JP2023146827A - 電力監視制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信障害による、一定の通信インタバルでスマートメータから電力情報を取得する取得成功率の低下を抑制し、負荷追従制御の精度を維持する。【解決手段】一定時間(例えば、30秒)毎の通信インタバルで、スマートメータ36に対して、Bルート通信により、電力情報を取得する、無線通信制御において、一定期間毎の通信インタバルで、スマートメータ36の動作状況を確認し、Bルート通信不可時は待機状態とし、Bルート通信可能時にBルート送信要求機能50Aを起動するようにした。また、一定時間(30秒)待機状態が継続された場合は、制御上、電力情報を取得したとみなすことで、通信失敗にはならず、ペナルティ(例えば、60秒の待機)に該当せず、30秒毎の通信を継続することができる。【選択図】図3
Description
本発明は、分散型電源設備、例えば、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの運転制御に必要な電流、電力、電力量をはじめとする電力情報等を取得する電力監視制御装置に関するものである。
商用電源に加え、太陽光発電や蓄電池、或いはガスエンジンや燃料電池を用いて発電し、かつ排熱を利用するコージェネレーションシステム等の所謂分散型電源が設置された家屋において、過電流や逆潮流等の監視は重要である。
従来の家庭用発電システムでは、CT(Current Transformer)クランプを宅内分電盤に取り付けることで家庭の電力負荷を取得し、負荷追従制御を行っている(以下、有線方式という)。
一方、無線方式として、無線CTを用いる方法や電力スマートメータの電力情報から遠隔で電力負荷を取得する方法がある。有線方式の場合にはCT配線工事が必要で、外壁に穴を開ける工事費を要するデメリットがあり、無線方式化が望まれている。
特許文献1には、分岐電路の使用電力データとスマートメータからの電力量データの双方を管理する機器を収容しても大型化を防止できる分電盤を提供することが記載されている。
分電盤に設けた電力情報送信ユニットが、スマートメータとG3PLC或いはWi-SUN無線通信の何れかでBルート通信を実施しているが、電力情報送信ユニットと分散型電源設備との関係については記載されていない。
特許文献2には、Bルートの通信経路を介してスマートメータから電力情報を取得し、時々刻々と変動する家屋における使用電力におおむね追従し、家庭の電力遷移特性に近似する制御を可能とすることが記載されている。
なお、スマートメータの情報取得は、Aルート、Bルート、Cルートの通信経路を有している。Aルートは、スマートメータと電力会社とを結ぶ通信経路であり、Bルートは、スマートメータとHEMS等を結ぶ通信経路であり、Cルートは、Aルートを介して電力会社が取得したデータを第三者(小売電気事業者等)へ提供するための通信経路である。
しかしながら、Bルートや特定小電力無線は、他機器との電波干渉回避やスマートメータやHEMS(Home Energy Management System)の処理速度確保のため、各種基準により通信頻度に制限を設けている。そこで、無線通信(特定小電力無線、Wi-SUN/Bルート)による、スマートメータからの、電力や電流情報の取得のデフォルトの通信インタバルの一例として、30秒に1回の通信頻度で取得する。30秒/回程度のインタバルで電力や電流の情報を取得できれば、家屋で消費される電力に応じた発電制御が可能である。
一方、スマートメータのプログラムのアップデートであったり、他の機器の通信(Aルート通信、他の機器(HEMS等)との間のBルート通信、及び、他の機器の特定小電力無線)の時期と重なり(以下、総称して、通信障害という)、通信が失敗する場合がある。
通信の失敗があると、電波干渉あるいは電波干渉回避のための通信待機制御(キャリアセンス)により、データ要求数に応じ、次のデータ要求までタイムアウトを設ける必要がある。例えば、電力と電圧の2データを要求し通信失敗した場合は60秒間、通信を途絶する。
このため、一定の通信インタバルによる電力情報取得機会が少なくなり、負荷追従制御の精度が低下する課題がある。
本発明は、通信障害による、一定の通信インタバルでスマートメータから電力情報を取得する取得成功率の低下を抑制し、負荷追従制御の精度を維持することができる電力監視制御装置を得ることが目的である。
本発明に係る電力監視制御装置は、商用電源を家屋へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから、前記家屋で消費する電力情報を取得する分散型電源設備の電力監視制御装置であって、所定の通信インタバルの通信時期毎に、通信可能の場合に前記スマートメータとの間で、所定の通信経路で電力情報を取得するための通信を実行する通信部と、前記通信時期毎に、前記通信部の通信の前に、前記スマートメータの動作状況を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記スマートメータの動作状況に基づいて、前記通信部による前記所定の通信経路での通信の可否を判定する判定部と、前記判定部で通信不可と判定された場合に、通信可能と判定されるまで、前記通信部の通信を自発的に待機状態とする通信遅延部と、を有している。
本発明によれば、通信部では、所定の通信インタバルの通信時期毎に、通信可能の場合に前記スマートメータとの間で、所定の通信経路で電力情報を取得するための通信し、取得部において、通信時期毎に、前記通信部の通信の前に、前記スマートメータの動作状況を取得する。
判定部では、取得部で取得した前記スマートメータの動作状況に基づいて、前記通信部による前記所定の通信経路での通信の可否を判定する。
通信遅延部では、判定部で通信不可と判定された場合に、通信可能と判定されるまで、前記通信部の通信を自発的に待機状態とする。
これにより、通信障害による、一定の通信インタバルでスマートメータから電力情報を取得する取得成功率の低下を抑制し、負荷追従制御の精度を維持することができる。
本発明において、前記通信遅延部で待機状態とした後、前記電力情報を取得するための通信を実行した通信時期を、以後の通信インタバルの起点とすることを特徴としている。
通信不可にならない時間帯での、安定した通信インタバルでの電力情報の取得が可能となる。
また、本発明において、前記通信部が、前記スマートメータに対して、前記所定の通信経路に基づく前記電力情報を取得するための通信の混雑状況を確認し、ビジー状態と判断した場合に、前記通信インタバルよりも長い期間、通信を途絶するキャリアセンス機能を有し、前記通信遅延部による待機中に、前記所定の通信インタバルに基づく次の通信時期となった場合には、待機前の前記通信部による所定の通信経路での電力情報の取得が成功したとみなすことで、通信失敗による前記次の通信時期の通信の途絶を回避することを特徴としている。
通信失敗による、通信インタバルよりも長い期間の通信の途絶を回避することができ、所定の通信インタバルでの電力情報の取得が可能となる。
本発明によれば、通信障害による、一定の通信インタバルでスマートメータから電力情報を取得する取得成功率の低下を抑制し、負荷追従制御のための電力寄与率を維持することができるという効果を奏する。
図1には、本実施の形態に係る家庭用燃料電池コージェネレーション装置(以下、本実施の形態において、単に、「コージェネレーション装置10」という)の概略図が示されている。
コージェネレーション装置10は、タンクユニットと燃料電池ユニットとが併設されたシステムである。なお、併設とは、物理的に隣接していることに限定するものではなく、相互に連携しあうことを意味する。すなわち、タンクユニットと燃料電池ユニットとが離れた状態で設置され、配管や電気配線等で連結するようにしてもよい。
コージェネレーション装置10は、図1に示される如く、家屋12の外壁に沿って設置されるものであり、作業者が現場へ出向き、設置作業を実行する。
図1は、設置作業が完了し、試運転が完了し、家屋12側の各種設備(電気機器、給湯設備等)と連携して、定常的に運転可能な状態である。
(コージェネレーション装置10の構成)
コージェネレーション装置10は、図示は省略したが、ホットモジュール、パワーコンディショナ、排熱回収装置、蓄熱タンク、ラジエータ、熱交換器等を備え、それぞれが、コントローラ14によって、給湯関連制御部27及び発電関連制御部29(共に、図2参照)を介して、相互に連携して制御される。
コージェネレーション装置10は、図示は省略したが、ホットモジュール、パワーコンディショナ、排熱回収装置、蓄熱タンク、ラジエータ、熱交換器等を備え、それぞれが、コントローラ14によって、給湯関連制御部27及び発電関連制御部29(共に、図2参照)を介して、相互に連携して制御される。
ホットモジュールは、燃料処理装置で水素を取り出し、取り出した水素を燃料電池セルスタックへ供給し、空気中の酸素により直流電力を発生させる。
パワーコンディショナは、発電された直流電力を交流電力に変換し、家屋へ供給する。
排熱回収装置は、発電によって発生する排熱ガスから熱を回収する。
蓄熱タンクは、熱媒を介して回収した熱を高温で貯めることができ、貯められた熱は給湯時に利用される。
ラジエータは、熱媒を放熱し冷却する。ラジエータは、必須ではない。
熱交換器は、熱媒タンクからの高温熱媒を利用し、水道水を温める。熱交換器は、必須ではない。
また、コージェネレーション装置10は、発電電力を、電源線15を介して熱源機16へ送ることも可能である。熱源機16は、コージェネレーション装置10で加熱された温水を、必要に応じて都市ガス(例えば、13A)の燃焼によりさらに加温して家屋12へ供給する。
図2に示される如く、コントローラ14は、CPU18、RAM20、ROM22、I/O24、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス26で構成されたマイクロコンピュータ28を備える。
I/O24には、給湯関連制御部27と、発電関連制御部29とが接続され、給湯及び発電に伴う動作がコントローラ14によって制御される。
また、I/O24には、大規模記憶装置30が接続されており、コントローラ14で実行される発電及び給湯に関する処理プログラムが記憶される共に、発電に基づく履歴情報(例えば、本実施の形態では、通信インタバルの調整情報等)が記憶されるようになっている。
さらに、I/O24には、リモコン32が接続されている。リモコン32は、コージェネレーション装置10が設置される対象の家屋12の内部に設置され、使用者がコージェネレーション装置10(及び熱源機16)に関して指令を入力する機能やコージェネレーション装置10の状態を表示する機能等を有する。
図1に示される如く、本実施の形態に係る分散型電源システムでは、商用電源34からの購入電力と、コージェネレーション装置10の発電電力とが、家屋12での電源とされている。
商用電源34は、スマートメータ36に接続されている。スマートメータ36は商用電源34の電流、電力、電力量をはじめとする電力情報等を計測し、計測した情報を、Aルート、Bルート、Cルートの通信経路によって、特定の通信先へ送信することが可能である。
すなわち、Aルートは、スマートメータ36と電力会社とを結ぶ通信経路であり、Bルートは、スマートメータ36と家屋12に設置された機器(例えば、HEMSが構築されている場合は、そのコントローラ等)を結ぶ通信経路であり、Cルートは、Aルートを介して電力会社が取得したデータを第三者(小売電気事業者等)へ提供するための通信経路である。
スマートメータ36から出力される電源線38は、家屋12に設置された分電盤40へ配線されている。
分電盤40は、スマートメータ36側を上流側とすると、上流側から順に、サービスブレーカ42、漏電遮断器46、及び安全ブレーカ48が設置されている。
サービスブレーカ42は、契約容量を決定するための遮断器であるが、設置されていない場合もある。
漏電遮断器46は、家屋12の内部配線や電気機器の漏電を素早く感知・遮断し、電気事故を未然に防ぐための遮断器である。
安全ブレーカ48は、分電盤40から家屋12の各使用場所へ送電するための分岐回路のそれぞれに取り付けられ、電気機器の故障等に伴うショートや一定以上の電力使用を検知した場合に自動的に回路を保護する遮断器である。
ここで、コージェネレーション装置10によって発電した発電電力は、分電盤40に設けられた専用の安全ブレーカ48Aを介して、商用電源34と合流し、家屋12の内部の電気機器の電源として用いることができる。
なお、図示は省略したが、コージェネレーション装置10には、商用電源34の停電時専用の電源線が設けられ、停電により商用電源34から電力が供給されない状況において、コージェネレーション装置10の発電電力を、家屋12の一部に取り付けられた停電時専用コンセントを介して、供給することができるようになっている。
ここで、コージェネレーション装置10のコントローラ14では、時々刻々と変動する家屋12における電力使用量に応じて、発電電力を制御する必要がある。
本実施の形態では、Bルートの通信経路を介してスマートメータ36から電力情報を取得する通信インタバルとして、30秒に1回を基準としている。当該通信インタバルであれば、無線通信の各種基準に抵触することなく、時々刻々と変動する家屋12における使用電力におおむね追従させる制御が可能である。
ところで、スマートメータ36は、Bルートによるコージェネレーション装置10のコントローラ14の通信に加えて、Aルートによる通信等の他の通信も行っている。また、スマートメータ36のアップデートを含む通信できない状態(アイドリング中)の期間も存在する。
このため、コージェネレーション装置10のコントローラ14が、30秒に1回のインタバルで、Bルートの通信経路で電力情報を取得しようとした場合、自家あるいは隣家の他機器の通信(Aルート、Bルート、特定小電力無線)が干渉し、干渉回避のための通信待機(キャリアセンス)が規定回数以上となることにより、電力情報取得のための通信が失敗する可能性もある。
言い換えれば、コージェネレーション装置10のコントローラ14において、30秒に1回の通信インタバルの機会で取得する通信制御のみでは、取得できない機会が存在し、必要な頻度で電力情報を得ることができない可能性がある。
そこで、本実施の形態では、コージェネレーション装置10のコントローラ14における30秒に1回の通信インタバルによる、Bルートの通信経路による電力情報取得時の、スマートメータ36の動作状況に基づいて、通常の通信インタバルと共に、通信可能期間を把握して、必要な頻度の通信機会を確保するようにした。
図3は、コージェネレーション装置10のコントローラ14における、通信インタバルの通信頻度確保制御のための機能ブロック図である。この機能ブロック図の各ブロックは、機能別に分類したものであり、本実施の形態では、ROM22に記憶された通信インタバル調整プログラムに基づいて、CPU18が当該通信インタバル調整プログラムに基づいて動作する、ソフトウェアによる制御として実行される。なお、一部又は全部の機能ブロックに示す動作プログラムを、ASIC等のICチップを組み込んで動作させるようにしてもよい。
図3に示される如く、無線通信部50は、スマートメータ36のBルートの通信経路を介して電力情報を取得するための通信プロトコルを確立して送信要求する機能(Bルート送信要求機能50Aと、スマートメータ36の現在の動作状況を確認するスマートメータ動作状況確認機能50B)を備える。
無線通信部50は、動作状況確認指示部52に接続されている。ここで、動作状況確認指示部52は、通信インタバルタイマ54が接続されており、一定時間(本実施の形態では、30秒)毎に、無線通信部50へトリガ信号を出力する。このトリガ信号に基づいて、スマートメータ動作状況確認機能50Bが起動して、無線通信部50は、スマートメータ36の動作状況を確認する。
無線通信部50は、通信可否判定部56に接続されている。無線通信部50は、スマートメータ動作状況確認機能50Bで取得したスマートメータ動作状況を、通信可否判定部56へ送出する。
通信可否判定部56では、スマートメータ36の動作状況から、Bルートによる電力情報の取得の可否を判定し、判定結果(通信可否情報)を通信制御部58へ送出する。
(通信インタバル機会での通信)
通信制御部58では、通常の通信機会(一定時間毎の通信インタバルの通信機会)に通信可能な場合は、無線通信部50へ電力情報取得指示を出力すると共に、通信インタバルタイマ54に対してリセット・スタート信号を出力する(この場合は、30秒の通信インタバルに変更はない。)。
通信制御部58では、通常の通信機会(一定時間毎の通信インタバルの通信機会)に通信可能な場合は、無線通信部50へ電力情報取得指示を出力すると共に、通信インタバルタイマ54に対してリセット・スタート信号を出力する(この場合は、30秒の通信インタバルに変更はない。)。
無線通信部50では、電力情報取得指示に基づいて、Bルート送信要求機能50Aを起動して、スマートメータ36とのBルート通信プロトコルを確立する。
無線通信部50は、電力情報取得部60に接続されている。無線通信部50のBルート送信要求機能50Aにおいて、通信プロトコルが確立すると(成功すると)、電力情報取得部60は、Bルートの通信経路によって、スマートメータ36から電力情報を取得する。
電力情報取得部60は、システム稼働制御部62に接続されて、取得した電力情報をシステム稼働制御部62へ通知する。
システム稼働制御部62では、取得した電力情報に基づいて、発電出力等を計算し、コージェネレーション装置10の必要な制御対象デバイスへ制御指示信号を送出する。
これにより、コージェネレーション装置10は、家屋12における使用電力におおむね追従した発電出力で運転することができる。
(通信インタバル機会での待機)
一方、通信制御部58では、通信不可の場合は、通信インタバルタイマ54による、一定時間(30秒)に1回の通信(Bルート送信要求機能50Aの起動)を待機する。
一方、通信制御部58では、通信不可の場合は、通信インタバルタイマ54による、一定時間(30秒)に1回の通信(Bルート送信要求機能50Aの起動)を待機する。
通信可否判定部56は、通信可能となるまで、又は、次の通信時期(30秒後)になるまで、通信制御部58への通信可否信号の出力が継続される。
ここで、通信制御部58は、通信待機中に通信可能信号を受け付けると、その時点で、無線通信部50へ電力情報取得指示を出力すると共に、通信インタバルタイマ54に対して、リセット・スタート信号を出力する。
また、通信待機中に次の通信時期になった場合は、今回の通信機会では電力情報を取得できなかったが、制御上は電力情報を取得したとみなすことで、次の通信インタバルタイマ54での上記処理(次の(30秒後)の通信機会でのスマートメータ動作状況確認機能50Bの起動)が繰り返されることになる。
制御上、電力情報を取得したとみなすことで、通信失敗にはならないため、ペナルティ(例えば、60秒の待機)に該当せず、30秒毎の通信が継続される。
本実施の形態では、スマートメータ36に対し電力情報を要求することに加え、スマートメータ36から発信するBルート通信不可状態(Aルート通信中、アップデート中、その他アイドリングなどの通信不可状態)を検知した場合にはスマートメータ36への電力情報要求を自発的に待機する。
Bルート通信が可能な状態と判断した際に、通常の通信インタバルで電力情報要求を再開させる。これにより、電力情報要求が成功となる可能性が高い機会でのみ電力取得が実行されることで、通信成功率が向上する。
以下に本実施の形態の作用を図4のフローチャートに従い説明する。
図4は、コージェネレーション装置10のコントローラ14で実行される、通信インタバル調整制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ100では、通信インタバルのデフォルト値(本実施の形態では、30秒に1回)を読み出し、ステップ102へ移行する。
ステップ102では、通信インタバル時間を経過したか否かを判断し、通信インタバル時間が経過するまで、ステップ102を繰り返す。ステップ102で肯定判定されると、ステップ104へ移行して、無線通信部50のスマートメータ動作状況確認機能50Bを起動して、スマートメータ36の動作状況を取得する。
次のステップ106では、スマートメータ36の動作状況からBルート通信が可能か否かを判断する。
このステップ106で肯定判定された場合は、ステップ108へ移行して、無線通信部50のBルート送信要求機能50Aを起動して、スマートメータ36へ電力情報を要求し、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、ステップ108での要求に対して、電力情報を取得したか否かを判断する。ステップ110で否定判定された場合は、スマートメータ36の動作状況確認ではBルート通信可能であるにも関わらず、電力情報を取得できなかったため、ステップ112へ移行してエラー処理(例えば、電力情報取得失敗の報知、ログ情報記録等)を実行し、ステップ102へ移行する。
また、ステップ110で肯定判定された場合は、ステップ114へ移行して、電力情報に基づき、各制御対象デバイスの稼働状態を制御し、次いで、ステップ116へ移行して、今回の通信時期を通信インタバル計測の起点に設定し(リセット・スタート)、ステップ102へ戻り、上記工程を繰り返す。
一方、ステップ106で否定判定された場合は、ステップ118へ移行して、通信待機を開始する。通信待機期間は、スマートメータ36へ電力情報の要求は行わない。
次のステップ120では、通信待機期間がデフォルトの通信インタバルに到達したか(具体的には、待機開始から30秒経過したか)否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ104へ戻る。すなわち、待機期間中に、Bルート通信が可能となった場合は(ステップ106の肯定判定)、ステップ108へ移行して、Bルート送信要求機能50Aを起動させる。
また、ステップ120で肯定判定された場合は、ステップ122へ移行して、疑似的に通信成功とし(制御上、電力情報を取得したとみなし)、ステップ102へ移行する。
本実施の形態によれば、一定時間(例えば、30秒)毎の通信インタバルで、スマートメータ36に対して、Bルート通信により、電力情報を取得する、無線通信制御において、一定期間毎の通信インタバルで、スマートメータ36の動作状況を確認し、Bルート通信不可時は待機状態とし、Bルート通信可能時にBルート送信要求機能50Aを起動するようにした。また、一定時間(30秒)待機状態が継続された場合は、制御上、電力情報を取得したとみなすことで、通信失敗にはならず、ペナルティ(例えば、60秒の待機)に該当せず、30秒毎の通信を継続することができる。
10 コージェネレーション装置
12 家屋
14 コントローラ
15 電源線
16 熱源機
18 CPU
20 RAM
22 ROM
24 I/O
26 バス
27 給湯関連制御部
28 マイクロコンピュータ
29 発電関連制御部
30 大規模記憶装置
32 リモコン
34 商用電源
36 スマートメータ
38 電源線
40 分電盤
42 サービスブレーカ
46 漏電遮断器
48 安全ブレーカ
48A 安全ブレーカ
50 無線通信部(通信部)
50A Bルート送信要求機能
50B スマートメータ動作状況確認機能
52 動作状況確認指示部
54 通信インタバルタイマ
56 通信可否判定部(判定部)
58 通信制御部(通信遅延部)
60 電力情報取得部(取得部)
62 システム稼働制御部
12 家屋
14 コントローラ
15 電源線
16 熱源機
18 CPU
20 RAM
22 ROM
24 I/O
26 バス
27 給湯関連制御部
28 マイクロコンピュータ
29 発電関連制御部
30 大規模記憶装置
32 リモコン
34 商用電源
36 スマートメータ
38 電源線
40 分電盤
42 サービスブレーカ
46 漏電遮断器
48 安全ブレーカ
48A 安全ブレーカ
50 無線通信部(通信部)
50A Bルート送信要求機能
50B スマートメータ動作状況確認機能
52 動作状況確認指示部
54 通信インタバルタイマ
56 通信可否判定部(判定部)
58 通信制御部(通信遅延部)
60 電力情報取得部(取得部)
62 システム稼働制御部
Claims (3)
- 商用電源を家屋へ引き込むための電力引き込み線に接続されたスマートメータから、前記家屋で消費する電力情報を取得する分散型電源設備の電力監視制御装置であって、
所定の通信インタバルの通信時期毎に、通信可能の場合に前記スマートメータとの間で、所定の通信経路で電力情報を取得するための通信を実行する通信部と、
前記通信時期毎に、前記通信部の通信の前に、前記スマートメータの動作状況を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記スマートメータの動作状況に基づいて、前記通信部による前記所定の通信経路での通信の可否を判定する判定部と、
前記判定部で通信不可と判定された場合に、通信可能と判定されるまで、前記通信部の通信を自発的に待機状態とする通信遅延部と、
を有する電力監視制御装置。 - 前記通信遅延部で待機状態とした後、前記電力情報を取得するための通信を実行した通信時期を、以後の通信インタバルの起点とする、請求項1記載の電力監視制御装置。
- 前記通信部が、前記スマートメータに対して、前記所定の通信経路に基づく前記電力情報を取得するための通信の混雑状況を確認し、ビジー状態と判断した場合に、前記通信インタバルよりも長い期間、通信を途絶するキャリアセンス機能を有し、前記通信遅延部による待機中に、前記所定の通信インタバルに基づく次の通信時期となった場合には、待機前の前記通信部による所定の通信経路での電力情報の取得が成功したとみなすことで、通信失敗による前記次の通信時期の通信の途絶を回避する、請求項1又は請求項2記載の電力監視制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2022054229A JP2023146827A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 電力監視制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022054229A JP2023146827A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 電力監視制御装置 |
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JP2023146827A true JP2023146827A (ja) | 2023-10-12 |
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JP (1) | JP2023146827A (ja) |
-
2022
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