JP2017050774A - ゲートウェイ装置、および演算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いずれのネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別することができる。
【解決手段】ゲートウェイ装置1は、所定の通信プロトコルを用いる第1ネットワーク100と、第1ネットワーク100とは異なる通信プロトコルを用いるCAN1ネットワーク201と、LINネットワーク203などに接続される。上位ネットワークにおいて送受信されるIPパケットは、ヘッダとペイロードとから構成される。ゲートウェイ装置1は、それぞれの下位ネットワークに接続され、下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信するコントローラ3〜7と、複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて定義する送信元テーブル9を記憶する記憶部2aと、上位データを生成し上位ネットワークに送信する制御部2とを備える。制御部2が生成する上位データのペイロードは、通信ポートが受信した下位データを含む。制御部2が生成する上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられたソース識別子を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、ゲートウェイ装置、および演算装置に関する。
自動車に搭載される多数の電子制御ユニットは、機器の特性や要求される通信速度などに基づき、接続されるネットワークが決定される。異なるネットワーク間の通信には、ゲートウェイ装置が利用される。
特許文献1には、各ネットワークのパケットデータの速度の違いなどに関わらず、パケットデータの送受信の遅延を低減することのできる通信ゲートウェイ装置が開示されている。
特開2009−71688号公報
特許文献1に記載されている発明では、いずれのネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別することができない。
本発明にかかるゲートウェイ装置は、所定の通信プロトコルを用いる上位ネットワークと、上位ネットワークとは異なる通信プロトコルを用いる2つ以上の下位ネットワークとに接続される。上位ネットワークにおいて送受信される上位データは、ヘッダとペイロードとから構成される。本発明にかかるゲートウェイ装置は、それぞれの下位ネットワークに接続され、下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信する複数の通信ポートと、複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて記憶する記憶部と、上位データを生成し上位ネットワークに送信する制御部とを備える。制御部が生成する上位データのペイロードは、通信ポートが受信した下位データの少なくとも一部を含み、制御部が生成する上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられたソース識別子を含む。
本発明にかかる演算装置は、請求項1に記載のゲートウェイ装置と接続される上位ネットワークに属する。本発明にかかる演算装置は、ゲートウェイ装置から上位データを受信する演算装置受信部と、受信した上位データを構成するヘッダに含まれるソース識別子に基づき、受信したペイロードの処理を決定する受信データ処理決定部を備える。
本発明によれば、いずれのネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別することができる。
ゲートウェイ装置1およびゲートウェイ装置1に接続される複数のネットワークの構成を示す図 宛先テーブル8の一例を示す図 送信元テーブル9の一例を示す図 ECU11〜13の構成を示す図 データ転送プログラムの動作を示すフローチャート データ転送の動作例を示す遷移図 第2の実施の形態における宛先テーブル8aの一例を示す図 第3の実施の形態におけるゲートウェイ装置1およびECU11〜13の間で行われる時刻同期の処理フローを示す図 第4の実施の形態における処理割合テーブル801の一例を示す図 第5の実施の形態における送信元テーブル9aの一例を示す図 第5の実施の形態におけるECU11〜13の構成を示す図 第6の実施の形態における送信元テーブル9aの一例を示す図
(第1の実施の形態)
以下、図1〜6を参照して、ゲートウェイ装置の第1の実施の形態を説明する。
ゲートウェイ装置は、自動車に搭載され、自動車の内部に存在する複数の異種ネットワーク間、すなわち異なる通信プロトコルを使用するネットワーク同士を接続する。
図1は、ゲートウェイ装置1およびゲートウェイ装置1に接続される複数のネットワークの構成を示す図である。
(ネットワークの構成)
ゲートウェイ装置1に接続されるネットワークは、図示左側の第1ネットワーク100と、図示右側の第2ネットワーク200に大別される。第1ネットワーク100に属する機器は、たとえば、車外の様子を撮影するカメラや障害物までの距離を測定するレーザスキャナ、および車内機器の情報を統括する装置などであり、多量の情報を扱う機器である。第2ネットワーク200に属する機器は、たとえば、パワーウインドウモジュールやワイパーモジュールなどであり、比較的少量の情報を扱う機器である。
第1ネットワーク100は、OSI参照モデルの第1層および第2層としてIEEE802.3、第3層としてインターネットプロトコル、第4層としてTCPおよびUDPを用いる。換言すると、第1ネットワーク100はインターネットプロトコルが使用されるIPネットワークである。第1ネットワーク100は、電子制御ユニット(以降、ECU(Electronic Control Unit)と呼ぶ)であるECU11と、ECU12と、ECU13を含む。IPネットワークである第1ネットワーク100に属するECU11〜13にはそれぞれIPアドレスが設定されており、ECU11のIPアドレスは「192.168.1.1」、ECU12のIPアドレスは「192.168.1.2」、ECU13のIPアドレスは「192.168.1.3」である。以下では、第1ネットワーク100において送受信されるデータを「IPパケット」や「上位データ」とも呼ぶ。
第2ネットワーク200は、CAN1ネットワーク201と、CAN2ネットワーク202と、LINネットワーク203と、FlexRayネットワーク204と、MOSTネットワーク205とから構成される。CAN1ネットワーク201、およびCAN2ネットワーク202では、いずれも通信プロトコルとしてCAN(ControllerArea Network)が使用される。LINネットワーク203では、通信プロトコルとしてLIN(LocalInterconnect Network)が使用される。FlexRayネットワーク204では、通信プロトコルとしてFlexRayが使用される。MOSTネットワーク205では、通信プロトコルとしてMOST(MediaOriented SystemsTransport)が使用される。以下では、CAN1ネットワーク201、CAN2ネットワーク202、LINネットワーク203、FlexRayネットワーク204、およびMOSTネットワーク205のそれぞれを「下位ネットワーク」とも呼ぶ。以下では、下位ネットワークにおいて送受信されるデータを「下位データ」とも呼ぶ。第2ネットワーク200を構成するネットワーク、すなわち全ての下位ネットワークは、OSI参照モデルの第3層としてインターネットプロトコルを使用していない、非IPネットワークである。
CAN1ネットワーク201は、ECU21と、ECU22と、ECU23と、後述するCAN1コントローラ3とから構成される。CAN2ネットワーク202は、ECU31と、ECU32と、ECU33と、後述するCAN2コントローラ4とから構成される。LINネットワーク203は、ECU41と、ECU42と、ECU43と、後述するLINコントローラ5とから構成される。FlexRayネットワーク204は、ECU51と、ECU52と、ECU53と、後述するFlexRayコントローラ6とから構成される。MOSTネットワーク205は、ECU61と、ECU62と、ECU63と、後述するMOSTコントローラ7とから構成される。
第1ネットワーク100および第2ネットワーク200には、上述した装置以外が含まれてもよい。
(ゲートウェイ装置)
ゲートウェイ装置1は、制御部2と、記憶部2aと、CAN1コントローラ3と、CAN2コントローラ4と、LINコントローラ5と、FlexRayコントローラ6と、MOSTコントローラ7とを備える。以下では、CAN1コントローラ3と、CAN2コントローラ4と、LINコントローラ5と、FlexRayコントローラ6と、MOSTコントローラ7とをまとめて、コントローラ3〜7と呼ぶ。
制御部2は、CPU、RAM、および後述するプログラムを記憶するROMを備える。CPUは、ROMに保存されたプログラムをRAMに展開して実行する。制御部2は、記憶部2a、およびコントローラ3〜7と信号線により接続される。制御部2は、不図示の通信ポートを介して後述する第1ネットワーク100と接続される。コントローラ3〜7が第2ネットワーク200から受信したデータは、制御部2に入力される。制御部2は、コントローラ3〜7から受信したデータが後述する条件に合致すると、そのデータを第1ネットワーク100に送信する。以下では、制御部2がコントローラ3〜7から受信したデータを第1ネットワーク100に送信する処理を「転送」と呼ぶ。この転送処理は後に詳しく説明する。
記憶部2aは不揮発性メモリであり、記憶部2aには後述する第2ネットワーク200から後述する第1ネットワーク100に転送するデータの宛先を示す宛先テーブル8、およびコントローラ3〜7の第1ネットワーク100における識別子を示す送信元テーブル9が保存される。宛先テーブル8、および送信元テーブル9については後に詳述する。
コントローラ3〜7はいずれも、後述する第2ネットワーク200との物理的な接続口、およびデータの送受信に必要な計算を行うマイクロコンピュータを備える。
CAN1コントローラ3は、CAN1ネットワーク201を構成する機器の1つであり、CAN1ネットワーク201を構成する他の機器とデータを送受信する。CAN1コントローラ3は、ゲートウェイ装置1をCAN1ネットワーク201に接続する通信ポートとみなすことができる。
CAN2コントローラ4は、CAN2ネットワーク202を構成する機器の1つであり、CAN2ネットワーク202を構成する他の機器とデータを送受信する。CAN2コントローラ4は、ゲートウェイ装置1をCAN2ネットワーク202に接続する通信ポートとみなすことができる。
LINコントローラ5は、LINネットワーク203を構成する機器の1つであり、LINネットワーク203を構成する他の機器とデータを送受信する。LINコントローラ5は、ゲートウェイ装置1をLINネットワーク203に接続する通信ポートとみなすことができる。
FlexRayコントローラ6は、FlexRayネットワーク204を構成する機器の1つであり、FlexRayネットワーク204を構成する他の機器とデータを送受信する。FlexRayコントローラ6は、ゲートウェイ装置1をFlexRayネットワーク204に接続する通信ポートとみなすことができる。
MOSTコントローラ7は、MOSTネットワーク205を構成する機器の1つであり、MOSTネットワーク205を構成する他の機器とデータを送受信する。MOSTコントローラ7は、ゲートウェイ装置1をMOSTネットワーク205に接続する通信ポートとみなすことができる。
(IPアドレス)
制御部2には、第1ネットワーク100と通信を行うためにIPアドレスとして「192.168.1.100」が設定される。
CAN1コントローラ3、CAN2コントローラ4、LINコントローラ5、FlexRayコントローラ6、MOSTコントローラ7には、送信元テーブル9によりIPネットワークにおける識別子であるIPアドレスとして「192.168.0.1」、「192.168.0.2」、「192.168.0.3」、「192.168.0.4」、「192.168.0.5」がそれぞれ関連付けられる。
コントローラ3〜7に関連付けられるIPアドレスは、それぞれのコントローラ、およびそのコントローラが属する第2ネットワーク200を指し示すために使用されるものであり、コントローラ3〜7がこのIPアドレスを用いて通信を行うことはない。すなわち、このIPアドレスは仮想的なものである。
(送受信されるデータの構造)
第1ネットワーク100、および第2ネットワーク200は通信プロトコルが異なるため、送受信されるデータの構造も異なる。しかし、いずれの通信プロトコルを使用して送受信されるデータも、送受信されるデータは通信の制御に必要な「ヘッダ」と、通信の制御には寄与しない「ペイロード」から構成される。たとえば「ヘッダ」には、データの送信先を示す情報や、データの分類を示す情報、送受信のエラーを検出するための情報が含まれる。
前述の上位データ、および下位データは、いずれもヘッダとペイロードから構成される。
コントローラ3〜7は、第2ネットワーク200から受信したデータをヘッダ部とペイロード部に分離して制御部2に送信する。
以下では、第1ネットワーク100において送受信されるデータ、すなわちIPパケットのヘッダをIPヘッダ、IPパケットのペイロードをIPペイロードと呼ぶ。以下では、CAN1ネットワーク201およびCAN2ネットワーク202において送受信されるデータのヘッダをCANヘッダ、同データのペイロードをCANペイロードと呼ぶ。
(宛先テーブル)
宛先テーブル8は、制御部2がコントローラ3〜7が受信したデータを転送するか否かの判断、および転送する際の送信先の決定のために参照されるテーブルである。
図2は、宛先テーブル8の一例を示す図である。宛先テーブル8は、通信ポート、宛先識別子、送信先IPアドレスの3つの項目から構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「宛先識別子」は、第2ネットワーク200から受信したデータのヘッダに含まれる文字列である。「送信先IPアドレス」は、転送するデータの送り先であり、第1ネットワーク100に属する機器のいずれかを示すIPアドレスである。
制御部2は、コントローラ3〜7からデータを受信すると、データを送信したコントローラを特定し、そのコントローラに対応する宛先識別子がそのデータのヘッダに含まれるか否かを判断する。宛先識別子がヘッダに含まれる場合は、制御部2はその宛先識別子と関連付けられた送信先IPアドレスにそのデータを送信する。宛先識別子がヘッダに含まれない場合は、制御部2はそのデータを破棄する。
たとえば、制御部2がCAN1コントローラ3から受信したデータのヘッダに「A1」が含まれると、制御部2はそのデータを第1ネットワーク100の「192.168.1.1」宛に送信する。同様に、CAN1コントローラ3から受信したデータのヘッダに「A2」が含まれると、制御部2はそのデータを第1ネットワーク100の「192.168.1.2」宛に送信する。
ただし、前述のとおり宛先識別子は通信ポートごとに区別される。換言すると、宛先識別子の名前空間は通信ポートごとに異なる。たとえば、CAN2ネットワーク202からCAN2コントローラ4が受信したデータのヘッダに、CAN2コントローラ4に関連付けられた宛先識別子である「B1」、「B2」、「B3」のいずれも含まれない場合は、そのデータは破棄される。
(送信元テーブル)
送信元テーブル9は、制御部2が第2ネットワーク200から第1ネットワーク100へ転送するデータにおいて、ヘッダに格納する送信元IPアドレスを決定するために参照するテーブルである。
図3は、送信元テーブル9の一例を示す図である。送信元テーブル9は、通信ポートと送信元IPアドレスとから構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「送信元IPアドレス」は、第1ネットワーク100へ転送するデータにおいて、ヘッダの送信元IPアドレスを示す領域に格納されるIPアドレスである。
制御部2は、コントローラ3〜7が第2ネットワーク200から受信したデータを第1ネットワーク100に転送する際に、当該データを制御部2に送信したコントローラを特定する。制御部2は、送信元テーブル9を参照して、特定したコントローラに関連付けられたIPアドレスを特定する。制御部2は、転送するデータのヘッダにおける送信元IPアドレスを示す領域に、そのIPアドレスを格納して第1ネットワーク100に送信する。たとえば、CAN1コントローラ3が受信したデータを転送する場合は、そのデータのヘッダにおける送信元IPアドレス格納領域に「192.168.0.1」を格納する。
(ECUの構成)
第1ネットワーク100に属するECU11〜13の構成を説明する。
図4は、ECU11〜13の構成を示す図である。
ECU11〜13は、ECU制御部151と、ECU通信部152と、ECU記憶部153とを備える。ECU制御部151は、CPU、RAM、およびROMを備える。ECU通信部152は、第1ネットワーク100に属する他のECUおよびゲートウェイ装置1と通信を行う。ECU記憶部153は不揮発性メモリであり、ECU記憶部153には受信データ処理プログラム154と送信元テーブル9とが保存される。ECU制御部151のCPUが、受信データ処理プログラム154をRAMに展開して実行する。
ECU制御部151は、ECU通信部152がゲートウェイ装置1からIPパケットを受信すると、そのIPパケットのヘッダに含まれる送信元IPアドレスを抽出する。そしてECU制御部151は、当該IPアドレスと受信したIPパケットを受信データ処理プログラム154に入力する。換言すると、受信データ処理プログラム154には、送信元IPアドレスが引数として入力される。
受信データ処理プログラム154は、ゲートウェイ装置1により第2ネットワーク200から転送されたからデータを処理する。第2ネットワーク200から転送されたデータは、ECU21〜63のいずれかが生成したデータである。受信データ処理プログラム154は、引数として与えられた送信元IPアドレスに基づき、受信したデータがどのネットワークから発信されたものであるかを判別する。具体的には、CAN1ネットワーク201、CAN2ネットワーク202、LINネットワーク203、FlexRayネットワーク204、MOSTネットワーク205のいずれから送信されたIPパケットであるかを判別する。受信データ処理プログラム154は、判別したデータの送信元ネットワークに基づき受信したIPパケットのペイロードの処理を決定する。受信データ処理プログラム154は、必要に応じて送信元テーブル9を参照し、引数として入力された送信元IPアドレスに関連付けられた通信ポートの名称、および送信元ネットワークの名称を特定する。
(データ転送のフローチャート)
制御部2は、コントローラ3〜7からデータを受信すると、ROMに保存されているデータ転送プログラムをRAMに展開して実行する。前述のとおり、コントローラ3〜7から受信するデータは、ヘッダとペイロードに分離されている。また、制御部2は、いずれのコントローラからデータを受信したのかを特定可能である。
図5は、データ転送プログラムの動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、制御部2のCPUである。
ステップS301において、宛先テーブル8を参照し、データを送信した通信ポートに対応する宛先識別子を特定してステップS302に進む。たとえば、LINコントローラ5が制御部2にデータを送信した場合には、宛先識別子として「C1」、「C2」、「C3」が特定される。
ステップS302において、受信したデータのヘッダにステップS301において特定した宛先識別子が含まれるか否かを判断する。具体的には、プロトコルごとにヘッダの以下の領域に格納されているデータに基づき判断する。プロトコルがCANの場合はCAN ID、プロトコルがFlexRayの場合はフレームID、プロトコルがLINの場合はProtectedID、プロトコルがMOSTの場合はヘッダ部分にデータ種別を格納するフィールドが含まれていないためTargetAddressとSorceAddressとの組み合わせを用いて判断する。宛先識別子が含まれていると判断する場合はステップS303に進み、宛先識別子が含まれていないと判断する場合は、ステップS307に進む。
ステップS303において、宛先テーブル8を参照し、ステップS302においてヘッダに含まれていると判断した宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを取得する。たとえば、ヘッダに「C2」が含まれていた場合は送信先IPアドレスとして「192.168.1.2」を取得する。次にステップS304に進む。
ステップS304において、送信元テーブル9を参照し、データを送信したコントローラに関連付けられた送信元IPアドレスを取得する。たとえば、LINコントローラからデータを受信した場合には、送信元IPアドレスとして「192.168.0.3」を取得する。次にステップS305に進む。
ステップS305において、IPパケットを作成する。このIPパケットのヘッダにおいて、送信先IPアドレスを格納する領域にはステップS303において取得したIPアドレスを設定し、送信元IPアドレスを格納する領域にはステップS304において取得したIPアドレスを設定する。このIPパケットのペイロードには、受信したデータのヘッダとペイロードをそのまま含める。換言すると、本ステップでは第2ネットワーク200から受信したデータをIPパケットにカプセル化する。次にステップS306に進む。
ステップS306において、ステップS305において作成したIPパケットを第1ネットワーク100に送信する。以上で図4に示すフローチャートの動作を終了する。
受信したデータのヘッダに宛先識別子が含まれていないと判断された場合に実行されるステップS307において、受信データを破棄して図4に示すフローチャートの動作を終了する。
(動作例)
図6は、データ転送の動作例を示す遷移図である。図5では、CAN2ネットワーク202に属するECU31が、第1ネットワーク100への転送対象となるデータを送信した場合の遷移図が示されている。ここで、宛先テーブル8は、図2に示した値が格納されており、送信元テーブル9には図3に示した値が格納されているものとする。以下、図6に示したステップ番号、および図5のフローチャートに付したステップ番号を併用して説明する。
ECU31からCANヘッダの一部であるCANIDが「B1」、ペイロードが「XYZ」であるデータが送信されると、CAN2コントローラ4が当該データを取得する(図6のS501)。CAN2コントローラ4は制御部2に当該データを送信する(図6のS502)。
制御部2は、宛先テーブル8を参照し、CAN2コントローラ4に関連付けられた宛先識別子として、「B1」、「B2」、「B3」を特定する(図5のS301)制御部2は、そのうちの1つである「B1」がヘッダに含まれると判断し(図5のS302:YES)、B1に関連付けられた送信先IPアドレスである「192.168.1.1」を取得する(図5のS303)。続いて制御部2は送信元テーブル9を参照し、CAN2コントローラ4に関連付けられた送信元IPアドレスである「192.168.0.2」を取得する(図5のS304)。制御部2は、これらの情報に基づきIPパケットのヘッダを生成し、IPパケットのペイロードにはCANIDである「B1」、およびCANペイロードである「XYZ」を格納する(図5のS305)。制御部2は、生成したIPパケットを第1ネットワーク100に送信し(図5のS306)、そのパケットがECU13に到達する(図6のS503)。
ECU13のECU制御部151は、ECU通信部152がIPパケットを受信するとそのIPパケットから送信元IPアドレスを抽出する。ECU制御部151は、受信データ処理プログラム154をRAMに読み込んで実行させ、このプログラムに引数として抽出した送信元IPアドレスを与える。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ゲートウェイ装置1は、所定の通信プロトコルを用いる上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100と、上位ネットワークとは異なる通信プロトコルを用いる2つ以上の下位ネットワーク、すなわちCAN1ネットワーク201と、CAN2ネットワーク202と、LINネットワーク203と、FlexRayネットワーク204と、MOSTネットワーク205とに接続される。上位ネットワークにおいて送受信される上位データ、すなわちIPパケットは、ヘッダとペイロードとから構成される。ゲートウェイ装置1は、それぞれの下位ネットワークに接続され、下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信する複数の通信ポート、すなわちコントローラ3〜7と、複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて定義する送信元テーブル9を記憶する記憶部2aと、上位データを生成し上位ネットワークに送信する制御部2とを備える。制御部2が生成する上位データのペイロードは、通信ポートが受信した下位データを含む。制御部2が生成する上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられたソース識別子を含む。
ゲートウェイ装置1をこのように構成したので、上位データ、すなわちIPパケットを受信したECU11〜13は、ヘッダに含まれるソース識別子、すなわち送信元IPアドレスにより、受信した上位データがいずれの下位ネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別できる。
(2)上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100で使用される通信プロトコルはインターネットプロトコルである。上位データはIPパケットである。ソース識別子は、下位データを受信した通信ポートに関連付けられたIPアドレスである。制御部2は、生成するIPパケットのヘッダに設けられた送信元IPアドレス格納領域に、下位データを受信した通信ポートに関連付けられたIPアドレスを格納する。
送信元IPアドレスは、規格化されたIPヘッダの構成物なので、このIPパケットを受信したECU11〜13は送信元IPアドレスを容易に取り出すことができる。すなわち、ECU11〜13は、受信したデータの送信元ネットワークを容易に判別できる。
(3)記憶部2aには、下位データに含まれる宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを定義する宛先テーブル8がさらに記憶される。制御部2は、下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データに含まれる宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを特定し、生成するIPパケットのヘッダに設けられた送信先IPアドレス格納領域に、特定した送信先IPアドレスを格納する。
そのためゲートウェイ装置1は、宛先テーブル8において宛先識別子と関連付けられた特定のIPアドレスを有するECUに、受信した下位データを転送することができる。
(4)下位データは、下位ヘッダと下位ペイロードとから構成される。宛先識別子は下位ヘッダに含まれる。制御部2は、下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データの下位ヘッダに含まれる宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを特定する。
制御部2は、下位データの転送において、それぞれのプロトコルにおいて規定されている下位ヘッダの特定の領域に格納されている情報に基づき送信先IPアドレスを特定することができるため、処理が簡便である。宛先識別子が下位ペイロードに含まれる場合は、下位ペイロードのデータフォーマットが規格では規定されていないため処理が煩雑になるが、本実施の形態によればそのような不都合がない。
(5)宛先テーブル8には、通信ポート、すなわちコントローラ3〜7ごとに送信先IPアドレスと宛先識別子との関連付けが定義されている。IPパケットのヘッダには送信先IPアドレス格納領域が設定される。制御部2は、下位データを受信した通信ポートにおける、宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを、送信先IPアドレス格納領域に格納する。
そのため、第2ネットワーク200を構成する個別のネットワークにおいて、宛先識別子を整合させる必要がなく設定が簡便である。換言すると、第2ネットワーク200を構成するネットワークごとに、宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを自由に設定できる。すなわち、宛先識別子の名前空間は通信ポートごとに異なるので、下位ネットワークのそれぞれで設定した宛先識別子が衝突する恐れがない。
(6)演算装置、すなわちECU11〜13は、ゲートウェイ装置1から上位データ、すなわちIPパケットを受信する演算装置受信部152と、受信した上位データを構成するヘッダに含まれるソース識別子に基づき、受信したペイロードの処理を決定する受信データ処理決定部、すなわちECU制御部151を備える。
そのためECU11〜13は、受信したIPパケットのヘッダを読み込むことで、ペイロードの処理を決定することができる。
(7)ECU11〜13の受信データ処理決定部、すなわちECU制御部151は、ソース識別子に基づき、ペイロードを処理するコンピュータプログラム、すなわち受信データ処理プログラム154にソース識別子をパラメータとして入力する。
そのためECU11〜13は、ペイロードの送信元ネットワークを示す情報を受信データ処理プログラム154にパラメータとして入力し、ペイロードの処理を容易にさせることができる。受信データ処理プログラム154は、ペイロードの送信元ネットワークの情報に基づきペイロードの概要を把握し、ペイロードに含まれる下位ヘッダに基づき下位ペイロードの詳細を把握することができる。
上述した第1の実施の形態を以下のように変形させてもよい。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、コントローラ3〜7が下位データを下位ヘッダと下位ペイロードに分離し、制御部2が下位ヘッダから宛先識別子を抽出した。しかし、制御部2とコントローラ3〜7の役割分担はこれに限定されない。ゲートウェイ装置1を構成する制御部2とコントローラ3〜7が全体としてこれらの役割を実行すればよい。
たとえば、コントローラ3〜7は受信した下位データをそのまま制御部2に送信し、制御部2が下位データを下位ヘッダと下位ペイロードに分離してもよい。また、下位データを受信したコントローラ3〜7がその下位データから宛先識別子を抽出し、抽出した宛先識別子と下位データを制御部2に送信してもよい。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、宛先テーブル8において、通信ポート、すなわちコントローラ3〜7ごとに送信先IPアドレスと宛先識別子との関連付けが定義されていた。しかし宛先テーブル8は、通信ポート、すなわちコントローラ3〜7ごとに区別することなく、宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを同一にしてもよい。たとえば、宛先識別子「AAA」が、いずれのコントローラ3〜7において受信された場合でも同一の送信先IPアドレスと関連付けられてもよい。
(変形例3)
上述した第1の実施の形態では、制御部2は受信した下位データ、すなわち下位ヘッダと下位ペイロードをIPペイロードに格納した。しかし、IPペイロードには下位ヘッダを含めなくてもよく、ペイロードの少なくとも一部を含めばよい。
(変形例4)
上述した第1の実施の形態では、宛先識別子は、下位データのヘッダに格納された。しかし、宛先識別子は下位データのペイロードに格納されてもよい。
(変形例5)
上述した第1の実施の形態では、制御部2は、受信したCANヘッダに含まれる宛先識別子に基づき、作成するIPヘッダの送信先IPアドレス格納領域にIPアドレスを設定した。しかし、制御部2は作成するIPヘッダの送信先IPアドレス格納領域に、予め定めた所定のIPアドレスを設定してもよい。予め定めたIPアドレスは、特定の機器に割り当てられたIPアドレスだけを指すユニキャストアドレスでもよいし、複数の機器が属するグループに割り当てられたIPアドレスであるマルチキャストアドレスでもよい。
この変形例5によれば、次の作用効果が得られる。
(1)制御部2は、生成するIPパケットのヘッダに設けられた送信先IPアドレス格納領域に、所定のマルチキャストアドレスを格納する。
そのため、ゲートウェイ装置1は、マルチキャストアドレスにより特定される複数のECUに、第2ネットワーク200から受信した下位データを転送することができる。
(変形例6)
第1の実施の形態では、宛先テーブル8において宛先識別子と送信先IPアドレスが関連付けられた。しかし、宛先テーブル8において宛先識別子と送信先MACアドレスが関連付けられてもよい。この場合は、たとえば以下のように構成を変更すればよい。
送信元テーブル9において、通信ポートと送信元MACアドレスとを関連付けて定義する。宛先テーブル8において、宛先識別子と送信先MACアドレスとを関連付けて定義する。
制御部2は、コントローラ3〜7から受信した下位データのヘッダに、宛先テーブル8においてそのコントローラに関連付けられた宛先識別子が含まれる場合は、その宛先識別子に関連付けられた送信先MACアドレスを特定する。続いて制御部2は、そのデータを送信したコントローラに関連付けられた送信元MACアドレスを特定する。さらに制御部2は、次のようなMACフレームを作成する。すなわち、作成するMACフレームのヘッダにおいて、送信先MACアドレス格納領域に特定した送信先MACアドレスが格納され、送信元MACアドレス格納領域に特定した送信元MACアドレスが格納される。作成するMACフレームのペイロードには受信した下位データが格納される。制御部2は、作成したMACフレームを第1ネットワーク100に送出する。
さらに、第1ネットワークに接続するECUに付与されたVLAN(Virtual LAN)を宛先識別子と関連付けてもよい。
(変形例7)
第1ネットワーク100、および第2ネットワーク200の構成は第1の実施の形態の構成に限定されない。
第2ネットワーク200は、少なくとも2つの非IPネットワークから構成されればよい。たとえば、第1の実施の形態よりも多い6つ以上の非IPネットワークから構成されてもよいし、第2ネットワーク200がLINネットワーク203とMOSTネットワーク205のみから構成されてもよい。また、第2ネットワーク200が第1の実施の形態で示した以外の通信プロトコルを使用するネットワークを含んでもよい。
第1ネットワーク100はTCP/IPネットワークから構成されればよく、構成されるネットワーク数、および接続される機器数を問わない。たとえば、ECU11のIPアドレスが「192.168.1.1/24」、ECU12のIPアドレスが「192.168.2.2/24」、ECU13のIPアドレスが「192.168.3.3/24」に設定されることにより、第1ネットワーク100が3つのTCP/IPネットワークから構成されてもよい。さらに、コントローラ3〜7の仮想IPアドレスのネットワークアドレスは、第1ネットワーク100と同一でもよい。
(第2の実施の形態)
図7を参照して、ゲートウェイ装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、宛先テーブル8に転送するIPパケットの優先度が併せて定義されている点で、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
本実施の形態において、ゲートウェイ装置1の記憶部2aには、第1の実施の形態における宛先テーブル8に代えて宛先テーブル8aが記憶される。
宛先テーブル8は、制御部2がコントローラ3〜7が受信したデータを転送するか否かの判断、転送する際の送信先、および生成するIPパケットに付与する優先度の決定のために参照されるテーブルである。
図7は、宛先テーブル8aの一例を示す図である。宛先テーブル8aは、通信ポート、宛先識別子、送信先IPアドレス、優先度値の4つの項目から構成される。「通信ポート」、「宛先識別子」、および「送信先IPアドレス」は、第1の実施の形態と同様である。「優先度値」は、IPパケットに付与される優先度を示す値であり、値が大きいほど第1ネットワーク100における伝送処理が優先されることを示す。この優先度値は、たとえば、IPヘッダのTOS(TypeOf Service)を示す領域における先頭の3ビットに格納される値であり、「0」が最も優先度が低く、「7」が最も優先度が高い。
(データ転送のフローチャート)
第2の実施の形態では、第1の実施の形態における動作から、ステップS303およびステップS305の動作を変更する。
ステップS303において、宛先テーブル8を参照し、ステップS302においてヘッダに含まれていると判断した宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレス、および優先度値を取得する。たとえば、CAN1コントローラ3から受信したCANヘッダに「A2H」が含まれていた場合は、送信先IPアドレスとして「192.168.1.2」を、優先度値として「7」を取得する。
ステップS305において、IPパケットを作成する。このIPパケットのヘッダにおいて、送信先IPアドレスを格納する領域にはステップS303において取得したIPアドレスを設定し、送信元IPアドレスを格納する領域にはステップS304において取得したIPアドレスを設定し、IPヘッダのTOSを示す領域における先頭の3ビットに取得した優先度値を設定する。このIPパケットのペイロードには、受信したデータのヘッダとペイロードをそのまま含める。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ゲートウェイ装置1の宛先テーブル8aには、宛先識別子に関連付けられた伝送優先度が定義される。IPパケットのヘッダには、上位ネットワークにおける当該IPパケットの伝送処理の優先度を格納する優先度格納領域が設定されている。制御部2は、優先度格納領域に、受信した下位データに含まれる宛先識別子に関連付けられた伝送優先度を格納する。
そのため制御部2は、制御部2から第1ネットワーク100に送信されるIPパケットの優先順位、および第1ネットワーク100における不図示のルータにおいて処理されるIPパケットの優先順位を宛先識別子に基づき設定できる。
(第2の実施の形態の変形例)
上述した第2の実施の形態では、宛先テーブル8aに記憶される優先度は任意に設定された。しかし、宛先テーブル8aに記憶される優先度は、すべて最優先を示す情報が設定されてもよい。たとえば、優先度が「0」〜「7」で設定される場合に、宛先テーブル8aに記憶される優先度は、すべて最優先を示す「7」が設定される。
この変形例によれば、次の作用効果が得られる。
(1)宛先テーブル8aに記憶される優先度は、すべて最優先を示す情報が設定される。
そのため、ゲートウェイ装置1が第2ネットワーク200から第1ネットワーク100に転送するパケットには、その他のパケット、たとえば、ECU11〜13同士で送受信されるIPパケットよりも高い優先度が設定される。すなわち第1ネットワーク100において、その他のパケットよりもゲートウェイ装置1が転送するパケットの方が優先的に送信先に送信される。
(第3の実施の形態)
図8を参照して、ゲートウェイ装置の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ゲートウェイ装置が転送するデータにタイムスタンプを付与する点で、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
本実施の形態では、制御部2のROMに保存されているプログラムが異なる。本実施の形態における制御部2のROMに保存されているプログラムは、第1の実施の形態における処理に加えて次に説明する時刻の記録、およびタイムスタンプの付与を行う。
本実施の形態では、第1ネットワーク100に属するECU11〜13は、所定時間ごとに、後述する時刻同期パケットをゲートウェイ装置1に送信する。
(時刻同期の処理フロー)
図8は、ゲートウェイ装置1およびECU11〜13の間で行われる時刻同期の処理フローを示す図である。ただし図7ではECU11〜13を代表してECU13を記載している。以下、図8のステップ番号を用いて説明する。
ECU13は定期的に、IPパケットである時刻同期パケット700を送信する。時刻同期パケット700のヘッダには、送信元IPアドレスとしてECU13のIPアドレスである「192.168.1.3」が格納される。時刻同期パケット700のペイロードには、ECU13のクロック情報とシーケンス番号が格納される。例えばECU13の時刻TM1にて時刻同期パケット700を生成する場合、時刻同期パケット700のクロック情報TM1、およびシーケンス番号として「1」が格納される(S710)。シーケンス番号は、ECU13から時刻同期パケット700が送出される度にカウントアップされる。シーケンス番号を参照することで時刻同期パケット700の送信エラー等が検出可能となる。
ゲートウェイ装置1が時刻同期パケット700をゲートウェイ装置1の時刻TS1にて受信すると、ゲートウェイ装置1の制御部2は以下の情報を記憶部2aに記録する。すなわち制御部2は、時刻同期パケットの送信元IPアドレスである「192.168.1.3」、時刻同期パケットに含まれるクロック情報「TM1」、シーケンス番号「1」およびゲートウェイ装置の受信時刻「TS1」を関連付けて記録する。ゲートウェイ装置1が同一の送信元IPアドレスから時刻同期パケット700を受信するたびに、制御部2により、記憶部2aに記録されたこれらの情報が更新される。
ゲートウェイ装置1が、ゲートウェイ装置1の時刻TS2にて、ヘッダにECU13のIPアドレスに関連付けられた宛先識別子である「B3」を含み、ペイロードが「XYZ」である下位データを第2ネットワーク200から受信すると、ゲートウェイ装置1は、第1の実施の形態で説明した事項に加えて以下の処理を行う。すなわち、IPペイロードに、データ発生時刻としてTM1+(TS2−TS1)を含め、シーケンス番号として記憶部2aにECU13のIPアドレスと関連付けられて記憶されているシーケンス番号を含める。したがって、ゲートウェイ装置1が生成するIPパケットのペイロードには、データ発生時刻情報と、シーケンス番号と、宛先識別子と、下位ペイロードとが含まれる。このIPパケットを、本実施の形態では時刻情報付き転送パケット701と呼ぶ。ゲートウェイ装置1は、時刻情報付き転送パケット701を第1ネットワーク100に送出する(S711)。
ここで、ECU13とゲートウェイ装置1のクロック時刻の経過違いがある場合、たとえばECU13のクロックが1進む場合にゲートウェイ装置1のクロックが2進む場合には、ECU13のクロック時刻に対応するように補正した値が設定されるものとする。
時刻情報付き転送パケット701を受信したECU13は、時刻情報付き転送パケット701に含まれるデータ発生時刻情報を参照し、IPペイロードに含まれる下位ペイロードを処理する。
この第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ゲートウェイ装置1は、上位ネットワークに属する機器の時刻情報を取得し、当該機器のIPアドレスと関連づけて記憶部に保存する時刻取得部、すなわち制御部2と、タイムスタンプ、すなわちデータ発生時刻情報を生成するタイムスタンプ生成部、すなわち制御部2とを備える。タイムスタンプ生成部、すなわち制御部2は、下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データに含まれる宛先識別子および宛先テーブルに基づき、当該下位データの送信先のIPアドレスを特定し、当該下位データを受信した時刻、および記憶部に保存された当該送信先のIPアドレスに関連づけられた時刻情報に基づき、送信先の機器にあわせたタイムスタンプを生成する。制御部2は、タイムスタンプを生成するIPパケットのペイロードに書き込む。
時刻情報付き転送パケット701を受信したECU13は、時刻情報付き転送パケット701に含まれるデータ発生時刻を参照することで、当該データの発生時刻を取得することが可能となる。それによりECU13のアプリケーションにてデータ発生時刻による処理補正を実行することが可能となり、より高精度なデータ処理が可能となる。
また、ECU11〜13の時刻情報、およびゲートウェイ装置1の時刻情報を変更しないため、時間の巻き戻り等の問題が発生しない。さらに、ゲートウェイ装置1はECUのIPアドレスとECUの時刻情報を関連付けて記憶部2aに記憶するため、複数のECUの時刻情報を個別に管理し、それぞれのECUに適切なタイムスタンプ、すなわちデータ発生時刻情報を付与できる。
(第3の実施の形態の変形例1)
上述した第3の実施の形態では、ゲートウェイ装置1がECU11〜13の時刻情報を取得し、その時刻情報にあわせたデータ発生時刻を付した時刻情報付き転送パケット701を生成した。しかし、ゲートウェイ装置1はECU11〜13の時刻情報を考慮せずにゲートウェイ装置1の時刻情報のみに基づきデータ発生時刻を付与し、ECU11〜13がゲートウェイ装置1の時刻情報と当該ECUの時刻情報の差分に基づき、そのデータ発生時刻を修正してもよい。この場合は、時刻同期パケットがゲートウェイ装置1から送信される。
(第3の実施の形態の変形例2)
上述した第3の実施の形態では、ゲートウェイ装置1はECUのIPアドレスとECUの時刻情報を関連付けて記憶部2aに記憶した。しかし、ECUの時刻情報をECUのIPアドレスと関連付けることなく記憶部2aに記憶してもよい。この場合は、特定のECUに送信する転送データのみに、当該ECUの時刻情報にあわせたデータ発生時刻情報を付与する。
(第3の実施の形態の変形例3)
上述した第3の実施の形態とは異なる方法により、ECU11〜13の時刻をゲートウェイ装置1に伝達してもよい。たとえば、既存の規格化された時刻同期方式である、PTP(Precision Time Protocol)、gPTP(generalized Precision Time Protocol)、NTP(Network Time Protocol)などを用いてECU11〜13の時刻をゲートウェイ装置1に伝達してもよい。たとえばNTPを用いる場合は、ECU11〜13、およびゲートウェイ装置1を以下のように構成すればよい。
以下の例ではECU11〜13は同様の機能を備えるので、代表してECU11を用いて説明する。
ECU11はNTPサーバの機能を備え、ゲートウェイ装置1はNTPクライアントの機能を備える。ゲートウェイ装置1は、ゲートウェイ装置1の制御に用いるマスター時計だけでなく、各ECUと同期させる同期用時計を備える。すなわちゲートウェイ装置1は、ECU11用同期時計と、ECU12用同期時計と、ECU13用同期時計を備える。ゲートウェイ装置1は、NTPクライアントとしてECU11にアクセスし、ECU11用同期時計をECU11の時計と同期させる。ゲートウェイ装置1は、ECU11に送信する時刻情報付き転送パケット701には、ECU11用同期時計を用いてタイムスタンプ、すなわちデータ発生時刻情報を付与する。
(第4の実施の形態)
図9を参照して、本発明によるゲートウェイ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ゲートウェイ装置が送信元のネットワークごとに転送作業の優先度を設定する点で、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
ゲートウェイ装置1の記憶部2aには、処理割合テーブル801がさらに記憶される。処理割合テーブル801は、ゲートウェイ装置1が第2ネットワークから送信されるデータの処理割合の上限を示したものである。
ゲートウェイ装置1の制御部2は、一定時間内に転送処理を行うデータ数を、処理割合テーブル801に応じて振り分ける。
図9は、処理割合テーブル801の一例を示す図である。処理割合テーブル801は、「通信ポート」と「処理割合」の2つのフィールドから構成される。「通信ポート」は、図2などと同様に、コントローラ3〜7に対応するフィールドである。「処理割合」は、第2ネットワーク200から送出されるデータに対して、ゲートウェイ装置1が処理する割合をしている値が格納されるフィールドである。
ゲートウェイ装置1の制御部2は、一定時間内に処理するデータを、処理割合に応じて振り分ける。図9の例では、たとえば1秒間に100件のデータ転送が可能な場合に、CAN1コントローラ3がCAN1ネットワーク201から受信したデータを最大で35件転送する。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)記憶部2aには、複数の通信ポートのそれぞれと転送処理の割合とを関連付けて定義する処理割合テーブル801が記憶される。制御部2は、下位データに基づく上位データの生成および送信を、当該下位データを受信した通信ポートに関連付けられた転送処理の割合で実行する。
そのため、第2ネットワークに接続するある一つのネットワークから送出されるデータが増大し、第2ネットワークに接続する他のネットワークから送出されるデータの処理が滞ることがない。
(第4の実施の形態の変形例1)
上述した第4の実施の形態における、ゲートウェイ装置1によるデータ処理量の振り分けは、特定の条件の場合にのみ適用されてもよい。特定の条件とは、たとえば以下の2つの場合である。1つ目の場合は、ゲートウェイ装置1のCPUの負荷が予め設定された値を超えた場合となった場合である。2つ目の場合は、第2ネットワークに接続するネットワークのうち予め定めたネットワークに対して当該ネットワークを流れるデータ量が、特定の閾値を超えた場合である。
(第4の実施の形態の変形例2)
上述した第4の実施の形態では、第2ネットワークに接続するネットワークに対してそれぞれの処理の割合を定義していた。しかし、第2ネットワークに接続するネットワークに対して優先度をつけて、当該優先度の高いネットワークから送出されたデータを順に処理しても良い。その場合は、優先度の低いネットワークから送出されたデータが、長時間処理されなくなる恐れがある。そのため、一つのネットワークから送出されたデータを一度に処理する上限値等を設定おくと良い。
(第5の実施の形態)
図10〜11を参照して、本発明によるゲートウェイ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、TCPヘッダの送信先TCPポートを用いて転送元ネットワークを示す点が、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
ゲートウェイ装置1の記憶部2aは、送信元テーブル9に代えて、送信元テーブル9aを備える。送信元テーブル9aには、第2ネットワーク200からデータを受信したコントローラと、送信先TCPポートの関連付けが定義されている。
図10は、送信元テーブル9aの一例を示す図である。送信元テーブル9aは、通信ポートと送信先TCPポートとから構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「送信先TCPポート」は、TCPヘッダの送信先TCPポートを示す領域に格納されるポート番号である。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータのTCPヘッダには、宛先TCPポートとして「50001」が指定される。
図11は、ECU11〜13の構成を示す図である。
ECU11〜13のECU記憶部153には、受信データ処理プログラム154と送信元テーブル9に代わって、受信データ処理プログラム154a〜eと送信元テーブル9aが保存される。受信データ処理プログラム154a〜eは、それぞれ特定の第2ネットワーク200から転送されたデータの処理を行う。その対応は、受信データ処理プログラム154a〜eの順に、CAN1ネットワーク201、CAN2ネットワーク202、LINネットワーク203、FlexRayネットワーク204、MOSTネットワーク205、である。
(動作)
制御部2は、受信した下位ヘッダに宛先テーブル8に示された宛先識別子が含まれると、送信元テーブル9aを用いてそのデータを受信した通信ポートに関連付けられたTCPポートを特定する。そして制御部2は、作成するTCPパケットのヘッダにおいて送信先TCPポート格納領域に、特定したTCPポート番号を格納して送信する。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータのTCPヘッダには、宛先TCPポートとして「50001」が指定される。
ECU11〜13のECU制御部151は、送信元テーブル9aを参照し、受信データ処理プログラム154a〜eのそれぞれを、関連付けられたTCPポートで待ち受けさせる。たとえば、受信データ処理プログラム154aは前述のとおりCAN1ネットワーク201に対応するので、送信元テーブル9aが図10の例に示すとおりであれば、50001番ポートで待ち受けさせる。
ECU11〜13のECU通信部152がゲートウェイ装置1からTCPパケットを受信すると、ECU制御部151は、受信したTCPパケットの送信先TCPポート格納領域に格納されたポート番号を抽出する。ECU制御部151は、抽出したポート番号において待ち受け状態にあったプログラムに、受信したTCPパケットのペイロードを入力して処理させる。たとえば、抽出したポート番号が50001の場合は、TCPポート50001番で待ち受け状態にあった受信データ処理プログラム154aに、受信したTCPパケットのペイロードを入力して処理させる。
上述した第5の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100で使用される通信プロトコルはTCPである。ソース識別子は、送信先TCPポート番号である。ゲートウェイ装置1の制御部2は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信先ポート番号の格納領域に当該通信ポートに関連付けられたポート番号を格納する。
そのため、ECU11〜13は、受信したTCPパケットのヘッダに含まれる送信先ポート番号により、受信したTCPパケットのペイロードが、いずれの下位ネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別できる。
(2)ECU11〜13の受信データ処理決定部、すなわちECU制御部151は、ソース識別子、送信先TCPポート番号に基づき、ペイロードを処理するコンピュータプログラムを決定する。
そのため、第2ネットワーク200を構成するそれぞれのネットワークから送信されたデータを、個別のプログラム、すなわち受信データ処理プログラム154a〜eに処理させることができる。
(第5の実施の形態の変形例)
上述した第5の実施の形態では、TCPヘッダの送信先TCPポートを用いて、転送されたデータを送信したネットワークを示した。しかし、転送されたデータを送信したネットワークを示す方法はこれに限定されない。TCPヘッダの送信元TCPポート番号を用いて転送元ネットワークを示してもよいし、TCPではなくUDPのヘッダを用いてもよい。
たとえばTCPヘッダの送信元TCPポートを用いる場合は、送信元テーブル9aにおいて、通信ポートと送信先TCPポートの関係を定義すればよい。
(第6の実施の形態)
図12を参照して、本発明によるゲートウェイ装置の第5の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、データリンク層のデータフレームの送信元MACアドレスを用いて転送元ネットワークを示す点が、第1の実施の形態と異なる。
(構成)
ゲートウェイ装置1の記憶部2aは、送信元テーブル9に代えて、送信元テーブル9bを備える。送信元テーブル9bには、第2ネットワーク200からデータを受信したコントローラと、送信元MACアドレスの関連付けが定義されている。このMACアドレスは、コントローラ3〜7の仮想的なMACアドレスと考えることもできる。
図12は、送信元テーブル9bの一例を示す図である。送信元テーブル9bは、通信ポートと送信元MACアドレスとから構成される。「通信ポート」は、ゲートウェイ装置1の第2ネットワーク200に対する通信ポートを示しており、これら通信ポートはすなわちコントローラ3〜7である。「送信元MACアドレス」は、TCPヘッダの送信先TCPポートを示す領域に格納されるポート番号である。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータフレームには、送信元MACアドレスとして「02:00:00:00:00:01」が指定される。
(動作)
制御部2は、受信した下位ヘッダに宛先テーブル8に示された宛先識別子が含まれると、送信元テーブル9bを用いてそのデータを受信した通信ポートに関連付けられたMACアドレスを特定する。そして制御部2は、作成するデータフレームのヘッダにおいて送信元MACアドレス格納領域に、特定したMACアドレスを格納して送信する。たとえば、CAN1コントローラ3が受信し第1ネットワーク100に転送されるデータフレームのヘッダには、MACアドレスとして「02:00:00:00:00:01」が指定される。
ECU11〜13のECU通信部152がゲートウェイ装置1からデータフレームを受信すると、ECU制御部151は、受信したデータフレームの送信元MACアドレス格納領域に格納されたMACアドレスを抽出する。ECU制御部151は、受信データ処理プログラム154をRAMに読み込んで実行させ、このプログラムに引数として抽出したMACアドレスを与える。
上述した第6の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)上位ネットワーク、すなわち第1ネットワーク100で使用される通信プロトコルはIEEE802.3である。ソース識別子はMACアドレスである。制御部2は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信元MACアドレス格納領域に当該通信ポートに関連付けられたMACアドレスを格納する。
そのため、データフレームを受信したECU11〜13は、ヘッダの送信元MACアドレス格納領域に格納されたMACアドレスにより、受信したデータフレームのペイロードが、いずれの下位ネットワークから送信されたデータであるかを容易に判別できる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上述した各実施の形態および変形例では、ゲートウェイ装置1は自動車に搭載されるとしたが、建設機械に搭載されてもよい。たとえば、鉱山開発用の自動運転ダンプトラックに搭載されてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 … ゲートウェイ装置
2 … 制御部
3 … CAN1コントローラ
4 … CAN2コントローラ
5 … LINコントローラ
6 … FlexRayコントローラ
7 … MOSTコントローラ
8 … 宛先テーブル
9 … 送信元テーブル
100 … 第1ネットワーク
152 … ECU通信部
152 … 演算装置受信部
153 … ECU記憶部
154 … 受信データ処理プログラム
700 … 時刻同期パケット
701 … 時刻情報付き転送パケット
801 … 処理割合テーブル

Claims (14)

  1. 所定の通信プロトコルを用いる上位ネットワークと、前記上位ネットワークとは異なる通信プロトコルを用いる2つ以上の下位ネットワークとに接続されるゲートウェイ装置であって、
    前記上位ネットワークにおいて送受信される上位データは、ヘッダとペイロードとから構成され、
    それぞれの前記下位ネットワークに接続され、前記下位ネットワークにおいて送受信される下位データを受信する複数の通信ポートと、
    前記複数の通信ポートのそれぞれとソース識別子とを関連付けて記憶する記憶部と、
    上位データを生成し前記上位ネットワークに送信する制御部とを備え、
    前記制御部が生成する前記上位データのペイロードは、前記通信ポートが受信した前記下位データの少なくとも一部を含み、
    前記制御部が生成する前記上位データのヘッダは、当該通信ポートに関連付けられた前記ソース識別子を含む、ゲートウェイ装置。
  2. 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
    前記上位ネットワークで使用される通信プロトコルはインターネットプロトコルであり、
    前記上位データはIPパケットであり、
    前記ソース識別子は、前記下位データを受信した前記通信ポートに関連付けられたIPアドレスであり、
    前記制御部は、生成する前記IPパケットのヘッダに設けられた送信元IPアドレス格納領域に前記下位データを受信した通信ポートに関連付けられたIPアドレスを格納する、ゲートウェイ装置。
  3. 請求項2に記載のゲートウェイ装置において、
    前記記憶部には、前記下位データに含まれる宛先識別子と送信先IPアドレスとの関連付けを定義する宛先テーブルがさらに記憶され、
    前記制御部は、前記下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データに含まれる前記宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを特定し、生成する前記IPパケットのヘッダに設けられた送信先IPアドレス格納領域に、前記特定した送信先IPアドレスを格納する、ゲートウェイ装置。
  4. 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
    前記下位データは、下位ヘッダと下位ペイロードとから構成され、
    前記宛先識別子は下位ヘッダに含まれ、
    前記制御部は、前記下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データの下位ヘッダに含まれる宛先識別子に関連付けられた送信先IPアドレスを特定する、ゲートウェイ装置。
  5. 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
    前記宛先テーブルには、前記宛先識別子に関連付けられた伝送優先度がさらに定義されており、
    前記IPパケットのヘッダには、前記上位ネットワークにおける当該IPパケットの伝送処理の優先度を格納する優先度格納領域が設定されており、
    前記制御部は、前記優先度格納領域に、前記受信した下位データに含まれる前記宛先識別子に関連付けられた前記伝送優先度を格納する、ゲートウェイ装置。
  6. 請求項5に記載のゲートウェイ装置において、
    前記宛先テーブルに記憶される前記伝送優先度は、すべて最優先を示す情報が設定されるゲートウェイ装置。
  7. 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
    前記上位ネットワークに属する機器の時刻情報を取得し、当該機器のIPアドレスと関連づけて前記記憶部に保存する時刻取得部と、
    タイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成部とをさらに備え、
    前記タイムスタンプ生成部は、前記下位ネットワークから下位データを受信すると、当該下位データに含まれる宛先識別子および前記宛先テーブルに基づき、当該下位データの送信先のIPアドレスを特定し、当該下位データを受信した時刻、および前記記憶部に保存された当該送信先のIPアドレスに関連づけられた時刻情報に基づき、送信先の機器にあわせた前記タイムスタンプを生成し、
    前記制御部は、前記タイムスタンプを前記生成するIPパケットのペイロードに書き込む、ゲートウェイ装置。
  8. 請求項3に記載のゲートウェイ装置において、
    前記宛先テーブルには、前記通信ポートごとに前記送信先IPアドレスと前記宛先識別子との関連付けが定義されており、
    前記IPパケットのヘッダには送信先IPアドレス格納領域が設定され、
    前記制御部は、前記下位データを受信した通信ポートにおける、前記宛先識別子に関連付けられた前記送信先IPアドレスを、前記送信先IPアドレス格納領域に格納する、ゲートウェイ装置。
  9. 請求項2に記載のゲートウェイ装置において、
    前記制御部は、生成する前記IPパケットのヘッダに設けられた送信先IPアドレス格納領域に、所定のマルチキャストアドレスを格納するゲートウェイ装置。
  10. 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
    前記記憶部は、前記複数の通信ポートのそれぞれと転送処理の割合とを関連付けて定義する処理割合テーブルをさらに記憶し、
    前記制御部は、前記下位データに基づく前記上位データの生成および送信を、当該下位データを受信した前記通信ポートに関連付けられた前記転送処理の割合で実行する、ゲートウェイ装置。
  11. 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
    前記上位ネットワークで使用される通信プロトコルはTCPまたはUDPであり、
    前記ソース識別子はポート番号であり、
    前記制御部は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信先ポート番号または送信元ポート番号の格納領域に当該通信ポートに関連付けられたポート番号を格納する、ゲートウェイ装置。
  12. 請求項1に記載のゲートウェイ装置において、
    前記上位ネットワークで使用される通信プロトコルはIEEE802.3であり、
    前記ソース識別子はMACアドレスであり、
    前記制御部は、生成する上位データのヘッダに設けられた送信元MACアドレス格納領域に当該通信ポートに関連付けられたMACアドレスを格納する、ゲートウェイ装置。
  13. 請求項1に記載のゲートウェイ装置と接続される前記上位ネットワークに属する演算装置であって、
    前記ゲートウェイ装置から前記上位データを受信する演算装置受信部と、
    受信した前記上位データを構成する前記ヘッダに含まれる前記ソース識別子に基づき、受信した前記ペイロードの処理を決定する受信データ処理決定部を備える、演算装置。
  14. 請求項13に記載の演算装置であって、
    前記受信データ処理決定部は、前記ソース識別子に基づき前記ペイロードを処理するコンピュータプログラムを決定する、または、前記ペイロードを処理するコンピュータプログラムに前記ソース識別子をパラメータとして入力する、演算装置。
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