JP2021195478A - 熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート - Google Patents

熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート Download PDF

Info

Publication number
JP2021195478A
JP2021195478A JP2020103912A JP2020103912A JP2021195478A JP 2021195478 A JP2021195478 A JP 2021195478A JP 2020103912 A JP2020103912 A JP 2020103912A JP 2020103912 A JP2020103912 A JP 2020103912A JP 2021195478 A JP2021195478 A JP 2021195478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
heat
silicone composition
component
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020103912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7264850B2 (ja
Inventor
崇則 伊藤
Takanori Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2020103912A priority Critical patent/JP7264850B2/ja
Publication of JP2021195478A publication Critical patent/JP2021195478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7264850B2 publication Critical patent/JP7264850B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】オルガノポリシロキサンにグラファイトとアルミニウム及び/又はアルミナを充填した際に、高熱伝導性と成形性とが両立する、硬化型シリコーン組成物の提供。【解決手段】下記成分を含有するシリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シートを提供する。(A)アルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン、(B)ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C−1)アルミニウム及び/又はアルミナ、(C−2)グラファイト、(D−1)片末端がトリアルコキシ基で封鎖された直鎖状ジメチルポリシロキサン、(D−2)一般式(2)で表されるジメチルポリシロキサン、及び(E)白金系硬化触媒。【選択図】なし

Description

本発明は熱伝導性シリコーン組成物に関する。詳細には、熱伝導による電子部品の冷却のために、発熱性電子部品の熱境界面とヒートシンク又は回路基板などの発熱散部材との界面に、好適に使用される熱伝達材料に関する。
本発明は、例えば電子機器内の発熱部品と放熱部品の間に設置され放熱に用いられる熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物である放熱シートに関する。
パーソナルコンピューター、携帯電話等の電子機器に使用されるCPU、ドライバICやメモリー等のLSIチップは、高性能化・高速化・小型化・高集積化に伴い、それ自身が大量の熱を発生するようになり、その熱によるチップの温度上昇はチップの動作不良、破壊を引き起こす。そのため、動作中のチップの温度上昇を抑制するための多くの熱放散方法及びそれに使用する熱放散部材が提案されている。
従来、電子機器等においては、動作中のチップの温度上昇を抑えるために、アルミニウムや銅等熱伝導率の高い金属板を用いたヒートシンクが使用されている。このヒートシンクは、そのチップが発生する熱を伝導し、その熱を外気との温度差によって表面から放出する。
チップから発生する熱をヒートシンクに効率良く伝えるために、ヒートシンクをチップに密着させる必要があるが、各チップの高さの違いや組み付け加工による公差があるため、柔軟性を有するシートや、グリースをチップとヒートシンクとの間に介装させ、このシートまたはグリースを介してチップからヒートシンクへの熱伝導を実現している。
グリース状の放熱材料は薄膜化による低熱抵抗が実現されるが、管理が難しいという点がある。また、塗布工程には、手作業でスクリーンプリントまたはシリンジからの押し出しを行う場合と、ディスペンス装置を用いて自動で行う場合とがあるが、多くの時間を要し、取扱いも容易でない点から、製品の組み立て工程の律速となるケースがある。
グリースに比べ、取り扱い性に優れており、熱伝導性シリコーンゴム等で形成された熱伝導シートは様々な分野に用いられている。
特に低硬度の熱伝導性シートは、その形状柔軟性からCPUなどの素子間の凹凸にうまく追従することが可能であり、携帯用のノート型のパーソナルコンピューター等の機器の小型化を阻害せず、効率的な放熱を可能とする利点をもつ。
近年は発熱素子の小型化や高集積化が進み、熱伝導率に優れる放熱シートが求められており、高熱伝導のフィラーを放熱シートに充填する必要があった。中でも黒鉛粒子は、熱伝導性が非常に高いフィラーであり、熱伝導性シートに使用されるケースが報告されている。
特開2010−132856号(特許文献1)においては、黒鉛粒子を含有する組成物に圧力をかけて、結晶性の高い黒鉛粒子がシート面に配向した一次シートを作製し、この一次シートを積層して成型体を作製した後に、積層面と垂直な方向に成型体をスライスすることにより、熱伝導性シートを成型している。しかし、高熱伝導化を達成する上で、スライス装置等の特殊な設備が必要であり、薄膜化して熱抵抗を下げることも困難である。特開2017−59704号(特許文献2)においては、球状黒鉛粒子と黒鉛粒子よりも高硬度の熱伝導性フィラーを組み合わせた熱伝導性シートが開示されている。しかし、球状黒鉛粒子は、適切な表面処理剤を用いていないため、黒鉛粒子を含む熱伝導性フィラーの高充填化は困難であり、熱伝導率を高める上で改良の余地があった。
特開2010−132856号公報 特開2017−59704号公報
オルガノポリシロキサンに対して、グラファイトとアルミニウムに代表される他の熱伝導性充填材を組み合わせて高充填化する際に、熱伝導性フィラーとオルガノポリシロキサンとの馴染みが悪いため、高充填化が困難であり、所望の高熱伝導の樹脂組成物を得ることができなかった。また無理に高充填化した際には、組成物の粘度が著しく上昇し、成形性との両立が困難であった。一方、グラファイトの配向を利用して高熱伝導のシートを得る成型方法においては、特殊な設備が必要となるため、生産性やコストの面で課題があった。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、付加反応硬化型シリコーン組成物において、熱伝導性フィラーとして、アルミニウムおよびまたはアルミナと、グラファイトとを併せて配合すること、及び、該熱伝導性フィラーの表面処理剤として、片末端トリアルコキシ基含有ジメチルポリシロキサンおよび側鎖に長鎖アルキル基およびメトキシ基を有するジメチルポリシロキサンを併せて配合することにより、上記熱伝導性フィラーを高充填することができ、かつ組成物の著しい粘度の上昇を抑えることができることを見出した。さらには特殊な設備を必要とすることなく、高熱伝導の成形体を得られることを見出し、本発明を成すに至った。
すなわち本発明は、下記(A)、(B)、(C−1)、(C−2)、(D−1)、(D−2)及び(E)成分を含有するシリコーン組成物を提供する。
(A)アルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン 100質量部
(B)ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 上記(A)成分が有するアルケニル基の個数に対する該(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の個数の比が0.1〜2となる量
(C−1)アルミニウム及び/又はアルミナ 2000〜5000質量部、
(C−2)グラファイト 20〜150質量部、
(D−1)下記一般式(1)で表されるジメチルポリシロキサン 50〜300質量部
Figure 2021195478
(式(1)において、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、cは5〜100の整数である)
(D−2)下記一般式(2)で表されるジメチルポリシロキサン 10〜100質量部
Figure 2021195478
(式(2)において、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、aは2〜16の正数であり、fは5〜50の正数であり、dは1〜10の正数であり、及びeは0.5〜5の正数である)、及び
(E)白金系硬化触媒 触媒量。
更に本発明は、上記シリコーン組成物を硬化して成る熱伝導性シリコーン硬化物、及び該硬化物を有する放熱シートを提供する。
本発明のシリコーン組成物は、熱伝導性フィラーであるアルミニウムおよびまたはアルミナとグラファイトとを併せて高配合することができ、得られる熱伝導性シリコーン硬化物は熱伝導性に優れる。該組成物は成形性が良好であり、且つ、オイルブリードに対する信頼性にも優れる。
以下、本発明について詳細に説明する。
(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン
(A)成分は、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサンであり、本発明の組成物の主剤となる。該アルケニル基含有オルガノポリシロキサンの構造は特に制限されず、従来公知のものであってよい。アルケニル基含有オルガノポリシロキサンは、通常、主鎖部分が主にジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、直鎖状であるのがよいが、分子構造の一部に分枝状の構造を含んだものであってもよく、また環状であってもよい。得られる硬化物の機械的強度等、物性の点から、直鎖状のジオルガノポリシロキサンが好ましい。
アルケニル基としては、例えばビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、及びシクロヘキセニル基等の、炭素原子数2〜8のアルケニル基が挙げられる。中でも、ビニル基、及びアリル基等の低級アルケニル基が好ましく、特にはビニル基が好ましい。アルケニル基の結合箇所は特に制限されないが、直鎖状オルガノポリシロキサンの分子鎖末端にあるケイ素原子に結合しているのが好ましい。
ケイ素原子に結合するアルケニル基以外の官能基としては、非置換又は置換の、炭素原子数1〜12、好ましくは炭素原子数1〜10、より好ましくは炭素原子数1〜6の1価炭化水素基が挙げられる。例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基などのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、メチルベンジル基等のアラルキル基、ならびにこれらの基に炭素原子が結合している水素原子の一部又は全部が、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、シアノ基などで置換された基、例えば、クロロメチル基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフェニル基、シアノエチル基、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等が挙げられる。好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、クロロメチル基、ブロモエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、及びシアノエチル基等の、非置換又は置換の炭素原子数1〜3のアルキル基、フェニル基、クロロフェニル基、及びフルオロフェニル基等の非置換又は置換のフェニル基であるのがよい。ケイ素原子に結合したアルケニル基以外の官能基は全てが同一でなくてもよい。(A)オルガノポリシロキサンは、1種単独でも、粘度が異なる2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサンは、25℃における動粘度10〜100000mm/sを有するのが好ましく、特に好ましくは500〜50000mm/sの範囲を有するのがよい。前記粘度が低すぎると、得られる組成物の保存安定性が悪くなり、また高すぎると得られる組成物の伸展性が悪くなる場合がある。本発明において動粘度は、オストワルド粘度計により測定される値であれば良い。
(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)成分は、ケイ素原子に直接結合する水素原子(SiH)を一分子中に2個以上、好ましくは2〜100個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。該(B)成分は上記(A)成分の架橋剤として作用する。即ち、(B)成分中のSiH基と(A)成分中のアルケニル基とが、後述する(D)白金族系触媒の存在下でヒドロシリル化反応して、架橋構造を有する3次元網目構造を与える。該オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、SiH基を一分子中に2個以上、好ましくは2〜100個有すればよく、従来公知のものであればよい。SiH基の数が平均して1個未満であると、組成物が硬化しない恐れがある。
該オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、例えば下記の平均構造式で表される。
Figure 2021195478
(式中、Rは互いに独立に、脂肪族不飽和結合を含有しない非置換又は置換の1価炭化水素基あるいは水素原子であり、但し、少なくとも2個は水素原子であり、nは1以上の整数である。)
上記式(4)中、Rで示される基としては、例えば、置換または非置換の、炭素数1〜12、好ましくは炭素原子数1〜10、より好ましくは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。より詳細には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、及びドデシル基などのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、及びシクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、及びメチルベンジル基等のアラルキル基、ならびにこれらの基の炭素原子が結合している水素原子の一部又は全部が、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、シアノ基などで置換された基、例えば、クロロメチル基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフェニル基、シアノエチル基、及び、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等が挙げられる。好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、クロロメチル基、ブロモエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、及びシアノエチル基等の炭素原子数1〜3の、非置換又は置換のアルキル基、及びフェニル基、クロロフェニル基、及びフルオロフェニル基等の、非置換又は置換のフェニル基である。
本発明の組成物において(B)成分の量は、(A)成分中のアルケニル基の個数に対する(B)成分中のSiH基の個数の比が、0.1〜2となる量、好ましくは0.3〜1.5、さらに好ましくは0.5〜1となる量である。(B)成分量が、上記下限値未満であると硬化しない恐れがあり、または硬化物の強度が不十分で成形体としての形状を保持出来ず取り扱えない場合がある。また上記上限値を超えると硬化物の柔軟性がなくなり、熱抵抗が著しく上昇してしまうため好ましくない。
(C)熱伝導性充填材
本発明の熱伝導性シリコーン組成物は、(C)熱伝導性充填材として、(C−1)アルミニウムおよびまたはアルミナと、(C−2)グラファイトとを特定量で組み合わせて用いることを特徴とする。
本発明のシリコーン組成物における(C−1)アルミニウムおよびアルミナの配合量は、(A)成分100質量部に対して2000〜5000質量部であり、好ましくは2500〜4500質量部であり、より好ましくは2800〜4500質量部である。(C−1)成分の量が上記下限値未満であると、得られる組成物は熱伝導率が乏しくなり、保存安定性に劣るおそれがある。また、上記上限値を超える場合には、組成物の伸展性が乏しくなり、得られる硬化物の強度が弱く、取り扱い性に乏しい硬化物となるため好ましくない。
(C−1)アルミニウムおよびまたはアルミナは、体積平均粒径1〜200μmを有するのが好ましい。好ましくは体積平均粒径1〜100μmを有する。該(C−1)成分は1種単独でも2種以上の複合であっても良い。本発明において体積平均粒径とは、マイクロトラック(レーザー回折錯乱法)により粒体の体積分布を測定して得られた平均粒径を境に二つに分けた時に、大きい側と小さい側が等量になる径を指す。アルミニウムおよびアルミナの粒状は特に限定されないが、充填性の観点から球状粉が好ましい。
本発明のシリコーン組成物における(C−2)グラファイトの量は、(A)成分100質量部に対して20〜150質量部であり、好ましくは30〜120質量部である。(C−2)グラファイトの量が上記下限値未満であると、得られる組成物は熱伝導率に乏しくなり、保存安定性に劣るおそれがある。また、上記上限値を超えると、組成物の伸展性が乏しく、得られる硬化物は強度が弱く取り扱い性に乏しい硬化物となるため、好ましくない。上記(C−1)及び(C−2)以外の熱伝導性充填剤を、本発明の効果を損ねない範囲において含むこともできるが、好ましくは、本発明の熱伝導性充填剤は(C−1)成分及び(C−2)成分からなる。
グラファイトは体積平均粒径10〜200μmを有するのが好ましい。好ましくは体積平均粒径80〜170μmを有する。1種単独でも2種以上の複合であっても良い。グラファイトの粒状は特に限定されないが、熱伝導性向上の観点から球状粉よりも粒状粉が好ましい。
(D)表面処理剤
本発明のシリコーン組成物は、更に特定構造の表面処理剤を含むことを特徴とする。該表面処理剤として、(D−1)下記一般式(1)で表される分子鎖片末端がトリアルコキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサンと、(D−2)下記一般式(2)で表される側鎖にアルキル基およびメトキシ基を有するジメチルポリシロキサンとを含むことにより、上述した(C)熱伝導性充填材を(A)成分のマトリックス中に均一に分散させることができる。本発明は該(D−1)成分と(D−2)成分とを組み合わせて用いることを特徴とする。
(D−1)下記一般式(1)で表される分子鎖片末端がトリアルコキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
Figure 2021195478
(式(1)中、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、cは5〜100の整数である)
(D−2)下記一般式(2)で表される側鎖にアルキル基およびメトキシ基を有するジメチルポリシロキサン
Figure 2021195478
(式(2)において、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、aは2〜16の正数であり、fは5〜50の正数であり、dは1〜10の正数であり、及びeは0.5〜5の正数である)
上記式(1)及び(2)において、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6の、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基などが挙げられる。好ましくは、メチル基である。上記式(1)において、cは5〜100の整数であり、好ましくは8〜70の整数であり、より好ましくは10〜50の整数である。
上記式(2)において、aは2〜16の整数であり、好ましくは5〜10の整数であり、fは5〜50であり、好ましくは8〜30の整数であり、dは1〜10であり、好ましくは2〜8の整数であり、eは0.5〜5の数であり、好ましくは0.8〜3の数である。
上記(D−1)成分及び(D−2)成分は、上述した(C)アルミニウム、アルミナ、及びグラファイトに、オルガノシロキサンに対する有効な濡れ性を与える。そのため、組成物中に(C)成分を高充填することができ、簡便な方法で高熱伝導を有するシリコーン組成物を与えることができる。
(D−1)成分の量は、(A)成分100質量部に対して50〜300質量部、特に100〜250質量部であることが好ましい。(D−1)成分の量が多くなるとオイル分離を誘発する可能性がある。(D−1)成分の量が少ない場合、オルガノポリシロキサンと熱伝導性充填材の濡れ性が低下し、組成物を形成できない。また、(D−2)成分の量は(A)成分100質量部に対して10〜100質量部、特に15〜80質量部であることが好ましい。(D−2)成分の量が多くなると、(D−1)成分と同様にオイル分離が発生しやすくなる。また(D−2)成分の量が少ない場合、やはりオルガノポリシロキサンと熱伝導性充填材の濡れ性が低下し、組成物の成型が困難となる。
(E)白金系硬化触媒
(E)成分は白金系硬化触媒であり、(A)成分由来のアルケニル基と、(B)成分由来のSi−H基の付加反応を促進するための触媒である。ヒドロシリル化反応に用いられる触媒として周知の触媒であればよい。例えば、白金(白金黒を含む)、ロジウム、パラジウム等の白金族金属単体、HPtCl・nHO、HPtCl・nHO、NaHPtCl・nHO、KaHPtCl・nHO、NaPtCl・nHO、KPtCl・nHO、PtCl・nHO、PtCl、NaHPtCl・nHO(但し、式中、nは0〜6の整数であり、好ましくは0又は6である)等の塩化白金、塩化白金酸及び塩化白金酸塩、アルコール変性塩化白金酸(米国特許第3,220,972号明細書参照)、塩化白金酸とオレフィンとのコンプレックス(米国特許第3,159,601号明細書、同第3,159,662号明細書、同第3,775,452号明細書参照)、白金黒、パラジウム等の白金族金属をアルミナ、シリカ、カーボン等の担体に担持させたもの、ロジウム−オレフィンコンプレックス、クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒)、塩化白金、塩化白金酸又は塩化白金酸塩とビニル基含有シロキサン、特にビニル基含有環状シロキサンとのコンプレックスなどが挙げられる。(E)成分の量は、所謂触媒量で良い。通常、(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサンの質量に対し、白金族金属元素の体積換算で、0.1〜1000ppm程度が良い。
(F)付加反応制御剤
本発明の組成物はさらに(F)付加反応制御剤を含む。該(F)成分は、従来公知の付加反応硬化型シリコーン組成物に用いられる付加反応制御剤であればよく、特に制限されない。例えば、1−エチニル−1−ヘキサノール、3−ブチン−1−オールなどのアセチレン化合物や各種窒素化合物、有機リン化合物、オキシム化合物、有機クロロ化合物等が挙げられる。(F)成分の量は、上記(A)成分100質量部に対して0.01〜1質量部が好ましい。
(G)上記以外のオルガノポリシロキサン
本発明の組成物はさらに、(G)下記一般式(3)で表される、25℃における動粘度10〜100000mm/sを有するオルガノポリシロキサンを含有することができる。
−(SiR O)SiR −R (3)
(上記式(3)において、Rは互いに独立に、非置換または置換の、炭素原子数1〜8の、脂肪族不飽和結合を含まない一価炭化水素基であり、及びgは5〜2000の整数である。)
熱伝導性組成物は本発明の組成物に、粘度調整剤等の特性を付与する目的として適宜用いられる。該成分は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記Rは、互いに独立に、非置換または置換の、炭素結合数1〜8の脂肪族不飽和結合を含まない一価炭化水素基である。Rとしては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、及びオクチル基などのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、及びキシリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基及びメチルベンジル基等のアラルキル基、ならびにこれらの基に炭素原子が結合している水素原子の一部又は全部が、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、シアノ基などで置換された基、例えば、クロロメチル基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフェニル基、シアノエチル基、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数が1〜6の一価炭化水素基である。より好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、クロロメチル基、ブロモエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、及びシアノエチル基等の炭素原子数1〜3の非置換又は置換のアルキル基、及びフェニル基、クロロフェニル基、及びフルオロフェニル基等の非置換又は置換のフェニル基が挙げられる。特にメチル基、フェニル基が好ましい。
上記式(3)においてgは、オルガノシロキサンが上記動粘度を有する値であればよく、好ましくは5〜2000の整数であり、特に好ましくは10〜1000の整数である。25℃における動粘度は好ましくは、10〜100000mm/sであり、特に100〜10000mm/sであることが好ましい。該動粘度が上記下限値より低いと、得られる組成物の硬化物がオイルブリードを発生しやすくなる。該動粘度が上記上限値よりも大きいと、得られる熱伝導性組成の柔軟性が乏しくなるおそれがある。
本発明の組成物が(G)成分を含有する場合、(G)成分の量は特に限定されず、所望の効果が得られる量であればよい。(A)成分100質量部に対して、好ましくは1〜40質量部であればよく、より好ましくは5〜20質量部である。該(G)成分の量が上記範囲にあると、硬化前の熱伝導性組成物が良好な流動性を有し、及び作業性を維持しやすい。また上記(C)熱伝導性充填材を組成物に充填するのが容易になるため好ましい。
本発明のシリコーン組成物は、上述した(A)〜(E)成分、及び任意の(F)成分、(G)成分、並びに必要に応じて着色顔料、酸化防止剤などその他公知の添加剤を、混合することにより得られる。混合方法は特に制限されるものでないが、好ましくは、(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン、(C)熱伝導性充填剤、及び(D)表面処理剤、並びに含む場合は(G)成分を混合し、該混合物に(E)白金系触媒及び(F)付加反応制御剤を加えて混合したのちに、(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサンを混合するのが好ましい。(A)成分と、(C)成分及び(D)成分とを先に混合することにより、(C)成分と(A)オルガノシロキサンとの馴染みをよくし、(C)成分を高充填しても組成物の粘度上昇を抑えることができる。各成分の混合方法は特に制限されるものでなく、従来公知の方法に従えばよい。
[シリコーン組成物の粘度]
本発明のシリコーン組成物は、25℃における粘度500Pa・s以下を有する。好ましくは400Pa・s以下である。粘度の下限値は特に限定されないが、10Pa・s以上であり、好ましくは、25Pa・s以上、さらに好ましくは、50Pa・s以上であれば良い。該粘度は、回転式レオメーター粘度計を用いて25℃で測定される。
[熱伝導性シリコーン硬化物の製造方法]
本発明のシリコーン組成物を樹脂フィルム上に塗工し、加熱硬化することで成形物を与える。樹脂フィルムは、貼り合わせ後の熱処理に耐えうる、熱変形温度が100℃以上のもの、例えば、PET、PBTポリカーバネート製のフィルムから適時選択して用いることができる。成形物の厚さは特に制限されるものでないが、0.3〜6mmであるのがよい。
本発明のシリコーン組成物の硬化条件は特に制限されず、公知の付加反応硬化型シリコーン組成物の硬化条件に従うことができる。常温でも十分硬化するが、必要に応じて加熱してもよい。好ましくは120℃×10分間で加熱し、付加硬化させるのがよい。該硬化物はAskerC硬度計を用いて測定される硬度60以下を有する。好ましくは15以上50以下、特に好ましくは20以上45以下を有する。硬度の測定は例えば6mm厚の成型物を2枚重ねたもので行われればよい。
[熱伝導性シリコーン硬化物の熱伝導率]
本発明のシリコーン組成物を硬化して成る硬化物の熱伝導率は、ホットデイスク法により測定した25℃における測定値で、5.0W/m・K以上であり、より好ましくは7.0W/m・K以上であり、さらに好ましくは9.0W/m・K以上である。熱伝導率の上限は特に制限されないが、通常20W/m・K以下である。本発明の硬化物はこのように高熱伝導率を有するため、放熱シートを提供するのに好適である。熱伝導率が上記下限値未満であると、発熱量が大きく、高い放熱性を必要とする成形体に適用することが困難であり、成形体の運用範囲が狭まる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[シリコーン組成物の調整]
下記実施例及び比較例に用いる(A)〜(G)成分は以下の通りである。
(A)成分:
(A−1)下記式(a)で示され、動粘度400mm/sを有するアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
(A−2)下記式(a)で示され、動粘度5000mm/sを有するアルケニル基含有オルガノポリシロキサン
Figure 2021195478
(Viはビニル基を示し、nは上記粘度となる数である)
(B)成分:下記式で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
Figure 2021195478
(C)成分:熱伝導性充填材
(C−1)アルミニウム及びアルミナ
(C1)アルミニウム(体積平均粒径:1μm)
(C2)アルミナ(体積平均粒径:2μm)
(C3)アルミニウム(体積平均粒径:15μm)
(C4)アルミナ(体積平均粒径:10μm)
(C5)アルミニウム(体積平均粒径:30μm)
(C6)アルミナ(体積平均粒径:45μm)
(C7)アルミニウム(体積平均粒径:80μm)
(C8)アルミナ(体積平均粒径:70μm)
(C−2)グラファイト
(C9)グラファイト(体積平均粒径:100μm)
(C10)グラファイト(体積平均粒径:150μm)
(D)表面処理剤
(D−1)下記式で表されるジメチルポリシロキサン
Figure 2021195478
(c’は30であり、Rはメチル基である)
(D−2)下記式で表されるポリシロキサン
Figure 2021195478
(平均重合度:a=8、f=17、d=6、e=1である)
(E)5%塩化白金酸2−エチルヘキサノール溶液
(F)付加反応制御剤:エチニルメチリデンカルビノール
(G)可塑剤:下記式で表されるジメチルポリシロキサン
Figure 2021195478
[実施例1〜6及び比較例1〜6]
熱伝導性シリコーン組成物の調整
(A)、(C)、(D)及び(G)成分を下記表に示す組成及び量で配合してプラネタリーミキサーで60分間混練した。該混合物に(E)成分及び(F)成分を下記表に示す組成及び量にて加え、さらにセパレータとの離型を促す内添離型剤を有効量加えて、さらに60分間混練した。該混合物に(B)成分を下記表に記載の量加え30分間混練し、実施例1〜6及び比較例1〜6の熱伝導性シリコーン組成物を得た。
[成形方法]
上記で得た各熱伝導性シリコーン組成物をPETフィルム2枚ではさんだ後、プレスで120℃、10分間硬化させることで硬化し、2mm厚の熱伝導性シリコーン成型物(60mm×30mm)と6mm厚の熱伝導性シリコーン成型物(60mm×30mm)を得た。該シリコーン成形物について、下記に従い熱伝導率および熱抵抗を測定し、また組成物の取扱い性とオイルブリード性を評価した。結果を下記表1及び2に示す。
[評価方法]
(a)熱伝導率:
上記で得られた6mm厚の成型物を2枚用いて、熱伝導率計(TPA−501、京都電子工業株式会社製の商品名)により該シートの熱伝導率を測定した。
(b)成形性:
シリコーン組成物の調整後、各成分が組成物中に均一に分散しており、容易に金型に流し入れてシート状に成形できた場合に〇、混練後の組成物が硬くて金型に流し込むことができず、成型が困難であった場合に×と評価した。
(c)シートの取扱い性:
上記で得られた2mm厚の成型物に対して、2cm角に切り剥がす作業を行い、シートが変形することなく切り剥がせた場合を〇、強度が弱いためシートの割れをともなった場合を×とした。
(d)オイルブリード性:
上記で得られた2mm厚の成型物をφ33mmサイズに切り抜いたものをすりガラス上に置き、50%圧縮した状態で150℃/100時間エージングを行った後、シートからすりガラス上に染み出したオイルの滲み幅を測定した。
(e)硬度
上記で得られた6mm厚の成型物を2枚重ねたものを用い、AskerC硬度計を用いて硬度を測定した。
(f)組成物の粘度
硬化前の各シリコーン組成物について、せん断粘度計(MARS40)を用いて25℃での粘度を測定した。
Figure 2021195478
Figure 2021195478
上記表1に示す通り、実施例1〜6では、組成物の成形性が良好であり、成型物は優れた熱伝導性を有し、かつオイルブリードに対する信頼性にも優れる。これに対し、表2に示す通り、比較例1の組成物は(C−1)アルミニウムの添加部数が2000質量部未満であり熱伝導性シリコーン成型物の熱伝導率が低い。比較例2の組成物は、(C−1)アルミナの添加部数が5000質量部以上であり、組成物の成型性に乏しく、成型物の作製が困難であった。比較例3の組成物は、(D−1)成分の量が50質量部未満であり組成物の成型性が乏しく、成型物の作製が困難であった。比較例4の組成物は、(D−1)成分の量が300質量部以上であり、成形性と熱伝導性は良好なものの過剰なオイルブリードを示した。比較例5の組成物は、(D−2)成分の量が10質量部未満であり、組成物は成型性に乏しく、成型物の作製が困難であった。比較例6の組成物は(D−2)成分が100質量部超であり、成形性と熱伝導性は良好なものの、シートは過剰なオイルブリードを示した。
本発明の熱伝導性シリコーン組成物は、熱伝導性フィラーであるアルミおよびまたはアルミナと、グラファイトとを高充填することができるため得られる硬化物は熱伝導性に優れ、且つ、該組成物は粘度上昇が抑えられ成形性が良好であり、且つ、オイルブリードに対する信頼性にも優れる。

Claims (9)

  1. 下記(A)、(B)、(C−1)、(C−2)、(D−1)、(D−2)及び(E)成分を含有するシリコーン組成物
    (A)アルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン 100質量部
    (B)ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 上記(A)成分が有するアルケニル基の個数に対する該(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の個数の比が0.1〜2となる量
    (C−1)アルミニウム及び/又はアルミナ 2000〜5000質量部、
    (C−2)グラファイト 20〜150質量部、
    (D−1)下記一般式(1)で表されるジメチルポリシロキサン 50〜300質量部
    Figure 2021195478
    (式(1)において、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、cは5〜100の整数である)
    (D−2)下記一般式(2)で表されるジメチルポリシロキサン 10〜100質量部
    Figure 2021195478
    (式(2)において、Rは互いに独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、aは2〜16の正数であり、fは5〜50の正数であり、dは1〜10の正数であり、及びeは0.5〜5の正数である)、及び
    (E)白金系硬化触媒 触媒量。
  2. (G)下記一般式(3)で表され、25℃における動粘度10〜100000mm/sを有するオルガノポリシロキサンをさらに含有する、請求項1記載のシリコーン組成物
    −(SiR O)SiR −R (3)
    (式(3)において、Rは互いに独立に、非置換または置換の、炭素原子数1〜8の、脂肪族不飽和結合を含まない一価炭化水素基であり、及びgは5〜2000の整数である)。
  3. さらに(F)付加反応制御剤を含む、請求項1または2記載のシリコーン組成物。
  4. 前記(C−1)アルミニウム及びアルミナが体積平均粒径1〜200μmを有し、及び、前記(C−2)グラファイトが体積平均粒径10〜200μmを有する、請求項1〜3のいずれか1項記載のシリコーン組成物。
  5. 25℃における粘度500Pa・s以下を有する、請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコーン組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載のシリコーン組成物を硬化して成る熱伝導性シリコーン硬化物。
  7. 熱伝導率5W/m・K以上を有する、請求項6記載の熱伝導性シリコーン硬化物。
  8. AskerC硬度60以下を有する、請求項6又は7記載の熱伝導性シリコーン硬化物。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項記載の熱伝導性シリコーン硬化物を有する放熱シート。
JP2020103912A 2020-06-16 2020-06-16 熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート Active JP7264850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020103912A JP7264850B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020103912A JP7264850B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021195478A true JP2021195478A (ja) 2021-12-27
JP7264850B2 JP7264850B2 (ja) 2023-04-25

Family

ID=79197296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020103912A Active JP7264850B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7264850B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114605836A (zh) * 2022-03-07 2022-06-10 华南理工大学 一种高性能硅油基柔性导热垫片及其制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000129129A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd 有機ケイ素化合物系エマルジョンの製造方法
JP2002003671A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Uchiyama Mfg Corp 熱伝導性ゴム組成物
WO2018088417A1 (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 信越化学工業株式会社 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物、ならびに製造方法
JP2019172762A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 積水化学工業株式会社 熱伝導性熱膨張性部材
JP2020063380A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 信越化学工業株式会社 熱伝導性シリコーン組成物

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000129129A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd 有機ケイ素化合物系エマルジョンの製造方法
JP2002003671A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Uchiyama Mfg Corp 熱伝導性ゴム組成物
WO2018088417A1 (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 信越化学工業株式会社 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物、ならびに製造方法
JP2019172762A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 積水化学工業株式会社 熱伝導性熱膨張性部材
JP2020063380A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 信越化学工業株式会社 熱伝導性シリコーン組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114605836A (zh) * 2022-03-07 2022-06-10 华南理工大学 一种高性能硅油基柔性导热垫片及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7264850B2 (ja) 2023-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5664563B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
JP6075261B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
TWI822954B (zh) 導熱性矽氧組成物及其製造方法、以及導熱性矽氧硬化物
JP7033047B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
JP2020002236A (ja) 熱伝導性シリコーン組成物、熱伝導性シリコーンシート及びその製造方法
JP7285231B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
JP7082563B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物の硬化物
JP2012107152A (ja) 熱伝導性シリコーングリース組成物
JP2011016923A (ja) 熱伝導性シリコーン組成物およびそれを用いた熱伝導性シリコーン成形物
JP7136065B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及び熱伝導性シリコーンシート
JP7264850B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物、その硬化物、及び放熱シート
TWI813738B (zh) 熱傳導性矽氧組成物及其硬化物
JP7165647B2 (ja) 熱伝導性シリコーン樹脂組成物
JP7485634B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
JP7496800B2 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
KR20240011681A (ko) 열전도성 실리콘 조성물
WO2022255004A1 (ja) 熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7264850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150