JP2021195105A - キックセンサの構造及びその取付け構造 - Google Patents

キックセンサの構造及びその取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】リアバンパーの裏面に侵入した雨水による静電容量センサの水濡れを防止することにより、誤作動を防止すると共に、簡単な作業で取付けできるキックセンサの構造及びその取付け構造を提供する。【解決手段】横長薄箱状に形成されたキックセンサケースと、当該キックセンサケースは、長手方向の両側面に沿って延設された凹部を形成する静電容量センサを収納するセンサ挿通溝と、車両のリアバンパーの後端に面する前記キックセンサケースの側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設し、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように延設された防水樋と、を備え、前記センサ挿通溝に挿通された静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を収納可能に構成した。【選択図】図7

Description

本発明は、自動車などの車両のバックドアの開閉に用いられるキックセンサの構造及びその取付け構造に関する。
従来、車両の背面側のバックドアからラゲージスペースに荷物を入れる場合において、荷物を抱えたままの状態でバックドアを開けるのはユーザの負担が大きいという問題があった。このような課題を解決してユーザの利便性を図るために、車両の背面下部にキックセンサを設け、車両の背面下部に足を差し入れる動作をすると、この動作を検出してバックドアを自動的に開き、もう一度同様の動作をすると、バックドアが自動的に閉じる機能を備えた車両が増えてきている。
キックセンサは、ユーザが足先を車両の背面下部に差し入れたことを検出するセンサである。ユーザが足を差し入れる動作は、外見上「蹴る」動作になり、その動作を検出することから、前記足を差し入れたことを検出するセンサは、一般に「キックセンサ」と呼ばれている。このキックセンサを用いることにより、ユーザが荷物を持ったまま、閉状態のバックドアに近づき、足先を車両の背面下部に差し入れると、キックセンサはこれを検出し、バックドアを開制御して自動的に開き、バックドアからラゲージスペースに荷物を入れた後、ユーザがもう一度同様の動作を行うと、バックドアを閉制御して自動的に閉じる機能を実現することができる。
キックセンサは、ユーザの足先が車両の背面下部に差し入れられたことを非接触で検出するものである。非接触でユーザの足先の有無を検出するために採用され得る方式として、一般に、静電容量式と超音波式が知られている。静電容量式は、例えば、発振回路とこれに接続されたコンデンサを形成する電極とからなり、この電極にユーザの足先が近接することにより前記コンデンサの容量が変化することを検出してバックドアを開閉制御するように構成しているものである。超音波式は、超音波発振器にユーザの足先が近接することにより超音波が足先に当たって戻ってくるエコーを検出してバックドアを開閉制御するように構成しているものである。
そして、これらのキックセンサは、車両の背面下部にユーザの足先が差し入れられたことを非接触で確実に検出する必要があるために、足先を近接することができる車両の背面下部の奥深くない位置に取り付けることが望ましい。さらに、車両の車体を構成する鋼板などの金属ボディの内側に取り付けたのでは、静電容量式の場合には、電気的に遮蔽されてしまい前記コンデンサ容量の変化を検出することが困難となり、超音波式の場合には、超音波が鋼板に当たって戻ってくるため対象物を検出できないという問題がある。
また、車両底面の外側やリアバンパーの外面に取り付けたのでは雨水や泥、塵埃等の影響を受けて汚損するばかりか、特にリアバンパーの外面に取り付けた場合には、意匠的にも好ましくない。このため、外から視認できない車両の底面の室内側や樹脂製のリアバンパーの裏面に取り付けることとなる。
静電容量式の場合には、樹脂が導体ではないことから、センシング領域が樹脂の影響をほとんど受けないために、樹脂製のリアバンパーの裏面に取り付けて使用することができる。しかし、雨が降ってリアバンパーの表面が濡れたときが問題となる。すなわち、雨水で濡れた前記表面は電気の導体となるため、前記キックセンサが検知する静電容量が変化してしまう。そこで、キック動作による静電容量の変化と、雨水による静電容量の変化との区別をどうやって行うかが課題となる。
この課題については、キック動作による静電容量の変化の大きさと、雨水でリアバンパーの表面が濡れたときの静電容量の変化の大きさとを予め統計的データにより把握しておき、このデータに基づき、判別するためのスレッシュホールド値(閾値)を設定し、さらに、当該変化の持続時間を時間計測手段で計測して、前記閾値と持続時間とから当該静電容量の変化の要因がキック動作によるものか、それとも雨水で当該表面が濡れたことによるものかを判別する等の対策が考えられている。
しかし、雨水が樹脂製のリアバンパーの裏面に侵入し、静電容量センサやセンサ信号処理部などに滴下して、例えば、静電容量センサが濡れた場合には、キック動作による静電容量の変化を検出することができなくなり、キックセンサの機能を喪失するおそれがある。
そこで、雨水が樹脂製のリアバンパーの裏面に侵入して静電容量センサやセンサ信号処理部などを濡らさないようなキックセンサの構造及びその取付け構造が求められている。
特許文献1には、雨などの水滴が飛散する環境にあっても誤動作し難い静電容量センサ、或いはこれを用いた信頼性の高い開閉体挟み込み検知装置を提供することを目的とする静電容量センサ及び開閉体並びに挟み込み検知装置が開示されている。
本開示に係る静電容量センサ及び開閉体及び挟み込み検知装置は、前記センサ本体の検出面を含む外表面、及び前記開閉体における前記センサ本体の周辺部分に撥水加工を施したものであり、また、前記センサ本体の検出面を、凸状、凹状、或いは凹凸のある形状としたものであり、また、前記センサ本体は、検出面の側が開口したシールド電極と、このシールド電極の内側に配置された検出電極と、これらシールド電極及び検出電極を覆う保護カバーとを備えた構成とするものである。
上記構成によれば、静電容量センサ及び開閉体及び挟み込み検知装置は、撥水加工を施すことにより、検出面を含む外表面に水滴が付着し難く、付着したとしても撥水作用によって分散して流れ落ち易く、誤動作を起こすような大きな水滴或いは連続する水滴が発生しないので、誤動作の発生可能性が格段に低減され、
また、検出面の凹凸形状によって水滴の付着が邪魔されることにより、検出面の幅全体に渡るように水滴が連続して付着することが相当の信頼性で防止されるので、少なくともセンサがオンしてしまう誤動作の発生可能性が格段に低減され、
さらに、シールド電極のシールド作用によって、検出面の側の指向性を特に高めることができ、所望の検知エリアでない側面などに対象物が接近したときの誤動作の可能性を基本的に低減できるというものである。
特許文献2には、伝い水による静電容量型センサの誤動作をより確実に防止することができるとともに外力が加わっても変形しにくく、静電容量型センサの取付け工程が簡単で、取付け工程に要する時間の短縮化を図ることができる静電容量型センサの取付け構造を提供することを目的とする静電容量センサの取付け構造およびその組付け構造が開示されている。
本開示に係る静電容量センサの取付け構造およびその組付け構造は、近接した物体を検知する静電容量型センサの車両のドアへの取付け構造であって、ドアヘムの端縁における車内側に配置された静電容量型センサとドアヘムとの間に設けられるスペーサを備え、スペーサの外表面には、ドアヘムから静電容量型センサへの伝い水を防止するための水滴防止部が形成されているものである。
上記構成によれば、静電容量センサの取付け構造およびその組付け構造は、スペーサの水滴防止部が、ドアから静電容量型センサへの伝い水でドアと静電容量型センサとが電気的に繋がることを防止するので、静電容量型センサの誤動作を防止し、
また、水滴防止部が、伝い水が向かう方向に対して反対方向に折り返されたリップ形状となっているので、この取付け構造は、伝い水でドアと静電容量型センサとが電気的に繋がることをより確実に防止するため、静電容量型センサの誤動作をより確実に防止することができるというものである。
特開2004−219311号公報 特開2008−238992号公報
しかしながら、特許文献1に開示された静電容量センサ及び開閉体及び挟み込み検知装置における、前記撥水加工を施すことによる効果は、経年的に劣化するため長期間持続することは期待できない。また、前記検出面の凹凸形状によって水滴の付着が邪魔される効果は、大雨の場合等には期待できず、その効果は限定的であるため、キックセンサには、そのまま適用できないという問題点がある。さらに、前記検出面の側が開口したシールド電極と、このシールド電極の内側に配置された検出電極と、これらシールド電極及び検出電極を覆う保護カバーとを備えた構成は、コストアップにつながるという問題点がある。
特許文献2に開示された静電容量センサの取付け構造およびその組付け構造は、伝い水による静電容量型センサの誤動作をより確実に防止するための水滴防止部が形成されているものであり、前記伝い水は、ドアの開閉方向、すなわち、水平方向に伝わる流水を阻止するものである。このため、そのままでは、リアバンパーの裏面に侵入した雨水が上方から下方に滴下して静電容量センサの濡れることを防止することを目的とするキックセンサには、適用することができないという問題点がある。
本発明は、リアバンパーの裏面の後端部に取り付けられるキックセンサにおいて、前記リアバンパーの裏面に侵入した雨水による静電容量センサの水濡れを防止することにより、簡単な構造で誤作動を防止すると共に、簡単な作業で確実に取り付けすることができるキックセンサの構造及びその取付け構造を提供することを目的とする。
本発明に係るキックセンサは、横長薄箱状に形成されたキックセンサケースと、
当該キックセンサケースは、長手方向の両側面に沿って延設された凹部を形成する静電容量センサを収納するセンサ挿通溝と、車両のリアバンパーの後端に面する前記キックセンサケースの側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設し、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように延設された防水樋と、を備え、
前記センサ挿通溝に挿通された静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を収納可能に構成したことを特徴とする。
また、前記キックセンサケースは、その両端に略方形状に形成されて固定用孔を穿設したブラケットと、その前端に略犂先状に形成された平板の上面に略楔状の突起を有する支え部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るキックセンサの取付け構造は、前記キックセンサケースと、静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を前記キックセンサケースに収納可能に構成したキックセンサにおいて、
前記キックセンサケースは、その前端に略犂先状に形成された平板の上面に略楔状の突起を有する支え部を備え、前記車両のフロアパネル又はリアバンパーには係止孔が穿設され、前記支え部を前記係止孔に挿入すると共に、
前記キックセンサケースの両端に略方形状に形成されたブラケットに穿設された固定用孔と、前記リアバンパーの後端に設けた固定部に穿設された固定用孔とを、連結手段により連結固定するように構成したことを特徴とする。
また、前記係止孔は、前記フロアパネル又はリアバンパーに逆T字状に穿設されたことを特徴とする。
また、本発明に係るキックセンサの取付け構造は、前記キックセンサケースと、静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を前記キックセンサケースに収納可能に構成したキックセンサにおいて、
前記キックセンサケースは、その前端に略犂先状に形成された平板部の略中央部に前後方向に沿って穿設された長孔状の固定突起挿通孔を有する支え部を備え、前記車両のリアバンパーにはクリップ挿通孔が貫設された略方形状の固定突起が突設され、前記固定突起を前記支え部の固定突起挿通孔に挿通し、前記固定突起のクリップ挿通孔に、抜け止め部を備えたクリップを挿入して連結固定すると共に、
前記キックセンサケースの両端に略方形状に形成されたブラケットに穿設された固定用孔と、前記リアバンパーの後端に設けた固定部に穿設された固定用孔とを、連結手段により連結固定するように構成したことを特徴とする。
また、本発明に係るクリップは、略方形状に形成された把持部と、前記把持部から延設され、2回屈曲して形成された舌状の挿嵌部と、前記挿嵌部の上面に側面視略楔状に突設された可撓性を有する抜け止め部とを備え、前記把持部の底面と前記挿嵌部の先端底面は面一に形成されて当該面一面に対し弾接可能に構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、キックセンサは、車両のリアバンパーの後端に面する前記キックセンサケースの側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設させ、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように形成された防水樋を帯状に延設しているために、リアバンパーの裏面に侵入した雨水がリアバンパーを伝って滴下してきても、その断面をV字状に2方向に突設して形成された防水樋が雨水を確実に受け止めて排水するため、簡単な構造で、静電容量センサ及びセンサ信号処理部が雨水に濡れることを防止でき、誤作動や機能喪失を回避することができる。
また、上記に説明したように、防水樋をキックセンサケースの側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設させ、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように形成された構造とすることにより、梁としての効果を有し、キックセンサの構造を補強することができる。
請求項2及び請求項3に記載の発明によれば、前記キックセンサは、支え部及び係止孔を介してフロアパネルに挿入固定されると共に、固定用孔と固定用孔を介してリアバンパーの裏面の接合部の近傍に、例えば、グロメットクリップを用いてワンタッチで止めることができるため、簡単な作業で確実に取り付けることができ、作業性を格段に改善することができる。
また、前記キックセンサは、リアバンパーの裏面の緩斜面部分に載置した際、地球の重力の作用により前方にずれ落ちる力が働くために、支え部を挿入しやすく、しかも脱落しにくくなり、前記支え部と係止孔とを、より一層強固に固定することができる。
また、前記リアバンパーの緩斜面部分に設けられた隆起部に係止孔が穿設されている場合には、前記支え部を、前記係止孔に挿入して前記固定孔同士をグロメットクリップ等で連結固定することにより、キックセンサは、リアバンパーに一体的に取り付けられるため、メンテナンスや交換作業が容易となる。
請求項2乃至請求項4に記載の発明によれば、前記支え部は、その平板部の上面に設けた突起部を略楔状に形成しており、しかも、平板部の形状は、先端の幅員を狭く、キックセンサケース側の幅員を広くした略犂先状に形成されているために、前記逆T字状に形成された係止孔に挿入しやすい。しかも、支え部は、奥の方まで挿入するにつれて前記平板部の幅員が徐々に広くなっていき、かつ、前記突起部の高さも高くなってくるために、前記支え部の周縁は、前記係止孔の周面と密接に当接して両者を確実に固定することができる。
また、前記平板部の両側面には、ストッパが配設されているために、強く押し込んだとしても、ストッパが係止孔の端縁に当接してそれ以上挿入することができない。また、前記逆T字状に穿設された係止孔に突起部を挿入すればよいので位置決めガイドの役割を果たし、誤挿入を防止できると共に、作業性の向上を実現することができる。
請求項5及び請求項6に記載の発明によれば、キックセンサの取付け構造に使用するクリップは、把持部の底面と挿嵌部の先端底面の2個所を当接面として支え部の平板部に弾接可能に構成されている。このために、クリップ挿通孔に挿入すると、可撓性を有する抜け止め部が撓むと共に、クリップ自身も撓んで、抜け止め部の上端がクリップ挿通孔の内周面を通過すると、抜け止め部が元の状態に戻り、クリップの嵌合部に容易に嵌合することができる。しかも、嵌合部と抜け止め部との間には段差が設けてあるために抜けることがない。
また、クリップは、キックセンサケースに備えられた支え部の平板部と弾接しているため、支え部は、リアバンパーの裏面に常時押圧された状態を維持する。したがって、クリップは、キックセンサをリアバンパーに確実に、より一層強固に連結固定することができる。
また、クリップを取り外す際は、可撓性を有する抜け止め部の上端を押下することにより、抜け止め部が撓むと共に、クリップも、下方に撓んで、嵌合部とクリップ挿通孔との嵌合状態を容易に外すことができる。
本発明に係るキックセンサの取付け構造を示す模式側面図である。 本発明に係るキックセンサの取付け構造を示す模式平面図である。 コンデンサの概略構造図である。 静電容量センサを用いたキックセンサの一例を示す回路構成図である。 キックセンサケースの平面図である。 キックセンサケースの構造を示す図5におけるA−A方向矢視断面図である。 本発明に係るキックセンサの取付け状態を示す外観斜視図である。 本発明に係るキックセンサの取付け状態を示す図2におけるB−B方向矢視断面図である。 本発明に係るキックセンサの取付け構造における防水樋の作用を説明するための正面図である。 本発明に係るキックセンサの取付け構造を示す模式側面図である。 図10における支え部とリアバンパーとの挿入関係を示す平面図である。 本発明に係るキックセンサの取付け構造の他の実施例の取付け状態を示す外観斜視図である。 図12における支え部を示す部分拡大斜視図である。 本発明に係るクリップの構造を示す側面図である。
<発明の構成>
本発明に係るキックセンサの構造及びその取付け構造は、
横長薄箱状に形成されたキックセンサケースと、
当該キックセンサケースは、長手方向の両側面に沿って延設された凹部を形成する静電容量センサを収納するセンサ挿通溝と、車両のリアバンパーの後端に面する前記キックセンサケースの側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設し、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように延設された防水樋と、を備え、
前記センサ挿通溝に挿通された静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を収納可能に構成したものであり、
前記キックセンサケースは、その両端に略方形状に形成されて固定用孔を穿設したブラケットと、その前端に略犂先状に形成された平板の上面に略楔状の突起を有する支え部と、を備えたものであり、
前記キックセンサケースは、その前端に略犂先状に形成された平板の上面に略楔状の突起を有する支え部を備え、前記車両のフロアパネル又はリアバンパーには係止孔が穿設され、前記支え部を前記係止孔に挿入すると共に、
前記キックセンサケースの両端に略方形状に形成されたブラケットに穿設された固定用孔と、前記リアバンパーの後端に設けた固定部に穿設された固定用孔とを、連結手段により連結固定するように構成したものであり、
前記係止孔は、前記フロアパネル又はリアバンパーに逆T字状に穿設されたものであり、
前記キックセンサケースは、その前端に略犂先状に形成された平板部の略中央部に車両の前後方向に沿って穿設された長孔状の固定突起挿通孔を有する支え部を備え、車両のリアバンパーにはクリップ挿通孔が貫設された略方形状の固定突起が突設され、当該固定突起を支え部の固定突起挿通孔に挿通し、固定突起のクリップ挿通孔に、抜け止め部を備えたクリップを挿入して連結固定すると共に、
前記キックセンサケースの両端に略方形状に形成されたブラケットに穿設された固定用孔と、リアバンパーの後端に設けた固定部に穿設された固定用孔とを、連結手段により連結固定するように構成したものであり、
前記クリップは、前記支え部の固定突起挿通孔に挿通された前記リアバンパーの固定突起のクリップ挿通孔に、挿入して連結固定するものである。
以下、本発明の実施形態について図面により説明する。ただし、図面は模式的なものであり、細部の記載については省略している。また、各部の配置や寸法の比率等は必ずしも現実のものと一致するものではない。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両の前方側を、矢印RRは車両の後方側を、矢印UPは車両の上方側を、矢印DWは車両の下方側を示し、矢印RHは車両の右側を、矢印LHは車両の左側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両の前後方向の前後、車両の上下方向の上下、車両の進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
また、以下において、車両のバックドアは、跳ね上げ式について説明するが、これは説明のための例示であって、横開き式のバックドアであってもよい。
図1は、自動車などの車両1における本発明に係るキックセンサの構造を示す模式側面図である。また、図2は、図1の模式側面図で示す例を上から見た模式平面図である。以下の説明では、図1、図2に示すように、車両1の背面側にバックドア2が設けられている車種を例に説明するが、車両1の両側面にスライド式のドアが設けられている車種にも適用できることはいうまでもない。
まず、キックセンサ10が設けられていない車両1の場合には、例えば、両手で荷物4を抱えたユーザ3は、荷物4の積み降ろしを行うために、車両1の背面に設けられたバックドア2側に回る。しかし、ユーザ3は、荷物4を抱えているために、バックドア2を開けることができない。そこで、一旦荷物4を路面5に置き、バックドア2を開けてから路面5に置いた荷物4を持ち上げて、開いたバックドア2から車両1のラゲージスペース7へ搬入することになる。
一方、キックセンサ10が設けられている車両1の場合には、図1、図2に示すように、ユーザ3は荷物4を抱えたまま、足先6をリアバンパー30の下部(DW)に差し入れるキック動作を行う。キックセンサ10は、ユーザ3のキック動作を検知し、検知信号を出力する。
図示しない制御装置は、キックセンサ10からのキック動作の検知信号によりバックドア2の自動開閉を行う。したがって、ユーザ3がキック動作を行うことによりバックドア2が自動的に開くため、ユーザ3は、荷物4を抱えたまま車両1のラゲージスペース7へ搬入することができ、利便性が格段に向上する。
<キックセンサの原理>
ここで、キックセンサ10の原理について静電容量センサ20を使用した例を簡単に説明する。図3は、コンデンサの基本構成図である。コンデンサは、本図に示すように、誘電体(絶縁体)が2つの金属板で挟まれた構造となっており、電極となる金属板を対向して配設することにより電荷の蓄積及び放出をすることができる。コンデンサが蓄積できる電荷Qは、Q=CVで表され、印加する電圧Vに比例する。そして、その比例係数であるCを静電容量とよんでいる。コンデンサの静電容量Cは、金属板等の導体の幾何学的な形状と両導体間の誘電体の誘電率により決まり、C=(ε×S)/dで表される。ここで、εは誘電体の誘電率、Sは金属板の面積、dは両金属板間の距離である。
この、コンデンサの原理を静電容量センサ20としてキックセンサ10に応用した場合、静電容量センサ20は、導体で形成されているためコンデンサの一方の電極である金属板に該当する。また、ユーザ3は、路面5と同電位の電気の導体と考えてよいから、ユーザ3の足先6はコンデンサの他方の金属板に該当する。つまり、静電容量センサ20とユーザ3の足先6とでコンデンサが形成される。そうすると、両金属板間の距離dは、静電容量センサ20とユーザ3の足先6との距離となる。
金属板の面積Sは、静電容量センサ20の製造時に決定され、使用中に変化することはあり得ないので、一定と考えてよい。誘電体には空気及び樹脂で形成されたリアバンパー30が該当する。そして、空気の誘電率εは1である。したがって、(ε×S)は一定であるため、静電容量Cは、dに反比例し、C∝1/dの関係が成立する。
すなわち距離dが小さくなれば静電容量Cは大きくなり、距離dが大きくなれば静電容量Cは小さくなる。したがって、ユーザ3の足先6をキックセンサ10に近づけると静電容量Cは大きくなり、足先6をキックセンサ10から遠ざけると静電容量Cは小さくなることが分かる。以上が、キックセンサ10の原理である。
図4は、以上の原理に基づくキックセンサ10の一例を示す回路構成図である。センサ信号処理部21は、高周波発振回路22とキック動作検出回路23とから構成されている。高周波発振回路22は、コンデンサの容量CとコイルのインダクタンスLとから構成されており、静電容量センサ20に接続されている。ここで、静電容量センサ20と、ユーザ3の足先6が差し入れられたときに形成されるコンデンサの容量をC1とする。
ここで、ユーザ3が車両1から離れている場合には、コンデンサの容量C1が形成されず、その容量C1は0(ゼロ)である。この場合における、高周波発振回路22の発振周波数fは(1)式で表される。そして、高周波発振回路22は、周波数fで常時発振している。
Figure 2021195105
次に、ユーザ3が足先6を静電容量センサ20に近接させると、静電容量センサ20と足先6との間でコンデンサの容量C1が形成される。このために、高周波発振回路22に接続されているコンデンサの容量は(C+C1)となる。そうすると、高周波発振回路22の発振周波数f1は、(2)式で表される。
Figure 2021195105
すなわち、高周波発振回路22の発振周波数は、fからf1に変化する。キック動作検出回路23は、この周波数のfからf1への変化を検出して、ユーザ3がキック動作を行ったと判断し、キック動作検出信号24を図示しない制御装置に出力する。図示しない制御装置は、このキック動作検出信号24に基づき、バックドア2を開閉制御する。
しかし、単に、足先6を車両1の背面下部に差し入れただけでバックドア2が開閉するのであれば、第三者が悪意でバックドア2を開閉させることができるし、例えば、子犬などの小動物が車両1の背面下部に侵入するとバックドア2が開閉されるという不都合が生じ得る。そこで、実際の製品化においては、キック動作がされた場合、そのキック動作検出の際に、検出レベルや信号の持続時間等にスレッシュホールドを設けたり、当該行為者等が当該車両1のIDキーを所持しているか否かの認証を無線通信手段により行い、認証が成功した場合にのみバックドア2の開閉制御を行うなどの対策が取られている。
ここで、キックセンサ10の静電容量センサ20が水に濡れてしまうと、水は導体であるために、静電容量センサ20と路面5との間に水による抵抗Rが形成され、図4に示すように、両者は電気的に接続される。この結果、高周波発振回路22の発振は、場合によっては停止して、キック動作を検出できないおそれが生じ得る。また、静電容量センサ20が絶縁物によって被覆されている場合には、当該絶縁物が誘電体として作用し、静電容量センサ20と水とにより容量の大きなコンデンサが形成されるため、キック動作の検出は困難となる。したがって、キックセンサ10を水で濡らすことは、回避しなければならない。
なお、図4に示す静電容量センサ20を使用したキック動作を検出する回路構成は、あくまでも一例であって、本図に示す回路構成例に限定されるものではない。
<キックセンサ等の構造>
図5は、キックセンサ10を拡大した平面図である。キックセンサ10は、図2、図5に示すように、平面視略横長の薄箱状をなしている。そして、図1、図2に示すように、車両1のリアバンパー30の裏面の後端部に左右方向に配設されている。すなわち、キックセンサ10は、車両1の背面における左右(RH、LH)方向に比較的広い範囲で、しかも、足先6をリアバンパー30の下部(DW)の奥(FR)にそれほど深く差し入れなくても足先6を検出できる位置に配設されている。
キックセンサ10は、図5に示すように、平面視略横長の薄箱状をなしたキックセンサケース11と、その内部に収納された静電容量センサ20及びセンサ信号処理部21とから構成されている。
センサ信号処理部21は、先述のとおり、各静電容量センサ20、20からの信号に基づき、足先6を車両1の背面下部に差し入れるキック動作を前記周波数のfからf1への変化により検出し、前記図示しない制御装置にキック動作検出信号24を送出する信号処理部である。
キックセンサケース11には、その前端(FR)及び後端(RR)に静電容量センサ挿通溝(以下、「センサ挿通溝」という。)12、12が左右方向(RH、LH)に形成され、当該センサ挿通溝12、12に、静電容量センサ20、20がそれぞれ挿通されている。そして、センサ挿通溝12、12の上端部(UP)には嵌合爪13、13が所定の間隔で配設されている。
嵌合爪13は、図5、図6に示すように、センサ挿通溝12の上端部に対向して形成され、左右方向に所定の間隔で配設されることによって、前記センサ挿通溝12に挿通された静電容量センサ20を収納保持するものである。
センサ挿通溝12は、図6のA−A方向矢視断面図に示すように、キックセンサケース11の前端(FR)及び後端(RR)に所定の幅員及び深さを有する凹部を設けることにより形成されている。そして、各センサ挿通溝12には、静電容量センサ20がそれぞれ挿通されている。すなわち、図5に示すように、キックセンサケース11の前端(FR)及び後端(RR)に形成されたセンサ挿通溝12、12に合計2個の静電容量センサ20、20がそれぞれ挿通されている。そして、各静電容量センサ20、20は、センサ信号処理部21に接続されている。なお、図6において、センサ挿通溝12の底部に穿設されている抜孔11aは、キックセンサケース11を成形する際に、嵌合爪13を形成するための型抜による孔である。
また、キックセンサケース11は、図5、図6、図8に示すように、リアバンパー30に面する後方(RR)の側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設し、かつ、長手方向(RH、LH)の中央部を高く、両端を低くなるように形成された防水樋16が延設されている。すなわち、前記リアバンパー30に面する後方(RR)の側面を帯状に延設して縦樋16aを形成し、さらに当該縦樋16aに直交する面を帯状に延設して横樋16bを形成し、縦樋16aと横樋16bとでその断面をV字状に形成することにより、いわゆる谷樋が構成されている。なお、前記縦樋16a及び横樋16の周縁は、リアバンパー30の裏面の内周の形状に沿って形成されている。
このような谷樋状の防水樋16を設けることにより、図8に示すように、例えば、上リアバンパー30aと下リアバンパー30bとの接合面からリアバンパー30の裏面に侵入した雨水50が上リアバンパー30aを伝って滴下しても、その断面をV字状に2方向に突設して形成された防水樋16が確実に受け止める。また、上記のような構造とすることにより、梁としての効果を有し、キックセンサ10の構造を補強することができる。
また、防水樋16は、図9に示すように、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように形成されているために、防水樋16が前記滴下してきた雨水50を受け止めると、当該雨水50は、低く形成されている防水樋16の両端に流れてキックセンサ10のセンシング領域外のリアバンパー30の裏面に滴下され、車両1の底面から路面5に排出される。
防水樋16は、以上のように構成されているために、静電容量センサ20及びセンサ信号処理部21が水に濡れることを防止でき、誤作動や機能喪失を回避することができる。
なお、雨水50は、上記のようにリアバンパー30が上リアバンパー30aと下リアバンパー30bとに分割して構成されている場合のほか、バックドア2と車両1のボディとの接合面からも侵入することもある。しかし、いずれもリアバンパー30の裏面を介して車両1の底面から路面5に排出されるため、実用上は何ら問題がない。
また、防水樋16を構成する縦樋16aと横樋16bは、前記説明では直交して形成されているとしたが、縦樋16aと横樋16bとがなす角度は、直交に限定されるものではなく、鈍角や鋭角であっても又はその断面が台形状や半円形状であっても何ら差し支えない。
また、キックセンサケース11の左右両端の後側面(RR)には、キックセンサケース11をリアバンパー30の裏面後端部に取り付けるための略方形状のブラケット14、14を形成している。そして、当該ブラケット14の略中央部には、リアバンパー30と連結固定するための固定用孔18が穿設されている。
リアバンパー30は、車両1の背面に配設されたバックドア2の下方後端部分を左右方向に覆うための湾曲面を形成する薄板であり、樹脂で成形されている。また、リアバンパー30は、意匠上の要求により、上記のとおり上リアバンパー30aと下リアバンパー30bとに分割され、両者の間にはモール39が挿嵌されている。そして、リアバンパー30の裏面には、図7、図8に示すように、キックセンサケース11を、前記ブラケット14の固定用孔18を介してリアバンパー30に連結固定するための取付部37、37が、前方(FR)に突設されている。
取付部37は、下リアバンパー30bの裏面の後端部の立ち上がり部分33に平面視略コの字状をなして突出して形成され、キックセンサ10に対向する取付け面37aの略中央部には固定用孔35が穿設されている。
支え部15は、キックセンサケース11の前端の左右2個所から、上方にやや屈曲して突設している。支え部15は、先端の幅員を狭くし、後端になるほど幅員が徐々に広くなる平面視略犂先状に形成された平板部15aと、その中心線上に上方に突設して側面視略楔状に形成された突起部15bと、前記平板部15aの後端の両側面に直交して配設されたストッパ15c、15cとから構成されている。
フロアパネル40は、図7、図8に示すように、リアバンパー30よりも前方(FR)に配設され、その後端がキックセンサ10に向かって下方(DW)に傾斜する傾斜面41をなしている。そして、当該傾斜面41には、キックセンサ10の前端に突設された支え部15、15と対向する位置に、逆T字状に形成された係止孔42、42が穿設されている。また、フロアパネル40の下方は、底面パネル45が覆っている。
<取付け構造の第1の実施例>
次に、キックセンサ10をリアバンパー30の裏面に連結固定する取付け構造の第1の実施例について説明する。図7、図8に示すように、キックセンサ10は、車両1の底面におけるリアバンパー30の裏面の緩斜面部分32と後端部の立ち上がり部分33との接合部34の近傍に取り付けられる。
キックセンサ10を前記接合部34の近傍に取り付けることにより、ユーザ3は、足先6を車両1の背面下部の奥まで深く差し入れなくてもキック動作の検出がしやすくなる。すなわち、キックセンサ10をリアバンパー30よりも前方(FR)にある、例えば、前記フロアパネル40に取り付けたのでは、ユーザ3は、足先6を車両1の背面下部の奥まで深く差し入れなければならず、一方、リアバンパー30の裏面の後端部分(RR)に取り付けたのでは逆に誤動作をするおそれがあるため、いずれも望ましくない。
そこで、キックセンサ10は、前記リアバンパー30の裏面の前記緩斜面部分32と、後端部の立ち上がり部分33との接合部34の近傍に取り付けることが望ましい。しかし、緩斜面部分32は、意匠上の理由から前方(FR)に向かって傾斜しているため、キックセンサ10を緩斜面部分32に載置すると、キックセンサ10には、前記傾斜に沿って前方(FR)にずれる力が働く。
このため、キックセンサ10を、例えば、リアバンパー30の裏面にネジ止めする場合には、キックセンサ10を緩斜面部分32に載置した際、ずれないように片手で押えておくか、それともずれ落ちないように治具などで保持するようにする必要がある。
本発明においては、リアバンパー30の前方(FR)に配設されたフロアパネル40の傾斜面41の前記支え部15、15と対向する位置に、逆T字状に形成された係止孔42、42が設けられている。
そこで、取り付けは、まずキックセンサ10を、その前端に設けた2つの前記支え部15、15を、フロアパネル40に設けられた逆T字状に形成された係止孔42、42にそれぞれ挿入する。挿入された支え部15は、その平板部15aの上面に設けた突起部15bが略楔状に形成されており、しかも、平板部15aの形状は、先端の幅員を狭く、キックセンサケース11側の幅員を広くした略犂先状に形成されており、さらに、上記のように地球の重力の作用により前記緩斜面部分32の傾斜に沿って前方(FR)にずれ落ちる力が働いているために、前記逆T字状に形成された係止孔42に挿入しやすい。
しかも、支え部15は、係止孔47の奥の方へ挿入するにつれて前記平板部15aの幅員が徐々に広くなっていき、かつ、前記突起部15bの高さも高くなってくるために、前記支え部15の周縁は、前記係止孔42の周面と密接に当接して両者を確実に固定することができる。なお、上記において、前記突起部15bの形状を略楔状であるとして説明したが、略楔状に限定されるものではなく、半長円形や四辺形又は十文字状であっても差し支えない。なお、係止孔42の形状は、前記支え部15の横断面の形状に合わせることはいうまでもない。
また、平板部15aの両側面には、ストッパ15c、15cが配設されているために、強く押し込んだとしても、ストッパ15c、15cが係止孔42の端縁に当接してそれ以上深く挿入することができない。また、前記逆T字状に穿設された係止孔42に突起部15bの突起部分を合わせて挿入すればよいので位置決めガイドの役割を果たし、誤挿入を防止できると共に、作業性の向上を実現することができる。
さらに、キックセンサ10は、リアバンパー30の裏面の緩斜面部分32に載置した際、前方にずれようとする力が作用するために支え部15、15を挿入しやすく、しかも、脱落しにくくなり、前記支え部15と係止孔42とを、より一層強固に固定することができる。
キックセンサ10の支え部15、15が、フロアパネル40に設けられた係止孔42、42に挿入されると、ブラケット14、14の略中央部に穿設された固定用孔18、18と、リアバンパー30の取付部37、37の取付け面37a、37aの略中央部に穿設された固定用孔35、35が重なり合う。そこで、グロメットクリップ36、36を前記固定用孔18、18と固定用孔35、35とにそれぞれ貫通させて、キックセンサ10を取付部37、37に連結固定する。又はネジを用いてネジ止めするようにしてもよい。
以上のように、キックセンサ10は、支え部15及び係止孔42を介してフロアパネル40に挿入固定されると共に、固定用孔18と固定用孔35を介してリアバンパー30の裏面の接合部34の近傍に、例えば、グロメットクリップ36を用いてワンタッチで止めることができるため、簡単な作業で確実に取り付けることができ、作業性を格段に改善することができる。
また、キックセンサ10を前記接合部34の近傍に取り付けると共に、キックセンサ10に前記防水樋16を設けることにより、図8に示すように、例えば、上リアバンパー30aと下リアバンパー30bとの接合面から侵入した雨水50が上リアバンパー30a又は下リアバンパー30bを伝って滴下してきても、その断面をV字状に2方向に突設して形成された防水樋16が確実に受け止めるため、簡単な構造で、静電容量センサ20及びセンサ信号処理部21が雨水50に濡れることを防止でき、誤作動や機能喪失を回避することができる。
また、防水樋16は、図9に示すように、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように形成されているために、防水樋16が前記滴下してきた雨水50を受け止めると、当該雨水50は、低く形成されている防水樋16の両端から流れ出てキックセンサ10のセンシング領域外のリアバンパー30の裏面に滴下され、車両1の底面から路面5に排出される。
<取付け構造の第2の実施例>
次に、キックセンサ10をリアバンパー30の裏面に連結固定する場合における取付け構造の第2の実施例について説明する。図7、図8と同様に、図10に示すように、キックセンサ10は、車両1の底面におけるリアバンパー30の裏面の緩斜面部分32と後端部の立ち上がり部分33との接合部34の近傍に取り付けられる。
この場合において、取付け構造の第2の実施例は、リアバンパー30の緩斜面部分32に隆起部32aを設け、当該隆起部32aに係止孔38、38を穿設し、前記支え部15、15を、この係止孔38、38に挿入して連結固定するよう構成されたものである。
具体的には、図10に示すように、支え部15は、キックセンサケース11の前端の左右2個所から、略直線状に突設している。また、支え部15、15が挿入されるのは、フロアパネル40に穿設された係止孔42、42ではなく、図10に示すように、リアバンパー30の緩斜面部分32に穿設された係止孔38、38である。具体的には、リアバンパー30の前記緩斜面部分32をさらに前方(FR)に延設して支え部15、15と対向する位置を上方(UP)に隆起させて隆起部32aが形成され、当該隆起部32aに逆T字状の係止孔38、38が穿設されている。そして、支え部15、15を、当該係止孔38、38に挿入して連結固定する。
これ以外の構成は、前記第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
第2の実施例は、以上のように構成されているために、キックセンサ10は、リアバンパー30に取り付けられてこれと一体となり、メンテナンスや交換作業が容易となる。
<取付け構造の第3の実施例>
次に、キックセンサ10をリアバンパー30の裏面に連結固定する場合における取付け構造の第3の実施例について説明する。図12に示すように、キックセンサ10は、車両1の底面におけるリアバンパー30の裏面の緩斜面部分32と後端部の立ち上がり部分33との接合部34の近傍に取り付けられる。
本実施例においては、リアバンパー30の裏面の緩斜面部分32の前記支え部15、15と対向する位置に、略方形状に形成された固定突起31、31が、その長手方向を前後方向(FR−RR)にして突設されている。
そして、固定突起31、31には、その左右方向(LH−RH)に角孔状のクリップ挿通孔31a、31aが貫設されている。
キックセンサ10は、その前端に前記第1の実施例及び第2の実施例と同様に、2つの前記支え部15、15が設けられている。支え部15の平板部15aは、略平板状で、しかも先端の幅員を狭く、キックセンサケース11側の幅員を広くした略犂先状に形成されている。そして、平板部15aは、前後方向に沿って、前記固定突起31を挿通するための長孔状の固定突起挿通孔15dが穿設されている。
そこで、取付けは、まずキックセンサ10を、車両1の底面におけるリアバンパー30の裏面の緩斜面部分32と後端部の立ち上がり部分33との接合部34の近傍に配置する。そして、リアバンパー30に突設されている前記固定突起31、31を、前記支え部15、15の平板部15aに穿設されている固定突起挿通孔15d、15dに挿通する。これにより、前記緩斜面部分32の傾斜に沿って前方(FR)に重力により生起されるずれ落ちる力が作用しても、キックセンサ10のずれ落ちを止めることができる。
次に、図13の支え部15の部分拡大斜視図に示すように、固定突起31、31に貫設されているクリップ挿通孔31a、31aに、車両1の外方向からクリップ19、19を挿入して連結固定する。
以上のようにして、キックセンサ10は、リアバンパー30の裏面に突設されている前記固定突起31、31を、前記平板部15a、15aに穿設されている固定突起挿通孔15d、15dに挿通し、固定突起31、31のクリップ挿通孔31a、31aにクリップ19、19を挿入して連結固定される。
そうすると、前記ブラケット14、14の略中央部に穿設された固定用孔18、18と、リアバンパー30の取付部37、37の取付け面37a、37aの略中央部に穿設された固定用孔35、35が重なり合う。そこで、グロメットクリップ36、36を前記固定用孔18、18と固定用孔35、35とにそれぞれ貫通させて、キックセンサ10を取付部37、37に連結固定する。又はネジを用いてネジ止めしてもよい。
クリップ19は、図14に示すように、略方形状に形成された把持部19aと、把持部19aから延設され、2回屈曲すると共に、平面視舌状に形成された挿嵌部19bと、当該挿嵌部19bの上面に側面視略楔状に突設され、可撓性を有するよう略笏状に形成された抜け止め部19cとを備えている。そして、前記把持部19aの底面19dと前記挿嵌部19bの先端底面19eは、面一に形成されている。これにより前記底面19dと先端底面19eが平板部15aに対する当接面として弾接可能となっている。
したがって、クリップ19を固定突起挿通孔15dに挿入する際は、まず、最初にクリップ19の把持部19aを把持して挿嵌部19bの先端部分を固定突起挿通孔15dに挿入する。
そして、把持部19aを把持して挿嵌部19bを押し込むと、抜け止め部19cは、クリップ挿通孔31aの内周面に当接し、可撓性を有するためにそのまま撓みながら挿入される。これにより、クリップ19は、挿嵌部19bの先端底面19eが支え部15の平板部15aを押圧すると共に、挿嵌部19b自身も底面19dと先端底面19eを当接面として下方に撓むため、そのまま挿入することができる。
そして、抜け止め部19cの上端がクリップ挿通孔31aの内周面を通過すると、クリップ19の撓みは元の状態に戻る。また、抜け止め部19cの上端とクリップ19の嵌合部19fとに段差が設けてあるため、クリップ挿通孔31aの内周面は、嵌合部19fと嵌合する。そして、前記段差があることによりクリップ19は抜けることがない。また、クリップ19は、平板部15aと弾接しているため、支え部15は、リアバンパー30の裏面に常時押圧された状態を維持する。
本発明に係るクリップ19は、以上のように作用するために、キックセンサ10をリアバンパー30に確実に、より一層強固に連結固定することができる。
また、クリップ19を取り外す際は、可撓性を有する抜け止め部19cの上端を押下することにより抜け止め部19cが撓むと共に、クリップ19は、下方に撓んで、嵌合部19fとクリップ挿通孔31aとの嵌合状態を容易に外すことができる。
以上のように、キックセンサ10は、支え部15及び固定用孔18と固定用孔35を介してリアバンパー30の裏面の接合部34の近傍に、例えば、クリップ19及びグロメットクリップ36等を用いてワンタッチで止めることができるため、簡単な作業で確実に取り付けることができ、作業性を格段に改善することができる。勿論、ネジを用いてネジ止めすることもできる。
なお、防水樋16の構成及び効果は、前記第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
<発明の効果>
本発明は、以上のように構成されているために、
キックセンサ10は、車両1のリアバンパー30の後端に面する前記キックセンサケース11の側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設させ、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように形成された防水樋16を帯状に延設しているために、リアバンパー30の裏面に侵入した雨水50がリアバンパー30を伝って滴下してきても、その断面をV字状に2方向に突設して形成された防水樋16が雨水50を確実に受け止めて排水するため、簡単な構造で、静電容量センサ20及びセンサ信号処理部21が雨水50に濡れることを防止でき、誤作動や機能喪失を回避することができる。
また、上記に説明したように、防水樋16をキックセンサケース11の側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設させ、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように形成された構造とすることにより、梁としての効果を有し、キックセンサ10の構造を補強することができる。
また、前記キックセンサ10は、支え部15及び係止孔42を介してフロアパネル40に挿入固定されると共に、固定用孔18と固定用孔35を介してリアバンパー30の裏面の接合部34の近傍に、例えば、グロメットクリップ36を用いてワンタッチで止めることができるため、簡単な作業で確実に取り付けることができ、作業性を格段に改善することができる。
また、前記キックセンサ10は、リアバンパー30の裏面の緩斜面部分32に載置した際、地球の重力の作用により前方にずれ落ちる力が働くために、支え部15、15を挿入しやすく、しかも脱落しにくくなり、前記支え部15と係止孔42又は係止孔38とを、より一層強固に固定することができる。
また、前記リアバンパー30の緩斜面部分32に設けられた隆起部32aに係止孔38、38が穿設されている場合には、前記支え部15、15を、前記係止孔38、38に挿入して前記固定孔18と固定孔35同士をグロメットクリップ36等で連結固定することにより、キックセンサ10は、リアバンパー30に一体的に取り付けられるため、メンテナンスや交換作業が容易となる。
また、前記支え部15は、その平板部15aの上面に設けた突起部15bを略楔状に形成しており、しかも、平板部15aの形状は、先端の幅員を狭く、キックセンサケース11側の幅員を広くした略犂先状に形成されているために、前記逆T字状に形成された係止孔42又は係止孔38に挿入しやすい。しかも、支え部15は、奥の方まで挿入するにつれて前記平板部15aの幅員が徐々に広くなっていき、かつ、前記突起部15bの高さも高くなってくるために、前記支え部15の周縁は、前記係止孔42又は係止孔38の周面と密接に当接して両者を確実に固定することができる。
また、前記平板部15aの両側面には、ストッパ15c、15cが配設されているために、強く押し込んだとしても、ストッパ15c、15cが係止孔42又は係止孔38の端縁に当接してそれ以上挿入することができない。また、前記逆T字状に穿設された係止孔42又は係止孔38に突起部15bを挿入すればよいので位置決めガイドの役割を果たし、誤挿入を防止できると共に、作業性の向上を実現することができる。
また、キックセンサ10の取付け構造に使用するクリップ19は、把持部19aの底面19dと挿嵌部19bの先端底面19eの2個所を当接面として支え部15の平板部15aに弾接可能に構成されている。このために、クリップ挿通孔31aに挿入すると、可撓性を有する抜け止め部19cが撓むと共に、クリップ19自身も撓んで、抜け止め部19cの上端がクリップ挿通孔31aの内周面を通過すると、抜け止め部19cが元の状態に戻り、クリップ19の嵌合部19fに容易に嵌合することができる。しかも、嵌合部19fと抜け止め部19cとの間には段差が設けてあるために抜けることがない。
また、クリップ19は、キックセンサケース11に備えられた支え部15の平板部15aと弾接しているため、支え部15は、リアバンパー30の裏面に常時押圧された状態を維持する。したがって、クリップ19は、キックセンサ19をリアバンパー30に確実に、より一層強固に連結固定することができる。
また、クリップ19を取り外す際は、可撓性を有する抜け止め部19cの上端を押下することにより抜け止め部19cが撓むと共に、クリップ19も下方に撓んで、嵌合部19fとクリップ挿通孔との嵌合状態を容易に外すことができる。
本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更した構成、公知発明及び上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更した構成、等も含まれる。また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
1 車両
2 バックドア
3 ユーザ
4 荷物
5 路面
6 足先
10 キックセンサ
11 キックセンサケース
12 静電容量センサ挿通溝
13 嵌合爪
14 ブラケット
15 支え部
15a 平板部
15b 突起部
15c ストッパ
15d 固定突起挿通孔
16 防水樋
16a 縦樋
16b 横樋
18 固定用孔
19 クリップ
19a 把持部
19b 挿嵌部
19c 抜け止め部
19d 底面
19e 先端底面
19f 嵌合部
20 静電容量センサ
21 センサ信号処理部
30 リアバンパー
31 固定突起
31a クリップ挿通孔
32 緩斜面部分
32a 隆起部
33 後端部の立ち上がり部分
34 接合部
35 固定用孔
36 グロメットクリップ
37 取付部
37a 取付け面
38 係止孔
39 モール
40 フロアパネル
41 傾斜面
42 係止孔
45 底面パネル
50 雨水

Claims (6)

  1. 横長薄箱状に形成されたキックセンサケースと、
    当該キックセンサケースは、長手方向の両側面に沿って延設された凹部を形成する静電容量センサを収納するセンサ挿通溝と、車両のリアバンパーの後端に面する前記キックセンサケースの側面に沿って、その断面をV字状に2方向に突設し、かつ、長手方向の中央部を高く、両端を低くなるように延設された防水樋と、を備え、
    前記センサ挿通溝に挿通された静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を収納可能に構成したことを特徴とするキックセンサの構造。
  2. 前記キックセンサケースは、その両端に略方形状に形成されて固定用孔を穿設したブラケットと、その前端に略犂先状に形成された平板の上面に略楔状の突起を有する支え部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のキックセンサの構造。
  3. 前記キックセンサケースと、静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を前記キックセンサケースに収納可能に構成したキックセンサにおいて、
    前記キックセンサケースは、その前端に略犂先状に形成された平板の上面に略楔状の突起を有する支え部を備え、前記車両のフロアパネル又はリアバンパーには係止孔が穿設され、前記支え部を前記係止孔に挿入すると共に、
    前記キックセンサケースの両端に略方形状に形成されたブラケットに穿設された固定用孔と、前記リアバンパーの後端に設けた固定部に穿設された固定用孔とを、連結手段により連結固定するように構成したことを特徴とするキックセンサの取付け構造。
  4. また、前記係止孔は、前記フロアパネル又はリアバンパーに逆T字状に穿設されたことを特徴とする請求項3に記載のキックセンサの取付け構造。
  5. 前記キックセンサケースと、静電容量センサと、前記静電容量センサからの信号によりキック動作を検出するセンサ信号処理部と、を前記キックセンサケースに収納可能に構成したキックセンサにおいて、
    前記キックセンサケースは、その前端に略犂先状に形成された平板部の略中央部に前後方向に沿って穿設された長孔状の固定突起挿通孔を有する支え部を備え、前記車両のリアバンパーにはクリップ挿通孔が貫設された略方形状の固定突起が設けられ、前記固定突起を前記支え部の固定突起挿通孔に挿通し、前記固定突起のクリップ挿通孔に、抜け止め部を備えたクリップを挿入して連結固定すると共に、
    前記キックセンサケースの両端に略方形状に形成されたブラケットに穿設された固定用孔と、前記リアバンパーの後端に設けた固定部に穿設された固定用孔とを、連結手段により連結固定するように構成したことを特徴とするキックセンサの取付け構造。
  6. 略方形状に形成された把持部と、前記把持部から延設され、2回屈曲をして形成された舌状の挿嵌部と、前記挿嵌部の上面に側面視略楔状に突設された可撓性を有する抜け止め部とを備え、前記把持部の底面と前記挿嵌部の先端底面は面一に形成されて当該面一面に対し弾接可能に構成されたことを特徴とするクリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114394061A (zh) * 2022-01-05 2022-04-26 北京长安汽车工程技术研究有限责任公司 一种脚踢传感器安装结构

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