JP2021520466A - 作動ソレノイドバルブを有するロストモーション排気ロッカーエンジンブレーキシステム及び動作方法 - Google Patents

作動ソレノイドバルブを有するロストモーション排気ロッカーエンジンブレーキシステム及び動作方法 Download PDF

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Abstract

内燃エンジンの圧縮開放エンジンブレーキ動作を効果的に行うための圧縮開放エンジンブレーキシステム。圧縮開放システムは、排気ロッカーアームを含むロストモーション排気ロッカーアセンブリと、作動ピストン及び作動キャビティを含む作動装置と、リセットチェックバルブ及びスライダピストンを含むリセット装置とを有する。排気ロッカーアーム内の油圧流体は、リセットチェックバルブが閉位置にあるとき作動キャビティ内にロックされ、そしてリセットチェックバルブが開位置にあるときリセットチェックバルブを通って流れる。スライダピストンの伸張位置においてリセットチェックバルブが自由に閉位置へと移動し、そしてスライダピストンの後退位置においてリセットチェックバルブがその開位置へとスライダピストンにより移動させられるように、スライダピストンがリセットチェックバルブと関係付けられている。

Description

本出願は、Taylorらにより2018年4月4日に出願された米国暫定特許出願第62/652,424号、およびMeneelyらにより2018年4月4日に出願された米国暫定特許出願第62/652,425号の利益を主張し、これらの両方は、その全体が参照により本明細書に組み込まれ、優先権が主張される。
本発明は、一般的に圧縮開放エンジンブレーキシステムに関し、さらに特定すると、リセット機構を含むロストモーション排気ロッカーアセンブリと、二段式油圧ソレノイドブレーキシステム作動バルブとを有する圧縮開放エンジンブレーキシステム及び方法に関する。
ディーゼルエンジン用の圧縮開放エンジンブレーキシステム(又はリターダー)は、1960年代初頭に始まり北米において設計され開発された。リターディング性能を向上させたり、コストを低減したり、エンジン負荷を減らしたりと、様々な変更が実装されてきた。
従来、圧縮開放エンジンブレーキは、車両をリターディングさせることを目的として、動力を発生するディーゼルエンジンを、動力を吸収するエアコンプレッサへと変更する。ホイールにより駆動されるエンジンは、圧縮ストロークでそのシリンダ内のエアを圧縮する。この圧縮エアは、その後、圧縮ストロークの上死点(TDC)の近傍で排気マニホールド内へ開放される。圧縮開放イベントは、シリンダ圧力を形成できるようにストローク中、十分に遅く生じるが、次の膨張ストロークで圧力を大きく低減又は排除するためにストローク中、十分に早く生じる。圧縮ストローク中に失われたシリンダ圧力のために、エンジンピストンが膨張ストロークを通して移動するとエンジンピストンに対して押す戻り力、すなわちリバウンド効果が、最小化されるか又は排除される。この正味の効果は、エンジンの回転を維持するためにホイールから必要とされる駆動力における増加であり、したがって車両のリターディングが増加することになる。
シリンダ圧を開放するために上死点(TDC)の近傍で(1または複数の)排気バルブを開くことは、多数の異なる手法により実現されてきた。最も一般的な方法の幾つかは、隣接するシリンダからの給気又は排気カムの動き、又は、同じシリンダからの燃料噴射の動きを油圧的に伝達して、圧縮ストロークのTDC近傍で(1または複数の)排気バルブが開くようにタイミングをとる方法を提供するアドオンハウジングである。他の圧縮開放エンジンブレーキシステムは、専用のカムローブとロッカーアーム(又はレバー)を利用して、圧縮ストロークのTDC近傍での(1または複数の)排気バルブの開度を最適化する。
別のタイプの圧縮開放エンジンブレーキシステムは、エンジンブレーキの動きを一体化するために従来の排気カムローブの改造を提供する。このシステムは、通常のエンジン動作の下では通常よりも大きいバルブラッシュを介して排気バルブに対して隠されているか又は「失われている」排気カムローブに対して、追加の小さいリフトプロフィールを加える。エンジンブレーキが稼動しているとき、ラッシュが除去され、(1または複数の)排気バルブが圧縮ストロークのTDC近傍で開かれるような動きが「見出される」。このように、この種の圧縮開放エンジンブレーキは、「ロストモーション」と称されている。ロストモーション圧縮開放エンジンブレーキは、一般的に排気ロッカーアームに組み込まれることで、コンパクトでコストパーフォーマンスを良くしている。
マルチバルブエンジンにおいては、各排気バルブを開に維持するために必要な力がシリンダ圧力に比例するので、バルブトレイン負荷を最小限とするべく圧縮開放のために1つの排気バルブのみを開くことが望ましい。しかしながら、ロストモーション圧縮開放エンジンブレーキで1つの排気バルブのみが開かれた場合、通常の排気バルブモーションが始まったときに排気バルブ間の接続ブリッジが傾く可能性があり、側面からの負荷とバルブガイドの損傷の可能性を生じることになる。従来のロストモーションブレーキシステムにおけるさらなる問題は、圧縮開放エンジブレーキのために用いられる追加のバルブリフトもまた、通常の排気バルブモーションに追加されることである。排気/吸気ストロークの間のバルブオーバーラップが拡大され、それは排気マニホールド圧を低下させ、ブレーキ性能を低下させ得る。
リセット装置は、これらの問題を軽減することが知られている。圧縮開放と、リセット装置は、開いた排気バルブを閉じて排気ストローク中に通常の排気バルブモーションを回復するように作用する。ロストモーションを組み込まれたロッカーアームエンジンブレーキにおいてリセット装置を実装するための多様な方法が、当該技術分野に存在する。これは、単一のバルブ作動が望まれる場合、傾斜したバルブブリッジの問題を解決しなかった。
リセット装置を具備する従来の公知の圧縮開放エンジンブレーキシステムが多様な用途に許容可能であることが判っているが、それにも拘わらず、このような装置は、性能、操作上の堅牢さを向上させると共に、それらのコストと複雑さを軽減することができる改善の余地がある。
本発明によるロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキは、感圧バイアススプリングを用いた、一体型リセットロストモーションロッカーアームエンジンブレーキシステムである。本発明は、排気ロッカーアームにおいてリセット機構をアクティブラッシュアジャスタに一体化することによって従来技術の問題を解決するものである。本発明のリセット装置は、バイアススプリングを利用することで、低い油圧流体圧力のときであっても排気バルブブリッジの動きを拘束し、ロストモーションラッシュテイクアップを行うことを可能とする。二段式油圧ソレノイドバルブは、ロッカー潤滑とエンジンブレーキ作動を単一の油圧回路に一体化することによって、一体化による簡易性をさらに最適化する。
本発明によるロッカーにおいて、リセットアクチュエータ機構のスライダピストンが、接触足を介して下側のバルブブリッジと連続的に接触しており、通常のエンジン動作において下側の(1又は複数の)排気バルブに係合しかつ作動させる。リセットアクチュエータの1回の設定螺子調整で、エンジンブレーキリセットアクチュエータシステムのラッシュと、通常のエンジン排気バルブ動作のラッシュの双方に対応している。
動作中、スライダピストンは、機械的(スプリング)圧力と流体圧力の組合せによってロッカーからバルブブリッジへ向かって連続的に伸張され、連続的に途切れることなくアクチュエータ内で往復運動する。スライダピストンの往復運動は、ブレーキ機能が稼動していないとき、プリチャージ(存在する場合)と圧縮開放のために作動カムプロフィール上の補助ローブによって付与されたモーションとラッシュとを引き継ぐ。この状態において、より大きな排気カムローブプロフィールが、全てのラッシュ補償を超えてロッカーを回転させ、その後、エンジン動作の通常の過程で排気バルブを作動させる。
ブレーキシステムが稼動しているとき、ロッカー内の別の孔にあるリセットアクチュエータと並んで配置された圧縮開放アクチュエータと、リセットアクチュエータは、両方ともロッカーから完全に伸張している。しかしながら、TDC近傍の排気バルブに係合しシリンダ内の圧縮イベントを開放するのは、この伸張した構成において圧縮開放カムプロフィールによって駆動される圧縮開放アクチュエータのみである。その後、圧縮開放アクチュエータは、通常の排気バルブモーションに先立ってリセットされる。リセット機構がバルブブリッジに係合すると、内部リセットピン(アップセットピン)が、リセット機構内の圧力維持チェックバルブから離脱し、圧縮開放アクチュエータを伸張させる流体圧を開放する。その後、開放アクチュエータは、その非伸張位置へと戻り、ブレーキ機能の更新又は継続の要求に応じてさらなる作動を待つ。この一連の伸張及びリセットのイベントは、エンジンブレーキ機能が稼動しているとき、カムシャフトが一回転するごとに生じる。
本発明の別の態様によれば、上述した排気ロッカーエンジンブレーキシステムの作動を制御するために潤滑油及び加圧油を供給するのに適切な油圧供給システムで用いられる二段式油圧ソレノイドバルブが提供される。二段式油圧ソレノイドバルブは、吸引ポート、送出ポート、及び排出ポートを有するバルブ本体と、バルブ本体に配置されたソレノイドコイルと、ソレノイドコイル内で直線的に往復動するアーマチュアと、バルブ本体内で直線的に往復動しかつアーマチュアと動作的に関係するソレノイドピンと、吸引ポートと送出ポートの間に配置された吸引バルブとを有する。バイパスポートが設けられることによって、吸引ポートを通ってバルブ本体に供給される加圧された油圧流体の一部が、ソレノイドコイルが非通電状態(すなわち非ブレーキ機能状態)のときは、圧力調整排出バルブを介して送出ポートと排出ポートの両方を通って流れるように制御され、そして、ソレノイドコイルが通電状態(すなわちブレーキ機能要求)のときは、圧力調整排出バルブが閉じられかつ吸引バルブが開かれて送出ポートのみに加圧された油圧流体を供給する。
本発明の他の態様は、本発明の一部を構成するシステム、アセンブリ、サブアセンブリ、ユニット、エンジン、プロセス等を含め、以下の例示的実施形態の詳細な説明を読むことでさらに明確とされるであろう。
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、上記で与えられた一般的な説明、及び以下で与えられた例示的実施形態及び方法の詳細な説明と共に、本
図1は、本発明の内燃エンジンの概略図である。 図2は、本発明による排気カムシャフト及びロストモーション排気ロッカーアセンブリの断片的な斜視図である。 図3は、本発明の第1の例示的実施形態によるロストモーション排気ロッカーアセンブリを有するロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステムの断面図である。 図4は、本発明の第1の例示的実施形態によるリセット装置及び作動装置を含むロストモーション排気ロッカーアセンブリの斜視図である。 図5は、本発明の第1の例示的実施形態によるリセット装置の断面図である。 図6は、本発明の第1の例示的実施形態による作動装置の断面図である。 図7は、本発明の第1の例示的実施形態によるロストモーション排気ロッカーアセンブリの組込みアキュムレータアセンブリの断面図である。 図8は、本発明の第1の例示的実施形態によるロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステムのソレノイドバルブの斜視図である。 図9は、図8のソレノイドバルブの断面図である。 図10は、油圧マニホールドに装着された図8のソレノイドバルブの断面図である。 図11は、本発明の第2の例示的実施形態によるロストモーション排気ロッカーアセンブリを有するロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステムの断面図である。 図12は、本発明の第2の例示的実施形態によるリセット装置の断面図である。 図13は、本発明による排気ロッカーロストモーションリセット装置の鉛直方向にコンパクトな変形形態の第3の実施形態の断面図である。
添付の図面に示された本発明の例示的実施形態及び方法を詳細に参照することとする。図面中、類似の参照符号は類似又は対応する部品を示す。しかしながら、本発明はそのより広い態様において、例示的実施形態及び方法関係付けて示されかつ説明された特定の詳細、代表的な装置及び方法、並びに例に限定されないことに留意すべきである。
例示的実施形態の本明細書は、本明細書全体の一部と考えられるべき添付の図面と関係付けて読まれることを意図している。本明細書において、「水平な」、「鉛直な」、「前面の」、「背後の」、「上の」、「下の」、「頂部の」、「底部の」並びにそれらの派生語(例えば「水平に」、「下向きに」、「上向きに」など)などの相対的用語は、その時点で説明されているか又は議論中の図面に示された向き、及び車体に対する向きを意味すると解釈されるべきである。これらの関連用語は、説明の便宜のためのものであり、そして通常、特定の向きを必要とすることを意図されない。取付け、結合などに関する用語、例えば「接続された」及び「相互接続された」などは、別の明示的説明をしない限り、構造体が、互いに直接的に又は介在する構造体を介して間接的に固定されたり取り付けられたりする関係、並びに、可動な又は剛体的な取付け又は関係の両方を意味する。「動作的に接続された」という用語は、関係する構造体がその関係によって意図された通りに動作することを可能とするような取付け、結合、又は接続である。「一体型の」(又は「ユニットの」)という用語は、単一部品として作製された部品、又は、互いに堅固に(すなわち不動に)接続された別個の構成部品からなる部品に関する。加えて、請求の範囲で用いられる単語「1つの(a)」及び/又は「1つの(an)」は、「少なくとも1つの」を意味し、そして請求の範囲で用いられる単語「2つの」は、「少なくとも2つの」を意味する。明確とするために、開示を不必要に不明りょうにすることを避けるために、関連する技術分野で知られた幾つかの技術文献は詳細には記載されていない。
図1は、ここに説明される例示的実施形態のロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステムと共に用いることができる内燃(IC)エンジン1を示す。エンジン1は、典型的に、複数のシリンダ8’を含むシリンダブロック8を有する4ストロークディーゼルエンジンである。単純とするために、図1では1つのシリンダ8’のみが示されている。他のシリンダは、シリンダ8’と同じである。各シリンダ8’は、その中で往復動を行うピストン9を設けられている。各シリンダ8’はまた、少なくとも1つの、好ましくは2つの吸気バルブ(両方とも符号5を付されている)と、少なくとも1つの、好ましくは2つ(第1及び第2)の排気バルブ6及び6とを設けられており、各々が、排気バルブ又は吸気バルブを閉位置に付勢するために排気バルブ又は吸気バルブに閉止力を及ぼす復帰スプリングを有する。第1及び第2の排気バルブ6及び6の復帰スプリング(排気バルブスプリングとしても知られている)は、それぞれ符号7及び7で示されている。吸気バルブ5及び排気バルブ6及び6を昇降させるためのバルブトレイン10が設けられている。
各シリンダ8’に1又は複数の吸気バルブ5及び1又は複数の排気バルブ6を設けることができるが、それらの2つが図1に示されていることが理解されるであろう。エンジン1はまた、吸気マニホールドIM及び排気マニホールドEMを含み、両方とも、個々の吸気バルブ5及び排気バルブ6を通してシリンダ8’と流体連通している。ICエンジン1は、正動力動作(通常のエンジンサイクル)と、エンジンブレーキ動作(エンジンブレーキサイクル)を行うことができる。圧縮開放ブレーキシステムは、エンジンブレーキ動作中は圧縮ブレーキオンモードで動作し、正動力動作中は圧縮ブレーキ非稼動(すなわちブレーキオフ)モードで動作する。
図2〜図7は、内燃エンジン1のバルブトレイン10の例示的実施形態を示す。バルブトレイン10は、ICエンジン1のために設けられた、2つの吸気バルブ5を動作させるための従来の吸気ロッカーアセンブリ及び吸気バルブカム(図示せず)と、本発明の例示的実施形態によるロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム12と、(図2に示す)排気バルブカム2とを含む。
発明の例示的実施形態によるロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム12は、ロストモーション圧縮開放エンジンブレーキシステムであり、図2に最良に示されるように、排気バルブカム2により動作させられる。排気バルブカム2は、カムシャフト11に対し回転不能に装着されている。排気バルブカム2は、(図2に最良に示されるように)、通常の(従来の)エンジン排気カムプロフィール3と、エンジンブレーキ動作中の圧縮開放エンジンブレーキイベントのためのエンジンブレーキリフトプロフィール3と、プリチャージリフトプロフィール3(存在する場合)とを有する。カムリフトプロフィール3、3及び3は、説明のために様式化されている。通常の排気カムプロフィール3の後で、プリチャージリフトプロフィール3とエンジンブレーキリフトプロフィール3との間で半径が一定である排気バルブカム2の相を、下ベース円4と称する。エンジンブレーキリフトプロフィール3と通常の排気カムプロフィール3との間で半径が一定である排気バルブカム2の相を、上ベース円4と称する。通常のエンジン正動力動作(すなわち通常のエンジンサイクル)では、排気バルブカム2のエンジンブレーキリフトプロフィール3とプリチャージリフトプロフィール3により引き起こされるであろうバルブモーションを排除するために排気バルブトレイン内に十分なクリアランスが組み込まれている。具体的には、通常の正動力動作では、上ベース円4と下ベース円4との半径差よりも大きい排気バルブトレイン内のクリアランス(ラッシュ)が組み込まれることによって、通常の正動力エンジン動作中には、エンジンブレーキリフトプロフィール3及びプリチャージリフトプロフィール3が、排気バルブ6又は6に付与されない。
本発明の第1の例示的実施形態によるロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム12は、第1の排気バルブ6及び第2の排気バルブ6のうち少なくとも1つを動作させるためのロストモーション排気ロッカーアセンブリ16を含む。図3及び図4に示された本発明の第1の例示的実施形態によるロストモーション排気ロッカーアセンブリ16は、自動油圧調整及びリセット機能を設けられたロストモーションタイプのものである。ロストモーション排気ロッカーアセンブリ16は、ロッカーシャフト20の周りで旋回可能に装着されかつ排気バルブブリッジ24を介して第1及び第2の排気バルブ6及び6を開くために設けられた排気ロッカーアーム18を有する。排気ロッカーアーム18が、ロッカーシャフト20を貫通させて受容するように構成されたロッカーアーム孔22を有することによって、排気ロッカーアーム18がロッカーシャフト20に対して旋回可能である。したがって、(図2、3及び4に最良に示されるように)ロッカーシャフト20は、排気ロッカーアーム18に形成されたロッカーアーム孔22を通って延在する。ロッカーシャフト20によって、排気ロッカーアーム18が、カムシャフトの動きを排気バルブブリッジ24を介して排気バルブ6及び6に伝達することができ、すなわち、排気バルブ6及び6の一方又は双方を開位置へと動かし、それらは排気バルブスプリング7及び7により閉位置へと戻される。排気バルブブリッジ24は、ロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム12のストップ部材を構成する。
図3及び図4に最良に示される排気ロッカーアーム18は、2つの端部:エンジン排気バルブ61及び62を制御する駆動端部(第1の遠位端部)18と、排気バルブカム2に接触するように適合された従動端部(第2の遠位端部)18とを有する。具体的には、図2〜4に最良に示されるように、ロストモーション排気ロッカーアセンブリ16が、排気ロッカーアーム18の従動端部18に装着された排気カムフォロア19を具備する。本発明の例示的実施形態によれば、排気カムフォロア19が、例えば円筒ローラの形態であり、排気ロッカーアーム18の従動端部18に回転可能に装着されている。排気カムフォロア19は、排気バルブカム2の排気カムプロフィール3、エンジンブレーキリフトプロフィール3及びプリチャージリフトプロフィール3に接触するように適合されている。排気カムフォロア19は、カムシャフトインタフェースを構成する。それに替えて、カムシャフトインタフェースは、例えばプッシュロッドタイプインタフェースのためにボール又はソケットを用いて、エンジン要求に合わせて適合させることができる。
ロストモーション排気ロッカーアセンブリ16はさらに、排気ロッカーアーム18に配置されたリセット装置26及び作動装置28を有する。リセット装置26は、排気バルブブリッジ24の上方に位置し、正動力動作すなわち通常の排気バルブ動作中に排気バルブブリッジ24を駆動するように構成されている。さらに、排気ロッカーアーム18が、供給導管21と、接続導管23と、リセット導管23とを有し、それらは全て排気ロッカーアーム18内に形成されている。供給導管21は、(図10に最良に示されるように)排気ロッカーアーム18の外側に配置された加圧された油圧流体(例えばモーター油)のソース156を、作動装置28に流体的に接続する。接続導管23及びリセット導管23は、2つの別個のチャネルであり、互いに離間しており、リセット装置26と作動装置28を流体的に相互接続する。
図4及び図5に最良に示されるように、リセット装置26は、調整アセンブリ30とスライダアセンブリ32とを有する。円筒リセット孔38、スライダアセンブリ32、及び調整アセンブリ30は、排気ロッカーアーム18内でリセットキャビティ39を形成しており、接続導管23と流体的に接続されている。調整アセンブリ30は、調整本体34と、調整本体34内に配置されたリセットチェックバルブ36とを具備する。本発明の第1の例示的実施形態によれば、調整本体34は、図5に最良に示されるように全体に螺子切りされている。調整本体34は、ねじ込みによって調整可能に、排気ロッカーアーム18内に形成された円筒リセット孔38内に配置されており、それにより通常の排気バルブラッシュ調整を行う。調整アセンブリ30の調整本体34は、六角形ソケット37のようなソケットを設けられており、リセット装置26の調整本体34の位置を調整するために排気ロッカーアーム18の上方からアクセス可能である。調整アセンブリ30は、図5に最良に示されるように、調整ナット35によりその位置にロックされる。
リセットチェックバルブ36は、ボールバルブ部材42、チェックバルブシート44、及びボールチェックスプリング46を有し、それらは全て調整本体34内に配置されており、ボールバルブ部材42は、チェックバルブシート44とボールチェックスプリング46との間に配置されている。ボールバルブ部材42は、ボールチェックスプリング46の付勢するばね力によりチェックバルブシート44の方に押し付けられている。ボールバルブ部材42、チェックバルブシート44、及びボールチェックスプリング46は、リセットチェックバルブ36を構成しており、ボールチェックスプリング46により通常は付勢されて閉鎖されている(すなわち閉位置)。図5に最良に示されるように、チェックバルブシート44は、それを貫通する中央開口45を有する。チェックバルブシート44は、公知のCリングなどの第1の保持リング47により調整本体34内に保持されている。言い換えるならば、ボールバルブ部材42は、リセットチェックバルブ36のチェックバルブシート44を通る中央開口45を開閉することにより、接続導管23をリセットキャビティ39と選択的に流体的に接続する。
調整本体34には、1又は複数(すなわち少なくとも1つ)の供給ポート40が設けられている。供給ポート40が、リセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42の上方に配置されることにより、リセットチェックバルブ36が開位置にあるとき、リセット孔38のリセットキャビティ39をリセット導管23と流体連通させる。
スライダアセンブリ32は、排気ロッカーアーム18のリセットキャビティ39内で直線的に往復動するように構成されたスライダピストン48と、スライダピストン48を調整アセンブリ30とは反対方向に付勢するためにスライダピストン48とチェックバルブシート44との間に配置されたスライダバイアススプリング50とを有する。さらに、スライダバイアススプリング50は、図5に最良に示されるように、排気ロッカーアーム18のリセット孔38内に、そして部分的にスライダピストン48内にスライド可能に配置されている。スライダピストン48は、排気バルブブリッジ24に隣接する細長い遠位端部49と、チェックバルブシート44に対向する近位端部49とを有する。スライダピストン48は、1又は複数(すなわち少なくとも1つ)のピストンポート55を設けられている。ピストンポート55が、リセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42の下方に配置されることにより、スライダピストン48の全ての位置において、リセット孔38とリセットキャビティ39の接続導管23との流体連通を維持させる。
図5に最良に示されるように、スライダピストン48の細長い遠位端部49は、少なくとも部分的に、排気ロッカーアーム18のリセット孔38から延在している。スライダピストン48は、伸張位置と後退位置との間で排気ロッカーアーム18に対して可動である。スライダピストン48は、排気バルブブリッジ24に隣接するスライダピストン48の遠位端部49上で旋回するように装着された接触(いわゆる「象」)足52を設けられている。スライダピストン48の遠位端部49を通る潤滑ポート51は、潤滑油を接触足52及び排気バルブブリッジ24に供給する。
スライダピストン48が、リセットキャビティ39内で油圧によって、そして調整アセンブリ30とは反対向きにスライダバイアススプリング50によって押圧されていることによって、 全てのエンジン動作(ブレーキのオン又はオフ)中に、接触足52と排気バルブブリッジ24との接触を維持する。言い換えるならば、スライダアセンブリ32のスライダピストン48とスライダバイアススプリング50とは、圧縮開放エンジンブレーキシステム12がブレーキオフモードであるとき、排気ロッカーアセンブリ16と排気バルブブリッジ24との間の大きなロストモーションを吸収するためのアクティブラッシュアジャスタを提供する。Cリングなどの第2の保持リング60は、スライダピストン48が、排気ロッカーアーム18のリセット孔38から完全に突出することを防止し、組立てと保守を容易とすることができる。
リセットバルブ26はさらに、排気ロッカーアーム18のリセット孔38内で直線的に往復どうするように構成されたアップセットピン54を有する。アップセットピン54は、リセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42をチェックバルブシート44に接触させ、持ち上げ、そして離れたまま維持するように構成されている。アップセットピン54の上端がボールバルブ部材42に隣接して配置される一方、アップセットピン54の下端は、スライダピストンの遠位端部49とリセットスプリングキャップ56との間のスライダピストン48の内側に配置されたリセットスプリングキャップ56及びリセット圧力制御スプリング58を介してスライダピストン48に係合する。リセット圧力制御スプリング58は、リセット圧力制御スプリング58の弾性的付勢作用によって、アップセットピン54を持ち上げるように構成されている。
図5に最良に示されるように、アップセットピン54は、アップセットピン54の往復する直線的運動を支持しかつ案内するピンガイド62を通って延在している。アップセットピン54はまた、リセットスプリングキャップ56を介してリセット圧力制御スプリング58と相互作用する。ピンガイド62は、Cリングなどの第3の保持リング64によりスライドピストン48内に保持されている。
調整アセンブリ30が、スライダアセンブリ32のための調整可能な後退限界を提供することによって、後退位置にあるとき、排気バルブブリッジ24(すなわちストップ部材)とスライダピストン48との間の永続的なラッシュを確立する。リセット装置26のスライダピストン48は、通常の排気バルブモーション中、排気バルブブリッジ24を駆動するように構成されている。スライダアセンブリが完全に伸張しているとき、アップセットピン54とボールバルブ部材42との間の間隙も、排気バルブブリッジラッシュにより決定されることによって、エンジンブレーキラッシュと通常排気バルブラッシュとが一つの調整に組み込まれる。
図6は、排気ロッカーアーム18内に形成されており、円筒リセット孔38から離間した別の円筒作動孔70内に配置された圧縮開放作動装置28の詳細を示す。作動装置28は、排気ロッカーアーム18の円筒作動孔70内に直線的に往復動するように構成された作動ピストン74と、ブレーキバルブとも称される第1の排気バルブ6とは反対方向に作動ピストン74を付勢するために作動ピストン74の周りに装着された作動ピストン復帰スプリング76とを有する。円筒作動孔70は、作動ピストン74の上方の、排気ロッカーアーム18内の作動ピストン74により画定される作動キャビティ72を規定する。作動ピストン74の上方の作動キャビティ72内の油圧は、作動ピストン74をブレーキバルブ6に向かって伸張させる。
作動ピストン74は、後退位置と伸張位置との間で作動孔70に対して可動であり、単一のバルブ作動ピン25(図3及び図6に最良に示される)の上端面に接触するように適合されている。単一のバルブ作動ピン25は、排気バルブブリッジ24(図6に最良に示される)内の開口24hを通って排気バルブブリッジ24に対してスライド式に可動である。作動装置28はさらに、支持ワッシャー78を有し、それは作動ピストン74のための伸張リミッターを提供すると共に、作動ピストン74の周りの作動ピストン復帰スプリング76を支持する。支持ワッシャー78は、Cリングなどの第4の保持リング80により作動孔70内に保持されている。
作動ピストン74は、排気バルブブリッジ24の単一のバルブ作動ピン25に隣接する作動ピストン74の下端75上で旋回するようにピストン接触(いわゆる「象」)足82を設けられている。ピストン接触足82は、排気バルブブリッジ24の単一のバルブ作動ピン25のみを介して排気ブレーキバルブ6と相互作用する。排気の単一のバルブ作動ピン25は、圧縮開放エンジンブレーキ動作中(すなわちブレーキオンモード中)、作動ピストン74が第1の排気バルブ6に対して十分な押圧力を印加することで第1の排気バルブ6のみ(2つの排気バルブ6及び6のうち1つのみ)を開かせることを可能とする。言い換えるならば、単一のバルブ作動ピン25が、排気バルブブリッジ24に対して往復動可能であることによって、第1の排気バルブ6を、第2の排気バルブ6及び排気バルブブリッジ24に対して可動とする。したがって、本発明の例示的実施形態によるロストモーション圧縮開放エンジンブレーキシステム12は、エンジン圧縮開放イベント中に2つの排気バルブのうち1つのみを開き、そしてその1つの排気バルブを、通常の排気ストロークバルブモーションの前にリセットする。したがって、作動ピストン74は、第1の排気バルブ6のみを開くことを可能とするために第1の排気バルブ6と動作的に関係するように構成されている。さらに、作動ピストン74は、排気ロッカーアーム18の接続導管23及びリセット導管23を通してリセット装置26と動作的に関係している。
作動装置28はさらに、作動ピストン74内に配置された作動ピストンチェックバルブ84を有する。作動ピストンチェックバルブ84は、ボールバルブ部材86を含み、それは作動ピストン74内に形成されたチェックバルブシート88上に着座している。作動ピストンチェックバルブ84は、作動ピストン74の上方の、排気ロッカーアーム18内の作動キャビティ72へと作動ピストン74を通過して単一方向に油圧流体が流れるために、閉位置と開位置との間で動くように構成されている。作動ピストンチェックスプリング90は、作動ピストンチェックバルブ84の閉位置へとボールバルブ部材86を付勢している。
作動ピストン74は、作動ピストン74の上端75と下端75との間に延在する流体導管77と、作動ピストン74の流体導管77と供給導管21及び接続導管23とを流体連通させるように流体導管77を通過して形成された1又は複数(すなわち少なくとも1つ)のアクチュエータポート79とを設けられている。ピストンキャップ92及び作動ピストンチェックスプリング90は、Cリングなどの第5の保持リング94により作動ピストン74内に保持されている。ピストンキャップ92は、作動キャビティ72を、よってリセット導管23を、作動ピストン74の作動ポート79並びに供給導管21及び接続導管23と、作動ピストンチェックバルブ84を通して流体連通させる1又は複数の開口93を設けられている。言い換えるならば、チェックバルブ84は、リセット導管23を、接続導管23及び供給導管21と選択的に流体連通させたり断絶させたりする。したがって、リセット装置26は、排気ロッカーアーム18の接続導管23及びリセット導管23を通して作動装置28と動作的に接続されている。
本発明の第1の例示的実施形態による排気ロッカーアセンブリ16はさらに、図7に最良に示される、排気ロッカーアーム18内に一体化された任意の一体型アキュムレータアセンブリ96を有する。任意のアキュムレータアセンブリ96は、排気ロッカーアーム18の実質的に円筒形のアキュムレータ孔100内に配置されたアキュムレータピストン98と、アキュムレータピストン98を排気ロッカーアーム18内に付勢するアキュムレータ圧力制御スプリング102と、アキュムレータキャップ104とを具備する。アキュムレータキャップ104は、アキュムレータピストン98のための伸張リミッターとして作用し、Cリングなどの第6の保持リングにより排気ロッカーアーム18内に保持されている。
円筒アキュムレータ孔100は、排気ロッカーアーム18内のアキュムレータキャビティ101を画定する。アキュムレータピストン98は、アキュムレータキャビティ101内で直線的に往復動するように構成されている。アキュムレータピストン98の下方に配置されたアキュムレータキャビティ101は、アキュムレータ導管27と流体連通している(図4及び図7に最良に示される)。そしてさらに、アキュムレータ導管27は、図4に最良に示される供給導管21と流体連通している。アキュムレータピストン98の下方のアキュムレータキャビティ101にアキュムレータ導管27を通して供給される加圧された油圧流体の油圧は、アキュムレータピストン98をアキュムレータキャップ104に向かって変位させる。その次のエンジンサイクルで作動キャビティ72を再充填するために、作動キャビティ72から排出される油圧流体が十分な圧力でロストモーション排気ロッカーアセンブリ16内に貯留されるように、アキュムレータ圧力制御スプリング102がアキュムレータピストン98を付勢している。任意のアキュムレータが存在しない場合、ブレーキオン/ブレーキオフ油圧流体機能の迅速な作動が、別のローカルアキュムレータ型装置、又はポンプ/バルブから、導管21を通る加圧された流体を介して遠隔で提供される。
図4は、排気ロッカーアーム18内の油圧接続を示している。加圧された油圧流体がロッカーアーム孔22を通って供給導管21、接続導管23、アキュムレータ導管27、アキュムレータキャビティ101、作動装置28、及びリセットキャビティ39内に入ると、排気ロッカーアーム18内の連続的な油圧流体が生成される。加圧された油圧流体は、作動装置28及び調整アセンブリ30を通って作動キャビティ72及びリセット導管23内に移動し、リセット導管23は、作動装置28及び調整アセンブリ30内のリセットチェックバルブ36と作動ピストンチェックバルブ84との間の油圧流体をトラップする機能を生成する。作動ピストン74を後退させようとする力は、リセットチェックバルブ36と作動ピストンチェックバルブ84との間の油圧の増大によりサポートされることができる。潤滑導管31は、油圧流体の圧力の要求に応じて、排気ロッカーアーム18内の油圧流体回路に組み込まれたり、切り離されたりすることができる。
図8は、上述した本発明によるエンジンブレーキロッカーシステムに「ブレーキオン/ブレーキオフ」の加圧された流体供給を制御するために適切な二段式油圧ソレノイドバルブ110を示す。二段式油圧ソレノイドバルブ110は、バルブ本体112と、バルブ本体112内に配置されたソレノイドコイル114と、ソレノイドコイル114内で直線的に往復動するアーマチュア116と、ソレノイドコイル114を二段式油圧ソレノイドバルブ110を通電させる電源と接続する接点(又は端子)115とを有する。
図9は、図8に示した二段式油圧ソレノイドバルブ110の断面図を示す。アーマチュア116及びソレノイドコイル114は、キャップ118によりバルブ本体112内に保持されている。キャップ118は、螺子接続などの適宜の手段によりバルブ本体112に固定(すなわち不動に取付け)されている。二段式油圧ソレノイドバルブ110はさらに、ソレノイドピン120と、バルブ本体112の遠位端部内に形成された入口キャビティ130内に配置された吸引バルブ124とを有する。遠位端部は、二段式油圧ソレノイドバルブ110のキャップ118の反対側であり、図9に最良に示されている。図9に最良に示されるように、バルブ本体112は、上シール113と下シール113とを設けられ、双方ともOリングの形態である。
アーマチュア116は、選択的にソレノイドピン120を係合させるために、ソレノイドコイル114及びキャップ118の孔119内で直線的に往復動を行う。ソレノイドピン120は、バルブ本体112を通りピンガイド121を通る孔113内で直線的に往復動可能である。ピンガイド121は、バルブ本体112の孔122の内部に配置され、圧入などの適宜の手段によりバルブ本体112に固定されている。ソレノイドピン120は、吸引バルブ124を選択的に開くために、バルブ本体112の孔122内に配置されている。バルブ本体112の孔122は、バルブ本体112内の出口キャビティ123を形成する。図9に最良に示されるように、出口キャビティ123は、バルブ本体112の遠位端部内の入口キャビティ130に流体連通させられる。
吸引バルブ124は、バルブ本体112内に形成された入口ボール126の形態のバルブ部材を有し、それは、入口スプリング128によって、そして入口キャビティ130内の加圧油圧流体によって、吸引バルブシート125の方に付勢されている。言い換えるならば、入口スプリング128は、入口ボール126を吸引バルブ124の閉位置の方に付勢している。入口スプリング128は、油圧流体のスクリーン(又はプレートタイプ)フィルタとしても機能する入口スクリーン132と、Cリングなどの保持リング134とによりバルブ本体112内に保持されている。したがって、吸引バルブ124の入口ボール126は、入口ボール126が吸引バルブシート125と接触しているときの吸引バルブ124の閉位置と、入口ボール126が吸引バルブシート125から離れて出口キャビティ123と入口キャビティ130との間で流体連通を可能とする吸引バルブ124の開位置との間で可動である。
二段式油圧ソレノイドバルブ110のバルブ本体112はさらに、吸引ポート136と、出口キャビティ123と流体連通する出口ポート138と、排出キャビティ139と流体連通する(1又は複数の)排出ポート140とを有する。吸引ポート136は、バルブ本体の遠位端部に形成され、加圧された油圧流体のソース156に接続されている。吸引バルブ124は、入口キャビティ130と出口キャビティ123との間に配置されている。
二段式油圧ソレノイドバルブ110はさらに、図9に最良に示されるように、出口キャビティ123と排出キャビティ139との間のバルブ本体112内で、出口キャビティ123に配置される圧力調整排出バルブ142を有する。圧力調整排出バルブ142は、バルブ本体112内に形成された排出バルブシート143の方に向かってそしてそこから離れるように直線的に可動である排出プラグ144を具備する。ソレノイドピン120は排気プラグ144を貫通しており、そして排気プラグ144はソレノイドピン120に沿って動く。排出プラグ144は、排出スプリング146により排出バルブシート143の方に付勢されており、そして出口キャビティ123内の加圧された油圧流体により排出バルブシート143から離れるように構成されている。これによって、圧力調整排出バルブ142を形成している。言い換えるならば、出口キャビティ123内の圧力が、排出スプリング146の弾性力よりも大きい力を排出プラグ144に対して生じるときに、圧力調整排出バルブ142が開く。したがって、圧力調整排出バルブ142の排出プラグ144は、排出プラグ144が排出バルブシート143と接触しているときの閉位置と、排出プラグ144が排出バルブシート143から離れて排出キャビティ139と出口キャビティ130との間で流体連通を可能とする開位置との間で可動である。
ソレノイドバルブ110はさらに、ソレノイドピン120に取り付けられた排出プラグサークリップ(又はCクリップ)148の形態の排気プラグリテーナを有する。排出プラグサークリップ148は、排出バルブシート143に対する保持力を高めて出口キャビティ123内の油圧流体の圧力を大きくできるように、排出プラグ144に対してソレノイドピン120により駆動される。
図9に示すように、ソレノイドピン120は、アーマチュア116と入口ボール126との間に配置されており、選択的に入口ボール126に係合し、入口ボール126をバルブシート125から離して吸引バルブ124の開位置の方へと移動させる。具体的には、ソレノイドバルブ110のソレノイドコイル114が通電されていない(すなわち非通電状態である)とき、入口スプリング128と入口キャビティ130内の加圧油圧流体が入口ボール126を吸引バルブ124の閉位置へと付勢する。しかしながら、ソレノイドバルブ110のソレノイドコイル114が通電されている(すなわち通電状態である)とき、アーマチュア116が吸引バルブ124の方へと下方に移動し、ソレノイドピン120を下方に押し、それによりソレノイドピン120は、入口ボール126を入口バルブシート125から離して開位置へと変位させることによって、出口キャビティ123と入口キャビティ130との間の流体連通を開放する。
図10は、油圧マニホールド150に装着された図8のソレノイドバルブ110の例を示す。具体的には、バルブ本体112の遠位端部が上シール113及び下シール113を介して油圧マニホールド150内に配置されることにより、ソレノイドバルブ110を周囲の油圧マニホールド150に対して密閉している。油圧流体は、油圧マニホールド150の入口ポート152から入口キャビティ130内に流入すると共に、入口ボール126及び下シール113によってソレノイドバルブ110の出口キャビティ123に入ることを阻止される。油圧マニホールド150の入口ポート152は、加圧油圧流体のソース156に流体連通している。例示的実施形態による加圧油圧流体のソース156は、例えばディーゼルエンジン1のエンジンオイルポンプなどの油圧流体ポンプの形態である。それに対応して、例示的実施形態では、図10に最良に示されるように、エンジン潤滑油が、油圧流体溜まり158に貯留された作動油圧流体として用いられる。加圧油圧流体の他の適切なソース及び他の適切なタイプのいずれの流体も、本発明の範囲に含まれることは理解されるであろう。
バルブ本体112内のバイパスポート117は吸引バルブ124と関係しており、吸引バルブ124の入口ボール126が閉位置の間、油圧流体の一部を出口キャビティ123内に移動させる。排出プラグ144が排出バルブシート143から離れるまで、油圧流体は、圧力調整排出バルブ142の排出プラグ144によって、そして上シール113によって、出口キャビティ123から排出キャビティ139を通って排出ポート140に流れることを阻止される。出口キャビティ123は、排気ロッカーアセンブリ16の供給導管21及びアキュムレータ導管27などの下流の構成要素に、油圧マニホールド150の出口ポート154を通して加圧油圧流体を供給する出口ポート138に流体連通している。排出キャビティ139は、図10に最良に示されるように、排出ポート140により、油圧流体溜まり158に流体連通している。言い換えるならば、油圧流体(モーター油など)は、排出ポート140を通って、排出プラグ144の上方の排出キャビティ139から油圧流体溜まり158に戻る(ドレンバック)。
二段式油圧ソレノイドバルブ110は、ソレノイドバルブ110の出口キャビティ123内に二段階の油圧を提供するように構成されている:すなわち、低圧力段階と、フル入口圧力段階(又は高圧力段階)である。ソレノイドバルブ110の出口キャビティ123内の二段階の油圧は、加圧油圧流体のソース156により生じる入口圧力と、バルブ本体112のバイパスポート117の大きさと、排出プラグ144に対して排出スプリング146により印加される力とによって制御される。低圧力段階では、ソレノイドコイル114は通電されず(非通電)、入口ボール126は、バルブ本体112の吸引バルブシート125上に着座し(すなわち閉位置)、そして出口キャビティ123内の加圧油圧流体がバイパスポート117により送られることによって、低い入口圧力(又は第1の入口圧力)油圧流体を提供する。出口キャビティ123内の油圧は、排出プラグ144に対する排出スプリング146の弾性力により調整される。バイパスポート117は、下流側の要求を満たすために加圧油圧流体の十分な流れを提供する一方、過剰な油圧流体が排出されて入口圧力の低下を生じないように構成されている。ソレノイドコイル114が通電されているとき(すなわち、電気接点115に電力が供給されているとき)、電磁力がアーマチュア116をソレノイドピン120の方に変位させ、排出プラグリテーナ148を排出プラグ144の方に駆動し、入口ボール126をバルブ本体112の吸引バルブシート125から持ち上げる(すなわち開位置)。このことは、排出プラグ144に対する着座力を、入口圧力が上回ることができない力に増大させ(すなわち、圧力調整排出バルブ142を閉位置に保持し)、出口キャビティ123内を高圧力段階とし、よってフル入口圧力(第2の入口圧力)の油圧流体を提供する。油圧流体のフル入口圧力(又は第2の入口圧力)は、油圧流体の低入口圧力(又は第1の入口圧力)よりも大きい。
ブレーキシステムの動作において、加圧油圧流体は、二段式油圧ソレノイドバルブ110によって、作動ピストン74を伸張させるよりも低い圧力で排気ロッカーアーム18のリセット装置26のリセットキャビティ39に連続的に供給される。エンジンブレーキの作動は、作動装置28の作動ピストン復帰スプリング76の付勢力に抗して作動ピストン74を伸張させるために必要な油圧を上回るように、排気ロッカーアセンブリ16内の油圧流体の圧力を増大させるべく、ソレノイドバルブ110を切り換えることにより行われる。
全体のエンジンブレーキオン/ブレーキオフ動作を、以下で説明する。
エンジンの正動力動作、すなわち通常のブレーキオフ動作は、以下の通りである。ソレノイドバルブ110が非通電とされ、よって低圧力段階へと切り換えられる。したがって、低入口圧力の油圧流体が、非通電のソレノイドバルブ110の出口キャビティ123から排気ロッカーアセンブリ16に供給される。供給導管21は、接続導管23を介したリセットキャビティ39への、モーター油などの低入口圧力の油圧流体の連続的な流れを提供する。
低入口圧力の油圧流体及びスライダバイアススプリング50が、スライダピストン48を排気バルブブリッジ24の方に下方に付勢することで、接触足52と排気バルブブリッジ24との間の一定の接触を維持することを支援する。
この構成では、排気バルブカム2のカムローブが、下ベース円4に向かって半径を小さくすると、スライダアセンブリ32のスライダピストン48が、排気ロッカーアーム18から外側に伸張して、ロッカーアームを排気バルブブリッジ24から離脱させる一方、接触足52と排気バルブブリッジ24との間の一定の接触を維持する。油圧流体の低入口圧力は、作動装置28の作動ピストン復帰スプリング76に抗して作動ピストン74を伸張させるために十分な力を生じることができる圧力に設定されている。スライダバイアススプリング50及び調整された油圧流体圧力によりスライダピストン48を伸張させるために印加される合成力は、排気バルブスプリング7及び7の保持力を超えることはないので、排気バルブカム2のカムローブの半径が大きくなることにより排気ロッカーアーム18が排気バルブブリッジ24の方に旋回すると、スライダピストン48は、排気ロッカーアーム18に対して後退させられる。排気バルブカム2のエンジン排気カムプロフィール3による通常の排気カムの上昇中、スライダピストン48は、調整アセンブリ30の調整本体34に接触するまで、全てのラッシュを取りながらさらに排気ロッカーアーム18内へと駆動される。したがって、排気ロッカーアセンブリ16がその後、排気バルブ6及び6を開くことができる。
スライダピストンのこの完全に後退した位置において、ボールバルブ部材42が、(アップセットピン54によりリセットチェックバルブ36の開位置まで)ボールチェックシート44から持ち上げられる。具体的には、アップセットピン54は、ボールチェックスプリング46の弾性的付勢作用とアップセットピン54の接触を介して上昇し、ボールバルブ部材42をボールチェックシート44から離れたまま保持する。
エンジンブレーキオンモードを開始するために、フル入口圧力の油圧流体を供給導管21及び接続導管23を通してリセットキャビティ39に流すために、ソレノイドバルブ110がここで通電される。大きく加圧されたエンジンオイルが、リセットチェックバルブ36、供給ポート40及びリセット導管23、並びに作動ピストンチェックバルブ84を通して、作動装置28の作動キャビティ72に供給される。排気ロッカーアーム18の作動キャビティ72内のフル入口圧力は、作動ピストン復帰スプリング76の付勢力に抗して作動ピストン74を伸張させるために十分な力を生じることができる値であるが、排気バルブ6の保持力を上回るには、それ自体、なお不十分である。
スライダピストン48が、通常のブレーキオフモードにあるような挙動を続けることになる一方、作動ピストン74はここで、ピストン接触足82が単一のバルブ作動ピン25と接触するまで、排気ロッカーアーム18の作動孔70から伸張することになる。排気バルブカム2のカムローブは、プリチャージリフトプロフィール3又はエンジンブレーキリフトプロフィール3の前に下ベース円4に降りることになり、排気ロッカーアーム18を排気バルブブリッジ24から離すように回転させる下ベース円41は、最小カム半径の点であり、この点で、排気ロッカーアーム18は、排気バルブブリッジ24から最も遠くに回転させられることになり、スライダピストン48及び作動ピストン74の両方を排気ロッカーアーム18から最大に伸張させる。この状態で、リセット装置26のアップセットピン54は、リセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42から最も遠く離れている。
リセット装置26のアップセットピン54がリセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42と接触しないので、そして、作動ピストンチェックバルブ84が油圧流体を還流させないので、油圧流体は、作動キャビティ72及びリセット導管23の両方の中にトラップされることになる。排気バルブカム2のカムローブは、プリチャージリフトプロフィール3又はエンジンブレーキリフトプロフィール3に入ると上昇することになり、排気ロッカーアーム18を排気バルブブリッジ24の方に戻すように回転させることになる。そして、第1の排気バルブ6の閉位置を維持するために、第1の排気バルブ6及び第1の排気バルブスプリング7の端面に作用するエンジンシリンダ圧力の力が、作動ピストン74を排気ロッカーアーム18の作動孔70内に後退させようとする。作動ピストン74は後退させられずに、むしろ、作動キャビティ72及びリセット導管23内にトラップされた油圧オイルが、その力をサポートするために圧力を増大させることになり、そして1つの排気バルブ6がカムリフトプロフィールに従って開かれることになる。
排気バルブカム2が上ベース円42に上がると、第1の排気バルブ6のリセットが行われる。排気ロッカーアーム18のバルブブリッジ24へのフォワードモーション(又は時計回りの旋回)は、スライダピストン48を排気ロッカーアーム18のリセット孔38内に後退させる。その結果、アップセットピン54をリセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42の方に移動させる。圧縮開放イベント中、第1の排気バルブ61がTDCの近傍で開くと、エンジンシリンダ圧力が増加し続け、それによって第1の排気バルブ61の端面に作用して、単一のバルブ作動ピン25を介して作動ピストン74に対する力を生じる。したがって、排気ロッカーアーム18の作動キャビティ72内の油圧をさらに増加させる。
作動エンジン圧縮開放イベント中、排気バルブカム2のエンジンブレーキリフトプロフィール3が排気ロッカーアーム18に作用するとき、エンジンシリンダ圧力は高く、そして、アップセットピン54がリセットチェックバルブ36のボールバルブ部材42に接触するためにスライダピストン48が十分に遠く後退しているが、ボールバルブ部材42はチェックバルブシート44から持ち上げられていない、すなわち、リセットチェックバルブ36は開かれていない。その代わりに、作動キャビティ72内の油圧により生じる力がリセット圧力制御スプリング58より生じる力より小さくなるような値にエンジンシリンダ圧力が低下するまで、ピンガイド62が、リセット圧力制御スプリング58を圧縮するためにスライダピストン48内で変位させられることになる。リセットチェックバルブ36が開くとき、作動キャビティ72内の油圧は急速に低下する。続いて、作動キャビティ72内の油圧による作動ピストン74に対する力が、第1の排気バルブスプリング71とエンジンシリンダ圧力との合成力に抗して第1の排気バルブ6の持ち上げを維持できない値まで低下し、第1の排気バルブ6は閉位置に戻る。
第1の排気バルブ61のリセット中、排気ロッカーアーム18の作動孔70内への作動ピストン74の後退を容易とするために、作動キャビティ72内の油圧流体の一部が放出される。ロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム12の油圧性能を補助するために、任意のアキュムレータアセンブリ96が、排気ロッカーアーム18から放出された油圧流体を管理するように構成されている。十分な油圧の存在下では、任意のアキュムレータピストン98がアキュムレータキャップ104の方に移動することによって、アキュムレータ導管27と流体連通するアキュムレータキャビティ101の容積を増大させ、そしてアキュムレータ圧力制御スプリング102を圧縮することで、油圧流体を所定の圧力でアキュムレータキャビティ101内に貯留させる。排気バルブカム2が下ベース円4まで回転すると、アキュムレータ圧力制御スプリング102が伸張してアキュムレータピストン98を後退位置の方に付勢して、貯留された油圧流体をアキュムレータ導管27及び作動キャビティ72内へ送り出し、作動ピストン74の再伸張を支援する(すなわち、作動ピストン74を伸張位置へと、又は第1の排気バルブ6
第1の排気バルブ6のリセットが起きるエンジンシリンダ圧力は、リセット圧力制御スプリング58の調整特性により調整可能である。排気バルブリセットの調整性能が、膨張ストロークにおいて早期に開始するリセットを創出することによって、排気バルブカム2の通常排気カムプロフィール3により規定される通常の排気バルブモーションの開始前に排気バルブが閉じることを確保する。
排気ロッカーアーム18は、調整ナット35を緩めたり調整本体34を回転させたりすることにより調整される。エンジンは、排気バルブカム2のカムローブが、膨張ストローク中に起きる上ベース円4上となるまで回転する。バルブラッシュは、従来、接触足62と排気バルブブリッジ24との間にシムを挿入することによって、そして、機構が固定されるまで調整本体34を移動させることによって設定される。機構が固定されるのは、調整アセンブリ30がスライダアセンブリ32に接触するときに生じる。
図11及び図12に示す追加の実施形態を含め、しかしながら限定しないが、上述した実施形態の多様な改変、変更、及び代替を行うことができる。簡潔さのために、図1〜図10に関連して上述した図11及び図12の参照符号は、図11及び図12の追加の実施形態を説明するために必要又は有用な範囲を除いて、以下でさらに説明しない。改変された構成要素及び部品は、構成要素又は部品の参照不当に200の桁の数字を付加することにより示す。
図11及び図12は、参照符号212により大まかに示す、ロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステムの第2の例示的実施形態を示す。本発明の第1の例示的な実施形態から変更されていない構成要素は、同じ参照符号を付されている。図1〜図10に描かれた本発明の第1の例示的な実施形態と同じように機能する構成要素は、2つの実施形態における対応する部分の間の類似性が読者によって容易に知覚されると思われるので、詳細に記載されないこともあるが、そのうちのいくつかに200が付加されたものと同じ参照符号によって示されている。
ロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム212は、ICエンジンのために提供される。圧縮開放ブレーキシステム212は、圧縮ブレーキモードすなわちブレーキオンモード(エンジン圧縮ブレーキ動作中)と、圧縮ブレーキ非稼動モードすなわちブレーキオフモード(正動力動作中)と動作する。
ロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム212は、ロストモーション排気ロッカーアセンブリ216を含む。図11及び図12に示す本発明の第2の例示的実施形態によるロストモーション排気ロッカーアセンブリ216は、ロッカーシャフト20の周りに旋回可能に装着された排気ロッカーアーム218を有し、排気バルブブリッジ24を介して第1及び第2の排気バルブ6、6を開くために提供される。 図11及び図12に図示された第2の例示的実施形態のロストモーション排気ロッカーアセンブリ216では、リセット圧力逃がしバルブアセンブリ260が追加されている。図11及び図12のロストモーション排気ロッカーアセンブリ216は、図3〜図10のロストモーション排気ロッカーアセンブリ16に実質的に対応し、主に異なるのはリセット圧力逃がしバルブアセンブリ260であり、したがって、それについて以下に説明する。
図12は、リセット圧力逃がしバルブアセンブリ260を詳細に示す。リセット圧力逃がしバルブアセンブリ260は、排気ロッカーアーム218の駆動端部(第1の遠位端部)218に形成された円筒状の圧力逃がし孔264内に配置された圧力逃がしピストン262を含む。圧力逃がしピストン262は、排気ロッカーアーム218の圧力逃がし孔264内で直線的に往復動するように構成されている。圧力逃がしピストン262は、通常、圧力逃がしスプリング266によって排気ロッカーアーム218のシート263の方に付勢されている。リセットキャビティ39内の油圧は、圧力逃がしピストン262をワッシャー268の方に伸張させる。ワッシャー268は、圧力逃がしピストン262の伸張リミッターとして作用し、かつ、排気ロッカーアーム18の圧力逃がしピストン262内の保持リング269により保持されている。さらに、リセット圧力逃がしバルブアセンブリ260は、排気ロッカーアーム218を通って延びる圧力逃がしポート270を含む。圧力逃がしピストン262が圧力逃がしスプリング266の付勢力によりシート263に係合すると、排気ロッカーアーム218の圧力逃がしポート270が閉じる。しかしながら、リセットキャビティ39内の油圧が圧力逃がしピストン262をシート263から離すと、排気ロッカーアーム218内の圧力逃がしポート270が開き、リセットキャビティ39を排気ロッカーアーム18の外側の空間と流体連通させる。
本発明の第2の例示的実施形態のロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム212の動作は、本発明の第1の例示的実施形態のロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステム12の動作と、概して類似している。
リセット中に作動ピストン74が排気ロッカーアーム218の作動孔70内に後退する速度は、作動キャビティ72、隣接するリセット導管23、及びリセットキャビティ39内の残留圧力に依存する。リセットの開始時には、この残留圧力は、作動ピストン74の後退速度を減少させるために、かなりの時間に亘って高く維持することができる。油圧が所定値を超えた場合、 リセット圧力逃がしバルブアセンブリ260の圧力逃がしピストン262が、排気ロッカーアーム218のシート263から伸張し、圧力逃がしスプリング266を圧縮し、圧力逃がしポート270を露出させて、作動キャビティ72及びリセットキャビティ39内の残留圧力の即時の低減を可能にする。油圧流体の圧力が所定値まで低下すると、圧力逃がしスプリング266が伸長して圧力逃がしピストン262をシート263に戻し、圧力逃がしポート270を閉じることで、油圧流体の損失を抑えることができる。
それに替えて、本発明の第2の例示的実施形態によるロストモーション排気ロッカーアセンブリ216が、アキュムレータアセンブリ96をもたず、その替わりに、導管油供給のみを用いてブレーキオン/ブレーキオフ油圧機能を動作させ及び管理してもよい。
図13は、本発明によるリセット装置の鉛直方向にコンパクトなバージョンを示す。ボンネットの下では、エンジン/エンジンカバーの上部にバルブトレインが近接しているため、他のエンジン部品及び/又は車両のエアロプロフィールを低減してボンネットの高さを下げる必要がある場合に課題を提示する。このように、リセット装置をより短くコンパクトに構成することができる。
図13に示すリセット装置360は、調整アセンブリ330と、スライダアセンブリ332とを有する。円筒状のリセット孔338、スライダアセンブリ332、及び調整アセンブリ330は、接続導管323と流体連通している、排気ロッカーアーム318内のリセットキャビティ339を画定する。調整アセンブリ330は、調整本体334と、調整本体334内に配置されたリセットチェックバルブ42とを含む。調整本体334は、通常の排気バルブラッシュ調整を提供するために、排気ロッカーアーム318に形成された円筒状のリセット孔338内に調整可能に配置され、ねじ切りされている。調整アセンブリ330の調整本体334は、リセット装置360の調整本体334の位置を調整するために排気ロッカーアーム318の上からアクセス可能に、圧力キャップ331内にソケット337を備えている。調整アセンブリ330は、調整ナット335によって所定の位置にロックされる。
リセットチェックバルブ342は、半球形ボールバルブ要素、延長リンク354、チェックバルブバルブシート344、及びチェックバルブスプリング346を有し、これらはすべて、バルブ部材342がチェックバルブバルブシート344とチェックスプリング346との間に配置されるように、調整本体334内に配置される。バルブ部材342は、チェックバルブスプリング346の付勢バネ力によりチェックバルブバルブシート344の方に押圧されている。バルブ部材342、チェックバルブバルブシート344、及びチェックバルブスプリング346は、チェックバルブスプリング346によって通常は付勢されて閉じている(すなわち閉位置)リセットチェックバルブを画定する。チェックバルブシート344は、貫通する中央開口345を有する。
調整本体334は、1又は複数の(すなわち少なくとも1つの)供給ポート340を設けられている。供給ポート340は、リセットチェックバルブが開位置にあるときに、リセットボア338のリセットキャビティ339を導管323と流体連通させるように、リセットチェックバルブのバルブ部材342の上方に配置されている
スライダアセンブリ332は、排気ロッカーアーム318のリセットキャビティ339内で直線的に往復動するように構成されたスライダピストン348を有する。チェックバルブの上方に配置されたチェックバルブスプリング346は、スライダピストン348を調整アセンブリ330から離れる方向に付勢し、象足352を介してスライダピストン348を下側のバルブブリッジと接触するように押圧する。スライダピストン348は、1又は複数(すなわち少なくとも1つ)のピストンポート355を備えている。ピストンポート355は、スライダピストン348のすべての位置のために、リセット孔338のリセットキャビティ339と接続導管323との流体連通を維持するように、リセットチェックバルブのバルブ部材342の下方に配置されている。
スライダピストン348の細長い遠位端部348は、少なくとも部分的に排気ロッカーアーム318のリセット孔338から延在している。スライダピストン348の遠位端部を通る潤滑ポート351は、接触足352及び排気バルブブリッジに潤滑油を供給する。
スライダピストン348が、部分的にはリセットキャビティ339内の油圧によって、しかしながら大部分はスプリング346によって、調整アセンブリ330から離れるように押圧されることにより、すべてのエンジン動作(ブレーキオン又はオフ)中、接触足352と排気バルブブリッジとの接触を維持する。言い換えるならば、リンク354を介して、スライダピストン348及びスプリング346は、圧縮開放エンジンブレーキシステムがブレーキオフモードにあるときに、排気ロッカーアセンブリと下側の排気バルブブリッジとの間の大量のロストモーションを吸収するためのアクティブなラッシュアジャスタを提供する。Cリングなどの保持リング362は、ワッシャー360の下に位置するリセットスプリング358に対する予圧を維持すると共に、リンク354の下部をスライダピストン348に接続する。
リンクピン354は、リセットチェックバルブのバルブ部材342をチェックバルブシート344に接触させ、離して持ち上げ、そして保持するように構成されている。リンク354の上端は、バルブ部材342に隣接して配置される一方、リンク354の下端は保持リングを介してスライダピストン48と係合する。リセット圧力制御スプリング358は、リセット動作中、リセット圧力制御スプリング358の弾力的な付勢作用により、リンク354を持ち上げるように構成されている。
調整アセンブリ330は、後退位置にあるとき、下側に位置する排気バルブブリッジ(すなわちストップ部材)とスライダピストン348との間の永続的なラッシュを確立するように、スライダアセンブリ332のための調整可能な後退限界を提供する。リセット装置のスライダピストン348は、通常の排気バルブモーション中、排気バルブブリッジを駆動するように構成されている。リンク354の上端すなわちバルブ要素342の上方と、圧力キャップ331との間のクリアランスは、通常エンジン動作中、スライダピストン348を調整本体334の下端と接触させかつそれにより駆動されることを可能とするのに十分である。
図13に示したリセット装置は、エンジンブレーキシステムにおいて図5に示したリセット装置と同じように機能する。ブレーキオン条件が稼動しているとき、スライダ348は、孔338から下側のバルブブリッジの方に完全に伸張され、そして、バルブ342の背後の油圧とスプリング圧力358によって完全に伸張した位置に保持される。ロッカー318がブレーキオンモードで下側のバルブブリッジの方に回転したとき、リセットスプリング358は、ここでは他の実施形態におけるよりも重いけれども、最初はバルブ342の背後の流体とスプリング346の圧力を克服できない。しかしながら、リセットスプリング358が圧縮されると、ブレーキオンモードにおける圧縮開放作動装置28を介して実現される圧縮開放によって、バルブ342の背後に保持された流体に圧力が伝達されるICエンジンシリンダ圧力が減少する。シリンダ圧力が減少すると、リセットスプリング358の圧力がリンク354を上方に押すことができ、そしてバルブ342を開放して関係する流体連通された作動装置28(図6参照)をリセットすることができる。
本発明のロッカーアーム圧縮開放エンジンブレーキシステムは、一体型リセットロストモーションロッカーアームエンジンブレーキシステムであり、それは感圧バイアススプリングを用いた膨張ストローク中、排気バルブを閉じることができる。本発明の圧縮開放エンジンブレーキシステムは、リセット機構を、排気ロッカーアームのアクティブラッシュアジャスタに一体化することによって、従来技術の問題点を解決する。本発明のリセット装置は、バイアススプリングを用いることによって、油圧が零であっても排気バルブブリッジのモーションを拘束し、かつロストモーションラッシュテイクアップを行うことを可能とする。エンジンブレーキが稼働しているとき、エンジンオイル圧力感度は、本発明の圧縮開放エンジンブレーキシステムに固有のものではない。二段式油圧ソレノイドバルブは、潤滑とエンジンブレーキ作動を単一の油圧回路に一体化することによって一体化による簡易性をさらに最適化する。本発明のエンジンブレーキシステムの一部は、「ブレーキオン」モードに関わり又は開始し、そして、それがもはや要求されないときにブレーキモードをオフにする機能を有する。
上述した実施形態の様々な構成要素及び特徴は、任意の組合せで互いに置換されてもよい。任意の1つの実施形態の1つ以上の構成要素及び特徴を任意の他の実施形態に組み込むために必要又は望ましい改変を行うことは、本発明の範囲内である。
本発明の例示的実施形態の上記の説明は、特許法の規定に従って、例示の目的で提示されたものである。それは、網羅的であることを意図したものではなく、また、本発明を開示された正確な形態に限定することを意図したものではない。本明細書に開示された実施形態は、本発明の原理及びその実用的な適用を最もよく例示するために選択されたものであり、それによって、当技術分野の通常の熟練者が、本明細書に記載された原理に従う限り、様々な実施形態において、及び意図された特定の使用に適した様々な変更を加えて、本発明を最もよく利用することができるようにするためである。したがって、上述した本発明において、その意図及び範囲から逸脱することなく変更を加えることができる。また、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって特定されることが意図されている。

Claims (22)

  1. エンジンシリンダと、少なくとも1つの吸引バルブと、少なくとも1つの排気バルブと、前記少なくとも1つの排気バルブを閉位置に付勢するために前記少なくとも1つの排気バルブに閉止力を及ぼす少なくとも1つの排気バルブスプリングとを有しかつ前記エンジンシリンダが、吸引ストローク、圧縮ストローク、膨張ストローク、及び排気ストロークを含む四ストロークピストンサイクルに関係付けられる内燃エンジンに接続され、圧縮開放エンジンブレーキ動作を行うための圧縮開放エンジンブレーキシステムであって、前記ブレーキシステムがロストモーション排気ロッカーアセンブリを有し、前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが、
    排気ロッカーアームと;
    前記排気ロッカーアーム内に形成された作動孔にスライド可能に配置されかつ後退位置と伸張位置との間で可動である作動ピストンを含み、前記少なくとも1つの排気バルブをその閉位置から離脱可能とするために前記少なくとも1つの排気バルブと動作的に関係するように構成された作動装置と;
    リセットチェックバルブと、前記リセットチェックバルブに動作的に接続されたスライダアセンブリとを含むリセット装置と;
    前記排気ロッカーアーム内の油圧流体回路とを有し;
    前記作動孔が、前記作動ピストンの上方の前記作動孔内にて前記作動ピストンにより画定される作動キャビティを規定し;
    前記リセットチェックバルブが前記排気ロッカーアームに形成されたリセット孔内に配置され、前記リセット孔が前記油圧流体回路の少なくとも1つの接続導管を通して前記作動キャビティと流体連通しており、前記リセットチェックバルブが開位置と閉位置との間で動作可能でありかつその閉位置の方に付勢されていることによって、前記リセットチェックバルブがその閉位置にあるときは油圧流体が前記作動キャビティ内にロックされ、かつ、前記リセットチェックバルブがその開位置にあるときは油圧流体が前記リセットチェックバルブを通して双方向に流れ;
    前記スライダアセンブリが前記排気ロッカーアームの前記リセット孔内にスライド可能に配置されたスライダピストンを含み、前記スライダピストンは前記排気ロッカーアームに対して伸張位置と後退位置との間で可動であり、前記スライダピストンはその伸張位置の方に付勢されており、前記スライダピストンが前記リセットチェックバルブと動作的に関係付けられることによって、その伸張位置において前記リセットチェックバルブがその閉位置に自由に移動し、かつ、その後退位置において前記リセットチェックバルブが前記スライダピストンによりその開位置に可動である;圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  2. 前記スライダアセンブリが、前記スライダピストン内に双方とも配置されたリセット圧力制御スプリングと、リセットスプリングキャップとをさらに含み、その場合、前記リセットスプリングキャップは前記スライダピストンに対してスライド式に可動であり、その場合、前記スライダピストンがストップ部材と動作的に関係付けられることによって、前記排気ロッカーアーム前記ストップ部材から離れているときは前記スライダピストンがその伸張位置にあり、そして前記排気ロッカーアームが前記ストップ部材の方に回転すると、前記スライダピストンがその後退位置の方に移動させられ、その場合、前記スライダピストンの後退位置において前記スライダピストンが前記リセットチェックバルブを開き:その場合、
    前記リセットチェックバルブに作用する前記作動キャビティ内の油圧により生じる力が前記リセット圧力制御スプリングの付勢力よりも大きい場合、前記リセットスプリングキャップが前記スライダピストン内で前記リセットチェックバルブから離れるように移動することにより前記リセット圧力制御スプリングを圧縮して、前記リセットチェックバルブを閉位置に保持することを可能とし、かつ、
    前記リセットチェックバルブに作用する前記作動キャビティ内の油圧により生じる力が前記リセット圧力制御スプリングの付勢力よりも小さい場合、前記リセットスプリングキャップが前記スライダピストン内で前記リセットチェックバルブの方に移動することにより前記リセットチェックバルブを開く、請求項1に記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  3. 前記リセット装置が、前記排気ロッカーアームの前記リセット孔内で直線的に往復動するように構成されたアップセットピンをさらに有し、その場合、前記アップセットピンが、前記リセットスプリングキャップと前記リセットチェックバルブとの間に配置され、かつその場合、前記リセットスプリングキャップが前記スライダピストン内で前記リセットチェックバルブの方に移動することによって、前記アップセットピンを介して前記リセットチェックバルブを開く、請求項1又は2に記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  4. 前記圧縮開放エンジンブレーキシステムが、内燃エンジンに装着されかつブレーキオンモードで動作するように構成され、その場合、十分に加圧された油圧流体が前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリに供給されて前記作動ピストンをその伸張位置に変位可能とすることによって、
    通常の排気バルブモーションの終了後、前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが前記ストップ部材から離されることにより、前記作動ピストンが前記少なくとも1つの排気バルブに係合するように伸張しかつ前記リセットチェックバルブが閉じて、油圧流体を前記作動キャビティ内にトラップし、
    前記圧縮ストローク中、前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが前記ストップ部材の方に近づけられ、かつ前記作動装置の前記作動キャビティ内にトラップされた油圧流体が十分な圧力を生じることによって、前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリに前記排気バルブをその閉位置から離脱させ、
    圧縮開放イベントの後、前記リセット圧力制御スプリングが、前記リセットチェックバルブをその開位置に移動させることによって前記作動キャビティ内の油圧流体の一部を放出し、かつ、前記少なくとも1つの排気バルブスプリングが前記少なくとも1つの排気バルブをその閉位置に移動させることを可能とする、請求項1〜3のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  5. 前記リセット圧力制御スプリングの付勢力が、各エンジンサイクルにおける前記通常の排気バルブモーションの前の前記膨張ストローク中に前記少なくとも1つの排気バルブがその閉位置に戻ることを可能とするように設定されている、請求項1〜4のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  6. 吸気ストローク中、前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが、前記ストップ部材の方に近づけられ、かつ、トラップされた油圧流体が十分な圧力を生じることで前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが前記少なくとも1つの排気バルブを開位置の方に移動させ、そしてその場合、開位置にある前記少なくとも1つの排気バルブが、圧縮開放イベントの前にその閉位置に戻る、請求項1〜5のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  7. 前記圧縮開放エンジンブレーキシステムが、内燃エンジンに装着されかつブレーキオフモードで動作するように構成され、その場合、前記圧縮開放エンジンブレーキシステムが潤滑回路を含み、その場合、加圧された油圧流体が、前記潤滑回路を通して前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリを潤滑するオイルであり、かつその場合、前記潤滑回路が、前記圧縮開放エンジンブレーキシステムを稼動させるために用いられる前記油圧流体回路から分離されている、請求項1〜6のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  8. 前記圧縮開放エンジンブレーキシステムが、内燃エンジンに装着されかつブレーキオフモードで動作するように構成され、その場合、前記作動ピストンに対して後退位置の方に向かって十分な付勢力がかけられることによって、前記圧縮開放エンジンブレーキシステムを稼動させることなく、油圧流体が前記油圧流体回路を通して前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリ内で流れることができる、請求項1〜7のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  9. 前記作動装置が、前記作動装置の前記作動孔内に配置された作動ピストンチェックバルブをさらに有し、その場合、前記作動ピストンチェックバルブが、前記作動ピストンを通して前記作動ピストンの上方の前記排気ロッカーアーム内の前記作動キャビティへの一方向の油圧流体の流路を設けるために閉位置と開位置との間で移動するように構成されており、かつその場合、加圧された油圧流体が、前記作動ピストンチェックバルブがその閉位置にあるときは前記作動キャビティ内にトラップされ、かつ前記作動ピストンチェックバルブがその開位置にあるときは前記作動キャビティ内に一方向に流れる、請求項1〜8のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  10. 前記作動ピストンチェックバルブが、前記作動ピストン内に配置されている、請求項1〜9のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  11. 前記内燃エンジンが2つ又はそれ以上の排気バルブを有し、前記ストップ部材が前記内燃エンジンの排気バルブブリッジである、請求項1〜10のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  12. 前記リセット装置が、通常排気バルブラッシュ調整を行うための調整アセンブリをさらに含む、請求項1〜11のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  13. 前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが、前記排気ロッカーアームに組み込まれたアキュムレータアセンブリをさらに有し、その場合、前記アキュムレータアセンブリが、アキュムレータピストンと、前記アキュムレータピストンを付勢するアキュムレータ圧力制御スプリングとを有することによって、前記作動キャビティから放出された油圧流体が、次のエンジンサイクルで前記作動キャビティを再充填するために十分な圧力で前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリ内に貯留される、請求項1〜12のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  14. 前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが、リセット圧力逃がしバルブアセンブリをさらに含み、前記リセット圧力逃がしバルブアセンブリが、
    前記排気ロッカーアーム内に形成された圧力逃がし孔内に配置されかつその中で可動である圧力逃がしピストンと;
    前記圧力逃がしピストンを、前記排気ロッカーアーム内の前記圧力逃がし孔内に形成されたシートの方に付勢する圧力逃がしスプリングと;
    前記排気ロッカーアームを通って延在する圧力逃がしポートとを有し;
    それによって、前記作動キャビティ内の油圧流体圧力が所定の圧力を超える限り、前記作動キャビティから前記リセット孔内に放出された油圧流体が、前記リセット圧力逃がしバルブアセンブリの前記圧力逃がしポートを通って前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリから排出される、請求項1〜13のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  15. 前記圧縮開放エンジンブレーキシステム内の油圧を制御するための二段式油圧ソレノイドバルブをさらに有し、前記ソレノイドバルブが、
    吸引ポート、出口ポート、及び排出ポートを有するバルブ本体と;
    前記バルブ本体内に配置されたソレノイドコイルと:
    前記ソレノイドコイル内で直線的に往復動するアーマチュアと;
    前記バルブ本体内で直線的に往復動しかつ前記アーマチュアに動作的に関係付けられたソレノイドピンと;
    前記吸引ポートと前記出口ポートとの間に配置された吸引バルブと;
    前記出口ポートと前記排出ポートとの間に配置された圧力調整排出バルブとを有し;
    前記吸引ポートを通して前記バルブ本体に供給される加圧された前記油圧流体が、前記ソレノイドコイルが非通電状態のときは前記圧力調整排出バルブを介して前記出口ポート及び前記排出ポートの両方を通して流れるように調整され、かつ、前記ソレノイドコイルが通電状態のときは前記圧力調整排出バルブが閉じかつ前記吸引バルブが開かれて、加圧された油圧流体が前記出口ポートにのみ供給される、請求項1〜14のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  16. 前記二段式油圧ソレノイドバルブが、前記吸引バルブに取り付けられたバイパスポートをさらに有し、前記二段式油圧ソレノイドバルブの前記ソレノイドコイルが非通電状態のときに前記吸引ポートから前記出口ポートへ加圧流体をバイパスさせる、請求項1〜15のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  17. 前記内燃エンジンがディーゼルエンジンであり、かつその場合、前記圧縮開放エンジンブレーキシステムが前記二段式油圧ソレノイドバルブにより作動する、請求項1〜16のいずれかに記載の圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  18. エンジンシリンダと、少なくとも1つの吸気バルブと、少なくとも1つの排気バルブと、前記少なくとも1つの排気バルブを閉位置に付勢するために前記少なくとも1つの排気バルブに閉止力を及ぼす少なくとも1つの排気バルブスプリングとを有しかつ前記エンジンシリンダが吸気ストローク、圧縮ストローク、膨張ストローク、及び排気ストロークを含む四ストロークピストンサイクルに関係するディーゼルエンジン内で圧縮開放エンジンブレーキ動作を行うための圧縮開放エンジンブレーキシステムであって、前記ブレーキシステムが、
    排気ロッカーアームと;
    前記排気ロッカーアーム内に形成された作動孔にスライド可能に配置されかつ後退位置と伸張位置との間で可動である作動ピストンを含み、前記少なくとも1つの排気バルブをその閉位置から離脱可能とするために前記少なくとも1つの排気バルブと動作的に関係するように構成された作動装置と;
    リセットチェックバルブと、前記リセットチェックバルブに動作的に接続されたスライダアセンブリとを含むリセット装置と;
    前記排気ロッカーアーム内の油圧流体回路とを有し;
    前記作動孔が、前記作動ピストンの上方の前記作動孔内にて前記作動ピストンにより画定される作動キャビティを規定し;
    前記リセットチェックバルブが前記排気ロッカーアームに形成されたリセット孔内に配置され、前記リセット孔が前記油圧流体回路の少なくとも1つの接続導管を通して前記作動キャビティと流体連通しており、前記リセットチェックバルブが開位置と閉位置との間で動作可能でありかつその閉位置の方に付勢されていることによって、前記リセットチェックバルブがその閉位置にあるときは油圧流体が前記作動キャビティ内にロックされ、かつ、前記リセットチェックバルブがその開位置にあるときは油圧流体が前記リセットチェックバルブを通して双方向に流れ;
    前記スライダアセンブリが前記排気ロッカーアームの前記リセット孔内にスライド可能に配置されたスライダピストンを含み、前記スライダピストンは前記排気ロッカーアームに対して伸張位置と後退位置との間で可動であり、前記スライダピストンはその伸張位置の方に付勢されており、前記スライダピストンが前記リセットチェックバルブと動作的に関係付けられることによって、その伸張位置において前記リセットチェックバルブがその閉位置に自由に移動し、かつ、その後退位置において前記リセットチェックバルブが前記スライダピストンによりその開位置に可動であり;
    前記圧縮開放エンジンブレーキシステムが二段式油圧ソレノイドバルブにより作動され、前記ソレノイドバルブが、
    吸引ポート、出口ポート、及び排出ポートを有するバルブ本体と;
    前記バルブ本体内に配置されたソレノイドコイルと:
    前記ソレノイドコイル内で直線的に往復動するアーマチュアと;
    前記バルブ本体内で直線的に往復動しかつ前記アーマチュアに動作的に関係付けられたソレノイドピンと;
    前記吸引ポートと前記出口ポートとの間に配置された吸引バルブと;
    前記出口ポートと前記排出ポートとの間に配置された圧力調整排出バルブとを有し;
    前記吸引ポートを通して前記バルブ本体に供給される加圧された前記油圧流体が、前記ソレノイドコイルが非通電状態のときは前記圧力調整排出バルブを介して前記出口ポート及び前記排出ポートの両方を通して流れるように調整され、かつ、前記ソレノイドコイルが通電状態のときは前記圧力調整排出バルブが閉じかつ前記吸引バルブが開かれて、加圧された油圧流体が前記出口ポートにのみ供給される、圧縮開放エンジンブレーキシステム。
  19. 圧縮開放エンジンブレーキ動作中に内燃エンジンの少なくとも1つの排気バルブを動作させるための、ブレーキオンモードにおける圧縮開放エンジンブレーキシステムの動作方法であって、前記圧縮開放エンジンブレーキシステムは、圧縮開放エンジンブレーキ動作を行うときに前記エンジンの圧縮ストロークの一部において前記少なくとも1つの排気バルブを開状態に維持し、前記圧縮開放ブレーキシステムがロストモーション排気ロッカーアセンブリを有し、前記ロストモーション排気ロッカーアセンブリが、
    排気ロッカーアームと;
    前記排気ロッカーアーム内に形成された作動孔にスライド可能に配置されかつ後退位置と伸張位置との間で可動である作動ピストンを含み、前記少なくとも1つの排気バルブをその閉位置から離脱可能とするために前記少なくとも1つの排気バルブと動作的に関係するように構成された作動装置と;
    リセットチェックバルブと、前記リセットチェックバルブに動作的に接続されたスライダアセンブリとを含むリセット装置と;
    前記排気ロッカーアーム内の油圧流体回路とを有し;
    前記作動孔が、前記作動ピストンの上方の前記作動孔内にて前記作動ピストンにより画定される作動キャビティを規定し;
    前記リセットチェックバルブが前記排気ロッカーアームに形成されたリセット孔内に配置され、前記リセット孔が前記油圧流体回路の少なくとも1つの接続導管を通して前記作動キャビティと流体連通しており、前記リセットチェックバルブが開位置と閉位置との間で動作可能でありかつその閉位置の方に付勢されていることによって、前記リセットチェックバルブがその閉位置にあるときは油圧流体が前記作動キャビティ内にロックされ、かつ、前記リセットチェックバルブがその開位置にあるときは油圧流体が前記リセットチェックバルブを通して双方向に流れ;
    前記スライダアセンブリが前記排気ロッカーアームの前記リセット孔内にスライド可能に配置されたスライダピストンを含み、前記スライダピストンは前記排気ロッカーアームに対して伸張位置と後退位置との間で可動であり、前記スライダピストンはその伸張位置の方に付勢されており、前記スライダピストンが前記リセットチェックバルブと動作的に関係付けられることによって、その伸張位置において前記リセットチェックバルブがその閉位置に自由に移動し、かつ、その後退位置において前記リセットチェックバルブが前記スライダピストンによりその開位置に可動であり;
    前記動作方法が、
    前記内燃エンジンの圧縮ストローク中、前記少なくとも1つの排気バルブのバルブブレーキリフト中に閉じられた前記リセットチェックバルブを機械的又は油圧的に付勢するステップと;
    前記リセットチェックバルブを開くことにより前記エンジンの膨張ストローク中に前記少なくとも1つの排気バルブをリセットしかつ前記少なくとも1つの排気バルブを閉じるために前記作動キャビティから油圧流体を放出するステップとを有する、動作方法。
  20. 少なくとも1つのシリンダと、前記シリンダ内で往復動する少なくとも1つのピストンとを有し、前記シリンダがさらに少なくとも第1の吸気バルブと少なくとも第1の排気バルブとを具備する内燃エンジンと、
    前記エンジンの圧縮開放エンジンブレーキ動作を行うための圧縮開放エンジンブレーキシステムとを有する、内燃エンジンにおいて、前記圧縮開放システムが、
    排気ロッカーアームと;
    前記排気ロッカーアーム内に形成された作動孔にスライド可能に配置されかつ後退位置と伸張位置との間で可動である作動ピストンを含み、前記少なくとも1つの排気バルブをその閉位置から離脱可能とするために前記少なくとも1つの排気バルブと動作的に関係するように構成された作動装置と;
    リセットチェックバルブと、前記リセットチェックバルブに動作的に接続されたスライダアセンブリとを含むリセット装置と;
    前記排気ロッカーアーム内の油圧流体回路とを有し;
    前記作動孔が、前記作動ピストンの上方の前記作動孔内にて前記作動ピストンにより画定される作動キャビティを規定し;
    前記リセットチェックバルブが前記排気ロッカーアームに形成されたリセット孔内に配置され、前記リセット孔が前記油圧流体回路の少なくとも1つの接続導管を通して前記作動キャビティと流体連通しており、前記リセットチェックバルブが開位置と閉位置との間で動作可能でありかつその閉位置の方に付勢されていることによって、前記リセットチェックバルブがその閉位置にあるときは油圧流体が前記作動キャビティ内にロックされ、かつ、前記リセットチェックバルブがその開位置にあるときは油圧流体が前記リセットチェックバルブを通して双方向に流れ;
    前記スライダアセンブリが前記排気ロッカーアームの前記リセット孔内にスライド可能に配置されたスライダピストンを含み、前記スライダピストンは前記排気ロッカーアームに対して伸張位置と後退位置との間で可動であり、前記スライダピストンはその伸張位置の方に付勢されており、前記スライダピストンが前記リセットチェックバルブと動作的に関係付けられることによって、その伸張位置において前記リセットチェックバルブがその閉位置に自由に移動し、かつ、その後退位置において前記リセットチェックバルブが前記スライダピストンによりその開位置に可動である、内燃エンジン。
  21. 内燃エンジンのロストモーションエンジンブレーキシステムのための二段式油圧ソレノイドバルブであって、
    吸引ポート、出口ポート、及び排出ポートを有するバルブ本体と;
    前記バルブ本体内に配置されたソレノイドコイルと:
    前記ソレノイドコイル内で直線的に往復動するアーマチュアと;
    前記バルブ本体内で直線的に往復動しかつ前記アーマチュアに動作的に関係付けられたソレノイドピンと;
    前記吸引ポートと前記出口ポートとの間に配置された吸引バルブと;
    前記出口ポートと前記排出ポートとの間に配置された圧力調整排出バルブとを有し;
    前記吸引ポートを通して前記バルブ本体に供給される加圧された前記油圧流体が、前記ソレノイドコイルが非通電状態のときは前記圧力調整排出バルブを介して前記出口ポート及び前記排出ポートの両方を通して流れるように調整され、かつ、前記ソレノイドコイルが通電状態のときは前記圧力調整排出バルブが閉じかつ前記吸引バルブが開かれて、加圧された油圧流体が前記出口ポートにのみ供給される、二段式油圧ソレノイドバルブ。
  22. 前記吸引バルブに関係付けられ、かつ前記二段式油圧ソレノイドバルブの前記ソレノイドコイルが非通電状態のときに前記吸引ポートから前記出口ポートへと加圧された流体をバイパスするバイパスポートをさらに有する請求項21に記載の二段式油圧ソレノイドバルブ。
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