JP2021522959A - 眼科用手術器具およびその使用方法 - Google Patents

眼科用手術器具およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

眼科用手術器具は、ハウジングと、ハウジングに動作可能に結合されたスネアとを備える。スネアは挿入構成と展開構成との間で移行するように構成されており、ここではスネアは水晶体組織を取り囲むようにサイズ決めされている。本眼科用手術器具は、スネアが挿入構成に向かって移行して水晶体組織を分割する際に水晶体組織の上昇および/または傾きを防止するように設計されている。
【選択図】図2B

Description

本開示は眼科用手術器具に関し、より詳細には水晶体の破砕および水晶体嚢からのその除去を容易にする眼科用手術器具および方法に関する。
例えば眼内レンズなどの水晶体組織を治療する白内障外科手術および他の外科手術は、角膜の縁部に小さい切開創を作成し、それにより前眼房および水晶体嚢の前面へのアクセスを得ることにより行われる。その後に、嚢切開と呼ばれるほぼ円形の切開創が、水晶体への外科的アクセスを提供するべく水晶体嚢の前面を通して作られる。眼科用手術器具を嚢切開創から挿入し、それを使用して白内障水晶体を破砕して水晶体嚢からのその除去を容易にすることができる。しかし手術器具による分割の間に水晶体の遠位部を望ましくなく上方(すなわち前方)に移動させてしまうことがある。そのような移動は水晶体小帯、水晶体嚢または角膜内皮などの繊細な隣接する眼構造に外傷を生じさせることがある。
従って、白内障水晶体を安全に破砕および除去するための改良された器具および方法が引き続き必要とされている。
本開示の態様によれば眼科用手術器具が提供され、これはハウジングとハウジングに動作可能に結合されたスネアとを備える。ハウジングはハンドル本体とハンドル本体の遠位に延在する中空シャフトとを有する。スネアは収縮構成と拡張構成との間で移動するように構成されたループ状セグメントを含む。拡張構成では、ループ状セグメントは白内障水晶体の直径および形状に近い直径および形状を呈する。ループ状セグメントは収縮構成に向かって移動すると白内障水晶体を切断するように構成されている。ループ状セグメントの大部分は、ループ状セグメントが拡張構成にある場合には中空シャフトの側面に重なる。
態様において、ループ状セグメントの大部分は中空シャフトの遠位端の近位に配置されていてもよい。
態様において、中空シャフトはその側面に側面開口部を画定していてもよい。ループ状セグメントは側面開口部から突出していてもよい。
態様において、ループ状セグメントは、側面開口部の近位に配置された近位部と側面開口部の遠位に配置された遠位部とを含んでいてもよい。
態様において、ループ状セグメントの近位部および遠位部はどちらも、ループ状セグメントが収縮構成にある場合には中空シャフトの遠位端の近位に配置されていてもよい。
態様において、ループ状セグメントの遠位部の大部分は、ループ状セグメントが収縮構成にある場合には中空シャフトの遠位端の近位に配置されていてもよい。
態様において、ループ状セグメントの大部分は、ループ状セグメントの収縮構成と拡張構成との間での移行中ずっと中空シャフトの側面に重なっていてもよい。
態様において、ループ状セグメントは、中空シャフトによって画定された中心長手軸に平行な長さを画定していてもよい。ループ状セグメントの長さの大部分は中空シャフトの側面と横並びの関係にあってもよい。
態様において、スネアはハウジングのレバーに結合されるように構成された第1の端部とハウジングに対して固定された第2の端部とを有するワイヤであってもよい。ループ状セグメントはワイヤの第1の端部と第2の端部との間に形成されていてもよい。
本開示の別の態様では、白内障水晶体を切断するための眼科用手術器具が提供され、これはハウジングと、ハウジングに動作可能に結合されたスネアと、ハウジングに動作可能に結合された一対の対向するアームとを備える。スネアは、収縮構成とループ状セグメントが白内障水晶体の直径に近い直径を呈する拡張構成との間で移動するように構成されたループ状セグメントを含む。ループ状セグメントは収縮構成に向かって移動すると白内障水晶体を切断するように構成されている。一対のアームはスネアのループ状セグメントの両側に配置されている。一対のアームは、折り畳み構成と対のアームがスネアのループ状セグメントに対して外向きに伸長している拡張構成との間を移動するように構成されている。
態様において、スネアのループ状セグメントは第1の平面を画定していてもよく、かつ対のアームは一緒に第1の平面に垂直な第2の平面を画定していてもよい。
態様において、一対のアームは折り畳みおよび拡張構成の両方において第2の平面に配置されていてもよい。
態様において、一対のアームは拡張構成にある場合にはその間に鋭角を画定していてもよい。
態様において、一対のアームは拡張構成に向かって移動する場合に、互いからおよびスネアによって画定された長手軸から離れて外向きに枢動するように構成されていてもよい。
態様において、一対のアームは、一対のアームがハウジング内に配置されている近位位置と対のアームがハウジングの外側に配置されている遠位位置との間でハウジングに対して軸方向に移動可能であってもよい。
態様において、一対のアームは遠位位置に向かって前進すると拡張構成に向かって自動的に移動するように構成されていてもよい。
態様において、一対のアームのそれぞれはヒトの水晶体の前面に一致するように寸法決めされている円弧状の凹部を画定する後面を有していてもよい。
態様において、一対のアームは拡張構成に向かって弾性的に付勢されていてもよい。
態様において、ハウジングはスネアに動作可能に結合された第1のレバーと、一対のアームに動作可能に結合された第2のレバーとを備えていてもよい。第1のレバーの移動によりループ状セグメントを収縮構成と拡張構成との間で移動させてもよく、第2のレバーの移動により一対のアームを折り畳み構成と拡張構成との間で移動させてもよい。
態様において、スネアは、第1のレバーに結合された第1の端部とハウジングに対して固定された第2の端部とを有するワイヤであってもよい。
本開示の例示的な実施形態のさらなる詳細および態様について添付の図を参照しながら以下により詳細に説明する。
本明細書で使用される「平行な」および「垂直な」という用語は、真の平行および真の垂直から約±10°までの実質的に平行および実質的に垂直な相対的構成を含むように理解される。
本開示の実施形態について添付の図面を参照しながら本明細書で説明する。
収縮構成にあるそのスネアを示す、本開示の一実施形態に係る眼科用手術器具の上面図である。 拡張構成にあるスネアおよび開放構成にある一対の安定化要素を示す、図1Aの眼科用手術器具の上面図である。 収縮構成にあるスネアおよび閉鎖構成にある安定化要素を示す、図1Aの眼科用手術器具の側断面図である。 拡張構成にあるスネアおよび開放構成にある安定化要素を示す、図1Aの眼科用手術器具の側断面図である。 収縮構成にあるスネアおよび閉鎖構成にある安定化要素を示す、図1Aの眼科用手術器具の上部断面図である。 拡張構成にあるスネアおよび開放構成にある安定化要素を示す、図1Aの眼科用手術器具の上部断面図である。 収縮構成にあるそのスネアを示す、眼科用手術器具の別の実施形態の側面図である。 拡張構成にある当該スネアを示す、図4Aの眼科用手術器具の側面図である。 収縮構成にあるそのスネアを示す、眼科用手術器具のさらに別の実施形態の側面図である。 拡張構成にある当該スネアを示す、図5Aの眼科用手術器具の側面図である。
本開示の眼科用手術器具の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明するが、いくつかの図のそれぞれにおいて同様の符号は同一もしくは対応する要素を示す。従来通りに、本明細書で使用される「遠位」という用語は使用者から遠い(すなわち眼により近い)本眼科用手術器具のその部分を指し、「近位」という用語は使用者により近い(すなわち眼から遠い)本眼科用手術器具のその部分を指す。
本開示は、水晶体嚢からのその除去前に白内障水晶体組織を破砕するために使用される眼科用手術器具の実施形態を提供する。本眼科用手術器具は、ハンドル部と、水晶体組織を囲んで切断するためのスネアと、スネアの作動中にスネアに対して選択的に外向きに伸長可能な一対の安定化要素とを備える。安定化要素は、スネアによるその分割中に水晶体組織の両側に重なるようにスネアの遠位端または両側から外向きに伸長する任意の好適な構造であればよい。スネアが水晶体組織の周りで収縮されるにつれて、安定化要素は水晶体組織の前方への移動(すなわち上方への移動)に抵抗するが、この移動はそれ以外にスネアの収縮中に水晶体組織に加えられる近位方向への力により生じる場合がある。いくつかの実施形態では、本眼科用手術器具はその遠位に延在するカニューレが安定化要素として機能するように構築されている。開示されている眼科用手術器具の様々な実施形態のこれらおよび他の特徴および利点について以下に説明する。
図1A〜図3Cを参照すると、眼科用手術器具の例示的な実施形態が示されており、一般に100で示されている。眼科用手術器具100は一般に、ハウジング110と、水晶体組織を切断するためのスネア112と、例えば閉鎖すなわち折り畳み構成(図1A、図2A、図3A)から開放すなわち拡張構成(図1B、図2B、図3B)に選択的に拡張する細長いアーム120、122などの一対の安定化要素とを備える。
眼科用手術器具100のハウジング110は、ハンドル本体114とハンドル本体114に摺動可能に結合された第1および第2のレバー116a、116bとを有する。ハンドル本体114は人間工学的であり、かつ細長い構成を有していてもよい。複数の実施形態では、ハンドル本体114は、例えば丸みのある形状、平坦状または矩形状などの任意の好適な形状を呈していてもよい。ハンドル本体114は、眼科用手術器具100を眼構造に隣接して位置決めするのを助けるように寸法決めされたテーパ状遠位端部118を有する。レバー116a、116bはスライダ、ボタンまたはトリガなどとして構成されていてもよい。複数の実施形態では、ハウジング110は、標準的な角膜切開創からの眼科用手術器具100の挿入を容易にするために、例えばハンドル本体114の遠位端部118から遠位に延在する中空シャフト(図示せず)などのカニューレ状部材を備えていてもよい。
眼科用手術器具100のスネア112はハウジング110の第1のレバー116aに動作可能に結合されており、かつ第1の端部112aおよび第2の端部112b(図2Aおよび図2B)を含む。スネア112の第1の端部112aはハウジング110に対して移動可能であるが、スネア112の第2の端部112bはハウジング110に対して固定されている。特にスネア112の第1の端部112aは、第1のレバー116aの移動によりスネア112の第1の端部112aを移動させるように、第1のアクチュエータロッド124を介してハウジングの第1のレバー116aに結合されており、かつスネア112の第2の端部112bはハンドル本体114の遠位端部118内に形成された内側管状構造126(図3Aおよび図3B)に固定されている。スネア112の第2の端部112bは、圧着、溶接、接着、機械的連結または任意の他の好適な構造もしくは方法によってハンドル本体114の内側管状構造126に固定されていてもよいと考えられる。
図2Aおよび図2Bを参照すると、スネア112は、ハウジング110の少なくとも部分的に外側に配置されたループ状セグメント128を有する。スネア112のループ状セグメント128は、第1のレバー116aの作動により、図1A、図2Aおよび図3Aに示されている挿入すなわち収縮構成と、図1B、図2Bおよび図3Bに示されている展開すなわち拡張構成との間で移行可能である。例えば第1のレバー116aの近位への後退によりスネア112の第2の端部112bから離れるようにスネア112の第1の端部112aを近位に移動させ、それによりループ状セグメント128の直径を小さくする。対照的に、第1のレバー116aの遠位への前進により、スネア112の第1の端部112aをスネア112の第2の端部112bに向かって遠位に移動させ、それによりスネア112のループ状セグメント128の直径を大きくする。ループ状セグメント128は、ループ状セグメント128が拡張構成にある場合には水晶体を近接して取り囲むように寸法決めされた予め定められた形状を有する。
複数の実施形態では、スネア112の少なくともループ状セグメント128は、水晶体組織の周りでのループ状セグメント128の収縮中に水晶体組織を切断するように構成された任意の好適な断面構成を有する、金属もしくはポリマーワイヤ、テザー、ストラップまたはベルトなどであってもよい。
スネア112のさらなる特徴およびその動作機構の例示的な説明のために、2014年9月17日に出願された米国特許第9,775,743号を参照することができ、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図1Bおよび図2A〜図3Bを続けて参照すると、眼科用手術器具100の安定化要素すなわちアーム120、122は、スネア112によって画定された長手軸「X」の両側に配置されている。アーム120、122は、閉鎖構成(図1A、図2A、図3A)から開放構成(図1B、図2B、図3B)に移動して水晶体組織をその現在の位置に維持するように構成されているが、典型的にはそれは後で説明するようにその水晶体嚢の中にあるが必ずしもそうとは限らない。複数の実施形態では、アーム120、122は互いに独立して移動するように構成されていてもよい。アーム120、122は直線状であるものとして示されているが、アーム120、122は、例えば翼状、円盤状、板状または多角形状などの任意の好適な形状を呈していてもよいと考えられる。
アーム120、122は、その間に配置された例えばコイルバネ130などの付勢部材によって開放構成に向かって弾性的に付勢されていてもよい。従って、ハウジング110のハンドル本体114または中空シャフト(図示せず)から外にアーム120、122を遠位に移動させると、アーム120、122は互いに対して自動的に外向きに拡張する。アーム120、122はそれぞれ、ハブ132に摺動可能に結合された近位端部120a、122aおよび遠位端部120b、122bを有する。他の実施形態では、枢動可能である代わりに、アーム120、122は折り畳み構成から拡張構成に側方外向きに移動するように構成されていてもよい。
ハブ132は、アーム120、122をハウジング110の第2のレバー116bに結合する。特にハウジング110は、ハブ132と第2のレバー116bとを相互接続する第2のアクチュエータロッド134を有する。第2のレバー116bをハンドル本体114に対して摺動させると、第2のアクチュエータロッド134は摺動運動をハブ132に伝達して、アーム120、122を近位位置と遠位位置との間でハンドル本体114に対してスネア112の長手軸「X」に沿って軸方向に移動させる。近位位置では、アーム120、122はハンドル本体110または中空シャフト(中空シャフトが使用されている場合)の内側管状構造126の中に隠れている。アーム120、122がハウジング110内に配置された状態では、ハンドル本体119(または使用されている場合には中空シャフト)の内側管状構造126はアーム120、122を折り畳み構成に維持し、そこではアーム120、122は互いおよびスネア112の長手軸「X」に対して平行であり、従って縮小プロファイルを呈している。アーム120、122を遠位位置に向かって移動させると、アーム120、122はハウジング110(使用されている場合にはハンドル本体114および/または中空シャフト)から外に遠位に移動し、こうして付勢部材130の外向き方向への付勢によりアーム120、122を拡張構成に向かって移行させることができる。複数の実施形態では、ハウジング110を出ると拡張構成に向かって自動的に移動するのではなく、アーム120、122は駆動機構(図示せず)により手動で拡張させてもよい。
図1Bおよび図3Bに示すように、拡張構成では、アーム120、122はスネア112の両側から外向きに広がってアーム120、122間の角度αを画定する。複数の実施形態では、角度αは約0.1°〜約180°であってもよい。複数の実施形態では、角度αは約10°〜約90°であってもよい。
アーム120、122は一緒に水平面を画定してその中にあり、スネア112の拡張されたループ状セグメント128はスネア112の長手軸「X」に位置合わせされた垂直面を画定してその中にある。アーム120、122は折り畳み構成と拡張構成との間でのそれらの移動中ずっと水平面のままである。アーム120、122はスネア112の長手軸「X」に対して平行であり、アーム120、122の水平面はスネア112のループ状セグメント128の垂直面に対して垂直である。
複数の実施形態では、アーム120、122は、ハウジング110ならびに水晶体組織に対するアーム120、122の垂直位置を調整するために、ループ状セグメント128の水平面に垂直な方向に軸方向に移動可能であってもよい。例えばハウジング110は、アーム120、122をハウジング110に対して垂直に移動させるためにハブ132に結合された第3のレバー(図示せず)をさらに備えていてもよい。
図2Aおよび図2Bに最も良く示されているように、アーム120、122はそれぞれ後部組織接触面136を有する。アーム120、122の後部組織接触面136は、眼の水晶体の前面に一致するように寸法決めされた円弧状の凹部138をその中に画定していてもよい。従ってアーム120、122を水晶体の上に展開させると、アーム120、122のそれぞれの後部組織接触面136は水晶体の前面をカップのように囲み、それによりアーム120、122と水晶体との表面接触を増加させる。後部組織接触面136は眼の中の傷つきやすい構造を保護するのを助けるためにエラストマーなどの柔軟な材料からなるコーティングまたはライナーを有していてもよいと考えられる。
手術では、角膜の縁部に小さい切開創を作成して患者の眼「E」(図3B)の白内障水晶体の前眼房および前面へのアクセスを得る。患者の眼「E」の水晶体嚢の前面を貫通する嚢切開創を作成し、それにより白内障水晶体「L」への外科的アクセスを得る。図2Aおよび図3Aに示すように、眼科用手術器具100のアーム120、122がハウジング110内の近位位置に配置され、かつスネア112が挿入構成にある状態でハウジング110の中空シャフトを角膜切開創および嚢切開創から挿入して、スネア112のループ状セグメント128を水晶体「L」の前面に隣接して位置決めする。適所に配置したら、第1のレバー116aを前進させてスネア112の第1の端部112aを遠位に移動させ、それにより図2Bに示すようにループ状セグメント128を挿入構成から展開構成に移行させる。ループ状セグメント128が展開構成にある状態で、スネア112をその長手軸「X」の周りで回転させ(例えば、眼科用手術器具100全体の回転またはスネア112に結合された回転機構(図示せず)による)、ループ状セグメント128を水晶体の周りで円周方向に回転させて水晶体を取り囲み、かつループ状セグメント128によって画定された垂直面が水晶体を二等分するようにループ状セグメント128を位置決めする。
スネア112のループ状セグメント128が上に記載されている選択位置にある状態で、ハウジング110の第2のレバー116bを前進させてアーム120、122を近位位置から遠位位置に移動させてもよい。上述のように、アーム120、122が遠位位置に移動するにつれて、アーム120、122は閉鎖構成から図1Bおよび図3Bに示されている開放構成に自動的に移行する。より具体的には、アーム120、122は水晶体「L」の前面に沿って遠位に移動すると共に互いおよびスネア112の長手軸「X」に対して拡張して、アーム120、122のそれぞれの後部組織接触面136(図2B)を水晶体「L」の前面の側部の上に位置決めする。
アーム120、122が水晶体「L」の前面に重なり、かつそこに接触している状態で、次いで第1のレバー116aを後退させて、ループ状セグメント128を拡張構成から収縮構成に移行させ、水晶体「L」を2つの半球状部分に分割してもよい。水晶体「L」の周りでのループ状セグメント128の収縮中に、ループ状セグメント128は水晶体「L」の遠位極「P」に近位方向および/または前方方向への力を加えてもよい。但し、アーム120、122は水晶体「L」の上の適所にあるので、アーム120、122はスネア112によってそこに近位方向への力が加えられているにも関わらず、水晶体「L」の遠位極「P」が水晶体嚢から外に近位に移動するのを抵抗および/または防止する。
眼科用手術器具100による水晶体「L」の1回以上の破砕後に、次いで例えば超音波吸引器などの任意の好適な機構を用いて白内障水晶体「L」の破砕された部分を眼「E」から除去してもよい。
いくつかの実施形態では、スネア112および/またはアーム120、122に電動機、空気圧源、油圧源または磁石などにより機械的に動力供給してもよい。眼科用手術器具100はロボット外科手術システムの中に組み込まれていてもよいことも考えられる。
図4Aおよび図4Bを参照すると、上記眼科用手術器具100と同様の眼科用手術器具の別の実施形態200が示されている。本実施形態の眼科用手術器具200と上記眼科用手術器具100との間の類似性により、上記眼科用手術器具100との違いを明らかにするために必要であるとみなされる眼科用手術器具200の要素についてのみ詳細に説明する。
眼科用手術器具200は一般に、ハウジング210と水晶体組織を切断するためのスネア212とを備える。眼科用手術器具200のハウジング210は、ハンドル本体214と、ハンドル本体214から遠位に延在する例えば中空シャフト226などのカニューレ状本体とを有する。中空シャフト226は角膜切開創を通り抜けるように寸法決めされており、かつハンドル本体214と一体形成されているかそこに取り付けられている近位端226aを有する。
眼科用手術器具200のスネア212は、第1の端部212aと第2の端部212bとを含む。スネア212の第1の端部212aは作動機構(図示せず)を介してハウジング210の中空シャフト226に対してその中を移動可能であるが、スネア212の第2の端部212bはハウジング210に対して固定されている。スネア212の第1の端部212aは、例えば手動での作動または任意の好適なモータ作動機構などの任意の好適な作動機構により中空シャフト226内を軸方向に移動可能であってもよいと考えられる。スネア212の第2の端部212bは、圧着、溶接、接着、機械的連結または任意の他の好適な構造もしくは方法によって中空シャフト226の内面に固定されていてもよい。
スネア212は、中空シャフト226の遠位端226bから突出して配置されたループ状セグメント228を有する。スネア212のループ状セグメント228は、図4Aに示されている挿入すなわち収縮構成と図4Bに示されている展開すなわち拡張構成との間でのスネア212の第1の端部212aの軸方向移動により移行可能である。例えばハウジング210のレバー(図示せず)の近位への後退によりスネア212の第1の端部212aをスネア212の第2の端部212bから離れるように近位に移動させ、それによりループ状セグメント228の直径を小さくする。対照的に、レバーの遠位前進によりスネア212の第1の端部212aをスネア212の第2の端部212bに向かって遠位に移動させ、それによりスネア212のループ状セグメント228の直径を大きくする。ループ状セグメント228は、ループ状セグメント228が拡張構成にある場合には水晶体を近接して取り囲むように寸法決めされた予め定められた形状を有する。
スネア212のループ状セグメント228は、ループ状セグメント228の大部分がハウジング210の遠位に配置されているのではなくループ状セグメント228の大部分がハウジング210(例えば中空シャフト226)に重なっているという点で図1A〜図3Bの眼科用手術器具100のスネア112のループ状セグメント128とは異なる。ループ状セグメント228は、予め定められた曲率を有する近位部228aと予め定められた曲率を有する遠位部228bとを有する。ループ状セグメント228の遠位部228bは中空シャフト226の遠位端226の遠位に配置されており、ループ状セグメント228の近位部228aは中空シャフト226の下であって中空シャフト226の遠位端226bの近位に配置されている。
ループ状セグメント228は、スネア212の第2の端部212bから延在している予め屈曲された部分228cをさらに含む。予め屈曲された部分228cはハウジング210の遠位であって外側に配置されており、かつループ状セグメント228の近位部228aをハウジング210の中空シャフト226の遠位端226の近位であって下に位置決めするためにループ状セグメント228の近位部228aおよび遠位部228bに対してより小さい曲率半径を有する。ループ状セグメント228の近位部228a、遠位部228bおよび予め屈曲された部分228cは同じ材料または異なる材料から作られていてもよい。例えば、ループ状セグメント228の収縮構成と拡張構成との間での移行中ずっとループ状セグメント228の大部分が中空シャフト226に重なるのを保証するために、予め屈曲された部分228cはループ状セグメント228の近位部228aおよび遠位部228bよりも柔軟でない材料から作られていてもよい。
ループ状セグメント228は、中空シャフト226によって画定された中心長手軸「A」に平行な長さ「L」を画定している。ループ状セグメント228の近位部228aはループ状セグメント228の全長「L」のおよそ1/2以上である長さ「L1」を有し、かつループ状セグメント228の遠位部228bは、ループ状セグメント228の全長の1/2未満である長さ「L2」を有する。複数の実施形態では、ループ状セグメント228の近位部228aの長さ「L1」はループ状セグメント228の全長「L」のおよそ3/4であり、かつループ状セグメント228の遠位部228bは、ループ状セグメント228の全長「L」のおよそ1/4である長さ「L2」を有する。このように眼科用手術器具200の使用中にループ状セグメント228の大部分はハウジング210(例えば中空シャフト226)に重なるため、ハウジング210は水晶体組織の破砕中にその上に静止してループ状セグメント228の収縮中にその上方への移動を防止するように構成されている。
ループ状セグメント228は、ループ状セグメント228がその予め定められた拡張構成に移動するのを可能にするために、例えばニッケル−チタン合金などの形状記憶材料から作られている。形状記憶プラスチックなどの他の形状記憶材料も考えられる。他の実施形態では、ループ状セグメント228は限定されるものではないが、ステンレス鋼、チタン、シリコーン、ポリイミド、ポリエーテルブロックアミド、ナイロン、ポリカーボネートまたはそれらの組み合わせなどの任意の好適な生体適合性材料から作られていてもよい。
手術では、角膜の縁部に小さい切開創を作成して患者の眼の白内障水晶体の前眼房および前面へのアクセスを得る。患者の眼の水晶体嚢の前面を貫通する嚢切開創を作成し、白内障水晶体への外科的アクセスを得る。図4Aに示すように眼科用手術器具200のスネア212が挿入構成にある状態でハウジング210の中空シャフト226を角膜切開創および嚢切開創から挿入して、中空シャフト226の遠位端部を水晶体の前面と重なる配置に位置決めし、かつスネア212のループ状セグメント228を水晶体の前面に隣接して位置決めする。
ループ状セグメント228を適当な位置に配置したら、スネア212の第1の端部212aを遠位に前進させ、それによりループ状セグメント228を挿入構成から図4Bに示されている展開構成に移行させる。ループ状セグメント228が展開構成にある状態で、スネア212をその長手軸「A」の周りで回転させ(例えば、眼科用手術器具200全体の回転または回転機構(図示せず)による)、ループ状セグメント228を水晶体の周りで円周方向に回転させて水晶体を取り囲み、かつループ状セグメント228によって画定された平面が水晶体を二等分するようにループ状セグメント228を水晶体に対して位置決めする。スネア212を選択位置まで回転させると、中空シャフト226の遠位端部は水晶体の前面およびスネア212のループ状セグメント228の大部分に重なる。
スネア212のループ状セグメント228が水晶体の周りに配置され、かつ中空シャフト226の遠位端部が水晶体の前面に重なり、かつそこに接触している状態で、ループ状セグメント228を拡張構成から収縮構成に移行させ、水晶体を2つの半球状部分に分割する。水晶体の周りでのループ状セグメント228の収縮中に、ループ状セグメント228は近位方向および/または前方方向への力を水晶体の遠位極に加えてもよい。但し、中空シャフト226の遠位端部は水晶体の上の適所にあるので、中空シャフト226は閉鎖するスネア212によってそこに加えられる近位方向への力にも関わらず、水晶体の遠位極が上昇および/または傾くのを抵抗および/または防止する。
眼科用手術器具200による水晶体の1回以上の破砕後に、次いで白内障水晶体の破砕された部分を例えば超音波吸引器などの任意の好適な機構を用いて眼から除去してもよい。
図5Aおよび図5Bを参照すると、上記眼科用手術器具200と同様の眼科用手術器具の別の実施形態300が示されている。本実施形態の眼科用手術器具300と上記眼科用手術器具200との類似性により、上記眼科用手術器具200との違いを明らかにするために必要であるとみなされる眼科用手術器具300の要素についてのみ詳細に説明する。
眼科用手術器具300は一般に、ハウジング310と水晶体組織を切断するためにハウジング310に動作可能に結合されたスネア312とを備える。眼科用手術器具300のハウジング310はハンドル本体314と、例えばハンドル本体314から遠位に延在する中空シャフト326などのカニューレ状本体とを有する。中空シャフト326は角膜切開創を通り抜けるように寸法決めされており、かつハンドル本体314と一体形成されているかそこに取り付けられている近位端326aと、閉鎖された遠位端326bとを有する。複数の実施形態では、中空シャフト326の遠位端326bは開放していてもよい。中空シャフト326は中心長手軸「B」を画定しており、かつその側面332に側面開口部330を画定している。側面開口部330は中心長手軸「B」から側方に位置がずらされており、中空シャフト326の中心長手軸「A」に垂直な軸「C」をそこを通して画定している。側面開口部330は例えば、円形状、細長い形状または四角形状などの任意の好適な形状であってもよい。
眼科用手術器具300のスネア312は第1の端部312aおよび第2の端部312bを含む。スネア312の第1の端部312aは、上記作動機構と同様の作動機構(図示せず)を介してハウジング310の中空シャフト326に対してその中で移動可能であり、スネア312の第2の端部312bはハウジング310に対して固定されている。スネア312の第2の端部312bは、圧着、溶接、接着、機械的連結または任意の他の好適な構造もしくは方法によって中空シャフト226の内面に固定されていてもよい。他の実施形態では、第1端部312aおよび第2の端部312bはどちらも軸方向に移動可能であってもよい。
スネア312は、中空シャフト226の側面332にある側面開口部330から外に突出しているループ状セグメント328を有する。スネア312のループ状セグメント328は、スネア312の第1の端部312aの軸方向移動により、図5Aに示されている挿入すなわち収縮構成と図5Bに示されている展開すなわち拡張構成との間で移行可能である。例えば、ハウジング310のレバー(図示せず)の近位への後退によりスネア312の第1の端部312aをスネア312の第2の端部312bから離れるように近位に移動させ、それによりループ状セグメント328の直径を小さくする。対照的に、レバーの遠位前進によりスネア312の第1の端部312aをスネア312の第2の端部312bに向かって遠位に移動させ、それによりスネア312のループ状セグメント328の直径を大きくする。ループ状セグメント328は、ループ状セグメント328が拡張構成にある場合には水晶体を近接して取り囲むように寸法決めされた予め定められた形状を有する。複数の実施形態では、スネア312の第1端部312aおよび第2の端部312bはどちらもループ状セグメント328を収縮または拡張させるために移動可能であってもよい。
ループ状セグメント228は、中空シャフト226によって画定された中心長手軸「B」に平行な長さ「L」を画定している。ループ状セグメント328の長さ「L」の大部分は中空シャフト326の側面332と横並びの平行な関係にある。さらに、ループ状セグメント328の大部分(すなわち少なくとも半分)は中空シャフト326の遠位端326bの近位に配置されている。このように眼科用手術器具300の使用中に、中空シャフト326はループ状セグメント328の大部分の上にかぶさっているので、中空シャフト326は水晶体の破砕中に水晶体の上に位置して、ループ状セグメント328がそれらの周りで収縮される際の水晶体の上方への移動を防止する。
ループ状セグメント328は、側面開口部330の近位に配置された近位部328aと、側面開口部330の遠位に配置された遠位部328bとを含む。ループ状セグメント328の近位部328aおよび遠位部328bはどちらも、ループ状セグメント328が図5Aに示されている収縮構成にある場合には中空シャフト326の遠位端326bの近位に配置される。ループ状セグメント328が拡張構成にある場合には、ループ状セグメント328の近位部328aは中空シャフト326の遠位端326bの近位に配置されるが、遠位セグメント328bの大部分、例えば少なくとも約半分は中空シャフト326の遠位端326bの近位に配置される。従ってループ状セグメント328の大部分は、ループ状セグメント328の収縮構成と拡張構成との間での移行中ずっと中空シャフト326の側面332に沿って配置されている。
ループ状セグメント228は、ループ状セグメント228がその予め定められた拡張構成に移動するのを可能にするために、例えばニッケル−チタン合金などの形状記憶材料から作られている。形状記憶プラスチックなどの他の形状記憶材料も考えられる。他の実施形態では、ループ状セグメント228は、限定されるものではないが、ステンレス鋼、チタン、シリコーン、ポリイミド、ポリエーテルブロックアミド、ナイロン、ポリカーボネートまたはそれらの組み合わせなどの任意の好適な生体適合性材料から作られていてもよい。
手術では、角膜の縁部に小さい切開創を作成して患者の眼の白内障水晶体の前眼房および前面へのアクセスを得る。患者の眼の水晶体嚢の前面を貫通する嚢切開創を作成し、白内障水晶体への外科的アクセスを得る。眼科用手術器具300のスネア312が図5Aに示されている収縮構成にある状態でハウジング310の中空シャフト326を角膜切開創および嚢切開創から挿入して、中空シャフト326の遠位端部を水晶体の前面と重なる配置で位置決めし、かつスネア312のループ状セグメント328を水晶体の前面に隣接して位置決めする。
ループ状セグメント328を適当な位置に配置したら、スネア312の第1の端部312aを遠位に前進させ、それによりループ状セグメント328を収縮構成から図5Bに示されている拡張構成に移行させる。ループ状セグメント328が展開構成にある状態で、スネア312をその長手軸「B」の周りで回転させ(例えば、眼科用手術器具300全体の回転または回転機構(図示せず)による)、ループ状セグメント328を水晶体の周りで円周方向に回転させて水晶体を取り囲み、かつループ状セグメント328によって画定された平面が水晶体を二等分するようにループ状セグメント328を水晶体に対して位置決めする。スネア312を選択位置まで回転させると、中空シャフト326の側面開口部330を通して画定された軸「C」は眼の中心を通って垂直に延在し、それにより中空シャフト326は水晶体の前面およびスネア312のループ状セグメント328の大部分に重なる。
スネア312のループ状セグメント328が水晶体の周りに配置され、かつ中空シャフト326が水晶体の前面に重なり、かつそれに接触した状態で、ループ状セグメント328を拡張構成から収縮構成に移行させ、水晶体を2つの半球状部分に分割する。水晶体の周りでのループ状セグメント328の収縮中に、ループ状セグメント328は水晶体の遠位極に近位方向への力を加えてもよい。但し、中空シャフト326が水晶体の上の適所にあるので、中空シャフト326は閉鎖スネア312によってそこに加えられる近位方向への力にも関わらず、水晶体の遠位極が上昇および/または傾くのを抵抗および/または防止する。
眼科用手術器具300による水晶体の1回以上の破砕後に、次いで白内障水晶体の破砕された部分を例えば超音波吸引器などの任意の好適な機構を用いて眼から除去してもよい。
当然のことながら、本明細書に開示されている実施形態に対して様々な修正を行うことができる。従って上記説明は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではなく、単に様々な実施形態の例示として解釈されるべきである。当業者であれば、本明細書に添付されている特許請求の範囲の範囲および趣旨に含まれる他の修正を思いつくであろう。

Claims (20)

  1. 眼科用手術器具であって、
    ハウジングであって、
    ハンドル本体と、
    前記ハンドル本体の遠位に延在する中空シャフトと
    を含む、ハウジングと、
    前記ハウジングに動作可能に結合され、かつ収縮構成と拡張構成との間で移動するように構成されたループ状セグメントを含むスネアであって、前記ループ状セグメントは水晶体の直径および形状に近い直径を呈し、前記ループ状セグメントは前記収縮構成に向かって移動すると前記水晶体を切断するように構成されており、かつ前記ループ状セグメントの大部分は前記ループ状セグメントが前記拡張構成にある場合には前記中空シャフトの側面に重なる、スネアと、
    を備える、眼科用手術器具。
  2. 前記ループ状セグメントの大部分は前記中空シャフトの遠位端の近位に配置されている、請求項1に記載の眼科用手術器具。
  3. 前記中空シャフトはその側面に側面開口部を画定しており、前記ループ状セグメントは前記側面開口部から突出している、請求項1に記載の眼科用手術器具。
  4. 前記ループ状セグメントは、
    前記側面開口部の近位に配置された近位部と、
    前記側面開口部の遠位に配置された遠位部と、
    を含む、請求項3に記載の眼科用手術器具。
  5. 前記ループ状セグメントの近位部および遠位部はどちらも、前記ループ状セグメントが前記収縮構成にある場合には前記中空シャフトの遠位端の近位に配置される、請求項4に記載の眼科用手術器具。
  6. 前記ループ状セグメントの遠位部の大部分は、前記ループ状セグメントが前記収縮構成にある場合には前記中空シャフトの遠位端の近位に配置される、請求項4に記載の眼科用手術器具。
  7. 前記ループ状セグメントの大部分は、前記ループ状セグメントの収縮構成と拡張構成との間の移行中ずっと前記中空シャフトの側面に重なっている、請求項1に記載の眼科用手術器具。
  8. 前記ループ状セグメントは前記中空シャフトによって画定された中心長手軸に平行な長さを画定しており、前記ループ状セグメントの長さの大部分は前記中空シャフトの側面と横並びの関係にある、請求項1に記載の眼科用手術器具。
  9. 前記スネアは前記ハウジングのレバーに結合されるように構成された第1の端部と前記ハウジングに対して固定された第2の端部とを有するワイヤであり、前記ループ状セグメントは前記ワイヤの第1の端部と第2の端部との間に形成されている、請求項1に記載の眼科用手術器具。
  10. 水晶体を切断するための眼科用手術器具であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに動作可能に結合され、かつ収縮構成と拡張構成との間で移動するように構成されたループ状セグメントを含むスネアであって、前記ループ状セグメントは水晶体の直径および形状に近い直径を呈し、前記ループ状セグメントは前記収縮構成に向かって移動すると前記水晶体を切断するように構成されている、スネアと、
    前記ハウジングに動作可能に結合され、かつ前記スネアのループ状セグメントの両側に配置されている一対のアームであって、折り畳み構成と前記一対のアームが前記スネアのループ状セグメントに対して外向きに伸長している拡張構成との間を移動するように構成されている、アームと、
    を備える、眼科用手術器具。
  11. 前記スネアのループ状セグメントは第1の平面を画定しており、かつ前記一対のアームは一緒に前記第1の平面に垂直な第2の平面を画定している、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  12. 前記一対のアームは前記折り畳みおよび拡張構成の両方において前記第2の平面に配置されている、請求項11に記載の眼科用手術器具。
  13. 前記一対のアームは前記拡張構成にある場合にはその間に鋭角を画定している、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  14. 前記一対のアームは前記拡張構成に向かって移動する場合に互いからおよび前記スネアによって画定された長手軸から離れて外向きに枢動するように構成されている、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  15. 前記一対のアームは前記一対のアームが前記ハウジング内に配置されている近位位置と、前記一対のアームが前記ハウジングの外側に配置されている遠位位置との間で前記ハウジングに対して軸方向に移動可能である、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  16. 前記一対のアームは前記遠位位置に向かって前進すると前記拡張構成に向かって自動的に移動するように構成されている、請求項15に記載の眼科用手術器具。
  17. 前記一対のアームはそれぞれヒトの水晶体の前面に一致するように寸法決めされている円弧状の凹部を画定する後面を有する、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  18. 前記一対のアームは前記拡張構成に向かって弾性的に付勢されている、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  19. 前記ハウジングは、
    第1のレバーの移動により前記ループ状セグメントを前記収縮構成と前記拡張構成との間で移動させるように前記スネアに動作可能に結合された第1のレバーと、
    第2のレバーの移動により前記一対のアームを前記折り畳み構成と前記拡張構成との間で移動させるように前記一対のアームに動作可能に結合された第2のレバーと、
    を備える、請求項10に記載の眼科用手術器具。
  20. 前記スネアは前記第1のレバーに結合された第1の端部と前記ハウジングに対して固定された第2の端部とを有するワイヤである、請求項19に記載の眼科用手術器具。
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