JP2021194919A - スライド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 組立工数低減が可能なスライド装置の一例を開示する。【解決手段】 異物を排出するための排出ガイド20は、固定部21、スロープ部22、カバー部23及びインテグラルヒンジ部24等が一体成形された一体成形品である。そして、カバー部23は、固定レール11の底板部11Bうちスロープ部22を挟んで固定部21と反対側を覆う。これにより、1つの部品である排出ガイド20を装着することで、カバー部23の装着も完了する。したがって、スライド装置10では、組立工数が低減可能となり得る。【選択図】 図3
Description
本開示は、シート本体をスライド可能に支持するスライド装置に関する。
スライド装置は、固定レール及び可動レール等を少なくとも備える。固定レールは乗物に直接的又は間接的に固定される固定部材である。当該固定レールは、長手方向と直交する断面形状が略C状に構成されて当該長手方向に沿って延びる開口部を上部に有する。
ところで、開口部を通過してライター等の異物が固定レール内に落下し、当該固定レール内に異物が存在したままであると、可動レールがスライドする際に、当該異物が可動レールと固定レールとの隙間に挟まれて噛み込んでしまうおそれがある。
これに対して、例えば、特許文献1に記載のスライド装置では、スロープ状の傾斜面を有するブロック体を備えている。すなわち、可動レールがスライドする際に、異物が当該可動レールに押されて傾斜面に沿って上部に誘導されるため、当該異物が外部に排出される。
また、固定レールは、ボルトやリベット等の固定具を介して乗物に対して固定される。このため、当該固定具の頭部、又は固定具が貫通可能な貫通穴が固定レールの底面に存在する。
そして、異物が可動レールに押されて移動する際に、上記の頭部又は貫通穴に当該異物が引っ掛かってしまい、異物を排出することができない場合がある。これに対して、特許文献1に記載のスライド装置では、固定具の頭部又は貫通穴を覆うカバーを設けている。
特許文献1に記載のスライド装置では、ブロック体及びカバーの組み付け工数を必要とする。特に、組立作業者(自動組立装置も含む。)は、固定レールの固定完了後にカバーを組み付ける必要がある。このため、特許文献1に記載のスライド装置では、組立工数低減を図ることが難しい。
本開示は、上記点に鑑み、組立工数低減が可能なスライド装置の一例を開示する。
乗物用シートのシート本体(2)をスライド可能に支持するスライド装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、乗物に対して固定される固定レール(11)であって、長手方向と直交する断面形状が略C状に構成されて当該長手方向に沿って延びる開口(11A)を上部に有する固定レール(11)と、固定レール(11)にスライド可能に装着され、シート本体(2)が固定される可動レール(12)と、固定レール(11)内に配置され、当該固定レール(11)内の異物を排出するための排出ガイド(20)であって、樹脂製の一体部分である固定部(21)、スロープ部(22)、インテグラルヒンジ部(24)及びカバー部(23)を有する排出ガイド(20)とを備え、固定部(21)は、固定レール(11)に固定された部位であり、スロープ部(22)は、長手方向と交差する傾斜面で構成され、インテグラルヒンジ部(24)は、カバー部(23)を固定部(21)に対して揺動可能とする薄肉部であり、さらに、カバー部(23)は、固定レール(11)の底板部(11B)うちスロープ部(22)を挟んで固定部(21)と反対側を覆うことである。
これにより、当該スライド装置では、固定部(21)、スロープ部(22)及びカバー部(23)を有する排出ガイド(20)は、1つの部品となり得る。したがって、スライド装置の組立工数が低減可能となり得る。
なお、当該スライド装置は、例えば、以下の構成であってもよい。
インテグラルヒンジ部(24)は、スロープ部(22)の上端とカバー部(23)とを揺動可能に連結し、さらに、スロープ部(22)の下端と固定部(21)とは、インテグラルヒンジ部(24)に比べて曲げ剛性が大きい状態で連結されていることが望ましい。
インテグラルヒンジ部(24)は、カバー部(23)を底板部(11B)に近接させる向きの弾性力が発生するように構成されていることが望ましい。これにより、固定部(21)が固定レール(11)に装着されている状態では、カバー部(23)の位置が底板部(11B)に近接した状態で保持され得る。したがって、組立作業者は、カバー部(23)を含む排出ガイド(20)を容易に固定レール(11)に組み付けることが可能となり得る。
固定部(21)には、カバー部(23)に接触することにより、当該カバー部(23)が弾性力の向きに変位すること規制する規制部(25)が設けられていることが望ましい。これにより、カバー部(23)を底板部(11B)から離間した状態に維持可能となり得る。したがって、組立作業者が固定レール(11)を乗物に組み付ける際の作業性が低下することが抑制され得る。
カバー部(23)は、スロープ部(22)から延びる帯板状の部位であることが望ましい。これにより、例えば、組立作業者が可動レール(12)をスライドさせると、カバー部(23)は自動的に底板部(11B)に近接して当該底板部(11B)を覆う位置となり得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係るスライド装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載されたものである。
したがって、当該スライド装置は、各図に付された方向に限定されない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。斜線が付された図は、必ずしも断面図を示さない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示されたスライド装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位を備える。
(第1実施形態)
<1.乗物用シートの概要>
乗物用シート1は、図1に示されるように、シート本体2及びスライド装置10等を少なくとも備える。シート本体2は、利用者が着席する部位である。本実施形態に係るシート本体2は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも有する。
<1.乗物用シートの概要>
乗物用シート1は、図1に示されるように、シート本体2及びスライド装置10等を少なくとも備える。シート本体2は、利用者が着席する部位である。本実施形態に係るシート本体2は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも有する。
シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。スライド装置10は、シート本体2をスライド可能に支持する装置である。
本実施形態に係る乗物用シート1は、2つのスライド装置10を備える。2つのスライド装置10のうち第1のスライド装置10は、シート幅方向一端側に配置され、第2のスライド装置10は、シート幅方向他端側に配置されている。なお、本実施形態では、2つのスライド装置10は略同一な構造である。
<2.スライド装置の構成>
<2.1 概要>
以下の説明は、例えば、シート幅方向一端側に配置されたスライド装置10の説明である。スライド装置10は、固定レール11及び可動レール12等を少なくとも有する。固定レール11は乗物に直接的又は間接的に固定される金属製の部材である。
<2.1 概要>
以下の説明は、例えば、シート幅方向一端側に配置されたスライド装置10の説明である。スライド装置10は、固定レール11及び可動レール12等を少なくとも有する。固定レール11は乗物に直接的又は間接的に固定される金属製の部材である。
本実施形態では、固定レール11の前端側は車両ボディの凸部Aに固定され、固定レール11の後端側は、金属製のブラケット6を介して車両ボディに固定される。ブラケット6は、図3に示されるように、上部がリベット6A(図3参照)等の固定具により固定レール11に固定され、下部がボルト6B(図3参照)等の固定具により車両ボディに固定される。
固定レール11は、図2に示されように、長手方向と直交する断面形状が略C字状に構成されている。そして、当該固定レール11の上面には、固定レール11の長手方向に沿って延びる開口11Aが形成されている。
可動レール12は、固定レール11にスライド可能に装着される金属製の部材である。当該可動レール12には、図1に示されるように、シート本体2が固定される。つまり、可動レール12は、シート本体2と一体として固定レール11に対してスライド可能である。
<2.2 排出ガイド>
スライド装置10は、図2に示されるように、排出ガイド20を備える。排出ガイド20は、固定レール11内に配置され、当該固定レール11内の異物を排出するための樹脂製の部材である。
スライド装置10は、図2に示されるように、排出ガイド20を備える。排出ガイド20は、固定レール11内に配置され、当該固定レール11内の異物を排出するための樹脂製の部材である。
排出ガイド20は、図3に示されるように、固定部21、スロープ部22、カバー部23及びインテグラルヒンジ部24等を少なくとも有する。これら固定部21、スロープ部22、カバー部23及びインテグラルヒンジ部24は、樹脂にて一体成形された一体部分である。
<固定部>
固定部21は、固定レール11の底板部11Bに固定された部位である。当該固定部21は、図4に示されるように、上方側が開放された略C字状又はコの字状の断面形状を有する。具体的には、固定部21は、底板部21A及び互いに対向する2つの側壁部21B、21C等を有する。
固定部21は、固定レール11の底板部11Bに固定された部位である。当該固定部21は、図4に示されるように、上方側が開放された略C字状又はコの字状の断面形状を有する。具体的には、固定部21は、底板部21A及び互いに対向する2つの側壁部21B、21C等を有する。
底板部21Aは、固定レール11の底板部11Bに接触して当該底板部11Bに固定される。このため、底板部21Aには、係止片21D及び係止クリップ21Eが設けられている。係止片21D及び係止クリップ21Eは、固定部21と共に樹脂にて一体成形された部位である。
係止片21Dは、図3に示されるように、底板部11Bを内側から外側に貫通して当該底板部11Bの外側に係止される部位である。係止クリップ21Eは、底板部11Bを内側から外側に貫通して底板部11Bの外側に係止される傘状の部位である。
<スロープ部>
スロープ部22は、図3に示されるように、固定レール11の長手方向、つまり底板部11Bと交差する傾斜面で構成されている。これにより、可動レール12がスライドする際に、固定レール11内の異物が当該可動レール12に押されてスロープ部22に沿って上部に誘導されるため、当該異物が外部に排出される。
スロープ部22は、図3に示されるように、固定レール11の長手方向、つまり底板部11Bと交差する傾斜面で構成されている。これにより、可動レール12がスライドする際に、固定レール11内の異物が当該可動レール12に押されてスロープ部22に沿って上部に誘導されるため、当該異物が外部に排出される。
<カバー部>
カバー部23は、図3に示されるように、固定レール11の底板部11Bうちスロープ部22を挟んで固定部21と反対側を覆う部位である。換言すれば、本実施形態に係るカバー部23は、スロープ部22よりシート後方側を覆う。
カバー部23は、図3に示されるように、固定レール11の底板部11Bうちスロープ部22を挟んで固定部21と反対側を覆う部位である。換言すれば、本実施形態に係るカバー部23は、スロープ部22よりシート後方側を覆う。
具体的には、本実施形態に係るカバー部23は、リベット6A及びボルト6B等を上方側から覆う。リベット6A及びボルト6Bは、ブラケット6を固定するための固定具の一例である。
なお、ボルト6Bは、底板部11Bに設けられた貫通穴11Cの直下に配置されている。このため、本実施形態に係るカバー部23は、貫通穴11Cを閉塞するようにしてボルト6Bを上方側から覆う。
このため、本実施形態に係るカバー部23は、クランク状に屈曲してスロープ部22から延びる帯板状の部位にて構成されている。つまり、カバー部23は、部位23Aと部位23Bとの間に段差が設けられたクランク状の部材である。
なお、部位23Aは、リベット6Aの頭部を上方から覆う部位である。部位23Bは貫通穴11Cを閉塞する部位である。カバー部23の延び方向先端(本実施形態では、カバー部23の後端)23Dには、係止部23Cが設けられている。
係止部23Cは、底板部11Bの内側から貫通穴11Cを貫通して当該底板部11Bの外側に係止された部位である。これにより、カバー部23が底板部11Bから離間してしまうことが規制され得る。
<インテグラルヒンジ部>
インテグラルヒンジ部24は、カバー部23を固定部21に対して揺動可能とする薄肉部である。具体的には、インテグラルヒンジ部24は、スロープ部22の上端とカバー部23とを揺動可能に連結する。
インテグラルヒンジ部24は、カバー部23を固定部21に対して揺動可能とする薄肉部である。具体的には、インテグラルヒンジ部24は、スロープ部22の上端とカバー部23とを揺動可能に連結する。
このため、カバー部23は、スロープ部22の上端を揺動中心として、図3の実線で示される状態と図3の二点鎖線で示される状態との間で変位可能である。なお、スロープ部22の下端と固定部21とは、インテグラルヒンジ部24に比べて曲げ剛性が大きい状態で連結されている。
本実施形態に係るインテグラルヒンジ部24は、カバー部23を底板部11Bに近接させる向きの弾性力(図3の矢印M1)が発生するように構成されている。このため、排出ガイド20は、固定レール11に装着されていない状態においては、図5に示されるような形状となっている。
すなわち、固定レール11に装着されていない状態においては、カバー部23の延び方向先端23Dが底板部21Aより下方に位置する。なお、「先端23Dが底板部21Aより下方に位置する」とは、「当該先端23Dが底板部21Aに挟んでスロープ部22と反対側に位置する」ことをいう。
このため、排出ガイド20が固定レール11に装着され、リベット6A及びボルト6Bがカバー部23により覆われた状態、つまり図3に示される状態では、インテグラルヒンジ部24は弾性変形した状態となる。そして、当該状態において、インテグラルヒンジ部24で発生する復元力が上記弾性力(図3の矢印M1)となる。
<規制部>
本実施形態に係る固定部21には、図4に示されるように、規制部25が設けられている。規制部25は、図6に示されるように、カバー部23に接触することにより、当該カバー部23が弾性力の向きM1に変位すること規制する。
本実施形態に係る固定部21には、図4に示されるように、規制部25が設けられている。規制部25は、図6に示されるように、カバー部23に接触することにより、当該カバー部23が弾性力の向きM1に変位すること規制する。
すなわち、本実施形態に係る規制部25は、図6に示されるように、側壁部21B、21Cそれぞれの外壁に設けられた突起部により構成されている。なお、側壁部21Bの外壁とは、側壁部21Bのうち側壁部21Cと対向する壁面と反対側の壁面をいう。側壁部21Cの外壁とは、側壁部21Cのうち側壁部21Bと対向する壁面と反対側の壁面をいう。
カバー部23には、図4に示されるように、側壁部21B、21Cに側に延出した延出片23E、23Fが設けられている。各延出片23E、23Fは、互いに離間する向きに弾性的に変位可能である。
そして、カバー部23が矢印M1と反対と反対向きに強制変位させられると(図7参照)、各規制部25の先端と延出片23E、23Fとが圧接するため(図6参照)、各規制部25と延出片23E、23Fとの接触箇所で摩擦力が発生する。
これにより、カバー部23は、図7に示される状態、つまり図3の二点鎖線で示される状態に保持される。なお、当該状態においては、延出片23E、23Fは、互いに離間する向きに弾性変形している(図6参照)。そして、当該弾性変形に伴って発生する復元力が上記摩擦力を発生させる。
<3.本実施形態に係るスライド装置の特徴>
排出ガイド20は、固定部21、スロープ部22、カバー部23及びインテグラルヒンジ部24等が一体成形された一体成形品である。これにより、1つの部品である排出ガイド20を装着することで、カバー部23の装着も完了する。したがって、本実施形態に係るスライド装置10では、組立工数が低減可能となり得る。
排出ガイド20は、固定部21、スロープ部22、カバー部23及びインテグラルヒンジ部24等が一体成形された一体成形品である。これにより、1つの部品である排出ガイド20を装着することで、カバー部23の装着も完了する。したがって、本実施形態に係るスライド装置10では、組立工数が低減可能となり得る。
インテグラルヒンジ部24は、カバー部23を底板部11Bに近接させる向きの弾性力が発生するように構成されている。これにより、固定部21が固定レール11に装着されている状態では、カバー部23の位置が底板部11Bに近接又は接触した状態で保持され得る。したがって、組立作業者は、カバー部23を含む排出ガイド20を容易に固定レール11に組み付けることが可能となり得る。
固定部21には、カバー部23に接触することにより、当該カバー部23が弾性力の向きに変位すること規制する規制部25が設けられている。これにより、カバー部23を底板部11Bから離間した状態に維持可能となり得る。したがって、組立作業者が固定レール11を乗物に組み付ける際の作業性が低下することが抑制され得る。
カバー部23は、スロープ部22から延びる帯板状の部位である。これにより、例えば、組立作業者が可動レール12を後方に向けてスライドさせると、可動レール12がカバー部23に押し下げるので、カバー部23は自動的に底板部11Bに近接して当該底板部11Bを覆う位置となり得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るインテグラルヒンジ部24は、スロープ部22の上端とカバー部23とを揺動可能に連結する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、スロープ部22の下端と固定部21とがインテグラルヒンジ部24を介して揺動可能に連結された構成であってもよい。
上述の実施形態に係るインテグラルヒンジ部24は、スロープ部22の上端とカバー部23とを揺動可能に連結する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、スロープ部22の下端と固定部21とがインテグラルヒンジ部24を介して揺動可能に連結された構成であってもよい。
上述の実施形態に係るインテグラルヒンジ部24は、カバー部23を底板部11Bに近接させる向きの弾性力が発生するように構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、当該弾性力が発生しない構成であってもよい。
上述の実施形態では、カバー部23が上記弾性力の向きに変位すること規制する規制部25が設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、当該規制部25が廃止された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る規制部25は、側壁部21B、21Cそれぞれの外壁に設けられた突起部により構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、側壁部21B、21Cのうちいずれか一方のみに規制部25が設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態に係る規制部25は、当該規制部25の先端と延出片23E、23Fとの接触箇所で発生する摩擦力を利用してカバー部23の状態を保持する構成であった。では、しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、各規制部25が延出片23E、23Fに係止する構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
10… スライド装置 11… 固定レール 12… 可動レール
20… 排出ガイド 21… 固定部 22… スロープ部
23… カバー部 24… インテグラルヒンジ部
25… 規制部
20… 排出ガイド 21… 固定部 22… スロープ部
23… カバー部 24… インテグラルヒンジ部
25… 規制部
Claims (6)
- 乗物用シートのシート本体をスライド可能に支持するスライド装置において、
乗物に対して固定される固定レールであって、長手方向と直交する断面形状が略C状に構成されて当該長手方向に沿って延びる開口を上部に有する固定レールと、
前記固定レールにスライド可能に装着され、前記シート本体が固定される可動レールと、
前記固定レール内に配置され、当該固定レール内の異物を排出するための排出ガイドであって、樹脂製の一体部分である固定部、スロープ部、インテグラルヒンジ部及びカバー部を有する排出ガイドとを備え、
前記固定部は、前記固定レールに固定された部位であり、
前記スロープ部は、前記長手方向と交差する傾斜面で構成され、
前記インテグラルヒンジ部は、前記カバー部を前記固定部に対して揺動可能とする薄肉部であり、
さらに、前記カバー部は、前記固定レールの底板部うち前記スロープ部を挟んで前記固定部と反対側を覆う
スライド装置。 - 前記インテグラルヒンジ部は、前記スロープ部の上端と前記カバー部とを揺動可能に連結し、
さらに、前記スロープ部の下端と前記固定部とは、前記インテグラルヒンジ部に比べて曲げ剛性が大きい状態で連結されている請求項1に記載のスライド装置。 - 前記インテグラルヒンジ部は、前記カバー部を前記底板部に近接させる向きの弾性力が発生するように構成されている請求項1又は2に記載のスライド装置。
- 前記固定部には、前記カバー部に接触することにより、当該カバー部が前記弾性力の向きに変位すること規制する規制部が設けられている請求項3に記載のスライド装置。
- 前記カバー部は、前記スロープ部から延びる帯板状の部位である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスライド装置。
- 前記カバー部は、前記固定レールを乗物に固定するための固定具を上方側から覆う請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスライド装置。
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