本願は、2017年11月29日に中国特許庁へ出願された、「フレーム集約方法、ネットワーク設定フレーム送信方法およびデバイス」と題する中国特許出願第201711221134.6号の優先権を主張する。当該出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
本願は、通信技術分野、特に、フレーム集約方法、ネットワーク設定フレーム送信方法およびデバイスに関する。
無線スマートユビキタスネットワーク(wireless smart ubiquitous network、Wi−SUN)アライアンスは、低電力かつ広域の無線通信技術、すなわち、スマートメータリング分野、スマートシティー分野、スマートグリッド分野、スマート農業分野、資産管理分野等に適用され得るフィールドエリアネットワーク(field area network、FAN)技術を提案している。
スマートメータリングもしくは環境モニタリングなどのデータ収集の適用シナリオまたは別の適用シナリオにおいて、Wi−SUN FANは、クラスタツリー(cluster tree)トポロジでネットワーク接続され得る。予め設定された条件(例えば、互いに近くにあるノード)を満たすノードが、クラスタ(cluster)を形成し得る。同じクラスタ内のノードは、同じアドレスプレフィックスを有する。Wi−SUN FAN内のノードは、葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスおよびクラスタヘッド転送ノードデバイスに分類され得る。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、集約ノードとも称され得る。具体的には、葉ノードデバイス、例えば、スマートメータまたは環境モニタリングデバイスは、パケットを受信および送信し得るが、パケットを転送できない。中間転送ノードデバイスは、双方向パケット転送機能を提供し得て、さらに、葉ノードデバイスの全ての機能を有し得る。クラスタ内にはただ1つのクラスタヘッド転送ノードデバイスが存在し、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、当該クラスタ内の固有のデータアップリンクチャネルであり、さらに、中間転送ノードデバイスの全ての機能を有し得る。
葉ノードデバイスは、データを収集した後にデータフレームを形成し、データフレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ報告するか、または、中間転送ノードデバイスを用いることにより、データフレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ報告する。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、ルータへの経路を通じて、データフレームをルータへ報告する。当然ながら、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスも、データフレームを報告し得る。収集されたデータに加え、物理層(physical layer、PHY)ヘッダ、媒体アクセス制御(media access control、MAC)ヘッダ、フレームチェックシーケンス(frame check sequence、FCS)等がさらに、報告されたデータフレームに追加される必要があり、結果的に、プロトコルオーバヘッドが比較的高くなり、リソース使用量が比較的低くなる。加えて、衝突回避がなされる搬送波感知多重アクセス(carrier sense multiple access with collision avoidance、CSMA/CA)送信方式では、データフレームの送信の前に毎回、チャネル競合が実行される必要がある。従って、比較的多数のノードがデータフレームを報告する必要がある場合、比較的多数のチャネル競合が実行されることで、比較的低いチャネルリソース使用率がもたらされ、システムスループットが低減し得る。
本願は、データフレームを集約することによりチャネルリソース使用率の向上およびシステム性能の改善を支援するために、フレーム集約方法、ネットワーク設定フレーム送信方法およびデバイスを提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態は、Wi−SUN FANに適用され得るフレーム集約方法を提供する。具体的には、当該方法は、以下の段階を備える。
第1の転送ノードデバイスが、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを受信する。第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。第1の転送ノードデバイスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスが第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである、と判定し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて第1の集約されたフレームを生成する。第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMAC内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。第1の転送ノードデバイスは、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、同じ宛先MACアドレスを有する受信したデータフレームを集約することにより、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数の低減を支援し得る。
可能な実装において、第1のノードデバイス、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスは、第1のクラスタに属してよく、第1のクラスタは、Wi−SUN FANに含まれる。第1のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであってよい。第1のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第1のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。第2のノードデバイスも葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであってよい。第2のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが属するクラスタ内の葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスにより送信される集約されていないデータフレームまたは集約されたフレームを集約してよく、例えば、第1の転送ノードデバイスは、2つの葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームを集約してもよく、2つの中間転送ノードデバイスにより送信されるフレームを集約してもよく、葉ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスにより送信されるフレームを集約してもよい。具体的には、第1の転送ノードデバイスは、集約されていない2つのデータフレームを集約してもよく、2つの集約されたフレームを再度集約してもよく、集約されていないデータフレームおよび集約されたフレームを集約してもよい。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスおよび第2のノードデバイスは、第1のクラスタに属し得るが、第1のノードデバイスは、第2のクラスタ内のクラスタヘッドノードデバイスである。対応する第1のデータフレームは、集約されたフレームであり、第1のクラスタおよび第2のクラスタは、異なるクラスタであるが、Wi−SUN FANに含まれる。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが属するクラスタ内のノードデバイスにより送信されるデータフレームと、別のクラスタ内のクラスタヘッドノードにより送信される集約されたフレームとを集約し得る。任意選択的に、第2のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであってよい。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、同じクラスタに属する。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、異なるクラスタに属し、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスの両方が、Wi−SUN FANに属する。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッドノードデバイスであってよく、生成された集約されたフレームを前のホップにおける中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信する。任意選択的に、第2の転送ノードデバイスはさらに、第1の転送ノードデバイスにより送信される第1の集約されたフレームと、第2の転送ノードデバイスが位置するクラスタ内の別のノードデバイスにより送信されるデータフレームとを集約し得る。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータであり、境界ルータは、Wi−SUN FANに含まれない。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスである。第1の転送ノードデバイスはさらに、境界ルータからネットワーク設定フレームを受信し得る。ネットワーク設定フレームは、第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを報告する時間と、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの各々がデータを収集する時間を示すために用いられる。第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定し、デッドラインに基づいて、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
境界ルータからの前述のネットワーク設定フレームは、境界ルータにより生成されるが、必ずしも境界ルータにより第1の転送ノードデバイスへ直接送信されるわけではないことを理解されたい。例えば、境界ルータが、境界ルータに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信し、クラスタヘッド転送ノードデバイスが、クラスタヘッド転送ノードに接続された別のクラスタ内の葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信する。
上記方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを送信するデッドラインを決定することにより、データの時間有効性の保証を支援すると共に、データフレームの受信を長時間待機することに起因して、各ノードデバイスにより収集されるデータを第1の転送ノードデバイスが上位層アプリケーションへタイムリーにアップロードできない場合を回避する。
可能な実装において、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含んでよく、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表し、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するよう第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスに命令するために用いられる。具体的には、第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定タイムスタンプおよびサンプル期間に基づいて第1の時間を取得してよく、数がクラスタホップカウントであるデッドライン勾配を第1の時間から除去してデッドラインを取得してよく、デッドライン勾配は、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタの外部の転送ノードデバイスへ第1の集約されたフレームを送信するのに第1の転送ノードデバイスが必要とする時間を示すために用いられ、また、第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げてよい。
別の可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、代替的に、まず、クラスタホップを1だけ上げ、次に、前述の方法に従って、デッドラインを取得し得る。
任意選択的に、デッドライン勾配は、ネットワーク設定フレームに追加され、第1の転送ノードデバイスへ送信されてもよく、第1の転送ノードデバイスについて予め構成されてもよい。
可能な実装において、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUの両方が、サブMSDUの長さを示すために用いられる長さフィールドを含む。第1の集約されたフレーム内の第1の集約されたMSDUが複数のサブMSDUを含み得るので、各サブMSDUの長さは、長さフィールドを用いることにより示される。これにより、別のデバイスは、集約されたフレームを解析する場合、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとを区別できる。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、以下の段階を備えるネットワーク設定フレーム送信方法を提供する。
境界ルータは、ネットワーク設定パラメータを取得する。ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間を含み、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するようノードデバイスに命令するために用いられる。境界ルータは、ネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成する。ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含み、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表す。境界ルータは、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、Wi−SUN FAN内の第1のクラスタに位置し、第1のクラスタは、クラスタヘッド転送ノードデバイスを用いることにより、境界ルータと通信する。
前述の方法によれば、境界ルータは、取得したネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成し、境界ルータに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスを用いることにより、Wi−SUN FAN内の各ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信する。これにより、各ノードデバイスは、サンプル期間を決定し、サンプル期間に基づいてデータを収集する。さらに、各転送ノードデバイスはさらに、デッドライン勾配およびネットワーク設定フレームに基づいて、集約されたフレームを送信するデッドラインを決定して、データ収集の時間有効性を保証し得る。
可能な実装において、ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間中のノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられるサンプル時間アドバンスをさらに含み、これに応じて、境界ルータにより生成されるネットワーク設定フレームは、サンプル時間アドバンスをさらに含み得る。サンプル時間アドバンスが設定されることにより、各ノードデバイスは、サンプル時間アドバンスおよびサンプル期間に基づいてサンプル時間を決定してよく、さらに、各ノードデバイスは、均一なサンプル時間を有する。
可能な実装において、境界ルータは、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより送信される集約されたフレームを受信し、集約されたフレームは、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとのみを集約することにより取得され、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの両方が、Wi−SUN FANに属し、第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含み、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。
前述の方法によれば、境界ルータは、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより送信される第1の集約されたフレームを受信し得る。第1の集約されたフレームは、同じ宛先MACアドレスを有するデータフレームを集約することにより取得されるので、これにより、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数の低減が支援される。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、第1の転送ノードデバイスを提供する。第1の転送ノードデバイスは、無線スマートユビキタスネットワークWi−SUNフィールドエリアネットワークFANに適用され、Wi−SUN FANは、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイスと、第2のノードデバイスとを含み、第1の転送ノードデバイスは、前述のフレーム集約方法における第1の転送ノードデバイスの動作を実装する機能を有する。当該機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスの構造は、プロセッサおよびインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能の実行において第1の転送ノードデバイスをサポートするように構成される。インタフェースは、第1の転送ノードデバイスと第1のノードデバイスとの間および第2のノードデバイスと第2の転送ノードデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。第1の転送ノードデバイスは、メモリをさらに備え得る。メモリは、プロセッサに結合するように構成され、メモリは、第1の転送ノードデバイスに必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、第1の転送ノードデバイスは、プロセッサと、受信機と、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを備える。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。第1の転送ノードデバイスが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステム内のブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、第1の転送ノードデバイスが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。第1の転送ノードデバイスが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行する。
第4の態様によれば、第1の転送ノードデバイスが提供される。第1の転送ノードデバイスは、主制御盤およびインタフェースボードを備え、切り替えボードをさらに備え得る。第1の転送ノードデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成される。具体的には、第1の転送ノードデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを備える。
第5の態様によれば、第1の転送ノードデバイスが提供される。第1の転送ノードデバイスは、コントローラおよび第1の転送サブデバイスを備える。第1の転送サブデバイスは、インタフェースボードを有し、切り替えボードをさらに有し得る。第1の転送サブデバイスは、第4の態様によるインタフェースボードの機能を実行するように構成され、さらに、第4の態様による切り替えボードの機能を実行し得る。コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリのアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第4の態様による主制御盤の機能を実行する。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、境界ルータを提供する。境界ルータは、前述のネットワーク設定フレーム送信方法における境界ルータの動作を実装する機能を有する。当該機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
可能な実装において、境界ルータの構造は、プロセッサおよびインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能の実行において境界ルータをサポートするように構成される。インタフェースは、境界ルータとクラスタヘッド転送ノードデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。境界ルータは、メモリをさらに備え得る。メモリは、プロセッサに結合するように構成され、メモリは、境界ルータに必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、境界ルータは、プロセッサと、受信機と、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを備える。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。境界ルータが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、境界ルータが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。境界ルータが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行する。
第7の態様によれば、境界ルータが提供される。境界ルータは、主制御盤およびインタフェースボードを備え、切り替えボードをさらに備え得る。境界ルータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成される。具体的には、境界ルータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを備える。
第8の態様によれば、境界ルータが提供される。境界ルータは、コントローラおよび第1の転送サブデバイスを備える。第1の転送サブデバイスは、インタフェースボードを有し、切り替えボードをさらに有し得る。第1の転送サブデバイスは、第7の態様によるインタフェースボードの機能を実行するように構成され、さらに、第7の態様による切り替えボードの機能を実行し得る。コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリのアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第7の態様による主制御盤の機能を実行する。
第9の態様によれば、Wi−SUN FANが提供される。Wi−SUN FANは、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1の転送ノードデバイスを備える。
第10の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を格納する。当該命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第1の態様または第2の態様による方法を実行するよう有効化される。
本願の実施形態によるWi−SUN FANの適用シナリオの概略図である。
本願の実施形態によるデータフレームの概略構造図である。
本願の実施形態によるデータフレーム内のペイロード情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるデータフレーム内のサンプル時間情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるフレーム集約方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態による集約されたフレームの第1の概略構造図である。
本願の実施形態によるサブMSDUの第1の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第2の概略構造図である。
本願の実施形態によるサブMSDUの第2の概略構造図である。
本願の実施形態によるサブMSDUの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第4の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第5の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレームの概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム内のペイロード情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム内のバージョン番号情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム内のフレーム集約情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第1の概略構造図である。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第2の概略構造図である。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第4の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第1の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第2の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第4の概略構造図である。
本願の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下では、添付図面を参照して、本願をさらに詳細に説明する。
図1は、Wi−SUN FANの適用シナリオの例を示す。図に示されるように、Wi−SUN FANは、クラスタ1、クラスタ2、クラスタ3およびクラスタ4内のノードデバイスを含む。図1は境界ルータおよびルータを示しているが、境界ルータおよびルータは、本願の本実施形態においてWi−SUN FANに属していない。クラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスは、クラスタ1内の中間転送ノードデバイスに接続されている。言い換えると、クラスタ1は、クラスタ2の前のホップである。クラスタ3内のクラスタヘッド転送ノードデバイスは、クラスタ2内の中間転送ノードデバイスに接続されている。言い換えると、クラスタ2は、クラスタ3の前のホップである。クラスタ1およびクラスタ4内のクラスタヘッド転送ノードデバイスが、境界ルータに直接接続されている。クラスタ1およびクラスタ4の各々のクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ2のクラスタホップカウントが2に設定されてよく、クラスタ3のクラスタホップカウントが3に設定されてよく、または、クラスタ1およびクラスタ4の各々のクラスタホップカウントが0に設定されてよく、クラスタ2のクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ3のクラスタホップカウントが2に設定されてよい。
スマートメータリングまたは環境モニタリングなど、図1に示されるデータ収集シナリオが、例として用いられる。スマート水量計、スマートメータまたは環境モニタリングデバイス(葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであってよい)は通常、収集されたデータをネットワークへ定期的に報告する必要がある。これにより、ユーザは、収集されたデータを、ネットワークを介してモニタリングおよび管理できる。
各ノードは、収集されたデータを、図2に示されるデータフレーム(すなわち、集約前のデータフレーム)へとカプセル化し、データフレームを前のノードへ送信し得る。
具体的には、図2に示されるように、MAC層ヘッダが、フレーム制御フィールド、シーケンス番号フィールド、宛先MACアドレスフィールド、送信元MACアドレスフィールド、補助セキュリティヘッダ(auxiliary security header、AUX security header)およびヘッダ情報要素(header information elements、header IEs)を含む。フレーム制御は、フレームを解析するための情報インデックスを提供するために用いられる。シーケンス番号フィールドは、データフレームを送信するノードによりデータフレームについて設定される番号を表す。宛先MACアドレスは、データフレームの宛先デバイスのMACアドレスを表す。補助セキュリティヘッダは、データフレームが復号化される場合に必要とされるキー、例えば、当該キーのインデックス値を示すために用いられる。ヘッダ情報要素は、データフレームのタイプと、データフレームがローカルユニキャストタイムスロットにおいて送信される時点とを示すために用いられる。
MAC層サービスデータユニット(MAC service DATA unit、MSDU)は、ペイロード情報要素およびフレームペイロードデータを含む。ペイロード情報要素は、MSDUの長さおよびタイプなどの情報を示すために用いられ、フレームペイロードデータは、ノードにより収集されるデータを含む。
さらに、図3に示されるように、ペイロード情報要素は、MSDUの長さ、グループ識別子、ペイロード情報タイプ、サンプル時間情報要素、別のペイロード情報要素およびペイロード終了情報要素を含み得る。図4に示されるように、サンプル時間情報要素は、長さ、ID、タイプおよびサンプル時間を含み得る。
FCSフィールドは、データフレームをチェックするために用いられる。具体的には、送信機が、予め設定されたアルゴリズムに基づいてデータフレームに関する計算を実行して、計算結果を取得し、受信機が、データフレームを受信した後に、同じアルゴリズムを用いることにより、データフレームに関する計算を実行する。受信機の計算結果が、受信したFCSフィールドと同じである場合、受信したデータフレームは正しいものとみなされ、そうでなければ、受信機は、データフレームにエラーが生じているとみなし、データフレームを破棄する。
従って、各ノードは、データフレームを送信する場合、多数のバイトを用いることにより前述の情報を送信する必要がある。しかしながら、比較的多数のノードがデータフレームを送信する場合、複数のチャネル競合が実行される必要があり、結果的に、チャネルリソース使用率およびシステムスループットが影響を受ける。
前述の技術的課題を解決すべく、本願の実施形態は、データフレームを集約することによりチャネルリソース使用率の向上、競合数の低減およびシステム性能の改善を支援するために、Wi−SUN FANに適用されるフレーム集約方法を提供する。
本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法は、図1に示されるWi−SUN FANに適用され得る。しかしながら、図1に示されるネットワーク構造は、本願に対する限定を構成しない。本願の本実施形態が適用され得るシナリオは、図1に示されるものよりも多いまたは少ないクラスタを含み得ることを理解されたい。加えて、次のホップ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスがさらに、現在のホップ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスに接続され得る。例えば、クラスタヘッド転送ノードデバイス2がクラスタヘッド転送ノードデバイス1に接続され得て、クラスタヘッド転送ノードデバイス3がクラスタヘッド転送ノードデバイス2に接続され得る。このことは、本願の本実施形態において限定されない。
図5は、本願の実施形態によるフレーム集約方法の概略フローチャートである。図に示されるように、当該方法は、以下の段階を備え得る。
段階501.第1の転送ノードデバイスが、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを受信する。
第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。第1のMACヘッダおよび第2のMACヘッダのフォーマットは、図2に示され得るが、図2に示されるMACヘッダに限定されず、図2に示されるものよりも少ないまたは多いMAC情報を含み得る。データフレーム内のMSDUは、報告されたデータを含む。例えば、第1のノードデバイスがスマートメータである場合、スマートメータにより収集された現在の電気消費量がMSDUに含まれる。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであってもよく、中間転送ノードデバイスであってもよい。具体的には、クラスタヘッド転送ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスの両方が、本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法を用いることにより、受信したデータフレームを集約し得る。
図1に示されるように、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスが位置するクラスタ内にある葉ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスに接続され得て、具体的には、当該クラスタ内の葉ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームを受信し得る。従って、前述の段階において、第1の転送ノードデバイスにより受信される第1のデータフレームは、当該クラスタ内の葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよく、当該クラスタ内の中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよい。第2のデータフレームは、当該クラスタ内の葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよく、当該クラスタ内の中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよい。
例えば、図1に示されるように、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、クラスタ1内の中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。中間転送ノードデバイスZ1が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、中間転送ノードデバイスZ1は、葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。クラスタヘッド転送ノードデバイスC4が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC4は、葉ノードデバイスY10および中間転送ノードデバイスZ6により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。中間転送ノードデバイスZ6が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、中間転送ノードデバイスZ6は、葉ノードデバイスY11および中間転送ノードデバイスZ7により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。加えて、図1には示されていないが、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、代替的に、複数の葉ノードデバイスに接続されて、複数の葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームを受信および集約し得て、中間転送ノードデバイスは、代替的に、複数の中間転送ノードデバイスに接続されて、複数の中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームを受信および集約し得る。
さらに、第1のノードデバイスが葉ノードデバイスである場合、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームは通常、集約されていないデータフレームである。第1のノードデバイスが中間転送ノードデバイス、例えば、第1の転送ノードデバイスと同じクラスタに属する中間転送ノードデバイスである場合、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。
例えば、中間転送ノードデバイスがデータフレームを集約できない場合、中間転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスにより生成されるデータフレームまたは別のノードデバイスにより送信されて受信するデータフレームを第1の転送ノードデバイスへ転送し得る。中間転送ノードデバイスが、集約能力を有していないが、別のノードデバイスにより送信される集約されたフレームを受信した場合、中間転送ノードデバイスは、この集約されたフレームも第1の転送ノードデバイスへ送信し得る。中間転送ノードデバイスが集約能力を有する場合、中間転送ノードデバイスは、受信した複数のデータフレームを集約すると共に、取得したこの集約されたフレームを第1の転送ノードデバイスへ送信し得る。
同様に、第2のノードデバイスは、葉ノードデバイスであってもよく、中間転送ノードデバイスであってもよい。これに応じて、第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。詳細については、ここで再度説明しない。
いくつかの実施形態において、第1のノードデバイスもしくは第2のノードデバイスまたは第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの両方が、第1の転送ノードデバイスが属するクラスタとは異なるクラスタに属し得る。例えば、図1における中間転送ノードデバイスZ2が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、中間転送ノードデバイスZ2と中間転送ノードデバイスZ2とに接続された葉ノードデバイスY3が同じクラスタに属するが、中間転送ノードデバイスZ2と中間転送ノードデバイスZ2とに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、異なるクラスタに属する。
第1のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスが異なるクラスタに属する場合、第1のノードデバイスは通常、次のホップ内のクラスタヘッド転送ノードデバイス、例えば、図1における中間転送ノードデバイスZ2およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC2である。従って、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームは、集約されたフレームであってよい。当然ながら、第1のノードデバイスがクラスタヘッド転送ノードデバイスである場合でも、第1のノードデバイスは、集約機能を有していなくてもよく、集約機能を有していてもよいが、集約用の複数のデータフレームをある時点で有していなくてもよい。この場合、第1のノードデバイスは、集約されていないデータフレームを第1の転送ノードデバイスへ送信し得る。
これに応じて、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスが異なるクラスタに属する場合、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームは、集約されたフレームであってもよく、集約されていないデータフレームであってもよい。
段階502.第1の転送ノードデバイスが、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである、と判定し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて、第1の集約されたフレームを生成する。
具体的には、生成される第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含む。集約されたフレームの構造が、図6に示され得る。2つのデータフレームの集約が本願の本実施形態において例として用いられているが、より多くのデータフレームがさらに、本願において提供されるフレーム集約方法に従って集約され得ること、および生成される集約されたフレーム内のMSDUが、より多くのサブMSDUをさらに含み得ることを理解されたい。
第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである。第1のデータフレーム内の第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスが第2のデータフレーム内の第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じなので、第1の転送ノードデバイスは、第1の集約されたフレームを生成する場合、第1のMACヘッダから宛先MACアドレスを取得して、集約されたフレーム内の第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスを生成し得るか、または、第2のMACヘッダから宛先MACアドレスを取得して、集約されたフレームを生成し得る。代替的に、適用シナリオにおいて、各ノードが、収集されたデータを境界ルータへ送信し、次に、境界ルータが当該データを上位層アプリケーションへ送信する。集約機能を有する転送ノードデバイスが、宛先MACアドレスを予め格納し得るか、または集約されたフレームのテンプレートを予め格納し得る。テンプレートは、宛先MACアドレスを含む。集約されたフレームの集約されたMACヘッダが宛先MACアドレスを含むので、各サブMSDUは、宛先MACアドレスを含む必要がなく、複数の同じ宛先MACアドレスにより占有される多数のバイトが低減されることにより、パケットオーバヘッドが低減する。
加えて、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含む。第1のサブMSDUは、図7に示されるように、第1のデータフレーム内の第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のデータフレーム内の第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、構造は、図7に示されるものと同様である。
集約されたフレーム内の各サブMSDUが、集約前のデータフレームに含まれる送信元MACアドレスおよびMSDUを保持することにより、集約されたフレームを受信する上位層アプリケーションは、各ノードにより報告されるデータを取得した場合、当該データをノードにマッピングすることにより、データ統計収集、データ分析およびデータ管理を容易にすることができる。
上述のように、第1のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。また、第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。特定の実施形態において、第1の転送ノードデバイスにより受信された第1のデータフレームが集約されたフレームであり、受信された第2のデータフレームが集約されていないデータフレームである場合、第1の転送ノードデバイスは、第2のデータフレームに基づいて生成されるサブMSDUを第1のデータフレームに追加し得るか、または、集約されたMACヘッダを再生成し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを新しい集約されたフレームへと集約およびカプセル化し得る。
例えば、図8に示されるように、第1のデータフレームは、集約されたフレームであり、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含む。第1のMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUをさらに含む。第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであり、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。第1の転送ノードデバイスにより第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて生成される第1の集約されたフレームは、この図に示されてよく、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含む。第1の集約されたMACヘッダは、第1のデータフレーム内の第1のMACヘッダと整合していてもよく、当然ながら、第1のMACヘッダと整合していなくてもよい。例えば、集約されたMACヘッダがフレームシーケンス番号を含む場合、第1の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームのステータスに基づいて、第1の集約されたフレーム内のシーケンス番号を決定する。別の例では、第1の集約されたMACヘッダが補助セキュリティヘッダを含む場合、第1の転送ノードデバイスは、データフレームを暗号化するために第1の転送ノードデバイスにより用いられるキーに基づいて、補助セキュリティヘッダを決定し得る。第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDU、第2のサブMSDUおよび第3のサブMSDUを含む。第3のサブMSDUは、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスと第2のMSDUとを含む。
本願の本実施形態において、第1の転送ノードデバイスは、同じ宛先MACアドレスを有するデータフレームを集約することにより、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数の低減を支援する。特に、各ノードデバイスがデータフレームを定期的に報告する必要がある場合、同じサンプル期間が各ノードについて設定される。この場合、複数のノードデバイスが、同じ時点で、または、比較的短い期間内に、データフレームを報告し、宛先MACアドレスは同じである。言い換えると、第1の転送ノードデバイスは、本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法を用いることにより、複数のデータフレームを集約して、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数を低減し得る。
可能な実装において、図9に示されるように、集約されたフレーム内の各サブMSDUは、長さフィールドをさらに含む。長さフィールドは、各サブMSDUの長さを示すために用いられる。全てのノードにより報告されるデータ情報が異なるので、全てのサブMSDUの長さは異なり得る。従って、長さフィールドを各サブMSDUに追加することにより、集約されたフレームを受信するデバイスは、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとを区別するのが容易になる。
長さフィールドにより、別のデバイスは、集約されたフレームを解析する場合、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとを区別するのが容易になり得るが、当該デバイスは、別の方式、例えば、これら2つのサブMSDUの間にセパレータを挿入すること、または、他の情報に基づいてサブMSDUの開始位置または終了位置を識別することでもこれら2つのサブMSDUを区別し得ることを理解されたい。
加えて、図10に示されるように、各サブMSDUがデータのサンプル時間をさらに含み得ることで、上位層アプリケーションは、サンプル時間およびサンプリング済みデータに基づいて統計収集および管理を実行することが容易になる。
図10に示される第1のサブMSDUは、サブMSDUを区別するために用いられる予約済みのビットを含む。上述のように、各サブMSDUは、代替的に、予約済みのビットを有していなくてもよく、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとは、サブMSDU情報などの他の情報に基づいて区別される。
可能な実装において、集約されたフレーム内の集約されたMACヘッダは、フレーム制御情報、シーケンス番号、補助セキュリティヘッダおよびヘッダ情報要素という情報のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含み得る。これに応じて、集約されたMACヘッダが前述の情報を含む場合、集約されたフレーム内のサブMSDUは、前述の情報をもはや含んでいなくてもよく、パケットオーバヘッドがさらに低減される。特定の実施形態において、集約されたフレームの構造が、図11に示され得る。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスが受信したデータフレームを復号化して、当該データフレーム内の情報を集約されたフレームへと集約およびカプセル化するのを容易にするために、Wi−SUN FAN内の各ノードは、同じ暗号化方式を用い得る。すなわち、補助セキュリティヘッダにより示されるキーが同じであり、第1の転送ノードデバイスにより実行される復号化プロセスが簡略化される。第1の転送ノードデバイスは、受信したデータフレームの各々に基づいて、集約されたフレームを生成する場合、各ノードデバイスの暗号化方式と同じ暗号化方式を用いることにより、集約されたフレームの暗号化もする。
さらに、物理層ヘッダ(PHYヘッダ)および/またはFCSが、集約されたフレームにさらに追加され得る。図12に示されるように、これに応じて、各サブMSDUがソースデータフレーム内の物理層ヘッダおよびFCSをもはや保持しなくてもよいことにより、N個のデータフレームが集約される場合、N−1個の物理層ヘッダおよびFCSのバイトオーバヘッドを低減できる。FCSフィールドに含まれる情報は、集約されたフレームに関して、予め設定された方法に従って計算を実行することにより生成される、集約されたフレームの検証情報であってよい。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、同じサンプル期間内にデータが収集および送信されるデータフレームのみをさらに集約し得る。この場合、サンプル時間情報要素が、集約されたフレームにさらに追加され得る。図13に示されるように、これに応じて、各サブMSDUは、サンプル時間情報要素をもはや保持しなくてもよく、バイトオーバヘッドがさらに低減する。図13に示されるように、集約されたフレームは、別のペイロード情報要素およびペイロード終了情報要素をさらに含み得る。この場合、各サブMSDUは、別のペイロード情報要素およびペイロード終了情報要素をもはや保持しなくてもよく、バイトオーバヘッドがさらに低減する。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを受信した後に、第1の集約されたフレームの生成を開始するか、または、第1の転送ノードデバイスがデータフレームを報告する合意された時間の前に、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて、第1の集約されたフレームを生成し得る。いくつかのシナリオにおいて、例えば、複数の環境モニタリングデバイスがモニタリングデータを定期的に報告する必要があり、これらのデータフレームのうちの各々の宛先MACアドレスが境界ルータのアドレスまたは別の予め設定されたアドレスである場合、第1の転送ノードデバイスは、代替的に、第1のデータフレームを受信した後に、第1のデータフレームの集約およびカプセル化を開始し得る。
前述の実施形態において、第1の転送ノードデバイスが、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて、集約されたフレームを生成することが、例として用いられる。しかしながら、本願において提供されるフレーム集約方法によれば、より多くのデータフレームがさらに集約され得る。より多くのデータフレームが集約された場合、より多くのパケットオーバヘッドが低減され、より大きな数のチャネル競合が低減される。しかしながら、より多くのデータフレームが集約された場合、形成される集約されたフレームの長さがより長くなる。集約されたフレームの長さが長過ぎる場合、伝送エラーが生じ得る。伝送エラーを回避するために、集約されたフレームの長さについて、上限が設定され得る。例えば、Wi−SUN FAN内の最大物理層ペイロードによりサポートされ得るフレームの長さが2047バイトである場合、この2047バイトは、集約されたフレームの長さの上限として用いられ得る。
第1の転送ノードデバイスは、複数のデータフレームに基づいて、集約されたデータフレームを生成する場合、通常、受信時間シーケンスにおいて、集約されたデータフレームの各々に基づいて、サブMSDUを順次生成する。任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、データフレームに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを集約されたフレームへと集約およびカプセル化する場合、データフレームに基づいてサブMSDUを生成する前に、まず、集約されたフレームの長さが予め設定された上限を超えているかどうかを判定し得る。集約されたフレームの長さが予め設定された上限を超えていない場合、第1の転送ノードデバイスは、集約およびカプセル化の実行を続け、そうでなければ、集約されたフレームへの新しいサブMSDUの集約およびカプセル化を続けないが、集約およびカプセル化にまだ含まれていないデータフレームに基づいて、新しい集約されたフレームを生成する。
いくつか実施形態において、第1の転送ノードデバイスは、データを報告する必要もあり得る。この場合、第1の転送ノードデバイスは、データフレームを生成し、次に、生成されたデータフレームに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを集約されたフレームへと集約およびカプセル化し得るか、または、報告される必要があるデータに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを集約されたフレームへと集約およびカプセル化し得る。
段階503.第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイス(例えば、中間転送ノードデバイス)であり、第2の転送受信デバイスは、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスであってよく、または、第2の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタ内の中間転送デバイスであってよい。例えば、図1に示される中間転送ノードデバイスZ1が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1である。図1に示される中間転送ノードデバイスZ7が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスZ6である。
別の可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、異なるクラスタに属する。例えば、図1に示されるクラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC2が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、クラスタ1内の中間転送ノードデバイスZ2である。加えて、図1には示されていないが、クラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、クラスタ1内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC1にも接続され得る。この場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2が第1の転送ノードデバイスであるときは、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1である。
別の可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータであり、境界ルータは、Wi−SUN FANの外部に位置する。例えば、図1に示されるクラスタヘッド転送ノードデバイスC1が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータである。
複数の受信したデータフレームに基づいて集約されたフレームを生成する場合、パケットオーバヘッドを低減し、チャネル競合数を低減し、チャネルリソースを十分によく用いるために、第1の転送ノードデバイスは、集約され得るより多くのデータフレームを受信して当該データフレームを集約するのをある期間にわたって待つ必要があり得る。しかしながら、データの時間有効性を保証すべく、長時間の待機に起因して、各ノードデバイスにより収集されるデータを第1の転送ノードデバイスが上位層アプリケーションへタイムリーにアップロードできない場合を回避するために、集約されたフレームを送信するデッドラインが、第1の転送ノードデバイスについて設定され得る。
いくつかの実施形態において、第1の転送ノードデバイスはさらに、境界ルータからネットワーク設定フレームを受信し得る。ネットワーク設定フレームは、第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを報告する時間と、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの各々がデータを収集する時間を示すために用いられる。ネットワーク設定フレームは、境界ルータにより生成され、各ノードデバイスを用いることにより、層ごとに供給される。図1がさらに、例として用いられる。境界ルータがネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC1およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC4へ送信し、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1がネットワーク設定フレームをルーティング転送ノードデバイスZ1およびルーティング転送ノードデバイスZ2へ送信し、ルーティング転送ノードデバイスZ1がネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2へ転送し、ルーティング転送ノードデバイスZ2がネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY3およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ転送する等である。
第1の転送ノードデバイスは、受信したネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定し、デッドラインに基づいて、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
さらに、デッドラインは、クラスタヘッド転送ノードデバイスのみについて設定されてよく、ルーティング転送ノードデバイスについては設定されない。当然ながら、デッドラインは、代替的に、クラスタヘッド転送ノードデバイスおよびルーティング転送ノードデバイスの両方について設定され得る。
デッドラインがクラスタヘッド転送ノードデバイスのみについて設定される例が、さらなる説明のために以下で用いられる。
特定の実装において、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプtc、クラスタホップカウントiおよびサンプル期間Pを含む。
サンプル期間Pは、サンプル期間に基づいてデータを収集し、データを報告するよう各ノードデバイス(葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスおよびクラスタヘッド転送ノードデバイスを含み得る)に命令するために用いられる。スマートメータリングおよび環境モニタリングなどの適用シナリオにおいて、各ノードデバイスは、データを各サンプル期間において1回収集し、データを報告し、クラスタヘッド転送ノードデバイスおよび/または中間転送ノードデバイスは、各サンプル期間においてデータフレームを集約し、集約されたデータフレームを報告する。通常、1つのタイプのアプリケーションにより制御されるノードデバイスのサンプル期間は同じである。例えば、スマートメータが電気消費量を報告するための期間は同じであり、環境モニタリングデバイスが環境パラメータを報告するための期間は同じである。
ネットワーク設定タイムスタンプtcは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、例えば、サンプル期間が60秒である場合、tc〜tc+60秒が第1のサンプル期間であり、tc+60秒〜tc+120秒が第2のサンプル期間である等である。任意選択的に、境界ルータは、ネットワーク設定フレームを送信する場合、送信時間をネットワーク設定タイムスタンプtcとして用い得る。これにより、各ノードデバイスは、ネットワーク設定タイムスタンプに基づいてサンプル期間を決定する。各クラスタヘッド転送ノードデバイスがネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスまたは葉ノードデバイスへ転送する場合、または、中間転送ノードデバイスがネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスまたは次のホップのクラスタヘッド転送ノードデバイスへ転送する場合、ネットワーク設定タイムスタンプtcは、変更されない。これにより、各ノードデバイスは、均一なサンプル期間およびサンプル時間を有する。
クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表す。例えば、図1に示されるネットワークアーキテクチャ図は、例として用いられる。クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2に設定されてよく、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが3に設定されてよい。代替的に、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが0に設定されてよく、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2に設定されてよい。
クラスタヘッド転送ノードデバイスは、ネットワーク設定タイムスタンプtcおよびサンプル期間Pに基づいて第1の時間を取得し、第1の時間からi個のデッドライン勾配ΔDを除去してデッドラインを取得し得る。デッドライン勾配ΔDは、クラスタヘッド転送ノードデバイスが位置するクラスタの外部の転送ノードデバイスへ集約されたフレームを送信するのにクラスタヘッド転送ノードデバイスが必要とする時間を示すために用いられる。図1に示されるネットワークアーキテクチャ図がさらに、例として用いられる。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1が集約されたフレームを送信するデッドラインがT1である場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2が集約されたフレームを送信するデッドラインはT2=T1−ΔDであり、クラスタヘッド転送ノードデバイスC3が集約されたフレームを送信するデッドラインはT3=T1−2×ΔDである。
任意選択的に、デッドライン勾配ΔDは、ネットワーク設定フレームに含まれてもよく、第1の転送ノードデバイスにおいて予め構成されてもよい。
特定の実施形態において、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、式(1)D(i)=tc+n×P−i×ΔD(1)に基づいて、クラスタヘッド転送ノードデバイスが集約されたフレームを送信するデッドラインD(i)を決定し得る。nは、サンプル期間シーケンス番号を表す。
任意選択的に、nは、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより計算され得る。
具体的には、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、式(2)
(2)に基づいて、現在のサンプル期間シーケンス番号nを決定し得る。記号
は切り上げを表し、tは現在時間を表し、tcはネットワーク設定タイムスタンプを表し、Pはサンプル期間を表す。
当然ながら、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、サンプル期間シーケンス番号を別の方式で決定し得る。例えば、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、サンプル時間の数を表すために用いられるパラメータを用い得る。パラメータの値は、1つのサンプル期間が経過する度に1だけ上げられる。本願は、どのようにサンプル期間シーケンス番号nを決定するかに対して、いかなる制限も設定しない。
さらに、ネットワーク設定フレームは、サンプル期間中の各ノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられるサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。特定の実装において、各ノードデバイスは、ネットワーク設定フレームを受信した後に、式(3)ts=tc+n×P−ΔD(3)に基づいて、サンプル時間を決定し得る。tsはノードデバイスのサンプル時間を表し、nはサンプル期間シーケンス番号を表し、Pはサンプル期間を表し、ΔDはサンプル時間アドバンスを表し、tcはネットワーク設定タイムスタンプを表す。例えば、サンプル期間が60秒である場合、サンプル時間アドバンスは1秒であり、ネットワーク設定タイムスタンプは0である。これに応じて、各ノードは、第1の時間について(0+1×60−1)秒でサンプリングを実行し、第2の時間について(0+2×60−1)秒でサンプリングを実行する等である。
各ノードがnの値を決定する方法は、クラスタヘッド転送ノードデバイスがnの値を決定する前述の方法と同様である。詳細については、ここで再度説明しない。
特定の実施形態において、ネットワーク設定フレームの構造が、図14に示されてよく、MAC層ヘッダ、MAC層ペイロードおよびFCSを含む。MAC層ヘッダは、フレーム制御フィールド、パーソナルエリアネットワーク識別子、送信元MACアドレス、ペイロードセキュリティヘッダおよびヘッダ情報要素をさらに含み得る。さらに、図14におけるペイロード情報要素フィールドは、具体的には、図15に示される情報を含み得る。バージョン番号情報要素(PAN version IE)フィールドおよびフレーム集約情報要素(FAGG IE)フィールドが図16および図17にそれぞれ示され得る。
可能な実装において、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1であり、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2であり、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが3である場合、境界ルータにより送信されるネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントの初期値は、1であってよい。境界ルータにより送信されるネットワーク設定フレームに基づいてクラスタヘッド転送ノードデバイスC1のデッドラインを決定し、ネットワーク設定フレームを別のノードデバイスへ転送する場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1がネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ増やすことにより、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、修正されたネットワーク設定フレームに基づいて、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2に対応するデッドラインを計算できる。しかしながら、クラスタ1内の各ノードデバイスについては、サンプル時間のみが計算されてよく、デッドラインが計算される必要はないので、クラスタホップカウントが変わった場合、各ノードデバイスは、影響を受けない。ネットワーク設定フレームを転送する場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2がクラスタホップカウントを1だけ再度増やすことにより、クラスタヘッド転送ノードデバイスC3は、修正されたネットワーク設定フレームに基づいて、クラスタヘッド転送ノードデバイスC3に対応するデッドラインを計算できる。
別の可能な実装において、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1であり、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2であり、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが3である場合、境界ルータにより送信されるネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントの初期値は、0であってよい。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1が、まず、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げ、次に、デッドラインを計算し、ネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2へ転送し、中間転送ノードデバイスZ2がネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ転送し、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2が、まず、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げ、次に、デッドラインを計算する等である。
加えて、前述の2つの実装において、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントは、代替的に、0であってよく、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントは、代替的に、1であってよく、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントは、代替的に、2であってよい。
本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法をより明確に理解するために、以下では、図1を参照して、特定の実施形態を用いることにより、さらなる説明が提供される。
ユーザが、上位層アプリケーションを用いることにより、ネットワーク設定パラメータを設定する。サンプル期間は60秒であり、デッドライン勾配は0.1秒であり、サンプル時間アドバンスは1秒である。上位層アプリケーションは、ネットワークを介して、前述のネットワーク設定パラメータを境界ルータへ送信する。境界ルータは、ネットワーク設定フレームを生成する。ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプが0秒であり、サンプル期間が60秒であり、デッドライン勾配が0.1秒であり、サンプル時間アドバンスが1秒であり、クラスタホップカウントが1である、という情報を含む。
各ノードデバイスのサンプル時間は、60−1=59秒であり、クラスタヘッド転送ノードデバイス1およびクラスタヘッド転送ノードデバイス4は各々、計算を通じて、ネットワーク設定フレームに基づき、集約されたフレームを送信するデッドラインが60−0.1=59.9秒であることを取得する。クラスタ転送ノードデバイスC1は、クラスタホップカウントを2に修正し、ネットワーク設定フレームをルーティング転送ノードデバイスZ1およびZ2へ転送する。ルーティング転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ転送する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、計算を通じて、ネットワーク設定フレームに基づき、集約されたフレームを送信するデッドラインが60−2×0.1=59.8秒であることを取得する。クラスタ転送ノードデバイスC2は、クラスタホップカウントを3に修正し、ネットワーク設定フレームをルーティング転送ノードデバイスZ4へ転送する。ルーティング転送ノードデバイスZ4は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC3へ転送する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC3は、ネットワーク設定フレームに基づいて、集約されたフレームを送信するデッドラインが60−3×0.1=59.7秒である、と決定する。
本願の実施形態は、同じネットワーク内の各ノードデバイスについて均一なサンプル期間を設定し、同じネットワーク内の転送ノードデバイスについて、集約されたフレームを送信するデッドラインを設定するために、ネットワーク設定フレーム送信方法をさらに提供する。図18は、本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム送信方法の概略フローチャートである。この図に示されるように、当該方法は、以下の段階を備え得る。
段階1801.境界ルータがネットワーク設定パラメータを取得する。
可能な実装において、境界ルータにより取得されるネットワーク設定パラメータは、ネットワークを介して送信され得る。例えば、マネージャが、上位層アプリケーション内のネットワーク設定パラメータを構成し、ネットワークを介してネットワーク設定パラメータを境界ルータへ送信し得る。
ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間に基づいてデータを収集し、データを報告するようノードデバイスに命令するために用いられるサンプル期間Pを含み得る。
任意選択的に、ネットワーク設定パラメータは、デッドライン勾配ΔDをさらに含み得る。通常、管理しやすくするために、同じWi−SUN FAN内のデッドライン勾配は同じである。図1に示されるネットワークアーキテクチャ図がさらに、例として用いられる。クラスタ1内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC1が集約されたフレームを送信するデッドラインがT1である場合、クラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC2が集約されたフレームを送信するデッドラインはT2=T1−ΔDであり、クラスタ3内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC3が集約されたフレームを送信するデッドラインはT3=T2−ΔDである。
特定の実装において、マネージャは、上位層アプリケーション内のサンプル期間およびデッドライン勾配を設定し、ネットワークを介して、サンプル期間およびデッドライン勾配を境界ルータへ送信し得る。マネージャは、異なる適用シナリオに基づいて、異なるサンプル期間および異なるデッドライン勾配を設定し得る。例えば、スマートメータのサンプル期間が、ユーザの電気消費量および電気の統計収集を容易にするために、1月に設定され得る。別の例では、環境モニタリングデバイスのサンプル期間が、環境ステータスのモニタリングを容易にするために、1時間に設定され得る。
さらに、ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間内のノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられるサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。例えば、サンプル期間が60秒であり、サンプル時間アドバンスが1秒である場合、これは、各ノードデバイスが各期間中の(60−1)番目の秒でデータを収集し、データを報告することを示す。
段階1802.境界ルータがネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成する。
具体的には、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプtc、クラスタホップカウントiおよびサンプル期間を含む。ネットワーク設定タイムスタンプtcおよびクラスタホップカウントの意味は、前述の方法におけるものと同様であり、詳細については、ここで再度説明しない。
上述のように、ネットワーク設定パラメータは、デッドライン勾配ΔDおよび/またはサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。これに応じて、境界ルータにより生成されるネットワーク設定フレームは、デッドライン勾配ΔDおよび/またはサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。
段階1803.境界ルータがネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信する。
境界ルータは、1または複数のクラスタヘッド転送ノードデバイスに接続され得る。これに応じて、境界ルータは、境界ルータに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信してよく、クラスタヘッド転送ノードデバイスはさらに、クラスタヘッド転送ノードデバイスに接続された別のクラスタ内の葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信して、Wi−SUN FAN内の各ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信する。
可能な実装において、境界ルータにより設定される初期クラスタホップカウントは1であり、境界ルータは、図1に示されるクラスタヘッド転送ノードデバイスC1とクラスタ4内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC4とへネットワーク設定フレームを送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを2に修正し、ネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2へ転送する。中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2へ転送する。中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを3に修正し、ネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ3、中間転送ノードデバイスZ4および葉ノードデバイスY4へ転送する。中間転送ノードデバイスZ4は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC3へ送信する。
別の可能な実装において、境界ルータにより設定される初期クラスタホップカウントは0であり、境界ルータは、図1に示されるクラスタヘッド転送ノードデバイスC1とクラスタ4内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC4とへネットワーク設定フレームを送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、クラスタホップカウントを1だけ上げ、修正したネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2へ転送する。中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2へ転送し、中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、クラスタホップカウントを1だけ上げ、修正したネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ3、中間転送ノードデバイスZ4および葉ノードデバイスY4へ転送する。中間転送ノードデバイスZ4は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC3へ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC3は、クラスタホップカウントを1だけ上げ、修正したネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ5および葉ノードデバイスY7へ転送する。
可能な実装において、境界ルータは、ネットワーク設定フレームを生成する場合、ネットワーク設定フレームにバージョン番号を追加して、各ノードが更新済みのネットワーク設定フレームを決定するのを容易にし得る。例えば、境界ルータは、新しいネットワーク設定パラメータを受信する度に、新しいネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを再生成し、ネットワーク設定フレーム内のバージョン番号を1だけ上げる。各ノードは、最も大きいバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームに基づいて、サンプル期間、集約されたフレームを送信するデッドライン等を決定するか、または、各ノードは、比較的小さいバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームを削除し得る。最も大きいバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームのみが保持される。別の例では、境界ルータは、境界ルータがネットワーク設定フレームを生成する時間に基づいてバージョン番号も生成してよく、各ノードは、最新のバージョンが付されたネットワーク設定フレームとして最近生成されたネットワーク設定フレームを決定する。
具体的には、ネットワーク設定フレームのフォーマットが、図14から図17に示され得る。詳細については、ここで再度説明しない。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、フレーム集約方法の前述の実施形態を実装するために、第1の転送ノードデバイスをさらに提供する。第1の転送ノードデバイスは、Wi−SUN FANに適用され得る。Wi−SUN FANは、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイスと、第2のノードデバイスとを含む。
図19を参照すると、第1の転送ノードデバイスは、受信ユニット1901と、判定ユニット1902と、生成ユニット1903と、送信ユニット1904とを備え得る。
具体的には、受信ユニット1901は、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを受信するように構成される。第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。
判定ユニット1902は、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスが第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであるかどうかを判定するように構成される。
第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである、と判定ユニット1902が判定した場合、生成ユニット1903は、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて第1の集約されたフレームを生成するように構成される。第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスが、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは、第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。
送信ユニット1904は、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
可能な実装において、第1のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第2のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第1のノードデバイス、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスは、第1のクラスタに属し、Wi−SUN FANは、第1のクラスタを含む。
第1のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第1のデータフレームは、データフレームまたは集約されたフレームである。
第2のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第2のデータフレームは、データフレームまたは集約されたフレームである。
可能な実装において、第1のノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1のデータフレームは、集約されたフレームであり、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスは、第1のクラスタに属し、第1のノードデバイスは、第2のクラスタに属し、Wi−SUN FANは、第1のクラスタおよび第2のクラスタを含み、第1のクラスタおよび第2のクラスタは、同じクラスタではない。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、同じクラスタ内にあり、Wi−SUN FANは、第2の転送ノードデバイスを含む。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、異なるクラスタ内にあり、Wi−SUN FANは、第2の転送ノードデバイスを含む。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータであり、境界ルータは、Wi−SUN FANの外部に位置する。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、受信ユニット1901はさらに、境界ルータからネットワーク設定フレームを受信するように構成される。ネットワーク設定フレームは、第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを報告する時間と、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの各々がデータを収集する時間とを示すために用いられる。
判定ユニット1902はさらに、ネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定するように構成される。
送信ユニット1904は、具体的には、デッドラインに基づいて第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
可能な実装において、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含み、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表し、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するよう第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスに命令するために用いられる。
ネットワーク設定フレームに基づいて第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定する場合、判定ユニット1902は、具体的には、ネットワーク設定タイムスタンプおよびサンプル期間に基づいて第1の時間を取得し、数がクラスタホップカウントであるデッドライン勾配を第1の時間から除去してデッドラインを取得するように構成され、デッドライン勾配は、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタの外部の転送ノードデバイスへ第1の集約されたフレームを送信するのに第1の転送ノードデバイスが必要とする時間を示すために用いられ、また、判定ユニット1902は、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げるように構成される。
可能な実装において、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUの両方が長さフィールドを含み、長さフィールドは、サブMSDUの長さを示すために用いられる。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、フレーム集約方法の前述の実施形態を実装するために、第1の転送ノードデバイスをさらに提供する。第1の転送ノードデバイスは、Wi−SUN FANに適用され得る。Wi−SUN FANは、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイスと、第2のノードデバイスとを含む。
図20は、本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスのハードウェアの概略構造図である。第1の転送ノードデバイスは、プロセッサ2001と。メモリ2002と、インタフェース2003と、バス2004とを備え得る。インタフェース2003は、無線方式または有線方式で実装されてよく、具体的には、ネットワークアダプタであってよい。プロセッサ2001、メモリ2002およびインタフェース2003は、バス2004を用いることにより接続されている。
インタフェース2003は、具体的には、送信機および受信機を有してよく、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイス、第2のノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスの各々との間で情報を受信および送信するように構成されてよい。例えば、インタフェース2003は、図5における段階501および503をサポートするように構成される。プロセッサ2001は、前述の実施形態において第1の転送ノードデバイスにより実行される処理を実行するように構成される。例えば、プロセッサ2001は、図5における段階502をサポートするように構成される。メモリ2002は、オペレーティングシステム20021およびアプリケーションプログラム20022を有し、プログラム、コードまたは命令を格納するように構成される。プログラム、コードまたは命令を実行する場合、プロセッサまたはハードウェアデバイスは、方法の実施形態における第1の転送ノードデバイスに関連する処理プロセスを完了し得る。任意選択的に、メモリ2002は、リードオンリメモリ(read−only memory、ROM)およびランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を有してよい。ROMは、基本入力/出力システム(basic input/output system、BIOS)または組み込みシステムを含み、RAMは、アプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを含む。第1の転送ノードデバイスが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステム内のブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、第1の転送ノードデバイスが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。第1の転送ノードデバイスは、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを動作させて、方法の実施形態における第1の転送ノードデバイスに関連する処理プロセスを完了する。
図20は第1の転送ノードデバイスの簡略化された設計のみを示すことが理解され得る。実際の適用では、第1の転送ノードデバイスは、任意の数のインタフェース、プロセッサまたはメモリを備え得る。
図21は、本願の実施形態による別の第1の転送ノードデバイスのハードウェアの概略構造図である。図21に示される第1の転送ノードデバイスは、フレーム集約方法の前述の実施形態において第1の転送ノードデバイスにより実行される対応する段階を実行し得る。
図21に示されるように、第1の転送ノードデバイスは、主制御盤2110と、インタフェースボード2130lと、切り替えボード2120と、インタフェースボード2140とを備える。主制御盤2110、インタフェースボード2130、インタフェースボード2140および切り替えボード2120は、インターワーキング用のシステムバスを用いることにより、プラットフォームバックボードに接続されている。主制御盤2110は、システム管理、デバイスメンテナンスおよびプロトコル処理などの機能を完了するように構成される。切り替えボード2120は、インタフェースボード(インタフェースボードは、ラインカードまたはサービスボードとも称される)間のデータ交換を完了するように構成される。インタフェースボード2130およびインタフェースボード2140は、様々なサービスインタフェースを提供し、データパケットを転送するように構成される。
インタフェースボード2130は、中央処理装置2131と、転送エントリメモリ2134と、物理インタフェースカード2133と、ネットワークプロセッサ2132とを有し得る。中央処理装置2131は、インタフェースボードを制御および管理し、主制御盤上の中央処理装置と通信するように構成される。転送エントリメモリ2134は、転送エントリを格納するように構成される。物理インタフェースカード2133は、データフレームを受信および送信するように構成される。ネットワークメモリ2132は、転送エントリに基づいて、データフレームを受信および送信するよう物理インタフェースカード2133を制御するように構成される。
具体的には、物理インタフェースカード2133は、中央処理装置2131を用いることにより、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを受信し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを主制御盤2110上の中央処理装置2111へ送信する。中央処理装置2111は、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを取得し、第1の集約されたフレームを生成するように構成される。物理インタフェースカード2133はさらに、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
中央処理装置2131はさらに、転送エントリメモリ2134内の転送エントリを取得するようネットワークメモリ2132を制御するように構成される。加えて、中央処理装置2131はさらに、物理インタフェースカード2133を用いることによりデータフレームを受信および送信するようネットワークメモリ2132を制御するように構成される。
本発明の本実施形態において、インタフェースボード2140上でのオペレーションがインタフェースボード2130上でのオペレーションと整合することを理解されたい。簡潔にするために、詳細については説明しない。本実施形態における第1の転送ノードデバイスは、フレーム集約方法の前述の実施形態において実装される機能および/または段階に対応し得ることを理解されたい。詳細については、ここで再度説明しない。
加えて、1または複数の主制御盤が存在してよいことに留意すべきである。複数の主制御盤が存在する場合、一次主制御盤および二次主制御盤が含まれ得る。1または複数のインタフェースボードが存在してよく、より強いデータ処理能力を有する第1の転送ノードデバイスは、より多くのインタフェースボードを提供する。インタフェースボード上には、1または複数の物理インタフェースカードが存在してよい。切り替えボードが存在しなくてもよく、1または複数の切り替えボードが存在しなくてもよい。複数の切り替えボードが存在する場合、ロード共有および冗長バックアップは、複数の切り替えボードにより共同で実装されてよい。集中型転送アーキテクチャでは、第1の転送ノードデバイスは、切り替えボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータ処理機能を担う。分散型転送アーキテクチャでは、第1の転送ノードデバイスは、少なくとも1つの切り替えボードを有してよく、複数のインタフェースボード間のデータ交換は、大容量のデータ交換および処理能力を提供するために、切り替えボードを用いることにより実装される。従って、分散型アーキテクチャにおける第1の転送ノードデバイスのデータアクセスおよび処理能力は、集中型アーキテクチャにおけるデバイスのものよりも良い。用いられる具体的なアーキテクチャは、具体的なネットワーキングデプロイシナリオによって決まる。このことは、本明細書において限定されない。
図22は、本願の実施形態によるさらに別の第1の転送ノードデバイスのハードウェアの概略構造図である。図22に示される第1の転送ノードデバイスは、前述の実施形態での方法における第1の転送ノードデバイスにより実行される対応する段階を実行し得る。
第1の転送ノードデバイスのそのような製品形態は、制御と転送とが分離しているネットワークアーキテクチャ(例えば、ソフトウェア定義型ネットワーキング(software defined network、SDN))に適用可能である。SDNにおいて、図21に示される第1の転送ノードデバイスの主制御盤2110は、デバイスから分離しており、新しい独立の物理デバイス(すなわち、図22に示されるコントローラ2110A)を形成し、残りの構成要素が、別の独立の物理デバイス(すなわち、図22に示される第1の転送サブデバイス2100A)を形成する。コントローラ2110Aは、制御チャネルプロトコルを用いることにより、第1の転送サブデバイス2100Aとインタラクトする。制御チャネルプロトコルは、オープンフロー(open flow)プロトコル、経路計算要素通信プロトコル(path computation element COMMUNICATION protocol、PCEP)、境界ゲートウェイプロトコル(border gateway protocol、BGP)、ルーティングシステムへのインタフェース(interface to the routing system、I2RS)等であってよい。言い換えると、図21に対応する前述の実施形態と比較して、本実施形態における第1の転送ノードデバイスは、分離したコントローラ2110Aおよび第1の転送サブデバイス2100Aを備える。
コントローラ2110Aは、汎用物理サーバまたは専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。設計例において、コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、RAMと、ROMと、バス(不図示)を有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、RAMおよびROMに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、図21における主制御盤2110の全ての機能および段階を実行する。
第1の転送サブデバイス2100Aは、専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。対応する機能および段階を実行するために、第1の転送サブデバイス2100Aの機能および構造は、図21におけるインタフェースボード2130、インタフェースボード2140および切り替えボード2120の機能および構造と整合している。代替的に、第1の転送サブデバイス2100Aは、汎用物理サーバおよびネットワーク機能仮想化(network function virtualization、NFV)技術に基づいて実装される仮想の第1の転送サブデバイスであってよく、仮想の第1の転送サブデバイスは、仮想ルータである。仮想の第1の転送サブデバイスのシナリオにおいて、第1の転送サブデバイスの実施形態における前述の物理的な第1の転送サブデバイスに含まれるインタフェースボード、切り替えボードおよびプロセッサは、第1の転送サブデバイスが仮想環境における汎用物理サーバを用いることにより仮想の第1の転送サブデバイスに割り当てるインタフェースリソース、ネットワークリソースおよび処理リソースとみなされ得る。汎用物理サーバを用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装または汎用物理サーバおよびNFV技術を用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装については、図20における実施形態を参照されたい。
本実施形態において、第1の転送ノードデバイスにおけるコントローラ2110Aおよび第1の転送サブデバイス2100Aは、方法の実施形態において第1の転送ノードデバイスにより実装される様々な機能および段階を実装し得ることを理解されたい。簡潔にするために、詳細については、ここで再度説明しない。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態を実装するために、境界ルータをさらに提供する。図23を参照すると、本願の本実施形態において提供される境界ルータは、取得ユニット2301と、生成ユニット2302と、送信ユニット2303とを備え得る。
具体的には、取得ユニット2301は、ネットワーク設定パラメータを取得するように構成される。ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間を含み、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するようノードデバイスに命令するために用いられる。
生成ユニット2302は、ネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成するように構成される。ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含み、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表す。
送信ユニット2303は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信するように構成される。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、Wi−SUN FAN内の第1のクラスタに位置し、第1のクラスタは、クラスタヘッド転送ノードデバイスを用いることにより、境界ルータと通信する。
可能な実装において、ネットワーク設定パラメータは、サンプル時間アドバンスをさらに含み、サンプル時間アドバンスは、サンプル期間中のノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられ、ネットワーク設定フレームは、サンプル時間アドバンスをさらに含む。
可能な実装において、取得ユニット2301はさらに、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより送信される集約されたフレームを境界ルータにより受信するように構成される。集約されたフレームは、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを集約することにより取得され、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスは、Wi−SUN FANに属し、第1のデータフレームは、第1の媒体アクセス制御MACヘッダおよび第1のMACサービスデータユニットMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含み、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態を実装するために、境界ルータをさらに提供する。
図24は、本願の実施形態による境界ルータのハードウェアの概略構造図である。境界ルータは、プロセッサ2401と、メモリ2402と、インタフェース2403と、バス2404とを備えてよい。インタフェース2403は、無線方式または有線方式で実装されてよく、具体的には、ネットワークアダプタであってよい。プロセッサ2401、メモリ2402およびインタフェース2403は、バス2404を用いることにより接続されている。
インタフェース2403は、具体的には、送信機および受信機を備えてよく、前述の実施形態における境界ルータとクラスタヘッド転送ノードデバイスとの間で情報を受信および送信するように構成され得る。プロセッサ2401は、前述の実施形態における境界ルータにより実行される処理を実行するように構成される。メモリ2402は、オペレーティングシステム24021およびアプリケーションプログラム24022を有し、プログラム、コードまたは命令を格納するように構成される。プログラム、コードまたは命令を実行する場合、プロセッサまたはハードウェアデバイスは、方法の実施形態における境界ルータに関連する処理プロセスを完了し得る。任意選択的に、メモリ2402は、ROMおよびRAMを有してよい。ROMは、BIOSまたは組み込みシステムを含み、RAMは、アプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを含む。境界ルータが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、境界ルータが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。境界ルータは、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを動作させて、方法の実施形態における境界ルータに関連する処理プロセスを完了する。
図24は、境界ルータの簡略化された設計のみを示すことが理解され得る。実際の適用において、境界ルータは、任意の数のインタフェース、プロセッサまたはメモリを備えてよい。
図25は、本願の実施形態による別の境界ルータのハードウェアの概略構造図である。図25に示される境界ルータは、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態における境界ルータにより実行される対応する段階を実行し得る。
図25に示されるように、境界ルータは、主制御盤2510と、インタフェースボード2530と、切り替えボード2520と、インタフェースボード2540とを備える。主制御盤2510、インタフェースボード2530、インタフェースボード2540および切り替えボード2520は、インターワーキング用のシステムバスを用いることにより、プラットフォームバックボードに接続されている。主制御盤2510は、システム管理、デバイスメンテナンスおよびプロトコル処理などの機能を完了するように構成される。切り替えボード2520は、インタフェースボード(インタフェースボードは、ラインカードまたはサービスボードとも称される)間のデータ交換を完了するように構成される。インタフェースボード2530およびインタフェースボード2540は、様々なサービスインタフェースを提供し、データパケットを転送するように構成される。
インタフェースボード2530は、中央処理装置2531と、転送エントリメモリ2534と、物理インタフェースカード2533と、ネットワークプロセッサ2532とを有してよい。中央処理装置2531は、インタフェースボードを制御および管理し、主制御盤上の中央処理装置と通信するように構成される。転送エントリメモリ2534は、転送エントリを格納するように構成される。物理インタフェースカード2533は、ネットワーク設定フレームを送信し、集約されたフレームを受信するように構成される。ネットワークメモリ2532は、転送エントリに基づいて、ネットワーク設定フレームまたは集約されたフレームを受信および送信するよう物理インタフェースカード2133を制御するように構成される。
具体的には、物理インタフェースカード2533は、中央処理装置2531を用いることにより、上位層アプリケーションからネットワーク設定パラメータを受信し、主制御盤2510上の中央処理装置2511へネットワーク設定パラメータを送信し得る。中央処理装置2511は、ネットワーク設定パラメータを取得し、ネットワーク設定フレームを生成するように構成される。物理インタフェースカード2533はさらに、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
中央処理装置2531はさらに、転送エントリメモリ2534内の転送エントリを取得するようネットワークメモリ2532を制御するように構成される。加えて、中央処理装置2531はさらに、物理インタフェースカード2533を用いることによりデータフレームを受信および送信するようネットワークメモリ2532を制御するように構成される。
本発明の本実施形態において、インタフェースボード2540上でのオペレーションがインタフェースボード2530上でのオペレーションと整合することを理解されたい。簡潔にするために、詳細については、説明しない。本実施形態における境界ルータは、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態において実装される機能および/または段階に対応し得ることを理解されたい。詳細については、ここで再度説明しない。
加えて、1または複数の主制御盤が存在してよいことに留意すべきである。複数の主制御盤が存在する場合、一次主制御盤および二次主制御盤が含まれ得る。1または複数のインタフェースボードが存在してよく、より強いデータ処理能力を有する境界ルータは、より多くのインタフェースボードを提供する。インタフェースボード上には、1または複数の物理インタフェースカードが存在してよい。切り替えボードが存在しなくてもよく、1または複数の切り替えボードが存在しなくてもよい。複数の切り替えボードが存在する場合、ロード共有および冗長バックアップは、複数の切り替えボードにより共同で実装されてよい。集中型転送アーキテクチャでは、境界ルータは、切り替えボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータ処理機能を担う。分散型転送アーキテクチャでは、境界ルータは、少なくとも1つの切り替えボードを有してよく、複数のインタフェースボード間のデータ交換は、大容量のデータ交換および処理能力を提供するために、切り替えボードを用いることにより実装される。従って、分散型アーキテクチャにおける境界ルータのデータアクセスおよび処理能力は、集中型アーキテクチャにおけるデバイスのものよりも良い。用いられる具体的なアーキテクチャは、具体的なネットワーキングデプロイシナリオによって決まる。このことは、本明細書において限定されない。
図26は、本願の実施形態によるさらに別の境界ルータのハードウェアの概略構造図である。図26に示される境界ルータは、前述の実施形態での方法における境界ルータにより実行される対応する段階を実行し得る。
境界ルータのそのような製品形態は、制御と転送とが分離しているネットワークアーキテクチャ(例えば、ソフトウェア定義型ネットワーキング(software defined network、SDN))に適用可能である。SDNにおいて、図25に示される境界ルータの主制御盤2510は、デバイスから分離しており、新しい独立の物理デバイス(すなわち、図26に示されるコントローラ2510A)を形成し、残りの構成要素が、別の独立の物理デバイス(すなわち、図26に示される第1の転送サブデバイス2500A)を形成する。コントローラ2510Aは、制御チャネルプロトコルを用いることにより、境界ルータ2500Aとインタラクトする。制御チャネルプロトコルは、オープンフロープロトコル、PCEP、BGP、I2RS等であってよい。言い換えると、図25に対応する前述の実施形態と比較して、本実施形態における境界ルータは、分離したコントローラ2510Aおよび第1の転送サブデバイス2500Aを備える。
コントローラ2510Aは、汎用物理サーバまたは専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。設計例において、コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、RAMと、ROMと、バス(不図示)を有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、RAMおよびROMに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、図25における主制御盤2510の全ての機能および段階を実行する。
第1の転送サブデバイス2500Aは、専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。対応する機能および段階を実行するために、第1の転送サブデバイス2500Aの機能および構造は、図25におけるインタフェースボード2530、インタフェースボード2540および切り替えボード2520の機能および構造と整合している。代替的に、第1の転送サブデバイス2500Aは、汎用物理サーバおよびNFV技術に基づいて実装される仮想の第1の転送サブデバイスであってよく、仮想の第1の転送サブデバイスは、仮想ルータである。仮想の第1の転送サブデバイスのシナリオにおいて、物理境界ルータの実施形態における前述の第1の転送サブデバイスに含まれるインタフェースボード、切り替えボードおよびプロセッサは、第1の転送サブデバイスが仮想環境における汎用物理サーバを用いることにより仮想の第1の転送サブデバイスに割り当てるインタフェースリソース、ネットワークリソースおよび処理リソースとみなされ得る。汎用物理サーバを用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装または汎用物理サーバおよびNFV技術を用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装については、図24における実施形態を参照されたい。
本実施形態において、境界ルータにおけるコントローラ2510Aおよび第1の転送サブデバイス2500Aは、方法の実施形態において境界ルータにより実装される様々な機能および段階を実装し得ることを理解されたい。簡潔にするために、詳細については、ここで再度説明しない。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、Wi−SUN FANをさらに提供する。Wi−SUN FANは、少なくとも1つの第1の転送ノードデバイスを備える。第1の転送ノードデバイスは、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1の転送ノードデバイスであってよい。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を格納しており、命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、フレーム集約方法およびネットワーク設定フレーム送信方法の実施形態のいずれか1つを実行するよう有効化される。
当業者であれば、本願の実施形態が、方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。従って、本願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実施形態という形式を用いてよい。さらに、本願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1または複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(限定されるものではないが、ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリ等を含む)に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を用いてよい。
本願は、本願による方法、デバイス(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されている。フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロックならびにフローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実装するためにコンピュータプログラム命令が用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサのために提供されて、マシンを生成してよい。これにより、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1または複数のプロセスおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおける特定の機能を実装するための装置を生成する。
これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方式で動作するようコンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令できるコンピュータ可読メモリに格納されてよく、これにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャートの1または複数のプロセスおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおける特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてよい。この結果、一連のオペレーションおよび段階がコンピュータまたは別のプログラム可能なデバイスで実行されることにより、コンピュータ実装処理が生成される。従って、コンピュータまたは別のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フローチャートの1または複数のプロセスおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおける特定の機能を実装するための段階を提供する。
当業者であれば、本願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本願に対する様々な修正および変更を行い得ることは明らかである。このように、本願は、本願のこれらの修正および変更が本願の特許請求の範囲および同等の技術により定義される保護範囲に含まれることを条件として、これらの修正および変更を包含するよう意図されている。
本願は、2017年11月29日に中国特許庁へ出願された、「フレーム集約方法、ネットワーク設定フレーム送信方法およびデバイス」と題する中国特許出願第201711221134.6号の優先権を主張する。当該出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
本願は、通信技術分野、特に、フレーム集約方法、ネットワーク設定フレーム送信方法およびデバイスに関する。
無線スマートユビキタスネットワーク(wireless smart ubiquitous network、Wi−SUN)アライアンスは、低電力かつ広域の無線通信技術、すなわち、スマートメータリング分野、スマートシティー分野、スマートグリッド分野、スマート農業分野、資産管理分野等に適用され得るフィールドエリアネットワーク(field area network、FAN)技術を提案している。
スマートメータリングもしくは環境モニタリングなどのデータ収集の適用シナリオまたは別の適用シナリオにおいて、Wi−SUN FANは、クラスタツリー(cluster tree)トポロジでネットワーク接続され得る。予め設定された条件(例えば、互いに近くにあるノード)を満たすノードが、クラスタ(cluster)を形成し得る。同じクラスタ内のノードは、同じアドレスプレフィックスを有する。Wi−SUN FAN内のノードは、葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスおよびクラスタヘッド転送ノードデバイスに分類され得る。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、集約ノードとも称され得る。具体的には、葉ノードデバイス、例えば、スマートメータまたは環境モニタリングデバイスは、パケットを受信および送信し得るが、パケットを転送できない。中間転送ノードデバイスは、双方向パケット転送機能を提供し得て、さらに、葉ノードデバイスの全ての機能を有し得る。クラスタ内にはただ1つのクラスタヘッド転送ノードデバイスが存在し、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、当該クラスタ内の固有のデータアップリンクチャネルであり、さらに、中間転送ノードデバイスの全ての機能を有し得る。
葉ノードデバイスは、データを収集した後にデータフレームを形成し、データフレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ報告するか、または、中間転送ノードデバイスを用いることにより、データフレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ報告する。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、ルータへの経路を通じて、データフレームをルータへ報告する。当然ながら、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスも、データフレームを報告し得る。収集されたデータに加え、物理層(physical layer、PHY)ヘッダ、媒体アクセス制御(media access control、MAC)ヘッダ、フレームチェックシーケンス(frame check sequence、FCS)等がさらに、報告されたデータフレームに追加される必要があり、結果的に、プロトコルオーバヘッドが比較的高くなり、リソース使用量が比較的低くなる。加えて、衝突回避がなされる搬送波感知多重アクセス(carrier sense multiple access with collision avoidance、CSMA/CA)送信方式では、データフレームの送信の前に毎回、チャネル競合が実行される必要がある。従って、比較的多数のノードがデータフレームを報告する必要がある場合、比較的多数のチャネル競合が実行されることで、比較的低いチャネルリソース使用率がもたらされ、システムスループットが低減し得る。
本願は、データフレームを集約することによりチャネルリソース使用率の向上およびシステム性能の改善を支援するために、フレーム集約方法、ネットワーク設定フレーム送信方法およびデバイスを提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態は、Wi−SUN FANに適用され得るフレーム集約方法を提供する。具体的には、当該方法は、以下の段階を備える。
第1の転送ノードデバイスが、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを受信する。第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。第1の転送ノードデバイスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスが第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである、と判定し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて第1の集約されたフレームを生成する。第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。第1の転送ノードデバイスは、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、同じ宛先MACアドレスを有する受信したデータフレームを集約することにより、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数の低減を支援し得る。
可能な実装において、第1のノードデバイス、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスは、第1のクラスタに属してよく、第1のクラスタは、Wi−SUN FANに含まれる。第1のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであってよい。第1のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第1のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。第2のノードデバイスも葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであってよい。第2のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが属するクラスタ内の葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスにより送信される集約されていないデータフレームまたは集約されたフレームを集約してよく、例えば、第1の転送ノードデバイスは、2つの葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームを集約してもよく、2つの中間転送ノードデバイスにより送信されるフレームを集約してもよく、葉ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスにより送信されるフレームを集約してもよい。具体的には、第1の転送ノードデバイスは、集約されていない2つのデータフレームを集約してもよく、2つの集約されたフレームを再度集約してもよく、集約されていないデータフレームおよび集約されたフレームを集約してもよい。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスおよび第2のノードデバイスは、第1のクラスタに属し得るが、第1のノードデバイスは、第2のクラスタ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスである。対応する第1のデータフレームは、集約されたフレームであり、第1のクラスタおよび第2のクラスタは、異なるクラスタであるが、Wi−SUN FANに含まれる。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが属するクラスタ内のノードデバイスにより送信されるデータフレームと、別のクラスタ内のクラスタヘッドノードにより送信される集約されたフレームとを集約し得る。任意選択的に、第2のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであってよい。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、同じクラスタに属する。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、異なるクラスタに属し、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスの両方が、Wi−SUN FANに属する。
前述の方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであってよく、生成された集約されたフレームを前のホップにおける中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信する。任意選択的に、第2の転送ノードデバイスはさらに、第1の転送ノードデバイスにより送信される第1の集約されたフレームと、第2の転送ノードデバイスが位置するクラスタ内の別のノードデバイスにより送信されるデータフレームとを集約し得る。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータであり、境界ルータは、Wi−SUN FANに含まれない。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスである。第1の転送ノードデバイスはさらに、境界ルータからネットワーク設定フレームを受信し得る。ネットワーク設定フレームは、第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを報告する時間と、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの各々がデータを収集する時間を示すために用いられる。第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定し、デッドラインに基づいて、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
境界ルータからの前述のネットワーク設定フレームは、境界ルータにより生成されるが、必ずしも境界ルータにより第1の転送ノードデバイスへ直接送信されるわけではないことを理解されたい。例えば、境界ルータが、境界ルータに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信し、クラスタヘッド転送ノードデバイスが、クラスタヘッド転送ノードデバイスに接続された別のクラスタ内の葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信する。
上記方法によれば、第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを送信するデッドラインを決定することにより、データの時間有効性の保証を支援すると共に、データフレームの受信を長時間待機することに起因して、各ノードデバイスにより収集されるデータを第1の転送ノードデバイスが上位層アプリケーションへタイムリーにアップロードできない場合を回避する。
可能な実装において、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含んでよく、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表し、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するよう第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスに命令するために用いられる。具体的には、第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定タイムスタンプおよびサンプル期間に基づいて第1の時間を取得してよく、数がクラスタホップカウントであるデッドライン勾配を第1の時間から除去してデッドラインを取得してよく、デッドライン勾配は、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタの外部の転送ノードデバイスへ第1の集約されたフレームを送信するのに第1の転送ノードデバイスが必要とする時間を示すために用いられ、また、第1の転送ノードデバイスは、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げてよい。
別の可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、代替的に、まず、クラスタホップを1だけ上げ、次に、前述の方法に従って、デッドラインを取得し得る。
任意選択的に、デッドライン勾配は、ネットワーク設定フレームに追加され、第1の転送ノードデバイスへ送信されてもよく、第1の転送ノードデバイスについて予め構成されてもよい。
可能な実装において、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUの両方が、サブMSDUの長さを示すために用いられる長さフィールドを含む。第1の集約されたフレーム内の第1の集約されたMSDUが複数のサブMSDUを含み得るので、各サブMSDUの長さは、長さフィールドを用いることにより示される。これにより、別のデバイスは、集約されたフレームを解析する場合、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとを区別できる。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、以下の段階を備えるネットワーク設定フレーム送信方法を提供する。
境界ルータは、ネットワーク設定パラメータを取得する。ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間を含み、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するようノードデバイスに命令するために用いられる。境界ルータは、ネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成する。ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含み、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表す。境界ルータは、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、Wi−SUN FAN内の第1のクラスタに位置し、第1のクラスタは、クラスタヘッド転送ノードデバイスを用いることにより、境界ルータと通信する。
前述の方法によれば、境界ルータは、取得したネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成し、境界ルータに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスを用いることにより、Wi−SUN FAN内の各ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信する。これにより、各ノードデバイスは、サンプル期間を決定し、サンプル期間に基づいてデータを収集する。さらに、各転送ノードデバイスはさらに、デッドライン勾配およびネットワーク設定フレームに基づいて、集約されたフレームを送信するデッドラインを決定して、データ収集の時間有効性を保証し得る。
可能な実装において、ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間中のノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられるサンプル時間アドバンスをさらに含み、これに応じて、境界ルータにより生成されるネットワーク設定フレームは、サンプル時間アドバンスをさらに含み得る。サンプル時間アドバンスが設定されることにより、各ノードデバイスは、サンプル時間アドバンスおよびサンプル期間に基づいてサンプル時間を決定してよく、さらに、各ノードデバイスは、均一なサンプル時間を有する。
可能な実装において、境界ルータは、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより送信される集約されたフレームを受信し、集約されたフレームは、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとのみを集約することにより取得され、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの両方が、Wi−SUN FANに属し、第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含み、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。
前述の方法によれば、境界ルータは、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより送信される集約されたフレームを受信し得る。第1の集約されたフレームは、同じ宛先MACアドレスを有するデータフレームを集約することにより取得される。これにより、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数の低減が支援される。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、第1の転送ノードデバイスを提供する。第1の転送ノードデバイスは、無線スマートユビキタスネットワークWi−SUNフィールドエリアネットワークFANに適用され、Wi−SUN FANは、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイスと、第2のノードデバイスとを含み、第1の転送ノードデバイスは、前述のフレーム集約方法における第1の転送ノードデバイスの動作を実装する機能を有する。当該機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスの構造は、プロセッサおよびインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能の実行において第1の転送ノードデバイスをサポートするように構成される。インタフェースは、第1の転送ノードデバイスと第1のノードデバイスとの間および第2のノードデバイスと第2の転送ノードデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。第1の転送ノードデバイスは、メモリをさらに備え得る。メモリは、プロセッサに結合するように構成され、メモリは、第1の転送ノードデバイスに必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、第1の転送ノードデバイスは、プロセッサと、受信機と、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを備える。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。第1の転送ノードデバイスが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステム内のブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、第1の転送ノードデバイスが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。第1の転送ノードデバイスが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行する。
第4の態様によれば、第1の転送ノードデバイスが提供される。第1の転送ノードデバイスは、主制御盤およびインタフェースボードを備え、切り替えボードをさらに備え得る。第1の転送ノードデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成される。具体的には、第1の転送ノードデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを備える。
第5の態様によれば、第1の転送ノードデバイスが提供される。第1の転送ノードデバイスは、コントローラおよび第1の転送サブデバイスを備える。第1の転送サブデバイスは、インタフェースボードを有し、切り替えボードをさらに有し得る。第1の転送サブデバイスは、第4の態様によるインタフェースボードの機能を実行するように構成され、さらに、第4の態様による切り替えボードの機能を実行し得る。コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリのアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第4の態様による主制御盤の機能を実行する。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、境界ルータを提供する。境界ルータは、前述のネットワーク設定フレーム送信方法における境界ルータの動作を実装する機能を有する。当該機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアが実行することにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
可能な実装において、境界ルータの構造は、プロセッサおよびインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能の実行において境界ルータをサポートするように構成される。インタフェースは、境界ルータとクラスタヘッド転送ノードデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。境界ルータは、メモリをさらに備え得る。メモリは、プロセッサに結合するように構成され、メモリは、境界ルータに必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、境界ルータは、プロセッサと、受信機と、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを備える。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。境界ルータが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、境界ルータが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。境界ルータが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行する。
第7の態様によれば、境界ルータが提供される。境界ルータは、主制御盤およびインタフェースボードを備え、切り替えボードをさらに備え得る。境界ルータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成される。具体的には、境界ルータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行するように構成されたモジュールを備える。
第8の態様によれば、境界ルータが提供される。境界ルータは、コントローラおよび第1の転送サブデバイスを備える。第1の転送サブデバイスは、インタフェースボードを有し、切り替えボードをさらに有し得る。第1の転送サブデバイスは、第7の態様によるインタフェースボードの機能を実行するように構成され、さらに、第7の態様による切り替えボードの機能を実行し得る。コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、バスとを有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、ランダムアクセスメモリおよびリードオンリメモリに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、リードオンリメモリに組み込まれた基本入力/出力システムまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、ランダムアクセスメモリのアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、第7の態様による主制御盤の機能を実行する。
第9の態様によれば、Wi−SUN FANが提供される。Wi−SUN FANは、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1の転送ノードデバイスを備える。
第10の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を格納する。当該命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第1の態様または第2の態様による方法を実行するよう有効化される。
本願の実施形態によるWi−SUN FANの適用シナリオの概略図である。
本願の実施形態によるデータフレームの概略構造図である。
本願の実施形態によるデータフレーム内のペイロード情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるデータフレーム内のサンプル時間情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるフレーム集約方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態による集約されたフレームの第1の概略構造図である。
本願の実施形態によるサブMSDUの第1の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第2の概略構造図である。
本願の実施形態によるサブMSDUの第2の概略構造図である。
本願の実施形態によるサブMSDUの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第4の概略構造図である。
本願の実施形態による集約されたフレームの第5の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレームの概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム内のペイロード情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム内のバージョン番号情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム内のフレーム集約情報要素の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第1の概略構造図である。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第2の概略構造図である。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスの第4の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第1の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第2の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第3の概略構造図である。
本願の実施形態による境界ルータの第4の概略構造図である。
本願の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下では、添付図面を参照して、本願をさらに詳細に説明する。
図1は、Wi−SUN FANの適用シナリオの例を示す。図に示されるように、Wi−SUN FANは、クラスタ1、クラスタ2、クラスタ3およびクラスタ4内のノードデバイスを含む。図1は境界ルータおよびルータを示しているが、境界ルータおよびルータは、本願の本実施形態においてWi−SUN FANに属していない。クラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスは、クラスタ1内の中間転送ノードデバイスに接続されている。言い換えると、クラスタ1は、クラスタ2の前のホップである。クラスタ3内のクラスタヘッド転送ノードデバイスは、クラスタ2内の中間転送ノードデバイスに接続されている。言い換えると、クラスタ2は、クラスタ3の前のホップである。クラスタ1およびクラスタ4内のクラスタヘッド転送ノードデバイスが、境界ルータに直接接続されている。クラスタ1およびクラスタ4の各々のクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ2のクラスタホップカウントが2に設定されてよく、クラスタ3のクラスタホップカウントが3に設定されてよく、または、クラスタ1およびクラスタ4の各々のクラスタホップカウントが0に設定されてよく、クラスタ2のクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ3のクラスタホップカウントが2に設定されてよい。
スマートメータリングまたは環境モニタリングなど、図1に示されるデータ収集シナリオが、例として用いられる。スマート水量計、スマートメータまたは環境モニタリングデバイス(葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであってよい)は通常、収集されたデータをネットワークへ定期的に報告する必要がある。これにより、ユーザは、収集されたデータを、ネットワークを介してモニタリングおよび管理できる。
各ノードは、収集されたデータを、図2に示されるデータフレーム(すなわち、集約前のデータフレーム)へとカプセル化し、データフレームを前のノードへ送信し得る。
具体的には、図2に示されるように、MAC層ヘッダが、フレーム制御フィールド、シーケンス番号フィールド、宛先MACアドレスフィールド、送信元MACアドレスフィールド、補助セキュリティヘッダ(auxiliary security header、AUX security header)およびヘッダ情報要素(header information element、header IE)を含む。フレーム制御フィールドは、フレームを解析するための情報インデックスを提供するために用いられる。シーケンス番号フィールドは、データフレームを送信するノードによりデータフレームについて設定される番号を表す。宛先MACアドレスは、データフレームの宛先デバイスのMACアドレスを表す。補助セキュリティヘッダは、データフレームが復号化される場合に必要とされるキー、例えば、当該キーのインデックス値を示すために用いられる。ヘッダ情報要素は、データフレームのタイプと、データフレームがローカルユニキャストタイムスロットにおいて送信される時点とを示すために用いられる。
MAC層サービスデータユニット(MAC service DATA unit、MSDU)は、ペイロード情報要素およびフレームペイロードデータを含む。ペイロード情報要素は、MSDUの長さおよびタイプなどの情報を示すために用いられ、フレームペイロードデータは、ノードにより収集されるデータを含む。
さらに、図3に示されるように、ペイロード情報要素は、MSDUの長さ、グループ識別子、ペイロード情報タイプ、サンプル時間情報要素、別のペイロード情報要素およびペイロード終了情報要素を含み得る。図4に示されるように、サンプル時間情報要素は、長さ、ID、タイプおよびサンプル時間を含み得る。
FCSフィールドは、データフレームをチェックするために用いられる。具体的には、送信機が、予め設定されたアルゴリズムに基づいてデータフレームに関する計算を実行して、計算結果を取得し、受信機が、データフレームを受信した後に、同じアルゴリズムを用いることにより、データフレームに関する計算を実行する。受信機の計算結果が、受信したFCSフィールドと同じである場合、受信したデータフレームは正しいものとみなされ、そうでなければ、受信機は、データフレームにエラーが生じているとみなし、データフレームを破棄する。
従って、各ノードは、データフレームを送信する場合、多数のバイトを用いることにより前述の情報を送信する必要がある。しかしながら、比較的多数のノードがデータフレームを送信する場合、複数のチャネル競合が実行される必要があり、結果的に、チャネルリソース使用率およびシステムスループットが影響を受ける。
前述の技術的課題を解決すべく、本願の実施形態は、データフレームを集約することによりチャネルリソース使用率の向上、競合数の低減およびシステム性能の改善を支援するために、Wi−SUN FANに適用されるフレーム集約方法を提供する。
本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法は、図1に示されるWi−SUN FANに適用され得る。しかしながら、図1に示されるネットワーク構造は、本願に対する限定を構成しない。本願の本実施形態が適用され得るシナリオは、図1に示されるものよりも多いまたは少ないクラスタを含み得ることを理解されたい。加えて、次のホップ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスがさらに、現在のホップ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスに接続され得る。例えば、クラスタヘッド転送ノードデバイス2がクラスタヘッド転送ノードデバイス1に接続され得て、クラスタヘッド転送ノードデバイス3がクラスタヘッド転送ノードデバイス2に接続され得る。このことは、本願の本実施形態において限定されない。
図5は、本願の実施形態によるフレーム集約方法の概略フローチャートである。図に示されるように、当該方法は、以下の段階を備え得る。
段階501.第1の転送ノードデバイスが、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを受信する。
第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。第1のMACヘッダおよび第2のMACヘッダのフォーマットは、図2に示され得るが、図2に示されるMACヘッダに限定されず、図2に示されるものよりも少ないまたは多いMAC情報を含み得る。データフレーム内のMSDUは、報告されたデータを含む。例えば、第1のノードデバイスがスマートメータである場合、スマートメータにより収集された現在の電気消費量がMSDUに含まれる。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであってもよく、中間転送ノードデバイスであってもよい。具体的には、クラスタヘッド転送ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスの両方が、本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法を用いることにより、受信したデータフレームを集約し得る。
図1に示されるように、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスが位置するクラスタ内にある葉ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスに接続され得て、具体的には、当該クラスタ内の葉ノードデバイスおよび中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームを受信し得る。従って、前述の段階において、第1の転送ノードデバイスにより受信される第1のデータフレームは、当該クラスタ内の葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよく、当該クラスタ内の中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよい。第2のデータフレームは、当該クラスタ内の葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよく、当該クラスタ内の中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームであってもよい。
例えば、図1に示されるように、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、クラスタ1内の中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。中間転送ノードデバイスZ1が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、中間転送ノードデバイスZ1は、葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。クラスタヘッド転送ノードデバイスC4が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC4は、葉ノードデバイスY10および中間転送ノードデバイスZ6により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。中間転送ノードデバイスZ6が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、中間転送ノードデバイスZ6は、葉ノードデバイスY11および中間転送ノードデバイスZ7により送信されるデータフレームを受信および集約し得る。加えて、図1には示されていないが、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、代替的に、複数の葉ノードデバイスに接続されて、複数の葉ノードデバイスにより送信されるデータフレームを受信および集約し得て、中間転送ノードデバイスは、代替的に、複数の中間転送ノードデバイスに接続されて、複数の中間転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームを受信および集約し得る。
さらに、第1のノードデバイスが葉ノードデバイスである場合、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームは通常、集約されていないデータフレームである。第1のノードデバイスが中間転送ノードデバイス、例えば、第1の転送ノードデバイスと同じクラスタに属する中間転送ノードデバイスである場合、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。
例えば、中間転送ノードデバイスがデータフレームを集約できない場合、中間転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスにより生成されるデータフレームまたは別のノードデバイスにより送信されて受信するデータフレームを第1の転送ノードデバイスへ転送し得る。中間転送ノードデバイスが、集約能力を有していないが、別のノードデバイスにより送信される集約されたフレームを受信した場合、中間転送ノードデバイスは、この集約されたフレームも第1の転送ノードデバイスへ送信し得る。中間転送ノードデバイスが集約能力を有する場合、中間転送ノードデバイスは、受信した複数のデータフレームを集約すると共に、取得したこの集約されたフレームを第1の転送ノードデバイスへ送信し得る。
同様に、第2のノードデバイスは、葉ノードデバイスであってもよく、中間転送ノードデバイスであってもよい。これに応じて、第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。詳細については、ここで再度説明しない。
いくつかの実施形態において、第1のノードデバイスもしくは第2のノードデバイスまたは第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの両方が、第1の転送ノードデバイスが属するクラスタとは異なるクラスタに属し得る。例えば、図1における中間転送ノードデバイスZ2が第1の転送ノードデバイスとして用いられる場合、中間転送ノードデバイスZ2と中間転送ノードデバイスZ2とに接続された葉ノードデバイスY3が同じクラスタに属するが、中間転送ノードデバイスZ2と中間転送ノードデバイスZ2とに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、異なるクラスタに属する。
第1のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスが異なるクラスタに属する場合、第1のノードデバイスは通常、次のホップ内のクラスタヘッド転送ノードデバイス、例えば、図1における中間転送ノードデバイスZ2およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC2である。従って、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームは、集約されたフレームであってよい。当然ながら、第1のノードデバイスがクラスタヘッド転送ノードデバイスである場合でも、第1のノードデバイスは、集約機能を有していなくてもよく、集約機能を有していてもよいが、集約用の複数のデータフレームをある時点で有していなくてもよい。この場合、第1のノードデバイスは、集約されていないデータフレームを第1の転送ノードデバイスへ送信し得る。
これに応じて、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスが異なるクラスタに属する場合、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームは、集約されたフレームであってもよく、集約されていないデータフレームであってもよい。
段階502.第1の転送ノードデバイスが、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである、と判定し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて、第1の集約されたフレームを生成する。
具体的には、生成される第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含む。集約されたフレームの構造が、図6に示され得る。2つのデータフレームの集約が本願の本実施形態において例として用いられているが、より多くのデータフレームがさらに、本願において提供されるフレーム集約方法に従って集約され得ること、および生成される集約されたフレーム内のMSDUが、より多くのサブMSDUをさらに含み得ることを理解されたい。
第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである。第1のデータフレーム内の第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスが第2のデータフレーム内の第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じなので、第1の転送ノードデバイスは、第1の集約されたフレームを生成する場合、第1のMACヘッダから宛先MACアドレスを取得して、集約されたフレーム内の第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスを生成し得るか、または、第2のMACヘッダから宛先MACアドレスを取得して、集約されたフレームを生成し得る。代替的に、適用シナリオにおいて、各ノードが、収集されたデータを境界ルータへ送信し、次に、境界ルータが当該データを上位層アプリケーションへ送信する。集約機能を有する転送ノードデバイスが、宛先MACアドレスを予め格納し得るか、または集約されたフレームのテンプレートを予め格納し得る。テンプレートは、宛先MACアドレスを含む。集約されたフレームの集約されたMACヘッダが宛先MACアドレスを含むので、各サブMSDUは、宛先MACアドレスを含む必要がなく、複数の同じ宛先MACアドレスにより占有される多数のバイトが低減されることにより、パケットオーバヘッドが低減する。
加えて、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含む。第1のサブMSDUは、図7に示されるように、第1のデータフレーム内の第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のデータフレーム内の第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、構造は、図7に示されるものと同様である。
集約されたフレーム内の各サブMSDUが、集約前のデータフレームに含まれる送信元MACアドレスおよびMSDUを保持することにより、集約されたフレームを受信する上位層アプリケーションは、各ノードにより報告されるデータを取得した場合、当該データをノードにマッピングすることにより、データ統計収集、データ分析およびデータ管理を容易にすることができる。
上述のように、第1のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。また、第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであってもよく、集約されたフレームであってもよい。特定の実施形態において、第1の転送ノードデバイスにより受信された第1のデータフレームが集約されたフレームであり、受信された第2のデータフレームが集約されていないデータフレームである場合、第1の転送ノードデバイスは、第2のデータフレームに基づいて生成されるサブMSDUを第1のデータフレームに追加し得るか、または、集約されたMACヘッダを再生成し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを新しい集約されたフレームへと集約およびカプセル化し得る。
例えば、図8に示されるように、第1のデータフレームは、集約されたフレームであり、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含む。第1のMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUをさらに含む。第2のデータフレームは、集約されていないデータフレームであり、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。第1の転送ノードデバイスにより第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて生成される第1の集約されたフレームは、この図に示されてよく、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含む。第1の集約されたMACヘッダは、第1のデータフレーム内の第1のMACヘッダと整合していてもよく、当然ながら、第1のMACヘッダと整合していなくてもよい。例えば、第1の集約されたMACヘッダがフレームシーケンス番号を含む場合、第1の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスにより送信されるデータフレームのステータスに基づいて、第1の集約されたフレーム内のシーケンス番号を決定する。別の例では、第1の集約されたMACヘッダが補助セキュリティヘッダを含む場合、第1の転送ノードデバイスは、データフレームを暗号化するために第1の転送ノードデバイスにより用いられるキーに基づいて、補助セキュリティヘッダを決定し得る。第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDU、第2のサブMSDUおよび第3のサブMSDUを含む。第3のサブMSDUは、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスと第2のMSDUとを含む。
本願の本実施形態において、第1の転送ノードデバイスは、同じ宛先MACアドレスを有するデータフレームを集約することにより、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数の低減を支援する。特に、各ノードデバイスがデータフレームを定期的に報告する必要がある場合、同じサンプル期間が各ノードについて設定される。この場合、複数のノードデバイスが、同じ時点で、または、比較的短い期間内に、データフレームを報告し、宛先MACアドレスは同じである。言い換えると、第1の転送ノードデバイスは、本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法を用いることにより、複数のデータフレームを集約して、パケットオーバヘッドおよびチャネル競合数を低減し得る。
可能な実装において、図9に示されるように、集約されたフレーム内の各サブMSDUは、長さフィールドをさらに含む。長さフィールドは、各サブMSDUの長さを示すために用いられる。全てのノードにより報告されるデータ情報が異なるので、全てのサブMSDUの長さは異なり得る。従って、長さフィールドを各サブMSDUに追加することにより、集約されたフレームを受信するデバイスは、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとを区別するのが容易になる。
長さフィールドにより、別のデバイスは、集約されたフレームを解析する場合、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとを区別するのが容易になり得るが、当該デバイスは、別の方式、例えば、これら2つのサブMSDUの間にセパレータを挿入すること、または、他の情報に基づいてサブMSDUの開始位置または終了位置を識別することでもこれら2つのサブMSDUを区別し得ることを理解されたい。
加えて、図10に示されるように、各サブMSDUがデータのサンプル時間をさらに含み得ることで、上位層アプリケーションは、サンプル時間およびサンプリング済みデータに基づいて統計収集および管理を実行することが容易になる。
図10に示される第1のサブMSDUは、サブMSDUを区別するために用いられる予約済みのビットを含む。上述のように、各サブMSDUは、代替的に、予約済みのビットを有していなくてもよく、前のサブMSDUと現在のサブMSDUとは、サブMSDU情報などの他の情報に基づいて区別される。
可能な実装において、集約されたフレーム内の集約されたMACヘッダは、フレーム制御情報、シーケンス番号、補助セキュリティヘッダおよびヘッダ情報要素という情報のうちの1つまたは任意の組み合わせをさらに含み得る。これに応じて、集約されたMACヘッダが前述の情報を含む場合、集約されたフレーム内のサブMSDUは、前述の情報をもはや含んでいなくてもよく、パケットオーバヘッドがさらに低減される。特定の実施形態において、集約されたフレームの構造が、図11に示され得る。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスが受信したデータフレームを復号化して、当該データフレーム内の情報を集約されたフレームへと集約およびカプセル化するのを容易にするために、Wi−SUN FAN内の各ノードは、同じ暗号化方式を用い得る。すなわち、補助セキュリティヘッダにより示されるキーが同じであり、第1の転送ノードデバイスにより実行される復号化プロセスが簡略化される。第1の転送ノードデバイスは、受信したデータフレームの各々に基づいて、集約されたフレームを生成する場合、各ノードデバイスの暗号化方式と同じ暗号化方式を用いることにより、集約されたフレームの暗号化もする。
さらに、物理層ヘッダ(PHYヘッダ)および/またはFCSが、集約されたフレームにさらに追加され得る。図12に示されるように、これに応じて、各サブMSDUがソースデータフレーム内の物理層ヘッダおよびFCSをもはや保持しなくてもよいことにより、N個のデータフレームが集約される場合、N−1個の物理層ヘッダおよびFCSのバイトオーバヘッドを低減できる。FCSフィールドに含まれる情報は、集約されたフレームに関して、予め設定された方法に従って計算を実行することにより生成される、集約されたフレームの検証情報であってよい。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、同じサンプル期間内にデータが収集および送信されるデータフレームのみをさらに集約し得る。この場合、サンプル時間情報要素が、集約されたフレームにさらに追加され得る。図13に示されるように、これに応じて、各サブMSDUは、サンプル時間情報要素をもはや保持しなくてもよく、バイトオーバヘッドがさらに低減する。図13に示されるように、集約されたフレームは、別のペイロード情報要素およびペイロード終了情報要素をさらに含み得る。この場合、各サブMSDUは、別のペイロード情報要素およびペイロード終了情報要素をもはや保持しなくてもよく、バイトオーバヘッドがさらに低減する。
任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを受信した後に、第1の集約されたフレームの生成を開始するか、または、第1の転送ノードデバイスがデータフレームを報告する合意された時間の前に、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて、第1の集約されたフレームを生成し得る。いくつかのシナリオにおいて、例えば、複数の環境モニタリングデバイスがモニタリングデータを定期的に報告する必要があり、これらのデータフレームのうちの各々の宛先MACアドレスが境界ルータのアドレスまたは別の予め設定されたアドレスである場合、第1の転送ノードデバイスは、代替的に、第1のデータフレームを受信した後に、第1のデータフレームの集約およびカプセル化を開始し得る。
前述の実施形態において、第1の転送ノードデバイスが、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて、集約されたフレームを生成することが、例として用いられる。しかしながら、本願において提供されるフレーム集約方法によれば、より多くのデータフレームがさらに集約され得る。より多くのデータフレームが集約された場合、より多くのパケットオーバヘッドが低減され、より大きな数のチャネル競合が低減される。しかしながら、より多くのデータフレームが集約された場合、形成される集約されたフレームの長さがより長くなる。集約されたフレームの長さが長過ぎる場合、伝送エラーが生じ得る。伝送エラーを回避するために、集約されたフレームの長さについて、上限が設定され得る。例えば、Wi−SUN FAN内の最大物理層ペイロードによりサポートされ得るフレームの長さが2047バイトである場合、この2047バイトは、集約されたフレームの長さの上限として用いられ得る。
第1の転送ノードデバイスは、複数のデータフレームに基づいて、集約されたデータフレームを生成する場合、通常、受信時間シーケンスにおいて、集約されたデータフレームの各々に基づいて、サブMSDUを順次生成する。任意選択的に、第1の転送ノードデバイスは、データフレームに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを集約されたフレームへと集約およびカプセル化する場合、データフレームに基づいてサブMSDUを生成する前に、まず、集約されたフレームの長さが予め設定された上限を超えているかどうかを判定し得る。集約されたフレームの長さが予め設定された上限を超えていない場合、第1の転送ノードデバイスは、集約およびカプセル化の実行を続け、そうでなければ、集約されたフレームへの新しいサブMSDUの集約およびカプセル化を続けないが、集約およびカプセル化にまだ含まれていないデータフレームに基づいて、新しい集約されたフレームを生成する。
いくつか実施形態において、第1の転送ノードデバイスは、データを報告する必要もあり得る。この場合、第1の転送ノードデバイスは、データフレームを生成し、次に、生成されたデータフレームに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを集約されたフレームへと集約およびカプセル化し得るか、または、報告される必要があるデータに基づいてサブMSDUを生成し、サブMSDUを集約されたフレームへと集約およびカプセル化し得る。
段階503.第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタ内のクラスタヘッド転送ノードデバイスであってよく、または、第2の転送ノードデバイスは、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタ内の中間転送ノードデバイスであってよい。例えば、図1に示される中間転送ノードデバイスZ1が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1である。図1に示される中間転送ノードデバイスZ7が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスZ6である。
別の可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、異なるクラスタに属する。例えば、図1に示されるクラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC2が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、クラスタ1内の中間転送ノードデバイスZ2である。加えて、図1には示されていないが、クラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、クラスタ1内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC1にも接続され得る。この場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2が第1の転送ノードデバイスであるときは、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1である。
別の可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータであり、境界ルータは、Wi−SUN FANの外部に位置する。例えば、図1に示されるクラスタヘッド転送ノードデバイスC1が第1の転送ノードデバイスである場合、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータである。
複数の受信したデータフレームに基づいて集約されたフレームを生成する場合、パケットオーバヘッドを低減し、チャネル競合数を低減し、チャネルリソースを十分によく用いるために、第1の転送ノードデバイスは、集約され得るより多くのデータフレームを受信して当該データフレームを集約するのをある期間にわたって待つ必要があり得る。しかしながら、データの時間有効性を保証すべく、長時間の待機に起因して、各ノードデバイスにより収集されるデータを第1の転送ノードデバイスが上位層アプリケーションへタイムリーにアップロードできない場合を回避するために、集約されたフレームを送信するデッドラインが、第1の転送ノードデバイスについて設定され得る。
いくつかの実施形態において、第1の転送ノードデバイスはさらに、境界ルータからネットワーク設定フレームを受信し得る。ネットワーク設定フレームは、第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを報告する時間と、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの各々がデータを収集する時間を示すために用いられる。ネットワーク設定フレームは、境界ルータにより生成され、各ノードデバイスを用いることにより、層ごとに供給される。図1がさらに、例として用いられる。境界ルータがネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC1およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC4へ送信し、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1がネットワーク設定フレームをルーティング転送ノードデバイスZ1およびルーティング転送ノードデバイスZ2へ送信し、ルーティング転送ノードデバイスZ1がネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2へ転送し、ルーティング転送ノードデバイスZ2がネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY3およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ転送する等である。
第1の転送ノードデバイスは、受信したネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定し、デッドラインに基づいて、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信する。
さらに、デッドラインは、クラスタヘッド転送ノードデバイスのみについて設定されてよく、ルーティング転送ノードデバイスについては設定されない。当然ながら、デッドラインは、代替的に、クラスタヘッド転送ノードデバイスおよびルーティング転送ノードデバイスの両方について設定され得る。
デッドラインがクラスタヘッド転送ノードデバイスのみについて設定される例が、さらなる説明のために以下で用いられる。
特定の実装において、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプtc、クラスタホップカウントiおよびサンプル期間Pを含む。
サンプル期間Pは、サンプル期間に基づいてデータを収集し、データを報告するよう各ノードデバイス(葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスおよびクラスタヘッド転送ノードデバイスを含み得る)に命令するために用いられる。スマートメータリングおよび環境モニタリングなどの適用シナリオにおいて、各ノードデバイスは、データを各サンプル期間において1回収集し、データを報告し、クラスタヘッド転送ノードデバイスおよび/または中間転送ノードデバイスは、各サンプル期間においてデータフレームを集約し、集約されたデータフレームを報告する。通常、1つのタイプのアプリケーションにより制御されるノードデバイスのサンプル期間は同じである。例えば、スマートメータが電気消費量を報告するための期間は同じであり、環境モニタリングデバイスが環境パラメータを報告するための期間は同じである。
ネットワーク設定タイムスタンプtcは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、例えば、サンプル期間が60秒である場合、tc〜tc+60秒が第1のサンプル期間であり、tc+60秒〜tc+120秒が第2のサンプル期間である等である。任意選択的に、境界ルータは、ネットワーク設定フレームを送信する場合、送信時間をネットワーク設定タイムスタンプtcとして用い得る。これにより、各ノードデバイスは、ネットワーク設定タイムスタンプに基づいてサンプル期間を決定する。各クラスタヘッド転送ノードデバイスがネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスまたは葉ノードデバイスへ転送する場合、または、中間転送ノードデバイスがネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスまたは次のホップのクラスタヘッド転送ノードデバイスへ転送する場合、ネットワーク設定タイムスタンプtcは、変更されない。これにより、各ノードデバイスは、均一なサンプル期間およびサンプル時間を有する。
クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表す。例えば、図1に示されるネットワークアーキテクチャ図は、例として用いられる。クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2に設定されてよく、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが3に設定されてよい。代替的に、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが0に設定されてよく、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1に設定されてよく、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2に設定されてよい。
クラスタヘッド転送ノードデバイスは、ネットワーク設定タイムスタンプtcおよびサンプル期間Pに基づいて第1の時間を取得し、第1の時間からi個のデッドライン勾配ΔDを除去してデッドラインを取得し得る。デッドライン勾配ΔDは、クラスタヘッド転送ノードデバイスが位置するクラスタの外部の転送ノードデバイスへ集約されたフレームを送信するのにクラスタヘッド転送ノードデバイスが必要とする時間を示すために用いられる。図1に示されるネットワークアーキテクチャ図がさらに、例として用いられる。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1が集約されたフレームを送信するデッドラインがT1である場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2が集約されたフレームを送信するデッドラインはT2=T1−ΔDであり、クラスタヘッド転送ノードデバイスC3が集約されたフレームを送信するデッドラインはT3=T1−2×ΔDである。
任意選択的に、デッドライン勾配ΔDは、ネットワーク設定フレームに含まれてもよく、第1の転送ノードデバイスにおいて予め構成されてもよい。
特定の実施形態において、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、式(1)D(i)=tc+n×P−i×ΔD(1)に基づいて、クラスタヘッド転送ノードデバイスが集約されたフレームを送信するデッドラインD(i)を決定し得る。nは、サンプル期間シーケンス番号を表す。
任意選択的に、nは、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより計算され得る。 具体的には、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、式(2)
(2)に基づいて、現在のサンプル期間シーケンス番号nを決定し得る。記号
は切り上げを表し、tは現在時間を表し、tcはネットワーク設定タイムスタンプを表し、Pはサンプル期間を表す。
当然ながら、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、サンプル期間シーケンス番号を別の方式で決定し得る。例えば、クラスタヘッド転送ノードデバイスは、サンプル時間の数を表すために用いられるパラメータを用い得る。パラメータの値は、1つのサンプル期間が経過する度に1だけ上げられる。本願は、どのようにサンプル期間シーケンス番号nを決定するかに対して、いかなる制限も設定しない。
さらに、ネットワーク設定フレームは、サンプル期間中の各ノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられるサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。特定の実装において、各ノードデバイスは、ネットワーク設定フレームを受信した後に、式(3)ts=tc+n×P−ΔD(3)に基づいて、サンプル時間を決定し得る。tsはノードデバイスのサンプル時間を表し、nはサンプル期間シーケンス番号を表し、Pはサンプル期間を表し、ΔDはサンプル時間アドバンスを表し、tcはネットワーク設定タイムスタンプを表す。例えば、サンプル期間が60秒である場合、サンプル時間アドバンスは1秒であり、ネットワーク設定タイムスタンプは0である。これに応じて、各ノードは、第1の時間について(0+1×60−1)秒でサンプリングを実行し、第2の時間について(0+2×60−1)秒でサンプリングを実行する等である。
各ノードがnの値を決定する方法は、クラスタヘッド転送ノードデバイスがnの値を決定する前述の方法と同様である。詳細については、ここで再度説明しない。
特定の実施形態において、ネットワーク設定フレームの構造が、図14に示されてよく、MAC層ヘッダ、MAC層ペイロードおよびFCSを含む。MAC層ヘッダは、フレーム制御フィールド、パーソナルエリアネットワーク識別子、送信元MACアドレス、ペイロードセキュリティヘッダおよびヘッダ情報要素をさらに含み得る。さらに、図14におけるペイロード情報要素フィールドは、具体的には、図15に示される情報を含み得る。バージョン番号情報要素(PAN version IE)フィールドおよびフレーム集約情報要素(FAGG IE)フィールドが図16および図17にそれぞれ示され得る。
可能な実装において、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1であり、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2であり、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが3である場合、境界ルータにより送信されるネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントの初期値は、1であってよい。境界ルータにより送信されるネットワーク設定フレームに基づいてクラスタヘッド転送ノードデバイスC1のデッドラインを決定し、ネットワーク設定フレームを別のノードデバイスへ転送する場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1がネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ増やすことにより、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、修正されたネットワーク設定フレームに基づいて、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2に対応するデッドラインを計算できる。しかしながら、クラスタ1内の各ノードデバイスについては、サンプル時間のみが計算されてよく、デッドラインが計算される必要はないので、クラスタホップカウントが変わった場合、各ノードデバイスは、影響を受けない。ネットワーク設定フレームを転送する場合、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2がクラスタホップカウントを1だけ再度増やすことにより、クラスタヘッド転送ノードデバイスC3は、修正されたネットワーク設定フレームに基づいて、クラスタヘッド転送ノードデバイスC3に対応するデッドラインを計算できる。
別の可能な実装において、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが1であり、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが2であり、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントが3である場合、境界ルータにより送信されるネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントの初期値は、0であってよい。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1が、まず、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げ、次に、デッドラインを計算し、ネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2へ転送し、中間転送ノードデバイスZ2がネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ転送し、クラスタヘッド転送ノードデバイスC2が、まず、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げ、次に、デッドラインを計算する等である。
加えて、前述の2つの実装において、クラスタ1およびクラスタ4内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントは、代替的に、0であってよく、クラスタ2内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントは、代替的に、1であってよく、クラスタ3内の各ノードデバイスのクラスタホップカウントは、代替的に、2であってよい。
本願の本実施形態において提供されるフレーム集約方法をより明確に理解するために、以下では、図1を参照して、特定の実施形態を用いることにより、さらなる説明が提供される。
ユーザが、上位層アプリケーションを用いることにより、ネットワーク設定パラメータを設定する。サンプル期間は60秒であり、デッドライン勾配は0.1秒であり、サンプル時間アドバンスは1秒である。上位層アプリケーションは、ネットワークを介して、前述のネットワーク設定パラメータを境界ルータへ送信する。境界ルータは、ネットワーク設定フレームを生成する。ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプが0秒であり、サンプル期間が60秒であり、デッドライン勾配が0.1秒であり、サンプル時間アドバンスが1秒であり、クラスタホップカウントが1である、という情報を含む。
各ノードデバイスのサンプル時間は、60−1=59秒であり、クラスタヘッド転送ノードデバイスC1およびクラスタヘッド転送ノードデバイスC4は各々、計算を通じて、ネットワーク設定フレームに基づき、集約されたフレームを送信するデッドラインが60−0.1=59.9秒であることを取得する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、クラスタホップカウントを2に修正し、ネットワーク設定フレームをルーティング転送ノードデバイスZ1およびZ2へ転送する。ルーティング転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ転送する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、計算を通じて、ネットワーク設定フレームに基づき、集約されたフレームを送信するデッドラインが60−2×0.1=59.8秒であることを取得する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、クラスタホップカウントを3に修正し、ネットワーク設定フレームをルーティング転送ノードデバイスZ4へ転送する。ルーティング転送ノードデバイスZ4は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC3へ転送する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC3は、ネットワーク設定フレームに基づいて、集約されたフレームを送信するデッドラインが60−3×0.1=59.7秒である、と決定する。
本願の実施形態は、同じネットワーク内の各ノードデバイスについて均一なサンプル期間を設定し、同じネットワーク内の転送ノードデバイスについて、集約されたフレームを送信するデッドラインを設定するために、ネットワーク設定フレーム送信方法をさらに提供する。図18は、本願の実施形態によるネットワーク設定フレーム送信方法の概略フローチャートである。この図に示されるように、当該方法は、以下の段階を備え得る。
段階1801.境界ルータがネットワーク設定パラメータを取得する。
可能な実装において、境界ルータにより取得されるネットワーク設定パラメータは、ネットワークを介して送信され得る。例えば、マネージャが、上位層アプリケーション内のネットワーク設定パラメータを構成し、ネットワークを介してネットワーク設定パラメータを境界ルータへ送信し得る。
ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間に基づいてデータを収集し、データを報告するようノードデバイスに命令するために用いられるサンプル期間Pを含み得る。
任意選択的に、ネットワーク設定パラメータは、デッドライン勾配ΔDをさらに含み得る。通常、管理しやすくするために、同じWi−SUN FAN内のデッドライン勾配は同じである。図1に示されるネットワークアーキテクチャ図がさらに、例として用いられる。クラスタ1内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC1が集約されたフレームを送信するデッドラインがT1である場合、クラスタ2内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC2が集約されたフレームを送信するデッドラインはT2=T1−ΔDであり、クラスタ3内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC3が集約されたフレームを送信するデッドラインはT3=T2−ΔDである。
特定の実装において、マネージャは、上位層アプリケーション内のサンプル期間およびデッドライン勾配を設定し、ネットワークを介して、サンプル期間およびデッドライン勾配を境界ルータへ送信し得る。マネージャは、異なる適用シナリオに基づいて、異なるサンプル期間および異なるデッドライン勾配を設定し得る。例えば、スマートメータのサンプル期間が、ユーザの電気消費量および電気の統計収集を容易にするために、1月に設定され得る。別の例では、環境モニタリングデバイスのサンプル期間が、環境ステータスのモニタリングを容易にするために、1時間に設定され得る。
さらに、ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間内のノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられるサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。例えば、サンプル期間が60秒であり、サンプル時間アドバンスが1秒である場合、これは、各ノードデバイスが各期間中の(60−1)番目の秒でデータを収集し、データを報告することを示す。
段階1802.境界ルータがネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成する。
具体的には、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプtc、クラスタホップカウントiおよびサンプル期間を含む。ネットワーク設定タイムスタンプtcおよびクラスタホップカウントの意味は、前述の方法におけるものと同様であり、詳細については、ここで再度説明しない。
上述のように、ネットワーク設定パラメータは、デッドライン勾配ΔDおよび/またはサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。これに応じて、境界ルータにより生成されるネットワーク設定フレームは、デッドライン勾配ΔDおよび/またはサンプル時間アドバンスをさらに含み得る。
段階1803.境界ルータがネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信する。
境界ルータは、1または複数のクラスタヘッド転送ノードデバイスに接続され得る。これに応じて、境界ルータは、境界ルータに接続されたクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信してよく、クラスタヘッド転送ノードデバイスはさらに、クラスタヘッド転送ノードデバイスに接続された別のクラスタ内の葉ノードデバイス、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信して、Wi−SUN FAN内の各ノードデバイスへネットワーク設定フレームを送信する。
可能な実装において、境界ルータにより設定される初期クラスタホップカウントは1であり、境界ルータは、図1に示されるクラスタヘッド転送ノードデバイスC1とクラスタ4内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC4とへネットワーク設定フレームを送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを2に修正し、ネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2へ転送する。中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2へ転送する。中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを3に修正し、ネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ3、中間転送ノードデバイスZ4および葉ノードデバイスY4へ転送する。中間転送ノードデバイスZ4は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC3へ送信する。
別の可能な実装において、境界ルータにより設定される初期クラスタホップカウントは0であり、境界ルータは、図1に示されるクラスタヘッド転送ノードデバイスC1とクラスタ4内のクラスタヘッド転送ノードデバイスC4とへネットワーク設定フレームを送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC1は、クラスタホップカウントを1だけ上げ、修正したネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ1および中間転送ノードデバイスZ2へ転送する。中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームを葉ノードデバイスY1および葉ノードデバイスY2へ転送し、中間転送ノードデバイスZ2は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC2へ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC2は、クラスタホップカウントを1だけ上げ、修正したネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ3、中間転送ノードデバイスZ4および葉ノードデバイスY4へ転送する。中間転送ノードデバイスZ4は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスC3へ送信する。クラスタヘッド転送ノードデバイスC3は、クラスタホップカウントを1だけ上げ、修正したネットワーク設定フレームを中間転送ノードデバイスZ5および葉ノードデバイスY7へ転送する。
可能な実装において、境界ルータは、ネットワーク設定フレームを生成する場合、ネットワーク設定フレームにバージョン番号を追加して、各ノードが更新済みのネットワーク設定フレームを決定するのを容易にし得る。例えば、境界ルータは、新しいネットワーク設定パラメータを受信する度に、新しいネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを再生成し、ネットワーク設定フレーム内のバージョン番号を1だけ上げる。各ノードは、最も大きいバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームに基づいて、サンプル期間、集約されたフレームを送信するデッドライン等を決定するか、または、各ノードは、比較的小さいバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームを削除し得る。最も大きいバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームのみが保持される。別の例では、境界ルータは、境界ルータがネットワーク設定フレームを生成する時間に基づいてバージョン番号も生成してよく、各ノードは、最新のバージョン番号が付されたネットワーク設定フレームとして最近生成されたネットワーク設定フレームを決定する。
具体的には、ネットワーク設定フレームのフォーマットが、図14から図17に示され得る。詳細については、ここで再度説明しない。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、フレーム集約方法の前述の実施形態を実装するために、第1の転送ノードデバイスをさらに提供する。第1の転送ノードデバイスは、Wi−SUN FANに適用され得る。Wi−SUN FANは、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイスと、第2のノードデバイスとを含む。
図19を参照すると、第1の転送ノードデバイスは、受信ユニット1901と、判定ユニット1902と、生成ユニット1903と、送信ユニット1904とを備え得る。
具体的には、受信ユニット1901は、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを受信するように構成される。第1のデータフレームは、第1のMACヘッダおよび第1のMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含む。
判定ユニット1902は、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスが第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであるかどうかを判定するように構成される。
第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じである、と判定ユニット1902が判定した場合、生成ユニット1903は、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームに基づいて第1の集約されたフレームを生成するように構成される。第1の集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスが、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは、第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと、第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと、第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。
送信ユニット1904は、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
可能な実装において、第1のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第2のノードデバイスは、葉ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第1のノードデバイス、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスは、第1のクラスタに属し、Wi−SUN FANは、第1のクラスタを含む。
第1のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第1のデータフレームは、データフレームまたは集約されたフレームである。
第2のノードデバイスが中間転送ノードデバイスである場合、第2のデータフレームは、データフレームまたは集約されたフレームである。
可能な実装において、第1のノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1のデータフレームは、集約されたフレームであり、第2のノードデバイスおよび第1の転送ノードデバイスは、第1のクラスタに属し、第1のノードデバイスは、第2のクラスタに属し、Wi−SUN FANは、第1のクラスタおよび第2のクラスタを含み、第1のクラスタおよび第2のクラスタは、同じクラスタではない。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスまたは中間転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、同じクラスタ内にあり、Wi−SUN FANは、第2の転送ノードデバイスを含む。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、中間転送ノードデバイスまたはクラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第1の転送ノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスは、異なるクラスタ内にあり、Wi−SUN FANは、第2の転送ノードデバイスを含む。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、第2の転送ノードデバイスは、境界ルータであり、境界ルータは、Wi−SUN FANの外部に位置する。
可能な実装において、第1の転送ノードデバイスは、クラスタヘッド転送ノードデバイスであり、受信ユニット1901はさらに、境界ルータからネットワーク設定フレームを受信するように構成される。ネットワーク設定フレームは、第1の転送ノードデバイスが第1の集約されたフレームを報告する時間と、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスの各々がデータを収集する時間とを示すために用いられる。
判定ユニット1902はさらに、ネットワーク設定フレームに基づいて、第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定するように構成される。
送信ユニット1904は、具体的には、デッドラインに基づいて第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
可能な実装において、ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含み、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表し、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するよう第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスに命令するために用いられる。
ネットワーク設定フレームに基づいて第1の集約されたフレームを報告するデッドラインを決定する場合、判定ユニット1902は、具体的には、ネットワーク設定タイムスタンプおよびサンプル期間に基づいて第1の時間を取得し、数がクラスタホップカウントであるデッドライン勾配を第1の時間から除去してデッドラインを取得するように構成され、デッドライン勾配は、第1の転送ノードデバイスが位置するクラスタの外部の転送ノードデバイスへ第1の集約されたフレームを送信するのに第1の転送ノードデバイスが必要とする時間を示すために用いられ、また、判定ユニット1902は、ネットワーク設定フレーム内のクラスタホップカウントを1だけ上げるように構成される。
可能な実装において、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUの両方が長さフィールドを含み、長さフィールドは、サブMSDUの長さを示すために用いられる。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、フレーム集約方法の前述の実施形態を実装するために、第1の転送ノードデバイスをさらに提供する。第1の転送ノードデバイスは、Wi−SUN FANに適用され得る。Wi−SUN FANは、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイスと、第2のノードデバイスとを含む。
図20は、本願の実施形態による第1の転送ノードデバイスのハードウェアの概略構造図である。第1の転送ノードデバイスは、プロセッサ2001と。メモリ2002と、インタフェース2003と、バス2004とを備え得る。インタフェース2003は、無線方式または有線方式で実装されてよく、具体的には、ネットワークアダプタであってよい。プロセッサ2001、メモリ2002およびインタフェース2003は、バス2004を用いることにより接続されている。
インタフェース2003は、具体的には、送信機および受信機を有してよく、第1の転送ノードデバイスと、第1のノードデバイス、第2のノードデバイスおよび第2の転送ノードデバイスの各々との間で情報を受信および送信するように構成されてよい。例えば、インタフェース2003は、図5における段階501および503をサポートするように構成される。プロセッサ2001は、前述の実施形態において第1の転送ノードデバイスにより実行される処理を実行するように構成される。例えば、プロセッサ2001は、図5における段階502をサポートするように構成される。メモリ2002は、オペレーティングシステム20021およびアプリケーションプログラム20022を有し、プログラム、コードまたは命令を格納するように構成される。プログラム、コードまたは命令を実行する場合、プロセッサまたはハードウェアデバイスは、方法の実施形態における第1の転送ノードデバイスに関連する処理プロセスを完了し得る。任意選択的に、メモリ2002は、リードオンリメモリ(read−only memory、ROM)およびランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を有してよい。ROMは、基本入力/出力システム(basic input/output system、BIOS)または組み込みシステムを含み、RAMは、アプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを含む。第1の転送ノードデバイスが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステム内のブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、第1の転送ノードデバイスが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。第1の転送ノードデバイスは、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを動作させて、方法の実施形態における第1の転送ノードデバイスに関連する処理プロセスを完了する。
図20は第1の転送ノードデバイスの簡略化された設計のみを示すことが理解され得る。実際の適用では、第1の転送ノードデバイスは、任意の数のインタフェース、プロセッサまたはメモリを備え得る。
図21は、本願の実施形態による別の第1の転送ノードデバイスのハードウェアの概略構造図である。図21に示される第1の転送ノードデバイスは、フレーム集約方法の前述の実施形態において第1の転送ノードデバイスにより実行される対応する段階を実行し得る。
図21に示されるように、第1の転送ノードデバイスは、主制御盤2110と、インタフェースボード2130lと、切り替えボード2120と、インタフェースボード2140とを備える。主制御盤2110、インタフェースボード2130、インタフェースボード2140および切り替えボード2120は、インターワーキング用のシステムバスを用いることにより、プラットフォームバックボードに接続されている。主制御盤2110は、システム管理、デバイスメンテナンスおよびプロトコル処理などの機能を完了するように構成される。切り替えボード2120は、インタフェースボード(インタフェースボードは、ラインカードまたはサービスボードとも称される)間のデータ交換を完了するように構成される。インタフェースボード2130およびインタフェースボード2140は、様々なサービスインタフェースを提供し、データパケットを転送するように構成される。
インタフェースボード2130は、中央処理装置2131と、転送エントリメモリ2134と、物理インタフェースカード2133と、ネットワークプロセッサ2132とを有し得る。中央処理装置2131は、インタフェースボードを制御および管理し、主制御盤2110上の中央処理装置2111と通信するように構成される。転送エントリメモリ2134は、転送エントリを格納するように構成される。物理インタフェースカード2133は、データフレームを受信および送信するように構成される。ネットワークプロセッサ2132は、転送エントリに基づいて、データフレームを受信および送信するよう物理インタフェースカード2133を制御するように構成される。
具体的には、物理インタフェースカード2133は、中央処理装置2131を用いることにより、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを受信し、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを主制御盤2110上の中央処理装置2111へ送信する。中央処理装置2111は、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを取得し、第1の集約されたフレームを生成するように構成される。物理インタフェースカード2133はさらに、第1の集約されたフレームを第2の転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
中央処理装置2131はさらに、転送エントリメモリ2134内の転送エントリを取得するようネットワークプロセッサ2132を制御するように構成される。加えて、中央処理装置2131はさらに、物理インタフェースカード2133を用いることによりデータフレームを受信および送信するようネットワークプロセッサ2132を制御するように構成される。
本発明の本実施形態において、インタフェースボード2140上でのオペレーションがインタフェースボード2130上でのオペレーションと整合することを理解されたい。簡潔にするために、詳細については説明しない。本実施形態における第1の転送ノードデバイスは、フレーム集約方法の前述の実施形態において実装される機能および/または段階に対応し得ることを理解されたい。詳細については、ここで再度説明しない。
加えて、1または複数の主制御盤が存在してよいことに留意すべきである。複数の主制御盤が存在する場合、一次主制御盤および二次主制御盤が含まれ得る。1または複数のインタフェースボードが存在してよく、より強いデータ処理能力を有する第1の転送ノードデバイスは、より多くのインタフェースボードを提供する。インタフェースボード上には、1または複数の物理インタフェースカードが存在してよい。切り替えボードが存在しなくてもよく、1または複数の切り替えボードが存在しなくてもよい。複数の切り替えボードが存在する場合、ロード共有および冗長バックアップは、複数の切り替えボードにより共同で実装されてよい。集中型転送アーキテクチャでは、第1の転送ノードデバイスは、切り替えボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータ処理機能を担う。分散型転送アーキテクチャでは、第1の転送ノードデバイスは、少なくとも1つの切り替えボードを有してよく、複数のインタフェースボード間のデータ交換は、大容量のデータ交換および処理能力を提供するために、切り替えボードを用いることにより実装される。従って、分散型アーキテクチャにおける第1の転送ノードデバイスのデータアクセスおよび処理能力は、集中型アーキテクチャにおけるデバイスのものよりも良い。用いられる具体的なアーキテクチャは、具体的なネットワーキングデプロイシナリオによって決まる。このことは、本明細書において限定されない。
図22は、本願の実施形態によるさらに別の第1の転送ノードデバイスのハードウェアの概略構造図である。図22に示される第1の転送ノードデバイスは、前述の実施形態での方法における第1の転送ノードデバイスにより実行される対応する段階を実行し得る。
第1の転送ノードデバイスのそのような製品形態は、制御と転送とが分離しているネットワークアーキテクチャ(例えば、ソフトウェア定義型ネットワーキング(software defined network、SDN))に適用可能である。SDNにおいて、図21に示される第1の転送ノードデバイスの主制御盤2110は、デバイスから分離しており、新しい独立の物理デバイス(すなわち、図22に示されるコントローラ2110A)を形成し、残りの構成要素が、別の独立の物理デバイス(すなわち、図22に示される第1の転送サブデバイス2100A)を形成する。コントローラ2110Aは、制御チャネルプロトコルを用いることにより、第1の転送サブデバイス2100Aとインタラクトする。制御チャネルプロトコルは、オープンフロー(open flow)プロトコル、経路計算要素通信プロトコル(path computation element COMMUNICATION protocol、PCEP)、境界ゲートウェイプロトコル(border gateway protocol、BGP)、ルーティングシステムへのインタフェース(interface to the routing system、I2RS)等であってよい。言い換えると、図21に対応する前述の実施形態と比較して、本実施形態における第1の転送ノードデバイスは、分離したコントローラ2110Aおよび第1の転送サブデバイス2100Aを備える。
コントローラ2110Aは、汎用物理サーバまたは専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。設計例において、コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、RAMと、ROMと、バス(不図示)を有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、RAMおよびROMに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、図21における主制御盤2110の全ての機能および段階を実行する。
第1の転送サブデバイス2100Aは、専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。対応する機能および段階を実行するために、第1の転送サブデバイス2100Aの機能および構造は、図21におけるインタフェースボード2130、インタフェースボード2140および切り替えボード2120の機能および構造と整合している。代替的に、第1の転送サブデバイス2100Aは、汎用物理サーバおよびネットワーク機能仮想化(network function virtualization、NFV)技術に基づいて実装される仮想の第1の転送サブデバイスであってよく、仮想の第1の転送サブデバイスは、仮想ルータである。仮想の第1の転送サブデバイスのシナリオにおいて、第1の転送サブデバイスの実施形態における前述の物理的な第1の転送サブデバイスに含まれるインタフェースボード、切り替えボードおよびプロセッサは、第1の転送サブデバイスが仮想環境における汎用物理サーバを用いることにより仮想の第1の転送サブデバイスに割り当てるインタフェースリソース、ネットワークリソースおよび処理リソースとみなされ得る。汎用物理サーバを用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装または汎用物理サーバおよびNFV技術を用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装については、図20における実施形態を参照されたい。
本実施形態において、第1の転送ノードデバイスにおけるコントローラ2110Aおよび第1の転送サブデバイス2100Aは、方法の実施形態において第1の転送ノードデバイスにより実装される様々な機能および段階を実装し得ることを理解されたい。簡潔にするために、詳細については、ここで再度説明しない。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態を実装するために、境界ルータをさらに提供する。図23を参照すると、本願の本実施形態において提供される境界ルータは、取得ユニット2301と、生成ユニット2302と、送信ユニット2303とを備え得る。
具体的には、取得ユニット2301は、ネットワーク設定パラメータを取得するように構成される。ネットワーク設定パラメータは、サンプル期間を含み、サンプル期間は、サンプル期間に基づいてデータを収集するようノードデバイスに命令するために用いられる。
生成ユニット2302は、ネットワーク設定パラメータに基づいてネットワーク設定フレームを生成するように構成される。ネットワーク設定フレームは、ネットワーク設定タイムスタンプ、クラスタホップカウントおよびサンプル期間を含み、ネットワーク設定タイムスタンプは、サンプル期間の基準時間を決定するために用いられ、クラスタホップカウントは、ネットワーク設定フレームを送信する境界ルータから宛先ノードデバイスが位置するクラスタまでのホップカウントを表す。
送信ユニット2303は、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信するように構成される。クラスタヘッド転送ノードデバイスは、Wi−SUN FAN内の第1のクラスタに位置し、第1のクラスタは、クラスタヘッド転送ノードデバイスを用いることにより、境界ルータと通信する。
可能な実装において、ネットワーク設定パラメータは、サンプル時間アドバンスをさらに含み、サンプル時間アドバンスは、サンプル期間中のノードデバイスのサンプル時間を示すために用いられ、ネットワーク設定フレームは、サンプル時間アドバンスをさらに含む。
可能な実装において、取得ユニット2301はさらに、クラスタヘッド転送ノードデバイスにより送信される集約されたフレームを境界ルータにより受信するように構成される。集約されたフレームは、第1のノードデバイスにより送信される第1のデータフレームと、第2のノードデバイスにより送信される第2のデータフレームとを集約することにより取得され、第1のノードデバイスおよび第2のノードデバイスは、Wi−SUN FANに属し、第1のデータフレームは、第1の媒体アクセス制御MACヘッダおよび第1のMACサービスデータユニットMSDUを含み、第2のデータフレームは、第2のMACヘッダおよび第2のMSDUを含み、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、集約されたフレームは、第1の集約されたMACヘッダおよび第1の集約されたMSDUを含み、第1の集約されたMACヘッダ内の宛先MACアドレスは、第1のMACヘッダ内の宛先MACアドレスまたは第2のMACヘッダ内の宛先MACアドレスと同じであり、第1の集約されたMSDUは、第1のサブMSDUおよび第2のサブMSDUを含み、第1のサブMSDUは、第1のMSDUと第1のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含み、第2のサブMSDUは、第2のMSDUと第2のMACヘッダ内の送信元MACアドレスとを含む。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態を実装するために、境界ルータをさらに提供する。
図24は、本願の実施形態による境界ルータのハードウェアの概略構造図である。境界ルータは、プロセッサ2401と、メモリ2402と、インタフェース2403と、バス2404とを備えてよい。インタフェース2403は、無線方式または有線方式で実装されてよく、具体的には、ネットワークアダプタであってよい。プロセッサ2401、メモリ2402およびインタフェース2403は、バス2404を用いることにより接続されている。
インタフェース2403は、具体的には、送信機および受信機を備えてよく、前述の実施形態における境界ルータとクラスタヘッド転送ノードデバイスとの間で情報を受信および送信するように構成され得る。プロセッサ2401は、前述の実施形態における境界ルータにより実行される処理を実行するように構成される。メモリ2402は、オペレーティングシステム24021およびアプリケーションプログラム24022を有し、プログラム、コードまたは命令を格納するように構成される。プログラム、コードまたは命令を実行する場合、プロセッサまたはハードウェアデバイスは、方法の実施形態における境界ルータに関連する処理プロセスを完了し得る。任意選択的に、メモリ2402は、ROMおよびRAMを有してよい。ROMは、BIOSまたは組み込みシステムを含み、RAMは、アプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを含む。境界ルータが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、境界ルータが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。境界ルータは、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを動作させて、方法の実施形態における境界ルータに関連する処理プロセスを完了する。
図24は、境界ルータの簡略化された設計のみを示すことが理解され得る。実際の適用において、境界ルータは、任意の数のインタフェース、プロセッサまたはメモリを備えてよい。
図25は、本願の実施形態による別の境界ルータのハードウェアの概略構造図である。図25に示される境界ルータは、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態における境界ルータにより実行される対応する段階を実行し得る。
図25に示されるように、境界ルータは、主制御盤2510と、インタフェースボード2530と、切り替えボード2520と、インタフェースボード2540とを備える。主制御盤2510、インタフェースボード2530、インタフェースボード2540および切り替えボード2520は、インターワーキング用のシステムバスを用いることにより、プラットフォームバックボードに接続されている。主制御盤2510は、システム管理、デバイスメンテナンスおよびプロトコル処理などの機能を完了するように構成される。切り替えボード2520は、インタフェースボード(インタフェースボードは、ラインカードまたはサービスボードとも称される)間のデータ交換を完了するように構成される。インタフェースボード2530およびインタフェースボード2540は、様々なサービスインタフェースを提供し、データパケットを転送するように構成される。
インタフェースボード2530は、中央処理装置2531と、転送エントリメモリ2534と、物理インタフェースカード2533と、ネットワークプロセッサ2532とを有してよい。中央処理装置2531は、インタフェースボードを制御および管理し、主制御盤2510上の中央処理装置2511と通信するように構成される。転送エントリメモリ2534は、転送エントリを格納するように構成される。物理インタフェースカード2533は、ネットワーク設定フレームを送信し、集約されたフレームを受信するように構成される。ネットワークプロセッサ2532は、転送エントリに基づいて、ネットワーク設定フレームまたは集約されたフレームを受信および送信するよう物理インタフェースカード2133を制御するように構成される。
具体的には、物理インタフェースカード2533は、中央処理装置2531を用いることにより、上位層アプリケーションからネットワーク設定パラメータを受信し、主制御盤2510上の中央処理装置2511へネットワーク設定パラメータを送信し得る。中央処理装置2511は、ネットワーク設定パラメータを取得し、ネットワーク設定フレームを生成するように構成される。物理インタフェースカード2533はさらに、ネットワーク設定フレームをクラスタヘッド転送ノードデバイスへ送信するように構成される。
中央処理装置2531はさらに、転送エントリメモリ2534内の転送エントリを取得するようネットワークプロセッサ2532を制御するように構成される。加えて、中央処理装置2531はさらに、物理インタフェースカード2533を用いることによりデータフレームを受信および送信するようネットワークプロセッサ2532を制御するように構成される。
本発明の本実施形態において、インタフェースボード2540上でのオペレーションがインタフェースボード2530上でのオペレーションと整合することを理解されたい。簡潔にするために、詳細については、説明しない。本実施形態における境界ルータは、ネットワーク設定フレーム送信方法の前述の実施形態において実装される機能および/または段階に対応し得ることを理解されたい。詳細については、ここで再度説明しない。
加えて、1または複数の主制御盤が存在してよいことに留意すべきである。複数の主制御盤が存在する場合、一次主制御盤および二次主制御盤が含まれ得る。1または複数のインタフェースボードが存在してよく、より強いデータ処理能力を有する境界ルータは、より多くのインタフェースボードを提供する。インタフェースボード上には、1または複数の物理インタフェースカードが存在してよい。切り替えボードが存在しなくてもよく、1または複数の切り替えボードが存在しなくてもよい。複数の切り替えボードが存在する場合、ロード共有および冗長バックアップは、複数の切り替えボードにより共同で実装されてよい。集中型転送アーキテクチャでは、境界ルータは、切り替えボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータ処理機能を担う。分散型転送アーキテクチャでは、境界ルータは、少なくとも1つの切り替えボードを有してよく、複数のインタフェースボード間のデータ交換は、大容量のデータ交換および処理能力を提供するために、切り替えボードを用いることにより実装される。従って、分散型アーキテクチャにおける境界ルータのデータアクセスおよび処理能力は、集中型アーキテクチャにおけるデバイスのものよりも良い。用いられる具体的なアーキテクチャは、具体的なネットワーキングデプロイシナリオによって決まる。このことは、本明細書において限定されない。
図26は、本願の実施形態によるさらに別の境界ルータのハードウェアの概略構造図である。図26に示される境界ルータは、前述の実施形態での方法における境界ルータにより実行される対応する段階を実行し得る。
境界ルータのそのような製品形態は、制御と転送とが分離しているネットワークアーキテクチャ(例えば、ソフトウェア定義型ネットワーキング(software defined network、SDN))に適用可能である。SDNにおいて、図25に示される境界ルータの主制御盤2510は、デバイスから分離しており、新しい独立の物理デバイス(すなわち、図26に示されるコントローラ2510A)を形成し、残りの構成要素が、別の独立の物理デバイス(すなわち、図26に示される第1の転送サブデバイス2500A)を形成する。コントローラ2510Aは、制御チャネルプロトコルを用いることにより、第1の転送サブデバイス2500Aとインタラクトする。制御チャネルプロトコルは、オープンフロープロトコル、PCEP、BGP、I2RS等であってよい。言い換えると、図25に対応する前述の実施形態と比較して、本実施形態における境界ルータは、分離したコントローラ2510Aおよび第1の転送サブデバイス2500Aを備える。
コントローラ2510Aは、汎用物理サーバまたは専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。設計例において、コントローラは、受信機と、プロセッサと、送信機と、RAMと、ROMと、バス(不図示)を有する。プロセッサは、バスを用いることにより、受信機、送信機、RAMおよびROMに結合されている。コントローラが動作する必要がある場合、ROMに組み込まれたBIOSまたは組み込みシステムにおけるブートローダは、システムが起動するようブートするために、また、コントローラが正常な動作状態に入るようブートするために用いられる。コントローラが、正常な動作状態に入った後に、RAM内のアプリケーションプログラムおよびオペレーティングシステムを実行することにより、プロセッサは、図25における主制御盤2510の全ての機能および段階を実行する。
第1の転送サブデバイス2500Aは、専用ハードウェア構造に基づいて実装され得る。対応する機能および段階を実行するために、第1の転送サブデバイス2500Aの機能および構造は、図25におけるインタフェースボード2530、インタフェースボード2540および切り替えボード2520の機能および構造と整合している。代替的に、第1の転送サブデバイス2500Aは、汎用物理サーバおよびNFV技術に基づいて実装される仮想の第1の転送サブデバイスであってよく、仮想の第1の転送サブデバイスは、仮想ルータである。仮想の第1の転送サブデバイスのシナリオにおいて、物理境界ルータの実施形態における前述の第1の転送サブデバイスに含まれるインタフェースボード、切り替えボードおよびプロセッサは、第1の転送サブデバイスが仮想環境における汎用物理サーバを用いることにより仮想の第1の転送サブデバイスに割り当てるインタフェースリソース、ネットワークリソースおよび処理リソースとみなされ得る。汎用物理サーバを用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装または汎用物理サーバおよびNFV技術を用いることにより第1の転送サブデバイスの機能もしくは段階を実装する特定の実装については、図24における実施形態を参照されたい。
本実施形態において、境界ルータにおけるコントローラ2510Aおよび第1の転送サブデバイス2500Aは、方法の実施形態において境界ルータにより実装される様々な機能および段階を実装し得ることを理解されたい。簡潔にするために、詳細については、ここで再度説明しない。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、Wi−SUN FANをさらに提供する。Wi−SUN FANは、少なくとも1つの第1の転送ノードデバイスを備える。第1の転送ノードデバイスは、前述の実施形態のいずれか1つにおける第1の転送ノードデバイスであってよい。
同じ技術的概念に基づいて、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を格納しており、命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、フレーム集約方法およびネットワーク設定フレーム送信方法の実施形態のいずれか1つを実行するよう有効化される。
当業者であれば、本願の実施形態が、方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。従って、本願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実施形態という形式を用いてよい。さらに、本願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1または複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(限定されるものではないが、ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリ等を含む)に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を用いてよい。
本願は、本願による方法、デバイス(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されている。フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロックならびにフローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実装するためにコンピュータプログラム命令が用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサのために提供されて、マシンを生成してよい。これにより、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1または複数のプロセスおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおける特定の機能を実装するための装置を生成する。
これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方式で動作するようコンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令できるコンピュータ可読メモリに格納されてよく、これにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャートの1または複数のプロセスおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおける特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてよい。この結果、一連のオペレーションおよび段階がコンピュータまたは別のプログラム可能なデバイスで実行されることにより、コンピュータ実装処理が生成される。従って、コンピュータまたは別のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フローチャートの1または複数のプロセスおよび/またはブロック図の1または複数のブロックにおける特定の機能を実装するための段階を提供する。
当業者であれば、本願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本願に対する様々な修正および変更を行い得ることは明らかである。このように、本願は、本願のこれらの修正および変更が本願の特許請求の範囲および同等の技術により定義される保護範囲に含まれることを条件として、これらの修正および変更を包含するよう意図されている。