JP2021514282A - 消火器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、−消火剤を収容する貯蔵チャンバ(4)を画定する1つの団(2)と、−出口開口部(10)を通して外部に消火剤を放出するために消火剤を加圧するように構成された1つのガス発生器(20)と、を少なくとも備える消火器(1)に関するものであり、消火器は、出口開口部が噴霧ノズル(18)を備え、消火剤が−10℃未満の凝固温度を有し、−10℃および1barで取られる消火剤の飽和蒸気濃度が、1barでのヘプタン火災についてISO14520規格に従って決定される消火剤の消火濃度未満であることを特徴とする。

Description

本発明は、低飽和蒸気圧を有する消火剤を含む消火器に関する。
発明の背景
低温環境での消火、すなわち−10℃以下の温度での消火は、特に航空分野で、例えば航空機のナセルでの火災を消火したい場合に遭遇する問題である。
ハロン(特に、ハロン1301‐CBrF)は、現在、これらの温度で消火するための消火剤として使用されている。ハロンは、臭素を含有するハロゲン化化合物である。ハロンは、低温時であっても高い蒸気圧を有し、低温条件下であっても消火濃度よりも高いガス濃度を利用可能にするという利点を有する。各消火剤について、消火濃度は、この消火剤の供給者によって示される量を構成する。これは、所与の材料の燃焼に関連する火災を消火するために大気中に送達される消火剤の最小体積濃度を示す。消火濃度は、カップバーナーで試験することにより、ISO14520規格に従って一般的に評価される。消火濃度は、温度に依存しない量として与えられる。
しかしながら、ハロンは、オゾン層破壊の原因となる汚染物質であり、その使用は、さらに厳しい規制上の禁止を受けている。さらに、ハロンは2030年代にはもはや利用できなくなると予想される。したがって、消火剤としてのハロンの使用は、置換することが望ましい環境の観点から、不満足な一時的な解決策を構成する。
この点に関して、ハロンの有害な効果を有さない、異なる消火剤が開発されている。このタイプの消火剤は、低い飽和蒸気圧を有し、ハロンよりも環境を尊重する。低い飽和蒸気圧を有する既存の消火剤の一例は、FK‐5‐1‐12である。また、これにはNovec(商標)1230という商品名も付けられている。消火剤は、公知の消火装置では、火災を消火するのに十分なガス濃度に達するように噴射ノズルを出るときに気化することによって作動する。現在、製造業者は、この有効濃度に達する前に薬剤が凝縮するよりも低い最低使用温度を指定し、したがって、もはや火を消すことができない。例えば、Novec(商標)1230の場合、供給者は、自社製品が−10℃以下の温度では使用できないことを明示的に示す。この限界使用温度未満では、これらの消火剤の飽和蒸気の濃度は、それらの消火濃度未満である。この場合、既知の装置を用いて気体状態で噴射される消火剤は、温度が低すぎるときに火を消すのに十分な濃度で存在せず、したがって、この限られた使用温度が存在する。
したがって、飽和蒸気圧が製造業者によって広告された消火濃度未満である消火剤を用いて、低温で消火することを可能にする、利用可能な解決策を有することが望ましい。
また、ハロンを含む解決策よりも環境を考慮した、低温での消火溶液を利用可能にすることが望ましい。
発明の目的及び概要
本発明の目的は、第1の実施形態によれば、
‐ 消火剤を収容する貯蔵チャンバを画定する1つの本体と、
‐ 出口開口部を通して本体の外部に消火剤を放出するために消火剤を加圧するように構成された1つのガス発生器と、
を少なくとも備える消火器であって、
消火器は、出口開口部が噴霧ノズルを装備し、消火剤が−10℃未満の固化温度を有し、−10℃および1barで取られる消火剤の飽和蒸気濃度が、1barでのヘプタン火災に関するISO14520規格に従って決定される消火剤の消火濃度未満であることを特徴とする。
定義により、「−10℃および1barで取られた消火剤の飽和蒸気濃度」は、以下の比に等しい:[−10℃での消火剤の飽和蒸気圧]/[1bar]。
消火濃度は、2015年12月に発行されたISO14520規格第3版に従って決定することができる。
本発明はまた、その目的として、第2の実施形態によれば、
消火剤を収容する貯蔵チャンバを画定する1つの本体と、
出口開口部を通して本体の外部に消火剤を放出するために消火剤を加圧するように構成された1つのガス発生器と、
を少なくとも備える消火器であって、
消火器は、出口開口部が噴霧ノズルを装備し、消火剤が、−10℃未満の凝固温度および、−10℃で70mbar以下の飽和蒸気圧を有することを特徴とする。
以下、特に断らない限り、「−10℃以下の温度」を「低温」と呼ぶ。
本発明は、上記の2つの実施形態において、消火の必要性に関して、低温で低い飽和蒸気濃度を有する消火剤を実施する。
第1の実施形態は、その目的として、1barおよび−10℃における飽和蒸気濃度が消火濃度未満である、任意の飽和蒸気圧を有する消火剤を有する。
第2の実施形態は、具体的には、その目的として、−10℃で低い飽和蒸気濃度を有する消火剤を有する。したがって、消火剤は、低温での消火の必要性に関して低濃度の飽和水蒸気を有する。
したがって、これらの2つの実施形態では、消火剤が使用され、その使用は、気相では、−10℃または−10℃未満の温度で火災の消火を達成するには不十分である。
公知の消火装置とは異なり、本発明による消火器は、使用中に消火剤の小さな液滴から形成される霧を生成することを可能にする噴霧ノズルを実施する。噴霧ノズルは、それ自体公知の一種の吐出ノズルを構成する。空気流(カップバーナーまたは航空機ナセルの場合)の存在下で、発明者らは、微細な液滴が、低温で、ガス流によって火災ゾーンに向かって適切に輸送されたことに注目した。消火剤のこれらの液滴が小さいこと、したがって、大きすぎる液滴は、低温で火災ゾーンに輸送するのが困難であり、出口開口部の出口でまさに滞留部を形成する危険さえあり得るので、噴霧ノズルが使用されることが有利である。このように、噴霧ノズルを使用することによって、本発明は、消火剤の液相(小滴)と気相の両方が消火ゾーンに向かって輸送され、消火に関与するので、消火剤の製造業者によって示される限界使用温度未満で消火を達成することを可能にする。現行の気体システムとは異なり、本発明において、消火は、消火ゾーンに接触する前に、消火剤の二相流によって保証される。
したがって、本発明は、低飽和蒸気濃度を有する消火剤を使用しながら、低温での火災の消火を達成するための解決策を提供する。これは、従来技術において適切な解決策が現在提案されていない問題であり、低温で低濃度の飽和蒸気を有する消火剤の使用は、特定の供給者によって回避されることが明示的に示されている。
低温での消火の問題に対する解決策を提供することに加えて、本発明者らは、本発明による消火器によって低温で得られる消火性能が特に高く、特に、より高い温度で得られる消火性能よりさらに高いことに注目した。これにより、特に、低温で消火するために消火剤の濃度をより低くすることができ、したがって、消火器の質量を減少させることができる。
さらに、特に第2の実施形態に関連して、低い飽和蒸気圧を有する消火剤の使用は、揮発性が低く、したがって環境への影響が低いので有利である。
例示的な実施形態では、20℃で得られる[消火剤の密度]/[消火剤‐空気表面張力]の比率は、120,000s/m以上である。
このタイプの特徴は、形成される液滴のサイズを減少させ、低温で火に向かう流れによって輸送される消火剤の量をさらに増加させ、したがって消火の有効性を改善することを可能にする。
例示的な一実施形態では、消火剤は、−10℃で2センチストークス以下の粘度を有する。
このタイプの特徴は、所与の流速の液剤を送達するのに必要な圧力を低下させ、それによって消火剤の火災ゾーンへの流れをさらに促進するために有利である。
例示的な実施形態では、ガス発生器は、3bar以上、例えば7bar以上の最大圧力を消火剤に加えるように構成される。
このタイプの特徴は、形成される液滴のサイズを減少させ、低温で火に向かう流れによって輸送される消火剤の量をさらに増加させ、したがって消火の有効性を改善することを可能にする。
例示的な一実施形態では、噴霧ノズルは、−10℃で50μm以下のサイズの消火剤の液滴を生成することができる。
このタイプの特徴は、特に小さい液滴を使用しながら、低温での消火の有効性をさらに改善し、それによって火災を消火するための有効濃度を制限することを有利に可能にする。
特に、噴霧ノズルは、−10℃で10μm以下のサイズの消火剤の液滴を生成することができる。
1つの例示的な実施形態では、ガス発生器は、火薬式ガス発生器を含む。
火薬式ガス発生器の使用は、一方では、発生する圧力の温度に対する感度を制限し、他方では、時間の関数として消火剤に加えられる圧力の準一定のプロファイルを得るために、加圧ガスのボトルの使用に比べて有利であり、したがって、低温での消火の有効性をさらに改善する。
しかし、火薬式ガス発生器の使用が好ましいが、しかしながら、ガス発生器が加圧ガスのボトルを具備することは、本発明の範囲から逸脱しない。
例示的な一実施形態では、ガス発生器は、可動壁によって貯蔵チャンバから分離された加圧チャンバ内に存在し、ガス発生器は、消火剤を本体の外に放出するために、可動壁を移動状態に設定するように構成される。
変形例として、ガス発生器は、貯蔵チャンバ内に存在することができる。
本発明はまた、その目的として、上述の消火器を備えた航空機を有する。
本発明はまた、その目的として、−10℃以下の温度を有する環境において火災を消火するための方法であって、上記のような消火器によって消火剤を放出する、少なくとも1つの工程を備える方法を有する。
特に、問題の火災は、−55℃以下の温度を有する環境であり得る。
図面の簡単な説明
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、限定無しに与えられる以下の説明によって明らかになるであろう。
本発明による消火器の縦断面および例を模式的に示す。 図2は、図1の消火器の一部の斜視図である。 図1の消火器の例における、消火剤の放出中の可動壁の変位を示す。 図1の消火器の例における、消火剤の放出中の可動壁の変位を示す。
実施形態の詳細な説明
図1に示すのは、本発明による消火器の一例である。
装置1は、長手方向軸線Xに沿って延在する本体2であって、消火剤(図示せず)が存在する貯蔵チャンバ4を画定する本体2を含む。消火剤は、液体状態で存在することができる。消火器が高温で使用される場合、消火剤は気体状態であり得る。放出開始前に、貯蔵チャンバ4は、ゼロでない自由容積(すなわち、消火剤を含有する液状媒体によって占められていないゼロでない容積)を有することができる。変形例として、貯蔵チャンバの全容積は、放出開始前に消火剤を含む液状媒体によって占められる。
例えば、FK‐5‐1‐12またはNovec(商標)1230(ペルフルオロ‐4‐(トリフルオロメチル)‐3‐ペンタノン)は、使用可能な消火剤の例として挙げることができる。
例示的な一実施形態では、消火剤は、−10℃で70mbar以下の飽和蒸気圧を有することができる。FK‐5‐1‐12は、特に、この条件を実証する。
消火剤は、−10℃未満の凝固温度を有する。したがって、−10℃で放出されるときには液体状態にある。消火剤の凝固温度は、特定の極端な場合には、特に−55℃以下であり得る。
消火剤は、−10℃で2センチストークス以下の粘度を有することができる。
また、本体2は、図示の例では、ガス発生器20を備える加圧チャンバ5を画定する。図1の例では、ガス発生器20は火薬式ガス発生器である。図示されていない変形例では、ガス発生器は、加圧ガスのカートリッジとすることができる。ガス発生器は、火薬が存在する少なくとも1つの凹部を備える。より正確には、図1に示す例では、ガス発生器20は、加圧ガスを発生させるために火薬23の燃焼をトリガするブースタ27の燃焼を開始させることができるイニシエータ26を含む。火薬23は、モノリシックブロック又は粒状材料の形態とすることができる。火薬23は、エアバッグ用のガス発生器に典型的に使用される火薬と同じ成分を有することができる。しかしながら、火薬23は、意図された動作持続時間に適した寸法(すなわち、エアバッグ用のガス発生器に使用される火薬の寸法よりも大きい)を有する。ガス発生器20に使用される可能性のある火薬成分は、特に、以下の文献に記載されている。米国特許第5608183号明細書、米国特許第6143102号明細書、仏国特許発明第2975097号明細書、仏国特許発明第2964656号明細書、仏国特許発明第2950624号明細書、仏国特許発明第2915746号明細書、仏国特許発明第2902783号明細書、仏国特許発明第2899227号明細書、仏国特許発明第2892117号明細書、仏国特許発明第2891822号明細書、仏国特許発明第2866022号明細書、仏国特許発明第2772370号明細書および仏国特許発明第2714374号明細書。ガス発生器は、1つ以上の火薬を含むことができる。ガス発生器20は、イニシエータの端子に電流を印加することによって電気的に、又は機械的に(雷管によってトリガすることにより)トリガされることができる。機械的トリガの場合、点火ピンが点火装置を打撃する。いずれにせよ、点火装置の始動は、火薬23の燃焼と、燃焼から生じるガスの解放とにつながる。
−10℃以下の温度の媒体中での作動中、ガス発生器は、消火剤に、例えば3bar以上7barまでの最大圧力を加えるように構成されることができる。この最大圧力は、3bar〜30bar、例えば7bar〜30barに含まれることができる。当業者の一般的な知識は、所望の最大圧力値の適用を可能にするようにガス発生器を設計するのに十分である。
加圧チャンバ5は、図示した例では可動壁7によって貯蔵チャンバ4から分離されている。本体2は、図示の例では軸対称形状を有し、ここでは円筒状である。もちろん、本発明は、本体2のこのタイプの形状に限定されるものではない。本体2は側壁2aを含み、側壁2aは、本体2の長手方向軸線Xに沿って延び、貯蔵チャンバ4を取り囲む。また、本体2の側壁2aは、加圧チャンバ5を囲んでいる。本体2はまた、第1の底壁2bならびに第2の底壁2cを含み、第1および第2の底壁2bおよび2cは、本体2を長手方向に画定する。第1の底壁2bは、貯蔵チャンバ4を画定する。第1の底壁2bは、ガス発生器20の作動中に本体2の外部に消火剤を放出するように構成された少なくとも1つの出口開口部10を有する。第2の底壁2cは、加圧チャンバ5を区画している。加圧チャンバ5は、可動壁7と第2の底壁2cとの間に位置している。貯蔵チャンバは、その一部では、第1の底壁2bと可動壁7との間に位置し、後者は貯蔵チャンバ4を区画する。
可動壁7は、金属材料、例えばアルミニウムなどから形成することができる。有利には、可動壁7は、装置1の製造方法をさらに単純化するために、単一の材料からなる。可動壁7は、貯蔵チャンバ4と加圧チャンバ5とを密閉状態で分離するように構成されている。可動壁7は、加圧チャンバ5内で発生したガスによって加えられる圧力を貯蔵チャンバ4内に存在する消火剤へ伝達させるように構成されている。可動壁7による、放出される消火剤への圧力の印加方向は、本体2の長手方向軸線Xに実質的に平行である。図示するように、可動壁7は、本体2の長手方向軸線Xに対して、例えば垂直に横方向に延在する。可動壁7は、貯蔵チャンバ4の内径D全体に亘って延びている。また、可動壁7は、加圧チャンバ5で発生したガスによって加えられる圧力の影響を受けて破裂しないように構成されている。
また、装置1は、出口開口部10を密閉するように遮断するダイアフラム15であって、貯蔵チャンバ4内の圧力が所定の値を超えたときに、本体2の外部への消火剤の放出を可能にするように構成されたダイアフラム15を備えることができる。言い換えれば、ダイアフラム15は、第1の構成にあるときに、本体2の外側への消火剤の放出を防止するように構成される。また、ダイアフラム15は、貯蔵チャンバ4の圧力が所定の値を超えたときの第2の構成において、このダイアフラム15の第2の構成は、消火剤が通過して本体2の外部への放出を可能とするように構成される。ダイアフラム15は、例えば、貯蔵チャンバ4内の圧力が所定の値を超えたときに消火剤を通すように構成された膜の形をとることができる。この場合、ダイアフラム15は、例えば、アルミニウムまたはインコネル(登録商標)タイプの合金で作られた膜であってもよい。
噴霧ノズル18は、装置1の出口開口部10において装置に取り付けられている。
噴霧ノズルは、それ自体公知のノズルを構成する。これらは、例えば、50μm以下、またはさらには10μm以下のサイズを有する小さな液滴の生成を可能にするノズルである。
噴霧ノズル18は、消火剤の小さな液滴を含む霧を生成することを可能にする。使用可能な噴霧ノズルの一例は、「DFN噴霧ノズル」として、ICスプレー社により販売されているノズルがある。このノズルの例では、−10℃で50μm以下のサイズの消火剤の液滴を生成することができる。
次に、図1および図2に示す装置の例による消火剤の放出方法を、図3Aおよび図3Bに関連して説明する。
ガス発生器20は、チャンバ5を加圧するために、まず初めに起動される。チャンバ5内に生成されたこの過剰圧力は、可動壁7によって貯蔵チャンバ4内に存在する消火剤に伝達される。貯蔵チャンバ4内の圧力に対して所定の値が達成されると、ダイアフラム15は、本体2の外部へ出口開口部10を通って消火剤が出ることを可能にする第2の構成に入る。
図3Bに示すように、可動壁7は、消火剤の放出を引き起こすために、第1の底壁2bに向かって移動するように設定される。可動壁7は、長手方向軸線Xに沿って移動するように設定される。
消火剤は、消火剤の微細な液滴の霧19を得るために、噴霧ノズル18によって消火器の外側へ放出される。
液状の液滴によって火を処理する事実は、消火剤の液滴の気化による、火のより良好な冷却を可能にする(消火剤の液相は、低温で高い気化エネルギーを有する)。これにより、高温よりも、低温でより良い消火効果が得られる。FK‐5‐1‐12で行われた試験は、生成物の一部が液体の形態で火災ゾーンに輸送されるならば、低温での消火に必要な濃度の有意な減少を実証することを可能にした。
上述したように、本発明による消火器は、低温で火災を消火するのに特に適している。しかし、より高温で使用すると完全に動作する。これらの条件下で、薬剤は、通常、気体の形成で輸送されることができ、そしてまた、その気体の形成で消火する。
さらに、消火器を、1barに等しいか、または1bar未満の圧力の環境で使用することが可能である。
図示の例では、消火剤の放出中に、加圧チャンバ5の容積が増加し、貯蔵チャンバ4の容積が減少する。加圧チャンバ5の容積と貯蔵チャンバ4の容積との合計は、消火剤の放出中は一定である。可動壁7は、消火剤の放出中に変形することなく変位するように構成される。可動壁7はピストン効果を有する。また、加圧チャンバ5の側に位置する可動壁7の面は、生成されたガスの圧力を受けており、この圧力は、本体2の外部で消火剤の放出を可能とするために、貯蔵チャンバ4の側に位置する可動壁7の面に伝達されている。可動壁7は、その変位中に、図示の例では注射器のように本体2の外側に消火剤を放出する。
ピストンを有する消火器が消火剤の放出を可能にするために使用される例が、ちょうど記載された。しかしながら、例えば、ガス発生器を消火剤に接続する浸漬管を使用する、ピストンを有さない別のシステムを使用することは、本発明の範囲から逸脱しない。
加えて、上述のように、本発明は、火薬式ガス発生器の使用が好ましいが、加圧ガスのボトルを用いて実施することもできる。
「・・・と・・・の間に含まれる」という表現は、限界を含むと理解されなければならない。

Claims (9)

  1. 温度−55℃以下の環境における火災の消火方法であって、消火器(1)により消火剤を放出する少なくとも一つのステップを備え、該消火器が、
    消火剤を収容する貯蔵チャンバ(4)を画定する1つの本体(2)と、
    出口開口部(10)を通して本体の外部に消火剤を放出するために消火剤を加圧するように構成された1つのガス発生器(20)と、
    を少なくとも備え、
    出口開口部が噴霧ノズル(18)を装備し、消火剤が−10℃未満の固化温度を有し、−10℃および1barで取られる消火剤の飽和蒸気濃度が、1barでのヘプタン火災に関するISO14520規格に従って決定される消火剤の消火濃度未満である方法。
  2. 温度−55℃以下の環境における火災の消火方法であって、消火器(1)により消火剤を放出する少なくとも一つのステップを備え、該消火器が、
    消火剤を収容する貯蔵チャンバ(4)を画定する1つの本体(2)と、
    出口開口部(10)を通して本体の外部に消火剤を放出するために消火剤を加圧するように構成された1つのガス発生器(20)と、
    を備え、
    出口開口部が噴霧ノズル(18)を装備し、消火剤が、−10℃未満の凝固温度および、−10℃で70mbar以下の飽和蒸気圧を有する方法。
  3. 20℃における[消火剤の密度]/[消火剤‐空気表面張力]の比率が120,000s/m以上である、請求項1または2のいずれかに記載の方法。
  4. 消火剤が−10℃で2センチストークス以下の粘度を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. ガス発生器(20)が、消火剤に3bar以上の最大圧力を加えるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. ガス発生器(20)が、消火剤に7bar以上の最大圧力を加えるように構成されている、請求項5に記載の方法。
  7. 消火剤がFK‐5‐1‐12である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 噴霧ノズル(18)が、−10℃で50μm以下のサイズの消火剤の液滴を生成する、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. ガス発生器(20)が、火薬式ガス発生器を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
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