JP2021195206A - 資材搬送支援装置及び資材搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】資材の搬入を効率よく行うことができる資材搬送支援装置及び資材搬送方法を得る。【解決手段】資材搬送支援装置10は、資材の使用場所における資材毎の使用時期を取得する使用時期取得部40を有しているため、使用場所でそれぞれの資材が使用される順番を把握することができる。また、出発時期設定部52は、使用時期と資材の積荷場所を含む資材情報とに基づいて、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように資材毎に積荷場所の出発時期を設定する。これにより、資材の使用時期の順番に資材を搬入することができる。【選択図】図3
Description
本発明は、資材搬送支援装置及び資材搬送方法に関する。
特許文献1には、コンテナターミナルのヤードの外側に受付ゲートが配置されており、天井クレーンによって受付ゲートの外来トレーラと搬送車両との間でコンテナの受け渡しが可能なゲートシステムが開示されている。また、特許文献1では、荷主側の端末からゲートシステムのサーバへ予約情報を送信することで、コンテナがいつ搬入されるかが分かるようになっている。
ところで、建設現場などへ資材を搬送する場合、資材の仮置きスペースに限りがあるため、資材が使用される順番に資材が搬入されるのが好ましい。しかしながら、上記特許文献1は、荷主側から予約情報を送信するシステムであるため、予定通りに搬入場所へ搬送車両が到着した場合であっても、使用する資材の順番によっては搬入場所の周辺で搬送車両を待機させることとなり、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、資材の搬入を効率よく行うことができる資材搬送支援装置及び資材搬送方法を得ることを目的とする。
請求項1に係る資材搬送支援装置は、資材の使用場所における資材毎の使用時期を取得する取得部と、前記使用時期と資材の積荷場所を含む資材情報とに基づいて、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように資材毎に積荷場所の出発時期を設定する出発時期設定部と、を有する。
請求項1に係る資材搬送支援装置では、取得部によって資材の使用場所における資材毎の使用時期が取得される。これにより、建設現場などの使用場所において、それぞれの資材が使用される順番を把握することができる。
また、資材の積荷場所を含む資材情報と、取得部で取得された資材の使用時期とに基づいて、出発時期設定部が資材毎に積荷場所の出発時期を設定する。このとき、出発時期設定部は、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように出発時期を設定する。これにより、資材が使用される順番で使用場所に資材を搬入することができる。
請求項2に係る資材搬送支援装置は、請求項1において、前記出発時期設定部は、前記資材情報に加えて、資材を搬送する車両の大きさを含む車両情報から算出された所要時間に基づいて前記出発時期を設定する。
請求項2に係る資材搬送支援装置では、資材情報及び車両情報に基づいて積荷場所から使用場所までの所用時間を算出する。これにより、搬送車両の大きさによって通行できないルートが考慮されることとなり、所用時間の算出精度が向上する。
請求項3に係る資材搬送支援装置は、請求項1又は2において、前記出発時期設定部によって設定された出発時期に基づいて積荷時期を設定する積荷時期設定部をさらに備えている。
請求項3に係る資材搬送支援装置では、積荷時期設定部によって積荷の時期が決められるため、積荷の際にも車両が渋滞せずに済む。また、資材の積荷から搬入までスケジューリングすることで、車両を無駄なく使うことができる。
請求項4に係る資材搬送支援装置は、請求項1〜3の何れか1項において、前記出発時期設定部は、資材毎に積荷場所から使用場所までの走行ルートを設定すると共に、各走行ルートの交通量を予測して前記出発時期を設定する。
請求項4に係る資材搬送支援装置では、交通量を予測することにより、走行予定ルートの距離のみに基づいて出発時期を設定する場合と比較して、所要時間の算出精度が向上する。
請求項5に係る資材搬送方法は、資材の使用場所における資材毎の使用時期を取得する工程と、資材毎の積荷場所から使用場所までの距離と、使用時期とを含む資材情報に基づいて、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように資材毎に積荷場所の出発時期を設定する工程と、を有する。
請求項5に係る資材搬送方法では、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように資材毎の出発時期を設定することで、資材が使用される順番で使用場所に資材を搬入することができる。
以上説明したように、本発明に係る資材搬送支援装置及び資材搬送方法によれば、資材の搬入を効率よく行うことができる。
実施形態に係る資材搬送支援装置10について、図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態の資材搬送支援システム11は、資材搬送支援装置10、サーバ12及び複数の車両Vを含んで構成されている。また、資材搬送支援装置10とサーバ12と車両Vの搭載された図示しない車載器とは、ネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、図1では一例として、同じサイズの2台の車両Vのみを図示したが、実際には、大きさ、最大積載量などが異なる複数の車両VがネットワークNを介して資材搬送支援装置10と接続されている。
(資材搬送支援装置10のハードウェア構成)
図2に示されるように、本実施形態の資材搬送支援装置10は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)14、ROM(Read Only Memory)16、RAM(Random Access Memory)18、ストレージ20、通信インタフェース22及び入出力インタフェース24を含んで構成されている。各構成は、バス26を介して相互に通信可能に接続されている。また、本実施形態の資材搬送支援装置10は一例として、建設現場に設置された端末であり、建設現場の従業員などのユーザによって管理されている。
図2に示されるように、本実施形態の資材搬送支援装置10は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)14、ROM(Read Only Memory)16、RAM(Random Access Memory)18、ストレージ20、通信インタフェース22及び入出力インタフェース24を含んで構成されている。各構成は、バス26を介して相互に通信可能に接続されている。また、本実施形態の資材搬送支援装置10は一例として、建設現場に設置された端末であり、建設現場の従業員などのユーザによって管理されている。
CPU14は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU14は、ROM16又はストレージ20からプログラムを読み出し、RAM18を作業領域としてプログラムを実行する。CPU14は、ROM16又はストレージ20に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM16は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM18は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ20は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する非一時的記録媒体である。本実施形態では、ROM16又はストレージ20には、資材情報に基づいて各車両Vの出発時期を設定する搬送支援プログラム等が格納されている。
通信インタフェース22は、資材搬送支援装置10がコンピュータネットワークによって通信するためのインタフェースであり、例えば、5G、LTE、Wi−Fi(登録商標)、イーサネット(登録商標)などの規格が用いられる。
入出力インタフェース24には、表示装置28及び入力装置30が接続されている。表示装置28は、ユーザへ演算結果を出力するためのディスプレイ等であり、入力装置30は、ユーザから資材搬送支援装置10へ入力を行うためのキーボード及びマウス等を含む。
(資材搬送支援装置10の機能構成)
資材搬送支援装置10は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。資材搬送支援装置10が実現する機能構成について図3を参照して説明する。
資材搬送支援装置10は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。資材搬送支援装置10が実現する機能構成について図3を参照して説明する。
図3に示されるように、資材搬送支援装置10は、機能構成として、使用時期取得部40、資材情報取得部42、車両情報取得部44、走行ルート設定部46、交通量予測部48、所要時間算出部50、出発時期設定部52、積荷時期設定部54及び通知部56を含んで構成されている。各機能構成は、CPU14がROM16又はストレージ20に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
使用時期取得部40は、使用場所である建設現場において、資材毎の使用時期に関する情報を取得する。例えば、使用時期取得部40は、サーバ12に格納されている建築物のデータから建設現場で使用される資材の一覧と、それぞれの資材が必要となる時期についての情報を取得するようにしてもよい。ここでいう資材とは、建築物の躯体などを構成する資材に限定されず、基礎の施工に用いられるセメント、及び盛土に使用する土なども資材の概念に含むものとする。また、仮設される足場などに用いる単管及び締結具なども資材の概念に含むものとする。
資材情報取得部42は、資材毎の積荷場所を含む資材情報を取得する。本実施形態では、資材の種類、資材の数、及び資材の積荷場所(保管場所)を含む情報を資材情報として設定している。
車両情報取得部44は、資材を搬送する車両Vの大きさを含む車両情報を取得する。本実施形態では、車両Vの大きさ、重量及び最大積載量を含む情報を車両情報として設定している。ここでいう車両Vの大きさとは、車高、車幅及び車長を含む概念であり、車両情報を取得することにより、資材を搬送する車両V毎の高速道路料金区分が分かるようになっている。
走行ルート設定部46は、資材情報取得部42が取得した資材情報と、車両情報取得部44が取得した車両情報とに基づいて、車両V毎に走行ルートを設定する。具体的には、走行ルート設定部46は、車両Vの車両情報を考慮して車両Vが走行可能な道路だけを選択して資材の積荷場所から建設現場までの走行ルートを設定する。このとき、走行ルート設定部46は、車両Vの高速道路料金区分を考慮して、高速道路の入口及び出口を設定してもよい。さらに、走行ルート設定部46は、走行ルート上に存在する車両Vが駐車可能な施設の数などを考慮して走行ルートを設定してもよい。
交通量予測部48は、走行ルート設定部46で設定された各車両Vの走行ルートのそれぞれに対して交通量を予測する。例えば、交通量予測部48は、直近の所定の期間における交通量を取得し、この交通量に基づいて搬送時における交通量を予測してもよい。また、交通量予測部48は、走行ルートの近傍における大規模なイベントの有無を考慮して交通量を予測してもよい。
所要時間算出部50は、走行ルート設定部46によって設定された走行ルートと、交通量予測部48で予測された交通量の情報とに基づいて、各車両Vの積荷場所から建設現場まで搬送する際の所要時間を算出する。なお、所要時間算出部50による所要時間の算出は、資材搬送支援装置10を構成するプロセッサを用いて行ってもよく、クラウドサーバ上で演算を行う構成としてもよい。
出発時期設定部52は、資材の使用時期と資材の積荷場所とに基づいて、使用時期の早い資材から順に建設現場に到着するように資材毎に積荷場所の出発時期を設定する。具体的には、出発時期設定部52は、資材の使用時期及び積荷場所などの情報から所要時間算出部50によって算出された所要時間を考慮して、資材を搬送する車両Vの出発時期を設定する。すなわち、資材の使用時期に資材が建設現場に搬入されるように、使用時期から所要時間を逆算して車両Vの出発時期を設定する。このとき、出発時期設定部52は、前に使用される資材が搬入される時間よりも早く到着する場合には、出発時間を遅らせる補正を行って出発時期を設定する。ここでいう出発時期とは、積荷が完了した状態における車両Vの出発時期を指す。また、渋滞が発生した場合であっても資材の使用時期までに資材が搬入されるように、所定の余裕をもたせて出発時期を設定してもよい。
積荷時期設定部54は、出発時期設定部52によって設定された出発時期に基づいて積荷時期を設定する。具体的には、積荷時期設定部54は、出発時期設定部52で設定された出発時期から積荷に要する時間を逆算することで、積荷時期を設定する。このとき、積荷時期設定部54は、資材情報取得部42で取得された資材の大きさ、重量、数などの情報から積荷に要する時間を算出し、この積荷時間に余裕をもたせて積荷時期を設定してもよい。
通知部56は、出発時期設定部52で設定された出発時期と、積荷時期設定部54で設定された積荷時期とを車両Vに通知する。具体的には、通知部56は、各車両Vの車載器を通じて車両Vに搭載されたディスプレイなどに出発時期及び積荷時期を表示させることで車両Vの運転者に通知する。また、通知部56は、走行ルート設定部46で設定された走行ルートを通知する。このとき、通知部56によって車両Vに搭載されたナビゲーションシステムのルート設定を行うようにしてもよい。また、運転者の情報が登録されている場合には、車両Vの運転者が携帯する端末などに通知を行うようにしてもよい。
以上の機能によって出発時期及び積荷時期を設定した一例について、図5の表を用いて説明する。
図5に示されるように、資材A、資材B、資材C及び資材Dの4つの資材を搬送する場合について説明する。No.1の車両V1によって資材Aが搬送され、No.2の車両V2によって資材Bが搬送されることとする。同様に、No.3の車両V3によって資材Cが搬送され、No.4の車両V4によって資材Dが搬送されることとする。
ここで、4つの資材の中で資材Aの使用時期が最も早く15時30分に設定されている。また、資材Bの使用時期が16時に設定されており、資材Cの使用時期が17時に設定されており、資材Dの使用時期が17時30分に設定されている。これらの資材A〜資材Dの使用時期の情報は、使用時期取得部40の機能によって取得される。
また、所要時間算出部50の機能によって、車両V1〜車両V4の所要時間がそれぞれ算出されている。上述したように、所要時間は走行ルート設定部46によって設定された走行ルートと、交通量予測部48で予測された交通量の情報とに基づいて算出されている。例えば、資材Aを搬送する車両V1の所要時間は3時間となっている。これは、資材Aを積荷した車両V1が積荷場所から使用場所まで3時間掛かることを意味しており、所要時間には休憩時間も含まれている。
資材A〜Dの使用時期のデータと車両V1〜車両V4の所要時間とに基づいて出発時期が設定される。これは、出発時期設定部52の機能によって設定されるものであり、資材Aを搬送する車両V1の出発時期は12時に設定されている。また、資材Bを搬送する車両V2の出発時期は14時に設定されており、資材Cを搬送する車両V3の出発時期は14時30分に設定されている。さらに、資材Dを搬送する車両V4の出発時期は13時に設定されている。
積荷時期設定部54の機能によって、出発時期に基づいて積荷時期が設定される。資材Aの積荷時期は出発時期よりも1時間前の11時に設定されており、資材Bの積荷時期は出発時期よりも2時間前の12時に設定されている。また、資材Cの積荷時期は出発時期よりも2時間前の12時30分に設定されており、資材Dの積荷時期は出発時期よりも3時間前の10時に設定されている。すなわち、本実施形態の積荷時期設定部54は、積荷に要する時間を考慮して積荷時期を設定している。具体的には、積荷時期設定部54は、資材情報取得部42で取得された資材の情報から資材の積荷に要する時間を算出し、この時間を考慮して積荷時期を設定する。例えば、資材Dは、他の資材A〜Cと比較して積荷に時間を要するため、出発時期よりも3時間前に積荷時期を設定している。積荷に要する時間は、資材の大きさ、重量及び数を含む資材情報に基づいて算出されている。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
(搬送支援処理の一例)
図4は、資材搬送支援装置10による搬送支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。この搬送支援処理は、CPU14がROM16又はストレージ20からプログラムを読み出して、RAM18に展開して実行することによって実行される。一例として、図5の表に示した資材A〜資材Dを搬送する場合について説明する。すなわち、車両V1〜車両V4のそれぞれに対して、順番に搬送支援処理が行われる。
図4は、資材搬送支援装置10による搬送支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。この搬送支援処理は、CPU14がROM16又はストレージ20からプログラムを読み出して、RAM18に展開して実行することによって実行される。一例として、図5の表に示した資材A〜資材Dを搬送する場合について説明する。すなわち、車両V1〜車両V4のそれぞれに対して、順番に搬送支援処理が行われる。
図4に示されるように、CPU14は、ステップS102で使用時期を取得する。具体的には、CPU14は、使用時期取得部40の機能により資材A〜資材Dのそれぞれについて使用時期を取得する。
CPU14は、ステップS104で資材情報及び車両情報を取得する。具体的には、CPU14は、資材情報取得部42の機能によって資材A〜資材Dの資材情報を取得する。また、CPU14は、車両情報取得部44の機能によって車両V1〜車両V4の情報を取得する。
次に、CPU14は、ステップS106で走行ルートを設定する。具体的には、CPU14は、走行ルート設定部46の機能によって車両V1〜車両V4のそれぞれの走行ルートを設定する。このとき、CPU14は、車両V1〜車両V4のそれぞれが走行可能な道路を選択して積荷場所から建設現場までの走行ルートを設定する。例えば、車両V1が大型車両である場合、大型車両の通行が規制されている道路を回避するように走行ルートを設定する。
CPU14は、ステップS108で交流量が多いか否かについて判断する。具体的には、CPU14は、ステップS106で設定された走行ルートに対して、交通量予測部48の機能によって交通量を予測する。そして、CPU14は、予測された交通量が所要時間に影響を与える程度に多いと予測した場合は、交通量が多いと判断してステップS110の処理へ移行する。また、CPU14は、予測された交通量が所要時間に影響を与える交通量よりも少ない場合には、交通量が少ないと判断してステップS112の処理へ移行する。
CPU14は、予測された交通量が多い場合には、ステップS110で標準の所要時間よりも増加した所要時間を算出して、ステップS114の処理へ移行する。一方、CPU14は、予測された交通量が少ない場合には、ステップS112で標準的な所要時間を算出して、ステップS114の処理へ移行する。
CPU14は、ステップS114で前に使用される資材よりも早く到着するか否かについて判断する。例えば、図5において資材Bを搬送する車両V2は、設定された出発時期が14時であり、所要時間が1.5時間であるため、到着予定時刻は15時30分となる。一方、資材Bよりも前に使用される資材Aの到着予定時刻は15時であるため、CPU14は、資材Bが前の資材Aよりも早く到着しない(遅く到着する)と判断してステップS116の処理へ移行する。これに対して、仮に資材Bの到着予定時刻が14時30分であった場合、CPU14は、資材Aよりも早く到着すると判断してステップS118の処理へ移行する。
CPU14は、ステップS116では資材が使用時期の順番に到着するため、出発時期の補正を行わずに出発時期を設定する。一方、CPU14は、ステップS118では資材の使用時期の順番と到着する順番が異なるため、出発時期を補正する。具体的には、前に使用される資材の到着時刻よりも遅く到着するように出発時期を補正する。そして、CPU14は、搬送支援処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る資材搬送支援装置10では、使用時期取得部40によって資材の使用場所における資材毎の使用時期が取得される。これにより、建設現場などの使用場所において、それぞれの資材が使用される順番を把握することができる。
また、資材の積荷場所を含む資材情報と、使用時期取得部40で取得された資材の使用時期とに基づいて、出発時期設定部52が資材毎に積荷場所の出発時期を設定する。このとき、出発時期設定部52は、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように出発時期を設定する。これにより、資材が使用される順番で使用場所に資材を搬入することができる。
さらに、本実施形態では、資材情報及び車両情報に基づいて積荷場所から使用場所までの所用時間を算出する。これにより、搬送車両の大きさによって通行できないルートが考慮されることとなり、所用時間の算出精度が向上する。
さらにまた、積荷時期設定部54によって積荷の時期が決められるため、積荷の際にも車両が渋滞せずに済む。また、資材の積荷から搬入までスケジューリングすることで、車両を無駄なく使うことができる。
また、交通量予測部48によって交通量が予測されることにより、走行予定ルートの距離のみに基づいて出発時期を設定する場合と比較して、所要時間の算出精度が向上する。
以上、実施形態に係る資材搬送支援装置10について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、資材A〜Dの4つの資材を車両V1〜車両V4の4台の車両Vで搬送する場合について説明したが、これに限定されない。すなわち、5種類以上の資材を搬送する場合についても同様に適用することができる。また、使用される全ての資材について搬送支援を行う構成に限定されず、一部の資材についてのみ出発時期を設定する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、1台の車両Vに対して1種類の資材のみを搬送する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、1台の車両Vで複数の種類の資材を搬送する場合についても適用できる。この場合、搬送する複数の資材のうち、最も使用時期が早い資材の搬入時期を考慮して出発時期を設定してもよい。特に、資材の仮置きスペースが大きい現場であれば、他の資材を仮置きしておくことが可能となる。
さらに、上記実施形態において、資材の搬送途中の段階で、予定よりも早く到着すると予測された場合に、車両の運転者に対して休憩を促すアナウンスを行うようにしてもよい。すなわち、算出された所要時間に近づくように走行ルート及び休憩時間などを調整する構成としてもよい。
さらにまた、上記実施形態及び変形例でCPU14がソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field−Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが例示される。また、搬送支援処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせなど)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路である。
さらに、上記実施形態では、ストレージ20を記録部としたが、これに限定されない。例えば、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの非一時的記録媒体を記録部としてもよい。この場合、これらの記録媒体に各種プログラムを格納してもよい。
10 資材搬送支援装置
40 使用時期取得部(取得部)
52 出発時期設定部
54 積荷時期設定部
40 使用時期取得部(取得部)
52 出発時期設定部
54 積荷時期設定部
Claims (5)
- 資材の使用場所における資材毎の使用時期を取得する取得部と、
前記使用時期と資材の積荷場所を含む資材情報とに基づいて、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように資材毎に積荷場所の出発時期を設定する出発時期設定部と、
を有する資材搬送支援装置。 - 前記出発時期設定部は、前記資材情報に加えて、資材を搬送する車両の大きさを含む車両情報から算出された所要時間に基づいて前記出発時期を設定する請求項1に記載の資材搬送支援装置。
- 前記出発時期設定部によって設定された出発時期に基づいて積荷時期を設定する積荷時期設定部をさらに備えた請求項1又は2に記載の資材搬送支援装置。
- 前記出発時期設定部は、資材毎に積荷場所から使用場所までの走行ルートを設定すると共に、各走行ルートの交通量を予測して前記出発時期を設定する請求項1〜3の何れか1項に記載の資材搬送支援装置。
- 資材の使用場所における資材毎の使用時期を取得する工程と、
資材毎の積荷場所から使用場所までの距離と、使用時期とを含む資材情報に基づいて、使用時期の早い資材から順に使用場所に到着するように資材毎に積荷場所の出発時期を設定する工程と、
を有する資材搬送方法。
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