JP2021500895A - Alk7結合タンパク質およびその使用 - Google Patents

Alk7結合タンパク質およびその使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、抗ALK7抗体などのALK7結合タンパク質、ならびに組成物およびALK7結合タンパク質を製造するための方法を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7活性を阻害またはアンタゴナイズする。さらに、本開示は、過体重、肥満、糖尿病、過体重、肥満、2型糖尿病、およびそれらに関連した状態、代謝疾患、ならびにALK7を標的とすることにより治療、予防、または改善することができる他の疾患もしくは状態を診断および治療するための組成物および方法を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願
本出願は、2017年10月25日に出願された米国仮特許出願第62/577,038号に基づく優先権を主張するものであり、その全容を参照により本明細書に援用するものである。
電子的に提出される配列表の参照
本出願と共にASCIIテキストファイルAPH−00625_SL(サイズ:227,501バイト、作成日:2018年10月24日)の形で提出される、電子的に提出される配列表の内容はその全体を参照により本明細書に援用するものである。
過体重および肥満は、米国および世界中の多くの国々で蔓延しており、すべての年齢、人種および民族間で男女の区別なく増加している。過体重および肥満は、日常生活の活動および生活様式を妨げる他の疾患または状態とも関連している。肥満は、2型糖尿病、炎症、ならびに心血管疾患、肺疾患、脂肪肝疾患、神経疾患、および肝疾患、および腎疾患などの他の疾患および状態の重要な危険因子としても認識されている。
2型糖尿病はやはり同様に蔓延している慢性進行性疾患である。II型糖尿病の確立された治療法は存在していないが、この疾患の不可避な転帰を遅延または緩和しようとする多くの認識されている治療法が存在している。2型糖尿病は、初期には食事および運動の調節により、特に肥満患者では減量によって治療される。臨床像を改善する体重減少量はわずかな場合もあり(例えば、4.4〜11ポンド)、これは脂肪組織活動のあまり理解されていない側面、例えば化学シグナル伝達(特に腹部臓器内およびその周辺の内臓脂肪組織中の)によるものと考えられる。
上記を鑑み、過体重、肥満および2型糖尿病の蔓延を制御し、これらを治療するための新たな治療法が求められている。本開示の目的は、ALK7結合タンパク質、ならびに過体重、肥満、2型糖尿病、およびそれらに関連する状態、ALK7を標的とすることにより治療、予防、または改善することが可能な代謝性疾患および他の疾患もしくは状態の診断および治療、予防および/または改善におけるALK7結合タンパク質の使用を提供することにある。
本開示は、ALK7結合タンパク質およびALK7結合タンパク質の使用方法を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、1つ以上の同族ALK7リガンドおよび/または1つ以上の同族ActRI受容体へのALK7の結合を阻害または遮断することが可能である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7、ならびにActRII受容体(ActRIIAまたはActRIIB)およびGDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、またはNodalの多量体化を阻害または遮断することが可能である。本開示はまた、ALK7発現および/またはALK7介在性シグナル伝達の増加に関連する疾患または状態を診断、または治療、予防および/または改善するためのALK7結合タンパク質の使用方法も提供するものである。かかる疾患または状態としては、これらに限定されるものではないが、過体重、肥満(例えば、腹部肥満);インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、疾患性線維素溶解、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);およびがん(例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌または結腸癌);ならびに、上記の疾患または状態の1つ以上、または過剰な体重(例えば、ボディマス指数(BMI)≧25kg/m)もしくは過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態が挙げられる。本開示は、これに限定されるものではないが、抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質を使用して体重を減少させる(例えば、体重減少を促進する)ための方法、および体重増加を減少させる(例えば、体重増加を防止する)ための方法も提供する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合する。さらなる実施形態では、提供されるALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合し、以下から選択される少なくとも1つの特性を有する。すなわち、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合についてActRIIAまたはActRIIBと競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のKD(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に記載されるALK7タンパク質の少なくとも1つの一次エピトープに特異的に結合する。例えば、少なくとも1つの一次エピトープは、配列番号310、313、および317から選択されるエピトープと同じ、または本質的に同じであってよい。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に記載されるALK7タンパク質の少なくとも1つの二次またはコンフォメーションエピトープに特異的に結合する。例えば、少なくとも1つのコンフォメーションエピトープは、配列番号311、312、314、315、316、318、および319から選択されるエピトープと同じ、または本質的に同じであってよい。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に記載されるALK7タンパク質の少なくとも1つの一次エピトープおよび少なくとも1つの二次またはコンフォメーションエピトープに特異的に結合する。
「本質的に同じ」なる用語は、例えば、配列番号310〜319に反映されるものなどの本明細書に記載されるエピトープと少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い同じアミノ酸残基を有する主要および/またはコンフォメーションエピトープのことを指す。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7上の少なくとも1つの重複エピトープに特異的に結合し、少なくとも1つの重複エピトープは、例えば、配列番号310〜319に反映されるものなどの本明細書に記載される主要またはコンフォメーションエピトープと重複する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7上の重複エピトープに特異的に結合し、重複エピトープは、配列番号310〜319に記載されるエピトープと少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い同じアミノ酸残基を共有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に記載されるものと本質的に同じかまたは重複する少なくとも1つのエピトープに特異的に結合する。特定の実施形態では、少なくとも1つの本質的に同じかまたは重複するエピトープは、ALK7結合タンパク質とALK7に対する結合について交差遮断および/または競合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、以下の相補性決定領域(CDR)のセット:重鎖可変領域(VH)−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、軽鎖可変領域(VL)−CDR1、VL−CDR2およびVL−CDR3を含み、各CDRは、表1Aに開示される重鎖可変領域(VH)と軽鎖可変領域(VL)のペア中に存在する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号4のVH配列と配列番号13のVL配列、(b)配列番号22のVH配列と配列番号31のVL配列、(c)配列番号40のVH配列と配列番号49のVL配列、および(d)配列番号58のVH配列と配列番号67のVL配列から選択されるVHとVLのペア中に存在するCDRのセットを含む。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、以下の相補性決定領域(CDR)のセット:重鎖可変領域(VH)−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、軽鎖可変領域(VL)−CDR1、VL−CDR2およびVL−CDR3を含み、各CDRは、表1Bまたは表3に開示される重鎖可変領域(VH)と軽鎖可変領域(VL)のペア中に存在する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号152のVH配列と配列番号98のVL配列、(b)配列番号159のVH配列と配列番号110のVL配列、および(c)配列番号165のVH配列と配列番号171のVL配列から選択されるVHとVLのペア中に存在するCDRのセットを含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号91のVH配列と配列番号98のVL配列、(b)配列番号105のVH配列と配列番号110のVL配列、(c)配列番号117のVH配列と配列番号124のVL配列、(d)配列番号128のVH配列と配列番号135のVL配列、(e)配列番号140のVH配列と配列番号148のVL配列から選択されるVHとVLのペア中に存在するCDRのセットを含む。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合し、以下のCDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3を含み、ただし、CDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有するか、または(d)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同じであるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、もしくは10個未満の、CDRの参照セットからのアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有し、タンパク質はALK7に結合する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は特異的にALK7に結合し、以下のCDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3を含み、ただし、CDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有するか、(d)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有するか、または(e)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同じであるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、もしくは10個未満の、CDRの参照セットからのアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有し、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合し、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有するか、または(d)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有するCDRのセットを含み、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は特異的にALK7に結合し、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有するか、(d)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有するか、または(e)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有するCDRのセットを含み、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号4と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号13と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(b)(i)配列番号22、または132と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号31と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(c)(i)配列番号40と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号49と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、および(d)(i)配列番号58と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号67と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLから選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号91と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(b)(i)配列番号105、または132と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(c)(i)配列番号117と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号124と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(d)(i)配列番号128と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号135と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、および(e)(i)配列番号140と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号148と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLから選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号40または58のVH配列と、配列番号49または67のVL配列とを含むVHとVLを含み、タンパク質はALK7に結合する。他の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号40のVH配列と、配列番号49のVL配列とを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる他の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号58のVH配列と、配列番号67のVL配列とを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号4のVH配列と、配列番号13のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号22のVH配列と、配列番号31のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号40のVH配列と、配列番号49のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号58のVH配列と、配列番号67のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号91のVH配列と、配列番号98のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号105のVH配列と、配列番号110のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号117のVH配列と、配列番号124のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号128のVH配列と、配列番号135のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号140のVH配列と、配列番号148のVL配列とを含むVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)(i)配列番号4から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号13の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(b)(i)配列番号22の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号31の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(c)(i)配列番号40の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号49の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、および(d)(i)配列番号58の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号67の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)(i)配列番号91から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号98の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(b)(i)配列番号105の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号110の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(c)(i)配列番号117の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号124の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(d)(i)配列番号128の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号135の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、および(e)(i)配列番号140の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号148の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に記載される主要またはコンフォメーションエピトープと同じもしくは本質的に同じまたは重複エピトープであるが、本明細書に記載される記載される対応する配列からの少なくとも1つの異なるCDR配列、フレームワーク配列、可変領域配列、定常領域配列、および/または重鎖/軽鎖配列を含むエピトープに特異的に結合する。例えば、ALK7結合タンパク質は、その重鎖定常領域に少なくとも1つの変異、置換、欠失、または改変、例えば、抗体の毒性および/または宿主免疫原性を低下させ、および/または抗体安定性/半減期を増大させるような変異、置換、欠失、または改変を含むことができる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、
(a)(i)配列番号190または320と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと
(ii)配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、および
(b)(i)配列番号192または324と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと
(ii)配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、から選択される重鎖(HC)と軽鎖(LC)のペアを含み、
タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、その重鎖定常領域にLALA変異を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、
(a)(i)配列番号194または328と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと
(ii)配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、および
(b)(i)配列番号195または330と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと
(ii)配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、から選択されるHCとLCのペアを含み、
タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、その重鎖定常領域にLALA−PG変異を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、
(a)(i)配列番号196または332と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと
(ii)配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、および
(b)(i)配列番号197または334と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと
(ii)配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、から選択されるHCとLCのペアを含み、
タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合する抗体である。さらなる実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7結合抗体フラグメントである。いくつかの実施形態では、抗体は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、ダイアボディ、DART、および一本鎖抗体分子(例えば、BiTE)から選択される抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸20〜113間でALK7に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸20〜113間でALK7に特異的に結合し、1つ以上のALKリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodal)がALK7と結合することを阻害する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸20〜113間でALK7に特異的に結合し、(a)配列番号85の21位のGlu、(b)配列番号85の22位のLeu、(c)配列番号85の23位のSer、(d)配列番号85の24位のPro、(e)配列番号85の25位のGly、(f)配列番号85の26位のLeu、(g)配列番号85の27位のLys、(h)配列番号85の28位のCys、(i)配列番号85の29位のVal、(j)配列番号85の30位のCys、(k)配列番号85の31位のLeu、(l)配列番号85の32位のLeu、(m)配列番号85の33位のCys、(n)配列番号85の34位のAsp、(o)配列番号85の35位のSer、(p)配列番号85の36位のSer、(q)配列番号85の37位のAsn、(r)配列番号85の38位のPhe、(s)配列番号85の39位のThr、(t)配列番号85の40位のCys、(u)配列番号85の41位のGln、(v)配列番号85の42位のThr、(w)配列番号85の43位のGlu、(x)配列番号85の44位のGly、(y)配列番号85の45位のAla、(z)配列番号85の46位のCys、(aa)配列番号85の47位のTrp、(ab)配列番号85の48位のAla、(ac)配列番号85の49位のSer、(ad)配列番号85の50位のVal、(ae)配列番号85の51位のMet、(af)配列番号85の52位のLeu、(ag)配列番号85の53位のThr、(ah)配列番号85の54位のAsn、(ai)配列番号85の55位のGly、(aj)配列番号85の56位のLys、(ak)配列番号85の57位のGlu、(al)配列番号85の58位のGln、(am)配列番号85の59位のVal、(an)配列番号85の60位のIle、(ao)配列番号85の61位のLys、(ap)配列番号85の62位のSer、(aq)配列番号85の63位のCys、(ar)配列番号85の64位のVal、(as)配列番号85の65位のSer、(at)配列番号85の66位のLeu、(au)配列番号85の67位のPro、(av)配列番号85の68位のGlu、(aw)配列番号85の69位のLeu、(ax)配列番号85の70位のAsn、(ay)配列番号85の71位のAla、(az)配列番号85の72位のGln、(ba)配列番号85の73位のVal、(bb)配列番号85の74位のPhe、(bc)配列番号85の75位のCys、(bd)配列番号85の76位のHis、(be)配列番号85の77位のSer、(bf)配列番号85の78位のSer、(bg)配列番号85の79位のAsn、(bh)配列番号85の80位のAsn、(bi)配列番号85の81位のVal、(bj)配列番号85の82位のThr、(bk)配列番号85の83位のLys、(bl)配列番号85の84位のThr、(bm)配列番号85の85位のGlu、(bn)配列番号85の86位のCys、(bo)配列番号85の87位のCys、(bp)配列番号85の88位のPhe、(bq)配列番号85の89位のThr、(br)配列番号85の90位のAsp、(bs)配列番号85の91位のPhe、(bt)配列番号85の92位のCys、(bu)配列番号85の93位のAsn、(bv)配列番号85の94位のAsn、(bw)配列番号85の95位のIle、(bx)配列番号85の96位のThr、(by)配列番号85の97位のLeu、(bz)配列番号85の98位のHis、(ca)配列番号85の99位のLeu、(cb)配列番号85の100位のPro、(cc)配列番号85の101位のThr、(cd)配列番号85の102位のAla、(ce)配列番号85の103位のSer、(cf)配列番号85の104位のPro、(cg)配列番号85の105位のAsn、(ch)配列番号85の106位のAla、(ci)配列番号85の107位のPro、(cj)配列番号85の108位のLys、(ck)配列番号85の109位のLeu、(cl)配列番号85の110位のGly、(cm)配列番号85の111位のPro、(cn)配列番号85の112位のMet、および(co)配列番号85の113位のGluから選択される1つ以上のアミノ酸と接触する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸20〜113間でALK7に特異的に結合し、(a)配列番号85の21位のGlu、(b)配列番号85の22位のLeu、(c)配列番号85の23位のSer、(d)配列番号85の24位のPro、(e)配列番号85の25位のGly、(f)配列番号85の26位のLeu、(g)配列番号85の27位のLys、(h)配列番号85の28位のCys、(i)配列番号85の29位のVal、(j)配列番号85の30位のCys、(k)配列番号85の31位のLeu、(l)配列番号85の32位のLeu、(m)配列番号85の33位のCys、(n)配列番号85の34位のAsp、(o)配列番号85の35位のSer、(p)配列番号85の36位のSer、(q)配列番号85の37位のAsn、(r)配列番号85の38位のPhe、(s)配列番号85の39位のThr、(t)配列番号85の40位のCys、(u)配列番号85の41位のGln、(v)配列番号85の42位のThr、(w)配列番号85の43位のGlu、(x)配列番号85の44位のGly、(y)配列番号85の45位のAla、(z)配列番号85の46位のCys、(aa)配列番号85の47位のTrp、(ab)配列番号85の48位のAla、(ac)配列番号85の49位のSer、(ad)配列番号85の50位のVal、(ae)配列番号85の51位のMet、(af)配列番号85の52位のLeu、(ag)配列番号85の53位のThr、(ah)配列番号85の54位のAsn、(ai)配列番号85の55位のGly、(aj)配列番号85の56位のLys、(ak)配列番号85の57位のGlu、(al)配列番号85の58位のGln、(am)配列番号85の59位のVal、(an)配列番号85の60位のIle、(ao)配列番号85の61位のLys、(ap)配列番号85の62位のSer、(aq)配列番号85の63位のCys、(ar)配列番号85の64位のVal、(as)配列番号85の65位のSer、(at)配列番号85の66位のLeu、(au)配列番号85の67位のPro、(av)配列番号85の68位のGlu、(aw)配列番号85の69位のLeu、(ax)配列番号85の70位のAsn、(ay)配列番号85の71位のAla、(az)配列番号85の72位のGln、(ba)配列番号85の73位のVal、(bb)配列番号85の74位のPhe、(bc)配列番号85の75位のCys、(bd)配列番号85の76位のHis、(be)配列番号85の77位のSer、(bf)配列番号85の78位のSer、(bg)配列番号85の79位のAsn、(bh)配列番号85の80位のAsn、(bi)配列番号85の81位のVal、(bj)配列番号85の82位のThr、(bk)配列番号85の83位のLys、(bl)配列番号85の84位のThr、(bm)配列番号85の85位のGlu、(bn)配列番号85の86位のCys、(bo)配列番号85の87位のCys、(bp)配列番号85の88位のPhe、(bq)配列番号85の89位のThr、(br)配列番号85の90位のAsp、(bs)配列番号85の91位のPhe、(bt)配列番号85の92位のCys、(bu)配列番号85の93位のAsn、(bv)配列番号85の94位のAsn、(bw)配列番号85の95位のIle、(bx)配列番号85の96位のThr、(by)配列番号85の97位のLeu、(bz)配列番号85の98位のHis、(ca)配列番号85の99位のLeu、(cb)配列番号85の100位のPro、(cc)配列番号85の101位のThr、(cd)配列番号85の102位のAla、(ce)配列番号85の103位のSer、(cf)配列番号85の104位のPro、(cg)配列番号85の105位のAsn、(ch)配列番号85の106位のAla、(ci)配列番号85の107位のPro、(cj)配列番号85の108位のLys、(ck)配列番号85の109位のLeu、(cl)配列番号85の110位のGly、(cm)配列番号85の111位のPro、(cn)配列番号85の112位のMet、および(co)配列番号85の113位のGluから選択される1つ以上のアミノ酸と接触し、1つ以上のALK7リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodal)がALK7と結合することを阻害する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸20〜113間でALK7に特異的に結合し、脂肪分解(例えば、白色脂肪細胞および/または褐色脂肪細胞の脂肪分解)を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸20〜113間でALK7に特異的に結合し、(a)配列番号85の21位のGlu、(b)配列番号85の22位のLeu、(c)配列番号85の23位のSer、(d)配列番号85の24位のPro、(e)配列番号85の25位のGly、(f)配列番号85の26位のLeu、(g)配列番号85の27位のLys、(h)配列番号85の28位のCys、(i)配列番号85の29位のVal、(j)配列番号85の30位のCys、(k)配列番号85の31位のLeu、(l)配列番号85の32位のLeu、(m)配列番号85の33位のCys、(n)配列番号85の34位のAsp、(o)配列番号85の35位のSer、(p)配列番号85の36位のSer、(q)配列番号85の37位のAsn、(r)配列番号85の38位のPhe、(s)配列番号85の39位のThr、(t)配列番号85の40位のCys、(u)配列番号85の41位のGln、(v)配列番号85の42位のThr、(w)配列番号85の43位のGlu、(x)配列番号85の44位のGly、(y)配列番号85の45位のAla、(z)配列番号85の46位のCys、(aa)配列番号85の47位のTrp、(ab)配列番号85の48位のAla、(ac)配列番号85の49位のSer、(ad)配列番号85の50位のVal、(ae)配列番号85の51位のMet、(af)配列番号85の52位のLeu、(ag)配列番号85の53位のThr、(ah)配列番号85の54位のAsn、(ai)配列番号85の55位のGly、(aj)配列番号85の56位のLys、(ak)配列番号85の57位のGlu、(al)配列番号85の58位のGln、(am)配列番号85の59位のVal、(an)配列番号85の60位のIle、(ao)配列番号85の61位のLys、(ap)配列番号85の62位のSer、(aq)配列番号85の63位のCys、(ar)配列番号85の64位のVal、(as)配列番号85の65位のSer、(at)配列番号85の66位のLeu、(au)配列番号85の67位のPro、(av)配列番号85の68位のGlu、(aw)配列番号85の69位のLeu、(ax)配列番号85の70位のAsn、(ay)配列番号85の71位のAla、(az)配列番号85の72位のGln、(ba)配列番号85の73位のVal、(bb)配列番号85の74位のPhe、(bc)配列番号85の75位のCys、
(bd)配列番号85の76位のHis、(be)配列番号85の77位のSer、(bf)配列番号85の78位のSer、(bg)配列番号85の79位のAsn、(bh)配列番号85の80位のAsn、(bi)配列番号85の81位のVal、(bj)配列番号85の82位のThr、(bk)配列番号85の83位のLys、(bl)配列番号85の84位のThr、(bm)配列番号85の85位のGlu、(bn)配列番号85の86位のCys、(bo)配列番号85の87位のCys、(bp)配列番号85の88位のPhe、(bq)配列番号85の89位のThr、(br)配列番号85の90位のAsp、(bs)配列番号85の91位のPhe、(bt)配列番号85の92位のCys、(bu)配列番号85の93位のAsn、(bv)配列番号85の94位のAsn、(bw)配列番号85の95位のIle、(bx)配列番号85の96位のThr、(by)配列番号85の97位のLeu、(bz)配列番号85の98位のHis、(ca)配列番号85の99位のLeu、(cb)配列番号85の100位のPro、(cc)配列番号85の101位のThr、(cd)配列番号85の102位のAla、(ce)配列番号85の103位のSer、(cf)配列番号85の104位のPro、(cg)配列番号85の105位のAsn、(ch)配列番号85の106位のAla、(ci)配列番号85の107位のPro、(cj)配列番号85の108位のLys、(ck)配列番号85の109位のLeu、(cl)配列番号85の110位のGly、(cm)配列番号85の111位のPro、(cn)配列番号85の112位のMet、および(co)配列番号85の113位のGluから選択される1つ以上のアミノ酸と接触し、脂肪分解(例えば、白色脂肪細胞および/または褐色脂肪細胞の脂肪分解)を増加させる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸28〜92間でALK7に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸28〜92間でALK7に特異的に結合し、1つ以上のALK7リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodal)がALK7に結合することを阻害する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸28〜92間でALK7に特異的に結合し、(a)配列番号85の28位のCys、(b)配列番号85の29位のVal、(c)配列番号85の30位のCys、(d)配列番号85の31位のLeu、(e)配列番号85の32位のLeu、(f)配列番号85の33位のCys、(g)配列番号85の34位のAsp、(h)配列番号85の35位のSer、(i)配列番号85の36位のSer、(j)配列番号85の37位のAsn、(k)配列番号85の38位のPhe、(l)配列番号85の39位のThr、(m)配列番号85の40位のCys、(n)配列番号85の41位のGln、(o)配列番号85の42位のThr、(p)配列番号85の43位のGlu、(q)配列番号85の44位のGly、(r)配列番号85の45位のAla、(s)配列番号85の46位のCys、(t)配列番号85の47位のTrp、(u)配列番号85の48位のAla、(v)配列番号85の49位のSer、(w)配列番号85の50位のVal、(x)配列番号85の51位のMet、(y)配列番号85の52位のLeu、(z)配列番号85の53位のThr、(aa)配列番号85の54位のAsn、(ab)配列番号85の55位のGly、(ac)配列番号85の56位のLys、(ad)配列番号85の57位のGlu、(ae)配列番号85の58位のGln、(af)配列番号85の59位のVal、(ag)配列番号85の60位のIle、(ah)配列番号85の61位のLys、(ai)配列番号85の62位のSer、(aj)配列番号85の63位のCys、(ak)配列番号85の64位のVal、(al)配列番号85の65位のSer、(am)配列番号85の66位のLeu、(an)配列番号85の67位のPro、(ao)配列番号85の68位のGlu、(ap)配列番号85の69位のLeu、(aq)配列番号85の70位のAsn、(ar)配列番号85の71位のAla、(as)配列番号85の72位のGln、(at)配列番号85の73位のVal、(au)配列番号85の74位のPhe、(av)配列番号85の75位のCys、(aw)配列番号85の76位のHis、(ax)配列番号85の77位のSer、(ay)配列番号85の78位のSer、(az)配列番号85の79位のAsn、(ba)配列番号85の80位のAsn、(bb)配列番号85の81位のVal、(bc)配列番号85の82位のThr、(bd)配列番号85の83位のLys、(be)配列番号85の84位のThr、(bf)配列番号85の85位のGlu、(bg)配列番号85の86位のCys、(bh)配列番号85の87位のCys、(bi)配列番号85の88位のPhe、(bj)配列番号85の89位のThr、(bk)配列番号85の90位のAsp、(bl)配列番号85の91位のPhe、および(bm)配列番号85の92位のCysから選択される1つ以上のアミノ酸と接触する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸28〜92間でALK7に特異的に結合し、(a)配列番号85の28位のCys、(b)配列番号85の29位のVal、(c)配列番号85の30位のCys、(d)配列番号85の31位のLeu、(e)配列番号85の32位のLeu、(f)配列番号85の33位のCys、(g)配列番号85の34位のAsp、(h)配列番号85の35位のSer、(i)配列番号85の36位のSer、(j)配列番号85の37位のAsn、(k)配列番号85の38位のPhe、(l)配列番号85の39位のThr、(m)配列番号85の40位のCys、(n)配列番号85の41位のGln、(o)配列番号85の42位のThr、(p)配列番号85の43位のGlu、(q)配列番号85の44位のGly、(r)配列番号85の45位のAla、(s)配列番号85の46位のCys、(t)配列番号85の47位のTrp、(u)配列番号85の48位のAla、(v)配列番号85の49位のSer、(w)配列番号85の50位のVal、(x)配列番号85の51位のMet、(y)配列番号85の52位のLeu、(z)配列番号85の53位のThr、(aa)配列番号85の54位のAsn、(ab)配列番号85の55位のGly、(ac)配列番号85の56位のLys、(ad)配列番号85の57位のGlu、(ae)配列番号85の58位のGln、(af)配列番号85の59位のVal、(ag)配列番号85の60位のIle、(ah)配列番号85の61位のLys、(ai)配列番号85の62位のSer、(aj)配列番号85の63位のCys、(ak)配列番号85の64位のVal、(al)配列番号85の65位のSer、(am)配列番号85の66位のLeu、(an)配列番号85の67位のPro、(ao)配列番号85の68位のGlu、(ap)配列番号85の69位のLeu、(aq)配列番号85の70位のAsn、(ar)配列番号85の71位のAla、(as)配列番号85の72位のGln、(at)配列番号85の73位のVal、(au)配列番号85の74位のPhe、(av)配列番号85の75位のCys、(aw)配列番号85の76位のHis、(ax)配列番号85の77位のSer、(ay)配列番号85の78位のSer、(az)配列番号85の79位のAsn、(ba)配列番号85の80位のAsn、(bb)配列番号85の81位のVal、(bc)配列番号85の82位のThr、(bd)配列番号85の83位のLys、(be)配列番号85の84位のThr、(bf)配列番号85の85位のGlu、(bg)配列番号85の86位のCys、(bh)配列番号85の87位のCys、(bi)配列番号85の88位のPhe、(bj)配列番号85の89位のThr、(bk)配列番号85の90位のAsp、(bl)配列番号85の91位のPhe、および(bm)配列番号85の92位のCysから選択される1つ以上のアミノ酸と接触し、1つ以上のALK7リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodal)がALK7に結合することを阻害する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸28〜92間でALK7に特異的に結合し、脂肪分解(例えば、白色脂肪細胞および/または褐色脂肪細胞の脂肪分解)を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸28〜92間でALK7に特異的に結合し、(a)配列番号85の28位のCys、(b)配列番号85の29位のVal、(c)配列番号85の30位のCys、(d)配列番号85の31位のLeu、(e)配列番号85の32位のLeu、(f)配列番号85の33位のCys、(g)配列番号85の34位のAsp、(h)配列番号85の35位のSer、(i)配列番号85の36位のSer、(j)配列番号85の37位のAsn、(k)配列番号85の38位のPhe、(l)配列番号85の39位のThr、(m)配列番号85の40位のCys、(n)配列番号85の41位のGln、(o)配列番号85の42位のThr、(p)配列番号85の43位のGlu、(q)配列番号85の44位のGly、(r)配列番号85の45位のAla、(s)配列番号85の46位のCys、(t)配列番号85の47位のTrp、(u)配列番号85の48位のAla、(v)配列番号85の49位のSer、(w)配列番号85の50位のVal、(x)配列番号85の51位のMet、(y)配列番号85の52位のLeu、(z)配列番号85の53位のThr、(aa)配列番号85の54位のAsn、(ab)配列番号85の55位のGly、(ac)配列番号85の56位のLys、(ad)配列番号85の57位のGlu、(ae)配列番号85の58位のGln、(af)配列番号85の59位のVal、(ag)配列番号85の60位のIle、(ah)配列番号85の61位のLys、(ai)配列番号85の62位のSer、(aj)配列番号85の63位のCys、(ak)配列番号85の64位のVal、(al)配列番号85の65位のSer、(am)配列番号85の66位のLeu、(an)配列番号85の67位のPro、(ao)配列番号85の68位のGlu、(ap)配列番号85の69位のLeu、(aq)配列番号85の70位のAsn、(ar)配列番号85の71位のAla、(as)配列番号85の72位のGln、(at)配列番号85の73位のVal、(au)配列番号85の74位のPhe、(av)配列番号85の75位のCys、(aw)配列番号85の76位のHis、(ax)配列番号85の77位のSer、(ay)配列番号85の78位のSer、(az)配列番号85の79位のAsn、(ba)配列番号85の80位のAsn、(bb)配列番号85の81位のVal、(bc)配列番号85の82位のThr、(bd)配列番号85の83位のLys、(be)配列番号85の84位のThr、(bf)配列番号85の85位のGlu、(bg)配列番号85の86位のCys、(bh)配列番号85の87位のCys、(bi)配列番号85の88位のPhe、(bj)配列番号85の89位のThr、(bk)配列番号85の90位のAsp、(bl)配列番号85の91位のPhe、および(bm)配列番号85の92位のCysから選択される1つ以上のアミノ酸と接触し、脂肪分解(例えば、白色脂肪細胞および/または褐色脂肪細胞の脂肪分解)を増加させる。
ALK7結合タンパク質をコードする核酸、および核酸のセットも提供される。核酸および核酸のセットを含むベクターおよびベクターのセット、ならびにこれらの核酸およびベクターで形質転換された宿主細胞がさらに提供される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、NS0マウス骨髄腫細胞、PER.C6(登録商標)ヒト細胞、またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞などのハイブリドーマまたは哺乳動物宿主細胞である。ALK7結合タンパク質を産生する哺乳動物宿主細胞およびハイブリドーマを含む宿主細胞も提供される。
ALK7結合タンパク質を作製するための方法も提供される。いくつかの実施形態では、方法は、ALK7結合タンパク質を発現可能な宿主細胞を、タンパク質を発現させ、必要に応じて発現されたALK7結合タンパク質を単離するのに適した条件下で培養することを含む。本明細書に開示される、またはさもなければ当該技術分野では周知の方法を用いて調製および/または単離されたALK7結合タンパク質も提供される。
ALK7結合タンパク質および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物がさらに提供される。いくつかの実施形態では、本開示は、ALK7の発現またはALK7介在性シグナル伝達の増加に関連した、またはALK7シグナル伝達の減少により治療および/または改善することができる対象の状態を治療および/または改善するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、対象におけるALK7介在性シグナル伝達を減少させる。
提供される方法を用いて治療および/または改善することができる対象の状態としては、これらに限定されるものではないが、肥満(例えば、腹部肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、病的線維素溶解、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);およびがん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌および/または結腸癌);ならびに、上記の疾患または状態の1つ以上、または過体重(例えば、BMI≧25kg/m)もしくは過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態が挙げられる。
いくつかの実施形態では、開示される方法は、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を含む医薬組成物を、医薬組成物の投与を要する対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は単独で投与される。他の実施形態では、ALK7結合タンパク質は併用療法として投与される。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質はケア治療/療法の標準に対する併用療法として投与される。
ALK7活性を遮断または低下させる方法(例えば、リガンド結合および/またはシグナル伝達)も提供される。いくつかの実施形態では、方法は、ALK7結合タンパク質と、ALK7を発現する細胞(例えば、分化した白色または褐色脂肪細胞)とを接触させることを含む。いくつかの例では、方法は、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7結合タンパク質とALK7を発現する細胞とを接触させることを含む。いくつかの実施形態では、方法は、インビボで行われる。他の実施形態では、方法は、インビトロで行われる。いくつかの実施形態では、ALK7活性の遮断または低下はALK7のリン酸化である。さらなる実施形態では、ALK7活性の遮断または低下はSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化である。いくつかの実施形態では、本開示は、対象におけるALK7活性を遮断または低下させる方法であって、有効量のALK7結合タンパク質を、ALK7活性の遮断または低下を要する対象に投与することを含む、方法を提供する。
ALK7の発現および/またはALK7シグナル伝達に関連した病的状態における、またはALK7リガンドの活性を低下または阻害することによって治療および/または改善することができる病的状態におけるALK7活性を遮断または低下する方法も提供される。いくつかの例では、方法は、ALK7またはALK7リガンドの発現が増加している対象にALK7結合タンパク質を投与することを含む。いくつかの実施形態では、病的状態は、肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症、循環器疾患、2型糖尿病、炎症、または肺疾患、脂肪肝疾患、神経疾患、および肝疾患、または腎疾患である。
別の態様において、本開示は、過体重の対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、過体重、または過体重であることに関連する状態を治療もしくは改善する方法を提供する。特定の実施形態では、治療または改善される状態は、肥満である。他の実施形態では、治療または改善される状態は、脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症、低HDL血清レベル、高LDL血清レベル(例えば、LDL−C≧100mg/dL、≧130mg/dL、≧160mg/dL)、および高トリグリセリド血症(例えば、TG≧150mg/dL、≧160mg/dL、≧170mg/dL)から選択される要素である。さらなる他の実施形態では、治療または改善される状態は高血圧である。さらなる実施形態では、治療または改善される状態は糖尿病である。特定のかかる実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。特定の他の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は表1Bまたは表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる他の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1A、表1B、または表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は表1A、表1B、または表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
別の態様において、本開示は、肥満の対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、肥満、または肥満に関連する状態を治療もしくは改善する方法を提供する。特定のかかる実施形態において、治療または改善される状態は、高血圧症、脂質異常症(例えば、高い総コレステロールまたはトリグリセリドの高いレベル)、2型糖尿病、冠状動脈性心疾患、脳卒中、胆嚢疾患、変形性関節症、睡眠障害、呼吸障害、がん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌、および/または大腸癌)、肥満関連胆嚢疾患、肥満関連炎症、肥満誘発性睡眠時無呼吸症、脂肪症(脂肪肝)、グルカゴノーマ、動脈硬化症または心不全である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、高血圧症、脂質異常症(例えば、高い総コレステロールまたはトリグリセリドの高いレベル)、2型糖尿病、冠状動脈性心疾患、脳卒中、胆嚢疾患、変形性関節症、睡眠障害、呼吸障害、がん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌、または大腸癌)、肥満関連胆嚢疾患、肥満関連炎症、肥満誘発性睡眠時無呼吸症、脂肪症、グルカゴノーマ、動脈硬化症または心不全を発症するリスクを有する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1A、表1B、または表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1A、表1B、または表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
別の態様において、本開示は、糖尿病の対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、2型糖尿病、または2型糖尿病に関連する状態を治療もしくは改善する方法を提供する。関連する実施形態では、本開示は、目の状態(例えば、緑内障、白内障、および網膜症)、心血管疾患(例えば、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、および脳卒中)、高血糖症、末梢神経障害、および腎疾患(例えば、腎症)などの2型糖尿病に関連する状態を治療または改善する方法を提供する。特定の実施形態では、対象は、目の状態(例えば、緑内障、白内障、および網膜症)、心血管疾患(例えば、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、疾患性線維素溶解、および脳卒中)、高血糖症、末梢神経障害、または腎疾患(例えば、腎症)などの2型糖尿病、または2型糖尿病に関連する状態を発症するリスクを有する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを含む。他の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1A、表1B、または表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
別の態様において、本開示は、代謝性疾患もしくは障害、または代謝性疾患もしくは障害に関連する状態の治療または改善を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、代謝性疾患もしくは障害、または代謝性疾患もしくは障害に関連する状態を治療または改善する方法を提供する。特定のかかる実施形態では、治療または改善される状態は、脂質、リポタンパク質またはアポリポタンパク質代謝の変化である。他のかかる実施形態では、実施形態、代謝状態は、高血漿トリグリセリドレベル、高血圧、脂質異常症、高空腹時血糖、低いHDLコレステロールレベルである。さらなる他の実施形態では、治療または改善される状態は、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、または内皮機能不全である。さらに他の実施形態では、治療または改善される状態は、慢性炎症である。さらなる実施形態では、治療または改善される状態は、非アルコール性脂肪肝疾患(例えば、脂肪肝および/またはNASH)である。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
さらなる別の態様において、本開示は、インスリン抵抗性、またはインスリン抵抗性に関連する状態の治療もしくは改善を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、インスリン抵抗性、またはインスリン抵抗性に関連する状態を治療もしくは改善する方法を提供する。特定のかかる実施形態では、治療または改善される状態は、耐糖能異常または高血糖症と関連する。他のかかる実施形態では、治療または改善される状態は、高血圧症またはアテローム性動脈硬化症と関連する。さらなる他の実施形態では、治療または改善される状態は、脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症、低HDL血清レベル、高LDL血清レベル(例えば、LDL−C≧100mg/dL、≧130mg/dL、≧160mg/dL)、および高トリグリセリド血症(例えば、TG≧150mg/dL、≧160mg/dL、≧170mg/dL)から選択される要素である。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。他の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
さらなる別の態様において、本開示は、目、神経系、腎臓、肺、および/または肝臓の疾患もしくは障害、または関連する状態の治療もしくは改善を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、目、神経系、腎臓、肺、および/または肝臓の疾患もしくは障害、または関連する状態を治療もしくは改善する方法を提供する。特定のかかる実施形態では、治療または改善される状態は、炎症である。他のかかる実施形態では、治療または改善される状態は、腎症(例えば、糖尿病性腎症)、腎動脈の動脈硬化、または腎不全である。さらに他の実施形態では、治療または改善される状態は、慢性炎症である。さらなる他の実施形態では、治療または改善される状態は、脂肪組織の炎症である。さらなる実施形態では、治療または改善される状態は、肝臓の炎症である。いっそうさらなる実施形態では、治療または改善される状態は、NAFLD(例えば、脂肪肝および/またはNASH)である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、腎臓、肺、または肝臓の疾患または障害を発症するリスクを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、腎症を発症するリスクを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、腎症を発症するリスクを有する。特定の実施形態では、対象は、慢性炎症を発症するリスクを有する。他の実施形態では、対象は、脂肪組織の炎症を発症するリスクを有する。さらに他の実施形態では、対象は、肝臓の炎症を発症するリスクを有する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
別の態様において、本開示は、心血管疾患もしくは障害、または心血管疾患もしくは障害に関連する状態の治療または改善を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体などのアンタゴニストALK7結合タンパク質)を投与することを含む、心血管疾患もしくは障害、または心血管疾患もしくは障害に関連する状態を治療または改善する方法を提供する。特定のかかる実施形態では、治療または改善される状態は、冠動脈性心疾患、うっ血性心不全、血管再狭窄、脳卒中、末梢血管疾患、微小血管疾患、疾患性線維素溶解、または動脈硬化症である。他の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、冠動脈性心疾患、うっ血性心不全、血管再狭窄、脳卒中、末梢血管疾患、微小血管疾患、または動脈硬化症を発症するリスクを有する。特定の実施形態では、治療または改善される状態は、高血圧(例えば、安静状態での血圧が130/80mmHg超)である。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、高血圧を発症するリスクを有する。他の実施形態では、治療または改善される状態は、アテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、アテローム性動脈硬化症を発症するリスクを有する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7アンタゴニストである。特定のかかる実施形態では、投与されるアンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bに開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。特定の実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表3に開示されるVHとVLのペアを含む。関連する実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。
mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対するヒトALK7上のエピトープを示し、mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対するヒトALK7上の一次エピトープを示す(配列番号208)。 mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対するヒトALK7上のエピトープを示し、mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対するヒトALK7上の二次エピトープを示す(配列番号208)。 mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対するヒトALK7上のエピトープを示し、上記3つの例示的な抗体に対するすべての一次および二次エピトープをまとめて示す(配列番号208)。 ALK7上のエピトープへの結合の3−D構造モデル化に使用するためのALK7(配列番号337)、ALK6(配列番号338)、ALK5(配列番号339)、ALK3(配列番号340)、およびALK1(配列番号341)の残基4〜84の一次配列の比較を示す。 ALK6、ALK5、ALK3、およびALK1の利用可能な構造データに基づくヒトALK7細胞外ドメインの構造モデルを示す。残基4〜84(A)または4〜92(BおよびC)を表す構造が、例示的な抗体mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対する一次および二次エピトープを示している。 ALK6、ALK5、ALK3、およびALK1の利用可能な構造データに基づくヒトALK7細胞外ドメインの構造モデルを示す。残基4〜84(A)または4〜92(BおよびC)を表す構造が、例示的な抗体mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対する一次および二次エピトープを示している。 ALK6、ALK5、ALK3、およびALK1の利用可能な構造データに基づくヒトALK7細胞外ドメインの構造モデルを示す。残基4〜84(A)または4〜92(BおよびC)を表す構造が、例示的な抗体mAb J02、mAb G05、およびmAb C03に対する一次および二次エピトープを示している。 TBSおよびALK7 mAbで処置した高脂肪食(HFD)マウスにおける脂肪量の変化を示す。脂肪量の変化は、ALK7抗体またはTBS処置前のベースラインに対するものである。各ALK7 mAb(すなわち、J02、K02、G05、C03、およびL02)による処置は、HFDマウスの脂肪量を有意に減少させた。は、HFD+TBSに対してp>0.001を示す。 TBSおよびALK7 mAbで処置した高脂肪食(HFD)マウスにおける除脂肪体重の変化を示す。除脂肪体重の変化は、ALK7抗体またはTBS処置前のベースラインに対するものである。各ALK7 mAb(すなわち、J02、K02、G05、C03、およびL02)による処置は、HFDマウスの除脂肪量を変化させなかった。 高脂肪食(HFD)を与えたマウスに対する標準固形飼料(SD)を与えたマウスのベースライン体重の比較を示す。 標準固形飼料(SD)または高脂肪食(HFD)を与え、対照(TBS)または異なる用量のALK7抗体で処置したマウスの毎日の体重の比較を示す。 標準固形飼料(SD)または高脂肪食(HFD)を与え、対照(TBS)または異なる用量のALK7抗体で処置したマウス間のベースライン体重に対する毎日の体重変化の比の比較を示す。 異なる時点における、標準固形飼料(SD)または高脂肪食(HFD)を与え、対照(TBS)または異なる用量のALK7抗体で処置したマウス間の体重に対する脂肪量の比の比較を示す。 異なる時点における、標準固形飼料(SD)または高脂肪食(HFD)を与え、対照(TBS)または異なる用量のALK7抗体で処置したマウス間の体重に対する除脂肪量の比の比較を示す。 異なる時点における、標準固形飼料(SD)または高脂肪食(HFD)を与え、対照(TBS)または異なる用量のALK7抗体で処置したマウス間の脂肪重量または除脂肪重量の比較を示す。
本開示は、単離されたおよび/または組換えALK7結合タンパク質を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に記載される少なくとも1つのALK7エピトープに結合する。特定の実施形態では、そのようなALK7結合タンパク質(例えば、二重特異性抗体)は、本明細書に記載される少なくとも1つのエピトープと、本明細書に記載されるか、または既知の、または本明細書に記載の方法および/または当該技術分野では一般的な知識を用いて発見可能な少なくとも1つの別のエピトープとに結合する。かかるALK7結合タンパク質には、本明細書に開示される抗ALK7抗体(例えば、表1A、1B、および3などの表および実施例に記載される抗体)、およびそれらの抗原結合フラグメントが含まれ得る。あるいは、かかるALK7結合タンパク質には、本明細書には開示されていないが、本明細書に記載される少なくとも1つのALK7エピトープに結合する抗ALK7抗体が含まれ得る。例えば、かかるALK7結合タンパク質には、本明細書に開示される抗体とは異なる少なくとも1つのCDR、フレームワーク、CDR/フレームワークの組み合わせ、可変、定常、可変/定常の組み合わせの配列を含む抗ALK7抗体が含まれ得る。したがって、本発明のALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)には、本明細書に記載されるような少なくとも1つのALK7エピトープに結合するALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)が含まれる。かかるタンパク質は、本明細書に記載されるものとまったく同じ主要および/または二次/コンフォメーションエピトープと相互作用するか、または、本明細書に記載される少なくとも1つのエピトープと重複する(例えば、本質的に同じ)異なる主要および/または二次/コンフォメーションエピトープと相互作用することができる。したがって、本発明は、特定のALK7結合タンパク質(例えば、本明細書に記載される抗ALK7抗体)と、ALK7への結合について競合するか、またはその結合を遮断するALK7結合タンパク質も提供する。かかるALK7結合タンパク質は、ALK7への特定のALK7結合タンパク質(例えば、本明細書に記載される抗ALK7抗体)の結合を減少させるか、そのような結合に影響を及ぼさないか、または、他の例では、そのようなALK7結合タンパク質の結合を向上することができる。いくつかの実施形態では、そのような結合は、ALK7への特定のALK7結合タンパク質(例えば、本明細書に記載される抗ALK7抗体)の結合を防止または阻害する。他の実施形態では、そのような結合は、ALK7への特定のALK7結合タンパク質(例えば、本明細書に記載される抗ALK7抗体)の結合を促進または亢進する。特定の実施形態では、本発明のALK7タンパク質は表1A、表1B、または表3に記載される抗ALK7抗体(すなわち、G04、C02、D04、H03、J01、K01、C01、J02、K02、G05、C03、およびC02)、またはこれらの抗原結合フラグメントを除外する。
ALK7結合タンパク質をコードする核酸、そのような核酸を含むベクターおよび宿主細胞、ならびにALK7結合タンパク質の製造および使用方法も提供される。提供されるALK7結合タンパク質は、ALK7の発現および/またはシグナル伝達の増加に関連する疾患および状態の診断、治療、および/または改善における用途を有する。かかる用途としては、これらに限定されるものではないが、肥満(例えば、腹部肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);およびがん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌および/または結腸癌);ならびに、上記の疾患または状態の1つ以上、または過体重(例えば、25kg/mのBMI)もしくは過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態の予防、および/または改善が挙げられる。
定義
別段の定義がなされない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が関連する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有するものとする。例えば、the Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology,Juo,Pei−Show,2nd ed.,2002,CRC Press;The Dictionary of Cell and Molecular Biology,3rd ed.,1999,Academic Press;and the Oxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology,Revised,2000,Oxford University Pressは、当業者に、本開示に使用される用語の多くについて一般的な辞書を与えるものである。本明細書において示される見出しは、明細書全体を参照することにより得ることができるさまざまな実施形態を限定するものではない。また、以下に定義される用語は、明細書の全容を参照することにより、より完全に定義される。
「a」、「an」、および「the」なる用語には、用語が用いられる文脈によってそうでない旨が明確に示されない限り、複数の指示対象が含まれる。用語「a」(または「an」)、ならびに用語「1つ以上の」、および「少なくとも1つの」は、本開示では互換可能に用いられ得る。さらに、本明細書で使用するところの「および/または」とは、他方を伴うかまたは伴わない、2つ以上の特定の特性または要素のそれぞれの具体的な開示として理解されるべきである。したがって、本明細書において「Aおよび/またはB」といった語句で用いられる「および/または」なる用語は、「AおよびB」、「AまたはB」、「A」(のみ)、および「B」(のみ)を含むものとする。同様に、「A、B、および/またはC」といった語句で使用される「および/または」なる用語は、以下の実施形態、すなわち、A、B、およびC、A、B、またはC、AまたはC、AまたはB、BまたはC、AおよびC、AおよびB、BおよびC、A(のみ)、B(のみ)、ならびにC(のみ)のそれぞれを包含するものとする。
「含む(comprise)」なる用語は、含む(include)、すなわち、1つ以上の特性または要素の存在を許容するという意味で一般的に用いる。実施形態が、「〜を含む(comprising)」なる文言によって記述される場合は常に、さもなければ「〜からなる(consisting of)」および/または「〜から本質的になる(consisting essentially of)」によって記述される類似の実施形態も提供される。
本明細書および特許請求の範囲の全体を通じて数値に関連して用いられる「約」および「およそ」なる用語は、当業者にはよく知られる許容可能な精度の間隔を示す。一般にそのような精度の間隔は、±10%である。あるいは、特に生体系において、「約」および「およそ」なる用語は、与えられた値の一桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内の値も意味し得る。
数値範囲は、その範囲を規定する数を含むものとする。
ALK7結合タンパク質とは、ALK7に特異的に結合する、好ましくはALK7の細胞外ドメインに結合するタンパク質を指す。
「ALK7」および「ALK7受容体」なる用語は互換可能に使用され、ALK7のことを指す(ACVRLK7、アクチビンA受容体、タイプIC、ACVR−1C,アクチビン受容体様キナーゼ7、および文献中のEC 2.7.11とも呼ばれる)。ヒトALK7の参照配列は、NCBI参照配列NP_001104501.1で提供されている。提供されるALK7結合タンパク質は、配列番号85のアミノ酸配列に対応するヒトALK7の細胞外ドメインに結合する。ラットALK7の参照配列は、NCBI参照配列P70539で提供されている。いくつかの実施形態では、提供されるALK7結合タンパク質は、配列番号86のアミノ酸配列に対応するラットALK7の細胞外ドメインに結合する。
ALK7結合タンパク質(例えば、中和抗体)との関連で使用される場合、「競合する(compete)」または「競合する(competes)」なる用語は、試験下の抗原結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメント)が、共通の抗原(例えば、ALK7の細胞外ドメインまたはそのフラグメント)に対する参照抗原結合タンパク質(例えば、リガンド、または参照抗体)の特異的結合を阻止または阻害するようなアッセイによって測定される抗原結合タンパク質間の競合を意味する。例えば、固相直接または間接ラジオイムノアッセイ(RIA)(例えば、Moldenhauer et al.,Scand.J.Immunol.32:77−82 (1990) and Morel et al.,Molec.Immunol.25:7−15(1988))、固相直接または間接酵素イムノアッセイ(EIA)、固相直接ビオチン−アビジンEIA(例えば、Cheung,et al.,Virology 176:546−552(1990)およびKirkland et al.,J.Immunol.137:3614−3619(1986)を参照)、およびサンドウィッチ競合アッセイ(例えば、Stahli et al.,Methods in Enzymology 92:242−253(1983)を参照)などの多くの種類の競合的結合アッセイを使用することができる。一般的に、これらのアッセイでは、標識されていない試験抗原結合タンパク質および標識された参照抗原結合タンパク質のいずれかを保持する固体表面または細胞に結合した精製抗原の使用を伴う。
競合阻害は、試験抗原結合タンパク質の存在下で固体表面または細胞に結合する標識の量を決定することにより測定することができる。通常、試験抗原結合タンパク質は過剰量で存在する。競合アッセイにより特定される抗原結合タンパク質(競合する抗原結合タンパク質)には、参照ALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合するALK7結合タンパク質、および参照ALK7結合タンパク質が結合するエピトープに立体障害が生じるうえで充分に近い隣接エピトープに結合するALK7結合タンパク質が含まれる。通常、競合するALK7結合タンパク質が過剰量で存在する場合、参照ALK7結合タンパク質のALK7への特異的結合を少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%または75%阻害する。いくつかの例において、競合する抗原結合タンパク質は、参照ALK7結合タンパク質の特異的結合を少なくとも80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%阻害する。
ALK7タンパク質との関連で使用される場合、「エピトープ」なる用語は、本開示のALK7結合タンパク質(例えば、抗体)に結合することが可能なALK7(例えば、ヒトALK7またはマウスALK7)タンパク質決定因子を指す。エピトープは、アミノ酸または糖側鎖などの化学的に活性な分子の表面基から通常なり、通常、特定の3次元構造特性、および特定の電荷特性を有する。コンフォメーションエピトープと非コンフォメーションエピトープとは、前者への結合は変性溶媒の存在下で失われるが、後者では失われないという点で区別される。ALK7結合タンパク質が結合するALK7エピトープは、当該技術分野では周知の方法を用いて容易に決定することができる。
「線状エピトープ」または「一次エピトープ」なる用語は、ALK7タンパク質の一次アミノ酸配列(連続した)に沿って直線的に生じるALK7タンパク質と本明細書に記載されるALK7結合タンパク質(例えば、抗体またはその抗原結合フラグメント)との間のすべての相互作用点を含むエピトープのことを指す。抗原上の所望のエピトープが決定されると、例えば、本明細書に記載される当該技術分野では周知の方法を用いてそのエピトープに対する抗体を生成することが可能である。あるいは、発見プロセスの間に、抗体またはそのフラグメントの生成および特性評価によって所望のエピトープに関する情報を明らかにすることもできる。次いでこの情報から、同じエピトープに結合する抗体を競合的にスクリーニングすることが可能である。これを行うためのアプローチの1つに、互いに競合的に結合する抗体(例えば、抗原としてのALK7タンパク質への結合について競合する抗体)をみつけるための交差競合実験を行うことがある。抗体の交差競合に基づいて抗体を「ビニング」するためのハイスループットプロセスが国際特許出願第WO2003/4873号に記載されている。
「コンフォメーションエピトープ」または「構造エピトープ」なる用語は、ALK7タンパク質の不連続なアミノ酸残基が、ALK7結合タンパク質との相互作用点を含む3次元形状に集まったエピトープを意味する。コンフォメーションエピトープでは、相互作用点は、少なくとも1個のアミノ酸残基(不連続的な)によって互いから分離されたアミノ酸残基にわたって生じる(すなわち、接触点は、ALK7の細胞外ドメインなど、ALK7タンパク質の異なる別々の領域に生じる)。あくまで説明の目的で、コンフォメーションエピトープは、ALK7の別々の異なる領域上に連続的な接触点(例えば、ALK7の細胞外ドメインなどのALK7の1つの領域内の少なくとも2個のアミノ酸との連続した接触点)を含んでもよい。
一般的に、特定の標的抗原に対して特異的な抗体は、タンパク質および/またはマクロ分子の複雑な混合物中の標的抗原上のエピトープを選択的に認識する。
エピトープを含む特定のポリペプチド(例えば、ALK7タンパク質)の領域は、本明細書に記載されるかまたは当該技術分野では周知のものなど、任意の数のエピトープマッピング法を用いて特定することができる。例えば、Epitope Mapping Protocols in Methods in Molecular Biology,Vol.66(Glenn E.Morris,Ed.,1996)Humana Press,Totowa,New Jerseyを参照。例えば、線状エピトープは、例えば、タンパク質分子の各部分に対応した多数のペプチドを固体支持体上に同時に合成し、ペプチドが支持体に付着している状態でこれらのペプチドを抗体と反応させることによって決定することができる。かかる方法は当該技術分野では周知のものであり、例えば、米国特許第4,708,871号;Geysen et al., (1984) Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8:3998−4002;Geysen et al.,(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:78−182;Geysen et al.,(1986)Mol.Immunol.23:709−715に記載されている。同様に、コンフォメーションエピトープは、例えば、水素/重水素交換、X線結晶分析、および2次元核磁気共鳴などにより、アミノ酸の空間的コンフォメーションを決定することにより容易に特定される。例えば、Epitope Mapping Protocols,(前述)を参照。タンパク質の抗原性領域は、例えば、Oxford Molecular Groupから販売されるOmigaバージョン1.0ソフトウェアプログラムを用いて計算されるものなど、標準的な抗原性およびハイドロパシープロットを用いて特定することもできる。このコンピュータプログラムは、Hopp/Woods法(Hopp et al.,(1981)Proc.Natl.Acad.Sci USA 78:3824−3828)を抗原性プロファイルを決定するために、また、Kyte−Doolittle法(Kyte et al.,(1982)J.Mol.Biol.157:105−132)をヒドロパシープロットを決定するために用いている。
本明細書で使用するところの「パラトープ」なる用語は、ALK7タンパク質上のエピトープへの結合を決定する結合領域の一般的構造を指す。この構造は、結合領域がエピトープに結合するか否か、およびその結合の仕方に影響する。「パラトープ」なる用語は、ALK7タンパク質上の抗原決定基に対する抗体またはそのフラグメントの結合を生じさせる、抗体またはその抗原結合フラグメントの抗原性部位のことを指す場合がある。パラトープは、抗体のイディオトープ、およびエピトープに結合する相補性決定領域(CDR)領域のことも指す。
線状エピトープマッピングまたは不連続エピトープマッピングのいずれかを用いて、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質によって認識されるALK7上のエピトープをマッピングすることができる(例えば、モノクローナル抗体)。重複する合成ペプチドのライブラリーを用いて線状エピトープをマッピングする概念は、例えば、Geysen et al.(1984)PNAS 81:3998−4002にみることができる。この技術は、特定のヒドロゲル配合物で被覆した固体支持体上に直鎖状ペプチドのライブラリーを直接合成することを含み、これは、生体分子の操作を可能とし、大きな試料セットのプロファイリングを行うために容易に再現することができる。線状模倣体のライブラリーを作製するには、免疫原(または標的タンパク質)の正確なアミノ酸配列を、重複するフラグメントにインシリコで分割し、次いで、固体支持体上で合成する(「ミニカード」)。そのような免疫原(または標的タンパク質)に対する抗体の結合は、自動化されたELISA型のリードアウトを用いて定量することができる。正しいコンフォメーション中に正しいアミノ酸配列を含むコンストラクトが抗体ともっともよく結合する。
不連続エピトープを模倣するには、Chemically Linked Peptides on Scaffolds(CLIPS(商標))(足場上で化学的に連結されるペプチド)技術によって定義された3D構造中にペプチドを固定する。この技術は、CLIPS足場上の臭素基とシステインコンストラクトのチオール側鎖との間の反応を利用して、天然のタンパク質配列を広範な構造のCLIPSコンストラクトに変換するものである。CLIPS(商標)技術は、ペプチドライブラリーを単一、2重、または3重ループ構造、ならびにシート状および螺旋状フォールドの形にするために現在、普通に用いられており、これにより、コンフォメーション結合部位および不連続結合部位を模倣することが可能である。
二次構造模倣体は、熱力学的に好ましいペプチドのコンフォメーションの選択を可能とするCLIPS足場の使用によって安定化させることができる。コンビナトリアルスクリーニングは、標的タンパク質を最大で10,000種類の重複するペプチドコンストラクトのライブラリーに変換することで開始される。正しいコンフォメーションの不連続エピトープの両方の部分を表すコンストラクトは、高い親和性で抗体と結合する。不完全なエピトープを提示するコンストラクトが抗体と低い親和性で結合し得るのに対して、エピトープを含まないコンストラクトはまったく結合しない。
本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、ALK7(例えば、ヒトALK7)上の少なくとも1つのエピトープに結合することができる。いくつかの実施形態では、かかるALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7上の少なくとも1つの線状エピトープに結合する。他の実施形態では、かかるALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7上の少なくとも1つの不連続またはコンフォメーションエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、かかるALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7上の少なくとも1つの線状エピトープおよび少なくとも1つの不連続またはコンフォメーションエピトープに結合する。かかる線状、不連続またはコンフォメーションエピトープは、ALK7の異なるドメインまたはモチーフに位置することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質が結合する少なくとも1つのエピトープは、ALK7の細胞外ドメインに位置する。他の実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質が結合する少なくとも1つのエピトープは、ALK7の細胞外ドメインの外側に位置する。さらに他の実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質が結合する少なくとも1つのエピトープは、ALK7の細胞外ドメインの内側または外側の境界に位置する。
本明細書に記載されるALK7結合タンパク質が結合する例示的なエピトープは、ペプチドライブラリースクリーニングによって解明され、本明細書において、例えば実施例などで開示する。実施例において解明されたペプチドストレッチは、ALK7の線状、不連続またはコンフォメーションエピトープの重要な部分を表す(ただし、おそらくは1つの部分のみであるが)。本明細書に記載される特定のALK7結合タンパク質は、実施例に開示されるペプチドストレッチで表されるALK7上のエピトープに結合する。当業者には、当該技術分野における通常の知識と組み合わせることで、実施例に開示されるペプチドストレッチ配列を有するエピトープ構造が理解されるであろう。当業者には、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質の、記載されるエピトープを介したALK7への結合は、当該技術分野における一般的な知識によって理解される、高、中、および/または低ストリンジェンシー条件下で生じ得る点も容易に理解されるであろう。
本明細書に記載されるALK7結合タンパク質の、記載されるエピトープを介したALK7への結合は、ALK7の構造および/または機能を変化させる場合もさせない場合もある。例えば、かかる結合は、ALK7の生物学的活性、および/または少なくとも1つの他のALK7結合タンパク質と相互作用するALK7の能力を低下または消失させることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質の、記載されるエピトープの少なくとも1つを介したALK7への結合は、ALK7と少なくとも1つのALK7リガンドとの相互作用を減少または消失させる。他の実施形態では、かかる結合は、ALK7と少なくとも1つのALK7リガンドとの相互作用に大きく影響しない。さらに他の実施形態では、かかる結合は、ALK7と少なくとも1つのALK7リガンドとの相互作用を有意に増大または改善する。さらに、かかる結合は、ALK7の安定性および/または半減期を改善するか、またはALK7の安定性および/または半減期を低下させることができる(例えば、ALK7の分解および/または除去の阻害または促進することにより)。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質の、記載されるエピトープを介したALK7への結合は、ALK7と別のALK7結合タンパク質との結合を減少または阻害する。例えば、1つのかかるALK7結合タンパク質は、ALK7への結合について別の抗ALK7抗体(例えば、市販の抗ALK7抗体)と競合し得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質の、記載されるエピトープを介したALK7への結合は、別の抗ALK7抗体(例えば、別の市販のまたは既知の抗ALK7抗体)へのALK7の結合を防止する。他の実施形態では、かかる結合は、別の抗ALK7抗体への結合(例えば、別の市販のまたは既知の抗ALK7抗体のALK7への結合)を妨げない。
本開示は、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはそのフラグメント)が結合するALK7上の多くの一次およびコンフォメーションエピトープに関する。本開示は、連続した、および/または不連続のアミノ酸残基を含むALK7上の少なくとも1つの一次エピトープおよび/または少なくとも1つのコンフォメーションエピトープを認識するALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはその抗原結合フラグメント)にも関する。特定の実施形態では、かかる連続した、および/または不連続のアミノ酸残基は、ALK7の細胞外ドメイン内に位置する。特定の実施形態では、かかる一次またはコンフォメーションエピトープは、本明細書に記載される一次またはコンフォメーションエピトープ(例えば、実施例の)、または本明細書に記載される一次またはコンフォメーションエピトープ(例えば、実施例の)と重複する(例えば、本質的に同じ)異なるエピトープを含む。
一態様では、本開示は、ALK7内の多数の異なる一次およびコンフォメーションエピトープの特定に関する。ALK7の細胞外ドメイン(残基4〜84)の主要部分の3次元構造は、関連するALKタンパク質の既知の構造によりモデル化されている。本開示はまた、図1および図3に示されるように、複数の抗ALK7抗体と相互作用する複数の一次およびコンフォメーションエピトープがALK7の細胞外ドメイン内に存在することを最初に示すものである。
本明細書の開示は、異なるクラスの抗ALK7抗体またはそのフラグメントが結合する多数の異なる一次およびコンフォメーションエピトープがALK7の細胞外ドメイン内に存在することを示す。抗ALK7抗体(例えば、mAb C03)のような本明細書に記載される第1のクラスのALK7結合タンパク質は、69DFCNNITLHLP79(配列番号317)のような一次エピトープと、単独で、またはLSPGLKCVCLL11(配列番号318)および/または51QVFCHSSNN59(配列番号319)のような少なくとも別の一次エピトープまたは1つのコンフォメーションエピトープと一緒に結合し、抗ALK7抗体(例えば、mAb J02)のような本明細書に記載される第2のクラスのALK7結合タンパク質は、45LPELNAQVFCHSSNNVTK62(配列番号310)のような第2の一次エピトープと、単独で、または26WASVMLTNGKEQ37(配列番号311)および/または78LPTASPNAPK87(配列番号312)のような少なくとも別の一次エピトープまたは1つのコンフォメーションエピトープとの組み合わせで結合し、第3のクラスの抗体は、42VSLPELNAQVFCHSSNNVTK63(配列番号313)のような第3の一次エピトープと、単独で、またはKCVCLLCDSS15(配列番号314)、23GACWASVMLT32(配列番号315)、および/または71CNNITLHLPT80(配列番号316)のような少なくとも別の一次エピトープまたは1つのコンフォメーションエピトープとの組み合わせで結合する。いくつかの実施形態では、第1、第2、および第3のコンフォメーションエピトープは重複せず、第1、第2、および第3のクラスの抗体は、ALK7タンパク質の異なる領域に結合する。特定の実施形態では、第1と第2のコンフォメーションエピトープは重複せず、第1と第2のクラスの抗体は、ALK7タンパク質の異なる領域に結合する。特定の実施形態では、第1と第3のコンフォメーションエピトープは重複せず、第1と第3のクラスの抗体は、ALK7タンパク質の異なる領域に結合する。特定の実施形態では、第2と第3のコンフォメーションエピトープは重複せず、第2と第3のクラスの抗体は、ALK7タンパク質の異なる領域に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7タンパク質上の第1、第2、および第3のコンフォメーションエピトープは、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多いアミノ酸残基で互いに重複し、第1、第2、および第3のクラスの抗体は、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い重複するアミノ酸残基に結合する。いくつかの実施形態では、第1と第2のコンフォメーションエピトープは、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多いアミノ酸残基で互いに重複し、第1と第2のクラスの抗体は、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い重複するアミノ酸残基に結合する。いくつかの実施形態では、第1と第3のコンフォメーションエピトープは、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多いアミノ酸残基で互いに重複し、第1と第3のクラスの抗体は、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い重複するアミノ酸残基に結合する。いくつかの実施形態では、第2と第3のコンフォメーションエピトープは、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多いアミノ酸残基で互いに重複し、第2と第3のクラスの抗体は、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い重複するアミノ酸残基に結合する。
他の実施形態では、3つのクラスの抗体は、本明細書に記載される重複するエピトープに結合することができる。かかる重複するエピトープは、記載される一次および/またはコンフォメーションエピトープと本質的に同じであるか、または記載されるエピトープと多かれ少なかれ異なっていてよい。重複するエピトープと本明細書に記載されるエピトープとの間のかかる本質的な同一性は、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多いアミノ酸残基の重複を含み得る。
いくつかの実施形態では、本発明の3つのクラスの抗体は、ALK7タンパク質への結合について実施例に記載される参照抗ALK7抗体(例えば、表1A、1B、および3)と競合する。いくつかの実施形態では、本発明の3つのクラスの抗体は、実施例に記載される参照抗ALK7抗体(例えば、表1A、1B、および3)のALK7タンパク質への結合を異なる程度で阻害する。例えば、3つのクラスの抗体は、本明細書に記載の参照抗ALK7抗体によるALK7への特異的結合を、少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、またはそれ以上阻害することができる。
本明細書に開示される抗ALK7結合抗体およびそのALK7結合フラグメント、変異体、または誘導体などの抗原結合タンパク質は、例えば、それらが認識するかまたは特異的に結合する標的ポリペプチドなどの抗原のエピトープ(複数可)または部分(複数可)に関して記述または特定することができる。例えば、本明細書に開示されるALK7結合タンパク質の抗原結合ドメインと特異的に相互作用するALK7の部分は、「エピトープ」である。エピトープは、連続的なアミノ酸またはタンパク質の3次フォールディングによって隣接した不連続なアミノ酸から形成され得る。連続的なアミノ酸から形成されたエピトープが、変性溶媒に曝露される際に一般的に保持されるのに対して、3次フォールディングによって形成されたエピトープは一般的に変性溶媒で処理すると失われる。エピトープ決定基は、アミノ酸、糖側鎖、ホスホリルまたはスルホニル基などの化学的に活性な分子の表面基を有してよく、特定の3次元構造特性、および/または特定の電荷特性を有してよい。エピトープは、通常、少なくとも3、4、5、6、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35個のアミノ酸を固有の空間的コンフォメーションで含む。エピトープは、当該技術分野における周知の方法を用いて常法で決定することができる。
「阻害する」、「遮断する」、「低下させる」、「減少させる」、「抑制する」、「アンタゴナイズする」、および「中和する」なる用語は、互換可能に使用され、活性の完全な遮断を含む、活性(例えば、ALK7リガンドの結合および/またはALK7のシグナル伝達)のあらゆる統計的に有意な減少を指す。例えば、「阻害」、「抑制」または「アンタゴナイズ」は、対照と比較した場合の活性の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%の低下を指し得る。
いくつかの実施形態では、「減少させる」、「阻害する」、または「アンタゴナイズする」なる用語は、ALK7およびActRIIA/Bを発現する細胞を、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalなどのALK7リガンドと接触させることにより誘導される1つ以上のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を、ALK7結合タンパク質が接触しない場合の細胞におけるSmadのリン酸化の程度に対して統計的に有意に(例えば、0.05以下のp値で)減少させる、抗体またはそのALK7結合フラグメントなどのALK7結合タンパク質の能力のことを指し得る。ALK7を発現する細胞は、天然に存在する細胞もしくは細胞株であってよく、またはALK7をコードする核酸を宿主細胞に導入することによって組換えにより作製することができる。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメント)は、例えばウェスタンブロッティングに続いて、本明細書に記載されるかもしくは当該技術分野では周知の方法を用いた抗ホスホチロシン抗体によるプロービングまたはELISA(例えば、P−Smad ELISA)またはSmad依存レポーター遺伝子アッセイを行うことにより測定した場合に、1つ以上のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のALK7リガンド介在性リン酸化を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%、または約100%アンタゴナイズする(減少させる)。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解のALK7介在性阻害をアンタゴナイズする(減少させる)。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストであり、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%アンタゴナイズする。他の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%、または約100%低下もしくは減少させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストであり、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色および/または褐色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%アンタゴナイズする。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色および/または褐色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%、または約100%低下もしくは減少させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。
「増大させる」、「促進する」、および「アゴニスト」なる用語は、互換可能に使用され、活性(例えば、ALK7リガンドの結合および/またはALK7のシグナル伝達)のあらゆる統計的に有意な増加を指す。例えば、「増加させる」または「促進する」は、対照と比較した場合の活性の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%の増加を指し得る。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は細胞内の脂肪分解を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞内の脂肪分解を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、白色脂肪細胞または褐色脂肪細胞内の脂肪分解を増加させる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、白色脂肪細胞内の脂肪分解を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイはGDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、褐色脂肪細胞内の脂肪分解を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、褐色脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイはGDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、白色および褐色脂肪細胞内の脂肪分解を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色および褐色脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で行われる脂肪分解アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した場合(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)に、白色脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解阻害アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%、または約100%低下もしくは減少させる。特定のかかる実施形態では、脂肪分解アッセイは、アクチビンBの存在下で行われる(50ng/ml)(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で行われる脂肪分解アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した場合(例えば、本明細書の実施例に記載される)に、白色および/または褐色脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いっそうさらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解阻害アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%、または約100%低下もしくは減少させる。特定のかかる実施形態では、脂肪分解アッセイは、アクチビンBの存在下で行われる(50ng/ml)(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞内のグリセロール産生を増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、脂肪細胞内のグリセロール産生を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、白色脂肪細胞または褐色脂肪細胞内のグリセロール産生を増加させる。
「抗体」および「免疫グロブリン」なる用語は、互換可能に本明細書で使用され、全(完全長)抗体およびその抗原結合フラグメントまたは一本鎖を含む。通常の抗体は、ジスルフィド結合により相互連結された少なくとも2本の重(H)鎖と2本の軽(L)鎖を含む。それぞれの重鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではVHと略称する)と重鎖定常領域とからなる。重鎖定常領域は、CH1、CH2、およびCH3の3つのドメインで構成される。それぞれの軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではVLと略称する)と軽鎖定常領域とからなる。軽鎖定常領域は1個のドメインCLで構成される。VHおよびVL領域は、フレームワーク領域(FW)と呼ばれるより保存された領域が間に介在する相補性決定領域(CDR)と呼ばれる超可変領域にさらに分けることができる。各VHおよびVLは、アミノ末端からカルボキシ末端へとFW1、CDR1、FW2、CDR2、FW3、CDR3、およびFW4の順序で配列された3つのCDRと4つのFWとから構成されている。重鎖および軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含んでいる。抗体の定常領域は、免疫系のさまざまな細胞(例えば、エフェクター細胞)および古典的補体系の第一成分(C1q)をはじめとする、宿主の組織または因子に対するイムノグロブリンの結合に介在し得る。例示的な抗体としては、通常の抗体、scFv、およびこれらの組み合わせが含まれ、例えば、scFvは、通常の抗体の重鎖および/または軽鎖のNまたはC末端に共有結合されるか(例えば、ペプチド結合を介して、または化学リンカーを介して)、または通常の抗体の重鎖および/または軽鎖内に介在する。
「抗体」および「免疫グロブリン」なる用語は、インタクトなポリクローナル抗体、インタクトなモノクローナル抗体、抗体フラグメント(例えば、Fab、Fab’、F(ab)’、F(ab’)2、およびFvフラグメントなど)、単鎖Fv(scFv)誘導体および変異体、二重特異性抗体などの多重特異性抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、抗体の抗原決定部分を含む融合タンパク質、ならびに、抗体が所望の結合活性を示す限り、抗原認識部位を含む他の任意の改変免疫グロブリン分子を包含する。抗体は、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgMの免疫グロブリンの5つの主要なクラスのいずれか、またはそれぞれ、α、δ、ε、γ、およびμと呼ばれるそれらの重鎖定常ドメインの性質に基づいた免疫グロブリンのサブクラス(アイソタイプ)(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)であってよい。異なるクラスの免疫グロブリンは、異なる周知のサブユニット構造および3次元構造を有する。抗体は、裸であってもよく、または毒素、放射性同位体などの他の分子と結合させることもできる。「IgG」なる用語は、認識される免疫グロブリンγの遺伝子によって実質的にコードされた抗体のクラスに属するポリペプチドを指す。ヒトでは、このクラスは、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4を含む。マウスでは、このクラスは、IgG1、IgG2a、IgG2b、およびIgG3を含む。
「ALK7抗体」、「ALK7に結合する抗体」、または「抗ALK7抗体」なる用語は、充分な親和性でALK7に結合可能であることにより、ALK7を標的とする治療剤または診断試薬としてそれぞれ有用である抗体のことを指す。
ALK7タンパク質との関連で使用される場合、「特異的に結合する」とは、抗体のような結合タンパク質が、無関連の対照タンパク質に結合する場合よりも高い親和性でALK7(例えば、ヒトALK7、好ましくはALK7の細胞外ドメイン)に結合する能力のことを一般的に意味する。いくつかの実施形態では、対照タンパク質は、ニワトリ卵白リゾチームである。好ましくは、結合タンパク質は、対照タンパク質に対する親和性よりも少なくとも100倍、500倍、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。好ましくは、結合タンパク質は、当該技術分野では周知の結合アッセイを用いて測定した場合に、ヒトALK7に対する結合親和性が、1×10−7M以下、または1×10−8M以下である。いくつかの実施形態では、結合親和性は、ラジオイムノアッセイ(RIA)またはBIACORE(登録商標)(例えば、被検質としてALK7、およびリガンドとしてALK7結合タンパク質を使用、またはその逆)を用いて測定される。
いくつかの実施形態では、無関係な非ALK7タンパク質へのALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の結合の度合いは、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)、BIACORE(登録商標)(例えば、被検質として組換えALK7、およびリガンドとしてALK7結合タンパク質を使用、またはその逆)、カイネティック排除アッセイ(KINEXA(登録商標))、または当該技術分野では周知の他の結合アッセイにより測定した場合に、ALK7へのALK7結合タンパク質の結合の約10%未満である。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、解離定数(K)が、1μM以下、100nM以下、10nM以下、1nM以下、0.1nM以下、10pM以下、1pM以下、または0.1pM以下である完全長抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
「抗原結合抗体フラグメント」(例えば、「ALK7結合抗体フラグメント」)なる用語は、インタクトな抗体の抗原結合可変領域(例えば、CDR3)の全体または部分を含むフラグメントを指す。抗体の抗原結合機能は、完全長抗体のフラグメントにより行われ得ることが知られている。抗体フラグメントの例としては、これらに限定されるものではないが、Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFvフラグメント、線状抗体、一本鎖抗体、ならびに1つ以上の抗体フラグメントから形成された多重特異性抗体が挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示は、抗体フラグメントが、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)フラグメント、Fvフラグメント、ダイアボディ、または一本鎖抗体分子であるようなALK7結合抗体フラグメントを提供する。
Fc領域は、最初の定常領域免疫グロブリンドメインを除く抗体の定常領域を含むポリペプチドを含む。したがって、Fcとは、IgA、IgDおよびIgGの最後の2つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにIgEおよびIgMの最後の3つの定常領域免疫グロブリンドメインと、これらのドメインのN末端側にある柔軟なヒンジを指す。IgAおよびIgMでは、FcはJ鎖を含むことができる。IgGでは、Fcは、免疫グロブリンドメインCγ2およびCγ3と、Cγ1とCγ2との間のヒンジを含む。Fc領域の境界は異なり得るが、ヒトIgG重鎖のFc領域は通常、そのカルボキシル末端に残基C226またはP230を含むものとして定義され、ここで、番号付けは、Kabat(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,NIH,Bethesda,Md.(1991))に記載されるEUインデックスに従う。FCは、この領域単独、または全抗体、抗体フラグメント、もしくはFc融合タンパク質との関連でこの領域を指す場合がある。これに限定されるものではないが、EUインデックスにより番号付けした場合の270位、272位、312位、315位、356位、および358位を含む、多くの異なるFcの位置で多型が観察されていることから、示される配列と従来技術の配列との間にはわずかな相違が存在し得る。
「モノクローナル抗体」とは、単一の抗原性決定基またはエピトープの高度に特異的な認識および結合に関与する均質な抗体集団のことを指す。これは、通常は異なる抗原性決定基に対する異なる抗体を含むポリクローナル抗体とは対照的である。「モノクローナル抗体」なる用語は、インタクトな、および完全長のモノクローナル抗体の両方、ならびに抗体フラグメント(Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFvなど)、一本鎖(scFv)変異体、および抗体部分を含む融合タンパク質、ならびに抗原認識部位を含む他の任意の改変された免疫グロブリン分子を包含する。モノクローナル抗体は、これらに限定されるものではないが、ハイブリドーマ、ファージ選択、組換え発現、およびトランスジェニック動物を含む任意の数の方法で作製することができる。
「キメラ抗体」なる用語は、免疫グロブリン分子のアミノ酸配列が2種以上の種に由来するものである抗体を指す。一般的に、軽鎖および重鎖の両方の可変領域は、所望の抗原特異性、親和性、および/または能力を有する1つの哺乳動物種(例えば、マウス、ラット、ウサギなど)に由来する抗体の可変領域に対応するのに対して、定常領域は別の種(通常はヒト)に由来する抗体の配列と相同であることで、その種に免疫応答を誘発することが回避される。
「ヒト化抗体」なる用語は、より少ない数の、好ましくは最小の非ヒト(例えば、マウス)配列を含むように操作された非ヒト(例えば、マウス)免疫グロブリンAに由来する抗体を指す。一般的に、ヒト化抗体は、CDRからの残基が、所望の抗原結合特異性、親和性、および/または能力を有する非ヒト種(例えば、マウス、ラット、ウサギ、またはハムスター)のCDRからの残基に置き換えられたヒト免疫グロブリンである(Jones,Nature 321:522−525(1986);Riechmann,Nature 332:323−327(1988);Verhoeyen,Science 239:1534−1536(1988))。いくつかの例では、ヒト免疫グロブリンのFvのフレームワーク領域(FW)残基は、所望の抗原結合特異性、親和性、および/または能力を有する非ヒト種からの抗体内の対応する残基に置き換えられる。ヒト化抗体は、Fvフレームワーク領域内および/または置換された非ヒト残基内のさらなる残基の置換によって抗体の特異性、親和性、および/または能力を改良および最適化するようにさらに改変することができる。一般にヒト化抗体は、非ヒト免疫グロブリンに対応するCDR領域のすべてまたはほぼすべてのものを含むが、FR領域のすべてまたはほぼすべてがヒト免疫グロブリンのコンセンサス配列のものであるような、少なくとも1つ、一般的には2つまたは3つの可変ドメインのほぼすべてを含む。ヒト化抗体は、免疫グロブリン定常領域またはドメイン(Fc)の少なくとも一部、一般的にはヒト免疫グロブリンのものをさらに含んでもよい。ヒト化抗体を作製するために用いられる方法の例は、米国特許第5,225,539号、および同第5,639,641号に記載されている。
「ヒト抗体」なる用語は、ヒトにより産生される抗体、または当該技術分野では周知の任意の方法を用いて作製された、ヒトにより産生される抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体を指す。「ヒト抗体」なる用語には、インタクトな(完全長)抗体、そのフラグメント、および/またはマウス軽鎖とヒト重鎖のポリペプチドからなる抗体のように、少なくとも1つのヒト重鎖および/または軽鎖のポリペプチドを含む抗体が含まれる。
「アンタゴニスト」、「遮断」、または「中和」結合タンパク質とは、ALK7などのそれが結合する抗原の活性を阻害または低下させるものである。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、ALK7、ならびにActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの多量体化を低下または阻害する。特定の実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、ALK7の活性を実質的にまたは完全に阻害する。いくつかの実施形態では、ALK7活性は、10%、20%、30%、50%、70%、80%、90%、95%、または100%低下させられる。特定の実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、完全長抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体である。さらなる実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、ALK7の活性を少なくとも10%、20%、30%、50%、70%、80%、90%、95%、または100%阻害または低下させる。
「結合親和性」とは、分子(例えば、抗体)の単一の結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)との間の非共有結合性の相互作用を総和した強度のことを一般的に指す。特に断らない限り、「結合親和性」とは、結合ペア(例えば、抗体と抗原)の要素間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は、一般的に解離定数(K)により表すことができる。親和性は、本明細書に記載されるものを含む当該技術分野では周知の一般的な方法により測定することができ、本開示の目的に利用することができる。
「効力」は、所定の強度の効果を生じるのに必要な化合物の量で表される、化合物の薬理活性の尺度である。効力は、規定の生物学的作用を得るのに必要な化合物の量を指し、必要とされる用量が少ないほどより薬剤の効力は強い。効力は通常、特に断らない限り、IC50値としてnM単位で表される。IC50は、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の阻害濃度の中央値である。機能アッセイにおいて、IC50は、生物学的応答をその最大値の50%減少させる濃度である。リガンド−受容体結合試験において、IC50は、リガンド−受容体の結合を最大の特異的結合レベルの50%減少させる濃度である。IC50は、当該技術分野では周知の任意の数の手段により計算することができる。参照抗ALK7抗体または他のALK7結合タンパク質と比較した場合の本明細書で提供される抗体または他の結合タンパク質の効力の改善倍率は、少なくとも2倍、4倍、6倍、8倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、110倍、120倍、130倍、140倍、150倍、160倍、170倍、または少なくとも180倍であり得る。
「抗体依存性細胞傷害作用」(Antibody−dependent cell−mediated cytotoxicity)または「ADCC」とは、分泌されたIgが特定の細胞傷害性細胞(例えば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、およびマクロファージ)上に存在するFc受容体(FcR)に結合することで、これらの細胞傷害性エフェクター細胞が、抗原を保持する標的細胞に特異的に結合し、その後、標的細胞を細胞毒素で殺傷する、細胞傷害性の1つの形態を指す。標的細胞の表面を狙った特異的な高親和性IgG抗体は、細胞傷害性細胞を「武装」し、かかる殺傷作用にとって絶対的に必要なものである。標的細胞の溶解は、細胞外溶解であり、細胞と細胞の直接的接触を必要とし、補体は関与しない。抗体以外にも、ALK7を保持する標的細胞に特異的に結合する能力を有する、Fc領域を含む他のタンパク質、特にFc融合タンパク質は、細胞媒介性細胞傷害作用を行うことが可能であると考えられる。簡潔にするため、Fc融合タンパク質の活性から生じる細胞媒介性細胞傷害作用を本明細書ではADCC活性とも呼ぶ。
「単離」されたALK7結合タンパク質(例えば、ALK7結合フラグメント、その変異体、および誘導体を含むALK7抗体)、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は、自然界には見出されない形態のタンパク質(例えば、抗体)、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物である。単離されたタンパク質、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物には、それらが自然界でみられる形態ではなくなる程度にまで精製されたものが含まれる。いくつかの実施形態では、単離されたタンパク質、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は実質的に純粋である。単離されたタンパク質および単離された核酸は、それらが自然の環境中、あるいは調製が組換えDNA技術によりインビトロまたはインビボで行われる場合にそれらが調製される環境(例えば、細胞培養物)中で一緒に見出される他のポリペプチドまたは核酸のようなそれらが自然界で関連している物質を含まないかまたは実質的に含まない。タンパク質および核酸は、希釈剤または賦形剤と配合することができるが、なお、実用的な目的では単離状態である。例えば、タンパク質は、イムノアッセイで使用されるマイクロタイタープレートをコーティングする目的で用いられる場合、ゼラチンもしくは他の担体と通常は混合され、または診断もしくは治療に用いられる場合には薬学的に許容される担体もしくは希釈剤と混合される。
「対象」、「個体」、「動物」、「患者」および「哺乳動物」なる用語は、診断、予後、または治療が望まれる任意の対象、特に哺乳動物の対象を指す。哺乳動物の対象としては、これらに限定されるものではないが、特定の治療のレシピエントとなる、ヒト、非ヒト霊長類、家畜動物、農場動物、齧歯類などが挙げられる。
「医薬組成物」なる用語は、有効成分の生物学的活性を有効とするような形態であり、組成物が投与される対象にとって許容されない毒性を示す濃度のさらなる成分を含まない製剤のことを指す。かかる組成物は無菌状態とすることができる。
本明細書に開示されるポリペプチド、例えば、抗体を含む抗原結合タンパク質の「有効量」は、具体的に述べた目的を実施するうえで充分な量である。「有効量」は、記載した目的に関連して、経験的および常法により決定することができる。「治療有効量」なる用語は、対象(例えば、ヒトなどの哺乳動物)の疾患または状態を「治療」するうえで効果的なポリペプチド、例えば、抗体を含む抗原結合タンパク質、または他の薬剤の量を指し、疾患または状態を有する対象に何らかの改善または利益をもたらす量を指す。したがって、「治療有効」量とは、ALK7介在性疾患または状態の少なくとも1つの臨床症状の何らかの軽減、緩和、および/または減少をもたらす量である。本開示の方法によって治療することが可能な疾患または状態に関連する臨床症状は、周知のものである。さらに、治療効果は、対象に何らかの利益がもたらされるものであれば、完全または治癒的である必要はない。いくつかの実施形態では、「治療的に有効な」なる用語は、ALK7活性を低下させることが必要な対象においてALK7活性を低下させることが可能な治療剤の量を指す。実際の投与量ならびに投与の速度および時間変化は、治療対象の性質および重症度によって決まる。例えば投与量の決定といった治療の処方は、一般的な医療従事者および他の医師の責任の範囲内である。抗体およびその抗原結合フラグメントの適当な用量は、一般的に知られている(Ledermann et al.,Int.J.Cancer 47:659−664(1991);Bagshawe et al.,Ant.Immun.and Radiopharm.4:915−922(1991)を参照)。
ALK7介在性疾患または状態を有する対象において特定の結果を得るうえでの「充分量」または「充分な量」とは、場合により治療効果(すなわち、治療有効量の投与による)である、所望の効果を生じるうえで効果的な治療剤(例えば、本明細書に開示される、抗体を含む抗原結合タンパク質)の量を指す。いくつかの実施形態では、かかる特定の結果は、ALK7活性の低下が必要とされる対象におけるALK7活性の低下である。
「標識」なる用語は、抗ALK7抗体などの部分に直接的または間接的に結合されることで「標識された」部分を形成する検出可能な化合物または組成物のことを指す。標識は、それ自体で検出可能であってもよく(例えば、放射性同位体標識または蛍光標識)、または酵素標識の場合では、検出可能な基質化合物または組成物の化学変化を触媒してもよい。
「治療する」もしくは「治療」、「治療するための」、または「改善する」および「改善するための」などの用語は、(a)診断された病的状態または疾患を治癒、遅延、その症状を軽減、および/またはその進行を停止させる治療的措置、ならびに(b)標的とする疾患または状態の発症を予防および/または遅延させる予防的または防止的措置の両方を指す。したがって、治療を要する対象には、既にこれらの疾患または状態を有する者、これらの疾患または状態を発症するリスクのある者、および、これらの疾患または状態を予防しようとする者が含まれる。特定の実施形態では、対象が、疾患または状態に関連した症状の完全、部分的、または一過性の改善もしくは消失を示す場合に本明細書で提供される方法に従って効果的に「治療される」。いくつかの実施形態では、本開示は、肥満(例えば、腹部肥満);インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患( 例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);およびがん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌(例えば、上皮性卵巣癌)、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌、または結腸癌);ならびに、上記の疾患または状態の1つ以上、または過体重(例えば、25kg/mのBMI)もしくは過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態から選択される疾患、障害、または状態を治療するための方法を提供する。
本明細書で使用するところの「〜と併用される」または「併用療法」とは、追加的療法(例えば、第2、第3、第4、といった)が体内で依然有効であるような(例えば、複数の化合物が対象内で同時に有効であり、これにはこれらの化合物の相乗作用が含まれ得る)任意の形態の投与のことを指す。有効性は、血液中、血清中、または血漿中の薬剤の測定可能な濃度と相関しない場合もある。例えば、異なる治療化合物を、同じ製剤中または別々の製剤中で、同時にまたは順次に、異なるスケジュールで投与することができる。したがって、かかる治療を受ける対象は、異なる療法の複合的な効果から利益を得ることができる。本明細書で提供される1つ以上のALK7結合タンパク質を、1つ以上の他のさらなる薬剤および/または補助的療法と同時に、その前、またはその後で投与することができる。一般的に、各治療剤は、その特定の薬剤について定められた用量および/またはタイムスケジュールで投与される。あるレジメンで用いられる特定の組み合わせは、本開示のアンタゴニストと療法および/または所望の転帰との適合性を考慮する。
本開示の方法および技術は、特に示さない限り、公知の従来の方法に従って、本開示の全体を通じて引用および検討されるさまざまな一般的およびより具体的な参考文献に記載されるようにして一般的に実施される。例えば、いずれも参照により本明細書に援用するところの、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(2001)およびAusubel et al.,Current Protocols in Molecular Biology,Greene Publishing Associates(1992),およびHarlow and Lane Antibodies:A Laboratory Manual Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(1990)を参照されたい。
「がん」、「腫瘍」、「がん性」および「悪性」なる用語は、調節されない細胞増殖によって一般的に特徴付けられる、哺乳動物における生理的状態を指す、またはこれを述べる。がんの例としては、これらに限定されるものではないが、腺癌、リンパ腫、芽腫、黒色腫、肉腫、および白血病を含むがんが挙げられる。かかるがんのより具体的な例としては、扁平上皮癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、消化器癌、ホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫、膵癌、神経膠芽腫、神経膠腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝細胞癌およびヘパトーマなどの肝癌、膀胱癌、乳癌(ホルモン媒介乳癌を含む)(例えば、Innes et al., Br.J.Cancer 94:1057−1065(2006)参照)、結腸癌、直腸結腸癌、子宮内膜癌、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫)、唾液腺癌、腎細胞癌およびウィルムス腫瘍などの腎癌、基底細胞癌、黒色腫、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、精巣癌、食道癌、さまざまな種類の頭頸部癌、および粘液性卵巣癌などの粘液起源の癌、胆管癌(肝臓)および腎乳頭癌が挙げられる。特定の実施形態では、がんは、乳癌、子宮内膜、または子宮癌である。他の実施形態では、がんは、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、および髄外性骨髄腫)、または子宮内膜癌、胃癌、肝癌、直腸癌、腎癌または膵癌である。
「ポリヌクレオチド」および「核酸」なる用語は互換的に使用され、単数の核酸および複数の核酸を包含することが意図され、単離された核酸分子またはコンストラクト、例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)、相補的DNA(cDNA)、またはプラスミドDNA(pDNA)のことを指す。特定の実施形態では、ポリヌクレオチドは、従来のホスホジエステル結合または従来みられなかった結合(例えば、ペプチド核酸(PNA)に見られるようなアミド結合)を含む。「核酸」なる用語は、ポリヌクレオチド中に存在する、例えば、DNA、cDNAまたはRNAフラグメントなどの任意の1つ以上の核酸セグメントを指す。核酸またはポリヌクレオチドに適用される場合、「単離された」なる用語は、その天然の環境から取り出された核酸分子、DNAまたはRNAを意味する。例えば、ベクターに含まれる抗原結合タンパク質をコードする組換えポリヌクレオチドは、本開示の目的では、単離されたとみなされる。単離されたポリヌクレオチドのさらなる例には、異種宿主細胞内で維持されるかまたは溶液中の他のポリヌクレオチドから(部分的にまたは実質的に)精製された組換えポリヌクレオチドが含まれる。単離されたRNA分子には、本開示のポリヌクレオチドのインビボまたはインビトロRNA転写産物が含まれる。本発明に基づく単離されたポリヌクレオチドまたは核酸にはさらに、合成により生成されたそのような分子が含まれる。さらに、ポリヌクレオチドまたは核酸は、プロモーター、エンハンサー、リボソーム結合部位、または転写終結シグナルなどの調節エレメントを含むことができる。
「ベクター」なる用語は、送達することが可能であり、いくつかの実施形態では、宿主細胞内で1つ以上の対象とする遺伝子(複数可)または配列(複数可)を発現することが可能なコンストラクトを意味する。ベクターの例としては、これらに限定されるものではないが、ウイルスベクター、裸のDNAまたはRNA発現ベクター、プラスミド、コスミドまたはファージベクター、カチオン性凝集剤と会合させたDNAまたはRNA発現ベクター、リポソームに封入されたDNAまたはRNA発現ベクター、およびプロデューサー細胞などの特定の真核細胞が挙げられる。
「宿主細胞」なる用語は、組換え核酸を保有するか、または保有することが可能な細胞または細胞の集団を指す。宿主細胞は、原核細胞(例えば、大腸菌)または真核細胞であってよい。宿主細胞は、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、またはシゾサッカロマイセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)などの酵母を含む真菌細胞であってよい。宿主細胞は、昆虫細胞(例えば、Sf−9)、または哺乳動物細胞(例えば、HEK293F、CHO、COS−7、NIH−3T3、NS0、PER.C6(登録商標)、およびハイブリドーマ)などの各種の動物細胞のいずれでもよい。さらなる実施形態では、宿主細胞は、CHO−K、CHO−0、CHO−Lec10、CHO−Lec13、CHO−Lec1、CHO Pro5、およびCHOdhfrから選択されるCHO細胞である。詳細な実施形態では、宿主細胞はハイブリドーマである。
「ポリペプチド」、「ペプチド」および「タンパク質」なる用語は、任意の長さのアミノ酸のポリマーを呼称するうえで本明細書で互換的に使用される。ポリマーは、直鎖状であっても分岐状であってもよく、修飾アミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸によって中断されていてもよい。これらの用語は、自然に修飾された、または、例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、または標識成分との結合など、他の任意の操作もしくは改変などの介入により修飾されたアミノ酸ポリマーも包含される。かかる定義には、例えば、アミノ酸の1つ以上の類似体(例えば、非天然アミノ酸など)、および当該技術分野では周知の他の修飾を有するポリペプチドも含まれる。いくつかの実施形態では、提供されるALK7結合タンパク質は抗体に基づくものであるため、ALK7結合タンパク質は、単鎖または会合した複数の鎖として存在し得るものと理解される。
「組換え」ポリペプチド、タンパク質または抗体は、組換えDNA技術によって作製されたポリペプチド、タンパク質または抗体を指す。宿主細胞中で発現される組換えによって作製されたポリペプチド、タンパク質、および抗体は、任意の適当な方法によって分離、分画化、または部分的もしくは実質的に精製された天然または組換えポリペプチドと同様、本開示の目的では単離されているものとみなされる。
本開示には、ポリペプチドのフラグメント、変異体、または誘導体、およびそれらの任意の組み合わせも含まれる。「フラグメント」なる用語は、ポリペプチドおよびタンパク質を指す場合、参照ポリペプチドまたはタンパク質の性質の少なくとも一部を保持する任意のポリペプチドまたはタンパク質を含む。ポリペプチドのフラグメントとしては、タンパク質分解フラグメント、および欠失フラグメントが挙げられる。
「変異体」なる用語は、少なくとも1つのアミノ酸の改変によって親抗体またはポリペプチド配列のものと異なっている抗体またはポリペプチド配列を指す。抗体またはポリペプチドの変異体にはフラグメントが含まれ、アミノ酸の置換、欠失、または挿入によって変化したアミノ酸配列を有する抗体またはポリペプチドも含まれる。変異体は天然または非天然に生じるものであってよい。非天然に生じる変異体は、任意の適当な突然変異誘発技術を用いて作製することができる。変異体ポリペプチドは、保存的または非保存的なアミノ酸の置換、欠失または付加を有することができる。
抗体またはポリペプチドに対して用いられる「誘導体」なる用語は、天然の抗体またはポリペプチドにはみられないさらなる特性を示すように変化させられた抗体またはポリペプチドを指す。「誘導体」抗体の1つの例としては、第2のポリペプチドもしくは別の分子(例えば、PEG、発色団またはフルオロフォアのようなポリマー)または原子(例えば、放射性同位体)との融合体または複合体がある。
「アミノ酸置換」なるは、親配列中に存在するアミノ酸残基を別のアミノ酸残基で置換することを指す。アミノ酸は、例えば、化学的ペプチド合成により、または周知の組換え方法によって親配列中で置換することができる。従って、「位置Xにおける置換」と言う場合、または「位置Xにおける置換」は、位置Xに存在するアミノ酸残基の別のアミノ酸残基による置換のことを指す。いくつかの実施形態では、置換パターンは、AXY(ただし、Aは位置Xに天然に存在するアミノ酸残基に対応する一文字コードであり、Yは置換アミノ酸残基である)という表示に従って記述することができる。いくつかの実施形態では、置換パターンは、XY(ただし、Yは、位置Xに天然に存在するアミノ酸残基を置換するアミノ酸残基に対応する一文字コードである)という表示に従って記述することができる。
「保存的アミノ酸置換」とは、アミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるものである。塩基性側鎖(例えば、Lys、Arg、His)、酸性側鎖(例えば、Asp、Glu)、非荷電極性側鎖(例えば、Gly、Asp、Gln、Ser、Thr、Tyr、Cys)、非極性側鎖(例えば、Ala、Val、Leu、Ile、Pro、Phe、Met、Trp)、β分枝側鎖(例えば、Thr、Val、Ile)、および芳香族側鎖(例えば、Tyr、Phe、Trp、His)を含む、類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーがこれまでに定義されている。ポリペプチド中のアミノ酸残基が同じ側鎖ファミリーからの別のアミノ酸残基で置換される場合、その置換は保存的であるとみなされる。あるいは、一連のアミノ酸残基を、側鎖ファミリーのメンバーの順序および/または組成が異なる構造的に似た一連のアミノ酸残基で保存的に置換することもできる。
非保存的置換としては、(a)正に帯電した側鎖を有する残基(例えば、Arg、His、またはLys)が、負に帯電した残基(例えば、GluまたはAsp)で、もしくはそれにより置換される置換、(b)親水性残基(例えば、SerまたはThr)が、疎水性残基(例えば、Ala、Leu、Ile、Phe、またはVal)で、もしくはそれにより置換される置換、(c)CysまたはProが、他の任意の残基で、もしくはそれにより置換される置換、または(d)嵩高い疎水性または芳香族側鎖を有する残基(例えば、Val、His、Ile、またはTrp)がより小さい側鎖を有する残基(例えば、AlaまたはSer)または側鎖を有さない残基(例えば、Gly)で、もしくはそれにより置換される置換が挙げられる。
他の置換も容易に特定することができる。例えば、アミノ酸アラニンでは、置換は、D−Ala、Gly、β−Ala、L−CysおよびD−Cysのいずれか1つから行われる。リシンでは、置換はD−Lys、Arg、D−Arg、ホモ−Arg、Met、D−Met、オルニチン、またはD−オルニチンのいずれか1つであってよい。一般的に、単離されたポリペプチドの性質の変化を誘発することが予想され得る機能的に重要な領域内の置換は、(a)極性残基(例えば、SerまたはThr)が疎水性残基(例えば、Leu、Ile、Phe、またはAla)で(もしくはそれにより)置換される置換、(b)Cys残基が他の任意の残基で(もしくはそれにより)置換される置換、(c)正に帯電した側鎖を有する残基(例えば、Lys、Arg、またはHis)が負に帯電した側鎖を有する残基(例えば、GluまたはAsp)で(もしくはそれにより)置換される置換、または(d)嵩高い側鎖を有する残基(例えば、Phe)がそのような側鎖を有さない残基(例えば、Gly)で(もしくはそれにより)置換される置換である。上記の非保存的置換の1つがタンパク質の機能的性質を変化させ得る確率は、タンパク質の機能的に重要な領域に対する置換の位置にも相関している。すなわち、いくつかの非保存的置換は生物学的性質にそれによる影響をほとんどまたはまったく及ぼさない。
「アミノ酸の挿入」なる用語は、親配列中に存在する2個のアミノ酸残基の間に新たなアミノ酸残基を導入することを指す。アミノ酸残基は、例えば、化学的ペプチド合成によって、または当該技術分野では周知の組換え法により親配列に挿入することができる。したがって、語句「X位とY位との間への挿入」または「Kabat位置XとYとの間への挿入」(XおよびYはアミノ酸残基の位置に対応する)(例えば、239位と240位との間へのシステインアミノ酸残基の挿入)とは、X位とY位との間へのアミノ酸残基の挿入を指し、また、アミノ酸残基をコードするコドンの、位置XおよびYにおいてアミノ酸残基をコードするコドン間での核酸配列内への挿入を指す。
2個のポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列間の「配列同一率(%)」または「同一率(%)」なる用語は、比較ウインドウにわたって各配列によって共有される同一の一致位置の数を指し、2個の配列の最適なアラインメントを得るために導入する必要のある付加または欠失(すなわちギャップ)を考慮したものである。一致位置は、同一のヌクレオチドまたはアミノ酸が、標的配列と参照配列の両方に示される任意の位置である。標的配列内に示されるギャップは、ヌクレオチドまたはアミノ酸ではないため、カウントされない。同様に、標的配列のヌクレオチドまたはアミノ酸はカウントされるが、参照配列のヌクレオチドまたはアミノ酸はカウントされないため、参照配列内に示されるギャップはカウントされない。配列同一性の比率(%)は、同一のアミノ酸残基または核酸塩基が両方の配列に存在する位置の数を求めて一致位置の数を得て、一致位置の数を比較ウインドウ内の位置の総数で割り、その結果を100倍して配列同一性の比率(%)を得ることによって計算される。配列同士の比較および2個の配列間の配列同一率(%)の決定は、容易に入手可能なソフトウェアプログラムを使用して行うことができる。適当なソフトウェアプログラムは、さまざまな販売元から入手可能であり、タンパク質およびヌクレオチド配列の両方のアライメント用のものがある。配列同一率(%)を決定するための適当なプログラムの1つに、米国政府のNational Center for Biotechnology Information BLASTウェブサイト(blast.ncbi.nlm.nih.gov)から入手可能なBLASTパッケージプログラムの一部であるbl2seqがある。Bl2seqは、BLASTNまたはBLASTPアルゴリズムのいずれかを使用して、2個の配列間の比較を行う。BLASTNが核酸配列を比較するために使用されるのに対して、BLASTPはアミノ酸配列を比較するために使用される。他の適当なプログラムとしては、例えば、バイオインフォマティクスプログラムパッケージEMBOSSの一部であり、European Bioinformatics Institute(EBI)よりwww.ebi.ac.uk/Tools/psaでやはり入手可能なNeedle、Stretcher、Water、またはMatcherがある。
CDRまたはCDRのセットを保持するための構造は一般的に、再編成された免疫グロブリン遺伝子によってコードされる天然に存在するVHおよびVL抗体可変ドメインのCDRおよびCDRのセットに対応する位置にCDRまたはCDRのセットが配置された、抗体の重鎖もしくは軽鎖配列またはその相当部分のものである。免疫グロブリン可変ドメインおよびそのCDRの構造および位置は、プログラムならびに本明細書に参照によりその全容を援用するところのKabat(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest.4th Edition.U.S.DHHS.1987、およびインターネット上で入手可能なツール(例えば、bioinf.org.uk/ abysis/sequence_ input/key_ annotation/key _annotation. html;およびimmuno.bme.nwu.eduにて))を参照することにより規定どおりに決定することができるChothia、Chothia+、およびKabatなどの既知の可変ドメイン残基の番号付けシステムを使用して当業者により容易に決定することができる。
CDRは、例えば、フィブロネクチン、シトクロムB、アルブミン(例えば、ALBUdAb(Domantis/GSK)およびALB−Kunitz(Dyax))、3〜6のアミノ酸の非構造化リピート配列(例えば、PASylation(登録商標)技術およびXTEN(登録商標)技術)、ならびにエラスチン様リピートドメインを含む配列(例えば、本明細書に参照によりその全容を援用するところの米国特許出願第61/442,106号を参照)などの他の足場により保持させることもできる。
本明細書に実質的に記載されるようなCDRのアミノ酸配列は、ヒト可変ドメインまたはその相当部分内にCDRとして保持させることもできる。本明細書に実質的に記載されるようなHCDR3配列は、本開示の実施形態を表し、これらの配列のそれぞれをヒト重鎖可変ドメインまたはその相当部分にHCDR3として保持させることができる。
本開示で用いられる可変ドメインは、任意の生殖系列または再編成されたヒト可変ドメインから得ることができるか、または既知のヒト可変ドメインのコンセンサス配列に基づいた合成可変ドメインとすることができる。CDR配列(例えば、CDR3)は、組換えDNA技術を使用してCDR(例えば、CDR3)を欠いた可変ドメインのレパートリーに導入することができる。
例えば、Marksら(Bio/Technology 10:779−783 (1992)、本明細書に参照によりその全容を援用する)は、可変ドメイン領域の5’末端またはその隣接部に対するコンセンサスプライマーを、ヒトVH遺伝子の3番目のフレームワーク領域に対するコンセンサスプライマーと組み合わせて用いることでCDR3を欠いたVH可変ドメインのレパートリーを得る、抗体可変ドメインのレパートリーを作製する方法を提供している。Marksらはさらに、このレパートリーを特定の抗体のCDR3と組み合わせる方法を記載している。類似の技術を使用し、本開示のCDR3由来配列を、CDR3を欠いたVHまたはVLドメインのレパートリーとシャッフルし、シャッフルされた完全なVHまたはVLドメインを同族のVLまたはVHドメインと組み合わせて抗原結合タンパク質を得ることができる。次いで、適当な抗原結合タンパク質を選択することができるように、このレパートリーを、国際出願公開第WO92/01047号またはKay et al.,(1996)Phage Display of Peptides and Proteins:A Laboratory Manual,San Diego:Academic Pressをはじめとする、それに続く多くの文献のいずれかに記載のファージディスプレイシステムなどの適当な宿主系でディスプレイさせることができる。レパートリーは、104種類よりも多い個別のメンバー(例えば、10〜10、または1010種類のメンバー)で構成されるものとすることができる。他の適当な宿主系としては、酵母ディスプレイ、細菌ディスプレイ、T7ディスプレイ、およびリボソームディスプレイが挙げられる。リボソームディスプレイの概説は、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところのLowe et al.,Curr.Pharm.Biotech.517−527(2004)および国際出願公開第WO92/01047号を参照されたい。類似のシャッフリングまたはコンビナトリアル技術はまた、Stemmer(本明細書に参照によりその全容を援用するNature 370:389−391(1994))によっても開示されており、この文献は、β−ラクタマーゼ遺伝子に関連した方法について記載しているが、この手法を抗体の生成に用いることができると述べている。
ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、参照分子のALK7への結合をある程度遮断するような程度でALK7に結合する場合にALK7との結合について参照分子と「競合する」と言われる。ALK7への結合について競合し、従ってALK7への互いの結合を妨げるか、遮断するか、または「交差遮断」するタンパク質の能力は、例えば、競合ELISAアッセイ、表面プラズモン共鳴(SPR;BIACORE(登録商標)、Biosensor,Piscataway,N.J.)をはじめとする、当該技術分野では周知の任意の標準的競合結合アッセイにより、またはScatchard et al.(Ann.N.Y.Acad.Sci.51:660−672(1949)により記載される方法に従って測定することができる。ALK7結合タンパク質は、例えば、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%、ALK7への参照分子の結合を競合的に阻害すると言うことができる。いくつかの実施形態によれば、ALK7結合タンパク質は、ALK7への参照分子の結合を、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%、競合的に阻害する。他の実施形態によれば、ALK7結合タンパク質は、ALK7への参照分子の結合を、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%、競合的に阻害する。
ALK7結合タンパク質
ALK7に特異的に結合するタンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質が提供される。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体である。さらなる実施形態では、抗体は、アンタゴニスト抗ALK7抗体である。
本明細書で使用するところの「ALK7」なる用語は、任意の種に由来するアクチビン受容体様キナーゼ7タンパク質のファミリー、およびかかるALK7タンパク質から突然変異誘発または他の改変によって誘導される変異体のことを指す。本明細書においてALK7と言う場合、現在同定されている形態のうちのいずれか1つのことを言うものと理解される。ALK7ファミリーのメンバーは、一般的に、システインリッチ領域を含むリガンド結合細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、および予測されるセリン/トレオニンキナーゼ活性を有する細胞質ドメインから構成される、膜貫通タンパク質である。ヒトALK7にはさまざまな天然に存在するアイソフォームが存在する。カノニカルなヒトALK7アイソフォーム1前駆体タンパク質の配列(NCBI参照配列NP_660302.2)を以下に示す。
シグナルペプチドは1重下線で示され、細胞外ドメインは太字で示される。
カノニカルなラットALK7前駆体タンパク質の配列(NCBI参照配列P70539.1)を以下に示す。
シグナルペプチドは1重下線で示され、細胞外ドメインは太字で示される。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、TGFβ受容体ファミリーメンバーではない対照タンパク質に対するALK7結合タンパク質の親和性よりも少なくとも100倍、500倍、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に結合し、1μΜ未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、0.1nM未満、10pM未満、1pM未満、または0.1pM未満の解離定数(K)を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ヒトALK7に対して、1μM以下かつ0.1pM以上、100μM以下かつ0.1pM以上、または100μM以下かつ1pM以上の範囲内のKを有する。
いくつかの実施形態では、BIACORE(登録商標)分析を用いて、参照ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)によるALK7タンパク質への結合と競合する/結合を遮断するALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の能力を測定することができる。BIACORE(登録商標)装置(例えば、BIACORE(登録商標)3000)が製造者の推奨に従って操作されるさらなる実施形態では、ALK7−Fc融合タンパク質を、ALK7をコーティングした表面を生成するために予め結合させた抗niFc IgGによりCM5 BIACORE(登録商標)チップ上に捕捉する。一般的には、200〜800共鳴単位のALK7−Fc(二量体)がチップに結合される(容易に測定可能な結合レベルを与えるが、使用される試験試薬の濃度によって容易に飽和可能な量)。
互いに競合/遮断する能力を評価するための2種類のALK7結合タンパク質(AおよびBと呼ぶ)を、適当なバッファー中で1:1の結合部位のモル比で混合して試験混合物を調製する。結合部位ベースで濃度を計算する場合、ALK7結合タンパク質の分子量は、ALK7結合タンパク質の総分子量を、そのALK7結合タンパク質上のALK7結合部位の数で割ったものと仮定される。試験混合物中のそれぞれのALK7結合タンパク質(すなわち、AおよびB)の濃度は、BIACORE(登録商標)チップ上に捕捉されたALK7−Fc分子上のそのALK7結合タンパク質に対する結合部位を速やかに飽和するように充分に高くする必要がある。混合物中のAおよびBALK7結合タンパク質は(結合ベースで)同じモル濃度であり、その濃度は通常、1.00〜1.5μMである(結合部位ベースで)。ALK7結合タンパク質A単独およびALK7結合タンパク質B単独を含む別々の溶液も調製する。これらの溶液中のALK7結合タンパク質AおよびALK7結合タンパク質Bは、試験混合物と同じバッファー中で同じ濃度としなければならない。試験混合物をALK7−FcをコーティングしたBIACORE(登録商標)チップ上に通過させて結合の合計量を記録する。次いで、チップに結合したALK7−Fcにダメージを与えないように、結合した各ALK7結合タンパク質が除去されるようにチップを処理する。通常、これは、チップを30mM HClで60秒間処理することによって行われる。次いで、ALK7結合タンパク質A単独の溶液をALK7−Fcをコーティングした表面上に通過させ、結合の量を記録する。チップに結合したALK7−Fcにダメージを与えないように、結合した抗体が除去されるようにチップを再び処理する。次いで、ALK7結合タンパク質B単独の溶液をALK7−Fcをコーティングした表面上に通過させ、結合の量を記録する。ALK7結合タンパク質AおよびALK7結合タンパク質Bの混合物の最大の理論上の結合量を次に計算するが、これはALK7表面を単独で通過させた場合のそれぞれのALK7結合タンパク質の結合量の合計である。混合物の実際に記録された結合量がこの理論上の最大値よりも小さければ、2つのALK7結合タンパク質は互いに競合/遮断していることになる。したがって、一般的に、遮断ALK7結合タンパク質は、上記のBIACORE(登録商標)遮断アッセイにおいてALK7に結合するものであり、アッセイにおいて第2のALK7結合タンパク質の存在下で、記録される結合量が、2つのALK7結合タンパク質を組み合わせた場合の最大理論結合量(上記で定義したもの)の80%〜0.1%(例えば、80%未満〜4%)、詳細には最大理論結合量の75%〜0.1%(例えば、75%〜4%)、より詳細には最大理論結合量の70%〜0.1%(例えば、70%〜4%)であるようなものである。
上記に述べたBIACORE(登録商標)アッセイは、抗ALK7抗体などの2つのALK7結合タンパク質が、ALK7への結合について互いに競合/遮断するかどうかを判定するために用いられる例示的なアッセイである。まれに、特定のALK7結合タンパク質は、抗Fc IgGを介してCM5 BIACORE(登録商標)チップに結合されたALK7−Fcに結合しない場合がある(これは、ALK7上の関連する結合部位がFcに対するALK7の結合によってマスクまたは破壊される場合に生じ得る)。そのような場合、遮断は例えば、ALK7のタグ付加された形態、例えば、C末端にHisタグを付加したALK7を使用して判定することができる。この特定のフォーマットでは、抗His抗体がBIACORE(登録商標)チップに結合された後、Hisタグ付加ALK7をチップの表面上に通過させ、抗His抗体によって捕捉させる。それぞれのチップ再生サイクル後に、新しいHisタグ付加ALK7を抗His抗体でコーティングした表面上に再びロードする点以外は、基本的に上記に述べたようにして交差遮断分析を行う。さらに、各種の他の既知のタグとタグ結合タンパク質との組み合わせをこうしたブロッキング分析に使用することができる(例えば、HAタグと抗HA抗体、FLAGタグと抗FLAG抗体、ビオチンタグとストレプトアビジン)。以下に、ALK7結合タンパク質が、ALK7への参照ALK7結合タンパク質の結合を遮断するかどうか、または遮断することが可能であるかどうかを判定するためのELISAアッセイを一般的に記載する。
いくつかの実施形態では、ELISAを用いて、参照ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはALK7リガンド)とALK7への結合について競合するALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の能力を測定する。かかるアッセイの一般的原理は、参照ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)をELISAプレートのウェル上にコーティングすることである。過剰量の第2の潜在的に遮断性を有する試験ALK7結合タンパク質を溶液に加える(すなわち、ELISAプレートに結合されていない)。次いで、限定されたALK7の量(または代替的にALK7−Fc)を各ウェルに加える。コーティングされた参照ALK7結合タンパク質と溶液中の試験ALK7結合タンパク質とは、限定された数のALK7(またはALK7−Fc)分子の結合について競合する。プレートを洗浄して、コーティングされた参照ALK7結合タンパク質が結合していないALK7を除去し、試験溶液相ALK7結合タンパク質および試験溶液相ALK7結合タンパク質とALK7との間に形成された任意の複合体も除去する。次いで、結合したALK7の量を適当なALK7検出試薬を用いて測定する。コーティングされた参照ALK7結合タンパク質のALK7への結合を遮断することが可能な溶液中の試験ALK7結合タンパク質は、コーティングされた参照ALK7結合タンパク質が結合できるALK7分子の数を、コーティングされた参照ALK7結合タンパク質が第2の溶液相試験ALK7結合タンパク質の非存在下で結合できるALK7分子の数に対して減少させることができるであろう。アッセイのバックグラウンドシグナルは、コーティングされた参照ALK7結合タンパク質、溶液相の試験ALK7結合タンパク質、ALK7バッファーのみ(すなわち、ALK7なし)、およびALK7検出試薬を含むウェルで得られるシグナルとして定義される。アッセイの陽性対照シグナルは、コーティングされた参照ALK7結合タンパク質、溶液相の試験ALK7結合タンパク質バッファーのみ(すなわち、溶液相の試験ALK7結合タンパク質なし)、ALK7、およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)検出試薬を含むウェルで得られるシグナルとして定義される。ELISAアッセイは、陽性対照シグナルがバックグラウンドシグナルの少なくとも3倍となるような方法で行う。方法論的アーティファクト用の対照として、交差ブロッキングアッセイを今述べたようなフォーマットで行い、さらに逆転させて、試験ALK7結合タンパク質をコーティングされる抗体として、参照ALK7結合タンパク質を溶液相抗体として用いて行うことができる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、TGFβ受容体ファミリーメンバーではない対照タンパク質に対するALK7結合タンパク質の親和性よりも少なくとも100倍、500倍、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、TGFβ受容体ファミリーメンバーではない対照タンパク質に対するALK7結合タンパク質の親和性よりも少なくとも100倍、500倍、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に結合し、1μΜ未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、0.1nM未満、10pM未満、1pM未満、または0.1pM未満の解離定数(K)を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ヒトALK7に対して、1μM以下かつ0.1pM以上、100μM以下かつ0.1pM以上、または100μM以下かつ1pM以上の範囲内のKを有する。
いくつかの実施形態では、細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイを用いて、哺乳動物の白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を低下(阻害)するALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体)の能力を測定する。いくつかの実施形態では、脂肪分解阻害アッセイは、ALK7活性を低下させるALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の能力を測定するために成熟白色脂肪細胞(例えば、ヒト、マウス、またはラット)を用いて行われる。脂肪分解アッセイを行うためのキット、試薬および方法は市販されており、当該技術分野では周知のものである。詳細な実施形態では、脂肪分解阻害アッセイは本明細書の実施例に示されるようにして行われる。他の実施形態では、アッセイは、市販の脂肪分解アッセイキット(例えば、BioAssay Systems,EnzyChrom(商標)Adipolysis Assay Kit,カタログ番号EAPL−200;Abcamカタログ番号ab185433;Zen−Bio,カタログ番号LIP−1−NCL1;BioVision,カタログ番号K577−100;Sigma−Aldrich,カタログ番号MAK211;およびAdipoLyze(商標)Lipolysis Detection Assay,Lonza、カタログ番号193339)で提供される指示および試薬に従って行われる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストであり、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で行われる脂肪分解阻害アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)場合に、成熟白色脂肪細胞内の脂肪分解を、5%〜100%、10%95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜65%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。他の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で行われる脂肪分解阻害アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)場合に、成熟白色脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%増加させる。
ALK7シグナル伝達に依存する薬力学的パラメータをALK7結合タンパク質のインビボ試験のエンドポイントとして測定することで、ALK7を中和して治療効果を与えることが可能な結合タンパク質を特定することができる。ALK7中和結合剤は、溶媒で処理した動物と比較してかかる薬力学的パラメータに統計的に有意な変化を生じることが可能なものとして定義される。かかるインビボ試験は、任意の適当な哺乳動物(例えば、マウス、ラット、またはサルで行うことができる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合する抗体である。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、完全長の抗ALK7抗体である。さらなる実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体、またはそれらのALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体は、ALK7結合抗体フラグメントである。いくつかの実施形態では、ALK7結合抗体フラグメントは、Fab、Fab’、F(ab’)、Fvフラグメント、ダイアボディ、または一本鎖抗体分子である。さらなる実施形態では、ALK7抗体は、Fd、単鎖Fv(scFv)、ジスルフィド結合されたFv、V−NARドメイン、IgNar、イントラボディ、IgGΔCH2、ミニボディ、F(ab’)、テトラボディ、トリアボディ、ダイアボディ、単一ドメイン抗体、DVD−Ig、Fcab、mAb、(scFv)、scFv−Fcまたはbis−scFvである。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VHおよびVLを含む抗体である。いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体は、重鎖定常領域またはそのフラグメントをさらに含む。いくつかの態様において、抗体は、(a)ヒトIgA定常領域、またはそのフラグメント、(b)ヒトIgD定常領域、またはそのフラグメント、(c)ヒトIgE定常ドメイン、またはそのフラグメント、(d)ヒトIgG1定常領域、またはそのフラグメント、(e)ヒトIgG2定常領域、またはそのフラグメント、(f)ヒトIgG3定常領域、またはそのフラグメント、(g)ヒトIgG4定常領域、またはそのフラグメント、および(h)ヒトIgM定常領域、またはそのフラグメントから選択される重鎖免疫グロブリン定常領域を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、重鎖定常領域またはそのフラグメント、例えば、ヒトIgG定常領域またはそのフラグメントを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、改変されたエフェクター機能および/または半減期を有するかまたはそれを有するように変異させられた重鎖免疫グロブリン定常ドメインを含む。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、エフェクター機能を低下させる変異を有するIgG1重鎖定常領域を含む抗体である(例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところの、Idusogie et al.,J.Immunol. 166:2571−2575(2001);Sazinsky et al.,PNAS USA 105:20167−20172(2008);Davis et al.,J.Rheumatol.34:2204−2210(2007);Bolt et al.,Eur.J.Immunol.23:403−411(1993);Alegre et al.,Transplantation 57:1537−1543(1994);Xu et al.,Cell Immunol.200:16−26(2000);Cole et al.,Transplantation 68:563−571(1999);Hutchins et al.,PNAS USA 92:11980−11984(1995);Reddy et al.,J.Immunol.164:1925−1933(2000);WO97/11971,およびWO07/106585;米国特許出願公開第2007/0148167A1号;McEarchern et al.,Blood 109:1185−1192 (2007);Strohl,Curr. Op.Biotechnol.20:685−691(2009);およびKumagai et al., J.Clin.Pharmacol.47:1489−1497(2007)を参照)。
いくつかの実施形態では、重鎖定常領域またはそのフラグメントは、野生型IgG定常ドメインに対して1つ以上のアミノ酸置換を含み、改変されたIgGは、野生型IgGの定常ドメインを有するIgGの半減期と比較して低下したADCCを有する。ADCCを低下させる提供される抗体に含まれるFc配列を操作する改変の例としては、位置の番号付けがKabatにおけるEUインデックスに従うものとして、IgG1のK326W、E333S;IgG2のE333S;IgG1のN297A;IgG1のL234A、L235A;IgG2のV234A、G237A;IgG4のL235A、G237A、E318A;IgG4のS228P、L236E;IgG2のEU配列118〜260;IgG4のEU配列261〜447;IgG2のH268Q、V309L、A330S、A331S;IgG1のC220S、C226S、C229S、P238S;IgG1のC226S、C229S、E233P、L234V、L235A;およびIgG1のL234F、L235E、P331Sに対応する1つ以上の改変が含まれる。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、低下したCDC活性を有するかまたは有するように変異させられた重鎖免疫グロブリン定常ドメインを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、CDC活性を低下させる突然変異を含有するIgG1重鎖定常領域を含む抗体である(例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところの、WO97/11971およびWO07/106585;米国出願第2007/0148167A1号;McEarchern et al.,Blood 109:1185−1192(2007);Hayden−Ledbetter et al.,Clin. Cancer 15:2739−2746(2009);Lazar et al.,PNAS USA 103:4005−4010(2006);Bruckheimer et al.,Neoplasia 11:509−517(2009);Strohl,Curr. Op.Biotechnol. 20:685−691(2009);およびSazinsky et al.,PNAS USA 105:20167−20172(2008)を参照)。CDCを低下させる抗ALK7抗体に含まれるFc配列を操作する改変の例としては、IgG1のS239D、A330L、I332E;IgG2のEU配列118−260;IgG4のEU配列261−447;IgG2のH268Q、V309L、A330S、A331S;IgG1のC226S、C229S、E233P、L234V、L235A;IgG1のL234F、L235E、P331S;およびIgG1のC226S、P230Sに対応する1つ以上の改変が挙げられる。
さらなる実施形態では、重鎖定常領域またはそのフラグメントは、野生型IgG定常ドメインに対して1つ以上のアミノ酸置換を含み、改変されたIgGは、野生型IgGの定常ドメインを有するIgGの半減期と比較して増加した半減期を有する。例えば、IgG定常ドメインは、アミノ酸位置の番号付けがKabatに記載されるEUインデックスに従うものとして、251〜257位、285〜290位、308〜314位、385〜389位、および428〜436位のアミノ酸残基の1つ以上のアミノ酸置換を含むことができる。特定の実施形態では、IgG定常ドメインは、Kabat位置252のアミノ酸のTyr、Phe、Trp、もしくはThrによる置換、Kabat位置254のアミノ酸のThrによる置換、Kabat位置256のアミノ酸のSer、Arg、Gln、Glu、Asp、もしくはThrによる置換、Kabat位置257のアミノ酸のLeuによる置換、Kabat位置309のアミノ酸のProによる置換、Kabat位置311のアミノ酸のSerによる置換、Kabat位置428のアミノ酸のThr、Leu、Phe、もしくはSerによる置換、Kabat位置433のアミノ酸のArg、Ser、Iso、Pro、もしくはGlnによる置換、またはKabat位置434のアミノ酸のTrp、Met、Ser、His、Phe、もしくはTyrによる置換のうちの1つ以上を含むことができる。より詳細には、IgG定常ドメインは、Kabat位置252のアミノ酸のTyrによる置換、Kabat位置254のアミノ酸のThrによる置換、およびKabat位置256のアミノ酸のGluによる置換を含む、野生型ヒトIgG定常ドメインに対するアミノ酸置換を含むことができる。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、軽鎖免疫グロブリン定常領域を含む抗体である。さらなる実施形態では、抗体は、ヒトIgκ定常領域またはヒトIgλ定常領域を含む。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、各CDRは、表1Aに開示されるVHとVLのペア中に存在する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質はCDRのセットを含み、各CDRは、(a)配列番号4のVH配列と配列番号13のVL配列、(b)配列番号22のVH配列と配列番号31のVL配列、(c)配列番号40のVH配列と配列番号49のVL配列、および(d)配列番号58のVH配列と配列番号67のVL配列から選択されるVHとVLのペア中に存在し、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、各CDRは、表1Bに開示されるVHとVLのペア中に存在する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質はCDRのセットを含み、各CDRは、(a)配列番号152のVH配列と配列番号98のVL配列、(b)配列番号159のVH配列と配列番号110のVL配列、および(c)配列番号165のVH配列と配列番号171のVL配列から選択されるVHとVLのペア中に存在し、タンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、各CDRは、表3に開示されるVHとVLのペア中に存在する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はCDRのセットを含み、各CDRは、(a)配列番号91のVH配列と配列番号98のVL配列、(b)配列番号105のVH配列と配列番号110のVL配列、(c)配列番号117のVH配列と配列番号124のVL配列、(d)配列番号128のVH配列と配列番号135のVL配列、および(d)配列番号140のVH配列と配列番号148のVL配列から選択されるVHとVLのペア中に存在し、このタンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3、または(b)VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、本明細書に開示されるCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質はCDRのセットを含み、このCDRのセットは、表1Aに開示されるVHまたはVL配列中のCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3、または(b)VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、本明細書に開示されるCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、CDRのセットを含み、CDRのセットは、表1Bに開示されるVHまたはVL配列中のCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、本明細書に開示されるCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、CDRのセットを含み、このCDRのセットは、表3に開示されるVHとVL配列ペア中のCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有するか、または(d)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびII型受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有する、(b)(i)VH−CDR1が配列番号156のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号157のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号184のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有する、および(c)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号163のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号164のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号167のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号168のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号169のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびII型受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有するか、(d)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有するか、または(e)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびII型受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有するか、または(d)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み(a)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有する、(b)(i)VH−CDR1が配列番号156のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号157のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有する、および(c)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号163のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号1164のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号168のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号169のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有するか、(b)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有するか、(c)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有するか、(d)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有するか、または(e)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドの存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、およびアクチビンBを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合についてActRIIAまたはActRIIB)と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドの存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、およびアクチビンBを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドの存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、およびアクチビンBを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合についてActRIIAまたはActRIIB)と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドの存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、およびアクチビンBを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有し、(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、かつ(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するCDRのセットを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号39または57のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を有し、(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を有し、および(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、このCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有するCDRの参照セットと同一であるか、または合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または10個よりも少ない、CDRの参照セットからのアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、このタンパク質はALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、(i)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を有し、(ii)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を有し、および(iii)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を有し、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるVH−CDR3およびVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVH−CDR3およびVL−CDR3配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Bに開示されるVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Bに開示されるVH−CDR3およびVL−CDR3配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示されるVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示されるVH−CDR3およびVL−CDR3配列を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号3のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号3のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号3のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号20のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号19のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号39のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号39のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号39のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号56のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号56のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号55のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号3または21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号3または21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号39または57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号39または57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、本開示は、配列番号164のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号164のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号138または163のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号164のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号1または137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3および配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1および配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、および配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2および配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、および配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号12のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号12のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号11のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号12のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号11のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号10のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号30のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号30のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号29のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号30のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号29のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号28のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号48のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号48のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号47のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号48のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号47のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号46のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号65のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号65のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号64のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号97のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号97のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号96のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号97のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号96のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号95のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号109のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号109のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号108のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号109のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号108のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号107のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e 1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号122のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号122のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号121のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号133のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号133のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号132のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号147のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号147のアミノ酸配列を有するVL−CDR3および配列番号146のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号147のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号146のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、および配列番号145のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号75、78、81、または84のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン3(ABD3)を含むALK7結合タンパク質を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3および配列番号74のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号74のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、および配列番号73のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン1(VH−ABD1)を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3および配列番号74のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号74のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、および配列番号73のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン1(VH−ABD1)を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号78のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号78のアミノ酸配列を有するVH−ABD3および配列番号77のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号78のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号77のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、および配列番号76のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン1(VH−ABD1)を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号81のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号81のアミノ酸配列を有するVH−ABD3および配列番号80のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号81のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号80のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、および配列番号79のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン1(VH−ABD1)を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号84のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号84のアミノ酸配列を有するVH−ABD3および配列番号83のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号84のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号83のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、および配列番号82のアミノ酸配列を有するVH抗原結合ドメイン1(VH−ABD1)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示される参照VHまたはVLと比較して、合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aまたは1Bに開示される参照VHまたはVLと比較して、合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHまたはVLを含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示される参照VHとVLのペアと比較して、合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aまたは1Bに開示される参照VHとVLのペアと比較して、合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含む。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示される参照VHまたはVLと比較して、合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示される参照VHとVLのペアと比較して、合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含む。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)(i)配列番号4から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号13の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(b)(i)配列番号22の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号31の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(c)(i)配列番号40、170、または171の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号49の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、および(d)(i)配列番号58の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号67の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)(i)配列番号91から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号98の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(b)(i)配列番号105の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号110の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(c)(i)配列番号117の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号124の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(d)(i)配列番号128の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号135の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、および(e)(i)配列番号140の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号148の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)(i)配列番号152から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号98の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、(b)(i)配列番号159の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号110の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、および(c)(i)配列番号165の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、(ii)配列番号171の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸の置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号4の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号13の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号22の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号31の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号40の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号49の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号58の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号67の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号91の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号98の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号105の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号110の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号117の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号124の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号128の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号135の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VH配列が、配列番号140の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、VL配列が、配列番号148の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号4、(b)配列番号22、(c)配列番号40、および(d)配列番号58から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列を含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号91、(b)配列番号105、(c)配列番号117、(d)配列番号128、および(e)配列番号140から選択される参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列を含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号13、(b)配列番号31、(c)配列番号49、および(d)配列番号67の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列を含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号98、(b)配列番号110、(c)配列番号124、(d)配列番号135、および(e)配列番号148の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列を含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示される参照VHまたはVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aに開示される参照VHまたはVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Bに開示される参照VHまたはVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示される参照VHまたはVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHまたはVLを含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示される参照VHまたはVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHおよびVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aに開示される参照VHおよびVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHおよびVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Bに開示される参照VHおよびVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHおよびVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示される参照VHおよびVLと少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHおよびVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号4と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(b)配列番号22と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(c)配列番号40と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および(d)配列番号58と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号91と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(b)配列番号105と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(c)配列番号117と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(d)配列番号128と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および(e)配列番号140と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号13と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(b)配列番号31と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(c)配列番号49と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、および(d)配列番号67と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(b)配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(c)配列番号124と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、(d)配列番号135と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性、および(e)配列番号148と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号4と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号13と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(b)(i)配列番号22と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号31と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(c)(i)配列番号40と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号49と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、および(d)(i)配列番号58と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号67と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLから選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号152と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(b)(i)配列番号159と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、および(c)(i)配列番号165と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号171と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLから選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号91と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(b)(i)配列番号105と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(c)(i)配列番号117と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号124と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、(d)(i)配列番号128と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号135と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、および(e)(i)配列番号140と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、(ii)配列番号148と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLから選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号13と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4のVH、および配列番号13のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号22と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号31と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号22のVH、および配列番号31のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号40と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号49と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号40のVH、および配列番号49のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号58と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号67と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号58のVH、および配列番号67のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91のVH、および配列番号98のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号105と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号105のVH、および配列番号110のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号117と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号124と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号117のVH、および配列番号124のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号128と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号135と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号128のVH、および配列番号135のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号140と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVH、および配列番号148と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号140のVH、および配列番号148のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号4のVH配列と配列番号13のVL配列、(b)配列番号22のVH配列と配列番号31のVL配列、(c)配列番号40のVH配列と配列番号49のVL配列、および(d)配列番号58のVH配列と配列番号67のVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、タンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRIIA/Bを発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)配列番号91のVH配列と配列番号98のVL配列、(b)配列番号105のVH配列と配列番号110のVL配列、(c)配列番号117のVH配列と配列番号124のVL配列、(d)配列番号128のVH配列と配列番号135のVL配列、および(e)配列番号140のVH配列と配列番号148のVL配列から選択されるVHとVLのペアを含み、このタンパク質はALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、および/またはNodalの存在下でALK7およびActRIIA/Bを発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4、22、40、または58のVHを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号13、31,49、または67のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4、22、40、または58のVH、および配列番号13、31,49、または67のVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示されるALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Aに開示されるALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合する。参照ALK7結合タンパク質と同じALK7のエピトープとの結合について競合する、および/または該同じALK7のエピトープに結合するALK7結合タンパク質の能力は、本明細書で開示されるかまたはさもなくば当該技術分野では周知の方法を用いて容易に決定することができる。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Bに開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号152、159、または166のVHを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号98、10、または171のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号152、159、または166のVH、および配列番号98、110、または171のVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示されるALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表1Bに開示されるALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合する。参照ALK7結合タンパク質と同じALK7のエピトープとの結合について競合する、および/または該同じALK7のエピトープに結合するALK7結合タンパク質の能力は、本明細書で開示されるかまたはさもなくば当該技術分野では周知の方法を用いて容易に決定することができる。
さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示されるVHとVLの配列ペアを含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91、105、117、128、または140のVHを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号98、110、124,135、または148のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91、105、117、128、または140のVH、および配列番号98、110、124、135、または148のVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書で開示されるALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、表3に開示されるALK7結合タンパク質と同じエピトープに結合する。参照ALK7結合タンパク質と同じALK7のエピトープとの結合について競合する、および/または該同じALK7のエピトープに結合するALK7結合タンパク質の能力は、本明細書で開示されるかまたはさもなくば当該技術分野では周知の方法を用いて容易に決定することができる。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号40のVH配列、および配列番号49のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号40のVH配列および配列番号49のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号40のVH配列および配列番号49のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号58のVH配列、および配列番号67のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号58のVH配列および配列番号67のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号58のVH配列および配列番号67のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体J01のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号152のVH配列、および配列番号98のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号152のVH配列および配列番号98のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号152のVH配列および配列番号98のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体J02のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号91のVH配列、および配列番号98のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号91のVH配列および配列番号98のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号91のVH配列および配列番号98のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体K01のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号159のVH配列、および配列番号110のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号159のVH配列および配列番号110のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号159のVH配列および配列番号110のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体K02のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号105のVH配列、および配列番号110のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号105のVH配列および配列番号110のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号105のVH配列および配列番号110のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体G04のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号4のVH配列、および配列番号13のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号4のVH配列および配列番号13のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号4のVH配列および配列番号13のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体G05のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号117のVH配列、および配列番号124のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号117のVH配列および配列番号124のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号117のVH配列および配列番号124のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体C02のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号22のVH配列、および配列番号31のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号22のVH配列および配列番号31のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号22のVH配列および配列番号31のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体C03のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号128のVH配列、および配列番号135のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号128のVH配列および配列番号135のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号128のVH配列および配列番号135のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体L01のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号165のVH配列、および配列番号171のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号165のVH配列および配列番号171のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号165のVH配列および配列番号171のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体L02のVH配列およびVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号140のVH配列、および配列番号148のVL配列を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号140のVH配列および配列番号148のVL配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号140のVH配列および配列番号148のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号190または320と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖(HC)、および/または配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖(LC)を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号190または320のHC配列および配列番号191または322のLC配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号190または320のHC配列および配列番号191または322のLC配列を含む抗体と同じ少なくとも1つのALK7のエピトープ、または本質的に同じ1つのALK7のエピトープに結合する。
シグナルペプチドを有するmAb C03 HC:アミノ酸配列(VH FR1:アミノ酸20〜44;VH CDR1:アミノ酸45〜53;VH FR2:アミノ酸54〜70;VH CDR2:アミノ酸71〜86;VH FR3:アミノ酸87〜118;VH CDR3:アミノ酸119〜135;およびVH FR4:アミノ酸136〜146)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示される。
mAb C03 HCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有するmAb C03 HC:コーディング核酸配列
mAb C03 HCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)
シグナルペプチドを有するmAb C03 LC:アミノ酸配列(VL FR1:アミノ酸20〜42;VL CDR1:アミノ酸43〜54;VL FR2:アミノ酸55〜69;VL CDR2:アミノ酸70〜76;VL FR3:アミノ酸77〜108;VL CDR3:アミノ酸109〜117;およびVL FR4:アミノ酸118〜127)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示される。
mAb C03 LCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有するmAb C03 LC:コーディング核酸配列
mAb C03 LCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号192または324と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖(HC)、および/または配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖(LC)を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号192または324のHC配列および配列番号193または326のLC配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号192または324のHC配列および配列番号193または326のLC配列を含む抗体と同じ少なくとも1つのALK7のエピトープ、または本質的に同じ1つのALK7のエピトープに結合する。
シグナルペプチドを有するmAb G05 HC:アミノ酸配列(VH FR1:アミノ酸20〜49;VH CDR1:アミノ酸50〜54;VH FR2:アミノ酸55〜68;VH CDR2:アミノ酸69〜85;VH FR3:アミノ酸86〜117;VH CDR3:アミノ酸118〜129;およびVH FR4:アミノ酸130〜139)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示される。
mAb G05 HCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有するmAb G05 HC:コーディング核酸配列
mAb G05 HCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)
シグナルペプチドを有するmAb G05 LC:アミノ酸配列(VL FR1:アミノ酸20〜42;VL CDR1:アミノ酸43〜53;VL FR2:アミノ酸54〜68;VL CDR2:アミノ酸69〜75;VL FR3:アミノ酸76〜107;VL CDR3:アミノ酸108〜116;およびVL FR4:アミノ酸117〜126)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示される。
mAb G05 LCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有するmAb G05 LC:コーディング核酸配列
mAb G05 LCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、少なくとも1つの変異、改変、および/または置換、例えば、FcまたはFab領域内の変異を含む。かかる変異および/または置換は、例えば、ALK7結合タンパク質の発現レベル、翻訳後修飾、安定性/半減期、および/または活性を増加または向上させることができる。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、例えば、宿主における、エフェクター活性および/または毒性を低下させ、および/または補体結合および固定を減少させ、Fc−gに依存した抗体依存性細胞傷害作用(ADCC)を低下させ、補体依存性細胞傷害作用(CDC)を低下させ、および/またはバイオアベイラビリティーおよび/または安定性/半減期を改善する、少なくとも1つの変異、改変、および/または置換をそのFc領域内に含む。
ADCCを低下させるFc配列を操作する改変の例(そのうちの1つ以上が提供される抗体に含まれ得る)としては、位置の番号付けがKabatにおけるEUインデックスに従うものとして、IgG1のK326W、E333S;IgG2のE333S;IgG1のN297A;IgG1のL234A、L235A;IgG2のV234A、G237A;IgG4のL235A、G237A、E318A;IgG4のS228P、L236E;IgG2のEU配列118〜260;IgG4のEU配列261〜447;IgG2のH268Q、V309L、A330S、A331S;IgG1のC220S、C226S、C229S、P238S;IgG1のC226S、C229S、E233P、L234V、L235A;およびIgG1のL234F、L235E、P331Sに対応する改変が含まれる。
CDC活性を低下させるFc配列を操作する改変の例(そのうちの1つ以上が提供される抗体に含まれ得る)としては、例えば、以下に記載される1つ以上の改変が挙げられる。すなわち、WO97/11971およびWO07/106585;米国出願公開第2007/0148167A1号;McEarchern et al.,Blood 109:1185−1192(2007);Hayden−Ledbetter et al.,Clin.Cancer 15:2739−2746(2009);Lazar et al.,PNAS USA 103:4005−4010(2006);Bruckheimer et al.,Neoplasia 11:509−517(2009);Strohl,Curr.Op.Biotechnol.20:685−691(2009);およびSazinsky et al.,PNAS USA 105:20167−20172 (2008)、なお、これらをいずれも本明細書に参照によりその全容を援用する。特定のそのような改変としては、IgG1のS239D、A330L、I332E;IgG2のEU配列118の260;IgG4のEU配列261の447;IgG2のH268Q、V309L、A330S、A331S;IgG1のC226S、C229S、E233P、L234V、L235A;IgG1のL234F、L235E、P331S;およびIgG1のC226S、P230Sに対応する改変が含まれる。
半減期を改善するFc配列を操作する改変の例(そのうちの1つ以上が提供される抗体に含まれ得る)としては、アミノ酸位置の番号付けがKabatに記載されるEUインデックスに従うものとして、251〜257位、285〜290位、308〜314位、385〜389位、および428〜436位のアミノ酸残基の置換が含まれる。特定の実施形態では、IgG定常ドメインは、Kabat位置252のアミノ酸のTyr、Phe、Trp、もしくはThrによる置換、Kabat位置254のアミノ酸のThrによる置換、Kabat位置256のアミノ酸のSer、Arg、Gln、Glu、Asp、もしくはThrによる置換、Kabat位置257のアミノ酸のLeuによる置換、Kabat位置309のアミノ酸のProによる置換、Kabat位置311のアミノ酸のSerによる置換、Kabat位置428のアミノ酸のThr、Leu、Phe、もしくはSerによる置換、Kabat位置433のアミノ酸のArg、Ser、Iso、Pro、もしくはGlnによる置換、またはKabat位置434のアミノ酸のTrp、Met、Ser、His、Phe、もしくはTyrによる置換のうちの1つ以上を含む。より詳細には、IgG定常ドメインは、Kabat位置252のアミノ酸のTyrによる置換、Kabat位置254のアミノ酸のThrによる置換、およびKabat位置256のアミノ酸のGluによる置換を含む、野生型ヒトIgG定常ドメインに対する1つ以上のアミノ酸置換を含むことができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、ADCCおよび/またはCDC作用を低下させ、および/または半減期を改善するための少なくとも1つの変異、改変、および/または置換、例えば、本明細書に開示されるFcまたはFab領域内の変異を含む。他の実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、少なくとも2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、またはそれよりも多い置換、例えば、本明細書に開示されるFcまたはFab領域内の変異を含む。
いくつかの特定の変異(複数可)、改変(複数可)、および/または置換(複数可)を、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質に、単独で、または上記に述べた少なくとも1つの変異、改変、および/または置換と組み合わせて導入することができる。例えば、抗体の細胞毒性を低下させるには、残基N297のN結合グリコシル化を、N297をアラニン、グリシン、またはアスパラギン酸で置換することによって除去することができる(Tao and Morrison(1989)J Immunol 143:2595−2601;Hristodorov et al.(2013)Mol Biotechnol 54:1056−1068)。同様に、299位のセリン/トレオニン残基を改変することができる(Sazinsky et al.(2008)Proc Natl Acad Sci U S A 105:20167−20172)。N297の変異を、D265A変異とさらに組み合わせることができ(Lund et al.(1996)J Immunol 157:4963−4969)、例えば、2つのよく用いられるアミノ酸変化のペアはDANA(D265A、N297A)またはDANG(D265A、N297G)として示される。抗体のエフェクター機能を低下させる別の変異としては、L234Aおよび/またはL235A(LALA、Kabat位置)などの抗体のヒンジ下部の残基の置換がある(Chappel et al.(1991)Proc Natl Acad Sci U S A 88:9036−9040)。これらの残基は、CH2ドメイン上のFc−γ受容体結合部位の一部を形成しており、より高いまたはより低いエフェクター機能を有する抗体アイソタイプ間でのこれらの残基の交換によって、ADCCにおけるこれらの残基の重要性が示されている。これらの部位でのアラニン置換はヒトおよびマウス抗体でADCCを低下させるのに効果的であるが、これらの置換はCDC活性を低下させるにはそれほど効果的ではない。FcのC1q結合部位をマッピングするためのランダム突然変異誘発法によって同定された別の単一変異体P329Aは、ADCC活性を保持しながら、CDC活性を低下させるのに非常に有効である。L234A、L235A、およびP329AA(LALA−PG、Kabat位置)置換の組み合わせは、ヒトIgG1抗体のエフェクター機能を効果的に消失させることが示されている。LALA、LALA−PG、および他の変異の詳細な考察については、その内容を本明細書に参照によりその全容を援用するところのLo et al.(2017)J.Biol.Chem.292:3900−3908を参照されたい。本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、本明細書に記載される少なくとも1つ、2つ、3つ、またはそれよりも多い変異を有することができる。
特定の好ましい実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、重鎖のFc領域内にL234AおよびL235A変異(LALA、Kabat位置)を含む(LALA HC)。他の好ましい実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、重鎖のFc領域内にL234A、L235A、およびP329G変異(LALA−PG、Kabat位置)を含む。
特定の好ましい実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、例えば、mAb C03の重鎖にLALA変異を含む。いくつかのそのような実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号194または328と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖(HC)、および/または配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖(LC)を含む。関連する実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号194または328のHC配列および配列番号191または322のLC配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号194または328のHC配列および配列番号191または322のLC配列を含む抗体が結合するALK7エピトープと同じ、または本質的に同じである少なくとも1つのエピトープに結合する。下記に示すようにLALA変異は、配列番号194のL263およびL264に位置する。
シグナルペプチドを有するmAb C03 LALA HC:アミノ酸配列 変異は下線で示される。(VH FR1:アミノ酸20〜44;VH CDR1:アミノ酸45〜53;VH FR2:アミノ酸54〜70;VH CDR2:アミノ酸71〜86;VH FR3:アミノ酸87〜118;VH CDR3:アミノ酸119〜135;VH FR4:アミノ酸136〜146、LALA変異:アミノ酸263〜264)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示され、LALA変異は2重下線で示される。
mAb C03 LALA HCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有するmAb C03 LALA HC:コーディング核酸配列;LALA変異は下線で示される。
mAb C03 LALA HCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)LALA変異は下線で示される。
特定の好ましい実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、例えば、mAb G05の重鎖にLALA変異を含む。いくつかのそのような実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号195または330と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖(HC)、および/または配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖(LC)を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号195または330のHC配列および配列番号193または326のLC配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号195または330のHC配列および配列番号193または326のLC配列を含む抗体が結合するALK7抗体と同じ、または本質的に同じである少なくとも1つのエピトープに結合する。下記に示すようにLALA変異は、配列番号195のL257およびL258に位置する。
シグナルペプチドを有するmAb G05 LALA HC:アミノ酸配列(VH FR1:アミノ酸20〜49;VH CDR1:アミノ酸50〜54;VH FR2:アミノ酸55〜68;VH CDR2:アミノ酸69〜85;VH FR3:アミノ酸86〜117;VH CDR3:アミノ酸118〜129;VH FR4:アミノ酸130〜139、およびLALA変異:アミノ酸257〜258)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示され、LALA変異は2重下線で示される。
mAb G05 LALA HCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有するmAb G05 LALA HC:コーディング核酸配列(LALA変異は下線で示される。)
mAb G05 LALA HCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)LALA変異は下線で示される。
特定の好ましい実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、例えば、mAb C03の重鎖にLALA−PG変異を含む。いくつかのそのような実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号196または332と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖(HC)、および/または配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖(LC)を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号196または332のHC配列および配列番号191または322のLC配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号196または332のHC配列および配列番号191または322のLC配列を含む抗体が結合するALK7エピトープと同じ、または本質的に同じである少なくとも1つのエピトープに結合する。下記に示すように、LALA−PG変異は、配列番号196にL263A、L264A、およびP358G変異を含む。
シグナルペプチドを有するmAb C03 LALA−PG HC:アミノ酸配列(VH FR1:アミノ酸20〜44;VH CDR1:アミノ酸45〜53;VH FR2:アミノ酸54〜70;VH CDR2:アミノ酸71〜86;VH FR3:アミノ酸87〜118;VH CDR3:アミノ酸119〜135;VH FR4:アミノ酸136〜146、LALA−変異:アミノ酸263、264、および358)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示され、LALA−PG変異は2重下線で示される。
mAb C03 LALA−PG HCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有する例示的なmAbC03 LALA−PG HC:コーディング核酸配列変異体1:変異は下線で示される。
mAbC03 LALA−PG HCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列変異体1(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)変異は下線で示される。
特定の好ましい実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質は、例えば、mAb G05の重鎖にLALA−PG変異を含む。いくつかのそのような実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号197または334と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖(HC)、および/または配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖(LC)を含む。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号197または334のHC配列および配列番号193または326のLC配列を含む抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、配列番号197または334のHC配列および配列番号193または326のLC配列を含む抗体が結合するALK7エピトープと同じ、または本質的に同じである少なくとも1つのエピトープに結合する。下記に示すように、LALA−PG変異は、配列番号197にL257A、L258A、およびP352G変異を含む。
シグナルペプチドを有するmAb G05 LALA−PG HC:アミノ酸配列(VH FR1:アミノ酸20〜49;VH CDR1:アミノ酸50〜54;VH FR2:アミノ酸55〜68;VH CDR2:アミノ酸69〜85;VH FR3:アミノ酸86〜117;VH CDR3:アミノ酸118〜129;VH FR4:アミノ酸130〜139、およびLALA−PG変異:アミノ酸257〜258)
注:シグナルペプチドは1重下線で示され、可変領域は太字で示され、LALA−PG変異は2重下線で示される。
mAb G05 LALA−PG HCの成熟ペプチド:アミノ酸配列
シグナルペプチドを有する例示的なmAb G05 LALA−PG HC:コーディング核酸配列変異体1:変異は下線で示される。
例示的なmAb G05 LALA−PG HCの成熟ペプチド:コーディング核酸配列変異体1(5’末端のATGが開始コドンとして付加されている)変異は下線で示される。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合する抗体である。いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体は、マウス抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、多重特異性抗体、またはこれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体は、Fvフラグメント、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fab’フラグメント、dsFv抗体フラグメント、scFvフラグメント、またはsc(Fv)2フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、ALK7リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、またはNodal)の活性を遮断する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、共受容体(例えば、cripto)の活性を遮断する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、ALK7リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、またはNodal)の活性に関連した脂肪生成を減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に特異的に結合し、過体重、肥満、または代謝性疾患に関連した1つ以上の疾患または状態を治療または改善する。いくつかの実施形態では、疾患または状態は、II形糖尿病である。いくつかの実施形態では、疾患または状態は、高血圧である。いくつかの実施形態では、代謝性疾患は、脂質異常症、インスリン抵抗性、高インスリン血症、または高血糖症である。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7介在性Smadシグナル伝達を減少させる。別の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色および/または褐色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%アンタゴナイズする。別の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解アッセイで測定した場合に、白色および/または褐色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%、または約100%低下もしくは減少させる。いくつかの実施形態では、脂肪分解アッセイは、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に結合し、過体重、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、高血圧、炎症、および/またはNAFLD(例えば、脂肪肝および/またはNASH)に関連した1つ以上の状態を阻害または減少させる。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7介在性Smadシグナル伝達を減少させる。別の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で行われる脂肪分解阻害アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%阻害する。別の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で行われる脂肪分解阻害アッセイで標準的な方法および条件を用いて測定した(例えば、本明細書の実施例に記載されるように)場合に、白色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害を、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%低下もしくは減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7に結合し、過体重、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、高血圧、炎症、および/またはNAFLD(例えば、脂肪肝および/またはNASH)に関連した1つ以上の状態を阻害または減少させる。
特定の実施形態では、本明細書に記載されるALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)によるALK7活性の遮断は、高血圧、がん、および神経障害、網膜症、ならびに心血管疾患、肺疾患および腎疾患などの過体重、インスリン抵抗性、肥満または糖尿病に関連した1つ以上の状態を阻害または減少させる。さらなる実施形態では、ALK7の遮断は、代謝性疾患に関連する1つ以上の条件を阻害または減少させる。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、アクチビンB、GDF8、またはNodalによるALK7への結合を阻害または減少させる。別の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、Smad依存経路による脂肪分解の阻害を阻害または減少させる。
上記に述べたように、いくつかの実施形態では、ALK7に結合するVHおよび/またはVLアミノ酸配列を含む抗ALK7抗体(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメント、ならびにそれらの変異体および誘導体)は、本明細書に記載される配列と少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有することができる。いくつかの実施形態では、ALK7に結合するVHおよび/またはVLアミノ酸配列(複数可)は、本明細書に記載される配列に対して8個、7個、6個、5個、4個、3個、2個、1個のアミノ酸付加、置換(例えば、保存的置換)または欠失を含む。さらなる実施形態では、ALK7に結合するVHおよび/またはVLアミノ酸配列は、本明細書に記載される配列に対して1個、2個、3個、4個、5個、またはそれよりも多いアミノ酸付加、置換(例えば、保存的置換)または欠失を含む。VH領域またはVL領域と一定の類似率(%)を有するかまたは1つ以上の置換、欠失および/または挿入(例えば、保存的置換)を有するVHおよびVL領域を含む抗ALK7抗体は、本明細書に記載されるVHおよび/またはVL領域をコードする核酸分子の突然変異誘発(例えば、部位特異的またはPCR介在型突然変異誘発)に続いて、ALK7への結合について、コードされた改変抗体の試験を行い、場合により、本明細書に記載される機能性アッセイまたは維持された機能について試験するように常法により改変することができる当該技術分野では周知のアッセイを用いて維持された機能について試験を行うことによって得ることができる。
hALK7またはmurALK7に対する抗ALK7抗体(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメント、ならびにそれらの変異体および誘導体)などのALK7結合タンパク質のアフィニティーまたはアビディティーは、例えば、フローサイトメトリー、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、またはラジオイムノアッセイ(RIA)、または動態(BIACORE(登録商標)またはKINEXA(登録商標)分析)などの当該技術分野では周知の任意の適当な方法を用いて実験的に測定することができる。直接的結合アッセイおよび競合結合アッセイフォーマットを容易に用いることができる(例えば、Berzofsky et al.,“Antibody−Antigen Interactions,” In Fundamental Immunology,Paul,W.E.,Ed.,Raven Press:New York,N.Y.(1984);Kuby,Immunology,W.H.Freeman and Company:New York,N.Y.(1992);および本明細書に記載される方法を参照)。特定の抗体抗原相互作用の測定される親和性は、異なる条件(例えば、塩濃度、pH、温度)で測定される場合に異なり得る。したがって、アフィニティーおよび他のALK7結合パラメータ(例えば、KまたはKd、Kon、Koff)の測定は、ALK7結合タンパク質およびALK7の標準化溶液で行われ、測定は、本明細書に記載されるかまたは当該技術分野では周知の標準化された条件および方法を用いて行われる。
本開示はさらに、本明細書に記載されるような抗ALK7抗体などのALK7結合タンパク質を提供し、ALK7結合タンパク質は異種物質と複合体化される。特定の実施形態では、異種物質は、抗微生物剤、治療剤、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、脂質、生物応答改変剤、薬剤、リンフォカイン、異種抗体または抗体フラグメント、検出可能な標識、またはポリエチレングリコール(PEG)である。異種複合体ALK7結合タンパク質については、本明細書の他の箇所で考察する。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体ではない。標的タンパク質に高い親和性で結合する非抗体ポリペプチドを同定および作製するためのさまざまな方法が当該技術分野で知られている(例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところのSkerra,Curr.Opin.Biotech.18:295−304(2007);Hosse et al.,Protein Science 15:14−27(2006);Gill et al.,Curr.Opin.Biotechnol.17:653−658 (2006);Nygren,FEBS J.275:2668−2676(2008);およびSkerra,FEBS J.275:2677−2683(2008)を参照)。いくつかの実施形態では、ファージディスプレイライブラリーを用いてALK7結合タンパク質を同定/作製することができる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、VASPポリペプチド、トリ膵臓ポリペプチド(aPP)、テトラネクチン(CTLD3に基づく)、アフィリン(γB−クリスタリン/ユビキチンに基づく)、ノッティン、SH3ドメイン、PDZドメイン、テンダミスタット、トランスフェリン、アンキリンコンセンサスリピートドメイン(例えば、DARPin)、リポカインタンパク質フォールド(例えば、アンチカリンおよびデュオカリン)、タンパク質エピトープ模倣体(PEM)、マキシボディ/アビマー、ドメイン抗体、フィブロネクチンドメイン(例えば、10Fn3、例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用する米国特許公開第2003/0170753号および同第20090155275号を参照)、プロテインAのドメイン(例えば、アフィボディ)、およびチオレドキシンから選択されるタイプに基づくタンパク質足場を含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書で提供される抗ALK7抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合するALK7結合タンパク質(例えば、完全長の抗ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体)を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質と同じALK7のエピトープに結合するALK7結合タンパク質を提供する。例えば、配列番号4のVH配列および配列番号13のVL配列、配列番号22のVH配列および配列番号31のVL配列、配列番号40のVH配列および配列番号49のVL配列、または配列番号58のVH配列および配列番号67のVL配列を含む抗体などの参照結合タンパク質のALK7への結合を阻害する試験ALK7結合タンパク質の能力は、試験ALK7結合タンパク質がALK7に対する結合について参照抗体と競合し得ることを示す。かかるALK7結合タンパク質は、非限定的な理論によれば、ALK7結合タンパク質が競合するALK7参照抗体と同じ、または関連した(例えば、構造的に似た、または空間的に近接した)ALK7上のエピトープに結合することができる。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、それぞれ、配列番号4のVH配列および配列番号13のVL配列、配列番号22のVH配列および配列番号31のVL配列、配列番号40のVH配列および配列番号49のVL配列、または配列番号58のVH配列および配列番号67のVL配列を含む抗体と同じALK7上のエピトープに結合する。
同様に、例えば、配列番号91のVH配列および配列番号98のVL配列、配列番号105のVH配列および配列番号110のVL配列、配列番号117のVH配列および配列番号124のVL配列、配列番号128のVH配列および配列番号135のVL配列、または配列番号140のVH配列および配列番号148のVL配列を含む抗体などの参照結合タンパク質のALK7への結合を阻害する試験ALK7結合タンパク質の能力は、試験ALK7結合タンパク質がALK7に対する結合について参照抗体と競合し得ることを示す。かかるALK7結合タンパク質は、非限定的な理論によれば、ALK7結合タンパク質が競合するALK7参照抗体と同じ、または関連した(例えば、構造的に似た、または空間的に近接した)ALK7上のエピトープに結合することができる。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、それぞれ、配列番号91のVH配列および配列番号98のVL配列、配列番号105のVH配列および配列番号110のVL配列、配列番号117のVH配列および配列番号124のVL配列、配列番号128のVH配列および配列番号135のVL配列、または配列番号140のVH配列および配列番号148のVL配列を含む抗体と同じALK7上のエピトープに結合する。
一般的に、ALK7などの1型TGFβ受容体ファミリーメンバーは、II型受容体(例えば、ActRIIAおよびActRIIB)によってリン酸化され、Smad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を介してシグナル伝達することが知られている。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7およびII型受容体を発現する細胞(例えば、脂肪細胞)における1つ以上のII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)によるALK7のリン酸化を減少させることができる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7およびII型受容体を発現する細胞(例えば、脂肪細胞)におけるSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のALK7介在性リン酸化を減少させることができる。いくつかの実施形態では、ALK7受容体発現細胞は、マウスのものである。いくつかの実施形態では、ALK7受容体発現細胞は、ヒトのものである。いくつかの実施形態では、ALK7受容体発現細胞は、脂肪細胞である。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10% 〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンA/B、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、細胞ベースのアッセイを用いて測定した場合にSmadのリン酸化を減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、細胞ベースのアッセイを用いて測定した場合に500pM未満、350pM未満、250pM未満、150pM未満、100pM未満、75pM未満、60pM未満、50pM未満、40pM未満、30pM未満、20pM未満、15pM未満、10pM未満、または5pM未満のIC50でALK7介在性リン酸化を減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定した場合に)1nM以下かつ1pM以上のKでALK7に結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7に結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントである。
上記に記載の構造的および/または機能的特性の少なくとも1つを有することで、本開示に記載されるALK7結合タンパク質は、ALK7の特定のアミノ酸に特異的に結合する。例えば、かかるALK7結合タンパク質は、ALK7の、抗原決定基としても知られる少なくとも1つのエピトープに結合することができる。エピトープは、抗体(または他の結合タンパク質)が結合する抗原の特定の部分であるが、エピトープは通常は非自己タンパク質である。エピトープに結合する抗体の部分はパラトープと呼ばれる。エピトープはその構造およびパラトープとの相互作用に基づいて、コンフォメーションエピトープと線状エピトープとに分けることができる。コンフォメーションエピトープは、抗原のアミノ酸配列の不連続な部分で構成されている。これらのエピトープは、抗原の3−D表面構造および形状または3次構造に基づいてパラトープと相互作用する。線状エピトープは、その一次構造に基づいてパラトープと相互作用する。線状エピトープは、抗原からのアミノ酸の連続した配列により形成される。エピトープは、タンパク質マイクロアレイ、ELISPOTまたはELISA法を用いるか、あるいはハイスループット突然変異誘発を用いてマッピングすることができる。
ALK7結合タンパク質の調製
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7の細胞外ドメインに結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、完全長の抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、ならびにそれらの変異体および誘導体である。
ALK7結合タンパク質は、公知の技術を用いて容易に調製することができる。モノクローナル抗ALK7抗体は、Kohler and Milstein,Nature 256:495−497(1975)により記載されるものなどのハイブリドーマ法をはじめとする、当該技術分野では周知の方法を用いて調製することができる。ハイブリドーマ法を用いて、上記に述べたようにしてマウス、ハムスター、または他の適当な宿主動物を免疫することで、免疫化抗原に特異的に結合する抗体のリンパ球による産生を誘発する。また、インビトロでリンパ球を免疫してもよい。免疫後、リンパ球を単離し、次いで適当な骨髄腫細胞株と融合させることでハイブリドーマ細胞を形成し、これを未融合のリンパ球および骨髄腫細胞から選択して分離することができる。これにより、免疫沈降法、イムノブロッティング、またはインビトロ結合アッセイ(ラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素結合免疫吸着法(ELISA)など)によって測定される、hALK7などのALK7を特異的に狙ったモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを、常法を用いたインビトロ培養(例えば、Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,Academic Press,1986を参照)または動物の体内で腹水腫瘍としてインビボで増殖させることができる。その後、モノクローナル抗体を、上記でポリクローナル抗体について記載したように培地または腹水から精製することができる。
提供されるモノクローナル抗体はまた、米国特許第4,816,567号に記載されるような組換えDNA法を用いて作製することもでき、モノクローナル抗体をコードするポリヌクレオチドを、抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子を特異的に増幅するオリゴヌクレオチドプライマーを用いたRT−PCRなどによって成熟B細胞またはハイブリドーマ細胞から単離し、それらの配列を既知の方法を用いて決定する。次に、単離した、重鎖および軽鎖をコードするポリヌクレオチドを適当な発現ベクターにクローニングする。これらの発現ベクターを例えば大腸菌、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、Per.C6細胞、または骨髄腫細胞(例えば、NS0細胞)などの通常は免疫グロブリンタンパク質を産生しない宿主細胞にトランスフェクトすると宿主細胞によってモノクローナル抗体が産生される。組換え抗ALK7モノクローナル抗体は、周知の方法を用いて所望の種類のCDRを発現するファージディスプレイライブラリーから容易に単離することもできる(例えば、McCafferty et al.,Nature 348:552−554 (1990);Clackson et al.,Nature 352:624−628 (1991);およびMarks et al.,J.Mol. Biol.222:581−597(1991)を参照)。
抗ALK7抗体は、必要に応じて、ALK7抗原に対する高い親和性および他の好ましい生物学的性質を示すようにヒト化、表面再構成、および操作することができる。例えば、ALK7に対する高い親和性などの所望の抗体特性を与えるように、ヒト化(またはヒト)抗ALK7抗体を、一般的に利用可能な3次元免疫グロブリンモデリングならびにフレームワーク(FW)残基、コンセンサス配列、および生殖系配列を選択するための既知の手法を用いて容易に設計および調製することができる。
親和性成熟法およびチェーンシャッフリング法は、当該技術分野では周知のものであり、高い親和性を有する抗ALK7抗体ならびに本明細書に開示されるALK7結合タンパク質の誘導体および変異体を作製するために用いることができる。(例えば、本明細書に参照によりその全容を援用するところのMarks et al.,Bio/Technology 10:779−783(1992)を参照)。高い親和性を有する抗ALK7抗体ならびに本明細書に開示されるALK7結合タンパク質の誘導体および変異体を作製するためのさらなる方法は、1つ以上の選択されたVHおよび/またはVL遺伝子のランダム突然変異導入を用いて可変ドメイン全体内に変異を生じることにより、本開示のCDR由来配列を含む新規なVHまたはVL領域を作製することである。エラープローンPCRを用いるそのような技法は、Gram et al.(PNAS USA 89:3576−3580(1992))により記載されている。いくつかの実施形態では、1個または2個のアミノ酸置換を、VH CDRおよび/またはVL CDRのセット内で行う。抗ALK7抗体をコードするVHまたはVL遺伝子のCDR領域への直接的な突然変異導入を用いたさらなる方法が本明細書に開示されている。かかる方法の例は、Barbas et al.(PNAS USA 91:3809−3813(1994))およびSchier et al.(J.Mol.Biol.263:551−567 (1996))に開示されている。
本開示の抗ALK7抗体のヒト化、表面再構成、または操作は、これらに限定されるものではないが、本明細書に参照によりその全容を援用するところのJones et al.,Nature 321:522(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323 (1988);Verhoeyen et al.,Science 239:1534(1988)),Sims et al.,J.Immunol.151:2296(1993);Chothia et al.,J.Mol.Biol.196:901(1987),Carter et al.,PNAS USA 89:4285(1992);Presta et al.,J.Immunol.151:2623(1993)、米国特許第5,639,641号、同第5,723,323号、同第5,976,862号、同第5,824,514号、同第5,817,483号、同第5,814,476号、同第5,763,192号、同第5,723,323号、同第5,766,886号、同第5,714,352号、同第6,204,023号、同第6,180,370号、同第5,693,762号、同第5,530,101号、同第5,585,089号、同第5,225,539号、同第4,816,567号、同第7,557,189号、同第7,538,195号、および同第7,342,110号;国際出願第PCT/US98/16280号、同第PCT/US96/18978号、同第PCT/US91/09630号、同第PCT/US91/05939号、同第PCT/US94/01234号、同第PCT/GB89/01334号、同第PCT/GB91/01134号、同第PCT/GB92/ 01755;国際出願公開第WO90/14443号、同第WO90/14424号、同第WO90/14430号;ならびに欧州特許公開第EP229246号に記載されるものを含む、任意の周知の方法を用いて行うことができる。同様に、所望の特性を示す抗ALK7抗体を容易に選択するための既知のアッセイが利用可能である(例えば、本明細書に記載されるALK7への結合親和性を測定するためのアッセイ、BIACORE(登録商標)ベースのヒトALK7結合タンパク質競合結合アッセイなどの交差ブロッキングアッセイ)。
非ヒトまたはヒト抗体を、操作、ヒト化または表面再構成するための方法はまた、使用可能であり、当該技術分野では周知のものである。ヒト化、表面再構成または同様に操作された抗体は、例えば、これらに限定されるものではないが、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類または他の哺乳動物などのヒト以外の源に由来する1つ以上のアミノ酸残基を有することができる。これらの非ヒトアミノ酸残基は、既知のヒト配列の「インポートされた」可変、定常、または他のドメインに通常由来する「インポート」残基としばしば呼ばれる残基で置換される。当該技術分野では周知であるように、かかるインポートされた配列を用いることで、免疫原性を低下させるか、または、結合性、アフィニティー、結合速度、解離速度、アビディティー、特異性、半減期、もしくは他の任意の適当な特性を低下、増大、または改変することができる。好ましくは、非ヒトまたはヒトCDR配列の一部またはすべてが維持される一方で、可変領域および定常領域の非ヒト配列をヒトまたは他のアミノ酸で置換することができる。
完全長の抗ALK7抗体などのALK7結合タンパク質をコードする核酸(複数可)を、組換えDNA技術を用いた多くの異なる方法でさらに改変することで別の抗体を作製することができる。いくつかの実施形態では、例えば、マウスモノクローナル抗体の軽鎖および重鎖の定常ドメインをコードする核酸(複数可)を、(a)キメラ抗体を作製するために例えばヒト抗体のコーディング領域で、または(b)融合抗体を作製するために免疫グロブリンをコードしない核酸(複数可)で置換することができる。いくつかの実施形態では、定常領域は、モノクローナル抗体の所望の抗体フラグメントを作製するために短縮または除去される。可変領域コーディング配列の部位特異的または高密度変異導入を用いて、モノクローナル抗体の特異性、親和性などを最適化することができる。
抗ALK7ヒト抗体は、当該技術分野では周知の多くの方法のいずれによっても直接的に調製することができる(例えば、Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985);Boemer et al., J.Immunol.147(1):86−95(1991);および米国特許第5,750,373号を参照)。同様に、ヒト抗ALK7抗体は、インビトロで免疫した不死化ヒトBリンパ球から容易に得るか、またはALK7に対する抗体を産生する免疫された個体から単離することができる。
ヒト抗ALK7抗体は、ヒト抗体を発現するファージライブラリーから選択することもでき、これについては、例えばVaughan et al.,Nat.Biotech.14:309−314(1996),Sheets et al.,PNAS 95:6157−6162(1998),Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.227:381(1991),およびMarks et al.,J.Mol.Biol.222:581(1991)に記載されている。抗体ファージライブラリーを作製およびスクリーニングするための方法は、米国特許第5,969,108号、同第6,172,197号、同第5,885,793号、同第6,521,404号、同第6,544,731号、同第6,555,313号、同第6,582,915号、同第6,593,081号、同第6,300,064号、同第6,653,068;6,706,484号、および同7,264,963号、ならびにRotheet al.,J.Mol.Biol.376(4):1182−1200 (2008)にも記載されている(いずれも本明細書に参照によりその全容を援用する)。
ヒト抗ALK7抗体は、免疫されると内因性の免疫グロブリン産生の非存在下でヒト抗体を産生することが可能なヒト免疫グロブリン遺伝子座を含むトランスジェニックマウスで作製することもできる。このアプローチは、例えば、米国特許第5,545,807号、同第5,545,806号、同第5,569,825号、同第5,625,126号、同第5,633,425号、および同第5,661,016号に記載されている。
ヒト抗ALK7抗体は、例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用する、例えば、WO012/009568、WO09/036379、WO10/105256、WO03/074679および米国特許出願公開第US2002/0177170号に開示されるような、酵母に基づいた抗体提示ライブラリーから選択および/または単離することもできる。かかるライブラリーは、ヒト免疫前レパートリーによってもたらされる多様性を反映するようにインシリコで設計される。
あるいは、抗ALK7抗体は、酵母に提示される抗体ライブラリーから選択することも可能である(例えば、Blaise et al.,Gene 342(2):211−218(2004);Boder et al.,Nat Biotechnol.15(6):553−557(1997);Kuroda et al.,Biotechnol.Lett.33(1):1−9(2011).Review;Lauer et al.,J.Pharm.Sci.101(1):102−15(2012);Orcutt K.D.and Wittrup K.D.Antibody Engineering,yeast display and selection(2010),207−233;Rakestraw et al.,Protein Eng.Des.Sel.24(6):525−30(2011);および米国特許第6,423,538号、および同第6,696,251、および同第6,699,658号参照)。
抗原結合抗体フラグメントを作製するためのさまざま方法が知られている。従来より、これらのフラグメントは、インタクトな抗体のタンパク質分解的消化によって得られている(例えば、Morimoto et al.,J.Biochem.Biophys.Meth.24:107−117(1993);およびBrennan et al.,Science 229:81(1985)を参照)。特定の実施形態では、ALK7結合抗体フラグメントは、組み換えにより作製される。Fab、Fv、およびscFv抗体フラグメントは、いずれも大腸菌または他の宿主細胞で発現させ、それらから分泌させることができるため、これらのフラグメントを大量に製造することが可能である。かかるALK7結合抗体フラグメントは、上記で述べた抗体ファージライブラリーからさらに単離することもできる。いくつかの実施形態では、ALK7結合抗体フラグメントは、米国特許第5,641,870号に記載されるような線状抗体である。抗原結合抗体フラグメントを作製するための他の方法は、当該技術分野では周知のものである。
既知の方法を、ALK7を結合する一本鎖抗体の作製に容易に適応することができる(例えば、米国特許第4,946,778号を参照)。さらに、既知の方法をFab発現ライブラリーの構築に規定どおりに適応する(例えば、Huse et al.,Science 246:1275−1281(1989)を参照)ことにより、ALK7に対する所望の特異性を有するモノクローナルFabフラグメントを迅速かつ効果的な同定が可能である。ALK7結合抗体フラグメントは、これらに限定されるものではないが、(a)抗体のペプシン消化によって生成されるF(ab’)2フラグメント、(b)F(ab’)2フラグメントのジスルフィド架橋を還元することにより生成されるFabフラグメント、(c)抗ALK7抗体のパパインおよび還元剤による処理によって生成されるFabフラグメント、ならびに(d)Fvフラグメントを含む当該技術分野では周知の方法によって作製することができる。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)を血清中半減期を増加させるように改変することができる。これは、例えば、ALK7結合タンパク質の適当な領域の変異によりALK7結合タンパク質にサルベージ受容体結合エピトープを組み込むことにより、またはサルベージ受容体エピトープをペプチドタグに組み込み、次いでこのペプチドタグをALK7結合タンパク質の両端に融合するかもしくはその中間に融合する(例えば、DNAまたはペプチド合成により)ことによって行うことができる。ALK7結合タンパク質の血清中半減期を延ばすための他の方法(例えば、PEGなどの異種分子との複合体化)は、当該技術分野では周知のものである。
ヘテロ複合体ALK7結合タンパク質(例えば、完全長の抗ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメント、ならびにそれらの変異体および誘導体)も、本開示の範囲内に含まれる。ヘテロ複合体ALK7結合タンパク質は、共有結合された2個のタンパク質で構成される。ヘテロ複合体ALK7結合タンパク質は、架橋剤を用いるものなど、合成タンパク質化学では既知の方法を用いてインビトロで調製することができることが企図される。例えば、ジスルフィド交換反応を用いるかまたはチオエーテル結合を形成することにより、免疫毒素を構築することができる。この目的に適した試薬の例としては、イミノチオレートおよびメチル−4−メルカプトブチルイミデートが挙げられる。
ALK7結合タンパク質は、抗体のALK7との結合をもたらす任意の種類の可変領域を含むことができる。そのような可変領域は、体液性応答を誘発してALK7抗原に対する免疫グロブリンを生成するように誘導することができる任意の哺乳動物を含むかまたはかかる哺乳動物に由来するものであってよい。抗ALK7抗体の可変領域は、例えば、ヒト、マウス、非ヒト霊長類霊長類(例えば、カニクイザル、マカクザルなど)またはルピナス(lupine)由来のものとすることができる。いくつかの実施形態では、改変された抗ALK7抗体の可変領域および定常領域は両方ともヒトのものである。他の実施形態では、適合性抗体(通常、非ヒト源に由来する)の可変領域を、分子の結合特性を改善するかまたは免疫原性を弱めるように操作するかまたは特別に調整することができる。この点に関し、本開示に基づいて有用な可変領域は、親和性成熟、突然変異誘発法、チェーンシャッフリング法および/または本明細書に記載されるかまたは当該技術分野では周知の他の方法を用いてインポートされるアミノ酸配列を含めることでヒト化するかまたは他の形で改変することができる。
特定の実施形態では、抗ALK7抗体の重鎖および軽鎖の両方の可変ドメインは、1つ以上のCDRの少なくとも部分的な置換により、および/または、部分的なフレームワーク領域置換と配列変化によって改変される。CDRは、フレームワーク領域が由来する抗体と同じクラス、またはさらにはサブクラスの抗体に由来するものとしてもよいが、CDRを異なるクラスの抗体に、特定の実施形態では、異なる種からの抗体に由来するものとすることも考えられる。1つの可変ドメインの抗原結合能力を別の可変ドメインに移行させるには、すべてのCDRをドナーの可変領域に由来する完全なCDRに置き換える必要はない。むしろ、抗原結合部位の活性を維持するうえで必要な残基だけを移行するだけでよい。免疫原性を低下させた機能性抗体を常法によって得ることは充分に当業者の能力の範囲内であろう。例えば、米国特許第5,585,089号、同第5,693,761号、および同第5,693,762号を参照されたい。
可変領域への変更にもかかわらず、当業者であれば、本開示の改変抗ALK7抗体は、天然または改変されていない定常領域を有する概ね同じ免疫原性を有する抗体と比較した場合に、低いADCCまたは増加した血清半減期などの所望の生化学的特性を与えるように1つ以上の定常領域ドメインの少なくとも一部が欠失されるかまたは他の形で改変された抗体を含むであろうことは認識されよう。いくつかの実施形態では、改変抗ALK7抗体の定常領域は、ヒト定常領域を含む。定常領域に対する改変は、1つ以上のドメイン内の1つ以上のアミノ酸の付加、欠失または置換を含み得る。本明細書に開示される改変抗ALK7抗体は、3個の重鎖定常ドメイン(CH1、CH2またはCH3)および/または軽鎖定常ドメイン(CL)の1つ以上に変更または改変を有することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のドメインが部分的または完全に欠失された定常領域を有する改変抗ALK7抗体が想到される。いくつかの実施形態では、改変抗ALK7抗体は、CH2ドメイン全体が除去されたドメイン欠失コンストラクトまたは変異体を含む(ΔCH2コンストラクト)。いくつかの実施形態では、除去された定常領域ドメインは、欠失した定常領域によって通常与えられる分子の柔軟性の一部を与える短いアミノ酸スペーサー(例えば、残基10個)に置き換えることができる。
定常領域は、いくつかのエフェクター機能を媒介しているものと一般的に理解されている。例えば、補体のC1成分の抗体との結合は、補体系を活性化する。補体の活性化は、細胞病原体のオプソニン化および溶解に重要である。補体の活性化は炎症反応も刺激し、自己免疫の超感受性にも関与し得る。さらに、抗体はFc領域を介して細胞に結合し、抗体Fc領域上のFc受容体部位が細胞上のFc受容体(FcR)に結合する。IgG(γ受容体)、IgE(eta受容体)、IgA(α受容体)、およびIgM(μ受容体)をはじめとする、異なるクラスの抗体に対して特異性を有する多くのFc受容体が存在している。細胞表面上のFc受容体への抗体の結合は、抗体でコーティングされた粒子の貪食および破壊、免疫複合体のクリアランス、キラー細胞による抗体でコーティングされた標的細胞の溶解(抗体依存性細胞傷害、またはADCCと呼ばれる)、炎症メディエーターの放出、免疫グロブリン産生の胎盤移行および調節をはじめとする多くの重要かつ多様な生物学的反応を誘発する。
特定の実施形態では、抗ALK7抗体は、変化したエフェクター機能を有し、これが投与された抗ALK7抗体の生物学的プロファイルに影響する。例えば、定常領域ドメインの欠失または不活性化(点突然変異または他の手段による)は、循環する改変抗体のFc受容体の結合を減少させることができる。他の場合では、定常領域の改変は補体の結合を緩和することにより、複合体化された細胞毒素の血清半減期および非特異的結合を減少させることができる。定常領域のさらに他の改変を用いてジスルフィド結合またはオリゴ糖部分を欠失させることで、抗原特異性または抗体柔軟性が高められることで局在化を促進することができる。同様に、本開示による定常領域の改変は、当業者には周知の生化学的または分子工学方法を用いて容易に行うことができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質は、1つの以上のエフェクター機能を有さないALK7抗体である。例えば、いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性および/または補体依存性細胞傷害(CDC)活性をいっさい有さない。特定の実施形態では、抗ALK7抗体は、Fc受容体および/または補体因子に結合しない。特定の実施形態では、抗ALK7抗体は、エフェクター機能を有さない。ADCCおよび/またはCDC活性ならびにFc受容体および/または補体因子の結合を低下または消失させるFc配列の操作による改変の例は、これらを試験するためのアッセイおよび手順と同様、本明細書に記載されるかまたはさもなくば当該技術分野では周知のものである。
いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体は、それぞれの改変抗体のヒンジ領域にCH3ドメインを直接融合するように操作される。他のコンストラクトでは、ヒンジ領域と改変されたCH2および/またはCH3ドメインとの間にペプチドスペーサーが挿入される。例えば、CH2ドメインが欠失され、残りのCH3ドメイン(改変されるかまたは改変されていない)が5〜20個のアミノ酸スペーサーによってヒンジ領域に接合された適合性のコンストラクトを発現させることができる。こうしたスペーサーを加えることで、例えば、定常ドメインの調節エレメントを自由な状態でアクセス可能に維持するか、またはヒンジ領域を柔軟な状態に保つことができる。アミノ酸スペーサーは、場合により免疫原性を有することが示されており、コンストラクトに対して望ましくない免疫応答を誘発する場合がある。したがって、特定の実施形態では、コンストラクトに加えられるいずれのスペーサーも比較的に非免疫原性のものとするか、またはまとめて欠失させることで改変された抗ALK7抗体の所望の生化学的性質を維持することができる。
さらなる実施形態では、抗ALK7抗体は、定常領域内の数個または1個のアミノ酸の部分的欠失または置換によって改変される。例えば、CH2ドメインの選択された領域における1個のアミノ酸の変異は、Fc結合を大きく減少させるうえで充分であり得る。同様に、エフェクター機能(例えば、補体C1Qの結合)を制御する1つ以上の定常領域ドメインを完全または部分的に欠失させることができる。定常領域のそのような部分的欠失は、抗ALK7抗体の選択された特性(例えば、血清半減期)を改善しつつ、対応する定常領域ドメインに関連する他の望ましい機能は完全な状態に維持することができる。いくつかの実施形態では、抗ALK7抗体の定常領域は、得られるコンストラクトのプロファイルを高める1つ以上のアミノ酸の変異または置換によって改変される。この点に関し、保存された結合部位によって与えられる活性(例えば、Fc結合)を妨げる一方で、改変された抗ALK7抗体の形態および免疫原性プロファイルは実質的に維持することが可能である。本開示はまた、エフェクター機能を減少もしくは増加させる、または1つ以上の細胞毒素、標識もしくは炭水化物部分の結合部位を与える、といった所望の特性を高めるために定常領域に1つ以上のアミノ酸の付加を有する抗ALK7抗体も提供する。かかる実施形態では、選択された定常領域ドメインに由来する特定の配列を挿入または複製することが望ましい場合がある。
本開示はまた、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質に対する変異体であるALK7結合タンパク質も提供する(例えば、マウス、キメラ、ヒト化およびヒトALK7結合タンパク質)。特定の実施形態では、変異体ALK7結合タンパク質は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
抗ALK7抗体のような提供されるALK7結合タンパク質は、溶解度、生物学的半減期、バイオアベイラビリティーなどを向上させるために当該技術分野では周知のさらなる化学部分を含むように、あるいは、ALK7結合タンパク質の安定性、配合および/または治療特性を改善させるように誘導体化することができる。そのような部分の非網羅的な概要は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,20th ed.,Mack Publishing Co., Easton,PA(2000)にみることができる。
ALK7結合タンパク質をコードする核酸およびその発現
ALK7結合タンパク質をコードする核酸分子および核酸分子の組み合わせも提供される。いくつかの実施形態では、核酸分子は、完全長の抗ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体をコードする。さらなる実施形態では、本開示は、本明細書で提供される完全長の抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントの変異体または誘導体をコードする核酸分子を提供する。
本明細書で開示される核酸分子は、RNAの形態またはDNAの形態であってよい。DNAは、cDNA、ゲノムDNA、および合成DNAを含み、二本鎖または一本鎖であってよく、一本鎖である場合にはコーディング鎖または非コーディング(アンチセンス)鎖であってよい。特定の実施形態では、核酸分子は単離されている。さらなる実施形態では、核酸分子は実質的に純粋である。いくつかの実施形態では、核酸はcDNAであるか、またはcDNAから誘導される。いくつかの実施形態では、核酸は組換え技術によって作製される。
いくつかの実施形態では、核酸分子は、宿主細胞内またはインビトロでコーディング配列の発現を制御する調節配列に機能的に連結されたALK7結合タンパク質コーディング配列を含む。特定の実施形態では、コーディング配列はcDNAである。本開示はまた、宿主細胞内またはインビトロでコーディング配列の発現を制御する調節配列に機能的に連結されたALK7結合タンパク質コーディング配列を含む核酸分子を含むベクターにも関する。
いくつかの実施形態では、核酸分子は、同じリーディングフレーム内で異種ポリヌクレオチド配列と融合された成熟ALK7結合タンパク質のコーディング配列を含む。いくつかの実施形態では、異種ポリヌクレオチド配列は、核酸分子(複数可)をコードするALK7結合タンパク質で形質転換された宿主細胞から発現されたタンパク質の分泌を促すリーダーペプチド配列をコードする。リーダー配列を含むタンパク質はプレタンパク質と呼ばれ、リーダー配列が宿主細胞によって切断されることでALK7結合タンパク質の成熟型を形成することができる。宿主細胞内での組換えタンパク質の分泌を促進するそのようなリーダー配列およびそれらの使用は当該技術分野では周知のものである。さらなる実施形態では、異種ポリヌクレオチド配列は、例えば精製を容易とし、組み換えによって発現されたALK7結合タンパク質のタンパク質安定性および/または治療特性もしくは診断特性を加えるかもしくは改善するように機能することができるさらなる5’末端アミノ酸残基をコードする。
いくつかの実施形態において、本開示は、ハイブリダイゼーションプローブ、PCRプライマーまたはシークエンシングプライマーとしてとして使用するのに充分な、cDNAフラグメントをコードするALK7結合タンパク質などの単離された核酸を提供する。
いくつかの実施形態では、核酸分子は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される少なくとも1つの特性を有するALK7結合タンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、ALK7を発現する脂肪細胞内の脂肪分解を増加させる。いくつかの実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。いくつかの実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるALK7と結合するVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、本明細書で開示される抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるVHとVLのペアを有するALK7結合抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。さらなる実施形態では、コードされるALK7結合タンパク質は、本明細書で開示される抗体と同じALK7のエピトープに結合する。さらなる実施形態では、核酸分子は、ALK7に特異的に結合し、VHおよびVLを含むALK7結合タンパク質をコードする。
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質をコードする核酸および核酸のセットを含むベクターおよびベクターのセットを提供する。これらの核酸、核酸のセット、ベクター、およびベクターのセットによって形質転換された宿主細胞、ならびにALK7結合タンパク質を作製および使用する方法が提供される。
いくつかの実施形態では、本開示は、上記で与えられた核酸分子もしくは核酸分子の組み合わせまたはベクターを含む宿主細胞を提供し、宿主細胞はいくつかの例では、ALK7に特異的に結合するALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体)を発現することができる。さらなる実施形態では、本開示は、上記で与えられた核酸分子もしくは核酸分子の組み合わせまたはベクターによって形質転換された宿主細胞を提供し、宿主細胞はいくつかの例では、ALK7に特異的に結合するALK7結合タンパク質を発現することができる。かかる宿主細胞を、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質を作製する方法で用いることができ、方法は、(a)宿主細胞を培養することと、(b)宿主細胞から発現されたALK7結合タンパク質を単離することと、を含む。
本開示はまた、ALK7結合タンパク質を作製するための方法であって、ALK7結合タンパク質を発現することが可能な宿主細胞(例えば、ハイブリドーマまたは形質転換された哺乳動物宿主細胞)を適当な条件下で培養することを含む、方法を提供し、場合により、宿主細胞から分泌されたALK7結合タンパク質を単離する方法を提供する。さらに、本開示は、開示される方法を用いて単離されたALK7結合タンパク質を提供する。
特定の実施形態では、ポリヌクレオチドは、例えば、コードされたポリペプチドの精製を可能とするマーカー配列に対して同じリーディングフレーム内で融合された成熟ALK7結合タンパク質(複数可)(例えば、完全長抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどのALK7抗体)のコーディング配列(複数可)を含む。例えば、マーカー配列は、細菌宿主の場合ではマーカーに融合された成熟ポリペプチドの精製を可能とするようにpQE−9ベクターによって与えられるヘキサヒスチジンタグ(配列番号336)とすることができ、または哺乳動物宿主(例えば、COS−7細胞)が使用される場合にはインフルエンザヘマグルチニンタンパク質に由来するヘマグルチニン(HA)タグとすることができる。
抗ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどのALK7結合タンパク質をコードする核酸変異体も提供される。核酸変異体は、コーディング領域、非コーディング領域、またはその両方に改変を含むことができる。いくつかの実施形態では、核酸変異体は、サイレント置換、付加、または欠失を生じるが、コードされるポリペプチドの性質または活性を変化させない改変を含む。いくつかの実施形態では、核酸変異体は、遺伝コードの縮重に起因するサイレント置換によって作製される。核酸変異体は、例えば、特定の宿主に対してコドン発現を最適化するため(大腸菌などの細菌宿主に好まれるものとなるようにヒトmRNAのコドンを変化させる)など、さまざまな理由で作製することができる。本明細書に記載される核酸を含むベクターおよび細胞も提供される。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、完全長抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体)をコードする核酸配列は、オリゴヌクレオチド合成装置を用いた化学合成によって構築される。そのようなオリゴヌクレオチドは、所望のポリペプチドのアミノ酸配列および宿主細胞の好みに基づいたコドン最適化に基づいて設計することができる。標準的な方法を規定どおりに適用してALK7結合タンパク質をコードした単離ポリヌクレオチド配列を合成することができる。
ALK7結合タンパク質をコードする核酸配列は、アセンブルされた後(合成、部位特異的突然変異誘発、または他の方法により)、所望の宿主内でのALK7結合タンパク質の発現に適当な調節配列に規定どおりに機能的に連結することができる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質をコードする核酸配列(複数可)を1つ以上の発現ベクターに挿入し、所望の宿主内でのタンパク質の発現に適当な調節配列(複数可)に機能的に連結する。トランスフェクトされたコーディング配列の宿主内での高い発現レベルを得るには、コーディング配列を、選択された発現宿主内で機能する転写および翻訳発現調節配列に機能的に連結するかまたは関連付けることができる。
特定の実施形態では、組換え発現ベクターを用いて、抗ALK7抗体またはALK7結合抗体フラグメントなどのALK7結合タンパク質をコードしたDNAを増幅および発現させる。組換え発現ベクターは、哺乳動物、微生物、ウイルス、または昆虫の遺伝子に由来する適当な転写または翻訳調節エレメントに機能的に連結されたALK7結合タンパク質のポリペプチド鎖をコードする、合成またはcDNA由来のDNAフラグメントを有する複製可能なDNAコンストラクトである。転写ユニットは一般的に、以下に詳細に記載するような(1)遺伝子発現において調節的役割を有する遺伝子エレメント(複数可)(例えば、転写プロモーターまたはエンハンサー)、(2)mRNAに転写され、タンパク質に翻訳される構造的配列またはコーディング配列、ならびに(3)適当な転写および翻訳開始および終止配列のアセンブリを含む。そのような調節エレメントは、転写を制御するオペレーター配列を含むことができる。通常は複製起点によって与えられる、宿主内で複製する能力、および形質転換体の認識を容易とする選択遺伝子をさらに組み込むことができる。DNAの各領域は、それらが互いに機能的に関連している場合に機能的に連結されている。例えば、シグナルペプチド(分泌リーダー)のDNAは、ポリペプチドの分泌に関与する前駆体として発現される場合にポリペプチドのDNAと機能的に連結されており、プロモーターは、コーディング配列の転写を制御する場合にコーディング配列と機能的に連結されており、あるいは、リボソーム結合部位は、翻訳が行われるように配置される場合にコーディング配列と機能的に連結される。酵母発現系での使用を意図した構造的エレメントには、宿主細胞によって翻訳されたタンパク質の細胞外分泌を可能とするリーダー配列が含まれる。あるいは、組換えタンパク質がリーダーまたは輸送配列なしで発現される場合、タンパク質はN末端のメチオニン残基を含んでもよい。この残基は、必要に応じて、発現された組換えタンパク質から後で切断されることによって最終的なタンパク質を与えることができる。特定の実施形態では、本開示は、上記で、または本明細書の他の箇所で記載される核酸またはベクターを含み、1つ以上の担体、希釈剤、賦形剤、または他の添加剤を必要に応じてさらに含む、組成物、例えば、医薬組成物を提供する。
本明細書で開示される核酸分子またはcDNA分子および/またはベクターによって形質転換された宿主細胞も提供される。本開示はまた、調節配列に機能的に連結され、必要に応じてベクターに挿入された開示される核酸分子(複数可)で形質転換された宿主細胞を提供する。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、哺乳動物宿主細胞である。さらなる実施形態では、哺乳動物宿主細胞は、NS0マウス骨髄腫細胞、PER.C6(登録商標)ヒト細胞、またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である。他の実施形態では、宿主細胞はハイブリドーマである。
さらなる実施形態では、本開示は、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、ならびにそれらの変異体および誘導体)を製造する方法であって、本明細書に開示される形質転換された宿主細胞またはハイブリドーマを、ALK7結合タンパク質を産生するのに適した条件下で培養することを含む方法を提供する。本開示は、必要に応じて、宿主細胞から分泌されたALK7結合タンパク質を単離することを提供する。本開示はまた、必要に応じて、この方法を用いて製造されたALK7結合タンパク質、ならびにALK7結合タンパク質および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物も提供する。
発現調節配列および発現ベクターの選択は、宿主の選択に依存する。広範な発現宿主/ベクターの組み合わせを使用することができる。真核生物宿主において有用な発現ベクターとしては、例えば、SV40、ウシパピローマウイルス、アデノウイルスおよびサイトメガロウイルス由来の発現調節配列を含むベクターが挙げられる。細菌宿主において有用な発現ベクターとしては、pCR1、pBR322、pMB9およびそれらの誘導体を含む大腸菌由来のプラスミドなどの既知の細菌プラスミド、ならびにM13および繊維状一本鎖DNAファージなどの幅広い宿主を有するプラスミドが挙げられる。
ALK7結合タンパク質の発現に適した宿主細胞には、適当なプロモーターの制御下の原核生物、酵母、昆虫またはより高等な真核細胞が含まれる。原核生物には、グラム陰性またはグラム陽性生物、例えば、大腸菌または桿菌が含まれる。より高等な真核細胞としては、下記に述べるような哺乳動物由来の確立された細胞株が挙げられる。無細胞翻訳系を用いることもできる。抗体産生を含む、タンパク質産生の方法に関するさらなる情報は、例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところの米国特許出願公開2008/0187954号、米国特許第6,413,746および同第6,660,501号、および国際出願公開第WO04/009823号にみることができる。
さまざまな哺乳動物または昆虫細胞培養系もまた、組換えALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、ならびにそれらの変異体および誘導体体)を発現させるために効果的に用いることができる。組換えALK7結合タンパク質は一般的に適正に折り畳まれ、適当に修飾されており、完全に機能的であることから、哺乳動物細胞内で発現させることができる。適当な哺乳動物宿主細胞株の例としては、HEK−293およびHEK−293T、Gluzman(Cell 23:175(1981))によって記載されるサル腎細胞のCOS−7株、ならびに、例えば、L細胞、C127、3T3、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、HeLa、およびBHK細胞株を含む他の細胞株が上げられる。哺乳動物発現ベクターは、複製起点、発現させようとする遺伝子に連結された適当なプロモーターおよびエンハンサー、および他の5’または3’末端側に隣接する非転写配列などの非転写エレメント、ならびに、必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナーおよびアクセプター部位、および転写終結配列などの5’または3’末端側の非翻訳配列を有することができる。昆虫細胞内で異種タンパク質を産生させるためのバキュロウイルス系がLuckow and Summers,BioTechnology 6:47(1988)により概説されている。
形質転換された宿主細胞またはハイブリドーマにより産生されるALK7結合タンパク質は、任意の適当な方法に従って精製することができる。かかる標準的な方法は、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性、およびサイジングカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度差、またはタンパク質精製のための他の任意の標準的方法が挙げられる。ヘキサヒスチジン(配列番号336)、マルトース結合ドメイン、インフルエンザコート配列、およびグルタチオン−S−トランスフェラーゼなどの親和性タグをタンパク質に結合させることにより、適当な親和性カラムに通すことで容易に精製を行うことができる。ALK7結合タンパク質は、タンパク質分解、核磁気共鳴およびX線結晶解析などの方法を用いて物理的な特性評価を行うこともできる。
例えば、組換えALK7結合タンパク質を培地中に分泌する系から得た上清を、例えば、AmiconまたはMillipore Pellicon限外濾過装置などの市販のタンパク質濃縮フィルターを用いて最初に濃縮することができる。濃縮工程後、濃縮物を適切な精製マトリックスに適用することができる。また、例えば、ペンダントジエチルアミノエチル(DEAE)基を有するマトリックスまたは基質などの陰イオン交換樹脂を用いることもできる。マトリックスは、アクリルアミド、アガロース、デキストラン、セルロース、またはタンパク質の精製に通常用いられる他の種類のものであってよい。また、陽イオン交換工程を用いてもよい。適当な陽イオン交換体としては、スルホプロピルまたはカルボキシメチル基を有するさまざまな不溶性マトリックスが挙げられる。最後に、例えば、ペンダントメチルまたは他の脂肪族基を有するシリカゲルなどの疎水性RP―HPLC媒体を用いる1つ以上の逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HLPC)工程を用いて、ALK7結合タンパク質をさらに精製することができる。上記の精製工程の一部またはすべてを、さまざまな組み合わせで常法により用いて均質な組換えALK7結合タンパク質を得ることができる。
細菌培養物中に産生された組換えALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、ならびにそれらの変異体および誘導体)は、例えば、最初に細胞ペレットから抽出した後、1回以上の濃縮、塩析、水性イオン交換またはサイズ排除クロマトグラフィー工程によって単離できる。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて最終精製工程を行うことができる。組換えタンパク質の発現に用いた微生物細胞は、凍結融解サイクル、超音波処理、機械的破砕または細胞溶解剤の使用を含む任意の従来法によって破砕することができる。
完全長抗体および抗原結合抗体フラグメントなどの標的結合タンパク質を精製するための当該技術分野では周知の方法としては、例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところの米国出願公開第2008/0312425号、同第2008/0177048号、および同第2009/0187005号に記載されるものも挙げられる。
特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗体ではない。標的タンパク質に高い親和性で結合する非抗体ポリペプチドを同定および作製するためのさまざまな方法が知られている。(例えば、いずれも本明細書に参照によりその全容を援用するところのSkerra,Curr.Opin.Biotechnol.18:295−304(2007);Hosse et al.,Protein Science 15:14−27(2006);Gill et al.,Curr.Opin.Biotechnol.17:653−658(2006);Nygren,FEBS J.275:2668−2676(2008);およびSkerra,FEBS J.275:2677−2683(2008)を参照)。特定の実施形態では、ファージディスプレイ技術を用いてALK7結合タンパク質を同定/作製する。特定の実施形態では、ポリペプチドは、プロテインA、リポカリン、フィブロネクチンドメイン(例えば、フィブロネクチンIII型(Fn3))、アンキリンコンセンサスリピートドメイン、およびチオレドキシンから選択されたタイプのタンパク質骨格を含む。
使用方法および医薬組成物
提供されるALK7結合タンパク質(抗体、免疫複合体、およびポリペプチドを含む)は、これらに限定されるものではないが、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)によりさまざまな疾患および状態を診断する方法ならびに治療および/または改善する方法をはじめとするさまざまな用途で有用である。ALK7シグナル伝達、ALK7発現の変化に関連した、および/またはALK7シグナル伝達の低下により改善することができる疾患または状態を有する対象を治療するためのALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する完全長抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、ならびにそれらの変異体および誘導体)の使用方法が提供される。さらなる実施形態では、本開示は、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、薬剤として使用するための、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本開示は、ALK7シグナル伝達、ALK7発現の変化に関連した、および/またはALK7シグナル伝達の低下により改善することができる疾患または状態を治療および/または改善するための本明細書で開示される医薬組成物の使用も提供する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物を使用して治療される疾患または状態は、肥満(例えば、腹部肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);または骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、および髄外性骨髄腫)、卵巣癌、乳癌、子宮内膜癌、および結腸癌などのがん;または上記の疾患もしくは状態の1つ以上に関連した別の疾患/状態である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物を使用して治療される疾患または状態は、過体重(例えば、BMI≧25kg/m)、または過剰な体脂肪に関連する。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7アンタゴニスト抗体)および薬学的に許容される担体を含み、ALK7結合タンパク質は標識基またはエフェクター基をさらに含む。「標識」とは、スクリーニングにおける検出を可能とするように結合された1つ以上の元素、同位体、または化学化合物を指す。標識は大きく分けて、(a)同位体標識(放射性または重同位体であってよい)、(b)小分子標識(蛍光色素および比色色素、または他の標識方法を可能とするビオチンなどの分子を含み得る)、および(c)免疫標識(抗体によって認識される融合パートナーとして組み込まれたエピトープであってよい)の3つの部類に分けられる。「標識基」とは、任意の検出可能な標識を指す。いくつかの実施形態では、標識基は、潜在的な立体障害を低減するためにスペーサー(例えば、ペプチドスペーサー)を介してALK7結合タンパク質に結合される。標識は、化合物の任意の位置に組み込むことができ、タンパク質を発現させる間にインビトロまたはインビボで組み込むことができる。タンパク質を標識するためのさまざまな方法が当該技術分野では周知であり、提供される方法を実施する際に使用することができる。さらなる実施形態では、標識基は、同位体標識、磁気標識、酸化還元活性部分、光学色素、ビオチン化基、および二次レポーターによって認識されるポリペプチドエピトープから選択される。いくつかの実施形態では、標識基は、蛍光タンパク質、例えば、緑色蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、増強GFP、青色蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、EBFP(増強青色蛍光タンパク質)、EBFP2、アズライト、mKalama1、シアン蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、ECFP(増強シアン蛍光タンパク質)、セルリアン、CyPet)、黄色蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、YFP、Citrine、Venus、YPet)である。いくつかの実施形態では、ポリペプチドエピトープは、ビオチンシグナルペプチド、ヒスチジンペプチド(his)、ヘマグルチニン(HA)、Flag、金結合ペプチドから選択される要素である。さらなる実施形態では、エフェクター基は、放射性同位体、放射性ヌクレオチド、毒素、治療剤および化学療法剤から選択される。
本開示のALK7結合タンパク質は、インビトロおよびインビボでの診断および治療での使用における用途を有する。例えば、ALK7結合タンパク質は、さまざまな疾患または状態を治療、予防もしくは診断するために例えば、インビトロまたはインビボの培養細胞に、または対象に投与することができる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ヒト抗体、マウス抗体、またはヒト化抗体である。
また、ALK7活性を遮断する方法も提供される。いくつかの実施形態では、本方法は、ALK7をアンタゴニストALK7結合タンパク質と接触させることを含む。さらなる実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体である。いくつかの例では、方法は、インビボで行われる。他の実施形態では、方法は、インビトロで行われる。いくつかの実施形態では、ALK7活性の遮断は、(a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、(b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、(c)ALK7に対する結合について1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)と競合すること、(d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、(e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、(f)ALK7に1nM以下かつ1pM以上のK(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定される)で結合すること、ならびに(g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、から選択される。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質はALK7アンタゴニストである(例えば、中和抗ALK7抗体)。さらなる実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を用いた脂肪分解アッセイにおいて脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの2つ、3つ、または4つを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、上記の特性のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
特定の実施形態では、本開示は、ALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7アンタゴニスト抗体)を、ALK7シグナル伝達、ALK7発現の変化に関連した、および/またはALK7シグナル伝達の低下により改善することができる疾患または状態を有するか、またはかかる疾患または状態を発症するリスクを有する対象に投与することを含む、疾患または状態の治療、予防/および/または改善を提供する。別の実施形態では、治療は、対象から単離した組織または細胞へのALK7結合タンパク質の投与を含み、対象は、ALK7発現またはALK7シグナル伝達に関連した疾患または状態を有するか、またはかかる疾患または状態を発症するリスクを有する。
本開示は、ALK7結合タンパク質および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。対象におけるALK7介在性活性に関連した状態を治療および/または改善するための方法であって、状態の治療および/または改善を要する対象に、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質を含む有効量の医薬組成物を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は単独で投与される。他の実施形態では、ALK7結合タンパク質は併用療法として投与される。対象におけるALK7活性を低下させる方法であって、有効量のALK7結合タンパク質を、ALK7活性の低下を要する対象に投与することを含む、方法も提供される。
本明細書で提供されるように、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)は、体重を減少させ(例えば、体重減少を促進する)、体重増加を減少させ(例えば、体重増加を予防する)、および/または肥満を治療するために投与することができる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。特定の場合では、対象は2型糖尿病を有する。
特定の実施形態では、本開示は、体重を減少させる方法であって、体重減少を望むかまたは体重減少を要する対象に、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は過体重(例えば、前肥満)である。いくつかの実施形態では、対象は、25kg/m以上のボディマス指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m〜29.9kg/m、30kg/m〜39.9mkg/m、25kg/m〜39.9kg/m、または25kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/mまたは30kg/m〜50kg/m)のBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は病的肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、40kg/m以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m〜45kg/m、または40kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪および/または内臓脂肪を含む腹部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、0.85以上のウェスト/ヒップ外周比(WHR)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、周辺性肥満(例えば、臀部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。ALK7結合タンパク質は単独で、または併用療法として投与される。いくつかの実施形態では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
特定の実施形態では、本開示は、体重増加を減少させる方法であって、体重増加の減少を望むかまたは体重増加の減少を要する対象に、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は過体重(例えば、前肥満)である。いくつかの実施形態では、対象は、25kg/m以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m〜29.9kg/m、30kg/m〜39.9mkg/m、25kg/m〜39.9kg/m、または25kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/mまたは30kg/m〜50kg/m)のBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は病的肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、40kg/m以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m〜45kg/m、または40kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。
過剰な体重に関連した疾患または状態を治療または予防する方法であって、治療または予防を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、肥満である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、インスリン抵抗性である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、脂質異常症、高脂血症(総コレステロール値が240mg/dL超)、高コレステロール血症(例えば、総コレステロール値が200mg/dL超、220mg/dL超、240mg/dL超、250mg/dL超、または275mg/dL超)、低HDL血清レベル(例えば、40mg/dL未満、45mg/dL未満、または50mg/dL未満)、高LDL血清レベル(例えば、100mg/dL以上、130mg/dL以上、160mg/dL以上、または190mg/dL以上)、および高トリグリセリド血症(例えば、空腹時TGレベルが150mg/dL以上、175mg/dL以上、200mg/dL以上、300mg/dL以上、400mg/dL以上、または499mg/dL以上)から選択される要素である。特定の場合では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
別の実施形態では、本開示は、過体重である対象において体重を減少させる方法を提供する。本方法は、過体重の対象に、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は、25kg/m以上のボディマス指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m〜29.9kg/m、30kg/m〜39.9mkg/m、25kg/m〜39.9kg/m、または25kg/m〜50kg/m、または27〜40kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/mまたは30kg/m〜50kg/m)のBMIを有する。ALK7結合タンパク質は単独で、または併用療法として投与される。いくつかの実施形態では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
特定の実施形態では、本開示は、肥満の対象において体重を減少させる方法を提供する。本方法は、対象に、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/mまたは30kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、40kg/m以上のBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪および/または内臓脂肪を含む腹部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、0.85以上のウェスト/ヒップ外周比(WHR)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、周辺性肥満(例えば、臀部の脂肪過多)を有する。ALK7結合タンパク質は単独で、または併用療法として投与される。いくつかの実施形態では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
別の実施形態では、本開示は、肥満、または肥満に関連する疾患もしくは状態を治療および/または改善する方法であって、肥満の対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、30〜39.9kg/mまたは30kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は病的肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、40kg/m以上のボディBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m〜45kg/m、または40kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/m)のBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも40kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪および/または内臓脂肪を含む腹部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、0.85以上のウェスト/ヒップ外周比(WHR)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、周辺性肥満(例えば、臀部の脂肪過多)を有する。ALK7結合タンパク質は単独で、または併用療法として投与される。いくつかの実施形態では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
肥満に関連した疾患または状態を治療または予防する方法であって、治療または予防を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、脂質異常症、高脂血症(総コレステロール値が240mg/dL超)、高コレステロール血症(例えば、総コレステロール値が200mg/dL超、220mg/dL超、240mg/dL超、250mg/dL超、または275mg/dL超)、低HDL血清レベル(例えば、40mg/dL未満、45mg/dL未満、または50mg/dL未満)、高LDL血清レベル(例えば、100mg/dL以上、130mg/dL以上、160mg/dL以上、または190mg/dL以上)、および高トリグリセリド血症(例えば、空腹時TGレベルが150mg/dL以上、175mg/dL以上、200mg/dL以上、300mg/dL以上、400mg/dL以上、または499mg/dL以上)から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、心血管疾患である。さらなる実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、高血圧症(高血圧)、心筋梗塞、脳卒中、末梢動脈疾患、血圧調節障害、動脈硬化症、うっ血性心不全、アテローム性動脈硬化症、冠動脈心疾患、または微小血管疾患である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、炎症である。別の実施形態において、治療または予防される疾患または状態は、網膜症、腸疾患、潰瘍性大腸炎、および喘息、炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)からなる群から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、肝疾患である。特定の実施形態では、治療または予防される肝臓の疾患または状態は、NAFLDである。特定の実施形態では、肝疾患は脂肪肝である。特定の実施形態では、肝疾患は、NASHである。別の実施形態において、治療または予防される疾患または状態は、脂肪性肝炎、脂肪症、線維症、および/または肝硬変の群から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、白内障、黄斑変性症、閉塞性睡眠時無呼吸、静脈炎、痛風、骨関節炎、胆嚢疾患、腎疾患、肺疾患(例えば、喘息、低換気症候群、または呼吸不全)、および/またはがん(例えば、卵巣癌、乳癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、および/または結腸癌、および/またはがん転移(例えば、リンパ転移、血流転移、および/または腫瘍の増殖および浸潤)から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、感染症である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、治癒が遅い創傷または治癒しない創傷である。特定の場合では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
特定の実施形態では、本開示は、肝脂肪を減少させる方法であって、肝脂肪の減少を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は過体重(例えば、前肥満)である。いくつかの実施形態では、対象は、25kg/m以上のボディマス指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m〜29.9kg/m、30kg/m〜39.9mkg/m、25kg/m〜39.9kg/m、または25kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/mまたは30kg/m〜50kg/m)のBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は病的肥満である。いくつかの実施形態では、対象は、40kg/m以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m〜45kg/m、または40kg/m〜50kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪および/または内臓脂肪を含む腹部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、0.85以上のウェスト/ヒップ外周比(WHR)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、周辺性肥満(例えば、臀部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。ALK7結合タンパク質は単独で、または併用療法として投与される。いくつかの実施形態では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
別の実施形態では、本開示は、2型糖尿病または糖尿病に関連した疾患もしくは状態を治療、改善、および/または予防する方法であって、2型糖尿病を有するかまたは2型糖尿病を発症するリスクを有する対象に、有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、対象は、30kg/m以上(例えば、30〜39.9kg/m)のボディマス指数BMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも40kg/mのBMIを有する。いくつかの実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪および/または内臓脂肪を含む腹部の脂肪過多)を有する。いくつかの実施形態では、対象は、0.85以上のWHRを有する。いくつかの実施形態では、対象は、周辺性肥満(例えば、臀部の脂肪過多)を有する。ALK7結合タンパク質は単独で、または併用療法として投与される。いくつかの実施形態では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
糖尿病に関連した疾患または状態を治療、改善または予防する方法であって、糖尿病を有する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるALK7結合タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、脂質異常症、高脂血症(総コレステロール値が240mg/dL超)、高コレステロール血症(例えば、総コレステロール値が200mg/dL超、220mg/dL超、240mg/dL超、250mg/dL超、または275mg/dL超)、低HDL血清レベル(例えば、40mg/dL未満、45mg/dL未満、または50mg/dL未満)、高LDL血清レベル(例えば、100mg/dL以上、130mg/dL以上、160mg/dL以上、または190mg/dL以上)、および高トリグリセリド血症(例えば、空腹時TGレベルが150mg/dL以上、175mg/dL以上、200mg/dL以上、300mg/dL以上、400mg/dL以上、または499mg/dL以上)から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、心血管疾患である。さらなる実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、高血圧症(高血圧)、心筋梗塞、脳卒中、末梢動脈疾患、血圧調節障害、または動脈硬化症である。特定の実施形態では、治療または予防する疾患または状態は、炎症(例えば、全身性炎症、肝臓の炎症、および脂肪組織の炎症)である。別の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、アテローム性動脈硬化症、網膜症、腸疾患、潰瘍性大腸炎、喘息、肝臓の炎症、および/または脂肪組織の炎症の群から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、肝疾患である。別の実施形態において、治療または予防される疾患または状態は、脂肪肝疾患、脂肪性肝炎、脂肪症、および/または肝硬変の群から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、白内障、黄斑変性症、閉塞性睡眠時無呼吸、静脈炎、痛風、骨関節炎、胆嚢疾患、高コレステロール、肺疾患(例えば、喘息、および/または低換気症候群)、神経障害、網膜症、血管障害、細小血管障害、腎障害、腎不全、および/またはがん(例えば、卵巣癌、乳癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、および/または結腸癌)、ならびにがん転移(例えば、リンパ転移、血流転移、および/または腫瘍の増殖および浸潤)から選択される要素である。特定の実施形態では、治療または予防される疾患または状態は、感染症または治癒しない創傷である。特定の場合では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。
本開示はまた、対象の血中脂質プロファイルを改善するための方法であって、かかる治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト(中和)抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供する。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示される抗体である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、本開示は、LDLコレステロールのレベルを低下させるか、またはHDLコレステロールのレベルを増加させるための方法を提供する。特定の実施形態では、対象は脂質異常症である。別の実施形態では、対象は、高い血清脂質(例えば、コレステロール(高コレステロール血症)および/またはトリグリセリド(例えば、高トリグリセリド血症)を有する。特定の実施形態では、対象は、100mg/dL以上、130mg/dL以上、または160mg/dL以上のLDL−Cを有する。特定の実施形態では、対象は、150mg/dL以上、160mg/dL以上、170mg/dL以上のTGを有する。特定の実施形態では、対象は、高い血漿インスリンレベルを有する(高インスリン血症、例えば、20μg/ml超の空腹時インスリンレベルが100を上回る場合がある)。いくつかの実施形態では、対象は、II型糖尿病を有する。
特定の実施形態によれば、本開示は、代謝疾患もしくは障害または代謝疾患もしくは障害に関連した状態を治療または予防する方法であって、ALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を治療または予防を要する対象に投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、治療される代謝疾患、障害、または状態は、高血糖症(例えば、空腹状態で、または経口グルコース負荷試験時のグルコース投与後に130mg/dL超)である。特定の実施形態では、治療される代謝疾患、障害、または状態は、脂質代謝疾患、障害、または状態である。特定の実施形態では、治療される代謝疾患、障害、または状態は、脂質異常症である。さらなる実施形態では、脂質代謝疾患、障害、または状態は、低HDLレベル、高LDLレベル、高トリグリセリドレベル、高脂血症、およびリポタンパク質異常から選択される要素である。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、200mg/dL超、220mg/dL超、240mg/dL超、250mg/dL超、または275mg/dL超の総コレステロール値を有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、40mg/dL未満、45mg/dL未満、または50mg/dL未満のHDLの血清レベルを有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、100mg/dL以上、130mg/dL以上、160mg/dL、または190mg/dL以上のLDLの血清レベルを有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、150mg/dL以上、175mg/dL以上、200mg/dL以上、300mg/dL以上、400mg/dL以上、または499mg/dL以上の空腹時TGレベルを有する。特定の実施形態では、治療される代謝疾患、障害、または状態は、グルコース代謝疾患、障害、または状態である。さらなる実施形態では、グルコース代謝疾患、障害、または状態は、グルコース不耐性、インスリン抵抗性、耐糖能異常(IGT)、空腹時血糖異常から選択される要素である。特定の実施形態では、治療される代謝疾患、障害、または状態は、高尿酸値、NAFLD、脂肪肝、NASH、および多嚢胞性卵巣症候群から選択される要素である。いくつかの実施形態では、治療される対象は、高インスリン血症である。特定の実施形態では、治療される対象は、肥満である(例えば、対象は内臓または腹部肥満を有する)。別の実施形態では、治療される対象は、II型糖尿病を有する。
メタボリックシンドロームは、心臓病のリスクを高める障害群を含む状態である。メタボリックシンドロームの主要な要素は、過剰体重、心血管のパラメータ(高血圧、脂質異常症、血中のトリグリセリドの高レベルおよび/またはHDLの低レベル)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、および/またはインスリン抵抗性である。これらの要素のいくつかを有する対象(すなわちメタボリックシンドローム)は、各要素が危険因子であるものの、心臓病に罹りやすい。本開示はまた、メタボリックシンドロームの上記の要素のうちの1つ、2つ、3つ、またはそれ以上を治療または予防するための方法であって、治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供する。
本開示はまた、対象のプラダー・ウィリ症候群、またはプラダー・ウィリ症候群に関連した状態を治療、予防、または改善するための組成物および方法であって、かかる治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供する。プラダー・ウィリ症候群(別名ラブハート・ウィリ症候群、プラダー症候群、プラダー・ラブハート・ウィリ・ファンコーニ症候群)は、身体の多くの部分を侵す複雑な遺伝的状態である。乳児期では、この状態は弱い筋緊張(緊張低下)、摂食困難、成長障害、および発達の遅れによって特徴付けられる。小児期より、罹患者は強い食欲を生じ、慢性的な過食(過食症)および肥満につながる。プラダー・ウィリ症候群の患者の一部、特に肥満の者は、2型糖尿病(糖尿病の最も一般的なもの)も発症する。プラダー・ウィリ症候群の患者は通常、軽度から中度の知的障害および学習障害を有する。感情の爆発、頑固さ、および皮膚を摘まむなどの強迫行動をはじめとする問題行動が一般的である。睡眠異常が発生する場合もある。この状態のさらなる特徴には、狭い額、アーモンド形の目および三角の口などの独特の顔の特徴、低身長、ならびに小さな手足が挙げられる。プラダー・ウィリ症候群の患者の一部には、異常に白い肌および明るい色の毛髪を有する者もいる。罹患男性および罹患女性のいずれも未発達の生殖器を有する。思春期は遅延するかまたは不完全であり、最も影響が深刻な患者では子供をもつことはできない(不妊症)。その他の関連する症状は、乳児期の筋緊張低下から、眼球協調の欠如、生まれつきアーモンド形の目、強い吸引反射(低い筋緊張による)、弱い鳴き声、起床が困難である、薄い上唇を有するなどの小児期前期の問題行動および乳児期の症状にわたる。成人期の症状としては、例えば、不妊、性腺機能低下、まばらな陰毛、肥満、低緊張(筋緊張低下)、学習障害/ボーダーラインの知的機能、糖尿病を発症しやすい、極度の柔軟性などが挙げられる。現在、疾患は臨床的所見だけでなく遺伝子検査(父系のPWS/AS領域の欠失について)によっても診断されている。
プラダー・ウィリ症候群は一般的に、父系15番染色体のセグメントの欠失(約70%の患者)、または母系15番染色体の2つのコピーを有する(母性片親性ダイソミー;約25%の患者)ことによって引き起こされる。まれに、プラダー・ウィリ症候群は、転座と呼ばれる染色体再編成により、または父系15番染色体上の遺伝子を異常にオフする(不活性化する)突然変異または他の欠陥によって引き起こされる場合もある。領域15q11−13(いわゆる、PWS/AS領域)内のプラダー・ウィリ症候群の原因となる15番染色体上のセグメントは、少なくとも、SNRPN(small nuclear ribonucleoprotein−associated protein N)およびネクジン(NDN)を含む遺伝子を、SNORD64、SNORD107、SNORD108、ならびにSNORD109の2個のコピー、SNORD116(HBII−85)の29個のコピー、およびSNORD115(HBII−52)の48個のコピーのような小核小体RNA(snoRNA)のクラスターとともに含む。母系染色体上の同じ領域の欠失は、アンジェルマン症候群(AS)を引き起こす。PWSおよびASは、ヒトにおけるインプリンティング疾患の最初の報告例を表している。
プラダー・ウィリ症候群には治療法は存在していない。しかしながら、いくつかの治療が、病態の症状を軽減する目的で行われている。対象は乳児期の間に、筋力を向上させるために成長ホルモン(GH)療法(例えば、GHの毎日注射)のような治療を行う必要がある。音声療法および作業療法も適応される。重度の肥満に起因する閉塞性睡眠時無呼吸のために気道陽圧装置がしばしば必要とされる。症例によっては外科的処置が用いられる。癇癪を軽減し、強迫性を向上させるうえでセロトニンアゴニストが最も高い効果を有することが示されている。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のALK7結合タンパク質は、プラダー・ウィリ症候群またはプラダー・ウィリ症候群に関連する状態を治療、予防、または改善するために使用される。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントのようなアンタゴニスト抗ALK7タンパク質、例えば、本明細書で開示されるアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。
心血管疾患または状態を治療、予防、または改善する方法であって、かかる治療、予防、または改善を要する対象にALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法もさらに提供される。特定の実施形態では、治療、予防、または改善される心血管疾患または状態は、アテローム性動脈硬化症である。特定の実施形態では、治療、予防、または改善される心血管疾患または状態は、高血圧(例えば、安静状態での血圧が130/80mmHg超、または140/90mmHg超)である。特定の実施形態では、心血管疾患または症状は、末梢血管疾患、細小血管または微小血管合併症、脳卒中、および/または網膜症である。特定の実施形態では、心血管疾患は、アテローム性動脈硬化症(冠状動脈性心疾患)である。
特定の実施形態では、本開示は、炎症性疾患または状態を治療および/または改善する方法であって、かかる治療および/または改善を要する対象にALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、炎症性疾患または状態は、慢性炎症である。別の実施形態では、炎症性疾患または状態は、脂肪組織の炎症である。別の実施形態では、疾患または状態は、肝臓の炎症である。特定の実施形態では、疾患または状態は、NAFLDである。さらなる実施形態では、疾患または状態は、脂肪肝である。さらなる実施形態では、疾患または状態は、脂肪症(例えば、非アルコール性脂肪肝炎(NASH))である。
本開示はまた、血糖コントロールを改善するための方法であって、治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、130超、135超、140超、145超、または150mg/dL超の空腹時血糖値を有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、食後2時間後に、180超、185超、190超、195超、または200mg/dL超の食後血糖値を有する。特定の場合では、投与は、食習慣および/または運動の補助である。投与は、体重を減少させるかまたは肥満を治療することもできる。特定の例では、対象は、2型糖尿病を有する。特定の例では、対象は、27〜40kg/m2のBMIを有する。特定の例では、対象は、30〜39.9kg/m2のBMIを有する。特定の例では、対象は、少なくとも40のBMIを有する。特定の例では、対象は、過体重である。特定の例では、対象は肥満である。血糖コントロールの改善は、混合食餌試験などの当該技術分野では周知の技術を用いて評価することができる。
本開示はまた、対象の高血糖症、または高血糖症に関連した状態を治療、予防、または改善するための組成物および方法であって、かかる治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、130超、135超、140超、145超、または150mg/dL超の空腹時血糖値を有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、食後2時間後に、180超、185超、190超、195超、または200mg/dL超の食後血糖値を有する。特定の実施形態では、治療、予防、または改善の結果は、治療前の対象の血清レベルと比較した場合のグルコースの血清レベルの低下、トリグリセリドの血清レベルの低下、インスリンの血清レベルの低下、および/または非エステル化脂肪酸の血清レベルの低下から選択される要素である。特定の実施形態では、治療、予防または改善の結果は、治療前の対象の体温と比較した場合の約0.4℃〜1℃の体温の上昇である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与はまた、対象の体重を減少させる。
別の実施形態では、本開示は、対象の血漿インスリンレベルを低下させる方法であって、かかる治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、130超、135超、140超、145超、または150mg/dL超の空腹時血糖値を有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、食後2時間後に、180超、185超、190超、195超、または200mg/dL超の食後血糖値を有する。特定の実施形態では、対象は、過体重である。特定の実施形態では、対象は肥満である。別の実施形態では、対象は、II型糖尿病を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
本開示はまた、対象の高血糖症、または高血糖症に関連した状態を治療、予防、または改善するための組成物および方法であって、かかる治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法も提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、130超、135超、140超、145超、または150mg/dL超の空腹時血糖値を有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、食後2時間後に、180超、185超、190超、195超、または200mg/dL超の食後血糖値を有する。特定の実施形態では、治療、予防、または改善の結果は、治療前の対象の血清レベルと比較した場合のグルコースの血清レベルの低下、トリグリセリドの血清レベルの低下、インスリンの血清レベルの低下、および/または非エステル化脂肪酸の血清レベルの低下から選択される要素である。特定の実施形態では、治療、予防または改善の結果は、治療前の対象の体温と比較した場合の約0.4℃〜1℃の体温の上昇である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与はまた、対象の体重を減少させる。
別の実施形態では、本開示は、対象の血漿インスリンレベルを低下させる方法であって、かかる治療を要する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、130超、135超、140超、145超、または150mg/dL超の空腹時血糖値を有する。特定の実施形態では、ALK7結合タンパク質が投与される対象は、食後2時間に、180超、185超、190超、195超、または200mg/dL超の食後血糖値を有する。特定の実施形態では、対象は、過体重である。特定の実施形態では、対象は肥満である。別の実施形態では、対象は、II型糖尿病を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
別の実施形態では、本開示は、対象の肝疾患を治療、予防、または改善する方法であって、肝疾患を有する対象に有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。特定の実施形態では、対象は肝臓の炎症を有する。特定の実施形態では、対象はNAFLDを有する。一実施形態では、対象は脂肪肝を有する。別の実施形態では、対象は、NASHを有する。特定の実施形態では、治療、予防または改善される肝疾患は、線維症、瘢痕化、肝硬変または肝不全である。別の実施形態では、治療、予防、または改善される肝疾患は、肝癌である。特定の実施形態では、対象は、過体重である。別の実施形態では、対象は肥満である。別の実施形態では、対象は、II型糖尿病を有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、本明細書に開示されるアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
さらなる実施形態では、本開示は、がんまたはがんに関連する状態を治療および/または改善する方法であって、かかる治療および/または改善を要する対象にALK7結合タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメント)を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、抗ALK7抗体またはそのALK7結合フラグメントである。いくつかの実施形態では、対象は、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌、または結腸癌から選択されるがんを有する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、リンパ転移、血流転移、腫瘍増殖、または腫瘍浸潤を治療または予防するために投与される。
特定の実施形態では、本開示は、がんを治療する方法であって、ALK7を発現しているがん細胞、腫瘍関連間質細胞、または内皮細胞を、ALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)と接触させることを含む、方法を提供する。さらなる実施形態では、がん細胞は、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌、および/または結腸癌細胞である。いくつかの実施形態では、接触される細胞は、がん系統である。いくつかの実施形態では、癌細胞は、インビボで接触させられる。
特定の実施形態では、本開示は、脂肪分解を増加させる方法であって、白色脂肪細胞または脂肪組織を、アンタゴニストALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)と接触させることを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質は脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイは、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、抗体である。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書で提供される抗体を含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、白色脂肪細胞または脂肪組織はインビトロで接触させられる。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビボで接触させられる。特定の実施形態では、本方法は、インビボ、例えば哺乳動物の対象(例えば動物モデル)で行われる。さらなる実施形態では、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態では、本方法は、グリセロール産生の増加をもたらす。さらなる実施形態では、本方法は、脂肪細胞培養中でグリセロールおよび/または遊離脂肪酸の増加をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、脂肪細胞または組織のトリグリセリド(TG)含量の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、対象の血漿TGレベルの減少をもたらす。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または組織におけるアドレナリン作動性受容体β(ADRB)によるシグナル伝達を増加させる方法を提供する。本方法は、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織を、アンタゴニストALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)とADRBシグナル伝達を増加させるのに充分な量で接触させることを含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、抗体である。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書で提供される抗体を含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビトロで接触させられる。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビボで接触させられる。特定の実施形態では、本方法は、インビボ、例えば哺乳動物の対象(例えば動物モデル)で行われる。さらなる実施形態では、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態では、本方法は、グリセロール産生の増加をもたらす。さらなる実施形態では、本方法は、脂肪細胞培養中でグリセロールおよび/または遊離脂肪酸の増加をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、脂肪細胞または組織中のTG含量の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、対象の血漿TGレベルの減少をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、栄養過負荷時の脂肪細胞または脂肪組織におけるADRBシグナル伝達の増加をもたらす。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または脂肪組織(例えば、分化した白色脂肪細胞)におけるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)によるシグナル伝達を減少させる方法を提供する。本方法は、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織を、アンタゴニストALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)とPPARγ活性を減少させるのに有効な量で接触させることを含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、抗体である。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書で提供される抗体を含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビトロで接触させられる。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビボで接触させられる。特定の実施形態では、本方法は、インビボ、例えば哺乳動物の対象(例えば動物モデル)で行われる。さらなる実施形態では、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態では、本方法は、グリセロール産生の増加をもたらす。さらなる実施形態では、本方法は、脂肪細胞培養中でグリセロールおよび/または遊離脂肪酸の増加をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、脂肪細胞または組織中のTG含量の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、本方法は、対象の血漿TGレベルの減少をもたらす。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または脂肪組織(例えば、分化した白色脂肪細胞)におけるインスリン抵抗性を減少させる方法を提供する。本方法は、脂肪細胞または脂肪組織を、アンタゴニストALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)とインスリン抵抗性を減少させるのに有効な量で接触させることを含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、抗体である。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書で提供される抗体を含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビトロで接触させられる。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビボで接触させられる。特定の実施形態では、本方法は、インビボ、例えば哺乳動物の対象(例えば動物モデル)で行われる。さらなる実施形態では、対象は、ヒトである。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または組織の代謝速度を増加させる方法を提供する。本方法は、脂肪細胞または脂肪組織を、アンタゴニストALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)と脂肪細胞または組織の代謝率を増加させるのに有効な量で接触させることを含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニストALK7結合タンパク質は、抗体である。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書で提供される抗体を含む。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する。いくつかの実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されるVHとVLのペアを有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビトロで接触させられる。いくつかの実施形態では、分化した白色脂肪細胞または脂肪組織はインビボで接触させられる。特定の実施形態では、本方法は、インビボ、例えば哺乳動物の対象(例えば動物モデル)で行われる。さらなる実施形態では、対象は、ヒトである。
本開示は、肥満(例えば、腹部または内臓肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび/または高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および/または高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);および/またはがん(例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌、または結腸癌);および/または、上記の疾患または状態の1つ以上、および/または過体重(例えば、25kg/m以上のBMI)もしくは過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態から選択される疾患、障害、または状態などの、ALK7介在性疾患および/または状態を有するかまたはかかる疾患および/または状態を発症するリスクを有する対象に、治療有効量のALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合抗体フラグメント)を単独で、または1つ以上のさらなる療法(例えば、1つ以上のさらなる治療剤)と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
また、臨床試験方法の一環として(例えば、所定の治療レジメンの有効性を判定するため)血液または組織中のタンパク質レベル(例えば、ALK7のレベル)の診断モニタリングのための本明細書で提供されるALK7結合タンパク質の使用も提供される。例えば、検出は、ALK7結合タンパク質を検出可能な物質と結合させることによって容易に行うことができる。検出可能な物質の例としては、各種の酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、生物発光物質、および/または放射性物質が挙げられる。適当な酵素の例としては、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、またはアセチルコリンエステラーゼが挙げられ、適当な補欠分子族複合体の例としては、ストレプトアビジン/ビオチンおよびアビジン/ビオチンが挙げられ、適当な蛍光物質の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリドまたはフィコエリトリンが挙げられ、発光物質の例としては、ルミノールが挙げられ、生物発光物質の例としては、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、およびエクオリンが挙げられ、適当な放射性物質の例としては、125I、131I、35S、またはHが挙げられる。
医薬組成物および投与方法
ALK7結合タンパク質を調製する方法、およびALK7結合タンパク質の投与を要する対象に投与する方法は、当業者には周知のものであるか、または当業者によって容易に決定されるものである。ALK7結合タンパク質の投与経路は、例えば、経口、非経口、吸入による、または局所とすることができる。非経口なる用語には、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、眼内、皮下、直腸内、または膣内投与が含まれる。これらすべての投与形態は明らかに本開示の範囲内にあると考えられるが、投与形態の別の例として、注射液、特に、静脈内または動脈内注射または点滴用の溶液がある。通常、適当な医薬組成物は、緩衝液(例えば、酢酸塩、リン酸塩またはクエン酸緩衝液)、界面活性剤(例えば、ポリソルベート)、場合により、安定化剤(例えば、ヒトアルブミン)などを含むことができる。本明細書の教示に適合する他の方法では、本明細書で提供されるALK7結合タンパク質は、臓器および/または線維症もしくは腫瘍の部位に直接送達することができ、それによって治療剤への疾患組織の曝露を増大させる。特定の実施形態では、投与は、例えば吸入または鼻腔内投与により、気道に対して直接行われる。
本明細書で述べるように、ALK7結合タンパク質は、例えば、肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症、心血管疾患、2型糖尿病、炎症、または心血管疾患、肺疾患、脂肪肝疾患、神経疾患、および肝疾患、または腎疾患、およびおよび/がんなどのALK7介在性疾患および状態のインビボ治療における薬学的な有効量で投与することができる。この点に関し、開示されるALK7結合タンパク質は、活性剤の投与を促進し、その安定性を高めるように製剤化することができる点は認識されよう。本開示に基づく医薬組成物は、生理食塩水、非毒性緩衝液、防腐剤などの薬学的に許容される、非毒性の無菌担体を含むことができる。本出願の目的では、複合体化されているかまたは複合体化されていない、ALK7結合タンパク質の薬学的な有効量とは、ALK7への効果的な結合を得るうえで、また、例えば、疾患もしくは状態の症状を改善するか、または物質もしくは細胞を検出する、といった利益を得るうえで充分な量を意味する。本明細書に開示される治療方法での使用に適した製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.)16th ed.(1980)に記載されている。
本明細書で提供される特定の医薬組成物は、例えば、カプセル剤、錠剤、水性懸濁液または水溶液を含む、許容される剤形で経口投与することができる。特定の医薬組成物はまた、鼻腔エアロゾルまたは吸入によって投与することもできる。かかる組成物は、ベンジルアルコールもしくは他の適当な防腐剤、バイオアベイラビリティーを高めるための吸収促進剤、フッ化炭素、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散剤を使用して、生理食塩水中の溶液として調製することができる。
担体材料と組み合わせて単回剤形を与えることができるALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体)の量は、治療される対象、および特定の投与様式に応じて異なる。組成物は、単回用量、複数回用量として、または注入液として確立された期間にわたって投与することができる。投与レジメンは、最適な所望の反応(例えば、治療的または予防的反応)が得られるように調整することもできる。
本明細書で提供されるALK7結合タンパク質は、治療効果を生じるだけの充分な量で、上記に述べた治療方法に従って、ヒトまたは他の対象に投与することができる。本明細書で提供されるALK7結合タンパク質は、周知の方法に従ってALK7結合タンパク質を従来の薬学的に許容される担体または希釈剤と組み合わせることにより調製された従来の剤形でかかるヒトまたは他の動物に投与することができる。薬学的に許容される担体または希釈剤の形態および特性は、それらが組み合わされる有効成分の量、投与経路および他の周知の変量によって決定することができる。1つ以上の異なるALK7結合タンパク質を含むカクテルを使用することもできる。
肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症、心血管疾患、2型糖尿病、炎症、または心血管疾患、肺疾患、脂肪肝疾患、神経疾患、および肝疾患、または腎疾患および/またはがんなどのALK7介在性疾患または状態を治療するためのALK7結合組成物の治療有効用量は、投与の手段、標的部位、対象の生理学的状態、対象がヒトであるか動物であるか、投与される他の薬剤、および治療が予防的であるか治療的であるか、をはじめとする多くの異なる因子に応じて異なる。通常、対象はヒトであるが、トランスジェニック哺乳動物を含む非ヒト哺乳動物を治療することもできる。当業者に公知の通常の方法を用いて治療用量を滴定することにより安全性および有効性を最適化することができる。
ALK7結合タンパク質の投与による特定の疾患または状態の症状を改善するとは、ALK7結合タンパク質の投与に起因または関連し得る永久的であるか一時的であるか、持続性または一過性なものであるかによらない、あらゆる軽減を指す。
本開示はまた、肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症、心血管疾患、2型糖尿病、炎症、または心血管疾患、肺疾患、脂肪肝疾患、神経疾患、および肝疾患、または腎疾患および/またはがんを例えば、治療、予防、または改善するための薬剤の製造における抗ALK7抗体などのALK7結合タンパク質の使用も提供する。
併用療法
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、またはそれらの変異体もしくは誘導体)は、1つ以上の他の療法と併せて投与される。かかる療法には、さらなる治療剤だけでなく、他の医学的介入も含まれる。本明細書で提供されるALK7結合タンパク質と併せて投与することが可能な例示的な治療剤としては、これらに限定されるものではないが、抗SDI線維化剤、コルチコステロイド、抗炎症剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗薬、利尿薬、抗糖尿病薬、免疫抑制剤、化学療法剤、代謝拮抗剤、および/または免疫調節剤が挙げられる。さまざまな実施形態において、ALK7結合タンパク質は、外科的切除/除去手術の前、その間、および/またはその後で対象に投与される。
いくつかの実施形態では、ALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの抗ALK7抗体、またはそれらの変異体もしくは誘導体)は、1つ以上の(a)ビグアニド(例えば、ブホルミン、メトホルミン、フェンホルミン)、(b)インスリン、(c)ソマトスタチン、(d)α−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、ボグリボース、ミグリトール、アカルボース)、(e)DPP−IV阻害剤、例えば、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、サクサグリプチン(例えば、米国特許第6,699,871B1号に開示される)(f)LXR調節剤、(g)インスリン分泌促進物質( 例えば、アセトヘキサミド、カルブタミド、クロルプロパミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブリド、グリヘキサミド、グリピナミド、フェンブタミド、トラザミド、トルブタミド、トルシクラミド、ナテグリニドおよび/またはレパグリニド)、(k)CB1阻害剤、例えばリモナバント、トラナバント、および国際出願公開第WO03/077847A2号および同第WO05/000809A1号に開示される化合物、または(i)シブトラミン、トピラメート、オルリスタット、キネクサ、メバスタチン、シンバスタチン、エゼチミブ、アトルバスタチン、ナルトレキソン、ブプロピオン、フェンテルミン、ヒドロクロロチアジド、またはロサルタンと併せて投与される。
診断
本開示はまた、ALK7介在性疾患および状態(例えば、肥満(例えば、腹部または内臓肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および/または他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび/または高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および/または高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);および/またはがん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌および結腸癌);および/または、上記の疾患または状態の1つ以上、または過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態)の診断において有用な診断方法であって、個体から得た組織または体液中のALK7タンパク質の発現レベルを測定することと、測定された発現レベルと正常組織または体液中の標準的なALK7発現レベルと比較することと、を含み、標準と比較したALK7発現レベルの増加が、本明細書で提供される完全長の抗ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメントなどの本明細書で提供されるALK7結合タンパク質によって治療可能な疾患を示す、診断方法も提供する。
抗ALK7抗体(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメント、ならびにそれらの変異体および誘導体)などのALK7結合タンパク質を、当該技術分野では周知の古典的な免疫組織学的方法を用いて生物学的試料中のALK7レベルをアッセイするために用いることができる(例えば、Jalkanen,et al.,J.Cell.Biol.101:976−985(1985);Jalkanen et al.,J.Cell Biol.105:3087−3096(1987)を参照)。ALK7タンパク質の発現を検出するために有用な他の抗体ベースの方法としては、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)などのイムノアッセイ、免疫沈降法、またはウエスタンブロットが挙げられる。
「ALK7タンパク質の発現レベルをアッセイする」とは、第1の生物学的試料中のALK7タンパク質のレベルを直接的(例えば、絶対タンパク質レベルを測定または推定することにより)または相対的に(例えば、第2の生物学的試料中の疾患に関連したポリペプチドレベルと比較することにより)、定性的または定量的に測定または推定することを意味する。第1の生物学的試料中のALK7タンパク質発現レベルを測定または推定し、疾患を有さない個体から得られた第2の生物学的試料から得られるかまたは疾患を有さない個体の集団から得られたレベルを平均化することによって決定される標準ALK7タンパク質レベルと比較することができる。当該技術分野で理解されるように、いったん「標準」ALK7タンパク質レベルが分かれば、これを比較を行うための標準として繰り返し使用することができる。
「生物学的試料」とは個体、細胞株、組織培養物、またはALK7を発現している可能性のある他の細胞源から得られる任意の生物学的試料を意味する。哺乳動物から組織生検および体液を得るための方法は、当該技術分野では周知のものである。
ALK7結合タンパク質を含むキット
本開示は、適当なパッケージング内のALK7結合タンパク質(例えば、完全長ALK7抗体およびALK7結合抗体フラグメント、ならびにそれらの変異体および誘導体などの、ALK7に特異的に結合する抗体)および資料を含み、本明細書に記載される方法を実施するために使用することができるキットをさらに提供する。資料は、以下の情報、すなわち、使用説明書、臨床研究の検討内容、副作用の一覧、科学文献の参照、添付文書、臨床試験の結果、および/またはこれらの要約などのいずれかを含むことができる。資料は、組成物の活性および/または効果を示すか、または確立することができ、および/または用量、投与法、副作用、薬物相互作用または医療従事者にとって有用な他の情報を記載することができる。かかる情報は、例えば、インビボモデルを含む実験動物を用いた研究、および/またはヒトの臨床試験に基づく研究などのさまざまな研究の結果に基づいたものとすることができる。キットはさらに、別の療法(例えば、別の薬剤)および/または他の療法(例えば、他の薬剤)に関する情報を提供する役割を果たす、上記にのべたもののような資料をさらに含んでもよい。
特定の実施形態では、キットは、少なくとも1つの精製されたALK7結合タンパク質を1つ以上の容器中に含む。いくつかの実施形態では、キットは、すべての対照、アッセイを行うための指示書、および/または分析および結果の表示を行うためのあらゆる必要なソフトウェアをはじめとする、検出アッセイを行ううえで必要および/または充分な要素のすべてを含む。
イムノアッセイ
ALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体、およびALK7に特異的に結合する抗体のACTRIIA/B結合フラグメント、ならびにそれらの変異体、または誘導体)は、当該技術分野では周知の任意の方法によって免疫特異的な結合についてアッセイすることができる。使用可能なイムノアッセイとしては、これらに限定されるものではないが、例えばウエスタンブロット、ラジオイムノアッセイ(REA)、ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)、「サンドイッチ」イムノアッセイ、免疫沈降アッセイ、沈降反応、ゲル拡散沈降反応、免疫拡散アッセイ、凝集アッセイ、補体結合アッセイ、免疫放射定量アッセイ、蛍光イムノアッセイ、またはプロテインAイムノアッセイなどの方法を用いた競合アッセイまたは非競合アッセイシステムが挙げられる。かかるアッセイは常法であり、当該技術分野では周知のものである(例えば、本明細書に参照によりその全容を援用するところのAusubel et al.,eds,(1994)Current Protocols in Molecular Biology(John Wiley & Sons,Inc.,NY)Vol.1を参照)。
本明細書で提供されるALK7結合タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体、およびALK7に特異的に結合する抗体のActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)結合フラグメント、ならびにそれらの変異体、または誘導体)は、免疫蛍光法、免疫電子顕微鏡法または非免疫学的アッセイにおけるように組織学的に用いることで、ALK7またはその保存された変異体もしくはペプチドフラグメントのインサイチュー検出を行うことができる。インサイチュー検出は、当該技術分野では周知の方法に従って行うことができる。当業者であれば、通常の実験を用いることによってそれぞれの決定を行ううえで有効かつ最適なアッセイ条件を決定することができるであろう。ALK7結合タンパク質の結合特性を決定するのに適した方法は、本明細書に記載されるかまたは当該技術分野では周知のものである。このような動態分析用に設計された機器およびソフトウェアが市販されている(例えば、BIACORE(登録商標)、BIAevaluation(登録商標)ソフトウェア、GE Healthcare;KinExA(登録商標)ソフトウェア、Sapidyne Instruments)。
特に断らない限り、本開示の実施に当たっては、当業者の技能の範囲内である、細胞生物学、細胞培養法、分子生物学、トランスジェニック生物学、微生物学、組換えDNA法、および免疫学の従来の技術を用いている。
以下の実施例は、例示のために示すものであって、限定のために示すものではない。
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具体的な実施形態の上記の説明は本開示の一般的な性質を余すところなく示しているため、他者は、当業者の技能の範囲内の知識を適用することで、過度の実験を行うことなく、本開示の一般的概念から逸脱せずに、かかる具体的な実施形態を容易に改変し、および/またはさまざまな用途に適合させることができる。したがって、そのような適合および改変は、本明細書に示される教示および助言に基づき、開示される実施形態の均等物の意味および範囲内のものとする。本明細書における語句または用語は、説明を目的としたものであって、限定を目的とするものではなく、本明細書における語句または用語は本明細書の教示および助言を考慮することで当業者によって理解されるものであることを理解されたい。
本開示の幅および範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきでなく、下記の特許請求の範囲およびそれらの均等物のみに従って定義されるべきものである。
本出願に引用されるすべての刊行物、特許、特許出願、および/または他の文書は、恰もそれぞれの個別の刊行物、特許、特許出願、および/または他の文書があらゆる目的で参照によって個別に援用されていることが示されているものと同様にして、あらゆる目的でそれらの全容を参照により援用するものである。
実施例1.ALK7結合抗体の選択、特性評価、および産生
複数ラウンドの選択手順を用いて下記に詳述する高い親和性でALK7に結合するヒトIgG抗体を選択した。
材料および方法
ヒトALK7−Fc含有タンパク質を、PierceからのEZ−Link Sulfo−NHS−Biotinylation Kitを使用してビオチン化した。ヤギ抗ヒトF(ab’)κ−FITC (LC−FITC)、Extravidin−PE(EA−PE)、およびストレプトアビジン−633(SA−633)を、それぞれ、Southern Biotech、SigmaおよびMolecular Probesより得た。ストレプトアビジンマイクロビーズおよびMACS LC分離カラムをMiltenyi Biotecより購入した。
各実験は、Biacore T100/T200バイオセンサー(Biacore/GE Healthcare)を25℃および37℃で用いて行った。ALK7抗体をカスタムメイドのFABチップ上に捕捉した。ALK7−Fc含有タンパク質の濃度系列を、50μl/mlの流速でフローセルに注入した。反応速度定数を得るため、補正したデータをBiaEvaluationソフトウェア(GE Healthcare)を用いて1:1の相互作用モデルにフィッティングした。平衡結合定数KDを結合速度定数の比kd/kaにより決定した。
それぞれ約10の多様性を有する8つのナイーブヒト合成酵母のライブラリーを従来記載されているようにして増殖させた(例えば、WO09/036379、WO10/105256、WO12/009568を参照)。選択の最初の2ラウンドでは、記載されるように、Miltenyi MACシステムを用いた磁気ビーズ分取法を行った(例えば、Siegel et al.,J.Immunol.Meth 286(1−2):141−153(2004))を参照)。簡単に述べると、酵母細胞(約1010細胞/ライブラリー)を、FACS洗浄バッファー(リン酸緩衝生理食塩水(PBS)/0.1%ウシ血清アルブミン(BSA))中、室温で15分間、3mlの10nMビオチン化ALK7−Fc含有タンパク質とインキュベートした。50mlの氷冷した洗浄バッファーで1回洗浄した後、細胞ペレットを40mLの洗浄バッファー中に再懸濁し、ストレプトアビジンマイクロビーズ(500μl)を酵母に加え、4℃で15分間インキュベートした。次いで、酵母をペレット化し、5mLの洗浄バッファー中に再懸濁し、Miltenyi LSカラムにロードした。5mLをロードした後、カラムを3mlのFACS洗浄バッファーで3回洗浄した。次いで、カラムを磁場から取り出し、酵母を増殖培地5mLで溶出してから一晩増殖させた。フローサイトメトリーを用いて分取の次のラウンドを行った。約1×10個の酵母をペレット化し、洗浄バッファーで3回洗浄し、平衡条件下、室温で減少する濃度のビオチン化ALK7−Fc含有タンパク質(100〜1nM)とインキュベートした。次いで、酵母を2回洗浄し、LC−FITC(1:100に希釈)およびSA−633(1:500に希釈)またはEA−PE(1:50に希釈)二次試薬のいずれかにより、4°Cで15分間染色した。氷冷した洗浄バッファーで2回洗浄した後、細胞ペレットを0.4mLの洗浄バッファー中に再懸濁し、ストレーナーでキャップした分取チューブに移した。FACS ARIAソーター(BD Biosciences)を用いて分取を行い、分取ゲートをバックグラウンドコントロールに対して特異的なバインダーを選択するように割り当てた。CHO細胞から得た可溶性膜タンパク質を用いた続く選択のラウンドを用いて非特異的な試薬バインダーの数を減らし(例えば、WO14/179363およびXu et al.,Protein Eng.Des.Sel.26(10):663−670(2013)参照)、ALK7−Fc含有タンパク質を用いてALK7に対して向上した親和性を有するバインダーを特定した。分取の最後のラウンドの後、酵母をプレーティングし、特性評価を行い、親和性成熟させるクローンの候補とするために個々のコロニーを選んだ。
抗体の産生および精製
さらなる特徴評価を行ううえで充分な量の選択された抗体を産生させるため、酵母クローンを飽和状態まで増殖させ、次いで振盪しながら30℃で48時間誘導した。誘導後、酵母細胞をペレット化し、上清を回収して精製を行った。プロテインAカラムを用いてIgGを精製し、酢酸(pH2.0)で溶出した。パパイン消化によってFabフラグメントを生成し、KappaSelect(GE Healthcare LifeSciences)で精製した。
ForteBioによるK 測定
選択された抗体のForteBio親和性測定を概ね従来記載されているようにして行った(例えば、Estep et al.,Mabs,5(2):270−278(2013)を参照)。簡単に述べると、ForteBio親和性測定は、IgGをAHQセンサーにオンラインでロードすることにより行った。各センサーをアッセイバッファー中、オフラインで30分間平衡化し、その後、オンラインで60秒間監視してベースラインを確立した。IgGをロードしたセンサーを5分間、100nMの抗原に暴露し、その後、5分間アッセイバッファーに移して解離速度測定を行った。1:1結合モデルを用いて動態を分析した。
Octet Red384エピトープビニング/リガンドブロッキング
標準的なサンドイッチフォーマットの交差ブロッキングアッセイを用いて選択された抗体のエピトープビニング/リガンドブロッキングを行った。コントロール抗標的IgGをAHQセンサーにロードし、センサー上の占有されていないFc結合部位を無関係なヒトIgG1抗体でブロッキングした。次いで、各センサーを100nMの標的抗原、続いて第2の抗標的抗原またはリガンドに曝露した。ForteBioのData Analysis Software7.0を使用してデータを処理した。抗原結合後の第2の抗体またはリガンドによるさらなる結合は占有されていないエピトープを示し(非競合物質)、そのような結合がない場合はエピトープがブロックされたこと(競合物質またはリガンドのブロッキング)を示す。
サイズ排除クロマトグラフィー
TSKgel SuperSW mAb HTPカラム(22855)を、6分/ランのサイクルタイムを用い、0.4mL/分で酵母により産生されたmAbの高速SEC分析に使用した。200mMのリン酸ナトリウムおよび250mMの塩化ナトリウムを移動相として使用した。
動的走査蛍光光度法
10μlの20xSypro Orangeを20μLの0.2〜1mg/mLのmAbまたはFab溶液に加えた。RT−PCR装置(BioRad CFX96 RT PCR)を使用して、各温度で2分間の平衡化を行いながら0.5℃刻みに40℃〜95℃まで試料プレートの温度を上昇させた。生データのマイナスの一次導関数を用いてTmを抽出した。
実施例2.ALK7結合抗体の特性評価
前述の例に従って生成された例示的なALK7結合タンパク質を、配列、SPR、および細胞を用いた脂肪分解阻害アッセイ分析によりさらに特性評価した。
実施例1に記載の方法に従って生成された例示的なALK7結合抗体の配列を、表1Aおよび表1Bに示す(例示的なCDR配列は下線で示される)。
SPR(BIACORE(商標)ベースの分析)および細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイを用いて、表1A、表1B、または表3に記載されるALK7結合タンパク質の例示的なセットのより完全な特性評価を行った。
表面プラズモン共鳴分析−
各実験は、Biacore T100/T200バイオセンサー(Biacore/GE Healthcare)を25℃および37℃で用いて行った。ALK7抗体をカスタムメイドのFABチップ上に捕捉した。ALK7−Fc含有タンパク質の濃度系列を、50μl/mlの流速でフローセルに注入した。反応速度定数を得るため、補正したデータをBiaEvaluationソフトウェア(GE Healthcare)を用いて1:1の相互作用モデルにフィッティングした。平衡結合定数KDを結合速度定数の比kd/kaにより決定した。
脂肪分解阻害アッセイ
脂肪分解は、細胞内でのトリグリセリドのグリセロールと遊離脂肪酸への加水分解である。グリセロールと遊離脂肪酸は、その後、血流または培地中に放出される。脂肪分解は基本的にすべての細胞で起きるが白色および褐色脂肪細胞に最も多く見られる。3T3−L1細胞(ATCCにより供給される;ATCC(登録商標)CL−173(商標))を、10%ウシ血清(Life Technologies:16170−060)を含んだダルベッコ改変イーグル培地(ATCC:ATCC(登録商標)30−2002(商標))中でコンフルエンスに達するまで増殖させた。分化を誘導するため、2日後に、コンフルエンスに達した後の培地を、10%ウシ胎児血清(Life Technologies:10082147)、デキサメタゾン(Sigma、D8893)、IBMX(Sigma、I7018)、およびインスリン(Sigma、I0516)を含んだ新鮮なダルベッコ改変イーグル培地(ATCC:ATCC(登録商標)30−2002(商標))に2週間、置き換えた。顕微鏡により測定される細胞への脂質液滴の蓄積を用いて、成熟脂肪細胞への完全な分化を確認した。脂肪細胞を、溶媒(PBS)、アクチビンB(50ng/ml)で一晩処理するか、またはアクチビンB(50ng/ml)およびALK7抗体(5 μg/ml)で同時処理した。細胞をPBSで2回洗浄し、脂肪分解アッセイバッファーとインキュベートした(Abcam社により供給されるab185433)。脂肪分解アッセイバッファーを3時間後に回収し、グリセロール濃度を製造業者の指示に従って測定した(Abcam:ab185433)。
SPRの結果を表2Aおよび2Bに示し、例示的なALK7結合タンパク質についての細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイの結果を表2Aに示す。
例示的なALK7結合タンパク質についてのSPRおよび細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイの結果を表3に示す。
ALK7シグナル伝達は脂肪分解を抑制し、その結果、脂肪細胞および脂肪組織における脂肪蓄積につながるものと考えられている。脂肪分解のALK7介在性阻害を妨げる抗体H03、D04、C02、およびG04の能力を細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイで評価した。抗体H03、D04、C02、およびG04は、それぞれ、脂肪分解活性を91.8%、109.2%、55.8%、45.8%増加させた。したがって、これらのデータは、ALK7抗体を用いて脂肪分解のALK7介在性抑制をアンタゴナイズし、それにより、脂肪細胞内での脂肪酸の分解を増加させることができることを示している。以上を総合すると、これらのデータは、ALK7抗体を、例えば、肥満、糖尿病、インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、脂肪肝疾患および他の代謝疾患または状態を含む、細胞、特に脂肪細胞(adipocytes)(脂肪細胞(adipose cells))における低い脂肪分解活性および/または過剰な脂肪酸の蓄積に関連するさまざまな障害または状態の治療に使用することができることを示す。
ヒトALK7(配列番号85)およびラットALK7(配列番号86)の細胞外ドメインは、97%の配列同一性を共有する。抗体H03、G04の結合。C02およびD04のヒトALK7およびラットALK7への結合が、SPRを用いて測定されている。抗体H03、D04、K01、およびL01は、ヒトALK7およびラットALK7の両方に結合する。F03およびC02はヒトALK7のみに結合した。J01はラットALK7のみに結合した。
実施例3.ALK7抗体の結合最適化
ナイーブクローンの結合最適化を、軽鎖の多様化、CDRHおよび/CDRH2の多様化、ならびにVHおよびVLの順次の変異誘発を行うこと、の3つの成熟化の戦略を用いて行った。
軽鎖の多様化:重鎖プラスミドはナイーブ出力を抽出し(上述)、1×10の多様性を有する軽鎖ライブラリーに形質転換した。各ラウンドでは、10nMもしくは1nMのビオチン化ALK7−Fc抗原を使用して、1ラウンドのMACS分取および2ラウンドのFACS分取を行って上記に述べたようにして選択を行った。
CDRH1およびCDRH2の選択:軽鎖の多様化手順から選択されたクローンから得られたCDRH3を、1×10の多様性を有するCDRH1およびCDRH2変異体を含む既成のライブラリーと組み合わせ、上記に述べたようにして、ALK7を使用して選択を行った。ビオチン化抗原−抗体酵母複合体を非ビオチン化抗原と異なる時間にわたってインキュベートすることによって親和性圧力を適用させることによって最も高い親和性の抗体を選択した。
VHmut/VKmut選択:CDRH1およびCDRH2選択手順から得られたクローンに、重鎖および/または軽鎖のエラープローンPCRベースの突然変異誘発によるさらなる親和性成熟のラウンドを行った。選択は、すべての選択ラウンドでFACS分取をさらに用いた点以外は、抗原としてALK7を使用して上記実施例2に記載されるものと概ね同様にして行った。抗原濃度を低下させ、非標識(cold)抗原との競合時間を増加させて最適親和性に向かう圧力をさらにかけた。
例示的な最適化ALK7抗体の配列を表3に示す。
SPR(BIACORE(商標)ベースの分析)を用いて表3に記載の親和性成熟ALK7抗体のより完全な特性評価を行った。
表面プラズモン共鳴分析−
各実験は、Biacore T100/T200バイオセンサー(Biacore/GE Healthcare)を25℃および37℃で用いて行った。ALK7抗体をカスタムメイドのFABチップ上に捕捉した。ALK7−Fc含有タンパク質の濃度系列を、50μl/mlの流速でフローセルに注入した。反応速度定数を得るため、補正したデータをBiaEvaluationソフトウェア(GE Healthcare)を用いて1:1の相互作用モデルにフィッティングした。平衡結合定数KDを結合速度定数の比kd/kaにより決定した。
上記と同様にして行ったSPRの結果を表4に示す。
実施例4.抗ALK7抗体の変異体
この実施例では、上記の実施例で検討した抗ALK7抗体と同じエピトープ(複数可)においてALK7に特異的に結合する第2世代の抗ALK7モノクローナル抗体を作製するための例示的なプロセスを説明する。これらの第2世代抗体は、重鎖(例えば、Fcドメイン)の定常領域に、抗体の毒性および/または免疫原性を低減させ、および/または宿主内における抗体安定性/半減期を向上させる変異を含む。
mAb C03またはmAb G05の配列に基づく例示的な第2世代の抗体を作製するため、Persic et al.(1997),Gene 187:9−18に基づいてヒトIgG重鎖および軽鎖を発現させるためのベクターを構築した。いずれのベクターもIgG分泌リーダーを用いている。このヒト重鎖ベクターは、5’末端にVHをクローニングするための固有の制限部位(BssHII)を含み、3’末端にVHをクローニングするための、すべてのVHサブグループ間で保存されたBstEII部位を含む隣接したVHリンカーが組み込まれている。したがって、mAb C03またはmAb G05抗体のVH(それぞれ配列番号129または118)が、BssHIIおよびBstEIIで消化し、消化されたpAID4ヒトIgG1重鎖ベクターに別々に挿入し(5’BssHIIと3’BstEII)、DNA合成を行うことによって作製された。mAb C03またはmAb G05抗体のVL配列(それぞれ配列番号136または125)を挿入したヒトκ軽鎖を別々に設計し、合成した(イントロンを含まず)。完成したコンストラクトに確認のためのシーケンシングを行い、CHO細胞に同時トランスフェクトした。CHOの馴化培地を、抗体のサイズを確認するためにウエスタンブロットによって分析し、抗体濃度を測定するためにヒトFcドメインについてELISAにより分析した。CHO細胞の馴化培地からの抗体タンパク質の精製は、プロテインAクロマトグラフィー(例えば、MabSelect SuRe(登録商標),General Electric,Piscataway,NJ)、透析法、ウイルス濾過、およびバッファー交換によって行った。
ヒト重鎖ベクターの変異体には、エフェクター機能を低下させるためにCH2ドメインに変異L234AおよびL235A(LALA、Kabat位置)を含むものがある。ヒトIgG重鎖のVH領域の下流の固有の内部AgeI制限部位を利用して、5’末端側のAgeIから3’末端側の終止コドンまでの領域を、重複PCRのストラテジーおよび変異を組み込んだプライマーを用いて作製した。終止コドンに続くBamHI制限部位を有するPCR反応用の3’プライマーも設計し、プラスミド内のクローニング部位として使用した。この産物を消化したpAID4ヒトIgG1重鎖ベクターに挿入した(5’末端側のAgeIと3’末端側のBamHI)。mAb C03またはmAb G05のVHを上記に述べたようにしてこの重鎖変異体に挿入した。得られたmAb C03 LALA抗体は、配列番号194または328の重鎖配列と、配列番号191または322の軽鎖配列を有するものである。上記で説明したようにLALA変異は、配列番号194のL263およびL264に位置する。得られたmAb G05 LALA抗体は、配列番号195または330の重鎖配列と、配列番号193または326の軽鎖配列を有するものである。上記で説明したようにLALA変異は、配列番号195のL257およびL258に位置する。
同様に、LALA−PG変異体を、mAb C03またはmAb G05の重鎖配列にL234A、L235A、およびP329G(LALA−PG、Kabat位置)変異を導入することによって調製することができる。得られたmAb C03 LALA−PG抗体は、配列番号196または332の重鎖配列と、配列番号191または322の軽鎖配列を有するものである。上記で説明したようにLALA−PG変異は、配列番号196にL263A、L264A、およびP358G変異を含む。得られたmAb G05 LALA−PG抗体は、配列番号197または334の重鎖配列と、配列番号193または326の軽鎖配列を有するものである。上記で説明したようにLALA−PG変異は、配列番号197にL257A、L258A、およびP352G変異を含む。
実施例5.ALK7 mAbのエピトープマッピング
ALK7の直鎖状エピトープおよび不連続エピトープの両方を、表3に記載される例示的な抗ALK7結合タンパク質、mAbC03、G05、およびJ02についてマッピングした。ジスルフィド架橋模倣体のコンビナトリアルライブラリーを含む完全な不連続エピトープマッピングアプローチをPepscan Presto BVによるCLIPS(商標)技術を用いて行った。(Lelystad,The Netherlands)。
実験方法
ペプチドライブラリーの標的ALK7配列
ヒトALK7の細胞外ドメインを、エピトープマッピングのための一般的なペプチドライブラリーの例として用いた。そのような細胞外ドメインのアミノ酸配列を以下に示す。
1 LSPGLKCVCL LCDSSNFTCQ TEGACWASVM LTNGKEQVIK SCVSLPELNA 50
51 QVFCHSSNNV TKTECCFTDF CNNITLHLPT ASPNAPKLGP ME 92(配列番号208)
ジスルフィド架橋に関する知見がない場合、上記配列中のCys残基のすべての可能な組み合わせを模倣した。
ペプチドの合成
例示的なヒトALK7細胞外ドメインのエピトープを再構成するため、ペプチドベースのエピトープ模倣体のライブラリーを固相Fmoc合成法を用いて合成した。アミノ官能化ポリプロピレン支持体を、独自の親水性ポリマー配合物によりグラフトした後、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)をNヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)とともに使用してt−ブチルオキシカルボニル−ヘキサメチレンジアミン(BocHMDA)と反応させ、その後、トリフルオロ酢酸(TFA)を用いてBoc基を切断することにより得た。標準的なFmocペプチド合成法を用い、カスタム改変したJANUS(登録商標)リキッドハンドリングステーション(Perkin Elmer,Boston,MA)によってアミノ官能化固体支持体上でペプチドを合成した。
Pepscanが所有する足場上に化学結合させたペプチド(Chemically Linked Peptides on Scaffolds)(CLIPS)技術を用いて構造的模倣体の合成を行った。CLIPS技術は、構造ペプチドを、単一ループ、2重ループ、3重ループ、シート状フォールド、螺旋状フォールド、およびそれらの組み合わせとすることを可能とするものである。CLIPSテンプレートをシステイン残基に結合させる。ペプチド内の複数のシステインの側鎖を1個または2個のCLIPSテンプレートに結合させる。例えば、P2 CLIPS(2,6−ビス(ブロモメチル)ピリジン)の0.5mM溶液を重炭酸アンモニウム(20mM、pH7.8)/アセトニトリル(1:3(v/v))に溶解する。この溶液をペプチドアレイの上に添加する。CLIPSテンプレートは、ペプチドアレイ(3μLのウェルを有する455ウェルのプレート)の固相に結合したペプチド中に存在する2個のシステインの側鎖に結合する。このペプチドアレイを溶液で完全に覆われた状態で溶液中で30〜60分間穏やかに振盪した。最後に、このペプチドアレイを過剰量のHOでよく洗浄し、PBS(pH7.2)中に1%SDS/0.1%β−メルカプトエタノールを含む破壊緩衝液中70℃で30分間超音波処理した後、HO中でさらに45分間超音波処理した。3個のシステインを使用した点以外は同様の方法で、ペプチドを支持したT3 CLIPSを作製した。
ELISAスクリーニング
合成されたペプチドのそれぞれに対する抗体の結合をpepscanに基づくELISAで試験した。各ペプチドアレイを一次抗体溶液インキュベートした(4℃で一晩)。洗浄後、これらのペプチドアレイを抗体ペルオキシダーゼ複合体(例えば、Southern Biotech(カタログ番号6175−05,Birminghan,AL)のウサギ抗マウスIgG(H+L)HRP複合体)の1/1000希釈液と、25℃で1時間インキュベートした。洗浄後、ペルオキシダーゼ基質として2,2’−アジノ−ジ−3−エチルベンゾチアゾリンスルホネート(ABTS)および20μl/mLの3%Hを添加した。1時間後、発色を測定した。発色は、電荷結合素子(CCD)カメラおよび画像処理システムを用いて定量した。
データ処理
CCDカメラから得られる値は、標準的な96ウェルプレートELISA−リーダーと同様の0〜3000mAUの範囲である。その結果を定量化し、Peplabデータベースに保存する。ウェルが偽陽性の値につながる気泡を含むことがあるため、各カードをマニュアルで検査し、気泡によって生じた値はすべてスコアを0とする。
合成の品質管理
合成されたペプチドの品質を検証するため、陽性および陰性対照ペプチドの別々のセットを並行して合成した。これらを市販の抗体3C9および57.9でスクリーニングした(Posthumus et al.(1990)J.Virol.64:3304−3309参照)。
参考文献
Timmerman et al.(2007).J.Mol.Recognit.20:283−299;
Langedijk et al.(2011).Anal.Biochem.417:149−155.
データの分析および解釈
箱ひげ図分析
箱ひげ図は、John Tukeyによって1970年代に発明された、データ群を表示することを可能とする探索ツールである。箱ひげ図は、与えられたデータセットのデータ分布の第一印象を与える。各箱ひげ図は、データセットの極値(最大値および最小値)、上位および下位四分位点、中央値、外れ値を表示する(flowingdata.comのWorld Wide Webサイトからの箱ひげ図を参照)。この箱ひげ図の主な用途は、ベースラインレベルを見つけ、すべてのwデータの品質評価に対する信号雑音比を推定することにある。
線形強度プロファイル
線形強度プロファイルは、所定の試料について記録された強度プロファイルのグラフ表示を示す。多くの場合、異なるペプチドセットで記録された強度プロファイルの重ね合わせを1つのグラフにプロットすることで、異なる種類のエピトープ模倣体に対する所定の抗体の反応の直接的な比較が可能となる。
ヒートマップ分析
ヒートマップは、2次元マップ内の変数が取る値が色で表現された、データのグラフ表示である。ヒートマップは、ペプチドのセット(複数可)の試料(複数可)について記録されたELISA強度を表現または比較するため、および/または所定の試料について不連続なペプチドライブラリーで記録されたデータを視覚化するために使用することができる。
1.単純な強度プロファイルのヒートマップ分析
反応の大きさ(例えば、重複ペプチドのライブラリーで記録されたポリクローナル試料からの)が色コード化され、キーがプロットに含まれる。反応は、ヒストグラムまたはヒートマップの2つの補完的な方法で表示される。単一の試料ではヒストグラムが容易に理解されるが、多数の試料からの反応の比較は、各試料が列(または行)としてプロットされ、各ペプチドが行(または列)としてプロットされたヒートマップで分析するとより容易である。
2.不連続なペプチドライブラリーを再構築するヒートマップマトリックス
ヒートマップは、2次元マップ内の変数が取る値が色で表現された、データのグラフ表示である。2重ループのCLIPSペプチドでは、このような2次元マップを、第1および第2のループの独立した配列から導出することができる。例えば、16個のCLIPSペプチドの配列は効果的に、ループ1内の4個の固有のサブ配列と、ループ2内の4個の固有のサブ配列の順列である。したがって、観察されたELISAデータは、各X座標が第1のループの配列に対応し、各Y座標が第2のループの配列に対応した4×4のマトリックスとしてプロットすることができる。CLIPSペプチドについて観察されたELISA値は、そのペプチドが有する特定のループ1/ループ2の配列を含む行と列の交点における四角形内に見出すことができる。
さらに視覚化を容易にするため、ELISA値を連続的な勾配からの色で置き換えることができる。例示的な場合では、極めて低い値が緑で示され、極めて高い値が赤で示され、平均値が黒で示される。
ペプチドの設計
ペプチドの異なるセットを以下の設計に従って合成した。いくつかのミニカード上のペプチドの実際の順序をランダム化した。すべての実験データセットが最適な結果を与えたわけではなかった。最適な結果を与えたもののみを本実施例で検討する。
セット1のペプチド(模倣タイプ:直鎖、ラベル:LIN)は、オフセットが1残基である、ヒトALK7細胞外ドメインに由来するアミノ酸15個の長さの直鎖状ペプチドを含む。セット1の最初の10個の配列を以下に示す。
LSPGLKCVCLLCDSS (配列番号209)
SPGLKCVCLLCDSSN (配列番号210)
PGLKCVCLLCDSSNF (配列番号211)
GLKCVCLLCDSSNFT (配列番号212)
LKCVCLLCDSSNFTC (配列番号213)
KCVCLLCDSSNFTCQ (配列番号214)
CVCLLCDSSNFTCQT (配列番号215)
VCLLCDSSNFTCQTE (配列番号216)
CLLCDSSNFTCQTEG (配列番号217)および
LLCDSSNFTCQTEGA (配列番号218)
セット2(模倣タイプ:直鎖、ラベル:AA)は、セット1のペプチドを含むが、10位および11位の残基がアラニンによって置換されている。天然のアラニンがいずれかの位置にある場合、グリシンで置換した。セット2の最初の10個の配列を以下に示す。
SNNVTKTECAATDFC (配列番号219)
AQVFCHSSNAATKTE (配列番号220)
TLHLPTASPAGPKLG (配列番号221)
MLTNGKEQVAASCVS (配列番号222)
LKCVCLLCDAANFTC (配列番号223)
WASVMLTNGAAQVIK (配列番号224)
LLCDSSNFTAATEGA (配列番号225)
TEGACWASVAATNGK (配列番号226)
EQVIKSCVSAAELNA (配列番号227)および
CDSSNFTCQAAGACW (配列番号228)
セット3(模倣タイプ:直鎖、ラベル:LIN.2)は、セット1のペプチドを含むが、システイン残基がCys−アセトアミドメチル(acm、「X」で示される)によって置換されている。セット3の最初の10個の配列を以下に示す。
SXVSLPELNAQVFXH (配列番号229)
SSNFTXQTEGAXWAS (配列番号230)
DSSNFTXQTEGAXWA (配列番号231)
ELNAQVFXHSSNNVT (配列番号232)
KTEXXFTDFXNNITL (配列番号233)
HSSNNVTKTEXXFTD (配列番号234)
SLPELNAQVFXHSSN (配列番号235)
TEXXFTDFXNNITLH (配列番号236)
AXWASVMLTNGKEQV (配列番号237)および
AQVFXHSSNNVTKTE (配列番号238)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチルである(ACM)。
セット4(模倣タイプ:単一ループ、mP2;ラベル:LOOP17)は、アミノ酸17個の長さの単一ループペプチドを含む。2〜16位は、オフセットが1残基である、ヒトAlk7の標的配列に由来する15マーのペプチドを含む。1位および17位のシステインを、mP2 CLIPSを使用してループ模倣体を作製するために使用した。天然のシステインはCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット4の最初の10個の配列を以下に示す。
CLSPGLKXVXLLXDSSC (配列番号239)
CSPGLKXVXLLXDSSNC (配列番号240)
CPGLKXVXLLXDSSNFC (配列番号241)
CGLKXVXLLXDSSNFTC (配列番号242)
CLKXVXLLXDSSNFTXC (配列番号243)
CKXVXLLXDSSNFTXQC (配列番号244)
CXVXLLXDSSNFTXQTC (配列番号245)
CVXLLXDSSNFTXQTEC (配列番号246)
CXLLXDSSNFTXQTEGC (配列番号247)および
CLLXDSSNFTXQTEGAC (配列番号248)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
セット5(模倣タイプ:単一ループ、mP2、ラベル:LOOP20)は、アミノ酸20個の長さの単一ループペプチドを含む。2〜19位は、オフセットが1残基である、ヒトAlk7の標的配列に由来する18マーのペプチドを含む。1位および20位のシステインを、mP2 CLIPSを使用してループ模倣体を作製するために使用した。天然のシステインはCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット5の最初の10個の配列を以下に示す。
CLSPGLKXVXLLXDSSNFTC (配列番号249)
CSPGLKXVXLLXDSSNFTXC (配列番号250)
CPGLKXVXLLXDSSNFTXQC (配列番号251)
CGLKXVXLLXDSSNFTXQTC (配列番号252)
CLKXVXLLXDSSNFTXQTEC (配列番号253)
CKXVXLLXDSSNFTXQTEGC (配列番号254)
CXVXLLXDSSNFTXQTEGAC (配列番号255)
CVXLLXDSSNFTXQTEGAXC (配列番号256)
CXLLXDSSNFTXQTEGAXWC (配列番号257)および
CLLXDSSNFTXQTEGAXWAC (配列番号258)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
セット6(模倣タイプ:α螺旋、mP2鎖、ラベル:HEL)は、オフセットが1残基である、ヒトAlk7の標的配列に由来するアミノ酸22個の長さのα螺旋状模倣体を含む。mP2 CLIPSを使用してα螺旋のターンを誘導するために1位および5位の残基をシステインで置換した。天然のシステインはCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット6の最初の10個の配列を以下に示す。
CTKTCXXFTDFXNNITLHLPTA (配列番号259)
CXWACVMLTNGKEQVIKSXVSL (配列番号260)
CQVFCHSSNNVTKTEXXFTDFX (配列番号261)
CLSPCLKXVXLLXDSSNFTXQT (配列番号262)
CNAQCFXHSSNNVTKTEXXFTD (配列番号263)
CSVMCTNGKEQVIKSXVSLPEL (配列番号264)
CXFTCFXNNITLHLPTASPNAP (配列番号265)
CVMLCNGKEQVIKSXVSLPELN (配列番号266)
CEQVCKSXVSLPELNAQVFXHS (配列番号267)および
CTNGCEQVIKSXVSLPELNAQV (配列番号268)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
セット7(模倣タイプ:βターン、mP2、ラベル:BET)は、オフセットが1残基である、ヒトAlk7の標的配列に由来するアミノ酸22個の長さのβターン状模倣体を含む。βターンの核を形成するために11位および12位の残基を「PG」モチーフに置き換えた。mP2 CLIPSを用いて1位と22位のシステイン残基を連結した。天然のシステインはCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット7の最初の10個の配列を以下に示す。
CLSPGLKXVXPGXDSSNFTXQC (配列番号269)
CSPGLKXVXLPGDSSNFTXQTC (配列番号270)
CPGLKXVXLLPGSSNFTXQTEC (配列番号271)
CGLKXVXLLXPGSNFTXQTEGC (配列番号272)
CLKXVXLLXDPGNFTXQTEGAC (配列番号273)
CKXVXLLXDSPGFTXQTEGAXC (配列番号274)
CXVXLLXDSSPGTXQTEGAXWC (配列番号275)
CVXLLXDSSNPGXQTEGAXWAC (配列番号276)
CXLLXDSSNFPGQTEGAXWASC (配列番号277)および
CLLXDSSNFTPGTEGAXWASVC (配列番号278)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
セット8(模倣タイプ:ジスルフィド架橋、ラベル:CYS.25)は、ヒトAlk7の標的配列に由来するアミノ酸25個の長さのペプチドを含む。各25マーは、ジスルフィド結合を形成する2個のシステイン残基を含む。他のシステインはCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット8の最初の10個の配列を以下に示す。
LSPGLKCVCLLXDSSNFTXQTEGAX (配列番号279)
SPGLKCVCLLXDSSNFTXQTEGAXW (配列番号280)
PGLKCVCLLXDSSNFTXQTEGAXWA (配列番号281)
GLKCVCLLXDSSNFTXQTEGAXWAS (配列番号282)
LKCVCLLXDSSNFTXQTEGAXWASV (配列番号283)
KCVCLLXDSSNFTXQTEGAXWASVM (配列番号284)
CVCLLXDSSNFTXQTEGAXWASVML (配列番号285)
LSPGLKCVXLLCDSSNFTXQTEGAX (配列番号286)
SPGLKCVXLLCDSSNFTXQTEGAXW (配列番号287)および
PGLKCVXLLCDSSNFTXQTEGAXWA (配列番号288)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
セット9(模倣タイプ:ジスルフィド架橋、ラベル:CYS.27)は、アミノ酸27個の長さのペプチドを含む。1〜11位および17〜27位には、「GGSGG」(配列番号289)リンカーにより連結された、ヒトAlk7の標的配列に由来する11マーのペプチドがある。これらの11マーはどちらも、ジスルフィド結合を形成するシステイン残基を含む。他のシステインはCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット9の最初の10個の配列を以下に示す。
LSPGLKCVXLLGGSGGNGKEQVIKSCV (配列番号290)
PGLKCVXLLXGGSGGNGKEQVIKSCV (配列番号291)
LKCVXLLXDSSGGSGGNGKEQVIKSCV (配列番号292)
CVXLLXDSSNFGGSGGNGKEQVIKSCV (配列番号293)
LSPGLKCVXLLGGSGGKEQVIKSCVSL (配列番号294)
PGLKCVXLLXDGGSGGKEQVIKSCVSL (配列番号295)
LKCVXLLXDSSGGSGGKEQVIKSCVSL (配列番号296)
CVXLLXDSSNFGGSGGKEQVIKSCVSL (配列番号297)
LSPGLKCVXLLGGSGGQVIKSCVSLPE (配列番号298)および
PGLKCVXLLXDGGSGGQVIKSCVSLPE (配列番号299)、ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
セット10(模倣タイプ:不連続エピトープ模倣体、T3 CLIPS、ラベル:MAT(MAT27+MAT33))は、アミノ酸27個(MAT27)またはアミノ酸33個(MAT33)の長さのコンビナトリアルペプチドを含む。2〜16位および18〜32位のMAT33の場合、標的配列に由来する15マーのペプチドである。システイン残基は、1位、17位および33位にあり、T3 CLIPSによって接合されて不連続なエピトープ模倣体を形成する。2〜13位および15〜26位のMAT27の場合、標的配列に由来する12マーのペプチドである。システイン残基は、1位、14位および27位にあり、T3 CLIPSによって接合されて不連続なエピトープ模倣体を形成する。MAT27およびMAT33では、天然のシステインをCys−acm(acm、上記と同様「X」で示す)で置換した。セット10の最初の10個の配列を以下に示す。
CLXDSSNFTXQTEGAXCTDFXNNITLHLPTASC (配列番号300)
CTEGAXWASVMLTNGKCNGKEQVIKSXVSLPEC (配列番号301)
CTKTEXXFTDFXNNITCNGKEQVIKSXVSLPEC (配列番号302)
CNFTXQTEGAXWASVMCPGLKXVXLLXDSSNFC (配列番号303)
CXFTDFXNNITLHCNNVTKTEXXFTDC (配列番号304)
CLHLPTASPNAPKCEQVIKSXVSLPEC (配列番号305)
CLPTASPNAPKLGCASPNAPKLGPMEC (配列番号306)
CLSPGLKXVXLLXCXNNITLHLPTASC (配列番号307)
CTEXXFTDFXNNITLHCXNNITLHLPTASPNAC (配列番号308)および
CXNNITLHLPTASPNACGAXWASVMLTNGKEQC 配列番号309)、
ただし、X=Cys-アセトアミドメチル(acm)である。
スクリーニングの詳細
抗体の結合は、ELISAバッファー中の抗体の濃度ならびに競合タンパク質の量および性質を含む因子の組み合わせによって決まる。また、プレコート条件(実験試料とのインキュベーションの前のペプチドアレイの特定の処理)が結合に影響する。例示的なmAb J02では、希釈液は、試料バッファーおよびプレコンディショニングバッファーとして25%Pepscan BufferおよびPreconditioning(有意量)を含む1μg/mLの抗体を含む。例示的なmAb G05では、希釈液は、試料バッファーおよびプレコンディショニングバッファーとして10%Pepscan BufferおよびPreconditioning(有意量)を含む1μg/mLの抗体を含む。例示的なmAb C03では、希釈液は、試料バッファーおよびプレコンディショニングバッファーとしての1%有意量として0.1%Pepscan BufferおよびPreconditioning(有意量)を含む5μg/mLの抗体を含む。
スクリーニングの結果
抗体mAb J02を、高ストリンジェンシー条件下で試験したところ、コンフォメーションエピトープ模倣体との結合を生じた。直鎖状ペプチドとの結合は検出されなかった。抗体は、コア配列45LPELNAQVFCHSSNNVTK62(配列番号310)を有する単一ループ模倣体およびα螺旋状エピトープ模倣体に結合した。
不連続エピトープ模倣体で記録された結合プロファイルの分析により、ペプチドストレッチ26WASVMLTNGKEQ37(配列番号311)および78LPTASPNAPK87(配列番号312)も、45LPELNAQVFCHSSNNVTK62(配列番号310)内の領域と組み合わされた場合のみであるが、mAb J02によってやはり認識されることが示唆された。
抗体mAb G05を、中度ストリンジェンシー条件下で試験したところ、コンフォメーションエピトープ模倣体と弱く結合した。直鎖状ペプチドとの結合は検出されなかった。抗体は、コア配列43VSLPELNAQVFCHSSNNVTK62(配列番号313)を有する単一ループ模倣体およびα螺旋状エピトープ模倣体に極めて弱く結合した。
不連続エピトープ模倣体で記録された結合プロファイルの分析により、ペプチドストレッチKCVCLLCDSS15(配列番号314)、23GACWASVMLT32(配列番号315)、および71CNNITLHLPT80(配列番号316)も、43VSLPELNAQVFCHSSNNVTK62(配列番号313)内の領域と組み合わされた場合のみであるが、抗体G05によってやはり認識されることが示唆された。
抗体mAb C03を高度および中度ストリンジェンシー条件下で試験したところ、アレイ上に存在するいずれのペプチドとも結合しなかった。そこで、抗体を低ストリンジェンシー条件下で再試験したところ、アレイ上に存在するすべてのセットからのペプチドに組織的に結合した。注目すべき点として、記録された強度プロファイルは、おそらくは低量の競合するタンパク質に起因する上昇したバックグラウンドを示した。
抗体C03は、部分エピトープであり得るコア配列69DFCNNITLHLP79(配列番号317)を有する線状エピトープ模倣体および単純なコンフォメーションエピトープ模倣体に同様によく結合した。
不連続なジスルフィド架橋エピトープ模倣体で記録された結合プロファイルの分析により、ペプチドストレッチLSPGLKCVCLL11(配列番号318)および51QVFCHSSNN59(配列番号319)は、69DFCNNITLHLP79(配列番号317)を共通して含む模倣体による結合を増強し得ることを示唆した。
結論
3種類のモノクローナル抗体を線形およびさまざまなコンフォメーションエピトープ模倣体を含むPepscanペプチドアレイを使用して試験することで、結果によってエピトープ候補を示唆することが可能となった。
PEPSCANデータは、3つすべての抗体が、ヒトALK7の一次構造では隣接していない3つ以上のペプチドストレッチからなるコンフォメーションエピトープを認識することを示している。しかしながら、単一のピークを有する強度プロファイルが単純なコンフォメーションまたは線状エピトープ模倣体のいずれかで記録されたことから、3つすべての抗体についてコアエピトープ領域を導出することが可能であった。
注目に値する点として、mAb J02およびmAb G05のいずれも、直鎖状ペプチドにはいっさい反応性を示さなかったが、CLIPSを用いたエピトープ模倣体との検出可能な結合は認められた。この観察結果は、構造的要素の存在がmAb J02およびmAb G05の結合に重要であることを示すものである。
不連続エピトープ模倣体で記録されたデータの分析結果は、さらなるペプチドストレッチがすべての抗体で結合を増強することを示している。現在の知見の概要を表5に示す。
抗体mAb J02およびmAb G05について特定されたコアエピトープ領域は、大部分が重複している。それにもかかわらず、それらの不連続エピトープの全体的な組成は異なっている。これに対して、mAb C03について特定されたコアエピトープは、mAb J02およびmAb G05のコアエピトープと異なるが、mAb G05の部分エピトープと一部重複している。
3D構造モデルでのエピトープマッピング
上記に述べたように、抗ALK7抗体に対するALK7上のエピトープは、少なくとも一次エピトープおよび二次エピトープを含む。図1に示すように、一次エピトープは、少なくとも、mAb J02に対する45LPELNAQVFCHSSNNVTK62(配列番号310)、mAb G05に対する42VSLPELNAQVFCHSSNNVTK63(配列番号313)、およびmAb C03に対する69DFCNNITLHLP79(配列番号317)を含む(図1A)。ヒトALK7の二次エピトープは、少なくとも、mAb J02に対する26WASVMLTNGKEQ37(配列番号311)および78LPTASPNAPK87(配列番号312)、mAb G05に対するKCVCLLCDSS15(配列番号314)、23GACWASVMLT32(配列番号315)、および71CNNITLHLPT80(配列番号316)、ならびにmAb C03に対するLSPGLKCVCLL11(配列番号318)および51QVFCHSSNN59(配列番号319)を含む(図1B)。これらのエピトープの中で、それぞれの試験したmAbについて主として認識される領域は一次エピトープである。二次エピトープの少なくとも1つは、対応するmAbによってさらに認識され得る。
Alk7の相同性に基づく構造モデルを、4種類のアクチビンI型受容体の既知の結晶構造(すなわち、ALK1(PDB ID:4FAO)、ALK3(PDB ID:2GOO)、ALK5(PDB ID:2PJY)、およびALK6(PDB ID:3EVS))から導出した複合テンプレートに基づいて作成した。テンプレート構造はALK7の残基4〜84についてのみ存在するため、これらの残基のみをモデル化した(モデル化のためのこれらのALKタンパク質間の一次配列の比較は、図2を参照)。最終的な3Dモデルをさらに最適化し、エネルギー最小化した(図3)。ヒトALK7の残基85〜92は、これらの残基についてはALK1/3/5/6の報告されている構造に基づくテンプレート構造が存在しないため、構造化しなかった(図3B)。上記に述べたように、抗体mAb J02およびmAb G05について特定された一次エピトープ領域は、大部分が重複している(図3Aおよび3B)。それにもかかわらず、それらの不連続エピトープの全体的な組成は異なっている(図3C)。これに対して、mAb C03について特定された一次エピトープは、mAb J02およびmAb G05の一次エピトープと異なる(図3A)が、mAb G05の部分エピトープと一部重複している(図3B)。
実施例6.肥満マウスにおける脂肪症および除脂肪体重に対するALK7抗体の効果
本出願人らは、食餌誘導性肥満のマウスモデルにおいて、いくつかのヒトモノクローナルALK7抗体(ALK7 mAb)の脂肪および除脂肪組織量に対する効果を調べた。
雄マウス(各群n=8)を、NMRを用いて脂肪および除脂肪筋肉量のベースラインで評価した。次いで、マウスを以下の異なる処置群に分けた。すなわち、1)標準固形飼料(SD)を与え、TBS溶媒で週2回皮下処置したマウス、2)高脂肪食(HFD)を与え、TBS溶媒で週2回皮下処置したマウス、3)10mg/kgのALK7 mAb J02で週2回皮下処置したHFDマウス、4)10mg/kgのALK7 mAb K02で週2回皮下処置したHFDマウス、5)10mg/kgのALK7 mAb G05で週2回皮下処置したHFDマウス、6)10mg/kgのALK7 mAb C03で週2回皮下処置したHFDマウス、および、7)10mg/kgのALK7 mAb L02で週2回皮下処置したHFDマウス。3週間後、マウスに再び全身NMRスキャンを行って脂肪および除脂肪組織量を評価し、これらの測定値を脂肪および除脂肪筋肉量のベースライン量と比較した。
TBSで処置したHFDマウスは、TBSで処置したSDマウスと比較して有意に高い脂肪組織の量を示した(図4)。平均して、各ALK7 mAbによる処置は、TBS処置したHFDマウスと比較してHFDマウスで脂肪組織の蓄積を有意に減少させた(およそ−30%の減少)(図4)。これに対して、すべてのマウスがベースラインからの筋肉量の増加を示したが、処置群間で有意差は認められなかった(図5)。
以上をまとめると、これらのデータは、ALK7 mAbを用いて脂肪レベルをインビボで低減することができることを実証するものである。したがって、これらのデータは、ALK7抗体が、特に肥満患者において、望ましくない高い脂肪レベルに関連したさまざまな障害および合併症を治療するうえで有用となり得ることを示すものである。さらに、これらのデータは、除脂肪体重を同時に増加させることなく脂肪の減少を実現することが可能であることを示し、ALK7抗体が、筋肉量を増加させることなく、体脂肪量を減少させることが望ましい患者を治療するうえで特に有用となり得ることを示すものである。
実施例7.確立された肥満を有するマウスに対するALK7抗体の効果
本実施例では、確立された肥満を有するマウスにおける体重、脂肪および除脂肪組織量分布に対するヒトモノクローナルALK7抗体(ALK7 mAb)の治療可能性の研究について述べる。ALK7抗体の可能性を試験するため、マウス(C57BL/6系)を体重に基づいて無作為化し、各マウスの体重が実験ベースラインで約35グラムに達するまで高脂肪食(HFD)を与えた。対照マウス(n=5)には標準固形飼料(SD)を与えた。次いでマウス(各群n=5〜9)を以下の異なる処置群に分けた。すなわち、1)TBS溶媒で週2回皮下処置したSDマウス(すなわち、SDを与えたマウス)、2)TBS溶媒で週2回皮下処置したHFDマウス(すなわち、HFDを与えたマウス)、3)1mg/kgのALK7 mAb C03で週2回皮下処置したHFDマウス、4)3mg/kgのALK7 mAb C03で週2回皮下処置したHFDマウス、および5)10mg/kgのALK7 mAb C03で週2回皮下処置したHFDマウス。TBSまたはALK7 mAb C03による各処置は6週間にわたって実施した。マウスに全身NMRスキャンを行ってベースライン、3週目、および6週目の時点の脂肪および除脂肪組織量の量を評価した。実験期間にわたり、週2回計量天秤を用いて体重を記録した。
実験のベースラインで、HFDを与えたすべてのマウスは、SDを与えたマウスと比較して26.2パーセントの体重の平均増加を示した(P<0.001)(図6)。6週間HFDを継続し、TBSで処置したマウスはベースライン値と比較してさらに体重が増加した(平均で約22%、P<0.001)(図7および図8)。これに対して、HFD+ALK7抗体(1、3または10mg/kg)処置群では、この6週間の期間中にそれぞれのベースライン体重と比較して体重の有意な増加を示さなかった(図7および図8)。平均して、ALK7 mAb(1、3または10mg/kg)で処置したHFDマウスは、TBSで処置したマウスと比較して、6週間の実験期間の最後にそれぞれ、−6%(P<0.05)、−7%(P<0.001)および−9%(P<0.001)の有意に低い体重増加を示した(図8)。
体重増加と一致して、すべての処置群(TBSまたはALK7 mAb)のベースラインのすべてのHFDマウスは、TBSで処置したSDマウスと比較して増加した脂肪量(図9)およびそれに比例して減少した除脂肪量(図10)を示し(NMRで測定した)、実験開始時の肥満を示した。6週にわたってHFDを継続し、TBSで処置したマウスは、ベースラインと比較して、3週目および6週目の両方の時点でNMRで測定した場合に、脂肪量のさらなる増加(図9)および除脂肪量の減少(図10)を示した。HFD+ALK7抗体(1、3または10mg/kg)処置群は、ベースライン値と比較して、3週目および6週目の両方の時点で有意に低い脂肪量(図9)を示したが、除脂肪量に有意な差は認められなかった(図10)。
実験終了前の6週目の時点では、TBSで処置したHFDマウスは、TBSで処置したSDマウスと比較して平均で約154.5%の脂肪量の増加を示した(P<0.001)が、除脂肪量の増加はわずかであった(約15.9%、P<0.01)(図11)。HFD+ALK7抗体処置群(1、3または10mg/kgのmAb)は、TBSで処置したHFDマウスと比較して、それぞれ、−29.4%(P<0.001)、−35.9%(P<0.001)および−29.3%(P<0.001)と脂肪量の有意な減少を示したが、除脂肪量の有意な変化は認められなかった(図11)。しかしながら、ALK7 mAb処置群(1、3または10mg/kg)のいずれにおいても、TBS+HFDマウスと比較して除脂肪量に有意差は認められなかった(図11)。
以上をまとめると、これらのデータは、ALK7 mAbを用いて脂肪レベルをインビボで低減することができることを実証するものである。したがって、これらのデータは、ALK7抗体が、特に肥満患者において、望ましくない高い脂肪レベルに関連したさまざまな障害および合併症を治療するうえで有用となり得ることを示すものである。さらに、これらのデータは、除脂肪体重を同時に増加させることなく脂肪の減少を実現することが可能であることを示し、ALK7抗体が、筋肉量を増加させることなく、体脂肪量を減少させることが望ましい患者を治療するうえで特に有用となり得ることを示すものである。

Claims (55)

  1. ALK7タンパク質の少なくとも1つの一次エピトープに特異的に結合するアクチビン受容体様キナーゼ7(ALK7)結合タンパク質であって、前記少なくとも1つの一次エピトープが配列番号310、313、および317から選択されるエピトープと本質的に同じである、前記ALK7結合タンパク質。
  2. ALK7タンパク質の少なくとも1つのコンフォメーションエピトープにさらに特異的に結合し、前記少なくとも1つのコンフォメーションエピトープが配列番号311、312、314、315、316、318、および319から選択されるエピトープと本質的に同じである、請求項1に記載のALK7結合タンパク質。
  3. 前記少なくとも1つの一次またはコンフォメーションエピトープが、配列番号310〜319と同一の少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多いアミノ酸残基を共有する、請求項1または2に記載のALK7結合タンパク質。
  4. VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、前記各CDRが、
    (a)(i)配列番号105のVH配列と、
    (ii)配列番号110のVL配列、
    (b)(i)配列番号117のVH配列と、
    (ii)配列番号124のVL配列、
    (c)(i)配列番号128のVH配列と、
    (ii)配列番号135のVL配列、
    (d)(i)配列番号140のVH配列と、
    (ii)配列番号148のVL配列、
    (e)(i)配列番号91のVH配列と、
    (ii)配列番号98のVL配列、
    (f)(i)配列番号4のVH配列と、
    (ii)配列番号13のVL配列、
    (g)(i)配列番号152のVH配列と、
    (ii)配列番号98のVL配列、
    (h)(i)配列番号159のVH配列と、
    (ii)配列番号110のVL配列、
    (i)(i)配列番号165のVH配列と、
    (ii)配列番号171のVL配列、
    (j)(i)配列番号22のVH配列と、
    (ii)配列番号31のVL配列、
    (k)(i)配列番号40のVH配列と、
    (ii)配列番号49のVL配列、および
    (l)(i)配列番号58のVH配列と、
    (ii)配列番号67のVL配列、
    から選択される、重鎖可変領域(VH)と軽鎖可変領域(VL)のペアに由来するものであり、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  5. VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のCDRのセットを含み、前記CDRのセットが、
    (a)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含むか、
    (b)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を含むか、
    (c)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を含むか、
    (d)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を含むか、
    (e)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含むか、
    (f)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号42のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号43のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号93のアミノ酸配列を含むか、
    (g)(i)VH−CDR1が配列番号156のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号157のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含むか、
    (h)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号163のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号164のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号168のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号169のアミノ酸配列を含むか、
    (i)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を含むか、
    (j)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を含むか、
    (k)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を含むか、または
    (l)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を含む
    CDRの参照セットから合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、10個よりも少ない、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有し、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  6. (a)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含むか、
    (b)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を含むか、
    (c)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を含むか、
    (d)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を含むか、
    (e)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含むか、
    (g)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含むか、
    (h)(i)VH−CDR1が配列番号156のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号157のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含むか、
    (h)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号163のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号164のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号167のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号168のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号169のアミノ酸配列を含むか、
    (i)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を含むか、
    (j)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を含むか、
    (k)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を含むか、または
    (l)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を含み、
    (ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み、
    (iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含み、
    (iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を含み、
    (v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を含み、かつ
    (vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を含む
    CDRのセットを含み、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  7. (a)(i)配列番号105と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (b)(i)配列番号117と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号124と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (c)(i)配列番号128と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号135と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (d)(i)配列番号140と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号148と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (e)(i)配列番号91と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (f)(i)配列番号152と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号98と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (g)(i)配列番号159と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号110と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (h)(i)配列番号165と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号171と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (i)(i)配列番号4と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号13と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (j)(i)配列番号22と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号31と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、
    (k)(i)配列番号40と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号49と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL、および
    (l)(i)配列番号58と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVHと、
    (ii)配列番号67と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するVL
    から選択されるVHとVLのペアを含み、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  8. 前記VHとVLのペアが、
    (a)配列番号105のVH配列と配列番号110のVL配列、
    (b)配列番号117のVH配列と配列番号124のVL配列、
    (c)配列番号128のVH配列と配列番号135のVL配列、
    (d)配列番号140のVH配列と配列番号148のVL配列、
    (e)配列番号91のVH配列と配列番号98のVL配列、
    (f)配列番号152のVH配列と配列番号98のVL配列、
    (g)配列番号159のVH配列と配列番号110のVL配列、
    (h)配列番号165のVH配列と配列番号171のVL配列、
    (i)配列番号4のVH配列と配列番号13のVL配列、
    (j)配列番号22のVH配列と配列番号31のVL配列、
    (k)配列番号40のVH配列と配列番号49のVL配列、および
    (l)配列番号58のVH配列と配列番号67のVL配列
    から選択され、
    前記タンパク質がALK7に結合する、請求項7に記載のALK7結合タンパク質。
  9. (a)(i)配列番号105の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号110の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (b)(i)配列番号117の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号124の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (c)(i)配列番号128の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号135の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (d)(i)配列番号140の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号148の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (e)(i)配列番号91の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号98の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (f)(i)配列番号152の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号98の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (g)(i)配列番号159の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号110の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (h)(i)配列番号165の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号171の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (i)(i)配列番号4の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号13の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (j)(i)配列番号22の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号31の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、
    (i)(i)配列番号40の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号49の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列、および
    (l)(i)配列番号58の参照VH配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVH配列と、
    (ii)配列番号67の参照VL配列から合計で1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、15個未満、または0個のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を有するVL配列
    から選択されるVHとVLのペアを含み、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  10. (a)(i)配列番号190または320と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと、
    (ii)配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、および
    (b)(i)配列番号192または324と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと、
    (ii)配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、
    から選択されるHCとLCのペアを含み、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  11. (a)(i)配列番号194または328と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと、
    (ii)配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、および
    (b)(i)配列番号195または330と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと、
    (ii)配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、
    から選択されるHCとLCのペアを含み、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  12. (a)(i)配列番号196または332と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと、
    (ii)配列番号191または322と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、および
    (b)(i)配列番号197または334と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するHCと、
    (ii)配列番号193または326と少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有するLC、
    から選択されるHCとLCのペアを含み、
    前記タンパク質がALK7に結合する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  13. ALK7上の重複エピトープに結合し、前記重複エピトープが、配列番号310〜319に記載されるエピトープと少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、またはそれよりも多い同じアミノ酸残基を共有する、ALK7結合タンパク質。
  14. 先行請求項のいずれかに記載の前記ALK7結合タンパク質と、ALK7に対する結合について交差遮断または競合する、ALK7結合タンパク質。
  15. i)請求項5または6のCDR配列とは異なる少なくとも1つのCDR配列、
    ii)請求項4または請求項7〜9の可変配列とは異なる少なくとも1つの可変領域配列、および/または
    iii)請求項10の配列とは異なる少なくとも1つの配列
    を含み、
    好ましくは、配列番号190、320、192、または324の定常領域に少なくとも1つの置換、欠失、および/または挿入をさらに含む、請求項13または14に記載のALK7結合タンパク質。
  16. ALK7活性をアンタゴナイズすることが可能な、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  17. 脂肪細胞内の脂肪分解を増加させることが可能な、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  18. 白色または褐色脂肪細胞内の脂肪分解を増加させることが可能な、請求項17に記載のALK7結合タンパク質。
  19. 脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害をアンタゴナイズすることが可能な、請求項13〜18のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  20. 白色または褐色脂肪細胞内の脂肪分解のALK7介在性阻害をアンタゴナイズすることが可能な、請求項13〜18のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  21. 脂肪細胞内の脂肪分解を、少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させることが可能な、請求項17〜18のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  22. 脂肪分解が、1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる脂肪分解アッセイで測定される、請求項17〜18のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  23. 前記脂肪分解アッセイが、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、およびNodalから選択される1つ以上のALK7リガンドの存在下で行われる、請求項17〜22のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  24. (a)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)の存在下でALK7およびActRII受容体を発現する細胞の表面上でのALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、および前記1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンドを含む複合体の形成を減少させること、
    (b)ALK7に対する結合について1つ以上のII型受容体と競合すること、
    (c)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3および/またはGDF8)とALK7に対する結合について競合すること、
    (d)1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞内のALK7のリン酸化を減少させること、
    (e)1つ以上のTGFβリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、および/またはNodal)の存在下でALK7およびII型受容体(例えば、ActRIIAおよび/またはActRIIB)を発現する細胞内のSmad(例えば、Smad2および/またはSmad3)のリン酸化を減少させること、
    (f)(例えば、BIACORE(登録商標)分析により測定した場合に)1nM以下かつ1pM以上のKでALK7に結合すること、および
    (g)ALK7、共受容体(例えば、criptoおよび/またはcryptic)、および1つ以上のTGFβスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含む複合体の形成を減少させること、
    から選択される少なくとも1つの特性を有する、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  25. 脂肪細胞内のグリセロール産生を増加させる、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  26. ALK7に特異的に結合する抗体である、先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質。
  27. LALAまたはLALA−PG変異をその重鎖定常領域内にさらに含む、請求項26に記載のALK7結合タンパク質。
  28. 前記抗体が、モノクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体、またはALK7結合抗体フラグメントである、請求項26または27に記載のALK7結合タンパク質。
  29. 前記ALK7結合抗体フラグメントが、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)フラグメント、Fvフラグメント、ダイアボディ、または一本鎖抗体分子である、請求項28に記載のALK7結合タンパク質。
  30. 前記抗体が、
    (a)ヒトIgA定常ドメイン、
    (b)ヒトIgD定常ドメイン、
    (c)ヒトIgE定常ドメイン、
    (d)ヒトIgG1定常ドメイン、
    (e)ヒトIgG2定常ドメイン、
    (f)ヒトIgG3定常ドメイン、
    (g)ヒトIgG4定常ドメイン、および
    (h)ヒトIgM定常ドメイン
    から選択される重鎖免疫グロブリン定常ドメインをさらに含む、請求項26〜29のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  31. 前記抗体が、
    (a)ヒトIgκ定常ドメイン、および
    (b)ヒトIgλ定常ドメイン
    から選択される軽鎖免疫グロブリン定常ドメインをさらに含む、請求項26〜30のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  32. 前記抗体が、ヒトIgG1重鎖定常ドメインおよびヒトκ軽鎖定常ドメインをさらに含む、請求項26〜31のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  33. 前記抗体が、その重鎖定常ドメインに変異、置換、または改変をさらに含む、請求項26〜32のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質。
  34. 先行請求項のいずれかに記載のALK7結合タンパク質をコードする、核酸分子または核酸分子のセット。
  35. cDNAである、請求項34に記載の核酸分子または核酸分子のセット。
  36. 請求項34または35に記載の核酸分子または核酸分子のセットのフラグメントである、ハイブリダイゼーションプローブ、PCRプライマー、またはシークエンシングプライマーとして使用するのに充分なポリヌクレオチドもしくはcDNA分子、またはその相補体。
  37. 前記核酸分子が調節配列と機能的に連結されている、請求項34〜36のいずれか1項に記載の核酸分子またはcDNA分子。
  38. 請求項34〜37のいずれか1項に記載の核酸分子を含むベクター。
  39. 請求項34〜37のいずれか1項に記載の核酸分子、または請求項38に記載の前記ベクターを含む宿主細胞。
  40. 前記宿主細胞が哺乳動物宿主細胞である、請求項39に記載の宿主細胞。
  41. 前記宿主細胞が、NS0マウス骨髄腫細胞、PER.C6(登録商標)ヒト細胞、またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である、請求項39に記載の宿主細胞。
  42. 請求項1〜33のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質を製造する方法であって、請求項39〜41のいずれか1項に記載の宿主細胞を、前記ALK7結合タンパク質を産生するのに適当な条件下で培養することを含む、前記方法。
  43. 宿主細胞から分泌されたALK7結合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項42に記載の方法。
  44. 請求項42または43に記載の方法を用いて製造されたALK7結合タンパク質。
  45. 請求項1〜33のいずれか1項に記載ALK7結合タンパク質および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  46. 薬剤として使用するための請求項45に記載の医薬組成物。
  47. ALK7の発現またはALK7シグナル伝達に関連した疾患または状態を治療および/または改善するための、請求項46に記載の医薬組成物の使用。
  48. 前記疾患または状態が、肥満(例えば、腹部または内臓肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患( 例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);およびがん(例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌または結腸癌);および/または、上記の疾患または状態の1つ以上、または過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態から選択される要素である、請求項47に記載の使用。
  49. 前記ALK7結合タンパク質が、標識基またはエフェクター基をさらに含む、請求項45または46に記載の医薬組成物。
  50. 前記エフェクター基が、放射性同位体、放射性核種、毒素、治療剤および化学療法剤から選択される、請求項49に記載の医薬組成物。
  51. 対象におけるALK7発現、またはALK7介在性シグナル伝達の増加に関連した疾患または状態を治療および/または改善するための方法であって、かかる治療および/または改善を要する対象に、有効量の、請求項1〜33のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質を含む組成物、または請求項45、46、49、または50に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
  52. 前記疾患または状態が、肥満( 例えば、腹部肥満);過体重;インスリン抵抗性;メタボリック症候群および他の代謝疾患または状態;例えば、低HDLレベル、高LDLレベル、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症などの脂質障害;リポタンパク質異常;トリグリセリド減少;炎症(例えば、肝臓の炎症および/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患、非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能異常(IGT);高インスリン血症;高コレステロール(例えば、高LDLレベルおよび高コレステロール血症);冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、脳卒中、末梢血管疾患、アテローム性動脈硬化症を含む心疾患などの心血管疾患;動脈硬化症および高血圧症;シンドロームX;血管再狭窄;神経障害;網膜症;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸不全、腎疾患(例えば、腎症);膵炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚の濃い染み);およびがん(例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、形質細胞腫、局在化骨髄腫、または髄外性骨髄腫)、または卵巣癌、乳癌、結腸癌、子宮内膜癌、肝癌、腎癌、膵癌、胃癌、子宮癌または結腸癌);および/または、上記の疾患または状態の1つ以上、または過剰な体脂肪に関連した他の疾患/状態から選択される要素である、請求項51に記載の方法。
  53. 前記ALK7結合タンパク質または医薬組成物が、単独または併用療法として投与される、請求項51または52に記載の方法。
  54. 有効量の、請求項1〜33のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質、または請求項45、46、49、または50に記載の医薬組成物を投与することを含む、対象のALK7活性を低下させる方法。
  55. プラダー・ウィリ症候群を治療および/または改善するための方法であって、かかる治療および/または改善を要する対象に、有効量の、請求項1〜33のいずれか1項に記載のALK7結合タンパク質を含む組成物、または請求項45、46、49、または50に記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
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