JP2021193665A - 照明システム、街路灯 - Google Patents

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芳夫 武内
Yoshio Takeuchi
俊成 松井
Toshinari Matsui
正則 清水
Masanori Shimizu
恵里圭 西村
Erika NISHIMURA
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Abstract

【課題】プロジェクタを備えた照明システムにおいて、プロジェクタ投影部が照明光の照射領域と重なる場合であっても、プロジェクタ投影画像の視認性を向上させる。【解決手段】プロジェクタ4と灯具部2を備えた照明システムであって、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて灯具部2から照射される灯具部照射光を制御することで、プロジェクタ投影領域8の背景照度を抑え、プロジェクタ投影画像の照度と差をつくることにより、投影画像の視認性を向上する。【選択図】図1

Description

本開示は、プロジェクタに連動して、照明光を制御する照明システム及び街路灯に関する。
プロジェクタを用いた避難誘導システムが従来知られており、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている避難誘導システムは、火災などの災害が起こった際に、避難誘導情報をプロジェクタを用いて所定の位置に投影するものである。
特開2004−329390号公報
しかしながら、前記特許文献1記載のプロジェクタを用いた避難誘導システムは、所定の情報を投影するプロジェクタの投影領域を含む照射面において、プロジェクタの投影画像の背景となる照度を、プロジェクタの投影領域以外の照度に比べて低くする制御がなされていない。このため、プロジェクタによる投影画像が判別しづらい場合があるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものである。その目的は、プロジェクタから投影された投影画像の視認性を向上できる、照明システム及び街路灯を提供することである。
本発明に係る照明システムは、プロジェクタと、灯具部と、前記灯具部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記プロジェクタの動作状況や投影内容に応じて、前記灯具部から照射される灯具部照射光を制御する。
また、本発明に係る街路灯は、灯具部と、前記灯具部を設置するためのポールと、前記ポールに、プロジェクタを取り付けるための取付部と、前記灯具部を制御するための制御部と、を備えており、前記制御部は、前記取付け部に取り付けられる前記プロジェクタの照射方向を含む特定方向と、その他の領域方向とで、前記灯具部から照射される灯具部照射光を別々に制御する。
また、本発明に係る街路灯は、灯具部と、プロジェクタと、前記灯具部と前記プロジェクタとを設置するためのポールと、前記灯具部を制御するための制御部と、を備えており、前記制御部は、前記プロジェクタの動作状況や投影内容に応じて、前記灯具部から照射される灯具部照射光を制御する。
本発明に係る照明システムを用いれば、投影画像の視認性を向上することが可能となる。また、本発明に係る街路灯を用いれば、投影画像の視認性を向上することが可能となる。
施の形態に係る照明システムの斜視図 実施の形態に係る照明システムの上方図 実施の形態に係る照明システムのプロジェクタ投影方向を含む垂直面における灯具部照射光の配光曲線を示す模式図 実施の形態に係る方向制御部を備えた灯具部拡大図 実施の形態に係る光制御フィルムを備えた灯具部拡大図 実施の形態に係る照明システムの制御ブロック図 実施の形態の変形例2に係る照明システムの斜視図 実施の形態の変形例2に係る照明システムの上方図 照度比R値を変化させた場合に、視認性が容認レベルにあると判断した被験者の延べ数の割合を、投影画像ごとに示したグラフ 照度比R値を変化させた場合に、視認性が良好レベルにあると判断した被験者の延べ数の割合を、投影画像ごとに示したグラフ 投影画像ごとに照度比R値の推奨範囲、及び許容範囲を示した表 実施の形態の変形例1に係る照明システムの制御ブロック図
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
(照明システム)
実施の形態に係る照明システムを図1〜図7を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る照明システムの斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明システムの上方図である。図3は、実施の形態に係る照明システムの、プロジェクタが投影される方向を含む垂直面における灯具部照射光の配光曲線を示す模式図である。図4aは、実施の形態に係る方向制御部を備えた灯具拡大図である。図4bは、実施の形態に係る光制御フィルムを備えた灯具部拡大図である。図5は実施の形態に係る照明システムの制御ブロック図である。図6は、変形例2に係る照明システムの斜視図である。図7は、変形例2における照明システムの上方図である。
照明システム1は、図1に示すように灯具部2とプロジェクタ4と制御部3とを有する。灯具部2はポール5に支持されており、プロジェクタ4は灯具部2に内包されている。制御部3は、灯具部2とプロジェクタ4とを制御する。
ここで、本実施形態に係る照明システム1は、街路灯としての実施を想定している。そのため、ポール5は屋外の地面に設置されるものである。もちろん、本発明は、街路灯以外の様々な照明器具で実施されていてもよい。
また照明システム1は、周辺情報取得部であるカメラ10を備えている。制御部3は、カメラ10でセンシングした通行人、通行車両等の周辺情報に基づいて、灯具部2及びプロジェクタ4を制御することができる。また、照明システム1は、灯具部2及びプロジェ
クタ4の少なくとも一方を制御するための制御信号を受信する信号受信部3cを備えている。例えば防災避難情報を信号受信部3cが受信し、その受信内容に基づいて、制御部3が、プロジェクタ4が避難経路を表示するように制御することが可能である。
(灯具部)
灯具部2は、ポール5に支持されるように設けられている。灯具部2には、制御部3とプロジェクタ4とが内包されている。
灯具部2は、主に水平方向よりも下方向に灯具部照射光を照射し、灯具部照射領域6を照明する。プロジェクタ4は、プロジェクタ投影領域8に投影画像を投影する。プロジェクタ投影領域8は、灯具部照射領域6に含まれている。さらに灯具部照射領域6は、内部に灯具部照射光制御領域7を含んでいる。灯具部照射光制御領域7は、プロジェクタ投影領域8を含んでいる。灯具部2の内部に設けられた制御部3は、灯具部照射光制御領域7を照射する灯具部照射光が、プロジェクタ4の動作時に、プロジェクタ4の非動作時に比較して低くなるように、灯具部照射光を制御する。
実施の形態に係る方向制御部を備えた灯具部拡大図を図4aに示す。灯具部2は、筐体2fと、灯具部本体2aと、12個のLED(Light Emitting Diode)発光部2bと、電源2cと、制御部3とを有する。灯具部本体2aは、筐体2fの内部に設けられている。電源2cと制御部3とは、灯具部本体2aの内部に設けられている。灯具部本体2aは下側に凸の円錐状であり、灯具部本体2aの外側表面にLED発光部2bが設けられている。また、LED発光部2bを覆うように、透光カバー2hが設けられている。透光カバー2hは、透明であり、例えば、樹脂もしくはガラスである。さらに透光カバー2hは、照明システムの用途によっては拡散性を有するものであってもよい。
また、灯具部2は、LED発光部2bから発せられ、灯具部照射光制御領域7を照射する灯具部照射光を制御するための方向制御部2dを有する。LED発光部2bは、金属製の基台2b1とLEDパッケージ2b2とから構成される。基台2b1は樹脂や、ガラスコンポジット系の材料からなるものであってもよい。LEDパッケージ2b2は、SMD(Surface Mounted Device)タイプであり、青色のLED発光素子と、樹脂パッケージの内部に充填されたYAG系蛍光体を組み合わせて白色光を発する。
あるいは、演色性能や色度を調整するために、YAG系蛍光体に赤色蛍光体を添加してもよい。また、紫外域で発光するLED素子に、可視光域で発光する複数種類の蛍光体を組合せて白色光を発する発光方式を用いてもよい。さらにまた、LEDパッケージ2b2は、SMDタイプに限定されず、COB(Chip On Board)タイプのものを採用してもよい。
LEDパッケージは白色光を発するタイプでなく、R(赤)、G(緑)、B(青)の単色のLEDの組み合わせからなるものであっても構わない。この場合、制御部3が、LED発光部2bからの照射光のRGB比率を制御できるようにすれば、灯具部照射光制御領域7を照射する光の強度のみならず、色度も制御可能となる。
12個あるLED発光部2bのうち、プロジェクタ投影方向と略同一方向を照射する2個のLED発光部2bは、灯具部本体2aに設けられた方向制御部2dによって、回転可能に支持されている。方向制御部2dは動力源としてモーターを有し、制御部3からの制御信号を受けて、回転動作する。このことにより、灯具部照射光制御領域7を照射する灯具部照射光の強度を制御することが可能となる。
また、灯具部照射光の強度を制御する手段として、可動式のレンズ2gを用いてもよい。レンズ2gは、樹脂製もしくはガラス製である。レンズ2gは、12個あるLED発光部2bの1つ、もしくは複数に対して、LED発光部2bから光が照射される方向に設けられている。レンズ2bは、モーターによって回転可動であり、灯具部照射光を制御することができる。
レンズ2gは、LED発光部2bから照射される光を狭角に制御するものである。LED発光部2bが一般的なSMDタイプやCOBタイプであれば、配光特性はランバーシアン特性をもち、2分の1配光角はおよそ120°程度である。レンズ2gを設けることで2分の1配光角がより狭角に、例えば60°程度とすることができる。
これにより、プロジェクタ4の動作時と非動作時において、意図した配光の実現がより容易になる。あるいは、反射部材を用いて灯具部照射光を制御してもよい。この場合、反射部材の角度や位置を電気的に制御することで、灯具部照射光を制御してもよい。
あるいは、電気的に光の透過率を制御する光制御フィルム2eによって、灯具部照射光制御領域7を照射する灯具部照射光を制御することも可能である。光制御フィルム2eとしては、例えば、内部に液晶分子を有しており、印可する電界によって液晶分子の方向を制御することが可能なものを用いることができる。その際、液晶分子の配向方向が不均一であれば、光制御フィルム2eは不透明であり、液晶分子の配向方向が均一であれば、光制御フィルム2eは透明な特性を持つ。
光制御フィルム2eは、例えば、図4bに示すように、LED発光部2bの光照射方向であって、透光カバー2hの外周に沿うように設けられる。光制御フィルム2eは、灯具部照射光制御領域7の灯具部照射光を選択的に制御するように灯具部2に設けられており、制御部3からの制御情報に基づいて、電気的に照明光の透過率を制御するものである。
また、光制御フィルム2eとして、灯具部2から照射される灯具部照射光において、波長の透過率を選択的に制御可能なものを採用してもよい。これにより、灯具部照射光制御領域7を照射する光の強度のみならず、色度も制御可能となる。
(ポール)
ポール5は、道路面11に打ち込まれ垂直に固定されており、直径は10cmであり、素材は金属である。灯具部3は、灯具部3に内包されたプロジェクタ4も含めて、地面から2.5mから2.7mの範囲に位置するように、ポール5に固定されている。2.5mの高さに設置することにより、通行人が手をふれたり、通行車両が接触したりすることを軽減し、故障や誤作動の防止が可能となる。また2.7m以下の高さに位置するため、設置やメンテンナンスも比較的容易である。ここでポール5の素材やサイズは一般に耐久性や強度、外観等を鑑みて適宜選択されるものである。また、照明システム1は、垂直なポール5に固定される方法以外に、水平なポールに固定されていたり、建築物の外壁に固定されていてもよい。
(プロジェクタ)
プロジェクタ4は、灯具部2に内包されるように、取付部5aを介してポール5に取り付けられている。プロジェクタ4は、灯具部2に固定されていてもよい。プロジェクタ4の画像投影部は、筐体2fに内包されているため、すっきりとした外観となり好ましいが、必ずしも、灯具部3に内包されてなくてもよい。
プロジェクタ4は、画像投影部とプロジェクタ電源部とを有しており、画像投影部は、光源部と画像生成部と投影光学系とを有する。画像投影部は、さらに画像を投影する開口部を有する。開口部には、投影光学系が設けられている。画像生成部は生成情報に基づいて、投影画像を生成する。光源部は、投影画像を生成するために必要な光を画像生成部に
対して供給する。投影光学系は、画像生成部から供給された画像に対してフォーカシング、ズーミング等の光学的変換を行う。投影光学系は開口部と対向しており、開口部から画像が投影される。画像投影部はプロジェクタ電源部から電力を取得し、画像生成部が生成した投影画像を、開口部を介して投影する。また、プロジェクタ4は、画像投影部の投影方向を変化させる駆動部を備えていてもよい。
後述する周辺情報取得部であるカメラ10が取得した情報に応じて、制御部3が、プロジェクタ4を制御しプロジェクタ4の投影画像や投影するタイミングを決定する。
(灯具部照射光)
に灯具部2から地面に向って照射される灯具部照射光の分布と、プロジェクタ4から投影画像が投影されるプロジェクタ投影領域8とを示す。灯具部照射領域6は、灯具部2の直下を中心に、道路に沿って、細長い範囲に広く分布する。灯具部照射領域6において、照明システム1は、街路灯として要求される一定照度値を確保している。例えば、JISZ9100(道路照明基準)において、交通量の多い住宅地域の道路において求められる照度値として、5lx以上と規定されている。
図3にプロジェクタ投影方向を含む垂直面(図2において直線Aを通り地面に垂直な面)、における灯具部照射光の配光曲線を示す。プロジェクタ4の非動作時において、灯具部照射領域6の照度が要求される一定照度値を満たすために、配光曲線31は、図3に示すように斜め遠方を照らすB方向において光度が最大となり、直下に向うにつれて光度は小さくなる。例えば、図3の例では、直下方向のC方向における光度は、B方向における光度の約半分となる。
プロジェクタ4の非動作時の灯具部照射光の配光曲線21がこのような特徴を持つ理由は、灯具部2から道路面11までの距離が長くなる灯具部2の直下から離れた位置においても、道路面11において要求される一定照度値を確保するためである。一般に、照射面までの距離が離れている場合でも、照射方向に向う光度を大きくすると、照度を高めることが可能である。
一方で、灯具部2の直下付近は、灯具部2から地面11までの距離が比較的近いので、直下へ向かうC方向の光度は低く抑えても、要求される一定照度値を満たすことができる。逆に、C方向の光度が高すぎると、灯具部2の直下付近の照度が不必要に高くなりすぎ、道路面11における照度の均斉度の低下につながる場合がある。この場合、歩行者にとって見通しが悪くなり、好ましくない。
ただし、プロジェクタ4の非動作時の灯具部照射光の配光曲線21は、他に様々な形状のものが使用用途や設置環境等によって適宜選択しうるものである。
(制御部)
制御部3は、プロジェクタ4の非動作時に、前述のように灯具部照射領域6の照度が要求される一定照度値を超えるよう灯具部2を制御する。このとき制御部3は、灯具部照射光制御領域7の境界部を挟んだ内側と外側とを区別することなく制御する。一方、制御部3は、プロジェクタ4の動作時に、灯具部照射光制御領域7の照度が、灯具部照射領域6であって灯具部照射光制御領域7の周辺の領域の照度に比較して、低くなるように、灯具部照射光制御領域7の境界部を挟んだ内側と外側とで区別して制御する。
また、灯具部照射光制御領域7のみに着目すると、プロジェクタ4の動作時は、プロジェクタ4の非動作時に比べて、灯具部照射光制御領域7を照射する灯具部照射光が低くなるように、灯具部2を制御することができる。一方で、灯具部照射光制御領域7以外の、灯具部照射領域6の照度は、プロジェクタ4の動作時でも、プロジェクタ4の非動作時と同じ照度になるように制御することができる。
ここで、灯具部照射光制御領域7には、プロジェクタ4からの投影画像が投影される領域であるプロジェクタ投影領域8が含まれる。つまりこの制御により、プロジェクタ4の動作時に、投影画像の背景照度を低く抑えることが可能になるため、投影情報の視認性を向上させることができる。
また、この制御により、灯具部照射光制御領域7の外側に離れた位置であり、灯具部照射領域6に含まれる領域における照度は、プロジェクタ4が動作しているときであっても、プロジェクタ4の非動作時と同等になるように維持することができる。つまり、制御部3の制御により、周囲を明るく照射するという照明装置としての機能を維持しつつ、プロジェクタ4の投影内容の視認性を向上することが可能となる。
制御部3は、灯具部2から照射される照明光を制御する際に、例えば以下のような機械的な制御をおこなうことができる。具体的には、制御部3は、プロジェクタ4が動作したという情報を得た際に、LED発光部2bが、灯具部照射光制御領域7を照射する灯具部照射光を減ずるように、LED発光部2bを支持する方向制御部2dを回転制御する。このとき、プロジェクタ4の動作時の灯具部照射光の配光曲線22が、灯具部照射光制御領域7の照射方向を含む範囲で、プロジェクタ4の非動作時の灯具部照射光の配光曲線21よりも低い光度値を持つようになる。
また機械的な制御方法として、光学系を制御する方法を採用してもよい。具体的には、プロジェクタ4が動作した際に、レンズ2gを回転制御し、灯具部照射光制御領域7の照度を低減してもよい。
また、灯具部照射光を局所的に制御する手段としては、LED発光部2bを機械的な制御方法以外に、LEDパッケージ2b2のうち、灯具部照射光制御領域7の方向を照射するものに投入する電力を制御する方法を採用してもよい。あるいは、灯具部照射光を局所的に制御する手段として、上述した電気的に光の透過率を制御する光制御フィルム2eを用いてもよい。
灯具部照射光制御領域7への灯具部照射光を制御する際に、光量を制御するのみならず、色度を制御することも可能である。この目的のためには、特に、LED発光部2bに投入する電力を制御する方法や、光制御フィルム2eを用いる方法が、より好適である。
例えば、LED発光部2bにあっては、R(赤)、G(緑)、B(青)の組合せで構成されている場合に、各色のLEDへの投入電力を調整し、発光強度を調整することで照明光の所望の色度を選択できる。また、光制御フィルム2eを用いる場合には、選択的に所定の波長範囲の透過率を調整することで、照明光の所望の色度を選択できる。
このように、投影画像の内容に応じて、灯具部照射領域6の灯具部照射光の強度を制御するのみならず、色度を制御することで投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また制御部3は、図5に示すように、互いに通信する灯具制御部3aと、プロジェクタ制御部3bとを有する。投影画像のサイズや輝度、色合いは変化する場合もあるが、灯具制御部3aとプロジェクタ制御部3bとが互いに通信していることで、その変化に応じて周辺の明るさの低下を抑制しつつ、投影画像の視認性を向上するための制御が可能となる。
例えば、投影画像のサイズが大きくなった場合は、それに対応して灯具部照射光制御領
域7を拡大し、逆に投影画像のサイズが小さくなった場合は、それに対応して灯具部照射光制御領域7を縮小する、とった最適制御が可能となる。
さらに灯具部照射領域6の内部で、プロジェクタ投影領域8から離れた領域においては、プロジェクタ4の動作時も灯具部照射光を低減していないため、プロジェクタ4の動作時でもプロジェクタ4の非動作時と同等の照度となり、明るく照明するという照明システムとして必要な機能が確保されている。
(外部情報の取得)
信号受信部3cは様々な情報を外部から受信し、プロジェクタ4は、それに対応した投影情報を道路面11などの投影面に投影することができる。
例えば、信号受信部3cは前述の防災避難情報を受信し、この受信信号に対応して、制御部3は灯具部2やプロジェクタ4を制御することができる。例えば、プロジェクタ4は、避難場所や避難経路といった避難情報を、道路面11に投影することができる。
また、外部受信部33は、不審者の接近を知らせる情報を受信することができる。この受信信号に対応して、制御部3は、灯具部2やプロジェクタ4を制御し、プロジェクタ4は防犯喚起情報を道路面11に投影することができる。あるいはまた、信号受信部3cは、道路情報を予測する交通情報を受信することができる。この受信信号に対応して、プロジェクタ4は、渋滞回避のための交通誘導情報を道路面11に投影することができる。
また、制御部3は、周辺情報取得部であるカメラ10が取得した周辺情報に基づいて、灯具部2やプロジェクタ4を制御することも可能である。例えば、制御部3は、カメラ10が取得した周辺の道路交通情報に基づいて、交通制御に関する情報を必要なタイミングで道路面11に投影するように、プロジェクタ4を制御することができる。交通制御に関する情報として、例えば進行方向を区分する路面標示や、速度制限情報等が挙げられる。
またカメラ10が検知した情報から識別して得られた通行人の属性に基づいて、制御部3が灯具部2やプロジェクタ4を制御することができる。例えば、通行人の表情や感情をカメラ10に搭載されたAIで識別し、それらに対応した照明空間を実現することができる。
より具体的には、通行人が「楽しい」という感情を持っているとAIが識別すれば、その感情をさらに盛り上げるような照明空間を形成することができる。また、通行人の性別や年齢といった属性に応じて、あらかじめ準備しておいた広告を道路面11に投影してもよい。さらに、通行人の不審な行動を検知した場合には、周囲の他の通行人に注意を喚起するような投影画像を投影することも可能である。
また制御部3は、例えば、マイコンやCPU(Central Processing
Unit)を含んで構成されており、メモリ部を備えている。制御部3が有するメモリに予め組み込まれたスケジュール情報に応じて、投影画像の内容を決定することも可能である。例えば、年間スケジュールを考えた場合に、クリスマスの時期であればクリスマスに好適な内容を投影することができる。あるいは一日の間のスケジュール制御では、予め決められた所定の時間に、所定の投影画像を投影することが可能である。例えば、夕方になるとレストランの広告を投影したり、時間そのものを告知するための時計の表示を投影することが可能である。
また制御部3は、信号受信部3cで取得した周囲の天候情報に基づいて、灯具部2やプロジェクタ4を制御することができる。あるいは、カメラ10が取得した天候情報に基づいて、プロジェクタ4を制御してもよい。例えばカメラ10で検知した遠方からの雨雲の
動きに基づいて、プロジェクタ4の投影画像を決定してもよい。また他の手段として、カメラ10に内蔵しいている図示しない温湿度計の測定値に基づいて、プロジェクタ4の投影画像を決定することができる。
なお、周辺情報取得部は、カメラ10に限定されるものではない。例えば、周辺情報取得部は、周辺情報を取得するセンシング機器として、人感センサ―や、振動検知機を用いてもよい。人感センサーを用いた場合は、照明システム1の周辺の人の検知情報に応じて、灯具部2やプロジェクタ4の制御内容を決定することができる。具体的には、人を検知していない段階では予め、灯具部照射光を低めに設定しておき、人を検知した段階で、灯具部照射光の照度を高くする、といった制御が可能である。
あるいは、人を検知していない段階では、プロジェクタ4を動作させず、人を検知した段階で、プロジェクタ4を動作させる、という制御も可能である。また、振動検知機を用いた場合は、地震による振動を検知した場合に、プロジェクタ4が防災避難情報を投影する、という制御も可能である。
また、制御部3は、周囲の照度、すなわち、灯具部照射光の照射が主に想定されている範囲の外(例えば、カメラ10の設置場所)の照度の情報に基づいて、灯具部2やプロジェクタ4の制御内容を決定することができる。例えば、周囲が比較的明るい状況であれば、投影画像の視認性を高めるために、投影画像の照射強度を高くする、といった制御が可能である。逆に、周囲が非常に暗い状況であれば、投影画像の照射強度を低めに抑えても、十分な視認性が確保できるため、過剰な電力投入を抑制するという制御が可能になる。(変形例1)
上記実施の形態において、制御部3は、プロジェクタ4の動作状態に応じて、灯具部照射光の光度を制御していたが、制御部3の制御内容はこれに限定されるものではない。例えば、制御部3は、灯具部2から照射される灯具部照射光の制御に加えて、プロジェクタ4の投影画像の光度であるプロジェクタ光度を制御することによっても、投影情報の視認性を向上することも可能である。
一般に、投影画像の照度に対する、投影画像の背景照度の比率を小さくすれば、投影情報の視認性を向上させることができる。本発明では、プロジェクタ光度を制御することによっても、投影画像の照度に対する、投影画像の背景照度の比率を小さくすることができ、投影情報の視認性の向上が可能となる。
以下では、投影情報の視認性を向上させるために、灯具部照射光とプロジェクタ投影光との比率を制御する場合について説明する。
ここで、灯具部照射光制御領域7の中であって、プロジェクタ投影領域8から所定距離(例えば5cmなど)だけ離れた領域の1点の照度を環境照度とする。なお、プロジェクタ投影領域8から所定距離だけ離れた領域の複数の点の平均照度を環境照度としてもよい。
また、プロジェクタ4が全白パターンを投影した際の、プロジェクタ投影領域8の中心部における照度をプロジェクタ投影領域照度とする。なお、プロジェクタ投影領域8の複数の点の平均照度をプロジェクタ投影領域照度としてもよい。
制御部3は、プロジェクタ4が投影する投影内容に応じて、灯具部2から照射される灯具部照明光の光度と、プロジェクタ4が全白パターンを投影した際のプロジェクタ光度との少なくとも一方を変化させる。このような制御により、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率を、制御することができる。この比率を制御することにより、より効果的
に投影内容の視認性の向上が可能となる。
投影画像の種類ごとに、適切な環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率は異なる。つまり、投影画像の種類に応じて、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率を適切な範囲に制御することで、より効果的に投影内容の視認性向上が可能となる。プロジェクタ投影領域照度に対する環境照度の大きさを照度比R値とした場合に、発明者らは、この適切な照度比R値を主観評価により導出したので、図8〜図10などを用いながら、以下に説明する。
ここで、図8は、照度比R値を変化させた場合に、視認性が容認レベルにあると判断した被験者の延べ数の割合を、投影画像ごとに示したグラフである。図9は、照度比R値を変化させた場合に、視認性が良好レベルにあると判断した被験者の延べ数の割合を、投影画像ごとに示したグラフである。図10は、投影画像ごとに照度比R値の推奨範囲、及び、許容範囲を示した表である。
一般的には、照度比R値が小さいほど、投影画像の視認性は向上する。ここで、画像の種類によって要求される照度比R値の値は変化する。例えば、日中の自然な風景(木漏れ日等)であり比較的、明るく、詳細な画像情報が必要とならない画像に比べて、精細でかつ、微妙な色の違いの判別が求められる画像(毛糸の写真等)であれば、照度比R値はより小さい値が求められる。さらにまた、暗く細かい画像情報を含む画像(星空の写真等)であれば、適切な照度比R値は、さらに小さい値が要求される。
まず、投影画像の種類を以下のA種〜D種に分類した。
・A種:日中の自然な風景。(代表例:木漏れ日)
・B種:図や表などの情報を提示する画像。(代表例:グラフ)
・C種:繊細で比較的、多彩な色合いの投影物の識別が求められるような画像。(代表例:毛糸)
・D種:全体的に暗く、比較的狭い面積で輝度が高い領域が点在する画像。(代表例:星空)
そして、A種〜D種の各代表例の画像に対して、その照度比R値を変化させながら、被験者に提示した。そして、被験者には、提示した画像の視認性が容認できるレベルか、視認性が良好なレベルかを判断してもらった。
ここで被験者数は、延べ人数で100人(20人の被験者に対して、5回づつ試験を実施)である。また、視認性が容認できるとは、投影画像を被験者が観察した場合に、投影画像の概略内容を認識できるか否か、という基準に基づき判断してもらった。さらに、視認性が良好であるとは、投影画像を被験者が観察した場合に、投影画像に含まれる情報を十分に把握できるか否か、という基準に基づき判断してもらった。
提示したそれぞれの画像に対して、視認性が容認できるレベル以上であると判断する被験者の割合を算出した。この結果を図8のグラフに示す。同様に、A種〜D種の各代表例の画像に対して、照度比R値を変化させた場合に、視認性が良好なレベルにあると判断した被験者の割合を図9に示す。
全被験者のうち75%が容認できると判断した照度比R値を、許容値の上限とした。また、全被験者のうち90%が容認できると判断した照度比R値を、許容値の下限、及び推奨値の上限とした。さらに全被験者のうち85%が良好と判断した照度比R値を、推奨値の下限とした。ここで、許容値とは、実使用にあたって問題なく使用できるレベルを意味し、推奨値とは、投影画像を観察者が認識するにあたりより良好に、投影画像の内容を把握できるレベルにあることを意味する。
上記の手法によって導出された各投影画像、A種〜D種における許容値、及び推奨値の範囲は、以下の通りである(図10参照)。ここで、各投影画像A〜Dに対応する照度比R値を区分a〜区分dとした。
投影画像がA種の場合、照度比R値は区分aに該当し、明瞭に投影画像を視認できるためには、照度比R値の許容値は0.34〜0.51であり、さらに高い視認性を確保できる推奨値は、0.08〜0.34であることが、主観評価結果より導出された。
B種の場合、照度比R値は区分bに該当し、明瞭に投影画像を視認できるためには、照度値R値の許容値は0.25〜0.30であり、さらに高い視認性を確保できる推奨値は、0.08〜0.25であることが、主観評価結果より導出された。
C種の場合、照度比R値は区分cに該当し明瞭に投影画像を視認できるためには、照度値R値の許容値は0.08〜0.13であり、さらに高い視認性を確保できる推奨値は、0.014〜0.08であることが、主観評価結果より導出された。
D種の場合、照度比R値は区分dに該当し明瞭に投影画像を視認できるためには、照度値R値の許容値は0.03〜0.05であり、さらに高い視認性を確保できる推奨値は、0.005〜0.03であることが、主観評価結果より導出された。
上記の範囲におさまるように制御部3が、灯具部2から照射される灯具部照射光の光度と、プロジェクタ4が全白パターンを投影した際のプロジェクタ光度との少なくとも一方を制御することで、投影画像の視認性をより効果的に向上させることができる。
制御部3は、プロジェクタ4が投影する投影画像の種類ごとに、予め規定された照度比R値に従うように、灯具部2から照射される灯具部照射光、及び、プロジェクタ光度を制御してもよい。例えば、毛糸などのC種の画像を投影する際は、照度比R値が、推奨値である0.014〜0.08の範囲内になるように、制御部3は、灯具部2から照射される灯具部照射光、及び、プロジェクタ光度を制御することができる。
本実施例において、照度比R値の画像種類ごとの推奨照度比区分は、0.08〜0.34(区分a)のものから、0.006〜0.03(区分d)のものまで複数種類ある。このうち、照度比が最も大きい区分の上限値、すなわち0.34と、照度比が最も小さい区分の上限値、すなわち0.03の比率は、2倍以上である。このように制御することにより、必要な照度比R値が異なる様々な種類の投影画像に対しても、効果的に視認性を向上することが可能となる。
照明システム1は、観察者の評価結果に基づいて照度比R値をより適切な範囲になるように適宜変更したり、照度比R値が事前に把握できていない場合でも投影画像の投影内容を自動的に判別して、適切な照度比R値の範囲を自動で設定することが可能である。これらの制御を、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態の変形例1に係る照明システムの制御ブロック図である。図11に示すように、照明システム1は評価結果取得部31と投影内容判別部32とを備えている。
照明システム1は、観察者の評価結果に基づいて照度比R値の許容値の上限・下限の片方、もしくはその両方を適宜変更することも可能である。同様に、観察者の評価結果に基づいて推奨値の上限・下限の片方、もしくはその両方を適宜変更することも可能である。また、観測者の評価結果に基づいて、投影画像の属する区分(区分a〜区分d)を変更することも可能である。さらには、同一の区分内で実際に照射する灯具部照射光や、プロジ
ェクタ光度の大きさを適宜変更することも可能である。
すなわち、照明システム1は、図11に示すように投影画像の種類ごとに観察者の見易さの評価結果を取得する評価結果取得部31を備え、制御部3は評価結果取得部31が取得した評価結果に基づいて、照度比R値の許容値及び、推奨値を適宜変更することができる。このことにより、ユーザーが実使用を開始した後であっても、観察者の評価結果を反映しながら、投影画像の視認性の向上のためにより適した照度比R値のコントロールが可能となる。
照明システム1において、プロジェクタ4が投影する投影画像の投影内容は、予め決められていてもよいし、随時、外部からの情報等に基づいて投影内容が決定されてもよい。また、照明システム1は、図11に示すようにプロジェクタ4が投影する投影画像の投影内容を判別する投影内容判別部32を備えていてもよい。この場合、例えば、外部からの情報に基づいて投影画像を投影する場合であり、適切な照度比R値が事前に把握できていない場合であっても、投影内容判別部32が判別した投影内容判別結果に基づいて、好ましい照度比R値を決定することが可能となる。これによって、予め最適な照度比R値が把握できていない投影画像であっても、その視認性の向上が可能となる。
(効果など)
ここであらためて実施の形態に係る照明システム1の要点を説明する。
実施の形態に係る照明システム1は、プロジェクタ4と、灯具部2と、制御部3と、を有する。制御部3は、灯具部2を制御するためのものである。制御部3は、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、灯具部2から照射される灯具部照射光を制御する。
上記構成を有する照明システム1を用いれば、灯具部照射光制御領域7の灯具部照射光を制御することができ、プロジェクタ4からの投影画像を際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、灯具部照射光を、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、特定の照射方向(灯具部照射光制御領域7へと向かう方向)とその他の照射方向とで、別々に制御するようにしてもよい。
上記のように、プロジェクタ4の動作時において、灯具部照射光制御領域7と、灯具部照射領域6における灯具部照射光制御領域7以外の領域とで、灯具部照射光を別々に制御することで、投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、灯具部照射光を、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、プロジェクタ4の投影方向の少なくとも一部を含む照射方向と、その他の方向とで、別々に制御してもよい。
上記のように、プロジェクタ4の動作時において、投影方向の少なくとも一部を含む照射方向と、それ他の方向で別々に灯具部照射光を制御することで、投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、制御部3は、プロジェクタ4が投影する投影内容に対応して、環境照度と、プロジェクタ投影領域照度との比率を、灯具部照射光の光度と、プロジェクタ4が全白パターンを投影した際のプロジェクタ光度と、の少なくとも一方を変化させることで、制御してもよい。ここで環境照度とは、プロジェクタ4の投影方向の外部の領域であり、灯具部照射光が照射される灯具部照射光制御領域7の照度である。また、プロジェクタ投影領域照度とは、プロジェクタ4からの投
影画像が投影される領域の照度であって、プロジェクタ4が全白パターンを投影した際の照度である。
上記のように、投影内容に対応して、灯具部照射光の光度と、プロジェクタ光度と、の少なくとも一方を変化させることで、投影画像の種類に応じて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、制御部3は、プロジェクタ投影領域照度に対する環境照度の大きさが0.51倍以下になるように制御してもよい。
上記のように、プロジェクタ投影領域照度に対する環境照度の大きさが0.51倍以下になるように制御することで、木漏れ日等の日中の自然な風景を表す投影画像に対して、より適切に投影画像を際立たせることができ、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、制御部3は、プロジェクタ投影領域照度に対する環境照度の大きさが0.05倍以下になるように制御してもよい。
上記のように、プロジェクタ投影領域照度に対する環境照度の大きさが0.05倍以下になるように制御することで、星空の写真等の暗く細かい画像情報を含む投影画像に対して、より適切に投影画像を際立たせることができ、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、制御部3は、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率を、プロジェクタ4が投影する投影内容の投影種別ごとに予め規定される推奨照度比区分に基づいて制御してもよい。
上記のように、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率を、投影種別ごとに予め規定される推奨照度比区分に基づいて制御することで、投影画像に応じて、より適切に投影画像を際立たせ、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、推奨照度比区分に関して、照度比が最も大きい区分における照度比の推奨範囲の上限値と、照度比が最も小さい区分における照度比の推奨範囲の上限値との比率が2倍以上としてもよい。
上記のように、各推奨照度比区分の範囲の上限値を設定することで、明るさや画像の精細さが異なる様々な種類の投影画像に対して、より適切に投影画像を際立たせ、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、観察者の投影内容の見易さの評価結果を取得する評価結果取得部31を備えていてもよい。そして、制御部3は、評価結果取得部31が取得した評価結果に基づいて、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率をより好ましい数値範囲に、適宜変更できるものであってもよい。
上記のように、評価結果取得部31が取得した評価結果に基づいて、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率をより好ましい数値範囲に、適宜変更することにより、投影画像の視認性を、実使用を開始した後であっても、随時向上していくことが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、プロジェクタ4の投影内容が、あらかじめ決められていてもよい。
上記のように、プロジェクタ4の投影内容が、あらかじめ決められていることにより、各投影画像に対して、より確実に適切な推奨照度比区分を設定することが可能となり、精度よく照度比R値の設定が可能となり、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態の変形例1に係る照明システム1において、投影内容を判別する投影内容判別部32を備え、制御部3は、投影内容判別部32が判別した投影内容判別結果に基づいて、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率を決定してもよい。
上記のように、投影内容判別部32を備え、投影内容判別結果に基づいて、環境照度とプロジェクタ投影領域照度との比率を決定することで、予め内容が把握できていない投影画像に対しても、より適切に投影画像を際立たせ、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、灯具部照射光の光度を制御するようにしてもよい。
上記のように、プロジェクタ4の動作状況に応じて、灯具部照射光の光度を制御することで、プロジェクタ4からの投影画像を際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、プロジェクタ4の動作時に、灯具部照射光の特定の照射方向(灯具部照射光制御領域7に向う方向)を照射する光度が、プロジェクタ4の非動作時に比べて低くなるように制御するようにしてもよい。
上記のように、プロジェクタ4の動作時において、灯具部照射光制御領域7における灯具部照射光の光度が、プロジェクタ4の非動作時に比べて低くなるように制御すると、灯具部照射光制御領域7における照度は低くなる。なぜなら発光部と照射面の位置関係が一定である限りにおいては、照射面へ向かう光度と、照射面における照度は比例するからである。このように制御することにより、投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、灯具部2に設けられた光源又は光学部材の向き変更することで、灯具部照射光を制御してもよい。
上記のように、プロジェクタ4の動作時において、光源(LED発光部2b)又は光学部材であるレンズ2g又は反射部材の向きを回転制御し、灯具部照射光制御領域7における灯具部照射光の光学特性を灯具部照射光制御領域7の周辺と別々に制御することで、投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、灯具部照射光の色度を制御してもよい。
上記のように、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて灯具部照射光の色度を制御することで、投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、電気的に光透過特性を調整可能な光制御フィルム2eを用いて、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、灯具部照射光の光学特性を制御してもよい。
上記のように、電気的に光透過特性を調整可能な光制御フィルム2eを用いて、灯具部照射光の光学特性を制御することで、投影画像をより際立たせて、視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、灯具部2が、筐体2fと筐体2fに接続された光源部(LED発光部2b)とを有し、プロジェクタ4の画像投影部が筐体2に内包されていてもよい。
上記のように、灯具部2が、筐体2fと筐体2fに接続された光源部(LED発光部2b)とを有しており、プロジェクタ4の画像投影部が筐体2fに内包されていることで、照明システム1は外観上、すっきりしており、意匠的に好ましい構造となる。
また実施の形態に係る照明システム1において、灯具部2とプロジェクタ4が、いずれも地上から2.5m以上の高さに設置されていてもよい。
上記のように、灯具部2とプロジェクタ4を、いずれも地上から2.5m以上の高さに設置することで、通行人や通行車両と接触することが抑制され、故障や誤動作を低減することが可能となる。
また実施の形態に係る照明システム1において、周辺情報を取得する周辺情報取得部を有し、制御部3は、周辺情報取得部が受けた情報に基づいて灯具部2の制御内容を決定してもよい。
上記のように、周辺情報を取得するカメラ10などの周辺情報取得部を有し、制御部3は、周辺情報取得部が得た周辺情報に基づいて灯具部2の制御内容を決定することで、通行人や通行車両の情報に基づいて、灯具部2を制御することが可能となる。
また実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、周辺情報取得部が受けた情報に基づいて、灯具部2だけでなくプロジェクタ4の制御内容を決定してもよい。
上記のように、周辺情報を取得するカメラ10などの周辺情報取得部を有し、制御部3は、周辺情報取得部が得た周辺情報に基づいて、灯具部2だけなくプロジェクタ4の制御内容を決定することで、通行人や通行車両の情報に基づいて、プロジェクタ4を制御することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、灯具部2を制御する灯具制御部3aと、プロジェクタ4を制御するプロジェクタ制御部3bとを有し、灯具制御部3aとプロジェクタ制御部3bとが、互いに通信してもよい。
上記のように灯具制御部3aと、プロジェクタ制御部3bとが互いに通信することで、投影画像の大きさや表示内容に応じて、灯具部照射光を制御することができるため、より効果的に、投影画像の視認性を向上することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、灯具部2及びプロジェクタ4の少なくとも一方を制御するための制御信号を、外部から受信する信号受信部3cを有してもよい。
上記のように、灯具部2及びプロジェクタ4の少なくとも一方を制御するための制御信号を、外部から受信する信号受信部3cを有することで、例えば信号受信部3cから災害情報を取得し、それに伴う避難情報を投影したり、灯具部照射光の光学特性を制御するこ
とが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、周辺情報取得部として、自動的に周囲の情報を検知するセンシング機器を備えていてもよい。
上記のように、自動的に周囲の情報を検知する人感センサー等のセンシング機器を備えることで、灯具部2やプロジェクタ4の効果的な制御が可能となる。また、センシング機器として、人感センサー以外に、照度計や温湿度計や振動検知器等を備えていてもよい。
また、実施の形態に係る照明システム1において、センシング機器としてカメラ10を備えていてもよい。
上記のように、センシング機器としてカメラ10を備えることで、カメラ10が得た周辺情報に基づいて灯具部2の制御内容を決定することで、通行人や通行車両の情報に基づいて、灯具部2を制御することが可能となる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、周辺情報取得部が取得した、周辺に存在する人の人数と、年齢と、性別と、表情と、感情と、の中の少なくとも1つを含む属性情報に基づいて、プロジェクタ4を制御してもよい。
上記のように、制御部3が、周辺情報取得部が取得した、周辺に存在する人の属性情報に基づいてプロジェクタ4を制御することで、周辺の人の属性により適した投影画像を投影することができる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、周辺情報取得部が取得した周辺の道路交通に関する情報に基づいてプロジェクタ4の制御内容を決定してもよい。
上記のように制御部3が、周辺情報取得部が取得した、周辺の道路交通に関する情報に基づいてプロジェクタ4を制御することで、進行方向を区分する路面標示を投影することができる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、スケジュール情報を保有するメモリを有し、制御部3は、スケジュール情報に基づいて灯具部2とプロジェクタ4とを制御してもよい。
上記のように、制御部3は、メモリが有するスケジュール情報に基づいて灯具部2とプロジェクタ4とを制御することで、時期を選択して投影画像を投影することができる。例えば、クリスマスの時期にはクリスマスに好適な投影画像を投影することができる。また、制御部3は、スケジュール情報に基づいて、1日のうちの所定の時間に所定の画像をプロジェクタ4に投影させるような制御をすることもできる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、周辺情報取得部が取得した周囲の天候情報に基づき、灯具部2とプロジェクタ4とを制御してもよい。
上記のように制御部3が、周辺情報取得部が取得した周囲の天候情報に基づき、灯具部2と灯具部4を制御することで、天気予報に関する投影画像を投影することができる。
また、実施の形態に係る照明システム1において、制御部3は、周辺情報取得部が取得した周囲の照度の情報に基づいて、灯具部2とプロジェクタ4とを制御してもよい。
上記のように制御部3が、周辺情報取得部が取得した周囲の照度の情報に基づいて、灯具部2とプロジェクタ4とを制御することで、周囲の照度が高い場合でも、低い場合でも、効果的に投影画像の視認性を向上することができる。例えば、周辺の照度が高い場合は、周辺の照度が低い場合に比較して、投影画像をより明るく投影することで、周囲の照度が高い場合でも、投影画像の視認性を向上することができる。
実施の形態に係る照明システム1は、灯具部2と、灯具部2を設置するためのポール5と、ポール5にプロジェクタ4を取り付けるための取付部5aと、灯具部2を制御するための制御部3と、を備える街路灯として構成してもよい。制御部3は、取付部5aに取り付けられたプロジェクタ4の照射方向を含む特定方向(灯具部照射光制御領域7に向う方向)と、その他の領域方向とで、灯具部2から照射される灯具部照射光を別々に制御する。
上記構成を有する照明システム1を用いれば、灯具部照射光制御領域7の灯具部照射光を制御することができ、プロジェクタ4からの投影画像を際立たせて、視認性を向上できる街路灯を提供することができる。
実施の形態に係る照明システム1は、灯具部2と、プロジェクタ4と、灯具部2とプロジェクタ4とを設置するためのポール5と、灯具部2を制御するための制御部3と、を備える街路灯として構成してもよい。制御部3は、プロジェクタ4の動作状況や投影内容に応じて、灯具部2から照射される灯具部照射光を制御する。
上記構成を有する照明システム1を用いれば、プロジェクタ4からの投影画像を際立たせて、視認性を向上できる街路灯を提供することができる。
(その他の実施の形態)
前述の実施の形態で示した照明システム1は、灯具部2とプロジェクタ4が一体となったものであり、例えば、道路、駐車場、広場、体育館、といった場所への設置が考えらえる。
一方で、上述の実施の形態の変形例2として、図6に示すように、灯具部2とプロジェクタ4が離間した場所に設置されていてもよい。この場合であっても、制御部3の働きや、灯具部照射光の光学特性を調整する方向制御部2dや、光制御フィルム2eの役割は、前述の灯具部2とプロジェクタ4が一体となった場合と同等である。
また、変形例2のように灯具部2とプロジェクタ4が離間して設置されている照明システム1の用途としては、例えばショッピングモールが挙げられる。この場合、図6に示すように、灯具部2は通行路の端部に、プロジェクタ4は通行路の上部に設置されたアーケードの中央部に設置することができる。
また、上述の実施の形態に係る照明システム1では、カメラ10はポール5に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、カメラ10等の周辺情報取得部は、灯具部2やプロジェクタ4とは別の箇所に設けられていてもよい。さらにまた、図示しない信号受信部3cも、灯具部2やプロジェクタ4と別の箇所に設けられていてもよい。この場合であっても、カメラ10等の周辺情報取得部や信号受信部3cの役割は、上述の実施の形態における役割と同じである。
また、上述の実施の形態では、照明システム1として、主に、灯具部2がポール5に設けられた街路灯として説明してきたが、本発明が街路灯に限定されないのはもちろんである。灯具部2としては、天井面に設けられるダウンライトやスポットライトなど、種々の
照明器具を採用することができる。このとき、プロジェクタ4は、天井面や壁面での、灯具部2と離間した場所に設置されていてもよいし、プロジェクタ4は、垂直に地面に固定されたポールに取り付けられていてもよい。
また、上述の実施の形態の説明では、図5などを用いて、制御部3が一か所に設けられている場合を説明したが、本発明はそれに限定されない。例えば、灯具制御部3aは灯具部2に設けられ、プロジェクタ制御部3bはプロジェクタ4に設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態の説明では、制御部3が灯具部2に内包されている場合を説明したが、本発明はそれに限定されない。例えば、灯具部2から離れた位置でポール5に取付られていてもよい、あるいはまた灯具部2から離れた壁面や天井面に取り付けられていてもよい。この場合、制御部3は、無線又は有線で制御信号を灯具部2やプロジェクタ4に送信することができる。
なお、上述の各実施の形態については、本発明の実施態様の例示に過ぎず、数値や形状や構成要素や素材等についても好ましいものの例示に過ぎず、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではない。また、上記の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素である。本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることは可能である。
1 照明システム
2 灯具部
2e 光制御フィルム
2f 筐体
3 制御部
3a 灯具制御部
3b プロジェクタ制御部
3c 信号受信部
4 プロジェクタ
5 ポール
5a 取付部
10 カメラ(周辺情報取得部)
31 評価結果取得部
32 投影内容判別部

Claims (31)

  1. プロジェクタと、灯具部と、前記灯具部を制御する制御部と、を有する照明システムにおいて、
    前記制御部は、前記プロジェクタの動作状況や投影内容に応じて、前記灯具部から照射される灯具部照射光を制御する
    ことを特徴とする照明システム。
  2. 前記制御部は、前記灯具部照射光を前記プロジェクタの動作状況や投影内容に応じて、特定の照射方向とその他の照射方向とで、別々に制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の照明システム。
  3. 前記特定の照射方向は、前記プロジェクタの投影方向の少なくとも一部を含む
    ことを特徴とする請求2に記載の照明システム。
  4. 前記制御部は、前記灯具部から照射される前記灯具部照射光の光度を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の照明システム。
  5. 前記プロジェクタの投影方向の外部の領域であり、前記灯具部照射光が照射される灯具部照射領域の照度を環境照度とし、
    前記プロジェクタからの投影画像が投影される領域の照度であって、前記プロジェクタが全白パターンを投影した際の照度をプロジェクタ投影領域照度とした場合に、
    前記制御部は、前記投影内容に対応して、
    前記環境照度と、前記プロジェクタ投影領域照度との比率を、前記灯具部照射光の光度と、前記プロジェクタが全白パターンを投影した際のプロジェクタ光度と、の少なくとも一方を変化させることで、制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の照明システム。
  6. 前記制御部は、前記プロジェクタ投影領域照度に対する前記環境照度の大きさが0.51倍以下になるように制御することを
    ことを特徴とする請求項5に記載の照明システム。
  7. 前記プロジェクタ投影領域照度に対する前記環境照度の大きさが0.05倍以下である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の照明システム。
  8. 前記制御部は、前記プロジェクタ投影領域照度に対する前記環境照度の大きさを、前記投影内容の投影種別ごとに予め規定される推奨照度比区分に基づいて制御する
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の照明システム。
  9. 前記推奨照度比区分において、照度比が最も大きい区分における照度比の推奨範囲の上限値と、照度比が最も小さい区分における照度比の推奨範囲の上限値との比率が2倍以上である
    ことを特徴とする請求項8に記載の照明システム。
  10. 観察者の前記投影内容の見易さの評価結果を取得する評価結果取得部を備え、
    前記制御部は、前記評価結果取得部が取得した前記評価結果に基づいて、前記環境照度と前記プロジェクタ投影領域照度との比率をより好ましい数値範囲に、適宜変更可能である
    ことを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の照明システム。
  11. 前記プロジェクタの投影内容はあらかじめ決められている
    ことを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載の照明システム
  12. さらに、前記投影内容を判別する投影内容判別部を備え、
    前記制御部は、前記投影内容判別部が判別した投影内容判別結果に基づいて、前記環境照度と前記プロジェクタ投影領域照度との比率を決定する
    ことを特徴とする請求項5乃至10のいずれか記載の照明システム。
  13. 前記制御部は、前記特定の照射方向に照射される前記灯具部照射光の光度を、前記プロジェクタが動作している場合に、前記プロジェクタが動作していない場合と比較して、低くなるように制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の照明システム。
  14. 前記制御部は、前記灯具部に設けられた光源又は前記光源からの光の出射方向を制御する光学部材の、向き又は位置を変更することにより、前記灯具部照射光の照射方向ごとの光度を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の照明システム。
  15. 前記制御部は、前記灯具部照射光の色度を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の照明システム。
  16. 前記灯具部が、電気的に光透過特性を調整可能な光制御フィルムを備えており、
    前記制御部は、前記光制御フィルムを制御することにより、前記灯具部照射光の光学特性を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の照明システム。
  17. 前記灯具部は、筐体と前記筐体に接続された光源部とを有し、前記プロジェクタの画像投影部は前記筐体に内包される
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の照明システム。
  18. 前記灯具部と前記プロジェクタは、いずれも地上から2.5m以上の高さに設置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至17に記載の照明システム 。
  19. 周辺情報を取得する周辺情報取得部を有し、
    前記制御部は、前記周辺情報取得部が受けた情報に基づいて前記灯具部の制御内容を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載の照明システム。
  20. 前記制御部は、前記プロジェクタを制御し、
    前記制御部は、前記周辺情報取得部が受けた情報に基づいて前記プロジェクタの制御内容を決定する、
    ことを特徴とする請求項19に記載の照明システム。
  21. 前記制御部は、前記灯具部を制御する灯具制御部と、前記プロジェクタを制御するプロジェクタ制御部を有し、前記灯具制御部と前記プロジェクタ制御部とは、互いに通信する
    ことを特徴とする請求項20記載の照明システム。
  22. 前記灯具部及び前記プロジェクタの少なくとも一方を制御するための制御信号を、外部
    から受信する信号受信部を有する
    ことを特徴とする請求項20又は21に記載の照明システム。
  23. 前記周辺情報取得部は、周囲の状況を自動的に検知するセンシング機器である
    ことを特徴とする請求項20乃至22のいずれかに記載の照明システム。
  24. 前記センシング機器は、カメラである
    ことを特徴とする請求項23記載の照明システム。
  25. 前記周辺情報は、周辺に存在する人の属性情報として、人数と、年齢と、性別と、表情と、感情と、の中の少なくとも1つを含み、
    前記制御部は、前記属性情報に基づいて、前記プロジェクタの制御内容を決定する
    ことを特徴とする請求項20乃至24のいずれかに記載の照明システム。
  26. 前記周辺情報取得部は、前記周辺情報として、周辺の道路交通に関する情報を取得する
    ことを特徴とする請求項20乃至25のいずれかに記載の照明システム。
  27. スケジュール情報を保有するメモリを有し、
    前記制御部は、前記スケジュール情報に基づいて、前記灯具部と前記プロジェクタの制御内容とを制御する
    前記を特徴とする請求項20乃至26のいずれかに記載の照明システム。
  28. 前記周辺情報取得部は、前記周辺情報として、周囲の天候情報を取得し、
    前記制御部は、前記天候情報に基づいて、前記灯具部と前記プロジェクタとを制御する
    ことを特徴とする請求項20乃至27のいずれかに記載の照明システム。
  29. 前記周辺情報取得部は、前記周辺情報として、周囲の照度情報を取得し、
    前記制御部は、前記照度情報に基づいて、前記灯具部と前記プロジェクタとを制御する
    ことを特徴とする請求項20乃至28のいずれかに記載の照明システム。
  30. 灯具部と、前記灯具部を設置するためのポールと、前記ポールに、プロジェクタを取り付けるための取付部と、前記灯具部を制御するための制御部と、を備えた街路灯であって、
    前記制御部は、前記取付け部に取り付けられる前記プロジェクタの照射方向を含む特定方向と、その他の領域方向とで、前記灯具部から照射される灯具部照射光を別々に制御する
    ことを特徴とする街路灯。
  31. 灯具部と、プロジェクタと、前記灯具部と前記プロジェクタとを設置するためのポールと、前記灯具部を制御するための制御部と、を備えた街路灯であって、
    前記制御部は、前記プロジェクタの動作状況や投影内容に応じて、前記灯具部から照射される灯具部照射光を制御する、
    ことを特徴とする街路灯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AT17937U1 (de) * 2022-11-07 2023-08-15 Gustav Hahn Metallwaren Fabrik Gmbh Beleuchtungsvorrichtung mit einer Projektionsvorrichtung

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