JP2021518730A - 電気活性材料に基づくアクチュエータデバイス - Google Patents

電気活性材料に基づくアクチュエータデバイス Download PDF

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Abstract

電気活性材料のアクチュエータは、1つの縁部(12)に沿ってクランプされ、上記の縁部に平行な第1の軸(21)を中心とした、及び/又は、上記の縁部に垂直な第2の軸を中心としたプレベンドを有する。アクチュエータは、20%未満だけ異なる第1及び第2の軸に沿った膨張係数で膨張する。この等方性(又はほぼ等方性の)膨張と、装置の主軸の少なくとも1つ(すなわち、アクチュエータの一般平面を形成する軸)を横切るプレベンドとの組み合わせは、様々なさらなる動作特性を生じさせる。

Description

本発明は、電気活性ポリマー等の電気活性材料を利用するアクチュエータデバイスに関する。
電気活性ポリマー(EAP)は、電気応答性材料の分野における新興階級の材料である。EAPは、センサ又はアクチュエータとして機能することができ、様々な形状に容易に製造することができ、多種多様なシステムへの容易な統合を可能にしている。
過去10年間に著しく改善された作動応力及び作動歪み等の特徴を有する材料が開発されてきた。テクノロジーリスクは製品開発において許容可能なレベルまで低減されているため、EAPは、商業的且つ技術的に関心が高まってきている。EAPの利点には、低電力、小さいフォームファクタ、柔軟性、ノイズレス動作、精度、高解像度の可能性、高速応答時間、及び周期的作動が含まれる。
EAP材料の改善された性能及び特定の利点によって、新たな用途への適用性が生じている。
EAP装置は、電気的作動に基づき、構成要素又は機構の少量の動きが所望されるいかなる用途においても使用することができる。同様に、この技術は、小さな動きを感知するために使用することができる。
EAPの使用によって、以前は可能ではなかった機能が可能になり、又は、一般的なアクチュエータと比較して、小体積又は薄いフォームファクタにおける比較的大きな変形及び力の組み合わせにより、一般的なセンサ/アクチュエータの解決策よりも大きな利点が提供される。EAPは、ノイズレス動作、正確な電子制御、高速応答、及び0〜20kHz等の広範囲の可能な作動周波数も与える。
電気活性ポリマーを使用する装置は、電場駆動型(field−driven)材料及びイオン駆動型材料に細分化することができる。
電場駆動型EAPの例は、誘電エラストマー、電歪ポリマー(PVDFベースのリラクサポリマー又はポリウレタン等)、及び液晶エラストマー(LCE)である。
イオン駆動型EAPの例は、共役ポリマー、カーボンナノチューブ(CNT)ポリマー複合材、及びイオン性高分子金属複合材(IPMC)である。
電場駆動型EAPは、直接的な電気機械結合を介して電場によって作動され、イオン性EAPに対する作動機構は、イオンの拡散を含む。どちらのクラスも複数のファミリーメンバーを有し、それぞれが、独自の利点及び欠点を有している。
図1及び2は、EAP装置に対する2つの可能な動作モードを示している。
この装置は電気活性ポリマー層14を含み、電気活性ポリマー層14は、その両側にある電極10、12の間に挟まれている。
図1は、クランプされていない装置を示している。電圧を使用して、示されている全ての方向において電気活性ポリマー層を膨張させている。
図2は、膨張が1つの方向においてのみ生じるように設計された装置を示している。この装置は、キャリア層16によって支持されている。電圧を使用して、電気活性ポリマー層を曲げさせているか又は湾曲させている。
この動きの性質は、例えば、作動されると膨張する活性層と受動性のキャリア層との相互作用から生じる。示されているような軸のまわりの非対称の湾曲を得るために、例えば、分子配向(フィルム延伸)を適用して、1つの方向における動きを強制することができる。
1つの方向における膨張は、電気活性ポリマーにおける非対称性から生じてもよく、又は、キャリア層の特性における非対称性から生じてもよく、又はその組み合わせから生じてもよい。
図1及び2における電極は、例えば、電場駆動型装置のための電場を生成する。図3は、電流駆動型イオン性装置の一例を示している。この作動機構は、イオンの拡散及び/又は電気化学的な酸化及び還元を含む。図3は、イオン性高分子金属複合材(IPMC)の構造を示している。固定されたアニオン30、移動可能なカチオン32、及びカチオンに結合して水和カチオンを形成する水分子34がある。これらは、印加された作動信号に応答して動く。
EAPアクチュエータは、典型的には、ベンディングアクチュエータとして形成され、例えば、第1の縁部においてクランプされ、アクチュエータがその縁部から突出していてもよい。次に、突出部は、作動に応じて曲がり、作動部は、例えば、離れた先端である。ダブルクランプ構成は、対向する縁部においてクランプされ、作動に応じて湾曲させられる。従って、作動部は、例えば、その構造の中央部である。
これらの構成は、特定の動作モードを設計する自由をほとんど与えず、例えば、簡単な方法で剛性又は動作の速度を調整することは困難である。
特許文献1は、所望の曲がり軸に垂直な軸を中心としてプレベンド(pre−bend)が形成されたベンディングアクチュエータを開示している。アクチュエータは、所望の曲がり軸を中心としてのみ曲がるように制限される。その結果、曲がりの間にねじれが形成され、これが作動応答を変化させる。
これは、1つのさらなる作動応答を提供するが、アクチュエータ設計の汎用性を改善するために、他の作動モードが提供される必要性が残る。
米国特許出願公開第2002/0175594号 国際公開第2016/193432号
従って、電気活性材料のアクチュエータのさらなる動作モードが必要である。
少なくとも部分的に上述の必要性を満たすことが本発明の目的である。この目的は、独立請求項によって定められる装置及び方法によって少なくとも部分的に達成される。従属請求項は、有利な実施形態を提供する。
本発明の一態様に従った例によると、装置が提供され、当該装置は:
− 板状構造体及び第1の縁部を含む電気活性材料のアクチュエータユニット;
− 電気活性材料のユニットの第1の縁部がクランプされる支持体であり、第1の縁部の端は、仮想の直線状のエッジラインの終点を画定する、支持体;
を含み、
アクチュエータユニットは:
− 上記の仮想のエッジラインに平行な第1の軸を中心とした、及び/又は、上記の仮想のエッジラインに垂直な第2の軸を中心としたプレベンドを有し、
− 20%未満だけ異なる第1の軸及び/又は第2の軸に沿った膨張係数で膨張するように適応している。
この装置は、アクチュエータユニットを1つの縁部(第1の縁部と呼ばれる)に沿って支持体にクランプさせている。アクチュエータユニットは、その第1の縁部から突出している。アクチュエータがそのリラックス状態で平らにならないように、プレベンドが存在している。プレベンドは、第1の縁部に平行及び/又は第1の縁部に垂直(或いは、より正確には、第1の縁部自体がプレベンドを含み得るため、第1の縁部の終点の間に引かれた仮想の直線に平行又は垂直)な軸を中心としている。従って、クランプされたときの縁部が予め曲げられていない場合、仮想の直線は、実際のクランプされたエッジラインと重なる。
プレベンドは、カールした形状を形成するとして考慮され得る。第1の縁部に沿って、1つの方向の曲げがあってもよいが、複数の方向の曲げもあってよい。
アクチュエータは、作動されると面内で等方的に又はほぼ等方的に膨張する。従って、プレベンドを横切って、並びに、プレベンドの軸に沿って膨張が存在する。これら2つの膨張方向の異なる効果は、プレベンドとの相互作用に基づき、特に異なる剛性挙動及び異なる応答速度を有する異なる曲げモードが設計されるのを可能にする。等方性膨張は、作動後に曲げ半径を増加させるように作用し、これは、次に、直交方向を中心とした曲げに対する剛性を減少させる。アクチュエータは、複数の平均曲率を有する(すなわち、方向によって異なる半径を有する)ことができる。
アクチュエータユニットは、板状又はシート状の形状を有する。これは、支持体に取り付けられた(クランプされた)ときに少なくとも1つの方向においてプレベンドを有するため、完全に平らであることを意味するものではない。ユニットは、特定種類の外周形状(外形)を有してもよく、例えば、長方形又は正方形であってもよい。このユニットは、平らなシートからの(キンクのない)変形によって形成され得るという点で、板状である。変形は、ユニットを支持体にクランプするとき又はクランプすることを介して加えられてもよい。板は、全体的に多かれ少なかれ平らな外観を有する予め曲げられた板として見ることができ、例えば、最大横方向寸法(例えば、対角線)の40%未満、例えば25%未満、及び例えば10%未満のリラックス状態にある完全に平らなものからの厚さ変動を有する。従って、例えば、上面から見られた場合の板は、凹面又は凸面の形状を有し得る。
第1の縁部は、支持体に接続されるところで直線状であってもよい。その縁部に平行な軸を中心としてプレベンドがある場合、縁部はいずれの場合も直線状である。しかし、縁部に垂直な軸を中心としてプレベンドがある(従って、縁部は曲げられる)場合でさえも、縁部は、支持体に接続されるところで真っすぐにされてもよい。従って、アクチュエータは、縁部から先端まで一定の断面形状をもはや有しないが、代わりに、プレベンドは不均一であり、(真っすぐになるように強制される)縁部から、プレベンドが適切な位置にある離れた先端まで進展する。
第1の縁部は、代わりに、支持体に接続されるところで曲げられてもよい。特に、縁部に垂直な軸を中心としてプレベンドがある場合、縁部は自然な湾曲を有し、これは、支持体への接続部において保たれる。この場合、第1の縁部の外端の間に引かれた仮想の線は、曲がり軸等の軸に対する配向基準(orientational reference)として使用されてもよい。
外形(外周形状)は、好ましくは、長方形である。
長方形は、例えば0.1から100等、任意の長さ対幅比を有してもよい。しかし、一組の例では、長方形は、2以下の長さ対幅比を有する。これは、特に、両方の軸を中心としたプレベンドと組み合わせた場合に、高速の応答速度を生成するのに特に適していると分かった。長方形は、1以下の長さ対幅比さえも有してよい。
上記の又はそれぞれのプレベンドは、例えば、5mmから50mmの範囲の半径を有する。
アクチュエータユニットは、1つの軸のみを中心としたプレベンドを有してもよく、又は、第1の軸及び第2の軸を中心としたプレベンドを有してもよい。
典型的には、一方のプレベンドは、他方のプレベンドとは非常に異なる曲率半径を有する。この構成は、スナップスルー挙動を可能にし得る。曲げに対する抵抗は、1つの軸を中心とした曲率が(等方性膨張により)閾値を下回る場合に段階変化を観測する。従って、もう一方の軸を中心とした曲げが、はるかに容易になる。
例として、より大きな半径(より平ら)のプレベンドの半径に対するより小さな半径(よりタイト)のプレベンドの半径の比は、0から0.1等、0から0.5の範囲にあってもよい。
より小さな半径のプレベンドは、例えば、アクチュエータの幅方向にわたる。
これは、ある程度の双安定性を有する動作を可能にし、アクチュエータのマトリクスアレイの制御において用途を有することができる。
電気活性材料のアクチュエータユニットは、1つの方向において作動された場合には、反対の方向において作動された場合と比較して、異なる剛性を有してもよい。これは、両方のプレベンドを組み合わせることによって達成することもできる。一方の軸を中心とした湾曲は、もう一方の軸を中心とした所望の曲げに抵抗し、1つの方向(例えば、駆動信号の1つの極性)において作動された場合にアクチュエータをより剛性にすることができるが、一方の軸を中心とした湾曲は、他の方向(例えば、駆動信号の反対の極性)において作動された場合にアクチュエータの剛性を小さくする。
第1の軸を中心とした及び/又は第2の軸を中心としたプレベンドは、位置によって変わる曲率半径を有してもよい。従って、均一の曲げは必須ではない。
電気活性材料のアクチュエータユニットは、電流駆動型アクチュエータであってもよい。これらは、低電圧装置として実行されてもよいが、遅い応答時間を被ることがある。等方性作動によるプレベンドの使用によって、改善された応答時間が達成されるのが可能になる。電気活性材料のアクチュエータユニットは、イオン性高分子金属複合材アクチュエータであってもよい。
代替の構成では、電気活性材料のアクチュエータユニットは、電場駆動型アクチュエータである。
次に、本発明の例を、添付の図面を参照して詳細に記載する:
クランプされていない既知の電気活性ポリマー装置を示した図である。 バッキング層によって抑圧される既知の電気活性ポリマー装置を示した図である。 電流駆動型の電気活性ポリマー装置を示した図である。 電気活性材料のアクチュエータデバイスの第1の例を示した図である。 電気活性材料のアクチュエータデバイスの第2の例を示した図である。 電気活性材料のアクチュエータデバイスの第3の例を示した図である。 電気活性材料のアクチュエータデバイスの第4の例を示した図である。 スナップスルーの動作点あたりでアクチュエータを駆動するための駆動スキームを示した図である。 異なるアスペクト比が、図8において示されているスナップスルー効果を変化させることを示した図である。 どのようにしてパッシブマトリクス駆動スキームが実行され得るかを示した図である。 図8の主な例に垂直なプレベンドについて、図8と同じ作動タイミングに対する変位対時間のプロットを示した図である。
本発明が、図を参照して記載される。
詳細な説明及び具体的な例は、装置、システム、及び方法の例証的な実施形態を示しているけれども、例示目的のみを意図しており、本発明の範囲を限定することを意図していないことが理解されるべきである。本発明の装置、システム、及び方法の上記及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、付随の特許請求の範囲、及び添付の図面からよりよく理解されることになる。図は単に概略的であり、縮尺通りに描かれていないことが理解されるべきである。同じ又は類似の部分を示すために、図を通じて同じ参照番号が使用されていることも理解されるべきである。
本発明は、第1の縁部に沿ってクランプされ、上記の縁部に平行な第1の軸を中心とした及び/又は上記の縁部に垂直な第2の軸を中心としたプレベンドを有する電気活性材料のアクチュエータを提供する。アクチュエータは、20%未満だけ異なる第1の軸及び第2の軸に沿った膨張係数で膨張する。等方性(又はほぼ等方性の)膨張と、装置の主軸(すなわち、アクチュエータの一般平面を形成する軸)の少なくとも1つを横切るプレベンドとのこの組み合わせは、様々なさらなる動作特徴を生じさせる。
図4は、装置の第1の例に対する3つの正投影図及び斜視図を示している。当該装置は、板状構造体を含む電気活性材料のアクチュエータユニット10を含む。ユニット10は、この例では、上から見た場合に長方形を有している。電気活性材料のユニットの第1の縁部12は、支持体14にクランプされている。他の形状も可能である。
第1の縁部12の端16は、エッジライン18の終点を画定している。
電気活性材料のアクチュエータユニットに作動信号を印加するためのドライバ20が提供されている。ドライバは従来のものであり、例えば、アクチュエータユニットのタイプに応じて、駆動電圧又は駆動電流を提供する。
一般に、アクチュエータユニット10は、上記のエッジライン18に平行な第1の軸21を中心とした、及び/又は、上記のエッジライン18に垂直な第2の軸22を中心としたプレベンドを有している。図4の例は、第2の軸22を中心としたプレベンドを有している。第1の軸及び第2の軸は、アクチュエータユニットの一般平面内に置かれていることに留意されたい。
図4の例では、プレベンドは、ユニットの長さに沿った全ての位置において同じである。従って、縁部12もプレベンドを有しており、アクチュエータユニット10は、この曲がった形状で支持体14に取り付けられている。
アクチュエータは、例えば、20%未満だけ異なる第1の軸及び第2の軸に沿った膨張係数で、概ね又は完全に等方的に膨張するように適応する。これは、異方性挙動を導入するように処理されない電気活性のポリマー層を提供することによって達成することができる。
プレベンドは、アクチュエータがそのリラックス状態で平らでないことを意味する。プレベンドは、カールした形状を形成すると考慮され得る。図4の例では、アクチュエータユニットは、その幅にわたってカールしている。
作動させられると、膨張が、プレベンドを横切って、並びに、プレベンドの軸に沿って生じる。これら2つの膨張方向の異なる効果及びプレベンドとの相互作用によって、特に異なる剛性挙動及び異なる応答速度を有する異なる曲げモードが設計されるのが可能になる。
図5は、図4の例に対する少しの修正を示しており、縁部12は、支持体に接続するところで直線状である。従って、縁部は、支持体14に接続するところで直線に限定される。従って、アクチュエータは、縁部から離れた先端まで一定の断面形状をもはや有しないが、代わりに、プレベンドは、不均一であり、(真っすぐになるように強制される)縁部から、プレベンドが適切な位置にある離れた先端へと進展する。
図6は、プレベンドが第1の軸21の周囲にある例を示している。この場合、縁部12は直線状である。
図7は、アクチュエータユニットが、第1及び第2の軸21、22の両方の周囲にプレベンドを有する例を示している。
典型的には、一方のプレベンドは、他方のプレベンドとは非常に異なる曲率半径を有する。この構成は、スナップスルー挙動を可能にし得る。曲げに対する抵抗は、1つの軸を中心とした曲率が(等方性膨張により)閾値を下回る場合に段階変化を観測する。従って、もう一方の軸を中心とした曲げが、はるかに容易になる。
第1の組の例に対して、長方形状は、例えば0.1から100等、任意の長さ対幅比を有してもよい。
しかし、より狭い組の例では、長方形は、2未満の長さ対幅比を有する。これは、特に、両方の軸を中心としたプレベンドと組み合わせた場合に、高速の応答速度を生成するのに特に適していると分かった。長方形は、1未満の長さ対幅比さえも有してよい。
従って、関心のあり得る長さ対幅比の一部の範囲は、同様の効果に対して2<L/W<1であり、最も広い範囲は、100<L/W<0.1である。
アクチュエータは、典型的には、例えば、5mmから2cm等の1mmから5cmの範囲の長さ等、概略mm又はcmの寸法を有する。
1つ又は複数のプレベンドに対する曲げ半径は、例えば、3mmから100mm、より典型的には5mmから50mm、さらにより典型的には7mmから18mmである。これは、例えば、圧造工具を用いて金電極を適用する等の処理後のシートの自然な湾曲である。異なる圧造工具を使用することによって、異なる直径が達成される。
2つの直交するプレベンドに対する半径間の比は、0から1である(ここで、0は、x/∞の比であるように、1つの方向において湾曲がないことを意味し、比1は球面に対応する)、又は0から0.5である(ここで、0.5は回転楕円面に対応する)、又はより好ましくは0から0.1である。
軸22を中心とした(図6)又は軸21を中心とした(図5)ゼロのプレベンドがあってもよい。従って、上記の比は、どちらの向きにも適用され得る。
次に、一部の例がより詳細に議論される。
第1の組の例では、アクチュエータユニットは、2つの電極を有するイオン性EAPポリマー膜を含む。アクチュエータは、先に示された方法のうちいずれかの方法で予め曲げられている。異なる曲げ方向及び曲率を、カールしたシートからアクチュエータを切断することによって得ることができる。アクチュエータは、シートのカール方向において主な曲率を有し、任意的に、垂直方向において第2の(より小さい、すなわちより大きな半径)曲率も有する。プレベンドを達成する別の方法は、最初は平らなアクチュエータを1つの方向において繰り返し駆動することである。或いは、平らなEAP層がパッシブ層に取り付けられてもよく、このパッシブ層は、プレベンドを有し、これをEAP層に強要する。
電気的作動は、(軸21、22に対応する方向における)ポリマーの等方性(面内)膨張をもたらす。これは、アクチュエータに、直交方向において曲がるようにさせ、すなわち、図4乃至6における矢印によって示されているように、先端が上下に曲がる。
第2の組の例では、アクチュエータユニットは、2つの電極を有する電場駆動型EAPポリマー層と、パッシブ層とを含む。アクチュエータは、上記のようにプレベンドを有する。
一態様では、本発明は、イオン移動に必要とされる時間により、イオン性ポリマーが本質的に遅い応答(>>1秒)を有するという問題に取り組んでいる。1s又はより速い応答時間を有するイオン性アクチュエータは、本発明による設計と適した駆動スキームとの組み合わせによって実現することができる。
この目的のために、アクチュエータユニットは、2より小さい長さ対幅のアスペクト比を有し、アクチュエータユニットの長さ軸22を中心とした第2の(小さい)プレベンド、並びに、幅軸21を中心としたより大きなプレベンドがある。実質的な横方向成分を有する非等方的に膨張する材料に対して、スナップスルーを可能にするための臨界長さ/幅比は減少することになる。
駆動方法は、「スナップスルー」の動作点あたりでアクチュエータを駆動することである。これは、図8及び9を参照して説明される。
図8は、プロット80としてアクチュエータ駆動電圧を示しており、プロット82として、1のアスペクト比(長さ10mm及び幅10mm)を有する1つの特定のアクチュエータ設計に対するアクチュエータ先端変位を示している。はるかに速い作動の領域84があることが示されている。
図9は、アスペクト比によってこの効果は変化するということを示している。プロット90及び92は、図6において示されているタイプの(すなわち、軸21を中心とした)主要な湾曲を有する同じアクチュエータ設計の異なるサンプルに対する、及び、2という長さ対幅(L/W)のアスペクト比に対するものである。
プロット94及び96は、ここでも、図6において示されているタイプの主要な湾曲を有するアクチュエータに対する、及び、それぞれ1及び0.5というL/Wのアスペクト比に対するものである。プロット94は、図8において使用されているものである。
スナップスルー効果は、1以下のアスペクト比に対して最も明白である。
プロット98は、図4において示されているタイプの(すなわち、軸22を中心とした)主要な湾曲を有するアクチュエータに対するものである。
この高速応答特性を利用するための駆動スキームは、開ループシステム又は閉ループシステムで実行されてもよい。開ループシステムでは、駆動スキームは、「オーバーシュート」及び/又は「アンダーシュート」特徴を有することができ、及び/又は、印加された作動信号が予測可能な作動応答を与えるように、ルックアップテーブルに基づき駆動履歴を構成することができる。
スナップスルー効果は、電気的作動に応じて変化する慣性モーメント(曲げに対する抵抗)に関する。慣性モーメントは、軸22を中心した湾曲によって決定される。ゼロ電圧では、この湾曲のために慣性モーメントは比較的高い。半径が大きくなるように作動電圧が増加すると、張力がアクチュエータ内で蓄積され、軸22を中心とした湾曲が消える。湾曲がゼロである場合、慣性モーメント(曲げ抵抗)は最小となる。このポイントにおいて、張力(弾性エネルギー)は解放され、アクチュエータは、新しい位置まで垂直軸21を中心として急速に曲がる。
軸21を中心としたプレベンドは必須ではなく、アクチュエータは、その方向において平らであってもよく(図4)、又は、正若しくは負の値を有してもよいということに留意されたい。
このスナップスルー機能を使用して、EAPアクチュエータがパッシブマトリクスにおける使用を可能にするための閾値を実装することができる。
EAPアクチュエータに対するパッシブマトリクス駆動スキームを提供することに関連する問題は、特許文献2において詳細に議論されている。
パッシブマトリクスアレイは、行(n行)及び列(m列)線のみを使用したアレイ駆動システムの単純な実装形態であり、行線と列線の各交差点間に、駆動されることになる装置がその駆動のために接続されている。これは、アクティブマトリクス型の変形がより多くの配線、より複雑なドライバ、及び交差点においてさらなるスイッチング手段を要求するため、後者よりも低いコスト及び複雑さを有する。パッシブマトリクスにおいて、ドライバ装置は、(n×m)までの装置(アクチュエータ)をアドレスするために(n+m)のドライバのみを要求するため、これは、はるかに費用対効果の高いアプローチであり、さらなる配線のコスト及びスペースも節約する。
上記のアクチュエータは、電極配列の一方の電極が行線に接続され、電極配列の他方の電極が列線に接続されるような方法で、行線(第1の接続線)及び列線(第2の接続線)に接続され得る。
様々な可能なパッシブマトリクスアドレッシングスキームが存在する。しかし、一般に、パッシブマトリクスにおいてアドレスされるアクチュエータデバイスは、再びリフレッシュすることができるまでアクティブ駆動回路なしで、その状態を維持するということが望ましい。この目的のために、駆動信号は、行又は選択信号と列又はデータ信号とに分割される。選択信号は、アドレスされている行を決定し、行上のnの装置全てが同時に選択される。行上の装置が選択されている場合、選択信号レベルが適用され、他の全ての行が非選択信号レベルで非選択である。次に、データ信号は、mの列の各々に対してデータ信号レベルで個別に印加される。従って、オンデバイスはオンデータ信号レベルで駆動され、オフデバイスの駆動は、オフデータ信号レベルを提供することに対応する。
次に、装置に提供される駆動信号は、交差線にわたって印加される電圧間の差によって定義される。データ信号は、選択された行上のアクチュエータデバイスがオン又はオフであるか、すなわち、出力を送出しているかどうか、及び、それがオンである場合、どのくらいの作動が提供されているのかを決定する。
その出力(例えば、作動変形)を生成する前に閾値電圧を有するアクチュエータは、クロストークがない又は減らされたパッシブマトリクス又は多重化された装置(すなわち、多重セグメント化されたアクチュエータアレイ)が形成されるのを可能にする。理想的には、アクチュエータが作動して次に出力を与える前に、閾値レベルまでゼロ以外の電圧を印加することが可能である。この閾値電圧は、例えば、アクチュエータの形状を変化させるのに要する電圧ほどの、又は、それよりも高いものであってもよい。
図10は、一度に1つずつのアドレッシングを有するパッシブマトリクススキームを説明するために使用される。この場合、交差点における作動装置は閾値電圧Vthを有し、閾値より下では、装置出力は実質的に存在せず、閾値より上では、装置出力は生成される。
この例では、装置の閾値電圧(Vth)は、任意の1つの所望の駆動信号において、データ信号の電圧Vdrの範囲を超え、すなわちVth>Vdrである。電圧Vdrは、アクチュエータデバイスを完全に作動させるために要求されるデータ電圧範囲である。
この例では、アレイは、2レベルのアドレッシング信号、すなわち、−Vthの選択電圧及び0Vの非選択電圧を提供することができる行ドライバによって駆動される。列ドライバは、2レベル又はマルチレベルのデータ信号、すなわち、0VからVdrの電圧を提供することができる。
アレイのアドレッシングは、4×4アレイの一例を示す図10において説明される様式で進行する。
全ての行は、0V(非選択)で最初にアドレスされ、すなわち、0Vを行に印加させている。この状況では、個々の装置にわたる最大電圧差はVdr(列ドライバからの最大電圧)である。これはVthを下回るため、アレイ内の全ての装置は非作動モードになる。
次に、図10(a)において示されているように、第1の行1は、−Vth(又は−Vthのすぐ下)でアドレス(選択)されている。2つの列1及び3が電圧Vdrで駆動され、2つの列2及び4が0Vで駆動される。この状況では、列1及び3の2つの装置にわたる電圧差は(列ドライバからの最大電圧Vdrを使用して)(Vdr+Vth)Vである。これはVthより上であるため、行内のこれら2つの装置は、黒丸によって示されているように作動モードになる。列2及び4の他の2つの装置にわたる電圧差は(列ドライバからの最小電圧0Vを使用して)(0+Vth)Vであり、それによって、行内のこれら2つの装置は非作動モードになる。1以外の行の装置と、列1及び3の装置にわたる電圧差も、(Vdr+0)Vのゼロ以外の電圧差を有する。しかし、これは依然としてVthを下回り、従って、これらの装置も依然として非出力モードである。
次に、第1の行が0Vのアドレッシング信号に戻り、行内の全てのアクチュエータが非作動モードに戻る。
次に、第2の行が、図10(b)において示されているように、−Vthでアドレス(選択)される。オンオフは、行1の選択と同じ方法で始まる。
次に、第2の行は0Vでのアドレッシングに戻り、第2の行内の全てのアクチュエータが非作動モードに戻る。
次に、第3の行が、図10(c)において示されているように、−Vthでアドレスされる。ここで、3つの列が電圧Vdrで駆動され、1つの列が0Vで駆動される。この状況では、3つの装置にわたる電圧差は(列ドライバからの最大電圧Vdrを使用して)(Vdr+Vth)Vである。これはVthより上であるため、行内のこれら3つの装置は、作動モードになる。他の装置にわたる電圧差は(列ドライバからの最小電圧0Vを使用して)(0+Vth)Vであり、それによって、この装置は非作動モードになる。
次に、第3の行は0Vに戻り、行内の全てのアクチュエータが非作動モードに戻る。
次に、第4の行が、図10(d)において示されているように、−Vthでアドレスされる。ここでは、4つの列全てが電圧0Vで駆動される。この状況では、4つの装置全てにわたる電圧差は、(列ドライバからの最小電圧0Vを使用して)(0+Vth)Vであり、それによって、行内の全ての装置は非作動モードになる。
次に、第4の行は0Vに戻り、行内の全てのアクチュエータが非作動モードに留まる。
次に、行のアドレッシングは新たなサイクルに従う。
このようにして、アレイ内の全ての装置を一度に1つずつ個々に作動させることが可能であり、それによって、装置は逐次的方法で作動される。列ドライバ又はデータドライバは、行上の装置を作動させるか又は作動させないために、及び、どの程度までそのような装置が作動されるか(グレースケール型作動)を決定するために使用される。このデータ信号は、0VからVdr maxの範囲における連続的可変又はアナログデータ信号であり得る。或いは、そのデータ信号は、0VからVdr maxの範囲における段階的可変(デジタル)データ信号であり得る。
さらなる例及び詳細が、特許文献2において提供されている。一般的な原理は、駆動電圧が特定の閾値を下回ると、EAPアクチュエータの断面が湾曲し、曲げに対する抵抗が大きくなるということである。この場合、アクチュエータの変形は、無視できるほどか又は最小限になる。駆動電圧が特定の閾値を超えると、断面は平らになり、アクチュエータは曲がり始める。これによって、上記の必要な閾値挙動が与えられ、ドライバは、スナップスルー位置あたりで装置を選択的に作動させる又は作動させないことができる。
このタイプの駆動スキームは、アクチュエータがマトリクスの形態で配置されていない場合(例えば、一連のアクチュエータは直線で整列されているが、多重化スキームを使用して接続されている場合)であっても、同じ多重化された駆動スキームを使用して複数のアクチュエータを作動させるために使用することもできる。
この設計は、装置が1つの方向において作動されたときに剛性であり、且つ、他の方向において作動されたときに弾性であるように、可変の剛性動作も提供することができる。
図4において示されている湾曲が提供されており、長さ軸22を中心とした主要なプレベンドを有している場合、慣性モーメント(直交方向における曲げに対する抵抗)は非常に大きく、アクチュエータは比較的剛性であるとして振る舞う。
アクチュエータが、例えば正の電圧で、湾曲がさらに増加するように駆動されると、面外方向における曲げ変位は小さく、アクチュエータはさらに剛性になる。
アクチュエータが、例えば負の電圧で、湾曲が平らになる又は消えるように他の方向において作動されると、慣性モーメントは小さくなり、それにより、変位は比較的大きく、アクチュエータは、比較的弾性の様式で振る舞う。これによって、例えば、非作動状態と比較して、5分の1に減少した剛性が与えられる。
正の電圧での作動は、1つの方向における作動(例えば、第1の軸21を中心として上に曲がること)に対応してもよく、負の電圧での作動は、反対の方向における作動(例えば、第1の軸21を中心として下に曲がる)に対応してもよいということに留意されたい。
剛性及び変位の挙動は、アクチュエータの長さ対幅のアスペクト比に基づき調整することができる。変位はアスペクト比L/Wの増加と共に増加し、剛性はアスペクト比L/Wの増加と共に減少する。
図11は、(点線100として示されている)図8と同じ作動タイミングに対する変位対時間のプロットを示している。
プロット102は、幅10mmに対する、及び、上向き方向に曲がることができない十分な曲率を有するアクチュエータに対するものであり、測定スポットが位置するアクチュエータ先端が下向きに動くような方法で、さらにカールするだけである。
プロット104及び106は、幅5mmを有し、上向きに湾曲することができるアクチュエータ設計の異なるサンプルである。
いずれの場合にも、長さは10mmである。増加した長さ対幅のアスペクト比は、明らかに、増加した変位を与え、変位は、作動の方向にも依存する。
プレベンドは、均一であってもよく、又は表面にわたって変化してもよい。例えば、3D形状のメッシュが提供され、その上にEAPポリマーが噴霧されてもよく、又は、ロール等の3D形状加工ツールが使用されてもよい。従って、慣性モーメントは、セグメントの表面にわたって又は徐々に変化し得る。その結果、作動速度及び剛性が表面にわたって変化してもよく、これは、以下に述べられるように、様々な用途において有用であり得る。
全ての例において、電気活性材料のアクチュエータは、典型的には、電気活性ポリマー材料に基づくが、本発明は、実際には、他の種類のEAM材料に基づく装置に使用することができる。そのような他のEAM材料は、当技術分野において知られており、当業者は、それらをどこで見つけるか、及びそれらをどのように適用するかを知ることになる。多くの選択肢が、本明細書において以下に記載される。
EAM装置の一般的な細分化は、電場駆動型EAMと、電流又は電荷(イオン)駆動型EAMにされる。電場駆動型EAMは、直接的な電気機械結合を介して電場によって作動されるが、電流又は電荷駆動型EAMに対する作動機構は、イオンの拡散を含む。後者の機構は、EAP等の対応する有機EAMにおいてより多く見られる。電場駆動型EAMは、一般的に、電圧信号で駆動され、対応する電圧ドライバ/コントローラを要求するが、電流駆動型EAMは、一般的に、電流ドライバを要求することがある電流信号又は電荷信号で駆動される。どちらのクラスの材料も、複数のファミリーメンバーを有し、各々が、その独自の利点及び欠点を有している。
電場駆動型EAMは、有機又は無機材料であってもよく、有機である場合、単一分子、オリゴマー、又はポリマーであり得る。本発明に対しては、それらは好ましくは有機であり、従って、オリゴマー又はさらにポリマーでもある。有機材料、特にポリマーは、作動特性と、軽量で、安価な製造、及び容易な加工等の材料特性とを組み合わせるため、関心が高まっている新興階級の材料である。
電場駆動型EAM、従ってEAPも、一般的に圧電性であり、或いは強誘電性であり、従って、自発的な永久分極(双極子モーメント)を含む。或いは、それらは電歪的であり、従って、駆動された場合にのみ分極(双極子モーメント)を含み、駆動されていない場合には含まない。或いは、それらは誘電性リラクサ材料である。そのようなポリマーにはサブクラス:圧電ポリマー、強誘電ポリマー、電歪ポリマー、リラクサ強誘電ポリマー(PVDFベースのリラクサポリマー又はポリウレタン等)、誘電エラストマー、液晶エラストマーが含まれるが、これらに限定されない。他の例として、電歪グラフトポリマー、電歪紙、エレクトレット、電気粘弾性エラストマー、及び液晶エラストマーが挙げられる。
自発分極の欠如は、非常に高い動作周波数でさえも、電歪ポリマーがヒステリシス損失をほとんど又は全く表示しないことを意味する。しかし、これらの利点は、温度安定性を犠牲にして得られる。リラクサは、約10℃以内に温度を安定させることができる状況において最も良く作動する。これは、一見すると極めて限定的であるように思われるかもしれないが、電歪器が高い周波数及び非常に低い駆動場で優れているとすれば、その用途は、特殊化したマイクロアクチュエータにある傾向がある。そのような小さい装置の温度安定化は比較的シンプルであり、全体的な設計及び開発プロセスにおいて、小さな問題を提起するだけであることが多い。
リラクサ強誘電性材料は、良好な実用には十分に高い、すなわち、同時の感知及び作動機能には有利な電歪定数を有し得る。リラクサ強誘電性材料は、ゼロの駆動場(すなわち、電圧)が印加された場合に非強誘電性であるが、駆動中に強誘電性になる。従って、非駆動では材料において電気機械結合は存在しない。電気機械結合は、駆動信号が印加されるとゼロ以外になり、駆動信号の頂部に小振幅高周波信号を印加することを介して測定することができる。リラクサ強誘電性材料は、さらに、ゼロ以外の駆動信号における高い電気機械結合と良好な作動特性との独特な組み合わせから利益を得る。
無機リラクサ強誘電性材料の最も一般的に使用される例は:マグネシウムニオブ酸鉛(PMN)、マグネシウムニオブ酸鉛−チタン酸鉛(PMN−PT)、及びチタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)である。しかし、他のものも、当技術分野において知られている。
PVDFベースのリラクサ強誘電性ベースのポリマーは、自発的な電気分極を示し、ひずみ方向の性能を改善するために予ひずみを加えることができる。それらは、本明細書における以下の材料の群から選ばれた任意のものであり得る。
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン(PVDF−TrFE)、ポリフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン−クロロフルオロエチレン(PVDF−TrFE−CFE)、ポリフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン−クロロトリフルオロエチレン(PVDF−TrFE−CTFE)、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(PVDF−HFP)、ポリウレタン、又はその混合。
サブクラスの誘電エラストマーは:アクリレート、ポリウレタン、シリコーンを含むが、これらに限定されない。
イオン駆動型EAPの例は、共役ポリマー、カーボンナノチューブ(CNT)ポリマー複合材、及びイオン性高分子金属複合材(IPMC)である。
サブクラスの共役ポリマーは:
ポリピロール、ポリ−3,4−エチレンジオキシチオフェン、ポリ(p−フェニレンスルフィド)、ポリアニリンを含むが、これらに限定されない。
上記の材料は、純粋な材料として、又はマトリクス材料に懸濁される材料として埋入することができる。マトリクス材料は、ポリマーを含み得る。
EAM材料を含む任意の作動構造体に対して、印加された駆動信号に応答してEAM層の挙動に影響を与えるために、さらなるパッシブ層を提供することができる。
EAM装置の作動構成又は構造は、制御信号又は駆動信号を電気活性材料の少なくとも一部に提供するための1つ又は複数の電極を有し得る。好ましくは、この構成は、2つの電極を含む。EAM層は、2つ以上の電極間に挟まれてもよい。この挟まりは、その作動が、とりわけ、駆動信号により互いに引き付ける電極によって及ぼされる圧縮力によるものであるため、エラストマーの誘電材料を含むアクチュエータ構成に必要とされる。2つ以上の電極も、エラストマーの誘電材料に埋め込むことができる。電極は、パターン化されてもされなくてもよい。
例えば、櫛型電極(interdigitated comb electrodes)を使用して、片側のみに電極層を提供することも可能である。
基板は、作動構成の一部であってもよく、EAP及び電極のアンサンブルに、電極間に、又は外部の電極の1つに取り付けることができる。
電極は、EAM材料層の変形に従うように伸縮性であってもよい。これは、EAP材料にとって特に有利である。電極に適した材料も知られており、例えば、金、銅、若しくはアルミニウム等の薄い金属膜、又は、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラフェン、ポリアニリン(PANI)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT:PSS)等の有機導体を含む群から選択されてもよい。例えばアルミニウムコーティングを使用して、金属化ポリエチレンテレフタレート(PET)等の金属化ポリエステル膜も使用することができる。
異なる層に対する材料は、例えば、異なる層の弾性係数(ヤング率)を考慮して選択されることになる。
さらなるポリマー層等、上述のものに追加の層を使用して、装置の電気的又は機械的挙動を適応させることができる。
上記の電気活性ポリマー構造は、作動及び/又は感知のために使用されてもよい。最も顕著な感知機構は、力測定及び歪み検出に基づく。例えば、誘電エラストマーは、外力によって容易に伸ばすことができる。センサに低電圧を印加することによって、電圧の関数として歪みを測定することができる(電圧は、面積の関数である)。
電場駆動型システムを用いて感知する別の方法は、静電容量変化を直接測定するか、又は、歪みの関数として電極抵抗の変化を測定することである。
圧電及び電歪ポリマーセンサは、(結晶度の量が、検出可能な電荷を生成するのに十分高いとすれば)印加された機械的応力に応答して電荷を生成することができる。共役ポリマーは、ピエゾイオン効果を利用することができる(機械的応力がイオンの発揮をもたらす)。CNTは、応力に曝されるとCNT表面上の電荷の変化を経験し、これを測定することができる。CNTの抵抗は、気体分子(例えば、O、NO等)と接触した場合に変化し、CNTを気体検出器として使用可能にすることも示されている。
電気活性材料のアクチュエータ及びセンサには、多くの用途がある。多くの用途において、製品の主な機能は、ヒト組織の(局所的な)操作、又は、組織接触インターフェースの作動に頼っている。そのような用途では、EAPアクチュエータは、主に、小さいフォームファクタ、柔軟性、及び高エネルギー密度のために、独自の利点を提供する。従って、EAPは、ソフトな、3D形状の、及び/又は微小の製品並びにインターフェースに容易に統合することができる。そのような用途の例は:
皮膚に張力を与えるため又はシワを減らすために、皮膚に一定の又は周期的な伸縮を適用するEAPベースの皮膚パッチの形態の皮膚作動装置等の皮膚美容処置;
顔面の赤い跡を減らすか又は防ぐ、皮膚に交互の正常圧を提供するためにEAPベースのアクティブクッション又はシールを有する患者インターフェースマスクを有する呼吸装置;
適応性のシェービングヘッドを有する電気シェーバーであって、皮膚接触面の高さは、近さと刺激のバランスに影響を与えるためにEAPアクチュエータを使用して調整することができる、電気シェーバー;
特に歯の間の空間において噴霧の範囲を改善するために動的ノズルアクチュエータを有するエアーフロス等の口腔洗浄装置であって、或いは、歯ブラシに活性化タフトが提供されてもよい、口腔洗浄装置;
ユーザインタフェース内に又はその近くに統合されるEAPトランスデューサのアレイを介して局所触覚フィードバックを提供する家庭用電子機器又はタッチパネル;
蛇行した血管内で容易なナビゲーションを可能にする操縦可能な先端を有するカテーテルであって、例えば、アクチュエータの機能は、上述のように、操縦を実行するために曲げ半径を制御する、カテーテル;
である。
EAPアクチュエータから利益を得る関連用途の別のカテゴリーは、光の修正に関する。レンズ、反射面、格子等の光学素子は、EAPアクチュエータを使用した形状又は位置の適応によって適応性にすることができる。ここで、EAPアクチュエータの利点は、例えば、より低い電力消費である。
非対称の剛性制御が興味深いいくつかの例が、以下に概説される。
アクチュエータは、人工心臓弁又は生体機能チップ(Organ−on−chip)用途若しくはマイクロ流体デバイスにおける弁等、ヒト移植可能物を含む弁に使用されてもよい。多くの弁では、非対称的な挙動:流れの方向における弾性で大きな変位、及び、流れに対抗する方向における剛性が所望される。速い作動速度が、迅速に弁を閉じるために要求されることがある。
フレキシブルディスプレイアクチュエータは、例えば、スマートブレスレット等の一部の用途において所望される。フレキシブルディスプレイが、より良好な読み取り又は視覚性能のために別の位置又は形状まで動く場合、大きな変位が要求される。ディスプレイがその静止位置にある場合、ディスプレイアクチュエータは、その位置をしっかりと保つために剛性でなくてはならない。
騒音及び振動制御システムにおける用途もある。剛性変動を使用して、共振周波数から離れ、従って振動を減らすことが可能である。これは、例えば、精度が重要な手術ロボットツールにおいて有用である。
ソフトロボティクス(人体を支持する人工筋肉システム)は、例えば、特定の位置で(例えば、重力に逆らって)身体部分を支持又は保持するために使用され、その支持又は保持の間、剛性が要求される。身体部分が反対方向に動くと、抵抗は要求されず、低い剛性が所望される。
セグメント化されたカテーテルの適用も、様々な剛性から利益を得ることができる。例えば、カテーテル先端がコーナーの辺りで曲がる場合、先端のすぐ後ろのセグメントは、カテーテルの残りの部分がその先端に続くように一時的に弾性であることが望ましい。
上述の閾値ベースのパッシブマトリクス駆動システムは、例えば、作動される超音波トランスデューサを有するアレイに対して興味深いものであり得る。
上述のように、電気活性材料のアクチュエータのための好ましい材料は、電気活性ポリマー(イオン又は電場駆動型)であるが、熱活性化ヒドロゲル、光活性化液晶ポリマーネットワーク、又はバイメタルアクチュエータ等、等方性膨張を有する他の材料も考慮することができる。
本発明は、完全に等方的に膨張するアクチュエータユニットを利用してもよい。しかし、ほぼ等方性の膨張(そのため、作動の実質的な横方向成分が少なくとも存在する)は同様の様式で振る舞うが、横方向の膨張係数が縦方向の膨張係数よりも著しく小さい場合には、あまり明白ではない。
開示された実施形態に対する他の変化は、請求された発明を実行する際に、図面、明細書、及び付随の特許請求の範囲の調査から当業者により理解する及びもたらすことができる。特許請求の範囲において、「含む」という用語は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞はその複数形を除外しない。特定の手段が互いに異なる従属項において記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せを役立つよう使用することができないと示しているわけではない。特許請求の範囲におけるいかなる参照番号も、その範囲を限定するとして解釈されるべきではない。
本発明の一態様に従った例によると、装置が提供され、当該装置は:
− 板状構造体及び第1の縁部を含む電気活性材料のアクチュエータユニット;
− 電気活性材料のユニットの第1の縁部がクランプされる支持体であり、第1の縁部の端は、仮想の直線状のエッジラインの終点を画定する、支持体;
を含み、
アクチュエータユニットは:
− 上記の仮想のエッジラインに平行な第1の軸を中心とした、及び/又は、上記の仮想のエッジラインに垂直な第2の軸を中心としたプレベンドを有し、
− 第1の軸及び第2の軸に沿って、20%未満だけ異なる膨張係数で膨張するように適応している。
一態様では、本発明は、イオン移動に必要とされる時間により、イオン性ポリマーが本質的に遅い応答(>>1)を有するという問題に取り組んでいる。1s又はより速い応答時間を有するイオン性アクチュエータは、本発明による設計と適した駆動スキームとの組み合わせによって実現することができる。

Claims (15)

  1. 板状構造体及び第1の縁部を含む電気活性材料のアクチュエータユニットと、
    前記電気活性材料のユニットの第1の縁部がクランプされる支持体であり、前記第1の縁部の端は、仮想の直線状のエッジラインの終点を画定する、支持体と、
    を含む装置であって、
    前記アクチュエータユニットは、
    前記仮想のエッジラインに平行な第1の軸を中心とした及び/又は前記仮想のエッジラインに垂直な第2の軸を中心としたプレベンドを有し、
    20%未満だけ異なる前記第1の軸及び/又は前記第2の軸に沿った膨張係数で膨張するように適応している、装置。
  2. 前記アクチュエータは、作動されると面内で等方的に膨張するように適応している、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の縁部は、前記支持体に接続されるところで直線状である、請求項1に記載の装置。
  4. 前記アクチュエータユニットは、長方形の形態の外周形状を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記長方形は、2以下の長さ対幅比を有する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記長方形は、1以下の長さ対幅比を有する、請求項5に記載の装置。
  7. 前記プレベンド又は各プレベンドは、5mmから50mm等、3mmから100mmの範囲の半径を有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記アクチュエータユニットは、前記第1の軸を中心とした及び前記第2の軸を中心としたプレベンドを有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
  9. より大きな半径のプレベンドの半径に対するより小さな半径のプレベンドの半径の比が、0より大きく且つ0.5未満である、請求項8に記載の装置。
  10. 前記電気活性材料のアクチュエータユニットは、1つの方向において作動した場合に、反対方向において作動した場合と比較して異なる剛性を有する、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記第1の軸を中心とした及び/又は前記第2の軸を中心としたプレベンドは、位置に応じて異なる曲率半径を有する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記電気活性材料のアクチュエータユニットは、電流駆動型アクチュエータである、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記電気活性材料のアクチュエータユニットは、イオン性高分子金属複合材アクチュエータである、請求項12に記載の装置。
  14. 前記電気活性材料のアクチュエータユニットは、電場駆動型アクチュエータである、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記電気活性材料のアクチュエータユニットに作動信号を印加するためのドライバを含む、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の装置。
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