JP2021195348A - 防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物。 - Google Patents

防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物。 Download PDF

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由美子 市村
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Abstract

【課題】処理対象周辺を変色し易いという欠点もなく、一般家庭等で使用するのに適している防カビ剤であって、カビ臭発生抑制効果や、カビ臭消臭効果にも優れる防カビ剤を提供すること。【課題の解決手段】防カビ剤であって、メンタン類、アルコール類、アルデヒド類及びエステル類からなる群より選択される1種又は2種以上を含有することを特徴とする防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物に関する。
近年、マンション等の住宅は気密性が高く、室内に湿気が溜まってカビが発生し易い環境にある。カビは、水分、適度な温度、及び栄養が存在する場所を好んで発生する。一般住宅においては、浴室、脱衣所、トイレ、エアコン、換気扇、洗濯機、クローゼット、押入れ、窓、壁紙、カーテン、マットレス等の環境はカビが好み、生息しやすい環境である。そこで、これらの場所には未然にカビの発生を防止するための対策が望まれている。
カビの発生を防止する方法として、対象物に防カビ剤を塗布することが一般的である。これまでに使用されている防カビ剤として、例えば、銀を用いるもの(特許文献1)、光触媒を用いるもの(特許文献2)等が知られており、これらは無機系の防カビ剤である。
特開2007−31857号公報 特開2001−245781号公報
特許文献1や特許文献2に代表される無機系の防カビ剤は、処理対象周辺を変色し易いという欠点がある、そのため、一般家庭での使用において必ずしも適しているとは言えない。
ところで、カビはその外見が不快であるだけでなく、独特のカビ臭の原因にもなっている。カビ臭は微弱な臭いであっても人に不快感を与えるため、一般家庭で使用する防カビ剤においては、未然にカビの発生を防止するだけではなく、カビ臭の発生を抑制することやカビ臭を消臭することが重要である。そこで、本発明では、処理対象周辺を変色し易いという欠点もなく、一般家庭等で使用するのに適している防カビ剤であって、カビ臭発生抑制効果や、カビ臭消臭効果にも優れる防カビ剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、防カビ剤であって、カビ臭発生抑制効果や、カビ臭消臭効果にも優れる防カビ剤を見出すべく、種々検討を行った結果、ある特定の成分又は成分の組み合わせが、防カビ効果に優れ、さらに、カビ臭発生抑制効果や、カビ臭消臭効果にも優れる防カビ剤として機能することを見出した。かかる防カビ剤は、変色し易いという欠点もなく、一般家庭、特に浴室、脱衣所、トイレ、空調設備(エアコン、換気扇)、洗濯機、クローゼット、押入れ、窓、壁紙、カーテン、マットレス等での使用に適していることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は以下に関する。
[1]防カビ剤であって、メンタン類、アルコール類、アルデヒド類及びエステル類からなる群より選択される1種又は2種以上を含有することを特徴とする防カビ剤。
[2]前記メンタン類が、リモネン、カルベオール、テルピネオール、メントール、チモール、1,8−シネオール、1,4−シネオール及びカルバクロールからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする[1]に記載の防カビ剤。
[3]前記アルコール類が、フェネチルアルコール、リナロール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロリナロール、ベンジルアルコール及びゲラニオールからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の防カビ剤。
[4]前記アルデヒド類が、シトラール、ペリルアルデヒド及びシンナムアルデヒドからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1に記載の防カビ剤。
[5]前記エステル類が、アリルヘキサノエート、アリルヘプタノエート、アリルオクタノエート、酢酸シンナミル、ベンジルベンゾエート及び酢酸ベンジルからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか1に記載の防カビ剤。
[6]前記防カビ剤が、リモネン、カルベオール、テルピネオール、メントール、チモール、1,8−シネオール、1,4−シネオール、カルバクロール、フェネチルアルコール、リナロール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロリナロール、ベンジルアルコール、ゲラニオール、シトラール、ペリルアルデヒド、シンナムアルデヒド、アリルヘキサノエート、アリルヘプタノエート、アリルオクタノエート、酢酸シンナミル、ベンジルベンゾエート及び酢酸ベンジルからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする[1]に記載の防カビ剤。
[7]前記カビの発生源は、浴室、脱衣所、トイレ、エアコン、換気扇、洗濯機、クローゼット、押入れ、窓、壁紙、カーテン又はマットレスのいずれかであることを特徴とする[1]〜[6]のいずれか1に記載の防カビ剤。
[8][1]〜[7]のいずれか1に記載の化合物を含有する、カビ臭発生抑制組成物。
[9][1]〜[8]のいずれか1に記載の化合物を含有する、カビ臭消臭組成物。
[10]噴射製品、液剤、錠剤、カプセル又は薬剤含侵体のいずれかの形態であることを特徴とする、[1]〜[9]のいずれか1に記載の組成物。
本発明によれば、処理対象周辺を変色し易いという欠点もなく、一般家庭、特に浴室、脱衣所、トイレ、エアコン、換気扇、洗濯機、クローゼット、押入れ、窓、壁紙、カーテン、マットレス等での使用に適しており、防カビ効果に優れ、さらに、カビ臭発生抑制効果や、カビ臭消臭効果にも優れる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物を提供することができる。
以下、本発明の防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物について説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態に記載される構成に限定されることを意図しない。
本発明で用いる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物に含まれるメンタン類は、芳香族メンタン、不飽和脂肪族メンタン、飽和脂肪族メンタン等が挙げられる。例えば、下記化学式(I)で示されるp−メンタンの炭素原子に結合する少なくとも1つの水素原子が置換基で置換された化合物や、p−メンタンの単結合の少なくとも1つが二重結合に置き換えられた化合物等が挙げられるが、これらに限定されない。置換基としては、例えば、水酸基、エーテル性酸素原子(−O−)、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アシル基、エステル基、アミド基等が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2021195348
このようなメンタン類として、より具体的には、チモール、カルバクロール等の芳香族メンタン、d−リモネン等のリモネン、α−テルピネオール等のテルピネオール、カルベオール、ペリルアルデヒド、メントン、d−カルボン、l−カルボン等のカルボン、ピノカルボン、ピノカルベオール、ピペリトン、ピペリテノン、プレゴン、ジヒドロカルボン等の不飽和脂肪族メンタン、p−メンタン−3,8−ジオール、l−メントール等のメントール、酢酸メンチル、1,8−シネオール、1,4−シネオール、p−メンタン等の飽和脂肪族メンタンが挙げられるが、これらに限定されない。
これらメンタン類の中でも、d−リモネン等のリモネン、α−テルピネオール等のテルピネオール、カルベオール、p−メンタン−3,8−ジオール、l−メントール等のメントール、酢酸メンチル、1,8−シネオール、1,4−シネオール、メントン、チモール、d−カルボン、l−カルボン等のカルボン、ピノカルボン、ピノカルベオール、ピペリトン、ピペリテノン、プレゴン及びジヒドロカルボンからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することが好ましく、リモネン、テルピネオール、カルベオール、メントール、1,8−シネオール、1,4−シネオール、チモール及びカルバクロールからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することがより好ましく、カルベオールを含有することがさらに好ましい。なお、本発明におけるメンタン類に、不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。また、本発明においては、水酸基を有するメンタン類は、アルコール類ではなくメンタン類として扱い、エステル構造を有するメンタン類は、エステル類ではなくメンタン類として扱い、アルデヒド構造を有するメンタン類は、アルデヒド類ではなくメンタン類として扱う。
本発明で用いる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物に含まれるアルコール類は、ジヒドロミルセノール、リナロール、エチルリナロール、ジヒドロリナロール、ネロール、ゲラニオール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、オクタ−1−エン−3−オール、1−デカノール、ノニルアルコール、1−ノナノール、2−ノナノール、1−オクタノール、2−オクタノール、1−ヘプタノール、フェネチルアルコール、フェノール、サリチルアルコール、テトラヒドロリナロール、ベンジルアルコール等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらアルコール類の中でも、フェネチルアルコール、リナロール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロリナロール、ベンジルアルコールおよびゲラニオールからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することが好ましく、ジヒドロミルセノールを含有することがより好ましい。なお、本発明におけるアルコール類に、不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
本発明で用いる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物に含まれるアルデヒド類は、例えば、飽和又は不飽和のアルキルアルデヒド、芳香族アルデヒド等である。 アルキルアルデヒドとしては、例えば、ノナナール、ヘキサナール、オクタナール、デカナール、ウンデカナール、ドデカナール、6−メトキシ−2,6−ジメチルオクタナール、ヘプタナール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヘリオナール、(3−イソプロピルフェニル)ブタナール等の飽和アルキルアルデヒド、又は、シトラール、9−デセナール、2,6−ジメチルヘプタ−5−エナール、2,4−ジメチルシクロヘキサ−3−エンカルボアルデヒド、(2E,6Z)−ノナ−2,6−ジエナール、3−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−2−エン−2−イル)プロパナール、(Z)−デカ−4−エナール、(E)−デカ−4−エナール、4−ビニルシクロヘキサ−1−エンカルボアルデヒド、ビシクロ[2.2.2]オクタ−5−エン−2−カルボキシアルデヒド等の不飽和アルキルアルデヒドが挙げられるが、これらに限定されない。
芳香族アルデヒドとしては、例えば、バニリン、クミンアルデヒド、シンナムアルデヒド、アミルシンナムアルデヒド、ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、エチルバニリン、4−メトキシベンズアルデヒド等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらアルデヒド類の中でも、シトラール、ノナナール、フェニルアセトアルデヒド、ペリルアルデヒド及びシンナムアルデヒドからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することが好ましく、シンナムアルデヒドを含有することがより好ましい。なお、本発明におけるアルデヒド類に、不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
本発明で用いる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物に含まれるエステル類は、アリルエステル、ベンジルエステル及びフェニルエステルからなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
このようなアリルエステルの例としては、例えば、アリルヘプタノエート、アリルヘキサノエート、アリルオクタノエート、アリルペンタノエート等の飽和脂肪酸アリルエステル、アントラニル酸アリルエステル、安息香酸アリルエステル等の芳香族カルボン酸アリルエステルやイソチオシアン酸アリルエステル等が挙げられる。
また、ベンジルエステルの例としては、例えば、酢酸ベンジル、ベンジルプロピオネート、ベンジルブタノエート、ベンジルベンゾエート、ニコチン酸ベンジルエステル、4−メチルベンジルアセテート、2,4−ジメチルベンジルアセテート、クミニルアセテート、4−メトキシベンジルプロピオネート、2−アセチル−ブト−2−エン二酸 1−ベンジルエステル 4−エチルエステル、2−オクチリデン−マロン酸ジベンジルエステル、炭酸ベンジルエステルフェネチルエステル、炭酸ベンジルエステルヘクス−3−エニルエステル、炭酸ベンジルエステルデス−9−エニルエステル等が挙げられる。
また、フェニルエステルの例としては、例えば、フェニルアセテート、フェニルヘキサノエート、フェニルヘプタノエート等の飽和脂肪酸フェニルエステル等が挙げられるが、これらに限定されない。また、脂肪酸としては、炭素数1〜10のものが挙げられる。
これらのエステル類の中でも、アリルヘキサノエート、アリルヘプタノエート、アリルオクタノエート、酢酸シンナミル、ベンジルベンゾエート及び酢酸ベンジルからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することが好ましく、アリルヘキサノエート、アリルヘプタノエート、アリルオクタノエートからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することがより好ましい。なお、本発明におけるエステル類に、不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
本発明で用いる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物には、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記成分に加え、殺カビ成分、殺虫成分、忌避剤、芳香剤、消臭剤、安定化剤、帯電防止剤、消泡剤、並びに賦形剤等を適宜配合することもできる。殺カビ成分としては、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、トリクロサン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、о−クレゾール、m−クレゾール、及びp−クレゾール等のフェノール系殺カビ成分、ベンザルコニウムクロライド、ベンザルコニウムメトサルフェート、ベンザルコニウム有機酸塩等のベンザルコニウム塩、ベンゼトニウムクロライド、ベンゼトニウムメトサルフェート、ベンゼトニウム有機酸塩等のベンゼトニウム塩、セチルピリジニウムクロライド、セチルピリジニウムメトサルフェート、セチルピリジニウム有機酸塩等のセチルピリジニウム塩、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、デシルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジデシルジメチルアンモニウム塩、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジラウリルジメチルアンモニウム塩、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート等のジステアリルジメチルアンモニウム塩、及び1,4−ビス[3,3´−(1−デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジブロマイド、1,4−ビス[3,3´−(1−デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジクロライド、1,4−ビス[3,3´−(1−デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタンジメトサルフェート等の1,4−ビス[3,3´−(1−デシルピリジニウム)メチルオキシ]ブタン塩等のカチオン界面活性剤系殺カビ成分、ビグワナイド系殺カビ成分、テブコナゾール、エニルコナゾール等のアゾール系殺カビ成分、グレープフルーツ種子抽出物、カキ種子抽出物、ブドウ種子抽出物等の果物種子抽出物系殺カビ成分、モノラウリン、モノカプリン、モノカプリリン等のグリセリンモノ脂肪酸エステル系殺カビ成分、クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩等のクロルヘキシジン塩やクロルヘキシジン等のクロルヘキシジン系殺カビ成分、オクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ドデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ドデシルジイソプロピル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、テトラデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、テトラデシルジエチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、テトラデシルジ−n−プロピル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ペンタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ペンタデシルジエチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ペンタデシルジ−n−プロピル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジエチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、ヘキサデシルジ−n−プロピル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジエチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド、オクタデシルジ−n−プロピル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等のケイ素系殺カビ成分、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、グリシン、アルキルジエチルアミノグリシン、ポリリジン等のカルボン酸系殺カビ成分又はそれらの塩、その他、デヒドロ酢酸、クロラミン、3−ヨード−2−プロピル−N−ブチルカルバメート(IPBC)、フェノキシエタノール、銀ゼオライト等銀系殺カビ成分、ジンクピリチオン、チアミンラウリル硫酸塩、白子たんぱく質、ヒドロキシアルキルキトサン又はその塩等が挙げられる。殺虫成分としては、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、テラレスリン、フラメトリン、エンペントリン、モンフルオロトリン、ジメフルトリン、メパフルトリン、ヘプタフルトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シフルトリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、エトフェンプロックス、イミプロトリン、アレスリン、フタルスリン、プラレトリン、レスメトリン、及び天然ピレトリン等のピレスロイド系化合物、シラフルオフェン等のケイ素系化合物、ジクロルボス、及びフェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド、及びクロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物、フィプロニル、インドキサカルブ、ブロフラニリド並びにメトキサジアゾン等が挙げられる。忌避剤としては、ディート、ブチルアセチルアミノプロピオン酸エチル(IR3535)及びイカリジン等が挙げられる。芳香剤としては、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、レモンユーカリ油、シトロネラ油、ライム油、ユズ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、ハッカ油、α−ピネン等の芳香成分、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分等が挙げられる。なお、各成分の不斉炭素に基づく光学異性体や二重結合に基づく幾何異性体が存在する場合、それらの各々や任意の混合物であっても良い。
なお、本発明において、「防カビ」とは、処理後に新たに付着するカビの生長を停止、抑制する効果をいい、カビを死滅させることは要件としない。「殺カビ」とは、処理時に存在しているカビを死滅させる効果をいい、処理後に新たに付着するカビに対する効果は要件としない。
本発明の防カビ剤又はこれを含む組成物は、上記した化合物自体であってもよいし、当該化合物と、例えば、賦形剤、担体などの添加剤との混合物であってもよい。添加剤は、上記したものの他、従来充分に確立されているので、本発明において、それらに従ってよい。
本発明で用いる防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物が液剤又は泡剤である場合、上記各成分は、溶媒中に分散していることが好ましい。上記各成分が溶媒中に分散していることにより、効果的にカビの発生を抑制することができる。
本発明に用いることが出来る溶媒は水性でも油性でもよく、特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール(IPA)、1−ブタノール、2−ブタノール等の炭素数が1〜4、好ましくはエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール(IPA)等の炭素数2〜3のアルコール系溶媒、ヘキサン、キシレン、トルエン、ケロシン、石油ベンジン、ノルマルパラフィン、及びイソパラフィン等の炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、炭素数3〜10のグリコールエーテル系溶媒、メチルイソブチルケトン、アセトン等のケトン系溶剤、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ベンジルグリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール系溶媒、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテル、フェノキシエタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール等のグリコールエーテル系溶媒等、トリアセチン、クエン酸トリエチルを用いても良い。他に、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酪酸エステル、イソ酪酸エステル、ギ酸エステル等のエステル系溶媒を用いてもよく、このようなエステル系溶媒としては、炭素数の総数が16〜20のものが好ましく、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル等を好ましく挙げることが出来るが、これらに限定されない。
上記溶媒は、一種単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いても良い。
溶媒の含有量は、本発明で用いる防カビ剤100質量%に対し、500〜50000質量%が好ましく、1000〜25000質量%がより好ましい。
前記溶媒には、さらに、通常の界面活性剤、乳化剤、分散剤、展着剤、湿潤剤、安定剤、噴射剤等の添加剤を配合することができ、塗布形態、接着剤形態、乳剤、分散剤、懸濁剤、エアゾール、ローション、ペースト、クリーム、マイクロエマルジョン等の形態で利用することができる。
本発明に用いられる好ましい界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン高級アルキルエーテル(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンオレート等)等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等の非イオン系界面活性剤や、高級アルキルアミンオキサイド系界面活性剤(ラウリルアミンオキサイド、ステアリルアミンオキサイド、ラウリル酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド等)等のアルキルアミンオキサイド系界面活性剤等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、本発明の防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物は、上記した化合物自体、もしくは、上記化合物を溶媒中に分散させたものを、トリガー式やポンプ式のスプレー容器に充填し、噴射剤を要しないスプレー形態や、耐圧製容器に充填し噴射剤を配合してなるエアゾール形態等の噴射製品として使用してもよい。後者は、エアゾール容器にエアゾール原液として、上記化合物自体、もしくは、上記化合物を溶媒中に分散させたものを入れ、噴射剤としては、特に限定されないが、ジメチルエーテル、液化石油ガス(LPG)、ハイドロフルオロオレフィン等の液化ガス、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等の圧縮ガス等が挙げられ、これらを加圧充填することで、本発明のエアゾールを提供することができる。エアゾール原液と噴射剤の配合比率(体積比)は、1/99〜70/30であることが好ましく、3/97〜60/40であることがより好ましい。また、エアゾール原液中の防カビ剤の濃度は特に限定されないが、0.1〜70w/v%であることが好ましく、0.5〜30w/vであることがより好ましい。エアゾールの種類としては、水性エアゾール、油性エアゾールのいずれでも製剤することが可能である。また、スプレー形態やエアゾール形態にした際の、噴口の数、寸法及び形状は特に限定されない。
前記エアゾールは、定量噴射バルブを備えることで、定量噴射エアゾールとすることが可能であり、利便性の観点から、定量噴射バルブを備えることが好ましい。前記定量噴射バルブの定量室の容積は特に限定されないが、一般的には0.05〜3.0mLであり、操作性の観点から0.1〜2.0mLであることが好ましい。また、1回の処理あたりの噴射回数は、用途等に応じて適宜調整することができるが、通常1回の処理あたり1〜8回噴射であり、効果的に処理するという観点から、1回の処理あたり2〜6回噴射であることが好ましい。
また、本発明の防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物は、錠剤であってもよい。錠剤は、当分野で従来公知の方法に基づいて製造することが出来るが、例えば、錠剤の製造に用いられる補助剤としては、固体担体や有機材料等を挙げることができる。固体担体としては粘土類(カオリン、ベントナイト類等)、タルク類等の微粉末又は粉状物等が挙げられ、その他、適宜、カゼイン、ゼラチン、でんぷん粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアゴム、キサンタンガム等の固着剤、結合剤、増粘剤や分散剤等の当分野で公知の成分が使用されてよい。
また、本発明の防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物は、カプセルであってもよい。カプセルは、当分野で従来公知の方法に基づいて製造することが出来るが、例えば、防カビ剤を皮膜で被包成型することにより得られるカプセルや、多孔物質に防カビ剤を充填することにより得られるカプセル等を用いることができる。カプセルは、水溶型、徐放型、崩壊型のいずれであってもよく、これらに限定されない。このうち、より長く防カビ効果、カビ臭発生抑制効果、及びカビ臭消臭効果を発揮できる点で、徐放型のカプセルが好ましい。
多孔物質としては、例えば、ケイ酸塩、シリカ、ゼオライト等の無機多孔物質等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物は、ゲルやビーズに含まれて用いられてもよい。ゲル又はビーズに含まれて用いられることにより、本発明の防カビ剤が、より長く、防カビ効果、カビ臭発生抑制効果、及びカビ臭消臭効果を発揮することができる。ビーズにはゲルビーズも含まれる。なお、ゲルやビーズは、当分野で従来公知の方法に基づいて製造することが出来るが、例えば、ゲル化剤を、ゲル状体の調製に用いてもよい。このようなゲル化剤として、例えば、カラギーナン、キサンタンガム、ジェランガム、ゼラチン、オクチル酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸などが好ましく挙げられるが、これらに限定されない。またビーズは、例えば、吸水性ポリマーによるビーズに、液状の、本発明の防カビ効果、カビ臭発生抑制効果、及びカビ臭消臭効果を保持させること等によって調整できる。また、このような吸水性ポリマーとしては、例えば、アクリル酸系吸水性ポリマー等が好ましい。アクリル酸系吸水性ポリマーとしては、アクリル酸/アクリル酸塩共重合体(アクリル酸/アクリル酸ナトリウム塩共重合体やアクリル酸/アクリル酸カリウム塩共重合体等)やアクリルアミド/アクリル酸又はその塩の共重合体が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物は、薬剤含浸体に含まれていてもよい。このような、上記防カビ剤、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物を含む薬剤含浸体もまた、本発明の好ましい1つの形態である。薬剤含浸体は、例えば、吸収性の担体に薬剤を染み込ませたものであり、このような担体としては、パルプ不織布やフェルト、液体を吸収可能なスポンジ、紙、繊維集合体等が好ましく挙げられるが、これらに限定されない。また、担体を肉厚にするために、薄手のパルプ不織布、フェルト等を複数枚積層したり、繊維集合体を複数個集めて使用してもよい。担体は、形状を保持しつつ、薬剤を効率良く吸収するために、スパンレース法で表面にウェブを形成したり、エンボス加工を施したりしてもよい。
本発明の防カビ剤の対象となるカビは、クロカワカビ、ススカビ、アカカビ、アオカビ、コウジカビ、カワキコウジカビ、及びアズキイロカビ等が挙げられ、本発明のカビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭組成物の対象となるカビ臭は、クロカワカビ、ススカビ、アカカビ、アオカビ、コウジカビ、カワキコウジカビ、及びアズキイロカビ等が原因のカビ臭である。これらのカビの発生源は、浴室、脱衣所、トイレ、エアコン、換気扇、洗濯機、クローゼット、押入れ、窓、壁紙、カーテン、マットレス等が挙げられる。中でも、浴室、脱衣所、空調設備(エアコン、換気扇)、洗濯機等の湿気の高い環境でのカビの発生の予防、カビ臭発生の予防、及びカビ臭の消臭に使用することに適しており、浴室での使用にとりわけ適している。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。以下、実施例により本発明の効果について更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約されるものではない。
(試験例1:防カビ効力試験)
滅菌済みの50mL遠沈管の底に3×2.3cmに切ったキムワイプ(日本製紙クレシア製)を入れ、前記キムワイプに実施例1〜13及び比較例1の各成分をそれぞれ10μL滴下した。また、Cladsporium cladosporioides 胞子分散液を、滅菌水で2倍希釈したGP培地と1:1で混合したものを滅菌済みマイクロチューブに40μL 滴下し、これを遠沈管に入れ、遠沈管のフタをしめ、25℃ 下で1週間放置した。また、対照例として、試験液を滴下しないものを同様に準備した。なお、比較例1では、ヒノキチオールを主成分とする市販品のヒノキオイルを使用した。
1週間後、実施例1〜13及び比較例1のカビの生育状況を目視で観察し、防カビ効果を以下の評価基準で評価した。(試験結果を表1に示す。)
(評価基準)
A;カビの発生が目視によりほぼ確認できない。
B;カビの発生量が対照例より大幅に少ない。
C;カビの発生量が対照例より若干少ない。
D;カビの発生量が対照例と同等である。
Figure 2021195348
(試験例2:浴室での防カビ効力試験)
1.供試エアゾール製品の作製
(実施例14)
シンナムアルデヒド(エアゾール原液中10.0w/v%)を、有機溶剤であるエタノールに溶解してエアゾール原液を調製した。エアゾール原液(a)15mLと、噴射剤として液化石油ガス(b)(0.44MPa)15mLとを、体積比で容量比率(a/b)は50/50となるように、噴射容量が1.0mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器)に加圧充填して、実施例14の供試エアゾール製品を得た。
(実施例15)
フェネチルアルコール(エアゾール原液中10.0w/v%)を、有機溶剤であるエタノールに溶解してエアゾール原液を調製した。エアゾール原液(a)15mLと、噴射剤として液化石油ガス(b)(0.44MPa)15mLとを、体積比で容量比率(a/b)は50/50となるように、噴射容量が1.0mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器)に加圧充填して、実施例15の供試エアゾール製品を得た。
(比較例2)
ヒノキチオールを主成分とする市販品のヒノキオイル(エアゾール原液中10.0w/v%)を、有機溶剤であるエタノールに溶解してエアゾール原液を調製した。エアゾール原液(a)15mLと、噴射剤として液化石油ガス(b)(0.44MPa)15mLとを、体積比で容量比率(a/b)は50/50となるように、噴射容量が1.0mLである定量噴射バルブ付きエアゾール容器(耐圧容器)に加圧充填して、比較例2の供試エアゾール製品を得た。
2.試験菌液の作製
PDA培地で生育させたCladosporium cladosporioidesカビ胞子をスルホコハク酸ジオクチルナトリウム水溶液に分散液させたものを滅菌水で100倍に希釈し、1/2GP培地と1:1で混合し、これを試験菌液とした。
3.試験方法
縦1.2m×横1.6m×高さ1.9m(容積3.6m)の大きさのユニットバスの天井角にフタを空けたφ6cmのプラスチックシャーレを1つ設置した。天井角から縦方向50cm手前に離れ、横方向50cm手前に離れ、高さ方向40cm下方に離れた位置から、実施例14で作製した供試エアゾール製品を、天井角のプラスチックシャーレに向かって、斜め上方45度方向にワンプッシュした。15分放置後、換気を行い、シャーレを回収した。本シャーレに対して、Cladsporium cladosporioides胞子分散液を、滅菌水で2倍希釈したGP培地と1:1で混合したものを100μL添加し、25℃加湿条件下で1週間培養した。また、対照例として、試験液を滴下しないものを同様に準備した。実施例15、及び比較例2で作製した供試エアゾール製品に関しても、それぞれ同様に試験を実施した。
1週間後、実施例14、15、及び比較例2をそれぞれ処理したカビの生育状況を目視で観察し、防カビ効果を以下の評価基準で評価した。(試験結果を表2に示す。)
(評価基準)
A;カビの発生が目視によりほぼ確認できない。
B;カビの発生量が対照例より大幅に少ない。
C;カビの発生量が対照例より若干少ない。
D;カビの発生量が対照例と同等である。
Figure 2021195348
試験の結果、実施例14、及び15の供試エアゾール製品は優れた防カビ効果を示した。さらに、実施例14、及び15の供試エアゾール製品は処理対象周辺を変色することは無かった。一方、比較例2の供試エアゾール製品では、カビの発生量が対照例と同等であり、防カビ効果をほとんど示さなかった。
(試験例3:浴室でのカビ臭発生抑制及びカビ臭消臭試験)
縦1.2m×横1.6m×高さ1.9m(容積3.6m)の大きさのユニットバスにおいて、実施例14の供試エアゾール製品を入り口から壁面に向かって斜め上方45度方向に4プッシュし、3日後にカビ臭の発生を確認した。その結果、無処理のユニットバスにおいて3日後に発生するカビ臭と比較して、カビ臭の発生が大幅に減少し、カビ臭発生抑制効果及びカビ臭消臭効果を示すことが分かった。
本発明により得られる防カビ剤は、処理対象周辺を変色するという欠点もなく、優れた防カビ効果、カビ臭発生抑制効果、さらには、カビ臭消臭効果を有した。また、該防カビ剤を用いることにより、カビ臭発生抑制組成物、及びカビ臭消臭剤も提供することができる。





Claims (10)

  1. 防カビ剤であって、メンタン類、アルコール類、アルデヒド類及びエステル類からなる群より選択される1種又は2種以上を含有することを特徴とする防カビ剤。
  2. 前記メンタン類が、リモネン、カルベオール、テルピネオール、メントール、チモール、1,8−シネオール、1,4−シネオール及びカルバクロールからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の防カビ剤。
  3. 前記アルコール類が、フェネチルアルコール、リナロール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロリナロール、ベンジルアルコール及びゲラニオールからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防カビ剤。
  4. 前記アルデヒド類が、シトラール、ペリルアルデヒド及びシンナムアルデヒドからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防カビ剤。
  5. 前記エステル類が、アリルヘキサノエート、アリルヘプタノエート、アリルオクタノエート、酢酸シンナミル、ベンジルベンゾエート及び酢酸ベンジルからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防カビ剤。
  6. 前記防カビ剤が、リモネン、カルベオール、テルピネオール、メントール、チモール、1,8−シネオール、1,4−シネオール、カルバクロール、フェネチルアルコール、リナロール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロリナロール、ベンジルアルコール、ゲラニオール、シトラール、ペリルアルデヒド、シンナムアルデヒド、アリルヘキサノエート、アリルヘプタノエート、アリルオクタノエート、酢酸シンナミル、ベンジルベンゾエート及び酢酸ベンジルからなる群より選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の防カビ剤。
  7. 前記カビの発生源は、浴室、脱衣所、トイレ、エアコン、換気扇、洗濯機、クローゼット、押入れ、下駄箱、窓、壁紙、カーテン又はマットレスのいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防カビ剤。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物を含有する、カビ臭発生抑制組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物を含有する、カビ臭消臭組成物。
  10. 噴射製品、液剤、錠剤、カプセル又は薬剤含侵体のいずれかの形態であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。

































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