JP2021194120A - ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドの領域ごとの重量を適切に配分することで横慣性モーメントのみならず縦慣性モーメントも向上させること。【解決手段】ゴルフクラブヘッドは、ウッド型のゴルフクラブヘッドであって、当該ゴルフクラブヘッドのフェース・バック方向の中間点でフェース側とバック側とに二分した場合、上記バック側の重量が当該ゴルフクラブヘッドの総重量の25%以上であり、当該バック側の重量の90%以上が、上記フェース・バック方向において上記バック側端部から上記フェース側へ全長の30%以下となる領域に存在し、かつ、当該ゴルフクラブヘッドのトウ・ヒール方向において中間点を中心とする全長の40%以下となる領域に存在する。【選択図】図3
Description
本発明は、ウッド型のゴルフクラブヘッド及び当該ゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブに関する。
従来から、オフセンターヒット時における飛距離の減少を防ぐために、ゴルフクラブヘッドの重心回りの慣性モーメントを向上させる試みがなされてきた。例えば下記特許文献1には、ヘッド重心を通りかつトウ・ヒール方向にのびる水平軸周りの慣性モーメント(縦慣性モーメント)を、3000g・cm2以上4000g・cm2以下に設定し、ヘッド重心を通る垂直軸周りの慣性モーメント(横慣性モーメント)を、4000g・cm2以上に設定したゴルフクラブヘッドが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、単に縦慣性モーメントと横慣性モーメントとを数値で規定しているのみで、どのようなヘッドの構成によってそれらを実現するのかについては全く記載されていない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ヘッドの領域ごとの重量を適切に配分することで横慣性モーメントのみならず縦慣性モーメントも増加させることが可能なゴルフクラブヘッド及び当該ゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るゴルフクラブヘッドは、ウッド型のゴルフクラブヘッドであって、当該ゴルフクラブヘッドのフェース・バック方向の中間点でフェース側とバック側とに二分した場合、上記バック側の重量が当該ゴルフクラブヘッドの総重量の25%以上であり、
当該バック側の重量の90%以上が、上記フェース・バック方向において上記バック側端部から上記フェース側へ全長の30%以下となる領域に存在し、かつ、当該ゴルフクラブヘッドのトウ・ヒール方向において中間点を中心とする全長の40%以下となる領域に存在する。
当該バック側の重量の90%以上が、上記フェース・バック方向において上記バック側端部から上記フェース側へ全長の30%以下となる領域に存在し、かつ、当該ゴルフクラブヘッドのトウ・ヒール方向において中間点を中心とする全長の40%以下となる領域に存在する。
この構成により、ヘッドのうちバック側の重量を大きくし、かつ、そのほとんどをバック側端部かつ重心に近い領域に配置することで、横慣性モーメントのみならず縦慣性モーメントも増加させることができる。
当該ゴルフクラブヘッドの重心の垂直軸周りの慣性モーメント(横慣性モーメント)は5800g・cm^2以上であってもよい。
この構成により、オフセンターヒット時、特にトゥヒール方向に外した場合に、ボール初速の減少分が少なく、サイドスピンが減少し、打ち出し方向を安定させることができる。
当該ゴルフクラブヘッドの重心の水平軸周りの慣性モーメント(縦慣性モーメント)は4500g・cm^2以上であってもよい。
この構成により、オフセンターヒット時、特に上下方向に外した場合に、ボール初速の減少分が少なく、サイドスピンが減少し、打ち出し方向を安定させることができる。
本発明の他の形態に係るゴルフクラブは、上記のいずれかのゴルフクラブヘッドと、当該ゴルフクラブヘッドに取り付けられるゴルフクラブシャフトとを有する。
以上説明したように、本発明によれば、ヘッドの領域ごとの重量を適切に配分することで横慣性モーメントのみならず縦慣性モーメントも増加させることができる。しかし、この効果は本発明を限定するものではない。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るゴルフクラブの外観を示した図である。
同図に示すように、本実施形態に係るゴルフクラブ100は、ヘッド1と、当該ヘッド1に一端が取り付けられるシャフト2と、シャフト2の他端に取付けられるグリップ3とを有する。
シャフト2は、例えばソケット等を介してヘッド1に取り付けられるが、ソケット等を介さずに直接取り付けられてもよい。
ヘッド1は、フェース部1a、クラウン部1b及びソール部1cを有し、それらによって内部空間が形成された中空構造を有するウッド型(例えばドライバー)のヘッドである。ヘッド1は、例えば64チタン等の金属によって製造される。
次に、本実施形態におけるヘッド1の重心の垂直軸周りの慣性モーメント(横慣性モーメント、以下、横MOIともいう)とヘッドの重心の水平軸周りの慣性モーメント(縦慣性モーメント、以下、縦MOIともいう)を大きくする試みについて説明する。
横MOIが安定性に寄与することは以前から知られており、横MOIが5000g・cm^2を超えるヘッドも少なからず出てきている。しかし、縦MOIも横MOIと同様に安定性に寄与することは、あまり着目されていないのが現状である。着目されていない理由はいくつかある。
1点目が、横MOIがそもそもルール上の上限に達していないことである。横MOIの方が縦MOIより着目されていることは上記で述べたが、現状では、横MOIを更に大きくする余地があるヘッドがほとんどである。そのため、縦MOIよりも横MOIが着目されている。
2点目が、横MOIを大きくしようとすると、概ね必然的に縦MOIも大きくなることである。横MOIが大きいヘッドは必然的に体積が大きく、ヘッド寸法も大きくなっているが、そうすると縦MOIも同様に大きくなっていく。
具体的には、従来のほとんどのヘッドは縦MOI/横MOI=0.63〜0.73程度になっており、例えば横MOIが4000g・cm^2のヘッドは、縦MOIが2520〜2920g・cm^2、縦MOIが5000g・cm^2のヘッドは、縦MOIが3150〜3650g・cm^2、横MOIが5800のヘッドは、縦MOI3654〜4234g・cm^2程度になっている。
しかし、過去に横MOIが5800を超えているヘッドはほぼ存在せず、縦MOIが4100g・cm^2を超えているものは無い。
このように、横MOIが大きいヘッドは、概して縦MOIが大きいヘッドといえる。したがって、縦MOIに着目せずとも横MOIに着目していれば縦MOIは大きくなるし、そもそも横MOIが上記のようにルール上限に達していないため、縦MOIに着目する必要がないといえる。
3点目は、縦MOIについてそもそもあまり知られていないことである。実は平均飛距離の観点からいうと、縦MOIは横MOIとほぼ同等に重要な要素であることが調査、実験して判明したが、その事実がほぼ知られておらず、また知られていてもどのくらい重要なものなのかの認識が一般的に無いため、広告宣伝や開発課題に上ってこない。
これらの理由から縦MOIはあまり着目されておらず、そのため縦MOIを向上させる手法が分かっていなかった。そこで本発明者は、縦MOIを大きくする方法を研究し、その手法をまとめた。
本実施形態では、ヘッド1の横MOIをルール上限近くにしつつ、縦MOIをこれまでの縦MOI/横MOI=0.63〜0.73を大きく超えた縦MOI/横MOI=0.77〜0.88程度まで可能にする手段を確立した。MOIとしては、横MOIが5800g・cm^2以上、縦MOIが4500g・cm^2以上となることを設計目標とした。
図2は、一般的なゴルフクラブヘッドにおいて、縦慣性モーメントが横慣性モーメント以上となる領域を説明するための図である。
同図における黒点が重心Gであり、ヘッドに重量を配置した場合、MOIは大きくなるが、当該重心Gとの位置関係において、重量を配置する場所によって、横MOIと縦MOIが大きくなる箇所は変わってくる。
ヘッドのほとんどの箇所は、横MOI>縦MOIとなる場所である。横MOI≦縦MOIとなる場所は、ヘッド形状によっても変わってくるが、概ね同図の斜線で囲んだ領域である。
この斜線領域のソールからクラウンまでの間に重量を配置すると、縦MOIの上昇率≧横MOIの上昇率となる。そして、この「縦MOIの上昇率/横MOIの上昇率」が最も大きくなるのは、重心G付近になり、そこから遠ざかるほど「縦MOIの上昇率/横MOIの上昇率」は小さくなっていく。「縦MOIの上昇率/横MOIの上昇率」が斜線領域の外では、0〜1になり、横MOIの上昇率が上回ってしまう。
MOIについて重量配置を考える上で、もう1点、「MOI上昇率の絶対値」を考慮する必要がある。すなわち、重心G付近はたしかに「縦MOIの上昇率/横MOIの上昇率」が最大であるが、そもそもの縦MOIの上昇率と横MOIの上昇率が小さい。つまり、重心G付近に余剰重量をすべて配置すると、横MOIが小さく、縦MOIもあまり大きくないヘッドになってしまう。
したがって、横MOIも縦MOIも大きなヘッドを作成しようとすると、重量は、MOIの上昇率が大きい位置、かつ、出来るだけ縦MOIの上昇率/横MOIの上昇率が大きい位置に配置すればよいということになる。
ここで、MOI上昇率の絶対値は、縦MOIについては基本的にバック側に行くほど大きくなり、横MOIについては平面視において重心Gから遠い位置ほど大きくなる。重心Gから特に遠いのは、一般的にバック側、トゥバック側、ネックの位置である。
よって、MOIの上昇率が大きい位置、かつ、出来るだけ縦MOIの上昇率/横MOIの上昇率が大きい位置は、ヘッドのバック側の中央付近ということになる。可能な限りこの位置に重量を配置しつつ、かつそれ以外の箇所の重量を極限まで減らすことで、最も縦MOIが大きいヘッドが作成可能になる。
したがって、ヘッドのバック側にほとんどの重量物を配置し、かつそれをトゥヒール方向に広げないようにすることで、上記斜線領域の横MOIと縦MOIの上昇率が近い位置、かつ、MOIの上昇率の絶対値が大きい位置に重量物を配置する必要がある。
図3は、上記ゴルフクラブのゴルフクラブヘッドの平面図である。
本実施形態に係るヘッド1においては、ヘッド1のフェース・バック方向(同図Z方向)の中間点を通る線Czでフェース側とバック側とに二分した場合、バック側の重量が、ヘッド1の総重量の25%以上となる。
また、当該バック側の重量の90%以上が、フェース・バック方向(Z方向)においてバック側端部からフェース側へヘッド1の全幅の30%以下となる領域に存在し、かつ、ヘッド1のトウ・ヒール方向(X方向)において、中間点(線Cx)を中心とするヘッドの1の全長の40%以下となる同図領域Rに存在する。
この構成により、ヘッド1のうちバック側の重量を大きくし、かつ、そのほとんどをバック側端部かつ重心に近い領域に配置することで、横MOIのみならず縦MOIも向上させることができる。具体的には、ヘッド1は、横MOIが5800g・cm^2以上、縦MOIが4500g・cm^2以上という上記設計目標を達成している。
以下、上記数値によって重量配置及びMOIを定義するに至った経緯について説明する。
従来の一般的なヘッドを3部品に分割して考えてみる。
(1)フェース+ネック
(2)クラウン+ソール
(3)重量物
(1)フェース+ネック
(2)クラウン+ソール
(3)重量物
ここで(1)と(2)は、耐久性や性能向上のために一定の重量を使用する必要があるため、自由に重量や位置を変更可能なのは(3)のみである。実在する従来のヘッドを1つ抽出し、その各部品の重量とIx(縦MOI)、Iz(横MOI)を調査すると、以下の表1の通りであった。
上記ヘッドの全体の重量は185.7gであるが、これは比較的軽いヘッドである。過去25年間のヘッド重量の平均はほぼ196g付近であるため、本実施形態のヘッド1の総重量も196gと想定した。
そうすると、上記(1)フェース+ネック、(2)クラウン+ソールの重量は維持した上で、(3)重量物として196−185.7=10.3gだけ加算することができることになる。加算後の各部品の重量とIx(縦MOI)、Iz(横MOI)は以下の表2の通りである。
ここから、上記横MOI及び縦MOIの目標値を達成するためには、重量物の位置を最適な位置にして、出来る限り重量物の重量を大きくする必要がある。
ここで、ヘッドの最適位置に重量物がある場合に、重量物のMOIが、Ix=Izとなるものとする。重量物のMOIを向上させて、MOIを上記目標値に達するためには、下記のMOIが最低減追加で必要になるので、重量物の縦MOIは、929+1260=2189g・cm^2だけ追加で必要となる。
Ix:4500−3571=929g・cm^2
Iz:5800−5035=765g・cm^2
Ix:4500−3571=929g・cm^2
Iz:5800−5035=765g・cm^2
ここで、ヘッド1のフェース・バック方向(Z方向)の長さを最大の127mmと想定する。重量物の重量をxg、重量物のリーディングエッジからフェース・バック方向(Z方向)の位置をymmとする。重心深度は、一般的なヘッドで35〜45mm程度であるが、ここでは仮に、近年の平均値である38.7mmと想定する。
その際のIx(縦MOI)およびIz(横MOI)は、以下のように表される。
Ix=Iz=x*(y−38.7)^2/100
→2189=x*(y−38.7)^2/100
Ix=Iz=x*(y−38.7)^2/100
→2189=x*(y−38.7)^2/100
ここで、現実的なxとyの範囲を考えてみる。
xは、上記一般的なヘッドでの想定で21.9%、43gとなった。重量を出来るだけ付加したいが、ほかのパラメータとの兼ね合いもあるため、以下の表3のように、ヘッド総重量の20%、25%、30%で想定してみる。
またyは、出来るだけバック側中央に付加したいが、ほかのパラメータの兼ね合いもあるため、それぞれリーディングエッジからヘッド全幅の60%、70%、80%より後ろの位置にバック側の端まで重量があるとして想定してみる。そうすると、重量物の重心位置はそれぞれ、以下の表4のように、80%、85%、90%の位置になる。(例えばyが60%なら、重心位置は60%+(100%−60%)/2=80%となる)
そして、x、yの上記それぞれの割合についてIx(縦MOI)およびIz(横MOI)を算出したのが以下の表5である。
この想定によれば、1)重量:ヘッド総重量の25%、重量の位置:リーディングエッジから8:リーディングエッジから0%より後ろ、2)重量:ヘッド総重量の30%、重量の位置:リーディングエッジから70%より後ろ、3)重量:ヘッド総重量の30%、重量の位置:リーディングエッジから80%より後ろ、であれば、必要なIx:2189g・cm^2を超えることができる。したがって、重量物は、最低でもヘッド重量の内25%以上、重量物の位置はリーディングエッジから70%より後ろに無いといけないことが分かる。
ただ、実際には他のパラメータを向上させるために重量物を一部使う必要もあり、そのために最低でも使用しなければならない重量やその位置を考慮して、様々な設計の高MOIヘッドに対応させるために、バック側の重量がヘッド1の総重量の25%以上となり、当該バック側の重量の90%以上が、フェース・バック方向(Z方向)においてバック側端部からフェース側へヘッド全幅の30%以下となる領域に存在し、かつ、ヘッド1のトウ・ヒール方向(X方向)において、中間点を中心とするヘッドの1の全長の40%以下となる領域R(図3)に存在するという点を要件として規定した。
重量物をトウ・ヒール方向(X方向)の中間点から全長の40%より外に置くと、Izは大きくすることが出来るが、上述した通りIxがどうしても小さくなってしまう。ただし、重量物の密度の関係上、どうしても一定の体積を要する点、重心距離などほかのパラメータの重要度に応じて調整しなければならない点も考慮して、中間点から全長の40%以内とした。
ここで、ちょうど上記全長の40%の領域に重量物があるとすると、
Ix:50
Iz:56=1.12Ix
と12%ほどIzの影響度が大きくなる。これ以上中央領域から離れるとIxが小さくなってしまうため、上記全長の40%と定めた。
Ix:50
Iz:56=1.12Ix
と12%ほどIzの影響度が大きくなる。これ以上中央領域から離れるとIxが小さくなってしまうため、上記全長の40%と定めた。
ここで、重量物は、ヘッド1の本体とは別個に用意されたいわゆるウエイトであってもよいし、ヘッド1の本体における重量の偏り部分であってもよい。この場合、ヘッド1の形状は図3に示したものに限られず、その重量の配置によって様々に変化し得る。例えば、ヘッド1のバック側中央部がフェース・バック方向及びクラウン・ソール方向に突出したような形状になることも有り得る。
図4は、上記ヘッド1を有するゴルフクラブ100の飛距離性能及び方向安定性に関する効果の一例を理論計算式で計算して従来例と比較して示した表である。
同図に示すように、本実施形態におけるヘッド1は、横MOIが5700g・cm^2、縦MOIが4800g・cm^2と、いずれも従来のヘッドよりも大幅に向上している。実際の試打テストでも平均飛距離、安定性で優位性が出ることが確認された。
横MOIも縦MOIも大きいことにより、飛距離安定性、平均飛距離向上、左右方向安定性等の効果が得られる。横MOIが大きいと、トウ・ヒール方向におけるオフセンターヒット時のボール初速の減少分が少なくなり、縦MOIが大きいと、上下方向(クラウン・ソール方向)におけるオフセンターヒット時のボール初速の減少分が少なくなる。これにより、スピン量および打ち出し角変化量が減少し、ボールが安定する。これは、横MOIと縦MOIが大きいと、オフセンターヒット時におけるヘッド1の回転運動を抑制することができるためである。
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の実施形態では、横MOIが5800g・cm^2以上、縦MOIが4500g・cm^2以上であることを要件として示したが、当該MOIの数値は必須ではなく、本発明は、少なくとも、バック側の重量がヘッド1の総重量の25%以上であり、当該バック側の重量の90%以上が、バック側端部からフェース側へ全長の30%以下となる領域に存在し、かつ、トウ・ヒール方向において中間点を中心とする全長の40%以下となる領域に存在していれば成立する。
上述の各実施形態では、本発明をドライバーに適用した例が示されたが、フェアフェイウッドにも同様に適用可能である。
1…ヘッド
1a…フェース部
1b…クラウン部
1c…ソール部
2…シャフト
3…グリップ
100…ゴルフクラブ
G…重心
R…領域
1a…フェース部
1b…クラウン部
1c…ソール部
2…シャフト
3…グリップ
100…ゴルフクラブ
G…重心
R…領域
Claims (4)
- ウッド型のゴルフクラブヘッドであって、
当該ゴルフクラブヘッドのフェース・バック方向の中間点でフェース側とバック側とに二分した場合、前記バック側の重量が当該ゴルフクラブヘッドの総重量の25%以上であり、
当該バック側の重量の90%以上が、前記フェース・バック方向において前記バック側端部から前記フェース側へ全長の30%以下となる領域に存在し、かつ、当該ゴルフクラブヘッドのトウ・ヒール方向において中間点を中心とする全長の40%以下となる領域に存在する
ゴルフクラブヘッド。 - 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドであって、
当該ゴルフクラブヘッドの重心の垂直軸周りの慣性モーメントが5800g・cm^2以上である
ゴルフクラブヘッド。 - 請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッドであって、
当該ゴルフクラブヘッドの重心の水平軸周りの慣性モーメントが4500g・cm^2以上である
ゴルフクラブヘッド。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドと、
前記ゴルフクラブヘッドに取り付けられるゴルフクラブシャフトと
を具備するゴルフクラブ。
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