JP2021188974A - ロータシャフトの製造方法 - Google Patents

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将之 松下
Masayuki Matsushita
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Abstract

【課題】レゾルバロータの外形形状を問わずに、レゾルバロータをロータシャフトに取り付けることができるロータシャフトの製造方法を提供する。【解決手段】ロータシャフトの製造方法であって、レゾルバロータ11の貫通穴11aに挿入され当該貫通穴11aの内周面に当接した内径位置決め治具20が、レゾルバロータ11を圧入治具台30に対して位置決めした状態で当該圧入治具台30に載置する工程と、圧入治具台30に設けられた吸着装置31aが、圧入治具台30に載置されたレゾルバロータ11を位置決めした状態を保ったまま吸着する工程と、内径位置決め治具20を、ロータシャフトが干渉しない位置に待避させる工程と、ロータシャフトと圧入治具台30に載置されたレゾルバロータ11とを相対的に移動させ、ロータシャフトをレゾルバロータ11の貫通穴11aに圧入する工程と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータシャフトの製造方法に関し、特に、レゾルバロータの外形形状を問わずに、レゾルバロータをロータシャフトに取り付けることができるロータシャフトの製造方法に関する。
レゾルバロータの外形に応じた内周形状を持つレゾルバロータ受け治具にレゾルバロータをセットし、ロータシャフトを下降させて当該ロータシャフトをレゾルバロータに形成された貫通穴に圧入することで、レゾルバロータが取り付けられたロータシャフトを製造する方法が例えば特許文献1に記載されている。
特開2018−105732号公報
しかしながら、レゾルバロータの外形は仕様により花びら形状や楕円形状等、様々な形を取り得るため、引用文献1においては、レゾルバロータの外形に合わせて専用のレゾルバロータ受け治具を用意する必要があり、レゾルバロータの外形の種類が増えるにつれて製造設備にかかる費用やスペースが増大するという課題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、レゾルバロータの外形形状を問わずに、製造設備にかかる費用やスペースが増大することなく、レゾルバロータをロータシャフトに取り付けることができるロータシャフトの製造方法を提供するものである。
本発明にかかるロータシャフトの製造方法は、ロータシャフトが圧入される貫通穴を有するレゾルバロータの前記貫通穴に挿入され当該貫通穴の内周面に当接した内径位置決め治具が、前記レゾルバロータを圧入治具台に対して位置決めした状態で当該圧入治具台に載置する工程と、前記圧入治具台に設けられた吸着装置が、前記圧入治具台に載置された前記レゾルバロータを前記位置決めした状態を保ったまま吸着する工程と、前記内径位置決め治具を、前記ロータシャフトが干渉しない位置に待避させる工程と、前記ロータシャフトと前記位置決めした状態を保ったまま吸着された状態で前記圧入治具台に載置された前記レゾルバロータとを相対的に移動させ、前記ロータシャフトを前記レゾルバロータの前記貫通穴に圧入する工程と、を備える。
このような構成により、レゾルバロータの外形形状を問わずに、レゾルバロータをロータシャフトに取り付けることができる。
これは、ロータシャフトが圧入される貫通穴を有するレゾルバロータの前記貫通穴に挿入され当該貫通穴の内周面に当接した内径位置決め治具が、前記レゾルバロータを圧入治具台に対して位置決めした状態で当該圧入治具台に載置すること、そして、圧入治具台に設けられた吸着装置が、圧入治具台に載置されたレゾルバロータを前記位置決めした状態を保ったまま吸着すること、によるものである。
本発明により、レゾルバロータの外形形状を問わずに、レゾルバロータをロータシャフトに取り付けることができるロータシャフトの製造方法を提供することができる。
レゾルバロータ11の一例である。 レゾルバロータ11が取り付けられたロータシャフト10を製造する方法の一例である。 レゾルバロータ11が取り付けられたロータシャフト10を製造する方法の一例である。
以下、本発明の一実施形態であるロータシャフトの製造方法について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
本実施形態のロータシャフトの製造方法は、レゾルバロータ11が取り付けられたロータシャフト10(図3(c)参照)を製造する方法である。ロータシャフト10は、HV(Hybrid Vehicle)の駆動用モータ等の回転電機の回転軸として用いられる。
レゾルバロータ11は、ロータシャフト10の回転角を検出するため、ロータシャフト10に取り付けられ、レゾルバステータ(図示せず)と共に用いられる。
図1(a)は、レゾルバロータ11の一例である。以下、レゾルバロータ11Aと呼ぶ。図2、図3は、レゾルバロータ11が取り付けられたロータシャフト10を製造する方法の一例である。
図1(a)に示すレゾルバロータ11Aは、ロータシャフト10が圧入される貫通穴11aを有する。レゾルバロータ11Aは、例えば、電磁鋼板(磁性体)をプレス打ち抜きすることで製造される。貫通穴11aは、当該貫通穴11aに圧入されるロータシャフト10に設けられたキー溝(図示せず)に嵌合するキー11bを含む。キー11bは、レゾルバロータ11Aの厚み方向(図1(a)中紙面に直交する方向)に延びている。レゾルバロータ11Aの外形は、例えば、花びら形状である。
図1(b)は、レゾルバロータ11の他の一例である。以下、レゾルバロータ11Bと呼ぶ。
図1(b)に示すレゾルバロータ11Bは、その外形が楕円形状である点がレゾルバロータ11Aと相違する。それ以外、レゾルバロータ11Aと同様の構成である。すなわち、レゾルバロータ11Bは、レゾルバロータ11Aと同一形状の貫通穴11aを有する。
上記構成のレゾルバロータ11は、内径位置決め治具20により圧入治具台30に対して位置決めした状態で当該圧入治具台30に載置される(図2(c)参照)。
次に、内径位置決め治具20について説明する。
図2(a)、図2(b)に示すように、内径位置決め治具20は、第1当接部21及び第2当接部22を備えている。第1当接部21及び第2当接部22は、レゾルバロータ11の貫通穴11aに挿入され、互いに離間する方向(図2(a)、図2(b)中の矢印A1、A2参照)に移動することで、貫通穴11a(内周面)に当接する。その際、貫通穴11aの中心及びレゾルバロータ11に設けられたキー11bの中心を通る軸AX(図2(a)参照)に対して対称に構成された第1当接部21の当接面21a及び第2当接部22の当接面22aがそれぞれ貫通穴11a(内周面)に当接する。具体的には、第1当接部21の当接面21aは、レゾルバロータ11に設けられたキー11bが第1当接部21に設けられた溝21bに挿入された状態で、貫通穴11a(内周面)のうちキー11bの両側に当接する。また、第2当接部22の当接面22aは、貫通穴11a(内周面)のうち第1当接部21の当接面21aが当接する箇所とは反対側に当接する。
以上のようにして、レゾルバロータ11は、内径位置決め治具20に対して位置決め(内径位置決め)した状態で保持される。なお、レゾルバロータ11A、11Bは、それぞれ、同一の貫通穴11aを有しているため、内径位置決め治具20に対して同様に位置決めした状態で保持される。
次に、圧入治具台30について説明する。
図2(c)に示すように、圧入治具台30は、レゾルバロータ11が載置される第1載置部31及び第2載置部32を備えている。第1載置部31及び第2載置部32は、互いに一定間隔をあけて配置されている。
第1載置部31及び第2載置部32には、それぞれ、磁石31a、32aが内蔵されている。磁石31a、32aは、永久磁石であってもよいし、電磁石であってもよい。レゾルバロータ11は、磁石31a、32aの磁力により吸着された状態で第1載置部31及び第2載置部32に載置される。すなわち、レゾルバロータ11は、磁力で第1載置部31及び第2載置部32に固定される。
次に、レゾルバロータ11が取り付けられたロータシャフト10を製造する方法について説明する。
まず、内径位置決め治具20によりレゾルバロータ11を保持する。具体的には、図2(a)、図2(b)に示すようにレゾルバロータ11の貫通穴11aに、内径位置決め治具20を構成する第1当接部21及び第2当接部22を挿入し、両者を互いに離間する方向(図2(a)、図2(b)中の矢印A1、A2参照)に移動させ、第1当接部21の当接面21a及び第2当接部22の当接面22aを貫通穴11a(内周面)に当接させる。これにより、内径位置決め治具20は、レゾルバロータ11を当該内径位置決め治具20に対して位置決め(内径位置決め)した状態で保持する。
次に、図2(c)に示すように、内径位置決め治具20が所定位置まで移動することで、当該内径位置決め治具20が保持したレゾルバロータ11を圧入治具台30に対して位置決めした状態で当該圧入治具台30(第1載置部31及び第2載置部32)に載置する。その際、第1載置部31及び第2載置部32それぞれに設けられた吸着装置としての磁石31a、32aが、圧入治具台30(第1載置部31及び第2載置部32)に載置されたレゾルバロータ11を位置決めした状態を保ったまま吸着する。すなわち、レゾルバロータ11を磁力で第1載置部31及び第2載置部32に固定する。
次に、図3(a)に示すように、内径位置決め治具20を、レゾルバロータ11の貫通穴11aから待避させる。具体的には、内径位置決め治具20を、ロータシャフト10が干渉しない位置(図示せず)に待避させる。
次に、図3(b)に示すように、ロータシャフト10を下降させ、当該ロータシャフト10をレゾルバロータ11の貫通穴11aに圧入する(図3(c)参照)。すなわち、ロータシャフト10をレゾルバロータ11に組み付ける。その際、圧入治具台30(第1載置部31及び第2載置部32)に載置されたレゾルバロータ11は磁石31a、32aにより位置決めした状態を保ったまま吸着されているため、つまり、レゾルバロータ11が磁力で第1載置部31及び第2載置部32に固定されているため、設備振動や内径位置決め治具20の作動時に当該レゾルバロータ11の位置がズレるのが抑制される。
以上のようにして、レゾルバロータ11が取り付けられたロータシャフト10を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、レゾルバロータ11の外形形状を問わずに、製造設備にかかる費用やスペースが増大することなく、レゾルバロータ11をロータシャフト10に取り付けることができる。
これは、ロータシャフト10が圧入される貫通穴11aを有するレゾルバロータ11の貫通穴11aに挿入され当該貫通穴11a(内周面)に当接した内径位置決め治具20が、レゾルバロータ11を圧入治具台30に対して位置決めした状態で当該圧入治具台30(第1載置部31及び第2載置部32)に載置すること、そして、圧入治具台30に設けられた吸着装置としての磁石31a、32aが、圧入治具台30に載置されたレゾルバロータ11を前記位置決めした状態を保ったまま吸着すること、によるものである。すなわち、内径位置決め治具20によるレゾルバロータ11の位置決めの後、圧入治具台30に設けられた吸着装置としての磁石31a、32a(磁力)によりレゾルバロータ11の位置決め精度が保持されることによるものである。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、第1載置部31及び第2載置部32それぞれに設けられた吸着装置として磁石31a、32aを用いてレゾルバロータ11を吸着する例について説明したが、これに限らない。
例えば、第1載置部31及び第2載置部32それぞれに設けられた吸着装置として真空ポンプを用いてレゾルバロータ11を吸着してもよい。
また、上記実施形態では、ロータシャフト10を下降させることで、当該ロータシャフト10をレゾルバロータ11の貫通穴11aに圧入する(図3(c)参照)例について説明したが、これに限らない。例えば、これと逆に、レゾルバロータ11を吸着した圧入治具台30を上昇させることで、ロータシャフト10をレゾルバロータ11の貫通穴11aに圧入してもよい。
上記実施形態で示した数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10 ロータシャフト
11、11A、11B レゾルバロータ
11a 貫通穴
11b キー
20 内径位置決め治具
21 第1当接部
21a 当接面
21b 溝
22 第2当接部
22a 当接面
30 圧入治具台
31 第1載置部
31a 磁石
32 第2載置部
32a 磁石
AX 軸

Claims (1)

  1. ロータシャフトが圧入される貫通穴を有するレゾルバロータの前記貫通穴に挿入され当該貫通穴の内周面に当接した内径位置決め治具が、前記レゾルバロータを圧入治具台に対して位置決めした状態で当該圧入治具台に載置する工程と、
    前記圧入治具台に設けられた吸着装置が、前記圧入治具台に載置された前記レゾルバロータを前記位置決めした状態を保ったまま吸着する工程と、
    前記内径位置決め治具を、前記ロータシャフトが干渉しない位置に待避させる工程と、
    前記ロータシャフトと前記位置決めした状態を保ったまま吸着された状態で前記圧入治具台に載置された前記レゾルバロータとを相対的に移動させ、前記ロータシャフトを前記レゾルバロータの前記貫通穴に圧入する工程と、を備えるロータシャフトの製造方法。
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