JP2021501089A - 推進効率向上装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】推進効率向上装置が提供される。【解決手段】本発明の実施形態による推進効率向上装置は、プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は推進効率向上装置に関する。
最近、船舶を運用する過程で消費されるエネルギを削減するための多様な技術開発が行われているという実情がある。
エネルギ節減技術の一例として、プロペラの前方に配置されるダクトがある。
ダクトは船体の表面に沿って後方に移動する流動を通過させながら追加的な推力を発生させる。この場合、ダクトは推進効率を増加させる要因になり得る。
しかし、ダクトは他の側面からみると抵抗として作用するので、推進効率を減少させる要因にもなる。
本発明の技術的課題は、推進効率を向上させるための装置を提供することである。
前記技術的課題を解決するための本発明の推進効率向上装置の一側面(aspect)によれば、プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含む推進効率向上装置が提供され得る。
前記ダクトは、前記船尾ボス部に向かう方向に凸状のキャンバーを有し、前記複数の前流固定翼は、前記プロペラの回転方向に凸状のキャンバーを有し得る。
前記推進効率向上装置は、前記ダクトの前記プロペラの回転方向への第1終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼を相互連結する第1連結部と、前記ダクトの前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼を相互連結する第2連結部と、をさらに含み、前記第1連結部は、キャンバー形状が相異する前記ダクトの第1終端部と前記第1外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有し、前記第2連結部は、キャンバー形状が同じ前記ダクトの第2終端部と前記第2外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有し得る。
前記ダクトは、前記ダクトが形成する円弧の中心線に対して左側下方領域から右側上方領域にわたって延びた円弧形状を有し、前記複数の前流固定翼は、前記ダクトが形成する円弧の中心線に対して左側下方領域から右側上方領域にわたって相互離隔して配置され得る。
前記プロペラは、後方から見るとき時計回りに回転し、前記複数の前流固定翼のうち船体の左舷に位置する前流固定翼の個数は右舷に位置する前流固定翼の個数より多くてもよい。
前記ダクトが形成する円弧の中心線は、前記プロペラの回転軸より上方に位置し得る。
前記ダクトが形成する円弧の中心線と前記プロペラの回転軸との間の距離は、前記プロペラの半径の0.1倍以上0.4倍以下であり得る。
前記ダクトは、前記プロペラの回転領域内に位置し得る。
本発明の推進効率向上装置の他の側面によれば、プロペラの前方で船尾ボス部に支持され、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、前記複数の前流固定翼の終端部に支持され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、前記ダクトと前記前流固定翼を相互連結する連結部と、を含む。
前記ダクトは、前記船尾ボス部に向かう方向に凸状のキャンバーを有し、前記複数の前流固定翼は、前記プロペラの回転方向に凸状のキャンバーを有し得る。
前記連結部は、前記ダクトの前記プロペラの回転方向への第1終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼を相互連結する第1連結部と、前記ダクトの前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼を相互連結する第2連結部と、をさらに含み、前記第1連結部は、キャンバー形状が互いに相異する前記ダクトの第1終端部と前記第1外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有し、前記第2連結部は、キャンバー形状が同じ前記ダクトの第2終端部と前記第2外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有し得る。
前記第1連結部および前記第2連結部は、それぞれ前記ダクト、前記第1外側前流固定翼および前記第2外側前流固定翼とは別に製作されて結合され得る。
本発明の推進効率向上装置のまた他の側面によれば、プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含み、前記ダクトは、前記プロペラの回転方向への第1終端部から前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部に行くほどコード長さが変化する形状を有し得る。
前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼は、ルートからチップに行くほどコード長さが減少する形状を有し、前記ダクトは、前記プロペラの回転方向への第1終端部から前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部に行くほどコード長さが増加してから減少する形状を有し、前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼は、ルートからチップに行くほどコード長さが減少する形状を有し得る。
前記ダクトの前記プロペラの回転方向への第1終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼との間に介在する第1連結部と、前記ダクトの前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼との間に介在する第2連結部と、をさらに含み、前記第1連結部は、前記第1外側前流固定翼のチップから前記ダクトの第1終端部に行くほどコード長さが減少してから増加する形状を有し、前記第2連結部は、前記第2外側前流固定翼のチップから前記ダクトの第2終端部に行くほどコード長さが減少してから増加する形状を有し得る。
前記ダクトの外側に向かう一面を展開した展開図において、前記ダクトのリーディングエッジがなす曲線は単一曲率を有し得る。
本発明の推進効率向上装置のまた他の側面によれば、プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含み、前記複数の前流固定翼は、船体の長さ方向に他の位置に位置する。
前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼と前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼との間に位置する内側前流固定翼は、前記第1外側前流固定翼および前記第2外側前流固定翼より前方に位置し得る。
前記内側前流固定翼は、一つ以上の個数を有し、前記ダクトの内側面に固定される前記内側前流固定翼のチップは、その前端が前記ダクトのリーディングエッジより後方に位置し、その後端が前記ダクトのトレーリングエッジより前方に位置し得る。
前記内側前流固定翼と前記第1外側前流固定翼と前記第2外側前流固定翼は、いずれもルートとチップにおいて同じコード長さを有し、前記内側前流固定翼と前記第1外側前流固定翼および前記第2外側前流固定翼の前後距離は、前記内側前流固定翼のルートのコード長さの0.05倍以上0.15倍以下であり得る。
本発明の実施形態によれば、ダクトを支持する支持体としてプロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる前流固定翼を用いることによって、一般的な構造を用いてダクトを支持していた従来とは異なり、プロペラの推力を増加させて推進効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図である。 図1のプロペラが除去された斜視図である。 本発明の一実施形態による推進効率向上装置を後方から見た図である。 本発明の一実施形態による推進効率向上装置を左側から見た図である。 本発明の一実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、ダクトと前流固定翼に断面形状を追加した図である。 本発明の一実施形態による一部を左側から見た図であり、ダクトが省略された状態を示す図である。 本発明の一実施形態によるダクト、第1外側前流固定翼、第2外側前流固定翼の結合体の外側面に対する展開図を示す図である。 本発明の第2実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図である。 図8のプロペラが除去された斜視図である。 本発明の第2実施形態による推進効率向上装置を後方から見た図である。 本発明の第2実施形態による推進効率向上装置を左側から見た図である。 本発明の第2実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、ダクトと前流固定翼に断面形状を追加した図である。 本発明の第2実施形態によるダクト、第1外側前流固定翼、第2外側前流固定翼の結合体の外側面に対する展開図を示す図である。 本発明の第3実施形態による推進効率向上装置を左側から見た図である。 図14のダクトが省略された図である。 本発明の第3実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図である。 本発明の第4実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図である。 図17のプロペラが除去された斜視図である。 本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置の効果を説明するための図である。 本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置の効果を説明するための図である。 本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置の効果を説明するための図である。 本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置の効果を説明するための図である。 本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置の効果を説明するための図である。 本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置の効果を説明するための図である。
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有し得るため、特定の実施形態を図面に例示して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変換、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。本発明を説明するにあたり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにあたり、同一または対応する構成要素は同じ図面番号を付与し、それに対する重複する説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、図2は図1のプロペラが除去された斜視図であり、図3は本発明の一実施形態による推進効率向上装置を後方から見た図であり、図4は本発明の一実施形態による推進効率向上装置を左側から見た図である。参考までに、図1ないし図4においてX方向プラス側は前方を意味し、Y方向プラス側は左側方向を意味する。
図1ないし図4を参照すると、本実施形態の一実施形態による推進効率向上装置100は、ダクト110と、前流固定翼(131、132、133、134)を含む。
ダクト110はプロペラ30の前方に配置される。プロペラ30は船尾ボス部20の後方に配置される。プロペラ30は回転して推力を発生させる。本実施形態ではプロペラ30は図1ないし図3を参照する場合時計回りに回転する。すなわち、プロペラ30は後方から見るとき時計回りに回転する。
ダクト110は円弧形状を有する。
一例として、ダクト110は、図1ないし図3に示すようにダクト110が形成する円弧の中心線ADに対して左側下方領域から右側上方領域にわたって延びた円弧形状を有し得る。
他の例として、図面に示していないが、ダクトはダクトが形成する円弧の中心線に対して左側上方領域から右側上方領域にわたって延びた円弧形状を有し得る。
ダクト110が形成する円弧の円弧角は180度未満が好ましい。
ダクト110は船尾ボス部20を部分的に囲む構造を有する。
ダクト110が形成する円弧の中心線ADは、図4に示すようにプロペラ30の回転軸APより上方に位置し得る。
このとき、ダクト110が形成する円弧の中心線ADとプロペラ30の回転軸APとの間の距離Hは、プロペラ30の半径以上0.4倍以下であり得る。ダクト110が形成する円弧の中心線ADとプロペラ30の回転軸APとの間の距離Hがプロペラ30の0.4倍を超えると前流固定翼を設置できる範囲が顕著に制限される。
さらに、ダクト110が形成する円弧の中心線ADとプロペラ30の回転軸APとの間の距離Hは、プロペラ30の半径の0.1倍以上0.4倍以下であり得る。
ダクト110はプロペラ30の回転領域内に位置する。このとき、ダクト110を通過する流動が整列した形態でプロペラ30に流入することができ、プロペラ30の推進効率が向上することができる。
このとき、ダクト110の半径は、プロペラの半径からダクト110円弧の中心線ADとプロペラ30の回転軸APとの間の距離を引いた値より小さいか同じである。
ダクト110は推力を発生させる。例えば、ダクト110は翼形断面を有し、船尾ボス部20に向かう方向に凸状のキャンバーを有する。これについて後述する。
船体10に沿って後方に移動する流動がダクト110を通る過程でダクト110の断面に揚力が発生する。揚力のうち船体10の長さ方向(例えばX軸方向)と並ぶ成分は船体10を推進するための推力として作用する。
ダクト110は別途の支持部材(図示せず)により船体10の船尾部に支持され得る。
前流固定翼(131、132、133、134)は、ダクト110を船尾ボス部20に対して支持する。
前流固定翼(131、132、133、134)は、複数で提供される。
一例として、前流固定翼(131、132、133、134)の個数は、図1ないし図3に示すように4個であり得る。
他の例として、前流固定翼の個数は、図面に示していないが、3個または5個などであり得る。
複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、図1ないし図3に示すようにプロペラ30の回転方向に離隔して配置される。言い換えると、複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、図2および図3のようにダクト110が形成する円弧の中心線ADを中心に円弧方向に離隔配置され得る。
一例として、複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、図2および図3に示すようにダクト110が形成する円弧の中心線ADに対して左側下方領域から右側上方領域にわたって相互離隔して配置され得る。
他の例として、複数の前流固定翼は、図面に示していないが、ダクトが形成する円弧の中心線に対して左側上方領域から右側上方領域にわたって相互離隔して配置され得る。
複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、プロペラ30の回転方向と逆方向の旋回流を発生させる。
前流固定翼(131、132、133、134)による旋回流は、プロペラ30に流入してプロペラ30の回転方向の旋回流を減少させることによって推進効率を向上させる。言い換えると、前流固定翼(131、132、133、134)によりプロペラ30の回転方向と逆方向の旋回流が発生すると、プロペラ30に流入する流動の迎角が増加し、プロペラ30で発生する推力が増加し、これにより推進効率が向上する。
図5は本発明の一実施形態による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、ダクトと前流固定翼に断面形状を追加した図である。
図5を参照すると、本実施形態でプロペラ(図示せず)は後方から見るとき時計回りに回転する。このとき、複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、プロペラ(図示せず)の回転方向と逆方向の旋回流を発生させるために、図5に示すようにプロペラ(図示せず)の回転方向に凸状のキャンバーを有する。
上述した本発明の一実施形態による推進効率向上装置100は、推力を発生させるダクト110を船尾ボス部20に対して支持する支持体としてプロペラ30の回転方向と逆方向の旋回流を発生させる前流固定翼(131、132、133、134)を用いる。
これと関連して、通常プロペラの前方に配置されて推力を発生させるダクトを支持するために、本実施形態による前流固定翼(131、132、133、134)とは異なり、シンプルな形状の支持部材が用いられる。このようなシンプルな形状の支持部材は抵抗として作用し、船舶の抵抗を増加させる要因になった。
しかし、本発明の一実施形態による推進効率向上装置100は、ダクト110を支持する支持体としてプロペラ30の回転方向と逆方向の旋回流を発生させる前流固定翼(131、132、133、134)を用いることによって、従来とは異なり、プロペラ30の推力を増加させて推進効率を向上させる。
本実施形態で複数の前流固定翼(131、132、133、134)のうち船体10の左舷に位置する前流固定翼(132、133、134)の個数は右舷に位置する前流固定翼131の個数より多い。
より詳細には、通常前流固定翼がない裸船(barehull)状態でプロペラに流入する伴流の分布を調べると、左舷ではプロペラの回転方向と同じ方向の伴流が発生し、右舷ではプロペラの回転方向と逆方向の伴流が発生する。
プロペラ30の回転方向と同じ方向の伴流が生成される左舷において前流固定翼(132、133、134)は、小さいピッチ角(取付角)で前流固定翼(132、133。134)に流入する流入流をプロペラ30の回転方向の逆方向に変更可能であるが、プロペラ30の回転方向と逆方向の伴流が生成される右舷では前流固定翼131が左舷よりさらに大きいピッチ角(取付角)で設置される場合にのみ前流固定翼131に流入する流入流をプロペラ30の回転方向の逆方向に変更することができる。
この場合、小さいピッチ角でプロペラ30の回転方向の逆方向の旋回流を発生し得る左舷では前流固定翼(132、133、134)の取り付けによる抵抗増加は小さいが、大きいピッチ角でのみプロペラ30の回転方向の逆方向の旋回流を発生させ得る右舷では前流固定翼131の取り付けによる抵抗増加が過度になる。したがって、高い推進効率のためには右舷よりは左舷にさらに多くの前流固定翼を配置することが好ましい。
本実施形態では、ダクト110のプロペラ30の回転方向への第1終端部と複数の前流固定翼(131、132、133、134)のうちプロペラ30の回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼131は相互連結される。第1外側前流固定翼131は、図3に示すようにダクト110が形成する円弧の中心線ADに対して右側上方領域に位置し得る。
ダクト110のプロペラ30の回転方向の逆方向への第2終端部と複数の前流固定翼(131,132,133,134)のうちプロペラ30の回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼132は相互連結される。第2外側前流固定翼132は図3のようにダクト110が形成する円弧の中心線ADに対して左側下方領域に位置し得る。
本実施形態では、ダクト110と第1外側前流固定翼131はキャンバー形状において相異する。
より詳細には、ダクト110は図5に示すように船尾ボス部20に向かって凸状のキャンバーを有し、第1外側前流固定翼131はプロペラ30の回転方向に凸状のキャンバーを有する。
言い換えると、ダクト110はダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132で囲まれた空間の内部に向かって凸状のキャンバーを有し、第1外側前流固定翼131はダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132で囲まれた空間の外部に向かって凸状のキャンバーを有する。
本実施形態で、上記のようにキャンバー形状が相異するダクト110の第1終端部と第1外側前流固定翼131は連続的に連結される。
例えば、図5に示すように相互逆方向に凸状のキャンバーを有するダクト110の第1終端部と第1外側前流固定翼131はその境界に行くほど徐々にキャンバーが消滅する形状を有する。
本実施形態では、ダクト110と第2外側前流固定翼132はキャンバー形状において同じである。
より詳細には、ダクト110は図5に示すように船尾ボス部20に向かって凸状のキャンバーを有し、第2外側前流固定翼132はプロペラ30の回転方向に凸状のキャンバーを有する。
言い換えると、ダクト110と第2外側前流固定翼132は、いずれもダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132で囲まれた空間の内部に向かって凸状のキャンバーを有する。
本実施形態では、上記のようにキャンバー形状が同じダクト110の第2終端部と第2外側前流固定翼132は連続的に連結される。
図6は本発明の一実施形態による一部を左側から見た図であり、ダクトが省略された状態を示す図である。
図5および図6を参照すると、第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132と内側前流固定翼(133、134)は後退翼形状を有し得る。このとき、第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132と内側前流固定翼(133、134)は、リーディングエッジがルートからチップに行くほど後方に垂れ下がる形状を有する。
本実施形態において複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、それぞれトレーリングエッジが、ダクト110が形成する円弧の中心線ADに垂直な同一平面上に置かれ得る。このとき、複数の前流固定翼(131、132、133、134)は、プロペラ(図示せず)と最も近接することにより、前流固定翼(131、132、133、134)で発生するプロペラ30の回転方向と逆方向の旋回流がプロペラ30に直ちに流入することができ、推進効率が向上する。
本実施形態では、第1外側前流固定翼131、第2外側前流固定翼132および内側前流固定翼(133、134)は、いずれもルートでのコード長さが同じであり得る。そして、第1外側前流固定翼131、第2外側前流固定翼132および内側前流固定翼(133、134)は、いずれもチップでのコード長さが同じであり得る。そして、第1外側前流固定翼131、第2外側前流固定翼132および内側前流固定翼(133、134)は、いずれもルートでのコード長さがチップでのコード長さより大きくてもよい。
図5を参照すると、本実施形態で、内側前流固定翼(133、134)のチップは、ダクト110の内側面に固定され得る。
このとき、内側前流固定翼(133、134)のチップの前端はダクト110のリーディングエッジより後方に位置し、内側前流固定翼(133、134)のチップの後端はダクト110のトレーリングエッジより前方に位置する。
この場合、内側前流固定翼(133、134)のリーディングエッジを構成する丸棒がダクト110のリーディングエッジを構成する丸棒と干渉せず、内側前流固定翼(133,134)のトレーリングエッジを構成する丸棒がダクト110のトレーリングエッジを構成する丸棒と干渉しなくなり作業性が向上することができる。参考までに、一の棒の終端を他の棒の側面に結合させることは、一の棒の終端を平板の一面に結合させることより作業性が非常に低い。
図7は本発明の一実施形態によるダクト、第1外側前流固定翼、第2外側前流固定翼の結合体の外側面に対する展開図を示す図である。
図7を参照すると、展開図上でダクト110のトレーリングエッジ110bは直線形状を有し、ダクト110のリーディングエッジ110aは前方に凸状の曲線を有し得る。
この場合、ダクト110の展開図における最も凸状のピーク部分が船体10に近づいてダクト110を船体10に固定することが容易になる。
より詳細には、図7に示すような展開図を有するダクト110は、ピーク部分が図4に示すように前方に突出した構造を有する。このとき、ピーク部分が船体10と近づくことによって長さが短い支持部材(図示せず)でもダクト110を船体10に対して支持することができる。長さが短い支持部材は、構造上長さが長い支持部材に比べて剛度が大きいので、ダクト110を船体10に安定的に支持することができる。
図7を参照すると、展開図上においてダクト110のリーディングエッジ110aがなす曲線は単一曲率Rを有し得る。この場合、ダクト110は、第1終端部110cから第2終端部110dに行くほどコード長さが増加してから減少する形状を有する。
通常、ダクトは、リーディングエッジを構成する丸棒に圧力面と吸入面を構成する板が結合される構造を有する。
展開図上においてダクト110のリーディングエッジ110aがなす曲線が単一曲率Rを有するようにダクト110を製作するためには、丸棒は一つの曲率を有するようにベンディング加工される。この場合、丸棒を二つ以上の曲率を有するようにベンディング加工する場合に比べて作業性が大きく向上する。
図7を参照すると、第1外側前流固定翼131は、ルート131cからチップ131dに行くほどコード長さが減少する形状を有する。第2外側前流固定翼132は、ルート132cからチップ132dに行くほどコード長さが減少する形状を有する。
図8は本発明のその他の実施形態(第2実施形態)による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、図9は図8のプロペラが除去された斜視図であり、図10は本発明のその他の実施形態(第2実施形態)による推進効率向上装置を後方から見た図であり、図11は本発明のその他の実施形態(第2実施形態)による推進効率向上装置を左側から見た図であり、図12は本発明のその他の実施形態(第2実施形態)による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、ダクトと前流固定翼に断面形状を追加した図である。参考までに、図8ないし図12においてX方向プラス側は前方を意味し、Y方向プラス側は左側方向を意味する。
図8ないし図12を参照すると、本発明のその他の実施形態(第2実施形態)による推進効率向上装置100’は、ダクト110、前流固定翼(131、132、133、134)、第1連結部150および第2連結部160を含み得る。本発明のその他の実施形態による推進効率向上装置100’は、第1連結部150と第2連結部160をさらに含む点で上述した本発明の一実施形態による推進効率向上装置100と相異する。
第1連結部150は、ダクト110のプロペラ30の回転方向への第1終端部と複数の前流固定翼(131、132、133、134)のうちプロペラ30の回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼131を相互連結する。
第1連結部150は、ダクト110と第1外側前流固定翼131とは別に製作され、第1連結部150の両側端部は、第1外側前流固定翼131とダクト110の第1終端部にそれぞれ結合され得る。
第2連結部160は、ダクト110のプロペラ30の回転方向の逆方向への第2終端部と複数の前流固定翼(131、132、133、134)のうちプロペラ30の回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼132を相互連結する。
第2連結部160は、ダクト110と第2外側前流固定翼132とは別に製作され、第2連結部160の両側端部は、第2外側前流固定翼132とダクト110の第2終端部にそれぞれ結合され得る。
本実施形態では、ダクト110と第1外側前流固定翼131はキャンバー形状において相異する。
より詳細には、ダクト110は、図5に示すように船尾ボス部20に向かって凸状のキャンバーを有し、第1外側前流固定翼131はプロペラ30の回転方向に凸状のキャンバーを有する。
言い換えると、ダクト110は、ダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132で囲まれた空間の内部に向かって凸状のキャンバーを有し、第1外側前流固定翼131は、ダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132で囲まれた空間の外部に向かって凸状のキャンバーを有する。
本実施形態による第1連結部150は、上記のようにキャンバー形状が相異するダクト110の第1終端部と第1外側前流固定翼131を連続的に連結する形状を有する。
例えば、第1連結部150は、図5に示すようにダクト110のキャンバーと同じ方向に凸状のキャンバーを有する第1領域151と、第1外側前流固定翼131のキャンバーと同じ方向に凸状のキャンバーを有する第2領域152を含む。第1領域151と第2領域152のキャンバーは、それぞれ第1領域151と第2領域152の境界に近づきながら徐々に消滅する。
本実施形態では、ダクト110と第2外側前流固定翼132はキャンバー形状において同一である。
より詳細には、ダクト110は、図5に示すように船尾ボス部20に向かって凸状のキャンバーを有し、第2外側前流固定翼132はプロペラ30の回転方向に凸状のキャンバーを有する。
言い換えると、ダクト110と第2外側前流固定翼132は、いずれもダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132で囲まれた空間の内部に向かって凸状のキャンバーを有する。
本実施形態による第2連結部160は、上記のようにキャンバー形状が同じダクト110の第2終端部と第2外側前流固定翼132を連続的に連結する形状を有する。
例えば、第2連結部160は、図5に示すようにダクト110と第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼160で囲まれた空間の内部に向かって凸状のキャンバーを有する。
図13は本発明のその他の実施形態(第2実施形態)によるダクト、第1外側前流固定翼、第2外側前流固定翼の結合体の外側面に対する展開図を示す図である。
図13を参照すると、展開図上においてダクト110のトレーリングエッジ110bは直線形状を有し、ダクト110のリーディングエッジ110aは前方に凸状の曲線を有し得る。
この場合、ダクト110の展開図において最も凸状のピーク部分が船体10に近づいてダクト110を船体10に固定することが容易になる。
図13を参照すると、展開図上におけるダクト110のリーディングエッジ110aがなす曲線は単一曲率を有し得る。この場合、ダクト110は第1終端部110cから第2終端部110dに行くほどコード長さが増加してから減少する形状を有する。
図13を参照すると、第1外側前流固定翼131は、ルート131cからチップ131dに行くほどコード長さが減少する形状を有する。第2外側前流固定翼132は、ルート132cからチップ132dに行くほどコード長さが減少する形状を有する。
そして、第1連結部150は、第1外側前流固定翼131のチップ131dからダクト110の第1終端部110cに行くほどコード長さが減少してから増加する形状を有する。特に、第1連結部150でコード長さが減少してから増加する部分は、第1連結部150で最もコードが短い部分153になる。第1連結部150で最もコードが短い部分153は、第1領域(図10の151)と第2領域(図10の152)の境界に該当する。第2連結部160は、第2外側前流固定翼132のチップ132dからダクト110の第2終端部110dに行くほどコード長さが減少してから増加する形状を有し得る。
図面符号131a、150a、110a、160a、132aはリーディングエッジを示し、図面符号131b、150b、110b、160b、132bはトレーリングエッジを示す。
図14は本発明のその他の実施形態(第3実施形態)による推進効率向上装置を左側から見た図であり、図15は図14のダクトが省略された図である。図16は本発明のその他の実施形態(第3実施形態)による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図である。
図14ないし図16を参照すると、本発明のその他の実施形態(第3実施形態)による推進効率向上装置100”は、ダクト110と、複数の前流固定翼(131、132、133、134)と、第1連結部150と、第2連結部160と、を含む。
本発明のその他の実施形態(第3実施形態)による推進効率向上装置100”は、複数の前流固定翼(131、132、133、134)の前後方向位置において、上述した本発明の一実施形態による推進効率向上装置100’と相異する。
本実施形態では、内側前流固定翼(133、134)は第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132より前方に位置する。
この場合においても、内側前流固定翼(133、134)のチップの前端はダクト110のリーディングエッジより後方に位置し、内側前流固定翼(133、134)のチップの後端はダクト110のトレーリングエッジより前方に位置する。
本実施形態における内側前流固定翼(133、134)と第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132の前後距離Lは、内側前流固定翼(133、134)または第1外側前流固定翼131または第2外側前流固定翼132のルートのコード長さの0.05倍以上0.15倍以下であり得る。参考までに、本実施形態における内側前流固定翼(133、134)と第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132のルートのコード長さはいずれも同一である。
このように、内側前流固定翼(133、134)が第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132に比べて前方に位置する場合、前流固定翼(131、132、133、134)がいずれも船体10の長さ方向に同じ位置に位置する場合に比べて船体10に作用する抵抗が減少する。
これは、内側前流固定翼(133、134)が第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132と前方に所定の距離Lだけ離隔して位置することによって、内側前流固定翼(133、134)と第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132との間で発生するベンチュリー効果が弱まり、船体10にかかる抵抗が低減されるからである。
内側前流固定翼(133、134)と第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132の前後距離が、上記のような範囲を超える場合、内側前流固定翼(133、134)とプロペラ(図示せず)との間の距離が遠くなり、内側前流固定翼(133、134)により誘導される流動が、プロペラ(図示せず)に十分に流入されず推進効率が低下し得る。
内側前流固定翼(133、134)と第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132の前後距離が上記のような範囲より小さい場合、内側前流固定翼(133、134)と第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132の間で発生するベンチュリー効果によって船体10にかかる抵抗が増加し得る。
図17は本発明のその他の実施形態(第4実施形態)による推進効率向上装置を左側後方から見た斜視図であり、図18は図17のプロペラが除去された斜視図である。
図17および図18を参照すると、本発明のその他の実施形態(第4実施形態)による推進効率向上装置100aは、ダクト110、複数の前流固定翼(131、132、133、134)を含む。
ダクト110の展開図は、図7を参照して説明したように、ダクト110のトレーリングエッジ110bは直線形状を有し、ダクト110のリーディングエッジ110aは前方に凸状の曲線を有し得る。ダクト110は、ピーク部分が図4に示すように前方に突出した構造を有する。このとき、ピーク部分が船体10と近づくことによって、長さが短い支持部材(図示せず)でもダクト110を船体10に対して支持することができる。長さが短い支持部材は、構造上長さが長い支持部材に比べて剛度が大きいので、ダクト110を船体10に安定的に支持することができる。一方、図8ないし図16で説明した内容とは異なり、別途の連結部(150、160)を含まなくてもよい。
内側前流固定翼(133、134)は、図14ないし図16で説明したように、第1外側前流固定翼131と第2外側前流固定翼132より前方に位置する。
内側前流固定翼(133、134)のチップの前端はダクト110のリーディングエッジより後方に位置し、内側前流固定翼(133、134)のチップの後端はダクト110のトレーリングエッジより前方に位置する。
このように、内側前流固定翼(133、134)が第1外側前流固定翼131および第2外側前流固定翼132に比べて前方に位置する場合、前流固定翼(131、132、133、134)がいずれも船体10の長さ方向に同じ位置に位置する場合に比べて船体10に作用する抵抗が減少する。
以下、図19ないし図22を参照して、本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置(100、100’、100”、100a)の燃料節減効果をさらに具体的に説明する。
まず、図19はプロペラの前方に複数の前流固定翼(図1ないし図18の131、132、133、134を参照)のみを設置した場合である。図20はプロペラの前方に複数の前流固定翼と円形ダクト(すなわち、full duct)を設置した場合である。円形ダクトは前流固定翼を円形で周辺を囲むように形成された形状である。図21は、本発明のいくつかの実施形態による推進効率向上装置のように、プロペラの前方に複数の前流固定翼と一部のダクト(すなわち、partial duct)を設置した場合である。
前流固定翼のみ設置した場合(図19を参照)、前流固定翼と円形ダクトを設置した場合(図20を参照)、前流固定翼と一部のダクトを設置した場合(図21を参照)を、プロペラのみ設置された場合(すなわち、比較対象の場合)と比較して燃料節減効果をテストし、その結果を図22に図示した。図22において、statorは前流固定翼を、full ductは円形ダクトを、partial ductは一部のダクトを意味する。
図22を参照すると、前流固定翼のみ設置した場合(図19を参照)は比較対象の場合に比べて2.0%燃料節減効果があった。前流固定翼と円形ダクトを設置した場合(図20を参照)は比較対象の場合に比べて1.0%燃料節減効果があった。前流固定翼と一部のダクトを設置した場合(図21を参照)は比較対象の場合に比べて3.0%燃料節減効果があった。
前流固定翼と円形ダクトを設置した場合(図20を参照)の燃料節減効果が、他の場合に比べて比較的低い理由を確認するために追加テストを行い、その結果を図23および図24に示した。
図23および図24を比較すると、図23では船尾ボス部の下と円形ダクトとの間で船体の圧力降下が発生することがわかる(D1を参照)。これに対し、図24では船尾ボス部の下で船体の圧力降下が発生しないことがわかる(D2を参照)。船体の圧力降下が発生すると、これによって船体の下部で負の圧力が発生して船体抵抗が大きくなる。したがって、燃料節減効果が低下する。
一方、前流固定翼のみ設置された場合(図19を参照)と比較するとき、前流固定翼と一部のダクトを設置した場合(図21を参照)の燃料節減効果が良い理由は次のとおりである。
一部のダクトを用いた場合(図21を参照)において、すべての前流固定翼は一部のダクトと多点支持構造に連結される(すなわち、multiple support)。したがって、一部のダクトを用いた場合(図21を参照)は、カンチレバー(cantilever)形態である前流固定翼のみ設置された場合(図19を参照)に比べて構造的安定性が高い。
また、旋回流を発生させる前流固定翼は、終端渦流による空洞現象が発生し得る。したがって、前流固定翼のみ設置した場合(図19を参照)では、終端空洞現象を減少させるためにウィングレット(winglet)のような付加形状を取り付けなければならない。しかし、一部のダクトを用いる場合(図21を参照)は、すべての前流固定翼が一部のダクトで囲まれている形状であるため、終端渦流が基本的に封鎖される。したがって、ウィングレットのような追加的な装置が不必要である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などによって本発明を多様に修正および変更させることができ、これもまた本発明の権利範囲内に含まれ得る。
10:船体、
20:船尾ボス部、
30:プロペラ、
100:推進効率向上装置、
110:ダクト、
131:第1外側前流固定翼、
132:第2外側前流固定翼、
133、134:内側前流固定翼、
150:第1連結部、
160:第2連結部。

Claims (20)

  1. プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、
    前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含む、推進効率向上装置。
  2. 前記ダクトは、前記船尾ボス部に向かう方向に凸状のキャンバーを有し、
    前記複数の前流固定翼は、前記プロペラの回転方向に凸状のキャンバーを有する、請求項1に記載の推進効率向上装置。
  3. 前記ダクトの前記プロペラの回転方向への第1終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼を相互連結する第1連結部と、
    前記ダクトの前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼を相互連結する第2連結部と、をさらに含み、
    前記第1連結部は、キャンバー形状が互いに相異する前記ダクトの第1終端部と前記第1外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有し、
    前記第2連結部は、キャンバー形状が同じ前記ダクトの第2終端部と前記第2外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有する、請求項2に記載の推進効率向上装置。
  4. 前記ダクトは、前記ダクトが形成する円弧の中心線に対して左側下方領域から右側上方領域にわたって延びた円弧形状を有し、
    前記複数の前流固定翼は、前記ダクトが形成する円弧の中心線に対して左側下方領域から右側上方領域にわたって相互離隔して配置される、請求項1に記載の推進効率向上装置。
  5. 前記プロペラは、後方から見るとき時計回りに回転し、
    前記複数の前流固定翼のうち船体の左舷に位置する前流固定翼の個数は右舷に位置する前流固定翼の個数より多い、請求項1に記載の推進効率向上装置。
  6. 前記ダクトが形成する円弧の中心線は、前記プロペラの回転軸より上方に位置する、請求項1に記載の推進効率向上装置。
  7. 前記ダクトが形成する円弧の中心線と前記プロペラの回転軸との間の距離は、前記プロペラの半径の0.1倍以上0.4倍以下である、請求項1に記載の推進効率向上装置。
  8. 前記ダクトは、前記プロペラの回転領域内に位置する、請求項1に記載の推進効率向上装置。
  9. プロペラの前方で船尾ボス部に支持され、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、
    前記複数の前流固定翼の終端部に支持され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、
    前記ダクトと前記前流固定翼を相互連結する連結部と、を含む、推進効率向上装置。
  10. 前記ダクトは、前記船尾ボス部に向かう方向に凸状のキャンバーを有し、
    前記複数の前流固定翼は、前記プロペラの回転方向に凸状のキャンバーを有する、請求項9に記載の推進効率向上装置。
  11. 前記連結部は、
    前記ダクトの前記プロペラの回転方向への第1終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼を相互連結する第1連結部と、
    前記ダクトの前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼を相互連結する第2連結部と、をさらに含み、
    前記第1連結部は、キャンバー形状が互いに相異する前記ダクトの第1終端部と前記第1外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有し、
    前記第2連結部は、キャンバー形状が同じ前記ダクトの第2終端部と前記第2外側前流固定翼を連続的に連結する形状を有する、請求項10に記載の推進効率向上装置。
  12. 前記第1連結部および前記第2連結部は、それぞれ前記ダクト、前記第1外側前流固定翼および前記第2外側前流固定翼とは別に製作されて結合される、請求項11に記載の推進効率向上装置。
  13. プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、
    前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含み、
    前記ダクトは、前記プロペラの回転方向への第1終端部から前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部に行くほどコード長さが変化する形状を有する、推進効率向上装置。
  14. 前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼は、ルートからチップに行くほどコード長さが減少する形状を有し、
    前記ダクトは、前記プロペラの回転方向への第1終端部から前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部に行くほどコード長さが増加してから減少する形状を有し、
    前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼は、ルートからチップに行くほどコード長さが減少する形状を有する、請求項13に記載の推進効率向上装置。
  15. 前記ダクトの前記プロペラの回転方向への第1終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼との間に介在する第1連結部と、
    前記ダクトの前記プロペラの回転方向の逆方向への第2終端部と前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼との間に介在する第2連結部と、をさらに含み、
    前記第1連結部は、
    前記第1外側前流固定翼のチップから前記ダクトの第1終端部に行くほどコード長さが減少してから増加する形状を有し、
    前記第2連結部は、
    前記第2外側前流固定翼のチップから前記ダクトの第2終端部に行くほどコード長さが減少してから増加する形状を有する、請求項13に記載の推進効率向上装置。
  16. 前記ダクトの外側に向かう一面を展開した展開図において、
    前記ダクトのリーディングエッジがなす曲線は単一曲率を有する、請求項13に記載の推進効率向上装置。
  17. プロペラの前方に配置され、円弧形状を有し、推力を発生させるダクトと、
    前記ダクトを船尾ボス部に支持し、前記プロペラの回転方向と逆方向の旋回流を発生させる複数の前流固定翼と、を含み、
    前記複数の前流固定翼は、船体の長さ方向に他の位置に位置する、推進効率向上装置。
  18. 前記複数の前流固定翼のうち前記プロペラの回転方向に最後に位置する第1外側前流固定翼と前記プロペラの回転方向の逆方向に最後に位置する第2外側前流固定翼との間に位置する内側前流固定翼は、前記第1外側前流固定翼および前記第2外側前流固定翼より前方に位置する、請求項17に記載の推進効率向上装置。
  19. 前記内側前流固定翼は、一つ以上の個数を有し、
    前記ダクトの内側面に固定される前記内側前流固定翼のチップは、その前端が前記ダクトのリーディングエッジより後方に位置し、その後端が前記ダクトのトレーリングエッジより前方に位置する、請求項18に記載の推進効率向上装置。
  20. 前記内側前流固定翼と前記第1外側前流固定翼と前記第2外側前流固定翼は、いずれもルートとチップにおいて同じコード長さを有し、
    前記内側前流固定翼と前記第1外側前流固定翼および前記第2外側前流固定翼の前後距離は、前記内側前流固定翼のルートのコード長さの0.05倍以上0.15倍以下である、請求項18に記載の推進効率向上装置。
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