JP2021187807A - ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法 - Google Patents

ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021187807A
JP2021187807A JP2020097291A JP2020097291A JP2021187807A JP 2021187807 A JP2021187807 A JP 2021187807A JP 2020097291 A JP2020097291 A JP 2020097291A JP 2020097291 A JP2020097291 A JP 2020097291A JP 2021187807 A JP2021187807 A JP 2021187807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitamin
granules
containing granules
tablet
cellulose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020097291A
Other languages
English (en)
Inventor
篤史 清水
Atsushi Shimizu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fancl Corp filed Critical Fancl Corp
Priority to JP2020097291A priority Critical patent/JP2021187807A/ja
Publication of JP2021187807A publication Critical patent/JP2021187807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】ビタミンC含有顆粒において、ビタミンCを高濃度で配合すると製剤化における成形性が低下するだけでなく、製剤の崩壊性も低下する。本発明の課題は、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を改善することができる高濃度のビタミンCを含有する顆粒を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、ビタミンC類、カテキン類、セルロース類を含有することを特徴とするビタミンC含有顆粒を提供する。これにより、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性の改善に資する高濃度のビタミンCを含有する顆粒を提供することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、ビタミンC含有顆粒、ビタミンC含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンC含有顆粒の製造方法に関する。より詳しくは、医薬品、健康食品などの分野で用いるビタミンC含有顆粒、ビタミンC含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンC含有顆粒の製造方法に関する。
ビタミンCは、アスコルビン酸(L−アスコルビン酸)、VCなどと呼ばれる水溶性ビタミンの1種であり、ヒトでは体内で合成することができない物質である。ビタミンCは、抗酸化物質として活性酸素を抑制する作用だけでなく、感染症防御機構における免疫刺激作用、アレルギー反応におけるヒスタミンの抑制作用、コラーゲン合成における補酵素としての作用、メラニン色素の生成を抑制する作用、金属に対するキレート作用、出血傾向における改善作用、ストレス反応に対する防御作用、抗老化作用など多くの生理機能を有している。
水溶性であるビタミンCは、脂溶性ビタミンと比較して生体内での保持時間が短いので、我々はビタミンC不足に陥りやすい。そのため、医薬品、食品、化粧品などの分野では、ビタミンCを配合した製品が提供されている。しかしながら、ビタミンCは、酸味が強く、一度に数多くの製剤を摂取することが困難である。そこで、ビタミンCが高濃度で配合され、限られた数量で十分な摂取量を達成する経口製剤が検討されている。高濃度のビタミンCを含有する経口製剤として、例えば、特許文献1には、ビタミンC、甘味料、糊剤を含む造粒用混合物に、エタノールと水の混合物を滴下しながら造粒した後に、顆粒中のエタノールと水を蒸発させることにより製造されるビタミンCを80〜90質量%含有するハード顆粒が開示されている。
特開平4−295425号公報
特許文献1に記載のビタミンC含有顆粒は、ビタミンCを80〜90質量%含有するが、更に高濃度のビタミンC含有顆粒が望まれる。しかしながら、ビタミンCを高濃度で配合すると製剤化における成形性が低下するだけでなく、添加剤の含有割合が減ることにより、製剤の崩壊性も低下する。そのため、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性の向上に資する高濃度のビタミンCを含有する顆粒が望まれている。
本発明の課題は、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を改善することができる高濃度のビタミンCを含有する顆粒を提供することである。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、ビタミンCを含有する顆粒にカテキン類、セルロース類を配合することによって、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を改善することができるという知見に至り、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[8]を提供する。
[1]ビタミンC類、カテキン類、セルロース類を含有することを特徴とするビタミンC含有顆粒。
このビタミンC含有顆粒によれば、セルロース類の作用により製剤化における成形性、及びカテキン類の作用により製剤の崩壊性を改善した顆粒とすることができる。
[2]前記カテキン類の含有量に対する前記セルロース類の含有量の比が2.5〜20.0であることを特徴とする、[1]に記載のビタミンC含有顆粒。
この特徴によれば、顆粒に含有するカテキン類とセルロース類の含有量の比を制御することにより、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性が向上するという効果を更に発揮することができる。
[3]前記ビタミンC類の含有量が90〜97質量%であることを特徴とする[1]又は[2]に記載のビタミンC含有顆粒。
この特徴によれば、高濃度のビタミンC類を含有する顆粒を提供することができる。
[4]ビタミンC類は、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、パルミチン酸アスコビルからなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする[1]〜[3]に記載のビタミンC含有顆粒。
この特徴によれば、ビタミンC類として、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、パルミチン酸アスコビルを採用することにより、ビタミンCの生理作用を更に発揮することができる。
[5]カテキン類は、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする[1]〜[4]に記載のビタミンC含有顆粒。
この特徴によれば、カテキン類として、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレートを採用することにより、製剤の崩壊性を更に向上することができる。
[6]セルロース類は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする[1]〜[5]に記載のビタミンC含有顆粒。
この特徴によれば、セルロース類として、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを採用することにより、製剤化における成形性を更に向上することができる。
[7][1]〜[6]のいずれかに記載のビタミンC含有顆粒を含有することを特徴とする錠剤。
この錠剤によれば、[1]〜[6]に記載のビタミンC含有顆粒を用いることにより、成形性及び崩壊性に優れた錠剤とすることができる。
[8]ビタミンC含有顆粒の製造方法であって、ビタミンC類、カテキン類を混合する工程、前記ビタミンC類とカテキン類の混合物にセルロース類を噴霧しながら造粒する工程、を有することを特徴とするビタミンC含有顆粒の製造方法。
このビタミンC含有顆粒の製造方法によれば、ビタミンC類とカテキン類の混合物にセルロース類を添加することにより、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を改善することができる。
本発明によれば、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性の改善に資する高濃度のビタミンCを含有する顆粒を提供することができる。
以下、本発明に係るビタミンC含有顆粒、ビタミンC含有顆粒の製造方法、ビタミンC含有顆粒を含有する錠剤の実施形態を詳細に説明する。
なお、実施形態に記載するビタミンC含有顆粒、ビタミンC含有顆粒の製造方法、ビタミンC含有顆粒を含有する錠剤については、本発明を説明するために例示したに過ぎず、これに制限されるものではない。
[ビタミンC含有顆粒]
本発明のビタミンC含有顆粒は、カテキン類、セルロース類を含有するものである。ビタミンC含有顆粒に含有するセルロース類は、高い結着力により顆粒成分の成形性を向上させる。一方で、セルロース類は服用時など水に触れると粘度を発現して製剤の崩壊性を低下させる。カテキン類は、水分により誘導されるセルロース類の粘度発現を抑制し、製剤の崩壊性の低下を改善する。これにより、本発明のビタミンC含有顆粒は、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性が向上するという効果を発揮することができる。
ビタミンC含有顆粒の粒度は、顆粒としての形態を有するものであれば、特に制限されるものではない。ビタミンC含有顆粒の粒度としては、例えば、100μm以上1500μm以下である。上限値としては、より好ましくは1000μm以下であり、更に好ましくは700μm以下であり、特に好ましくは600μm以下である。下限値としては、より好ましくは200μm以上、更に好ましくは300μm以上、特に好ましくは400μm以上である。なお、ビタミンC含有顆粒の粒度は、第十七改正日本薬局方に記載の粒度の試験法などにより測定することができる。
ビタミンC含有顆粒の粒度を上記範囲とすることにより、顆粒として最適な形態とすることができる。
まず、ビタミンC含有顆粒を構成する各成分について、詳細に説明する。なお、各成分の含有量について、特に断りがない場合はビタミンC含有顆粒における含有量を示す。
(ビタミンC類)
ビタミンC類は、アスコルビン酸骨格を有し、ビタミンCと同様の生理活性を奏するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。ビタミンC類としては、例えば、ビタミンC、ビタミンC誘導体及びそれらの塩などが挙げられる。
ビタミンCの具体例としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムやアスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウムなどのアスコルビン酸金属塩、パルミチン酸アスコビルなどが挙げられる。
ビタミンC誘導体の具体例としては、例えば、リン酸化アスコルビン酸、リン酸化アスコルビン酸ナトリウムやリン酸化アスコルビン酸カリウム、リン酸化アスコルビン酸カルシウムなどのリン酸化アスコルビン酸金属塩;パルミチン酸アスコルビルやラウリン酸アスコルビル、ミリスチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなどの脂肪酸が結合したアスコルビン酸;グリコシル化アスコルビン酸やマンノシル化アスコルビン酸、フルクトシル化アスコルビン酸、フコシル化アスコルビン酸、ガラクトシル化アスコルビン酸、N−アセチルグルコースアミン化アスコルビン酸、N−アセチルムラミン化アスコルビン酸などの単糖類が結合したアスコルビン酸などが挙げられる。
好ましいビタミンC類としては、生理作用の観点から、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、パルミチン酸アスコビルである。また、これらのビタミンC類は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
ビタミンC類の含有量は、特に制限されるものではない。ビタミンC類の含有量としては、好ましくは90質量%以上97質量%以下である。
ビタミンC類の含有量を上記範囲とすることで、高濃度のビタミンCを含有する顆粒とすることができる。
(カテキン類)
カテキン類は、フラバン−3−オール骨格を有するフラボノイド化合物であり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。カテキン類としては、例えば、遊離型カテキン、ガレート型カテキン及びそれらの塩などが挙げられる。また、カテキン類は、精製されたものであってもよいし、チャノキの葉などから抽出された粗精製物である緑茶エキスであってもよい。
遊離型カテキンの具体例としては、例えば、カテキン、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキンなどが挙げられる。
ガレート型カテキンの具体例としては、例えば、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレートなどが挙げられる。
また、これらのカテキン類は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
カテキン類の含有量は、特に制限されるものではない。カテキン類の含有量としては、例えば、0.01質量%以上4.0質量%以下である。下限値としては、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、特に好ましくは0.12質量%以上である。一方、上限値としては、より好ましくは3.0質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下、特に好ましくは2.0質量%以下である。
カテキン類の含有量を上記範囲とすることで、製剤の崩壊性を更に向上することができる。
(セルロース類)
セルロース類は、多数のβ-グルコースがグリコシド結合により直鎖状に重合した構造を有する高分子化合物であり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。セルロース類としては、例えば、セルロース誘導体及びそれらの塩などが挙げられる。
セルロース誘導体の具体例としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース酢酸エステルコハク酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタル酸エステルなどのヒドロキシアルキルセルロース;メチルセルロース、エチルセルロースなどのアルキルセルロース;カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスカルメロースなどのカルボキシアルキルセルロースなどが挙げられる。
好ましいセルロース類としては、製剤化における成形性の観点から、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである。また、これらのセルロース類は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
セルロース類の含有量は、特に制限されるものではない。セルロース類の含有量としては、例えば、0.1質量%以上10.0質量%以下である。下限値としては、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.4質量%以上である。一方、上限値としては、より好ましくは9.0質量%以下、更に好ましくは8.0質量%以下である。
セルロース類の含有量を上記範囲とすることで、製剤の成形性を更に向上することができる。
カテキン類の含有量に対するセルロース類の含有量の比は、例えば、2.5以上20.0以下である。下限値としては、より好ましくは2.8以上、更に好ましくは3.0以上である。一方、上限値としては、より好ましくは15.0以下、更に好ましくは13.0以下である。
カテキン類の含有量に対するセルロース類の含有量の比を上記範囲とすることで、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を更に向上することができる。
(その他の成分)
本発明のビタミンC含有顆粒は、ビタミンC類、カテキン類、セルロース類以外に、必要に応じて添加剤を含有してもよい。添加剤の具体例としては、例えば、賦形剤、甘味剤、酸味剤、香料、着色剤などが挙げられる。
賦形剤は、顆粒の成分組成物のかさを調節するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。賦形剤としては、例えば、デキストリン、澱粉、糖類、糖アルコール、セルロース、微結晶セルロースなどが挙げられる。また、これらの賦形剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
賦形剤を添加することにより、顆粒の大きさを調節することができる。
甘味剤は、顆粒に甘味をもたせるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。甘味料としては、例えば、天然甘味料、人工甘味料などが挙げられる。
甘味剤の具体例としては、例えば、エリスリトール、ソルビトール、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビア、スクラロース、グリチルリチン酸、ソーマチン、サッカリン、サッカリンナトリウムなどが挙げられる。また、これらの甘味剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
甘味剤を添加することにより、顆粒に甘味を付与して服用しやすくすることができる。
酸味剤は、顆粒に酸味をもたせるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。酸味剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸、リン酸などの無機酸が挙げられる。また、これらの酸味剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
酸味剤を添加することにより、顆粒に酸味を付与して服用しやすくすることができる。
香料は、顆粒の口腔内での官能感覚を改善するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。香料は、液体香料、粉末香料のいずれの形態でもよい。
香料の具体例としては、例えば、スペアミント油、ペパーミント油、シナモン油、果実エッセンスなどが挙げられる。また、これらの香料は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
香料を添加することにより、顆粒を服用しやすくすることができる。
着色剤は、顆粒の嗜好性や識別性を向上させるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。着色剤としては、例えば、天然色素、合成色素などが挙げられる。
着色剤の具体例としては、例えば、コチニール、カルミン、クルクミン、リボフラビン、アンナット、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、タルク、焼成シリカ、炭酸マグネシウム、食用青色1号、食用青色2号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号などの食用合成着色料などが挙げられる。また、これらの着色剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
着色剤を添加することにより、顆粒を着色することで、嗜好性や識別性を高めることができる。
以上の特徴により、本発明のビタミンC含有顆粒は、カテキン類、セルロース類の作用によって、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を向上させるという効果を発揮することができる。
[ビタミンC含有顆粒の製造方法]
本発明のビタミンC含有顆粒の製造方法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などの技術分野において使用されている通常の手段を用いることができる。
ビタミンC含有顆粒の具体的な製造方法としては、例えば、ビタミンC類、カテキン類を混合する工程、前記ビタミンC類とカテキン類の混合物にセルロース類を噴霧しながら造粒する工程などが挙げられる。
顆粒成分の混合方法は、本技術分野において使用されている通常のものであれば、特に制限されるものではない。これらの混合方法で用いられる混合機としては、例えば、タンブラー混合機、V型混合機、ダブルコーン混合機、撹拌式混合機、高速流動式混合機、ドラム式混合機、流動層式混合機、無限ミキサーなどが挙げられる。
顆粒成分の造粒方法は、本技術分野において使用されている通常のものであれば、特に制限されるものではない。造粒方法としては、例えば、湿式造粒法、乾式造粒法、加熱造粒法、噴霧造粒法などが挙げられる。好ましい造粒方法としては、汎用性の観点から、湿式造粒法である。湿式造粒法の具体例としては、例えば、流動層造粒法、攪拌造粒法、押し出し造粒法、破砕造粒法、転動造粒法などが挙げられる。これらの造粒方法で用いられる造粒機としては、例えば、流動層造粒機、転動流動層造粒機、ワースター型造粒機、転動型造粒機、攪拌造粒機、加熱造粒機、噴霧造粒機などが挙げられる。
造粒物の乾燥方法は、本技術分野において使用されている通常のものであれば、特に制限されるものではない。乾燥方法としては、例えば、噴霧乾燥法、流動層乾燥法、棚乾燥法、真空乾燥法、振動乾燥法、マイクロウェーブ乾燥法、凍結乾燥法などが挙げられる。これらの乾燥方法で用いられる乾燥装置としては、噴霧乾燥装置、流動層式乾燥装置、加熱減圧乾燥機装置、凍結乾燥装置などが挙げられる。
以上の特徴により、本発明のビタミンC含有顆粒の製造方法は、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性の向上に資するビタミンC含有顆粒を提供することができる。
[ビタミンC含有顆粒の用途]
本発明のビタミンC含有顆粒の用途は、特に制限されるものではない。ビタミンC含有顆粒の用途としては、例えば、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などに用いられる。
また、ビタミンC含有顆粒を含有する医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などは、ヒト又は非ヒト動物用として使用する。非ヒト動物は、特に制限されるものではないが、例えば、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などであり、好ましくは、ニワトリ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなどが挙げられる。
ビタミンC含有顆粒を含有する医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などの形態は、特に制限されるものではない。ビタミンC含有顆粒を含有する製品の形態としては、例えば、経口投与形態として、糖衣錠やバッカル錠、フィルムコーティング錠、チュアブル錠などの錠剤、顆粒剤、カプセル剤、トローチ剤、丸剤などが挙げられる。また、食品分野におけるビタミンC含有顆粒を利用した製品としては、健康食品(栄養補助食品、栄養機能食品、病者用食品、特定保健用食品、機能性表示食品など)、サプリメント、病者向け食品(病院食、病人食、介護食など)、健康補助食品などが挙げられる。
好ましい形態としては、汎用性、利便性の観点から、錠剤、顆粒剤、カプセル剤である。
(錠剤)
錠剤は、ビタミンC含有顆粒を含有していれば、特に制限されるものではない。錠剤としては、例えば、有効成分としてビタミンC含有顆粒のみを含有するものでもよいし、他の有効成分、添加剤などを含有するものでもよい。
錠剤が含有するビタミンC含有顆粒は70質量%以上90質量%以下が好ましい。錠剤が含有するビタミンC類は60質量%以上90質量%以下が好ましい。
本発明のビタミンC含有顆粒を用いた錠剤化における成形性は、所望の錠剤の崩壊性に影響せず、生産性を維持できるものであれば、特に制限されるものではない。錠剤化における成形性としては、例えば、打錠圧力と錠剤硬度との関係などが挙げられる。望ましい成形性の指標としては、例えば、錠剤硬度が10kgfの錠剤径が8mm、錠剤重量が300mgである錠剤を作製するときの打錠圧力が1000kgf以下である。
錠剤の形状は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などの技術分野において使用されているものであれば、特に制限されるものではない。錠剤の形状としては、例えば、円形錠、楕円形錠、花形錠などが挙げられる。また、成形体は、必要に応じて2分割、4分割するための1本から2本の割線を設けることができる。
錠剤の大きさは、特に制限されるものではない。錠剤の大きさとしては、例えば、直径が3mm以上50mm以下である。下限値としては、より好ましくは4mm以上であり、更に好ましくは5mm以上であり、特に好ましく6mm以上である。一方、上限値としては、より好ましくは40mm以下であり、更に好ましくは30mm以下であり、特に好ましくは20mm以下である。
錠剤の厚さは、特に制限されるものではない。錠剤の厚さとしては、例えば、1.0mm以上20.0mm以下である。下限値としては、より好ましくは2.0mm以上であり、更に好ましくは2.5mm以上であり、特に好ましくは3.0mm以上である。一方、上限値としては、より好ましくは15.0mm以下であり、更に好ましくは12.0mm以下、特に好ましくは10.0mm以下である。
錠剤の大きさ、厚さを上記範囲とすることにより、服用のしやすい錠剤とすることができる。
錠剤は、ビタミンC含有顆粒を含有していれば、特に制限されるものではない。錠剤は、ビタミンC含有顆粒以外に、必要に応じて、他の有効成分、添加剤などを含有してもよい。添加剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤、可塑剤、安定剤、保存剤、糖類、フィルムコーティング剤、甘味剤、酸味剤、着色剤、滑沢剤、光保護剤、香料などが挙げられる。賦形剤、甘味剤、酸味剤、香料、着色剤については、上記(その他の成分)の項の説明と重複するため、ここでは説明を省略する。
他の有効成分の具体例としては、例えば、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸、鉄、銅、亜鉛、マンガン、セレン、クロム、モリブデン、ポリグルタミン酸、藤茶ポリフェノール、脂質調整剤、抗糖尿病剤、食欲抑制剤、降圧剤、血管拡張剤、βアドレナリン受容体遮断薬、強心イオンチャンネル剤、不整脈治療剤、抗凝血剤、中枢神経機能改善剤、交感神経刺激剤、副交感神経刺激剤、抗ムスカリン様作動剤、ドーパミン作動剤、精神安定剤、抗鬱剤、抗癲癇剤、抗不安剤、催眠剤、覚醒剤、動物由来物質、植物由来物質、ラピジン、ノビレチン、スルフォラファン、アンペロプシン、クルクミン類、レスベラトロール類、ゲラニオール、オサジン、イソリキリチゲニン、ヒドロキシチロソール、25−ヒドロキシコレカルシフェロール、S−アデノシルメチオニン、アントシアニン、アスコルビン酸2−グルコシド、プロテオグリカン、N−アセチルグルコサミン、コラーゲン、ビルベリーエキス、ニンジン末、ゴカヒ、カンゾウ、シャクヤク、ケイヒ、ウイキョウ、シュクシャ、ビフィズス菌、乳酸菌、酵母、ポリデキストロースなどの食物繊維などが挙げられる。また、これらの有効成分は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
結合剤は、顆粒の成分組成物の結合力を高めるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。結合剤としては、例えば、合成樹脂、糖類、ポリエーテル、ワックス類などが挙げられる。
結合剤の具体例としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、グルコース、白糖、乳糖、麦芽糖、デキストリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、パラフィン、アラビアゴム、ゼラチン、寒天、デンプン、プルランなどが挙げられる。また、これらの結合剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
結合剤を添加することにより、顆粒の成分組成物に結合力を与え、安定な顆粒を製造することができる。
崩壊剤は、吸水性を高めて製剤の崩壊性を高めるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。崩壊剤としては、例えば、糖類、合成樹脂、アルギン酸塩などが挙げられる。
崩壊剤の具体例としては、例えば、トウモロコシデンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウムなどが挙げられる。また、これらの崩壊剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
崩壊剤を添加することにより、顆粒の崩壊を促進し、吸収性を向上させることができる。
増粘剤は、顆粒の成分組成物に粘度を付与するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。増粘剤としては、例えば、多糖類、水溶性アクリル酸重合体などが挙げられる。
増粘剤の具体例としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、グアーガム、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、ジェランガム、ペクチン、アラビアガム、ローストビンガムなどが挙げられる。また、これらの増粘剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
増粘剤を添加することにより、顆粒の大きさを調節することができる。
可塑剤は、顆粒の成分組成物に柔軟性、弾力性を付与するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。可塑剤としては、例えば、ポリエーテル、多価アルコール、エステル類、有機酸、植物油などが挙げられる。
可塑剤の具体例としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、グリセロール、ポリオール、クエン酸トリエチル、アセチルモノグリセリド、ブチルフタリルブチルグリコレート、酒石酸ジブチル、プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセロール、トリプロピオイン、ジアセチン、クエン酸、中鎖脂肪酸油、菜種油などが挙げられる。また、ポリエチレングリコールの分子量としては、例えば、4000以上20000以下である。ポリエチレングリコールの具体例としては、例えば、PEG6000、PEG8000などが挙げられる。また、これらの可塑剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
可塑剤を添加することにより、顆粒の成分組成物における柔軟性、弾力性を調節し、成形性を向上することができる。
安定剤は、顆粒成分の化学的分解、物理的分解を抑制するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。安定剤としては、例えば、無機化合物、有機酸、有機酸塩、ビタミン類などが挙げられる。
安定剤の具体例としては、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、エデト酸ナトリウム、トコフェロールなどが挙げられる。また、これらの安定剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
安定剤を添加することにより、顆粒成分の失活を抑制することができる。
保存剤は、微生物の増殖を抑制するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。保存剤としては、例えば、安息香酸塩、パラオキシ安息香酸エステル類などが挙げられる。
保存剤の具体例としては、例えば、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、メチルパラベン、プロピルパラベンなどが挙げられる。また、これらの保存剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
保存剤を添加することにより、顆粒が微生物汚染されることを防ぐことができる。
糖類は、糖衣コーティングの主成分であり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。糖類としては、例えば、単糖、二糖、糖アルコールなどが挙げられる。
糖類の具体例としては、例えば、グルコース、スクロース、ラクトース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトールなどが挙げられる。また、これらの糖類は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
糖類を添加することにより、顆粒の服用性を向上することができる。
フィルムコーティング剤は、顆粒をフィルムコーティングするための組成物に用いる基剤であり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。フィルムコーティング剤としては、例えば、合成樹脂、多糖類などが挙げられる。
フィルムコーティング剤の具体例としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、プルラン、ゼイン(ツェイン)、シェラック、イーストラップなどが挙げられる。また、これらのフィルムコーティング剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
フィルムコーティング剤を添加することにより、フィルムコーティングの効率や性能を向上することができる。
滑沢剤は、粉体成分の付着力を低減して流動性を高めるものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。滑沢剤としては、例えば、フィロケイ酸塩鉱物粉末、ケイ素酸化物、飽和脂肪酸、エステル類、ワックス類、硬化植物油、脂肪、ポリエーテルなどが挙げられる。
滑沢剤の具体例としては、例えば、微粒二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、タルク、炭酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、パルミチン酸、ミツロウ、ダイズ硬化油、カカオ脂、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。また、これらの滑沢剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
滑沢剤を添加することにより、錠剤の製造時に、スティッキングなどの打錠障害の発生を抑制することができる。
光保護剤は、顆粒に遮光性を付与するものであり、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。光保護剤としては、例えば、酸化物、タール系色素などが挙げられる。
光保護剤の具体例としては、例えば、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、食用黄色5号、食用黄色4号などが挙げられる。また、これらの光保護剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
光保護剤を添加することにより、顆粒に含有する成分を光から保護することができる。
その他の添加剤としては、溶解補助剤、界面活性剤、乳化剤、抗酸化剤、光沢化剤、発泡剤、防湿剤、防腐剤、流動化剤、矯味剤、清涼化剤、着香剤、芳香剤、崩壊補助剤などが挙げられる。また、これらの添加剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
ビタミンC含有顆粒を含有する錠剤の製造方法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などの技術分野において使用されている通常の手段を用いることができる。錠剤の製造方法における混合方法、造粒方法、造粒物の乾燥方法については、上記[ビタミンC含有顆粒の製造方法]の項の説明と重複するため、ここでは説明を省略する。
錠剤成分の打錠方法は、本技術分野において使用されている通常のものであれば、特に制限されるものではない。打錠方法としては、例えば、直接打錠法、顆粒圧縮法などが挙げられる。これらの打錠方法で用いられる打錠機としては、例えば、単発打錠機、連続打錠機、ロータリー式打錠機、積層打錠機などが挙げられる。
錠剤のフィルムコーティング方法は、本技術分野において使用されている通常のものであれば、特に制限されるものではない。フィルムコーティング方法としては、例えば、パンコーティング法、流動コーティング法、転動コーティング法などが挙げられる。これらのフィルムコーティング方法で用いられるフィルムコーティング装置としては、例えば、パンコーティング装置、ドラムタイプコーティング装置などが挙げられ、フィルムコーティング装置に付帯する噴霧装置は、エアースプレー型であってもよいし、エアレススプレー型などでもよい。
錠剤におけるフィルムコーティングの被覆量は、特に制限されるものではない。フィルムコーティングの被覆量としては、例えば、錠剤100質量%あたり0.1質量%以上20.0質量%以下である。下限値としては、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、特に好ましくは2.0質量%以上である。一方、上限値としては、より好ましくは15.0質量%以下、更に好ましくは12.5質量%以下、特に好ましくは10.0質量%以下である。
錠剤におけるフィルムコーティングの被覆量を上記範囲とすることで、フィルムコーティングの効率や効果を十分に発揮することができる。
(顆粒剤)
顆粒剤は、ビタミンC含有顆粒を含有していれば、特に制限されるものではない。顆粒剤としては、例えば、ビタミンC含有顆粒のみからなるものでもよいし、他の有効成分を含有する顆粒、添加剤などと混合してもよい。
顆粒剤は、ビタミンC含有顆粒以外に、必要に応じて、他の有効成分、添加剤などを含有してもよい。他の有効成分、添加剤の具体例としては、例えば、有効成分、賦形剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤、可塑剤、安定剤、保存剤、糖類、フィルムコーティング剤、甘味剤、酸味剤、着色剤、光保護剤、溶解補助剤、界面活性剤、乳化剤、抗酸化剤、光沢化剤、発泡剤、防湿剤、防腐剤、流動化剤、矯味剤、清涼化剤、着香剤、香料、芳香剤、崩壊補助剤などが挙げられる。添加剤、有効成分については、上記(その他の成分)、(錠剤)の項の説明と重複するため、ここでは説明を省略する。
ビタミンC含有顆粒を含有する顆粒剤の製造方法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などの技術分野において使用されている通常の手段を用いることができる。顆粒剤の製造方法における混合方法、造粒方法、造粒物の乾燥方法については、[ビタミンC含有顆粒の製造方法]の項の説明と重複するため、ここでは説明を省略する。
(カプセル剤)
カプセル剤は、ビタミンC含有顆粒を含有していれば、特に制限されるものではない。カプセル剤としては、例えば、有効成分としてビタミンC含有顆粒のみを含有するものでもよいし、他の有効成分、添加剤などを含有するものでもよい。
カプセル剤は、ビタミンC含有顆粒以外に、必要に応じて、他の有効成分、添加剤などを含有してもよい。有効成分、添加剤の具体例としては、例えば、有効成分、賦形剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤、可塑剤、安定剤、保存剤、糖類、フィルムコーティング剤、甘味剤、酸味剤、着色剤、光保護剤、溶解補助剤、界面活性剤、乳化剤、抗酸化剤、光沢化剤、発泡剤、防湿剤、防腐剤、流動化剤、矯味剤、清涼化剤、着香剤、香料、芳香剤、崩壊補助剤などが挙げられる。添加剤、有効成分については、上記(その他の成分)、(錠剤)の項の説明と重複するため、ここでは説明を省略する。
カプセルは、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、動物用薬品、飼料などの用途に許容されるものであれば、特に制限されるものではない。カプセルとしては、例えば、寒天、ゼラチン、ジェランガムなどを基材とするソフトカプセル、ゼラチン、セルロース誘導体、プルランなどを基材とするハードカプセル、寒天、ゼラチン、アクリル、ウレタンなどを基材とするシームレスカプセルなどが挙げられる。
カプセル剤の基材として用いるゼラチンの具体例としては、例えば、ゼラチン、酸性ゼラチン、アルカリ性ゼラチン、ペプタイドゼラチン、低分子ゼラチン、ゼラチン誘導体などが挙げられる。
カプセル剤の基材として用いるセルロース誘導体の具体例としては、例えば、メチルセルロースなどのアルキルセルロース;ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシアルキルセルロース;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロースなどのヒドロキシアルキルアルキルセルロースなどが挙げられる。
ビタミンC含有顆粒を含有するカプセル剤の製造方法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品、飼料などの技術分野において使用されている通常の手段を用いることができる。カプセル剤の製造方法における混合方法、造粒方法、造粒物の乾燥方法、フィルムコーティング方法については、上記[ビタミンC含有顆粒の製造方法]、(錠剤)の項の説明と重複するため、ここでは説明を省略する。
カプセル剤成分のカプセルへの充填方法は、本技術分野において使用されている通常のものであれば、特に制限されるものではない。充填方法としては、例えば、ハードカプセル化法、ロータリーダイ法、シームレス法が挙げられる。これらの充填方法で用いられる充填機としては、例えば、ハードカプセル充填機、全自動カプセル充填機、カプセル充填・シール機、ロータリーダイ式充填機、シームレスカプセル充填機などが挙げられる。
以上の特徴により、本発明のビタミンC含有顆粒は、錠剤、顆粒剤、カプセル剤などの製造になどに利用することができる。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれらの実施例のみに制限されるものではなく、本発明の技術的思想内において様々な変形が可能である。
(試験試料の作製)
表1、3に示す各成分を含有する顆粒、及び表2、4に示す各成分を含有する錠剤を作製した。なお、各表における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。
なお、ビタミンCは、アスコルビン酸100mesh(BASFジャパン株式会社)を用いた。
(錠剤の成形性評価)
錠剤の成型は打錠圧縮機(N−30E型単発式打錠機、岡田精工株式会社)で実施し、錠剤径8mm、錠剤重量300mgの錠剤を得た。錠剤における成形性の評価は、硬度測定器(ニュースピードチェッカーTS−75N、岡田精工株式会社)により錠剤硬度が10kgfであることが確認される錠剤を打錠圧縮機(N−30E型単発式打錠機、岡田精工株式会社)で製造する際の打錠圧力を測定した。
10kgfの硬度を有する錠剤を得るための打錠圧力が1000kgf以下である場合は、錠剤の崩壊性を低下することなく、生産性を向上することができることから望ましい成形性であると評価する。
(錠剤の崩壊性評価)
錠剤における崩壊性の評価は、錠剤を38℃、900gの水に投入した場合の崩壊時間を測定した。
錠剤の崩壊時間が10分以下の場合は、所望の崩壊性を有する錠剤であると評価する。
Figure 2021187807
Figure 2021187807
表1に記載のビタミンC含有顆粒を用いて、表2に記載の成分組成で作製した錠剤について、成形性及び崩壊性を評価した。
表2に示すように、試験例1〜8を比較すると、錠剤に含有したビタミンC含有顆粒に含まれるカテキンに対するヒドロキシプロピルセルロースの含有量の比が3.3〜12.8の範囲にある試験例3〜5では、打錠圧力が900kgf以下、崩壊時間が5分以下となった。一方、錠剤に含有したビタミンC含有顆粒に含まれるカテキンに対するヒドロキシプロピルセルロースの含有比率が3.3〜12.8の範囲外である試験例1、2、6では、打錠圧力が1100kgf以上、崩壊時間が18分以上となった。また、試験例7、8では、錠剤の剥離(キャッピング)が生じた。
したがって、ビタミンC含有顆粒に含まれるカテキンに対するヒドロキシプロピルセルロースの含有比率が、3.3〜12.8の範囲において、錠剤の成形性及び崩壊性が向上することが示された。
Figure 2021187807
Figure 2021187807
表3に記載のビタミンC含有顆粒を用いて、表4に記載の成分組成で作製した錠剤について、成形性及び崩壊性を評価した。
表4に示すように、ビタミンCを90%含有する顆粒を用いた錠剤である実施例1と同量のビタミンCを含有する比較例1、2を比較すると、顆粒の造粒時にカテキン及びヒドロキシプロピルセルロースを配合した実施例1では、良好な成形性及び崩壊性を示したのに対して、カテキン及びヒドロキシプロピルセルロースを含有しない比較例1、打錠時にカテキン及びヒドロキシプロピルセルロースを配合した比較例2では、成形性及び崩壊性が低下した。
また、ビタミンCを97%含有する顆粒を用いた錠剤である実施例2と同量のビタミンCを含有する比較例3、4においても、同様の結果であった。
なお、参考例1と比較例1〜4を比較すると、錠剤に含有するビタミンC量が低い場合は、カテキン及びヒドロキシプロピルセルロースの有無に関わらず、望ましい成形性及び崩壊性を示した。
したがって、ビタミンCを高濃度で含有する錠剤を作製する場合は、ビタミンC含有顆粒を造粒する時点でカテキン及びヒドロキシプロピルセルロースを配合することにより、錠剤の成形性及び崩壊性が向上することが示された。
以上の結果から、ビタミンC含有顆粒の造粒時にカテキンに対するヒドロキシプロピルセルロースを含有比率が3.3〜12.8の範囲となるように配合することにより、錠剤の成形性及び崩壊性が向上することが明らかとなった。
本発明によって、製剤化における成形性及び製剤の崩壊性を改善することができる高濃度のビタミンCを含有する顆粒を提供することができる。これにより、本発明は、成形性及び崩壊性に優れた錠剤などの医薬品、医薬部外品、飲む化粧料、飲む化粧品、健康食品(栄養補助食品、栄養機能食品、病者用食品、特定保健用食品、機能性表示食品など)、サプリメント、飼料などを提供することができる。

Claims (8)

  1. ビタミンC類、カテキン類、セルロース類を含有することを特徴とするビタミンC含有顆粒。
  2. 前記カテキン類の含有量に対する前記セルロース類の含有量の比が2.5〜20.0であることを特徴とする、請求項1に記載のビタミンC含有顆粒。
  3. 前記ビタミンC類の含有量が90〜97質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のビタミンC含有顆粒。
  4. ビタミンC類は、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、パルミチン酸アスコビルからなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のビタミンC含有顆粒。
  5. カテキン類は、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のビタミンC含有顆粒。
  6. セルロース類は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のビタミンC含有顆粒。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のビタミンC含有顆粒を含有することを特徴とする錠剤。
  8. ビタミンC含有顆粒の製造方法であって、
    ビタミンC類、カテキン類を混合する工程、
    前記ビタミンC類とカテキン類の混合物にセルロース類を噴霧しながら造粒する工程、
    を有することを特徴とするビタミンC含有顆粒の製造方法。


JP2020097291A 2020-06-03 2020-06-03 ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法 Pending JP2021187807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020097291A JP2021187807A (ja) 2020-06-03 2020-06-03 ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020097291A JP2021187807A (ja) 2020-06-03 2020-06-03 ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021187807A true JP2021187807A (ja) 2021-12-13

Family

ID=78848846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020097291A Pending JP2021187807A (ja) 2020-06-03 2020-06-03 ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021187807A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102613551B1 (ko) * 2023-03-23 2023-12-14 주식회사 베스트솔루션 고함량 비타민 c 파우더, 정제 및 그의 용도

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102613551B1 (ko) * 2023-03-23 2023-12-14 주식회사 베스트솔루션 고함량 비타민 c 파우더, 정제 및 그의 용도

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008537678A (ja) リグナン含有組成物
US11298331B2 (en) Solid pharmaceutical preparation containing levothyroxine
JP4689468B2 (ja) 錠剤およびその製造方法
KR20150001718A (ko) 경구용 의약 조성물
JP6936908B2 (ja) 内服組成物
JP2021187772A (ja) 発泡性組成物、発泡性顆粒、発泡性顆粒の製造方法
WO2012001977A1 (ja) 崩壊性組成物及び易崩壊性圧縮成型物
JP2021187807A (ja) ビタミンc含有顆粒、ビタミンc含有顆粒を含有する錠剤、ビタミンc含有顆粒の製造方法
JP2021042173A (ja) クルクミン固体分散体
JP5759047B1 (ja) ウコン中の有用成分を含有する低水分系組成物
CN112955146A (zh) 包含抗肿瘤剂的医药组合物
EP1738755B1 (en) Tablet containing branched chain amino acid and process for producing the same
JP2015172012A (ja) ウコン中の有用成分を含有する低水分系組成物
JP7182457B2 (ja) 固形組成物及びその製造方法
JP7503424B2 (ja) コエンザイムq10安定化組成物、コエンザイムq10を安定化するための組成物、コエンザイムq10の安定化方法
JP6982290B2 (ja) オンジエキス含有内服用固形医薬製剤
AU2015101120A4 (en) Formulation for oral administration
WO2022014601A1 (ja) フィルムコーティング錠剤
US20240024246A1 (en) Stable prolonged release formulation of vitamin c and a process for preparation thereof
JP2022085767A (ja) 発泡性顆粒、発泡性錠剤、発泡性顆粒の製造方法
DE102012221900A1 (de) Feste Lösungen von Coffein
JP2023096840A (ja) 肌質改善用食品組成物
JP2022102546A (ja) オリーブエキス、及びヒドロキシチロソール含有コーティング錠剤
JP2022143880A (ja) コエンザイムq10含有組成物、コエンザイムq10含有錠剤、コエンザイムq10の安定化方法、コエンザイムq10安定化組成物
JP2021176825A (ja) クルクミン含有経口摂取用固形製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240514