JP2021515739A - アンチグレアガラス板 - Google Patents

アンチグレアガラス板 Download PDF

Info

Publication number
JP2021515739A
JP2021515739A JP2020546351A JP2020546351A JP2021515739A JP 2021515739 A JP2021515739 A JP 2021515739A JP 2020546351 A JP2020546351 A JP 2020546351A JP 2020546351 A JP2020546351 A JP 2020546351A JP 2021515739 A JP2021515739 A JP 2021515739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
ions
etched
glass
monovalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020546351A
Other languages
English (en)
Inventor
バンジャマン ナヴェ,
バンジャマン ナヴェ,
アモリー ジャック,
アモリー ジャック,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Glass Europe SA
AGC Flat Glass North America Inc
Original Assignee
AGC Glass Europe SA
AGC Flat Glass North America Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AGC Glass Europe SA, AGC Flat Glass North America Inc filed Critical AGC Glass Europe SA
Publication of JP2021515739A publication Critical patent/JP2021515739A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C23/00Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments
    • C03C23/0005Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments by irradiation
    • C03C23/0055Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments by irradiation by ion implantation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C15/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/23Oxides
    • C03C17/245Oxides by deposition from the vapour phase
    • C03C17/2456Coating containing TiO2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2204/00Glasses, glazes or enamels with special properties
    • C03C2204/08Glass having a rough surface
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/70Properties of coatings
    • C03C2217/73Anti-reflective coatings with specific characteristics
    • C03C2217/734Anti-reflective coatings with specific characteristics comprising an alternation of high and low refractive indexes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

本発明は、12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:0.02≦Ra≦0.6μm、0.1≦Rz≦3μm、及び5≦RSm≦180μmによって画定される表面粗さを有する、少なくとも1つの反射防止エッチング面を含むガラス板であって、前記ガラス板が、前記反射防止エッチング面から測定した場合に、以下の光学的性質:1〜40%のヘイズ値;30〜100%の透明度値;60°において20〜130SGUのグロス値;4〜7%の視感反射率Rcを有し、前記反射防止エッチング面が注入イオンを含む、ガラス板に関する。このようなガラス板は、カバーガラスとしてディスプレイ用途に特に適切である。特に本発明のガラス板は、アンチグレア効果とともに優れたスパークル低減特性を有する。さらに、本発明のガラス板は、アンチグレア性及びスパークル低減特性に「ソフトタッチ」も併せ持つ。【選択図】なし

Description

本発明は、カバーガラスに好適であり、カバーガラスとしてディスプレイ用途に特に好適な低反射率のガラス板に関する。特に、本発明は、アンチグレア効果とともに優れた低スパークル特性を有するそのようなガラス板に関する。さらに、本発明のガラス板は、低反射率、アンチグレア、及び低スパークル特性と、「ソフトタッチ(soft touch)」とを兼ね備えてもいる。
太陽光によるグレアが顕著となることが多い屋外用途などの明るい光源が存在する場合のディスプレイ用途では、平滑な表面、例えばガラス板などのグレアの低減は、特に有用であり、又はさらには必須である。グレアの低減のために、ディスプレイ産業ではガラス表面のテクスチャー加工が広く使用されている。このテクスチャー加工は、(i)化学エッチング若しくはサンドブラストによる平滑なガラス表面からの材料の除去、又は(ii)例えば、吹き付け、ポリマーウェブコーティング、若しくはディップコーティングによる粗いコーティングの平滑表面上への塗布などのいくつかの周知の方法によって行うことができる。
一般に、表面のグレアの低減と、ガラスの透過/解像度特性の低下との間で折り合いをつける必要がある。特に、ガラス表面のテクスチャー/粗さが増加すると、一般に、ヘイズの望ましくない増加、及び望ましくない粗い手触りが生じる。
さらに、販売されているディスプレイの明るさ及び解像度の最近の増加とともに、ディスプレイ開発者の別の重要課題が出現している。実際、ディスプレイのグレア低減のための平滑表面のテクスチャー加工のさらなる欠点の1つは、「スパークル」と呼ばれる観察者に対する有害な影響の出現である。
最後に、近年、ディスプレイ用の触覚/タッチ技術が大きく発達している。同時に、滑らかな接触感覚(サテン、シルク、又はソフトタッチと呼ばれることが多い)の心地よさ及び平滑性を維持又は改善する、カバーガラス板のアンチグレアと低スパークルとを併せ持つ解決策に対するディスプレイ市場の要求が高まっている。
例えば、国際公開第2016005216号パンフレットには、非常に低いスパークルとアンチグレア効果とを併せ持つガラスが開示されている。このガラスは、酸エッチングによって得られる特定の表面粗さを示す。
これらの有利な性質にもかかわらず、例えば非常に強い光源が存在する特定の状況の場合、これらのガラス基材の反射率は依然として高すぎる。
平坦なガラス基材に反射防止コーティングを加えることが知られている。これらは例えば、ガラス基材の屈折率と空気の屈折率との間の中間の屈折率を有するゾル−ゲルベースのコーティングであってよい。これらは、交互に配列する低屈折率材料の薄層と高屈折率材料の薄層とをベースとする多層コーティングであってもよい。しかしながら、本発明者らが見出したように、酸エッチングされた粗い基材上では、これらのコーティングを均一に塗布することが困難なことが多く、これは特にゾル−ゲルベースのコーティングの場合に当てはまり、それによっても表面粗さが減少する。これらのコーティングによって、反射光の色に関して予期せぬ望ましくない結果が生じる場合もある。
本発明の目的は、特に、上記欠点をなくし、技術的問題を解決することであり、すなわちアンチグレア効果及び低反射率を有し、角度安定性の反射における色を有するガラス板を提供することである。
その実施形態の少なくとも1つにおける本発明の別の目的は、非常に低いスパークルを示し、又はスパークルを示さず、アンチグレア効果と、低反射率と、角度安定性の反射における色と、角度安定性の反射における無彩色とを併せ持つ、ガラス板を提供することである。
その実施形態の少なくとも1つにおける本発明の別の目的は、非常に低いスパークルを示し、又はスパークルを示さず、アンチグレア効果と、低反射率と、角度安定性の反射における無彩色とを併せ持つ、ガラス板を提供することである。
その実施形態の少なくとも1つにおける本発明の別の目的は、非常に低いスパークルを示し、又はスパークルを示さず、低反射率であり、角度安定性の反射における色を有し、「ソフトタッチ」を併せ持つ、ガラス板を提供することである、
その実施形態の少なくとも1つにおける本発明の別の目的は、非常に低いスパークルを示し、又はスパークルを示さず、低反射率であり、角度安定性の反射における色を有し、化学強化及び/又は熱強化が可能である、ガラス板を提供することである。
本発明は、請求項に列挙される特徴のあらゆる可能な組み合わせに関することに留意されたい。
本発明は、12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:
0.02≦Ra≦0.6μm、
0.1≦Rz≦3μm及び
5≦RSm≦180μm
によって画定される表面粗さを有する少なくとも1つの反射防止エッチング面を含むガラス板であって、反射防止エッチング面がO、N、He、Ne、Ar、又はKrの注入イオンを含み、注入深さが0.1μm〜1μmであり、前記ガラス板が、前記反射防止エッチング面から測定した場合に、以下の光学的性質:
1〜40%のヘイズ値、
30〜100%の透明度値、
60°において20〜130SGUのグロス値、及び
7〜4.5%の可視光反射率
を有する、ガラス板に関する。
これらの性質は、反射防止エッチング面とは反対側の表面上にコーティングや表面処理を行うことなく得ることができる。本発明によるエッチングされたガラス板は、本明細書の実施例部分とともに以下に詳細に記載される方法により測定した場合に、好ましくは5%未満、特に4%未満、特に3%未満の低スパークル値を有する。
したがって、本発明は、従来技術の欠点に対して見出された解決策が可能となるので、新規で発明性のある方法に基づいている。本発明者らは、実際に、特定の微調整された粗さとともに低反射率を有するガラス表面を考慮することによって、心地よい滑らかな手触りを有する優れた反射防止性、アンチグレア性、及び低スパークルのガラス板を得ることが可能なことを見出した。イオン注入による影響をあまり受けないこのような微調整された粗さを有するガラス基材にイオン注入を行うことによって、驚くべきことに、表面の三次元的性質にもかかわらず均一な視覚的外観が得られる。
本明細書全体にわたって、ある数値範囲が示される場合、その範囲の端の値がその範囲内に含まれると見なされる。さらに、数値範囲内のすべての整数及びサブドメインの値は、明示的に示されているかのように明確に含まれる。
本発明の他の特徴及び利点は、単に例示的で非限定的な例として提供される好ましい実施形態の以下の説明を読めばより明らかとなるであろう。
本発明によると、ガラス板は少なくとも1つの反射防止エッチング面を含む。
「エッチング面」は、機械的又は化学的な方法によって攻撃されており、ある量のガラス材料が除去されて、特定の表面テクスチャー/粗さが得られた表面を意味する。本発明者らは、化学反応/攻撃(すなわち酸エッチング)によって材料の除去が行われる場合の化学エッチングされたガラスについて議論する。本発明者らは、機械的反応/攻撃(すなわちサンドブラスト)によって除去が行われる場合の機械的エッチングされたガラスについて議論する。本発明によると、前記少なくとも1つのエッチング面は、有利には実質的にガラス表面全体にわたって、すなわちガラス表面の少なくとも90%にわたってエッチングされてよい。
反射防止エッチング面とは、エッチング後に、ガラス板の可視光反射率を低下させるために、エッチング面に対してイオン注入が行われていることを意味する。
ガラス板の反射防止エッチング面は、通常はその表面テクスチャー又は粗さによって、特に規格のISO4287−1997において定義されるRa、Rz、及びRsmの値(μmで表される)によって特徴付けられる。テクスチャー/粗さは、表面の不規則性/パターンが存在することで得られる。これらの不規則性は、「山」と呼ばれる隆起部と、「谷」と呼ばれるくぼみとからなる。反射防止エッチング面に対して垂直なセクションで、山及び谷は、「平均線」とも呼ばれる「中心線」(代数的平均)のいずれかの側に分布する。あるプロファイルにおいて、一定長さ(「評価長さ」と呼ばれる)に沿った測定の場合で、
i)Ra(振幅値)は、テクスチャーの平均の差に相当し、すなわち、山及び谷の差の絶対値の算術平均を意味する。Raは、この平均と「線」との間の距離を測定しており、反射防止エッチング面上のパターンの高さの指標となる;
ii)Rz(振幅値)は、「10点平均粗さ」に相当し、最も高い5つの山の間の平均の山と、最も低い5つの谷の間の平均の谷との合計である。
iii)Rsm(間隔値、場合によりSmとも呼ばれる)は、「平均線」を通過する断面の2つの連続する推移(passage)の間の平均距離であり、これによって「山」の間の平均距離、したがってパターンの幅の平均値が得られる。
本発明による粗さ値は、2Dプロファイル(ISO4287規格に準拠)を用いるプロフィルメーターで測定することができる。あるいは、3Dプロフィロメトリー(ISO 25178規格に準拠)の技術を使用することができるが、2Dプロファイルを分離し、次にこれよりISO4287規格で定義されるパラメータが求められる。
本発明によると、粗さ値は、プロファイルフィルタλcとも呼ばれる長波長のフィルタであるガウシアンフィルタを用いて測定される。これは、プロファイルの起伏成分から粗さ/テクスチャー成分を分離するために使用される。
本発明による評価長さLは、粗さの評価に使用されるプロファイルの長さである。基準長さlは、評価すべきプロファイルを特徴付ける不規則性を識別するために使用される評価長さの一部である。評価長さLは、プロファイルの不規則性に依存してn個の基準長さlに分割/切断される。基準長さlは、ガウシアンフィルタの「カットオフ」波長(又は制限波長)に相当する(l=λc)。典型的には、評価長さは基準長さの少なくとも5倍である。
粗さ測定では、短波長フィルタ(プロファイルフィルタλs)も、バックグラウンドノイズである非常に短波長の影響をなくすために一般に使用される。
可視光反射率Rcは、光源D65及び2°の観測者角を用いて、ガラス板のエッチングされイオン注入された表面(又は側)で測定される。反射における色は、光源D65下で10°の観測者角を用いて、CIELAB色座標a及びbを使用して表され、ガラス板のエッチングされイオン注入された側で測定される。CIE L又はCIELABは、国際照明委員会(International Commission on Illumination)によって規定される色空間であり、特にガラス産業において日常的に使用されている。他に明記されなければ、可視光反射率Rc、及び反射における色a Rc、b Rcは、ガラス板表面に対してほぼ垂直の8°の角度で測定される。別の角度で測定された値は、括弧内に測定角を明記することによって、すなわちRc(35°)、a Rc(35°)、b Rc(35°)によって区別される。透過率TLも光源D65及び2°の観測者角を用いて測定される。
本発明の一実施形態によると、本発明の反射防止エッチング面の表面粗さは10≦RSm≦180μmなどである。或いは、本発明の反射防止エッチング面の表面粗さは、10≦RSm≦140μm又は10≦RSm≦100μm又は10≦RSm≦60μmなどである。本発明の別の一実施形態によると、表面粗さは10≦RSm≦20μmなどである。より小さいRSm粗さ値と、場合により特定のヘイズ値及びグロス値との組み合わせによって、より小さいスパークル値を有する本発明のガラス板が得られる。
本発明者らは、平坦なガラス基材に対して注入が行われるときに、ある量の表面のスパッタリングを確認している。注入パラメータによっては、最大数十ナノメートルの表面が除去されうる。さらにガラスマトリックス中のある量の構造変化が、平坦なガラスに対する広範囲の注入パラメータにおいて観察された。これにも関わらず、最も驚くべきことに、本発明によるイオン注入では、表面粗さパラメータの変化はごくわずかであることが分かった。本発明によると、本明細書に記載の表面粗さパラメータの範囲は、イオン注入前のエッチングされたガラス板の場合と、反射防止性のエッチングされたガラス板の場合で同じである。
本発明の別の有利な一実施形態によると、本発明の反射防止エッチング面の表面粗さは0.02≦Ra≦0.6μmなどである。或いは、本発明の反射防止エッチング面の表面粗さは0.02≦Ra≦0.4又はさらには0.02≦Ra≦0.2μmなどである。より小さな値のRaによって、本発明のガラス板のヘイズ値がより小さくなる。
本発明の別の有利な一実施形態によると、本発明の反射防止エッチング面の表面粗さは、0.1≦Rz≦3.0μm、又は0.2≦Rz≦2.5μm、又はさらには0.2≦Rz≦1.5μmである。
本発明の一実施形態では、イオン注入によって、このエッチングされたガラスの可視光反射率が低下し、可視範囲内の反射光の角度変化が小さくなる。特に8°(すなわちほぼ垂直)〜35°の間の角度又はさらには最大75°での色変化。色変化は、反射光のΔa Rcの計算によって表される。この値が小さいほど、角度色変化が少なくなる。Δa Rcの値は、異なる観測角で測定されるa Rc、b Rc値(CIELAB L−D65−10°)から計算される。観測角α(8°〜75°の間で選択される)は、基材に対して垂直な軸(α=0°)に対する観測者又は測定装置の観測角である。Δa Rc値は、異なる観測角、例えば8°、15°、20°、25°、30°、35°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、及び75°で求めることができる。したがって、35°の角度の場合の変化は、Δa Rc(35°)=[(a Rc(8°)−a Rc(35°)+(b Rc(8°)−b Rc(35°)1/2である。
本発明の一実施形態では、イオン注入によって、少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦1.5、又は角度色変化Δa Rc(35°)≦1、又は角度色変化Δa Rc(35°)≦0.7、又は特に少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦0.5が得られる。ある実施形態では、最大3、最大2、及びさらには最大1のΔa Rc値が、前述の最大75°の観測に記載のいずれか1つ以上の角度で得られる。
本発明の一実施形態では、イオン注入によって、少なくとも1つの反射防止エッチング面を含むガラス板の可視光反射率の低下、及び無彩色の反射光が得られる。特に、ガラス基材のエッチングされイオン注入された側での反射光のCIELAB色座標は、反射におけるa Rc及びb Rcの色座標で表して、無彩色、すなわち−1≦a Rc≦1及び−1≦b Rc≦1、又はより無彩色、すなわち−0.5≦a Rc≦0.5及び−0.5≦b Rc≦0.5、又はさらには非常に無彩色、すなわち−0.3≦a Rc≦0.3及び−0.3≦b Rc≦0.3である。幾つかの場合では、−2≦a Rc≦2及び−2≦b Rc≦2である反射における色を有することが十分に無彩色となる。本発明の一実施形態では、イオン注入によって、少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦1、非常に少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦0.7、又は特に少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦0.5とともに、前述の反射における無彩色、より無彩色、又はさらには非常に無彩色が得られる。
別の有利な一実施形態では、−3≦a Rc≦3及び−20≦b Rc≦−3の青色反射率が、特に、少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦1.5、又は角度色変化Δa Rc(35°)≦1、又は角度色変化Δa Rc(35°)≦0.7、又は特に少ない角度色変化Δa Rc(35°)≦0.5とともに得られる。
イオン注入は、エッチングされたガラス板の可視光反射率を低下させるためのO、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンの注入を含む。
本発明によると、注入ステップは、以下の作業:
若しくはN、He、Ne、Ar、又はKrから選択される供給源ガスを提供すること、
O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンを形成するために、供給源ガスをイオン化すること、
5kV〜100kVの加速電圧でO、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンを加速させること、
12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:
0.02≦Ra≦0.6μm、
0.1≦Rz≦3μm及び
5≦RSm≦180μm
によって画定される表面粗さを有するエッチング面を有するガラス板を提供すること、
ガラス板を、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチング面がビームに面するように配置すること、を含む。
本発明の一実施形態では、イオンビームの軌道は、ガラス板のエッチング面に対して垂直である。
イオン線量は、5×1014イオン/cm〜1018イオン/cm、有利には1016イオン/cm〜5×1017イオン/cm、より有利には5×1016イオン/cm〜1017イオン/cmである。イオン線量は、例えばイオンビームへの曝露時間によって制御することができ、ビームのフルエンスによっても左右される。
ある実施形態では、表面全体を処理するために、イオンビームに対してガラス板を移動させる。
エッチングされたガラス板は、イオン注入後に最大7%の可視光反射率を示し、最も驚くべきことには、反射防止エッチング面の粗さにもかかわらず、イオン注入が表面構造に対して垂直ではない角度で行われるのにもかかわらず、目に見える不均一性を示さない。さらにエッチングされたガラス板は、イオン注入後に、小さな角度反射色変化を示すことができる。特に、エッチングされたガラス板は、イオン注入後に、反射において無彩色、又は反射において青色も示すことができる。
本発明の一実施形態によると、正に帯電したイオンは、一価及び/又は多価イオンの混合物を含む。
本発明者らは、同じ加速電圧で加速される、一価及び多価イオンの混合物を含むイオンビームを提供するイオン源が、一価イオンビームよりも高いフルエンスを得ることができるので、特に有用であることを見出した。したがってこれらは、より短時間で特定の線量に到達することができる。多価イオンは、同じ加速電圧で、一価イオンよりも大きな注入深さに到達することでも興味深い。電子ボルト(eV)の単位で表される注入エネルギーは、一価イオン又は多価イオンの電荷に加速電圧を乗じることによって計算される。特定の加速電圧の場合、特定の種の二価のイオン、例えばN2+は、対応する一価のイオンNの2倍の注入エネルギーを有するので、一価イオン及び多価イオンの混合物を含むイオンビームは特に有用である。そのため、加速電圧を増加させる必要なしに、より大きな注入深さに到達することができる。本発明の一実施形態では、イオンビーム中のイオンの少なくとも90%は、N、O、He、Ne、Ar、Krから選択される種の一価及び二価のイオンで構成され、一価の種と二価の種との比は少なくとも55/25である。それぞれの一価及び二価の種は、N及びN2+、O及びO2+、He及びHe2+、Ne及びNe2+、Ar及びAr2+である。
本発明の好ましい一実施形態では、処理される領域の下に配置される、処理されるガラス基材の領域の温度は、ガラス基材のガラス転移温度以下である。この温度は、例えば、ビームのイオン電流、処理領域のビーム中の滞留時間、及び基材の任意の冷却手段によって影響を受ける。
本発明の好ましい一実施形態では、N又はOのいずれかの注入イオンが使用されるが、その理由は、これらが、より重いイオンよりもスパッタリングが少ないからであり、このことはエッチングで得られる表面粗さを維持するために特に重要である。本発明の別の実施形態では、N及びOの注入イオンが組み合わされる。
本発明の一実施形態では、ガラス基材を処理するために数本のイオン注入ビームが同時に又は連続して使用される。
本発明の一実施形態では、ガラス基材の領域の表面単位当たりのイオンの総線量が、イオン注入ビームによる1回の処理で得られる。
本発明の別の一実施形態では、ガラス基材の領域の表面単位当たりのイオンの総線量は、1つ以上のイオン注入ビームによる数回の連続する処理によって得られる。O、N、He、Ne、Ar、又はKrの同じ又は異なるイオンを注入するために、イオンビームには同じ又は異なる供給源ガスを使用することができる。
本発明の方法は、好ましくは10−2mbar〜10−7mbarの圧力、より好ましくは5×10−5mbar〜6×10−6mbarの圧力の真空チャンバー中で行われる。
本発明の方法を行うためのイオン源の一例は、Ionics SAのHardion+ RCEイオン源である。
本発明は、エッチングされたガラス基材の反射率を低下させるためのO、N、He、Ne、Ar、又はKrの一価及び多価イオンの混合物の使用にも関し、一価及び多価イオンの混合物は、ガラス基材の反射率を低下させるのに有効なイオン線量及び加速電圧を用いてガラス基材中に注入される。
有利には、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの一価及び多価イオンの混合物は、ガラス基材の可視光反射率を最大で6.5%まで、好ましくは最大で6%まで、より好ましくは最大で5.5%まで低下させるのに有効なイオン線量及び加速電圧で使用される。いずれの場合も、当業者に周知のように、反射防止エッチング面とは反対側からの反射率のために、反射率は少なくとも4%になる。
有利には、イオンの注入深さは、0.1μm〜1μm、好ましくは0.1μm〜0.5μmであることができる。注入イオンは、基材表面と注入深さとの間に広がる。注入深さは、注入イオンの選択、加速エネルギーによって適合させることができ、ある程度は基材によって変動する。
本発明によると、O又はNの一価及び多価イオンの混合物は、好ましくは、O及びO2+、又はN、N2+及びN3+をそれぞれ含む。
本発明の好ましい一実施形態によると、Oの一価及び多価イオンの混合物は、Oよりも少ない量のO2+を含む。本発明のより好ましい一実施形態では、Oの一価及び多価イオンの混合物は55〜98%のO及び2〜45%のO2+を含む。
本発明の別の好ましい一実施形態によると、Nの一価及び多価イオンの混合物は、N及びN2+のそれぞれよりも少ない量のN3+を含む。本発明のより好ましい一実施形態では、Nの一価及び多価イオンの混合物は、40〜70%のN、20〜40%のN2+、及び2〜20%のN3+を含む。
本発明によるガラス板は、優れた低スパークル性をアンチグレア効果とともに示す。
「アンチグレア」特性は、太陽光又は周囲照明条件などの外部光源の表面からの反射と、表面を通して読もうと試みる画像又は情報の可読性に対するその影響とに関係する。これは、ガラス板などの物品の表面から反射される光が、正反射ではなく拡散反射に変化する性質を意味する。アンチグレア特性によって、表面から反射される光の全体的な量は減少せず、反射光の性質のみが変化する(アンチグレア効果が増加すると、反射光の拡散成分が増加する)。
「スパークル」は、アンチグレアガラス表面を通して、ディスプレイ画面の画像の本発明のテクスチャー中に現れる小さな明るい箇所(ほぼピクセルレベルの大きさの規模)を意味し、これによって透過画像が粒子の粗い外観となる。したがって、「スパークル効果」は、2つの表面領域の間、すなわち規則的なディスプレイのピクセルマトリックス(光源)と規則性のより少ない微細構造を有するアンチグレアガラス表面との間の光学的相互作用である。これは、観察者の頭が左右に動くと、ディスプレイ上の強度の不規則なゆらぎとして現れる(屈折、回折、拡散の現象を含む)。
本発明によるガラス板の光学的性質は、
全直接光透過率(又は正光透過率)TLと、
(i)「ヘイズ」及び(ii)「透明度」によって測定される拡散光透過率(「ヘイズ」は広角散乱における拡散透過率に対応し、一方、「透明度」は狭角散乱における拡散透過率に対応する)と、
たとえば、表面の明るさ又は光沢を特徴付け、特に、特定の角度におけるASTM規格D523準拠した基準(たとえば、認定された黒色ガラス基準など)に対する表面の正反射率に対応し、SGU(標準グロス単位)の単位で表されるグロスと、を特徴とする。
すべての光学的性質は、反射防止エッチング面とは反対側の表面上に追加のコーティング及び表面処理は全く行われていない、本発明の反射防止性のエッチングされたガラス板に対して測定される。
光透過率の場合に使用される用語「拡散」は、光がガラスを通過するときに、2.5°を超える散乱によって入射ビームから偏向する光の比率である。光の反射の場合に使用される用語「拡散」は、ガラス/空気界面における反射によって、2.5°を超える散乱によって正反射ビームから偏向する光の比率である。
ガラス板の光学的性質は、本発明では反射防止エッチング面から測定される。
本発明の一実施形態では、ガラス板は、前記反射防止エッチング面から測定した場合に、以下の光学的性質:
1〜40%のヘイズ値;
50〜100%の透明度値;
60°において20〜110SGUのグロス値
を有する。
本発明の有利な一実施形態によると、選択される用途によって左右されるが、ガラス板は1〜20%のヘイズを有する。より好ましくは、ガラス板は1〜15%のヘイズを有する。本発明の別の有利な一実施形態によると、ガラス板は30〜40%、又は20〜30%のヘイズを有する。
本発明の別の有利な一実施形態によると、ガラス板は50〜100%の透明度を有する。本発明の別の有利な一実施形態によると、ガラス板は70〜100%の透明度を有する
本発明の有利な一実施形態によると、ガラス板は60°において20〜110SGUのグロス値を有する。本発明の有利な一実施形態によると、ガラス板は60°において50〜110SGUのグロス値を有する。より好ましくは、ガラス板は60°において50〜100SGUのグロス値を有する。
本発明の別の有利な一実施形態によると、ガラス板は60°において20〜50SGUのグロス値を有する。
本発明の有利な一実施形態によると、ガラス板は、12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:
0.02≦Ra≦0.4μm、
5≦RSm≦15μm、
によって画定される表面粗さを有し、前記ガラス板は、前記反射防止エッチング面から測定した場合に、以下の光学的性質:
30〜40%のヘイズ値;
50〜100%の透明度値;
60°において20〜50SGUのグロス値
を有する。
可視範囲におけるガラスの透過率を定量するために、本発明者らは、ISO9050規格に準拠して380〜780nmの間の波長で計算され、2°の立体視野角において、ISO/CIE 10527規格によって定義される測色標準観測者CIE 1931を考慮することによりISO/CIE 10526規格によって定義されるものなどのD65光源を用いて測定される光透過率(TL)を規定する。本発明によるガラス板は、好ましくは少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%の光透過率TLを有する。
本発明によるガラス板は、マトリックス組成が特に限定されず、したがって異なるガラス分類に属しうるガラスでできている。ガラスは、ソーダ石灰ケイ酸塩ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸塩ガラスなどであってよい。好ましくは、本発明のガラス板はソーダ石灰ガラス又はアルミノケイ酸塩ガラスでできている。
本発明の一実施形態によると、ガラス板は、ガラスの全重量のパーセント値で表される含有量で、
SiO 55〜85%
Al 0〜30%
0〜20%
NaO 0〜25%
CaO 0〜20%
MgO 0〜15%
O 0〜20%
BaO 0〜20%
を含む組成を有する。
好ましい方法では、ガラス板は、ガラスの全重量のパーセント値で表される含有量で、
SiO 55〜78%
Al 0〜18%
0〜18%
NaO 5〜20%
CaO 0〜10%
MgO 0〜10%
O 0〜10%
BaO 0〜5%
を含む組成を有する。
より好ましい方法では、ガラス板は、ガラスの全重量のパーセント値で表される含有量で、
SiO 65〜78%
Al 0〜6%
0〜4%
CaO 0〜10%
MgO 0〜10%
NaO 5〜20%
O 0〜10%
BaO 0〜5%
を含む組成を有する。
このようなソーダ石灰型基本ガラス組成は、それ自体は機械的抵抗性がより低いが、安価であるという利点を有する。
理想的には、この直前の実施形態によると、ガラス組成物はBを含まない(意図的には加えられないが、望ましくない不純物として非常に少量で存在しうることを意味する)。
別のより好ましい方法の1つでは、ガラス板は、ガラスの全重量のパーセント値で表される含有量で:
SiO 55〜70%
Al 6〜18%
0〜4%
CaO 0〜10%
MgO 0〜10%
NaO 5〜20%
O 0〜10%
BaO 0〜5%
を含む組成を有する。
このようなアルミノケイ酸塩型基本ガラス組成は、機械的抵抗性がより高くなる利点を有するが、ソーダ石灰よりも高価である。
理想的には、この直前の実施形態によると、ガラス組成はBを含まない(意図的には加えられないが、望ましくない不純物として非常に少量で存在しうることを意味する)。
本発明の有利な一実施形態によると、基本ガラス組成に関する上記実施形態と組み合わせることができるが、ガラス板は0.002〜0.06重量%の範囲の全鉄(Feで表される)含有量を含む量組成を有する。0.06重量%以下の全鉄(Feの形態で表される)含有量によって、色がほとんど見えないガラス板を得ることが可能となり、審美的設計における高い自由度が可能となる(たとえば、スマートフォンの一部のガラス部品の白色シルク印刷の場合にひずみが生じない)。このような低鉄値は、多くの場合高価で非常に純粋な出発物質を必要とし、それらの精製をも必要とするので、上記の最小値によって、ガラスのコストに過度に影響を与えないことが可能となる。好ましくは、組成は0.002〜0.04重量%の範囲の全鉄(Feの形態で表される)含有量を含む。より好ましくは、組成は0.002〜0.02重量%の範囲の全鉄(Feの形態で表される)含有量を含む。ほとんどの好ましい実施形態では、組成は0.002〜0.015重量%の範囲の全鉄(Feの形態で表される)含有量を含む。
本発明の別の一実施形態によると、Fe含有量に関する上記実施形態と組み合わせて、ガラスは、ガラスの全重量のパーセント値で表して0.0001%≦Cr≦0.06%などの含有量でクロムを含む組成を有する。好ましくは、ガラスは、0.002%≦Cr≦0.06%などの含有量でクロムを含む組成を有する。このクロム含有量によって、より高いIR透過率を有するガラスを得ることができ、したがって、ガラス板の表面上の1つ以上の物体(たとえば、指又はスタイラス)の位置を検出するための光学式IR接触技術、たとえば、平面散乱検出(Planar Scatter Detection)(PSD)又は減衰全反射(Frustrated Total Internal Reflection)(FTIR)(又はIR放射線の高い透過率を必要とする任意の他の技術)を使用するタッチパネル中にガラス板を使用する場合に有利となる。
好ましい一実施形態によると、本発明のガラス板はフロートガラス板である。用語「フロートガラス板」は、還元条件下で溶融ガラスを溶融スズ浴上に注ぐことからなるフロート法によって形成されるガラス板を意味するものと理解される。フロートガラス板は、周知の方法では、「スズ面」、すなわち板の表面に近いガラス本体中のスズに富む面を含む。用語「スズに富む」は、中心におけるガラスの組成(このスズ濃度は実質的にゼロである(スズを含まない)場合もゼロではない場合もある)に対するスズ濃度の増加を意味するものと理解される。したがって、フロートガラス板は、特に、たとえば約10μmの深さまでの電子マイクロプローブによって測定可能な酸化スズ含有量によって、他のガラス製造方法によって得られた板と容易に区別することができる。
別の好ましい一実施形態によると、本発明のガラス板は、スロットドロー法によって、又はフュージョン法、特にオーバーフローダウンドローフュージョン法によって形成されるガラス板である。これらの方法、特にフュージョン法では、幾つかの用途に必要な優れた平坦性及び平滑性が表面で実現できるガラス板が製造されるが、これらは大規模ガラス製造のためのフロート法よりも費用もかかる。
本発明によるガラス板は0.1〜25mmの厚さを有することができる。有利には、ディスプレイ用途の場合、本発明によるガラス板は好ましくは0.1〜6mmの厚さを有する。より好ましくは、ディスプレイ用途の場合、重量の理由で、本発明によるガラス板の厚さは0.1〜2.2mmである。
本発明の一実施形態によると、ガラス板は、反射防止エッチング面とは反対側のガラス面上に、少なくとも1つの透明及び導電性薄層がコーティングされる。本発明による透明導電性薄層は、例えば、フッ素若しくはアンチモンがドープされた酸化スズ若しくはインジウムスズ酸化物、アルミニウム若しくはガリウムがドープされた酸化亜鉛、又はその他のあらゆる透明導電性酸化物を主成分とする層であってよい。
本発明は、化学強化又は硬化される本発明によるガラス板にも関する。前述のすべての実施形態は、化学強化又は硬化されたガラス板の本発明にも適用される。
本発明は、熱強化される本発明によるガラス板にも関する。前述のすべての実施形態は、熱強化されたガラス板の本発明にも適用される。
最後に、本発明は、本発明によるガラス板を含む表示装置にも関する。ガラス板の上記実施形態のすべては、表示装置の本発明にも適用される。
これより、単なる例として、本発明の実施形態を、本発明によらない一部の比較例とともにさらに説明する。以下の例は、説明の目的で提供されるものであり、本発明の範囲の限定を意図したものではない。
当業者であれば、本発明が上記の好ましい実施形態に限定されるものでは決してないことを認識している。それどころか、多くの修正及び変形が添付の請求項の範囲内で可能である。
参照例R1、R2、R3、及びR4は、一方の主面上が化学エッチングされ、欧州特許出願公開第3166900A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に開示される方法により製造した平坦なガラス板である。R1、R2、及びR3は、厚さ0.95mmの通常の透明ソーダ石灰フロートガラスから作製される。R4は、厚さ1.1mmのアルミノケイ酸塩ガラスから作製される。
以下の表に詳細が示される種々のパラメータにより、参照例R1、R2、又はR3から出発し、Nの一価及び多価イオンのビームを発生させるためにRCEイオン源を使用して、本発明による実施例1〜12を作製した。使用したイオン源は、Ionics SAのHardion+RCEイオン源であった。
すべての試料は、10×10cmのサイズを有し、20〜30mm/sの速度でイオンビームを通過するようにガラス基材を移動させることによって、エッチング面全体を処理した。
処理されるガラス基材の領域の温度は、ガラス基材のガラス転移温度以下の温度に維持した。
すべての試料の場合で、注入は、10−6mbarの圧力の真空チャンバー中で行った。
Figure 2021515739
参照ガラスR4から比較例C1を作製した。マグネトロンスパッタリングによって、ガラスのエッチング面上に4層の反射防止コーティングを堆積した。反射防止スタックは以下の通りであった:ガラス/TiO/SiO/TiO/SiO。ガラスから出発する順序で、第1のTiO層は8〜16nmの厚さを有し、第2のTiO層は95〜115nmの厚さを有し、第1のSiO層は28〜40nmの厚さを有し、第2のSiO層は78〜90nmの厚さを有した。使用したTiOの550nmの波長における屈折率は約2.4であり、使用したSiOの550nmの波長における屈折率は約1.5であった。
テクスチャー及び光学的性質
実施例1〜4のそれぞれのガラス板のテクスチャー/表面粗さ及び光学的性質に関して分析した。
12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて、3D光学プロファイラーLeica Type DCM3Dを使用し、「Leica map」ソフトウェアを使用して、表面粗さ測定を行った。最初に試料を洗剤で洗浄し乾燥させる。次に顕微鏡下に置き、従来の設定の後、次にプロファイルの2D取得を開始する(ソフトウェアは2.5μmの既定のカットオフ波長λを使用する)。
ASTM規格D1003−11に準拠し光源A2を用いてヘイズ及び透明度の測定を行った。
60°におけるグロスが96.0である認定黒色ガラス基準を用いて、ASTM規格D523−14に準拠し60°の特定の角度でグロス測定を行った。
スパークルは、2つの構造層であるディスプレイのピクセルマトリックスと、アンチグレア層の不規則な表面構造との間の相互作用の結果である。スパークル効果の測定は、「Display−Messtechnik & Systeme」社が開示する方法に準拠し、装置のSMS−1000を用いて行われる。スパークル強度を評価するために、ディスプレイのピクセルマトリックスによって生じる変調は、スパークルによる不規則な強度変調から分離する必要がある。ディスプレイのガラス表面の数値画像が、限定された並進に対応する2つの異なる曝露に関して記録される。差分画像が形成される。スパークルのレベルは、スパークル領域中の選択された範囲の標準偏差を、元の画像の1つの同じ範囲の平均値で割ることによって評価される。
作業のために選択した条件は以下の通りである:
ピクセル比264(スクリーンからの距離40cm)
1フィルタ
強度240
スパークル測定の場合、各試料は、その反射防止エッチング面がカメラに向かうようにして、緑色背景画像を示すApple iPad(登録商標)4のレティナデイスプレイ上に配置される。
透過率及び反射率の測定は、Hunter Associates Laboratory,Inc.のUltraScan PRO Spectrophotometerを用いて行った。反射における色は、角度分解反射率測定用のARTAアクセサリを有するPerkin Elmer Lambda 950分光光度計を用いて測定した。
以下の表2から分かるように、表面粗さパラメータは、イオン注入後、又は反射防止コーティングの堆積後に、差がわずかであることを示している。
Figure 2021515739
結果として得られる光学的性質を以下の表3中にまとめている。
Figure 2021515739
これより分かるように、イオン注入によって、反射率は低下するが、ヘイズ、透明度、及びスパークルはあまり影響を受けていない。イオン注入によってグロス値が減少する。比較例C1に関して、コーティングを加えたことによってヘイズ及び透明度に大きな影響はなく、グロスは減少することを確認できる。しかし、スパークルは約20%の大きな増加が確認される。
反射色の角度変化を測定するために、さらに幾つかの試料を選択した。測定値を以下の表4中に示す。
Figure 2021515739
表4から分かるように、イオン注入した実施例1の35°の角度から8°の角度の間の角度色変化は非常に小さく、参照ガラスR1で得られた値に近い。しかし比較例C1の反射防止コーティングによって、その参照ガラスR4と比較して角度色変化が大きく増加している。

Claims (16)

  1. 12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:
    0.02≦Ra≦0.6μm、
    0.1≦Rz≦3μm及び
    5≦RSm≦180μm
    によって画定される表面粗さを有する少なくとも1つの反射防止エッチング面を含むガラス板であって、
    前記反射防止エッチング面がO、N、He、Ne、Ar、又はKrの注入イオンを含み、注入深さが0.1μm〜1μmであり、前記ガラス板が、前記反射防止エッチング面から測定した場合に、以下の光学的性質:
    1〜40%のヘイズ値;
    30〜100%の透明度値;
    60°において20〜130SGUのグロス値;
    4〜7%の視感反射率Rc
    を有する、ガラス板。
  2. 8°〜35°の反射における色の角度変化Δa Rc(35°)が最大1.5、好ましくは最大1、より好ましくは最大0.7、最も好ましくは最大0.5である、請求項1に記載のガラス板。
  3. 前記反射における色が、−2≦a Rc≦2及び−2≦b Rc≦2、好ましくは−1≦a Rc≦1及び−1≦b Rc≦1、より好ましくは−0.5≦a Rc≦0.5及び−0.5≦b Rc≦0.5、最も好ましくは−0.3≦a Rc≦0.3及び−0.3≦b Rc≦0.3である、請求項1又は2に記載のガラス板。
  4. 0.02≦Ra≦0.4μm、好ましくは0.02≦Ra≦0.2μmによって画定される表面粗さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス板。
  5. 10≦RSm≦180μm、好ましくは10≦RSm≦140μm、より好ましくは10≦RSm≦100μm、さらにより好ましくは10≦RSm≦60μm、最も好ましくは10≦RSm≦30μmによって画定される表面粗さを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス板。
  6. エッチングされたガラス表面の反射率を低下させる方法であって:
    若しくはN、He、Ne、Ar、又はKrから選択される供給源ガスを提供するステップと、
    O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンを形成するために前記供給源ガスをイオン化するステップと、
    5kV〜100kVの加速電圧でO、N、He、Ne、Ar、又はKrの前記正に帯電したイオンを加速させるステップと、
    12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:
    0.02≦Ra≦0.6μm、
    0.1≦Rz≦3μm及び
    5≦RSm≦180μm
    によって画定される表面粗さを有するエッチングされたガラス板を提供するステップと、
    5×1014イオン/cm〜1018イオン/cmのイオン線量を得るのに必要な時間、前記エッチングされたガラス板を、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチングされた側が前記ビームに面するように配置するステップと、
    を含む方法。
  7. 前記供給源がO又はNから選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 1016イオン/cm〜5×1017イオン/cmのイオン線量を得るのに必要な時間、前記エッチングされたガラス板を、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチングされた側が前記ビームに面するように配置するステップを含む、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 5×1016イオン/cm〜1017イオン/cmのイオン線量を得るのに必要な時間、前記エッチングされたガラス板を、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチングされた側が前記ビームに面するように配置するステップを含む、請求項6又は7に記載の方法。
  10. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス板を含む表示装置。
  11. エッチングされたガラス板のエッチング面の反射光の角度色変化を減少させるための一価及び多価イオンの混合物の使用であって、8°〜35°の反射における前記色の前記角度変化Δa Rc(35°)を最大で1.5まで減少させるのに有効なイオン線量及び加速電圧で一価及び多価イオンの前記混合物が注入される使用。
  12. 前記一価及び多価イオンが、
    若しくはN、He、Ne、Ar、又はKrから選択される供給源ガスを提供するステップと、
    O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンを形成するために前記供給源ガスをイオン化するステップと、
    O、N、He、Ne、Ar、又はKrの前記正に帯電したイオンを、5kV〜100kVの加速電圧で加速するステップと、
    12mmの評価長さに対して、カットオフ波長が0.8mmであるガウシアンフィルタを用いて測定した場合に:
    0.02≦Ra≦0.6μm、
    0.1≦Rz≦3μm及び
    5≦RSm≦180μm
    によって画定される表面粗さを有するエッチングされたガラス板を提供するステップと、
    5×1014イオン/cm〜1018イオン/cmのイオン線量を得るのに必要な時間、前記エッチングされたガラス板を、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチングされた側が前記ビームに面するように配置するステップと、
    によって注入される、請求項11に記載のエッチングされたガラス板のエッチング面の反射光の角度色変化を減少させるための一価及び多価イオンの混合物の使用。
  13. 1016イオン/cm〜5×1017イオン/cmのイオン線量を得るのに必要な時間、前記エッチングされたガラス板が、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチングされた側が前記ビームに面するように配置される、請求項11又は12に記載のエッチングされたガラス板のエッチング面の反射光の角度色変化を減少させるための一価及び多価イオンの混合物の使用。
  14. 5×1016イオン/cm〜1017イオン/cmのイオン線量を得るのに必要な時間、前記エッチングされたガラス板が、O、N、He、Ne、Ar、又はKrの正に帯電したイオンのビームの軌道内に、エッチングされた側が前記ビームに面するように配置される、請求項11〜13のいずれか一項に記載のエッチングされたガラス板のエッチング面の反射光の角度色変化を減少させるための一価及び多価イオンの混合物の使用。
  15. 前記供給源がO又はNから選択される、請求項11〜14のいずれか一項に記載のエッチングされたガラス板のエッチング面の反射光の角度色変化を減少させるための一価及び多価イオンの混合物の使用。
  16. 8°〜35°の前記反射における色Δa Rc(35°)が、最大で1まで、好ましくは最大で0.7まで、より好ましくは最大で0.5まで減少する、請求項11〜15のいずれか一項に記載のエッチングされたガラス板のエッチング面の反射光の角度色変化を減少させるための一価及び多価イオンの混合物の使用。
JP2020546351A 2018-03-05 2019-02-21 アンチグレアガラス板 Pending JP2021515739A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18159972.1 2018-03-05
EP18159972 2018-03-05
PCT/EP2019/054336 WO2019170428A1 (en) 2018-03-05 2019-02-21 Anti-glare glass sheet

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021515739A true JP2021515739A (ja) 2021-06-24

Family

ID=61563304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020546351A Pending JP2021515739A (ja) 2018-03-05 2019-02-21 アンチグレアガラス板

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20210087106A1 (ja)
EP (1) EP3762343A1 (ja)
JP (1) JP2021515739A (ja)
CN (1) CN112469679A (ja)
TW (1) TW201938505A (ja)
WO (1) WO2019170428A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN213544870U (zh) * 2020-12-18 2021-06-25 广东小天才科技有限公司 一种防眩光板和终端设备
CN115594417B (zh) * 2021-06-28 2024-01-30 广州视源电子科技股份有限公司 防眩光玻璃的制备方法、防眩光玻璃及液晶显示模组
WO2023006522A1 (en) * 2021-07-30 2023-02-02 Agc Glass Europe Vehicle dashboard
CN116282903A (zh) * 2023-02-15 2023-06-23 清远南玻节能新材料有限公司 防眩玻璃及其制备方法、显示装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040091A (ja) * 2011-07-15 2013-02-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光散乱機能および反射抑制機能を有する光入射面を備えたガラス板
WO2014061614A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 旭硝子株式会社 反射防止性を有するガラスの製造方法
JP2016040211A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 武蔵野ファインガラス株式会社 アンチグレアガラスの製造方法
JP2016511736A (ja) * 2013-02-15 2016-04-21 ケルテック 反射防止ガラス材料を製造するための気体の1価又は多価イオンのビームによる処理方法
JP2016136233A (ja) * 2015-01-19 2016-07-28 株式会社デンソー 音声学習システム、音声学習方法
JP2017523111A (ja) * 2014-07-09 2017-08-17 エージーシー グラス ユーロップAgc Glass Europe 低スパークルガラス板
WO2017178167A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Agc Glass Europe Antireflective, scratch-resistant glass substrate and method for manufacturing the same
WO2017178171A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Agc Glass Europe Antireflective glass substrate and method for manufacturing the same
WO2017178168A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Agc Glass Europe Heat treatable antireflective glass substrate and method for manufacturing the same

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0001837A3 (de) * 1977-11-02 1979-05-30 Battelle-Institut e.V. Verfahren zur Entspiegelung von Gläsern sowie Vorrichtung zur Durchführung eines solchen Verfahrens
US6413871B2 (en) * 1999-06-22 2002-07-02 Applied Materials, Inc. Nitrogen treatment of polished halogen-doped silicon glass
JP2009216452A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Seiko Epson Corp 透光性部材、時計、および透光性部材の製造方法
GB201202128D0 (en) * 2012-02-08 2012-03-21 Univ Leeds Novel material
EP2925696B1 (en) * 2012-11-30 2021-07-07 Corning Incorporated Reduced reflection glass articles and methods for making and using same
KR20170088349A (ko) * 2014-10-24 2017-08-01 에이쥐씨 글래스 유럽 이온 주입 프로세스 및 이온 주입된 유리 기판들
EP3442919A1 (en) * 2016-04-12 2019-02-20 AGC Glass Europe Blue reflective glass substrate and method for manufacturing the same

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040091A (ja) * 2011-07-15 2013-02-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光散乱機能および反射抑制機能を有する光入射面を備えたガラス板
WO2014061614A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 旭硝子株式会社 反射防止性を有するガラスの製造方法
JP2016511736A (ja) * 2013-02-15 2016-04-21 ケルテック 反射防止ガラス材料を製造するための気体の1価又は多価イオンのビームによる処理方法
JP2017523111A (ja) * 2014-07-09 2017-08-17 エージーシー グラス ユーロップAgc Glass Europe 低スパークルガラス板
JP2016040211A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 武蔵野ファインガラス株式会社 アンチグレアガラスの製造方法
JP2016136233A (ja) * 2015-01-19 2016-07-28 株式会社デンソー 音声学習システム、音声学習方法
WO2017178167A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Agc Glass Europe Antireflective, scratch-resistant glass substrate and method for manufacturing the same
WO2017178171A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Agc Glass Europe Antireflective glass substrate and method for manufacturing the same
WO2017178168A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Agc Glass Europe Heat treatable antireflective glass substrate and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
EP3762343A1 (en) 2021-01-13
TW201938505A (zh) 2019-10-01
CN112469679A (zh) 2021-03-09
WO2019170428A1 (en) 2019-09-12
US20210087106A1 (en) 2021-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6681381B2 (ja) 低スパークルガラス板
JP2021515739A (ja) アンチグレアガラス板
KR101934133B1 (ko) 방현 표면을 갖는 투명 유리 기판
KR101984806B1 (ko) 낮은 디스플레이 스파클을 갖는 방현 표면을 구비한 유리
JP2603516B2 (ja) 低正反射を有するガラス物品
WO2017135261A1 (ja) 透光性構造体
TW201411227A (zh) 具有包埋式散射抗眩光層的顯示元件
US20160280584A1 (en) Low sparkle glass sheet
CN103582617A (zh) 用于涂布易清洁涂层的基底元件
KR20080018799A (ko) 반사 방지층을 포함하는 발광 디바이스
WO2012163947A1 (de) Substratelement für die beschichtung mit einer easy-to-clean beschichtung
TW202217422A (zh) 用以降低鏡面反射率之包含具有較高高架表面與較低高架表面以及安置在較低高架表面上之高折射率材料的低折射率基板之紋理化區域
US10787384B2 (en) Low sparkle glass sheet and process of making it
TW202120967A (zh) 具紋理、防眩玻璃製品及其製作方法
US20210163344A1 (en) Cover glass sheet
US20200017400A1 (en) Low sparkle anti-glare glass-based articles with reduced warp and methods of reducing warp in anti-glare glass-based articles
US11314114B2 (en) Display device
WO2019138751A1 (ja) 画像表示装置
WO2019156076A1 (ja) 防眩膜付き透明基体
WO2023006522A1 (en) Vehicle dashboard
WO2023195498A1 (ja) 反射防止膜付透明基体および画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230411