JP2021507923A - キナーゼ阻害剤としてのアミノ−メチルピペリジン誘導体 - Google Patents

キナーゼ阻害剤としてのアミノ−メチルピペリジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩に関し、本発明に係る化合物は、キナーゼ阻害作用が有益な疾患の予防または治療に有用に使用することができる。

Description

本発明は、キナーゼ阻害能を有するアミノ−メチルピペリジン誘導体、その製造方法およびその用途に関する。
タンパク質キナーゼ(kinase)は、他のタンパク質の特定残基のリン酸化を触媒する酵素であって、細胞外シグナルを核に伝達(transduction)するシグナル伝達経路において核心的な役割を果たし、生体内の様々な疾患に関与する。炎症性疾患(inflammatory disease)、自己免疫疾患(autoimmune disease)、増殖性疾患または過剰増殖性疾患、および/または免疫介在性疾患(immunity mediated disease)の発病にあたって、T細胞(またはTリンパ球)およびB細胞(またはBリンパ球)が核心的な役割を果たすという様々な証拠がある。
ヤヌスキナーゼ(Janus kinase、以下、‘JAK’という)は、リンパ造血系で細胞機能を調節するにあたって、中枢的役割を果たす細胞質タンパク質チロシンキナーゼである。サイトカインは、炎症と免疫、および正常的な細胞機能を調節するのに重要な役割を果たすことが知られており、JAKは、チロシンリン酸化反応によりSTAT(Signal Transducer and activator of Transcription、シグナル伝達兼転写活性化因子)タンパク質を活性化させてサイトカインに速やかにシグナル伝達経路を提供する。JAK/STATシグナル伝達が、アレルギー、喘息、自己免疫疾患(例えば、移植拒絶反応、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症など)、固形癌、血液癌(例えば、白血病、リンパ腫など)に関連していることが知られている。
JAKファミリーは、JAK1、JAK2、JAK3、およびTYK2の4種類に区分される。JAKファミリーのメンバーは、互いにペアになって互いに異なるサイトカインのシグナル伝達を媒介する。造血成長因子シグナル伝達に関連するJAK2およびJAK1を含み、JAK2と組み合わせるTYK2は、インターフェロンのシグナル伝達に重要で、宿主の耐性に寄与する。JAK2は、特に造血成長因子シグナルに関与して過度な阻害時に貧血(anemia)、血小板減少症(thrombocytopenia)、白血球減少症(leucopenia)を誘発させることができる。
JAK1、JAK2、TYK2は発現が均一に分布して発見されるのに反して、JAK3の発現はリンパ細胞に制限され、IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、IL−15、IL−21受容体の構成体である共通ガンマ鎖(common gamma chain)のシグナル伝達、特にIL−2ファミリーの一般的なγ鎖と関連している。サイトカインが結合するやいなや受容体は近くに隣接したJAK3を運び、これはβ鎖のC末端の自己リン酸化(autophosphorylation)を誘発する。結果的に、これは核にシグナルを再転送する重要な段階であるSTATタンパク質の活性化を誘発する。JAK3は、このような過程を通して多様なサイトカインのシグナル経路を統制することになる。これは、JAK3を免疫抑制のための魅力的な標的に作る。
B細胞は、自己免疫および/または炎症性疾患の発病にあたり、核心的な役割を果たす。B細胞を減少させるタンパク質系治療剤、例えばリツキサン(Rituxan)は、自己抗体−誘導された炎症性疾患、例えば関節リウマチに効果的である。したがって、B細胞活性化において役割を果たすタンパク質キナーゼ抑制剤は、B細胞−媒介される疾患の病症、例えば、自己抗体産生に対する有用な治療剤である。
B細胞受容体(BCR)を介したシグナル伝達は、増殖および成熟する抗体産生細胞への分化を含む多様なB細胞反応を制御する。BCRは、B細胞活性に対する核心調節要素であり、異常なシグナル伝達は、多数の自己免疫および/または炎症性疾患を引き起こす病原性自己抗体の形成および脱調節されたB細胞増殖を引き起こすことができる。
ブルトン型チロシンキナーゼ(Bruton’s tyrosine kinase、以下、‘BTK’という)は、B−細胞の発生、活性化、シグナル化および生存の核心な調節因子である。BTKは、多様な細胞外リガンドをこれらの細胞表面受容体に結合させることにより開始されるシグナル伝達経路に参加する。B細胞抗原受容体(BCR)の結紮に続き、タンパク質チロシンキナーゼLynおよびSykの一致した作用によるBTKの活性がホスホリパーゼC−γ2媒介によるカルシウム動員の誘導のために要求される。したがって、BTKの抑制は、B−細胞媒介疾患の発病過程を遮断するのに有用な治療的接近であり得る。
上記のように、ヤヌスキナーゼおよびTEC系キナーゼは、炎症性疾患、自己免疫疾患、増殖性疾患または過剰増殖性疾患、および免疫介在性疾患の発病に関与するT−細胞および/またはB−細胞の活性化に重要な役割を果たしているので、これらを効果的に抑制する物質の開発は関連治療剤として有用である。治療および予防可能な疾患としては、具体的には、癌、移植拒絶反応、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬性関節炎、乾癬、喘息、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、湿疹、I型糖尿病、糖尿病の合併症、潰瘍性大膓炎、クローン病、自己免疫甲状腺障害、全身性脱毛、シェーグレン症候群などがある。
現在、JAK3キナーゼ阻害剤として、ファイザー(Pfizer)社のトファシチニブ(tasocitinib、CP−690550)が関節リウマチに対して承認され市販されている。また、BTKキナーゼ阻害剤として、ファーマサイクリクス(Pharmacyclics)社のイブルチニブ(ibrutinib、PCI−32765)が臨床の段階にあるが、臨床で深刻な皮膚発疹および下痢などの副作用が報告されている。したがって、より安定的かつ効果的にJAKおよび/またはBTKを阻害する物質の開発が要求される状況にある(Nat Rev Rheumatol.2009 Jun 5(6)317−24;Expert Opin Investig Drugs.2014 Aug 23(8)1067−77;Drug Discov Today 2014 Aug 19(8)1200−4;WO 2002/096909;WO 2010−009342参照)。
そこで、本発明は、キナーゼ阻害剤として優れた阻害能を有する新規なアミノ−メチルピペリジン誘導体を確認して発明を完成した。
本発明は、キナーゼ、特にチロシンキナーゼに対する阻害能を有する化合物、その製造方法およびその用途を提供する。
また、本発明は、前記アミノ−メチルピペリジン誘導体を有効性分として含む薬学的組成物を提供する。
前記課題を解決するために、本発明は、下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
[化学式1]
Figure 2021507923
上記化学式1中、
は、N−R、OまたはSであり、
は、CH、またはNであり、
は、炭素数1〜5のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、または(tert−ブトキシカルボニル)アミノで置換される炭素数1〜5のアルキルであり、
は、水素、炭素数1〜5のアルキル、またはハロゲンであり、
は、水素、または炭素数1〜5のアルキルである。
好ましくは、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチルである。
好ましくは、Rは水素、メチル、臭素、フッ素、または塩素である。
好ましくは、Rは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、またはネオペンチルである。
好ましくは、XはN−Rであり、XはCHである。
上記化学式1で表される化合物の代表的な例は、下記の通りである:
1)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
2)1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
3)1−((2S,5R)−5−((2−((1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
4)1−((2S,5R)−5−((2−((1−シクロペンチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
5)tert−ブチル(2−(4−((4−(((3R,6S)−1−アクリロイル−6−メチルピペリジン−3−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)カルバメート、
6)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−(イソチアゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
7)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
8)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
9)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
10)1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、および
11)1−((2S,5R)−5−((3−クロロ−6−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン。
また、本発明の化合物は塩、特に薬学的に許容可能な塩の形態で存在可能である。塩としては、薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成された酸付加塩のように、当業界で通常使用される塩を制限なしに使用することができる。本発明での用語「薬学的に許容可能な塩」とは、患者に比較的非毒性で無害の有効作用を有する濃度であって、該塩に起因した副作用が化学式1で表される化合物の有益な効能を低下させない前記化合物の任意のすべての有機または無機付加塩を意味する。
無機酸または有機酸を使用して通常の方法で薬学的に許容可能な塩を得ることができる。例えば、上記化学式1で表される化合物を水混和性有機溶媒、例えば、アセトン、メタノール、エタノール、またはアセトニトリルに溶解させ、有機酸または無機酸を加えて沈殿した結晶をろ過して製造、乾燥させて薬学的に許容可能な塩を得ることができる。または酸が付加した反応混合物で溶媒や過剰の酸を減圧して、残渣を乾燥させて製造したり、または他の有機溶媒を加えて析出した塩をろ過して製造することができる。このとき、好ましい塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、硝酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルピン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、マンデル酸、タルタル酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、またはトルエンスルホン酸などから誘導された塩が挙げられる。
薬学的に許容可能でない、化学式1で表される化合物の塩または溶媒和物は、化学式1で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、または溶媒和物の製造において中間体として用いることができる。
本発明の上記化学式1で表される化合物は、その薬学的に許容可能な塩だけでなく、これから製造できる、可能な溶媒和物および水和物を全て含み、可能なすべての立体異性体も含む。上記化学式1で表される化合物の溶媒和物、水和物および立体異性体は、通常の方法を用いて、化学式1で表される化合物から製造して使用することができる。
また、本発明に係る化学式1で表される化合物は、結晶形態または非結晶形態で製造され得、化学式1で表される化合物が結晶形態で製造される場合、任意の水和または溶媒和され得る。本発明では、化学式1で表される化合物の化学量論的水和物だけでなく、多様な量の水を含む化合物が含まれ得る。本発明に係る化学式1で表される化合物の溶媒和物は、化学量論的溶媒和物および非化学量論的溶媒和物の両方を含む。
さらに、本発明は、一例として、下記反応式1により上記化学式1で表される化合物を製造することができる。
[反応式1]
Figure 2021507923
(上記反応式1中、X〜X、およびR〜Rは先に定義した通りであり、Zはハロゲンである。好ましくは、Zはクロロである。)
前記段階iは、化学式1−1で表される化合物と化学式1−2で表される化合物を反応させて化学式1−3で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、水素化ナトリウムまたはジイソプロピルエチルアミンの存在下で、0℃以下または常温〜高温で反応させることが好ましく、溶媒としてはテトラヒドロフラン、エタノール、ジメチルホルムアミドが好ましい。
前記段階iiは、化学式1−3で表される化合物とアミンで反応させて化学式1−4で表される化合物を製造する段階である。前記反応はリガンド、パラジウム触媒、塩基条件下で100℃〜120℃で反応したり、トリフルオロ酢酸条件下で高温で反応させることが好ましく、溶媒としては1,4−ジオキサン、tert−ブタノールまたは2−ブタノールが好ましい。
前記段階iiiは、1−4で表される化合物の保護基を除去する反応で化学式1−5で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、水素存在下でパラジウムで反応したり、酸条件下で好ましくは、6N−塩酸条件下で高温で反応させることが好ましく、溶媒としてはメタノールが好ましい。
前記段階ivは、1−5で表される化合物と塩化アシルを反応させて化学式1で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、トリエチルアミンまたは炭酸水素ナトリウム条件下で−20℃〜0℃で反応させることが好ましい。また、溶媒としてはジクロロメタンまたはテトラヒドロフランと水の混合液が好ましい。
また、前記反応式1のように、化学式1−3で表される化合物から化学式1−6で表される化合物、化学式1−7で表される化合物および化学式1で表される化合物の順に製造することもでき、それぞれの段階iii、ivおよびiiは反応物を除いては、先に説明した通りである。
また、本発明は、一例として下記反応式2により上記化学式1で表される化合物を製造することができる。
[反応式2]
Figure 2021507923
(上記反応式2中、X〜X、およびR〜Rは先に定義した通りであり、PGは保護基としてヒドロピランまたは2−(トリメチルシリル)エトキシメチルであり、Zはハロゲンである。好ましくは、Zはクロロである。)
前記段階vは、化学式1−1で表される化合物と保護基と反応させて化学式2−2で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、酸条件下でジヒドロピランと反応させたり、塩基条件下で2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドと反応させることが好ましく、溶媒としてはジクロロメタン、ジメチルホルムアミドが好ましい。
前記段階viは、化学式2−2で表される化合物から化学式2−3で表される化合物を製造する段階であって、反応物を除いて、前記反応式1の段階iと同様である。
前記段階viiは、化学式2−3で表される化合物と、R−Iと反応させて化学式2−4で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、塩基存在下で好ましくは、水素化ナトリウム存在下で0℃以下または常温で反応させることが好ましく、溶媒としてはジメチルホルムアミドが好ましい。
前記段階viiiは、化学式2−4で表される化合物から化学式2−5で表される化合物を製造する段階であって、反応物を除いて、前記反応式1の段階iiと同様である。
前記段階ixは、化学式2−5で表される化合物の保護基を除去する反応で化学式2−6で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、酸条件下で(好ましくは、トリフルオロ酢酸)高温で反応させたり、塩基条件下でフルオリド、好ましくはテトラブチルアンモニウムフルオリドで反応させることが好ましく、溶媒としてはメタノール、テトラヒドロフラン、または1,4−ジオキサンが好ましい。
前記段階xは、化学式2−6で表される化合物から化学式1で表される化合物を製造する段階であって、反応物を除いて、前記反応式1の段階ivと同様である。
また、本発明は、上記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物または異性体を有効性分として含むキナーゼ阻害作用が有益な疾患の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
この時、前記キナーゼ阻害作用が有益な疾患は、炎症性疾患、自己免疫疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、免疫介在性疾患、癌、または腫瘍などを含む。
本発明での用語「予防」は、本発明の組成物の投与で前記疾患の発生、拡散および再発を抑制または遅延させるすべての行為を意味し、本発明での用語「治療」は、本発明の組成物の投与で前記疾患の症状が好転または有益に変わる全ての行為を意味する。
本発明に係る薬学的組成物は、標準薬学的実施により経口または非経口投与形態に剤形化することができる。これらの剤形は、有効成分のほか、薬学的に許容可能な担体、補助剤、または稀釈液などの添加物を含有することができる。
適当な担体としては、例えば、生理食塩水、ポリエチレングリコール、エタノール、植物性オイル、およびイソプロピルミリステートなどがあり、稀釈液としては、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、および/またはグリシンなどがあるが、これらに限定されるものではない。また、本発明の化合物は、注射溶液の製造に通常使用されるオイル、プロピレングリコール、または他の溶媒に溶解させることができる。さらに、局所作用のために、本発明の化合物を軟膏やクリームに剤形化することができる。
本発明に係る化合物の薬学的投与形態は、これらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物の形態にも用いることができ、また、単独でまたは他の薬学的活性化合物と結合だけでなく、適当な組み合わせで用いることができる。
本発明に係る化合物は、通常の生理食塩水、5%デキストロースなどの水溶性溶媒、または合成脂肪酸グリセリド、高級脂肪酸のエステルまたはプロピレングリコールなどの非水溶性溶媒に化合物を溶解、懸濁、または乳化させることで注射剤として剤形化することができる。本発明の剤形は、溶解剤、等張化剤(isotonic agents)、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤および防腐剤などの通常の添加剤を含むことができる。
本発明に係る化合物の好ましい投与量は、患者の状態および体重、疾病の程度、薬物の形態、投与経路および期間に応じて異なるが、当業者によって適宜選択可能である。しかし、望ましい効果のために、本発明に係る化合物を、1日0.0001〜100mg/kg(体重)、好ましくは0.001〜100mg/kg(体重)で投与するのが良い。投与は、1日1回または分割して、経口または非経口的経路を通して投与される。投与方法により、組成物は、本発明に係る化合物を0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜60重量%含有することができる。
本発明の薬学的組成物は、ネズミ、ハツカネズミ、家畜、および人間などをはじめとする哺乳動物に多様な経路で投与される。投与のすべての方式は予想可能であるが、例えば、経口、直腸または静脈、筋肉、皮下、子宮内硬膜、または脳血管(intracerbroventricular)注射によって投与される。
本発明の化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物または異性体は、キナーゼ阻害作用が有益な疾患の予防または治療に有用に使用可能である。
以下、下記の実施例によって本発明をより詳細に説明する。但し、下記の実施例は本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらにのみ限定されるものではない。
実施例1:1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
段階1)ベンジル(2S,5R)−5−((2,5−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(11.1g、50.0mmol)をエタノール(10.0mL)に溶かした後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26.1mL、150.0mmol)とベンジル(2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(14.9g、60.0mmol)を加えた。反応物を110℃で12時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物19.9g(収率:91.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.40−7.20(m、5H)、7.03(s、1H)、5.18−5.06(m、2H)、4.50−4.30(m、2H)、4.16−4.04(m、1H)、2.94−2.85(m、1H)、1.95−1.77(m、3H)、1.70−1.60(m、1H)、1.24−1.20(m、3H)
段階2)ベンジル(2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((2,5−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(19.9g、46.0mmol)と1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(3.9g、35.0mmol)を2−ブタノール(190.0mL)に溶かした。前記反応物にトリフルオロ酢酸(3.2mL、42.0mmol)を加えた後、110℃で12時間反応した後、溶媒を濃縮した。前記反応物をメタノールに溶かしている7Nアンモニア溶液を加えて中和させた後、残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物4.7g(収率:26.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.90(s、1H)、7.51(s、1H)、7.40−7.20(m、5H)、6.78(s、1H)、5.18−5.06(m、2H)、4.54−4.38(m、2H)、4.27−4.10(m、1H)、4.10−4.00(m、2H)、2.94−2.85(m、1H)、1.99−1.70(m、4H)、1.43−1.35(m、3H)、1.28−1.20(m、3H)
段階3)5−クロロ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミンの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(4.7g、9.5mmol)に、メタノールに溶かしている6N塩酸溶液(47.0mL、過剰)を入れた。80℃で6時間攪拌した後、反応物を濃縮した後、分離せずに次の反応を行った。
段階4)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
5−クロロ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(3.3g、9.0mmol)と、重炭酸ナトリウム(599.8mg、6.9mmol)をテトラヒドロフラン/蒸留水(15.0mL/3.0mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(720.0uL、9.0mmol)を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.4g(収率:36.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.95(s、1H)、7.50(s、1H)、6.94−6.55(m、2H)、6.33−6.06(m、1H)、5.86−5.53(m、1H)、4.56−4.14(m、2H)、4.13−4.00(m、2H)、3.14−2.67(m、1H)、2.18−2.12(m、1H)、2.04−1.98(m、1H)、1.97−1.76(m、3H)、1.46−1.38(m、3H)、1.37−1.17(m、3H)
実施例2:1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
前記実施例1で2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物5.4mg(収率:46.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.96−7.91(m、1H)、7.52−7.47(m、1H)、6.88−6.57(m、2H)、6.40−6.38(m、1H)、6.23−6.13(m、1H)、5.79−5.56(m、1H)、4.47−4.07(m、4H)、3.00−2.70(m、1H)、2.01−1.81(m、4H)、1.44−1.41(m、3H)、1.35−1.34(m、1H)、1.26−1.22(m、2H)
実施例3:1−((2S,5R)−5−((2−((1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
段階1)ベンジル(2S,5R)−5−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2R,5S)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(10.0g、40.27mmol)をエタノール(500.0mL)に溶かした後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(35.1mL、201.4mmol)と2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(9.1g、48.3mmol)を加えた。反応物を110℃で12時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物14.6g(収率:90.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl)δ11.00(s、1H)、7.48−7.30(m、5H)、7.03(s、1H)、6.38(s、1H)、5.41−4.93(m、2H)、4.63−4.41(m、2H)、4.22−4.19(m、1H)、2.77−2.75(m、1H)、2.09−2.06(m、1H)、1.98−1.83(m、1H)、1.78−1.45(m、2H)、1.39−1.10(m、3H)
段階2)2−クロロ−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(14.4g36.0mmol)をエタノール(500.0mL)に溶かした後、パラジウム/炭素(1.4g)を入れて、反応器を密封した。真空ポンプを用いて反応器内部の空気を除去し、水素ガス置換によりパラジウムを媒介体とする水素化反応を行った。反応物を常温で3時間程度進行した後、セライトろ過してパラジウムを除去し、エタノールを減圧濃縮した。追加の精製過程なしに表題化合物6.9g(収率:60.2%)を得た。
段階3)1−((2S,5R)−5−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
2−クロロ−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(6.8g、25.7mmol)と重炭酸ナトリウム(4.3g、51.3mmol)をテトラヒドロフラン/蒸留水(300.0mL/30.0mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(2.1mL、25.7mmol)を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物3.3g(収率:40.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl)δ11.82(s、1H)、7.08−7.06(m、1H)、6.95−6.48(m、1H)、6.45−6.16(m、2H)、5.74−5.72(m、1H)、5.50(s、1H)、5.02(s、1H)、4.46(s、1H)、4.11−4.09(m、1H)、2.88(s、1H)、2.10−2.08(m、1H)、1.95−1.61(m、4H)、1.45−1.03(m、3H)
段階4)1−((2S,5R)−5−((2−((1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
1−((2S,5R)−5−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(100.0mg、0.3mmol)と1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−アミン(45.3mg、0.3mmol)にtert−ブタノール(2.0mL)を加えた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(28.6mg、0.03mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(22.4mg、0.05mmol)と炭酸カリウム(86.4mg、0.6mmol)を加えた後、150℃で2〜3時間攪拌した後、室温に冷却した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物15.0mg(収率:11.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl)δ8.43(s、1H)、7.82(s、1H)、7.53−7.44(m、1H)、6.74(s、1H)、6.65−6.62(m、1H)、6.40(s、1H)、6.33−6.30(m、1H)、6.24(s、1H)、5.70−5.68(m、1H)、5.03(s、1H)、4.72−4.70(m、1H)、4.34(s、1H)、4.17−4.06(m、1H)、3.94−3.73(m、2H)、2.86(s、2H)、2.28−2.07(m、3H)、1.95−1.81(m、1H)、1.79−1.58(m、6H)、1.40−1.15(m、8H)、1.00−0.83(m、6H)
実施例4:1−((2S,5R)−5−((2−((1−シクロペンチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
前記実施例3で1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロペンチル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例3と同様の工程で、表題化合物25.8mg(収率:18.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl)δ9.09(s、1H)、7.86(s、1H)、7.50−7.48(m、1H)、6.75−6.53(m、2H)、6.44(s、1H)、6.32−6.29(m、1H)、6.21(s、1H)、5.67(s、1H)、4.99(s、1H)、4.74−4.70(m、1H)、4.58−4.55(m、1H)、2.82(s、1H)、2.45−2.21(m、1H)、2.12−1.56(m、6H)、1.32−1.07(m、4H)、0.92−0.76(m、3H)
実施例5:tert−ブチル(2−(4−((4−(((3R,6S)−1−アクリロイル−6−メチルピペリジン−3−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)カルバメートの製造
Figure 2021507923
前記実施例3で1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりにtert−ブチル(2−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)カルバメートを使用したことを除いて、前記実施例3と同様の工程で、表題化合物111.5mg(収率:69.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl)δ9.00(s、1H)、7.82−7.79(m、1H)、7.50(s、1H)、6.71(s、1H)、6.65−6.59(m、1H)、6.33−6.29(m、1H)、6.23(s、1H)、5.72−5.69(m、1H)、4.14−4.10(m、4H)、3.52−3.48(m、2H)、2.04−2.02(m、2H)、1.95−1.60(m、4H)、1.50−1.47(m、9H)、1.22−1.19(m、3H)
実施例6:1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−(イソチアゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
前記実施例1で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりにイソチアゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物5.9mg(収率:25.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ8.95−8.80(m、1H)、8.62−8.50(m、1H)、6.90−6.60(m、2H)、6.33−6.10(m、1H)、5.80−5.60(m、1H)、4.65−4.08(m、2H)、3.18−2.70(m、1H)、2.10−1.75(m、5H)、1.30−1.20(m、3H)
実施例7:1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
前記実施例1で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物9.9mg(収率:39.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ8.15−7.95(m、1H)、7.70−7.50(m、1H)、6.90−6.55(m、2H)、6.30−5.95(m、2H)、5.80−5.55(m、1H)、4.60−4.38(m、3H)、4.30−4.10(m、1H)、3.18−2.65(m、1H)、2.05−1.65(m、5H)、1.40−1.20(m、3H)
実施例8:1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
前記実施例1で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物9.2mg(収率:35.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ8.17−8.12(m、1H)、7.58−7.55(m、1H)、6.86−6.72(m、2H)、6.28−6.18(m、1H)、5.79−5.66(m、1H)、4.82−4.81(m、2H)、4.50−4.48(m、1H)、4.26−4.15(m、1H)、3.05−2.77(m、1H)、2.01−1.83(m、4H)、1.35−1.23(m、4H)
実施例9:1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
前記実施例1で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物5.0mg(収率:21.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.98(s、1H)、7.48(s、1H)、6.82−6.64(m、2H)、6.21−6.18(m、1H)、5.75−5.61(m、1H)、4.58−4.56(m、1H)、4.26−4.19(m、1H)、3.52−3.50(m、1H)、3.05−2.77(m、1H)、2.05−1.82(m、4H)、1.36−1.31(m、4H)、1.03−0.98(m、4H)
実施例10:1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
段階1)2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(400.0mg、2.1mmol)と水素化ナトリウム(93.6mg、2.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)に溶解した後、0℃で10分間攪拌した。反応物に2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(415.0uL、2.3mmol)を加えた後、0℃で30分間攪拌した。混合物に酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物585.0mg(収率:86.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.66−7.65(m、1H)、6.72−6.71(m、1H)、5.63(s、2H)、3.59−3.56(m、2H)、0.91−0.88(m、2H)、0.07(s、9H)
段階2)ベンジル(2S,5R)−5−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(390.1mg、1.6mmol)、2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(500.0mg、1.6mmol)とN,N−ジイソプロピル(821.0uL、4.7mmol)をエタノール(3.0mL)に溶解した後、温度を150℃に上げ、12時間攪拌した。溶液を減圧濃縮した後、得られた残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物717.8mg(収率:86.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.40−7.29(m、5H)、7.13−7.12(m、1H)、6.61−6.60(m、1H)、5.48(s、2H)、5.18−5.12(m、2H)、4.49−4.47(m、1H)、4.36−4.34(m、1H)、4.12−4.10(m、1H)、3.54−3.53(m、2H)、2.85−2.80(m、1H)、1.93−1.70(m、3H)、1.25−1.22(m、4H)、0.88−0.85(m、2H)、0.07(s、9H)
段階3)ベンジル(2S,5R)−5−((6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(170.0mg、0.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)に溶解した後、水素化ナトリウム(25.7mg、0.6mmol)を入れて、0℃で10分間攪拌した。そして、ヨードメタン(30.0uL、0.5mmol)を入れて、0℃で2時間さらに攪拌した。混合物に酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物165.2mg(収率:94.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.35−7.23(m、5H)、7.13−7.07(m、1H)、6.61−6.58(m、1H)、5.47(s、2H)、5.17−5.06(m、2H)、4.61−4.60(m、1H)、4.46−4.44(m、1H)、3.54−3.50(m、2H)、3.25(s、3H)、3.17−3.14(m、1H)、2.15−2.12(m、1H)、1.87−1.65(m、3H)、1.24−1.21(m、4H)、0.88−0.84(m、2H)、0.07(s、9H)
段階4)ベンジル(2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((6−クロロ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(165.2mg、0.3mol)と1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(30.4mg、0.3mmol)にtert−ブタノール(4.0mL)を加えた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(13.9mg、0.02mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(14.5mg、0.03mmol)と炭酸カリウム(92.3mg、0.7mmol)を加えた後、150℃で12時間攪拌した後、室温に冷却した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物149.4mg(収率:79.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.93(s、1H)、7.54−7.21(m、6H)、6.87−6.83(m、1H)、6.53−6.51(m、1H)、5.49(s、2H)、5.19−5.05(m、2H)、4.49−4.48(m、1H)、4.13−4.07(m、3H)、3.25(s、3H)、3.15−3.10(m、1H)、2.15−2.11(m、1H)、1.93−1.75(m、4H)、1.43−1.40(m、3H)、1.28−1.24(m、3H)、0.90−0.87(m、2H)、0.01(s、9H)
段階5)ベンジル(2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(133.5mg、0.2mmol)、エチレンジアミン(43.7uL、0.6mmol)、テトラヒドロフラン溶液に溶けている1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(647.1uL、0.6mmol)をテトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解した後、160℃で12時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物72.3mg(収率:68.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.82(s、1H)、7.47(s、1H)、7.35−7.19(m、5H)、6.74−6.71(m、1H)、6.40−6.38(m、1H)、5.15−5.01(m、2H)、4.83−4.80(m、1H)、4.43−4.41(m、1H)、4.03−4.00(m、3H)、3.22(s、3H)、3.09−3.06(m、1H)、1.82−1.65(m、3H)、1.36−1.34(m、3H)、1.25−1.21(m、4H)
段階6)N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−メチル−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミンの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(72.3mg、0.1mmol)とパラジウム/炭素(7.0mg)にメタノールを加えた後、水素で空気置換して室温で12時間攪拌した。セライトで減圧ろ過した後、残渣物を減圧濃縮して、表題化合物53.0mg(収率:100.0%)を得て、追加の分離せずに次の反応を行った。
段階7)1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−メチル−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(53.0mg、0.1mmol)と重炭酸ナトリウム(37.3mg、0.4mmol)をテトラヒドロフラン/蒸留水(0.75mL/0.25mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(12.0uL、0.1mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物29.0mg(収率:48.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.90(s、1H)、7.55(s、1H)、6.84−6.61(m、1H)、6.26−6.19(m、1H)、5.75−5.68(m、1H)、4.63−4.61(m、1H)、4.51−4.42(m、1H)、4.13−4.01(m、3H)、3.41−3.06(m、4H)、2.21−2.18(m、1H)、1.88−1.81(m、3H)、1.44−1.41(m、3H)、1.35−1.30(m、3H)
実施例11:1−((2S,5R)−5−((3−クロロ−6−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
Figure 2021507923
段階1)3,4,6−トリクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの製造
3,4,6−トリクロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(600.0mg、2.7mmol)、ジヒドロピラン(735.0uL、8.1mmol)とp−トルエンスルホン酸(51.1mg、0.3mmol)をジクロロメタン(10.0mL)に溶解した後、120℃で2時間攪拌した。反応物を減圧濃縮した後、得られた残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物715.9mg(収率:86.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ5.98−5.95(m、1H)、4.05−4.02(m、1H)、3.81−3.76(m、1H)、2.46−2.43(m、1H)、2.14−2.10(m、1H)、1.98−1.95(m、1H)、1.82−1.62(m、3H)
段階2)ベンジル(2S,5R)−5−((3,6−ジクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(242.2mg、1.0mmol)、3,4,6−トリクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(300.0mg、1.0mmol)とN,N−ジイソプロピル(203.9uL、1.2mmol)をエタノール(2.0mL)に溶解した後、190℃で5時間攪拌した。反応物を減圧濃縮した後、得られた残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物446.3mg(収率:92.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.39−7.29(m、5H)、5.80−5.78(m、1H)、5.18−5.10(m、2H)、4.48−4.46(m、1H)、4.29−4.22(m、2H)、4.04−4.02(m、1H)、3.78−3.75(m、1H)、3.02−3.00(m、1H)、2.41−2.33(m、1H)、2.08−1.61(m、9H)、1.25−1.22(m、3H)
段階3)ベンジル(2S,5R)−5−((3,6−ジクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((3,6−ジクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(200.0mg、0.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)に溶解した後、水素化ナトリウム(30.8mg、0.8mmol)を入れて、0℃で5分間攪拌した。ヨードメタン(40.0uL、0.6mmol)を入れて、0℃で6時間攪拌した。蒸留水を加えた後、減圧ろ過して、表題化合物205.4mg(収率:100.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.36−7.31(m、5H)、5.87−5.85(m、1H)、5.14−5.09(m、2H)、4.47−4.45(m、2H)、4.18−4.13(m、1H)、4.03−4.01(m、1H)、3.79−3.77(m、1H)、3.32(s、3H)、3.18−3.16(m、1H)、2.39−1.59(m、10H)、1.28−1.26(m、3H)
段階4)ベンジル(2S,5R)−5−((3−クロロ−6−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレートの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((3,6−ジクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(200.0mg、0.4mmol)と1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(32.0mg、0.3mmol)を2−ブタノール(3.0mL)に溶かした後、トリフルオロ酢酸(26.5uL、0.3mmol)を加え、200℃で6時間反応させた。反応物を濃縮した後、7Nアンモニア/メタノール溶液を加えて中和し、残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物92.3mg(収率:61.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.92−7.89(m、1H)、7.56−7.53(m、1H)、7.37−7.24(m、5H)、5.18−5.04(m、2H)、4.59−4.45(m、2H)、4.17−4.07(m、3H)、3.29(s、3H)、3.18−3.16(m、1H)、2.17−2.13(m、1H)、1.88−1.76(m、3H)、1.45−1.42(m、3H)、1.28−1.25(m、3H)
段階5)3−クロロ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−メチル−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4,6−ジアミンの製造
ベンジル(2S,5R)−5−((3,6−ジクロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(39.0mg、0.1mmol)とトリフルオロ酢酸(3.0mL)を2−ブタノール(1.0mL)に溶解した後、190℃で18時間攪拌した。反応物を濃縮した後、7Nアンモニア/メタノール溶液を加えて中和し、減圧濃縮して、表題化合物29.0mg(収率:100.0%)を得て、追加の分離せずに次の反応を行った。
段階6)1−((2S,5R)−5−((3−クロロ−6−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
5−クロロ−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−メチル−N−((3R,6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(29.0mg、0.1mmol)と重炭酸ナトリウム(38.8mg、0.2mmol)をテトラヒドロフラン/蒸留水(0.75mL/0.25mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(6.0uL、0.1mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸マグネシウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物13.1mg(収率:39.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDOD)δ7.84−7.83(m、1H)、7.48(s、1H)、6.84−6.52(m、2H)、6.45−6.44(m、1H)、6.24−6.06(m、1H)、5.77−5.56(m、1H)、4.59−4.41(m、1H)、4.11−3.91(m、3H)、3.34(s、3H)、3.29−3.00(m、1H)、2.18−2.11(m、1H)、1.85−1.72(m、3H)、1.42−1.38(m、3H)、1.34−1.33(m、1H)、1.25−1.23(m、3H)
実験例1:JAK3およびBTK酵素の活性阻害試験
前記実施例で製造した化合物に対し、ADPグロー(Glo)プラットフォーム上の試験管内分析によりJAK3およびBTKキナーゼに対する阻害活性を測定した。
具体的には、JAK3およびBTKキナーゼに対する阻害活性の測定は、JAK3キナーゼアッセイキット(Promega社製、V9441)およびBTKキナーゼアッセイキット(Promega社製、V9071)を使用し、プロメガ(Promega)社から購入した。組換え精製ヒトJAK3およびBTKを1xキナーゼ反応緩衝液(JAK3:40mM Tris−Cl、pH7.5、20mM MgCl、0.1mg/mL BSAおよび50uM DTT/BTK:40mM Tris−Cl、pH7.5、20mM MgCl、0.1mg/mL BSA、2mM MnClおよび50uM DTT)で薄めて(JAK3:反応当たりの最終濃度4ng/BTK:反応当たりの最終濃度8ng)、96ウェルプレートで添加した。先に製造した実施例の化合物は、最終的に1%DMSO水溶液となるように処理し、総量25uLの反応物のうち、ATP(JAK3:最終濃度5uM/BTK:最終濃度10uM)および0.2ug/ulのPoly(Glu4、Tyr1)peptide(JAK3およびBTKの最終濃度)を含有する基質カクテルを96ウェルプレートで添加することによって、酵素的反応を開始させた。1時間の恒温処理(30℃)後、同等の体積(反応当たり25uL)のADPグロー(Glo)を添加し、室温で40分間恒温処理(30℃)した。次に、キナーゼ検出試薬(反応当たり50uL)を添加し、室温で30分間恒温処理(30℃)した。ADPグロー(Glo)キナーゼアッセイキット説明書で化学発光法によってキナーゼ活性を測定し、本発明に係る化合物の阻害活性を計算した。各化合物の結果分析はマイクロソフトアクセルを使用し、IC50値は、シグマプロット(SigmaPlot)ソフトウェアを使用して計算し、前記結果を下記表1に示す。また、比較のために、TofacitinibおよびIbrutinibも同様の方法で評価した。
Figure 2021507923
実験例2:JAK3−Mediated Cell Assay(HT−2/IL−2 Assay)
前記実施例で得られた化合物に対し、HT−2細胞でIL−2刺激により誘導されるSTAT5リン酸化の試験管内分析により細胞水準でのJAK3キナーゼに対する阻害活性を測定した。具体的には、STAT5リン酸化分析は、HTRF(登録商標)phospho−STAT5(Tyr694)アッセイキット(Cisbio社製、64AT5PEG)を使用し、シスバイオ(Cisbio)社から購入した。HT−2細胞を成長因子のない培地で2時間培養した。培養されたHT−2細胞は、96ウェルプレートで2.5x10cells/wellの密度になるように50ulずつ分注した。先に製造した実施例の化合物は、最終的に0.3%DMSO水溶液になるように製造して、HT−2細胞で30分間処理した。化合物を処理した後、IL−2を最終的に20ng/mlの濃度になるように製造して、HT−2細胞で10分間処理した。次いで、lysisバッファーを30分間処理して細胞を破砕した。HTRF(登録商標)phospho−STAT5アッセイキット説明書によりSTAT5リン酸化程度を測定し、本発明に係る化合物の阻害活性を計算した。各化合物の結果分析はマイクロソフトアクセルを使用し、IC50値は、シグマプロット(SigmaPlot)ソフトウェアを使用して計算した。
Figure 2021507923

Claims (7)

  1. 下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩:
    [化学式1]
    Figure 2021507923
    上記化学式1中、
    は、N−R、OまたはSであり、
    は、CH、またはNであり、
    は、炭素数1〜5のアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、または(tert−ブトキシカルボニル)アミノで置換される炭素数1〜5のアルキルであり、
    は、水素、炭素数1〜5のアルキル、またはハロゲンであり、
    は、水素、または炭素数1〜5のアルキルである。
  2. はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
  3. は水素、メチル、臭素、フッ素、または塩素である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
  4. は水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、またはネオペンチルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
  5. はN−Rであり、XはCHである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
  6. 上記化学式1で表される化合物は、
    1)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    2)1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    3)1−((2S,5R)−5−((2−((1−イソブチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    4)1−((2S,5R)−5−((2−((1−シクロペンチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    5)tert−ブチル(2−(4−((4−(((3R,6S)−1−アクリロイル−6−メチルピペリジン−3−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)カルバメート、
    6)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−(イソチアゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    7)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    8)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    9)1−((2S,5R)−5−((5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
    10)1−((2S,5R)−5−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、および
    11)1−((2S,5R)−5−((3−クロロ−6−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル(メチル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンで構成される群から選択されるいずれか一つであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む、炎症性疾患、自己免疫疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、免疫介在性疾患、癌、または腫瘍の予防または治療用薬学的組成物。
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