JP2021504859A - 段階的に完全化されるデジタル資産担保ウォレット - Google Patents

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Abstract

マルチシグ・デジタル資産ウォレットは、借入人と貸付人との間のローンに関する担保を保存する。借入人と貸付人は、担保化要件を含むローン条件に対して同意をする。ローン返済期間にわたって、デジタル資産担保とローンの元本残高との間のローン対バリュー(LTV)の比率は、以下の要因によって変動するであろう:デジタル資産の市場取引価格の変動、及び、借入人による定期的なローンの返済によるローンの元本残高の減少。もしも、LTVが、その超過量において担保要件を上回る場合、借入人は、トランザクションにサインをし、そして、マルチシグ担保ウォレットからの資金を取り下げるために、他の参加者からのサインをリクエストすることができる。LTVが担保要件を充足しない場合、参加者は、マルチシグ担保ウォレットからの資金を消費して、LTVを改善したり、借入人による逃した支払いを埋め合わせたり、又は、ローンの元金を支払ったりすることができる。

Description

本開示は、ローンに関する担保としてのデジタル資産をブロックチェーン上で使用することに関する。
関連出願への参照
この特許協力条約(PCT)の特許出願は、以下の出願に関連し、そして、以下の出願に関する優先権を主張する:米国特許出願番号62/589,942(出願日2018年11月22日、発明の名称「Incrementally Perfected Digital Asset Collateral Wallet」)。これらの内容全体は、参照により、あらゆる目的で、本明細書に組み込まれる。
貸付人とのローンに関する合意に従って、借入人が資本を担保として提供することにより、ローンは、安全なものにすることができる。ローンに関する合意での最低限の担保条件が満たされない場合、借入人は担保を資本化したり、ローンを支払ったりすることができ、又は、貸付人は担保を売却することができる。担保の管理の難しさの原因は、資産価値、及び、ローン・ステータスを含む継続的に変化する情報をモニタリングする必要があること、並びに、信頼されるエンティティ間での担保の取引の難しさにある。
本開示の概要
本概要で紹介するのは、簡略化された形式でのコンセプトの選択であり、これについては、発明の詳細な説明にて、更に説明する。本概要は、主張する主題のキーとなる特徴又は不可欠な特徴を特定することを意図するものではなく、また、主張する主題の範囲を限定するために用いられることを意図するものでもない。
図1は、デジタル資産担保ウォレットによって担保化されるローンを管理するための例示的なシステムの図である。 図2は、デジタル資産担保ウォレットにおいて担保を段階的(incrementally)に完全化するためのシステムにおいて、マルチシグ・キー及びマルチシグ担保デポジット・アドレスを生成する例の図である。 図3は、デジタル資産担保ウォレットにおいて担保を段階的に完全化するためのシステムにおいて、ローン・マネージャを含む例示的なシステムの図である。 図4は、デジタル資産担保ウォレットから段階的に担保を取り下げる時系列図である。 図5は、デジタル資産担保ウォレットから担保へ段階的にデポジットする時系列図である。 図6は、借入人による定期的な支払いを逃したことを原因とする、デジタル資産担保ウォレットにおける担保の清算の時系列図である。 図7は、1以上のデジタル資産によって担保化されるローンを管理するための例示的なシステムの図である。 図8は、デジタル資産担保ウォレットから担保を取り下げるためのシステムにおいて、ローン・マネージャを含む例示的なシステムの信号図である。 図9は、あるローンのケースに関して、時間に対するデジタル資産担保価値及びローン元金のプロットであり、当該ローンのケースとは、市場価格が下落した際にデジタル資産担保の価値が減少し、借入人が担保を追加して、ローンの担保化パラメータにおける欠損を埋め合わせるケースである。 図10は、あるローンのケースに関して、時間に対するデジタル資産担保価値とローン元金とのプロットであり、当該ローンのケースとは、ローンの担保化パラメータに従って、借入人が、2回にわたって、デジタル資産担保ウォレットからデジタル資産を取り下げるケースである。 図11は、あるローンのケースに関して、時間に対するデジタル資産担保価値とローン元金とのプロットであり、当該ローンのケースとは、借入人がローンに関する定期的なローンの返済を逃し、そして、逃した返済をカバーするために、デジタル資産担保を清算するケースである。 図12は、あるローンのケースに関して、時間に対するデジタル資産担保価値とローン元金とのプロットであり、当該ローンのケースとは、追加の元金を支払うことによって、借入人が、ローンの担保化パラメータにおける欠損を埋め合わせるケースである。 図13は、ロックタイムに依存する解除条件によってロックされるデジタル資産担保ウォレットの概念図である。 図14は、マルチシグ解除条件に伴う、デジタル資産担保ウォレットに関する、例示的なロッキング・スクリプトと例示的なアンロッキング・スクリプトを示す。 図15は、マルチシグ解除条件に伴う、デジタル資産担保ウォレットに関する、別の例示的なロッキング・スクリプトと例示的なアンロッキング・スクリプトを示す。 図16は、マルチシグ解除条件に伴う、デジタル資産担保ウォレットに関する、別の例示的なロッキング・スクリプトと例示的なアンロッキング・スクリプトを示す。 図17は、デジタル資産担保ウォレットを用いてローンを発生させるための例示的なオペレーションを示す。 図18は、デジタル資産担保化されたローンにおけるローン対バリュー(LTV)の不均衡を是正するためにデジタル資産担保を清算するための例示的なオペレーションを示す。 図19は、デジタル資産担保ウォレットを用いる際に有用となり得る例示的なシステムを示す。 図20は、デジタル資産担保化されたローンの例示的な時間プロットである。
発明の詳細な説明
図1は、デジタル資産担保ウォレット108によって担保化されるローンを管理するための例示的なシステム100の図である。デジタル資産担保ウォレット108は、1以上の貸付人104と借入人102との間のローンにおける担保としての1以上のデジタル資産を保持する。担保ウォレット108は、様々な形態、及び/又は、これらの組み合わせであってもよい:シングル・ウォレット(例えば、決定論的に生成されるデポジット・アドレスと秘密鍵のセット)、参加者がメッセージ及びデータを送信することができるdAppのスマート・コントラクト・アドレス、解除条件(例えば、n−of−mマルチシグ解除条件)に関するUTXO(未だに消費されていないトランザクション・アウトプット)、共有秘密鍵を用いシングル・キー・ウォレット等。
システム100は、デジタル資産担保化されたローンを管理するための、以下を含む様々な構成要素を含む:ローン・マネージャ106、及び、パブリック・ネットワーク110への(直接的又は間接的な)接続。システム100において、ローンは、信用レーティング・システムに頼ることなく生成されてもよく、こうした信用レーティング・システムは、個人の信用価値を正確に表現したものではなく、参加者(特に借入人)のプライバシー及び身元の安全性に関する脅威に満ちている。システム100において、借入人は、貸付活動に参加することができ、その際には、借入人自身の個人情報を、貸付人、又は、濫用する可能性の高い信用レーティング機関にさらすことがない。要因として、暗号的証明及びデジタル資産の他の特徴に基づく、利用の簡便性、安全性、清算性、移送の容易性、記憶の容易性、認証の容易性が挙げられるが、貸付人104は、ローンを担保化することができ、その結果、信用レーティングに基づく貸付システムと比べて、不良債権による損失が減少し、そして、収益性が改善される。幾つかの実施において、貸付人104は、借入人102とのローン条件のデジタル資産担保要件と組み合わせて、信用レーティング機関からの借入人102に関する信用スコアの組み合わせに依拠することを選択してもよい。
貸付人(複数可)104と借入人102は、ローンに関する合意条件(例えば、利率、返済スケジュール、担保化率、通貨等)とともに、ローン(例えば、キャッシュ・ローン)に関する合意を形成する。ローンは、以下を含む:ローンが継続している間、デジタル資産を担保として保持する根拠となる担保化条件。ローン担保化条件の1種は、担保要件パラメータであり、当該パラメータは、特定の要件を設定し、当該要件は、デジタル資産がローン返済期間にわたって充足する内容である。担保要件パラメータは、限定されるものではないが、例えば、以下を含む:担保化率、最低担保化レベル、ターゲットのローン対バリュー比率(LTV)、初期LTV、マージン・コールLTV、清算LTV等。前記条件は、以下を含むことができる:ローンの期間にわたって、アクションのトリガーとなる最低LTVを特定するLTVスケジュール。トリガー対象のアクションは、以下を含むことができる:借入人への警告、マージン・コールの警告、担保の清算等。
最低LTVスケジュールは、他の要素に依存してもよい。異なるデジタル資産は、互いに異なるプロパティを有する蓋然性が高く、そして、当該プロパティは、清算のイベントにおいてキャッシュに変換する能力に影響を及ぼす蓋然性が高い。デジタル資産によっては、別のデジタル資産と比べて、清算することが難しいこともあるであろう。貸付人104は、デジタル資産を清算することがより困難であることにより、ローンの担保化に関して、より高いLTV比率を管理するよう要求することができる。清算を目的として、デジタル資産に関する質に対する関連要素は、限定されるものではないが、以下を含む:グローバル取引規模、ローンの表示通貨となる通貨に対する取引規模、オーダ・ブックの深さ、見積もりスリッページ、over−the−counter(OTC)の取引利用可能性等。
また、ローン・マネージャ106に特有のLTVスケジュールに対する関連要素もあり得る。構成によっては、デジタル資産を担保ウォレット108から移動させることは、負担が生じ、そして、時間がかかる可能性がある(例えば、複数の参加者からのシグネチャが必要になるとき)。デジタル資産のネットワークの混雑によっては、担保ウォレット108から、別の通貨へと売却される取引所へと消費されるトランザクションの確認は、著しい時間がかかる可能性がある。担保ウォレット108から消費することを試みるトランザクションが含むトランザクション・フィーがあまりにも低すぎる場合には、当該トランザクションは「スタック」状態となり、そして、潜在的には、デジタル資産のネットワーク上のノードによって、継続中のトランザクションのメモリプールから除外される可能性すらある。価格が急落する環境においては、ローン・マネージャ106は、担保ウォレット108からの確認を得るトランザクションを待つのと比べて、より良い価格を得るために、素早く清算することを選択することができる。より迅速な売却を促進するため、ローン・マネージャ106は、デジタル資産取引におけるデポジットに関して、担保ウォレット108において保持されるものと同じタイプのデジタル資産を預けることができる。従って、デジタル資産は、ローン・マネージャ106のアカウントから清算することができ、そして、担保ウォレット108からの消費はローン・マネージャ106へ償還することができる。ローン・マネージャが、取引所にて、ローン・マネージャのアカウントで、デジタル資産を清算すると、そして、償還を待っていると、取引所におけるローン・マネージャ106の残額は減少し、可能性としてはゼロになり得る。従って、ローン・マネージャ106が、自身の資金流動性がひっ迫するような経験をした場合、LTVスケジュールにおける最低LTVバリューは、変動し得るものであり、そして、少なくとも部分的に、以下に依存する可能性がある:担保ウォレット108において保持されるべきデジタル資産(複数可)の種類の取引におけるローン・マネージャの流動性。
別のタイプの担保化条件は、以下を含む:ローン返済期間中にどのようにデジタル資産担保が保持されるのか、鑑定されるのか、及び/又は、分析されるのかを支配する様々なパラメータ(例えば、デジタル資産の価格を決定する式、デジタル資産の流動性を決定する式等)。借入人102及び貸付人104は、本明細書に記載のデジタル資産担保を管理する目的で、ローンに関する合意条件、並びに/又は、ローン支払い及び返済に関するアクティビティに関する側面を、システム100の他の部分(例えば、ローン・マネージャ106、互いに、パブリック通信ネットワーク等)にとって利用可能にすることができる。
デジタル資産担保は、以下を含む:本明細書に記載のように、パーティ間で転送し、そして、監視することができるデジタル資産(例えば、ブロックチェーン・ネットワーク上を、スマート・コントラクト・ルール、あるパーティが秘密鍵を保持する対象となる分散台帳上のエントリ等に従って転送可能な暗号通貨、トークン)。一実施形態において、デジタル資産担保は、担保ウォレット108中に保存される。デジタル資産担保ウォレット108は、システム100の参加者によって監視されてもよい(例えば、パブリック・ブロックチェーンのコピーを閲覧することによって、許可された台帳へのアクセスを得ることによって等)。デジタル資産担保ウォレット108は、以下を含むことができる:ウォレット・アドレス(例えば、公開暗号鍵)、ここで、当該ウォレット・アドレスは、ブロックチェーン・ネットワーク上で資金の送信先となり得るものであり、当該送信は、ブロックチェーン・ネットワークの参加者へ(例えば、ネットワーク・ノードへ)トランザクションをブロードキャストさせることによってもよい。幾つかの実施において、デジタル資産担保ウォレット108は、システム100の様々な参加者が単独の秘密鍵を保持する対象となるマルチシグ(multisig)ウォレットであり、そして、デジタル資産担保ウォレット108から資金を消費することは、トランザクションに署名するための最小限の数の秘密鍵を必要とする(例えば、3−of−4マルチシグ、2−of−3マルチシグ等)。
本開示を通してデジタル資産担保ウォレットを説明するにあたり、ウォレットにおける2−of−3マルチシグ解除条件について、参照してもよい。本開示は、システムの実施において参加者の数に依存して、他のマルチシグ解除条件を含むものとして理解されたい。例えば、あるアービターを含むシステムでは、3−of−4マルチシグ解除条件に依存してもよいが、しかし、ある実施においてアービターが存在しない場合には、2−of−3マルチシグ解除条件に依存してもよい。担保ウォレット108に関する他の潜在的な設計として、以下を含む:シングル・ウォレット(例えば、決定論的に生成されるデポジット・アドレスと秘密鍵のセット)、参加者がメッセージ及びデータを送信することができるdAppのスマート・コントラクト・アドレス、解除条件(例えば、n−of−mマルチシグ解除条件)に関するUTXO(未だに消費されていないトランザクション・アウトプット)、共有される秘密鍵を用いたシングル・キー・ウォレット等。担保ウォレット108は、デジタル資産の担保バスケットを形成するための異なるデジタル資産のウォレットのコレクションであってもよい。マルチ資産担保の場合、個々の資産は、各々自身のLTVスケジュールを含むことができ、そして、全体としてバスケットに関する構成及び重みづけが為されたLTVスケジュールであってもよい。例えば、バスケットの50%が、1.0の重みづけが割り当てられるビットコインであり;バスケットの30%が0.7の重みづけが割り当てられるEtherであり;、並びに、バスケットの20%が、0.5の重みづけが割り当てられるDogecoinであってもよい。こうした例において、1.0を下回る重みづけを、バスケットの構成要素に割り当てることは、LTVスケジュールに関するアクションをトリガーするための最低LTVとは逆の関係を有する。
マルチシグ・ウォレット(複数可)上の解除条件(encumbrance)がシングル・サイン・キーである場合、ローン・マネージャは秘密鍵をオフラインにキープすることを選択することができ、そして、トランザクションが望まれる場合には、トランザクション・オフラインにサインすることができる。ローン・マネージャが他の参加者によってそのようにすることについて信頼されているのであれば、こうしたオペレーションは、ローン・マネージャによって一方的に行うことができる。
貸付人(複数可)104と借入人102は、直接通信することにより、又は、貸付市場を通して、ローン条件について合意を形成することができる。貸付市場にて、貸付人は、ローンを申し込むことを選択することができる借入人に対して、ローン条件の宣伝を行うことができる。ローンの申し込みは、以下を含むことができる:デジタル資産担保資金の保有の表示(例えば、デジタル資産の量についての所有を証明するために、秘密鍵を用いたメッセージの暗号的な署名を行うこと)。幾つかの実施において、ローンの申し込みは、以下を含むことができる:信用レーティング機関から借入人102の信用レーティングを得るのに必要な情報、及び/又は、借入人の財政状況に関連する他の情報(銀行取引明細書、所有証明書等)。貸付人は、以下を申し出ることができる:国家によって発行される国家保証型の通貨(例えば、米国ドル、ユーロ、日本円等)のローン、金融商品に関する約束手形、及び/又は、他のデジタル資産。
幾つかの実施において、ローン・マネージャ106は、システム100のオペレーションを実行する。ローン・マネージャ106は、例えば、ローン市場を稼働させることができ、当該市場では、貸付人104は、ローンについて、潜在的な借入人102に宣伝することができ、そして、借入人102は、身元、支払い能力、デジタル資産リザーブの証明等に関連する情報を提供することができる。貸付人104から借入人102へのローンを発生させる前に、ローンに関する合意条件は、以下を含むことができる:担保ウォレット108にデポジットされるデジタル資産の担保量。ローンに関する合意条件に依存して、担保ウォレット108においてデポジットされるデジタル資産の量は、キャッシュ・ローンのパーセンテージに基づいてもよい。
いったんデジタル資産担保がウォレット108にデポジットされると、システム100の参加者は、ローン期間にわたるウォレットへの追加/ウォレットからの消費を行うためのウォレット・オペレーションを要求したり、又は、実行したりすることができる。実施に依存して、担保ウォレットからの消費は、一方的に実行されてもよく(例えば、ローン・マネージャ106によって)、又は、複数の参加者からの同意を要求してもよい(例えば、オラクル、借入人、及び/又は貸付人が暗号的な署名を、ブロックチェーンのトランザクションに対して行う)。
担保ウォレット108におけるデジタル資産担保を、ローンの期間中どのように消費するか又はどのように追加するかを説明する固有のシナリオは数多くある。1つのシナリオにおいては、ローンの担保化要件は、最低LTVを必要とする。ある期間にわたって定期的に借入人が支払いを行うことでローン元金が減ることが原因となって、担保ウォレット108中のデジタル資産の価値が上昇した場合、ローンのLTVは改善するであろう。実際のLTVと最低LTVとの違いを、担保超過量と言うことができる。ローンの担保要件条項に依存して、貸付人104及び借入人102は、借入人102が担保超過量の一部又は全てについて取り下げることに同意することができる。別のシナリオにおいて、ローンのLTVは、最低限の量を下回る可能性があり、そして、借入人102は、ローンの再担保化を選択することができ、前記再担保化は、追加のデジタル資産を担保ウォレット108に送信することによってもよい。もしも、借入人が、追加のデジタル資産を送信してローンを再担保化することを行わない場合、システム100の他の参加者は、LTVを改善するために、担保ウォレット108中のデジタル資産の一部又は全てを消費することに同意することができる。
別のシナリオにおいて、借入人102がローンに関する1以上の定期的な支払いを逃し、そして、システム100の他のネットワーク参加者は、担保ウォレット108中のデジタル資産の一部を消費して、ローンに関する予定された定期的な支払いの一部、全て、又は、全てにプラス加算したものをカバーしてもよい。また、ローンの期間にわたって担保ウォレット108へ、又は当該ウォレットからのデジタル資金の移動に関する他のシナリオも存在し、その理由として、担保ウォレットのオペレーションを支配するルールは、借入人102及び貸付人104によって同意される担保要件パラメータに依存するからである。
図2は、例示的なシステム200の図であり、その目的は、デジタル資産担保ウォレット208における担保を段階的に完全化するために、システムにおいて、マルチシグ・キーを生成することにある。図2に示す例において、システム200内に3つのパーティが存在する:借入人202、貸付人204、及び、ローン・マネージャ206。各々これら3つのパーティは、秘密プロセスにおいて、公開鍵/秘密鍵のペアを生成する。キー生成プロセスにおいて十分な量のエントロピーを生じさせることができる場合には、これらのパーティは一意の公開鍵及び秘密鍵を生成するであろう。従って、秘密鍵は、それらを生成する各エンティティに対してのみ知られている。公開鍵は、他の参加者と共有されてもよい(例えば、発行、及び/又は、直接的な通信によって)。
システム200中のパーティが、パーティのキーを生成した後、マルチシグ公開鍵は、参加者によって生成された3つの公開鍵から生成することができる。少なくとも1つのパーティが3つの全ての公開鍵を所有するまで、各パーティは、システム200における他のパーティのうち任意の又は全てのパーティに、パーティの公開鍵を伝えることができる。3つの公開鍵を入力して、マルチシグ・アドレスを生成し、当該アドレスは、デジタル資産担保ウォレット208として寄与するであろう。ウォレット208のマルチシグ・アドレスは、本明細書において、マルチシグ・ウォレット・デポジット・アドレスと称することもできる。マルチシグ・ウォレット・デポジット・アドレスを算出する参加者は、当該アドレスを、他のパーティに伝えることができる。或いは、又は、更には、システム200において、他のパーティの各々の公開鍵をパーティが受信した場合、各パーティは、公開マルチシグ・キー・アドレスを独立して算出することができる。
借入人202は、ブロックチェーン・ネットワーク上のマルチシグ・ウォレット・デポジット・アドレスへ、トランザクションをブロードキャストして、デジタル資産担保を、ウォレット208へ移動させる。ブロックチェーンがパブリック・ブロックチェーンである場合、又は、システム200中のパーティが、ブロックチェーンへのアクセスを許可した場合、借入人のトランザクションがブロックチェーンのコンセンサス・ルールに従って確認された後、パーティは、共有台帳のコピーをチェックすることによって、デジタル資産担保がウォレット208にデポジットされたことを確認することができる。パーティは担保ウォレット208の中身を以下によって確認することができる:パーティ自身の共有台帳のコピーを管理することによって、別のブロックチェーン・ネットワーク・ノードから、ウォレット208の残額を要求することによって等。
図2に示す例において、デジタル資産担保ウォレット208は、2−of−3マルチシグ・ウォレットである。2−of−3マルチシグは以下を意味する:担保ウォレット208から資金を移動させることについて成功させるためには、3つの秘密鍵のうち最低2つが、トランザクションにサインすることが必要である。システム200における参加者は、トランザクションにサインすることができ、サインされたトランザクションを、他の参加者に送信することができ、他の参加者もそのトランザクションにサインすることができる。いったん、少なくとも2人の参加者が、参加者の各々の秘密鍵を用いてトランザクションにサインすると、トランザクションは、ブロックチェーン・ネットワークへとブロードキャストされることができ、担保ウォレット208から資金を移動させることができる。
ローンの返済が完了した場合、デジタル資産担保は、ローンに関する合意の条件の下で、借入人に返還され、当該返還は、サインされたトランザクションをブロックチェーン・ネットワークへブロードキャストして、デジタル資産担保を担保ウォレット208から借入人202によって管理されるウォレット・アドレスへ(例えば、借入人202が秘密鍵を保持する対象となる非マルチシグ・ウォレット・アドレスへ)移動させることによって、行われる。この例において、ローン返済期間の終了時にデジタル資産担保を返還するトランザクションにサインするために、借入人202は、他の秘密鍵ホルダー(例えば、マルチシグ・ウォレットをアンロックするのに十分な数のマルチシグ秘密鍵ホルダー)にリクエストを開始することができる。借入人202は、自分自身で、取り下げトランザクションを手配し、そして、出力することができ、更には、取り下げトランザクションに他の署名者がサインすることをリクエストすることができる。他の実施において、他の参加者は、取り下げトランザクションを手配し、そして、出力し、借入人202からの入力なしでサインすることができ、この理由として、マルチシグ・ウォレットから消費するトランザクションは、全ての秘密鍵ホルダーからのサインを含む必要がないからである。幾つかの実施において、取り下げトランザクションにサインすることについての、借入人202によるリクエストは、以下を含む:借入人によって管理される支払いアドレス(例えば、借入人202が秘密鍵を所有するパブリック・アドレス)。
デジタル資産担保は、他の理由によっても、担保資産ウォレット208から移動させることができる。デジタル資産担保要件に依存して、借入人202は、最低限のデジタル資産担保価値を維持することについて責任を負ってもよく、又は、ローンに関する最大LTVを超えないようにすることについて責任を負ってもよい。一方で、ローンのLTVが最大LTVに近くない場合、ローンに関する合意条件は、借入人202がデジタル資産担保の一部を、ウォレット208から、借入人のウォレットへ取り下げることを許可してもよい。借入人202がローンに関する元本残高を支払った期間にわたって、デジタル資産担保の価値が上昇した場合、ローンに関する合意の下で、実質的に最低LTVを超えるポイントまで、LTVを改善することができる。こうしたケースにおいて、借入人202は、以下をリクエストすることができる:ローン・システム200の他の参加者が、デジタル資産担保の一部を、借入人202が所有する別のウォレットへ移動させるトランザクションにサインすること。
デジタル資産担保を担保ウォレット208から移動させることができる別の理由は、LTVがローンに関する合意によって決定されるレベルを超えた場合、又は、借入人がローンに関する1以上の返済を逃し、且つローンの状況がもはや良いとは言えない場合がある。ローンに関する合意の条件は、LTVが合意した限度を超えた場合、又は、借入人による返済を何度か逃した場合に、デジタル資産担保の一部又は全てを清算することを提供してもよい。担保ウォレット208に保存されるデジタル資産の全て又は一部を、別のタイプの通貨又は別のデジタル資産へと売却することができるデジタル資産取引へ移行してもよい(例えば、ローンに関する合意の条件下で、デジタル資産を、借入人202がローンを組んだ通貨で売却してもよい)。
もしも資金が清算されようとしている場合に、借入人202は、デジタル資産担保ウォレット208に対する借入人の秘密鍵を用いてトランザクションにサインすることを拒否する可能性がある。図2に示すこうした例において、デジタル資産担保ウォレット208は、2−of−3マルチシグ・ウォレットであるという理由から、システム200の他の3つの参加者は、デジタル資産担保をウォレット208から移動させるために、それぞれの秘密鍵を用いて、トランザクションにサインしなければならない。例えば、ローン・マネージャ206は、貸付人204と借入人202との間のローンのステータスにアクセスをすることができ、従って、ローンが良い状態とは言えない場合に、決定を行うことができる。別の実施において、ローン・マネージャ206は以下のコピーを受信する:ローン返済スケジュール、最低限の担保化、最大LTV、及び/又は、担保に関するローンの他のパラメータに関連するローンに関する合意条件。幾つかの実施において、ローンに関する合意条件及び担保要件パラメータは、ブロックチェーン上において(例えば、スマート・コントラクトにおいて)保存される。ブロックチェーンの不変的な性質により、参加者は、条件の信ぴょう性に関する証明として、チェーンにおけるローン条件に依拠することを選択することができる。ローン・マネージャ206は、独立して、及び/又は、協同で、担保ウォレット208中のデジタル資産に関する1以上の価格フィードを受信することができ、ローンに関する合意条件が、デジタル資産の資本を、ウォレット208から移動させることについて許可しているかどうかの決定をすることができる。
更には、ローン・マネージャ206は、どのアドレスが、担保ウォレット208から移動させる任意の資金を受領するのに適切なのかを決定することができる。例えば、ローンに関する合意の条件下で、最大LTVが遵守されていない場合(原因として、デジタル資産担保の価格の下落)、ローンに関する合意条件は、清算を目的として、デジタル資産取引へ資金を移動させることを許可することができる。デジタル資産取引は、ローンに関する合意の下で、資金に関して、許可された目的地であってもよく、そして、ローン・マネージャ206は、システム200の参加者の1つの管理の下で、ウォレット208から、デジタル資産取引によって管理されるウォレットへ、デジタル資産担保を移動させるトランザクションに、秘密鍵を用いてサインすることを選択することができる。
システム200は、更に以下を含むことができる:アービター210。アービター210は、以下であってもよい:信頼できるサード・パーティ(例えば、銀行、アービター・サービス)、自治組織(例えば、ブロックチェーン上の合意コード)、別の参加者(例えば、ローン・マネージャ)のオペレーション等。アービター210は、ローン及び/又はデジタル資産担保ウォレットに関連する条件が満たされているか否かを決定する形で、システムに参加することができる。例えば、アービター210は、以下の決定を行うことができる:ローンに関する合意条項がトリガーされるべきである旨(例えば、不可抗力条項、終了条項等)、又は、現実世界でイベントが生じたか否か。アービターは、アービターの決定におけるデジタル資産担保ウォレット208に関連するアクションに条件を設けることができる。或いは、又は、更には、アービター210は、アービターの決定を他の参加者に提供することができる(例えば、ローンに関する合意における条項がトリガーされたことを、ローン・マネージャ206に通知する)。
図3は、例示的なシステム300の図であり、ローン・マネージャ302を含み、当該システムは、デジタル資産担保ウォレット308における段階的に完全化される担保を管理するためのものである。ローン・マネージャ302は、様々なソースからの情報を受信することができ、本明細書に記載のステップを実行することができ、ステップは以下を決定することを含むことができる:デジタル資産担保価値が担保要件パラメータを満たすか否か、及び、資金を、担保ウォレット308へ/当該ウォレットから移動させるべきか否か。
ローン・マネージャ302が受信する情報のタイプの1つとして、借入人304、及び/又は、貸付人306からの合意されたローンのスケジュール、及び/又は、ローン条件がある。ローン・マネージャ302は、ローン・スケジュール及び条件を、契約しているパーティから直接受信してもよく、又は、ローン・スケジュール及び条件を、借入人304及び貸付人306によって、ブロックチェーンに保存してもよく、その結果、ローン・マネージャ302は、ブロックチェーンから直接ローン・スケジュール及び条件を検索することができる。一実施形態において、ブロックチェーン上におけるスマート・コントラクトは、貸付人306及び借入人304からのサインされたメッセージに基づいて、これら参加者からのローン条件を受け入れる。例えば、デジタル資産担保ウォレット308に資金を提供したパブリック・アドレスの所有者がサインしたメッセージは、合意されたローン・スケジュール、LTVスケジュール、及び/又は条件を提出する際に、借入人304の身元の暗号的証明としてとらえることができる。LTVスケジュールは、以下を定義することができる:トリガーLTVレベル(例えば、借入人/貸付人への警告、マージン・コール、清算等をトリガーするLTV)。LTVスケジュールは、担保ウォレット中のデジタル資産の種類(複数可)、及び、他の要素(例えば、デジタル資産への信頼(例えば、貸付人(複数可)にとっては、ビットコインは、Dentacoinと比べると信用度が高い))に依存してもよい。
ローン・マネージャ302によって収集される別のタイプの情報は、貸付人306と借入人304との間のローンの現在のステータスであり、これは、ローン期間における様々な時間ポイントにて、ローンがローン条件を満たしているか否かを決定するためのものである。貸付人306、及び/又は、借入人304は、ローンの期間にわたって、ローン・マネージャ302へ、アップデートを送信し、ローンのステータスを示してもよい(例えば、借入人がローンの返済を行ったときに、借入人は、支払いの証明を、ローン・マネージャ302へ送信してもよい)。他の実施において、金融機関は、ローン・マネージャ302へ、ローンのステータス、並びに、ローンに関する発生及び返済の履歴に関するフィードを提供することができる。
ローン・マネージャ302が受信することができる情報の別のソースは、デジタル資産担保ウォレット308自体からのものである(例えば、ウォレット308が存在する共有台帳のコピーをチェックすることによって、ウォレット308中のデジタル資産の量を送信するように、ネットワーク・ノードにリクエストすることによって等)。ローン・マネージャ302が受信することができる別のソースの情報は、ローンに関する担保として保持されるデジタル資産の価格である。ローン・マネージャ302は、価格情報を様々な取引所から受信することができ、取引所は、担保及び他の通貨又はデジタル資産として保持されるデジタル資産の種類間での取引が発生する場所であってもよい。通常、市場取引は、デジタル資産の取引をサポートする取引所にて、定期的に発生する。市場取引価格フィードは、一定間隔にて、ローン・マネージャ302によって受信されてもよく、その結果、ローン・マネージャ302は、異なる通貨(例えば、貸付人と借入人との間のローンの通貨)の観点から、担保ウォレットの価値を算出することができる。
幾つかの実施において、価格情報をローン・マネージャ302に提供する前に、デジタル資産価格情報を、別のパーティ(例えば、ローン・マネージャ)によって処理することができる。例えば、ローン・マネージャ302は、デジタル資産取引のグループの各々の間の取引の際に、ボリューム加重平均を、デジタル資産の価格に適用することができる。或いは、又は、更には、ローン・マネージャは、規模が低い、又は、清算性が低い取引からの取引価格を除外することができる。他の実施において、over−the−counter(OTC)相手からの価格フィードを、ローン・マネージャ302が受信することができる。OTC相手によって受信される価格フィードは、以下を含むことができる:デジタル資産を最大量まで購入するための申し出が有効である期間の時間窓。
ローン・マネージャ302が受信することができる別のソースの情報は、発注場所における利用可能な清算性及びオーダ・ブックの深さである。発注場所は、借入人304と貸付人306との間でのローンに関する合意条件の下で売却が許可された場合に、デジタル資産担保を、別の通貨又はデジタル資産へ売却することができる場所である。
実施において、ローン・マネージャ302は、アービター310からの決定を受信することができる。アービター310は、以下であってもよい:信頼できるサード・パーティ(例えば、銀行、アービター・サービス)、自治組織(例えば、ブロックチェーン上の合意コード)、別の参加者のオペレーション(例えば、ローン・マネージャ)等。アービター310は、ローン・マネージャに対して、ローン及び/又はデジタル資産担保ウォレットに関連する条件が満たされたか否かに関して知らせてもよい。例えば、アービター310は、以下に関する決定を行うことができる:ローンに関する合意条項がトリガーされるべきである(例えば、不可抗力条項、終了条項等)、又は、現実世界でイベントが生じたか否か。
図4は時系列図400であり、デジタル資産担保ウォレット404から担保を段階的に取り下げている。図4に示す例において、借入人402は、デジタル資産担保406を、マルチシグ・ウォレット404へ消費してもよい。デジタル資産担保406の量は、結果として、デジタル資産担保ウォレット404において、デジタル資産によって担保化されるローンのLTV408となる。LTV408は、ローン期間の開始時に借入人402と貸付人との間での初期担保化率として同意されたデジタル資産担保要件を充足することができる。ある期間410が経過した後、担保ウォレット404中のデジタル資産の市場取引価値が上昇し、結果として、LTVに関して、ローン期間開始時のLTVと比べると、ローン元金よりもデジタル資産のほうが、重みが大きくなっている。もしも、LTV414が、貸付人と借入人402によって同意された最低LTV比率を超える場合、ローンに関する合意のデジタル資産担保要件に従って、借入人は、デジタル資産担保ウォレットから、担保の超過分を取り下げることができる。期間412の後、トランザクションは、ブロックチェーン・ネットワークへブロードキャストされ、該ネットワーク上では、デジタル資産担保ウォレット404が存在し、担保超過分を、デジタル資産担保ウォレット404から、借入人402によって管理されるウォレット・アドレスへと消費する。
図5は、時系列図500であり、段階的に、デジタル資産担保を、デジタル資産担保ウォレット504に追加している。図5に示す例において、借入人502は、デジタル資産担保506を、マルチシグ・ウォレット504へ消費してもよい。デジタル資産担保506の量は、結果として、デジタル資産担保ウォレット504におけるデジタル資産によって担保化されるローンのLTV508となる。LTV508は、ローン期間の開始時に借入人と貸付人との間で初期担保化率として合意されたデジタル資産担保要件を充足してもよい。ある期間510が経過した後、担保ウォレット504中のデジタル資産の市場取引価値が減少し、結果として、LTVに関して、ローン期間開始時のLTVと比べると、デジタル資産担保よりもローン元金の重みが大きくなっている。もしも、LTV514が、貸付人と借入人502によって合意された最低LTV比率を超えていない場合、ローンに関する合意のデジタル資産担保要件に従って、借入人は、担保補填量を、デジタル資産担保ウォレットに追加することができる。期間512の後、トランザクションはブロックチェーン・ネットワークにブロードキャストされ(例えば、借入人502によって受信されるマージン・コール警告に応答して)、ここでは、デジタル資産担保ウォレット504が存在し、担保補填量を、借入人502によって管理されるウォレット・アドレスから、デジタル資産担保ウォレット504へと消費し、デジタル資産価値の下落を原因とするLTV欠損を補う。
図6は、時系列図600であり、借入人602が定期的な支払いを逃したことを原因として、デジタル資産担保ウォレット604における担保を清算している。図6に示す例において、借入人602は、デジタル資産担保606を、マルチシグ・ウォレット604へ消費してもよい。デジタル資産担保606の量は、結果として、デジタル資産担保ウォレット604におけるデジタル資産によって担保化されるローンのLTV608となる。LTV608は、ローン期間の開始時に借入人と貸付人との間で初期担保化率として合意されたデジタル資産担保要件を充足してもよい。ある期間610が経過した後、借入人602は、ローン・スケジュールに従ったローンの返済を逃している。期間614の後、トランザクションはブロックチェーン・ネットワークにブロードキャストされ、ここでは、デジタル資産担保ウォレット604が存在し、定期的な支払い量を、デジタル資産担保ウォレット604から、貸付人によって管理されるウォレット・アドレスへ消費し、元本残高を減らし、且つ、LTV616を、ローンのデジタル資産担保要件に従った形に持っていく。
図7は、例示的なシステム700の図であり、ここで、ローン・マネージャ702は、デジタル資産担保を含む担保ウォレット712に関するローン・モニタリング・オペレーション、及び、ウォレット・オペレーションを実行している。ローン・マネージャ702は、以下を含む本明細書に記載の機能を実行するための幾つかの構成要素を含む:ローン・ステータス・アグリゲータ704、ローン・ヘルス・モニタ706、LTVアラーム708、及び、デジタル資産リクイデータ(liquidator)710。ローン・マネージャ702は、デジタル資産担保ウォレットからの消費トランザクションを開始することができる。
一実施形態において、ローン・マネージャ702は、以下の場合に、担保ウォレット712からのトランザクションを開始する:デジタル資産の価値が、ローンの残高と比べて、トリガーとなるLTV比率を下回る場合、又は、デジタル資産担保化要件が、ある超過量だけ超えている場合。ローン・ステータス・アグリゲータ704は、ローンに関する合意条件を、他のソース(例えば、借入人及び/又は貸付人から受信されるオフ・チェーン・ローン・コンタクト、オン・チェーンで保存されるローン条件をチェックすること、デジタル資産価格フィード、デジタル資産流動性評価等)から得られたデータと比較する事に関する機能を実行することができ、そして、担保化要件が満たされているか否かを決定することができる。
ローン・マネージャ702の構成要素の1つは、ローン・ヘルス・モニタ706であり、当該モニタは、ローン対バリュー比率(LTV)を、ローン情報に基づいて(例えば、ローン・ステータス・アグリゲータ704から受信されるローンの定期的なステータス・アップデートに基づいて)決定する。LTVを決定する方法の1つは、残高元金量を含む、担保ウォレット712によって担保化されたローンの返済ステータスを受信すること、そして、当該残高元金量を、ウォレット712上の等価のデジタル資産担保と比較することである。別の方法は、ローンに関する1以上のLTVスケジュールを受信することであり、前記LTVスケジュールはLTVレベルを有し、前記LTVレベルは、ローン・マネージャ702によってアクションをトリガーする(例えば、借入人720が超過担保を取り下げることができる超過LTV、警告のトリガーとなるLTV、清算LTV)。等価のデジタル資産担保は、例えば、米国ドルでの価値を含むことができる。米国ドルでの価値は、情報から算出することができ、当該情報は、前記ローン・ヘルス・モニタ706によって、デジタル資産取引所716、OTC参加者、及び/又は、他の潜在的なデジタル資産清算ロケーションから受信されてもよい。ウォレット712におけるデジタル資産の量は、前記ローン・ヘルス・モニタ706によって決定されてもよく、当該決定は、デジタル資産担保ウォレット712が存在する共有台帳のコピーをチェックすることによってもよい。
また、ローン・ヘルス・モニタ706が、マージン・コール及び清算注文トリガーを決定する。ローン合意条件、及び/又は、LTVスケジュールは、以下を含むことができる:マージン・コール条件(例えば、マージン・コールがトリガーされるLTV)。もしも、マージン・コール条件を満たすと、ローン・マネージャ702が決定した場合、ローン・マネージャ702は、マージン・コールを実行するためのアクションを取ることができる。
LTVスケジュールにおけるトリガーが警告メッセージである場合、ローン・ヘルス・モニタ706は、LTVアラーム708のコマンドを発行して、警告を通信することができる(借入人720へ、LTVが低いことの警告、又は、参加者(例えば、ローン・システム(例えば、ローン担当者、貸付人、銀行、借入人への信用を拡大したパーティ等)への、LTVが低いことの警告))。警告の通信は、限定されるものではないが、Eメール、SMSメッセージ、通知等を含む、ローン・システム参加者への電気的な通信であってもよい。幾つかの実施において、ローン・マネージャ702は、通信サービスを提供するAPIを用いた接触を介して通信を開始する。他の実施において、別の参加者(例えば、オン・チェーン・オラクル、貸付人、借入人等)は、ローン・マネージャ702へリクエストを送信して、マージン・コール条件の充足に応答して、アクションを取る。
LTVアラーム708からの警告の通信は、以下を含むことができる:ストップ・ロス価格(当該価格にて、マージン・コール条件が除去されず、且つ清算条件を満たすとき、ウォレット712中のデジタル資産の一部又は全てが清算される)。警告の通信は、以下を含むことができる:マージン・コール条件を除去するステップに関する受信者(例えば、借入人)へのインストラクション。例えば、警告通信は、以下を含むことができる:追加デジタル資産の資本の量、ここで、当該量は、マージン・コール条件がもはや満たされないポイントまでLTVを下げるために、担保ウォレット712に追加するのに必要な量である。もしも、借入人又は別のパーティがデジタル資産の資本をウォレット712に支払った場合、ローン・マネージャ702は、別のメッセージを送信することができ、当該メッセージは、マージン・コール条件が除去されたことを知らせることができる。
また、デジタル資産リクイデータは、ウォレット712中のデジタル資産が清算条件を満たすか否かを決定することができる。清算条件を満たすことは、以下を含むことができる:マージン・コール条件をトリガーするLTVよりも低いLTV。清算条件を満たすと、ローン・マネージャ702は、担保ウォレット712中のデジタル資産の清算に関連する幾つかのアクションのいずれかを行うことができる。1つのアクションでは、デジタル資産が清算ロケーションで売却されるストップ・ロス価格を決定する。ストップ・ロス価格は、清算売却オーダー・サイズに関連してもよい。ローン・マネージャ702は、ウォレット702中のデジタル資産全てを売却することを必須としなくてもよい。その代わり、デジタル資産の一部のみを売却して、清算条件をもはや満たさなくなるまで、ローンのLTVを低下させてもよい。
清算条件を充足することに応答してデジタル資産リクイデータ710によって取られる別のアクションは、清算対象となるウォレット712中のデジタル資産の一部に関する売却発注場所を決定することである。売却発注の決定は、清算売却に対する収益性に影響を及ぼす様々な要素に依存してもよい。異なる清算ロケーション716(例えば、デジタル資産取引、OTC参加者、プライベート・パーティ等)は、幾つかの要素に依存して、異なる取引料金を課してもよい。異なる清算ロケーション716は、異なる量の清算性を有してもよく、当該清算性は、どれだけ多くのコイン又はトークンを、特定の価格未満で売却できるかを制限することができる。清算性が乏しい清算ロケーション716では、清算性が大きい清算ロケーション716と比べると、デジタル資産を売却することで、より価格が顕著に変動する可能性がある。他の清算ロケーション706は、清算性に関する情報(例えば、OTC取引場所、デジタル資産のブローカー等)を提供しなくてもよい。清算性に関する情報を提供しない清算ロケーション716に関して、売却見積もりを得ることができ、当該見積もりは、清算対象のデジタル資産の特定量に関する売却価格を含むことができる。
清算ロケーション716の選択を生み出す別の要素は、デジタル資産リクイデータ710が担保ウォレット712中に保持されるデジタル資産の一部を清算することを決定することと、資産が実際に売却される時間との間の予想される時間の遅れである。デジタル資産の得られる市場取引価値に実質的に影響することができる様々な要素によって、清算プロセスに遅れが生じる可能性がある(特に、清算条件が満たされる蓋然性の高い、デジタル資産の価格が急落する条件下で)。担保ウォレット712がマルチシグ・ウォレットである実施形態において、ウォレットから消費する任意のトランザクションは、秘密鍵ホルダーによる複数のサインが必要となる。予想されることとして、借入人は、借入人の資産を清算する要求には応じない可能性があり、従って、別の鍵ホルダー(例えば、貸付人、オラクル等)からのサインが必要となる可能性がある。必要なサインを得るのに遅れが生じる可能性がある。例えば、貸付人は、通常通り動作しない可能性がある(例えば、通常の業務時間外)。オラクルが、担保ウォレット712から資金を消費するトランザクションへのサインをリクエストされているケースにおいて、オラクルのブロックチェーン・ネットワーク上でのネットワークの混雑により、不当に長い時間、オラクルへのリクエスト・トランザクションが、ネットワークメモリプール内で未確認のまま待機させられる可能性があり、ネットワーク使用、及び、消費トランザクションの特性に依存する。また、ブロックチェーン・ネットワークの混雑は、消費トランザクションの確認の遅れを生じさせる可能性がある。
清算ロケーション716の選択に関連する他の要素は、以下を含む:清算ロケーションにおいて消費すべきデジタル資産の受け取りに関連する相手方のリスク。例えば、デジタル資産取引は、取引所に送信されるデジタル資産の資金を有するローン・マネージャのアカウントを信用するまでに遅れる可能性があり、これは、顧客のアカウントを信用することに関連する特定のデジタル資産取引のポリシーに依存する可能性がある。たとえ、取引所にデジタル資産を送信するトランザクションが、担保ウォレット712が存在するブロックチェーン・ネットワークによって確認された後であっても、取引所は、ローン・マネージャのアカウントに対する資産を直ちには信用しない可能性がある。このシナリオにおいて、アカウントが信用されるのをローン・マネージャ702が待っている間に、デジタル資産の価格が下がり続ける可能性がある。従って、ローン・マネージャ702は、清算を決定してから清算売却が完了するまでの時間の間に、継続的に市場取引レートの劣化に対して、「プライス・イン」(price in)することができる。或いは、又は、更には、ローン・マネージャ702は、アップデートされた価格フィードを頻繁に提供する清算ロケーション716を選択することができる(例えば、OTCブローカー)。更なる別の選択肢として、ローン・マネージャ702は、より迅速な清算売却を促進するために、自身の所有するデジタル資産を清算ロケーション716に残すことを選択することができる。そして、デジタル資産を担保ウォレット712から消費する任意のトランザクションを形成して、ローン・マネージャ702へ、清算されたデジタル資産を償還することができる。
デジタル資産リクイデータ710が、担保ウォレット712中のデジタル資産を清算するための清算発注場所を決定した後、清算対象の資金の一部を、担保ウォレット712から清算ロケーション706へ移動させることができる。転送を達成するため、トランザクションは、担保ウォレット712が存在するブロックチェーンの形式及びコンセンサス・ルールを遵守するような形式をとる。担保ウォレット712が、各々異なるデジタル資産を保持する複数のウォレットである場合、最大で、担保ウォレット704を形成するデジタル資産のバスケットの全てに関する別個のトランザクションが存在してもよい。一実施形態において、担保ウォレット712は、マルチシグ・ウォレットである(例えば、2−of−3マルチシグ)。かくして、システムの参加者の1人が、秘密鍵の1つを所有している場合、当該エンティティは、トランザクションを生成し、そのトランザクションに、秘密鍵の1つを用いてサインしてもよい。トランザクションが生成された後(そして、潜在的にはサインもなされた後)、トランザクションは、残りのローン参加者へと循環することができ、これらの参加者は、担保ウォレット712をアンロックするのに必要となる4つの秘密鍵のうち少なくとも3つを保持する。一実施形態において、ローン・マネージャ702は、トランザクションを生成し、及び、サインし、並びに、トランザクションをローン・マネージャ及び貸付人(更には、借入人)に送信する。
マルチシグ担保ウォレットの実施において、いったん、担保ウォレット712に関する秘密鍵のホルダー3人のうち少なくとも2人が1以上のトランザクションにサインすると、これらのトランザクションを、ウォレット712が存在するブロックチェーンにブロードキャストすることができる。秘密鍵のホルダーが、別の参加者から、トランザクションを受信し、及び、トランザクションへサインするリクエストを受信すると(例えば、ローン・マネージャは、オラクルが生成及びサインしたトランザクションへのサインを要求する)、秘密鍵のホルダーは、トランザクションがブロックチェーン・ネットワークによってアクセプトされた場合に、資金の目的地が何であるのかを特定することができる。秘密鍵のホルダーが知らないかもしれないこととして、どの現実世界エンティティが、資金をデポジットするアドレスを所有しているのかが挙げられる。秘密鍵ホルダーは、更に、追加情報をローン・マネージャ702から受信することができ、当該情報は、以下に関するものであってもよい:清算ロケーション716の身元、及び/又は、資金が清算ロケーション716にデポジットされた後での、売却発注のための清算ストラテジー。秘密鍵のホルダーは、ローン・マネージャ702によってサインされるようにリクエストされるトランザクションにおいて、支払い受け取りアドレスの所有者に関して独立した認証を模索してもよい。例えば、清算ロケーション716は、秘密鍵を用いてメッセージにサインをすることをリクエストされてもよく、これは、支払い受取人の公開鍵に対応し、清算ロケーション716が実際に支払い受け取りアドレスを管理していることを証明する。
資金を、担保ウォレット712から移動し、清算ロケーション716へ移動させることに成功した後、ローン・マネージャ702は、清算ロケーション706で、売却注文を提出することができ、デポジットされたデジタル資産を別の通貨に変換することができる。幾つかの実施において、デポジットされたデジタル資産は、ローンのLTVを減らすためのローンの元金に対する申込に関する担保化されるローンの通貨に変換される。ローン・マネージャ702は、LTVが清算条件を満たしたときに決定される売却発注に従って、デポジットされたデジタル資産に関する制限付き売却注文を提出することができる。ローン・マネージャ702は、その後、清算ロケーション716において取り下げ注文を提出することができ、購入した通貨の取り下げを行うことができる(例えば、貸付人によって管理される銀行口座への米国ドルの銀行経由での取り下げ)。
1つのローンに関するローン・マネージャ702の構成要素によるアクションは、ローン・マネージャ702によって管理される他のローンへ影響を及ぼし得る。例えば、デジタル資産リクイデータ710が、迅速な清算を目的として(例えば、デジタル資産担保ウォレット712から後に償還する目的で)、様々な取引所716でデポジットを管理している場合、取引所716での、及び/又は、OTCトレーダによるデポジット上でのデジタル資産の量が減少するにつれて、デジタル資産リクイデータ710による迅速に清算する能力は、低下する。補完目的から、デジタル資産リクイデータ710は、ローン・マネージャ702の管理のもとにあるデポジット資産の現在のレベルをローン・ヘルス・モニタ706に伝えることができる。デポジット資産のレベルが下降すると、取引所716における低いデポジット条件が持続する間、最低LTVバリューを上昇させることによって、ローン・マネージャ702による管理のもとでのローンに関するLTVスケジュールを調節して、清算における上昇した困難性を反映させることができる。
LTVに対してこうした調整を行うことは、デジタル資産の予想され且つ実現されるバリューに基づいてもよい。本明細書にて説明するが、予想され且つ実現されるバリューは、様々な要素に依存してもよい。例として、以下を含む:担保デジタル資産(複数可)における信頼性要素(例えば、ビットコインは、他のコインよりも信頼性が高い)、グローバル取引規模、ローンの表示通貨となる通貨に対する取引規模、消費する前の担保ウォレットから消費されるべきデジタル資産と比べて、取引所でのデポジットに、どれだけ多くのデジタル資産価値があるかの観点からのローン・マネージャ702の清算性、オーダ・ブックの深さ、オーダ・ブックの分散等。
一例において、デジタル資産担保ウォレット712は、実際には、複数の担保ウォレットのコレクションであり、各ウォレットは、異なるタイプの通貨を保持している。比較的規模が大きいほど、デジタル資産は、担保として更に魅力的なものとなりうるが、この理由として、ローンの欠損を補填する際に、別の通貨(例えば、米国ドル)へ変換するのが更に容易となり得るからである。取引規模が比較的小さいデジタル資産は、更に、魅力に欠けるものとなり、この理由として、価格が、より安定性に欠け、そして、より早く変動してしまう蓋然性が高いからである。そして、オーダ・ブック上の魅力的な売りは、比較的数が少ない場合には、更に早く消失してしまう可能性がある。従って、LTVスケジュールは、デジタル資産に対しては、取引規模レベルが異なる場合には、異なった重みづけを行うことができる。重みづけの公式の一例は、支配的なデジタル通貨の取引規模(例えば、ビットコイン)を1.0に設定し、これに従って他のものを調節する:
重み=(資産の24時間規模)/(ビットコインの24時間規模)*価格*担保量
予想され且つ実現されるバリューを算出するための他の調節は、以下に基づく調節を含む:清算性要素、取引規模、株式時価総額(単独又は別のコインと比較して)、ボラティリティ、オーダ・ブック分析、デポジット取引保持、売り手によって担保化されるデジタル資産の全体量(例えば、循環する全てのビットコインにおいて多くの割合が、ローンに関する担保として保持されている場合、システムに対して全体的なリスクがあり得る)、トータルの株式時価総額要素、コインの信頼性要素等。
図8は、例示的なシステム800の信号図であり、ここで、貸付人と借入人802と、ローン・マネージャ804は、デジタル資産担保を含むデジタル資産ウォレット806に関するローン・モニタリング・オペレーション及びウォレット・オペレーションを実行する。オペレーション808において、貸付人と借入人802は、合意されたローン条件をローン・マネージャ804に送信する。前記条件は、ローン・マネージャ804に直接送信されてもよく、そして、不変のブロックチェーン上に保存されてもよく、ここで、ローン・マネージャ804は、共有台帳のコピーを検索することで、当該条件にアクセスすることができる。ブロックチェーンに保存される場合、ローン条件は、以下を含むことができる:貸付人と借入人802の身元を証明するためのデジタル署名。ローン条件は、以下を含むことができる:デジタル資産ウォレット806の管理に関連する情報(例えば、ローン・ネットワークにおける様々な参加者の身元、参加者に関する支払いアドレス(以下を含む:デジタル資産支払いアドレス、及び/又は、認可通貨の銀行口座のアドレス)、ローン条件、ローン・スケジュール、ローンの発生及び/又はローン期間中の返済をモニタする許可等)。
オペレーション810において、全てのパーティは公開鍵/秘密鍵のペアを生成する。場合により、オペレーション810は、他のローン・ネットワーク参加者が読み込めるように、公開鍵を発行する。或いは、又は、更には、オペレーション810は、以下を含む:公開鍵を他のローン・ネットワーク参加者へ直接的に又は間接的に送信する。オペレーション810において、デジタル資産担保ウォレット・デポジット・アドレスは、貸付人802及びローン・マネージャ804によって生成された公開鍵の知識に基づいて、借入人802によって算出されてもよいが、確認オペレーション812は、他のパーティに対して、デジタル資産担保ウォレット・デポジット・アドレスに関する同意をリクエストすることを含むことができ、理由として、デポジット・アドレスが不正確な場合、担保資金が消失するからである。
デポジット・オペレーション814において、借入人802は、デジタル資産(複数可)をデジタル資産ウォレット806にデポジットすることができる。デポジット・オペレーション814は、以下を含むことができる:単独の又は複数のトランザクションをブロックチェーン・ネットワークへブロードキャストすること。デポジット・オペレーション814の単独の又は複数のトランザクションの支払い受取人は、以下から決定することができる:生成オペレーションにて生成された公開鍵の組み合わせに基づく生成オペレーション810のアウトプット、及び/又は、確認オペレーション812。
借入人802によるチェック残高オペレーション816は、デジタル資産担保ウォレット806の残高をチェックし、そして、担保超過条件を満たすか否かを決定する(例えば、以下に基づいて:デジタル資産担保に関する市場取引レートの結果と、ローンに関する合意のデジタル資産担保要件とを比較すること)。幾つかの実施において、チェック残高オペレーション816は、以下を含む:ローン・マネージャ804にとって利用可能なデジタル資産に関する市場取引レートに関するクエリを、ローン・マネージャ804に対してリクエストすること。例えば、ローン・マネージャ804は、OTCデジタル資産ブローカーとの清算の合意に対するパーティであってもよく、当該ブローカーは、ある量のデジタル資産に関する固定取引レートを提供することができる。ローン・マネージャ804は、こうした取引レート情報を、借入人802、及び/又は、システム800の他の参加者に対して利用可能にしてもよい。
担保ウォレット806中のデジタル資産が取り下げ条件を満たす場合、借入人802は、担保ウォレット806に対する秘密鍵の他のホルダーからのトランザクションのサインをリクエストすることができる。2−of−3マルチシグ担保ウォレットの場合において、サインをリクエストする借入人802は、ウォレット806をアンロックするために、少なくとも1つの他のサインを得る必要がある。従って、リクエスト・オペレーション818は、更には、又は、これに代えて、貸付人に送信されてもよい。形成オペレーション820は、担保ウォレット806から消費するトランザクションを形成する。形成オペレーションは、以下を含むことができる:トランザクションにサインすること、サインされたトランザクションを、サインのためにローン・マネージャ804、及び/若しくは、貸付人802に送信すること、並びに/又は、オン・チェーン確認のために、共有台帳ネットワークへ、サインされたトランザクションをブロードキャストすること。受信オペレーション822は、デジタル資産担保超過分を、担保ウォレット806から、借入人802によって管理される取り下げアドレスへ受信する。
図9は、例示的なローンのケースに関する時間に対するデジタル資産担保価値及びローン元金のプロット900である。プロット900の例において、デジタル資産担保が、ローン返済期間の開始時から減価している。4年目周辺では、ローンの元本残高は、マージン・コール条件バンド内に入っている。マージン・コール条件バンドに入ることで、システムの構成要素に、借入人へのマージン・コール警告を開始させることができる。マージン・コール条件バンドは、変動するバンドであってもよく、システムによって(例えば、ローン・マネージャによって)決定される要素に基づいて、範囲が広がっており、そして、取り決められる。マージン・コール条件バンドのサイズを拡大又は縮小させる要素は、以下を含む:デジタル資産取引に関する利用可能な清算性、OTCのプライベートな取引相手のパーティからの取引の申し出、ブロックチェーン確認のための予想される待機時間、予想料金、マルチシグ・トランザクションのサインを受信するための予想時間(例えば、ローン・マネージャが、貸付人の代理として貸付人の秘密鍵を保持する場合と比べると、貸付人が自身で秘密鍵を保持する場合には、トランザクションをリクエストして、そして、貸付人からトランザクションを受信するのに更に時間がかかるであろう)。
プロット900の例において、借入人は、5年目の後で、ローンのLTVを回復させるために、追加の担保を、マルチシグ・ウォレットに追加する。プロット900において、明示的に、LTVを示していないが、線が交差する場合には100%であり、デジタル資産担保がローン元金の線よりも高い場合には、100%超であり、そして、デジタル資産担保の線が、元金の線よりも低い場合、100%未満である。借入人が追加の元本を担保ウォレットに追加した後、ローンは、残りのローンの期間の返済期間に関する定期的な支払いに従って処理される。
図10は、例示的なローンのケースに関する時間に対するデジタル資産担保価値及びローン元金のプロット1000である。プロット1000の例において、ローンの担保化パラメータに従って、借入人が、2回にわたって、デジタル資産担保ウォレットからデジタル資産を取り下げる。ローン期間の開始後、デジタル資産担保の市場での取引価値がほぼ一定の状態を維持する一方で、借入人の定期的な返済により、元本残高が減少する。返済により経時的にLTVが改善しているため、借入人は、LTVが100%を超えた状態を維持しながら、二回にわたって(8年目と19年目の周辺)、デジタル資産担保の超過分を取り下げる。
図11は、例示的なローンのケースに関する時間に対するデジタル資産担保価値及びローン元金のプロット1100である。プロット1100の例において、借入人は、6年目周辺で、ローンに関する定期的なローンの返済を逃している。こうした実施において、定期的なローンの返済を逃すことは、清算条件を満たす。システムは、ローン条件に従って、マルチシグ・ウォレットでデジタル資産担保の一部の清算を行い、そして、ローンの元本残高に対して処理を適用する。借入人が更なる定期的なローンの返済を逃さなければ、ローンは、追加のデジタル資産担保を清算することなく完了する。
図12は、例示的なローンのケースに関する時間に対するデジタル資産担保価値及びローン元金のプロット1200である。プロット1200の例において、デジタル資産担保価値は、3年目周辺において、マージン・コール条件を満たす。これに応じて、借入人は、5年目周辺で、ローン元金の支払いを開始する。この支払により、ローン元金量は、マージン・コール条件バンドを下回る方向に動く。プロット1200に示す例において、借入人は、幾つかの定期的にスケジュールされた支払いをスキップすることができ、その理由として、デジタル資産担保価値が取引レートの価値を維持し、そして、ローンのLTVがローンの担保要件パラメータを満たすからである。9年目周辺において、ローンに関する定期的な支払いは、ローン元金残高が完済するまで、継続する。
図13は、システム1300の概念図であり、ロック時間に依存して、解除条件によってロックされるデジタル資産担保ウォレット1308を含む。ロック時間に依存する解除条件は、ロック時間後である第2の期間と比べると、ロック時間前である第1の期間(図13における垂直な破線の両サイドにて示す)におけるデジタル資産担保ウォレット1308からの資金を移動させるのに必要な条件を変更させる。ある実施において、ロック時間は、ブロックチェーン1310のブロック高さに基づいてもよく、又は、ロック時間は、時計に基づいてもよい(例えば、ユニックスのエポック時間)。参加者が当該参加者の秘密鍵を失った場合に、デジタル資産担保ウォレット1308における時間依存的な解除条件は、潜在的な資金の損失に対する保護を行う。例えば、時間に依存しない2−of−3マルチシグ構成のもとで、貸付人1304及びローン・マネージャ1306の両方が、彼らの秘密鍵を失う場合、借入人1302に属するデジタル資産担保は、失われ、その理由として、デジタル資産担保ウォレット1308において永久にスタック状態となるからである。一方で、デジタル資産担保ウォレット1308が、ローン期間終了後で、借入人1302の秘密鍵のみによってアンロックできる場合、当該ウォレットは、たとえ、他の参加者全てが彼らの秘密鍵をなくしたとしても、担保資金を借入人1302に返却するであろう。
図13の例が示すこととして、デジタル資産担保ウォレット1308では、ローン期間中は、2−of−3マルチシグを必要とし、そして、ローン期間終了後は、借入人からのデジタル・サインのみを必要とする。図13に示す構成は、借入人及び貸付人の両方を保護するが、その理由として、なおも、貸付人は、必要があれば、ローンの期間中任意のポイントで、デジタル資産担保を清算することができるからである。もしも、ローン期間が経過した場合、ローンが完全に貸付人に返済されたか、又は、貸付人が、デジタル資産担保を清算して、ローンの返済における欠損を充足させたかのいずれかである。従って、貸付人にとって、ローン期間の経過後に、デジタル資産担保ウォレット1308からの資金にアクセスする必要性が無い。
本明細書に記載の実施において、用語「ウォレット」は、トランザクションの1以上のアウトプットを意味してもよく(例えば、UTXOモデルに基づくブロックチェーンにおいて)、これは、ロッキング・スクリプト(ウィットネス・スクリプトとしても知られる)に従って、「ロック」される。ロッキング・スクリプトは、消費されないトランザクション・アウトプットに関する特定の条件を設定し、当該条件は、トランザクション・アウトプットを「アンロック」又は消費するために満たさなければならない。消費されないトランザクション・アウトプットに関して設定される条件は、消費されないトランザクション・アウトプットに関する解除条件と言うこともできる。解除条件は、デジタル資産担保をデポジットした時点で、借入人1302によって手配されてもよく(P2PKHスクリプト)、又は、解除条件は、別のパーティ(例えば、貸付人1304又はローン・マネージャ1306)及び借入人1302に提供されるこれらのハッシュによって手配されてもよい(P2SHスクリプト)。このようなロックされたアウトプットは、トランザクションによってのみ消費されてもよく、当該トランザクションは、アンロッキング・スクリプトを含み、当該スクリプトは、消費されないトランザクション・アウトプットに対してロッキング・スクリプトが設定した条件を「解決する」又は満たす。本明細書で使用するが、用語「スクリプト・パブ・キー」は、ロッキング・スクリプトを説明するのに使用することができ、「スクリプト・シグ」は、アンロッキング・スクリプトを説明するのに使用することができる。
デジタル資産担保ウォレットは、ブロックチェーン1310の消費されないトランザクション・アウトプットのセットにおける1以上の消費されないトランザクション・アウトプットを表す。デジタル資産担保ウォレット1308の消費されないトランザクション・アウトプットは、ロッキング・スクリプトによって定義される解除条件の対象となる。図13に示す例において、デジタル資産担保ウォレット1308におけるロッキング・スクリプトは、スクリプトにおける条件付きオペレータによって定義される2つの実行パスを有する。ロッキング・スクリプトにおける2つの実行パスは、それぞれ、解除条件のパラメータの異なるセットを含み、これらは、資金をアンロックされるために満たされなければならないものである。ブロックチェーン1310のネットワークへブロードキャストされ、デジタル資産担保ウォレット1308における資金を消費するために探索するトランザクションは、アンロッキング・スクリプトを含まなければならず、当該トランザクションは、ロッキング・スクリプトにおける2つの実行パスのうち1つを選択し、そして、トランザクションによって選択された実行パスを満たすアンロッキング・スクリプトを提供する。
図14は、スクリプト1400のコレクションを示し、マルチシグ解除条件を伴うデジタル資産担保ウォレットに関する例示的なロッキング・スクリプト及び例示的なアンロッキング・スクリプトを含む。図14に示す例において、ロッキング・スクリプト及びアンロッキング・スクリプトは、コンセンサス機構に関して手配されており、当該機構は、以下を含む:オペレーションを実行するためのスタック・ベースのLIFOキュー(例えば、項目がスタックにプッシュされ、そして、オペレータが、スタック内のオペレータの順序に従って、1以上の項目上で動作する)。ロッキング・スクリプトは、デジタル資産担保ウォレット1402によって表現される消費されないアウトプットにおける例示的な解除条件であり、2つの実行パスを有する。換言すれば、図14の例において、2つのアンロッキング・スクリプトが存在し、これらは、解除条件を除去するためのロッキング・スクリプトを満たし、そして、デジタル資産担保ウォレットのアウトプットにおいて保持される資金を消費する。
ロッキング・スクリプトは、IF/ELSE/ENDIFブロックの形態である。もしも、ロッキング・スクリプトを実行してIFブロックまで進んだ場合、解除条件は、CHECKMULTISIGオペレータが原因となって、参加者の2−of−3デジタル署名によって満たされる。もしも、ロッキング・スクリプトを実行して、ELSEブロックに進んだときには、ローン期間が経過した場合にのみ、解除条件は、借入人のデジタル署名によって満たされる。図14の例において、ローン期間が経過した場合にのみ、オペレータCHECKSEQUENCEVERIFYがTRUEとなる。
LIFO実行スタックの特性が原因となって、アンロッキング・スクリプトの要素は、ロッキング・スクリプトのIF/ELSE/ENDIFブロックへ、右から左へと適用される。例示的なアンロッキング・スクリプト#1は、TRUEステートメントを含み、そして、実行スタックのトップになったときに、ロッキング・スクリプト実行状態をIFブロックに入らせる。例示的なアンロッキング・スクリプト#2は、FALSEステートメントを含み、そして、実行スタックのトップになったときに、ロッキング・スクリプトをELSEブロックに入らせる。このようにして、デジタル資産担保ウォレット1402上の解除条件が、期間終了後に変動する。
図15は、別の例示的なスクリプト1500のコレクションを示し、以下を含む:マルチシグ解除条件をともなうデジタル資産担保ウォレット1502に関するロッキング・スクリプト、及び、2つの例示的なアンロッキング・スクリプト。IFブロックの内部は2である。もしも、実行されてIFブロックへ進んだ場合、2は最後の行と結合され、ここでは、ウォレット1502に関する2−of−3マルチシグ解除条件を構築する。もしも、実行されてELSEブロックへ進むと、ローン期間が経過した場合には(CHECKSEQUENCEVERIFYオペレータが原因となって)、1が最後の行と結合され、ここでは、ウォレット1502に関する1−of−3マルチシグ解除条件を構築する。従って、図15に示すデジタル資産担保ウォレット1502は、ローン期間経過時点で、2−of−3マルチシグ・ウォレットから、1−of−3マルチシグ・ウォレットへと変化する。こうした解除条件を有するウォレットは、ローン返済期間が終了した後は、空になってもよく、そして、そこに含まれるデジタル資産担保は、いずれかの参加者によって、借入人に返却するべきものである。返済期間完了時に、借入人は自身で資金を取り戻すことができ、又は、ローン・マネージャ若しくは貸付人が、資金を回収して、借入人に個別に送信してもよい。
図16は、別の例示的なスクリプト1600のコレクションを示し、以下を含む:デジタル資産担保ウォレット1602に関する、ロッキング・スクリプト、及び、3つの例示的なアンロッキング・スクリプト。デジタル資産担保ウォレットに関する解除条件は、ローン返済期間完了時に変化してもよく、ローン・マネージャ及び貸付人による秘密鍵の消失に対する保護を行うために借入人が資金をアンロックすることを可能にしてもよく、しかし、借入人も自身の秘密鍵を消失しうる。借入人による秘密鍵の消失から保護するために、デジタル資産担保ウォレット1602上の解除条件は、ローン返済期間終了時に、借入人によってのみ、アンロックできるように変化してもよい。そして、ローン返済期間が完了して90日後に、再度変化して、ローン・マネージャにのみ、資金を回収することを可能にしてもよい。従って、借入人が自身の秘密鍵を消失したとしても、なおも、借入人が90日待機した後で、ローン・マネージャによって資金を回収することができ、そして、借入人に返却することができる。
図16に示すロッキング・スクリプトは、ネストされたIF/ELSE/ENDIF構造を有する。アンロッキング・スクリプトは、ロッキング・スクリプトを通して、スクリプトの終了時にTRUE/FALSEフラグを含むことによって、実行パスを選択することができる。実行スタックのLIFO特性が原因となって、アンロッキング・スクリプトの「終わり」に配置される項目を、コンセンサス・ルールのバリデータによって最初に処理され、この理由として、これらの項目は、スタックに最後にプッシュされたものであるからである。実行処理が、ロッキング・スクリプトの両方のIFステートメントに進んだ場合、ウォレット1602は、CHECKMULTISIGオペレータが原因となって、2−of−3マルチシグ解除条件を有するであろう。実行してロッキング・スクリプトの第1のELSEステートメントへ進むと、借入人の秘密鍵は、ローン返済期間経過後となった場合のみ、ウォレットをアンロックする。実行して第2のELSEステートメントに進むと、ウォレット1602は、ローン返済期間経過から90日後に、ローン・マネージャによってアンロック可能となるであろう。
図17は、デジタル資産担保ウォレットを用いてローンを発生させるための例示的な受信オペレーション1700を示す。受信オペレーション1702は、貸付人と借入人との間のローンのローン条件に対する合意を受信し、当該ローンは、マルチシグ・ウォレットにおけるブロックチェーンに関連するデジタル資産によって担保化される。ローン条件は、以下を含むことができる:ローン担保のデジタル資産に関する1以上のLTVスケジュール(複数可)。LTVスケジュールは、LTVの範囲のセットであってもよく、以下を含むローン・オペレーションを許可するかどうかを決定することができる:超過担保の取り下げ、ローン警告(複数可)の送信、マージン・コール、及び、担保の清算。受信オペレーション1702は、貸付人/借入人のうちの1つ又は両方から直接受信されてもよい。別の実施において、貸付人/借入人は、ローン条件、及びローンに関する他の情報(例えば、返済スケジュール)を不変のブロックチェーン(例えば、スマート・コントラクト)に保存することができる。従って、受信オペレーション1702は、ローン条件に対する合意を、共有ブロックチェーン台帳のコピーから受信することができる。
生成オペレーション1704は、1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスを生成する。担保に依存して、複数のブロックチェーンによって追跡される複数の異なるタイプのデジタル資産が存在してもよい。この場合、別個のウォレット、及び/又は、支払いアドレスを、各々のデジタル資産担保のブロックチェーン用に生成してもよい。オペレーション1704が生成できる他のタイプのアドレスは、以下を含む:シャーディングを伴う単独キー又は単独のシード・ウォレット。シャーディング・スキームのもとで、ウォレットから消費するのに必要なキー(例えば、決定論的にウォレット・キーを生成するのに使用される特定の秘密鍵、又は、シード/リカバリ・フレーズ)は、複数のロケーションに分割される。Shamir’s Secret Sharing Scheme(SSSS)などの技術を用いて、複数のシャードへ分離したり、及び/又は、統合したり(必ずしも、全てのシャードされたものが必要なわけではない)して、ウォレットをアンロックすることができる。
オペレーション1704が生成することができる別のタイプのウォレット・アドレスは、スマート・コントラクトのスマート・コントラクト・アドレスであり、実行可能なコンピュータ・コードを含み、ウォレットの機能を実行する。ウォレットの機能の1つとして、n−of−mサイン・システムであってもよく、これにより、コントラクトに保持される資金を消費するためには、少なくともn個のホワイトリスト・アドレスが、データを、スマート・コントラクトに送信しなければならない。スマート・コントラクトは、以下を含むことができる:他のパラメータ(例えば、ローンの返済期間が終了した後で、消費要件を変更すること)。
送信オペレーション1706は、1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスを借入人が担保をそこへ提出するために借入人に送信する。決定オペレーション1708は、1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスそれぞれに関する融資条件を決定する。デジタル資産担保がutxoモデルのブロックチェーン上に保持される場合、融資条件は、デポジット・アドレスがデジタル資産のブロックチェーン上に存在することを見出すことにより、満たすことができ、そして、こうしたアドレスは、任意の他のデジタル資産担保アドレスと組み合わせて、これらに関連するコインを有する。デジタル資産担保がスマート・コントラクトにおいて保持される場合、融資条件は、スマート・コントラクトのブロックチェーンのコピーから閲覧できることに基づいてもよい。融資条件を決定するオペレーションは、以下を含むことができる:1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスにおけるデジタル資産に関する市場価値又は取引レートを検索すること。
決定オペレーション1710は、担保化条件が満たされるか否かを決定することができ、前記決定は、以下に基づいてもよい:1以上のデジタル資産担保ウォレットそれぞれとLTVスケジュールに関する融資条件。例えば、LTVは、ローンを発生させるための最低LTVを含むことができ、そして、担保化条件は、以下の場合に満たされる:デジタル資産ウォレットが十分なデジタル資産資金を含み、その結果、ローンのLTVが担保化条件を満たす場合。他の実施において、決定オペレーション1710は、デジタル資産担保の、予想され且つ実現されるバリューに依存する。予想され且つ実現されるバリューは、複数の要素に基づくコンピュータであってもよく、そして、最近の取引価格に基づくバリューから、担保清算のイベント時に現実的に得られる真の資金量に影響を与える要素に基づくものへとデジタル資産担保のバリューを調節してもよい(例えば、売却注文が満たされるまで清算を行うことを決定してからのスピード、価格スリッページが予想されるかどうか、OTCの申し出の経過等)。
融資オペレーション1712は、オペレーション1710にて担保化条件を満たす場合に、ローンを処理して、借入人アカウントへ資金を提供する。融資オペレーションは、以下を含むことができる:借入人の銀行口座へのネット送金を開始すること、貸付人からの資金の支払いを承認すること、及び/又は、ローンを発生させること。
図18は、例示的なオペレーション1800を示し、前記オペレーションの目的は、デジタル資産担保を清算して、ローンに関するローン対バリュー(loan−to−value、LTV)の不均衡を補填することである。受信オペレーション1802は、1以上のデジタル資産担保ウォレットにおける、1以上のデジタル資産によって担保化されるローンに関するLTV比率を受信し、ここで、前記LTV比率は、清算条件を満たす。清算条件は、担保バリュー(又は、これらの、調節され且つ予想され且つ実現されるバリュー)を、清算LTVレベルを含むLTVスケジュールと比較することにより、満たすことができる。調節され且つ予想されるバリューは、限定されるものではないが、以下を含む要素に基づいて決定されてもよい:清算性、デジタル資産の信頼性要素、取引重点規模、ボラティリティ、デポジット上のデジタル資産の量、OTCの申出等。ローンのLTV(又は、予想され且つ実現されるバリュー)が清算LTVよりも低い場合、清算条件が満たされる。
決定オペレーション1804は、1以上のデジタル資産担保ウォレットの清算スケジュールを決定する。清算スケジュールは、幾つかの構成要素を含むことができる。第1の構成要素は、ローンのための担保として保持される各タイプのデジタル資産から清算するためのデジタル資産の量である。例えば、ローンが50%のビットコイン、30%のETH、及び、20%のDogecoinによって担保化される場合、清算スケジュールは、以下を含むことができる:3つの通貨の相対的な担保化比率を管理すること。他の実施において、他の担保比率は、ターゲット設定され、清算資金は、特定のデジタル資産が他のものよりも多く売却されることによって獲得され、そして、ターゲット比率又はそれに近い比率を得る。清算スケジュールの他の側面は、以下を含むことができる:担保ウォレットにおけるデジタル資産を確認するためのブロックチェーン・トランザクションを待つことなく迅速に取引所でのデポジット上のデジタル資産を売却すること。デポジット上の利用可能な資産の分散状態に依存して(例えば、ローン・マネージャは、各取引所にて、デポジット上に100BTCを有する3つのデジタル資産取引でのアカウントを管理する)、清算スケジュールは、以下を含むことができる:好ましい売却条件を(例えば、より高い価格、より少ないスリッページ、より低い取引手数料等)有する取引所で、清算されるべき量の一部を売却すること。清算スケジュールは、以下を含むことができる:清算されるべきデジタル資産の、予想され且つ実現されるバリュー。
消費オペレーション1806は、清算スケジュールに従って、1以上のデジタル資産担保ウォレットを消費し、清算条件に対するデジタル資産を移動させる。幾つかの実施において、清算条件にて清算されるデジタル資産は、ローン・マネージャによって所有され、そして、消費オペレーション1806は、ローン・マネージャへのみ、消費されたデジタル資産を償還し、従って、消費オペレーション1806は、間接的な形でのみ、デジタル資産を清算ロケーションへ移動させる。
図19は、例示的なシステム1900を示し、当該システムは、デジタル資産担保ウォレットを使用する際に有用となり得る。図19は、例示的なシステム(処理システム1900としてラベル付けされる)を示し、当該システムは、説明した技術を実装する際に有用となり得る。処理システム1900は、クライアント・デバイスであってもよい(例えば、スマート・デバイス、接続されたデバイス、Internet of Things(IoT)デバイス、ラップトップ、モバイル・デバイス、デスクトップ、タブレット、又は、サーバ/クラウド・デバイス)。処理システム1900は、以下を含む:1以上のプロセッサ(複数可)1902、及び、メモリ1904。メモリ1904は、概して、揮発性メモリ(例えば、RAM)、及び、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュ・メモリ)の両方を含む。オペレーティングシステム1910は、メモリ1904中に存在し、そして、プロセッサ1902によって実行される。
1以上のアプリケーション・プログラム1912は、モジュール又はセグメント(例えば、ローン・マネージャ1944及びブロックチェーン・マネージャ1946)をメモリ1904、及び/又は、ストレージ1920内にロードし、並びに、プロセッサ1902によって実行される。データ(例えば、ローン条件)は、メモリ1904又はストレージ1920内に記憶されてもよく、ローン・マネージャ1944及びブロックチェーン・マネージャ1946等が使用するために、プロセッサ1902によって検索可能であってもよい。ストレージ1920は、処理システム1900からみてローカルであってもよく、又は、処理システム1900からみてリモート且つ通信可能に接続されてもよく、そして、ストレージは、別のサーバを含むことができる。ストレージ1920は、クライアント・デバイス(図示しない)によってリクエスト可能なリソースを保存してもよい。ストレージ1920は、セキュアなストレージを含むことができる(例えば、1以上の信頼されるプラットフォーム・モジュール(trusted platform modules、TPM)によって管理される1以上のプラットフォーム構成レジスタ(platform configuration registers、PCR)、これらは、チッブにて実装されてもよく、又は、信頼される実行環境(trusted execution environment、TEE)で実装されてもよい)。
処理システム1900は、電源1916を含み、これは、1以上のバッテリ、又は、他の電源によって電力供給されてもよく、そして、当該電力を、処理システム1900の他の構成要素へ提供することができる。また、電源1916は、外部の電力源と接続されてもよく、これは、ビルド・インのバッテリ、又は、他の電力源をオーバーライド、又は、充電することができる。
処理システム1900は、1以上の通信トランシーバ1930を含むことができ、これは、1以上のアンテナ(複数可)1932に接続されてもよく、ネットワーク接続(例えば、モバイル電話ネットワーク、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)を、1以上の他のサーバ、及び/又は、クライアント・デバイス(例えば、モバイル・デバイス、デスクトップ・コンピュータ、又は、ラップトップ・コンピュータ)に提供することができる。処理システム1900は、更にネットワーク・アダプタ1936を含むことができ、これは、あるタイプの通信デバイスである。処理システム1900は、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)又はローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を介した接続を確立するために、ネットワーク・アダプタ1936、及び、他のタイプの通信デバイスを使用してもよい。以下の点を理解されたい:示したネットワーク接続は例示的なものであり、そして、他の通信デバイス及び手段を、処理システム1900と他のデバイスとの間の通信リンクを確立するために使用することができる。
処理システム1900は、1以上の入力デバイス1934を含むことができ、その結果、ユーザは、コマンド及び情報を入力することができる(例えば、キーボード又はマウス)。入力デバイス1934は、更に、他のタイプのインプットを含むことができる(例えば、マルチモーダルなインプット、音声入力、グラフィティ入力、モーション検出、顔認識、物理的な指紋等)。これらの、及び、他の入力デバイスは、サーバへ、1以上のインターフェース1938によって接続されてもよい(例えば、シリアル・ポート・インターフェース、パラレル・ポート、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)等)。処理システム1900は、更にディスプレイ1922を含むことができる(例えば、タッチ・スクリーン・ディスプレイ)。
処理システム1900は、以下を含むことができる:様々な有形のプロセッサ可読ストレージ・メディア、及び、無形のプロセッサ可読通信信号(バーチャル、及び/又は、クラウド・コンピューティング環境を含む)。有形のプロセッサ可読ストレージは、処理システム1900によってアクセス可能な任意の利用可能なメディアによって埋め込まれてもよく、そして、以下を含むことができる:揮発性及び非揮発性のストレージ・メディア、リムーバブル、及び、非リムーバブルなストレージ・メディア。有形のプロセッサ可読ストレージ・メディアは、無形の通信信号は除外し、そして、以下を含む:揮発性及び不揮発性、リムーバブル、及び、非リムーバブルなストレージ・メディアであって、情報(例えば、プロセッサ可読インストラクション、データ構造、プログラム・モジュール、又は、他のデータ)のストレージに関する任意の方法又はテクノロジーにて実装されるもの。有形のプロセッサ可読ストレージ・メディアは、以下を含むが、これらに限定されない:RAM、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、又は、他のメモリ・テクノロジー、CDROM、Digital Versatile Disc (DVD)、又は、他の光学ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージ、又は、他の磁気ストレージ・デバイス、又は、任意の他の有形の媒体であって、所望の情報を記憶するのに使用することができ、そして、処理システム1900によってアクセスできる媒体。有形のプロセッサ可読ストレージ・メディアとは対照的に、無形のプロセッサ可読通信信号は、変調データ信号(例えば、搬送波又は他の信号輸送メカニズム)に存在するコンピュータ可読インストラクション、データ構造、プログラム・モジュール又は他のデータを埋め込んでもよい。用語「変調データ信号」は、信号中の情報をエンコードするなどの態様で1以上の信号の特性を設定又は変更させる信号を意味する。例示的な意味で、そして、限定されるものではないが、無形の通信信号は、以下を含む:有線媒体(例えば、有線ネットワーク、又は、直接有線接続)、又は、ワイヤレス媒体(例えば、音響、RF、赤外線、及び、他のワイヤレス媒体)を通過する信号。
図20は、デジタル資産担保化されたローンの時間プロットの例である。ローンに関するLTVスケジュールの例を、プロットの下に示しており、最低LTV比率として、50%がローンを発生させるためのものであり、60%が警告をトリガーするためのものであり、70%がマージン・コールのためのものであり、そして、80%が清算のためのものである。図20に示す例において、デジタル資産担保の価値が、ローン期間中に低下する。こうした低下は、デジタル資産担保の価格の下落、及び/又は、担保の減少(例えば、担保を借入人が取り下げるなど)によって生じる可能性がある。ローンが進むにつれて、借入人の返済によって、ローンの残高も減少する。両方のラインが低下するにつれて、以下のことが見受けられる:様々なトリガーを表すライン(警告、マージン、及び清算)も低下する。この理由として、こうした例のトリガーは、LTV比率の割合として定義されるからである。従って、こうしたローンに関する「セーフ・ゾーン」が存在し、ここで、借入人は、継続して、LTVスケジュールにおけるいずれかのイベントのトリガーを回避しなくてはならない。
無論、本明細書に記載のシステム、方法及び技術の応用及び利点は、上記の例にのみ限定されるものではない。多くの他の応用及び利点は、本明細書に記載のシステム、方法及び技術を使用することで可能となる。
更には、実施する際に、本明細書に記載の任意の方法及び技術又はこれらの一部は、ソフトウェアを実行することによって実施することができ、当該ソフトウェアは、1以上の非一時的な、有形の、コンピュータ可読ストレージ・メディア、又は、メモリ(例えば、磁気ディスク、レーザー・ディスク、光学ディスク、半導体メモリ、バイオロジカル・メモリ、他のメモリ・デバイス、又は、他のストレージ・メディア)に記憶されてもよく、そして、当該ソフトウェアは、コンピュータのRAM又はROM、又は、プロセッサ等によって実行されてもよい。

Claims (20)

  1. デジタル資産担保ウォレットを伴うローンを発生させる方法であって、以下を含む、該方法:
    ローンに関するローンの条件に対する同意を、借入人及び貸付人から受信すること、ここで、前記ローンの条件は以下を含む:ローン対バリュー(LTV)スケジュールに従った1以上のデジタル資産による担保化;
    1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスを生成すること;
    前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスを、前記借入人に送信すること;
    前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスそれぞれに関する融資条件を決定すること;
    前記1以上のデジタル資産担保ウォレットそれぞれに関する前記融資条件と前記LTVスケジュールに基づいて、担保化条件を満たすかどうかを決定すること;、並びに、
    前記担保化条件を満たす場合に、前記ローンの手続きを進め、借入人のアカウントに融資すること。
  2. 請求項1の方法であって、ここで、前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスのうち少なくとも1つは、単独の秘密鍵の解除条件から生成され、前記単独の秘密鍵は複数の主体に共有される、該方法。
  3. 請求項1の方法であって、ここで、前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスのうち少なくとも1つは、スマート・コントラクトのアドレスであり、前記スマート・コントラクトは、メッセージを受信することを必要とし、前記メッセージは、前記スマート・コントラクトから消費するための複数のホワイトリスト・アドレスに由来する、該方法。
  4. 請求項1の方法であって、ここで、前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスのうち少なくとも1つは、n−of−mのキー・マルチシグ解除条件である、該方法。
  5. 請求項1の方法であって、ここで、前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスは、複数の異なるデジタル資産を含み、各デジタル資産は、当該デジタル資産と関連する異なるLTVスケジュールを有する、該方法。
  6. 請求項1の方法であって、更に、以下を含む、方法:
    前記LTVスケジュールに対して、予想され且つ実現されるバリューの調節を決定すること、ここで、前記調節は、前記1以上のデジタル資産担保ウォレットのうちの1つにおいて有されるデジタル資産の以下の特性のうち少なくとも1つに基づく、該方法:市場取引規模、株式時価総額、及び、昨今の取引価格。
  7. 請求項5の方法であって、更に、以下を含む、方法:
    異なるLTVスケジュールのそれぞれに関する予想され且つ実現されるバリューの調節を決定すること、ここで、前記調節は、前記1以上のデジタル資産担保ウォレットのうちの1つにおいて有されるデジタル資産の以下の特性のうち少なくとも1つに基づく、該方法:市場取引規模、株式時価総額、及び、昨今の取引価格。
  8. 請求項1の方法であって、ここで、前記1以上のデジタル資産担保ウォレット・アドレスを生成する前記オペレーションは、以下を含む、方法:ローンの期間経過後、異なる解除条件へと変化する、解除条件を生成すること。
  9. 1以上のデジタル資産によって担保されるローンを管理するためのシステムであって、以下を含む、該システム:
    ローン・ステータス・アグリゲータであって、貸付人と借入人との間のローンに関する定期的なステータスのアップデートを受信するためのアグリゲータであり、前記ローンは、1以上のデジタル資産によって担保化されており、前記デジタル資産それぞれは、当該デジタル資産に関連するデジタル資産担保ウォレットを有する、アグリゲータ;
    ローン・ヘルス・モニタであって、前記定期的なステータスのアップデートに基づいて、前記ローンのローン対バリュー(LTV)比率を決定する、モニタ;
    LTVアラームであって、前記LTV比率が警告条件を満たした場合に、前記ローンに対するパーティに警告し、そして、前記LTV比率が清算条件を満たす場合、前記ローンに対するパーティに警告する、アラーム;、並びに、
    デジタル資産リクイデータであって、前記清算条件をもはや満たさなくなるまで、デジタル資産を清算する、リクイデータ。
  10. 請求項9のシステムであって、ここで、前記LTVが取り下げ条件を満たす場合、前記ローン・ヘルス・モニタは、前記借入人からのデジタル資産担保取り下げリクエストを承認する、システム。
  11. 請求項9のシステムであって、ここで、前記ローン・ヘルス・モニタは、予想され且つ実現されるバリューに対するLTVを調節し、そして、前記LTVアラームは、前記ローンに対する前記パーティに警告し、そして、デジタル資産リクイデータは、前記予想され且つ実現されるバリューに基づいて、デジタル資産を清算する、システム。
  12. 請求項10のシステムであって、ここで、前記LTVに対する前記予想され且つ実現されるバリューの調節は、前記1以上のデジタル資産の市場取引規模の重みづけ公式に、少なくとも部分的に基づく、システム。
  13. 請求項10のシステムであって、ここで、前記LTVに対する前記予想され且つ実現されるバリューの調節は、前記LTVと比較した前記1以上のデジタル資産の清算性公式に、少なくとも部分的に基づく、システム。
  14. 請求項10のシステムであって、ここで、前記LTVに対する前記予想され且つ実現されるバリューの調節は、前記LTVと比較した前記1以上のデジタル資産のトータル株式時価総額の公式に、少なくとも部分的に基づく、システム。
  15. 請求項10のシステムであって、ここで、前記LTVに対する前記予想され且つ実現されるバリューの調節は、互いに異なるように前記1以上のデジタル資産を重みづけすることに、少なくとも部分的に基づく、システム。
  16. 請求項10のシステムであって、ここで、前記LTVに対する前記予想され且つ実現されるバリューの調節は、前記デジタル資産リクイデータによる清算に関して利用可能なデジタル資産取引に関するデポジット上のデジタル資産の量に、少なくとも部分的に基づく、システム。
  17. デジタル資産担保化されたローンに関するローン対バリュー(LTV)の不均衡を是正するために、デジタル資産担保を清算する方法であり、以下を含む、方法:
    1以上のデジタル資産担保ウォレットにおいて、1以上のデジタル資産によって担保されるローンに関するLTV比率を受信すること、ここで、前記LTV比率は、清算条件を満たす;
    前記1以上のデジタル資産担保ウォレットの清算スケジュールを決定すること;、並びに、
    前記清算スケジュールに従って、前記1以上のデジタル資産担保ウォレットから消費して、デジタル資産を清算ロケーションに移動させること。
  18. 請求項17の方法であって、ここで、前記清算スケジュールが、少なくとも部分的に以下に依存する、方法:デジタル資産取引におけるデポジットに関する前記デジタル資産担保ウォレットと同じタイプでのデジタル資産の分散状況。
  19. 請求項17の方法であって、更に、以下を含む、方法:
    消費してデジタル資産を清算ロケーションに移動させるオペレーションの後で、デジタル資産取引に関する残りの収支を決定すること;、並びに、
    デジタル資産取引に関する前記残りの収支を、ローン・ヘルス・モニタに送信すること。
  20. 請求項17の方法であって、前記LTV比率が、前記1以上のデジタル資産に関する予想され且つ実現されるバリューである、方法。
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