JP2021514485A - セキュリティエレメント及びセキュリティエレメントの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、方法及び表側と表側の反対側に位置する裏側とを有するセキュリティエレメントに関する。セキュリティエレメントは2つ以上のセキュリティ機能部を有する。2つ以上のセキュリティ機能部のうち第1のセキュリティ機能部は、1つ又は複数の第1の層を有する。2つ以上のセキュリティ機能部のうち第2のセキュリティ機能部は、1つ又は複数の第2の層を有する。特に、第1のセキュリティ機能部及び第2のセキュリティ機能部は、互いに見当合わせされて配置されている。第1のセキュリティ機能部は少なくとも1つの第1の光学的可変効果をもたらし、第2のセキュリティ機能部は少なくとも1つの第2の光学的可変効果をもたらす。少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有し、少なくとも1つの第2の光学的可変効果は第2の色を有する。第1の色及び第2の色は互いに異なる。また、本発明はセキュリティエレメントを形成するための方法に関する。

Description

本発明は、セキュリティエレメント及びセキュリティエレメントの製造方法に関する。
セキュリティ文書、特に有価証券及び/又は身分証明書の偽造防止を向上させる、セキュリティ文書を作成するためのセキュリティエレメントが知られている。さらに、人間の観察者に光学的に可変の効果、すなわち、照明角度及び/又は観察角度に応じた効果を示すセキュリティエレメントであって、光学的に可変でないセキュリティ機能部、例えば、ほぼ全ての観察角度及び/又は照明角度で同じ光学的外観を示す多色のセキュリティプリントと比べて、より高度な偽造防止効果を有するセキュリティエレメントが知られている。
WO2004/049250A1は、そのような光学的に可変のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントを開示している。このセキュリティエレメントは、光学的な回折効果により上記のような光学的に可変の効果を生じさせるため、反射層に覆われた特定のレリーフ構造を有する。さらに、このレリーフ構造は染色層に成形される。この染色により、レリーフ構造の光学的に可変の効果の色度がさらに変化し、これにより、偽造防止がさらに向上する。
本発明の目的は、改善されたセキュリティエレメント及び改善されたセキュリティエレメントの製造方法を提供することである。
この目的は、表側と、表側の反対側に位置する裏側と、を有し、2つ以上のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントにより実現する。前記2つ以上のセキュリティ機能部の第1のセキュリティ機能部は、1つ又は複数の第1の層を含み、2つ以上のセキュリティ機能部の第2のセキュリティ機能部は、1つ又は複数の第2の層を含む。特に、第1のセキュリティ機能部及び第2のセキュリティ機能部は、互いに見当合わせされて配置されている。第1のセキュリティ機能部は少なくとも1つの第1の光学的に可変の効果(第1の光学的可変効果)を生じさせ、第2のセキュリティ機能部は少なくとも1つの第2の光学的に可変の効果(第2の光学的可変効果)を生じさせる。少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有し、少なくとも1つの第2の光学的可変効果は第2の色を有する。第1の色及び第2の色は互いに異なっている。
特に、第1及び/又は第2の色は、染色層の着色により決まる。また、第1及び/又は第2の色は、薄膜構造、特に、好ましくは金属からなる半透明吸収層、透明な誘電体スペーサ層及び好ましくは金属からなる第2の半透明吸収層又は特に金属からなる不透明なミラー層からなるいわゆるファブリ・ペロー三層構造における光干渉効果により形成されてもよい。特に、本発明において、セキュリティエレメントを傾けたときに、第1及び/又は第2の色は、人間の目で知覚できる変化、かろうじて知覚できる変化、目立つ変化又は知覚できない変化を示す。さらに好ましくは、傾斜したときの第1及び/又は第2の色の変化は、第1の光学的可変効果及び/又は第2の光学的可変効果である。
さらに、上記目的は、1つ又は複数の第1の領域及び1つ又は複数の第2の領域を有するセキュリティエレメントを製造する方法により実現する。この方法は以下のステップを含む。a)1つ又は複数の第1の層を含む第1のセキュリティ機能部をキャリアプライに適用するステップ。b)第1のセキュリティ機能部が特に第2のセキュリティ機能部と見当合わせされて配置されるように、1つ又は複数の第2の層を含む第2のセキュリティ機能部をキャリアプライ及び/又は第1のセキュリティ機能部に適用するステップ。第1のセキュリティ機能部は少なくとも1つの第1の光学的可変効果を生じさせる。少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有する。第2のセキュリティ機能部は少なくとも1つの第2の光学的可変効果を生じさせる。少なくとも1つの第2の光学的可変効果は、第2の色を有する。第1の色及び第2の色は互いに異なる。
そのようなセキュリティエレメント及び/又はそのような方法は、偽造に対する特に高い保護をもたらすことを特徴とする。識別可能な光学的に可変のセキュリティ機能部は、セキュリティ機能部の異なる着色及び配置、特に見当合わせが正確な配置によって、特に全ての観察角度で認識可能であり、機能部の「性質」のため互いに分離することが困難な方法でのみ認識可能であって、不十分な照明条件下でも明確に区別でき、したがって、見当合わせの不正確さが観察者に明確に認識される。異なる光学的に可変の構造及び対応する着色に使用される染色層又は薄膜構造の正確に見当合わせされた配置により、セキュリティエレメントのプロセス技術による生産における高い要求が満たされる。これにより、偽造者とって偽造がより困難なものとなる。また、上記の相関関係は人間の観察者にとって明確に認識できる。
これにより、第1の色を有する第1の光学的可変効果及び第2の色を有する第2の光学的可変効果は互いに明確かつ鮮明に区別され、観察者により認識可能である。
好ましくは、1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層は、個別に又は集合的にセキュリティエレメントに複数の機能が割り当てられる。これらの第1の層及び/又は第2の層は、特に、剥離層、接着促進層、平坦化層、レベリング層、安定化層、バリア層、マスク層、カラー層、高屈折層、不透明層、金属層、特に部分的な形状を有する金属層、好ましくは反射層、複製層又は保護層から選択される。特に、これらの層の層厚は、数ナノメートルから数マイクロメートルの範囲にある。
1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層の各々の機能又は条件に応じて材料の組成が異なっていてもよい。好ましくは、これらの第1の層及び/又は第2の層は、1つ又は複数の結合剤、添加剤及び/又は充填剤を含み、かつ/又は1つ又は複数の結合剤、添加剤及び/又は充填剤から構成される。
好ましくは、結合剤は、例えば、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリブチレート、ニトロセルロース又は類似のポリマーなどのポリマーベースのシステム及びこれらの混合物を意味する。
好ましくは、添加剤は、例えば、カラー層が上記方法により適用されるとき、又はセキュリティエレメントが使用されるときに処理特性が所定の効果を実現する有機又は無機物質を意味する。
好ましくは、充填剤は、システム、特にポリマーベースのシステム、例えば、シリカ、顔料、染料、UVブロッカ(UV=UV放射=紫外線放射=電磁波スペクトルの紫外線部分、1つ又は複数の部分的な領域又は電磁波スペクトルの紫外線部分からの電磁波)、トレーサ、特にタガント及び/又は同様の材料に付加される全ての材料を意味する。
1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層の適用は、好ましくは、印刷法、例えば、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、デジタル印刷、特にインクジェット印刷又は電子写真(ゼログラフィック)印刷、スロットキャスティング、及び/又は同様の印刷法により、あるいは、さらなるコーティング法、例えば、メタライゼーション、スパッタリング、化学蒸着法、特に化学蒸着(CVD)及び/又はプラズマ増強化学蒸着(PECVD)などにより行われる。
1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層の層厚は、好ましくは0.001μm〜50μm、特に0.005μm〜20μmである。
キャリアプライは、好ましくは、単層又は多層のフィルムを意味する。特に、キャリアプライの1つ又は複数の層は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、カプトン(登録商標)(ポリ−オキシジフェニレン−ピロメリットイミド)又は他のポリイミド、PLA(ポリ乳酸)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)又はABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)からなるか又はこれらの組み合わせからなる。層厚は、特に1μm〜500μm、好ましくは6μm〜75μm、さらに好ましくは12μm〜50μmである。
見当又は見当合わせ、あるいは見当精度又は見当合わせ精度あるいは位置精度は、互いに対する2つ以上の層及び/又はエレメント及び/又は機能部の位置の精度を意味する。見当精度は、予め設定された許容範囲内で異なり、可能な限り高い。同時に、互いに対する複数のエレメント及び/又は層の見当精度は、プロセスの信頼性を向上させるための重要な特徴である。位置的に正確な位置決めは、特に、感覚的に、好ましくは光学的に検出可能な、見当マーク又は位置マークによって行うことができる。見当マーク又は位置マークは、特別な個別のエレメント又は領域又は層を表すものであってもよいし、あるいはこれらが配置されるエレメント又は領域又は層の一部であってもよい。
第1のセキュリティ機能部及び第2のセキュリティ機能部は、好ましくは、互いに調整されておらず、特にランダムに重なる2つの見当合わせされていない連続的でエンドレスのパターン又はデザインエレメントとして形成され又は形状づけられてもよいし、あるいは、好ましくは、互いに調整され、特に所定の方法で重なる2つの見当合わせされた連続的でエンドレスのパターン又はデザインエレメントとして形成され又は形状づけられてもよい。
さらに、また、第1のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされた個々のイメージ(画像)又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられ、及び、第2のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされていない連続的でエンドレスのパターン又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられてもよいし、その逆であってもよく、第2のセキュリティ機能部は、好ましくは、第1のセキュリティ機能部の相対位置と調整されておらず、特に第1のセキュリティ機能部とランダムに重なる。あるいは、第1のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされていない個々のイメージ(画像)又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられ、及び、第2のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされた連続的でエンドレスのパターン又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられ、好ましくは、第1のセキュリティ機能部は、第2のセキュリティ機能部の相対位置と連係しておらず、特にランダムに第2のセキュリティ機能部と重なる。
さらに、第1のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされていない個々のイメージ(画像)又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられ、及び、第2のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされていない連続的でエンドレスのパターン又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられてもよいし、その逆であってもよく、好ましくは、これらは互いに調整されていないが、特にランダムに重なる。あるいは、第1のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされた個々のイメージ(画像)又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられ、及び、第2のセキュリティ機能部は、少なくとも1つの見当合わせされた連続的でエンドレスのパターン又はデザインエレメントとして形成されるか又は形状付けられてもよく、好ましくは、これらは互いに調整され、特に所定の方法で重なる。
エンドレスのパターン又はデザインエレメント及び/又は個々のイメージ(画像)又はデザインエレメントは、好ましくは、互いに対して見当合わせされ、かつ/あるいは、第1のセキュリティ機能部及び第2のセキュリティ機能部が好ましくは転写される基板に対して見当合わせされる。
さらに、また、2つのセキュリティ機能部が全体としてパターン又はデザインエレメントを構成するように、第1のセキュリティ機能部及び第2のセキュリティ機能部は、互いに配置されてもよい。
特に、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部は、表側及び/又は裏側から見たときに、互いに少なくとも部分的に重ならず、かつ/あるいは少なくとも部分的に隣接する複数のデザインエレメントから構成される。
本発明の有利な実施例は従属請求項に記載されている。
1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層は、特に1つの平面において互いに隣接して配置されるか、又は、特にいくつかの平面において一方が他方の下方に配置される。そのような平面は、例えば、セキュリティエレメントが延在する平面によって画定される。
セキュリティエレメントを表側又は裏側から見たときに、1つ又は複数の第1の層は、好ましくは、1つ又は複数の第2の層の上方に配置される。さらに、セキュリティエレメントを表側又は裏側から見たときに、特に、1つ又は複数の第2の層は、1つ又は複数の第1の層に完全に又は部分的に重なるか、あるいは、1つ又は複数の第1の層に重ならない。
さらに、反射光かつ/又は透過光の下で表側及び/又は裏側から見たときに、第1のセキュリティ機能部は、セキュリティエレメントの1つ又は複数の第1の領域において視認でき、第2のセキュリティ機能部は、セキュリティエレメントの1つ又は複数の第2の領域において視認できる。
表側又は裏側からセキュリティエレメントを見る観察者に対して、1つ又は複数の第1の領域及び/又は1つ又は複数の第2の領域は、少なくとも所定のセクションにおいて、互いに隣同士に配置されてもよい。
したがって、また、1つ又は複数の第1の領域及び/又は1つ又は複数の第2の領域は、それぞれ、デザインエレメント、特に英数字、コード(符号)、例えばバーコード、文字、記号、マイクロプリント、イメージ(画像)、肖像画、ロゴ、エンブレム及び/又はモチーフとして形状付けられてもよい。そのようなモチーフの例は、旗や、国、島又は大陸の境界の輪郭、あるいは橋や建物などの構造物である。
さらに、1つ又は複数の第1の領域のうち1つ又は複数の第1の領域及び/又は1つ又は複数の第2の領域のうち1つ又は複数の第2の領域は、少なくとも1つのデザインエレメントを形成するように配置されてもよい。そのようなデザインエレメントは、好ましくは、英数字、コード(符号)、記号、マイクロプリント、ロゴ、エンブレム、モチーフ、イメージ(画像)、テキスト(文字列)、肖像画及び/又は文字から選択された1つ又は複数の構成要素から形成される。上記デザインエレメント及び/又は上記構成要素を所望のように任意に組み合わせてもよい。したがって、例えば、英数字の外側輪郭は、1つ又は複数の第1の領域の1つ又は複数の第1の領域から構成され、英数字の外側輪郭により囲まれた表面領域は1つ又は複数の第2の領域の1つ又は複数の第2の領域により設けられ得る。
さらに、また、1つ又は複数の第1の領域のうち1つ又は複数の第1の領域は、第1の色を有する第1のデザインエレメント、例えば数字のラインモチーフを形成し、1つ又は複数の第2の領域のうち1つ又は複数の第2の領域は、第2の色を有する第2のデザインエレメント、例えば単語「euro」の文字を形成してもよい。第1及び第2のデザインエレメントは、重なり合い、かつ/あるいは、互いに見当合わせされて配置され、かつ/あるいは、互いにラスタ化(ラスタライズ)されてもよい。これにより、対応するセキュリティエレメント及び/又はセキュリティ文書の偽造をより効果的に保護することができる。
第1及び/又は第2の色は、特に、1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層の染色層の着色により決定されてもよい。
第1のセキュリティ機能部は、好ましくは、1つ又は複数の第1の領域において不透明に形成され、1つ又は複数の第2の領域において、半透明又は透明に形成されてもよい。また、第1のセキュリティ機能部は、1つ又は複数の第2の領域において不透明に形成され、1つ又は複数の第1の領域において、不透明、半透明又は透明に形成されてもよい。
透明とは、特に、電磁スペクトルの1つ又は複数のスペクトル成分を通過させるための、物質及び/又は材料及び/又は層、特に第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部の能力の尺度である特性、特に光学特性を意味する。人間の目で容易に認識できる、特に可視光線のスペクトル成分は、好ましくは、430nm〜690nmの波長範囲にある。
好ましくは、透過率又は光密度は、電磁波又は電磁放射が物質及び/又は材料及び/又は層を通過するときに、電磁波又は電磁放射がどれだけの強度で残存するかを特定する割合又は無次元量を意味する。
半透明とは、特に、電磁スペクトルの1つ又は複数のスペクトル成分を通過させるための、物質及び/又は材料及び/又は層、特に第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部の能力の尺度である特性、特に光学特性を意味する。透明性(=イメージや見た目を透過させる能力)と区別するため、半透明性は、特に光を透過させる能力を意味する。透明材料と異なり、半透明材料は、好ましくは、目に対して著しく光を散乱させる割合を含む。
不透明とは、特に、物質及び/又は材料及び/又は層、特に第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部に、電磁スペクトルの1つ又は複数のスペクトル成分を通過させるための能力がないことの尺度である特性、特に光学特性を意味する。層及び/又はセキュリティ機能部などの物質の不透明性は、例えば、好ましくは吸収能力と呼ばれる尺度で表される。特に、物質は、その光密度が1よりも大きく、好ましくは1.5よりも大きい場合、不透明であるということができる。
吸収能力又は吸収係数は、特に、電磁波又は電磁放射が物質及び/又は材料及び/又は層を通過するときの電磁波又は電磁放射の強度の減少の尺度を意味する。吸収能力及び/又は吸収係数の寸法は、特に、1/長さの単位(unit)、好ましくは1/長さの基準(measure)である。例えば、不透明層は、可視光線に関して空気よりも大きい吸収係数を有する。
さらに、1つ又は複数の第1の層は、不透明層として、特に不透明な金属層として形成されてもよく、不透明層は、1つ又は複数の第1の領域に設けられるが、1つ又は複数の第2の領域に設けられない。
特に金属層として形成される不透明層は、好ましくは、例えば可視光などの電磁波の散乱、特に反射及び/又は吸収する機能を果たす特定の機能層を意味する。そのような層は、例えば、金属、特にアルミニウム、銀、クロム、銅、金,スズ、亜鉛のスパッタリング又は蒸着により形成される。そのような不透明層は、好ましくは、金属ミラー層又は吸収層として機能する。そのような不透明層の層厚は、好ましくは1nm〜500nm、さらに好ましくは5nm〜100nmである。特に、そのような不透明層は、通常、約15nmの層厚を有する金属ミラー層として機能する。層厚が15nm未満の場合、そのような不透明層は、好ましくは吸収層として機能する。また、そのような不透明層は金属顔料含有ワニスを適用することにより形成されてもよい。層厚は、特に0.1μm〜50μm、好ましくは1μm〜20μmである。
さらに、1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層は、第1の光学的に可変の構造(第1の光学的可変構造)を形成しかつ/又は第1の光学的可変構造を有し、及び/あるいは、1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層は、第2の光学的に可変の構造(第2の光学的可変構造)を形成しかつ/又は第2の光学的可変構造を有していてもよい。好ましくは、第1の光学的可変構造は、1つ又は複数の第1の領域に設けられるが、特に1つ又は複数の第2の領域に設けられない。
光学的に可変の構造は、好ましくは、光学的効果が好ましくはレリーフ構造により実現される構造である。特に、固有の着色の程度が低いそのような光学的に可変の構造は、例えば、カラー層に含まれる色との組み合わせに特に適している。これらは、特に、好ましくは固有の着色の程度が低い光学的に可変の構造である。したがって、これらの構造は、好ましくは、従来の格子構造のより周知の特有のレインボー効果を示さない。好ましくは、これらの光学的に可変の構造は実質的に無彩色の効果を有する。
特に、弱い回折色効果を有するか又は回折色効果を有さないそのような光学的に可変の構造は、鏡(鏡面)、等方性又は異方性散乱構造、特にマット構造、線の数が少なく格子深さが大きい格子構造、非対称で無彩色の格子構造、屈折構造、粗い正弦格子、ブレーズド型の格子又はブレーズド格子、特に格子周期が3μmを超える、好ましくは6μmを超える格子、好ましくはフレネル型自由曲面、特に、異なる格子間隔、好ましくは3μmを超える、好ましくは6μmを超える格子間隔を有する周期的、局所的に周期的又は非周期的なブレーズド型の格子、マイクロミラー配列及び/又は再帰反射板配置から選択される。また、所定の範囲の角度又は立体角、特に立体角の範囲で、入射電磁放射、特に光を散乱、特に反射する格子線の数及び/又は格子線の方向に確率的変動を有する光学的に可変の構造を選択してもよい。さらに、光学的に可変の構造として、コンピュータ生成ホログラム、特に1つ又は複数のキノフォームを選択してもよい。
好ましくは、意図した方法で入射光を吸収するこれらの光学的に可変の構造を選択してもよく、これは、光学的に可変の構造の領域に暗い領域及び着色領域を生成するため、あるいは、光学的に可変の構造の領域における明度を所定の範囲で変化させるために特に好適である。そのような構造は、特に、線形又は二次元の格子構造、例えば交差した及び/又は六角形の格子構造、線の数が多く、通常、500nm未満、特に400nm未満の周期を有する格子構造、微細構造の平均間隔が500nm未満、特に400nm未満であるランダム又は擬似ランダムに配置された微細構造、並びにプラズモン励起により光を吸収する微細構造及び/又はナノ構造を含む。
さらに好ましくは、そのような光学的に可変の構造による平面的なムーブメント効果の生成に加えて、ラインベースで無彩色のムーブメント効果も生じ得る。そのような光学的に可変の構造の「円運動」が知られている。特に、これらの光学的に可変の構造に少なくとも1つの透明なカラー層を重ねることにより単色のムーブメントが生じる。
さらに、第1の光学的可変構造は、複製層に成形される光学的に可変のレリーフ構造として形成され、光学的に可変のレリーフ構造は、1つ又は複数の第2の領域において複製層に成形されずかつ/又は複製層の屈折率と0.3以下、特に0.1以下だけ異なる屈折率を有するワニス層を適用することにより光学的に除去されてもよい。
本明細書において、複製層は、好ましくは、特に熱複写及び/又は紫外線複写により光学的に可変の構造が導入されかつ/又は固定される特定の機能層を意味する。特に、複製層は、例えば、熱的に複写され、次いで、放射線、例えば、紫外線放射及び/又は少なくとも1つの電子ビームによって硬化されるハイブリッド層である。例えば、ワニスは、紫外線複写の間に温められてもよい。特に、この複製層は、0.1μm〜10μm、好ましくは0.3μm〜8μmの層厚を有する。
複製層に成形された第1の光学的に可変のレリーフ構造を特に好ましくは部分的に光学的に除去するワニス層は、好ましくは、1つ又は複数の第2の層のうち1つの第2の層からなる。さらに、第2の光学的可変構造は1つ又は複数の第1の領域及び1つ又は複数の第2の領域の双方に設けられてもよい。
さらに、第1の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第1の層及び/又は第2の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第2の層は少なくとも1つの反射層を含んでいてもよい。反射層は、好ましくは、1つ又は複数の第2の領域及び/又は1つ又は複数の第2の層に設けられるが、1つ又は複数の第1の領域及び/又は1つ又は複数の第1の層に設けられない。好ましくは、反射層は、不透明、半透明又は透明の反射層として形成され、特に、金属層、部分的な形状を有する金属層、メタリックのラスタエレメントの層、特にラスタドット、好ましくはラスタライン、HRI層、LRI層(LRI=低屈折率)並びに/あるいは、2つ以上のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される。特に、第1の光学的可変構造及び/又は第2の光学的可変構造は無彩色の光学的に可変の効果を生じさせる。特定の実施例において、反射層は、ファブリ−ペロー干渉層系、特に半透明な吸収層、透明な誘電体スペーサ層及び第2の半透明な吸収層を含む三層系、又は、好ましくは不透明なミラー層からなる。前述のように、そのような構造は、好ましくは、第1及び/又は第2の色を生成する。
好ましくは、反射層は、金属層、特にアルミニウム、銀、クロム、銅、金からなる。他の実施例において、反射層は、好ましくは、HRI層(HRI=高屈折率)、特にZnS(硫化亜鉛)及び/又はTiO(二酸化チタン)、ZrO(酸化ジルコニウム)又は特定のポリマーからなる層、あるいは、LRI層からなる。また、無機HRI材料を顔料の形態で使用することも有利である。これらの材料は、特に、バインダーマトリックスに埋め込まれる。
第1の光学的可変構造及び/又は第2の光学的可変構造は、ボリュームホログラム及び/又は光学的にアクティブなレリーフ構造を含み、特に、鏡(鏡面)、回折格子、ホログラム、キノフォーム、非対称回折構造、マット構造、特に異方性マット構造、ブレーズド格子、ゼロ次回折構造、フレネル型自由曲面、屈折構造、特にマイクロミラー配列、光屈折又は集光構造、特にマイクロレンズ配列から選択されてもよい。
第1の光学的可変構造は、好ましくは、第2の光学的可変構造と異なる。特に、第1の光学的可変構造は、1つ又は複数の構造パラメータ、特にアライメント、格子周期、格子深さ、構造パラメータのランダム性について第2の光学的可変構造と異なり、かつ/あるいは光学的に可変の構造の異なるクラスに割り当てられる。
1つ又は複数の第1の層のうち少なくとも1つの第1の層は、第1のカラー層として形成され、かつ/又は、1つ又は複数の第2の層のうち少なくとも1つの第2の層は、第2のカラー層として形成されてもよい。
好ましくは、カラー層は、特に観察者が検出可能な色の印象を生成し、かつ/又はさらに好ましくはマスク層として使用される特定の機能層を意味する。
特に、色は、好ましくは、透明性及び/又は明確性又は散乱力に関して、ガラスのようにクリアで透明に染色された染色、透明に染色された散乱染色、あるいは不透明に染色された染色を意味する。色は、好ましくは、材料の固有の色として生じ、かつ/あるいは、視認方向において層の前方における付加的な染色層として設けられる。その下方に位置する層は、特に、観察者に対して、有色の外観を変化させる。本明細書において、好ましくは、色は、色相及び/又は色彩度及び/又は透明度に関して、ほとんど全て、特に全ての観察角度及び/又は照明角度において光学的に一定又は不変に見える。さらに、色自体が光学的に変化してもよい。色相及び/又は色彩度及び/又は色の透明度は、特に、観察角度及び/又は照射角度の変化に応じて変化する。
好ましくは、カラー層は、透明なカラー層として、特に透明又は半透明で透けて見えるカラー層として形成される。さらに好ましくは、カラー層は、好ましくは、紫外線の波長範囲、特に200nm〜380nmの波長範囲の光を吸収する添加物を含むことが好ましい。好ましくは、そのようなUVブロッカは、マスク層としてのカラー層の機能を促進する。特に、カラー層の色の印象を変更しないように、UVブロッカは、人間の目に見える380nm〜780nmの波長範囲における吸収を行わないか、あるいは非常に低い程度の吸収を行う。
特に、第1及び/又は第2のカラー層の色は、透明又は少なくとも半透明である。透過率は、特に人間の目に見える380nm〜780nmの波長範囲の一部の範囲に亘って、好ましくは430nm〜690nmの範囲において好ましくは5%〜99%である。特に、観察者の視認方向において第1及び/又は第2のカラー層の下方に配置された第1及び/又は第2の光学的可変構造の光学的に可変の効果を検出可能である。
好ましくは、染料及び/又は顔料は、第1及び/又は第2のカラー層の発色性物質に適している。好ましくは、顔料は、それらが組み込まれる媒体に実質的に不溶性、特に不溶性である。好ましくは、染料は、使用中に溶解し、特に結晶及び/又は粒子構造を失う。利用可能な染料は、塩基性染料、脂溶性染料又は金属錯体染料である。利用可能な顔料は、有機及び無機顔料である。好ましくは、顔料は、一体に存在する材料から構成される。あるいは、他の実施例として、特に、顔料は、例えば異なる材料からなる複数の層を有する層構造として、及び/又は、例えば異なる材料からなり、特にコア及びシェルを含むカプセルとしての複合体構造を有する。
特に、第1及び/又は第2のカラー層は、好ましくは、IRアップコンバータ(IR=赤外線=電磁放射スペクトルの赤外部分から又は電磁放射スペクトルの赤外部分からの1つ又は複数の部分領域からの電磁放射)、紫外線蛍光又は燐光染料、効果顔料、ナノ粒子、IR透過性成分、セキュリティエレメントのさらなる真正性チェックに使用可能な磁性粒子から選択されるさらなる物質及び/又は材料は有する。
IRアップコンバータは、好ましくは、赤外線放射にさらされたときに、特に電磁スペクトルの可視波長範囲で光る物質及び/又は材料及び/又は添加物を意味する。
また、透明色又は半透明色に加えて又はその代わりに、第1及び/又は第2のカラー層は、少なくとも1つの第1の領域及び/又は少なくとも1つの第2の領域において、及び/又は全面に亘って、被覆又は不透明色を有していてもよい。
さらに、1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層は、電磁スペクトルの1つ又は複数の部分、例えば、人間の目では検出できないUV範囲及び/又はIR範囲において、透明又は半透明であってもよい。しかし、電磁スペクトルの1つ又は複数の部分は、技術的な補助器具、例えば、少なくとも1つのセンサ、特にCMOSセンサ(CMOS=Complementary Metal-Oxide Semiconductor)及び/又はCCDセンサ(CCD=Charge-Coupled Device)、好ましくは画像分光計などにより検出されてもよい。
好ましくは、1つ又は複数の第1の層のうち1つ又は複数の第1の層及び/又は1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層は、全面に亘って又はパターンとして1つ又は複数の色、特に第1及び/又は第2の色を有する。
さらに、第1のカラー層及び/又は第2のカラー層は、いくつかの異なる色から形成されるか、かつ/又はいくつかの異なる色からなる。また、これらは、好ましくは、第1及び第2のカラー層の重なり合い及び/又は第1及び第2のカラー層のスクリーニングにより形成される第1及び第2の色の混合色を含む領域を有する。特に、色彩度は第1及び/又は第2のカラー層において異なる。
好ましくは、第1のカラー層及び/又は第2のカラー層を観察したときに、観察者は個々の色又は混合された色を検出する。複雑な光学的に可変の多色イメージは、特に、対応する加法混色及び減法混色並びに光学的に可変の効果の光学的な重ね合わせにより生成され得る。色又は混合色の色は、好ましくは、1つ又は複数の第1及び/又は第2の光学的可変構造の明度の変動並びに/あるいは他の効果と組み合わされる。
特に好ましくは複製層に成形された第1の光学的に可変のレリーフ構造を部分的に光学的に取り除くワニス層は、第2のカラー層又は第2の光学的可変構造の複製層から構成されてもよい。
特に、第1のカラー層は1つ又は複数の第1の領域に設けられる。しかし、第1のカラー層は1つ又は複数の第2の領域には設けられない。第2のカラー層は、好ましくは、1つ又は複数の第1の領域及び1つ又は複数の第2の領域の双方に設けられる。さらに、第2のカラー層は、1つ又は複数の第2の領域に設けられ、1つ又は複数の第1の領域に設けられなくてもよい。
好ましくは、第1のカラー層及び第2のカラー層は異なる色を有する。特に、第1のカラー層は第1の色を有し、第2のカラー層は第2の色を有する。特に、第1のカラー層及び/又は第2のカラー層は、透明又は半透明層として形成される。好ましくは、第1及び/又は第2のカラー層は、透明なカラー層をそれぞれ形成又は構成する。
さらに、第1のカラー層及び/又は第2のカラー層は、染料及び/又は顔料、特に光学的に可変の顔料、液晶顔料、干渉層顔料を含む層、特に異なる屈折率を有する2つ以上の層を含む干渉層系、吸収層、スペーサ層及び反射層、液晶材料、特にコレステリック液晶材料を含む層、ボリュームホログラム層、金属層から選択されてもよい。
第1のカラー層及び/又は第2のカラー層が少なくとも所定の一方向に色の勾配及び/又は色の進行を有することは、そのようなセキュリティエレメントを複製する偽造の困難性を増加させるため、特に有利である。
第1のカラー層及び/又は第2のカラー層及び/又は反射層は、特に好ましくは互いに見当合わせされて配置される。
1つ又は複数の第1の層のうち少なくとも1つの第1の層は、透明又は半透明の複製層からなり、好ましくは全面に亘って形成され、光学的にアクティブなレリーフ構造は、少なくとも複製層の面に成形され、1つ又は複数の第1の領域において、不透明な金属反射層として形成される1つ又は複数の第1の層のうち1つの第1の層により覆われ、特に第1の領域を含まない1つ又は複数の第2の領域における複製層の面は、不透明な金属反射層により覆われなくてもよい。
さらに、1つ又は複数の第2の層のうち少なくとも1つの第2の層は、透明又は半透明の複製層からなり、好ましくは全面に亘って形成され、光学的にアクティブなレリーフ構造は、少なくとも複製層の面に成形され、1つ又は複数の第2の領域において、反射層として形成される1つ又は複数の第2の層のうち1つの第2の層により覆われてもよい。
また、1つ又は複数の第1の層のうち少なくとも1つの第1の層、好ましくは1つ又は複数の第1の領域において1つ又は複数の第1の開口部を有し、かつ/あるいは、1つ又は複数の第2の層のうち少なくとも1つの第2の層は、好ましくは1つ又は複数の第2の領域において1つ又は複数の第2の開口部を有していてもよい。特に、第1の開口部及び/又は第2の開口部は、50%を超える、好ましくは90%を超える透過率を有する。特に、第1の開口部の外側における1つ又は複数の第1の層のうち少なくとも1つの第1の層は、10%未満、好ましくは5%未満の透過率を有する。
開口部は、特に透明度が高くかつ/又は90%を超える透過率を有する1つ又は複数の開口部から構成されてもよい。好ましくは、開口部は、複数の穿孔及び/又は他の小さな切欠きの組み合わせから、特にラスタの形態で構成されてもよい。特に切欠き及び/又は面の閉鎖領域を含む開口部の表面被覆率に応じて、このような複合開口部は、好ましくは、2%を超える、さらに好ましくは5%を超える、さらにより好ましくは20%を超える透過率、及び/又は95%未満、好ましくは80%未満、さらに好ましくは50%未満の透過率を有する。
1つ又は複数の第1の開口部及び/又は1つ又は複数の第2の開口部が第1のラスタライゼーション及び/又は第2のラスタライゼーションとして設けられることが有利である。第1のラスタライゼーション及び/又は第2のラスタライゼーションの互いからの間隔、特に、第1のラスタライゼーション及び/又は第2のラスタライゼーションの互いからの平均間隔は、好ましくは300μm以下、特に150μm以下である。人間の観察者が第1及び/又は第2のラスタライゼーションを光学的に解像することは不可能である。
特に、第1及び/又は第2のラスタライゼーションは、1つ又は複数のラスタラインをそれぞれ含む。好ましくは、ラスタラインは、直線状に延びているか、あるいは少なくとも所定のセクションにおいて湾曲している。また、第1及び/又は第2のラスタライゼーションは、ラスタ、特に振幅変調又は周波数変調されたドットラスタ、エレメントラスタ及び/又はラインラスタとして形成されてもよい。
第1のラスタライゼーションを有する1つ又は複数の第1の領域のうち少なくとも1つの第1の領域及び1つ又は複数の第2の領域のうち少なくとも1つの第2の領域は、少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び少なくとも1つの第2の光学的可変効果が特に反射光及び/又は透過光の下で表側から見た観察者によって検出できるように重なってもよい。好ましくは、第1の光学的可変効果は、観察者により第1の色で検出可能であるか検出され、第2の光学的可変効果は、観察者により第2の色で検出可能であるか検出される。
さらに、少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び少なくとも1つの第2の光学的可変効果が特に反射光及び/又は透過光の下で表側から見た観察者によって検出されるように、第2のラスタライゼーションを有する1つ又は複数の第2の領域のうち少なくとも1つの第2の領域及び1つ又は複数の第1の領域のうち少なくとも1つの第1の領域が重なっていてもよい。
また、セキュリティエレメントが傾斜かつ/又は屈曲かつ/又は回転したときに、少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び/又は少なくとも1つの第2の光学的可変効果は、一連の色、特に一連の色値及び/又は一連の色明度及び/又は一連の色彩度、並びに/あるいは色の変化、特に、ムーブメント効果、モーフィング効果及び/又はフリップ効果、特にカラーフリップ効果を生じさせる色値の変化及び/又は色明度の変化及び/又は色彩度の変化、並びに/あるいは実質的に飛び出したり戻ったりする立体形状をもたらしてもよい。
好ましくは、モーフィング効果とは、1のモチーフから他のモチーフへの変形、変換又は移行を意味する。そのような変形、変換又は移行は、1つ又は複数の中間段階を含む。
好ましくは、フリップ効果とは、1つのモチーフから他のモチーフへの転換(切替)を意味する。この転換は、特に中間段階を経ずに行われる。
好ましくは、カラーフリップ効果とは、1つのモチーフ及び/又は有色のモチーフの1つの色から他の有色のモチーフ及び/又はモチーフの他の色への転換(切替)を意味する。この転換は、特に中間段階を経ずに行われる。
特に、色は、実質的に色値、色彩度及び色明度により表される。好ましくは、色値、色彩度及び色明度は、対応する割り当てられた座標によって、三次元の色空間、例えばRGB色空間又はL色空間などに表される。L色空間において、a軸では、緑色と赤色が互いに反対側に位置することが好ましく、b軸では、黄色と青色が互いに反対側に位置することが好ましく、Lは0〜100の明度により色明度を表す。
以下、本方法の好ましい実施例について説明する。
好ましくは、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部及び/又は第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、特に、キャリアプライを使用せずに、ホットスタンプ又は低温転写によって、セキュリティ文書、特に身分証明書及び/又は有価証券、例えば紙幣などに転写される。転写されるセキュリティ機能部及び/又はセキュリティエレメントの形状は、好ましくは、ホットスタンピングの場合は金型の形状の選択により、又は、低温転写の場合は接着印刷の選択によって決まる。
また、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、ラミネートフィルム又はパッチ又はラミネートパッチとして、セキュリティ文書に転写されてもよい。さらに、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、特に、基板に対する転写のために、少なくとも1つの低温接着層を有するダイカットラベルとして提供される。
さらに、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、スレッド(糸)としてセキュリティ文書に組み込まれてもよい。例えば、これは、抄紙機において、まだ湿っている紙材料又は湿気のある紙材料にスレッドを埋め込むことによって行われる。これは、好ましくは、ラミネート工程中に、スレッドを文書、文書の一部又は基板にラミネートすることによって行われる。特に、これらは複数のプライからなる。また、これは、スレッドを押出工程に導入することによって行ってもよい。好ましくは、スレッドは押出プラスチック基板の内側に配置される。特に、前述した例を組み合わせてもよい。
さらに、転写法において、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントを基板に転写してもよい。この基板は、次いでさらなるプライ及び/又は層に結合されて文書本体を形成する。そのような転写法は、特に文書、例えば、カード又はパスポートにおけるデータを記載したページの生成に使用される。好ましくは、材料は、紙、PVC、PC、PET、Teslin(登録商標)、ABS及び/又はこれらの材料の組み合わせから選択される。前記転写法において、好ましくは、セキュリティエレメントのキャリアプライは文書内又は文書上に留まるか、あるいは転写後に取り除かれる。
特に、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、単体で形成され、かつ/又は転写され、かつ/又はセキュリティ機能部の一部、例えばキネグラム(登録商標)となる。
前記方法において、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、有利には、同一のキャリアプライ上でキネグラムとともに構成又は生成される。
また、第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、例えば、ラミネート法又はスタンピング法、特にホットスタンピング法及び/又はコールドスタンピング法により、別々に形成され、キネグラムのキャリアプライ上に転写されてもよい。第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部並びに/あるいは第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を有するセキュリティエレメントは、特に、キャリアプライの表側又は裏側あるいはキネグラムの層が形成される側に転写されるか又は形成される。
ステップa)において、少なくとも1つの第1のカラー層並びに/あるいは1つ又は複数の第1の光学的可変構造を形成しかつ/又は1つ又は複数の第1の光学的可変構造を有する1つ又は複数の層は、好ましくは、1つの第1の層又は複数の第1の層としてキャリアプライに適用されてもよい。1つ又は複数の第1の光学的可変構造は、1つ又は複数の第1の領域に形成され、1つ又は複数の第2の領域に形成されなくてもよい。さらに、ステップa)において、少なくとも1つの第1のカラー層は、1つ又は複数の第1の領域に適用され、1つ又は複数の第2の領域に適用されないか、あるいは適用後に取り除かれてもよい。
特に、ステップa)において、少なくとも1つの第1の複製層は、1つの第1の層として、特に全面に亘って又は所定の領域において適用され、かつステップa)において、レリーフ構造は、好ましくは、第1の光学的可変構造として少なくとも1つの第1の複製層に成形されてもよい。
ステップa)において、少なくとも1つの第1の不透明層、特に第1の不透明金属層は、第1の層として、第1の複製層に適用されてもよい。好ましくは、第1の不透明層は、1つ又は複数の第1の領域に適用されるが、1つ又は複数の第2の領域に適用されず、あるいは、1つ又は複数の第2の領域に適用された後に取り除かれ、好ましくは、第1のカラー層に対する見当合わせが正確な露光マスクとしての第1のカラー層を用いて取り除かれる。
さらに、ステップb)において、少なくとも1つの第2のカラー層並びに/あるいは1つ又は複数の第2の光学的可変構造を形成しかつ/又は1つ又は複数の第2の光学的可変構造を有する1つ又は複数の層は、1つの第2の層又は複数の第2の層として、好ましくはキャリアプライ及び/又は少なくとも第1のカラー層に適用されてもよい。
ステップb)において、好ましくは、少なくとも1つの第2のカラー層は、1つ又は複数の第2の領域及び1つ又は複数の第1の領域に適用される。また、ステップb)において、少なくとも1つの第2のカラー層は、1つ又は複数の第2の領域に適用され、1つ又は複数の第1の領域に適用されなくてもよい。
好ましくは、ステップb)において、少なくとも1つの第2の複製層は、複数の1つの第2の層として、特に全面に亘って又は所定の領域に適用される。ステップb)において、レリーフ構造は、第2の光学的可変構造として、少なくとも1つの第2の複製層上に及び/又は少なくとも1つの第2の複製層内に成形される。
好ましくは、第2の光学的可変構造は、1つ又は複数の第1の領域及び1つ又は複数の第2の領域の双方に成形される。
特に、ステップb)において、少なくとも1つの第2の不透明層、特に第2の不透明金属層は、第2の層として第2の複製層に適用される。好ましくは、第2の不透明層は、1つ又は複数の第2の領域に適用される一方、好ましくは1つ又は複数の第1の領域に適用されないか、あるいは、1つ又は複数の第1の領域に適用された後に当該領域から除去される。
ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1のカラー層のうち1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層のうち1つ又は複数の第2のカラー層は、印刷法又はコーティング法、特にデジタル印刷、特にインクジェット印刷、電子写真(ゼログラフィック)印刷又はグラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、スロットキャスティング、メタライゼーション及び/又はスパッタリングにより適用されてもよい。
さらに、第1の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第1の層及び/又は第2の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第2の層は、少なくとも1つの反射層を有していてもよい。好ましくは、少なくとも1つの反射層は、不透明、半透明又は透明の反射層として形成され、特に、金属層、部分的な形状を有する金属層、メタリックのラスタドット及び/又はラスタライン及び/又は異なる形状を有するラスタエレメントの層、HRI層、LRI層、並びに/あるいは、2つ以上のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される。
また、ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1のカラー層のうち1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層のうち1つ又は複数の第2のカラー層及び/又は少なくとも1つの反射層は、互いに見当合わせされて配置されてもよい。
特に、ステップb)において、1つ又は複数の第2の層のうち1つ又は複数の第2の層は、特に金属層、部分的な形状を有する金属層、反射層、メタリックのラスタドットの層、HRI層、LRI層及び/又は2つ以上のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される1つ又は複数の第2の不透明、半透明又は透明層として、1つ又は複数の第1の領域のうち1つ又は複数の第1の領域及び/又は1つ又は複数の第2の領域のうち1つ又は複数の第2の領域において、少なくとも1つの第1の複製層及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層及び/又は少なくとも1つの第2の複製層に適用される。
ポジ型フォトレジスト及び/又はネガ型フォトレジスト及び/又は画像(イメージ)反転フォトレジストは、少なくとも1つの第1の不透明層の形成及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層の形成のために用いられてもよい。特に、ポジ型フォトレジスト及び/又はネガ型フォトレジストは、1つ又は複数の第1のカラー層のうち1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層のうち1つ又は複数の第2のカラー層からなる。1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層は、第1のエッチングマスク及び/又は第2のエッチングマスクとして使用される。好ましくは、ポジ型フォトレジストは、特に電磁放射、特にUV放射の影響下で、溶媒、好ましくは現像液への溶解度が増加する感光性ワニスを意味する。
画像反転フォトレジストは、好ましくは、露光領域の溶解度が好ましくは熱の影響下で選択的に減少するポジ型フォトレジストを意味し、これにより、前記領域は特に現像液の新たなフラッド露光に抵抗する。
ネガ型フォトレジストは、好ましくは、電磁放射、特にUV放射の影響下で溶媒への溶解度が減少する感光性ワニスを意味する。
少なくとも1つの第1の複製層及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層及び/又は1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は少なくとも1つの第2の複製層及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層及び/又は少なくとも1つの反射層は、放射線硬化性成分を有していてもよい。当該放射線硬化性成分は、キャリアプライ及び/又は少なくとも1つの第1の複製層及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層及び/又は1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は少なくとも1つの第2の複製層及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層及び/又は少なくとも1つの反射層に適用及び/又はスタンプ及び/又は印刷された後、好ましくは電磁波により硬化する。
さらに、少なくとも1つの第1の複製層及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層及び/又は1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は少なくとも1つの第2の複製層及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層及び/又は少なくとも1つの反射層の電磁波による硬化及び/又は構造化の間に、1つ又は複数の第1のカラー層が第1の露光マスクとして設けられ、かつ/又は、1つ又は複数の第2のカラー層が第2の露光マスクとして設けられてもよい。
また、ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1の開口部及び/又は第2の開口部は、少なくとも1つの第1の複製層及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層及び/又は1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は少なくとも1つの第2の複製層及び/又は少なくとも1つの第2の不透明、半透明又は透明層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層及び/又は少なくとも1つの反射層に設けられてもよい。好ましくは、1つ又は複数の開口部は、50%を超える、特に90%を超える、及び/又は好ましくは10%未満、特に5%未満の透過率を有する。
さらに、セキュリティエレメント及び/又は第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部は、機能層、好ましくは、例えば、ホットメルト材料からなり、キャリアプライの反対側となる剥離層の側に設けられた多層体の他の層からキャリアプライをより容易に剥離させる剥離層を有していてもよい。これは、多層体が、例えばホットスタンピング法、コールドスタンピング法又はIMD法(IMD=In-Mold Decoration)などにより転写プライとして形成される場合に特に有利である。
さらに、特に、多層体が転写フィルムとして使用される場合、剥離層に加えて、機能層が、少なくとも1つの保護層、例えば保護ワニス層を有する場合に効果的である。多層体が基板に接合され、好ましくはキャリアプライの反対側となる剥離層に配置された多層体の層からキャリアプライが剥離された後、保護層は、好ましくは、下方に設けられた層を摩耗、損傷、化学的な攻撃などから保護する。特に、キャリアフィルムを除去した後の最上位層は、好ましくは熱転写法、インクジェット及び/又はオフセット印刷法による、例えば、オーバーラミネーションの場合の接着性又は印刷性の確保などのさらなる機能を有する。さらに、機能層は、特に、隣接する層に対する接着又は隣接する層間の接着を向上させるプライを含む。
特に、第1の透明で有色のワニス層は、個々の部分的な領域で機能層に印刷される。本明細書において、好ましくは、透明とは、ワニス層が、好ましくは、可視波長範囲の放射線に対して少なくとも部分的に透明であることを意味する。本明細書において、好ましくは、有色とは、ワニス層が、特に十分な日光の下で目に見える色の印象を示すことを意味する。
第1のワニス層が印刷された機能層の領域及び印刷されていない機能層の領域の双方は、好ましくは、装飾プライのレリーフ構造、つまり印刷されている領域及び印刷されていない領域における異なる高さを好ましくは少なくとも部分的に均等化する第1の複製層により覆われる。特に、複製層は、レリーフ構造を完全に又は部分的に有する。好ましくは、薄い金属層は、キャリアプライの平面に対して垂直に見たときに、第1の有色ワニス層と一致するように見当合わせされて第1の複製層上に設けられる。
好ましくは、第2の透明で有色のワニス層は、第1の金属層における個々の部分的な領域及び金属層によって覆われていない第1の複製層の領域に印刷される。第2の有色ワニス層が印刷されている領域及び印刷されていない領域、好ましくは第1の複製層及び/又は第1の金属層は、装飾プライのレリーフ構造、つまり、印刷された領域及び印刷されていない領域の異なる高さを好ましくは均等化する第2の複製層により覆われる。ワニスの化学的性質、適用量及び適用条件に応じて、部分的な均等化だけが行われることが好ましい。しかし、これは、特に、特徴部の実現に際して決定的なものではない。好ましくは、複製層は、レリーフ構造を完全に又は部分的に有する。好ましくは、第2の薄い金属層は、キャリアプライの平面に対して垂直に見たときに、第1及び第2のワニス層と一致するように見当合わせされ、したがって特に第1の金属層とも見当合わせされて第2の複製層上に設けられる。
第2の金属層により覆われた第2の複製層の領域及び覆われていない第2の複製層の領域の双方は、好ましくは、特に所定の領域に設けられたレリーフ構造及び金属層により生じる高さの違いを均等化するか又は高さの違いを覆って満たす補償層により覆われる。好ましくは、多層体は、キャリアプライとは反対側となる補償層の側に、略平坦で実質的に構造化されていない面を有する。特に、このように補償層の厚さが変化する。好ましくは、補償層は、バリア層又は接着層として、例えば、隣接する層に対する接着の向上、化学的及び/又は物理的攻撃に対する保護などのさらなる機能的な役割を果たす。
補償層が第2の複製層と同様の屈折率を有する場合、及び/又は、屈折率の差が約0.3未満である場合、特に、第2の金属層により覆われておらず、補償層に直接隣接する、第2の複製層におけるレリーフ構造の領域は、好ましくは、光学的に除去される。これは、複製層と補償層との間における光学的に認識可能な層の境界が、好ましくは、2つの層の同様の屈折率によりそこに存在しないためである。
好ましくは、多層体は、接着層により基板に設けられる、転写フィルムの1つのセクション、例えば、ホットスタンピングフィルムである。好ましくは、補償層は、接着層、例えばホットメルト接着剤として設計されるか、あるいは、接着層は、キャリアプライの反対側となる補償層の側に取り付けられる。特に、接着層は、熱作用で溶融し、多層体を基材表面に接合するホットメルト接着剤である。
ラミネートフィルムとして多層体を展開する場合、すなわち、多層体の層からキャリアプライを剥離するための剥離層を設けない場合、付加的にあるいは接着層の代わりに、さらなるキャリアプライが、第1のキャリアプライの反対側となる補償層の側に設けられることが好ましい。好ましくは、外側に2つのキャリアプライを有し、内側に多層体の層を有するこの積層体は、例えば、さらなる用途のために、例えばポリカーボネート(PC)などのカード複合体に積層される。このため、キャリアプライは、積層体に隣接した例えばPCのカード複合体の層と同一の材料からなると有利である。
以下、添付の図面を参照して複数の実施例に基づいて本発明を説明する。
図1はセキュリティエレメントの概略図である。 図2はセキュリティエレメントの概略図である。 図3はセキュリティエレメントの概略図である。 図4aはセキュリティエレメントの概略図である。 図4bはセキュリティエレメントの概略図である。 図4cはセキュリティエレメントの概略図である。 図4dはセキュリティエレメントの概略図である。 図4eはセキュリティエレメントの概略図である。 図4fはセキュリティ機能部の概略図である。 図4gはセキュリティ機能部の概略図である。 図5はセキュリティエレメントの概略図である。 図6はセキュリティエレメントの概略図である。 図7はセキュリティエレメントの概略図である。 図8はセキュリティエレメントの概略図である。 図9はセキュリティエレメントの概略図である。 図10はセキュリティエレメントの概略図である。 図11はセキュリティエレメントの概略図である。 図12はセキュリティエレメントの概略図である。 図13はセキュリティエレメントの概略図である。 図14はセキュリティエレメントの概略図である。 図15はセキュリティエレメントの概略図である。 図16はセキュリティエレメントの概略図である。 図17はセキュリティエレメントの概略図である。 図18はセキュリティエレメントの概略図である。 図19はセキュリティエレメントの概略図である。 図20はセキュリティエレメントの概略図である。 図21はセキュリティエレメントの概略図である。 図22はセキュリティエレメントの概略図である。 図23はセキュリティエレメントの概略図である。 図24はセキュリティエレメントの概略図である。 図25はセキュリティエレメントの概略図である。 図26はセキュリティエレメントの概略図である。 図27はセキュリティエレメントの概略図である。 図28はセキュリティエレメントの概略図である。 図29はセキュリティエレメントの概略図である。 図30はセキュリティエレメントの概略図である。 図31はセキュリティエレメントの概略図である。 図32はセキュリティエレメントの概略図である。 図33はセキュリティエレメントの概略図である。 図34はセキュリティエレメントの概略図である。 図35はセキュリティエレメントの概略図である。 図36はセキュリティエレメントの概略図である。 図37はセキュリティエレメントの概略図である。 図38はセキュリティエレメントの概略図である。 図39はセキュリティエレメントの概略図である。 図40はセキュリティエレメントの概略図である。 図41はセキュリティエレメントの概略図である。
図1は、表側3bと、表側3bの反対側に位置する裏側3aと、を有するセキュリティエレメント1の断面を示している。セキュリティエレメント1は、2つ以上のセキュリティ機能部2を有する。2つ以上のセキュリティ機能部2の第1のセキュリティ機能部2aは、1つ又は複数の第1の層21を含み、2つ以上のセキュリティ機能部2の第2のセキュリティ機能部2bは、1つ又は複数の第2の層22を含む。第1のセキュリティ機能部2a及び第2のセキュリティ機能部2bは特に互いに見当合わせされて配置される。第1のセキュリティ機能部2aは少なくとも1つの第1の光学的可変効果を生じさせ、第2のセキュリティ機能部2bは少なくとも1つの第2の光学的可変効果を生じさせる。少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有し、少なくとも1つの第2の光学的可変効果は第2の色を有する。第1の色及び第2の色は互いに異なる。
さらに、図1は、キャリアプライ10を有するセキュリティエレメント1を示している。例えば、機能層20として形成される第1の層21は、キャリアプライ10の裏側3aに適用される。第1の層21は、3つの第1の領域31において、キャリアプライ10とは反対側となる機能層20の側に適用される。第1の層21は、第1のカラー層213として形成される。第1の複製層216として形成されるさらなる第1の層21は、キャリアプライ10とは反対側となる機能層20の側に適用されるとともに、キャリアプライ10とは反対側となる第1のカラー層213の側に適用される。第1の金属層217として形成されるさらなる第1の層21は、3つの第1の領域31において、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層216の側に適用される。好ましくは、機能層20、第1のカラー層213、第1の複製層216及び第1の金属層217は、第1のセキュリティ機能部2aを形成する。また、そのようなセキュリティ機能部2aは図2に示されている。
さらに、図1に示すセキュリティ機能部1は、第2のカラー層223として形成される第2の層22を有する。第2の層22は、第2の領域32において、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層216の側及び第1の金属層217の側に設けられる。第2の複製層226は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層216の側及び第2のカラー層223の側に適用される。キャリアプライ10とは反対側となる第2の複製層226の側において第2の領域32に、第2の金属層227として形成されるさらなる第2の層22が設けられる。好ましくは、第2のカラー層223、第2の複製層226及び第2の金属層227は、第2のセキュリティ機能部2bを形成する。
図1に示した3つの第1の領域31及び第2の領域32を有するセキュリティエレメント1を製造する方法は以下のステップを有する。ステップa):1つ又は複数の第1の層21を有する第1のセキュリティ機能部2aをキャリアプライ10に適用するステップ。第1のセキュリティ機能部2aは少なくとも1つの第1の光学的可変効果を生じさせる。少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有する。ステップb):第1のセキュリティ機能部2aが特に第2のセキュリティ機能部2bと見当合わせされて配置されるように、1つ又は複数の第2の層22を有する第2のセキュリティ機能部2bをキャリアプライ10及び/又は第1のセキュリティ機能部2aに適用するステップ。第2のセキュリティ機能部2bは少なくとも1つの第2の光学的可変効果を生じさせる。少なくとも1つの第2の光学的可変効果は第2の色を有する。第1の色及び第2の色は互いに異なる。
ステップa)において、第1のカラー層213及び/又は1つ又は複数の第1の光学的可変構造を形成しかつ/あるいは1つ又は複数の第1の光学的可変構造を有する1つ又は複数の層は、好ましくは、1つの第1の層21又は複数の第1の層21としてキャリアプライ10に適用される。好ましくは、1つ又は複数の第1の光学的可変構造は、1つ又は複数の第1の領域31に形成される一方、1つ又は複数の第2の領域32に形成されないか、あるいは、その下方に設けられた光学的に可変の構造を有する層と0.3以下、好ましくは0.1以下だけ屈曲率が異なるワニス層により光学的に除去される。
ステップa)において、第1のカラー層213は、3つの第1の領域31に適用される一方、第2の領域32に適用されないか、あるいは、適用後に3つの第1の領域31と重ならない第2の領域32から取り除かれてもよい。
さらに、ステップa)において、第1の複製層216は、第1の層21として特に全面に亘って又は所定の領域において適用され、かつステップa)において、レリーフ構造は、第1の光学的可変構造として第1の複製層216に成形されてもよい。
さらに、ステップa)において、少なくとも1つの第1の不透明層、特に第1の不透明金属層は、第1の層21として第1の複製層216に適用されてもよい。好ましくは、第1の不透明層は、1つ又は複数の第1の領域31に適用される一方、1つ又は複数の第2の領域32に適用されないか、あるいは、適用後に取り除かれ、好ましくは、第1のカラー層213に対して正確に見当合わせされた露光マスクとして第1のカラー層213を使用して取り除かれてもよい。第1の金属層217は、例えば、第1の不透明金属層として形成されてもよい。
好ましくは、ステップb)において、第2のカラー層223及び/又は1つ又は複数の第2の光学的可変構造を形成しかつ/あるいは1つ又は複数の第2の光学的可変構造を有する1つ又は複数の層は、特に、キャリアプライ10及び/又は1つの第2の層22又は複数の第2の層22としての第1のカラー層213に適用される。特に、ステップb)において、第2のカラー層223は第2の領域32及び3つの第1の領域31に適用されてもよい。さらに、ステップb)において、第2のカラー層223は、第2の領域32に適用され、3つの第1の領域31に適用されなくてもよい。
特に、ステップb)において、第2の複製層226は、1つの第2の層22として全面に亘って適用される。ステップb)において、好ましくは、レリーフ構造は、第2の光学的可変構造として第2の複製層226上及び/又は第2の複製層226内に成形される。第2の光学的可変構造は、3つの第1の領域31及び第2の領域32の双方に成形されてもよい。
さらに、ステップb)において、少なくとも1つの第2の不透明層220a、第2の不透明金属層220bは、第2の層22として第2の複製層226に適用されてもよい。好ましくは、第2の不透明層220aは、第2の領域32に適用される一方、好ましくは、3つの第1の領域31に適用されないか、あるいは、適用後に取り除かれる。例えば、第2の金属層227は、第2の不透明金属層として形成される。
第1の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第1の層21及び/又は第2の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第2の層22は、好ましくは、少なくとも1つの反射層を有する。少なくとも1つの反射層は、不透明、半透明又は透明の反射層として形成され、好ましくは、金属層、部分的な形状を有する金属層、メタリックのラスタドットの層、HRI層、LRI層、あるいは複数のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される。
ステップa)及び/又はb)において、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223及び/又は少なくとも1つの反射層は互いに見当合わせされて配置されてもよい。
特に、ステップb)において、1つ又は複数の第2の層22のうち1つ又は複数の第2の層は、1つ又は複数の不透明、半透明又は透明層、特に金属層、部分的な形状を有する金属層、反射層、メタリックのラスタエレメントの層、例えばラスタドット及び/又はラスタライン、HRI層、LRI層あるいはHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される層として、3つの第1の領域31及び/又は第2の領域32において少なくとも1つの第1の複製層216及び/又は第1の金属層217及び/又は第2の複製層226に適用される。
ポジ型フォトレジスト及び/又はネガ型フォトレジストは、少なくとも1つの第1の不透明層、特に第1の金属層217aの形成及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層、特に第2の金属層227aの形成に用いられてもよい。第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223は、第1のエッチングマスク及び/又は第2のエッチングマスクとして使用される。例えば、ポジ型フォトレジストが、全面に亘って第1の金属層217aに適用され、次いで、セキュリティエレメント1が表側3bから、つまりキャリアプライ10を通して適切な放射線により露光される場合、ポジ型フォトレジストは、第1の領域31における第1のカラー層213によって放射線から保護される。他の領域において、ポジ型フォトレジストは、続いて適用される適切な溶媒に溶解し、これにより、フォトレジストは、第1のカラー層213により保護されていない領域において洗浄される。覆われていない第1の金属層は、好ましくは、フォトレジストと同じ溶媒に溶解する。この場合、第1の金属層の構造化は、露出したポジ型フォトレジストの洗浄と同時に行われる。
さらに、第1の複製層216及び/又は少なくとも1つの第1の金属層217及び/又は第1のカラー層213及び/又は第2の複製層226及び/又は第2の金属層227及び/又は第2のカラー層223は、キャリアプライ10及び/又は第1の複製層216及び/又は第1の金属層217及び/又は第1のカラー層213及び/又は第2の複製層226及び/又は第2の金属層227及び/又は第2のカラー層226に適用されかつ/あるいはスタンプされかつ/あるいは印刷された後で好ましくは電磁波により硬化する放射線硬化性成分を有していてもよい。
好ましくは、第1の複製層216及び/又は第1のカラー層213及び/又は第2の複製層226及び/又は第2のカラー層223が電磁波によって硬化する間に、第1のカラー層213は第1の露光マスクとして設けられ、かつ/又は、第2のカラー層223は第2の露光マスクとして設けられる。
さらに、ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1の開口部及び/又は1つ又は複数の第2の開口部を、第1の複製層216及び/又は第1の金属層217及び/又は第1のカラー層213及び/又は第2の複製層226及び/又は第2の金属層227及び/又は第2のカラー層223に設けてもよい。好ましくは、1つ又は複数の第1の開口部は、透過率50%を超える、特に90%を超える透過率であって、かつ/又は好ましくは10%未満、特に5%未満の透過率を有する。
1つ又は複数の第1の層21の1つ又は複数の第1の層20,213,216,217及び/又は1つ又は複数の第2の層22の1つ又は複数の第2の層223,226,227は、特に1つの平面において互いに隣接して配置されてもよいし、あるいは、特に複数の平面において一方が他方の下方に配置されてもよい。そのような平面は、好ましくは、第1及び/又は第2の層21,22の一方に亘っている。
セキュリティエレメント1を表側3bから見たときに、1つ又は複数の第1の層20,213,216,217が1つ又は複数の第2の層223,226,227の上方に位置し、かつセキュリティエレメント1を裏側3aから見たときに、1つ又は複数の第2の層22が1つ又は複数の第1の層21と完全に重なるように、図1に示したセキュリティエレメント1は、第1の層20,213,216,217及び第2の層223,226,227の空間的な配置を有する。
また、セキュリティエレメント1を裏側3aから見たときに、1つ又は複数の第1の層20,213,216,217は、1つ又は複数の第2の層223,226,227の上方に配置され、セキュリティエレメント1を表側3bから見たときに観察者にとって表側及び/又は裏側において、1つ又は複数の第2の層22は、特に、1つ又は複数の第1の層21に完全に又は部分的に重なるかあるいは1つ又は複数の第1の層21に重ならず、あるいは特に少なくとも所定の領域において互いに隣接してもよい。
ステップb)において、第2の光学的可変構造が好ましくは導入される第2のカラー層223及び第2の複製層226が適用されることが好ましい。第2の光学的可変構造の導入は、例えば、熱複写又は紫外線複写により行われる。第2の光学的可変構造は、アルミニウムからなる第2の層により金属化されてもよい。
さらに、第3又は第4のカラー層が第2の複製層226及び/又は第2の光学的可変構造に適用されてもよい。好ましくは、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223は、マスクとして、特に第1の露光マスク及び/又は第2の露光マスクとして使用される。本実施例において、キャリアプライ10は、特に、透明又は少なくとも半透明に形成される。
また、反射光の下で見たとき及び/又は透過光の下で表側3b及び/又は裏側3aから見たときに、第1のセキュリティ機能部2aがセキュリティエレメント1の1つ又は複数の第1の領域31において視認され、第2のセキュリティ機能部2bがセキュリティエレメント1の1つ又は複数の第2の領域32において視認される。
さらに、1つ又は複数の第1の領域31及び/又は1つ又は複数の第2の領域32は、少なくとも所定のセクションにおいて互いに隣接し、特に物理的に互いに隣接し、かつ/あるいは、好ましくは表側及び/又は裏側から見た観察者にとって見かけ上隣接するだけであってもよい。好ましくは、第1のセキュリティ機能部2aは、1つ又は複数の第1の領域31において不透明に形成され、1つ又は複数の第2の領域32において透明又は半透明に形成される。1つ又は複数の第1の層21は、不透明層として、特に不透明な金属層として形成されてもよい。不透明層は1つ又は複数の第1の領域31に設けられるが、1つ又は複数の第2の領域32に設けられない。
さらに、1つ又は複数の第1の層21のうち1つ又は複数の第1の層が第1の光学的可変構造を形成しかつ/又は第1の光学的可変構造を有してもよく、並びに/あるいは、1つ又は複数の第2の層22のうち1つ又は複数の第2の層が第2の光学的可変構造を形成しかつ/又は第2の光学的可変構造を有してもよい。好ましくは、第1の光学的可変構造は、1つ又は複数の第1の領域31に設けられるが、1つ又は複数の第2の領域32に設けられない。
さらに、第1の光学的可変構造は、複製層に成形される光学的に可変のレリーフ構造として形成され、光学的に可変のレリーフ構造は、1つ又は複数の第2の領域32において複製層に成形されず、かつ/あるいは、複製層の屈折率と0.3以下、特に0.1以下だけ異なる屈折率を有するワニス層を適用することにより光学的に除去されてもよい。
特に、好ましくは光学的に可変のレリーフ構造を光学的に除去するワニス層は、1つ又は複数の第2の層22の第2の層からなる。好ましくは、第2の光学的可変構造221は、1つ又は複数の第1の領域31及び1つ又は複数の第2の領域32の双方に設けられる。
第1の光学的可変構造を形成する1つ又は複数の第1の層21及び/又は第2の光学的可変構造221を形成する1つ又は複数の第2の層22は、少なくとも1つの反射層212を含んでいてもよい。好ましくは、反射層212は1つ又は複数の第1の領域31に設けられるが、1つ又は複数の第2の領域32に設けられない。
さらに、反射層212は、不透明、半透明又は透明の反射層として形成され、特に、金属層、部分的な形状を有する金属層、メタリックのラスタエレメントの層、特にラスタドット、HRI層、LRI層、2つ以上のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせ、特に2つ以上のHIR層及び/又はLRI層を含む一連の層から選択されてもよい。
好ましくは、第1の光学的可変構造及び/又は第2の光学的可変構造は無彩色の光学的に可変の効果を生じさせる。
また、第1の光学的可変構造及び/又は第2の光学的可変構造221は、ボリュームホログラム及び/又は光学的にアクティブなレリーフ構造を含み、特に、回折格子、ホログラム、コンピュータ生成ホログラム、非対称回折構造、マット構造、特に異方性マット構造、ブレーズド格子、ゼロ次回折構造、フレネル型自由曲面、屈折構造、特にマイクロミラー配列、光屈折又は集光構造、特にマイクロレンズ配列から選択される。
さらに、第1の光学的可変構造は、第2の光学的可変構造221と異なり、特に、第1の光学的可変構造は、1つ又は複数の構造パラメータ、特に、アライメント、格子周期、格子深さ、確率パラメータ、特に粗さの深さ(粗面深度)、好ましくはマット構造の場合の相関長について第2の光学的可変構造221と異なり、かつ/あるいは、光学的に可変の構造の異なるクラスに割り当てられてもよい。好ましくは、1つ又は複数の第1の層21のうち少なくとも1つの第1の層は、第1のカラー層213として形成され、かつ/又は、好ましくは、1つ又は複数の第2の層22のうち少なくとも1つの第2の層は、第2のカラー層223として形成されてもよい。
ワニス層は第2のカラー層223又は第2の光学的可変構造221の複製層から構成されてもよい。
さらに、第1のカラー層213は、1つ又は複数の第1の領域31に設けられるが、1つ又は複数の第2の領域32に設けられなくてもよい。さらに、第2のカラー層223は、1つ又は複数の第1の領域31及び1つ又は複数の第2の領域32の双方に設けられてもよい。また、第2のカラー層223は、1つ又は複数の第2の領域32に設けられるが、1つ又は複数の第1の領域31に設けられなくてもよい。
特に、第1のカラー層213及び第2のカラー層223は異なる色を有する。
好ましくは、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223は、透明又は半透明層として形成される。
第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223は、染料及び/又は顔料、特に光学的に可変の顔料、液晶顔料、干渉層顔料を含む層、特に異なる屈折率を有する2つ以上の層を含む干渉層系、吸収層、スペーサ層及び反射層、液晶材料、特にコレステリック液晶材料を含む層、ボリュームホログラム層、金属層から選択されてもよい。
さらに、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223及び/又は反射層は、互いに見当合わせされて配置されてもよい。
さらに、1つ又は複数の第1の層21のうち少なくとも1つの第1の層は、透明又は半透明の複製層からなり、好ましくは全面に亘って形成され、光学的にアクティブなレリーフ構造は、少なくとも複製層の表面に成形され、1つ又は複数の第1の領域31において、不透明な金属反射層として形成される1つ又は複数の第1の層21のうち1つの第1の層により覆われ、複製層の表面は1つ又は複数の第2の領域32において不透明な金属反射層により覆われなくてもよい。
好ましくは、1つ又は複数の第2の層31bの少なくとも1つの第2の層は、透明又は半透明の複製層からなり、好ましくは全面に亘って形成される。光学的にアクティブなレリーフ構造は、少なくとも複製層の面に成形され、1つ又は複数の第2の領域32において、反射層として形成される1つ又は複数の第2の層22の1つの第2の層により覆われる。
1つ又は複数の第1の層21のうち少なくとも1つの第1の層は、好ましくは1つ又は複数の第1の領域31に1つ又は複数の第1の開口部を有し、かつ/又は、少なくとも1つの1つ又は複数の第2の層22のうち少なくとも1つの第2の層は、好ましくは1つ又は複数の第2の領域32に1つ又は複数の第2の開口部を有していてもよい。特に、第1の開口部及び/又は第2の開口部は、50%を超える、好ましくは90%を超える透過率を有する。第1の開口部の外側における1つ又は複数の第1の層21のうち少なくとも1つの第1の層は、特に、10%未満、好ましくは5%未満の透過率を有する。
さらに、1つ又は複数の第1の開口部及び/又は1つ又は複数の第2の開口部は、第1のラスタライゼーション及び/又は第2のラスタライゼーションとして設けられてもよい。第1のラスタライゼーション及び/又は第2のラスタライゼーションの互いからの間隔、特に、第1のラスタライゼーション及び/又は第2のラスタライゼーションの互いからの平均間隔は、好ましくは300μm以下、特に150μm以下である。
さらに、少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び少なくとも1つの第2の光学的可変効果が、特に反射光及び/又は透過光の下で表側3b又は裏側3aから見た観察者によって検出されるように、第1のラスタライゼーションを有する1つ又は複数の第1の領域31うち少なくとも1つの第1の領域と1つ又は複数の第2の領域のうち少なくとも1つの第2の領域とが重なっていてもよい。
また、少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び少なくとも1つの第2の光学的可変効果が、特に反射光及び/又は透過光の下で表側3b又は裏側3aから見た観察者によって検出されるように、1つ又は複数の第1の領域31のうち少なくとも1つの第1の領域と第2のラスタライゼーションを有する1つ又は複数の第2の領域32のうち少なくとも1つの第2の領域とが重なっていてもよい。
セキュリティエレメントが傾斜かつ/又は屈曲かつ/又は回転したときに、少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び/又は少なくとも1つの第2の光学的可変効果は、好ましくは、一連の色、特に一連の色値及び/又は一連の色明度及び/又は一連の色彩度、並びに/あるいは色の変化、特に、ムーブメント効果、モーフィング効果及び/又はフリップ効果、特にカラーフリップ効果を生じさせる色値の変化及び/又は色明度の変化及び/又は色彩度の変化、並びに/あるいは実質的に飛び出したり戻ったりする立体形状をもたらす。
図1は、第1の露光マスクとしての第1のカラー層213を完全に覆う第2の露光マスクとしての第2のカラー層223を示している。
好ましくは、3つの第1の領域31及び/又は第2の領域32は、デザインエレメント4の形態、特に英数字、コード(符号)、特にバーコード、文字、記号、マイクロプリント、イメージ(画像)、ロゴ、エンブレム又はモチーフとしてそれぞれ形状付けられる。特に均一の着色を有する第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223に替えて、1つ又は複数の異なる色は、好ましくは、あるいは、モチーフ及び/又はイメージとして少なくとも部分的に重なるか又は互いに隣接して配置される。
さらに、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223は少なくとも所定の一方向に向けた色の進行及び/又は色の勾配を有していてもよい。1つ又は複数の色、好ましくは、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223の第1の色及び/又は第2の色は、特に色彩度が次第に変化し、かつ/あるいは色相のグラデーションを有する。さらに、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223又は少なくとも1つのさらなるカラー層は、不透明から半透明のカラー層として形成されてもよい。
また、第2のカラー層223を省略し、薄膜の干渉層スタックを第2の複製層226に適用してもよい。そのような薄膜の干渉層スタックは、好ましくは、少なくとも1つの半透明吸収層、少なくとも1つの透明な誘電体スペーシング層及び少なくとも1つの不透明なミラー層、又は、好ましくは不透明なミラー層に替えて、さらなる半透明吸収層からなる。この場合、そのような薄膜の干渉層スタックの下層平面において生成される色の印象は、特に、透明なカラー層によってではなく、好ましくは干渉によって形成される。さらに、第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223に替えて、少なくとも1つのボリュームホログラムを導入してもよい。
第1のカラー層213及び/又は第2のカラー層223と第1の金属層217及び/又は第2の金属層227との間における見当、好ましくは完全な見当(見当合わせ)は、好ましくは、洗浄法によって生成することができ、この洗浄法では、好ましくは見当合わせされてその下方に位置する金属層217,227を洗浄するために、第1のステップにおいて形成されたカラー層213,223が特にマスクとして機能する。特に、単一層又は複数の層からなる接着層でのコーティングが次いで行われる。好ましくは、任意選択的なさらなる層は、接着促進層及び/又はバリア層及び/又は安定化層及び/又はレベリング層として機能する。これにより、セキュリティ機能部、特に第1のセキュリティ機能部及び/又は第2のセキュリティ機能部は、例えばホットスタンピングにより、保護する基板及び/又はセキュリティ文書に転写される。また、特にコールドスタンピングによるその後の転写のために設計された接着促進層を用いてコーティングを行ってもよい。さらに、用途及び基板材料によっては接着層を省略してもよい。
図2は、特に、第1のセキュリティ機能部2aを有するフィルムの断面を示している。好ましくは、セキュリティ機能部2aは、機能層20、第1のカラー層213、第1の複製層216及び第1の金属層217からなる。1つ又は複数の第1の層21は、キャリアプライ10に適用される。キャリアプライ10は、好ましくはPETからなり、4.5μm〜100μm、好ましくは12μm〜50μmの層厚を有する。第1の層21の1つの層は、第1のカラー層213として形成される。第1のカラー層213は、キャリアプライ10とは反対側となるさらなる第1の層21の側に適用される。第1の層21は、3つの第1の領域31において機能層20として形成されている。第1の複製層216は、キャリアプライ10とは反対側となる機能層20及び第1のカラー層213の側に適用される。さらに、第1の金属層217は、3つの第1の領域31において、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層216の側に適用される。
第1のカラー層213は、特に第1の複製層216に適用される第1の金属層217の正確に見当合わせされた構造化のため、マスク又はマスク層として使用されてもよい。好ましくは、第1の複製層216は、第1の光学的可変構造を有する。
第1のカラー層213は、例えば、印刷法により適用されるか、あるいは、フォトリソグラフィー法により染色感光層が露光されてもよい。次いで、感光層は、露光及び/又は露光の強度分布に応じて構造化される。好ましくは、このように構成された染色感光層は、好ましくは、第1のカラー層213として機能するか、又は第1のカラー層213となる。
図3はキャリアプライ10を有するセキュリティエレメント1を示している。例えば機能層30として形成される第1の層21はキャリアプライ10の裏側3aに適用される。第1の層21は、キャリアプライ10とは反対側となる機能層30の側において3つの第1の領域31に適用される。第1の層21は第1のカラー層313として形成される。第1の複製層316として形成されるさらなる第1の層21は、キャリアプライ10とは反対側となる機能層30の側及びキャリアプライ10とは反対側となる第1のカラー層313の側に適用される。第1の金属層317として形成されるさらなる第1の層21は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層316の側において3つの第1の領域31に適用される。機能層30、第1のカラー層313、第1の複製層316及び第1の金属層317は、好ましくは第1のセキュリティ機能部を形成する。
さらに、図3に示したセキュリティエレメント1は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層316の側及び第1の金属層317の側において、第2のカラー層323として形成された第2の層22を2つの第2の領域32に有する。第2の複製層326は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層316の側及び第2のカラー層323の側に適用される。キャリアプライ10とは反対側となる第2の複製層326の側には、第2の金属層327として形成されたさらなる第2の層が3つの第2の領域32に設けられている。第2のカラー層323、第2の複製層326及び第2の金属層327は、好ましくは第2のセキュリティ機能部を形成する。1つの第1の領域31は1つの第2の領域32に完全に重なる。
図3は、第1のカラー層313に少なくとも部分的に重なる第2のカラー層323をさらに示している。さらに、特に、第2のカラー層323は、左側の第2の領域32と右側の第2の領域32との間にギャップを有する。特に、第1のカラー層313は、第1の金属層317とともに、第2の金属層327のためのマスクとして機能してもよい。セキュリティエレメント1を表側3bから見たときに、観察者は、好ましくは、第1の金属層317を含む第1の領域31における第2の金属層327を検出することができない。これは、第1の金属層317が特に不透明であり、好ましくは、第2の金属層327の光学的効果を検出することができないためである。
図4aは、キャリアプライ10を有するセキュリティエレメント1を示している。機能層40はキャリアプライ10の裏側3aに形成される。第1の複製層416は、キャリアプライ10とは反対側となる機能層40の側に形成されている。第1の金属層417は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層416の側において、3つの第1の領域31に形成されている。機能層40、第1の複製層416及び第1の金属層417は、好ましくは第1のセキュリティ機能部を形成する。第1のセキュリティ機能部2aの色は、複製層416に成形される構造及び金属層417の材料の選択により実質的に決まる。実質的に無彩色に作用する構造、及びアルミニウム又は銀からなる金属層が使用される場合、第1のセキュリティ機能部の色は、好ましくは、メタリックシルバーである。
図4aに示したセキュリティエレメント1は、第2の領域32において、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層416の側及び第1の金属層417の側に第1のカラー層413をさらに有する。さらに、セキュリティエレメント1は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層416の側及び/又は第1の金属層417の側及び/又は第1のカラー層413の側に第2の複製層426を有する。キャリアプライ10とは反対側となる第2の複製層426の側には、第2の領域32において、第2の金属層427が設けられている。第1のカラー層413、第2の複製層426及び第2の金属層427は第2のセキュリティ機能部2bを構成する。
図4aに示すセキュリティエレメント1は、第1のカラー層が設けられていない点を除いて、特に、図1のセキュリティエレメントに対応している。好ましくは、反射光の下でセキュリティエレメント1を表側3bから見たときに、第1の金属層417によって反射した光は、特に、第1の色層によりフィルタリングされない。第1の金属層417におけるメタリックの反射の色は、実質的に検出可能であり、反射層として、例えばアルミニウムが使用される場合は銀色として、又は反射層として銅が使用される場合は銅色として検出可能である。本実施例において、例えば、エッチング法、洗浄法、マスク露光又はゼロ・ゼロ脱メタライゼーション法(zero.zero demetallization method)などの方法を第1の金属層に使用すると有利である。好ましくは、これらの方法は、高解像度及び/又は第1の光学的可変効果に対する見当合わせ精度を可能にする。
図4b〜図4dは、セキュリティエレメント1の構造及び第1のセキュリティ機能部2a及び第2のセキュリティ機能部2bの相互作用を概略的に示している。セキュリティエレメント1は、丸いパッチの形状をしており、その外縁5は破線で示されている。
図4bは、垂直に観察したときの第1のセキュリティ機能部2aの光学的効果を示している。好ましくは、光学的効果は、黒色で示したメタリックのラインエレメントにおける又はこのラインエレメントに沿った回折ムーブメント効果、第1のセキュリティ機能部2aの中央近傍に位置する実質的に三次元で投影される、無彩色の金属化された星及び無彩色のマット領域としての数字「55」からなる。実質的に三次元で投影される、無彩色の金属化された星は、フレネル自由曲面を介して実現される。第1のセキュリティ機能部2aはカラー層を有しておらず、したがって、実質的にメタリックシルバーに見える。
図4cは、垂直に観察したときの第2のセキュリティ機能部2bの光学的効果を示している。好ましくは、光学的効果は、異なる観察角度及び/又は照明角度に応じて水平方向に移動する明度の帯(バンド)から構成されることが好ましく、これは、無彩色の異方性マット構造を介して実現される。破線で中断された旗形状の金属化された領域において、光学的効果を見ることができる。構造体の前方に位置するカラー層413及び第2の金属層427により、表側3bからセキュリティエレメント1を見る観察者にとって、水平に移動する明度の帯は、カラー層413の色により単色的に見える。
また、第2のセキュリティ機能部2bは、カラー層及び金属層の替わりに、少なくとも3つの層を含む薄膜構造を有していてもよい。3つの層は、吸収層、透明スペーサ層及び金属ミラー層である。吸収層は、特にクロム層からなり、8nmの層厚を有する。透明スペーサ層は、特に450nmの層厚を有しかつ/又はMgFからなる少なくとも1つの層からなるか、あるいは、特に500nmの層厚を有するポリマーワニス層からなる。金属ミラー層は、特に25nmの層厚を有しかつ/又はアルミニウムからなる少なくとも1つの層からなる。この場合、水平方向に移動する明度の帯は、好ましくは、特に観察角度に応じて異なる色で表れる。例えば、明度の帯は、通常、約25°で観察すると赤みがかった色合いで現れ、約40°まで傾斜すると、緑がかった色合いで表れる。
図4dは、垂直に観察したときの特に図4bに示した第1のセキュリティ機能部2aの光学的効果と、特に図4cに示した第2のセキュリティ機能部2bの光学的効果との組み合わせたものを示している。特に、セキュリティエレメント1の中央におけるメタリックシルバーの星と、カラー層413の色で示される背景との完全な見当は、容易に検出可能であり、観察者に容易に伝わる。
また、任意選択的に、第2のセキュリティ機能部2bは、無彩色の異方性マット構造に加えて、コンピュータ生成ホログラムを有する。好ましくは、このコンピュータ生成ホログラムは、第1のセキュリティ機能部2aの中心に近い、三次元的に投影された無彩色の金属化された星の背後にある第2のセキュリティ機能部2bの領域だけに設けられる。本実施例では、この星は、図4bと異なり、全面に亘って金属化されていないが、デメタライズ化(非金属化)されたライン又はドットラスタを有し、好ましくは表面比率がデメタライズ化されたライン及び/又はドットの10%〜20%である。好ましくは、ラインラスタ及び/又はドットラスタは、人間の目の解像度の限界以下の周期性を有している。好ましくは、この周期性は、300μm以下、さらに好ましくは150μm以下である。特に、点光源で照らされたときに、アイコン、モチーフ及び/又は記号、例えば、数字、文字及び/又は単位記号及び/又はイメージ、例えばバーコードが明確にかつはっきりと表われるように、コンピュータ生成ホログラムが計算される。他方、非指向性光源で照らされたときに、表されるアイコン及び/又は記号及び/又はイメージは、非常にぼやけて見え、したがって人間の目ではほとんど知覚できない。
本実施例において、そのようなセキュリティエレメント1は、好ましくは、非指向性光源で照らされたとき、観察者にとって図4dに示すセキュリティエレメント1とほぼ同様に見える。他方、点光源、例えばスマートフォンのスポットライトなどで照らされると、コンピュータ生成ホログラムのアイコン及び/又は記号及び/又はイメージは、特に、星の上に浮かんで見える。アイコン及び/又は記号及び/又はイメージは、カラー層413で表示され、他方、星は、好ましくは、メタリックシルバーとして検出可能である。
図4eは、点光源で照明され、垂直に観察したときの、第1のセキュリティ機能部2a及び第2のセキュリティ機能部2bの光学的効果を組み合わせた効果を示している。本実施例におけるコンピュータ生成ホログラムは、文字「K」を示し、好ましくは、第1のセキュリティ機能部2aの中心近傍に位置する実質的に三次元的に投影され、無彩色で金属化された星と重なる。
さらに、セキュリティエレメント1、特に本発明によるセキュリティエレメントは、好ましくはアルミニウムから形成され、高解像度の部分的なメタライゼーション417aからなる第1のセキュリティ機能部2aを有していてもよい。そのような第1のセキュリティ機能部2aは、好ましくは、光学的に可変の効果として、無彩色の半径方向のムーブメント効果を有する。特に、部分的なメタライゼーション417aは、紫色のグレースケールイメージが表われるように選択される。メタリックでかつ/又は金属化されたピクセル418fから構成されるグレースケールイメージは、好ましくは、少なくとも250dpi、さらに好ましくは少なくとも500dpi、さらにより好ましくは1000dpi、特に好ましくは少なくとも1500dpiの解像度を有する。図4fは、これを特にセキュリティ機能部2aとして概略的に示している。この図では、メタリックでかつ/又は金属化された領域418fは黒で示され、メタリックでなくかつ/又は非金属化されていない領域417fは白で示されている。観察者に対して、第2のセキュリティ機能部は、好ましくは、第1のセキュリティ機能部2aの背後に位置し、特に例えば、青色に染色されたカラー層、及び、好ましくはカラー層の背後に位置する部分的なメタライゼーション、特に好ましくはアルミニウムからなる部分的なメタライゼーション417a、特に観察者に対してカラー層の前方又は背後に位置し、好ましくはアルミニウムからなる部分的なメタライゼーション417aからなる。図4gに概略的に示すように、セキュリティ機能部2aの部分的なメタライゼーション417aは、特にメタリックでかつ/又は金属化された領域418fを含み、好ましくは紫色の花の形状を有する。例えば、第2のセキュリティ機能部の光学的に可変の効果は、約300nm〜350nmの格子周期を有する高周波の線形格子から構成されたエンドレスのパターンとすることができ、かつ/又は、約300nm〜350nmの格子周期を有する高周波の線形格子により生成され得る。通常観察すると、好ましくは青紫色が表れる。例えば水色から濃い青色への色進行は、好ましくは、青のカラー層の上方における高解像度の部分的なメタライゼーション417aにより生成される。特に、半径方向のポンピング効果が紫色で表れる。セキュリティ機能部が水平方向の軸を中心に大きく傾いている場合、好ましくはエンドレスのパターン、特に複数の小さな蜂が、例えばアルミニウム層のメタリックでなくかつ/又は金属化されていない領域418fにおいて、好ましくは青のカラー層のフィルター効果により変更される回折色で表われる。
図5は、特に前記方法の第1のステージにおけるセキュリティエレメント1を示している。セキュリティエレメント1は、キャリアプライ10、キャリアプライ10の裏側3aに形成された機能層50、及びキャリアプライ10とは反対側となる機能層50の側に形成された第1の複製層516を有する。
さらに、図5は5つの第1の領域31を示している。当該領域において、第1の金属層517は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層516の側に形成される。
好ましくは、前記方法の第1のステージは、第1の部分的なメタライゼーションとしての第1の金属層517の形成を意味する。
図6は、セキュリティエレメント1を示している。このセキュリティエレメント1は、前記方法の第2のステージにおけるセキュリティエレメント1である点を除き、図5のセキュリティエレメント1に対応している。特に、前記方法の第2のステージにおいて、第1のカラー層613は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層616の側及び第1の金属層617の側において第2の領域32に適用され、例えば、グラビア印刷により印刷される。
図7は、セキュリティエレメント1を示している。このセキュリティエレメント1は、好ましくは、前記方法の第3のステージにおけるセキュリティエレメント1である点を除いて図6のセキュリティエレメント1に対応している。特に、前記方法の第3のステージにおいて、第1のカラー層713は、第1の金属層717の形成が好ましくは第1の領域31及び第2の領域32に制限されるように、第1の金属層717をトリミングするため、エッチングレジストとして使用される。
第1のカラー層及び/又は第2のカラー層は、エッチングレジストの機能を有していてもよい。特に、第1のステップにおいて生成された部分的なメタライゼーションあるいは第1の金属層717及び/又は第2の金属層は、付加的なエッチングステップにおいて、カラー層の領域あるいは第1のカラー層713及び/又は第2のカラー層の領域にトリミングされる。
図8は、セキュリティ機能部が第2の領域32において第1のカラー層813、第2のカラー層823及び/又は第2の金属層827を有し、4つの第1の領域31において第1の金属層817を有する点を除き、図7に示したセキュリティ機能部と同じ層構造を有するセキュリティエレメント1を示している。
特に、第1のカラー層813及び/又は第2のカラー層823は、好ましくは、少なくとも第2の領域32の外側境界により制限される第1の金属層817及び/又は第2の金属層827の部分的なメタライゼーションの外形状を定める。付加的な方法により、第1のカラー層813を含む第2の領域32内に部分的なメタライゼーションの微細構造を形成してもよい。したがって、例えば、フォトリソグラフィー法又は印刷法、エッチングレジスト法、バリアベース法、洗浄法及び/又はリフトオフ法及び/又はアルカリ液印刷(lye printing)法を用いてもよい。
表側3bから観察した場合、観察者は、好ましくは、第1の金属層817を含む第1の領域31における第1の色並びに特に第1の領域31の外側で第2の領域32における第1及び第2の色のオーバレイにより生じる少なくとも1つの混合色を検出する。本実施例において、第2のカラー層823は、好ましくは、第2の色を有する。
さらに、コード及び/又は個別のマーキングをレーザによりセキュリティエレメント1の1つ又は複数の層に導入し、キャリアプライ10に面する第1の金属層817はレーザにより選択的に除去してもよい。
代替例として又は付加的に、コード及び/又は個別のマーキングをレーザによりセキュリティエレメント1の1つ又は複数の層に導入し、第1のカラー層及び/又は第2のカラー層はレーザにより選択的に除去してもよい。
図9は、裏側3aに機能層90が適用されるキャリアプライ10を含むセキュリティエレメント1を示している。キャリアプライ10とは反対側となる機能層90の側において、3つの第1の領域に第1のカラー層913が設けられている。さらに、キャリアプライ10とは反対側となる機能層90の側及び第1のカラー層913の側には第1の複製層916が設けられている。キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層916の側において、第1の金属層917が3つの第1の領域31に適用され、第2のカラー層923が2つの第2の領域32に適用される。キャリアプライ10とは反対側となる第1の金属層917の側において、3つの第1の領域31に第3のカラー層933が設けられている。
特に、第1の金属層917は、第1のカラー層913及び第3のカラー層933に対して正確に見当合わせされて配置される。
第1のステップにおいて、第1のカラー層913をパターンとして、したがって特に部分的に印刷してもよい。第2のステップにおいて、好ましくは、第1の複製層916が適用され、好ましくは、第3のステップにおいて、光学的に可変の構造が形成される。好ましくは、第1の金属層917は、第4のステップにおいて、全面に亘って第1の複製層916に適用される。第5のステップにおいて、特に、第1のカラー層913は、所定の領域における第1の金属層917の構造化のため、ポジ型フォトレジストを含むマスクとして用いられる。第5のステップの後、金属層917は好ましくは領域31だけに存在する。
さらに、第6のステップにおいて、染色されたネガ型フォトレジストの形態で第2のカラー層923を適用してもよい。第1の金属層917は、特にマスクとして使用される。第7のステップにおいて、好ましくは図9セキュリティエレメント1を得るため、第3のカラー層933は、好ましくは、染色されたポジ型フォトレジストとして適用され、第1の金属層917はマスクとして用いられる。
さらに、第1のフォトリソグラフィー法のステップ、特に第5のステップにおいて、染色されたポジ型フォトレジストを用いてもよい。これにより、第3のフォトリソグラフィー法のステップ、特に第7のステップを排除することができる。
図10は、セキュリティエレメント1を示している。このセキュリティエレメント1は、キャリアプライ10とは反対側となる第1の複製層1016、第2のカラー層1023及び第3のカラー層1033の側において、第2の複製層1026が全面に亘って設けられ、金属層1027が第2の領域32に部分的に設けられている点を除いて図9のセキュリティエレメント1に対応している。第4のカラー層1043は、キャリアプライ10とは反対側となる第2の金属層1027の側において、第2の領域32に適用される。
マスクとして第1の金属層1017を使用し、正確に見当合わせをして第2の金属層1027を構造化してもよく、例えば、特に第4のカラー層1043としてセキュリティエレメント1の層構造に残存する染色されたネガ型レジストにより特に所定の領域において、第2の金属層1027を構造化してもよい。
図10に示したセキュリティエレメント1において、第1及び第2のカラー層1013,1023の2つの同一又は異なる色に対して正確に見当合わせされた2つの異なる光学的に可変の効果は、好ましくは、図11に示すように、セキュリティエレメント1の表側3bからの観察者によって、組み合わされた光学的印象として検出可能であり、光学的に可変の効果に対して正確に見当合わせされた2つの同一又は異なる色の第3及び第4のカラー層1033,1043又は前記色は、図12に示すように、セキュリティエレメント1の裏側3aから検出可能である。
好ましくは、そのようなセキュリティエレメント1は、ウィンドウ領域において特に有利である。
図13は、キャリアプライ10と、キャリアプライ10の裏側3aに設けられたさらなる層とを有するセキュリティエレメント1を示している。さらなる層として、機能層130、第1の複製層1316、第2の領域32における第1のカラー層1313、第1の領域31及び第2の領域32における第1の金属層1317、ネガ型フォトレジスト1318が順に設けられている。
第1の複製層1316の後に第1のカラー層1313を適用してもよい。その結果、特に、第1のカラー層1313が第1の複製層1316と重なる領域において複製が消滅する。さらなるステップにおいて、第1の金属層1317及びネガ型フォトレジスト1318を第1の複製層1316及び第1のカラー層1313に適用してもよい。そのようなフォトリソグラフィー構造化、特に所定の領域における構造化では、好ましくは外部マスクが使用され、かつ/あるいは、第1のカラー層1313がマスクとして使用され、かつ/あるいは、複製における特定の構造がマスクとして使用される。さらに、第1のカラー層1313をマスクとして使用してもよい。特にネガ型フォトレジスト1318及び保護されていない第1の金属層1317の除去後、図14に示すように、第1の金属層1317が、第1の領域31において有色で透明のギャップを有して、部分的なメタライゼーションとして生成される。さらに、図15に示すように、第2の複製層1326を第1の金属層1317及び/又は第1の複製層1316に適用しかつ/又は構造化してもよいし、図16に示すように、第2の金属層1327を第2の複製層1326に適用しかつ/又は蒸着してもよい。
図17は、キャリアプライ10と、キャリアプライ10の裏側3aに設けられたさらなる層とを有するセキュリティエレメント1を示している。さらなる層として、機能層170、第1の複製層1716、第2の領域における第1のカラー層1713、第1の領域における第1の金属層1717、第2の複製ワニス層1726、第2の金属層1727が順に設けられている。
さらに、図17は、好ましくは第1の光学的可変構造の光学的効果を除去するために、第1のカラー層1713が、第2の複製層1726の第2の光学的可変構造1721の領域に適用及び/又は導入されていることを示している。さらに、特に好ましくは、少なくとも部分的に第1のカラー層1713が除去されかつ/又は第1のカラー層1713に重なるように、第2の光学的可変構造1721が第2の複製層1726に導入される。
図18はセキュリティエレメント1を示している。このセキュリティエレメント1は、第1のカラー層1813が特に好ましくは第1の光学的可変構造1811を有していない第1の複製層1816の領域に適用されている点を除いて、図17に示したセキュリティエレメント1に対応している。第1のカラー層1813はエッジ領域において第1の光学的可変構造と重なってもよい。好ましくは、第2の複製層1826は、第2の光学的可変構造1821が少なくとも部分的に第1のカラー層1813と重なるように、第2の光学的可変構造1821を有する。
図17に示したセキュリティエレメントと図18に示したセキュリティ機能部とを組み合わせてもよい。
図19は、表側3bから見たセキュリティエレメント1を示している。第1の領域31において、第1のカラー層1813は特に観察者により検出可能であり、第2の領域32において、第1の金属層1817は特に観察者により検出可能である。
図20は、裏側3aから見たセキュリティエレメント1を示している。第1の領域31において、第2の金属層1827は特に観察者により検出可能である。
図21は、キャリアプライ10と、キャリアプライ10の裏側3aに設けられたさらなる層とを有するセキュリティエレメント1を示している。さらなる層として、機能層210、第1の複製層2116、第2の領域32における第1の金属層2117、第2の領域32における第1のカラー層2113、第2の複製ワニス層2126、第1の領域31における第2の金属層2127及び第1の領域31における第2のカラー層2123が順に設けられている。
観察者が図21の構造を有するセキュリティエレメント1を見たときに、裏側3aから第1の光学的可変効果及び/又は第2の光学的可変効果を検出可能であることが好ましい。そのようなセキュリティエレメントを、例えば、セキュリティエレメントが特にポリカーボネートフィルムに適用されるPCI製品(ポリカーボネートカードにおけるインターナルキネグラム(登録商標))に使用してもよい。好ましくは、観察者が外側からセキュリティエレメント1の裏側3aを検出可能であるように、セキュリティエレメントを有するポリカーボネートフィルムが埋め込まれる。
さらに、第1の金属層2117及び/又は第2の金属層2127を特に所定の領域において構造化してもよい。例えば、ネガ型レジスト又はポジ型レジストなどのフォトパターン化可能で染色可能なワニスは、高解像度のために特に好適である。
第1のカラー層2113及び/又は第2のカラー層2123はエッチングレジストの機能を有していてもよい。特に、第1のステップにおいて形成された部分的なメタライゼーション又は第1の金属層2117及び/又は第2の金属層2127は、付加的なエッチングステップにおいて、カラー層又は第1のカラー層2113及び/又は第2のカラー層2123の領域にトリミングされる。
図22は、セキュリティエレメント1を示している。このセキュリティエレメント1は、第2の金属層2227が3つの異なる領域に配置されている点を除いて、図1に示したセキュリティエレメント1に対応している。これらの領域は、第2の領域32及び第1の領域31に少なくとも部分的に重なっている。
好ましくは、第2の金属層2227は、第2の部分的メタライゼーションとして構成される。金属層を有さず、カラー層を有する領域は、好ましくは、キャリアプライ10が延在する平面に垂直に見たときに検出可能である。本実施例において、層構造は、好ましくは、少なくとも部分的に透明である。観察者は、特に表側3b又は裏側3aから、第1及び/又は第2のセキュリティ機能部を通して基板を検出可能である。好ましくは、表側から観察したときに、キャリアプライ10は、第1及び/又は第2のセキュリティ機能部の領域において、第2のカラー層2223の光学的効果により着色されて見える。好ましくは、同様のことが、セキュリティ機能部が適用される基板又は文書にも当てはまる。
図23は、セキュリティエレメント1を示しており、このセキュリティエレメント1は、第2のカラー層2323が第2の領域32に形成されている点を除いて、図22に示したセキュリティエレメント1に対応している。
構造化、特に所定の領域における第1の金属層2317及び/又は第2の金属層2327の構造化のために、第1のカラー層2313及び/又は第2のカラー層2323はマスクとして用いてもよい。
観察者は裏側3aから第1及び/又は第2のセキュリティエレメントを通してキャリアプライ10を検出することができる。図22又は図9に示したセキュリティエレメント1と異なり、キャリアプライ10は、好ましくは、第2のカラー層2323により生じる色の印象なしに検出可能である。同様のことが転写後の基板又は文書にも当てはまる。
図24は、セキュリティエレメント1の上面図である。セキュリティエレメント1は、ラインラスタの形態で形状付けられた第1のカラー層2413を有する。第1の金属層は、好ましくは、第1のカラー層2413に対して正確に位置合わせされて構造化される。さらに、セキュリティエレメント1は、第2のラインラスタの形態で形状付けられた第2のカラー層2423を有する。第2の金属層は、好ましくは、第1の金属層が存在しない領域において正確に見当合わせされて構造化される。好ましくは、個々のラインが人間の目により解像されないように、ラインラスタが選択される。ラスタの間隔は、特に300μm未満、好ましくは150μm未満である。微細なラスタライゼーションの場合、フォトリソグラフィー法は、非常に高い解像度を実現することができるため、特に有利である。したがって、第1の色は、例えば、マスク露出によりネガ型フォトレジストから高解像度で構造化されるとともに、さらなる方法ステップにおけるさらなる金属層の正確に見当合わせされた構造化のためのマスクとして機能する。
観察者は、第1のカラー層2413及び/又は第1の金属層に関して25%のセキュリティエレメント1の表面被覆率を検出することができ、かつ/あるいは、第2のカラー層2423及び/又は第2の金属層に関して25%のセキュリティエレメント1の表面被覆率を検出することができ、かつ/あるいは、透明であり、カラー層及び金属層を有していないセキュリティエレメント1の50%の表面比率を検出することができる。
さらに、ラインラスタについて以下の値が得られる。特に、表面被覆率は、セキュリティ機能部の表側から観察者が検出する割合に関する。
Figure 2021514485
本実施例における変数bは、好ましくは各々のラインラスタの幅を示し、本実施例における変数dは、好ましくはラインラスタの周期を示している。周期dが人間の目の通常の解像度制限を大幅に下回っている場合、特に人間の目ではラインラスタを認識することができない。特に300μmより小さく、好ましくは150μmより小さい周期dを選択することが有利であることが分かっている。特に、ラインラスタに替えて、ドットラスタ及び/又は他のラスタの形態がラスタエレメントに使用される。
図25は、図26,27に示したセキュリティエレメント1の断面を示している。第1のカラー層2513を伴う第1の金属層2517及び第2のカラー層2523を伴う第2の金属層2527は、ラインラスタとしてそれぞれ形状付けられている。染色されたエッチングレジストを第2のカラー層2523に用いてもよい。
図26,27は、図25のセキュリティエレメント1を、キャリアプライ10を通して表側3b及び裏側3aからそれぞれ見た図である。
さらに、第1の金属層2517は、好ましくは第1のカラー層2513と見当合わせされて配置され、第2の金属層2527は、好ましくは第2のカラー層2523と見当合わせされて配置される。特に、金属層2517,2527は、観察時にカラー層の影響を受けない場合、銀色のように見える。
さらに、ラスタラインの幅及び/又は異なる形状のラスタエレメントの大きさは、特に透過光の下で観察したときに、光学的な情報の付加的な項目を生じさせるため、所定の機能に応じて異なるものであってもよい。
また、第2のカラー層を広範囲に適用してもよく、特に、透明な表面比率は検出されない。マスク露出法又はいわゆるゼロ・ゼロ脱メタライゼーション法は、好ましくはラスタライゼーションの高解像度を可能にし、ゼロ・ゼロ法の場合、特に光学的に可変の構造と金属層との間にゼロ公差を有する正確な見当精度を可能にし、好ましくは、微細構造化、特に第1のカラー層2513、好ましくはカラー層を含まない金属層の所定の領域における微細構造化のために使用される。特に感光層を介してカラー層を高解像度で、好ましくは所定の領域においてカラー層を構造化するため、マスク露出法を用いてもよい。
図28は、表側3aから見たセキュリティエレメント1の上面図を示している。特に、第1のカラー層2813は、正確に見当合わせされて第1の金属層によって裏打ちされ、好ましくは、セキュリティエレメント1を傾けたときに第1の光学的可変効果、例えば、明度の変化を示し、かつ/又は回折効果を示す。第2のカラー層2823は、第1のカラー層2813によって覆われていない領域に形成されている。特に、第2のカラー層2823は、正確に見当合わせされた第2の金属層によって裏打ちされている。好ましくは、第1の光学的に可変の効果は、第1のカラー層2813及び第1の金属層を含む文字「UTO」及び「50」の領域において観察者により検出可能である。
図29は、図28のセキュリティエレメント1に仮想断面線を追加して示している。図30は、仮想断面線6の位置で仮想断面線6に沿ったセキュリティエレメントの断面を示している。図30のセキュリティエレメント1は、図1に示したセキュリティエレメントの構造と実質的に対応している。
図30は、キャリアプライ10と、キャリアプライ10の裏側3aに形成されたさらなる層とを有するセキュリティエレメント1を示している。さらなる層として、機能層300、第1の領域31における第1のカラー層3013、第1の複製層3016、第1の領域31における第1の金属層3017、第2の領域32における第2のカラー層3023、第2の複製層3026、第2の領域32及び第1の領域31における第2の金属層3027が順に設けられている。
第1の複製層3016は第1のカラー層3013より厚くてもよい。特に、第1の複製層3016は、第1のカラー層3013を覆うとともに、高さの違いを均等化する。さらに、第2の複製層3026が高さの違いを隠すとともに、好ましくは、第1の金属層3017及び第2のカラー層3023における層の複合材料を水平にしてもよい。好ましくは、第2の金属層3027は、第1のカラー層3013及び/又は第2のカラー層3023及び/又は第1の金属層3017と見当合わせされて第2のカラー層3023に配置される。任意選択的な補償層300aを用いて第2の複製層3026と第2の金属層3027との間の高さの差を埋めてもよい。
好ましくは、キャリアプライは、4.5μm〜125μm、好ましくは12μm〜50μm、さらに好ましくは16μm〜23μmの層厚を有する透明なプラスチックフィルムである。キャリアプライ10は、光を透過する材料、例えば、ABS(=アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PP(ポリプロピレン)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PE(ポリエチレン)、好ましくはPET(ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート)から形成された機械的及び熱的に安定したフィルムとして形成される。特に、キャリアプライ10は、一軸又は二軸に延伸している。さらに、また、キャリアプライは、1つの層だけでなく、複数の層から構成されてもよい。したがって、例えば、キャリアプライは、プラスチックキャリア、例えば前述のプラスチックフィルムに加えて、例えば、多層体がホットスタンピングフィルム又はコールドスタンピングフィルムとして使用されるときに、既存の層構造の補償層又は接着層まで機能層をプラスチックフィルムから剥離することが可能な剥離層を有していてもよい。特に、例えばラベルフィルムの場合など、好ましくはさらなるセキュリティ機能部を形成するため、剥離層が部分的に設けられる。好ましくは、部分的な剥離層は、基板、例えば文書などから剥離される場合、セキュリティエレメントの破損をもたらす。
好ましくは、機能層は剥離層を有していてもよい。この剥離層は、例えば、ホットメルト材料からなり、特に、キャリアプライ10とは反対側となる剥離層の側に設けられた多層体の他の層からキャリアプライ10をより容易に剥離させる。これは、多層体がホットスタンピング法、コールドスタンピング法又はIMD法(IMD=In-Mold Decoration)などにより転写プライとして形成される場合に特に有利である。
さらに、特に、多層体が転写フィルムとして使用される場合、機能層が、剥離層に加えて、少なくとも1つの保護層、例えば保護ワニス層を有する場合に効果的である。多層体が基板に接合され、好ましくはキャリアプライ10の反対側となる剥離層の側に配置された多層体の層からキャリアプライ10が剥離された後、保護層は、好ましくは、下方に設けられた層を摩耗、損傷、化学的な攻撃などから保護する。特に、キャリアフィルムを除去した後の最上位層は、好ましくは熱転写法、インクジェット及び/又はオフセット印刷法による、例えば、オーバーラミネーションの場合の接着性又は印刷性の確保などのさらなる機能を有する。さらに、特に、機能層は、隣接する層に対する接着性又は隣接する層間の接着性を向上させるプライを含む。
特に、第1の透明で有色のワニス層は、個々の部分的な領域において機能層に印刷される。本明細書において、好ましくは、透明とは、ワニス層が、好ましくは、可視波長範囲の放射線に対して少なくとも部分的に透明であることを意味する。本明細書において、好ましくは、有色とは、ワニス層が、特に十分な日光の下で目に見える色の印象を示すことを意味する。
好ましくは、第1のワニス層で印刷された機能層の領域及び機能層の印刷されていない領域の双方は、好ましくは、装飾プライのレリーフ構造、つまり、印刷されている領域及び印刷されていない領域における異なる高さを少なくとも部分的に均等化する第1の複製層により覆われる。特に、複製層は、レリーフ構造を完全に又は部分的に有する。好ましくは、薄い金属層は、キャリアプライの平面に対して垂直に見たときに第1の有色ワニス層と一致するように見当合わせされて第1の複製層上に設けられる。
好ましくは、第2の透明で有色のワニス層は、第1の金属層における個々の部分的な領域及び金属層によって覆われていない第1の複製層の領域に印刷される。第2の有色ワニス層が印刷されている領域及び印刷されていない領域、好ましくは第1の複製層及び/又は第1の金属層は、装飾プライのレリーフ構造、つまり、印刷された領域及び印刷されていない領域における異なる高さを好ましくは均等化する第2の複製層により覆われる。ワニスの化学的性質、適用量及び適用条件に応じて、部分的な均等化だけが行われることが好ましい。しかし、これは、特に特徴部の実現にとって決定的なものではない。好ましくは、複製層は、レリーフ構造を完全に又は部分的に有する。好ましくは、第2の薄い金属層は、キャリアプライの平面に対して垂直に見たときに、第1及び第2のワニス層と一致するように見当合わせされ、したがって特に第1の金属層と見当合わせされて第2の複製層上に設けられる。
第2の金属層により覆われた第2の複製層の領域及び第2の複製層の覆われていない領域の双方は、好ましくは、特に所定の領域に設けられたレリーフ構造及び金属層により生じる高さの違いを均等化するか又は高さの違いを覆いかつこれを満たす補償層により覆われる。好ましくは、多層体は、キャリアプライとは反対側となる補償層の側に、略平坦で実質的に構造化されていない面を有する。特に、補償層の厚さは、このように変化する。好ましくは、補償層は、バリア層又は接着層として、例えば、隣接する層に対する接着性の向上、化学的及び/又は物理的攻撃に対する保護機能などのさらなる機能的な役割を実現する。
補償層が第2の複製層と同様の屈折率を有する場合、及び/又は、屈折率の差が約0.3未満である場合、特に、第2の金属層により覆われておらず、補償層に直接隣接する、第2の複製層におけるレリーフ構造の領域は、好ましくは、光学的に除去される。これは、複製層と補償層との間における光学的に認識可能な層の境界が、好ましくは、2つの層の同様の屈折率によりそこに存在しないためである。
好ましくは、多層体は、接着層によって基材上に配置される転写フィルム、例えばホットスタンピングフィルムの一部である。好ましくは、補償層は、接着層、例えばホットメルト接着剤として設計されるか、あるいは、接着層は、キャリアプライの反対側となる補償層の側に取り付けられる。好ましくは、接着層は、熱作用で溶融し、多層体を基材表面に接合するホットメルト接着剤である。
ラミネートフィルムとして多層体を用いる場合、すなわち、多層体の層からキャリアプライを剥離するための剥離層を設けない場合、付加的にあるいは接着層の替わりの層として、さらなるキャリアプライが、第1のキャリアプライの反対側となる補償層の側に設けられることが好ましい。好ましくは、外側に2つのキャリアプライを有し、内側に多層体の層を有するこの積層体は、例えば、さらなる用途のために、例えばポリカーボネート(PC)などのカード複合体に積層される。このため、キャリアプライが、積層体、例えばPCに隣接したカード複合体の層と同一の材料からなる場合に有利である。
図31,32は、特に非対称構造に基づいたいわゆる回折透かしを有するセキュリティエレメント1を示している。0.5μm〜10μmの格子周期を有するブレーズド格子は、通常、非対称構造として使用される。好ましくは、レタリング及び背景に略同一のブレーズド格子が使用される。相対する2つの格子の方向だけが約180°回転される。セキュリティエレメント1が延在する平面においてセキュリティエレメント1を0°(図31参照)から180°(図32参照)回転させたときに、コントラストの変化が生じてもよい。
背景3113及びレタリング3123は、例えば赤や緑などのそれぞれの色により正確に見当合わせされて補完される。特に、さらなる光学的効果が生じる。
例えば、第1の観察(図31)の場合、薄緑色の背景3113に対する濃赤色のレタリング3123が検出可能であり、180°回転させると、濃緑色の背景に対する薄赤色のレタリングが特に検出可能となる(図32)。
図33は、図31,32に示したセキュリティエレメント1の断面を示している。特に、このセキュリティエレメントの層構造は、図1のセキュリティエレメントの層構造に対応している。図31及び図32に示す効果は、正面側3bから観察した場合に生じる。前述のような効果を生じさせるため、第1の非対称構造は領域31に成形され、これに対して約180°回転させた構造が領域32に設けられる。
図34は、特に二次元ラスタの形状を有し、4mm×4mmの大きさを有する正方形のフィールドを含むセキュリティエレメント又はセキュリティエレメントの一部を示している。ラスタエレメント3411c又は3421cの大きさは、例えば、50μm×50μm又は100μm×100μmである。ラスタエレメント3411c又は3421cは、セキュリティエレメント1の1つの縁部に対して+45°及び−45°傾斜した、向きが異なる異方性散乱マット構造をそれぞれ有する。双方の構造3411c,3421cは、各々の場合において、正確に見当合わせされた緑及び赤の色を有してもよい。特に、セキュリティエレメント1の層構造は、図1のセキュリティエレメントの断面に対応している。
セキュリティエレメント1の観察者は、セキュリティエレメント1が一方の側に傾いているとき、好ましくは、正方形のフィールドを第1の緑色で認識し、セキュリティエレメント1が他方の側に傾いているとき、正方形のフィールドは特に赤色を示す。
また、異なる方向に向けて異方的に散乱するマット構造の替わりに、例えば100本/mm、1000nmの構造深さを有する非対称で無彩色の構造又は格子構造によって同様の光学的効果を生じさせてもよい。
さらに、2つの等方性散乱マット構造を有することが好ましい。当該マット構造は、好ましくは、特に異なる粗さの深さ(粗面深度)及び/又は異なる相関長さ、並びに/あるいは構造深さ及び/又はプロファイル形状を有する2つの格子構造に起因する異なる散乱特性を有して回転不変に散乱する。さらなる可能性は、異なる放射角を有する2つの無彩色で白色に反射するコンピュータ生成ホログラムを使用することである。使用される構造に応じて、特に使用する周期、構造深さ及び輪郭形状に応じて、好ましくは、異なる角度範囲で、好ましくは回転及び/又は傾斜の場合に色の反転が生じる。
50μm×50μmでの二次元のラスタライゼーションの個々のグリッドは、人間の目の解像度の限度を大幅に下回っていることが好ましい。特に正方形のフィールドは、観察者にとって均一に見える。
好ましくは、2つの色の表面被覆率は局所的に0%〜100%の間で変変動する。したがって、例えば、第1の色の表面被覆率は、縁部から中央に向けて80%〜20%減少し、他方、第2の色の表面被覆率は、20%〜80%増加する。
例えば、特に一次元ラスタ、二次元ラスタ、振幅変調及び/又は周波数変調として印刷技術において周知のように、ラスタのデザインには多くの異なる可能性がある。また、ラスタは、例えばセキュリティ印刷において知られているように、特に幅変調を有するラインラスタ及び/又は芸術的なスクリーニングとして、下部構造に設けられていてもよい。
また、動的なムーブメント効果は重なっていてもよい。本実施例では、第1の複写は、好ましくは、特徴部が左から右に移動するときに、観察者に対して好ましくは中心から縁部に移動する2つの棒状の光(ライトバー)を生じさせる異方性散乱構造を含む構造を有する。第1の複写に対して正確に見当合わせされた第2の複写は、好ましくは、同心円状のリングからなるムーブメントパターンを示す。
図35及び図36は、表側3bから見たセキュリティエレメント1の上面図及び断面図をそれぞれ示している。図35に示すセキュリティエレメント1の中央には、三次元の星3513,3517の形をなすフレネル自由曲面が設けられている。この星は、好ましくは、青色に見えるとともに、ラスタライゼーションにより、部分的に透明に見える。背景には、特に動的なムーブメント効果を示す黄色及びオレンジ色のカラー層3523が金属層3527の前面に設けられている。セキュリティエレメント1が傾いているとき、自由形状面は、好ましくは、青色で三次元に表れ、すなわち、好ましくは実質的に三次元で飛び出し、背景において、特に自由形状面を介して、好ましくは自由形状面のラスタライゼーションにより減衰して、ムーブメント効果は、好ましくは異なる色で表れる。金属層とともに黄色及びオレンジ色は、特に、金色の色相として検出され得る。観察者にとって、2つの効果及び2つの色の印象は、検出可能であるか、交互に目を引くことが好ましい。
ラスタライゼーションを一次元又は二次元としてもよい。特に、局所的な表面被覆率は、点状及び/又は線形のラスタエレメントの振幅又は周波数変調の結果としてもたらされる。特に、ラスタライゼーションの最小寸法、例えば、一次元のラスタライゼーションの場合の部分表面領域の直径又はラスタラインの幅は、1μm〜300μm、好ましくは5μm〜200μmの範囲にある。
図36に示したセキュリティエレメント1の層構造は、キャリアプライ10とは反対側となる第2の複製層3626の側及びキャリアプライ10とは反対側となる第2の金属層3627の側にさらなる機能層360aが設けられている点を除き、図1のセキュリティエレメントの層構造に実質的に対応している。好ましくは、この機能層360aは、接着層又は一連の接着層、バリア層及び/又は接着促進層として形成される。
図37,38は、セキュリティエレメント1を示している。図37,38に示したこのセキュリティエレメント1は、第1のカラー層3713及び第2のカラー層3723の部分的な重なり部分を有する点を除き図35,36に示したこのセキュリティエレメント1に対応している。自由形状面が第2のカラー層3723によって裏打ちされていない領域では、特に部分的に透明に見える。基板への適用後、基板は、特に、カラー効果なしに検出され得る。セキュリティエレメントが基板に転写され、セキュリティエレメントを表側3bから見たときに、基板は、好ましくは、第2のカラー層により裏打ちされていない自由形状面の部分的に透明な領域においてカラー効果なしに検出可能である。
図39,40は、セキュリティエレメント1を示している。図39,40に示したセキュリティエレメント1は、中央領域において完全に不透明となるように第1の金属層3917を有する点を除き、図37,38に示したセキュリティエレメント1に対応している。メタリックの表面被覆率は、特に縁部領域で徐々に減少する。
図41は、大きさ及び/又はアライメント及び/又は表面被覆率が変化する星型モチーフを有するセキュリティエレメント1を示している。図41の左側に位置する星型モチーフ4113,4117は、特に、ミリメートルの範囲の直径を有し、好ましくは補助器具を用いずに人間の目により解像され得る。右側における星型モチーフは、特に、数マイクロメートルの範囲の直径を有し、特に、人間の裸眼では解像されない。星型モチーフにおける第1のカラー層4113に対して正確に見当合わせされて存在し、第1の金属層4117に成形された微細構造により生じる光学的に可変の効果は、特に、セキュリティエレメント1を傾けたときに、例えば金色であり左から右へと明度が進行する。背景には、セキュリティエレメント1を傾けたときに、上方から下方に移動する赤色の明度進行を示すさらなる微細構造4127が存在する。好ましくは、より大きな星型モチーフでは、金色の効果が個々の星型モチーフに局在していることが明確に検出可能である。一方、右側では、より小さな星型モチーフは、好ましくは連続的なラスタのように作用する。
また、1つのセキュリティエレメントにおいて2つの自由形状面を組み合わせてよい。第1のカラー層及びラスタ化された第1の金属層を有する第1の星型モチーフは、特に、観察者に向けて方向づけられ、飛び出し、特に実質的に凸状に飛び出す実質的に三次元の曲率を有するレリーフを形成する。さらに、第2の色を有する背景に第2の星型モチーフを形成してもよく、当該モチーフは、観察者から離れるように点を指し、跳ね返り、特に実質的に凹状に跳ね返る見かけ上の曲率を有する。セキュリティエレメントを傾けたとき、観察者は、三次元の星の光学的印象を検出する。この光学的印象について、観察者は、好ましくは、第1の色で上側の反射を検出し、同時に、好ましくは、星の後方「内」側を上側から検出することができるという印象を受ける。この反射は、特に第1の色と異なる色で光る。
1 セキュリティエレメント
2 セキュリティ機能部
2a 第1のセキュリティ機能部
2b 第2のセキュリティ機能部
3a 裏側
3b 表側
4 デザインエレメント
5 外縁
6 断面線
10 キャリアプライ
20,30,50,90,130,170,210,300,360a 機能層
21 第1の層
210 不透明層
210a 第1の不透明層
210b 第1の不透明金属層
211,1811 第1の光学的可変構造
211a 光学可変反射層
211b ワニス層
211c 第1のマット構造
212 反射層
212a 不透明、半透明又は透明の反射層
213,313,413,613,713,813,913,1013,1313,1713,1813,2113,2313,2413,2513,2813,3013,3713,4113 第1のカラー層
213a 任意選択的な第1のカラー層
214 透明又は半透明の複製層
214a 光学的にアクティブなレリーフ構造
214b 不透明な金属反射層
215 第1の開口部
215a 第1のラスタライゼーション
216 第1の複製層
217,317,417,417a,517,617,717,817,917,1017,1317,1717,1817,2117,2317,2517,3017,3917,4117 第1の金属層及び/又はメタライゼーション
218 フォトレジスト
22 第2の層
220 不透明層
220a 第2の不透明層
220b 第2の不透明金属層
221,1721,1821 第2の光学的可変構造
221c 第2のマット構造
223,323,823,923,1023,2123,2223,2323,2423,2523,2823,3023,3523,3723 第2のカラー層
224 透明又は半透明の複製層
224a 光学的にアクティブなレリーフ構造
224b 反射層
225 第2の開口部
225a 第2のラスタライゼーション
226,326,426,1026,1326,1726,1826,2126,3026,3626 第2の複製層
227,327,427,827,1027,1327,1727,2127,2227,2327,2527,3027,3527,3627,4127 第2の金属層
23 複製層
233,933,1033 第3のカラー層
243,1043 第4のカラー層
417f 非金属化及び/又は非金属領域
418f 金属化及び/又は金属領域
1318 ネガ型フォトレジスト
3411c,3421c ラスタエレメント
3113 背景
3123 レタリング
4127 微細構造
3513,3517 三次元の星
4113,4117 星型モチーフ
30 領域
31 第1の領域
32 第2の領域
a ステップ
b ステップ

Claims (56)

  1. 表側(3b)と、当該表側(3b)の反対側に位置する裏側(3a)と、を有するセキュリティエレメント(1)であって、
    前記セキュリティエレメント(1)は、2つ以上のセキュリティ機能部(2)を有し、
    前記2つ以上のセキュリティ機能部(2a)のうち第1のセキュリティ機能部(2a)は、1つ又は複数の第1の層(21)を有し、
    前記2つ以上のセキュリティ機能部(2)のうち第2のセキュリティ機能部(2b)は、1つ又は複数の第2の層(22)を有し、
    前記第1のセキュリティ機能部(2a)及び前記第2のセキュリティ機能部(2b)は、特に互いに見当合わせされて配置されており、
    前記第1のセキュリティ機能部(2a)は少なくとも1つの第1の光学的可変効果をもたらし、前記第2のセキュリティ機能部(2b)は少なくとも1つの第2の光学的可変効果をもたらし、
    前記少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有し、前記少なくとも1つの第2の光学的可変効果は第2の色を有し、
    前記第1の色及び前記第2の色は互いに異なる、ことを特徴とするセキュリティエレメント(1)。
  2. 前記1つ又は複数の第1の層(21)の1つ又は複数の第1の層及び/又は前記1つ又は複数の第2の層(22)の1つ又は複数の第2の層は、互いに隣り合って、特に1つの平面上に配置されているか、又は、一方が他方の下方に、特にいくつかの平面において配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のセキュリティエレメント(1)。
  3. 前記セキュリティエレメント(1)を前記表側(3b)又は前記裏側(3a)から見たときに、前記1つ又は複数の第1の層(21)は、前記1つ又は複数の第2の層(22)の上方に配置され、
    前記セキュリティエレメント(1)を前記表側(3b)又は前記裏側(3a)から見たときに、前記1つ又は複数の第2の層(22)は、前記1つ又は複数の第1の層(21)に特に完全に重なっているか、少なくとも部分的に重なっているかあるいは重なっていない、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセキュリティエレメント(1)。
  4. 反射光及び/又は透過光の下で前記表側(3b)及び/又は前記裏側(3a)から見たときに、前記第1のセキュリティ機能部(2a)は、前記セキュリティエレメント(1)の1つ又は複数の第1の領域(31)において視認でき、前記第2のセキュリティ機能部(2b)は、前記セキュリティエレメント(1)の1つ又は複数の第2の領域(32)において視認できる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  5. 前記1つ又は複数の第1の領域(31)及び/又は前記1つ又は複数の第2の領域(32)は、特に、前記表側(3b)及び/又前記裏側(3a)から前記セキュリティエレメント(1)を検出する観察者に対して、少なくとも所定のセクションにおいて互いに隣接している、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のセキュリティエレメント(1)。
  6. 前記1つ又は複数の第1の領域(31)及び/又は前記1つ又は複数の第2の領域(32)は、それぞれデザインエレメント(4)の形態で形状付けられており、特に、英数字、コード、特にバーコード、文字、記号、マイクロプリント、イメージ、肖像画、ロゴ、エンブレム及び/又はモチーフとして形状付けられている、ことを特徴とする請求項5に記載のセキュリティエレメント(1)。
  7. 前記第1のセキュリティ機能部(2a)は、前記1つ又は複数の第1の領域(31)において不透明に形成されており、前記1つ又は複数の第2の領域(32)において透明又は半透明に形成されている、ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  8. 前記第1のセキュリティ機能部(2a)は、前記1つ又は複数の第2の領域(32)において不透明に形成され、前記1つ又は複数の第1の領域(31)において、不透明、透明又は半透明に形成されている、ことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  9. 前記1つ又は複数の第1の層(21)は、不透明層(210)として、特に不透明な金属層として形成され、
    前記不透明層(210)は、前記1つ又は複数の第1の領域(31)に設けられ、前記1つ又は複数の第2の領域(32)には設けられない、ことを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  10. 前記1つ又は複数の第1の層(21)の1つ又は複数の第1の層は、第1の光学的可変構造(211)を形成し、かつ/又は当該第1の光学的可変構造(211)を有し、及び/あるいは、
    前記1つ又は複数の第2の層(22)の1つ又は複数の第2の層は、第2の光学的可変構造(221)を形成し、かつ/又は当該第2の光学的可変構造(221)を有する、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  11. 前記第1の光学的可変構造(211)は、1つ又は複数の第1の領域(31)に設けられ、前記1つ又は複数の第2の領域(32)に設けられない、ことを特徴とする請求項10に記載のセキュリティエレメント(1)。
  12. 前記第1の光学的可変構造(211)は、複製層(23)に成形された光学的に可変のレリーフ構造(211a)として形成され、
    前記光学的に可変のレリーフ構造(211a)は、1つ又は複数の第2の領域(32)において前記複製層(23)に成形されず、かつ/又は、前記複製層(23)の屈折率と0.3以下、特に0.1以下だけ異なる屈折率を有するワニス層(211b)を適用することにより光学的に除去される、ことを特徴とする請求項10又は11に記載のセキュリティエレメント(1)。
  13. 前記ワニス層(211b)は、前記1つ又は複数の第2の層(22)の第2の層からなり、
    前記ワニス層(211b)は、特に前記複製層(23)に成形された前記第1の光学的に可変のレリーフ構造(211)を好ましくは部分的に光学的に除去する、ことを特徴とする請求項12に記載のセキュリティエレメント(1)。
  14. 前記第2の光学的可変構造(221)は、1つ又は複数の第1の領域(31)及び1つ又は複数の第2の領域(32)に設けられる、ことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  15. 前記第1の光学的可変構造(211)を形成する前記1つ又は複数の第1の層(21)及び/又は前記第2の光学的可変構造(221)を形成する前記1つ又は複数の第2の層(22)は、少なくとも1つの反射層(212)を含み、
    前記反射層(212)は、好ましくは、1つ又は複数の第2の領域(31)及び/又は前記1つ又は複数の第2の層(22)に設けられ、1つ又は複数の第1の領域(31)及び/又は前記1つ又は複数の第1の層(21)に設けられない、ことを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  16. 前記反射層(212)は、不透明、半透明又は透明の反射層(212a)として形成され、特に、金属層、部分的な形状を有する金属層、メタリックのラスタエレメントの層、特にラスタドット、好ましくはラスタライン、HRI層、LRI層並びに/あるいは2つ以上のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される、ことを特徴とする請求項15に記載のセキュリティエレメント(1)。
  17. 前記第1の光学的可変構造(211)及び/又は前記第2の光学的可変構造(221)は無彩色の光学的に可変の効果を生じさせる、ことを特徴とする請求項10〜16のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  18. 前記第1の光学的可変構造(211)及び/又は前記第2の光学的可変構造(221)は、ボリュームホログラム及び/又は光学的にアクティブなレリーフ構造を含み、特に、鏡、回折格子、ホログラム、キノフォーム、非対称回折構造、マット構造、特に異方性マット構造、ブレーズド格子、ゼロ次回折構造、フレネル型自由曲面、屈折構造、特にマイクロミラー配列、光屈折又は集光構造、特にマイクロレンズ配列から選択される、ことを特徴とする請求項10〜17のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  19. 前記第1の光学的可変構造(211)は、前記第2の光学的可変構造(221)と異なっており、
    特に、前記第1の光学的可変構造(211)は、1つ又は複数の構造パラメータ、特に配列、格子周期、格子深さ、構造パラメータのランダム性において、前記第2の光学的可変構造(221)と異なっており、かつ/又は、光学的に可変の構造の異なるクラスに割り当てられる、ことを特徴とする請求項10〜18のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  20. 前記1つ又は複数の第1の層(21)の少なくとも1つの第1の層は、第1のカラー層(213)として形成され、かつ/又は、
    前記1つ又は複数の第2の層(22)の少なくとも1つの第2の層は、第2のカラー層(223)として形成される、ことを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  21. ワニス層(211b)は、第2のカラー層(223)又は第2の光学的可変構造(221)の複製層(23)からなり、
    特に、前記ワニス層(211b)は、前記複製層(23)に成形された第1の光学的に可変のレリーフ構造(211)を好ましくは部分的に光学的に除去する、ことを特徴とする請求項10,12又は20のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  22. 前記第1のカラー層(213)は、1つ又は複数の第1の領域(31)に設けられ、1つ又は複数の第2の領域(32)に設けられない、ことを特徴とする請求項20又は21に記載のセキュリティエレメント(1)。
  23. 前記第2のカラー層(223)は、1つ又は複数の第1の領域(31)及び1つ又は複数の第2の領域(32)の両方に設けられている、ことを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  24. 前記第2のカラー層(223)は1つ又は複数の第2の領域(32)に設けられ、1つ又は複数の第1の領域(31)に設けられない、ことを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  25. 前記第1のカラー層(213)及び前記第2のカラー層(223)は異なる色を有する、ことを特徴とする請求項20〜24のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  26. 前記第1のカラー層(213)及び/又は前記第2のカラー層(223)は、透明又は半透明層として形成され、
    特に、前記第1のカラー層(213)及び/又は前記第2のカラー層(223)は、それぞれ透明のカラー層からなるか、あるいは透明のカラー層を形成する、ことを特徴とする請求項20〜25のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  27. 前記第1のカラー層(213)及び/又は前記第2のカラー層(223)は、染料及び/又は顔料、特に光学的に可変の顔料、液晶顔料、干渉層顔料を含む層、干渉層系、特に異なる屈折率を有する2つ以上の層からなる層、あるいは、吸収層、スペーサ層、反射層、液晶材料、特にコレステリック液晶材料からなる層、ボリュームホログラム層、金属層から選択される、ことを特徴とする請求項20〜26のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  28. 前記第1のカラー層(213)及び/又は前記第2のカラー層(223)は、少なくとも所定の一方向に向けた色の進行及び/又は色の勾配を有する、ことを特徴とする請求項20〜27のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  29. 第1のカラー層(213)及び/又は第2のカラー層(223)及び/又は前記反射層(212)は互いに見当合わせされて配置される、ことを特徴とする請求項15又は16及び請求項20〜28のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  30. 前記1つ又は複数の第1の層(21)の少なくとも1つの第1の層は、透明又は半透明の複製層(214)からなり、好ましくは表面全体に形成され、
    光学的にアクティブなレリーフ構造(214a)は、少なくとも前記複製層(214)の面に成形され、1つ又は複数の第1の領域(31)において不透明な金属反射層(214b)として形成された前記1つ又は複数の第1の層(21)の1つの第1の層によって覆われ、
    特に前記第1の領域(31)を含まない、1つ又は複数の第2の領域(32)における前記複製層(214)の面は、前記不透明な金属反射層(214b)によって覆われていない、ことを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  31. 1つ又は複数の第2の層(31b)の少なくとも1つの第2の層は、透明又は半透明の複製層(224)からなり、好ましくは表面全体に形成され、
    光学的にアクティブなレリーフ構造(224a)は、少なくとも前記複製層(224)の面に成形され、1つ又は複数の第2の領域(32)において反射層(224b)として形成された前記1つ又は複数の第2の層(22)の1つの第2の層によって覆われている、ことを特徴とする請求項1〜30のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  32. 前記1つ又は複数の第1の層(21)の少なくとも1つの第1の層は、好ましくは1つ又は複数の第1の領域(31)において、1つ又は複数の第1の開口部(215)を有し、かつ/あるいは、
    前記1つ又は複数の第2の層(22)の少なくとも1つの第2の層は、好ましくは1つ又は複数の第2の領域(32)において、1つ又は複数の第2の開口部(225)を有し、
    前記第1の開口部(215)及び/又は前記第2の開口部(225)は、特に、50%を超える、好ましくは90%を超える透過率を有し、
    前記第1の開口部(215)の外側における前記1つ又は複数の第1の層(21)の少なくとも1つの第1の層は、好ましくは、10%未満、好ましくは5%未満の透過率を有する、ことを特徴とする請求項1〜31のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  33. 前記1つ又は複数の第1の開口部(215)及び/又は前記1つ又は複数の第2の開口部(225)は、第1のラスタライゼーション(215a)として及び/又は第2のラスタライゼーション(225a)として設けられ、
    前記第1のラスタライゼーション(215a)及び/又は前記第2のラスタライゼーション(225a)の互いからの間隔、特に、前記第1のラスタライゼーション(215a)及び/又は前記第2のラスタライゼーション(225a)の互いからの平均間隔は、好ましくは300μm以下、特に150μm以下である、ことを特徴とする請求項32に記載のセキュリティエレメント(1)。
  34. 前記第1のラスタライゼーション(215a)を有する1つ又は複数の第1の領域(31)の少なくとも1つの第1の領域及び1つ又は複数の第2の領域(32)の少なくとも1つの第2の領域は、前記少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び前記少なくとも1つの第2の光学的可変効果が特に反射光及び/又は透過光の下で観察者により前記表側(3b)から検出可能であるように重なり合い、
    特に前記第1の光学的可変効果は、前記第1の色で観察者に検出可能であり、特に前記第2の光学的可変効果は、前記第2の色で観察者に検出可能である、ことを特徴とする請求項33に記載のセキュリティエレメント(1)。
  35. 1つ又は複数の第1の領域(31)の少なくとも1つの第1の領域及び前記第2のラスタライゼーション(225a)を有する1つ又は複数の第2の領域(32)の少なくとも1つの第2の領域は、前記少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び前記少なくとも1つの第2の光学的可変効果が特に反射光及び/又は透過光の下で観察者により前記表側(3b)から検出可能であるように重なり合う、ことを特徴とする請求項33に記載のセキュリティエレメント(1)。
  36. 前記セキュリティエレメント(1)が傾斜かつ/又は屈曲かつ/又は回転したときに、前記少なくとも1つの第1の光学的可変効果及び/又は前記少なくとも1つの第2の光学的可変効果は、一連の色、特に一連の色値及び/又は一連の色明度及び/又は一連の色彩度、並びに/あるいは色の変化、特に、ムーブメント効果、モーフィング効果及び/又はフリップ効果、特にカラーフリップ効果を生じさせる色値の変化及び/又は色明度の変化及び/又は色彩度の変化、並びに/あるいは仮想的に飛び出したり戻ったりする立体形状をもたらす、ことを特徴とする請求項1〜35のいずれかに記載のセキュリティエレメント(1)。
  37. 1つ又は複数の第1の領域(31)及び1つ又は複数の第2の領域(32)を有する、特に請求項1に記載のセキュリティエレメント(1)を製造する方法であって、
    前記方法は、
    a)1つ又は複数の第1の層(21)を含む第1のセキュリティ機能部(2a)をキャリアプライ(10)に適用するステップと、
    b)前記第1のセキュリティ機能部(2a)が特に第2のセキュリティ機能部(2b)と見当合わせされて配置されるように、1つ又は複数の第2の層(22)を含む第2のセキュリティ機能部(2b)を前記キャリアプライ(10)及び/又は前記第1のセキュリティ機能部(2a)に適用するステップと、
    を含み、
    前記第1のセキュリティ機能部(2a)は少なくとも1つの第1の光学的可変効果を生じさせ、
    前記第2のセキュリティ機能部(2b)は少なくとも1つの第2の光学的可変効果を生じさせ、
    前記少なくとも1つの第1の光学的可変効果は第1の色を有し、
    前記少なくとも1つの第2の光学的可変効果は第2の色を有し、
    前記第1の色及び前記第2の色は互いに異なる、ことを特徴とする方法。
  38. ステップa)において、少なくとも1つの第1のカラー層(213)並びに/あるいは1つ又は複数の第1の光学的可変構造(211)を形成しかつ/又は1つ又は複数の第1の光学的可変構造(211)を有する1つ又は複数の層は、1つの第1の層又は複数の第1の層(21)として前記キャリアプライ(10)に適用される、ことを特徴とする請求項37に記載の方法。
  39. 前記1つ又は複数の第1の光学的可変構造(211)は前記1つ又は複数の第1の領域(31)に形成され、前記1つ又は複数の第2の領域(32)に形成されない、ことを特徴とする請求項38に記載の方法。
  40. ステップa)において、前記少なくとも1つの第1のカラー層(213)は前記1つ又は複数の第1の領域(31)に適用される一方、前記1つ又は複数の第2の領域(32)に適用されないか又は前記1つ又は複数の第2の領域(32)に適用された後に取り除かれる、ことを特徴とする請求項38又は39に記載の方法。
  41. ステップa)において、少なくとも1つの第1の複製層(216)が、特に全面に亘って又は所定の領域において、前記複数の第1の層(21)の1つとして適用され、
    ステップa)において、前記少なくとも1つの第1の複製層(216)に第1の光学的可変構造(211)としてレリーフ構造が成形される、ことを特徴とする請求項37〜40のいずれかに記載の方法。
  42. ステップa)において、少なくとも1つの第1の不透明層(210a)、特に第1の不透明金属層(210b)が第1の層(21)として前記第1の複製層(216)に適用され、
    前記第1の不透明層(210a)は、好ましくは前記1つ又は複数の第1の領域(31)に適用される一方、前記1つ又は複数の第2の領域(32)に適用されないか、あるいは前記1つ又は複数の第2の領域(32)に適用された後に取り除かれ、好ましくは、第1のカラー層に対して正確に見当合わせされた露光マスクとして前記第1のカラー層を用いて取り除かれる、ことを特徴とする請求項41に記載の方法。
  43. ステップb)において、少なくとも1つの第2のカラー層(223)並びに/あるいは1つ又は複数の第2の光学的可変構造(221)を形成しかつ/又は1つ又は複数の第2の光学的可変構造(221)を有する1つ又は複数の層が、1つの第2の層又は複数の第2の層(22)として適用される、ことを特徴とする請求項37〜42のいずれかに記載の方法。
  44. ステップb)において、前記少なくとも1つの第2のカラー層(223)は、前記1つ又は複数の第2の領域(32)及び前記1つ又は複数の第1の領域(31)に適用される、ことを特徴とする請求項43に記載の方法。
  45. ステップb)において、前記少なくとも1つの第2のカラー層(223)は、前記1つ又は複数の第2の領域(32)に適用され、前記1つ又は複数の第1の領域(31)に適用されない、ことを特徴とする請求項43に記載の方法。
  46. 前記第2の光学的可変構造(221)は前記1つ又は複数の第1の領域(31)及び前記1つ又は複数の第2の領域(32)の双方に成形される、ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の方法。
  47. ステップb)において、少なくとも1つの第2の複製層(226)が、特に全面に亘って又は所定の領域において、前記複数の第2の層(22)の1つとして適用され、
    ステップb)において、前記少なくとも1つの第2の複製層(226)の上及び/又は前記少なくとも1つの第2の複製層(226)の内部に第2の光学的可変構造(221)としてレリーフ構造が成形される、ことを特徴とする請求項37〜46のいずれかに記載の方法。
  48. ステップb)において、少なくとも1つの第2の不透明層(220a)、特に第2の不透明金属層(220b)が第2の層(22)として第2の複製層(226)に適用され、
    前記第2の不透明層(220a)は、好ましくは前記1つ又は複数の第2の領域(32)に適用される一方、好ましくは前記1つ又は複数の第1の領域(31)に適用されないか、あるいは、前記1つ又は複数の第1の領域(31)に適用された後に取り除かれる、ことを特徴とする請求項37〜47のいずれかに記載の方法。
  49. ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1のカラー層(213)のうち1つ又は複数の第1のカラー層、及び/又は、1つ又は複数の第2のカラー層(223)のうち1つ又は複数の第2のカラー層は、印刷法又はコーティング法、特にデジタル印刷、好ましくはインクジェット印刷、電子写真印刷又はグラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、スロットキャスティング、メタライゼーション及びスパッタリングにより適用される、ことを特徴とする請求項37〜48のいずれかに記載の方法。
  50. 第1の光学的可変構造(211)を形成する前記1つ又は複数の第1の層(21)及び/又は第2の光学的可変構造(221)を形成する前記1つ又は複数の第2の層(22)は、少なくとも1つの反射層(212)を含む、ことを特徴とする請求項37〜49のいずれかに記載のセキュリティエレメント。
  51. 前記少なくとも1つの反射層(212)は、不透明、半透明又は透明の反射層(212a)として形成され、特に金属層、部分的な形状を有する金属層、メタリックのラスタドット及び/又はラスタライン及び/又は異なる形状を有するラスタエレメントの層、HRI層、LRI層並びに/あるいは2つ以上のHRI層及び/又はLRI層の組み合わせから選択される、ことを特徴とする請求項50に記載のセキュリティエレメント。
  52. ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1のカラー層(213)のうち1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層(223)のうち1つ又は複数の第2のカラー層及び/又は少なくとも1つの反射層(212)は互いに見当合わせされて配置される、ことを特徴とする請求項37〜51のいずれかに記載の方法。
  53. ポジ型フォトレジスト及び/又はネガ型フォトレジスト及び/又は画像反転フォトレジストは、前記少なくとも1つの第1の不透明層(210a)の形成及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層(220a)の形成に用いられ、
    前記ポジ型フォトレジスト及び/又は前記ネガ型フォトレジスト及び/又は前記画像反転フォトレジストは、特に、前記1つ又は複数の第1のカラー層(213)の1つ又は複数の第1のカラー層及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層(223)の1つ又は複数の第2のカラー層からなり、
    前記1つ又は複数の第1のカラー層(213)及び/又は前記1つ又は複数の第2のカラー層(223)は、第1のエッチングマスク及び/又は第2のエッチングマスクとして用いられる、ことを特徴とする請求項42〜52のいずれかに記載の方法。
  54. 少なくとも1つの第1の複製層(216)及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層(210a)及び/又は1つ又は複数の第1のカラー層(213)及び/又は少なくとも1つの第2の複製層(226)及び/又は少なくとも1つの第2の不透明層(220a)及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層(223)及び/又は少なくとも1つの反射層(212)は、前記層が前記キャリアプライ(10)及び/又は前記少なくとも1つの第1の複製層(216)及び/又は前記少なくとも1つの第1の不透明層(210a)及び/又は前記1つ又は複数の第1のカラー層(213)及び/又は前記少なくとも1つの第2の複製層(226)及び/又は前記少なくとも1つの第2の不透明層(220a)及び/又は前記1つ又は複数の第2のカラー層(226)及び/又は前記少なくとも1つの反射層(212)に適用及び/又はスタンプ及び/又は印刷された後、好ましくは電磁波により硬化する放射線硬化性成分を有する、ことを特徴とする請求項37〜53のいずれかに記載の方法。
  55. 前記電磁波による前記少なくとも1つの第1の複製層(216)及び/又は前記少なくとも1つの第1の不透明層(210a)及び/又は前記1つ又は複数の第1のカラー層(213)及び/又は前記少なくとも1つの第2の複製層(226)及び/又は前記少なくとも1つの第2の不透明層(220a)及び/又は前記1つ又は複数の第2のカラー層(223)及び/又は前記少なくとも1つの反射層(212)の硬化及び/又は構造化の間に、前記1つ又は複数の第1のカラー層(213)が第1の露光マスクとして設けられ、かつ/あるいは、前記1つ又は複数の第2のカラー層(223)が第2の露光マスクとして設けられる、ことを特徴とする請求項54に記載の方法。
  56. ステップa)及び/又はb)において、1つ又は複数の第1の開口部(215)及び/又は第2の開口部(225)は、少なくとも1つの第1の複製層(216)及び/又は少なくとも1つの第1の不透明層(210a)及び/又は1つ又は複数の第1のカラー層(213)及び/又は少なくとも1つの第2の複製層(226)及び/又は少なくとも1つの第2の不透明、半透明又は透明層(212a)及び/又は1つ又は複数の第2のカラー層(223)及び/又は少なくとも1つの反射層(212)に設けられ、
    前記1つ又は複数の第1の開口部(215)は、特に50%を超える、好ましくは90%を超える、及び/又は特に10%未満、好ましくは5%未満の透過率を有する、請求項37〜55のいずれかに記載の方法。
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