JP2021513554A - 薬物の製造における(5r)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、薬物の製造、特にエイズの異常な免疫活性化、またはエイズの異常な免疫活性化に関連する免疫再構築不全を治療および/または予防する薬物の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用を公開する。本発明では、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)で実験を行ったところ、エイズの異常な免疫活性化、またはエイズの異常な免疫活性化に関連する免疫再構築不全において、免疫阻害活性を有し、高効率、低毒性を示し、優れた治療指数を有することを見出した。

Description

本願は出願日が2018年2月13日の中国特許出願201810149149.4号の優先権を要求する。本願は上記中国特許出願の全文を引用する。
技術分野
本発明は、化学製薬の分野に属し、薬物の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用に関し、具体的に、エイズの異常な免疫活性化またはエイズの免疫再構築不全を治療および/または予防する薬物の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用に関する。
背景技術
タイワンクロヅルは、衛矛科クロヅル属の木質藤本の植物で、山地林縁の陰湿地に生え、長江流域より南の各地および西南地区に分布し、その化学成分は主にジテルペン、トリテルペン、セスキテルペン、アルカロイドなどである。最近の20年の研究では、タイワンクロヅルは抗炎症、免疫阻害、避妊、抗腫瘍、抗菌などの活性を有し、特に免疫阻害作用においては、タイワンクロヅルにおけるトリプトリド(triptolide)が強い薬理的活性を有することを表明した。しかし、トリプトリド(triptolide)の毒性・副作用によって、臨床におけるその使用が制限される。中国特許1223595号(特許文献1)の発明者は、トリプトリドの構造と効果の関係に対する鋭意な研究により、トリプトリド(triptolide)の構造に対して改変と修飾を行い、新規な低毒性のトリプトリド誘導体を公開し、当該誘導体は抗炎症免疫阻害剤として自己免疫性疾患、感染性疾患などの予防と治療に使用され、特に(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(LLDT−8、T8と略され、その構造式は下記に示される)は、複数の体外試験システムおよび体内実験動物モデルの研究において、幅広い抗炎症免疫阻害活性を有し、高効率・低毒性で、優れた治療指数を有することが証明された。
Figure 2021513554
エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染による伝染病で、その特徴はHIVウイルスが特異的にヘルパーTリンパ球(CD4+)を攻撃し、ヒトの免疫系の進行性破壊につながり、最終的に様々な日和見感染および相応する腫瘍の発生を引き起こすことである。前世紀90年代以来、利用された高活性抗レトロウイルス療法(HAART)は、顕著に血漿のHIV量を低下させ、かつ有効にCD4T細胞カウント数を増加させ、患者が免疫再構築できるようにすることで、AIDS関連疾患の発生率と病死率を低下させることができる。しかし、最新の研究では、HIVウイルス感染は慢性炎症性疾患で、免疫システムの持続的な活性化はエイズの最も主な免疫病理的変化で、HIV感染の全過程に伴い、HIV感染によるCD4T細胞の減少、ウイルス貯蔵庫の形成と長期間の維持、再構築障害が含まれ、特に長期間の抗ウイルスにより成功的に治療された患者の合併症および高い病死率も異常な免疫活性化と直接または間接に関連すると考えられる。免疫再構築とは、エイズ患者、骨髄移植またはほかの重度な免疫阻害が存在する患者の免疫システムの機能が回復する過程を指す。また、免疫再構築の過程に障害が生じる場合、免疫再構築不全と呼ばれる。免疫再構築不全は主にエイズ患者において発生し、これらの患者は免疫不応答者(Immune non−responder、INR)とも呼ばれる。エイズ患者において、免疫不応答とは2年の通常の抗ウイルス治療後、ウイルス量が検出下限以下であるが、CD4細胞が増加しない状況(250/μL未満)である。このような患者は様々な日和見感染、腫瘍などが発生しやすく、病死率が高い。異常な免疫活性化とは免疫システムが長期間にわたって異常に高まる活性化状態にあることである。異常な免疫活性化がエイズの発症、抗ウイルス治療の効果、合併症の発生のいずれにおいても重要な役割を果たすことから、近年、免疫活性化をエイズの潜在的な治療標的として研究されているが、現在、国内外で異常な免疫活性化または免疫再構築不全の治療または予防に有効に使用できる薬物はまだない。
中国特許1223595号
発明の概要
本発明の解決しょうとする技術的課題は、既存技術におけるエイズの異常な免疫活性化およびエイズの免疫再構築不全に対する薬物が欠けているという欠陥を克服し、薬物の製造、特にエイズの異常な免疫活性化またはエイズの免疫再構築不全を治療および/または予防する薬物の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用を提供することである。
HIVによる免疫活性化は従来のウイルス感染後の生体で生じる免疫応答および免疫活性化と異なり、現在の研究によると、主な機序は以下の通りである。
1.直接経路:HIV遺伝子産物(例えばgp120)が直接リンパ球やマクロファージを活性化させる。
2.間接経路:HIV感染期間において、HIV感染によって生体が免疫不全状態になり、体内における一部の長期間に感染している病原体、例えばサイトメガロウイルス(CMV)、EBウイルスが再活性化と複製をすることで、免疫活性化につながる。
3.腸内細菌叢の移行:粘膜リンパ組織における大量のCD4T細胞を失うことにより、腸管粘膜バリアにおける免疫成分の破壊が生じることで、腸内細菌叢が移行し、さらに免疫活性化につながる。
4.制御性T細胞(Treg)の減少:Tregは生体の免疫系の安定状態の維持に重要な意義があり、その作用は免疫活性化状態の下方調節である。その活性化と変換は免疫活性化と免疫再構築のいずれとも密接に関連する。ある研究では、長期間に進行していないHIV感染者において、CD4+CD25+Tregが顕著に典型的な進行した感染者よりも多く、かつTreg比率がCD8T細胞活性化亜集団に負関連することが示された。
5.CD4 T細胞パイロトーシス:2014年にGilad Doitshらによって雑誌Natureで発表された研究では、ほとんど(95%)のHIVウイルスによるCD4T細胞の死亡は、IL−1βなどの炎症性因子および細胞内容物の放出が伴い、またこのようなカスパーゼ−1(caspase−1)が介するパイロトーシスは、さらなる体内における未感染CD4T細胞の集合、感染およびパイロトーシスの誘導において促進作用を果たすことで、体内において「パイロトーシス−−未感染CD4 T細胞の集合の誘導−−新たなCD4T細胞の感染−−新たなパイロトーシス」という悪循環が形成することが示された。2015年に、Gallowayらの研究がCell Reportsで発表され、彼らは一連の実験により、HIVウイルスに感染したCD4T細胞と未感染のCD4 T細胞の直接の接触(シナプス結合を形成)は、ウイルス拡散およびパイロトーシスの必須条件で、遊離のHIVウイルスは、負荷量が非常に高くても、直接パイロトーシスを引き起こすことはないことが証明された。
持続的な免疫活性化は、HIVの持続的な複製および免疫再構築障害を含む一連の深刻な結果につながり、特にAIDS患者の病死率を増加させ、長期間に有効な抗ウイルス治療でもこのような影響を完全に排除することができず、その影響は主に以下の面を含む。
1.ウイルス複製:T細胞活性化の直接の結果は細胞内NF−κBを生成させ、宿主遺伝子に組み込んだウイルス遺伝子の転写を増加させ、新たなウイルス粒子を生成させることで、悪循環に入らせてしまうことである。
2.アポトーシス:活性化したT細胞にとって、免疫活性化はこれらの分化、転化、ひいてはアポトーシスを意味する。免疫活性化に関連するアポトーシスは末梢CD4T細胞の減少の要因の一つともされている。
3.免疫老化と枯渇:後天性免疫反応において、ナイーブT細胞が抗原提示細胞と接触すると、活性化され、増殖・分化してエフェクターT細胞および記憶T細胞になる。しかし、持続的な抗原による刺激またはほかの機序による持続的な免疫活性化はエフェクターT細胞に機能を失わせ、この現象は「免疫枯渇」と呼ばれる。また、感染者の胸腺も年齢に相応しない萎縮が生じ、これは胸腺で発育したT細胞が末梢で消耗されたT細胞の補充に間に合わないことを意味する。同時に、免疫活性化は、骨髄の造血機能の低下、リンパ組織の線維化などにもつながる。
4.免疫再構築障害:免疫不応答者において、抗ウイルス治療が有効で、血漿におけるウイルスの複製が基本的に阻害されるが、まだウイルスが残り、ウイルス貯蔵庫(主に記憶T細胞)および持続的な低レベルのウイルス複製による可能性がある。また、これらの残留ウイルスおよびその低レベルの複製は持続的な免疫活性化、免疫再構築不全に関連する。
5.炎症に関連するほかの異常:例えば骨粗鬆症、アテローム性動脈硬化、神経認識退化、老衰なども、現在、免疫活性化に関連し、患者の病死率の顕著な増加につながるとされている。
HIV感染による異常な免疫活性化および炎症は非AIDS関連疾患と免疫再構築不全の重要な発症機序で、過剰な免疫活性化と炎症を阻害すると、AIDS患者のCD4T細胞の回復を促進し、非AIDS関連疾患の発生を減少させる可能性がある。しかし、阻害しすぎると、免疫再構築不全の重症化につながる可能性があるため、免疫再構築不全を重症化させることなく、異常な免疫活性化を阻害することができる薬物を探すことが非常に重要である。しかも、薬物として、治療効果のほか、その投与の安全性問題も考慮すべきであり、本発明者は、創造的に研究し、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)のAIDS患者の過剰な免疫活性化と炎症に対する阻害作用を見出し、AIDS患者の異常な免疫活性化または免疫再構築不全および非AIDS関連疾患の治療に新たな治療薬を創った。
また、NF−κB経路の活性化はHIVの複製および潜伏・再活性化に非常に重要で、かつNF−κB経路は細胞内における多くの炎症性因子の発現を制御する。
本発明では、機序の面において(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)がNF−κBの活性を阻害することによって細胞の免疫活性化を阻害することができることを解明し、かつ、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)がCD4T細胞亜集団の活性化と増殖を阻害することが見出された。
本発明は主に以下の技術手段によって上記技術的課題を解決する。
本発明は、エイズの異常な免疫活性化、またはエイズの異常な免疫活性化に関連する免疫再構築不全を治療および/または予防する薬物の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用を提供する。中で、エイズの異常な免疫活性化はエイズの免疫再構築不全に関連する(劉宇超、李太生、慢性ヒト免疫不全ウイルス感染者の免疫活性化と免疫再構築不全、協和医学雑誌、Vol.8,No.4−5,p100−104,2017.)。
本発明に係るエイズの異常な免疫活性化は、NF−κBに関連するエイズの異常な免疫活性化が好ましい。
本発明に係るエイズの異常な免疫活性化は、エイズの慢性の異常な免疫活性化が好ましい。
本発明において、前記の薬物の形態は特に限定されず、固形錠剤、液体、ゲル、半流動体またはエアゾールなどの様々な物質の形態でもよいが、固形錠剤が好ましい。
本発明において、前記のトリプトリド誘導体は、前記薬物の有効成分の一つまたは唯一の有効成分であることが好ましい。
また、本発明は、NF−κBシグナル経路阻害剤の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用を提供する。前記の(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドは、前記薬物の有効成分の一つまたは唯一の有効成分であることが好ましい。
また、本発明は、Tリンパ球活性阻害剤の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用を提供する。前記の(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドは、前記薬物の有効成分の一つまたは唯一の有効成分であることが好ましい。
本分野の常識に合うことを前提に、上記各好適な条件を任意に組み合わせれば、本発明の各好適な実例が得られる。
本発明で用いられる試薬および原料はいずれも市販品として得られる。
本発明の積極的な進歩効果は以下の通りである。
本発明では、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)で実験を行ったところ、それがエイズの異常な免疫活性化、またはエイズの異常な免疫活性化に関連する免疫再構築不全において、免疫阻害活性を有し、かつ、高効率、低毒性を示し、優れた治療指数を有することを見出した。
図1は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドによるNF−κB活性に対する阻害の検出結果の図である。 図2は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドによるCD4T細胞の増殖に対する阻害作用の結果の図である。 図3は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドによるCD4T細胞亜集団の活性化に対する阻害作用である。 図4は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)の細胞毒性の検出である。 図5は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)によるNF−κBシグナル経路に対する阻害活性の検出である。 図6は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)によるCD4T細胞亜集団の免疫活性化に対する阻害の検出である。新しく分離された健常者の末梢血細胞PBMCs、またはさらに抗CD4抗体で被覆された磁気ビーズの陽性スクリーニングによってCD4T細胞を分離し、PMA(100nM)およびイオノマイシン(1μM)で刺激するか、または抗CD3/CD28抗体で被覆された磁気ビーズで刺激して細胞を72時間活性化させ、同時にT8またはトリプトリド(100ng/mL)を入れた。細胞を収集し、抗CD4−PE抗体で染色してCD4T細胞を選択し、フローサイトメトリーによって細胞表面におけるCD38およびHLA−DRの発現を検出した。図6Aは複数回の完全に独立して繰り返したフローサイトメトリーによる検出の結果で、図6Bはフローサイトメトリーによる検出の統計結果で、それぞれ陽性細胞率を統計、および平均蛍光強度(MFI)を計算したものである。相応するスチューデントt検定によって有意差を分析した。 図6は、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)によるCD4T細胞亜集団の免疫活性化に対する阻害の検出である。新しく分離された健常者の末梢血細胞PBMCs、またはさらに抗CD4抗体で被覆された磁気ビーズの陽性スクリーニングによってCD4T細胞を分離し、PMA(100nM)およびイオノマイシン(1μM)で刺激するか、または抗CD3/CD28抗体で被覆された磁気ビーズで刺激して細胞を72時間活性化させ、同時にT8またはトリプトリド(100ng/mL)を入れた。細胞を収集し、抗CD4−PE抗体で染色してCD4T細胞を選択し、フローサイトメトリーによって細胞表面におけるCD38およびHLA−DRの発現を検出した。図6Aは複数回の完全に独立して繰り返したフローサイトメトリーによる検出の結果で、図6Bはフローサイトメトリーによる検出の統計結果で、それぞれ陽性細胞率を統計、および平均蛍光強度(MFI)を計算したものである。相応するスチューデントt検定によって有意差を分析した。 図7は、T8またはトリプトリドによるCD4T細胞の増殖に対する阻害の検出である。PBMCsをCFSEで染色した。PHA−P(5μg/mL)を入れて細胞の増殖を刺激し、同時に被験化合物T8またはトリプトリド(100ng/mL)を入れた。72時間後、細胞を収集し、抗CD4−PE抗体で染色してCD4T細胞を選択し、フローサイトメトリーによってCFSEを検出して細胞の増殖を分析した。(A)は3回の完全に独立して繰り返したフローサイトメトリーによる検出の結果で、(B)はフローサイトメトリーによる検出の統計結果である。相応するスチューデントt検定によって有意差を分析した。
具体的な実施形態
以下、実施例の形によってさらに本発明を説明するが、これによって本発明を記載された実施例の範囲内に限定するわけではない。以下の実施例において、具体的な条件が記載されていない実験方法は、通常の方法および条件、あるいは商品の説明書に従って選ばれる。
実施例1 T8によるNF−κB活性に対する阻害の検出
HEK293T細胞(ATCCから購入)にNF−κB駆動含有ルシフェラーゼ発現プラスミド(p3κB−luc、100ng)および内部参照プラスミドpBgal(生物在線www.bioon.com.cnから購入)(pSV−β−Galactosidase Control Vector、β−ガラクトシダーゼ発現プラスミド、5ng)を形質移入させた。24時間後、細胞をTNF−α(20ng/ml)で処理するか、処理せず、そして同時にT8化合物(100nM)を入れたか、入れなかった。さらに24時間後、細胞を収集し、レポーター分解緩衝液(Promegaから購入)で分解させた。ルシフェラーゼアッセイシステム(Promega)によってルシフェラーゼ活性を検出し、β−Gloアッセイシステム(Promega)によってβ−ガラクトシダーゼ活性を検出し、T8によるNF−κB活性に対する阻害作用を分析した。
検出結果は図1に示すように、当該試験結果から、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドはNF−κB活性を阻害し、有効的にバックグラウンドNF−κB活性(TNF−αで処理されていない)を阻害するのみならず、有効にTNF−αによって活性化されるNF−κB活性を阻害できたことがわかる。
実施例2 T8によるCD4T細胞の増殖に対する阻害作用
健常者の末梢血単核球(PBMC)(ATCCから購入)をIL−2(20IU)を含有するRPMI−1640/10%FBS血清の培地で培養し、CFSE(カルボキシフルオレセインジアセテートスクシン イミジルエステル)(10nM)で37℃で10分間染色し、上記培地で2回洗浄した後、PHA−P(フィトヘマグルチニン−P)(5μg/ml)で細胞の増殖を刺激し、同時にT8化合物(100nM)を入れるか、入れずに、48時間培養した後、細胞を収集し、抗ヒトCD4フローサイトメトリー用抗体(Invitrogenから購入)で染色し(4℃、30分間)、フローサイトメトリーによってCD4T細胞を選択してCFSE染色強度を検出して細胞の増殖を分析した。
検出結果は図2に示すように、検出結果から、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドがPHAによって刺激されたCD4T細胞の増殖を阻害したことがわかる(細胞の増殖は16.6%からバックグラウンド増殖1.9%に低下した)。
実施例3 T8によるCD4T細胞亜集団の活性化に対する阻害作用
健常者の末梢血単核球(PBMC)1×10をPMA(プロピレングリコールメチルエーテルアセタート)(20nM)およびIonomycin(イオノマイシン)(1μM)で37℃で刺激し、同時にT8化合物(100nM)を入れたか、入れなかった。48時間後、抗ヒトCD4、CD38、HLA−DR細胞フローサイトメトリー用抗体(Invitrogenから購入)を入れて染色し、フローサイトメトリーによってCD4T細胞を選択して細胞表面分子CD38、HLA−DRの発現を検出した。
検出結果は図3に示すように、検出結果から、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドがPHA+イオノマイシンによって誘導された細胞の活性化を阻害したことがわかる(CD38は41.6%から31%に、HLA−DRは36.3%から3.5%に低下した)。
比較例1 (5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)の細胞毒性の検出
1.実験材料
1)被験化合物
(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)は、上海医薬グループから提供され、白色の粉末で、純度>99%で、4℃で保存して使用に備えた。
調製方法:DMSOで母液を調製し、培地(RPMI1640、Gibco)で作業液を調製した。細胞培養時、DMSOの最終濃度は<0.02%で、当該DMSO濃度は細胞成長に影響がない。
2)細胞および試薬
HEK293Tを10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを含有する完全DMEM培地で培養した。
DMEM培地およびウシ胎児血清はGibco社から、ペニシリンおよびストレプトマイシンはInvitrogen社から購入された。
MTT [3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−32,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド]、SDS(Sodium dodecyl sulfate、ドデシルスルホン酸ナトリウム)、DMF(N,N−Dimethyl formamine、N,N−ジメチルホルムアミド)はいずれもsigma社から購入された。
MTT(ホルマザン)溶解液(100mL):SDS(Sodium dodecyl sulfate、ドデシルスルホン酸ナトリウム)10g、DMF(N,N−Dimethyl formamine、N,N−ジメチルホルムアミド)50mL、H2O 50mLを加熱して均一に撹拌し、4℃で保存した。
2.実験方法
MTT比色法による細胞毒性の検出:HEK293T細胞を96ウェルプレート(1×10/100μL/ウェル)に敷き、100μLの異なる濃度の化合物(化合物の濃度は図面を参照する)を入れ、各希釈度に重複ウェルを3つずつ設け、同時に化合物を含有しない対照ウェルを設けた。37℃、5%CO細胞インキュベーターにおいて72時間インキュベートした。各ウェルから上清を100μL吸いて捨て、20μLのMTT溶液(5mg/mL)を入れ、37℃、5%CO細胞インキュベーターにおいて4時間インキュベートした後、各ウェルに100μLのホルマザン溶解液を入れて一晩インキュベートし、通常の光学顕微鏡による観察においてホルマザンが全部溶解したら、595nmにおける吸光度を測定した。CC50値(50% Cytotoxic Concentration、50%細胞毒性濃度)、すなわち、50%のHEK293T細胞に毒性を生成した時の実験薬物濃度を算出した。
3.実験結果
HEK293T細胞で2種類の化合物の細胞毒性を検出したところ、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)によるHEK293T細胞に対するCC50(50% Cytotoxic Concentration、50%細胞毒性濃度)値は約435ng/mlで、対照品(トリプトリド)によるHEK293T細胞に対するCC50値は約17ng/mlであった。これから、トリプトリドと比べ、T8がより低い細胞毒性を示したことがわかる(詳細は図4を参照する)。
比較例2 (5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)によるNF−κBシグナル経路に対する阻害活性の検出
1.実験材料
1)被験化合物(同上)
2)細胞および試薬
HEK293Tを10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを含有する完全DMEM培地で培養した。
DMEM培地、ウシ胎児血清およびOPTI−MEMはGibco社から、ペニシリンおよびストレプトマイシンはInvitrogen社から、TNF−αはR&D社から、lipofectamine 2000 トランスフェクション試薬はLife Technologies社から、ルシフェラーゼアッセイシステムおよびGloアッセイシステムはPromega社から購入された。
pSV−β−Galactosidase Control VectorプラスミドはPromega社から購入された(CATALOG#E1081)。
2.実験方法
NF−κBレポーター遺伝子プラスミドp3κB−lucをHEK293T細胞に形質移入して発現させ、同時にpSV−β−Galactosidase Control Vectorを形質移入の内部参照として共形質移入し、TNF−αで処理してNF−κBの活性化を誘導し、T8およびトリプトリドを入れ、ルシフェラーゼ活性を検出することによってNF−κBレポーター遺伝子の発現を示し、T8およびトリプトリドによるTNF−αによって誘導されたNF−κB活性化作用に対する影響を評価した。
細胞形質移入:lipofectamine 2000 トランスフェクション試薬によって試薬の説明書に従ってHEK293Tに形質移入した。24ウェル細胞培養プレートの各ウェルにおいて1μLのトランスフェクション試薬で100ngのプラスミドを形質移入させた。それぞれ50μLのOPTI−MEM培地でプラスミドおよびトランスフェクション試薬を希釈して混合した。混合液を室温で5分間静置した後、混合液を各ウェルの細胞に入れ、軽く均一に混合した後、37℃インキュベーターに戻して続いて所定時間まで培養した。
ルシフェラーゼ活性の検出:HEK293T細胞にNF−κBレポーター遺伝子プラスミドp3κB−lucプラスミド(100ng)、内部参照プラスミドpSV−β−Galactosidase Control Vector(5ng)を形質移入し、24時間後、TNF−α(20ng/mL)を入れ(あるいは入れずに)24時間刺激し、細胞を収集してレポーター分解緩衝液で分解させた後、ルシフェラーゼアッセイシステムによってルシフェラーゼの活性を検出し、そしてβ−Gloアッセイシステムによってβ−ガラクトシダーゼの活性を検出した。
3.実験結果
図5から、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)はいずれも有効にバックグラウンドNF−κBシグナル経路の活性を阻害し、両者は活性が相当し、バックグラウンドNF−kB活性に対する阻害の有意差分析では、P=0.1で、有意差がなかったことがわかる。(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)は有効にTNF−αによって活性化されたNF−κBシグナル経路の活性を阻害し、両者は活性が相当し、TNF−αによって活性化されたNF−kB活性に対する阻害の有意差分析では、P=0.056で、有意差がなかったことがわかる。
比較例3 (5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)による免疫細胞の活性化に対する阻害の検出
1.実験材料
1)被験化合物(同上)
2)細胞および試薬:
末梢血単核球(Peripheral blood mononuclear cell、PBMCs)は上海市長海医院から購入され、細胞は10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、20IU/mLのIL−2(R&D)を含有する完全RPMI−1640培地で培養した。
RPMI−1640培地、ウシ胎児血清はGibco社から、ペニシリンおよびストレプトマイシンはInvitrogen社から、IL−2はR&D社から、ホルボールエステル(ホルボール 12−ミリスタート 13−アセタート、Phorbol 12−Myristate 13−Acetate、PMA)およびイオノマイシン(Ionomycin)はSigma社から、抗CD3/CD28抗体およびCD4抗体で被覆されたマイクロビーズはMACS社から、フローサイトメトリー用抗体CD3、CD4、CD38、HLA−DRはeBioscience社から購入された。
2.実験方法:
新しく分離された健常者の末梢血細胞PBMC(3×10)をIL−2(20IU/mL)を含有する細胞培地で培養した。PMA(100nM)およびイオノマイシン(1μM)で72時間刺激し、同時に被験化合物(100ng/mL)を入れた。FACS緩衝液で2回洗浄し、抗CD3−PerCP、CD4−PE、CD38−PE−Cy7、HLA−DR−APC抗体を入れ、4℃で30分間染色した。FACS緩衝液で2回洗浄し、FACSによって上記分子の発現を検出した。
新しく分離された健常者の末梢血細胞PBMCを、抗CD4抗体で被覆された磁気ビーズで陽性スクリーニングによってCD4T細胞を分離し、IL−2(20IU/mL)を含有する培地で培養した。抗CD3/CD28抗体で被覆された磁気ビーズで細胞を刺激して72時間活性化させ、同時に被験化合物を入れた。細胞を収集し、FACS緩衝液で2回洗浄し、抗CD3−PerCP、CD4−PE、CD38−PE−Cy7、HLA−DR−APC抗体を入れ、4℃で30分間染色した。FACS緩衝液で2回洗浄し、細胞を収集し、フローサイトメトリーによって上記分子の発現を検出した。
3.実験結果
細胞活性化指標であるCD38およびHLA−DRの発現を検出することにより、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)が顕著にPMA+イオノマイシンまたは抗CD3/CD28抗体によって活性化されたCD4T細胞亜集団の免疫活性化を阻害することができることが証明された。
(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)はCD4T細胞亜集団の免疫活性化に対する阻害効果が相当する(詳細は図6を参照する)。
比較例4
1.実験材料:
1)被験化合物(同上)
2)細胞および試薬:
末梢血単核球(Peripheral blood mononuclear cell、PBMCs)は上海市長海医院から購入され、細胞は10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、20IU/mLのIL−2(R&D)を含有する完全RPMI−1640培地で培養した。細胞を5μg/mLのフィトヘマグルチニン(Phytohemagglutinin−P、PHA−P)を含有する完全培地で72時間培養し、CD4T細胞の増殖を誘導した。
RPMI−1640培地、ウシ胎児血清はGibco社から、ペニシリンおよびストレプトマイシンはInvitrogen社から、IL−2はR&D社から、PHA−PはSigma社から、CFSE色素はabcam社から、抗CD4−PE抗体はeBioscience社から購入された。
2.実験方法:
新しく分離された健常者の末梢血細胞PBMC(1×10)をIL−2(20IU/mL)を含有する細胞培地で培養した。CFSE(10nM)、37℃で10分間染色した。培地を2回洗浄した後、PHA−P(5μg/mL)を入れ、同時に被験化合物T8またはトリプトリド(100ng/mL)を入れた。37℃で72時間後、細胞を収集し、抗CD4−PE抗体で4℃で30分間染色し、FACS緩衝液で2回洗浄し、フローサイトメトリーによって細胞の増殖を分析した。
3.実験結果
図7から、(5R)−5−ヒドロキシトリプトリド(T8)およびその対照品(トリプトリド)が顕著に健常者の末梢血CD4T細胞の増殖を阻害することができ、かつ健常者の末梢血CD4 T細胞の増殖に対する阻害効果が相当することがわかる。
以上、本発明の具体的な実施形態を記述したが、当業者にとって、これらは例示の説明だけで、本発明の原理と実質に反しないという前提下において、これらの実施形態に対して様々な変更や修正をすることができる。そのため、本発明の保護範囲は添付の請求の範囲によって限定される。

Claims (9)

  1. エイズの異常な免疫活性化、またはエイズの異常な免疫活性化に関連する免疫再構築不全を治療および/または予防する薬物の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用。
  2. 前記のエイズの異常な免疫活性化はNF−κBに関連するエイズの異常な免疫活性化であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 前記のエイズの異常な免疫活性化はエイズの慢性の異常な免疫活性化であることを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  4. 前記の薬物の形態は錠剤であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  5. 前記の(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドは前記薬物の有効成分の一つまたは唯一の有効成分であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の使用。
  6. NF−κBシグナル経路阻害薬剤の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用。
  7. 前記の(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドは前記薬剤の有効成分の一つまたは唯一の有効成分であることを特徴とする請求項6に記載の使用。
  8. Tリンパ球活性阻害薬剤の製造における(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドの使用。
  9. 前記の(5R)−5−ヒドロキシトリプトリドは前記薬剤の有効成分の一つまたは唯一の有効成分であることを特徴とする請求項8に記載の使用。
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