JP2021188164A - 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク - Google Patents

布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク Download PDF

Info

Publication number
JP2021188164A
JP2021188164A JP2020093838A JP2020093838A JP2021188164A JP 2021188164 A JP2021188164 A JP 2021188164A JP 2020093838 A JP2020093838 A JP 2020093838A JP 2020093838 A JP2020093838 A JP 2020093838A JP 2021188164 A JP2021188164 A JP 2021188164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
mask
cloth mask
cloth
fabric mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020093838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7054146B2 (ja
Inventor
史子 國枝
Fumiko Kunieda
利圭 國枝
Rika Kunieda
君圭 國枝
Kunkei Kunieda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2020093838A priority Critical patent/JP7054146B2/ja
Priority to JP2021189851A priority patent/JP2022022266A/ja
Publication of JP2021188164A publication Critical patent/JP2021188164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7054146B2 publication Critical patent/JP7054146B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)

Abstract

【課題】市販の布マスクを口元に密着しないようにする支持部材およびそれを用いる布マスクを提供する。【解決手段】荷造り用の樹脂ベルトなどから成る弾発性を有する帯状体11,12の中央部を輪ゴムなどの角度調整部材13で連結して支持部材を構成する。そして、帯状体11,12の先端部111,121を、略90度に落して長さ調整し、角度調整部材13を開いてX字状にして、布マスク2の内側から、プリーツ211,212の襞213の部分や、端縁の折返し部分に差込んで、布マスク2をドーム状に膨らませる。したがって、布マスク2が口元に密着しないように持ち上げる支持部材を、後付けで、市販の布マスク2に適用することができる。また、支持部材は布マスク2に取付けられ、使用者は、耳に布マスク2の紐22を掛けて、顔面には布マスク2が直接接触するので、着用感も良好である。【選択図】図2

Description

本発明は、口元に密着しがちな布マスクを支持する支持部材およびそれを用いる布マスクに関する。
感染症予防や、衛生上の対応などで、布マスクは、広く用いられている。なお、本発明が対象とするマスクとしては、酸素吸入マスクや防塵マスクのような硬質の材料で口元を覆うようなマスクではなく、耳に紐を掛けて、顔面にフィットさせて着用され、プリーツを有する不織布のマスクを好適とし、ガーゼを多層枚重ねたマスクや、布地のマスク、或いは紙製のマスクを含めた、前記のような口元に密着しがちなマスクを対象とする。
一方、布マスクは、食品の製造現場や医療機関などでは、常時着用されることが多いが、一般市民には、インフルエンザ対応など、主に冬期に着用されることが多かった。しかしながら、最近の新型コロナウィルスの感染拡大で、夏季を含めて、着用機会を増加することが望まれている。また、前記食品製造や医療機関など、限られた範囲では無く、話を必要とする場面でも、特に着用が望まれている。その場合、少人数の会話であれば、話の内容を伝えることは比較的容易であるが、学校の講師など、大人数を相手にする場合には、前記のように口元に密着しがちな布マスクを着用すると、言葉や音声が口の中に籠って、話の内容を正確に伝えることには困難がある。加えて、前記新型コロナウィルスの感染拡大で、換気が要望されることから、冷房が効き難くなった状態で、講義などを行うには、非常な困難が予想される。
そこで、マスクを口元に密着しないように持ち上げるマスクが、特許文献1で提案されている。この従来技術によれば、軟質プラスチックで整形した外側ドームと内側ドームとの間に、マスク本体となるフィルターを挟んだものである。
特許文献2も同様に、形状記憶樹脂や皮膚粘着性樹脂および弾性体樹脂を用いた枠に、フィルターを取付けることで、漏れを少なくしたマスクが提案されている。
特開平9−84890号公報 特開2011−430号公報
特許文献1,2の従来技術は、枠にフィルターを挟むものであり、マスク本体となるフィルターは、シート状体である。したがって、市販のマスクは使用できないという問題がある。また、先ず枠を顔面に装着するので、着用感が悪いという問題もある。
本発明の目的は、布マスクが口元に密着しないように持ち上げるにあたって、市販の布マスクに適用することができるとともに、着用感が良好な支持部材およびそれを用いる布マスクを提供することである。
本発明の布マスクの支持部材は、布マスクに取付けられて、該布マスクの一部分を支持することで、少なくとも口輪筋の周囲から前記布マスクを離間させるための内部空間を形成することを特徴とする。
上記の構成によれば、布マスクに、その通気を確保するため、一部分を支持する、たとえばテントの骨となるような支持部材を取付け、該布マスクの内側に、使用者の少なくとも口輪筋の周囲から、好ましくは、その周囲の頬からも前記布マスクを離間させるような、たとえばドーム状の内部空間を形成する。
したがって、布マスクが口元に密着しないように持ち上げる支持部材を、後付けで、市販の布マスクに適用することができる。また、支持部材は布マスクに取付けられ、使用者は、耳に布マスクの紐を掛けて、顔面には布マスクが直接接触するので、着用感も良好である。
また、本発明の布マスクの支持部材は、弾発性を有する線または帯状体から成り、布マスクの内側に取付けられることで、該布マスクの中央部分を膨出させ、内部空間を形成することを特徴とする。
上記の構成によれば、布マスクの内側に、通気を確保するため、線または帯状体で、弾発性を有する部材から成る、たとえばテントの骨のような支持部材を取付け、該布マスクの内側に、使用者の口元から前記布マスクを離間させるような、たとえばドーム状の内部空間を形成する。
したがって、布マスクが口元に密着しないように持ち上げる支持部材を、後付けで、市販の布マスクに適用することができる。また、支持部材は布マスクに取付けられ、使用者は、耳に布マスクの紐を掛けて、顔面には布マスクが直接接触するので、着用感も良好である。
さらにまた、本発明の布マスクの支持部材では、少なくともX字状に形成され、そのX字の各先端が、前記布マスクの内側の4隅で、プリーツの皺部分または端縁の折返し部分に嵌入することを特徴とする。
上記の構成によれば、支持部材は四角いテントの骨のようにX字状に形成されて、布マスクのプリーツを内側の4隅から拡げて前記、ドーム状などの内部空間を形成する。そして、その骨の先が、布マスクの4隅で、プリーツの皺部分または端縁の折返し部分に嵌入していることで、特に支持部材に布マスクを接着する必要はなく、容易に着脱することができる。
したがって、支持部材を取外すと、布マスクを畳んだりすることができ、また支持部材を、適宜洗うなどして、再利用することもできる。
また、本発明の布マスクの支持部材では、線または帯状体が前記X字状に組合わせられて構成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記四角いテントの骨のようなX字状の支持部材を、細いワイヤーや樹脂製のバンドのような弾発性を有する2本の線または帯状体の中央部を止めて、簡単な構成で実現することができる。
さらにまた、本発明の布マスクの支持部材では、前記線または帯状体は、中央で、交差角を調整可能な角度調整部材を介在して、相互に連結されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、使用者が、前記2本の線または帯状体の長さを調整(適宜切断)し、さらに角度調整部材で、前記2本の線または帯状体が対角線の角度で前記X字状に交差するように調整することで、たとえば成人男性用から、女性用、子供用に、つまり異なるサイズの布マスクに、支持部材を共用することができる。
また、本発明の布マスクの支持部材は、樹脂バンドから成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、ポリプロピレンやポリエチレン製の樹脂バンドは、荷造り梱包用などに広く使用されて、安価で入手も容易であり、かつ本発明の布マスク用の支持部材として好適な弾発性を有する。しかも、前記のように布マスクのプリーツの皺部分や端縁の折返し部分に嵌入する適宜の長さに切断することで、その端面はバリの出たような摩擦の高い状態となり、外れたり、ズレたりし難くなり、好都合である。
さらにまた、本発明の布マスクの支持部材は、メッシュ素材が切り抜かれ、さらに端縁処理されて成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、たとえば網戸に使用されるメッシュ素材は、通気性は勿論、本発明の布マスク用の支持部材として好適な弾発性を有する。そこで、このメッシュ素材を前記X字などに切り抜き、ジグザグステッチなどで、端縁が解けないように処理することで、安価で入手も容易な材料で、支持部材を実現することができる。
また、本発明の布マスクの支持部材では、前記線または帯状体の先端には、前記布マスク側に、粘着層または棘が植立されたキャップが取付けられることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記四角いテントの骨のようなX字状の支持部材を構成する線または帯状体の先端にキャップを被せ、その布マスク側に、粘着層を設けたり、棘を植立しておく。棘は、アザミの実のような多くの針が植立されて成るものである。面ファスナーの雄の部材などでもよい。
したがって、前記線または帯状体の先端が、布マスクの4隅に引っ掛からなくても、摩擦で該支持部材を取付けることができ、また引っ掛かったとしても摩擦でより外れ難くすることができる。特に表面が平滑に見える不織布の布マスクにおいても、前記あざみの実などは、容易にくっついてしまうので、類似の材料を前記線または帯状体の先端に貼付けておくことで、着脱自在な支持部材を実現することができる。前記キャップの内側(使用者側)には、使用者が違和感を抱かないように、布などを貼付けておけばよい。
さらにまた、本発明の布マスクの支持部材では、前記布マスクとしては、上下方向の中央位置から上下対称に、プリーツが形成されている布マスクに用いられることを特徴とする。
上記の構成によれば、布マスクにドーム状などの内部空間を形成するにあたって、たとえばX字状に組合わせられる線や帯状体から成る支持部材に対して、それらの先端が布マスクの内側の4隅で、プリーツの皺部分に嵌入することで、格別、粘着などの手段を用いなくても、該支持部材を布マスクに取付けことができる。また、容易に取外すことができる。
また、本発明の布マスクは、前記の支持部材を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、口元に密着せず、着用感も良好な布マスクを実現することができる。
本発明の布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスクは、以上のように、通気を確保するために線または帯状体で、たとえばテントの骨となるような弾発性を有する支持部材を布マスクの内側に取付けることで、使用者の口元から布マスクを離間させるような、たとえばドーム状の内部空間を形成する。
それゆえ、布マスクが口元に密着しないように持ち上げる支持部材を、後付けで、市販の布マスクに適用することができる。また、支持部材は布マスクに取付けられ、使用者は、耳に布マスクの紐を掛けて、顔面には布マスクが直接接触するので、良好な着用感を得ることもできる。
本発明の実施の第1の形態に係る支持部材を布マスクに取付けた状態を示す斜視図である。 図1の取付ける前の分解斜視図である。 図1および図2で示す布マスクの模式的な断面図である。 他の実施形態の布マスクの斜視図である。 図4で示す布マスクの模式的な断面図である。 本発明の実施の第2の形態に係る支持部材の分解斜視図である。 本発明の実施の第3の形態に係る支持部材の正面である。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の第1の形態に係る支持部材1を布マスク2に取付けた状態を示す斜視図であり、図2は取付ける前の分解斜視図である。本実施形態の支持部材1は、弾発性を有する2本の帯状体11,12と、それらの中央部を角度調整自在に連結する角度調整部材13とを備えて構成される。
本実施形態の帯状体11,12は、ポリプロピレンやポリエチレン製の樹脂バンドから成る。このような樹脂バンドは、荷造り梱包用などに広く使用されて、安価で入手も容易であり、かつ本実施形態の支持部材1として好適な弾発性を有するとともに、布マスク2の外側に何かが当ったりした際でも、この支持部材1が使用者の顔面に傷を付けたりする可能性は小さく、比較的安全である。帯状体11,12に代えて、傘の骨などに使用されるカーボンファイバーなどの細い線状体が用いられてもよい。そして、2本の帯状体11,12は、中央で、前記角度調整部材13によって、交差角を調整可能に相互に連結されている。したがって、格納(不使用)時は、該支持部材1では、帯状体11,12は重なった状態であり、使用時は、X字状に拡がった状態となる。
このように構成される支持部材1において、布マスク2の本体21が平面に展開されている不使用時に、該支持部材1は本体21に重ね合わされ、対角線よりも長く、後述するドームが所望の高さを得られる長さに前記帯状体11,12が切断され、前記角度調整部材13によって中央部が相互に連結され、X字状に拡げられて、本体21に取付けられる。
ここで、図1および図2の実施形態の布マスク2では、2つのプリーツ211,212が、図3で示すように、上下対称に形成されている。図3(a)は格納(不使用)時、図3(b)は使用時をそれぞれ示す模式的な断面図である。プリーツ211,212は、該布マスク2を使用者の鼻などの隆起部分に対応されるために予め折畳み形成されるもので、頬に掛る周縁部分23では、その折畳み部分が熱溶着など接合されているが、幅方向の中央部分に掛けて、膨張して外側に迫出すようになっている。そこで本実施形態では、前記X字の帯状体11,12の各先端部111,121を、本体21の4隅で、内側から、このプリーツ211,212の皺213の部分に、矢符214で示すように差込んで、図1で示すように、本体21を前記ドーム状に膨らませる。
このように構成することで、布マスク2にドーム状の内部空間を形成することができ、その内部空間には、使用者の少なくとも口輪筋の周囲から、好ましくは、その周囲の頬も、布マスク2の本体21から離間して収容されるようになる。こうして、布マスク2が口元に密着しないように持ち上げる支持部材1を、後付けで、市販の布マスク2に適用することができる。また、支持部材2は布マスク2の本体21に取付けられ、使用者は、耳に布マスク2の紐22を掛けて、顔面には本体21が直接接触するので、良好な着用感を得ることができる。そして、帯状体11,12や線状体によって、通気性を阻害することもない。
また、そのような支持部材1を備えることで、口元に密着せず、着用感も良好な布マスクを実現することができる。特に、布マスク2が口元に密着しないことで、学校の講師など、大人数を相手にする場合にも、言葉や音声を明瞭に伝えることができる。また、ドーム状の内部空間によって、頬に冷却剤を貼付けたり等の暑さ対策を行うことができるようにもなる。
図1および図2の例では、布マスク2は、図3で示すように、上下対称の2つのプリーツ211,212を備えるので、X字の帯状体11,12の各先端部111,121は、プリーツ211,212の皺213の部分に、矢符214で示すように差込まれて、支持部材1が取付けられている。しかしながら、図4および図5の布マスク3で示すように、本体31に、プリーツ311,312,313が一方向に形成されている場合、最下段のプリーツ313に関しては、皺315の部分に、矢符314で示すように、帯状体11,12の先端部111,121を差込むことが可能であるが、最上段のプリーツ311に関しては、皺315が開く方向が帯状体11,12の差込み方向とは逆になり、差込むことはできない。図5は、図3と同様に、図5(a)は格納(不使用)時、図5(b)は使用時をそれぞれ示す。
そこで、そのような場合には、本体31の上下の端縁317の折返し部分318に、矢符316で示すように、前記帯状体11,12を差込めばよい。折返し部分318は、表面と溶着部分319で溶着されている。布マスク2についても同様に、端縁217の折返し部分218に、矢符216で示すように、前記帯状体11,12を差込むことができる。
このように構成することで、支持部材1が四角いテントの骨のようにX字状に形成されて、布マスク2,3のプリーツ211,212;311,312,313を内側の4隅から拡げてドーム状の内部空間を形成するにあたって、その骨(11,12)の先端部111,121を、布マスク2,3の4隅で、プリーツ211,212;311,312,313の皺213,315の部分または端縁217,317の折返し部分218,318に差込むだけで、格別、粘着などの手段を用いなくても、該支持部材1を布マスク2,3に取付けことができる。また、容易に取外すことができる。
これによって、支持部材1を取外すと、布マスク2,3を畳んだりすることができ、また支持部材1を、適宜洗うなどして、再利用することもできる。ここで、マスクに、たとえば特許文献1や特許文献2のような、形状を維持する部材を取付けると、使用者がマスクを外すと、型崩れしないように、箱などに収容しておく必要がある。したがって、移動中にマスクをして、飲食などで外したりするように、着脱が頻繁になると、多少、会話などに不自由があったとしても、通常は布マスク2をそのまま着用し、たとえば講義などの時間だけ、特許文献1や特許文献2のようなマスクを着用することも考えられる。しかしながら、マスクは、着用開始からの時間が長くなる程、菌が増殖するので、出来るだけ短時間に集中的に着用し、所定期間着用後には、新品に交換したり、ガーゼマスクであれば、洗濯することが好ましい。
この点、本実施形態の支持部材1のように、通常の布マスク2に、後付けで、容易に着脱できる場合、上述のように、外せば布マスク2を畳んだりすることができ、鞄に入れたり等、持ち歩きに極めて便利である。また、短時間の着脱が繰返される場合には、布マスク2をそのまま着用し、たとえば講義の前だけに支持部材1を取付けるような使い方も可能である。そうすることで、同じ布マスク2を連続して使用し続け、交換サイクルを短くして、衛生的に保つことができる。
さらに、本実施形態の支持部材1では、帯状体11,12がX字状に組合わせられて構成されるので、前記四角いテントの骨のようなX字状の支持部材を、弾発性を有する2本の樹脂製のバンドの中央部を止めて、簡単な構成で実現することができる。さらに、その帯状体11,12は、中央で、交差角を調整可能な角度調整部材13によって相互に連結されているので、前述のように、使用者が、前記2本の帯状体11,12の長さを調整(適宜切断)し、さらに角度調整部材13で、前記2本の帯状体11,12が対角線の角度で前記X字状に交差するように調整することで、たとえば成人男性用から、女性用、子供用に、つまり異なるサイズの布マスクに、該支持部材1を共用することができる。
さらに、帯状体11,12として、前記の樹脂バンドを用いることで、適度な弾発性を有する材料を安価に調達することができる。弾発力は、帯状体11,12の幅および/または厚みで調整することができる。しかも、樹脂バンドであれば、適宜の長さに切断した際、その端面はバリの出たような摩擦の高い状態となり、前記皺213,315の部分や折返し部分218,318から、外れたり、ズレたりし難くなり、好都合である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の第2の形態に係る支持部材4の分解斜視図である。この支持部材4は、上述の支持部材1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。この支持部材1も、弾発性を有する2本の帯状体11,12を用いる点は同様である。注目すべきは、この支持部材4では、それら2本の帯状体11,12の中央部は、角度調整部材43で角度調整自在に連結されていることである。本実施形態の角度調整部材43は、ハトメパンチであり、帯状体11,12に形成されるハトメの孔の径や、ハトメのパンチ力(厚み方向に締め付ける力)によって、帯状体11,12が相互に角度調整自在になっている。したがって、帯状体11,12は、ゴムバンドから成る前述の角度調整部材13のように、相互に分離することはできないが、常に中央で連結されていて、布マスク2に繰返し着脱しても、連結部分がズレたりすることもない。
また、本実施形態の支持部材4で注目すべきは、帯状体11,12の先端部112,122には、キャップ44が取付けられることである。キャップ44は、この図6で見える布マスク2側の一方の面441には、棘442が植立されている。キャップ44は、前記帯状体11,12の先端部111,121と同様に、本体22の矩形形状の4隅に合せて、先端が、略90度に面取りされており、前記一方の面441に前記棘442が植立され、他方の面444には使用者の肌への接触のため、不織布が貼付けられている。キャップ44の先端部は、前述のように略90度に面取りされており、帯状体11,12の先端部112,122への被り深さが充分あると、使用者が長さ調整する際、該帯状体11,12の先端部112,122を、図6のように、直線で容易に切断することができる。前記先端部111,121は、キャップ44の孔443から差込まれ、必要に応じて接着などで固定される。
このように構成することで、帯状体11,12の先端部112,122が、布マスク2の4隅に引っ掛からなくても、キャップ44の棘442の摩擦によって、支持部材4を取付けることができ、また引っ掛かったとしても、摩擦でより外れ難くすることができる。棘442は、アザミの実のような多くの針が植立されて成るものである。或いは、面ファスナーの雄の部材などでもよい。また、棘442に代えて、粘着層が用いられてもよい。このように構成することで、特に表面が平滑に見える不織布の布マスク2においても、前記あざみの実などは、容易にくっついてしまうので、類似の材料を帯状体11,12の先端部112,122に貼付けておくことで、着脱自在な支持部材4を実現することができる。
また、棘442や粘着層であれば、前記のプリーツ211,212;311,312,313の皺213,315の部分または端縁217,317の折返し部分218,318に嵌め込むように、限られた位置に取付けるのでは無く、比較的自由にキャップ44を取付ける位置を調整することができので、所望のドーム高さを得るにあたって、帯状体11,12の長さ調整を、さほど厳密に行う必要がなく、支持部材4の調整が容易である。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の第3の形態に係る支持部材5の正面図である。この支持部材5で注目すべきは、弾発性および通気性を有する材料として、網戸に使用されるメッシュ素材を切り抜いて構成されることである。そして、基本の前記X字状の4方に延びる脚部51,52,53,54と、水平方向に延びる左右一対の腕部55,56とを備えて構成される。腕部55,56は、使用者の口の周りで、特に両側に、広い内部空間を形成するのに寄与する。
メッシュ素材の材質にもよるが、本実施形態では、2枚を重ねているものとする。そのため、ジグザグのステッチ57によって、2枚を接合するとともに、端縁が解けないように処理している。こうして、安価で入手も容易な材料で、支持部材5を実現することができる。このステッチ57はまた、布マスク2の本体21の不織布面に対して摩擦力を発揮し、ズレを抑えることができる。
本実施形態の支持部材5は、シート状体を切り抜いて形成されるので、前記の支持部材1,4のように、帯状体11,12を組合わせて構成されるものではない。したがって、中央に角度調整部材13,43も無く、支持部材1,4では帯状体11,12を畳んだ状態では一直線状になるのに対して、本実施形態の支持部材5は平面展開したままとなる。そこで、勿論、通気性や音声の通りを損なわない範囲で、脚部51,52,53,54および腕部55,56を連結する、螺旋状や同心円状の補強が設けられていてもよい。
1,4,5 支持部材
11,12 帯状体
111,121;112,122 先端部
13,43 角度調整部材
2,3 布マスク
21 本体
211,212;311,312,313 プリーツ
213,315 皺
22 紐
217,317 端縁
218,318 折返し部分
44 キャップ
442 棘
51,52,53,54 脚部
55,56 腕部
本発明の布マスクの支持部材は、弾発性を有する線または帯状体と、前記線または帯状体を、その長手方向の中央で、交差角を調整可能に相互に連結する角度調整部材とを備え、前記角度調整部材によって前記線または帯状体がX字状に交差した状態で、そのX字の各先端が布マスクの内側の4隅に取付けられることで、該線または帯状体の弾発性により前記布マスクの中央部分を膨出させて内部空間を形成する一方、該線または帯状体の取外し状態で、前記角度調整部材によって該線または帯状体は一直線状の積層状態とすることが可能であることを特徴とする。
上記の構成によれば、布マスクに、その通気を確保するため、一部分を支持する、たとえばテントの骨となるような支持部材を取付け、該布マスクの内側に、使用者の口輪筋の周囲などから、好ましくは、その周囲の頬からも前記布マスクを離間させるような、たとえばドーム状の内部空間を形成する。
したがって、布マスクが口元に密着しないように持ち上げる支持部材を、後付けで、市販の布マスクに適用することができる。また、支持部材は布マスクに取付けられ、使用者は、耳に布マスクの紐を掛けて、顔面には布マスクが直接接触するので、着用感も良好である。さらにまた、支持部材を取外すと、布マスクを畳んだりすることができ、また支持部材を、適宜洗うなどして、再利用することもできる。また、X字状の支持部材を、細いワイヤーや樹脂製のバンドのような弾発性を有する2本の線または帯状体の中央部を止めて、簡単な構成で実現することができる。
さらにまた、使用者が、前記2本の線または帯状体の長さを調整(適宜切断)し、さらに角度調整部材で、前記2本の線または帯状体が対角線の角度で前記X字状に交差するように調整することで、たとえば成人男性用から、女性用、子供用に、つまり異なるサイズの布マスクに、支持部材を共用することができる。
好ましくは、前記の支持部材は、ポリプロピレンやポリエチレン製の樹脂バンドから成る。したがって、それらの材料は、荷造り梱包用などに広く使用されて、安価で入手も容易であり、かつ本発明の布マスク用の支持部材として好適な弾発性を有する。しかも、布マスクのプリーツの皺部分や端縁の折返し部分に嵌入する適宜の長さに切断することで、その端面はバリの出たような摩擦の高い状態となり、外れたり、ズレたりし難くなり、好都合である。
さらにまた、本発明の布マスクの支持部材は、シート状で弾発性を有し、少なくともX字状に切り抜かれて成るメッシュ素材と、前記切抜かれたメッシュ素材の端縁を処理するステッチとを備えてり、前記X字の各先端のステッチが布マスクの内側の4隅に摩擦接触して取付けられ、前記メッシュ素材の弾発性により前記布マスクの中央部分を膨出させて内部空間を形成することを特徴とする。
また、好ましくは、前記四角いテントの骨のようなX字状の支持部材を構成する線または帯状体の先端にキャップを被せ、その布マスク側に、粘着層を設けたり、棘を植立しておく。棘は、アザミの実のような多くの針が植立されて成るものである。面ファスナーの雄の部材などでもよい。
また、本発明の布マスクは、前記の支持部材を備えることを特徴とする。上記の構成によれば、口元に密着せず、着用感も良好な布マスクを実現することができる。
そして、前記の布マスクとしては、上下方向の中央位置から上下対称に、プリーツが形成されており、前記X字の各先端は、このプリーツの皺部分に差込まれることを特徴とする。上記の構成によれば、布マスクにドーム状の内部空間を形成するにあたって、X字状に組合わせられる線や帯状体から成る支持部材に対して、それらの先端が布マスクの内側の4隅で、プリーツの皺部分に嵌入することで、格別、粘着などの手段を用いなくても、該支持部材を布マスクに取付けことができる。また、容易に取外すことができる。

Claims (10)

  1. 布マスクに取付けられて、該布マスクの一部分を支持することで、少なくとも口輪筋の周囲から前記布マスクを離間させるための内部空間を形成することを特徴とする支持部材。
  2. 弾発性を有する線または帯状体から成り、布マスクの内側に取付けられることで、該布マスクの中央部分を膨出させ、内部空間を形成することを特徴とする支持部材。
  3. 少なくともX字状に形成され、そのX字の各先端が、前記布マスクの内側の4隅で、プリーツの皺部分または端縁の折返し部分に嵌入することを特徴とする請求項1または2記載の支持部材。
  4. 線または帯状体が前記X字状に組合わせられて構成されることを特徴とする請求項3記載の支持部材。
  5. 前記線または帯状体は、中央で、交差角を調整可能な角度調整部材を介在して、相互に連結されていることを特徴とする請求項4記載の支持部材。
  6. 樹脂バンドから成ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の支持部材。
  7. メッシュ素材が切り抜かれ、さらに端縁処理されて成ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の支持部材。
  8. 前記線または帯状体の先端には、前記布マスク側に、粘着層または棘が植立されたキャップが取付けられることを特徴とする請求項4または5記載の支持部材。
  9. 前記布マスクとしては、上下方向の中央位置から上下対称に、プリーツが形成されている布マスクに用いられることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の支持部材。
  10. 前記請求項1〜9の何れか1項に記載の支持部材を備えることを特徴とする布マスク。
JP2020093838A 2020-05-29 2020-05-29 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク Active JP7054146B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020093838A JP7054146B2 (ja) 2020-05-29 2020-05-29 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク
JP2021189851A JP2022022266A (ja) 2020-05-29 2021-11-24 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020093838A JP7054146B2 (ja) 2020-05-29 2020-05-29 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021189851A Division JP2022022266A (ja) 2020-05-29 2021-11-24 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021188164A true JP2021188164A (ja) 2021-12-13
JP7054146B2 JP7054146B2 (ja) 2022-04-13

Family

ID=78849022

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020093838A Active JP7054146B2 (ja) 2020-05-29 2020-05-29 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク
JP2021189851A Pending JP2022022266A (ja) 2020-05-29 2021-11-24 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021189851A Pending JP2022022266A (ja) 2020-05-29 2021-11-24 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP7054146B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7087215B1 (ja) 2022-02-16 2022-06-20 株式会社フジクラ デジタル移相器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52134300U (ja) * 1976-04-07 1977-10-12
JPS6160954U (ja) * 1984-09-26 1986-04-24
JPH08155046A (ja) * 1994-12-07 1996-06-18 Toshiyasu Tamoto 保護マスク
JPH08199859A (ja) * 1995-01-19 1996-08-06 Arai Tento:Kk キャンプ用テント
JP2007021027A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Daio Paper Corp マスク
JP2011526522A (ja) * 2008-06-30 2011-10-13 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 潰れ抵抗マスク
JP3221798U (ja) * 2019-04-04 2019-06-20 株式会社パームデザイン マスク形状保持具及びマスク

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52134300U (ja) * 1976-04-07 1977-10-12
JPS6160954U (ja) * 1984-09-26 1986-04-24
JPH08155046A (ja) * 1994-12-07 1996-06-18 Toshiyasu Tamoto 保護マスク
JPH08199859A (ja) * 1995-01-19 1996-08-06 Arai Tento:Kk キャンプ用テント
JP2007021027A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Daio Paper Corp マスク
JP2011526522A (ja) * 2008-06-30 2011-10-13 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 潰れ抵抗マスク
JP3221798U (ja) * 2019-04-04 2019-06-20 株式会社パームデザイン マスク形状保持具及びマスク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022022266A (ja) 2022-02-03
JP7054146B2 (ja) 2022-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9655392B2 (en) Filtering face mask
KR102145265B1 (ko) 기능성 패션마스크 및 그 제조방법
JP3126242U (ja) マスク
JP7341288B2 (ja) 使い捨てマスク
KR102159200B1 (ko) 길이조절 가능한 귀걸이 끈을 갖는 마스크
US10980297B1 (en) Protective face shield with respirator
JPS5810099B2 (ja) スリツトツキボウドンゲカヨウガンメンマスク
JP3215563U (ja) 立体マスク
JP2016093318A (ja) マスク
KR20100102112A (ko) 신장-패널을 갖는 마스크
JP3228587U (ja) 紙製マスク
US20220023682A1 (en) Dual purpose elastic band structure for positioning a reusable woven fabric face covering and masks having the same
WO2004018046A1 (ja) マスク及びその製造方法
JP7054146B2 (ja) 布マスクの支持部材およびそれを用いる布マスク
US11324264B2 (en) Facial mask with expandable rib structures
JP2011030884A (ja) 透明部付きマスク
WO2022009507A1 (ja) 上下方向の中心線に沿った形状保持材を備えたマスク
JP2007021026A (ja) マスク
JP3231145U (ja) マスク
JP3228713U (ja) 一枚の「低密度プラスチックシート(ビニール)」でマスク本体を成し、口鼻部のみ「ウィルスカット不織布」とした衛生用マスク。
JP2005261849A (ja) マスクおよびその製造方法
JP3234220U (ja) 衛生マスク
JP2022169212A (ja) 口紅のつかない下がらないマスク
JP2007014577A (ja) マスク
KR102510088B1 (ko) 분리형 걸이끈이 구비된 마스크

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200529

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200710

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211124

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211124

C876 Explanation why request for accelerated appeal examination is justified

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C876

Effective date: 20211124

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211207

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211214

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220107

C305 Report on accelerated appeal examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C305

Effective date: 20220114

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220118

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220118

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220201

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220308

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7054146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150