JP2021515536A - 人工ナマコリーフを利用したマナマコの海底養殖方法 - Google Patents

人工ナマコリーフを利用したマナマコの海底養殖方法 Download PDF

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Abstract

本発明は人工ナマコリーフを利用したマナマコの海底養殖方法を提供し、マナマコの養殖技術分野に属し、前記人工ナマコリーフは普通コンクリート材料からなる第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)を含み、前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)は逆「V」形を呈するように接続され、均一に貫通孔が設置され、一体成型である。前記方法は、1)複数の前記人工ナマコリーフを、逆「W」形に従ってナマコリーフ施設グループに接合し、前記ナマコリーフ施設グループを「彡」の形で平行に海底に並べる工程と、2)人工ナマコリーフのある海域にナマコ種苗を7〜15尾/平方メートルの密度で放流し、増殖させる工程と、3)12〜36か月後にマナマコを収穫する工程と、を含む。本発明の人工ナマコリーフ及び方法によれば種苗の放流密度を大幅に向上し、増殖の生残率を上げ、育成期間を短縮することができる。

Description

本発明はマナマコの養殖技術分野に属し、特に人工ナマコリーフを利用したマナマコの海底養殖方法に関する。
マナマコの底撒き増殖は、健康的で生態学的な養殖模式であり、即ち、適切な海域に、一定規格のマナマコ種苗を一定の密度で投入し、それが海底で自然に成長し、増殖し続けるようにすることである。上記適切な海域は2つの種類に分けられ、1つは岩礁または砂石底質の海域であり、ナマコ種苗を直接放流することができる。もう一つは、人工ナマコリーフを投入して、海底の生息地再構築した岩礁、砂石、硬い砂などの底質を含む海域である。上記人工ナマコリーフには、現在、様々な種類があり、材料から主に石材、セメント部材、コンクリート部材、廃漁船と乗り物及びカキ殻などに分けられ、形から主に丸管、立方体、直方体、三角柱、はしご形などに分けられる。人工ナマコリーフの合理的設計と科学的投入は、マナマコを誘惑して集め、マナマコのために遮蔽物を提供する役割を果たすだけでなく、海底の生態学的環境を改善し、生物資源の量を増やして、マナマコが摂食して成長するための餌を提供すること、魚やエビなど水産物を集めることで産出する利益も増加させる。
現在、人工ナマコリーフを投入して、浅瀬における底撒き増殖によるマナマコの生産は主に以下の問題点がある。種苗の放流密度及び養殖の単収が低い。現在、よく使われる石及び人工的に設計されたナマコリーフ部材は海流に対するブロックが生じやすいため、投入する密度は大きくできず、多くが海域面積の30%を超えないため、マナマコが利用できる付着面積が減少し、種苗の放流密度が低くなり(3〜7尾/平方メートルを超えないのが一般的である)、育成後の単収は多くが50〜70kg/ムー(約75〜105Kg/平方キロメートル) である。生残率が低く、従来のナマコリーフ(石やセメントの部材など)及びその設置方法は多くがマナマコの生息地として用いるが、付着及び遮蔽にする面積が小さく、餌を十分に提供することもできないため、底撒き増殖するマナマコの生残率が低く、とくに、120尾/斤(240尾/Kg)以下のナマコ種苗を放流した場合、生残率は50%も満たない。マナマコの成長が遅く、育成期間が長い。マナマコの底撒き増殖は手動で補充する餌を与えることができないため、また、従来のナマコリーフ(石、セメント部材など)及びその設置方法は、水交換に不利であり、水の中の栄養物質や生物餌料資源の繁殖が遅く、量が少ないため、マナマコの生育が遅く、育成期間が長くなる。回収率が低い。従来の石などのナマコリーフ及びその設置方法は不規則な形状やナマコを集まる効果が悪いため、マナマコの設置が割と分散的で、ダイバーの漁獲が困難になる。集魚効果が悪い。従来のナマコリーフは機能が単一で、設置方法においても海流を導く効果及び集魚効果が得られず、または効果が悪く、魚やエビなどの他の副産物の漁獲が少なく、利益が低く、利益率は30%〜40%にあるのが一般的である。
そこで、本発明の目的は、人工ナマコリーフ及び、上記施設を利用して海底でマナマコを養殖する方法を提供することである。上記人工ナマコリーフ及び方法は適切な種苗を放流する密度を大幅に向上させ、増殖生残率を向上させ、育成期間を短縮し、回収率及び他の漁獲物資源の収穫量を向上させることができる。
上記発明目的を実現するために、本発明は以下の技術案を提供する。
人工ナマコリーフであって、上記人工ナマコリーフには普通のコンクリート材料からなる第一のリーフボート(1)及び第二のリーフボート(2)を含み、上記第一のリーフボート(1)と第二のリーフボート(2)は逆「V」字形に接続され、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)には貫通孔(3)が均一に設置され、上記第一リーフボート(1)と第二リーフボート(2)は一体成形である。
好ましくは、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の接続角の内角は50〜70°である。
好ましくは、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の接続角の内角は55〜65°である。
好ましくは、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)のボート表面は粗い面である。
好ましくは、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の厚さが0.25〜0.35mであり、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の長さが1.5m〜2.5mで、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の幅が1.5m〜2.5mである。
好ましくは、上記貫通孔は円形貫通孔であり、上記円形貫通孔の直径は0.2〜0.4mである。
好ましくは、上記貫通孔は正多角形貫通孔であり、上記正多角形貫通孔の対角線は0.2〜0.4mである。
好ましくは、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の自由端側近くの0.4〜0.6mには貫通孔が設置されない。
本発明はまた、
複数の上記人工ナマコリーフを、逆「W」字型の形状に従ってナマコリーフ施設グループに接合し、上記ナマコリーフ施設グループを、上記隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間隔が30〜50mで、上記ナマコリーフ施設グループのうち、最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流方向との角度が10〜25°で、「彡」の形になるように平行に海底に並べる工程と、
人工ナマコリーフのある海域にナマコ種苗を7〜15尾/平方メートルの密度で放流し、増殖させる工程と、
2〜36か月後にマナマコを収穫する工程と、
を含む、上記人工ナマコリーフを利用したマナマコを海底養殖する方法を提供する。
好ましくは、上記一つのナマコリーフ施設グループには4〜13個の上記人工ナマコリーフを含む。
好ましくは、工程2)における上記ナマコ種苗の放流時期は4〜5月または10〜11月である。
好ましくは、工程2)における上記ナマコ種苗の規格は30〜500尾/斤(60〜1000尾/Kg)である。
本発明によって提供される人工ナマコリーフの第一リーフボート(1)及び第二のリーフボート(2)は、逆V字形に接続されて、浅瀬にマナマコを底撒き増殖するのに適し、マナマコ及び生物餌料などの有機物質が付着する面積を増加し、実用性を向上することができる。上記第一リーフボート(1)と第二リーフボート(2)には均一に貫通孔が設置され、マナマコの付着する面積を増加し、単位面積当たりのナマコ種苗の放流量を向上させると同時に、海水の循環を保証し、生態環境への影響を最小限に抑える。
さらに、上記人工ナマコリーフの表面が粗い面であるので、マナマコが付着するのに有利である。
本発明によって提供される上記人工ナマコリーフを利用したマナマコの海底養殖方法は、上記人工ナマコリーフによりナマコリーフ施設グループが構成し、上記ナマコリーフ施設グループを「彡」の形に並べて、上記ナマコリーフ施設グループの設置が海水の流れを妨げないようにして、死水塊の形成を避け、且つナマコリーフの動きを効果的に防ぐことができる。「彡」の形に並べると、バッファを残して、海水の循環を形成するので、マナマコの餌になる栄養物質である海底有機物など交換するのに有利である。人工ナマコリーフの上の円形貫通孔は海水の流速を弱めることができ、底生藻類の繁殖とマナマコが移動して摂食するのに資し、それによってナマコの成長を促進し、他の漁獲物資源の収穫も増やすことができる。
本実施形態によれば、本発明のマナマコの海底養殖方法は、種苗の適切な放流密度を大幅に向上させることができ、150尾の種苗である場合、従来の3〜5尾/平方メートルから、8〜13尾/平方メートルに 向上させることができる。
本発明の方法によれば、放流するナマコ種苗の規格下限を低下させ、ナマコ種苗の生残率を向上させることができ、従来方法によれば、120尾/斤(240尾/Kg)以下のナマコ種苗の生残率は50%より低いことに対し、本発明の方法によれば30尾/斤(60尾/Kg)のナマコ種苗を投入する場合、ナマコ種苗の生残率は98%〜100%に達し、50尾/斤(100尾/Kg)の場合94%〜96%に達し、100尾/斤(200尾/Kg)の場合89%〜92%に達し、150尾/斤(300尾/Kg)の場合84%〜87%に達し、500尾/斤(1000尾/Kg)の場合76%に達することができる。
本発明の方法は、ナマコ種苗の成長速度を上げることができ、異なる規格グループ別のナマコ種苗の成長率はいずれも改善されている。
本発明の方法はまた回収率を向上させることができ、従来の方法の回収率は約40%であのに対し、本発明の方法は45.8%〜58.2%に達することができる。
本発明の方法はまた、他の漁獲資源の量を15%以上増加させて、経済的利益を増加させることができる。
本発明に係る人工ナマコリーフの構造を示す模式図である。 本発明に係る海底における人工ナマコリーフの配置を示す模式図である。
本発明は人工ナマコリーフを提供し、上記人工ナマコリーフは市販のコンクリート材料からなる第一のリーフボート(1)及び第二のリーフボート(2)を含み、上記第一のリーフボート(1)と第二のリーフボート(2)は逆「V」形に接続され、上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)には貫通孔が均一に設置され、上記第一リーフボート(1)と第二リーフボート(2)は一体成形である。本発明における人工ナマコリーフの構造は図1に示し、そのうち1が第一リーフボートであり、2が第二リーフボートであり、3が円形貫通孔である。
本発明において、上記人工ナマコリーフの第一のリーフボート(1)と第二のリーフボート(2)は逆「V」字形に接続され、上記第一リーフボート(1)と第二リーフボート(2)の接続角の内角は50〜70°が好ましく、55〜65°がより好ましく、60°が最も好ましい。上記第一リーフボート(1)と第二リーフボート(2)との接続角の内角が上記角度範囲内にあれば、人工ナマコリーフの第一リーフボート及び第二リーフボートと海底の平面とが構造が安定した正三角形またはほぼ正三角形を構成し、リーフ部材全体が海底にしっかり配置されるのに有利であり、海流に移動されにくくなる。内角が小さすぎると、部材の重心が高くなり、且つ海流の推進力を受ける面積が大きくなり、リーフ部材の安定性に不利であると同時に、二つのリーフボートの斜面が急になるので、ナマコなどの生物が付着するのに不利である。内角が大き過ぎると、人工ナマコリーフの第一リーフボート及び第二リーフボートと海底平面の角度が小さくなり、リーフ部材全体の付着できる面積が減る。
本発明における第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)に均一に貫通孔が設置され、本発明における、上記第一リーフボート及び第二リーフボート(2)の厚さは0.25〜0.35mが好ましく、0.28〜0.32mがより好ましく、0.3mが最も好ましい。上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の長さは1.5m〜2.5mが好ましく、1.7m〜2.3mがより好ましく、2.0mが最も好ましい。上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の幅は1.5m〜2.5mが好ましく、1.7〜2.3mがより好ましく、2.0mが最も好ましい。本発明において、上記貫通孔は円形貫通孔が好ましく、四角形や六角形などの多角形であってもよく、上記円形の直径は0.2〜0.4mが好ましく、0.25〜0.35mがより好ましく、0.3mが最も好ましい。上記貫通孔が多角形である場合、上記貫通孔の多角形の対角線の長さは0.2〜0.4mが好ましく、0.25〜0.35mがより好ましく、0.3mが最も好ましい。本発明において、好ましくは上記人工ナマコリーフの第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の自由端側の0.4〜0.6mに円形貫通孔が設置されなく、より好ましくは自由端側0.5mに円形貫通孔が設置されない。これは、人工ナマコリーフは海底に投入されたあと、必ずいくらか沈下するので、円形貫通孔が設置されても海流を妨げることを防止する役割を果たせず、円形貫通孔が設置されないことは、上記人工ナマコリーフが海底での安定性を増加し、移動を減少させる。
本発明における、上記人工ナマコリーフの第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の材料は市販のコンクリートであり、ラベルがC20−C30である市販のコンクリートが好ましい。上記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)のボート表面は粗い面であることが好ましく、粗い面はマナマコ及び生物餌料など有機物質が付着するのに有利である。
本発明は
1)複数の上記人工ナマコリーフを、逆「W」字の形状に従ってナマコリーフ施設グループに接合し、上記ナマコリーフ施設グループを上記隣接する2つのナマコリーフ施設グループの間隔が30〜50mで、上記ナマコリーフ施設グループのうち、最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流方向との間の角度が10〜25°になるように「彡」の形で平行に海底に並べる工程と、
2)ナマコ種苗を7〜15尾/平方メートルの密度で人工ナマコリーフのある海域に放流し、増殖させる工程と、
3)12〜36か月後にマナマコを収穫する工程と、
を含む、上記人工ナマコリーフを用いてマナマコを海底養殖する方法を提供する。
本発明は、人工ナマコリーフを投入する前に適切な海域を選び、上記海域は潮の流れがよく、海底に大きな暗流がない海域が好ましく、上記海域は水質が良好で、無公害で、大量の淡水の注入がないのが好ましく、上記海域の年間の水温変動範囲は、2℃〜27℃であるのが好ましく、上記海域の海水のPh値変化範囲は7.8〜8.4であることが好ましく、上記海域の塩分濃度の変化範囲は、25〜33であることが好ましく、上記海域の海水中の泥含有量は、20%以下が好ましく、海域の底質は砂利または岩礁が好ましい。
本発明は適切な海域を選択した後、複数の人工ナマコリーフを逆「W」字型に沿ってナマコリーフ施設グループに接合し、上記ナマコリーフ施設グループを「彡」の形になるように平行に海底に並べる。本発明において、上記ナマコリーフ施設グループには4〜13個の上記人工ナマコリーフを含むことが好ましく、より好ましくは5〜9個である。本発明において、上記逆「W」形のナマコリーフ施設グループは海水の流れを妨げず、死水塊の形成を避け、ナマコリーフの動きを効果的に防ぐことがでる。本発明において、上記隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間隔は30〜50mであり、好ましくは35〜45mであり、最も好ましくは40mである。本発明において、上記人工ナマコリーフの海底における配置を示す模式図は図2に示し、そのうち4が海面であり、5が海底であり、矢印の方向が海流の方向である。本発明において、上記ナマコリーフ施設グループと海流の方向との間の角度「シータ」は10〜25°が好ましく、12〜22°がより好ましく、15〜20°が最も好ましい。上記ナマコリーフ施設グループを「彡」の形に並べると、バッファを残し、海水循環を形成することができ、マナマコの餌になる栄養物質である海底有機物質などの交換に有利である。
本発明は人工ナマコリーフを投入した後、ナマコ種苗を7〜15尾/平方メートルの密度で人工ナマコリーフがある海域に放流して増殖させる。本発明において、上記ナマコ種苗は飼育後1〜3日間餌をやめたナマコ種苗が好ましく、上記飼育は池で網ケースを用いた飼育と、ワークショップでの飼育を含み、上記ナマコ種苗の規格は30〜500尾/斤(60〜1000尾/Kg)が好ましく、上記ナマコ種苗の放流密度はナマコ規格に応じて決定することが好ましく、具体的に25〜35尾/斤(50〜70尾/Kg)のナマコ種苗の放流密度は7〜10尾/平方メートルであり、45〜55尾/斤(90〜110尾/Kg)のナマコ種苗の放流密度は7〜11尾/平方メートルであり、90〜110尾/斤(180〜220尾/Kg)のナマコ種苗の放流密度は7.5〜12尾/平方メートルであり、145〜155尾/斤(290〜310尾/Kg)のナマコ種苗の放流密度は8〜13尾/平方メートルであり、480〜520尾/斤(960〜1040尾/Kg)のナマコ種苗の放流密度は9〜15尾/平方メートルである。本発明において、上記ナマコ種苗の放流時期は海域の位置に応じて決定し、4〜5月又は10〜11月が好ましい。本発明におけるナマコ種苗の放流方法は水に入って放流する又は直接撒くことが好ましく、水に入って配置するのがより好ましく、上記水に入って放流することとは、ナマコ種苗を袋に入れて、ダイバーがナマコリーフまで移動した後、放流することである。
本発明はナマコ種苗を放流した後、12〜36か月後にマナマコを収穫する。本発明では、マナマコを収穫する方法について特に限定がなく、当分野通常のマナマコを収穫する方法を使えばよい。
以下、実施例を参照して本発明によって提供される技術案について詳しく説明するが、本発明の保護範囲として限定するものと理解してはいけない。
以下実施例1〜4におけるナマコリーフ部材の貫通孔はいずれも円形で、接続角の内角はいずれも好ましい60°であり、即ち、各個のナマコリーフ部材は逆「V」字に沿って海底に配置した後、海底と正三角形を構成する。実施例5におけるナマコリーフの接続角の内角は65°であり、実施例6におけるナマコリーフ部材の貫通孔は六角形である。
生残率=収穫時に生き残った尾数(放流エリアから脱出したのも含む)÷放流した種苗数×100%。 回収率=収穫した尾数(放流エリアのみ)÷放流した種苗数×100%。
威海栄成海域(1000ムー、約0.67平方キロメートル)
使用した人工ナマコリーフの構造は図1に示し、そのうち1が第一リーフボートで、2が第二リーフボート、3が円形貫通孔である。上記ナマコリーフ施設グループは逆「W」字型に沿って接合し、全体を「彡」の形で配置し、上記ナマコリーフ施設グループの最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流の方向と間の角度は20°であり、各隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間の間隔は30mであり、各ナマコリーフ施設グループにはそれぞれ9個の人工ナマコリーフを含み、人工ナマコリーフの長さ及び幅はいずれも2mであり、円形貫通孔の直径は0.3mであり、各ナマコリーフ施設グループの長さが18m、幅が2m、高さが1.732mであった。船上クレーンを用いて指定海域の定点に投入した。
池の網ケースで飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は30尾/斤(60尾/Kg)〜50尾/斤(100尾/Kg)であった。
種苗放流密度は10尾/平方メートルであり、2017年4月25日に約266.8万尾(33325Kg)を、2017年10月26日に約400万尾(50025Kg)を放流し、合計666.8万尾(83350Kg)であった。
2018年5月、10月にダイバーが海に下りて手作業で採捕した。二つのシーズン累積収穫量は規格が141.8g/尾の商品ナマコを316.7万尾(449.1トン)であり、回収率が47.5%であり、生残率が98.1%であった。トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2987.65Kg/Kmであった。
比較例1
2017年から威海栄成海域では従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。
1000ムー(約0.67平方キロメートル)の海域に船上クレーンを用いて指定の海域の定点にランダムで混合した石と四角の枠型セメント部材ナマコリーフを300ムー(約0.2平方キロメートル)投入し、投入したリーフの量は合計3250個余りであった。
池の網ケースで飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は30尾/斤(60尾/Kg)〜50尾/斤(100尾/Kg)であった。
種苗放流密度は10尾/平方メートルであり、2017年4月、10月に合計665.6万尾(83200Kg)を放流した。
2018年5月下旬に、マナマコは平均規格が103.2g/尾まで成長し、ダイバーが海に下りて手作業で採捕した。採捕した商品ナマコは約合計210.1万尾(216.8トン)であり、回収率は31.6%であり、生残率は89.4%であり、トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2598.21Kg/Kmであった。
実施例1と比較例1から分かるように、同じ海域環境、種苗規格及び放流種苗密度などの条件下で、本発明の方法は、従来の方法に比べ、ナマコ種苗成長率を37%、生残率を10%以上、回収率を50%以上、総合的にナマコの収量を107%以上、他の漁獲量を15%以上増加させた。
実施例2
煙台蓬莱海域(800ムー、約0.53平方キロメートル)
(1)使用した人工ナマコリーフの構造は図1に示し、ぞのうち1が第一リーフボートで、2が第二リーフボート、3が円形貫通孔である。上記ナマコリーフ施設グループは逆「W」字型に沿って接合し、全体を「彡」の形で配置し、上記ナマコリーフ施設グループの最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流の方向と間の角度は15°であり、各隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間の間隔は40mであり、各ナマコリーフ施設グループにはそれぞれ13個の人工ナマコリーフを含み、人工ナマコリーフの長さ及び幅はいずれも2mであり、円形貫通孔の直径は0.2mであり、各ナマコリーフ施設グループの長さが26m、幅が2m、高さが1.732mであった。船上クレーンを用いて指定海域の定点に投入した。
(2)池の網ケースで飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は100尾/斤(200尾/Kg)〜150尾/斤(300尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は13尾/平方メートルであり、2016年11月2日に約242.8万尾(10405.7Kg)を、2017年5月8日に約450.9万尾(17342.3Kg)を放流し、合計693.7万尾(27748Kg)であった。
(4)2018年5月、10月にダイバーが海に下りて手作業で採捕した。二つのシーズン累積収穫量は規格が128.5g/尾の商品ナマコを317.6万尾(408.1トン)であり、回収率が45.8%であり、生残率が90.4%であった。トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2176.37Kg/Kmであった。
比較例2
2016年から煙台蓬莱海域で従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。2016年から煙台蓬莱海域では従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。
(1)800ムー(約0.53平方キロメートル)の海域に船上クレーンを用いて指定の海域で定点にランダムで混合した石と四角の枠型セメント部材ナマコリーフを240ムー(約0.16平方キロメートル)投入し、投入したリーフの量は合計2600個余りであった。
(2)池の網ケースで飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は100尾/斤(200尾/Kg)〜150尾/斤(300尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は13尾/平方メートルであり、2016年11月5日に約242.8万尾(10449Kg)を放流し、2017年5月13日に452万尾(17343Kg)を放流し、合計694.8万尾(27792Kg)であった。
(4)2018年5月、10月に、マナマコは平均規格が93.4g/尾まで成長し、ダイバーが海に下りて手作業により採捕した。採捕した商品ナマコは約合計279.3万尾(260.9トン)であり、回収率は40.2%であり、生残率は78.2%であり、トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約1870.54Kg/Kmであった。
実施例2と比較例2によれば分かるように、同じ海域環境、種苗規格及び放流種苗密度などの条件下で、本発明の方法は、従来の方法に比べ、ナマコ種苗成長率を38%、生残率を16%以上、回収率を14%以上、総合的にナマコの収量を56%以上、他の漁獲量を16%以上増加させた。
実施例3
青ロウ山海区(800ムー、約0.53平方キロメートル)
(1)使用した人工ナマコリーフの構造は図1に示し、ぞのうち1が第一リーフボートで、2が第二リーフボート、3が円形貫通孔である。上記ナマコリーフ施設グループは逆「W」字型に沿って接合し、全体を「彡」の形で配置し、上記ナマコリーフ施設グループの最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流の方向と間の角度は10°であり、各隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間の間隔は50mであり、各ナマコリーフ施設グループにはそれぞれ4個の人工ナマコリーフを含み、人工ナマコリーフの長さ及び幅はいずれも2mであり、円形貫通孔の直径は0.35mであり、各ナマコリーフ施設グループの長さが8m、幅が2m、高さが1.732mであった。船上クレーンを用いて指定海域の定点に投入した。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は100尾/斤(200尾/Kg)〜150尾/斤(300尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は8尾/平方メートルであり、2016年11月6日に約112.1万尾(4484Kg)を、2017年5月12日に約323.8万尾(12952Kg)を放流し、合計435.9万尾(17436Kg)であった。
(4)2018年5月、10月にダイバーが海に下りて手作業で採捕した。二つのシーズン累積収穫量は規格が115.4g/尾の商品ナマコを223.2万尾(257.6トン)であり、回収率が51.2%であり、生残率が91.3%であった。トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約1998.76Kg/Kmであった。
比較例3
2016年11月から青ロウ山海区で従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。
(1)800ムー(約0.53平方キロメートル)の海域に船上クレーンを用いて指定の海域で定点にランダムで混合した石と四角の枠型セメント部材ナマコリーフを240ムー(役0.16平方キロメートル)投入し、投入したリーフの量は合計2600個余りであった。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は100尾/斤(200尾/Kg)〜150尾/斤(300尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は8尾/平方メートルであり、2016年11月9日に約112万尾(4038Kg)を放流し、2017年5月16日に322万尾(13322Kg)を放流し、合計434万尾(17360Kg)であった。
(4)2018年5月、10月に、マナマコは平均規格が105.2g/尾まで成長し、ダイバーが海に下りて手作業により採捕した。採捕した商品ナマコは約合計168.8万尾(177.6トン)であり、回収率は38.9%であり、生残率は81.3%であり、トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約1696.74Kg/Kmであった。
実施例3と比較例3から分かるように、同じ海域環境、種苗規格及び放流種苗密度などの条件下で、本発明の方法は、従来の方法に比べ、ナマコ種苗成長率を10%、生残率を12%以上、回収率を32%以上、総合的にナマコの収量を56%以上、他の漁獲量を18%以上増加させた。
実施例4
日照三山島海域(1200ムー、約0.8平方キロメートル)
(1)使用した人工ナマコリーフの構造は図1に示し、ぞのうち1が第一リーフボートで、2が第二リーフボート、3が円形貫通孔である。上記ナマコリーフ施設グループは逆「W」字型に沿って接合し、全体を「彡」の形で配置し、上記ナマコリーフ施設グループの最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流の方向と間の角度は25°であり、各隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間の間隔は30mであり、各ナマコリーフ施設グループにはそれぞれ6個の人工ナマコリーフを含み、人工ナマコリーフの長さ及び幅はいずれも2mであり、円形貫通孔の直径は0.25mであり、各ナマコリーフ施設グループの長さが12m、幅が2m、高さが1.732mであった。船上クレーンを用いて指定海域の定点に投入した。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は500尾/斤(1000尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は14尾/平方メートルであり、2015年5月6日に約392万尾(3890Kg)を、2015年11月12日に約728万尾(7310Kg)を放流し、合計1120万尾(11200Kg)であった。
(4)2018年5月、10月にダイバーが海に下りて手作業で採捕した。二つのシーズン累積収穫量は規格が92.4g/尾の商品ナマコを651.8万尾(602.3トン)であり、回収率が58.2%であり、生残率が76.3%であった。トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2256.87Kg/Kmであった。
比較例4
2015年5月から日照三山島海域で従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。
(1)1200ムー(約0.8平方キロメートル)の海域に船上クレーンを用いて指定の海域で定点にランダムで混合した石と四角の枠型セメント部材ナマコリーフを360ムー(約0.24平方キロメートル)投入し、投入したリーフの量は合計3900個余りであった。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は500尾/斤(1000尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は14尾/平方メートルであり、2015年5月11日に約390万尾(3977Kg)を放流し、2015年11月12日に722万尾(7143Kg)を放流し、合計1112万尾(11120Kg)であった。
(4)2018年5月、10月に、マナマコは平均規格が90.3g/尾まで成長し、ダイバーが海に下りて手作業により採捕した。採捕した商品ナマコは約合計447万尾(403.6トン)であり、回収率は40.2%であり、生残率は56.9%であり、トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約1948.26Kg/Kmであった。
実施例4と比較例4から分かるように、同じ海域環境、種苗規格及び放流種苗密度などの条件下で、本発明の方法は、従来の方法に比べ、ナマコ種苗成長率を2%、生残率を34%以上、回収率を45%以上、総合的にナマコの収量を49%以上、他の漁獲量を16%以上増加させた。
実施例5
煙台長島海域(600ムー、約0.4平方キロメートル)
(1)使用した人工ナマコリーフは第一リーフボート1、第二リーフボート2、円形貫通孔3を含む。人工ナマコリーフボートの長さと幅は1.5mであり、ナマコリーフの貫通孔は一辺0.3mの正方形であり、二つのナマコリーフボートは65°の内角で逆 「V」形に接続して一つの人工ナマコリーフを呈する。各ナマコリーフ施設グループにはそれぞれ8個の人工ナマコリーフを含み、各ナマコリーフ施設グループの長さが12m、幅が1.5m、高さが1.265mであった。上記ナマコリーフ施設グループは逆「W」字型に沿って接合し、全体を「彡」の形で配置し、上記ナマコリーフ施設グループの最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流の方向と間の角度は10°であり、各隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間の間隔は30mであり、ナマコリーフ施設グループは船上クレーンを用いて指定海域の定点に投入した。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は25〜35尾/斤(尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は9尾/平方メートルであり、2016年5月12日に約122万尾(20333Kg)を、2016年11月2日に約240万尾(40000Kg)を放流し、合計362万尾(60333Kg)であった。
(4)2017年5月、10月にダイバーが海に下りて手作業で採捕した。二つのシーズン累積収穫量は規格が102.5g/尾の商品ナマコを173.1万尾(177.4トン)であり、回収率が47.8%であり、生残率が98.4%であった。トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2974.13Kg/Kmであった。
比較例5
2016年5月から煙台長島海域で従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。
(1)600ムー(約0.4平方キロメートル)の海域に船上クレーンを用いて指定の海域で定点にランダムで混合した石と四角の枠型セメント部材ナマコリーフを180ムー(約0.12平方キロメートル)投入し、投入したリーフの量は合計1950個余りであった。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は25〜35尾/斤(50〜70尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は9尾/平方メートルであり、2016年5月7日に約125万尾(20833Kg)を放流し、2016年11月3日に237万尾(39500Kg)を放流し、合計362万尾(60333Kg)であった。
(4)2017年5月、10月に、マナマコは平均規格が90.7g/尾まで成長し、ダイバーが海に下りて手作業により採捕した。採捕した商品ナマコは約合計128.9万尾(116.9トン)であり、回収率は35.6%であり、生残率は88.6%であり、トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2563.9Kg/Kmであった。
実施例5と比較例5から分かるように、同じ海域環境、種苗規格及び放流種苗密度などの条件下で、本発明の方法は、従来の方法に比べ、ナマコ種苗成長率を13%、生残率を11%以上、回収率を34%以上、総合的にナマコの収量を51.8%以上、他の漁獲量を16%以上増加させた。
実施例6
威海乳山海域(750ムー、約0.5平方キロメートル)
(1)使用した人工ナマコリーフは第一リーフボート1、第二リーフボート2、円形貫通孔3を含む。人工ナマコリーフボートの長さと幅は2.5mであり、ナマコリーフの貫通孔は対角線の長さが0.3mの六角形であり、二つのナマコリーフボートは55°の内角で逆 「V」形に接続して一つの人工ナマコリーフを呈する。各ナマコリーフ施設グループにはそれぞれ12個の人工ナマコリーフを含み、各ナマコリーフ施設グループの長さが30m、幅が2.5m、高さが2.218mであった。上記ナマコリーフ施設グループは逆「W」字型に沿って接合し、全体を「彡」の形で配置し、上記ナマコリーフ施設グループの最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流の方向と間の角度は15°であり、各隣接する二つのナマコリーフ施設グループの間の間隔は50mであり、ナマコリーフ施設グループは船上クレーンを用いて指定海域の定点に投入した。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は145〜155尾/斤(290〜310尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は11尾/平方メートルであり、2015年5月9日に約183万尾(6100Kg)を、2015年11月4日に約367万尾(12233Kg)を放流し、合計550万尾(18333Kg)であった。
(4)2017年5月、10月にダイバーが海に下りて手作業で採捕した。二つのシーズン累積収穫量は規格が121.4g/尾の商品ナマコを294.3万尾(357.3トン)であり、回収率が53.5%であり、生残率が92.7%であった。トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2347.65Kg/Kmであった。
比較例6
2015年5月から威海乳山海域で従来の方法及び施設によりマナマコの浅瀬底撒き増殖生産をした。
(1)1200ムー(約0.8平方キロメートル)の海域に船上クレーンを用いて指定の海域で定点にランダムで混合した石と四角の枠型セメント部材ナマコリーフを225ムー(約0.15平方キロメートル)投入し、投入したリーフの量は合計2400個余りであった。
(2)作業場で飼育した種苗を選び、選ばれたナマコ種苗の規格は145〜155尾/斤(290〜310尾/Kg)であった。
(3)種苗放流密度は11尾/平方メートルであり、2015年5月9日に約185万尾(6166.7Kg)を放流し、2015年11月4日に365万尾(12166.7Kg)を放流し、合計550万尾(18333.3Kg)であった。
(4)2017年5月、10月に、マナマコは平均規格が97.1g/尾まで成長し、ダイバーが海に下りて手作業により採捕した。採捕した商品ナマコは約合計221.5万尾(215.1トン)であり、回収率は40.3%であり、生残率は78.6%であり、トロール調査によると様々な魚、エビ、カニ、頭足類などその他の経済的漁獲物の資源漁獲密度は、約2006.53Kg/Kmであった。
実施例6と比較例6から分かるように、同じ海域環境、種苗規格及び放流種苗密度などの条件下で、本発明の方法は、従来の方法に比べ、ナマコ種苗成長率を25%、生残率を18%以上、回収率を33%以上、総合的にナマコの収量を66%以上、他の漁獲量を17%以上増加させた。
上記実施例及び比較例から分かるように、本発明によって提供される人工ナマコリーフ及び方法は、適切な放流密度を大幅に向上させ、生残率を向上させ、育成期間を短縮し、回収率及び他の漁獲物資源の漁獲量を増加させる。
上記は本発明の好ましい実施形態にすぎず、注意すべきことは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、いくつかの改良及び修正を行うことができるが、これらの改良及び修正も本発明の保護範囲に見なされるべきである。

Claims (12)

  1. 人工ナマコリーフであって、
    前記ナマコリーフは、普通のコンクリート材料からなる第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)を備え、
    前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)は、逆「V」形を呈するように接続され、
    前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)には、貫通孔(3)が均一に形成され、
    前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)は、一体的に形成されていることを特徴とする、人工ナマコリーフ。
  2. 前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の接続角の内角は、50〜70°であることを特徴とする、請求項1に記載の人工ナマコリーフ。
  3. 前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の接続角の内角は、55〜65°であることを特徴とする、請求項2に記載の人工ナマコリーフ。
  4. 前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)のボートの表面は、粗面であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の人工ナマコリーフ。
  5. 前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の厚さは、0.25〜0.35mであり、
    前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)長さは、1.5m〜2.5mであり、
    前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)の幅は、1.5m〜2.5mであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の人工ナマコリーフ。
  6. 前記貫通孔は、円形貫通孔であり、
    前記円形貫通孔の直径は、0.2〜0.4mであることを特徴とする、請求項1に記載の人工ナマコリーフ。
  7. 前記貫通孔は、正多角形の貫通孔であり、
    前記正多角形の貫通孔の対角線の長さは、0.2〜0.4mであることを特徴とする、請求項1に記載の人工ナマコリーフ。
  8. 前記第一リーフボート(1)及び第二リーフボート(2)自由端側から0.4〜0.6mまでの間に貫通孔が設置されていないことを特徴とする、請求項1又は5記載の人工ナマコリーフ。
  9. 1)複数の前記人工ナマコリーフを、ナマコリーフ施設組となるように逆「W」形に沿って接続し、互いに隣接する二つの前記ナマコリーフ施設組の 間隔が30〜50mであって、前記ナマコリーフ施設組のうち最も外側の人工ナマコリーフの自由端と海流方向との間の角度が10〜25°となるように、前記ナマコリーフ施設組を「彡」の形で平行に海底に並べる工程と、
    2)人工ナマコリーフのある海域にナマコ種苗を7〜15尾/平方メートルの密度で投入し、増殖させる工程と、
    3)12〜36か月後にマナマコを収穫する工程と、
    を含む、請求項1〜8の何れか一項に記載の人工ナマコリーフを利用したマナマコの海底養殖方法。
  10. 一つの前記ナマコリーフ施設組は、4〜13個の前記人工ナマコリーフを含むことを特徴とする、請求項9記載の方法。
  11. 工程2)における前記ナマコ種苗の投入時期は、4〜5月又は10〜11月であることを特徴とする、請求項9又は10記載の方法。
  12. 工程2)における前記ナマコ種苗の規格は、30〜500尾/斤(60〜1000尾/Kg)であることを特徴とする、請求項9記載の方法。
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