JP2021514737A - 改善されたユーザインターフェースを有する飲料調製マシン - Google Patents
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Abstract
飲料調製マシンが記載され、飲料調製マシンは、ユーザがマシンと相互作用することを可能にするためのユーザインターフェースであって、ユーザインターフェースが、値範囲内の飲料パラメータの値を選択するための入力デバイス1、1’、1’’を備え、入力デバイスが、好ましくは有限の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、移動範囲内の入力デバイスの位置が、値範囲の選択された値に対応する、ユーザインターフェースと、選択された値を考慮して、1つ以上の原材料から飲料を調製するように構成された飲料調製装置と、ユーザインターフェース及び調製装置を制御するためのコントローラと、を備え、ユーザインターフェースは、入力デバイスを移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、入力デバイスに接続されたドライバ2を更に備える。そのような飲料調製マシンを用いて飲料を調製する方法も記載されている。【選択図】 図3
Description
本発明は、改善されたユーザインターフェースを有する飲料調製マシンに関する。本発明は、具体的には、ユーザが飲料パラメータを設定するのを案内し、かつ/又は割り当てられていないパラメータの選択を防止する、ユーザインターフェースを備える飲料調製マシンに関する。
本明細書では、「飲料」とは、コーヒー、茶、ホット又はコールドチョコレート、ミルク、スープ、ベビーフード等のような人間が消費可能な任意の液体物質を含むように意図される。
飲料調製マシンは、通常、飲料調製装置において、例えば、粉にしたコーヒー、茶葉、チョコレート粉末、凍結乾燥ミルク、凍結乾燥スープ、凍結乾燥ベビーフードなどであるが、これらに限定されない、1つ以上の原材料を、キャリア液体、例えば、水と混合して、結果として得られた飲料を適切な受容器に注出する。いくつかの飲料調製マシンは、例えば、カプセルで提供される原材料を使用し、カプセルの内容物は、典型的には、一杯の飲料の調製に必要な量に対応する。
本明細書の目的のために、「カプセル」とは、密封包装内に任意の予め小分けにされた飲料原材料又は原材料の組み合わせ(以下、「原材料」と呼ぶ)を含むように意図され、密封包装は、プラスチック、アルミニウム、再利用可能及び/又は生物分解性材料、並びにそれらの組み合わせなどの任意の好適な材料でできており、原材料を収容する軟質ポッド又は剛性カートリッジを含む。
飲料調製マシンは、多くの場合、ユーザが、典型的には、例えば、飲料の体積、飲料温度、ミルク、砂糖、塩などの追加原材料の存在、例えば、ミルク及びコーヒーなどの異なる飲料原材料の割合などであるが、これらに限定されない、1つ以上の飲料パラメータを調整することによって、ユーザの飲料をカスタマイズすることを可能にする。したがって、そのような飲料調製マシンに直面すると、ユーザは、例えば、ユーザのカップの長さ及び/又は他のパラメータを選択するなどの、選択をする必要がある。それは、例えば、複数の原材料の飲料になると、困難になる場合があり、ユーザは、カップの溢れを回避し、かつ、例えばカプセルの内容物と比較して、妥当な割合及び体積内にとどまるようにする必要がある。それは、両方の製品が2つの別個の区画を有する同じカプセルから出てくる場合、更により困難であり得る。
いくつかの飲料調製マシンでは、ユーザは、特定の原材料又はカプセルに対する好ましいパラメータ値を示すピクトグラムを使用して、最良のカップ内の結果に向けて案内される。いくつかの飲料調製マシンはまた、カプセル及び/又は原材料認識システムを使用して、カップ長さ、温度などのようないくつかの飲料パラメータを予め設定する。
しかしながら、ユーザと効率的に通信して、ユーザを最良のカップ内の結果に向けて案内する対話型インターフェースを提供する、改善されたユーザインターフェースを有する飲料調製マシンに対する必要性が依然として存在する。
これらの目的及び他の利点は、ユーザがマシンと相互作用することを可能にするためのユーザインターフェースであって、ユーザインターフェースが、値範囲内の飲料パラメータの値を選択するための入力デバイスを備え、入力デバイスが、好ましくは有限の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、移動範囲内における入力デバイスの位置が、値範囲の選択された値に対応する、ユーザインターフェースと、選択された値を考慮して、1つ以上の原材料から飲料を調製するように構成された飲料調製装置と、ユーザインターフェース及び調製装置を制御するためのコントローラと、を備え、ユーザインターフェースが、入力デバイスを移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、入力デバイスに接続されたドライバを更に備える、飲料調製マシンによって達成される。
ドライバは、好ましくは、飲料パラメータの性質及び/又は飲料調製マシンによって調製されることになる選択された飲料に対して触覚フィードバックを調整するように、コントローラによって設定可能である。ドライバは、例えば、各個別位置が飲料パラメータの異なる離散値に対応する、移動範囲内における入力デバイスの有限数の個別の安定位置を定義するように、かつ/又は、移動範囲よりも小さい範囲内に入力デバイスの移動を制限するように、コントローラによって設定可能である。好ましくは、ドライバは、入力デバイスを自動的に移動させることができるように更に構成されている。
実施形態では、ユーザインターフェースは、第1の値範囲内の第1の飲料パラメータの値を選択するための第1の入力デバイスであって、第1の入力デバイスが、好ましくは有限の第1の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、第1の移動範囲内における第1の入力デバイスの位置が、第1の値範囲の選択された値に対応する、第1の入力デバイスと、第1の入力デバイスを移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、及び/又は第1の入力デバイスを移動させるための、第1の入力デバイスに接続された第1のドライバと、第2の値範囲内の第2の飲料パラメータの値を選択するための第2の入力デバイスであって、第2の入力デバイスが、好ましくは有限の第2の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、第2の移動範囲内の第2の入力デバイスの位置が、第2の値範囲の選択された値に対応する、第2の入力デバイスと、第2の入力デバイスを移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、及び/又は第2の入力デバイスを移動させるための、第2の入力デバイスに接続された第2のドライバと、を備え、飲料調製装置は、第1の飲料パラメータの選択された値及び第2の飲料パラメータの選択された値を考慮して、1つ以上の原材料から飲料を調製するためのものである。
好ましくは、コントローラは、第1の飲料パラメータの選択された値及び第2の飲料パラメータの選択された値が既定の飲料条件を満たすか否かをチェックし、かつ、既定の飲料条件が満たされていない場合、第1の飲料パラメータの選択された値及び第2の飲料パラメータの選択された値のうちの少なくとも一方を自動的に変更するように構成されている。好ましくは、コントローラは、第1の入力デバイスを第1の飲料パラメータの自動的に変更された値に対応する位置に自動的に移動させ、かつ第2の入力デバイスを第2の飲料パラメータの自動的に変更された値に対応する位置に自動的に移動させるように更に構成されている。
これらの目的及び他の利点はまた、そのような飲料調製マシンを用いて飲料を調製する方法によって達成され、この方法は、調製マシンによって調製されることになる飲料を選択するステップと、選択された飲料に対して入力デバイスの触覚フィードバックを調整するステップと、を含む。
触覚フィードバックを調整するステップは、例えば、入力デバイスの有限数の個別の安定位置を定義するように力フィードバックを設定するステップ、及び/又は入力デバイスの移動を移動範囲よりも小さい範囲に制限するように力フィードバックを設定するステップを含む。
実施形態では、方法は、選択された値が選択された飲料及び/又は選択された飲料の他の飲料パラメータの値と適合性があるか否かをチェックするステップと、前のチェックするステップの結果が否定的である場合、選択された値及び/又は他の飲料パラメータの値を補正するステップと、前の補正するステップにおいて入力デバイスによって選択可能な飲料パラメータの値が補正された場合、ユーザインターフェースの入力デバイスを自動的に移動させるステップと、を更に含む。
本発明は、添付図面を参照した本発明の実施形態の以下の詳細な説明により、より良く理解されるであろう。
本発明の飲料調製マシンは、少なくとも1つの飲料パラメータの値を設定するための少なくとも1つの入力デバイスを有するユーザインターフェースを備える。飲料パラメータは、例えば、飲料の少なくとも1つの成分の体積、温度、粘稠度、濃度、風味、又は任意の他の適切なパラメータである。次いで、入力デバイスで設定されたパラメータ値は、飲料調製マシンのコントローラによって読み取られ、典型的には次の飲料を調製するために、調製マシンの飲料調製装置によって使用されることになる。飲料調製マシンのコントローラは、典型的には、例えば、ユーザインターフェース、飲料調製装置、ディスプレイなどであるがこれらに限定されない、飲料調製マシンの様々な要素を制御するコマンド信号を例えば生成するために、例えば、センサ及び/又はマシンユーザインターフェースからのユーザ入力からの入力信号などであるがこれらに限定されない、入力データを使用して、コンピュータプログラムの少なくとも一部を実行し、動作を実行することができる、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどの1つ以上の電子コンピューティングデバイスを備える。
本発明によれば、入力デバイスは、物理デバイス、例えば、スライダ及び/又はノブであり、その位置、例えば、その直線及び/又は角度位置は、それぞれのパラメータの値を決定する。好ましくは、入力デバイスは、限定された移動範囲、例えば、限定された直線範囲又は限定された角度範囲内において移動可能である。入力デバイスは、入力デバイスを移動させるユーザに触覚フィードバック、例えば力フィードバックを提供するためのドライバに更に接続される。
図1は、スライダの形態の、本発明の実施形態による入力デバイス1の例を示す。その有限の限定された変位範囲内のスライダの直線位置は、典型的には、それぞれの飲料パラメータの値を設定するために使用される。実施形態では、スライダの位置は、飲料調製マシンのコントローラによって、スライダによって放出される電気信号から判定される。代わりに、又はそれと組み合わせて、入力デバイスは、スライダの位置を判定するための位置センサ、例えば、スライダに結合されたリニアポテンショメータ又はリニアエンコーダを更に備え、その出力は、スライダの位置を表し、飲料調製マシンのコントローラに送信される。次いで、判定された位置は、好ましくは、例えば、対応テーブル及び/又は対応式を使用して、値に変換され、この値は、例えば、飲料調製マシンのメモリに記憶される。図1に示す実施例では、入力デバイス1のドライバ2は、電動モータ20と、モータ20をスライダに接続しているベルト21とを備え、それにより、スライダが移動されると、それがベルト21を移動させ、結果としてモータの軸23を回転させる。ベルト21は、例えば、入力デバイスの軌道に沿って少なくとも部分的に延びるループ内の固定プーリ及び/又は他の案内要素によって駆動される。ベルト21は、好ましくは、入力デバイス1に取り付けられ、モータの軸23上に固定されたディスク22の外周の少なくとも一部の周りに駆動される。触覚フィードバックは、典型的には、ベルト21によってモータ20から力をスライダ1に加えることによって生成される。以下に更に説明するように、モータ20は、典型的には、飲料調製マシンのコントローラによって制御され、加えられる力の性質、強度、及び/又は方向は、好ましくは、スライダ1の判定された位置に依存する。
図2は、ノブの形態の、本発明の実施形態による入力デバイス1の別の例を示す。好ましくは限定された角度範囲内のノブの角度位置は、典型的には、それぞれの飲料パラメータの値を設定するために使用される。実施形態では、ノブの角度位置は、飲料調製マシンのコントローラによって、ノブによって放出される電気信号から判定される。代わりに、又はそれと組み合わせて、入力デバイスは、ノブの角度位置を判定するための位置センサ、例えば、ノブに結合された回転ポテンショメータ又は回転エンコーダを更に備え、その出力は、ノブの角度位置を表し、飲料調製マシンのコントローラに送信される。次いで、判定された位置は、好ましくは、例えば、対応テーブル及び/又は対応式を使用して、値に変換され、この値は、例えば、飲料調製マシンのメモリに記憶される。図2に示す実施例では、入力デバイス1のドライバ2は、軸23がノブ1に直接接続されている電動モータ20を備え、それにより、ノブ1が回転されると、軸23を回転させる。触覚フィードバックは、典型的には、軸23によってモータ20から力をノブ1に加えることによって生成される。以下に更に説明するように、モータ20は、典型的には、飲料調製マシンのコントローラによって制御され、加えられる力の性質、強度、及び/又は方向は、好ましくは、ノブ1の判定された角度位置に依存する。
例えば、押しボタン、非線形軌道を有するスライダなどであるがこれらに限定されない、他の入力デバイスが、本発明の枠内で可能である。異なる種類の入力デバイスの組み合わせを備えるユーザインターフェースを有する飲料調製マシンが、本発明の枠内で更に可能である。
以下で更に説明するように、実施形態では、ドライバ2は、特定の飲料に対して必要な場合又は所望される場合に、それぞれのパラメータの値を自動的に調整するために、入力デバイス1を移動させることができるように更に構成されている。
ドライバ2は、好ましくは、飲料調製マシンのコントローラによって制御及び/又は構成され、飲料調製マシンのコントローラはまた、好ましくは、飲料調製マシンの飲料調製装置も制御する。飲料調製装置は、例えば、コーヒー抽出ユニット、茶注入ユニット、ミルク泡立てユニット、混合ユニットなど、及び/又はそれらの任意の組み合わせを備える。
ドライバ2は、好ましくは、例えば、それぞれの飲料パラメータの性質及び/又は選択された飲料の性質に応じて、入力デバイス1を移動させるユーザに、調整可能な触覚フィードバックを提供するように設定可能である。入力デバイス1に加えられる触覚フィードバックの種類及び/又は強度は、例えば、入力デバイス1の位置、したがって、典型的にはドライバ2の位置、例えばモータの軸23の角度位置によって変化する。
図3を参照して、ドライバは、例えば、入力デバイス1、例えばスライダを移動させるユーザに、入力デバイスの移動範囲が有限数の安定位置に分割されているという感覚を提供するための、調整可能な力フィードバックを提供するように設定可能である。安定位置は、例えば、力フィードバックがゼロに近い入力デバイス1の位置でユーザによって知覚されるであろう。各位置は、例えば、それぞれの飲料パラメータの適切な離散値に対応する。図3のチャートは、それぞれが入力デバイス1を移動させるユーザに異なる感触を提供する、入力デバイス1に対する異なるプログラム可能な力フィードバック方式の例を概略的に示す。上側の2つの曲線24及び25はそれぞれ、例えば、スライダの直線範囲が5つの個別位置を含むという感触をユーザに提供するドライバの設定に対応し、一方、下側の波形26は、範囲が10個の個別位置を含むという感触をユーザに提供する設定に対応する。したがって、入力デバイス1は、ユーザが、好ましくは既定の、個別の飲料パラメータ値の5つ又は10個それぞれの中の1つを選択するのを案内するように構成することができる。更に、上側の曲線24は、下側の2つの曲線25及び26に対応する設定と比較して、入力デバイス1を1つの個別位置から次の個別位置まで移動させるユーザに、より高い抵抗を提供する設定に対応する。個別位置の数及び/又は力の振幅は、好ましくは、典型的には必要性、例えば、パラメータ値の既定の数及び/又はユーザインターフェースの所望の感触に応じて、適切に設定可能である。
上述した力フィードバックの代わりに、又はそれと組み合わせて、他の種類の触覚フィードバックが、本発明の枠内で更に可能である。ドライバは、例えば、入力デバイスが2つの既定の安定位置の間にあるときに、入力デバイスを振動させるように構成することができる。代わりに、又はそれと組み合わせて、ドライバは、既定の安定位置に到達し、かつ力が劇的に低下するまで、増大した力で所与の方向の入力デバイスの変位に抵抗することによって、可撓性ブレードの挙動を模擬することができる。
図3に示す入力デバイス1の触覚フィードバックの調整は、スライダに適用される。しかしながら、同様の設定可能な触覚フィードバック調整が本発明による任意の入力デバイス、例えばノブ、押しボタンなどに適用可能であることを、当業者は理解するであろう。
好ましくは、ユーザインターフェースは、ユーザに追加情報を提供するためのディスプレイを更に備える。例えば、ディスプレイは、例えば、ユーザが感じる入力デバイスの個別位置に対応する、選択可能な及び/又は選択された飲料パラメータ値の図を提供する。任意の種類のディスプレイが、本発明の枠内で可能である。しかしながら、好ましくは、ディスプレイは、動的に設定可能であり、触覚フィードバックの調整によって達成される入力デバイスの設定に適合する。ディスプレイは、例えば、典型的にはドライバの対応する設定によって決定された安定位置に対応する、入力デバイスによって選択可能なパラメータ値の図を提供するように、及び/又は選択された値を強調するように、設定可能である。ディスプレイは、例えば、LCDスクリーン又は任意の他の適切な設定可能なディスプレイである。
実施形態では、ドライバは、例えば、飲料パラメータ限度値に対応する位置の後で力フィードバックを増加させることによって、及び/又は入力デバイスがその位置を越えて移動された場合に入力デバイスを当該位置に自動的に戻すことによって、入力デバイスの有用な移動範囲を制限する触覚フィードバック、具体的には力フィードバックを提供するように構成されている。これは、例えば、図4に概略的に示されており、曲線27は、入力デバイス1を移動させるユーザに、入力デバイス1の移動範囲の中央部に3つの個別位置が定義されている感触を提供するように調整されている力フィードバックをもたらす、ドライバの設定を示す。そのような設定は、例えば、不適切なパラメータ値の選択を避けるために、及び/又はそれぞれのパラメータの可能な値の数が制限される場合に、いくつかの特定の飲料に対して好ましい。図4に示す例示的な設定は、例えば、3つの飲料体積のみがユーザによって選択可能であるエスプレッソコーヒーのカスタマイズに、入力デバイス1を使用する場合に実施することができる。
実施形態では、本発明の飲料調製マシンのユーザインターフェースは、例えば、2つ以上の飲料パラメータの同時カスタマイズを可能にするために、2つ以上の上述したような入力デバイスを備える。例えば、限定するものではないが、飲料の第1の成分の体積及び第2の成分の体積、飲料の第1の成分の粘稠度及び第2の成分の風味など、第1の入力デバイスは、例えば、選択された飲料の第1の成分のパラメータの値を設定することを可能にする一方で、第2の入力デバイスは、選択された飲料の第2の成分のパラメータの値を設定することを可能にする。あるいは、第1及び第2の入力デバイスは、例えば、飲料成分の温度及び体積、飲料成分の温度及び粘稠度などであるが、これらに限定されない、同じ飲料成分の別のパラメータの各々の値を設定することを可能にする。
図5Aは、例えば、2つの入力デバイス1’、1’’を備えるマシンユーザインターフェースの少なくとも一部を示す。飲料調製マシンによって調製されることになる選択された飲料は、例えば、ミルク及びコーヒー飲料などの2つの成分を含む飲料、例えば、カプチーノ、カフェラッテ、カフェマキアートなどである。第1の入力デバイス1’は、例えば、結果として得られる飲料の第1の成分、例えばコーヒーの体積を設定することを可能にする一方で、第2の入力デバイス1’’は、結果として得られる飲料の第2の成分、例えば、冷たい、温かい、かつ/又は泡立てたミルクなどのミルクの体積を設定することを可能にする。好ましくは、ユーザインターフェースは、例えば、飲料成分のそれぞれの体積を示す、選択された飲料が少なくとも概略的に示されている、ディスプレイ3、例えば、LCDスクリーンを備える。
好ましくは、例えば、飲料調製マシン内に1つ以上の対応する原材料カプセルを導入することによって、及び/又はマシンのユーザインターフェースで飲料を選択することによって、飲料がユーザによって選択されると、飲料調製マシンは、例えば、選択された飲料の最適かつ/又は好ましいレシピに対応する1つ以上のデフォルト飲料パラメータ値を決定及び/又は取得する。好ましくは、ユーザインターフェースの1つ以上の入力デバイスのドライバは、それらのそれぞれの入力デバイスを移動させることができるように構成されており、デフォルトパラメータ値が飲料調製マシンによって決定及び/又は取得されると、マシンのユーザインターフェースの1つ以上の入力デバイスは、例えば、それぞれ、それぞれのパラメータのデフォルト値に対応する位置にそれらのドライバによって自動的に移動され、それによって、ユーザにデフォルト設定を知らせる。好ましくは、ディスプレイ3は、対応する飲料情報を表示するように更にしかるべく構成されている。飲料調製マシンが選択された飲料の調製を開始する前に、ユーザは、好ましくは、マシンのユーザインターフェースの1つ以上の入力デバイスを使用して、少なくともいくつかの飲料パラメータの値を変更することによって、飲料をカスタマイズする機会を有する。
ユーザによって操作されている図5Aのユーザインターフェースの一部を示す図5Bに示すように、ユーザは、例えば、第2の入力デバイス1’’を移動させることによって(点線矢印)、1体積単位だけミルクの体積を増加させることを決定する。好ましくは、マシンコントローラは、ユーザ選択が許容可能である及び/又は他の飲料パラメータ値と適合性があることを検証するように構成されている。本実施例では、1体積単位だけミルク体積を増加させるユーザ選択は、例えば7体積単位の例えば標準的な受容器容量を上回る飲料全体の体積をもたらすことになり、調製された飲料は、ユーザのカップをいっぱいにする可能性がある。したがって、飲料調製マシンは、好ましくは、飲料の総体積を許容可能な限度内に維持するために、例えば、コーヒー体積を1体積単位だけ低減することによって、コーヒー体積を自動的に補正する。単純な矢印で図5Bの実施例に示すように、コーヒー体積を設定することを可能にする第1の入力デバイス1’は、補正された値に対応する位置に自動的に移動される。好ましくは、ディスプレイ3上に概略的に示されている飲料もまた、新しい飲料成分の割合を反映するように変更される。これにより、ユーザは、好ましくは、ミルクの体積を増加させるユーザのアクションが、例えば、選択された飲料のための典型的な受容器の最大容積に対応する、設定限度内に飲料全体の体積を維持するために、同じ量だけコーヒー体積を低減する飲料調製マシンの自動的反応を誘発したことを知らされる。図5Bでは、点線矢印は、ユーザによって開始された入力デバイスの移動を示し、実線矢印は、ユーザのアクションへのマシンの反応による入力デバイス1’の自動的移動を示す。
ユーザが選択されたパラメータで満足すると、このパラメータに従った飲料調製が、例えば、ユーザインターフェースの対応する入力要素を作動させることによって、例えば、物理的又は仮想的な開始ボタン、例えば、特定のアイコン又は画像によって識別された、例えば、マシンのディスプレイ3のタッチスクリーンの特定の部分に表示された仮想的な開始ボタン10を押すことによって、ユーザによって開始される。あるいは、又はそれとの組み合わせで、飲料調製は、パラメータの最後の変更から定義された遅延が経過した後に自動的に開始される。
本発明の実施形態による飲料調製マシンを用いて飲料を調製する方法の一例を、図6に概略的に示す。点線の矩形によって示す方法のステップは、ユーザが開始する方法のステップであり、単純な線の矩形によって示す方法のステップは、機械が開始する方法のステップである。
第1のステップ40で、飲料が選択される。飲料選択ステップ40は、例えば、自動飲料選択ステップ401、手動飲料選択ステップ402、又はこれらの組み合わせを含む。
例えば、自動飲料選択ステップ401は、例えば、ユーザによってマシンに導入される、1つ以上の原材料の飲料調製マシンによる自動認識、及び認識された1つ以上の原材料を用いて調製されることになるデフォルト飲料のマシンコントローラによる選択を含む。1つ以上の原材料は、例えば、1つ以上のカプセル内で調節され、各カプセルは、好ましくは、マシンによって、例えば、マシンの飲料調製装置の認識モジュールによって、読み取ることができる識別子及び/又は飲料調製パラメータを備える。あるいは、又はそれとの組み合わせで、自動飲料選択ステップ401は、マシンのユーザの識別に基づいて飲料を選択することを含み、ユーザの1つ以上の好みの飲料は、例えば、マシンのコントローラによって直接又は間接的にアクセス可能なローカル又はリモートのメモリ記憶装置から取得される。あるいは、又は上記との組み合わせで、自動飲料選択ステップ401は、例えば、時刻、曜日、季節、外部温度、飲料調製マシンの種類、飲料調製マシンで利用可能な原材料などの、様々なパラメータに基づいて飲料を選択することを含む。
手動飲料選択ステップ402は、典型的には、例えば、マシンのユーザインターフェースの対応する要素、例えば、押しボタン、タッチスクリーンの特定の区域、ユーザのモバイルデバイス上のリモートインターフェースなどを作動させることによって、マシンのユーザによって飲料を選択することを含む。
実施形態では、飲料選択ステップ40は、例えば、1つ以上の飲料がマシンによって自動的に選択され、かつ、例えばマシンのユーザインターフェースを介してユーザに提案されるという点で、自動選択ステップ401と手動選択ステップ402とを組み合わせることができる。次いで、ユーザは、提案された飲料の中から1つの飲料を選択する、又はマシンによって提案されなかった別の飲料を選択する。自動選択ステップ401と手動選択ステップ402との他の組み合わせが、当然のことながら、本発明の枠内で可能である。
デフォルト値決定ステップ41では、飲料調製マシンのコントローラは、選択された飲料のパラメータに関する1つ以上の既定のデフォルト値を自動的に決定及び/又は取得する。飲料パラメータは、例えば、選択された飲料の1つ以上の成分の体積、温度、粘稠度、風味、又は任意の他の適切な特性を含む。例えば、デフォルト飲料パラメータ値は、例えば、製造者によって、管理者によって、及び/又はマシンのユーザによって予め決定されたように、例えば、最良のカップ内の結果を達成するために、選択された飲料の好ましい、かつ/又は最適なレシピに対応してもよい。デフォルト飲料パラメータ値は、例えば、コントローラにアクセス可能な飲料調製マシンのメモリ、並びに/若しくは、有線及び/若しくは無線通信チャネルを介してコントローラによって直接若しくは間接的にアクセス可能な外部デバイスのメモリ、並びに/又は飲料調製マシンに導入された1つ以上の原材料カプセルに記憶される。
任意選択のマシン事前設定ステップ42では、調製パラメータは、好ましくは、飲料調製装置が選択された飲料をデフォルトレシピに従って調製するために、予め決定されたデフォルト飲料パラメータ値に基づいて決定された値に予め設定される。調製パラメータは、典型的には、例えば、キャリア液体、典型的には水の体積及び/若しくは温度、原材料の処理時間及び/若しくは種類、原材料の選択、又は選択された飲料のレシピの任意の他の適切な調製パラメータなどの、飲料調製装置のパラメータを含む。マシン事前設定ステップ42の間、コントローラは、更に、好ましくは、マシンのユーザインターフェースの1つ以上の入力デバイスのドライバを、選択された飲料の1つ以上のそれぞれのパラメータの値の選択を最適化するなど、それらの触覚フィードバックを調整するために、設定する。例えば、1つ以上のドライバは、上述したように、例えば、入力デバイスの有用な範囲を制限することによって、及び/又は入力デバイスの移動範囲に沿って定義された仮想的な個別位置の数を調整することによって、適切な数の個別の選択位置の感触を提供する力フィードバックをユーザに提供するように構成されている。コントローラは更に、好ましくは、1つ以上の入力デバイスのドライバを制御して、それぞれの入力デバイスをそれぞれの飲料パラメータの決定されたデフォルト値に対応する位置に自動的に移動させる。
カスタマイズステップ43では、ユーザは、次に、マシンのユーザインターフェースの1つ以上の入力デバイスを移動させることによって、1つ以上の飲料パラメータの値を変更することができる。ユーザは、例えば、予め設定されたデフォルト値とは異なる、1つ以上の飲料成分の体積、風味、温度、粘稠度を選択してもよい。
カスタマイズチェックステップ44では、コントローラは、カスタマイズステップ43の間に飲料がカスタマイズされたか否か、すなわち、予め設定された値とは異なる、例えば、対応するデフォルト値とは異なる飲料パラメータ値がユーザによって選択されたか否かをチェックする。
カスタマイズチェックステップ44の結果が肯定的である場合、すなわち、飲料パラメータがユーザによってカスタマイズされた場合、コントローラは、新たに選択された飲料パラメータ値が選択された飲料、並びに/又は他のデフォルト及び/若しくは変更された飲料パラメータ値と適合性があるか否かを検証するために、適合チェックステップ45を進める。適合チェックステップ45の間、コントローラは、例えば、カスタマイズステップ43の間にユーザによって選択された飲料パラメータ値が、単独で、又は選択された飲料の他の現在のパラメータ値との組み合わせで、選択された飲料に固有の所定の条件を満たすか否かをチェックする。選択された飲料パラメータ値が選択された飲料の成分の特定の体積である場合、コントローラは、例えば、選択された体積及び/又は飲料全体の体積が適切な範囲内にあるか否かをチェックし、飲料体積の範囲は、例えば、選択された飲料の種類によって、及び/又は選択された飲料の典型的な受容器のサイズによって判定される。選択されたパラメータ値が飲料成分の温度である場合、コントローラは、例えば、選択された温度が特定の成分、及び/又は選択された飲料の他の成分の現在設定されている温度などと適合性があるか否かをチェックする。
適合チェックステップ45の結果が肯定的である場合、すなわち、最後のカスタマイズステップ43の間にユーザによって選択された飲料パラメータ値が選択された飲料及び/又は他の現在の飲料パラメータ値と適合性がある場合、飲料調製マシンは、例えば、図6に示すように、ユーザがユーザの選択を変更する、及び/又は別の飲料パラメータをカスタマイズすることを可能にするために、カスタマイズステップ43に戻される。あるいは、マシンは、飲料調製開始ステップ47に直接されてもよく、マシンは、好ましくは、現在選択されている飲料パラメータ値に基づいて調製パラメータを設定又は適合させ、例えば、現在の設定に基づいて飲料調製プロセスを開始するための、ユーザからの確認を待つ。
適合チェックステップ45の結果が否定的である場合、すなわち、最後のカスタマイズステップ43の間にユーザによって選択された飲料パラメータ値が選択された飲料並びに/又は他のデフォルト及び/若しくは変更された飲料パラメータ値と適合性がない場合、飲料パラメータ値のうちの少なくとも1つは、補正ステップ46においてコントローラによって自動的に補正される。補正ステップ46の間、コントローラは、例えば、ユーザによってカスタマイズされた飲料パラメータの値を許容値に設定し、かつ/又は、1つ以上の他の飲料パラメータの値を最後のカスタマイズステップ43の間にユーザによって選択されたパラメータ値と適合性がある値に設定する。例えば、選択された値が飲料成分の体積であり、かつ多成分飲料の、結果として得られる体積が選択された飲料に対する既定の体積範囲外である場合、コントローラは、例えば、選択された飲料の結果として得られる全体積が再び許容範囲内になるように、別の飲料成分の体積の値をより低い値に設定する。別の実施例では、選択された値が、例えば、別の飲料成分の温度とあまりに異なりすぎて適合性がない飲料成分の温度である場合、コントローラは、例えば、他の飲料成分の温度の値を選択された温度により近い値に設定する。例えば、カスタマイズされた飲料パラメータの性質及び/又は適合条件に応じて、本発明の枠内で他の補正が可能である。しかしながら、好ましくは、条件が2つ以上の飲料パラメータの値の間の関係である場合、コントローラは、ユーザによって最後にカスタマイズされた飲料パラメータ以外の飲料パラメータの値を変更することになる。
好ましくは、補正ステップ46の間、補正された飲料パラメータに対応する入力デバイスは、存在する場合、それぞれの飲料パラメータの補正された値に対応する位置に移動される。これにより、ユーザは、飲料調製マシンによって実行された自動補正を知らされる。
補正ステップ46が実行されると、マシンは、例えば、図6に示すように、ユーザがユーザの選択を更に変更する、及び/又は別の飲料パラメータをカスタマイズすることを可能にするために、カスタマイズステップ43に戻される。あるいは、マシンは、飲料調製開始ステップ47に直接されてもよく、マシンは、好ましくは、現在選択されている飲料パラメータ値に基づいて調製パラメータを設定又は適合させ、例えば、現在の設定に基づいて飲料調製プロセスを開始するための、ユーザからの確認を待つ。
カスタマイズチェックステップ44の結果が否定的である場合、すなわち、カスタマイズステップ43中に、例えば既定の遅延後に、カスタマイズが行われなかった場合、及び/又は最後のカスタマイズが適合をチェックされ、かつ必要な補正が行われた場合、マシンは、飲料調製開始ステップ47にされ、マシンは、好ましくは、現在選択されている飲料パラメータ値に基づいて調製パラメータを設定又は適合させ、例えば、現在の設定に基づいて飲料調製プロセスを開始するための、ユーザからの確認を待つ。
調製開始ステップ47の間、マシンは、好ましくは、マシンが飲料を調製する準備ができていることをそのユーザインターフェースによって、視覚的に及び/又は音響的にユーザに知らせ、それによって、ユーザインターフェースの対応する要素を作動させることによって、例えば、マシンユーザインターフェースの物理的ボタン、又は、例えば、特定のアイコン若しくは画像によって識別されたマシンのディスプレイ3のタッチスクリーンの特定の部分に表示された仮想的な開始ボタンなどの、物理的又は仮想的な開始ボタンを、例えば押すことによって、飲料調製を開始するようにユーザを誘う。あるいは、又はそれとの組み合わせで、飲料調製は、パラメータの最後の変更から定義された遅延が経過した後に自動的に開始される。
飲料調製が開始されると、マシンコントローラは、注出ステップ48で、飲料調製装置を自動的に制御して、予め選択されたパラメータに従って飲料を調製及び注出する。注出ステップ48と同時に、コントローラは、任意選択的に、飲料調製及び注出を説明するために、飲料調製マシンのディスプレイ及び/又は1つ以上の入力デバイスを自動的に適合させる。1つ以上の飲料原材料の現在注出されている体積を反映するために、ディスプレイは、例えば、漸進的に変更され、かつ/又は1つ以上の入力デバイスは、自動的に変位される。
図7A〜図7Fは、本発明の一実施形態による飲料調製マシンのユーザインターフェースとのユーザ相互作用の例を示し、飲料調製マシンのユーザインターフェースは、例えば、2つの本発明による入力デバイス1’及び1’’を備える。図7A〜図7Fでは、点線矢印は、ユーザによって開始された対応する入力デバイス1’又は1’’の移動を示し、一方で、単純な矢印は、飲料調製マシンによって、典型的には、それぞれのドライバを制御してそれぞれの入力デバイス1’又は1’’を移動させるマシンのコントローラによって、例えば、ユーザアクション及び/又は飲料選択に応じて、自動的に開始された対応する入力デバイス1’又は1’’の移動を示す。
図7Aに示す任意選択の第1の段階では、例えば、マシンが電源オン状態で、かつ/又は飲料調製プロセスが完了した後に、ユーザインターフェースの入力デバイス1’、1’’は、待機位置又は中立位置に移動される。図7Bに示すように、飲料が手動でかつ/又は自動的に選択されると、上述したように、入力デバイス1’、1’’は、好ましくは、飲料調製マシンによって決定されたように、選択された飲料のそれぞれの飲料パラメータのデフォルト値に対応する位置まで、それぞれ自動的に移動される。図示の実施例では、選択された飲料は、例えば、カプチーノであり、デフォルト飲料パラメータ値は、3体積単位のコーヒー、及び3体積単位のミルク、例えば泡立てたミルクである。好ましくは、マシンのユーザインターフェースは、現在選択されている飲料パラメータ値を表す選択された飲料の概略図を表示するディスプレイ3を備える。
図7Cを参照して、例えば、ユーザは、次いで、例えば、1つの飲料パラメータをカスタマイズすることによって、選択された飲料のレシピを変更することを、カスタマイズステップにおいて決定する。例えば、ユーザは、1体積単位だけコーヒーの体積を増加させるために、第1の入力デバイス1’を1つの位置だけ移動させる。飲料調製マシンは、好ましくは、ユーザによって選択された飲料パラメータ値が許容可能であるか否かをチェックし、例えば、結果として得られる飲料の総体積が所定の限度内、例えば、合計7体積単位にとどまるため、飲料調製マシンは、任意の自動補正を実行しない。好ましくは、ディスプレイ3上に表示される、結果として得られる飲料の任意選択の概略図は、飲料調製マシンによって、自動的にしかるべく更新される。
図7Dに示すように、ユーザは、第2の入力デバイス1’’を1つの位置だけ上に移動させることによって、1単位だけミルクの体積を増加させることを、更なるカスタマイズステップで決定する。次いで、飲料調製マシンは、この最後のカスタマイズが選択された飲料及び他の選択されたパラメータ値と適合性があるか否かをチェックする。この場合では、ユーザによって選択されたミルク体積の増加は、選択された飲料に対して許容可能な最大体積よりも大きな飲料全体の体積をもたらすことになる。したがって、飲料調製マシンは、飲料の総体積が許容条件内に戻されるように、少なくとも1つの他の飲料パラメータ、典型的にはコーヒー体積、を自動的に補正する。図に示されるように、それぞれの入力デバイス1’は、好ましくは、補正された飲料パラメータ値、例えば、コーヒーの補正された体積に対応する位置に自動的に移動される。好ましくは、ディスプレイ3は、しかるべく変更され、新しい飲料パラメータ値を反映する。
次のカスタマイズステップでは、図7Eに示すように、ユーザは、例えば、第2の入力デバイス1’’を最も低い位置まで下に移動させることによって、ミルク体積をゼロに低減する。結果として得られる飲料の総体積が所定の限度を下回るため、飲料調製マシンによって他の飲料成分の体積の補正は、開始されない。
しかしながら、任意選択的に、例えば、ミルクカプセル及びコーヒーカプセル、又は組み合わされたミルク及びコーヒーのカプセルのマシン内への導入後に、カプチーノが飲料調製マシンによって自動的に選択された場合、飲料調製マシンは、適合チェックステップにおいて、この最後のユーザ選択が選択された飲料と適合性がないことを考慮することができる。したがって、補正ステップにおいて、飲料調製マシンは、例えば、ミルク成分の体積を既定の最小値に戻して自動的に増加させ、かつ/又は、例えば、コーヒーなどの別の飲料の選択をユーザに提案し、例えば、適用可能な場合、予め導入された原材料の少なくとも一部を除去することができる。代わりに、又はそれとの組み合わせで、選択された飲料がカプチーノである場合、例えばミルク及び/又はコーヒーなどの、そのような成分を選択された飲料が典型的に含む場合、入力デバイスの最も低い位置は、ゼロとは異なる対応する飲料成分の最小体積に対応するように、マシンの飲料コントローラによって設定されてもよい。
図7Fを参照して、図示した実施例では、次に、ユーザは、次のカスタマイズステップにおいて、左の入力デバイス1’を対応する位置に移動させることによって、コーヒー体積を最大値まで、例えば7体積単位まで増加させることができる。この場合もやはり、この変更は、7体積単位の最大総体積を有する飲料の条件が満たされるため、マシンからの任意の自動的な体積補正を示唆するものではない。
ユーザが設定及び/又は選択されたパラメータで満足すると、飲料が、例えば、ユーザインターフェースの対応する入力要素を作動させることによって、例えば、物理的又は仮想的な開始ボタン、例えば、特定のアイコン又は画像によって識別された、例えば、マシンのディスプレイ3のタッチスクリーンの特定の部分に表示された仮想的な開始ボタン10を押すことによって、ユーザによって開始される。
図8A〜図8Fは、図7A〜図7Fに示すものと同じユーザ相互作用を示すが、本発明の別の実施形態による飲料調製マシンのユーザインターフェースでは、マシンのユーザインターフェースの第1及び第2の入力デバイス1’及び1’’は、スライダの代わりに回転ノブである。しかしながら、これらの図に示すユーザアクション及びマシンの反応は、図7A〜図7Fに関連して上述したものと同じである。
Claims (12)
- 飲料調製マシンであって、
ユーザが前記マシンと相互作用することを可能にするためのユーザインターフェースであって、前記ユーザインターフェースが、値範囲内の飲料パラメータの値を選択するための入力デバイス(1、1’,1’’)を備え、前記入力デバイス(1、1’、1’’)が、好ましくは有限の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、前記移動範囲内の前記入力デバイス(1、1’、1’’)の位置が、前記値範囲の選択された値に対応する、ユーザインターフェースと、
前記選択された値を考慮して、1つ以上の原材料から飲料を調製するように構成された飲料調製装置と、
前記ユーザインターフェース及び前記調製装置を制御するためのコントローラと、
を備え、
前記ユーザインターフェースが、前記入力デバイス(1、1’、1’’)を移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、前記入力デバイス(1、1’、1’’)に接続されたドライバ(2)を更に備える、
飲料調製マシン。 - 前記ドライバ(2)が、前記飲料パラメータの性質及び/又は前記飲料調製マシンによって調製されることになる選択された飲料に対して前記触覚フィードバックを調整するように、前記コントローラによって設定可能である、請求項1に記載の飲料調製マシン。
- 前記ドライバ(2)が、前記移動範囲内における前記入力デバイス(1、1’、1’’)の有限数の個別の安定位置を定義するように、前記コントローラによって設定可能であり、各個別位置が、前記飲料パラメータの異なる離散値に対応する、請求項2に記載の飲料調製マシン。
- 前記ドライバ(2)が、前記移動範囲よりも小さい範囲内に前記入力デバイス(1、1’、1’’)の移動を制限するように、前記コントローラによって設定可能である、請求項2又は3に記載の飲料調製マシン。
- 前記ドライバ(2)が、前記入力デバイス(1、1’、1’’)を自動的に移動させることができるように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
- 前記ユーザインターフェースが、
第1の値範囲内の第1の飲料パラメータの値を選択するための第1の入力デバイス(1’)であって、前記第1の入力デバイス(1’)が、好ましくは有限の第1の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、前記第1の移動範囲内の前記第1の入力デバイス(1’)の位置が、前記第1の値範囲の選択された値に対応する、第1の入力デバイス(1’)と、
前記第1の入力デバイス(1’)を移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、及び/又は前記第1の入力デバイス(1’)を移動させるための、前記第1の入力デバイス(1’)に接続された第1のドライバと、
第2の値範囲内の第2の飲料パラメータの値を選択するための第2の入力デバイス(1’’)であって、前記第2の入力デバイス(1’’)が、好ましくは有限の第2の移動範囲内で移動可能な、ノブ又はスライダなどの物理的要素であり、前記第2の移動範囲内における前記第2の入力デバイス(1’’)の位置が、前記第2の値範囲の選択された値に対応する、第2の入力デバイス(1’’)と、
前記第2の入力デバイス(1’’)を移動させるユーザに触覚フィードバックを提供するための、及び/又は前記第2の入力デバイス(1’’)を移動させるための、前記第2の入力デバイス(1’’)に接続された第2のドライバと、
を備え、
前記飲料調製装置が、前記第1の飲料パラメータの前記選択された値及び前記第2の飲料パラメータの前記選択された値を考慮して、1つ以上の原材料から飲料を調製するためのものである、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。 - 前記コントローラが、前記第1の飲料パラメータの前記選択された値及び前記第2の飲料パラメータの前記選択された値が既定の飲料条件を満たすか否かをチェックし、かつ、前記既定の飲料条件が満たされていない場合、前記第1の飲料パラメータの前記選択された値及び前記第2の飲料パラメータの前記選択された値のうちの少なくとも一方を自動的に変更するように構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料調製マシン。
- 前記コントローラが、前記第1の入力デバイス(1’)を前記第1の飲料パラメータの自動的に変更された値に対応する位置に自動的に移動させ、かつ前記第2の入力デバイス(1’’)を前記第2の飲料パラメータの自動的に変更された値に対応する位置に自動的に移動させるように構成されている、請求項7に記載の飲料調製マシン。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲料調製マシンを用いて飲料を調製する方法であって、前記方法が、
前記調製マシンによって調製されることになる飲料を選択するステップと、
前記選択された飲料に対して前記入力デバイス(1、1’、1’’)の触覚フィードバックを調整するステップと、
を含む、
方法。 - 前記触覚フィードバックを調整するステップが、前記入力デバイス(1、1’、1’’)の有限数の個別の安定位置を定義するように力フィードバックを設定するステップを含む、請求項9に記載の方法。
- 前記触覚フィードバックを調整するステップが、前記入力デバイス(1、1’、1’’)の移動を前記移動範囲よりも小さい範囲に制限するように力フィードバックを設定するステップを含む、請求項9又は10に記載の方法。
- 前記選択された値が前記選択された飲料及び/又は前記選択された飲料の他の飲料パラメータの値と適合性があるか否かをチェックするステップと、
前の前記チェックするステップの結果が否定的である場合、前記選択された値及び/又は前記他の飲料パラメータの値を補正するステップと、
入力デバイス(1、1’、1’’)によって選択可能な飲料パラメータの値が前の前記補正するステップにおいて補正された場合、前記ユーザインターフェースの前記入力デバイス(1、1’、1’’)を自動的に移動させるステップと、
を更に含む、
請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
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