JP2021192576A - 電力監視制御装置、及び電力監視制御プログラム - Google Patents

電力監視制御装置、及び電力監視制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】一定の通信頻度でスマートメータから電力情報を取得する場合に比べて、当該電力情報の追従性を高めることができる電力監視制御装置及び電力監視制御プログラムを提供する。【解決手段】電力監視制御装置は、商用電源を建物へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから電力情報を取得するための無線通信を、電力情報に応じて定められた周期で実行する無線通信部50と、通信部による電力情報の取得に失敗した場合、失敗前と比べて電力情報を限定して、限定した電力情報に応じた周期で無線通信を実行するように、通信部を制御する通信制御部52と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、分散型電源設備の電力監視制御装置に関するものである。詳しくは、分散型電源設備の一例である、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの運転制御に必要な電流値、電力値、及び電力量をはじめとする電力情報等を無線通信で取得する電力監視制御装置、及び電力監視制御プログラムに関するものである。
(既存設備)
商用電源に加え、太陽光発電や蓄電池、或いはガスエンジンや燃料電池を用いて発電し、かつ排熱を利用するコージェネレーションシステム等の所謂分散型電源が設置された建物において、過電流や逆潮流等の監視は重要である。例えば、コージェネレーションシステム等の分散型電源は、クランプ型電流センサ等を建物の分電盤等へ取り付け、建物の壁を貫通する配線工事を経て、コージェネレーションシステム等の分散型電源の制御系に接続することで、過電流や逆潮流等の監視を行うことが一般的であった。
ところで、スマートメータから建物の電力使用状況のデータを直接取得すること、或いは、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)等のホームコントローラから建物の電力使用状況のデータを間接的に取得することができれば、クランプ型電流センサを分電盤等へ取り付ける作業及び建物の壁を貫通する配線工事を省略することができるが、実現には至っていない。
なお、スマートメータの情報取得は、Aルート、Bルート、Cルートの通信経路を有している。
Aルートは、スマートメータと電力会社とを結ぶ通信経路であり、Bルートは、スマートメータとHEMS等を結ぶ通信経路であり、Cルートは、Aルートを介して電力会社が取得したデータを第三者(小売電気事業者等)へ提供するための通信経路である。
スマートメータに関する参考として、特許文献1には、分岐電路の使用電力データとスマートメータからの電力量データの双方を管理する機器を収容しても大型化を防止できる分電盤を提供することが記載されている。
より詳しくは、特許文献1には、主幹ブレーカと、主幹バーに接続された複数の分岐ブレーカと、個々の分岐ブレーカに流れる電流を計測する電流センサユニットと、分岐ブレーカに隣接する部位に設置されて、電流センサユニットが計測した分岐電流情報を受けて分岐電路毎の使用電力を演算して出力する電力情報出力部を備えた電力情報送信ユニットとを有し、電力情報送信ユニットは主幹バー接続部を有して、接続された主幹バーを介して主幹ブレーカの一次側に設置されているスマートメータとG3−PLC(Power Line Communication:電力線搬送通信)或いはWi−SUN(Wireless Smart Utility Network)無線通信の何れかでBルート通信を実施し、通信により入手した電力量データに加えて、電流センサユニットから入手した分岐電路の使用電力データを外部に出力する旨について記載されている。
なお、特許文献1に記載される従来技術として、分電盤に設けた電力情報送信ユニットがスマートメータとG3PLC或いはWi−SUN無線通信の何れかでBルート通信を実施しているが、電力情報送信ユニットと分散型電源との関係については記載されていない。
ここで、コージェネレーションシステム等の分散型電源の制御系が、スマートメータからBルート通信を介して、直接電力情報を取得することを想定した場合、無線通信による課題が発生し得る。或いは、コージェネレーションシステム等の分散型電源の制御系が、スマートメータからBルート通信を介してHEMSへ、さらにHEMSから特定小電力通信等を介して間接的に電力情報を取得することを想定した場合、無線通信による課題が発生し得る。
コージェネレーションシステム等の分散型電源側の制御系で電力情報を取得する場合、取得するインターバルが短ければ短いほど電力情報の追従性が高い。また、電力情報として電流値、電力値の2つを得ることでより制御の追従性を高めることができる。
一方、Bルートや特定小電力無線通信は、他機器との電波干渉回避や、スマートメータやHEMSの処理速度確保のため、各種基準により通信期間に制限を設けている。そこで、無線通信(特定小電力無線通信、Wi−SUN無線通信/Bルート)による、スマートメータからの、電流値、及び電力値の取得のデフォルトのインターバルの一例として、30秒に1回の通信頻度で取得する。30秒/回程度の頻度で電流値、及び電力値の情報を取得できれば、建物で消費される電力に応じた発電制御が可能である。
特開2014−075895号公報
しかしながら、分散型電源を継続的に利用していると、他機器の通信(Aルート通信、Bルート通信、特定小電力無線通信)の時期が重なり、電波干渉、或いは干渉回避のための通信待機制御(キャリアセンス)により通信が失敗する可能性が想定される。従って一定の頻度で通信するシステムでは、電波干渉が発生し、分散型電源は、必要頻度で電力情報を得ることができない可能性がある。つまり、電力情報の追従性が十分に得られないことがある。
本発明は、一定の通信頻度でスマートメータから電力情報を取得する場合に比べて、当該電力情報の追従性を高めることができる電力監視制御装置、及び電力監視制御プログラムを得ることが目的である。
本発明に係る電力監視制御装置は、商用電源を建物へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから電力情報を取得するための無線通信を、前記電力情報に応じて定められた周期で実行する通信部と、前記通信部による前記電力情報の取得に失敗した場合、失敗前と比べて前記電力情報を限定して、限定した前記電力情報に応じた周期で無線通信を実行するように、前記通信部を制御する通信制御部と、を備えている。
本発明によれば、商用電源を建物へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから電力情報を取得するための無線通信を、電力情報に応じて定められた周期で実行する。通信部による電力情報の取得に失敗した場合、失敗前と比べて電力情報を限定して、限定した電力情報に応じた周期で無線通信を実行するように、通信部を制御する。これにより、一定の周期でスマートメータから電力情報を取得する場合に比べて、当該電力情報の追従性が高められる。
本発明において、前記通信部により取得される前記電力情報には、電力に関する複数の情報が含まれ、前記通信制御部は、前記電力情報の取得に失敗した場合、前記複数の情報のうち単一の情報に限定して、限定した単一の情報に応じた周期で無線通信を実行するように、前記通信部を制御することを特徴としている。
本発明において、前記通信制御部は、前記電力情報の取得に失敗するまでは、前記複数の情報に応じた周期で、前記複数の情報を一度に取得するように、前記通信部を制御し、前記電力情報の取得に失敗すると、前記複数の情報よりも小さい単一の情報に応じて短縮した周期で、前記単一の情報を取得するように、前記通信部を制御することを特徴としている。
本発明において、前記通信制御部は、前記電力情報の取得に失敗するまでは、前記複数の情報を順繰りに取得するように、前記制御し、前記電力情報の取得に失敗すると、次に前記電力情報の取得に成功するまでは、前記単一の情報を繰り返し取得するように、前記通信部を制御することを特徴としている。
本発明において、前記通信制御部は、前記限定した電力情報に応じた周期で実行した無線通信により、前記電力情報を取得できた場合、限定する前の電力情報に応じた周期で、前記複数の情報を取得するための無線通信を実行するように、前記通信部を制御することを特徴としている。
本発明において、前記通信制御部は、前記電力情報を予め定められた期間に取得できない、又は予め定められた回数の無線通信で取得できない場合、前記電力情報を取得できない旨を通知することを特徴としている。
本発明に係る電力監視制御装置は、ガスを用いて発電する発電部と、発電時に発生する熱を利用して温水を生成する温水生成部と、が設けられた燃料電池コージェネレーションシステムである分散型電源の発電量を監視することを特徴としている。
本発明に係る電力監視制御プログラムは、コンピュータを、上記の電力監視制御装置として動作させることを特徴としている。
本発明は、従来技術に対し、スマートメータと分散型電源との間、或いはHEMSと分散型電源との間で、無線通信により電力情報を取得し、分散型電源を制御する点が新しい。また、通信の成否、及び電力情報の情報量に応じて、通信のインターバルを調整して、追従性を高くする点で大きく進歩している。
本発明によれば、商用電源を建物へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから電力情報を取得するための無線通信を、電力情報の情報量に応じて定められた周期で実行する。通信部から電力情報が取得できない場合、電力情報の情報量を限定して、周期を短縮した無線通信を実行するように制御することで、一定の周期で電力情報を取得する場合に比べて、当該電力情報の追従性が高められるという効果を奏する。
各実施の形態に係るコージェネレーション装置及び当該コージェネレーション装置が設置された家屋の概略図である。 各実施の形態に係るコージェネレーション装置のコントローラの制御ブロック図である。 各実施の形態に係る生活状況(1日の生活スタイル)に基づく、電力使用量、タンク貯湯量、給湯使用量、ガス使用量の遷移特性図である。 各実施の形態に係るコージェネレーション装置のコントローラにおける、通信制御のための機能ブロック図である。 各実施の形態に係る通信インターバル時間例を示す図である。 第1実施の形態に係るコージェネレーション装置、及びスマートメータの通信を示すシーケンス図である。 第1実施の形態に係るコージェネレーション装置のコントローラで実行される、電力監視制御処理を示すフローチャートである。 第2実施の形態に係るコージェネレーション装置、及びスマートメータの通信を示すシーケンス図である。 第2実施の形態に係るコージェネレーション装置のコントローラで実行される、電力監視制御処理を示すフローチャートである。 各実施の形態の変形例に係るコージェネレーション装置及び当該コージェネレーション装置が設置された家屋の概略図である。
[第1実施形態]
図1には、本実施の形態に係る分散型電源設備の一例として、家庭用燃料電池コージェネレーション装置(以下、本実施の形態において、単に、「コージェネレーション装置10」という)の概略図が示されている。
コージェネレーション装置10は、タンクユニットと燃料電池ユニットとが併設されたシステムである。なお、併設とは、物理的に隣接していることに限定するものではなく、相互に連携しあうことを意味する。すなわち、タンクユニットと燃料電池ユニットとが離れた状態で設置され、配管や電気配線等で連結するようにしてもよい。
コージェネレーション装置10は、図1に示される如く、家屋12の外壁に沿って設置されるものであり、作業者が現場へ出向き、設置作業を実行する。なお、一例として、本実施の形態に係る建物は、家屋12である形態について説明する。しかし、これに限定されない。例えば、建物は、事務所、店舗、興行場、倉庫、及びビルディング等であってもよいし、如何なる建物であってもよい。
図1の分散型電源設備は、設置作業が完了し、試運転が完了し、家屋12側の各種設備(電気機器、給湯設備等)と連携して、定常的に運転可能な状態である。
(コージェネレーション装置10の構成)
コージェネレーション装置10は、図示は省略したが、ホットモジュール、パワーコンディショナ、排熱回収装置、蓄熱タンク、ラジエータ、熱交換器等を備え、それぞれが、コントローラ14によって、給湯関連制御部27及び発電関連制御部29(共に、図2参照)を介して、相互に連携して制御される。
ホットモジュールは、燃料処理装置で水素を取り出し、取り出した水素を燃料電池セルスタックへ供給し、空気中の酸素により直流電力を発生させる。
パワーコンディショナは、発電された直流電力を交流電力に変換し、家屋へ供給する。
排熱回収装置は、発電によって発生する排熱ガスから熱を回収する。
蓄熱タンクは、熱媒を介して回収した熱を高温で貯めることができ、貯められた熱は給湯時に利用される。
ラジエータは、熱媒を放熱し冷却する。ラジエータは、必須ではない。
熱交換器は、熱媒タンクからの高温熱媒を利用し、水道水を温める。熱交換器は、必須ではない。
また、コージェネレーション装置10は、発電電力を、電源線15を介して熱源機16へ送ることも可能である。熱源機16は、コージェネレーション装置10で加熱された温水を、必要に応じて都市ガス(例えば、13A)の燃焼によりさらに加温して家屋12へ供給する。
図2に示される如く、コントローラ14は、CPU18、RAM20、ROM22、I/O24、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス26で構成されたマイクロコンピュータ28を備える。
I/O24には、給湯関連制御部27と、発電関連制御部29とが接続され、給湯及び発電に伴う動作がコントローラ14によって制御される。
また、I/O24には、大規模記憶装置30が接続されており、コントローラ14で実行される発電及び給湯に関する処理プログラムが記憶されると共に、発電に基づく履歴情報(例えば、本実施の形態では、通信インターバルの調整情報等)が記憶されるようになっている。
さらに、I/O24には、リモコン32が接続されている。リモコン32は、コージェネレーション装置10が設置される対象の家屋12の内部に設置され、使用者がコージェネレーション装置10(及び熱源機16)に関して指令を入力する機能やコージェネレーション装置10の状態を表示する機能等を有する。
(分散型電源の構成)
図1に示される如く、本実施の形態に係る分散型電源では、商用電源34とコージェネレーション装置10の発電電力が、家屋12での電源とされている。
商用電源34は、スマートメータ36に接続されている。スマートメータ36は商用電源34の電流値、電力値、及び電力量をはじめとする電力情報等を計測し、計測した情報を、Aルート、Bルート、Cルートの通信経路によって、特定の通信先へ送信することが可能である。
すなわち、Aルートは、スマートメータ36と電力会社とを結ぶ通信経路であり、Bルートは、スマートメータ36と家屋12に設置された機器(例えば、HEMSが構築されている場合は、そのコントローラ等)を結ぶ通信経路であり、Cルートは、Aルートを介して電力会社が取得したデータを第三者(小売電気事業者等)へ提供するための通信経路である。
スマートメータ36から出力される電源線38は、家屋12に設置された分電盤40へ配線されている。
分電盤40は、スマートメータ36側を上流側とすると、上流側から順に、サービスブレーカ42、漏電遮断器46、及び安全ブレーカ48が設置されている。
サービスブレーカ42は、契約容量を決定するための遮断器であるが、設置されていない場合もある。
漏電遮断器46は、家屋12の内部配線や電気機器の漏電を素早く感知・遮断し、電気事故を未然に防ぐための遮断器である。
安全ブレーカ48は、分電盤40から家屋12の各使用場所へ送電するための分岐回路のそれぞれに取り付けられ、電気機器の故障等に伴うショートや一定以上の電力使用を検知した場合に自動的に回路を保護する遮断器である。
ここで、コージェネレーション装置10によって発電した発電電力は、分電盤40に設けられた専用の安全ブレーカ48Aを介して、商用電源34と合流し、家屋12の内部の電気機器の電源として用いることができる。
なお、図示は省略したが、コージェネレーション装置10には、商用電源34の停電時専用の電源線が設けられている。そのため、停電により商用電源34から電力が供給されない状況において、コージェネレーション装置10の発電電力を、家屋12の一部に取り付けられた停電時専用コンセントを介して、供給することができるようになっている。
ここで、コージェネレーション装置10のコントローラ14では、時々刻々と変動する家屋12における電力使用量に応じて、発電電力を制御する必要がある。
一例として、図3に、生活状況(1日の生活スタイル)に基づく、電力使用量、タンク貯湯量、給湯使用量、ガス使用量の遷移特性図を示す。この図3では、一例としてコージェネレーション装置10の定格発電出力が0.7kWであるものとして、家屋12における使用電力が0.7kW以下である場合には発電出力のみで、家屋12における使用電力が0.7kWを超える場合は発電電力と商用電源34により電力供給するように運転する制御を示している。このため、コントローラ14では、スマートメータ36からBルートの通信経路を利用して、商用電源34の電流値、電力値、及び電力量をはじめとする電力情報等を取得するようにしている。
本実施の形態では、Bルートの通信経路を介してスマートメータ36から電流値、電力値、及び電力量の複数の電力情報を取得するインターバルとして、30秒に1回を基準としている。当該インターバルであれば、無線通信の各種基準に抵触することなく、時々刻々と変動する家屋12における使用電力におおむね追従し、図3の電力遷移特性に近似する制御が可能である。
ところで、スマートメータ36は、Bルートによるコージェネレーション装置10のコントローラ14の通信に加えて、Aルートによる通信等の他の通信も行っている。
このため、コージェネレーション装置10のコントローラ14が、30秒に1回のインターバルで、Bルートの通信経路で電力情報を取得しようとした場合、自家あるいは隣家の他機器の通信(Aルート、Bルート、特定小電力無線)が干渉する、或いは干渉回避のための通信待機(キャリアセンス)が規定回数以上となることにより、電力情報取得のための通信が失敗する可能性もある。
言い換えれば、コージェネレーション装置10のコントローラ14において、30秒に1回のインターバルで取得する通信制御のみでは、必要な頻度で電力情報を得ることができない可能性がある。
また、通信によって情報を取得する場合、情報量によって通信時間が変動することは、周知の事実である。本実施の形態においても同様に、Bルートの通信経路による電力情報を取得する際、電力情報の情報量に応じて、通信時間が変動する。
そこで、本実施の形態では、コージェネレーション装置10のコントローラ14における30秒に1回のインターバルによる、Bルートの通信経路による通信成功の成否、及び取得する電力情報の情報量に基づいて、通信インターバルを調整するようにした。ここで、通信インターバルは、周期の一例である。
図4は、コージェネレーション装置10のコントローラ14における、通信制御のための機能ブロック図である。この機能ブロック図の各ブロックは、機能別に分類したものである。本実施の形態では、ROM22に記憶された電力監視制御プログラムに基づいて、CPU18が当該電力監視制御プログラムに基づいて動作する、ソフトウェアによる制御として実行される。なお、一部又は全部の機能ブロックに示す動作プログラムを、ASIC等のICチップを組み込んで動作させるようにしてもよい。
図4に示される如く、無線通信部50は、スマートメータ36のBルートの通信経路を介して電力情報を取得するための通信プロトコルを確立する。無線通信部50は、通信制御部52に接続されており、通信プロトコルの確立のタイミングを通信制御部52から受けるようになっている。
無線通信部50は、電力情報取得部54に接続されている。無線通信部50において、通信プロトコルが確立すると(成功すると)、電力情報取得部54は、Bルートの通信経路によって、スマートメータ36から電力情報を取得する。
電力情報取得部54は、システム稼働制御部56に接続されて、取得した電力情報をシステム稼働制御部56へ通知する。
システム稼働制御部56では、取得した電力情報に基づいて、発電出力等を計算し、コージェネレーション装置10の必要な制御対象デバイスへ制御指示信号を送出する。
これにより、コージェネレーション装置10は、家屋12における使用電力におおむね追従した発電出力で運転することができる。
一方、無線通信部50は、通信成否判定部58に接続されている。通信成否判定部58では、無線通信部50における、所定インターバルでの通信プロトコルの確立の結果の成功又は失敗を判定するようになっている。
通信成否判定部58は、通信成否情報(所定インターバル毎の成否(二値信号))を通信制御部52へ通知する。
通信制御部52では、通信成否情報、及び取得した電力情報に応じた通信インターバル時間を設定する。ここで、通信インターバル時間は、通信成否情報、及び取得した電力情報の情報量によって、定められている。
一例として図5に示される如く、コージェネレーション装置10は、調整情報として通信インターバル時間を記憶しており、通信成否情報、及び電力情報の情報量に応じて、通信インターバル時間を設定する。通信成否情報が成功であり、かつ電力情報として、複数種類の情報(以下、「複数の情報」という。)を取得した場合、通信インターバル時間は、「30秒」が設定され、通信成否情報が成功であり、かつ電力情報として単一の情報を取得した場合、通信インターバル時間は、「15秒」が設定される。また、通信成否情報が失敗であり、かつ複数の情報を取得しようとした場合、通信インターバル時間は、「60秒」が設定され、通信成否情報が失敗であり、かつ単一の情報を取得しようとした場合、通信インターバル時間は、「20秒」が設定される。
このように、コージェネレーション装置10は、電力情報として、一度に複数の情報を取得しようとして失敗した後、電力情報を限定せずに、再度複数の情報を取得する場合、通信インターバル時間が30秒から60秒に延びてしまう。しかし、本実施の形態では、複数の電力情報を取得しようとして失敗した場合に、電力情報を限定して、すなわち、電力情報に含まれる複数の情報のうち単一の情報に限定して通信を再挑戦する。以下では、電流値、及び電力量を複数の情報として含む電力情報を取得しようとして失敗した場合に、電力情報を単一の情報である電流値のみに限定して通信を再挑戦する場合について、説明する。以下では、電力情報として電流値、及び電力値を一度に取得する状態を、通常状態という。通常状態において、電流値、及び電力値の取得に失敗した場合、コージェネレーション装置10は、通常状態に比べて(失敗前に比べて)電力情報を限定して取得する。具体的には、コージェネレーション装置10は、一度に取得していた複数種類の情報から単一の情報、例えば、電流値に限定し、通信を再挑戦する。以下では、単一の情報を取得する状態を、観察状態という。
図6に示される如く、コージェネレーション装置10の無線通信部50がスマートメータ36から複数の情報として電流値、及び電力量を含む電力情報を取得する。正常に電力情報が取得できた場合、通信成否判定部58は、通信が成功した旨を通信制御部52に通知する。通信制御部52は、通信インターバル時間として30秒を設定し、通信インターバル時間が経過した後に、複数の電力情報を取得するように無線通信部50に通知し、無線通信部50はスマートメータ36に複数の情報を要求する。
一方、無線通信部50がスマートメータ36から電力情報として複数の情報を取得しようとして、正常に電力情報が取得できなかった場合、通信成否判定部58は、通信が失敗した旨を通信制御部52に通知する。通信制御部52は、通信インターバル時間として60秒を設定し、通信インターバル時間が経過した後に、単一の情報として電流のみを取得するように無線通信部50に通知し、無線通信部50はスマートメータ36に単一の情報を要求する。
また、無線通信部50がスマートメータ36から電力情報として単一の情報(例えば、電流値)を取得しようとして、正常に電力情報が取得できなかった場合、通信成否判定部58は、通信が失敗した旨を通信制御部52に通知する。通信制御部52は、通信インターバル時間として20秒を設定し、通信インターバル時間が経過した後に、継続して単一の情報として電流値を取得するように無線通信部50に通知し、無線通信部50はスマートメータ36に単一の情報を要求する。
また、無線通信部50がスマートメータ36から単一の電力情報を取得しようとして、正常に電力情報が取得できた場合、通信成否判定部58は、通信が成功した旨を通信制御部52に通知する。通信制御部52は、通信インターバル時間として30秒を設定し、通信インターバル時間が経過した後に、複数の電力情報を取得するように無線通信部50に通知し、無線通信部50はスマートメータ36に複数の情報を要求する。
すなわち、通信制御部52では、電力情報の追従性を高くする手段として、電力情報が取得できなかった場合、電力情報の情報量を絞って、通信インターバルを短くする。例えば、電力情報を取得できなかった場合において、電力情報として複数の情報を取得しようとした場合、通信インターバル時間は、60秒であるが、電力情報として単一の情報を取得しようとした場合、通信インターバルは20秒となる。
つまり、電力情報を取得できなかった(通信状態が失敗である)場合において、電力情報の取得時間が40秒短縮される。また、再び電力情報が取得できるようになった場合、インターバル時間に30秒を設定して複数の情報を取得するように制御することによって、一定の頻度において電力情報を取得する場合と比較して、電力情報の追従性は向上する。
追従性が向上することで、コージェネレーション装置10による発電量を、商用電源34との組み合わせによる分散型電源として、より最適な出力とすることができる。
以下に本実施の形態の作用を図7のフローチャートに従い説明する。
図7は、コージェネレーション装置10のコントローラ14で実行される、電力監視制御処理を示すフローチャートである。CPU18がROM22又は大規模記憶装置30から電力監視制御プログラムを読み出し、実行することによって、図7に示す電力監視制御処理が実行される。図7に示す電力監視制御処理は、例えば、ユーザから電力監視制御プログラムの実行指示が入力された場合、電力監視制御処理が実行される。
ステップS100において、CPU18は、通信成否情報が成功、かつ電力情報として複数の情報を取得した場合の通信インターバル時間(例えば、30秒)を設定する。
ステップS102において、CPU18は、通信インターバル時間が経過したか否かの判定を行う。通信インターバル時間が経過した場合(ステップS102:YES)、CPU18は、ステップS104に移行する。一方、通信インターバル時間が経過していない場合(ステップS102:NO)、CPU18は、通信インターバル時間が経過するまで待機する。
ステップS104において、CPU18は、電力情報として、電流値、電力値、及び電力量を含む複数の情報を取得する。
ステップS106において、CPU18は、電力情報を取得できなかったか否かの判定を行う。電力情報を取得できなかった場合(ステップS106:YES)、CPU18は、ステップS108に移行する。一方、電力情報を取得できた場合(ステップS106:NO)、CPU18は、ステップS102に移行する。
ステップS108において、CPU18は、通信成否情報が失敗、かつ電力情報として複数の情報を取得しようとした場合の通信インターバル時間(例えば、60秒)を設定する。
ステップS110において、CPU18は、通信インターバル時間が経過したか否かの判定を行う。通信インターバル時間が経過した場合(ステップS110:YES)、CPU18は、ステップS112に移行する。一方、通信インターバル時間が経過していない場合(ステップS110:NO)、CPU18は、通信インターバル時間が経過するまで待機する。
ステップS112において、CPU18は、電力情報として、電流のみの単一の情報を取得する。
ステップS114において、CPU18は、電力情報を取得できたか否かの判定を行う。電力情報を取得できた場合(ステップS114:YES)、CPU18は、ステップS116に移行する。一方、電力情報を取得できなかった場合(ステップS114:NO)、CPU18は、ステップS118に移行する。
ステップS116において、CPU18は、処理を終了するか否かの判定を行う。処理を終了する場合(ステップS116:YES)、CPU18は、電力監視制御処理を終了する。一方、処理を終了しない場合(ステップS116:NO)、CPU18は、ステップS100に移行する。
ステップS118において、CPU18は、通信成否情報が失敗、かつ電力情報として単一の情報を取得しようとした場合の通信インターバル時間(例えば、20秒)を設定する。
以上、本実施の形態によれば、通信制御部52では、通信に失敗した場合に、電力情報の情報量を制限して、通信インターバル時間を短縮することによって、電力情報が追従性を高められる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、複数の情報を含む電力情報を一度に取得しようとして失敗した場合に、電力情報を単一の情報に限定して、通信インターバル時間を短縮する形態について説明した。第2実施形態では、電力情報として複数の情報を順繰りに取得する途中で、何れかの情報の取得に失敗した場合に、電力情報を限定し、すなわち、複数の情報のうち単一の情報のみに限定して通信を再挑戦する形態について説明する。
なお、本実施の形態に係る家屋の概略図(図1参照)、及びコージェネレーション装置のコントローラの制御ブロック図(図2参照)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、本実施の形態に係る電力使用量等の遷移特性図(図3参照)、通信制御のための機能ブロック図(図4参照)、及び通信インターバル時間例を示す図(図5参照)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図8に示される如く、第2実施形態では、コージェネレーション装置10は、スマートメータ36から電力情報として複数の情報を順繰りに取得する。ここで、例えば、コージェネレーション装置10は、電力情報として電流値、及び電力値、及び電力量を順に取得する。以下では、電力情報として電流値、電力値、電力量を順に取得する状態を、通常状態という。通常状態において、電流値、電力値、又は電力量の取得に失敗した場合、コージェネレーション装置10は、通常状態に比べて(失敗前に比べて)電力情報を限定して取得する。具体的には、コージェネレーション装置10は、順繰りに取得していた複数種類の情報から単一の情報、例えば、電流値に限定し、通信を再挑戦する。以下では、単一の情報を取得する状態を、観察状態という。
以下に本実施の形態の作用を図9のフローチャートに従い説明する。
図9は、コージェネレーション装置10のコントローラ14で実行される、電力監視制御処理を示すフローチャートである。CPU18がROM22又は大規模記憶装置30から電力監視制御プログラムを読み出し、実行することによって、図9に示す電力監視制御処理が実行される。図9に示す電力監視制御処理は、例えば、ユーザから電力監視制御プログラムの実行指示が入力された場合、電力監視制御処理が実行される。なお、図9における図7に示す電力監視制御処理と同一のステップについては、図7と同一の符号を付して、その説明を省略する。
ステップS120において、CPU18は、取得する電力情報に優先順位(例えば、優先順位1位に電流、2位に電力値、3位に電力量等)を設定する。
ステップS122において、CPU18は、取得順に初期値(例えば、1)を設定する。
ステップS124において、CPU18は、通信成否情報が成功、かつ単一の情報を取得した場合の通信インターバル時間(例えば、15秒)を設定する。
ステップS126において、CPU18は、電力情報として、取得順に応じた情報(例えば、取得順が1の場合、優先順位1位の電流)を取得する。
ステップS128において、CPU18は、電力情報を取得できなかったか否かの判定を行う。電力情報を取得できなかった場合(ステップS128:YES)、CPU18は、ステップS130に移行する。一方、電力情報を取得できた場合(ステップS128:NO)、CPU18は、ステップS132に移行する。
ステップS130において、CPU18は、通信成否情報が失敗、かつ電力情報として単一の情報を取得しようとした場合の通信インターバル時間(例えば、20秒)を設定する。
ステップS132において、CPU18は、取得順に1を加算し、ステップS102に移行する。ここで、取得順が取得する電力情報の種類の数を超えた場合、取得順に1を設定する。例えば、取得する電力情報が電流値、電力値、及び電力量の3つである場合において、取得順が4になった場合、取得順に1を設定する。
以上、本実施の形態によれば、通常状態において、複数の情報を順繰りに取得する一方、観察状態においては、通信が成功するまで単一の情報のみを取得する。これにより、複数の情報のうち、最優先される情報について、より早く取得できる。例えば、観察状態において、電流値を取得する場合、中性線に流れる電流値を抽出して、過電流をより早く検知できる。
上述した実施の形態によって電力情報の追従性が向上し、コージェネレーション装置10と、商用電源34とによる分散型電源として、最適な出力(コージェネレーション装置10の最適な発電量)とすることができる。また、適正な通信インターバルによる電力情報取得により、一次エネルギー消費量の削減、二酸化炭素排出量の削減、エネルギーコストの削減が実現できる。
なお、本実施の形態では、電力情報として、電流値、電力値、及び電力量を取得する形態について説明した。しかし、これに限定されない。電力使用量、電気料金、逆潮流電力量等を取得してもよい。また、通信状態が観察状態において、電流値を取得する形態について説明した。しかし、これに限定されない。電圧、電力値、又は電力量を取得してもよいし、スマートメータ36と通信を介して得られる情報であれば、如何なる情報であってもよい。
また、上述した実施の形態では、通信状態が観察状態において、電力情報を取得できなかった場合、通信インターバル時間経過した後に、繰り返し電力情報を取得する形態について説明した。しかし、これに限定されない。通信状態が観察状態において、所定の期間、又は所定の回数の間、電力情報を取得できなかった場合、電力情報を取得できない旨を通知してもよい。これにより、電力情報を追従できないことによる過電流等が発生を抑制される。
また、上述した実施の形態では、通信状態が観察状態において、電流値、及び電力値等の複数の情報を電流値の単一の情報に限定する、すなわち電力情報の種類の数を限定して取得する形態について説明した。しかし、これに限定されない。一回当たりの通信で取得する情報量を限定して取得してもよい。例えば、電力情報が取得できなかった場合、一回当たりの通信で取得する情報の容量を少なくして取得してもよい。これにより、一回当たりの通信の通信インターバル時間が速められ、一回当たりの通信で取得する情報の容量が一定である場合と比較してより追従性が向上する。
(変形例)
本実施の形態に係るコージェネレーション装置10のコントローラ14では、家屋12に設置されたスマートメータ36から直接Bルートを介して、電力情報を取得するようにした。
ここで、図10に示される如く、変形例に係る家屋12には、HEMS62が構築されている。
HEMS62は、家屋12で使用する電気及びガスを、リアルタイムで管理して節約すると共に、二酸化炭素削減等、温暖化対策にも役立つものである。
HEMS62に内蔵されたHEMSコントローラ64に、家電製品等を接続し、電気やガスの使用状況をモニタで管理することで、可視化(モニタ表示)を実現し、かつ家電製品を自動制御する。
ところで、HEMS62では、管理のもとになるデータを、スマートメータ36から取得する。言い換えれば、HEMS62のHEMSコントローラ64は、スマートメータ36と同等の電力情報を取得している。
そこで、変形例では、コージェネレーション装置10のコントローラ14と、HEMS62のHEMSコントローラ64との間で、Wi−SUN HAN無線通信、Wi−SUN Enhanced HAN無線通信、特定小電力無線通信、LPWA(Low Power Wide Area)等の通信手段を用いて、通信プロトコルを確立し、HEMS62のHEMSコントローラ64から電力情報を取得する。
HEMS62のHEMSコントローラ64から取得する電力情報は、スマートメータ36から取得する電力情報と同等である。例えば、スマートメータ36のBルートの通信経路に電波障害が発生するような場合は、HEMS62を設置し、そのHEMSコントローラ64との間の通信を行うことで、通信成功率を向上させることができる。
なお、分散型電源の組み合わせは、商用電源34とコージェネレーション装置10とに限らない。例えば、太陽光発電、地熱発電、風力発電、蓄電池等、他の再生可能エネルギーと組み合わせたとき、スマートメータ36等から電力情報を取得して、発電量を制御する構成の全てに、本発明は適用可能である。
10 コージェネレーション装置
12 家屋
14 コントローラ
15 電源線
16 熱源機
18 CPU
20 RAM
22 ROM
24 I/O
26 バス
27 給湯関連制御部
28 マイクロコンピュータ
29 発電関連制御部
30 大規模記憶装置
32 リモコン
34 商用電源
36 スマートメータ
38 電源線
40 分電盤
42 サービスブレーカ
46 漏電遮断器
48 安全ブレーカ
48A 安全ブレーカ
50 無線通信部
52 通信制御部
54 電力情報取得部
56 システム稼働制御部
58 通信成否判定部
62 HEMS
64 HEMSコントローラ

Claims (8)

  1. 商用電源を建物へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから電力情報を取得するための無線通信を、前記電力情報に応じて定められた周期で実行する通信部と、
    前記通信部による前記電力情報の取得に失敗した場合、失敗前と比べて前記電力情報を限定して、限定した前記電力情報に応じた周期で無線通信を実行するように、前記通信部を制御する通信制御部と、
    を備えた電力監視制御装置。
  2. 前記通信部により取得される前記電力情報には、電力に関する複数の情報が含まれ、
    前記通信制御部は、前記電力情報の取得に失敗した場合、前記複数の情報のうち単一の情報に限定して、限定した単一の情報に応じた周期で無線通信を実行するように、前記通信部を制御する請求項1に記載の電力監視制御装置。
  3. 前記通信制御部は、前記電力情報の取得に失敗するまでは、前記複数の情報に応じた周期で、前記複数の情報を一度に取得するように、前記通信部を制御し、
    前記電力情報の取得に失敗すると、前記複数の情報よりも小さい単一の情報に応じて短縮した周期で、前記単一の情報を取得するように、前記通信部を制御する請求項2に記載の電力監視制御装置。
  4. 前記通信制御部は、前記電力情報の取得に失敗するまでは、前記複数の情報を順繰りに取得するように、前記制御し、
    前記電力情報の取得に失敗すると、次に前記電力情報の取得に成功するまでは、前記単一の情報を繰り返し取得するように、前記通信部を制御する請求項2に記載の電力監視制御装置。
  5. 前記通信制御部は、前記限定した電力情報に応じた周期で実行した無線通信により、前記電力情報を取得できた場合、限定する前の電力情報に応じた周期で無線通信を実行するように、前記通信部を制御する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電力監視制御装置。
  6. 前記通信制御部は、前記電力情報を予め定められた期間に取得できない、又は予め定められた回数の無線通信で取得できない場合、前記電力情報を取得できない旨を通知する請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力監視制御装置。
  7. ガスを用いて発電する発電部と、発電時に発生する熱を利用して温水を生成する温水生成部と、が設けられた燃料電池コージェネレーションシステムである分散型電源の発電量を監視する請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電力監視制御装置。
  8. コンピュータを、
    請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の電力監視制御装置として動作させるための電力監視制御プログラム。
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