JP2021520518A - 構造の特性を決定する方法及びメトロロジ装置 - Google Patents

構造の特性を決定する方法及びメトロロジ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021520518A
JP2021520518A JP2020555180A JP2020555180A JP2021520518A JP 2021520518 A JP2021520518 A JP 2021520518A JP 2020555180 A JP2020555180 A JP 2020555180A JP 2020555180 A JP2020555180 A JP 2020555180A JP 2021520518 A JP2021520518 A JP 2021520518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
sensor
illumination
scattered
interference pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020555180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7080341B2 (ja
Inventor
ブール,ヨハネス フィッツジェラルド デ
ブール,ヨハネス フィッツジェラルド デ
テナー,ヴァスコ,トーマス
ボーフ,アリー,ジェフリー デン
ボーフ,アリー,ジェフリー デン
メッシーニ,クリストス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASML Netherlands BV
Original Assignee
ASML Netherlands BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=61913092&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2021520518(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ASML Netherlands BV filed Critical ASML Netherlands BV
Publication of JP2021520518A publication Critical patent/JP2021520518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7080341B2 publication Critical patent/JP7080341B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
    • G03F7/70625Dimensions, e.g. line width, critical dimension [CD], profile, sidewall angle or edge roughness
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/8806Specially adapted optical and illumination features
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
    • G03F7/70633Overlay, i.e. relative alignment between patterns printed by separate exposures in different layers, or in the same layer in multiple exposures or stitching
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70908Hygiene, e.g. preventing apparatus pollution, mitigating effect of pollution or removing pollutants from apparatus
    • G03F7/70941Stray fields and charges, e.g. stray light, scattered light, flare, transmission loss

Landscapes

  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

構造の特性を決定するための方法及び装置が開示される。ある配置では、構造が、第1の照明放射線を用いて照明されることにより、第1の散乱放射線が生成される。センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって、第1の干渉パターンが形成される。また、構造は、異なる方向から第2の照明放射線を用いて照明される。第2の基準放射線を用いて、第2の干渉パターンが形成される。第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性が決定される。センサ上への第1の基準放射線及び第2の基準放射線の方位角は、異なる。【選択図】 図3

Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、参照によって全体として本明細書に組み込まれている2018年4月9日に出願された欧州特許出願公開第18166312.1号の優先権を主張するものである。
[0002] 本発明は、基板上に製造された構造の特性を決定することに関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に施すように構築された機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。リソグラフィ装置は、例えば、パターニングデバイス(例えば、マスク)にあるパターン(「デザインレイアウト」又は「デザイン」と呼ばれることも多い)を、基板(例えば、ウェーハ)上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層に投影し得る。
[0004] リソグラフィ装置は、基板にパターンを投影するために電磁放射を使用し得る。この放射の波長により、基板上に形成できるフィーチャの最小サイズが決まる。現在使用されている典型的な波長は、365nm(i線)、248nm、193nm及び13.5nmである。波長が4〜100nmの範囲、例えば6.7nm又は13.5nmである極端紫外線(EUV)の放射を使用するリソグラフィ装置であれば、例えば、波長が193nmである放射を使用するリソグラフィ装置よりも小さいフィーチャを基板上に形成することが可能である。
[0005] リソグラフィ装置の古典的な解像限界より小さい寸法を有するフィーチャをプロセスするために、低kリソグラフィが用いられ得る。そのようなプロセスでは、解像度の式は、CD=k×λ/NAで表され得、ここで、λは、使用される放射線の波長であり、NAは、リソグラフィ装置の投影光学系の開口数であり、CDは、「クリティカルディメンジョン」であり(一般には印刷される最小フィーチャサイズであるが、この場合にはハーフピッチ)、kは、経験的な解像度ファクタである。一般に、kが小さいほど、特定の電気的な機能性及び性能を達成するために回路設計者が計画した形状及び寸法に似せたパターンを基板上に複写することが困難になる。このような困難を克服するために、高度な微調整ステップがリソグラフィ投影装置及び/又はデザインレイアウトに適用され得る。そのようなステップとして、例えば、NAの最適化、照明方式のカスタマイズ、位相シフトパターニング装置の使用、デザインレイアウトの様々な最適化、例えば、デザインレイアウトにおける光近接効果補正(OPC)又は他の一般的に「解像度向上技術」(RET)と定義される方法があるが、これらに限定されない。代わりに、低kでのパターン複写を改善するために、リソグラフィ装置の安定性を管理する厳格管理ループが用いられ得る。
[0006] 製造プロセス中に、製造された構造を検査し、及び/又は製造された構造の特性を測定する必要性がある。適切な検査装置及びメトロロジ装置が、当該分野で知られている。知られているメトロロジ装置の1つは、スキャトロメータ(例えば、暗視野スキャトロメータ)である。
[0007] 米国特許出願公開第2016/0161864A1号、米国特許出願公開第2010/0328655A1号、及び米国特許出願公開第2006/0066855A1号は、フォトリソグラフィ装置の実施形態及びスキャトロメータの実施形態を説明している。これらの引用文献は、本明細書において援用される。
[0008] 基板上の構造の特性を検査及び/又は測定するための改良メトロロジ装置のニーズがある。
[0009] 本発明のある局面によれば、基板上に製造された構造の特性を決定する方法であって、第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出することと、構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出することと、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定することと、を含み、センサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造の基準座標系内で、センサ上への第2の基準放射線の方位角とは異なる、方法が提供される。
[00010] 本発明者らは、第1の基準放射線の方位角及び第2の基準放射線の方位角を互いに異ならせることにより、構造に由来しない第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差に対する寄与を減少させることができることを発見した。
[00011] 一実施形態では、センサ上への第1の基準放射線の方位角と、センサ上への第2の基準放射線の方位角との差が、180±30度である。
[00012] このように方位角の差が180度に近くなるように選択することは、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差に対する望ましくない寄与を減少させるために特に効果的である。
[00013] 一実施形態では、第1の照明放射線及び第1の基準放射線を生成するために放射ビームが分割され、並びに放射ビームが分割される点とセンサとの間の光路長が、第1の照明放射線及び第1の基準放射線のそれぞれに関して等しくなるように設定される。
[00014] このように光路長が等しくなるように設定することにより、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差に対する望ましくない寄与(例えば、構造に由来しない寄与)がさらに減少する。
[00015] 一実施形態では、センサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造上への第1の照明放射線の方位角に対して斜めである。
[00016] この差を斜角にすることにより、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの望ましくない変動を減少させる自由が提供される。位置に応じたコントラストの変動を減少させることにより、第1の干渉パターンにおける有用なフィーチャ(例えば、フリンジ)の形成が促進される。
[00017] 一実施形態では、本方法は、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために、構造上への第1の照明放射線の方向に対する、センサ上への第1の基準放射線の方向を調節することを含む。
[00018] この調節を行うことにより、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの望ましくない変動を減少させることができる。
[00019] 一実施形態では、本方法は、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分を構造からセンサへとガイドするために使用される光学系の光学特性を調節することをさらに含む。
[00020] この調節を行うことにより、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの望ましくない変動をさらに減少させることができる。
[00021] 代替局面によれば、基板上に製造された構造の特性を決定する方法であって、第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出することと、構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出することと、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定することと、を含み、構造の基準座標系内で、センサ上への第1の基準放射線の方位角が、公称で、センサ上への第2の基準放射線の方位角と同じであり、並びにセンサ上への第1の基準放射線の方位角と、構造上への第1の照明放射線の方位角及び構造上への第2の照明放射線の方位角のそれぞれとの差が、90±30度である、方法が提供される。
[00022] 第1の照明放射線、第1の基準放射線、第2の照明放射線、及び第2の基準放射線の相対的方向をこのように配置することにより、少なくとも、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンの面内で第1の基準放射線及び第2の基準放射線の成分に平行する方向における、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの望ましくない差(例えば、構造に由来しない差)が減少する。これは、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンの面内で第1の基準放射線及び第2の基準放射線の成分に平行する方向に関する鏡面対称を有する位置に応じたコントラストの変動によるものである。
[00023] 本発明のある局面によれば、基板上に製造された構造の特性を決定するように構成されたメトロロジ装置であって、第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成するように構成された照明分岐と、センサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出するように構成された検出分岐と、を含み、照明分岐が、構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成するようにさらに構成され、検出分岐が、センサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出するようにさらに構成され、装置が、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定するように構成された処理ユニットをさらに含み、並びにセンサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造の基準座標系内で、センサ上への第2の基準放射線の方位角とは異なる、メトロロジ装置が提供される。
[00024] 本発明のある局面によれば、基板上に製造された構造の特性を決定するように構成されたメトロロジ装置であって、第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成するように構成された照明分岐と、センサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出するように構成された検出分岐と、を含み、照明分岐が、構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成するようにさらに構成され、検出分岐が、センサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出するようにさらに構成され、装置が、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定するように構成された処理ユニットをさらに含み、並びにセンサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造の基準座標系内で、センサ上への第2の基準放射線の方位角とは異なる、メトロロジ装置が提供される。
[00025] 以下では、添付の概略図面を参照して、本発明の実施形態をあくまで例として説明する。
[00025]リソグラフィ装置の概略的概要を示す。 [00025]リソグラフィセルの概略的概要を示す。 [00025]メトロロジ装置の模式表現を示す。 [00025]図3のメトロロジ装置で使用する照明放射線及び基準放射線を提供するための配置の模式表現を示す。 [00025]基準放射線をセンサ上へと誘導する第1の配置を示す。 [00025]基準放射線をセンサ上へと誘導する第2の配置を示す。 [00025]放射線の伝搬方向に言及するための命名規則を示す。 [00025]空間の位置に言及するための命名規則を示す。 [00025]第1の照明放射線、第1の散乱放射線、及び第1の基準放射線を示すk空間表現である。 [00025]第2の照明放射線、第2の散乱放射線、及び第2の基準放射線を示すk空間表現である。 [00025]センサの面内で、第1の基準放射線が、同じ方向にあり、且つ第1の照明放射線に対して垂直である、図9の配置に対する代替配置を示すk空間表現である。 [00025]センサの面内で、第2の基準放射線が、同じ方向にあり、且つ第2の照明放射線に対して垂直である、図10の配置に対する代替配置を示すk空間表現である。 [00025]さらなるメトロロジ装置の模式表現を示す。 [00025]コヒーレントな照明放射線及び基準放射線を提供するための配置の模式表現を示す。
[00026] 本明細書では、「放射」及び「ビーム」という用語は、あらゆるタイプの電磁放射を包含するように使用され、そのような電磁放射には、紫外線(例えば、365、248、193、157又は126nmの波長を有する)並びにEUV(例えば、約5〜100nmの範囲の波長を有する極端紫外線)が含まれる。
[00027] 本明細書で使用される「レチクル」、「マスク」又は「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分に作成されるべきパターンに対応するパターン化された断面を、入射する放射ビームに提供するために使用可能な一般的なパターニングデバイスを意味するものとして広義に解釈され得る。これに関連して「ライトバルブ」という用語も使用される場合がある。古典的なマスク(透過型又は反射型のマスク、バイナリマスク、位相シフトマスク、ハイブリッドマスク等)に加えて、他のそのようなパターニングデバイスの例として、プログラマブルミラーアレイ及びプログラマブルLCDアレイがある。
[00028] 図1は、リソグラフィ装置LAを概略的に示す。リソグラフィ装置LAは、放射ビームB(例えば、UV放射、DUV放射又はEUV放射)を調節するように構成された(イルミネータとも呼ばれる)照明システムILと、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構築されて、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続されたマスク支持部(例えば、マスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構築されて、特定のパラメータに従って基板支持部を正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板支持部(例えば、ウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば、1つ以上のダイを含む)ターゲット部分Cに投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[00029] 稼働中、照明システムILは、放射源SOから(例えば、ビーム送達システムBDを介して)放射ビームを受ける。照明システムILは、放射の誘導、整形及び/又は制御のために様々なタイプの光学コンポーネントを含み得、例えば屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型及び/又は他のタイプの光学コンポーネント又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。イルミネータILは、放射ビームBがパターニングデバイスMAの面において所望の空間強度分布及び角度強度分布をその断面に有するように、放射ビームBを調節するために使用され得る。
[00030] 本明細書で使用される「投影システム」PSという用語は、様々なタイプの投影システムを包含するものとして広義に解釈されたい。そのようなシステムには、使用されている露光放射の必要に応じて及び/又は他の要因(例えば、液浸液の使用又は真空の使用)の必要に応じて、屈折型、反射型、反射屈折型、アナモルフィック型、磁気型、電磁型及び/又は静電光学型のシステム又はこれらの任意の組み合わせが含まれ得る。本明細書で「投影レンズ」という用語が使用されている場合、それらは、全てより一般的な用語である「投影システム」PSと同義であると見なされ得る。
[00031] リソグラフィ装置LAは、投影システムPSと基板Wとの間の空間を埋めるように、基板の少なくとも一部分が、屈折率が比較的高い液体(例えば、水)で覆われ得るタイプであり得、これは、液浸リソグラフィとも呼ばれる。液浸技術の詳細については、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第6952253号に示されている。
[00032] リソグラフィ装置LAは、基板支持物WTが2つ以上あるタイプ(「デュアルステージ」とも呼ばれる)であってもよい。そのような「複数ステージ」マシンでは、それらの基板支持物WTは並行して使用されてよく、及び/又は、それらの基板支持物WTの一方に載っている基板Wが、その基板Wにパターンを露光することに使用されている間に、他方の基板支持物WTに載っている別の基板Wに対して、その別の基板Wのその後の露光の準備の手順が実施されてよい。
[00033] 基板支持物WTに加えて、リソグラフィ装置LAは測定ステージを含んでよい。測定ステージは、センサ及び/又はクリーニング装置を保持するように構成されている。センサは、投影システムPSの特性、又は放射ビームBの特性を測定するように構成されてよい。測定ステージは複数のセンサを保持してよい。クリーニング装置は、リソグラフィ装置の一部、例えば、投影システムPSの一部、又は液浸液を供給するシステムの一部をクリーニングするように構成されてよい。測定ステージは、基板支持物WTが投影システムPSから離れているときに、投影システムPSの下を動いてよい。
[00034] 稼働中は、放射ビームBが、パターニングデバイス(例えば、マスク支持物MT上に保持されたマスクMA)に入射し、パターニングデバイスMA上にあるパターン(設計レイアウト)によってパターニングされる。放射ビームBは、マスクMAを横断した後、投影システムPSを通り抜け、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上にフォーカスさせる。第2のポジショナPW及び位置測定システムIFの支援により、基板支持物WTは正確に動くことが可能であり、例えば、様々なターゲット部分Cが、放射ビームBの経路中のフォーカス及びアライメントされる位置に位置決めされるように正確に動くことが可能である。同様に、パターニングデバイスMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めするために、第1のポジショナPMと、場合によっては別の位置センサ(これは図1に明示されていない)とが使用されてよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2、及び基板アライメントマークP1、P2を使用してアライメントされてよい。基板アライメントマークP1、P2は、図示されたように専用ターゲット部分を占有するが、ターゲット部分間の空間に配置されてよい。基板アライメントマークP1、P2は、ターゲット部分C間に配置される場合には、スクライブラインアライメントマークと呼ばれる。
[00035] 図2に示されるように、リソグラフィ装置LAは、リソグラフィセルLC(リソセル又は(リソ)クラスタと呼ばれることもある)の一部をなし得、リソグラフィセルLCは、基板Wに対して露光前プロセス及び露光後プロセスを実施するための装置も含むことが多い。従来、そのような装置として、レジスト層を堆積させるスピンコータSC、露光したレジストを現像するデベロッパDE、冷却プレートCH及びベークプレートBK(これらは、例えば、基板Wの温度を調節するものであり、それは、例えば、レジスト層中の溶剤を調節するために行われる)がある。基板ハンドラ(即ちロボット)ROが基板Wを入出力ポートI/O1、I/O2からピックアップし、それらの基板Wを様々なプロセス装置間で動かし、それらの基板Wをリソグラフィ装置LAのローディングベイLBまで送達する。リソセル内のデバイスは、まとめてトラックと呼ばれることも多く、典型的にはトラック制御ユニットTCUの管理下にあり、トラック制御ユニットTCU自体は、監視制御システムSCSによって制御され得、監視制御システムSCSは、リソグラフィ装置LAも(例えば、リソグラフィ制御ユニットLACUを介して)制御し得る。
[00036] リソグラフィ装置LAによって露光される基板Wが正確且つ確実に露光されるために、基板を検査して、パターン形成された構造の特性、例えば連続する層間のオーバーレイエラー、線の太さ、クリティカルディメンジョン(CD)等を測定することが望ましい。そのため、検査ツール(図示せず)がリソセルLCに含まれ得る。エラーが検出された場合、例えば、連続する基板の露光又は基板Wに対して実施されるべき他のプロセスステップに対する調節が行われ得、これは、特に同じバッチ又はロットの他の基板Wが引き続き露光又はプロセスされる前に検査が行われる場合に行われ得る。
[00037] 装置は、基板Wの特性を決定するために提供され、特に異なる複数の基板Wの特性がどのようにばらつくか、又は同じ基板Wの異なる複数の層に関連付けられた特性が層ごとにどのようにばらつくかを決定するために提供される。この装置は、測定される特性の性質に応じて、検査装置又はメトロロジ装置と呼ばれ得る。装置がバイナリチェック(例えば、欠陥が存在するか否かを決定すること)を提供する場合、装置は、典型的には(ただし、排他的ではない)検査装置と呼ばれる。装置が(例えば、装置からの出力が、ナノメートルなどの単位を持つ測定値であるように)オーバーレイなどのパラメータの定量的測定を行う場合、装置は、典型的には(ただし、排他的ではない)メトロロジ装置と呼ばれる。検査装置であろうと、メトロロジ装置であろうと、装置は、リソセルLCの一部分であり得るか、又はリソグラフィ装置LAに組み込まれ得るか、又はスタンドアロンデバイスであり得る。装置は、潜像(露光後のレジスト層内の像)に関する特性、又は半潜像(ポストベーク工程PEB後のレジスト層内の像)に関する特性、又は現像されたレジスト像(レジストの露光部分又は非露光部分が除去されている)に関する特性、又は更に(エッチングなどのパターン転写工程後の)エッチングされた像に関する特性を測定し得る。
[00038] 図3は、本開示の実施形態による、基板W上に製造された構造8の特性(例えば、オーバーレイ)を決定するのに適したメトロロジ装置を示す。
[00039] 一実施形態では、メトロロジ装置は、第1の照明放射線21を用いて構造8を照明するように構成された照明分岐を含む。第1の照明放射線21による照明は、第1の散乱放射線31を生成する。メトロロジ装置は、検出分岐を含む。検出分岐は、第1の散乱放射線31の一部分41を構造8からセンサ6へとガイドする光学系2を含む。従って、第1の散乱放射線31の一部分41は、センサ6に到達する第1の散乱放射線31の一部分である。第1の散乱放射線31の他の部分は、センサ6に到達しない。一実施形態では、センサ6に到達する第1の散乱放射線31の一部分41は、第1の散乱放射線31の鏡面反射成分を除外する。これは、第1の照明放射線21の入射極角が、鏡面反射(これは、照明と同じ入射極角で生じる)が光学系2の開口数(NA)の範囲外であることを確実にするのに十分な大きさとなるように配置することによって達成され得る。従って、センサ6は、暗視野測定を行う。一実施形態では、第1の散乱放射線31の一部分41は、少なくとも大部分は(すなわち、半分よりも多く、又は完全に)、構造8から散乱された1つ又は複数の非ゼロ次回折成分(例えば、+1次回折成分のみ、又は+1、+2、+3、若しくはそれよりも高い次数の正の非ゼロ次回折成分の1つ若しくは複数)から成る。
[00040] センサ6は、放射線強度の空間的変動を記録することができる。センサ6は、CCD又はCMOSなどの画素化イメージセンサを含み得る。一実施形態では、センサ6に衝突する放射線をフィルタリングするフィルタが設けられる。一実施形態では、フィルタは、偏光フィルタである。一実施形態では、センサ6は、光学系2の像面(これは、フィールド面とも呼ばれ得る)内に配置される。従って、センサ6は、像面(フィールド面)内の放射線強度の空間的変動を記録する。他の実施形態では、センサ6は、光学系2の瞳面内に、光学系2の瞳面と共役する面内に、又は瞳面と像面との間の面内に配置される。
[00041] 一実施形態では、光学系2は、低NA(NAが0.3未満、任意選択的に0.2未満と定義される)を有する。一実施形態では、光学系2は、平凸レンズを含む。平凸レンズは、アイソプラナティックであり、比較的高い収差を有する。一実施形態では、光学系2は、平非球面レンズ(planoasphere lens)又は双非球面レンズ(bi-asphere lens)を含む。平非球面は、非アイソプラナティックであり、比較的低い収差を有する。一実施形態では、光学系2は、ミラー光学系を含む。一実施形態では、光学系2は、高NAを有する。NAが0.5より大きい、任意選択的に0.65より大きい、任意選択的に0.8より大きいと定義される。
[00042] 一実施形態では、検出分岐はさらに、第1の散乱放射線31の一部分41と同時に、第1の基準放射線51をセンサ6上に誘導する。一実施形態では、第1の基準放射線51は、平面波又は球面波を含む。第1の干渉パターンが、センサ6に到達する第1の散乱放射線31の一部分41及び第1の基準放射線51間の干渉によって形成される。センサ6に到達する第1の散乱放射線31の一部分41は、第1の干渉パターンが形成され、第1の干渉パターンがセンサ6によって検出可能となるように、センサ6において第1の基準放射線51と少なくとも十分にコヒーレントである。第1の干渉パターンは、センサ6によって記録される。
[00043] 後に、構造8が、第2の照明放射線22を用いて照明される。第2の照明放射線22は、構造8の基準座標系内で第1の照明放射線21とは異なる方向から、構造8に入射する。方向の違いは、基板Wを(例えば、180度)回転させることによって光学系2の基準座標系内の照明の方向を変更することにより、又は光学系2の基準座標系内の照明の方向を変更すること及び基板Wを回転させることの組み合わせによって実施され得る。第2の照明放射線22による照明は、第2の散乱放射線32を生成する。光学系2は、第2の散乱放射線32の一部分42を構造8からセンサ6へとガイドする。従って、第2の散乱放射線32の一部分42は、センサ6に到達する第2の散乱放射線32の一部分である。第2の散乱放射線32の他の部分は、センサ6に到達しない。一実施形態では、センサ6に到達する第2の散乱放射線32の一部分42は、第2の散乱放射線32の鏡面反射成分を除外する。従って、センサ6は、暗視野測定を行う。一実施形態では、第2の散乱放射線32の一部分42は、少なくとも大部分は(すなわち、半分よりも多く、又は完全に)、構造8から散乱された1つ又は複数の非ゼロ次回折成分(例えば、−1次回折成分のみ、又は−1、−2、−3、若しくはそれよりも高い次数の負の非ゼロ次回折成分の1つ若しくは複数)から成る。一実施形態では、第2の散乱放射線32の一部分42を構成する1つ又は複数の非ゼロ次回折成分は、第1の散乱放射線31の一部分41の1つ又は複数の非ゼロ次回折成分の1つと符号が逆である。
[00044] 一実施形態では、検出分岐はさらに、第2の散乱放射線32の一部分42と同時に、第2の基準放射線52をセンサ6上に誘導する。一実施形態では、第2の基準放射線52は、平面波又は球面波を含む。第2の干渉パターンが、センサ6に到達する第2の散乱放射線32の一部分42及び第2の基準放射線52間の干渉によって形成される。センサ6に到達する第2の散乱放射線32の一部分42は、第2の干渉パターンが形成され、第2の干渉パターンがセンサ6によって検出可能となるように、センサ6において第2の基準放射線52と少なくとも十分にコヒーレントである。第2の干渉パターンは、センサ6によって記録される。
[00045] 図4は、図3のメトロロジ装置で使用する第1の照明放射線21、第2の照明放射線22、第1の基準放射線51、及び第2の基準放射線52を提供するための例示的配置の模式表現を示す。放射源10は、放射ビームをビームスプリッタ12に提供する。放射源10は、時間的且つ空間的にコヒーレントな、又は時間的且つ空間的に部分的にコヒーレントな、又は時間的にコヒーレント且つ空間的に部分的にインコヒーレントな(ただし、センサ6で干渉が生じるのに十分コヒーレントな)電磁放射の放射ビームを生成する。一実施形態では、放射ビームは、可視波長範囲内の波長を有する。一実施形態では、放射ビームは、赤外線波長範囲内の波長を有する。一実施形態では、放射ビームは、紫外線波長範囲内の波長を有する。一実施形態では、放射ビームは、深紫外線(DUV)波長範囲内の波長を有する。一実施形態では、放射ビームは、赤外線波長範囲とDUV波長範囲との間の範囲内の波長を有する。一実施形態では、放射ビームは、極端紫外線(EUV)波長範囲内の波長を有する。一実施形態では、放射源10は、制御可能な波長で放射線を生成するように構成される。一実施形態では、放射源10は、広帯域スペクトル分布を有する放射線から制御可能な波長の放射線を生成するフィルタリングユニットを含む。
[00046] 放射ビームは、照明放射線及び基準放射線を提供するために、ビームスプリッタ12によって分割される。図示例では、基準放射線を表す、分割された放射ビームの第1の部分は、遅延素子14及び基準光学ユニット16、18を通過する。基準光学ユニット16、18は、基準放射線(例えば、第1の基準放射線51又は第2の基準放射線52)をセンサ6上に誘導する。幾つかの実施形態では、基準光学ユニット16、18は、放射線をセンサ6上に誘導する前に、第1の基準放射線51及び第2の基準放射線52を受け取り、従って、受け取りユニットと呼ばれ得る。照明放射線を表す、分割された放射ビームの第2の部分は、照明光学ユニット20を通過する。照明光学ユニット20は、照明放射線(例えば、第1の照明放射線21又は第2の照明放射線22)を構造8上に誘導する。放射ビームがビームスプリッタ12によって分割される点15とセンサ6との間の光路長は、遅延素子14によって調節され得る。遅延素子14は、例えば、遅延素子14を通過する放射線の経路長を制御可能に増加させることによって、位相遅延を導入する任意の適切な配置を含み得る。遅延素子14は、例えばミラー210及び218に関与する、図12を参照して下記で説明する原理に基づいて実施され得る。この例では、遅延素子14は、ビームスプリッタ12と基準光学ユニット16、18との間の光路に設けられるが、遅延素子14は、代替的又は追加的に、ビームスプリッタ12と照明光学ユニット20との間の光路に設けることも可能である。下記でさらに詳細に説明するように、幾つかの実施形態では、経路差は、ビームスプリッタ12とセンサ6との間の2つの光路(すなわち、構造8を介した、及び構造8を介さない)のそれぞれにとって等しくなるように設定される。この条件は、位相素子14を調整することによって、及び/又はビームスプリッタ12とセンサ6との間の光学素子の正確なアライメントによって満たされ得る。
[00047] 第1の照明放射線21及び第2の照明放射線22を共に提供する放射源10及び光学ユニット20の組み合わせは、メトロロジ装置の照明分岐と呼ばれ得る。構造8の下流のコンポーネント(散乱放射線をセンサ6にガイドするための光学系2を含む)、及び第1の基準ビーム51及び第2の基準ビーム52をセンサ6にガイドするコンポーネント(上記の例では、ビームスプリッタ12、遅延素子14、及び基準ビーム光学ユニット16、18を含む)は、メトロロジ装置の検出分岐と呼ばれ得る。
[00048] 基準光学ユニット16、18を実施するための配置の2つの例は、それぞれ図5及び図6に示される。図5では、基準光学ユニット16は、第1の散乱放射線31の一部分41及び第2の散乱放射線32の一部分42(これらは共にビームスプリッタを透過する)の光路に配置されたビームスプリッタを用いて、第1の基準放射線51及び第2の基準放射線52を再誘導する。図6では、基準光学ユニット18は、第1の散乱放射線31の一部分41及び第2の散乱放射線32の一部分42の光路の外に配置された反射素子を用いて、第1の基準放射線51及び第2の基準放射線52を再誘導する。
[00049] 構造8の特性は、メトロロジ装置の処理ユニット70によって決定される。処理ユニット70は、センサ6によって記録された第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用することにより、構造8の特性を決定する。一実施形態では、処理ユニット70は、センサ6に結合されることにより、センサ6によって記録された第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンに関する情報を含む信号を受け取る。一実施形態では、処理ユニット70は、光学系2の収差を補正する。一実施形態では、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンの測定は、時間的に連続して(順次)、異なる複数の波長の放射線を用いて行われ、処理ユニット70は、時間的に連続した(順次の)複数の波長での測定を用いて、基板W上の構造8の特性を決定するように構成される。
[00050] 一実施形態では、処理ユニット70は、第1の干渉パターンを使用して、第1の散乱放射線31と関連付けられたセンサ6における複素放射フィールド(ここで「複素」とは、振幅情報及び位相情報の両方が存在することを意味する)を計算する。同様に、処理ユニット70は、第2の干渉パターンを使用して、第2の散乱放射線32と関連付けられたセンサ6における複素放射フィールドを計算する。物体から散乱された放射線と干渉する基準放射線によって形成された干渉パターンを用いた複素放射フィールドの上記の計算は、一般論として、ホログラフィから知られている。メトロロジのためのリソグラフィの文脈におけるこのような計算を行う方法に関するさらなる詳細は、例えば、本明細書によって援用される米国特許出願公開第2016/0061750A1号に見つけることができる。
[00051] 光学系2の特性が分かれば、計算された各複素フィールドを数学的に逆伝搬させることにより、構造8における第1の散乱放射線31及び第2の散乱放射線32の対応する複素フィールドを取得することが可能である。
[00052] 位相情報及び振幅情報が共に利用可能ではない代替モードと比較して、複素フィールドの知識を有することは、基板W上の構造8の特性を決定するための追加情報を提供する。例えば、2018年2月27日に出願された欧州特許出願公開第18158745.2号では、どのように散乱放射線の位相情報を使用して、基板上の異なる複数の層の構造間のオーバーレイエラーを決定することができるかが開示されている(決定される構造の特性の一例)。欧州特許出願公開第18158745.2号は、本明細書によって援用される。
[00053] 一実施形態では、構造の特性は、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを比較することによって決定される。一実施形態では、構造の特性は、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差に基づいて決定される。第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差は、例えば、構造8における非対称性に関する情報を含み得る。構造8における非対称性に関する情報を取得することは、オーバーレイに関する情報を提供し得る。一実施形態では、2018年2月27日に出願された欧州特許出願公開第18158745.2号に記載されるように、計算された複素フィールドから取得された位相情報を使用して、オーバーレイ情報が取得される。オーバーレイは、異なる複数の時点で形成された、異なる複数のプロセスを使用して形成された、及び/又は異なる複数の層に形成されたパターンなどの構造8における異なる複数のパターン間の望ましくないミスアライメントを表す。他の実施形態では、決定される構造8の特性は、構造8を製造するためのリソグラフィプロセスで使用される放射線のフォーカスエラーを示すエラーを含み得る。さらに他の実施形態では、決定される構造8の特性は、構造8を製造するためのリソグラフィプロセスで使用される放射線の放射ドーズエラーを示すエラーを含み得る。
[00054] 構造8に由来しない第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差に対する寄与を最小限に抑えることが重要である。発明者らは、構造8の基準座標系内で、センサ6上への第2の基準放射線52の方位角とは(任意選択的に、180±30度)異なるようにセンサ6上への第1の基準放射線51の方位角を制御することによって、これらの望ましくない寄与を減少させることができることを発見した。従って、幾つかの実施形態では、センサ6上への第1の基準放射線51の方位角は、構造8の基準座標系内で、センサ6上への第2の基準放射線52の方位角とは(任意選択的に、180±30度)異なるように配置される。構造8の基準座標系は、基板Wが第1の照明放射線21を用いた照明と、第2の照明放射線22を用いた照明との間で回転される場合に、センサ6に対して回転し得る。幾つかの実施形態では、第1の照明放射線の方位角と、第2の照明放射線の方位角との差は、公称で180度、例えば180±5度、任意選択的に180±2度、任意選択的に180±1度、又は任意選択的に工学的公差内で可能な限り180度に近い。
[00055] 図3を再び参照して、ここで、基礎となる機構のさらなる説明をサポートするための定義及び用語を紹介する。簡潔にするために、第1の照明放射線21、第1の散乱放射線31、第1の散乱放射線31の一部分41、及び第1の基準放射線51のみに言及するが、第2の照明放射線22、第2の散乱放射線32、第2の散乱放射線32の一部分42、及び第2の基準放射線52にも分析が等しく適用可能であることが理解されるだろう。
[00056] 第1の照明放射線21は、波長λ及び極角θillを有する。構造8からの第1の照明放射線21の散乱によって生成された第1の散乱放射線31は、構造8がピッチPを有する周期構造(回折格子など)を含む場合に、以下の格子式によって表すことができる。
Figure 2021520518
式中、mは、構造8からの回折次数を表し、θは、m次回折成分から成る第1の散乱放射線31の極角を表す。
[00057] センサ6に入射する第1の散乱放射線21の一部分41は、以下の式によって表すことができる。
Figure 2021520518
式中、Eは、伝搬する放射線の電界成分を表し、Aは、振幅を表し、Lは、第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51を生成するために放射ビームが分割される点15(上記の図4の説明を参照)とセンサ6との間の経路長差を表し、
Figure 2021520518
は、伝搬する放射線の方向を表す単位ベクトルであり、
Figure 2021520518
は、伝搬する放射線のベクトル位置座標である。
[00058] 単位ベクトル
Figure 2021520518
は、以下のように表すことができる。
Figure 2021520518
式中、nxo、nyo、及びnzoは、
Figure 2021520518
のx座標、y座標、及びz座標であり、θは、極角であり、
Figure 2021520518
は、方位角である。
[00059] 対応する式を使用して、以下のように、センサに入射する第1の基準放射線51を表すことができる。
Figure 2021520518
式中、Eは、伝搬する放射線の電界成分を表し、Aは、振幅を表し、
Figure 2021520518
は、伝搬する放射線の方向を表す単位ベクトルであり、
Figure 2021520518
は、伝搬する放射線のベクトル位置座標である。
[00060] 単位ベクトル
Figure 2021520518
は、以下のように表すことができる。
Figure 2021520518
式中、nxr、nyr、及びnzrは、
Figure 2021520518
のx座標、y座標、及びz座標であり、θは、極角であり、
Figure 2021520518
は、方位角である。
[00061] (x,z)面内の平面回折の場合(デカルト座標系の方位については図3の最上部を参照)、
Figure 2021520518
である。焦点距離F及びFを有するレンズを含む、図示した光学系2の場合、以下の式も成り立つ。
Figure 2021520518
[00062] センサ6によって記録された像面内の強度Iは、I=|E+Eによって与えられる。
[00063] 上記で与えられたE及びEに関する式を用いて上記の式を展開することにより、以下が得られる。
Figure 2021520518
[00064] センサ6は、図7に示すように、以下の式を使用して、単位ベクトルを面内(平行)単位ベクトル
Figure 2021520518
及び垂直単位ベクトル
Figure 2021520518
に分割するのに役立つように、(x,y)面内においてのみ強度を検出する。
Figure 2021520518
[00065] 位置ベクトル
Figure 2021520518
は、図8に示すように、z成分
Figure 2021520518
及び面内(x,y)成分
Figure 2021520518
に分解することもできる。
[00066] センサ6によって記録された像面における強度
Figure 2021520518
は、以下のように記述することができる。
Figure 2021520518
[00067] m次回折成分の面内伝搬は、格子ベクトル式によって与えられる(つまり、1D周期格子による円錐回折の場合を含む)。
Figure 2021520518
[00068] 結像から正弦法則
Figure 2021520518
(Mは、光学系2の倍率を表し、図3に示す例の場合、F/Fの比によって与えられる)を使用して、
Figure 2021520518
に関する式を、
Figure 2021520518
と書き換えることができるという結果になる。
[00069] 感度ベクトル
Figure 2021520518

Figure 2021520518
と定義した場合、
Figure 2021520518
に関する式は、以下の式を得るために単純化することができる。
Figure 2021520518
[00070] この式は、(無限コヒーレンス長に等しい)単色光に有効である。準単色光は、中心波長λを中心とした波長範囲を含む。中心波長から離れた小さな波長の逸脱Δλの場合、波長λに関する以下の近似を使用することが可能である。
Figure 2021520518
[00071] この近似を使用して、
Figure 2021520518
に関する式は、以下のように記述することができる。
Figure 2021520518
[00072] ここで、全強度は、−B/2からB/2(Bは、スペクトル内の全ての光を含めるのに十分な大きさである)までの波長範囲にわたり積分することによって得ることができる。
Figure 2021520518
[00073] 対称スペクトル(これは、この文脈では良好な近似であると予想される)に関して、以下のように積分を記述することが可能である。
Figure 2021520518
式中、Cは、位置
Figure 2021520518
における局所的な像コントラストを表すコヒーレンス項である。全帯域幅Bを有する単純な矩形スペクトルを仮定することが、コヒーレンス項Cに関する以下の式をもたらす。
Figure 2021520518
[00074] この積分を評価することが以下をもたらす。
Figure 2021520518
[00075] 構造8の特性(例えば、オーバーレイ、フォーカスエラー由来のエラー、又はドーズエラー由来のエラー)を決定する上記の方法の高い性能のために、コントラスト関数Cが、(第1の散乱放射線31の一部分41及び第1の基準放射線51から形成された)第1の干渉パターン、並びに(第2の散乱放射線32の一部分42及び第2の基準放射線52から形成された)第2の干渉パターンに関して同じであることが望ましい。
[00076] 幾つかの実施形態では、第1の干渉パターンは、センサ6に到達する第1の散乱放射線31の一部分41が+1次回折成分のみを含む(ゼロ次、鏡面反射成分(specular, component)、又は−1次回折成分は含まない)ように、第1の照明放射線21を用いて構造8を照明することによって形成される。追加的に、第2の干渉パターンは、センサ6に到達する第2の散乱放射線32の一部分42が−1次回折成分のみを含む(ゼロ次、鏡面反射成分、又は+1次回折成分は含まない)ように、第2の照明放射線22を用いて構造8を照明することによって形成される。この構成は、例えば、第1の干渉パターンが、極角θill及び方位角
Figure 2021520518
で構造8上へと誘導される第1の照明放射線21を用いて構造8を照明することによって形成され、第2の干渉パターンが、極角−θill及び方位角
Figure 2021520518
ラジアンで構造8上へと誘導される第2の照明放射線22を用いて構造8を照明することによって形成されるように配置することによって実現され得る。従って、構造8の基準座標系内の第1の照明放射線21の方位角と第2の照明放射線22の方位角との差は、公称で180度(若しくはπラジアン)、例えば180±5度、任意選択的に180±2度、任意選択的に180度±1度、又は任意選択的に工学的公差内で可能な限り180度に近い。
[00077] コントラスト関数Cは、この文脈では、2つの条件を満たすことによって、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンに関して同じにすることができる。
[00078] 第1の条件は、Lがゼロに設定されるべきであることである。第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51を生成し、並びに第2の照明放射線22及び第2の基準放射線52を生成するために放射ビームが分割される場合、これは、放射ビームが分割される点15とセンサ6との間の光路長が、第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51のそれぞれに関して、並びに第2の照明放射線22及び第2の基準放射線52のそれぞれに関して等しくなるべきであることを意味する。これらの条件は、例えば、図4を参照して上記で説明したように(例えば、これらの光路の一方若しくは両方において遅延素子14を用いて調整することにより、又は光路長に影響を与える他の光学素子の正確なアライメントにより)達成することができる。
[00079] 第2の条件は、照明方向が逆にされた場合に(すなわち、θillが、−θillになり、
Figure 2021520518
が、
Figure 2021520518
になる)、感度ベクトル項
Figure 2021520518
(これは、
Figure 2021520518
によって与えられる)が符号を逆にしなければならないために生じる。これは、(x,y)面内の第1の基準ビーム51の方向も、(x,y)面内の第2の基準ビーム52の方向に対して逆の符号にならなければならないことを意味する。これは、以下:第1の基準放射線51の極角がθである場合には、第2の基準放射線52の極角が−θとなるべきであること、及び第1の基準放射線51の方位角が
Figure 2021520518
である場合には、第2の基準放射線52の方位角が
Figure 2021520518
ラジアンとなるべきであることを効果的に必要とする第2の条件である。つまり、センサ6上への第1の基準放射線51の方位角と、センサ6上への第2の基準放射線52の方位角との差は、公称で180度、例えば180±5度、任意選択的に180±2度、任意選択的に180度±1度、又は任意選択的に工学的公差内で可能な限り180度に近い。180度から最大で約30度の逸脱まで、性能の大幅な向上が予想されるが、ほとんどの実際の状況では、少ない逸脱が望ましいことが予想される。
[00080] 上記の2つの条件が満たされる場合、第1の干渉パターンのコントラスト関数C及び第2の干渉パターンのコントラスト関数Cは、以下のように等しい。
Figure 2021520518
[00081] 図9及び図10は、上記の2つの条件が満たされた配置のk空間内((k,k)面内)の視覚化を提供する。図9は、第1の干渉パターンを生成するk空間内の位置を示す。図10は、第2の干渉パターンを生成するk空間内の位置を示す。
[00082] 大きな円形領域60は、光学系2の開口数を表す。領域60外の放射線は、光学系2によって捕捉されず、従って、センサ6によって記録される干渉パターンに寄与することはできない。領域60内の放射線は、光学系2によって捕捉され、従って、センサ6によって記録される干渉パターンに寄与することができる。
[00083] 図9では、第1の照明放射線のkベクトルが21と表示されている。第1の照明放射線21は、第1の散乱放射線を生成する。第1の散乱放射線は、鏡面反射成分(不図示)を含む。鏡面反射成分は、領域60から外れ、その結果、第1の干渉パターンへの寄与から除外される。第1の散乱放射線は、+1次回折成分も含む。+1次回折成分は、領域60内に入り、光学系2によってセンサ6へとガイドされる第1の散乱放射線の一部分41に寄与する。第1の散乱放射線の一部分41は、第1の干渉パターンに寄与する。第1の散乱放射線の一部分41のkベクトルは、
Figure 2021520518
と表示され、以下の式によって与えられる。
Figure 2021520518
[00084] 第1の基準放射線は、51と表示される。第1の基準放射線51のkベクトルは、
Figure 2021520518
と表示され、以下の式によって与えられる。
Figure 2021520518
[00085] 第1の基準放射線51の方位角は、
Figure 2021520518
である。
[00086] 図10では、第2の照明放射線のkベクトルが22と表示されている。第2の照明放射線22は、第2の散乱放射線を生成する。第2の散乱放射線は、鏡面反射成分(不図示)を含む。鏡面反射成分は、領域60から外れ、その結果、第2の干渉パターンへの寄与から除外される。第2の散乱放射線は、−1次回折成分も含む。−1次回折成分は、領域60内に入り、光学系2によってセンサ6へとガイドされる第2の散乱放射線の一部分42に寄与する。第2の散乱放射線の一部分42は、第2の干渉パターンに寄与する。第2の散乱放射線の一部分42のkベクトルは、
Figure 2021520518
と表示され、以下の式によって与えられる。
Figure 2021520518
[00087] 第2の基準放射線は、52と表示される。第2の基準放射線のkベクトルは、
Figure 2021520518
と表示され、以下の式によって与えられる。
Figure 2021520518
[00088] 第2の基準放射線52の方位角は、
Figure 2021520518
ラジアンである。(k,k)面内で、図10の配置は、(x−y面内で)第2の照明放射線22に対する第1の照明放射線21の方向の符号の反転、及び第2の基準放射線52に対する第1の基準放射線51の方向の符号の反転がもたらされる、図9の配置の180度回転と見なすことができる。
[00089] 幾つかの実施形態では、図9及び10に示されるように、第1の基準放射線51の方位角は、第1の照明放射線21の方位角に対して斜めである。従って、第1の基準放射線51の方位角と第1の照明放射線21の方位角との差は、90度又は90度の倍数とならない。この差を斜角にすることにより、構造8の特性を決定する方法のロバスト性の向上の自由が提供される。
[00090] 一実施形態では、第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51の相対的方向は、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために調節される。一実施形態では、これは、感度ベクトル
Figure 2021520518
のサイズを減少させるように第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51の相対的方向を調節することによって達成される。感度ベクトル
Figure 2021520518
のサイズを減少させることは、コントラスト関数Cの位置に対する感度を低下させる。コントラスト関数Cの位置に対する感度を低下させることにより、第1の干渉パターンにおける有用なフィーチャ(例えば、フリンジ)の形成が促進される。一実施形態では、第2の干渉パターンの感度ベクトルを減少させるために、第2の照明放射線22及び第2の基準放射線52の相対的方向に対して、対応する調節が行われる。
[00091] 一実施形態では、センサ6に到達する第1の散乱放射線31の一部分41を構造8からセンサ6へとガイドするために使用される光学系2の光学特性は、第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために調節される。一実施形態では、調節される光学特性は、光学系2の倍率M(例えば、図3の例では、F/F)を含む。一実施形態では、位置に応じたコントラストの変動の減少は、感度ベクトル
Figure 2021520518
のサイズを減少させるように光学特性を調節することによって達成される。一実施形態では、光学特性の調節は、位置に応じたコントラストの変動の減少の増大を(例えば、感度ベクトル
Figure 2021520518
の減少により)達成するために、第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51の相対的方向の調節と組み合わせて行われる。第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51の相対的方向の調節と組み合わせて光学特性を調節する利点は、上記の感度ベクトル
Figure 2021520518

Figure 2021520518

の形式から理解することができ、光学系2の倍率M、並びに第1の照明放射線21及び第1の基準放射線51の相対的方向の両方に依存することが分かる。一実施形態では、第2の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動の減少を達成するために、対応する調節が行われる。
[00092] 上記の暗視野ホログラフィのような暗視野ホログラフィ、及び有限の時間的コヒーレンス長を有する照明放射線(非単色光)を用いて、各干渉パターンの形成に関与する光学素子のアライメント要件は、非常に要求が厳しくなり得る。有限の時間的コヒーレンス長は、有用なフィーチャ(例えば、フリンジ)が目に見える視野が限定され得ることを意味し、これは、情報の抽出を困難にする。基準放射線の方向、光学系2のNA、並びに倍率及びソース帯域幅パラメータ範囲の微調整が、センサ6上の十分に広い領域で有用なフィーチャを見るために必要とされ得る。感度ベクトル
Figure 2021520518
を減少させるための上記の技術は、干渉パターンの有用なフィーチャの最適な記録を容易にするための関連パラメータの体系的調整の基礎を提供する。
[00093] 図11及び図12は、図9及び図10を参照して上記で説明した実施形態の変形形態を示す。この変形形態によれば、センサ6上への第1の基準放射線51の方位角が、センサ6上への第2の基準放射線52の方位角とは異なる代わりに、センサ6上への第1の基準放射線51の方位角が、公称で、センサ6上への第2の基準放射線52の方位角と同じ(任意選択的に5度以内、任意選択的に2度以内、任意選択的に1度以内)であり、センサ6上への第1の基準放射線51の方位角と、構造8上への第1の照明放射線21の方位角及び構造8上への第2の照明放射線22の方位角のそれぞれとの差が、構造8の基準座標系内で、90±30度である。一実施形態では、センサ6上への第1の基準放射線51の方位角と、構造8上への第1の照明放射線21の方位角及び構造8上への第2の照明放射線22の方位角のそれぞれとの差は、公称で90度(任意選択的に5度以内、任意選択的に2度以内、任意選択的に1度以内)である。
[00094] 第1の照明放射線21、第1の基準放射線51、第2の照明放射線22、及び第2の基準放射線52の相対的方向をこのように配置することにより、少なくとも、(図11及び図12においてk軸に平行な)第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンの面内で第1の基準放射線51及び第2の基準放射線52の成分に平行する方向における、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの望ましくない差が減少する。これは、k軸に関する鏡面対称を有する位置に応じたコントラストの変動によるものである。(図11の構成を用いて形成された)第1の干渉パターンのコントラスト関数C、及び(図12の構成を用いて形成された)第2の干渉パターンのコントラスト関数Cは、以下の通りである。
Figure 2021520518
式中、
Figure 2021520518
及び
Figure 2021520518
は、それぞれの感度ベクトル項である。感度ベクトル項
Figure 2021520518
及び
Figure 2021520518
は、図11及び図12にプロットされる。図11の構成及び図12の構成間の照明方向の180度の転換は、それぞれの感度ベクトル項のk成分の変化を生じさせるが、kの変化は生じさせないことが分かる。k方向のコントラスト関数は、照明方向の変化によって変化しない。従って、k方向のコントラストは、k軸に沿って鏡映される。例えば構造8の対称特性により、構造8の特性(例えば、オーバーレイ)を決定するためにy方向に沿った変動が主に重要である場合には、k方向における不変のコントラスト関数の達成が、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの望ましくない差(例えば、構造8に由来しない差)の減少又は回避を確実にする。
[00095] これより、図13及び図14を参照して、さらなる実施形態を説明する。
[00096] 基板上に製造された構造の特性を決定するためのメトロロジ装置が開示される。メトロロジ装置は、ホログラフィの原理を使用して、構造によって散乱された放射線の複素放射フィールドを測定する。メトロロジ装置は、放射線を用いて構造を照明する照明分岐を含む。メトロロジ装置は、散乱放射線の一部分を、センサに衝突する放射線を記録するのに適したセンサに向けてガイドする検出分岐を含む。検出分岐は、鏡面反射からの放射線を除外した散乱放射線の一部分を捕捉する光学素子を含む。検出分岐はさらに、構造を照明する放射線に対してコヒーレントな基準放射線を受け取る受け取りユニットを含む。検出分岐は、光学素子によって捕捉された散乱放射線とセンサ上で干渉する基準放射線をセンサへとガイドするように構成される。
[00097] 上記のメトロロジ装置は、ホログラフィック構成であり、センサにおいて、基準放射線及び構造によって散乱された放射線の一部分間の干渉の結果である像が形成される。センサ上に形成された1つ又は複数の像に基づいて、散乱放射線に関する情報を含む複素放射フィールドが決定され得る。放射線をセンサに向けてガイドする光学素子(及び任意選択的なさらなる光学系)は、カメラにおける像形成を低下させる収差を含む。光学素子の特性が分かっている場合は、散乱放射線の測定された複素フィールドを基板上の構造によって散乱された複素フィールドに向けて逆伝搬させることは比較的簡単である。散乱放射線の複素フィールドの知識を有することは、それが基板上の構造の特性を決定するために使用することができるより多くの情報を提供するため有益である。例えば、2018年2月27日に出願された欧州特許出願公開第18158745.2号では、どのように散乱放射線の位相情報を使用して、基板上の異なる複数の層の構造間のオーバーレイエラーを決定することができるかが開示されている。欧州特許出願公開第18158745.2号は、本明細書によって援用される。
[00098] 一実施形態では、光学素子は、照明分岐と共有されない。
[00099] 任意選択的に、センサは、光学素子の瞳面内に、又は瞳面と共役する面内に配置される。任意選択的に、センサは、光学素子のフィールド面内に配置される。任意選択的に、センサは、光学素子の瞳面とフィールド面との間に構成される面内に配置される。
[000100] 一実施形態では、光学素子は、低開口数(NA)を有する。任意選択的に、光学素子のNAは、0.3未満であり、任意選択的に0.2未満である。任意選択的に、光学素子は、平凸レンズである。平凸レンズは、アイソプラナティックであり、比較的高い収差を有する。任意選択的に、光学素子は、平非球面である。平非球面は、非アイソプラナティックであり、比較的低い収差を有する。
[000101] 一実施形態では、光学素子は、高開口数(NA)を有する。任意選択的に、光学素子のNAは、0.5より大きく、任意選択的に0.65より大きく、任意選択的に0.8より大きい。
[000102] 一実施形態では、メトロロジ装置は、受け取った放射ビームを、照明放射線を有する第1のビームと基準放射線の第2のビームとに分割するように構成されたビームスプリッタを有する。任意選択的に、メトロロジ装置は、第1のビームと第2のビームとの位相差を制御するために遅延素子を第1のビーム又は第2のビームの光路に含む。
[000103] 任意選択的に、メトロロジ装置は、時間的且つ空間的にコヒーレントな、又は時間的且つ空間的に部分的にコヒーレントな、又は時間的にコヒーレント且つ空間的に部分的にインコヒーレントな電磁放射のビームを生成するように構成された放射源を含む。この放射ビームは、ビームスプリッタに提供される。
[000104] 任意選択的に、放射線は、可視波長範囲内の波長を有する。任意選択的に、放射線は、赤外線波長範囲内の波長を有する。任意選択的に、放射線は、紫外線波長範囲内の波長を有する。任意選択的に、放射線は、深紫外線(DUV)波長範囲内の波長を有する。任意選択的に、放射線は、極端紫外線(EUV)波長範囲内の波長を有する。
[000105] 任意選択的に、放射源は、制御可能な波長で放射線を生成するように構成される。
[000106] 任意選択的に、放射源は、広帯域スペクトル分布を有する放射線から制御可能な波長の放射線を生成するフィルタリングユニットを含む。
[000107] 任意選択的に、メトロロジ装置は、基板上の構造の特性を決定する処理ユニットを含む。処理ユニットは、センサに衝突する放射線に関する情報を含む信号を受け取るためにセンサに結合される。任意選択的に、処理ユニットは、光学素子の収差を補正するように構成される。任意選択的に、処理ユニットは、光学素子の瞳面内の収差を補正するように構成される。
[000108] 任意選択的に、メトロロジツールは、異なる複数の波長の放射線を用いて異なる複数の測定を行い、処理ユニットは、これらの異なる複数の測定を用いて、基板上の構造を決定するように構成される。
[000109] 図13は、メトロロジ装置100の一実施形態を示す。メトロロジ装置は、衝突する放射線の像を登録するように構成されている画素化イメージセンサでもよいセンサ102を含む。任意選択的に、メトロロジ装置は、センサ102に衝突する放射線をフィルタリングするように構成されたフィルタ104を含む。フィルタ104は、偏光フィルタでもよい。
[000110] 基板上の構造118によって散乱された放射線の非ゼロ回折次数(の少なくとも一部分)の放射線119は、構造118からセンサ102に向けて検出分岐に沿ってガイドされる。一般に、放射線119は、鏡面反射の放射線ではなく、本明細書が非ゼロ回折次数に言及する場合、鏡面反射された放射線を除外した放射線と解釈することもできる。検出分岐はまた、センサ102に向けた放射線119の(部分的)透過を許容し、且つセンサ102に向けて基準放射線126を反射するビームスプリッタ106も含む。検出分岐は、構造118によって散乱された放射線の一部分を捕捉する1つの光学素子120を少なくとも含む。一実施形態では、光学素子120は、散乱放射線の非ゼロ回折次数を捕捉する。光学素子120は、複数の非ゼロ回折次数も捕捉し得る。0次回折次数(図には示されない)は、照明放射線114の入射角に等しい反射角で構造118によって反射される。検出分岐は、さらなる光学素子108を含み得る。光学素子120及びさらなる光学素子108は、レンズ又はミラーなどの屈折素子又は反射素子でもよい。レンズ及びミラーの組み合わせも使用することができる。光学素子120の実施形態は前述している。センサ102は、光学素子の瞳面又は瞳面と共役する面内に配置され得る。別の実施形態では、センサ102は、光学素子120のフィールド面内に配置され得る。
[000111] メトロロジ装置は、基板上の構造118を照明する照明分岐も含む。照明分岐は、例えばグラスファイバ110から照明放射線を受け取る照明放射線受け取りユニット112を含む。照明放射線受け取りユニット112は、構造118に向けて照明放射線114を反射するミラー116に向けて照明放射線114を伝送する。図示した実施形態では、照明放射線は、非ゼロ入射角で構造118に衝突する。別の実施形態では、照明放射線は、非ゼロ入射角で構造118に衝突し、検出分岐の光軸は、構造118が上に存在する基板の法線に対して非ゼロ角を有する。図13の実施形態では、光学素子120は、メトロロジ装置の照明分岐と共有されない。
[000112] メトロロジ装置は、例えば、グラスファイバ122から基準放射線を受け取ることができる基準照明受け取りユニット124も含む。基準放射線126は、素子ビームスプリッタ106に向けて照明放射線126を反射するミラー128に向けて、照明受け取りユニット124によって伝送される。基準放射線は、照明放射線114とコヒーレントである。
[000113] センサ102は、処理ユニット132に結合され得る。センサ102は、センサ102に衝突する放射線の情報を表す信号130を提供する。処理ユニット132の任意選択的タスクは、上述されている。
[000114] 互いに対してコヒーレントな照明放射線及び基準放射線を生成するために、メトロロジ装置は、図14に示すようなビーム分割配置200を含み得る。ソース202は、放射ビーム222を提供し得る。これは、十分な空間的コヒーレンス長を有し、及び十分な時間的コヒーレンスを有するコヒーレント放射線でもよい。一般に、この放射線は、時間的且つ空間的にコヒーレントな、又は時間的且つ空間的に部分的にコヒーレントな、又は時間的にコヒーレント且つ空間的に部分的にインコヒーレントな電磁放射線の1つである。放射ビーム222は、ビームスプリッタ220に向けて提供される。ソース202とビームスプリッタ220との間に、フィルタユニット224が設けられ得る。フィルタユニットは、ビームスプリッタ220に向けた単一波長の放射線又は狭スペクトル領域内のみの放射線の透過を許容する交換可能なフィルタ又は制御可能なフィルタを備え得る。ビームスプリッタから、2つの放射ビームが伝送される。
[000115] 放射ビームの一方は、基準放射線でもよく、放射ビームの他方は、照明放射線でもよい。図14の例では、ビーム204は、図13のグラスファイバ110に結合され得るグラスファイバ208内にユニット206によって結合され得る照明放射線を含む。
[000116] ビームスプリッタ220によって伝送される他方の放射ビームは、三角形断面を有するミラー210に向けて伝送される。図14の例では、この放射ビームは、基準放射線212である。ミラー210の第1の表面は、材料の凹所によって形成されるミラー218に向けて基準放射線を反射する。凹所の断面形状も三角形である。ミラー218は、ミラー210の第2の表面へと僅かに異なる位置で基準放射線を反射し返す。第2の表面は、図13のグラスファイバ122に結合され得るファイバ214内に基準放射線を結合するユニットに向けて基準放射線212を反射する。矢印216によって示される方向に凹状ミラー218を平行移動させることにより、照明ビームと基準ビームとの制御可能な時間遅延(=位相差)が実現され得る。また、他の手段を使用して、例えば、ビームの内外に移動され得る光学くさびなどにより制御可能な時間遅延が導入され得る。
[000117] 図13及び図14の上記の実施形態では、グラスファイバ110、112、208、214は、放射線をビーム分割配置から受け取りユニット112、124へと運ぶために使用される。グラスファイバの使用は、必須ではない。また、放射線を受け取りユニット112、124へと運ぶ又は伝送するために他の手段が使用されてもよい。一実施形態では、ビーム分割配置200は、構造を照明する放射線が基板上の構造118へと直接伝送されるように、及び基準放射線がビームスプリッタ106又はセンサ102へと直接運ばれるように、図13に示される配置と完全に一体化される。
[000118] 図13及び図14の実施形態は、あり得る構成の例であることに留意されたい。当業者は、やはり同じ機能性を有し、且つ本発明の精神の範囲内にある変形形態を思い付くことができる。
[000119] 次の条項において、さらなる実施形態を開示する。
a. 基板上に製造された構造の特性を決定するメトロロジ装置であって、
−放射線を用いて構造を照明する照明分岐と、
−センサに衝突する放射線を記録するのに適したセンサに向けて、散乱放射線の一部分をガイドする検出分岐であって、検出分岐が、鏡面反射からの放射線を除外した散乱放射線の一部分を捕捉する光学素子を含み、検出分岐がさらに、構造を照明する放射線に対してコヒーレントな基準放射線を受け取る受け取りユニットを含み、検出分岐が、光学素子によって捕捉された散乱放射線とセンサ上で干渉する基準放射線をセンサへとガイドするように構成される、検出分岐と、
を含む、メトロロジ装置。
[000120] 次の番号付き条項において、さらなる実施形態を開示する。
1. 基板上に製造された構造の特性を決定する方法であって、
第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出することと、
構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出することと、
第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定することと、
を含み、
センサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造の基準座標系内で、センサ上への第2の基準放射線の方位角とは異なる、方法。
2. センサ上への第1の基準放射線の方位角と、センサ上への第2の基準放射線の方位角との差が、180±30度である、条項1に記載の方法。
3. 構造上への第1の照明放射線の方位角と、構造上への第2の照明放射線の方位角との差が、構造の基準座標系内で、公称で180度である、条項1又は2に記載の方法。
4. 第1の照明放射線及び第1の基準放射線を生成するために放射ビームが分割され、並びに
放射ビームが分割される点とセンサとの間の光路長が、第1の照明放射線及び第1の基準放射線のそれぞれに関して等しくなるように設定される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
5. 第2の照明放射線及び第2の基準放射線を生成するために放射ビームが分割され、並びに
放射ビームが分割される点とセンサとの間の光路長が、第2の照明放射線及び第2の基準放射線のそれぞれに関して等しくなるように設定される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
6. センサに到達する第1の散乱放射線の一部分が、第1の散乱放射線の鏡面反射成分を除外する、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
7. センサに到達する第2の散乱放射線の一部分が、第2の散乱放射線の鏡面反射成分を除外する、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
8. センサに到達する第1の散乱放射線の一部分が、少なくとも大部分は、構造から散乱された1つ又は複数の非ゼロ次回折成分から成る、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
9. センサに到達する第2の散乱放射線の一部分が、少なくとも大部分は、構造から散乱された1つ又は複数の非ゼロ次回折成分から成り、1つ又は複数の非ゼロ次回折成分が、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分の1つ又は複数の非ゼロ次回折成分と符号が逆である、条項8に記載の方法。
10. センサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造上への第1の照明放射線の方位角に対して斜めである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
11. 第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために、構造上への第1の照明放射線の方向に対する、センサ上への第1の基準放射線の方向を調節することをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
12. 第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分を構造からセンサへとガイドするために使用される光学系の光学特性を調節することをさらに含む、条項11に記載の方法。
13. 光学特性が光学系の倍率を含む、条項12に記載の方法。
14. 基板上に製造された構造の特性を決定する方法であって、
第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出することと、
構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出することと、
第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定することと、
を含み、
構造の基準座標系内で、センサ上への第1の基準放射線の方位角が、公称で、センサ上への第2の基準放射線の方位角と同じであり、並びにセンサ上への第1の基準放射線の方位角と、構造上への第1の照明放射線の方位角及び構造上への第2の照明放射線の方位角のそれぞれとの差が、90±30度である、方法。
15. 第1の基準放射線及び第2の基準放射線のそれぞれが、平面波又は球面波である、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
16. センサに到達する第1の散乱放射線の一部分が、センサにおいて、第1の基準放射線と少なくとも部分的にコヒーレントであり、及び
センサに到達する第2の散乱放射線の一部分が、センサにおいて、第2の基準放射線と少なくとも部分的にコヒーレントである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
17. 構造の特性の決定が、第1の干渉パターンと第2の干渉パターンとの差に基づく、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
18. 構造の特性の決定が、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンのそれぞれから複素放射フィールドを計算することと、計算された複素フィールドを使用して、構造の特性を決定することと、を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
19. 構造の特性が、以下:
オーバーレイ、
構造を製造するためのリソグラフィプロセスで使用される放射線のフォーカスエラーを示すエラー、及び
構造を製造するためのリソグラフィプロセスで使用される放射線の放射ドーズエラーを示すエラー、
の1つ又は複数を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。
20. 基板上に製造された構造の特性を決定するように構成されたメトロロジ装置であって、
第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成するように構成された照明分岐と、
センサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出するように構成された検出分岐と、
を含み、
照明分岐が、構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成するようにさらに構成され、
検出分岐が、センサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出するようにさらに構成され、
装置が、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定するように構成された処理ユニットをさらに含み、並びに
センサ上への第1の基準放射線の方位角が、構造の基準座標系内で、センサ上への第2の基準放射線の方位角とは異なる、メトロロジ装置。
21. 基板上に製造された構造の特性を決定するように構成されたメトロロジ装置であって、
第1の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成するように構成された照明分岐と、
センサ上で、センサに到達する第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出するように構成された検出分岐と、
を含み、
照明分岐が、構造の基準座標系内で第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成するようにさらに構成され、
検出分岐が、センサ上で、センサに到達する第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出するようにさらに構成され、
装置が、第1の干渉パターン及び第2の干渉パターンを使用して、構造の特性を決定するように構成された処理ユニットをさらに含み、並びに
構造の基準座標系内で、センサ上への第1の基準放射線の方位角が、公称で、センサ上への第2の基準放射線の方位角と同じであり、並びにセンサ上への第1の基準放射線の方位角と、構造上への第1の照明放射線の方位角及び構造上への第2の照明放射線の方位角のそれぞれとの差が、90±30度である、メトロロジ装置。
[000121] 本明細書では、リソグラフィ装置をICの製造で使用することが具体的に参照されているが、本明細書に記載のリソグラフィ装置は、他の用途を有し得ることが理解されるべきである。可能な他の用途として、一体型光学系、磁区メモリのガイダンスパターン及び検出パターン、平面パネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造がある。
[000122] 本明細書において、リソグラフィ装置の文脈で本発明の実施形態に具体的な言及がなされている場合があるが、本発明の実施形態は、他の装置で用いることができる。本発明の実施形態は、マスク検査装置、メトロロジ装置、又はウェーハ(或いは他の基板)若しくはマスク(或いは他のパターニングデバイス)などの物体の測定若しくは処理を行う任意の装置の一部を成し得る。これらの装置は、一般にリソグラフィツールと呼ばれ得る。このようなリソグラフィツールは、真空条件又は周囲(非真空)条件を用い得る。
[000123] 「メトロロジ装置/ツール/システム」又は「検査装置/ツール/システム」に対する具体的な言及がなされるが、これらの用語は、同じタイプ又は類似のタイプのツール、装置、又はシステムを指し得る。例えば、本発明の一実施形態を含む検査装置又はメトロロジ装置は、基板上又はウェーハ上の構造の特性を決定するために使用され得る。例えば、本発明の一実施形態を含む検査装置又はメトロロジ装置は、基板の欠陥、又は基板上若しくはウェーハ上の構造の欠陥を検出するために使用され得る。このような実施形態では、基板上の構造の関心対象特性は、構造における欠陥、構造のある特定の部分の欠如、又は基板上若しくはウェーハ上の望ましくない構造の存在に関係し得る。
[000124] 本発明の実施形態を光リソグラフィに関連して使用することをここまで具体的に参照してきたが、本発明は、文脈が許す限り、光リソグラフィに限定されず、他の用途で使用され得、例えばインプリントリソグラフィで使用され得ることが理解される。
[000125] ここまで本発明の特定の実施形態について説明してきたが、当然のことながら、本発明は、説明された以外の方法で実施され得る。上述の説明は、限定的ではなく、例示的であるものとする。従って、当業者であれば明らかなように、以下に示される特許請求項の範囲から逸脱しない限り、記載された本発明に対する修正形態がなされ得る。

Claims (15)

  1. 基板上に製造された構造の特性を決定する方法であって、
    第1の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出することと、
    前記構造の基準座標系内で前記第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成すること、並びに前記センサ上で、前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出することと、
    前記第1の干渉パターン及び前記第2の干渉パターンを使用して、前記構造の特性を決定することと、
    を含み、
    前記センサ上への前記第1の基準放射線の方位角が、前記構造の前記基準座標系内で、前記センサ上への前記第2の基準放射線の方位角とは異なる、方法。
  2. 前記センサ上への前記第1の基準放射線の前記方位角と、前記センサ上への前記第2の基準放射線の前記方位角との差が、180±30度である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記構造上への前記第1の照明放射線の方位角と、前記構造上への前記第2の照明放射線の方位角との差が、前記構造の前記基準座標系内で、公称で180度である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. i)前記第1の照明放射線及び前記第1の基準放射線を生成するために放射ビームが分割され、並びに前記放射ビームが分割される点と前記センサとの間の光路長が、前記第1の照明放射線及び前記第1の基準放射線のそれぞれに関して等しくなるように設定されることと、
    ii)前記第2の照明放射線及び前記第2の基準放射線を生成するために放射ビームが分割され、並びに前記放射ビームが分割される点と前記センサとの間の光路長が、前記第2の照明放射線及び前記第2の基準放射線のそれぞれに関して等しくなるように設定されることと、
    の少なくとも一方である、請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
  5. i)前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の前記一部分が、前記第1の散乱放射線の鏡面反射成分を除外することと、
    ii)前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の前記一部分が、前記第2の散乱放射線の鏡面反射成分を除外することと、
    の少なくとも一方である、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. i)前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の前記一部分が、少なくとも大部分は、前記構造から散乱された1つ又は複数の非ゼロ次回折成分から成ることと、
    ii)前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の前記一部分が、少なくとも大部分は、前記構造から散乱された1つ又は複数の非ゼロ次回折成分から成り、前記1つ又は複数の非ゼロ次回折成分が、前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の前記一部分の前記1つ又は複数の非ゼロ次回折成分と符号が逆であることと、
    の少なくとも一方である、請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
  7. 前記センサ上への前記第1の基準放射線の前記方位角が、前記構造上への前記第1の照明放射線の前記方位角に対して斜めである、請求項1〜6の何れか一項に記載の方法。
  8. 前記第1の干渉パターンにおける位置に応じたコントラストの変動を減少させるために、前記構造上への前記第1の照明放射線の前記方向に対する、前記センサ上への前記第1の基準放射線の方向、又は前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の前記一部分を前記構造から前記センサへとガイドするために使用される光学系の例えば倍率などの光学特性を含む、システムを調節することをさらに含む、請求項1〜7の何れか一項に記載の方法。
  9. 基板上に製造された構造の特性を決定する方法であって、
    第1の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成すること、並びにセンサ上で、前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出することと、
    前記構造の基準座標系内で前記第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成すること、並びに前記センサ上で、前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出することと、
    前記第1の干渉パターン及び前記第2の干渉パターンを使用して、前記構造の特性を決定することと、
    を含み、
    前記構造の前記基準座標系内で、前記センサ上への前記第1の基準放射線の方位角が、公称で、前記センサ上への前記第2の基準放射線の方位角と同じであり、並びに前記センサ上への前記第1の基準放射線の前記方位角と、前記構造上への前記第1の照明放射線の方位角及び前記構造上への前記第2の照明放射線の方位角のそれぞれとの差が、90±30度である、方法。
  10. 前記第1の基準放射線及び前記第2の基準放射線のそれぞれが、平面波又は球面波である、請求項1〜9の何れか一項に記載の方法。
  11. i)前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の前記一部分が、前記センサにおいて、前記第1の基準放射線と少なくとも部分的にコヒーレントであることと、
    ii)前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の前記一部分が、前記センサにおいて、前記第2の基準放射線と少なくとも部分的にコヒーレントであることと、
    の少なくとも一方である、請求項1〜10の何れか一項に記載の方法。
  12. 前記構造の特性の決定が、前記第1の干渉パターンと前記第2の干渉パターンとの差に基づく、請求項1〜11の何れか一項に記載の方法。
  13. 前記構造の特性の決定が、前記第1の干渉パターン及び前記第2の干渉パターンのそれぞれから複素放射フィールドを計算することと、前記計算された複素フィールドを使用して、前記構造の特性を決定することと、を含み、例えば、前記構造の特性が、
    オーバーレイ、
    前記構造を製造するためのリソグラフィプロセスで使用される放射線のフォーカスエラーを示すエラー、及び
    前記構造を製造するためのリソグラフィプロセスで使用される放射線の放射ドーズエラーを示すエラー、
    の1つである、請求項1〜12の何れか一項に記載の方法。
  14. 基板上に製造された構造の特性を決定するように構成されたメトロロジ装置であって、
    第1の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成するように構成された照明分岐と、
    センサ上で、前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出するように構成された検出分岐と、
    を含み、
    前記照明分岐が、前記構造の基準座標系内で前記第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成するようにさらに構成され、
    前記検出分岐が、前記センサ上で、前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出するようにさらに構成され、
    前記装置が、前記第1の干渉パターン及び前記第2の干渉パターンを使用して、前記構造の特性を決定するように構成された処理ユニットをさらに含み、並びに
    前記センサ上への前記第1の基準放射線の方位角が、前記構造の前記基準座標系内で、前記センサ上への前記第2の基準放射線の方位角とは異なる、メトロロジ装置。
  15. 基板上に製造された構造の特性を決定するように構成されたメトロロジ装置であって、
    第1の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第1の散乱放射線を生成するように構成された照明分岐と、
    センサ上で、前記センサに到達する前記第1の散乱放射線の一部分及び第1の基準放射線間の干渉によって形成される第1の干渉パターンを検出するように構成された検出分岐と、
    を含み、
    前記照明分岐が、前記構造の基準座標系内で前記第1の照明放射線とは異なる方向から、第2の照明放射線を用いて前記構造を照明することにより、第2の散乱放射線を生成するようにさらに構成され、
    前記検出分岐が、前記センサ上で、前記センサに到達する前記第2の散乱放射線の一部分及び第2の基準放射線間の干渉によって形成される第2の干渉パターンを検出するようにさらに構成され、
    前記装置が、前記第1の干渉パターン及び前記第2の干渉パターンを使用して、前記構造の特性を決定するように構成された処理ユニットをさらに含み、並びに
    前記構造の前記基準座標系内で、前記センサ上への前記第1の基準放射線の方位角が、公称で、前記センサ上への前記第2の基準放射線の方位角と同じであり、並びに前記センサ上への前記第1の基準放射線の前記方位角と、前記構造上への前記第1の照明放射線の方位角及び前記構造上への前記第2の照明放射線の方位角のそれぞれとの差が、90±30度である、メトロロジ装置。
JP2020555180A 2018-04-09 2019-03-19 構造の特性を決定する方法及びメトロロジ装置 Active JP7080341B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18166312.1 2018-04-09
EP18166312 2018-04-09
PCT/EP2019/056776 WO2019197117A1 (en) 2018-04-09 2019-03-19 Method of determining a characteristic of a structure, and metrology apparatus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021520518A true JP2021520518A (ja) 2021-08-19
JP7080341B2 JP7080341B2 (ja) 2022-06-03

Family

ID=61913092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020555180A Active JP7080341B2 (ja) 2018-04-09 2019-03-19 構造の特性を決定する方法及びメトロロジ装置

Country Status (8)

Country Link
US (2) US11119415B2 (ja)
JP (1) JP7080341B2 (ja)
KR (1) KR102523532B1 (ja)
CN (1) CN112204473B (ja)
IL (1) IL277846B1 (ja)
NL (1) NL2021848A (ja)
TW (2) TWI721400B (ja)
WO (1) WO2019197117A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2021848A (en) * 2018-04-09 2018-11-06 Stichting Vu Holographic metrology apparatus.
EP3751342A1 (en) * 2019-06-13 2020-12-16 Stichting VU Metrology method and method for training a data structure for use in metrology
EP3758168A1 (en) 2019-06-25 2020-12-30 ASML Netherlands B.V. Hollow-core photonic crystal fiber based optical component for broadband radiation generation
EP3783439A1 (en) 2019-08-22 2021-02-24 ASML Netherlands B.V. Metrology device and detection apparatus therefor
CN114514474A (zh) * 2019-09-27 2022-05-17 Asml控股股份有限公司 光刻设备、量测系统和具有结构化照射的照射系统
WO2021078690A1 (en) 2019-10-24 2021-04-29 Asml Netherlands B.V. Hollow-core photonic crystal fiber based optical component for broadband radiation generation
EP3819267B1 (en) 2019-11-07 2022-06-29 ASML Netherlands B.V. Method of manufacture of a capillary for a hollow-core photonic crystal fiber
CN114830043A (zh) * 2019-12-17 2022-07-29 Asml荷兰有限公司 暗场数字全息显微镜和相关联的量测方法
EP3839635A1 (en) 2019-12-17 2021-06-23 ASML Netherlands B.V. Dark field digital holographic microscope and associated metrology method
EP3964892A1 (en) 2020-09-02 2022-03-09 Stichting VU Illumination arrangement and associated dark field digital holographic microscope
EP4002015A1 (en) 2020-11-16 2022-05-25 ASML Netherlands B.V. Dark field digital holographic microscope and associated metrology method
EP4063971A1 (en) 2021-03-22 2022-09-28 ASML Netherlands B.V. Digital holographic microscope and associated metrology method
US20240160151A1 (en) 2021-03-22 2024-05-16 Asml Netherlands B.V. Digital holographic microscope and associated metrology method
EP4124909A1 (en) 2021-07-28 2023-02-01 ASML Netherlands B.V. Metrology method and device
WO2022263231A1 (en) 2021-06-18 2022-12-22 Asml Netherlands B.V. Metrology method and device
EP4184426A1 (en) 2021-11-22 2023-05-24 ASML Netherlands B.V. Metrology method and device
WO2023041274A1 (en) 2021-09-14 2023-03-23 Asml Netherlands B.V. Metrology method and device
EP4246232A1 (en) 2022-03-18 2023-09-20 Stichting VU Illumination arrangement for a metrology device and associated method
EP4246231A1 (en) 2022-03-18 2023-09-20 Stichting VU A method for determining a vertical position of a structure on a substrate and associated apparatuses
WO2023174648A1 (en) 2022-03-18 2023-09-21 Stichting Vu Illumination arrangement for a metrology device and associated method
WO2023194036A1 (en) 2022-04-05 2023-10-12 Asml Netherlands B.V. Imaging method and metrology device
EP4296780A1 (en) 2022-06-24 2023-12-27 ASML Netherlands B.V. Imaging method and metrology device
EP4318131A1 (en) 2022-08-01 2024-02-07 ASML Netherlands B.V. Sensor module, illuminator, metrology device and associated metrology method
EP4332678A1 (en) 2022-09-05 2024-03-06 ASML Netherlands B.V. Holographic metrology apparatus and method

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10254146A (ja) * 1997-03-07 1998-09-25 Tokyo Electron Ltd 処理装置
JP2011507264A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 回折ベースのオーバレイメトロロジーツール及びその方法
JP2011060813A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Toshiba Corp 基板処理方法
WO2016030205A1 (en) * 2014-08-28 2016-03-03 Vrije Universiteit Amsterdam Inspection apparatus, inspection method and manufacturing method
US20160231241A1 (en) * 2015-02-06 2016-08-11 Asml Netherlands B.V. Method and Apparatus for Improving Measurement Accuracy

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3977324B2 (ja) 2002-11-12 2007-09-19 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置
US7791727B2 (en) 2004-08-16 2010-09-07 Asml Netherlands B.V. Method and apparatus for angular-resolved spectroscopic lithography characterization
JP4290177B2 (ja) * 2005-06-08 2009-07-01 キヤノン株式会社 モールド、アライメント方法、パターン形成装置、パターン転写装置、及びチップの製造方法
EP2013570A1 (en) 2006-04-28 2009-01-14 Micronic Laser Systems Ab Method and apparatus for recording of images and study of surfaces
US9223227B2 (en) * 2011-02-11 2015-12-29 Asml Netherlands B.V. Inspection apparatus and method, lithographic apparatus, lithographic processing cell and device manufacturing method
US20150085291A1 (en) * 2012-03-29 2015-03-26 Asml Holding N.V. Compact Self-Contained Holographic and Interferometric Apparatus
US9518936B2 (en) * 2012-11-30 2016-12-13 Asml Netherlands B.V. Method and apparatus for determining lithographic quality of a structure
NL2011816A (en) * 2012-11-30 2014-06-04 Asml Netherlands Bv Method of determining dose and focus, inspection apparatus, patterning device, substrate and device manufacturing method.
NL2013210A (en) 2013-08-07 2015-02-10 Asml Netherlands Bv Metrology method and apparatus, lithographic system and device manufacturing method.
US9490182B2 (en) * 2013-12-23 2016-11-08 Kla-Tencor Corporation Measurement of multiple patterning parameters
CN110501769B (zh) * 2014-07-04 2021-11-23 Asml荷兰有限公司 用于光刻设备内的膜和包括这种膜的光刻设备
JP2017122890A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 キヤノン株式会社 デジタルホログラフィを用いた3次元撮像装置および撮像方法
CN109313393A (zh) * 2016-06-09 2019-02-05 Asml荷兰有限公司 计量设备
US10932667B2 (en) 2016-07-01 2021-03-02 Cylite Pty Ltd Apparatus and method for confocal microscopy using dispersed structured illumination
WO2018019496A1 (en) * 2016-07-26 2018-02-01 Asml Netherlands B.V. Level sensor apparatus, method of measuring topographical variation across a substrate, method of measuring variation of a physical parameter related to a lithographic process, and lithographic apparatus
EP3531191A1 (en) 2018-02-27 2019-08-28 Stichting VU Metrology apparatus and method for determining a characteristic of one or more structures on a substrate
NL2021848A (en) * 2018-04-09 2018-11-06 Stichting Vu Holographic metrology apparatus.

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10254146A (ja) * 1997-03-07 1998-09-25 Tokyo Electron Ltd 処理装置
JP2011507264A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 回折ベースのオーバレイメトロロジーツール及びその方法
JP2011060813A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Toshiba Corp 基板処理方法
WO2016030205A1 (en) * 2014-08-28 2016-03-03 Vrije Universiteit Amsterdam Inspection apparatus, inspection method and manufacturing method
US20160231241A1 (en) * 2015-02-06 2016-08-11 Asml Netherlands B.V. Method and Apparatus for Improving Measurement Accuracy

Also Published As

Publication number Publication date
IL277846B1 (en) 2024-04-01
KR20210018212A (ko) 2021-02-17
TW202004356A (zh) 2020-01-16
IL277846A (en) 2020-11-30
CN112204473B (zh) 2023-08-15
US11119415B2 (en) 2021-09-14
US20190310559A1 (en) 2019-10-10
WO2019197117A1 (en) 2019-10-17
TWI767478B (zh) 2022-06-11
JP7080341B2 (ja) 2022-06-03
CN112204473A (zh) 2021-01-08
NL2021848A (en) 2018-11-06
KR102523532B1 (ko) 2023-04-19
TWI721400B (zh) 2021-03-11
TW202125121A (zh) 2021-07-01
US20210349403A1 (en) 2021-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7080341B2 (ja) 構造の特性を決定する方法及びメトロロジ装置
US8553218B2 (en) Calibration method and apparatus
US20230044632A1 (en) Dark field digital holographic microscope and associated metrology method
TWI804440B (zh) 度量衡裝置及判定受關注特性的方法
JP6975324B2 (ja) 構造を測定するメトロロジ装置、リソグラフィシステム、及び方法
US11549806B2 (en) Metrology apparatus
KR20120080198A (ko) 기판 상에서 대상물의 대략적인 구조를 결정하기 위한 방법, 검사 장치 및 기판
TWI686587B (zh) 度量衡裝置、微影系統及量測結構之方法
KR20120023080A (ko) 오버레이 오차를 결정하는 방법 및 디바이스 제조 방법
TW201011252A (en) A method of measuring overlay error and a device manufacturing method
EP3964892A1 (en) Illumination arrangement and associated dark field digital holographic microscope
JP5283372B2 (ja) スキャトロメータの収差を測定する方法
US11675276B2 (en) Metrology apparatus and photonic crystal fiber
JP6945010B2 (ja) ターゲットを測定する方法、メトロロジ装置、リソグラフィセル及びターゲット
EP3839635A1 (en) Dark field digital holographic microscope and associated metrology method
TWI792653B (zh) 暗場數位全像顯微鏡及相關度量衡方法
EP4332678A1 (en) Holographic metrology apparatus and method
EP4160314A1 (en) Method for measuring at least one target on a substrate
EP3620857A1 (en) Metrology apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211021

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20211224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20211224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20220407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7080341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150