JP2017050774A - ゲートウェイ装置、および演算装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ゲートウェイ装置1は、所定の通信プロトコルを用いる第1ネットワーク100と、第1ネットワーク100とは異なる通信プロトコルを用いるCAN1ネットワーク201と、LINネットワーク203などに接続される。上位ネットワークにおいて送受信されるIPパケットは、ヘッダとペイロードとから構成される。ゲートウェイ装置1は、それぞれの下位ネットワークに接続され、下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信するコントローラ3〜7と、複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて定義する送信元テーブル9を記憶する記憶部2aと、上位データを生成し上位ネットワークに送信する制御部2とを備える。制御部2が生成する上位データのペイロードは、通信ポートが受信した下位データを含む。制御部2が生成する上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられたソース識別子を含む。
【選択図】図6
Description
特許文献1には、各ネットワークのパケットデータの速度の違いなどに関わらず、パケットデータの送受信の遅延を低減することのできる通信ゲートウェイ装置が開示されている。
本発明にかかる演算装置は、請求項1に記載のゲートウェイ装置と接続される上位ネットワークに属する。本発明にかかる演算装置は、ゲートウェイ装置から上位データを受信する演算装置受信部と、受信した上位データを構成するヘッダに含まれるソース識別子に基づき、受信したペイロードの処理を決定する受信データ処理決定部を備える。
以下、図1〜6を参照して、ゲートウェイ装置の第1の実施の形態を説明する。
ゲートウェイ装置は、自動車に搭載され、自動車の内部に存在する複数の異種ネットワーク間、すなわち異なる通信プロトコルを使用するネットワーク同士を接続する。
図1は、ゲートウェイ装置1およびゲートウェイ装置1に接続される複数のネットワークの構成を示す図である。
ゲートウェイ装置1に接続されるネットワークは、図示左側の第1ネットワーク100と、図示右側の第2ネットワーク200に大別される。第1ネットワーク100に属する機器は、たとえば、車外の様子を撮影するカメラや障害物までの距離を測定するレーザスキャナ、および車内機器の情報を統括する装置などであり、多量の情報を扱う機器である。第2ネットワーク200に属する機器は、たとえば、パワーウインドウモジュールやワイパーモジュールなどであり、比較的少量の情報を扱う機器である。
第1ネットワーク100および第2ネットワーク200には、上述した装置以外が含まれてもよい。
ゲートウェイ装置1は、制御部2と、記憶部2aと、CAN1コントローラ3と、CAN2コントローラ4と、LINコントローラ5と、FlexRayコントローラ6と、MOSTコントローラ7とを備える。以下では、CAN1コントローラ3と、CAN2コントローラ4と、LINコントローラ5と、FlexRayコントローラ6と、MOSTコントローラ7とをまとめて、コントローラ3〜7と呼ぶ。
コントローラ3〜7はいずれも、後述する第2ネットワーク200との物理的な接続口、およびデータの送受信に必要な計算を行うマイクロコンピュータを備える。
CAN1コントローラ3は、CAN1ネットワーク201を構成する機器の1つであり、CAN1ネットワーク201を構成する他の機器とデータを送受信する。CAN1コントローラ3は、ゲートウェイ装置1をCAN1ネットワーク201に接続する通信ポートとみなすことができる。
LINコントローラ5は、LINネットワーク203を構成する機器の1つであり、LINネットワーク203を構成する他の機器とデータを送受信する。LINコントローラ5は、ゲートウェイ装置1をLINネットワーク203に接続する通信ポートとみなすことができる。
MOSTコントローラ7は、MOSTネットワーク205を構成する機器の1つであり、MOSTネットワーク205を構成する他の機器とデータを送受信する。MOSTコントローラ7は、ゲートウェイ装置1をMOSTネットワーク205に接続する通信ポートとみなすことができる。
制御部2には、第1ネットワーク100と通信を行うためにIPアドレスとして「192.168.1.100」が設定される。
CAN1コントローラ3、CAN2コントローラ4、LINコントローラ5、FlexRayコントローラ6、MOSTコントローラ7には、送信元テーブル9によりIPネットワークにおける識別子であるIPアドレスとして「192.168.0.1」、「192.168.0.2」、「192.168.0.3」、「192.168.0.4」、「192.168.0.5」がそれぞれ関連付けられる。
コントローラ3〜7に関連付けられるIPアドレスは、それぞれのコントローラ、およびそのコントローラが属する第2ネットワーク200を指し示すために使用されるものであり、コントローラ3〜7がこのIPアドレスを用いて通信を行うことはない。すなわち、このIPアドレスは仮想的なものである。
第1ネットワーク100、および第2ネットワーク200は通信プロトコルが異なるため、送受信されるデータの構造も異なる。しかし、いずれの通信プロトコルを使用して送受信されるデータも、送受信されるデータは通信の制御に必要な「ヘッダ」と、通信の制御には寄与しない「ペイロード」から構成される。たとえば「ヘッダ」には、データの送信先を示す情報や、データの分類を示す情報、送受信のエラーを検出するための情報が含まれる。
前述の上位データ、および下位データは、いずれもヘッダとペイロードから構成される。
以下では、第1ネットワーク100において送受信されるデータ、すなわちIPパケットのヘッダをIPヘッダ、IPパケットのペイロードをIPペイロードと呼ぶ。以下では、CAN1ネットワーク201およびCAN2ネットワーク202において送受信されるデータのヘッダをCANヘッダ、同データのペイロードをCANペイロードと呼ぶ。
宛先テーブル8は、制御部2がコントローラ3〜7が受信したデータを転送するか否かの判断、および転送する際の送信先の決定のために参照されるテーブルである。
図2は、宛先テーブル8の一例を示す図である。宛先テーブル8は、通信ポート、宛先識別子、送信先IPアドレスの3つの項目から構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「宛先識別子」は、第2ネットワーク200から受信したデータのヘッダに含まれる文字列である。「送信先IPアドレス」は、転送するデータの送り先であり、第1ネットワーク100に属する機器のいずれかを示すIPアドレスである。
たとえば、制御部2がCAN1コントローラ3から受信したデータのヘッダに「A1」が含まれると、制御部2はそのデータを第1ネットワーク100の「192.168.1.1」宛に送信する。同様に、CAN1コントローラ3から受信したデータのヘッダに「A2」が含まれると、制御部2はそのデータを第1ネットワーク100の「192.168.1.2」宛に送信する。
送信元テーブル9は、制御部2が第2ネットワーク200から第1ネットワーク100へ転送するデータにおいて、ヘッダに格納する送信元IPアドレスを決定するために参照するテーブルである。
図3は、送信元テーブル9の一例を示す図である。送信元テーブル9は、通信ポートと送信元IPアドレスとから構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「送信元IPアドレス」は、第1ネットワーク100へ転送するデータにおいて、ヘッダの送信元IPアドレスを示す領域に格納されるIPアドレスである。
第1ネットワーク100に属するECU11〜13の構成を説明する。
図4は、ECU11〜13の構成を示す図である。
ECU11〜13は、ECU制御部151と、ECU通信部152と、ECU記憶部153とを備える。ECU制御部151は、CPU、RAM、およびROMを備える。ECU通信部152は、第1ネットワーク100に属する他のECUおよびゲートウェイ装置1と通信を行う。ECU記憶部153は不揮発性メモリであり、ECU記憶部153には受信データ処理プログラム154と送信元テーブル9とが保存される。ECU制御部151のCPUが、受信データ処理プログラム154をRAMに展開して実行する。
制御部2は、コントローラ3〜7からデータを受信すると、ROMに保存されているデータ転送プログラムをRAMに展開して実行する。前述のとおり、コントローラ3〜7から受信するデータは、ヘッダとペイロードに分離されている。また、制御部2は、いずれのコントローラからデータを受信したのかを特定可能である。
図5は、データ転送プログラムの動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、制御部2のCPUである。
ステップS304において、送信元テーブル9を参照し、データを送信したコントローラに関連付けられた送信元IPアドレスを取得する。たとえば、LINコントローラからデータを受信した場合には、送信元IPアドレスとして「192.168.0.3」を取得する。次にステップS305に進む。
受信したデータのヘッダに宛先識別子が含まれていないと判断された場合に実行されるステップS307において、受信データを破棄して図4に示すフローチャートの動作を終了する。
図6は、データ転送の動作例を示す遷移図である。図5では、CAN2ネットワーク202に属するECU31が、第1ネットワーク100への転送対象となるデータを送信した場合の遷移図が示されている。ここで、宛先テーブル8は、図2に示した値が格納されており、送信元テーブル9には図3に示した値が格納されているものとする。以下、図6に示したステップ番号、および図5のフローチャートに付したステップ番号を併用して説明する。
ECU31からCANヘッダの一部であるCANIDが「B1」、ペイロードが「XYZ」であるデータが送信されると、CAN2コントローラ4が当該データを取得する(図6のS501)。CAN2コントローラ4は制御部2に当該データを送信する(図6のS502)。
(1)ゲートウェイ装置1は、所定の通信プロトコルを用いる上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100と、上位ネットワークとは異なる通信プロトコルを用いる2つ以上の下位ネットワーク、すなわちCAN1ネットワーク201と、CAN2ネットワーク202と、LINネットワーク203と、FlexRayネットワーク204と、MOSTネットワーク205とに接続される。上位ネットワークにおいて送受信される上位データ、すなわちIPパケットは、ヘッダとペイロードとから構成される。ゲートウェイ装置1は、それぞれの下位ネットワークに接続され、下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信する複数の通信ポート、すなわちコントローラ3〜7と、複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて定義する送信元テーブル9を記憶する記憶部2aと、上位データを生成し上位ネットワークに送信する制御部2とを備える。制御部2が生成する上位データのペイロードは、通信ポートが受信した下位データを含む。制御部2が生成する上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられたソース識別子を含む。
ゲートウェイ装置1をこのように構成したので、上位データ、すなわちIPパケットを受信したECU11〜13は、ヘッダに含まれるソース識別子、すなわち送信元IPアドレスにより、受信した上位データがいずれの下位ネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別できる。
送信元IPアドレスは、規格化されたIPヘッダの構成物なので、このIPパケットを受信したECU11〜13は送信元IPアドレスを容易に取り出すことができる。すなわち、ECU11〜13は、受信したデータの送信元ネットワークを容易に判別できる。
そのためゲートウェイ装置1は、宛先テーブル8において宛先識別子と関連付けられた特定のIPアドレスを有するECUに、受信した下位データを転送することができる。
制御部2は、下位データの転送において、それぞれのプロトコルにおいて規定されている下位ヘッダの特定の領域に格納されている情報に基づき送信先IPアドレスを特定することができるため、処理が簡便である。宛先識別子が下位ペイロードに含まれる場合は、下位ペイロードのデータフォーマットが規格では規定されていないため処理が煩雑になるが、本実施の形態によればそのような不都合がない。
そのため、第2ネットワーク200を構成する個別のネットワークにおいて、宛先識別子を整合させる必要がなく設定が簡便である。換言すると、第2ネットワーク200を構成するネットワークごとに、宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを自由に設定できる。すなわち、宛先識別子の名前空間は通信ポートごとに異なるので、下位ネットワークのそれぞれで設定した宛先識別子が衝突する恐れがない。
そのためECU11〜13は、受信したIPパケットのヘッダを読み込むことで、ペイロードの処理を決定することができる。
そのためECU11〜13は、ペイロードの送信元ネットワークを示す情報を受信データ処理プログラム154にパラメータとして入力し、ペイロードの処理を容易にさせることができる。受信データ処理プログラム154は、ペイロードの送信元ネットワークの情報に基づきペイロードの概要を把握し、ペイロードに含まれる下位ヘッダに基づき下位ペイロードの詳細を把握することができる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、コントローラ3〜7が下位データを下位ヘッダと下位ペイロードに分離し、制御部2が下位ヘッダから宛先識別子を抽出した。しかし、制御部2とコントローラ3〜7の役割分担はこれに限定されない。ゲートウェイ装置1を構成する制御部2とコントローラ3〜7が全体としてこれらの役割を実行すればよい。
たとえば、コントローラ3〜7は受信した下位データをそのまま制御部2に送信し、制御部2が下位データを下位ヘッダと下位ペイロードに分離してもよい。また、下位データを受信したコントローラ3〜7がその下位データから宛先識別子を抽出し、抽出した宛先識別子と下位データを制御部2に送信してもよい。
上述した第1の実施の形態では、宛先テーブル8において、通信ポート、すなわちコントローラ3〜7ごとに送信先IPアドレスと宛先識別子との関連付けが定義されていた。しかし宛先テーブル8は、通信ポート、すなわちコントローラ3〜7ごとに区別することなく、宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを同一にしてもよい。たとえば、宛先識別子「AAA」が、いずれのコントローラ3〜7において受信された場合でも同一の送信先IPアドレスと関連付けられてもよい。
上述した第1の実施の形態では、制御部2は受信した下位データ、すなわち下位ヘッダと下位ペイロードをIPペイロードに格納した。しかし、IPペイロードには下位ヘッダを含めなくてもよく、ペイロードの少なくとも一部を含めばよい。
(変形例4)
上述した第1の実施の形態では、宛先識別子は、下位データのヘッダに格納された。しかし、宛先識別子は下位データのペイロードに格納されてもよい。
上述した第1の実施の形態では、制御部2は、受信したCANヘッダに含まれる宛先識別子に基づき、作成するIPヘッダの送信先IPアドレス格納領域にIPアドレスを設定した。しかし、制御部2は作成するIPヘッダの送信先IPアドレス格納領域に、予め定めた所定のIPアドレスを設定してもよい。予め定めたIPアドレスは、特定の機器に割り当てられたIPアドレスだけを指すユニキャストアドレスでもよいし、複数の機器が属するグループに割り当てられたIPアドレスであるマルチキャストアドレスでもよい。
この変形例5によれば、次の作用効果が得られる。
そのため、ゲートウェイ装置1は、マルチキャストアドレスにより特定される複数のECUに、第2ネットワーク200から受信した下位データを転送することができる。
第1の実施の形態では、宛先テーブル8において宛先識別子と送信先IPアドレスが関連付けられた。しかし、宛先テーブル8において宛先識別子と送信先MACアドレスが関連付けられてもよい。この場合は、たとえば以下のように構成を変更すればよい。
送信元テーブル9において、通信ポートと送信元MACアドレスとを関連付けて定義する。宛先テーブル8において、宛先識別子と送信先MACアドレスとを関連付けて定義する。
さらに、第1ネットワークに接続するECUに付与されたVLAN(Virtual LAN)を宛先識別子と関連付けてもよい。
第1ネットワーク100、および第2ネットワーク200の構成は第1の実施の形態の構成に限定されない。
第2ネットワーク200は、少なくとも2つの非IPネットワークから構成されればよい。たとえば、第1の実施の形態よりも多い6つ以上の非IPネットワークから構成されてもよいし、第2ネットワーク200がLINネットワーク203とMOSTネットワーク205のみから構成されてもよい。また、第2ネットワーク200が第1の実施の形態で示した以外の通信プロトコルを使用するネットワークを含んでもよい。
図7を参照して、ゲートウェイ装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、宛先テーブル8に転送するIPパケットの優先度が併せて定義されている点で、第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態において、ゲートウェイ装置1の記憶部2aには、第1の実施の形態における宛先テーブル8に代えて宛先テーブル8aが記憶される。
宛先テーブル8は、制御部2がコントローラ3〜7が受信したデータを転送するか否かの判断、転送する際の送信先、および生成するIPパケットに付与する優先度の決定のために参照されるテーブルである。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態における動作から、ステップS303およびステップS305の動作を変更する。
ステップS303において、宛先テーブル8を参照し、ステップS302においてヘッダに含まれていると判断した宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレス、および優先度値を取得する。たとえば、CAN1コントローラ3から受信したCANヘッダに「A2H」が含まれていた場合は、送信先IPアドレスとして「192.168.1.2」を、優先度値として「7」を取得する。
(1)ゲートウェイ装置1の宛先テーブル8aには、宛先識別子に関連付けられた伝送優先度が定義される。IPパケットのヘッダには、上位ネットワークにおける当該IPパケットの伝送処理の優先度を格納する優先度格納領域が設定されている。制御部2は、優先度格納領域に、受信した下位データに含まれる宛先識別子に関連付けられた伝送優先度を格納する。
そのため制御部2は、制御部2から第1ネットワーク100に送信されるIPパケットの優先順位、および第1ネットワーク100における不図示のルータにおいて処理されるIPパケットの優先順位を宛先識別子に基づき設定できる。
上述した第2の実施の形態では、宛先テーブル8aに記憶される優先度は任意に設定された。しかし、宛先テーブル8aに記憶される優先度は、すべて最優先を示す情報が設定されてもよい。たとえば、優先度が「0」〜「7」で設定される場合に、宛先テーブル8aに記憶される優先度は、すべて最優先を示す「7」が設定される。
この変形例によれば、次の作用効果が得られる。
そのため、ゲートウェイ装置1が第2ネットワーク200から第1ネットワーク100に転送するパケットには、その他のパケット、たとえば、ECU11〜13同士で送受信されるIPパケットよりも高い優先度が設定される。すなわち第1ネットワーク100において、その他のパケットよりもゲートウェイ装置1が転送するパケットの方が優先的に送信先に送信される。
図8を参照して、ゲートウェイ装置の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ゲートウェイ装置が転送するデータにタイムスタンプを付与する点で、第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態では、制御部2のROMに保存されているプログラムが異なる。本実施の形態における制御部2のROMに保存されているプログラムは、第1の実施の形態における処理に加えて次に説明する時刻の記録、およびタイムスタンプの付与を行う。
本実施の形態では、第1ネットワーク100に属するECU11〜13は、所定時間ごとに、後述する時刻同期パケットをゲートウェイ装置1に送信する。
図8は、ゲートウェイ装置1およびECU11〜13の間で行われる時刻同期の処理フローを示す図である。ただし図7ではECU11〜13を代表してECU13を記載している。以下、図8のステップ番号を用いて説明する。
ECU13は定期的に、IPパケットである時刻同期パケット700を送信する。時刻同期パケット700のヘッダには、送信元IPアドレスとしてECU13のIPアドレスである「192.168.1.3」が格納される。時刻同期パケット700のペイロードには、ECU13のクロック情報とシーケンス番号が格納される。例えばECU13の時刻TM1にて時刻同期パケット700を生成する場合、時刻同期パケット700のクロック情報TM1、およびシーケンス番号として「1」が格納される(S710)。シーケンス番号は、ECU13から時刻同期パケット700が送出される度にカウントアップされる。シーケンス番号を参照することで時刻同期パケット700の送信エラー等が検出可能となる。
時刻情報付き転送パケット701を受信したECU13は、時刻情報付き転送パケット701に含まれるデータ発生時刻情報を参照し、IPペイロードに含まれる下位ペイロードを処理する。
この第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
また、ECU11〜13の時刻情報、およびゲートウェイ装置1の時刻情報を変更しないため、時間の巻き戻り等の問題が発生しない。さらに、ゲートウェイ装置1はECUのIPアドレスとECUの時刻情報を関連付けて記憶部2aに記憶するため、複数のECUの時刻情報を個別に管理し、それぞれのECUに適切なタイムスタンプ、すなわちデータ発生時刻情報を付与できる。
上述した第3の実施の形態では、ゲートウェイ装置1がECU11〜13の時刻情報を取得し、その時刻情報にあわせたデータ発生時刻を付した時刻情報付き転送パケット701を生成した。しかし、ゲートウェイ装置1はECU11〜13の時刻情報を考慮せずにゲートウェイ装置1の時刻情報のみに基づきデータ発生時刻を付与し、ECU11〜13がゲートウェイ装置1の時刻情報と当該ECUの時刻情報の差分に基づき、そのデータ発生時刻を修正してもよい。この場合は、時刻同期パケットがゲートウェイ装置1から送信される。
上述した第3の実施の形態では、ゲートウェイ装置1はECUのIPアドレスとECUの時刻情報を関連付けて記憶部2aに記憶した。しかし、ECUの時刻情報をECUのIPアドレスと関連付けることなく記憶部2aに記憶してもよい。この場合は、特定のECUに送信する転送データのみに、当該ECUの時刻情報にあわせたデータ発生時刻情報を付与する。
上述した第3の実施の形態とは異なる方法により、ECU11〜13の時刻をゲートウェイ装置1に伝達してもよい。たとえば、既存の規格化された時刻同期方式である、PTP(Precision Time Protocol)、gPTP(generalized Precision Time Protocol)、NTP(Network Time Protocol)などを用いてECU11〜13の時刻をゲートウェイ装置1に伝達してもよい。たとえばNTPを用いる場合は、ECU11〜13、およびゲートウェイ装置1を以下のように構成すればよい。
ECU11はNTPサーバの機能を備え、ゲートウェイ装置1はNTPクライアントの機能を備える。ゲートウェイ装置1は、ゲートウェイ装置1の制御に用いるマスター時計だけでなく、各ECUと同期させる同期用時計を備える。すなわちゲートウェイ装置1は、ECU11用同期時計と、ECU12用同期時計と、ECU13用同期時計を備える。ゲートウェイ装置1は、NTPクライアントとしてECU11にアクセスし、ECU11用同期時計をECU11の時計と同期させる。ゲートウェイ装置1は、ECU11に送信する時刻情報付き転送パケット701には、ECU11用同期時計を用いてタイムスタンプ、すなわちデータ発生時刻情報を付与する。
図9を参照して、本発明によるゲートウェイ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ゲートウェイ装置が送信元のネットワークごとに転送作業の優先度を設定する点で、第1の実施の形態と異なる。
ゲートウェイ装置1の記憶部2aには、処理割合テーブル801がさらに記憶される。処理割合テーブル801は、ゲートウェイ装置1が第2ネットワークから送信されるデータの処理割合の上限を示したものである。
ゲートウェイ装置1の制御部2は、一定時間内に転送処理を行うデータ数を、処理割合テーブル801に応じて振り分ける。
ゲートウェイ装置1の制御部2は、一定時間内に処理するデータを、処理割合に応じて振り分ける。図9の例では、たとえば1秒間に100件のデータ転送が可能な場合に、CAN1コントローラ3がCAN1ネットワーク201から受信したデータを最大で35件転送する。
(1)記憶部2aには、複数の通信ポートのそれぞれと転送処理の割合とを関連付けて定義する処理割合テーブル801が記憶される。制御部2は、下位データに基づく上位データの生成および送信を、当該下位データを受信した通信ポートに関連付けられた転送処理の割合で実行する。
そのため、第2ネットワークに接続するある一つのネットワークから送出されるデータが増大し、第2ネットワークに接続する他のネットワークから送出されるデータの処理が滞ることがない。
上述した第4の実施の形態における、ゲートウェイ装置1によるデータ処理量の振り分けは、特定の条件の場合にのみ適用されてもよい。特定の条件とは、たとえば以下の2つの場合である。1つ目の場合は、ゲートウェイ装置1のCPUの負荷が予め設定された値を超えた場合となった場合である。2つ目の場合は、第2ネットワークに接続するネットワークのうち予め定めたネットワークに対して当該ネットワークを流れるデータ量が、特定の閾値を超えた場合である。
上述した第4の実施の形態では、第2ネットワークに接続するネットワークに対してそれぞれの処理の割合を定義していた。しかし、第2ネットワークに接続するネットワークに対して優先度をつけて、当該優先度の高いネットワークから送出されたデータを順に処理しても良い。その場合は、優先度の低いネットワークから送出されたデータが、長時間処理されなくなる恐れがある。そのため、一つのネットワークから送出されたデータを一度に処理する上限値等を設定おくと良い。
図10〜11を参照して、本発明によるゲートウェイ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、TCPヘッダの送信先TCPポートを用いて転送元ネットワークを示す点が、第1の実施の形態と異なる。
ゲートウェイ装置1の記憶部2aは、送信元テーブル9に代えて、送信元テーブル9aを備える。送信元テーブル9aには、第2ネットワーク200からデータを受信したコントローラと、送信先TCPポートの関連付けが定義されている。
図10は、送信元テーブル9aの一例を示す図である。送信元テーブル9aは、通信ポートと送信先TCPポートとから構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「送信先TCPポート」は、TCPヘッダの送信先TCPポートを示す領域に格納されるポート番号である。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータのTCPヘッダには、宛先TCPポートとして「50001」が指定される。
ECU11〜13のECU記憶部153には、受信データ処理プログラム154と送信元テーブル9に代わって、受信データ処理プログラム154a〜eと送信元テーブル9aが保存される。受信データ処理プログラム154a〜eは、それぞれ特定の第2ネットワーク200から転送されたデータの処理を行う。その対応は、受信データ処理プログラム154a〜eの順に、CAN1ネットワーク201、CAN2ネットワーク202、LINネットワーク203、FlexRayネットワーク204、MOSTネットワーク205、である。
制御部2は、受信した下位ヘッダに宛先テーブル8に示された宛先識別子が含まれると、送信元テーブル9aを用いてそのデータを受信した通信ポートに関連付けられたTCPポートを特定する。そして制御部2は、作成するTCPパケットのヘッダにおいて送信先TCPポート格納領域に、特定したTCPポート番号を格納して送信する。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータのTCPヘッダには、宛先TCPポートとして「50001」が指定される。
(1)上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100で使用される通信プロトコルはTCPである。ソース識別子は、送信先TCPポート番号である。ゲートウェイ装置1の制御部2は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信先ポート番号の格納領域に当該通信ポートに関連付けられたポート番号を格納する。
そのため、ECU11〜13は、受信したTCPパケットのヘッダに含まれる送信先ポート番号により、受信したTCPパケットのペイロードが、いずれの下位ネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別できる。
そのため、第2ネットワーク200を構成するそれぞれのネットワークから送信されたデータを、個別のプログラム、すなわち受信データ処理プログラム154a〜eに処理させることができる。
上述した第5の実施の形態では、TCPヘッダの送信先TCPポートを用いて、転送されたデータを送信したネットワークを示した。しかし、転送されたデータを送信したネットワークを示す方法はこれに限定されない。TCPヘッダの送信元TCPポート番号を用いて転送元ネットワークを示してもよいし、TCPではなくUDPのヘッダを用いてもよい。
たとえばTCPヘッダの送信元TCPポートを用いる場合は、送信元テーブル9aにおいて、通信ポートと送信先TCPポートの関係を定義すればよい。
図12を参照して、本発明によるゲートウェイ装置の第5の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、データリンク層のデータフレームの送信元MACアドレスを用いて転送元ネットワークを示す点が、第1の実施の形態と異なる。
ゲートウェイ装置1の記憶部2aは、送信元テーブル9に代えて、送信元テーブル9bを備える。送信元テーブル9bには、第2ネットワーク200からデータを受信したコントローラと、送信元MACアドレスの関連付けが定義されている。このMACアドレスは、コントローラ3〜7の仮想的なMACアドレスと考えることもできる。
図12は、送信元テーブル9bの一例を示す図である。送信元テーブル9bは、通信ポートと送信元MACアドレスとから構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「送信元MACアドレス」は、TCPヘッダの送信先TCPポートを示す領域に格納されるポート番号である。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータフレームには、送信元MACアドレスとして「02:00:00:00:00:01」が指定される。
制御部2は、受信した下位ヘッダに宛先テーブル8に示された宛先識別子が含まれると、送信元テーブル9bを用いてそのデータを受信した通信ポートに関連付けられたMACアドレスを特定する。そして制御部2は、作成するデータフレームのヘッダにおいて送信元MACアドレス格納領域に、特定したMACアドレスを格納して送信する。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータフレームのヘッダには、MACアドレスとして「02:00:00:00:00:01」が指定される。
(1)上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100で使用される通信プロトコルはIEEE802.3である。ソース識別子はMACアドレスである。制御部2は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信元MACアドレス格納領域に当該通信ポートに関連付けられたMACアドレスを格納する。
そのため、データフレームを受信したECU11〜13は、ヘッダの送信元MACアドレス格納領域に格納されたMACアドレスにより、受信したデータフレームのペイロードが、いずれの下位ネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別できる。
上述した各実施の形態および変形例では、ゲートウェイ装置1は自動車に搭載されるとしたが、建設機械に搭載されてもよい。たとえば、鉱山開発用の自動運転ダンプトラックに搭載されてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
2 … 制御部
3 … CAN1コントローラ
4 … CAN2コントローラ
5 … LINコントローラ
6 … FlexRayコントローラ
7 … MOSTコントローラ
8 … 宛先テーブル
9 … 送信元テーブル
100 … 第1ネットワーク
152 … ECU通信部
152 … 演算装置受信部
153 … ECU記憶部
154 … 受信データ処理プログラム
700 … 時刻同期パケット
701 … 時刻情報付き転送パケット
801 … 処理割合テーブル
Claims (14)
- 所定の通信プロトコルを用いる上位ネットワークと、前記上位ネットワークとは異なる通信プロトコルを用いる2つ以上の下位ネットワークとに接続されるゲートウェイ装置であって、
前記上位ネットワークにおいて送受信される上位データは、ヘッダとペイロードとから構成され、
それぞれの前記下位ネットワークに接続され、前記下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信する複数の通信ポートと、
前記複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて記憶する記憶部と、
上位データを生成し前記上位ネットワークに送信する制御部とを備え、
前記制御部が生成する前記上位データのペイロードは、前記通信ポートが受信した前記下位データの少なくとも一部を含み、
前記制御部が生成する前記上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられた前記ソース識別子を含む、ゲートウェイ装置。 - 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
前記上位ネットワークで使用される通信プロトコルはインターネットプロトコルであり、
前記上位データはIPパケットであり、
前記ソース識別子は、前記下位データを受信した前記通信ポートに関連付けられたIPアドレスであり、
前記制御部は、生成する前記IPパケットのヘッダに設けられた送信元IPアドレス格納領域に前記下位データを受信した通信ポートに関連付けられたIPアドレスを格納する、ゲートウェイ装置。 - 請求項2に記載のゲートウェイ装置において、
前記記憶部には、前記下位データに含まれる宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを定義する宛先テーブルがさらに記憶され、
前記制御部は、前記下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データに含まれる前記宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを特定し、生成する前記IPパケットのヘッダに設けられた送信先IPアドレス格納領域に、前記特定した送信先IPアドレスを格納する、ゲートウェイ装置。 - 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
前記下位データは、下位ヘッダと下位ペイロードとから構成され、
前記宛先識別子は下位ヘッダに含まれ、
前記制御部は、前記下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データの下位ヘッダに含まれる宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを特定する、ゲートウェイ装置。 - 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
前記宛先テーブルには、前記宛先識別子に関連付けられた伝送優先度がさらに定義されており、
前記IPパケットのヘッダには、前記上位ネットワークにおける当該IPパケットの伝送処理の優先度を格納する優先度格納領域が設定されており、
前記制御部は、前記優先度格納領域に、前記受信した下位データに含まれる前記宛先識別子に関連付けられた前記伝送優先度を格納する、ゲートウェイ装置。 - 請求項5に記載のゲートウェイ装置において、
前記宛先テーブルに記憶される前記伝送優先度は、すべて最優先を示す情報が設定されるゲートウェイ装置。 - 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
前記上位ネットワークに属する機器の時刻情報を取得し、当該機器のIPアドレスと関連づけて前記記憶部に保存する時刻取得部と、
タイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成部とをさらに備え、
前記タイムスタンプ生成部は、前記下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データに含まれる宛先識別子および前記宛先テーブルに基づき、当該下位データの送信先のIPアドレスを特定し、当該下位データを受信した時刻、および前記記憶部に保存された当該送信先のIPアドレスに関連づけられた時刻情報に基づき、送信先の機器にあわせた前記タイムスタンプを生成し、
前記制御部は、前記タイムスタンプを前記生成するIPパケットのペイロードに書き込む、ゲートウェイ装置。 - 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
前記宛先テーブルには、前記通信ポートごとに前記送信先IPアドレスと前記宛先識別子との関連付けが定義されており、
前記IPパケットのヘッダには送信先IPアドレス格納領域が設定され、
前記制御部は、前記下位データを受信した通信ポートにおける、前記宛先識別子に関連付けられた前記送信先IPアドレスを、前記送信先IPアドレス格納領域に格納する、ゲートウェイ装置。 - 請求項2に記載のゲートウェイ装置において、
前記制御部は、生成する前記IPパケットのヘッダに設けられた送信先IPアドレス格納領域に、所定のマルチキャストアドレスを格納するゲートウェイ装置。 - 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
前記記憶部は、前記複数の通信ポートのそれぞれと転送処理の割合とを関連付けて定義する処理割合テーブルをさらに記憶し、
前記制御部は、前記下位データに基づく前記上位データの生成および送信を、当該下位データを受信した前記通信ポートに関連付けられた前記転送処理の割合で実行する、ゲートウェイ装置。 - 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
前記上位ネットワークで使用される通信プロトコルはTCPまたはUDPであり、
前記ソース識別子はポート番号であり、
前記制御部は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信先ポート番号または送信元ポート番号の格納領域に当該通信ポートに関連付けられたポート番号を格納する、ゲートウェイ装置。 - 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
前記上位ネットワークで使用される通信プロトコルはIEEE802.3であり、
前記ソース識別子はMACアドレスであり、
前記制御部は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信元MACアドレス格納領域に当該通信ポートに関連付けられたMACアドレスを格納する、ゲートウェイ装置。 - 請求項1に記載のゲートウェイ装置と接続される前記上位ネットワークに属する演算装置であって、
前記ゲートウェイ装置から前記上位データを受信する演算装置受信部と、
受信した前記上位データを構成する前記ヘッダに含まれる前記ソース識別子に基づき、受信した前記ペイロードの処理を決定する受信データ処理決定部を備える、演算装置。 - 請求項13に記載の演算装置であって、
前記受信データ処理決定部は、前記ソース識別子に基づき前記ペイロードを処理するコンピュータプログラムを決定する、または、前記ペイロードを処理するコンピュータプログラムに前記ソース識別子をパラメータとして入力する、演算装置。
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