分布の特徴87はアーム83上に配置される。ある例示においては、組織分布の特徴87は、ダイヤモンド模様、または使用者の親指または指の触覚を通じて認識できる及び/または視覚的に認識できる他の模様等の模様を形成してもよい。
図2Cの側面図180にさらに示すように、ある例示においては、組織分布の特徴87は第1アンカー80の第2表面172(例えば、上面表面)のみに配置されてもよい。このような例示においては、(第1部分60のグリップ無し部分66の)操作的要素64は、組織分布の特徴87と対向した第1部分60の反対側の第1面174上(例えば、下面)に配置される。この構成によって、埋込を行うと、操作的要素64は目標組織を向き(例えば、ある例示においては、下向き)、操作的要素64の機能(例えば、センシング、刺激等)を容易にして、一方で、組織分布の特徴87は反対側を向き(例えば、ある例示においては、上向き)、第1部分60の埋込(例えば、推進、配置)の際に外科医によって触覚的に及び/または視覚的に検知される。ある例示においては、組織分布の特徴87は、視覚的インジケータとして用いられ、外科医の親指または指による触覚的センシングを通じて第1アンカー80上の組織分布の特徴87が使用されない場合でも、操作的要素84の相対的向きを表示する。他の箇所で記載したように、ある例示においては、操作的要素84は電気的、機械的、化学的及び/または熱的機能を有してもよく、目標組織に対する操作的要素84の向きが、操作的要素84の役割に影響を及ぼしてもよい。したがって、第1アンカー80上の組織分布の特徴87は、その望ましい向き内の操作的要素84の適切な配置を向上させることができる。
ある例示においては、第1アンカー80は第3視覚指定部85を有し、器具グリップ部分70の第1視覚指定部75と同一または異なる形態の視覚指定を有してもよい。ある例示においては、第3視覚指定部85は第2視覚指定部65から異なり、第1アンカー80を器具グリップ部分70から区別することを補助する。ある例示においては、第3視覚指定部85は第2視覚指定部65と同じ外観を有してもよい。
ある例示においては、第3視覚指定部85は、放射線不透明な部品を有してもよく、第1アンカー80は放射線を使用したイメージング下において極めて見やすい。さらに、このような例示においては、放射線不透明な部品は、第1アンカー80が白い不透明な外観を有することをもたらしてもよい。このような例において、この白い不透明な外観は、透明なステンレス鋼の外観を有してもよいグリップ無し部分66の第2視覚指定部65に対してはっきりした対比を有する。第3視覚指定部85の白い不透明な外観は、青色の、または患者の体内の環境(例えば、体液、組織、血液等)とはっきりした対比を有する他の色であってもよい器具グリップ部分70の第1視覚指定部75、第1アンカー80及びグリップ無し部分66に対してはっきりした対比を有してもよい。
ある例示においては、第1アンカー80は器具をグリップできる要素としてみなされてもよく、埋込の際に器具によってグリップされ得るリード50の長さに効果的に延在してもよい。
図2Bにさらに示すように、器具グリップ部分70は、主要グリップ部分142と遷移部分144とを、第1アンカー80と主要グリップ部分144との間に有してもよい。部分142、144に関するさらなる詳細は、少なくとも図3及び6A−9Dに関連してさらに下記で説明する。
ある例示においては、第2アンカー90は、図2B−2C内の第1アンカー80と、少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有する。
図3は、例示的な埋込可能なリード50(図1−2C)の器具グリップ部分70の拡大された部分断面図を含む図200である。ある例示においては、図3に示す器具グリップ部分70と他の特徴とは、図1−2Cに関連して上記で説明した器具グリップ部分70(と関連した特徴)と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有してもよい。
図3に示すように、器具グリップ部分70、及び少なくとも第1部分60の近位部分210の断面が表示される。特に、第1部分60は(図1−2Cのグリップ無し部分66を形成する)遠位部分230、及び遠位部分230から近位に延在した近位部分210を有する。特定部63は、それぞれの部分230、210の間の境界を特定する。ある例示においては、近位部分210の外側表面216は、第1部分60の遠位部分230の外側表面231に対して段差232を形成する。
図3にさらに示すように、近位部分210はルーメン215を規定する内壁構造214を含む。ルーメン215内を通じて、追加的な伝導性要素(例えば、ワイヤ)は、リード本体100内の伝導性要素を、第1部分60の操作的要素64(図2A−2C)に接続するように延在してもよい。
図3に示すように、ある例示においては、器具グリップ部分70は、電気絶縁性外側部分260及び電気伝導性内側部分240を有する。電気伝導性内側部分240は、内側表面281、反対側の外側表面283、及びセンサ部分60の近位部分210に対して電気的及び機械的に接続される遠位端284Aを有する。ある例示においては、電気伝導性内側部分240は、延在管状構造を有する。延在管状構造は、可撓性及び弾力を有する一方、外力が内側部分240の長さに沿って形状内に曲げを誘発するまで、概ね直線状の形状を維持する。ある例示においては、電気伝導性内側部分240は、電気絶縁性部分260の外側直径D2より実質的に小さい外側直径D1を有する。
ある例示においては、器具グリップ部分70は、遠位セグメント440、近位セグメント442、及び遷移セグメント444を有してもよい。ある態様においては、遠位セグメント440及び近位セグメント442の組み合わせは、図2Bにて点線で特定される主要部分142に対応する一方で、図3にて遷移セグメント444は、図2Bにて点線で特定される遷移部分144に対応してもよい。
ある例示においては、器具グリップ部分70の近位セグメント442内の電気絶縁性外側部分260の厚みT1は、器具グリップ部分70の遠位セグメント440内の電気絶縁性外側部分263の厚みT2より実質的に大きい。ある例示においては、器具グリップ部分70の近位セグメント442の厚みT1は、図4に示すように、第1部分60のグリップ無し部分66の電気絶縁性外側部分270の厚みT3より、少なくとも一桁大きい。
ある例示においては、少なくとも電気絶縁性外側部分260の範囲においては、器具グリップ部分70は外側直径D2を有し、ある例示においては、これは第1部分60のグリップ無し部分66の外側直径D2と同一または実質的に同一である。ある例示においては、外側直径D2は一定または実質的に一定であり、(遠位先端62を含む)グリップ無し部分66の外側直径D2は一定または実質的に一定である。ある例示においては、第1部分60の近位部分210の外側直径D4は、第1部分60のグリップ無し部分66の外側直径D2より少ない。ある例示においては、直径D2とD4との差は器具グリップ部分70の遠位セグメント440の厚みT2に概ね対応する。この配置を通じて、器具グリップ部分70の遠位セグメント440の外側表面269Bは、第1部分60のグリップ無し部分66の外側表面231と概ね密着して配置される。
ある例示においては、この配置を通じて、リード50は、第1部分60と器具グリップ部分70との一定の外側直径プロフィールまたはほぼ一定の外側直径プロフィールを有してもよく、少なくとも、挿入及び推進の際により大きな抵抗を経験し得るいくつかの商業的に入手可能なデバイスのように、遠位先端においてより大きな外側直径を有する等、大きく変動する外側直径プロフィールと比較すると、挿入、及び皮下ポケット内及びそれを通じた皮下推進を容易にすることができる。
ある例示においては、器具グリップ部分70の電気伝導性内側部分240は、その近位端131Bまでリード本体100の長さを通じて近位に延在し、リード本体100の構造は少なくとも部分的に規定する。ある例示においては、電気伝導性内側部分240は、図13Aに関連してさらに下記で説明するように、ケーブル、コイル、コイルされたケーブルまたはリード本体100を形成することに適した類似構造を有してもよい。
図3にさらに示すように、少なくとも器具グリップ部分70の近位セグメント442は、外側表面264と反対側の内側表面265とを有する電気絶縁性外側部分260を有する。内側表面265は、電気伝導性内側部分240の外側表面283の周りに同軸上で配置される。ある例示においては、近位セグメント442は長さL9と厚みT1とを有する。
一方で、器具グリップ部分70の遠位セグメント440は、外側表面269Bと反対側の内側表面269Aとを有する電気絶縁性外側部分263を有する。内側表面269Aは、第1部分60の近位部分210の外側表面216の周りに同軸上で配置される。ある態様によると、第1部分60の露出していない近位部分210は、器具グリップ部分70の電気絶縁性外側部分260の基礎となる電気伝導性内側部分の少なくとも一部であるとみなしてもよい。ある例示においては、この露出していない近位部分210は、露出していない近位セグメントと呼ばれてもよく、用語「露出していない」は少なくとも、第1部分60の近位部分210が環境に露出しておらず、電気絶縁性外側部分263を通じて隠されていることを示す。
ある例示においては、近位部分210の外側表面216は、第1部分60の遠位部分230の外側表面231に対する段差232を形成する。
この配置を通じて、器具グリップ部分70の遠位セグメント440は、第1部分60の近位部分210と重なり、共に延在する。ある態様において、第1部分60の近位部分210は少なくとも部分的に、器具グリップ部分70のための構造上支持材の役割を果たす。ある例示においては、この共に延在して重なる配置は、少なくとも部分的に、グリップ無し部分66と器具グリップ部分70との互いに対するロバストな機械的係合を設け、この領域におけるリード内で連続性が示される。
さらに、図面上の明確性のために図3に示していないが、電気伝導性内側部分240は、少なくとも部分的に図12に示すように、第1部分60の近位部分210の内部215内に延在してもよい。電気伝導性内側部分240は、近位部分210の内部215内の内部伝導性要素に機械的に及び電気的に接続されている。
これらの例示的な係合配置を通じて、グリップ無し部分66と器具グリップ部分70とが一体として曲がることができ、それらが重なる領域においてヒンジのような挙動を避けることができる。このようにすると、この配置は、リードの一部(例えば、グリップ無し部分66)がリードの他の部分(例えば、第1器具グリップ部分70)に対して、鋭利な角度を示すことを防止するまたは最小限にすることができる。言い換えれば、この共に延在し重なる配置は、器具グリップ部分70のリード本体とグリップ無し部分66との互いに対するいずれかの起こり得る「ジャックナイフ(jack-knifing)」挙動を抑制または排除することができる。
ある例示においては、この遠位セグメント440は長さL10を有し、器具グリップ部分70の近位セグメント442の長さL9より小さくてもよい。ある例示においては、遠位セグメント440は厚みT2を有し、近位セグメント442の厚みT1より実質的に小さい。ある例示においては、少なくともこの文脈において、用語「実質的に小さい」は、25%、50%または75%の差に対応する。
図3にさらに示すように、ある例示においては、器具グリップ部分70は、近位セグメント442に近位な遷移セグメント444を有してもよい。遷移セグメント444は、第1アンカー80と器具グリップ部分70の近位セグメント442との間に配置されている。遷移セグメント444は長さL11を有し、近位セグメント442の長さL9より実質的に小さい。少なくともこの文脈において、用語「実質的に小さい」は、遷移セグメント444が、近位セグメント442の長さL9の1/2、1/3、1/4の小さい長さL11を有することに対応する。
ある例示においては、器具グリップ部分70の遷移セグメント444は、外側直径D5を規定する外側表面290を有し、器具グリップ部分70の近位セグメント442の外側直径D2より小さい。ある例示においては、遷移セグメント444のより小さい直径は、器具によった近位セグメント442と器具グリップ部分70の遠位セグメント440との係合を容易にすることができ、図6−7の器具410、図14A−14Cの器具810、器具15A−15Cの器具910または他の器具を有してもよい。
図4は、ある例示的な埋込リード50において、円Cによって特定される、第1部分60の外側表面231の一部の拡大された部分図である。図4に示すように、第1部分60は、外側表面231を少なくとも部分的に形成する電気絶縁性コーティングまたは外側層270を有する。この配置を通じて、外側層270は、患者の体内の周囲の環境から、第1部分60のグリップ無し部分66の基礎となる電気伝導性部分のために、電気絶縁性を設ける。ある例示においては、第1部分60の近位部分210の外側表面216も、電気絶縁性コーティング270を有してもよい。
ある例示においては、器具グリップ部分70の電気絶縁性外側部分260は、可撓性及び弾力を有し、生体整合性を有するポリマー材料を有する。よって、外側部分260は、可撓性及び弾力を有する内側部分240に沿って曲がり、静止状態を再度取ることができる。ポリマー材料は、充分な圧縮耐性性質を有し、少なくとも図6A−9Dに関連してさらに下記で示すように、器具によってグリップされた際に圧縮を最小限にする。
ある例示においては、器具グリップ部分70の電気絶縁性外側部分260は、第2靭性を有してもよく、第2靭性は、第1部分60のグリップ無し部分66の電気絶縁性外側部分270(図4)の第1靭性より実質的に大きい。ある例示においては、第2靭性は、材料の種類、材料の相対的硬度及び/または電気絶縁性外側部分260の厚みの組み合わせによって実施される。他の性質の内、この第2靭性は破れ、穿孔等に耐えるために適している。
電気絶縁性外側部分260及び電気伝導性内側部分240の例示的な材料及び構造は、少なくとも図12及び13A−13Bに関連して下記で説明する。
図5Aは、患者の胸郭及びリード350を埋め込む例示的な方法を概略的に示す正面図を含む図300である。図5Aに示すように、ジェネレータ355が設けられている。ある例示においては、ジェネレータ355は、本分野において知られた方法で患者の胸部に埋め込まれ、ジェネレータ355は胸郭302のいくつかの肋骨304上に配置される。このような例示においては、ジェネレータ355は、埋込可能なジェネレータとも呼ばれてもよい。このような例示においては、ジェネレータ355は神経及び/または筋肉を刺激する刺激パルスを導入するパルスジェネレータを有してもよく、及び/またはジェネレータ355は生理学的情報及び/または環境の情報のセンシングを支持するセンシングジェネレータを有してもよい。
図5Aをさらに参照して、リード350はジェネレータ355から延在する。ある例示においては、(図示されていない)他のリードがジェネレータ355から、リード350に対して発散する方向に延在する。ある例示においては、リード350はセンサリード、刺激リード、組み合わせたセンシング−刺激リード、または少なくとも図1に関連して説明した他の医療機器20であってもよい。
ある例示においては、第1部分360に近位なリード350の部分は、これらに限定せず、第1及び第2アンカー380、390と共に第1部分360等、リード350のより遠位な部分の埋込より先に、トンネリング及び知られた関連方法によって適切に埋め込まれたと理解されよう。
図5Aの方法300に示すように、リード本体352の少なくとも曲がりくねったセグメント120(図2A)は、胸郭302の横方向側面に沿って下向きに(本体の長手方向の軸に概ね平行に)延在する。第1及び第2アンカー380、380は、第1部分360を肋骨304に概ね平行に延在するような向きに配置される。ある態様において、第1部分360は隣接した肋骨の対の間に配置されるように、進入点319は選択される。
ある例示においては、第1部分360は、図1−3の操作的要素64等の操作的要素を有する。ある例示においては、操作的要素64はセンシング要素を有し、第1部分360はセンサ部分としてみなされてもよい。ある例示においては、方法300は、呼吸効果及び活動の代表的な測定及び/または他の呼吸関連の情報の代表的な測定を得るために、センサ部分360を肺組織の適当な体積上で埋め込むことを含む。
図5Aに示すこの配置によって、(リード本体100に対して固定された)第1アンカー380は皮下の、胸膜外の組織領域内に、及び第1部分360のための肋間の進入位置に対して横方向に、本体の側面における固定位置に固定される。ある例示においては、第2アンカー390は本体の側面に対して固定される。ある例示においては、第2アンカー390は、リード本体100に対して永久的に固定され、患者の体内におけるリード350の長期的安定性と操作とを向上させることができる。
図5Bは、リード350及び切開領域321に対する第1部分360の位置を概略的に示す図であり、図5Aのように胸郭を示さない。図5Bで示すように、第1及び第2アンカー380、390は、患者の体の側面303に配置され、第1部分360は付近の肋骨の(点線で示された)肋軟骨間接に対して横方向に(体の外側に向かって)配置される。さらに、第1アンカー380は、進入位置319の外側の体組織に対して配置及び固定され、リードの遠位部分356は肋間の進入位置319を通じて延在し、第1部分360を、隣接した肋骨の間の皮下の胸膜外の組織領域内、または、これに限定せず、呼吸情報をセンシングする等のために目標組織と作用するための他の適切な位置に配置する。
リード350及び第1部分360の(患者の体内の望ましい位置への)挿入の進入点は、図5A−5Bに示したもの以外のものであってよいと理解されよう。進入点は、例えば、パルスジェネレータ(例えば、355)が挿入され埋め込まれたものと同じ皮下ポケットである。言い換えれば、挿入進入点は、パルスジェネレータが埋め込まれた切開とは別の第2切開を通じたものである必要はない。
図5A−5B、6A−6C、7−8及び9A−9Dに関して、このような例示的な方法の少なくともいくつかの態様は、第1部分60(または360)の操作的要素64はセンシング要素、刺激要素、または他の種類の操作的要素を有するかにかかわらず、(前述の例示的なリードのような)リードを通じて実施されてもよい、と理解されよう。さらに、このような例示的な方法の原理によって、リードの第1部分60、360の他の例示的な埋込は、患者の体の他の部分で、異なる種類の組織で、及び/または呼吸情報を取得するまたは呼吸疾患を治療する以外の目的で、実施されてもよい。さらに、図5A−5B、6A−6C、7−8及び9A−9Dに関して、このような例示的な方法の少なくともいくつかの態様は、リード以外の医療機器(図1)によって実施されてもよく、操作的要素34が1つまたはそれより多くの前述のような様々な種類のモダリティ(例えば、電気的、機械的、化学的、熱的等)を有してもよい。本開示の典型的は例示に留意し、少なくとも図19A−19Eに関連して、いくつかの特定の例示を以下で説明する。
図6A−6Cは、リードの器具グリップ部分70に関連して例示的な埋込可能なリード450の例示的な埋込を概略的に示す図である。ある例示においては、埋込可能なリード450は、少なくとも図1−5Bに関連して上記で説明したような埋込可能なリードと少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有する。図6Aに示すように、器具410は、埋込可能なリード450の器具グリップ部分70を把持するために使用される。器具410は、2つの対向したアーム420、422は選択的に互いに近づき及び離れるトングのように操作されてもよい、アーム420、422を制御するための(図示されていない)ハンドルまたは他の手段を有する近位部分を有してもよい。アーム420、422の互いに近づく移動は、それぞれのアーム420、422の間の物品にグリップ作用をもたらす。この場合、対向したアーム420、422は器具グリップ部分70をグリップするように作用し、リード450の第1部分360を皮下的に切開位置419より先に推進させる。切開位置419は、切開位置319(図5A−5B)、または患者の体の異なる部分における切開位置を有してもよく、図5A−5Bに関連して説明した組織と同じまたは異なる種類に関連してもよい。
図6A及び7にさらに示すように、アーム420、422のグリップ部分424A、424Bが、器具グリップ部分70と第1部分60のグリップ無し部分66との間の境界63のすぐ近位に配置されるように、器具410は配置される。この位置において、アーム420、422のグリップ部分424A、424Bは、リード450の器具グリップ部分70の遠位及び近位セグメント440、442の両方を解放可能に強固に係合するが、ある例示においては、遷移セグメント444(図3)は係合しない。
図6A−6Bに示すように、ある例示においては、器具グリップ部分70は、第1視覚指定部75を有してもよく(例えば、図2A−2C)、第1部分60及び第1アンカー80から器具グリップ部分70を探し、特定することを容易にできる。図7−8に示すように、図面上の明確性のため、第1視覚指定部75はダイヤモンド模様(例えば、図1−4)によって示されていないが、図7−8における参照符号75は、図1−4に示され、説明された第1視覚指定部75と同じ特徴及び性質を有してもよいことを理解されよう。
この配置を通じて、器具グリップ部分70の第1視覚指定部75の存在は、第1部分60のグリップ無し部分66上においてアーム420、422の配置及び把持を抑制することができ、操作的要素64(図2A−2C)を含むグリップ無し部分66を保護する。このような抑制は、第1部分60のグリップ無し部分66の電気伝導性外側表面231の上にある比較的薄い電気絶縁性コーティング270(図4)の保護を含む。このような配置によって、リード450の器具グリップ部分70の構造及び配置は、リード本体450の電気伝導性要素及び第1部分60の近位セグメント210への器具アーム420、422の意図しないまたは不注意による挿入を防止できる。
図6Aに示すように、リード450の器具グリップ部分70上で器具410がグリップ位置を維持して、外科医は、グリップ無し部分66を切開位置419内推進させ、図4Bの図402に示すように、グリップ無し部分66がさらに皮下に移動させられ、(点線で示された)グリップ無し部分66が外科医には見えなくなる。
図6Bに示す位置において、第1視覚指定部75の存在を通じて補助され、リード450の器具グリップ部分70は見えるままである。
リード450の器具グリップ部分70上の器具410の同じグリップ位置を維持しながら、第1部分60のグリップ無し部分66は切開位置419より先にさらに皮下に推進される。図6Cにて、点線は、リード450の器具グリップ部分70のそれらのグリップ位置内における、グリップ無し部分66及び器具410のアーム420、422を示し、図6A及び6Bで示すグリップ位置と同じである。ある例示においては、図6Cに示すように、グリップ無し部分66は、第1アンカー80が切開位置419にすぐ近位に配置されるまで推進され、そこで、第1アンカー80は固定されてもよく、センシングされる及び/または刺激される(または他の方法で作用される)目標領域に対してグリップ無し部分66をアンカーする。所望の位置が達成されると、外科医は、リード50の器具グリップ部分70上のグリップを解放し、及び(操作的セグメント64を含む)グリップ無し部分66をその所望の位置に残したまま皮下ポケットから近位に器具410を除去するように、器具410を操作してもよい。
よって、リード450の器具グリップ部分70はグリップ圧力をロバストに耐えるように構成されているため、外科医は、リード450のグリップ無し部分66を、器具グリップ部分70の電気絶縁性外側部分260と、第1部分60のグリップ無し部分66の電気絶縁性コーティング270と、第1部分60のグリップ無し部分66内の基礎となる電気伝導性構造と、の構造的信頼性を保持する信頼と共に、まださらに推進(advance)させることができる。
ある場合、器具401のアーム420、422が図6A−6C、7に示すよりの近位に配置されるような、リード450の器具グリップ部分70上のグリップ位置を得ることは望ましい。より近位なグリップ位置は、皮下ポケット内に第1部分60のグリップ無し部分66をさらに推進されることができる、及び/または、グリップ無し部分66上の電気絶縁性外側層270、外側層270の基礎となるグリップ無し部分66の伝導性構造及び/または器具グリップ部分70の電気絶縁性外側層260の構造的信頼性を保持することにおいて外科医の信頼をさらに保証することができる。ある場合において、より近位なグリップ位置が実施されてもよく、第1部分60のグリップ無し部分66を皮下に推進させると時々発生する増加した抵抗を突破する。
これに注意すると、図8に示すように、ある例示においては、器具410のアーム420、422はより近位に配置されてもよく、よって、アーム420、422は解放可能に固定的にリード50の器具グリップ部分70の近位セグメント442と係合し、一方で、器具グリップ部分70の遠位セグメント440(図3)とは係合しない(または最小限において係合する)。この配置において、器具410のアーム420、422の遠位先端452A、452Bは、器具グリップ部分70の遠位セグメント440に近位に、第1部分60の近位セグメント210の近位端220に近位に配置される。これにもかかわらず、このより近位な位置において、器具410のアーム420、422のグリップ部分424A、424Bは、器具グリップ部分70の遷移セグメント444と係合しない。
図9A−9Dは、リード450の一部をグリップする器具410に関連して、例示的な埋込可能なリードの例示的な埋込を概略的に示す図のシリーズである。図9Aに示すように、外科医は、図6Aに示すものと似たグリップ位置を得るために器具410を使用してもよく、グリップ位置は、図9Bに示すように、リード450の第1部分60のグリップ無し部分66を皮下に推進するために使用される。図9Bは、図6Bよりさらに皮下に推進された第1部分60のグリップ無し部分66を示す。しかしながら、ある例示において、より深い皮下ポケットが存在するため、または通常よりも多くの抵抗が発生したためのいずれかにおいて、外科医は、より近位なグリップ位置を確立させることを希望してもよい。よって、外科医は、図9Bに示すグリップ位置から器具410を解放してもよく、図8及び図9Cに示すようにリード450の器具グリップ部分70上のより近位なグリップ位置を取ってもよい。このより近位なグリップ位置において、外科医は、第1部分60のグリップ無し部分66が図9Dに示す位置を達成するまで、第1部分60のグリップ無し部分66を組織内に皮下にさらに推進させる。この位置は図9Dにおける点線に示されており、点線はグリップ無し部分66、器具グリップ部分70、及び器具410のアーム420、422を示す。図6Cに関連して上記で説明した方法と同様に、(リード本体100に固定された)第1アンカー80が切開位置419にすぐ近位に配置されるようになると、皮下推進は終了してもよい。この点で、外科医は、器具410を操作してもよく、器具グリップ部分70上のそれらのグリップからアーム420、422を解放して、第1部分60をその完全に埋め込まれた位置に残したまま、皮下ポケットから器具410を引き出す。
ある例示において、外科医は、図6A−6D、7に示すようなグリップ位置を最初に取ることなく、図8及び図9C−9Dに示すグリップ位置を最初に取ってもよい、と理解されよう。
図10は図480であり、側面断面図を含み、リードなどの例示的な埋込可能な医療機器の(操作的要素34、64を含む)第1部の例示的な埋込を概略的に示す。図10に示すように、第1部分60のグリップ無し部分66は、ポケット487内に、隣接した離れた肋骨304の間、及び組織/筋肉の層485A、485Bの間に配置される。その埋込位置において、ある例示においては、操作的要素64は、呼吸システムに向かって下方に、外側皮膚表面482から離れる方向に向く。このような例示において、操作的要素64はセンシング要素を有してもよく、ある例示においては、操作的要素64は呼吸関連の情報を検知する。
図11は図500であり、拡大された部分断面図を含み、例示的な埋込リード550の器具グリップ部分570の遠位セグメント540を概略的に示す。ある例示において、リード550は、器具グリップ部分570の改造された遠位セグメント540を有する以外、図1−10に関連して上記で説明したリードと、少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有する。特に、図11に示すように、ある例示においては、器具グリップ部分570の遠位セグメント540は、突出部566を含む電気絶縁性外側部分563を有し、突出部566は、第1部560の近位部分510の外側表面516の対応した大きさ及び形状を有する凹部573内に嵌まる大きさ及び形状を有する。突出部566は、対向した端面565A、565Bの間に延在した主面568を有する。電気絶縁性外側部分563の突出部566の領域において、遠位セグメント540は、図11に示すように、遠位セグメント540のより近位な部分の厚みT2より実質的に大きい、厚みT10を有する。この文脈において、用語「実質的に大きい」は、略20%、30%、40%、50%等の厚みの差に対応する。ある例示においては、凹部573は深さD10を有し、器具グリップ部分570の遠位セグメント540の電気絶縁性外側部分563の残りに相当する突出部566の増加した厚みの量に対応する。ある態様において、凹部573の一端は、第1部560のグリップ無し部分566の外側表面531に対する段差532を形成するとみなしてもよい。
一般的に、電気絶縁性外側部分563の突出部566と(第1部分510の近位部分510の外側表面内の)凹部573との組み合わせは、器具グリップ部分570の遠位セグメント540の電気絶縁性外側部分563を強固に保持するように作用し、第1部560から離れる長手方向の移動を防止または最小化する。ある例示においては、第1部560と器具グリップ部分70と主要な構成の間の小さい隙間を埋めるための埋め戻し(backfill)材料が追加された後に発生し得るこの移動は、硬化工程中に抑制または最小化される。さらに、第1部560の近位部分210に対する電気絶縁性外側部分563の組立の際に、突出部566と凹部573との組み合わせは、第1部560に対する器具グリップ部分570の電気絶縁性外側部分563の正しい長手方向の配置を容易にするための配置特徴として作用してもよい。
追加に、ある例示においては、電気絶縁性外側部分563の突出部566の増加した厚みも、第1部560のグリップ無し部分566と器具グリップ部分570との間の境界63にすぐ近位な点における絶縁性とグリップ厚みを増加させる役割を果たしてもよい。この位置は、グリップ器具410の遠位先端(例えば、図8の452A、452B)が、リード550の埋込中に器具グリップ部分570に力を負荷する可能性が高い位置である。突出部566は、図11に示すものと異なる大きさ及び/または形状を有してもよく、凹部573も異なる大きさ及び/または形状を有する突出部566に対応するように異なる大きさ及び/または形状を有する、と理解されよう。
図12は拡大した部分断面図であり、例示的な埋込リード600の器具グリップ部分670の少なくともいくつかの構成を概略的に示す。ある例示においては、図12のリード600は器具グリップ部分670の電気絶縁性外側部分640を構成する特定の方法を提供する以外、リード600は、図1−11に関連して上記で説明したリード(及びその器具グリップ部分70、570)と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有する。
図12は、たった1つの例示的な実施を提供し、この実施によって、電気絶縁性外側部分660及び/または器具グリップ部分608の電気伝導性内側部分640が実施されてもよい。
図12に示すように、ある例示においては、器具グリップ部分670の電気絶縁性外側部分660は第1スリーブ608、第2スリーブまたはチューブ630及び遷移部材671を有する。よって、各要素608、630、671は電気絶縁性材料で形成され、各要素608、630、671において、同一の材料または異なる材料であってもよい。それぞれの場合において、電気絶縁性材料は可撓性及び弾力を有する材料を有する。ある例示においては、各要素608、630、671は延在した環状の円柱形状の部材を形成し、時々チューブ状とも呼ばれる。
ある例示においては、電気伝導性内側部分640は、リード本体の近位端と遠位端との間で電力及び/または信号を伝導することに適した延在した構造を有し、このような延在した構造は広い範囲の形態、形状、大きさ及び材料を取ることができる。図12には、図面上の簡潔性のため、電気伝導性内側部分640の遠位部分のみが示されている。ある例示においては、電気伝導性内側部分640は、外側表面683を有して、ある例示においては、内側表面681を有してもよい。
ある例示においては、電気伝導性内側部分640は、少なくとも2つの異なる伝導性要素を有し、互いから電力及び/または信号を独立して伝導する。電気伝導性内側部分640の1つの例示的な実施は、図13Aに関連してさらに詳細に下記で説明する。ある例示においては、電気伝導性内側部分640の遠位端部647は、第1部分260の近位部分210のルーメン215内に突出し、第1部分260の近位部分210内の要素への機械的アンカリング及び電気的接続を容易にする。前述のように、このロバストな機械的係合は、リードまたは他の内部的に導入可能な医療機器の埋込の際に、第1部分60に対する器具グリップ部分670のいずかの発生し得る「ジャックナイフ」を抑制することができる。
これに注意すると、電気絶縁性外側部分660を有する要素608、630、671は一緒に作用し、電気絶縁性バリアを形成し、患者の体内の環境への電気伝導性内側部分640の露出を防止する。
ある例示においては、第2スリーブ630は遠位端632Aと近位端632Bとの間に延在し、長さ(L15)を有する。図12に示すように、ある例示においては、第2スリーブ630の遠位端部632Aは、第1部分260の近位部分210の近位端220から離れて配置され、チューブ部材671は第2スリーブ630と第1部分260の近位部分210との間に配置される。
遷移部材671は対向した端672A、672Bを有する。ある例示においては、遷移部材671は、他の構成(例えば、スリーブ608、630等)との間の設計された隙間を埋め戻す(backfill)ことによって形成される。しかしながら、ある例示においては、遷移部材671はスレーブを有してもよい。ある例示においては、遷移部材671は第2スリーブ630とおおよそ同じの厚みを有し、第2スリーブ630とセンサ部分60の近位部分210との間の空間を満たす長さ(L17)を有する。
ある例示においては、電気絶縁性外側部分660は、電気伝導性内側部分640の周りを同軸上で延在し、電気伝導性内側部分640と第2スリーブ630との間に配置される第3スリーブ650を有する。このような例示においては、第3スリーブ650は、実質的にリード本体(例えば、図2Aの100)の全長に沿って近位に延在し、患者の体内の環境から電気伝導性内側部分640を電気的及び機械的に保護する。
ある例示においては、第1及び第2アンカー80、90(例えば、図2A−2C)は、第3スリーブ650等のスリーブ上に同軸上に、第3スリーブ650の長さ(よって、図2Aにリード本体100の長さ)に沿って固定された位置に配置される。ある例示においては、リード600は、第3スリーブ650の周りに同軸上に取り付けられ、第1または第2アンカー80、90のそれぞれの長さに概ね対応する長さを有する(図示されていない)取り付けスリーブをさらに有してもよい。
ある例示においては、電気伝導性内側部分640は伝導性構造を有する。伝導性構造は、図13Aの例示に示すようなコイル状構造を有する1つの例示的な伝導性構造740等と、広い範囲の形態を取ってもよい。このような例示においては、コイル状伝導性構造740は、同じ半径方向上に配置された一対の伝導体752、753を有してもよく、伝導体752、753は、図13Bに示すように、伝導性コア756を覆う電気絶縁性コーティングまたは外側層760を有してもよい。このような例示においては、コイル状伝導性構造740は、実質的にリード本体(例えば、図2Aの100)の全長を通じて延在したコイル状伝導性構造の一部のみを形成する。ある例示においては、伝導性構造740は、同軸上に配置された一対の伝導体を有してもよい。ある例示においては、2つ以上の伝導体がリード本体を形成してもよく、よって、伝導性構造740は、複数の伝導体が可撓性及び弾力を有するリード本体を形成し、器具グリップ部分70の電気伝導性内側部分640内に延在し形成する部分を含む他の形態または構成を取ってもよい、と理解されよう。
ある例示においては、図13Bに示す電気絶縁性外側層760はポリマー材料を有する。このような例示においては、この材料はテトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)または類似の材料を有する。材料は、その相対的靭性及び耐久性によって選択される。ある例示においては、外側層760は、略0.0002インチと略0.01インチとの間のある厚みT11を有する。ある例示においては、このコーティングまたは外側層760は、個別の伝導体(例えば、ワイヤ、ケーブル、ストランド等)の製造の際の押出成形によって、形成されてもよい。ある例示においては、伝導体752、753の1つの外側層760は、例えば、埋込、取扱いの際におけるリード本体の視覚的特定を補助するために、青等の色で着色されてもよい。
図13Aでさらに示すように、このような例示においては、コイル状伝導性構造740は壁770を形成し、ルーメン772を規定する。壁770は、図12における壁645に対応し、ルーメン772は図12のルーメン648に対応する。コイル状伝導性構造740を通じて、埋込中及び/または埋込後においてリード本体の曲げを許容するように電気伝導性内側部分640は可撓性を有すると共に、リード本体が付勢されている形状(例えば、直線状または曲がりくねった)に戻るように弾力性を有する。
図14Aは、医療機器を埋め込む例示的な方法において使用するための例示的な器具810を概略的に示す等角図である。ある例示においては、器具810は、少なくとも図7−8に関連して上記で説明した器具410と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有する。
ある例示においては、図14Aに示すように、器具810は、対向したグリップ部分824A、824Bを有する一対のアーム820、822を有する。ある例示においては、器具810は旋回機構833を有し、対向したグリップ部分824A、824Bの器具グリップ部分(例えば、図2Aまたは14Bの70)をグリップするために互いに向かう、及び器具グリップ部分(例えば、70)のグリップを解放するために互いから離れる限定的な移動が許容される、または、対向したグリップ部分824A、824Bを開けて、器具グリップ部分70に対して器具810の対向したグリップ部分824A、824Bの位置合わせが許容される。
ある例示においては、このような移動は、それぞれハンドル部分874A、874Bを含む対向したアーム872A、872Bを通じて制御可能である。旋回機構833を通じて、アーム872A、872Bの移動は、アーム820、822及びそれぞれのグリップ部分824A、824Bの対応する移動を引き起こす。
図14Bに示すように、ある例示においては、対向したグリップ部分824A、824Bは、リード50の器具グリップ部分70の大きさ及び形状に概ね対応するような大きさ及び形状を有する。この配置を通じて、ある態様において、対向したグリップ部分824A、824Bは、少なくともいくつかの商業的に入手可能なグリップ器具よりも、器具グリップ部分70の大きい表面積上においてより均一にグリップ圧力を分散させ、よって、電気絶縁性外側部分またはコーティングの保護を含む、器具グリップ部分70の構造的信頼性を保護することを補助することができる。
ある例示においては、対向したグリップ部分824A、824Bは、集中荷重を防止することができる平坦な表面を有してもよく、グリップ作動を向上させる小さな凸部及び/または凹部を有する表面を有してもよく、または、少なくともいくつかの凸部(及び/または凹部)を有する平坦な表面との組み合わせを有してもよい。
ある例示においては、対向したグリップ部分824A、824Bはそれぞれ、器具グリップ部分70の長さ(例えば、図2A−2BのL2)の少なくとも半分である長さL20を有する。ある例示においては、長さL20は、器具グリップ部分70の長さ(L2)の少なくとも4分の3である。
図14Cにさらに示すように、ある例示においては、器具810の対向したグリップ部分824A、824Bは配置され、第2弓状断面形状(例えば、弓状または半円状)を含み、よって、併せると、全体的な形状は、概ね、埋込可能なリードの器具グリップ部分(例えば、70)の外側表面の第1球状断面形状(例えば、円状)に対応する。図14Cに示すように、器具グリップ部分824Aは、延在した接触エッジ825A、825Bの対を有し、対応する大きさ及び形状を有し延在した接触エッジ827A、827Bの対と解放可能に係合するような大きさ及び形状を有する。接触エッジ827A、827Bが、接触エッジ825A、825Bをそれぞれ解放可能に係合すると、対向したグリップ部分824A、824Bは円形状表面を形成し、リード50の器具グリップ部分70の概ね円形状外側表面73を解放可能に係合する。ある例示において、接触エッジ827A、827Bが接触エッジ827A、827Bと完全に解放可能に係合しない場合においても、対向したグリップ部分824A、824Bの内側表面821A、821Bは、リード50の器具グリップ部分70の外側表面73と未だに解放可能に係合してもよく、よって、器具810を通じて、リード50の遠位部分(例えば、センサ60)の操作を容易にするように充分なグリップ圧力を作用させる。
図14A−14Cに関連して上記で説明したように、埋込可能なリード50の器具グリップ部分70との解放可能な係合を確立された後、器具910は、リード50の(センサ部分60を含む)グリップ無し部分66を、図6A−6C、図9A−9Dに示すように、望ましい位置に皮下に及び/または他の埋込方法で、押すまたは他の方法で操作するために使用されてもよい。
ある例示においては、器具810は、アンカー80及び/または90(図2A)の存在を許容するための形状及び/または切り抜きと共に構成される。
図15Aは、医療機器の埋込の例示的な方法における使用のための例示的な器具910を概略的に示す等角図である。ある例示においては、少なくとも図6−7に関連して上記で説明したように、器具910は、少なくとも器具410と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有す。
図15Aに示すように、ある例示的な器具910は、シャフト970の遠位端971Aにおいて操作的部分920を有し、シャフト970の近位端971Bにおいてハンドル980を有する。図15A−15Bに示すように、操作的部分920は、対向したグリップ部分924A、924Bを有する。グリップ部分924A、924Bは、概ね平行な関係を有して、互いから離れた延在要素として配置され、第1距離D2によって離され、第1距離D1は、器具グリップ部分70の外側断面寸法(例えば、図3のD2)と略同じである。ある例示においては、延在要素は、シャフト950に対して概ね垂直であり、ハンドル980に対して垂直であってもよい。ある例示においては、対向したグリップ部分924A、924Bは、円形または他の半円形状の断面形状を有し、丸みを有する先端927A、927Bを有してもよい。ある例示においては、対向したグリップ部分924A、924Bは、シャフト970の遠位端971Aと接続されたベース部分942Cを通じて結合されている。
図15Bにさらに示すように、ある例示的な方法は、埋込可能なリードの器具グリップ部分70を掴むための器具910を使用する工程を有する。これを実現するためには、ハンドル980を通じて、延在グリップ部分924A、924Bは、器具グリップ部分70の長手軸を横断するように配置され、リード50の器具グリップ部分70が対向したグリップ部分924A、924Bとの間に配置されるまでリード50上に滑るように配置される。ある例示においては、外科医は、少なくとも器具910のハンドル980付近の領域内の埋込可能なリード50のリード本体上に張力を作用させてもよく、埋込可能なリード50の器具グリップ部分70上及び解放可能な係合と共に、対向したグリップ部分924A、924Bの操作を容易にする。
この配置を通じて、器具910は、埋込可能なリード50の器具グリップ部分70の外側表面73に対して、それぞれの延在グリップ部分924A、924Bの摩擦はめ合い係合をもたらす。この解放可能な係合を確立させた後、器具910は、(センサ部分60を含む)グリップ無し部分66を、図6A−6C、図9A−9Dに示すように及び/または他の埋込方法で、望ましい位置へ皮下に、押すまたは他の方法で操作するために使用されてもよい。
ある例示においては、商業的に入手可能な「off-the-shelf」器具を使用してもよく、例示的な埋込可能なリード50の器具グリップ部分70を解放可能に係合し(例えば、掴み)、患者の体内にリード50のセンサ部分60を推進させるための、本明細書にて説明する例示的な方法を実施する。
図16(a)は、例示的な方法1000を概略的に示すフロー図である。ある例示においては、方法1000は、少なくとも図1−15Cに関連して上記で説明した、少なくともいくつかの実質的に同じ医療機器、リード、器具グリップ部分、アンカー、器具等を通じて実施されてもよい。ある例示においては、方法1000は、少なくとも図1−15Cに関連して上記で説明したもの以外の医療機器、リード、カテーテル、器具グリップ部分、アンカー、器具等を通じて実施されてもよい。図16(a)の1010に示すように、方法1000は、第1視覚指定部を含む器具グリップ部分と共にグリップ無し部分に隣接した器具グリップ部分を含む医療機器を配置する工程を有する。ある例示においては、グリップ無し部分は、グリップ無し部分に隣接して近位に延在した器具グリップ部分と共に、遠位部を有してもよい。
図16(b)の1020に示すように、図16(a)のいくつかの例示的な方法1000は、さらに、色、質感、反射率、吸収率、表面模様、相対的不透明性、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴、及び/または輪郭の少なくとも1つを有するように第1視覚指定部を配置する工程を有してもよい。ある例示においては、方法1000は、さらに、グリップ無し部分に関連して、第1視覚指定部とは視覚的に目立って異なる第2視覚指定部を配置する工程を有してもよい。ある例示においては、方法1000は、色、質感、反射率、吸収率、表面模様、相対的不透明性、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴、及び/または輪郭の少なくとも1つを有するように第2視覚指定部を配置する工程を有してもよい。
図16(c)の1030に示すように、少なくとも図16(a)及び/または図16(b)のいくつかの例示的な方法1000は、器具を通じて、医療機器の器具グリップ部分をグリップする工程と、少なくとも(操作的セグメントを含んでもよい)グリップ無し部分の皮下推進の間、少なくともグリップ無し部分を可視化せず、切開内及び切開を通じて、組織内において皮下に、リードのグリップ無し部分を挿入及び推進させる間、グリップを維持する工程と、を有してもよい。
図16(d)の1040に示すように、少なくとも図16(a)及び16(c)のいくつかの例示的な方法1000は、グリップ無し部分の皮下推進を評価する工程をさらに有してもよく、評価は、少なくとも切開に対して器具グリップ部分の近位部分の位置に少なくとも部分的に基づく。
図16(e)の1050に示すように、少なくとも図16(a)及び16(d)のいくつかの例示的な方法1000は、さらに、グリップ無し部分を皮下にさらに遠位に推進させる決定によって、器具グリップ部分から器具を解放し、器具を器具グリップ部分の露出された、より近位な部分で再度グリップし、再度グリップした位置を維持しつつ、グリップ無し部分を可視化せず、グリップ無し部分をさらに皮下に推進させる工程を有してもよい。
図16(f)の1060に示すように、少なくとも図16(a)及び16(e)のいくつかの例示的な方法1000は、切開に対する器具グリップ部分のより近位な位置に少なくとも部分的に基づいて、グリップ無し部分の皮下推進を評価する工程をさらに有してもよい。
ある例示において、図16(a)−16(f)に関連して説明した方法によって埋め込まれた医療機器は、埋込可能なセンサリード、刺激リード、組み合わせたセンサ−刺激リード等のリードを埋め込むことで実施されてもよい。
ある例示においては、グリップ無し部分とグリップ無し部分に隣接した器具グリップ部分とを含むカテーテルを含み、グリップ無し部分は、これに限定せず、薬物投与等の操作的要素を含むことを除き、同じ方法が実施されてもよいと理解されよう。
図17(a)は、例示的な方法1300を概略的に示すフロー図である。ある例示においては、方法1300は、少なくとも図1−16(f)に関連して上記で説明したように、少なくともいくつかの実質的に同じ医療機器、リード、器具グリップ部分、アンカー、器具等を通じて実施されてもよい。ある例示においては、方法1300は、少なくとも図1−16(f)に関連して上記で説明したものとは異なる、医療機器、リード、カテーテル、器具グリップ部分、アンカー、器具等を通じて実施されてもよい。図17(a)の1310に示すように、方法1300はグリップ無し部分を含む第1部分を含むように医療機器を配置する工程を有する。
図17(b)の1320に示すように、ある例示においては、図17(a)の方法1300は、第1部分から近位に延在した医療機器の本体を配置し、グリップ無し部分に近位に隣接した器具グリップ部分を含む工程をさらに有してもよい。
図17(c)の1330に示すように、ある例示においては、少なくとも図17(a)の方法1300は、第1視覚指定部を含むように器具グリップ部分を配置する工程をさらに有してもよい。
図17(d)の1340に示すように、ある例示においては、少なくとも図17(a)の方法1300は、第1視覚指定部と視覚的に目立って異なる第2視覚指定部を含むようにグリップ無し部分を配置する工程を有してもよい。
図17(e)の1350に示すように、ある例示においては、少なくとも図17(a)の方法1300は、第1電気伝導性内側部分を覆う第1電気絶縁性外側部分を含むように器具グリップ部分の遠位部分を配置する工程をさらに有してもよく、第1電気絶縁性外側部分は第1厚みを有する。
図17(f)の1360に示すように、ある例示においては、少なくとも図17(a)の方法1300は、第2電気伝導性内側部分を覆う第2電気絶縁性外側部分を含むように器具グリップ部分の近位部分を配置する工程をさらに有してもよい。ある例示においては、第2電気絶縁性外側部分は、視覚的に指定された器具グリップ部分の近位部分の第2絶縁性内側部分の直径より実質的に大きい第3厚みを有する。
図16(a)−16(f)及び図17(a)−17(f)に関連して説明した、少なくともいくつかの例示的な方法は、補完的な方法で異なる組み合わせにおいて併せて実施されてもよい、と理解されよう。
図18Aは、例示的な埋込可能なリード1400を概略的に示す上面図である。ある例示において、リード1400は、図1−17(f)に関連して上記で説明した少なくともいくつかのリード、医療機器、器具グリップ部分、グリップ無し部分、アンカー等と実質的に同じ特徴及び性質を有してもよい。図18Aに示すように、リード1400は、少なくとも2つのリード本体1450に沿って離れて、その間にグリップ無し部分1460Aが配置された器具グリップ部分1470A、1470Bを有する。ある例示においては、少なくとも1つの対応する器具グリップ部分1470A、1470Bは、第1視覚指定部75(図2A−2C)のような視覚指定部1475A、1475Bを有してもよい。視覚指定部1475Aの特定の表現(例えば、色、質感等)は、視覚指定部1475Bの特定の表現(例えば、色、質感等)と同じであっても、または異なってもよい。
ある例示においては、グリップ無し部分1460Aは、操作的要素1464Aを有してもよく、少なくとも図2A−2Cの視覚指定部65のような視覚指定部1465Aを有してもよい。
リード1400のある例示においては、器具グリップ部分1470Bは、リード1400の遠位端を規定してもよく、よって、図18Aに示す部分1481は不在である、または丸み帯びた先端(または他の適当な形状)として形成される。しかしながら、器具グリップ部分1470Bがリード1410の長さ上に沿っていずれか1つの取り得る位置にあってもよい例示においては、部分1481は、リード1410の遠位端以外のリード本体1452の連続を示してもよい。
図18Bは、例示的な埋込可能なリード1410を概略的に示す上面図であり、それぞれの器具グリップ部分1470A及び/または1470Bがグリップ無し部分1460Aから離れている(例えば、直接隣接していない、または境界を形成していない)点以外において、リード1410は図18Aのリード1400と実質的に同じ特徴及び性質を有する。この例示的な配置においては、リード本体部分1473は器具グリップ部分1470Aとグリップ無し部分1460Aとの間に配置され、リード本体部分1475は器具グリップ部分1470Bとグリップ無し部分1460Aとの間に配置される。
図18Cは、例示的な埋込可能なリード1415を概略的に示す上面図であり、リード1415は、操作的要素1464Bを有してもよい第2グリップ無し部分1460Bを追加的に有している点以外において、リード1415は図18Bのリード1400と実質的に同じ特徴及び性質を有する。リード1415のある例示において、グリップ無し部分1460Bは、リード1420の遠位端を規定してもよく、よって、図18Cに示す部分1481は不在である、または丸み帯びた先端(又は他の適当な形状)として形成される。しかしながら、グリップ無し部分1460Bがリード1415の長さ上に沿っていずれか1つの取り得る位置にあってもよい例示においては、部分1481は、リード1415の遠位端以外のリード本体1452の連続を示してもよい。ある例示においては、リード本体部分1477は、グリップ無し部分1460Aと器具グリップ部分1470Bとの間に配置されてもよい。
図18Dは例示的な埋込可能なリード1420を概略的に示す上面図である。ある例示においては、リード1420は、アンカー要素1491を含む器具グリップ部分1490Aを有するという点以外おいて、少なくとも図1−17(f)に関連して上記で説明した例示的な医療機器と、少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有してもよい。よって、要素1490Aは、器具グリップ部分及びアンカーの両方である。ある例示においては、アンカー要素1491は、リード本体内に形成された及び/またはリード本体1491の外側表面上に嵌める外側スリーブ内に形成された開口を有する。リード本体1452の一部として形成されると、リード本体1452の補強された側壁は、アンカー要素1491を少なくとも部分的に規定する開口を有してもよい。ある例示においては、器具グリップ部分1490A及びアンカー(側壁及び要素1491)は、器具グリップ構造及びアンカー構造の両方を有する単一なまたはモノリシック(monolithic)要素としてみなされてもよい。
ある例示においては、器具グリップ部分1490Aは、図1の第1視覚指定部45、図2A−2Cの75に似た視覚的インジケータ1475Aも有する。
リード1420のある例示においては、グリップ無し部分1460Aはリード1420の遠位端を規定してもよく、よって、図18Dに示す部分1481は不在であるまたは丸み帯びた先端(または他の適当な形状)で形成される。
ある例示においては、アンカー要素1491はリード本体1452の輪郭内に配置され、即ち、リード本体1452の概ねの輪郭(例えば、外側表面/寸法)から外側に突出しない。ある例示においては、アンカー要素1491は、リード本体1452の概ね外側表面から部分的に突出してもよく、よって、図18Dに示すように、アンカー要素1491は少なくとも部分的にリード本体1452の内部内にある。
このような例示的な配置はリード本体1452の皮下におけるトンネリングを、少なくとも、アンカー要素1491の領域にあるリード本体1452の外側輪郭が、リード本体1452の外側壁面から外側に突出または横方向に明らかに突出しないことによって、容易にすることができる。突出したアームまたは突出物はこのようなトンネリングを妨害するおそれがある。ある例示において、器具グリップ部分にアンカー要素を含めることは、さらに、導入デバイスを通じて、リード(例えば、図1−2Cの50)の遠位端の挿入を容易にすることができる。例えば、統合されたアンカー−器具グリップ部分1490Aは、導入デバイスを通じて、リード1420を押すために使用することができる。
図18Eは例示的な埋込可能なリード1425を概略的に示す上面図である。ある例示において、リード1425は、少なくとも2つの器具グリップ部分1490A、1490Bを有し、それぞれはアンカー要素を含む以外の点において、少なくとも図1−17(f)に関連して上記で説明した例示的な医療機器と実質的に同じ特徴及び性質を有する。2つの器具グリップ部分1490A、1490Bは、器具グリップ部分1490A、1490Bの間に配置された(操作的要素1464Aを有してもよい)グリップ無し部分1460Aの対向した端部に配置される。ある例示においては、1つの器具グリップ部分(例えば、1490B)は、リード本体1452及びグリップ無し部分1460Aとのトンネリング及び/または皮下の配置における粗い移動の際に、リード本体1452を引く(またはその他の方法で操作する)ために使用されてもよい。一方で、ある例示においては、他の器具グリップ部分(例えば、1490A)は、リード本体1452(及びグリップ無し部分1460A)の配置におけるより細かい移動に使用されてもよい。しかしながら、器具グリップ部分1490Aまたは1490Bのいずれかは、一般的にリード本体1452及び/またはグリップ無し部分1460Aの粗い及び/または細かい移動を容易にするために使用されてもよく、及びいずれかの(または両方の)器具グリップ部分1490A、1490Bは、望ましいように押す及び/または引くために使用されてもよい。さらに、図18Dの例示的な配置に示すように、図18Eにおける1つまたは両方の器具グリップ部分1490A、1490Bは、上記で説明したような特徴及び性質を有するアンカー要素1491を有してもよい。
図18Eがアンカー要素1491を含むそれぞれの器具グリップ部分1490A、1490Bを示す一方、ある例示においては、1つまたは両方の器具グリップ部分1490Aは全部または一部のアンカー要素1490A、1490Bを省略してもよい。
図18A−18Eを参照して、ある例示においては、器具グリップ部分(アンカー要素を含みまたは除外して)リード本体1452の長さ上に沿った異なる部分に沿った異なる位置に配置されてもよい。ある場合において、1つまたはそれより多くの器具グリップ部分は、リード本体1452の遠位端または近位端において配置されてもよく、及び/またはリード本体1452の対向した端の間のどこかに配置されてもよい。
少なくとも図18A−18Fを通じて概略的に示すように、ある例示において、埋込可能なリードまたは医療機器は、複数の器具グリップ部分(ゾーン)及び/または複数のグリップ無し部分を有してもよく、少なくともいくつかのグリップ無し部分は操作的要素1464Aを有する(例えば、図2A−2Cの64)。このような例示的な配置は、複数のセンサを組み合わせることを可能にして、腹腔鏡の埋込、改造処置を可能にして、及び/または脳深部刺激等のための体内の複雑なリード経路を支持することができる。
図5A−5B、6A−6C、7−8及び9A−9Dに関して上述したように、本開示の例示的な方法の少なくともいくつかの態様は、第1部(例えば、図2B−2Cの60または図5A−5Bの360)の操作的要素(例えば、図2B−2Cの64)がセンシング要素、刺激要素または他の種類の操作的要素を有するかにかかわらず、埋込可能な医療機器(ある例示においてリードを含むがそれに限定しない)を通じて実施されてもよい。さらに、このような例示的な方法の原理を通じて、埋込可能な医療機器の第1部分(例えば、60、360)の他の例示的な埋込は、患者の体の他の部分、異なる種類の組織及び/または呼吸情報を取得するまたは呼吸関連の疾患を治療する以外の目的で、実施されてもよい。
上記を留意して、図19Aは例示的な方法1900を概略的に示す図である。方法1900は、器具(例えば、6A−9D、14A−15C、その他)を通じて、患者の体の組織に相対的な係合に埋込可能な医療機器の第1グリップ無し部分を配置する間、埋込可能な医療機器の器具グリップ部分をグリップする工程を有する。ある例示においては、埋込可能な医療機器は刺激リードを有してもよく、第1グリップ無し部分は刺激要素を有してもよく、刺激要素は少なくとも1つの刺激電極を有してよい。刺激要素はパドル電極、リング電極のアレー、カフ電極等を有してもよい。方法1900は、目標組織に隣接した皮下領域内に第1グリップ無し部分(例えば、刺激要素を含む遠位部分)を挿入する工程を有してもよい。器具グリップ部分をグリップすることによって、挿入、取扱い等の間、第1グリップ無し部分をより良く保護できる。ある例示においては、神経は舌下神経であってもよく、第1グリップ無し部分が挿入され埋め込まれる領域は頭部及び頸部領域であってもよい。
ある例示においては、埋込可能な医療機器は、図19Bの2000で示すものと似た形態を取ってもよく、第1グリップ無し部分2060は、リード2052の器具グリップ部分2070に対して遠位に配置されたカフ電極を有する。少なくとも図18A−18Eに関連して説明したように、グリップ無し部分及び器具グリップ部分の様々な組み合わせ、間隔等が、機器2000及び/または図19C−19Eに関連して下記で説明する機器のために実施されてもよい。
図19Cにさらに示すように、ある例示においては、埋込可能な医療機器2100は、医療機器2000(図19B)と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有し、グリップ無し部分2162を含むカフ電極2160を有してもよく、グリップ無し部分2162は本体部分2163上で露出する少なくとも1つの電極2164(例えば、図示されている3つの電極)を有する。カフ電極2610は、少なくとも1つのフランジ、例えば、刺激のために神経に対して電極2164を固定するため神経の周りに自己巻きつきするように付勢されているフランジ2168A、2168Bを有する。ある例示においては、器具グリップ部分2070は、カフ電極2160に隣接して近位に配置されている。このような例示においては、第1及び第2フランジ2168A、2168Bは、ある場合において、神経等の注目組織に対してカフ電極2160を配置することを助ける器具グリップ部分として使用されてもよい。フランジ2168A、2168Bのグリップは、器具グリップ部分2070(及び/または本開示に説明した他の器具グリップ部分)のグリップと補完的な方法で使用されてもよく、よって、器具はフランジ(例えば、2168Aまたは2168B)、器具グリップ部分2070、及び/または同時にフランジ(例えば、2168Aまたは2168B)及び器具グリップ部分2070の両方をグリップする。
ある例示においては、カフ電極2060(図19B)または2160(図19C)は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、ボンド及びその他、US8,340,785、「自己拡張電極カフ」、2102年12月25に日発行、ボンド及びその他、US9,227,053、「自己拡張電極カフ」、2016年1月5日発行、ジョンソン及びその他、US8,934,992、「神経カフ」、2015年1月13日発行、及び/またはロンドンニ及びその他、「カフ電極」、WO2019/032890、2019年2月14日公開、の内で説明される少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有してもよい。
図19Dは、例示的な機器2200を概略的に示す図である。ある例示においては、機器2200は、少なくとも図19A−19Cに関連して説明した例示的な方法及び/または機器と、少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有してもよく及び/またはその例示的な実施であってもよい。図19Dに示すように、ある例示においては、機器2200は、ハウジング2263の少なくとも一部に形成された(2070に似た)器具グリップ部分2270を含むマイクロスティミュレータ2260を有してもよい。ある例示においては、機器2200はハウジング2263の表面上に及び/またはハウジング2263から延在した電極2261を有してもよい。電極2261は、図19Dに示す2つより多くまたは少なくてもよく、電極2261はセンシング電極及び/または刺激電極を有してもよい。他の箇所で記載したように、器具グリップ部分2270は、図18A−18Fに関連して及び/または本開示の他の例示に関連して説明したもののように、多数の異なる形態の1つを取ってもよい。ある例示においては、マイクロスティミュレータ2260は、ハウジング2263内に回路、電力(例えば、電池、充電可能な要素等)、通信要素等を有し、体組織(例えば、神経)の刺激及び/またはセンシングを提供し、及び患者の体に対して外側の要素と通信する。
一般的に、マイクロスティミュレータ2260は、器具(例えば、図6A−9D、14A−15B)の使用を通じて、体領域内及び/または複数の体領域間において過剰なトンネリングなく、皮下的に、経皮的等に埋め込むための寸法及び/または性質を有する。したがって、マイクロスティミュレータは、器具グリップ部分の使用を通じて、(例えば、舌下、横隔等の)目標神経に近く隣接する頸部領域に埋め込まれてもよい。器具グリップ部分の使用は、マイクロスティミュレータ2260の様々な部材、機能を保護しつつ、目標神経に対するマイクロスティミュレータ2260の初期配置及び/または再配置を容易にすることができる。
ある例示においては、マイクロスティミュレータ2260(及び関連した要素)は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、少なくとも「睡眠呼吸障害(SDB)微小刺激治療装置」、2016年11月17日に出願された出願PCT/US2016/0625462であり、2017年5月26日に公開されたPCT公報WO2017/087681に関連して説明されたものと、少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有してもよい。
図19Eは、例示的な機器2300の図である。機器2300は、マイクロスティミュレータ2263から延在したリード部分2352を有し、リード部分2352はカフ電極2060(またはカフ電極2160)を支持するという点以外において、例示的な機器2200(図19D)と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を有してもよい。電極2060は、パドル電極、リング電極アレー等、他の形態を有してもよいと理解されよう。図19Eに示すように、機器2300は、リード部分2352の少なくとも一部上に器具グリップ部分2370を有する。しかしながら、器具グリップ部分2370の少なくとも一部は、マイクロスティミュレータ2260のハウジング2263上に存在してもよく、他の箇所で存在してもよく、及び/または図18A−18Eに関連して上記で説明した特定の例示及び/または本開示の他の例示によって他の方法で配置されてもよい。
他の用途の内、少なくとも図19A−19Eに関連して説明した例示的な実施は、神経及び/または他の組織に対する埋込の間、(これに限定しないが、刺激リードを含む)埋込可能な医療機器の初期配置及び/または再配置を容易にすることができる。
さらなる例示は、後続の番号付きの特徴集合内に、以下で記載されている。後続の番号付きの特徴集合1−92に記載されたいずれか1つまたはそれより多くの例示的なリード、デバイス、方法等(及びその組み合わせ)は、少なくとも図1−19Eに関連して及び本開示内にて概ね説明した例示と少なくともいくつかの実質的に同じ特徴及び性質を通じて実施されてもよい。
特徴集合1:埋込可能なリードは、第1グリップ無し部分と第1器具グリップ部分を有する。
特徴集合2:第1器具グリップ部分は、第1グリップ無し部分と近位に隣接する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合3:第1グリップ無し部分は、リードの遠位部分を有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合4:第1器具グリップ部分は、第1グリップ無し部分から離れている、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合5:第1器具グリップ部分は、第1グリップ無し部分に直接隣接している、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合6:第1器具グリップ部分を含む複数の器具グリップ部分をさらに有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合7:複数の器具グリップ部分の内、2つの器具グリップ部分の間に配置された第1グリップ無し部分をさらに有する、特徴集合6の埋込可能なリード。
特徴集合8:第1グリップ無し部分を含む複数のグリップ無し部分をさらに有する、特徴集合6の埋込可能なリード。
特徴集合9:第1グリップ無し部分を含む複数のグリップ無し部分を有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合10:第1器具グリップ部分は、第1視覚指定部を有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合11:第1視覚指定部は、色、質感、表面模様、吸収率、反射率、相対的不透明性、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴、及び輪郭の少なくとも1つを有する、特徴集合10の埋込可能なリード。
特徴集合12:第1グリップ無し部分は、第1視覚指定部から視覚的に目立って異なる第2視覚指定部を有する、特徴集合10の埋込可能なリード。
特徴集合13:第2視覚指定部は、色、質感、表面模様、吸収率、反射率、相対的不透明性、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴、及び輪郭の少なくとも1つを有する、特徴集合12の埋込可能なリード。
特徴集合14:第1グリップ無し部分は操作的要素を有する、特徴集合11の埋込可能なリード。
特徴集合15:操作的要素は、機械的機能要素、電気的機能要素、及び化学的機能要素の少なくとも1つを有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合16:操作的要素はセンシング要素及び刺激要素の少なくとも1つを有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合17:センシング要素は、圧力表示センサを有する、特徴集合16の埋込可能なリード。
特徴集合18:刺激要素は、少なくとも1つの表面電極を有する、特徴集合16の埋込可能なリード。
特徴集合19:第1器具グリップ部分に近位な第1アンカー部分を有し、第1器具グリップ部分は第1グリップ無し部分とアンカー部分との間に配置された、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合20: 第1アンカー部分は、リードの本体に対して係合されたべとの要素を有する、特徴集合19の埋込可能なリード。
特徴集合21:第1アンカー部分は、リードの本体内に統合された、特徴集合19の埋込可能なリード。
特徴集合22:第1アンカー部分は、リード本体の隣接した部分の外側表面の輪郭と実質的に一致する輪郭を規定する外側表面を有する、特徴集合21の埋込可能なリード。
特徴集合23:第1アンカー部分は、第1アンカー部分の外側輪郭に対して少なくとも部分的に内側に配置された縫合孔を有する、特徴集合21の埋込可能なリード。
特徴集合24:第1グリップ無し部分は第1視覚指定部を有し、リードに係合され、第3視覚指定部を有するアンカー部分をさらに有し、第1器具グリップ部分の第1視覚指定部の第1色は、アンカー部分の第3視覚指定部とは異なる色である、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合25:第1グリップ無し部分は、露出していない近位セグメントを有し、第1器具グリップ部分は、少なくとも第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントと共に延在し、重なる遠位部分を有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合26:器具グリップ部分の遠位部分は、第1電気伝導性内側部分、及び第1電気伝導性内側部分を覆う第1電気絶縁性外側部分を有し、第1電気絶縁性外側部分は第1厚みを有する、特徴集合25の埋込可能なリード。
特徴集合27:第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントは、器具グリップ部分の遠位部分の第1電気伝導性内側部分を少なくとも部分的に規定する、特徴集合26の埋込可能なリード。
特徴集合28:器具グリップ部分は、アンカー部分に隣接した近位部分を有する、特徴集合25の埋込可能なリード。
特徴集合29:器具グリップ部分の近位部分は、第2電気伝導性内側部分、及び第2電気伝導性内側部分を覆う第2電気絶縁性外側部分を有し、第2電気絶縁性外側部分は、視覚的に指定された器具グリップ部分の近位部分の第2電気絶縁性内側部分の直径より実質的に大きい第3厚みを有する、特徴集合28の埋込可能なリード。
特徴集合30:第1電気伝導性内側部分は、第1電気絶縁性外側部分の遠位内側表面上の補完的な第1突出部を受けるための寸法及び形状を有する第1凹部を有する外側表面を含む延在チューブを有する、第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントを有し、特徴集合26の埋込可能なリード。
特徴集合31:器具グリップ部分は、アンカーを有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合32:器具グリップ部分に近位な第1アンカー部分をさらに有する、特徴集合1の埋込可能なリード。
特徴集合33:リードの本体は、少なくとも第1アンカー部分に近位な曲がりくねった形状を有する部分を有する、特徴集合32の埋込可能なリード。
特徴集合34:第1アンカー部分に近位な及び離れたリード本体に係合された第2アンカー部分をさらに有し、リード本体の曲がりくねった形状を有する部分は、第2アンカー部分に近位である、特徴集合33の埋込可能なリード。
特徴集合35:第1アンカー部分は、遠位操作的要素の第1面に対向した第2面上に組織分布の特徴のアレーを有し、第1面から、センサは組織を向くように配置される、特徴集合32の埋込可能なリード。
特徴集合36:第1アンカー部分は、本体と、第1アンカー部分の本体の対向した側面から外側に延在した一対のアームとを有し、組織分布の特徴のアレーは、少なくとも部分的に本体上に及び少なくとも部分的にそれぞれのアーム上に配置される、特徴集合35の埋込可能なリード。
特徴集合37:グリップ無し部分と器具グリップ部分とを含み、延在した、可撓性及び弾力を有する本体を有する内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合38:グリップ無し部分は医療機器の遠位部分を有し、器具グリップ部分はグリップ無し部分に隣接して近位に延在する、特徴集合37の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合39:延在した、可撓性及び弾力を含むカテーテルをさらに有する、特徴集合37の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合40:グリップ無し部分は、薬物投与部分を有する、特徴集合39の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合41:延在した、可撓性及び弾力を有する本体を含む埋込可能なリードをさらに有し、グリップ無し部分はセンシング要素を有する、特徴集合38の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合42:延在した、可撓性及び弾力を有する本体を含む埋込可能なリードをさらに有し、グリップ無し部分は刺激要素を有する、特徴集合37の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合43:器具グリップ部分は第1視覚指定部を有する、特徴集合37の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合44:グリップ無し部分は、第1視覚指定部と異なる第2視覚指定部を有する、特徴集合43の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合45:器具グリップ部分に隣接して近位な第1アンカーを有する、特徴集合44の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合46:第1アンカーは、少なくとも第1視覚指定部とは異なる第3視覚指定部を有する、特徴集合45の内部的に導入可能な医療機器。
特徴集合47:第1グリップ無し部分と、第1視覚指定部を含む第1器具グリップ部分とを含むように、内部的に導入可能な医療機器を配置する工程を有する方法。
特徴集合48:第1グリップ無し部分から近位に延在した第1器具グリップ部分に対して遠位になるように、第1グリップ無し部分を配置することをさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合49:グリップ無し部分において、センシング要素及び刺激要素の少なくとも1つを含む埋込可能なリードを有するように、内部的に導入可能な医療機器を配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合50:グリップ無し部分内に薬物投与要素を含むカテーテルを有するように、内部的に導入可能な医療機器を配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合51:第1器具グリップ部分の少なくとも一部を含む、延在した、可撓性及び弾力を有する本体を含むように、内部的に導入可能な医療機器を配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合52:近位な電気絶縁性外側部分と遠位な電気絶縁性外側部分とを含むように第1器具グリップ部分を配置する工程をさらに有し、近位な電気絶縁性外側部分は、遠位な電気絶縁性外側部分の第1厚みより実質的に大きい第2厚みを有する、特徴集合51の方法。
特徴集合53:第1器具グリップ部分の第1視覚指定部から目立って異なる第2視覚指定部を含むように、第1グリップ無し部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合54:第1及び第2視覚指定部のそれぞれは、色、質感、反射率、吸収率、表面模様、相対的不透明性、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴及び輪郭の少なくとも1つを有する、特徴集合53の方法。
特徴集合55:第1器具グリップ部分に隣接して近位な第1アンカー部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合56:少なくとも第1視覚指定部から異なる第3視覚指定部を含む第1アンカー部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合55の方法。
特徴集合57:器具によってグリップできる要素として第1アンカー部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合56の方法。
特徴集合58:第1器具グリップ部分に隣接して遠位になるように第1グリップ無し部分を配置する工程;露出していない近位セグメントを含む第1グリップ無し部分を配置する工程;第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントと共に重なるように第1器具グリップ部分の遠位な電気絶縁性外側部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合59:第1厚み及び第2厚みが、第1グリップ無し部分の電気絶縁性外側部分の第3厚みより実質的に大きくなるように配置する工程をさらに有する、特徴集合47の方法。
特徴集合60:埋込可能なリードの器具グリップ部分を器具によってグリップする工程と、挿入の間にグリップを維持する工程と、リードの第1グリップ無し部分を切開内に及びそれを通じて、皮下に組織内に推進させる工程とを有する、特徴集合47の方法。
特徴集合61:医療機器の皮下の推進の間、少なくとも第1グリップ無し部分を可視化しないまま、グリップを実施する工程をさらに有する、特徴集合60の方法。
特徴集合62:少なくとも切開に対して第1器具グリップ部分の近位部分の位置に少なくとも部分的に基づいて、第1グリップ無し部分の皮下推進を評価する工程をさらに有する、特徴集合60の方法。
特徴集合63:第1グリップ無し部分をさらに遠位に、皮下に推進する決定によって、第1器具グリップ部分から器具を解放し、第1器具グリップ部分の露出した、より近位な部分上で器具を再度グリップする工程と;再度グリップした位置を維持しつつ、第1グリップ無し部分を可視化せずに、第1グリップ無し部分をさらに皮下に推進させる工程と、をさらに有する、特徴集合62の方法。
特徴集合64:一対の対向したグリップ部分を含むように、器具を配置する工程をさらに含む、特徴集合60の方法。
特徴集合65:医療機器の器具グリップ部分とグリップするために、互いに向かった対向したグリップ部分の選択的な移動を許可する旋回機構を含むように器具を配置する工程を有する、特徴集合64の方法。
特徴集合66:医療機器の第1器具グリップ部分の外側表面の第1弓状クロスフィーチャーセタル(cross-Feature Setal)形状に概ね対応する第2第1弓状クロスフィーチャーセタル(cross-Feature Setal)形状を含む器具の対向したグリップ部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合60の方法。
特徴集合67:器具の対向したグリップ部分は、器具グリップ部分の長さの少なくとも半分の長さをそれぞれ有する、特徴集合66の方法。
特徴集合68:互いから概ね平行な関係において、及び器具グリップ部分の外側クロスフィーチャーセタル(cross-Feature Setal)寸法と略同じ第1距離によって離れている延在要素として、器具の対向したグリップ部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合60の方法。
特徴集合69:医療機器の第1器具グリップ部分のグリップを実施することは、器具グリップ部分の長手方向の軸に対して横向きとなるように延在要素を配置する工程と、医療機器の第1器具グリップ部分の外側表面に対して摩擦嵌め合い係合を誘発させるように延在要素を操作する工程とを有する、特徴集合68の方法。
特徴集合70:切開に対して、第1器具グリップ部分のより近位な部分の位置に少なくとも部分に基づいて、第1グリップ無し部分の遠位な皮下推進を評価する工程をさらに有する、特徴集合60の方法。
特徴集合71:医療機器の第1器具グリップ部分に対して近位なアンカーを配置する工程と、少なくともアンカーの本体の第1表面上の組織分布の特徴のアレーを配置する工程と;第1グリップ無し部分の皮下推進の間、体から外側に向かうように組織分布の特徴を維持しつつ、目標組織に対して第1グリップ無し部分の操作的要素を配置する工程と;目標組織部分に向かって第1グリップ無し部分を推進させつつ、少なくともいくつかの組織分布の特徴上に指を配置する工程と、をさらに有する、特徴集合60の方法。
特徴集合72:第1グリップ無し部分を含む内部的に導入可能な医療機器を配置する工程と;第1部分から近位に延在するように医療機器の本体を配置する工程と;グリップ無し部分に隣接して近位な第1器具グリップ部分を含む工程と、を有する、製造方法。
特徴集合73:第1視覚指定部を含むように第1器具グリップ部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合72の方法。
特徴集合74:第1視覚指定部から視覚的に目立って異なる第2視覚指定部を含むように第1グリップ無し部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合73の方法。
特徴集合75:色、質感、表面模様、吸収率、反射率、相対的不透明性、相対的放射線不透明性、組織分布の特徴及び輪郭の少なくとも1つを含むように、第1視覚指定部を配置する工程をさらに有する、特徴集合73の方法。
特徴集合76:機械的機能要素、電気的機能要素、及び化学的機能要素の少なくとも1つを含むように、第1グリップ無し部分を配置する工程を有する、特徴集合72の方法。
特徴集合77:センシング要素及び刺激要素の少なくとも1つを含むように、操作的要素を配置する工程をさらに有する、特徴集合72の方法。
特徴集合78:圧力表示センサを含むようにセンシング要素を配置する工程をさらに有する、特徴集合77の方法。
特徴集合79:刺激要素が少なくとも1つの表面電極を有する、特徴集合77の方法。
特徴集合80:第1器具グリップ部分に近位な位置における本体に対して第1アンカー部分を固定する工程と;第1グリップ無し部分と第1アンカー部分との間に配置されるように第1器具グリップ部分を配置する工程とを有する、特徴集合72の方法。
特徴集合81:第1視覚指定部を含むように第1器具グリップ部分を配置する工程と;第1器具グリップ部分に近位な本体に対して第1アンカー部分を固定する工程と;第3視覚指定部を含むように第1アンカー部分を配置する工程と、をさらに有し、第1器具グリップ部分の第1視覚指定部の第1色は、第1アンカー部分の第3視覚指定部とは異なる色である、特徴集合72の方法。
特徴集合82:露出していない近位セグメントを含むように第1グリップ無し部分を配置する工程と;少なくとも露出していない近位セグメントと共に延在し、重なる遠位部分を含むように、第1器具グリップ部分を配置する工程を有する、特徴集合72の方法。
特徴集合83:第1電気伝導性内側部分と、第1電気伝導性内側部分を覆う第1電気絶縁性外側部分を含むように、第1器具グリップ部分の遠位部分を配置する工程をさらに有し、第1電気絶縁性外側部分は第1厚みを有する、特徴集合82の方法。
特徴集合84:第1アンカー部分に隣接した近位部分を含むように第1器具グリップ部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合82の方法。
特徴集合85:第2電気伝導性内側部分と、第2電気伝導性内側部分を覆う第2電気絶縁性外側部分を含むように、第1器具グリップ部分の近位部分を配置する工程をさらに有する、特徴集合84の方法。
特徴集合86:第2電気絶縁性外側部分は、器具グリップ部分の近位部分の第2絶縁性内側部分の直径より実質的に大きい第3厚みを有する、特徴集合85の方法。
特徴集合87:第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントとして第1電気伝導性内側部分を配置する工程と;第1電気絶縁性外側部分の遠位内側表面上で補完的な第1突出部を受けるような大きさ及び形状を有する第1凹部有する外側表面を含む延在チューブを含むように、第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントを配置する工程と、をさらに有する、特徴集合82の方法。
特徴集合87:第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントとして第1電気伝導性内側部分を配置する工程と;第1電気絶縁性外側部分の遠位内側表面上に補完的な第1突出部を受けるような大きさ及び形状を有する第1凹部有する外側表面を含む延在チューブを含むように、第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントを配置する工程と、をさらに有する、特徴集合82の方法。
特徴集合87:第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントとして第1電気伝導性内側部分を配置する工程と;第1電気絶縁性外側部分の遠位内側表面上に補完的な第1突出部を受けるような大きさ及び形状を有する第1凹部有する外側表面を含む延在チューブを含むように、第1グリップ無し部分の露出していない近位セグメントを配置する工程と、をさらに有する、特徴集合82の方法。
特徴集合90:第1アンカー部分から離れた及び近位な本体に対して第2アンカー部分を固定する工程と;第2アンカー部分に近位に配置されるように本体の曲がりくねった形状を有する部分を配置する工程と、を有する、特徴集合89の方法。
特徴集合91:本体の第1面に対向したリード本体の第2面上の組織分布の特徴のアレーを含むように第1アンカー部分を配置する工程をさらに有し、本体の第1面からセンサは組織を向くように配置される、特徴集合88の方法。
特徴集合92:本体と、第1アンカー部分の本体の対向した側面から外側に延在した一対のアームとを含むように第1アンカー部分を配置する工程をさらに有し、組織分布の特徴のアレーは、少なくとも部分的に本体上に及び少なくとも部分的にそれぞれのアーム上に配置される、特徴集合91の方法。
本明細書にて特定の例示が図示及び説明されているが、代替的及び/または同一の実施形態の種類は、図示された特定の例示に置き換えてもよく及び本開示の範囲から離脱せず説明されてもよい。本出願は、本明細書にて説明された特定の例示のいずれかの改造または変形を包括することを意図している。