JP2021187686A - ガス供給・濃度管理システム - Google Patents

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【課題】空気と異なる比重のガスのガス濃度の管理を行いながら、建物の所定エリアに当該ガスを供給するガス供給・濃度管理システムを提供する。【解決手段】所定エリアSに空気と比重が異なるガスを供給するガス供給・濃度管理システムであって、複数のガス発生器10と、ガス発生器10のオン・オフ動作を制御する制御装置20と、複数のガス濃度センサ30とを有している。所定エリアSには、高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が設けられ、複数の高さのセンサ設置位置のいずれにも、ガス濃度センサ20が設置されている。ガス濃度センサは、検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定し、ガス濃度が所定濃度以上であるか否を示す濃度判定信号を出力するようになっている。制御装置20は、ガス濃度センサ30が判定した濃度判定信号を用いて、ガス発生器10のオン・オフ動作を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス供給・濃度管理システムに関し、例えば、大型施設の建物の所定エリアの空間内に、空気と異なる比重のガスを供給するガス供給・濃度管理システムに関する。
従来から、住宅の室内やトイレ等のエリアにおいて、脱臭や除菌を目的として、空気中にオゾンガスを供給するオゾンガス発生器が用いられている。
このオゾンガス発生器には、いくつかの方式のものがある。例えば、特許文献1には、オゾン源となる酸素を含む原料ガスに、所定範囲の波長の紫外線を照射してオゾンガスを発生させる構成のものが開示されている。
具体的には、特許文献1に記載のオゾンガス発生器は、紫外線を透過する透光性部材を有し且つ酸素を含む原料ガスが流通する原料ガス流路を形成する原料ガス流路機構と、原料ガス流路を流通する原料ガスに、透光性部材を介して紫外線を照射する紫外線光源と、透光性部材のなかの原料ガスとの接触面を冷却する冷却機構とを備えている。なお、上記の紫外線光源は、単管型の放電容器を有している。また、上記の透光性部材は、紫外線光源から離間して放電容器を取り囲み、放電容器と同方向に伸びる管状に形成されている。
特開2018−20939号公報
ところで、オゾンガスは、環境基準(日本産業衛生学会 作業環境許容濃度)により、空気中の濃度が0.1ppmを超えないことが求められている。また、オゾンガスは、比重が空気より重いため(比重が空気と異なっているため)、特に、不特定多数の人が多く集まる大型施設等の建物内の大きなエリア(百貨店やスーパ等のフロアー、展示ホール、イベントホール、ライブハウス、劇場、遊技場ホール等のエリア)において、オゾンガスの濃度管理をしながら供給することが困難であるという特性を有している。
そのため、オゾンガスが脱臭や除菌に優れた効果を発揮することが知られているにも関わらず、現状において、不特定多数の人が多く集まる施設の建物内の大きなエリア(空間)等において、オゾンガスの濃度を管理しながら、オゾンガスを供給することは行われておらず、そのための装置やシステムも知られていない。
なお、空気中の脱臭や除菌に用いられる市販されているオゾンガス発生器は、不特定多数の人が多く集まることがない、住宅の室内やトイレ等の比較的に狭い空間において用いられているものが多く、オゾンガスの濃度を監視する必要がないレベルの微小量のオゾンガスを供給している。
本発明は、上記課題に鑑みてなされてものであり、その目的は、空気と異なる比重のガスのガス濃度の管理を行いながら、建物の所定エリアに当該ガスを供給するガス供給・濃度管理システムを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、建物の所定エリアに空気と比重が異なるガスを供給するガス供給・濃度管理システムであって、前記所定エリアに前記ガスを供給する複数のガス発生器と、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御する制御装置と、前記所定エリアに設置された複数のガス濃度センサとを有し、前記所定エリアには、該所定エリアの床面を基準にして高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が設けられており、複数の高さの前記センサ設置位置のいずれにも、前記ガス濃度センサが設置されており、前記ガス濃度センサは、自身の設置された高さ寸法の位置における前記ガスのガス濃度を検知すると共に、該検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定し、該ガス濃度が所定濃度以上であるか否を示す濃度判定信号を出力するようになっており、前記制御装置は、前記ガス濃度センサから前記濃度判定信号を取得し、該取得した濃度判定信号を用いて、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御することを特徴とする。
このように、本発明のガス供給・濃度管理システムでは、空気と比重が異なるガスを供給する所定エリアに、床面を基準にして高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が設けられ、複数の高さのセンサ設置位置のいずれにも、ガス濃度センサが設置されている。そして、各ガス濃度センサが設置された高さ寸法の位置におけるガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定するようになっている。また、制御装置が、各ガス濃度センサが判定した濃度判定信号を用いて、ガス発生器のオン・オフ動作を制御している。
この構成によれば、床面からの高さが異なる複数の位置において、それぞれ、ガス濃度が所定濃度以上であるか否かを監視して、監視結果に基づいてガス発生器のオン・オフ動作を制御できる。そのため、本発明によれば、特定多数の人が多く集まる施設の建物内の大きなエリア(空間)に空気と異なる比重のガスを供給する場合において、すなわち、ガス濃度が高さ位置によりばらついて濃度管理が困難な環境においても、所定濃度条件を満たすようにガスの供給を行うことができる。
また、前記建物の所定エリアは、空調機に接続されたダクトを介して該空調機から送風される空気が供給されるようになっており、複数の前記ガス発生器は、前記ダクトの内部を流れる空気に前記発生させたガスを混入することにより、前記所定エリアに前記ガスを供給するようになっていることが望ましい。
上記の構成によれば、ガスは、空調システムのダクトを流れる空気(例えば、熱交換されて冷却された空気、或いは加熱して暖められた空気)に混入された状態で建物の所定エリアに供給される。そのため、本発明によれば、大きなエリア(百貨店やスーパ等のフロアー、展示ホール、イベントホール、ライブハウス、劇場、遊技場ホール等のエリア)に対して、空気の除菌及び脱臭を効果的に行うことができる。
なお、大型施設等の建物内の大きなエリア(百貨店やスーパ等のフロアー、展示ホール、イベントホール、ライブハウス、劇場、遊技場ホール等のエリア)に対して、ガス発生器から直接ガスを供給(ファンで噴出して供給)する方法もあるが、この場合、ガス発生器に大型のファンを設ける必要がある。一方、本発明のように、上記の構成を採用した場合、空調システムのダクトに、ガスを注入すれば良く、ガス発生器毎に大型のファンを設ける必要がない。また、本発明の構成によれば、所定エリアに対してガス発生器から直接ガスを供給する場合と比べて、所定エリアの全域に対してムラなくガスを供給することができる。
さらに、上記の構成によれば、大型施設等の建物内の大きなエリアであっても、既存の「ダクトを備えた空調システム」があれば、後付けで設置するこができるため、コストを抑えて、オゾンガスによる除菌及び脱臭が実現できる。
また、複数の前記ガス発生器は、該ガス発生器毎に、複数の前記ガス濃度センサのいずれかのガス濃度センサに対応付けられており、前記ガス発生器は、前記制御装置に制御されて、自身に対応付けられた前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号に基づいてオン・オフ動作をするようになっていることが望ましい。
このように、本発明では、各ガス発生器は、複数のガス濃度センサのうちのいずれかに対応付けられている。そして、各ガス発生器は、自身が対応付けられているガス濃度センサが検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定した濃度判定信号(設置位置のガス濃度が所定濃度以上であるか否を検知した検知信号)に基づいて、オン・オフ動作を行うというシンプルな制御になっている。すなわち、本発明は、システム構成が簡素化でき、且つ面倒な設定作業が不要であるため、安価にシステムを構成することができる。
また、前記ガス発生器は、オゾンガス発生器であり、前記ガスがオゾンガスであることが望ましい。
また、前記ガス濃度センサは、設置されている高さ寸法の位置における前記ガス濃度が所定濃度以上であることを検知した場合に第1の濃度判定信号を出力し、該設置されている高さ寸法の位置におけるガス濃度が所定濃度未満であると検知した場合に第2の濃度判定信号を出力し、前記ガス発生器は、動作している最中に自身に対応付けられている前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号が前記第1の濃度判定信号であるときには、前記制御装置に制御されて該動作を停止してガスの供給を止めて、停止している最中に前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号が前記第2の濃度判定信号であるときには、前記制御装置に制御されてオン動作を開始してガスを発生させて前記ダクトの内部を流れる空気に該ガスを混入するようになっていることが望ましい。
また、前記センサ設置位置には、少なくとも、前記床面を基準にして第1の高さ寸法の設置位置と、前記第1の高さ寸法よりも高い第2の高さ寸法の設置位置と、前記第2の高さ寸法よりも高い第3の高さ寸法の設置位置とが含まれていることが望ましい。
上記の構成を採用したのは以下の理由による。
本発明において、ガス発生器を動作させて所定エリアにオゾンガスを供給している最中に、所定エリアのガス濃度が上昇している状態のときには、空気より比重が重いオゾンガスのガス濃度は、床面からの高さ寸法が低い位置から順次に大きな値になっていく。
一方、複数のガス発生器のうちのいずれかだけを動作させて(或いは、全てを停止させて)いる最中に、所定エリアのガス濃度が減少している状態のときには、床面からの高さ寸法が高い位置からガス濃度が順次に小さな値になっていく。
そのため、例えば、複数のガス発生器を全て動作させて所定エリアにオゾンガスを供給している最中において、所定エリアのガス濃度が上昇している状態のときには、最初に、高さ寸法が一番低い位置(第1の高さ寸法の位置)に設置されたガス濃度センサが所定濃度以上であることを判定し、第1の濃度判定信号を出力する。この際、制御装置は、一番低い位置に設置されたガス濃度センサが出力する第1の濃度判定信号に基づいて、一番低い位置に設置されたガス濃度センサに対応付けられているガス発生器の動作を停止させる。これにより、所定エリアのガス濃度の上昇が抑えられる(或いは、上昇率が緩やかになる)。
また、上記のガス発生器の動作を停止させても、ガス濃度の上昇が続く場合には、次に、高さ寸法が二番目に低い位置(第2の高さ寸法の位置)に設置されたガス濃度センサが所定濃度以上であることを判定して、第1の濃度判定信号を出力する。この際、制御装置は、二番目に低い位置に設置されたガス濃度センサが出力する第1の濃度判定信号に基づいて、二番目に低い位置に設置されたガス濃度センサに対応付けられているガス発生器の動作を停止させる。これにより、さらにガス濃度の上昇が抑えられる。
その後、例えば、所定エリアのガス濃度が減少に転じた場合には、高さ寸法が二番目に低い位置(第2の高さ寸法の位置)に設置されたガス濃度センサが所定濃度未満であることを判定して第2の検知信号を出力するようになる。この際、制御装置は、二番目に低い位置に設置されたガス濃度センサが出力する第2の濃度判定信号に基づいて、二番目に低い位置に設置されたガス濃度センサに対応付けられているガス発生器の動作を開始させる。
なお、二番目に低い位置に設置されたガス濃度センサに対応付けられているガス発生器の動作を停止させても、ガス濃度が上昇する場合には、高さ寸法が三番目に低い位置(第3の高さ寸法の位置)に設置されたガス濃度センサが所定濃度以上であることを判定して、三番低い位置に設置されたガス濃度センサに対応付けられているガス発生器の動作を停止させる。
このように、本発明によれば、床面からの高さが異なる複数の位置において(複数の高さのポイントで)、ガス濃度をモニタリングして、ガス発生器のオン・オフ動作を制御しているため、特定多数の人が多く集まる施設の建物内の大きなエリア(空間)等においても、オゾンガス濃度が、所定濃度条件を満たすように、オゾンガスを供給することができる。
本発明によれば、空気と異なる比重のガスのガス濃度の管理を行いながら、建物の所定エリアに当該ガスを供給するガス供給・濃度管理システムを提供することができる。
本発明の実施形態のガス供給・濃度管理システムの全体構成を示した模式図である。 本発明の本実施形態のガス供給・濃度管理システムを構成するオゾンガス発生器と、オゾンガス発生器のオン・オフ動作を制御する制御装置と、オゾンガス濃度センサ及び通信機器との接続関係を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態のガス供給・濃度管理システムについて図面を用いて説明する。
ここで、図1は、本実施形態のガス供給・濃度管理システムの全体構成を示した模式図である。また、図2は、本実施形態のガス供給・濃度管理システムを構成するオゾンガス発生器と、オゾンガス発生器のオン・オフ動作を制御する制御装置と、オゾンガス濃度センサ及び通信機器との接続関係を説明するための模式図である。
なお、本発明の実施形態では、一例として、ガス供給・濃度管理システムが、建物の所定エリア(空間)Sに、空気と異なる比重のオゾンガスを供給する場合について説明するが、特にこれに限定されるものではない。オゾンガス以外のガスであっても本発明に適用される。
また、本実施形態では、所定エリアSが「百貨店やスーパ等の売り場フロアー、展示ホール、イベントホール、ライブハウス、劇場、遊技場ホール等の不特定多数の人が多く集まる大きなエリア(空間)である場合」を例にしている。
《ガス供給・濃度管理システムの概略構成》
先ず、本実施形態のガス供給・濃度管理システムの概略構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のガス供給・濃度管理システムは、建物の所定エリアSに空気より比重が重いオゾンガスを供給するものであって、複数のオゾンガス発生器10(10a、10b、10c1、10c2、10d、10e)と、オゾンガス発生器10のオン・オフ動作を制御する制御装置20(20a、20b、20c1、20c2、20d、20e)と、複数のオゾンガス濃度センサ30(30a、30b、30c、30d、30e)と、複数の通信機器40(40a、40b、40c、40d、40e)とを有している。
なお、図示する例では、「オゾンガス発生器10a」が「オゾンガス濃度センサ30a」に対応付けられ、「オゾンガス発生器10b」が「オゾンガス濃度センサ30b」に対応付けられ、「オゾンガス発生器10c1及びオゾンガス発生器10c2」が「オゾンガス濃度センサ30c」に対応付けられ、「オゾンガス発生器10d」が「オゾンガス濃度センサ30d」に対応付けられ、「オゾンガス発生器10e」が「オゾンガス濃度センサ30e」に対応付けられている。
また、建物の所定エリアSは、熱交換器1(1a、1b)に接続されたダクト3を介して熱交換器1から送風される空気(熱交換された空気)が供給されるようになっている。また、各オゾンガス発生器10は、オゾンガスを発生させ、ダクト3の内部を流れる空気(熱交換された空気)に発生させたオゾンガスを混入することにより、所定エリアSにオゾンガスを供給するようになっている。
また、オゾンガスが供給される所定エリアSには、床面FLを基準にして高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が定められている(3つの高さのセンサ設置位置が設けられている)。また、いずれの高さのセンサ設置位置にもオゾンガス濃度センサ30が設置されており、所定エリアSのなかの高さの異なる位置のオゾンガス濃度をモニタリングできるようになっている。
また、オゾンガス濃度センサ(以下、「ガス濃度センサ」という)30は、それぞれ、自身の設置された高さ寸法の位置におけるオゾンガスのガス濃度(オゾンガス濃度)を検知すると共に、検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定し、制御装置20との間で通信を行うように設定されている通信機器40に、オゾンガス濃度が所定濃度以上であるか否を示す濃度判定信号を出力するようになっている。
また、制御装置20は、通信機器40を介して、ガス濃度センサ30から濃度判定信号を取得し、その取得した濃度判定信号を用いて、ガス発生器10のオン・オフ動作を制御するようになっている。
なお、本実施形態では、制御装置20aが、ガス発生器10aに対応付けられているガス濃度センサ30aが出力する濃度判定信号を用いてガス発生器10aのオン・オフ動作を制御するようになっている。また、制御装置20bが、ガス発生器10bに対応付けられているガス濃度センサ30bが出力する濃度判定信号を用いてガス発生器10bのオン・オフ動作を制御するようになっている。制御装置20c1が、ガス発生器10c1に対応付けられているガス濃度センサ30cが出力する濃度判定信号を用いてガス発生器10c2のオン・オフ動作を制御するようになっている。制御装置20c2が、ガス発生器10c2に対応付けられているガス濃度センサ30cが出力する濃度判定信号を用いてガス発生器10c2のオン・オフ動作を制御するようになっている。制御装置20dが、ガス発生器10dに対応付けられているガス濃度センサ30dが出力する濃度判定信号を用いてガス発生器10dのオン・オフ動作を制御するようになっている。制御装置20eが、ガス発生器10eに対応付けられているガス濃度センサ30eが出力する濃度判定信号を用いてガス発生器10dのオン・オフ動作を制御するようになっている。
このように、本実施形態では、床面FLからの高さが異なる複数のセンサ設置位置において、それぞれ、オゾンガス濃度が所定濃度以上であるか否かを監視して、オゾンガス発生器10のオン・オフ動作を制御している。そのため、本実施形態によれば、特定多数の人が多く集まる施設の建物内の大きなエリア(空間)に対しても、オゾンガスのガス濃度の値が大きくなり過ぎないように管理しながら、オゾンガスの供給を行うことができる。
また、本実施形態では、各オゾンガス発生器10は、自身に対応付けられているガス濃度センサ30が出力する濃度判定信号(設置位置のオゾンガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定した信号)に基づいて、オン・オフ動作を行うというシンプルな制御になっている。すなわち、本実施形態は、システム構成が簡易であり、且つ面倒な設定作業が不要であるため、安価にシステムを構成することができる。
以下、本実施形態の各部の構成について詳細に説明する。
《ガス供給・濃度管理システムの設置環境》
先ず、本実施形態のガス供給・濃度管理システムの設置環境について説明する。
ガス供給・濃度管理システムが設置される建物の所定エリアSは、2台の熱交換器1a、1bに接続されたダクト3を介して熱交換器1a、1bから送風される空気(熱交換された空気)が供給されるようになっている。図1に示す例では、建物の所定エリアSの室外(屋外)に、床置ダクトタイプのエアコン(空調機)で構成された、2台の熱交換器1a、1bが設置されている。
具体的には、熱交換器1aには、所定エリアSの壁面に設けられた吸入口(排気口)5aに接続されたダクト3a1と、所定エリアSの天井面に設けられた吹出口(吸気口)4a1、4a2に接続されたダクト3a2とが接続されている。そして、熱交換器1aは、ダクト3a1を介して吸入口5aから所定エリアSの空気を吸入し、吸入した空気を熱交換して(冷却或いは加熱して)、ダクト3a2を介して吹出口4a1、4a2から熱交換した空気を吹き出すようになっている。
また、熱交換器1bには、所定エリアSの壁面に設けられた吸入口(排気口)5bに接続されたダクト3b1と、所定エリアSの天井面に設けられた吹出口(吸気口)4b1、4b2に接続されたダクト3b2とが接続されている。熱交換器1bは、ダクト3b1を介して空気吸入口5bから所定エリアSの空気を吸入し、吸入した空気を熱交換して(冷却或いは加熱して)、ダクト3a2を介して吹出口4b1、4b2から熱交換した空気を吹き出すようになっている。
なお、熱交換器1a、1bは、市販の床置ダクトタイプのエアコンであるため、詳細な説明を省略する。
《オゾンガス発生器10》
次に、オゾンガス発生器10(10a、10b、10c1、10c2、10d、10e)の説明を行う(図1参照)。
オゾンガス発生器10a、10b、10c1は、建物の所定エリアSの室外に設置されており、オゾンガスを発生させると共に、熱交換器1aに接続されたダクト3a2の内部に流れる空気(熱交換された熱交換器1aから送り出された空気)に、発生したオゾンガスを混入する。また、オゾンガス発生器10d、10e、10c2は、所定エリアSの室外に設置されており、オゾンガスを発生させると共に、熱交換器1bに接続されたダクト3b2の内部に流れる空気(熱交換された熱交換器1aから送り出された空気)に、発生したオゾンガスを混入する。
具体的には、図2に示すように、オゾンガス発生器10(10a、10b、10c1、10c2、10d、10e)は、オゾンガスを発生させる装置本体部11と、熱交換器1(1a、1b)に接続されたダクト3(3a2、3b2)の内部にオゾンガスを注入するためのオゾンガス注入管13とを備えている。
装置本体部11は、オゾンガスを発生させるオゾンガス発生機構(図示せず)と、発生させたオゾンガスを吹き出す吹出口11aとを備えている。
また、オゾンガス注入管13は、一端部が装置本体部11の吹出口11aに接続されており、他端部側がダクト3(3a2、3b2)に貫通してダクト3の内部と連通している。そして、装置本体部11の吹出口11aから噴き出されるオゾンガスが、オゾンガス注入管13を通ってダクト3(3a2、3b2)に注入されて、ダクト3(3a2、3b2)の内部(管内)を流れる空気にオゾンガスが混入されるようになっている。
なお、装置本体部11は、オゾンガスを発生させ、その発生させたオゾンガスを吹き出す機能を備えていれば良く、周知技術の構成のものを用いることができる。また、オゾンガス発生機構(図示せず)は、上述した従来技術のような紫外線ランプ方式の構成であっても良いし、無声放電方式の構成であっても良い。
なお、例えば、オゾンガス発生器10には、『株式会社タムラテコ社製』(Ala Cleantターボ)や(Bactecter HK3)や『オーニット株式会社社製』(GWN-2000S)等を用いることができる。
《制御装置20》
次に、制御装置20(20a、20b、20c1、20c2、20d、20e)の説明を行う(図1参照)。
なお、本実施形態では、制御装置20aがオゾンガス発生器10aのオン・オフ動作を制御し、制御装置20bがオゾンガス発生器10bのオン・オフ動作を制御し、制御装置20c1がオゾンガス発生器10c1のオン・オフ動作を制御し、制御装置20c2がオゾンガス発生器10c2のオン・オフ動作を制御し、制御装置20dがオゾンガス発生器10dのオン・オフ動作を制御し、制御装置20eがオゾンガス発生器10eのオン・オフ動作を制御するようになっている。
具体的には、図2に示すように、制御装置20は、通信制御部21と、オゾンガス発生器10に供給する電力のオン・オフ制御をするスイッチ装置23とを備えている。
上記の通信制御部21は、ガス濃度センサ30毎に設けられた通信機器40(後述する)を介して、ガス濃度センサ30が出力した濃度判定信号を受信する無線通信回路(図示せず)と、スイッチ装置23に対して無線通信回路が受信した濃度判定信号に応じて制御信号(オン制御信号及びオフ制御信号)を送信する制御回路(図示せず)とを備えている。
具体的には、上記の制御回路は、上記の無線通信回路が受信した濃度判定信号が「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す信号(第1の濃度判定信号)」の場合には、スイッチ装置23に、オフ制御信号を送信する。また、上記の制御回路は、上記の無線通信回路が受信した濃度判定信号が「ガス濃度が所定濃度(指定数値)未満であることを示す信号(第2の濃度判定信号)」の場合には、スイッチ装置23に、オン制御信号を送信する。
また、スイッチ装置23は、電源に接続されていると共に、通信制御装置21からの制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、オゾンガス発生器10への電力の供給及び停止を行う電力制御回路(図示せず)により構成されている。
具体的には、スイッチ装置23の電力制御回路は、通信制御装置21からの制御信号が「オン制御信号」のときには、オゾンガス発生器10への電力を供給する。これにより、オゾンガス発生器10が駆動して(オン動作をして)、オゾンガスを発生させ、ダクト3にオゾンガスが注入される。
また、スイッチ装置23の電力制御回路は、通信制御装置21からの制御信号が「オフ制御信号」のときには、オゾンガス発生器10への電力の供給を停止する。これにより、オゾンガス発生器10が駆動を停止し(オフ動作となり)、ダクトへのオゾンガスの注入が停止される。
《ガス濃度センサ30》
次に、ガス濃度センサ置30(30a、30b、30c、30d、30e)の説明を行う(図1参照)。
本実施形態では、所定エリアSの床面FLを基準にして高さ寸法が異なる、3つの高さのセンサ設置位置(第1の高さ寸法の設置位置、第2の高さ寸法の設置位置と、第3の高さ寸法の設置位置)が定められている(「第1の高さ寸法の設置位置」<「第2の高さ寸法の設置位置」<「第3の高さ寸法の設置位置」)。
例えば、第1の高さ寸法が「70cm」で、第2の高さ寸法が「150cm」で、第3の高さ寸法が「220cm」になっている。
そして、第1の高さ寸法の設置位置(床面FLから70cmの高さの位置)に、ガス濃度センサ30aと、ガス濃度センサ30eとが設置されている。
また、第2の高さ寸法の設置位置(床面FLから150cmの高さの位置)に、ガス濃度センサ30bと、ガス濃度センサ30dとが設置されている。
また、第3の高さ寸法の設置位置(床面FLから220cmの高さの位置)に、ガス濃度センサ30cが設置されている。
このように構成することで、高さが異なる複数の位置において、それぞれ、オゾンガス濃度をモニタリングすることができる。
なお、ガス濃度センサ30a及びガス濃度センサ30bは、所定エリアSにおいて、熱交換器1aに接続されたダクト3a2の吐出口4a1、4a2が配置されている側(図1では向かって左側)の位置に設置されている。
また、ガス濃度センサ30cは、所定エリアSの中心部(図1に示す左右方向の中心部)の位置に配置されている。
また、ガス濃度センサ30d及びガス濃度センサ30eは、所定エリアSにおいて、熱交換器1bに接続されたダクト3b2の吐出口4b1、4b2が配置されている側(図1では向かって右側)の位置に設置されている。
また、図2に示すように、ガス濃度センサ30は、センサ本体部31と、オゾンガスの濃度を検知するセンサ素子33とを備えている。また、ガス濃度センサ30は、有線或いは無線により通信機器40に接続されており、通信機器40と各種情報の授受を行えるようになっている。
センサ素子33は、オゾンガス濃度を検知し、センサ本体部31に、オゾンガス濃度の値を示す検知信号を送信する。
センサ本体部31は、ユーザからの各種設定を受け付ける入力部(図示せず)と、センサ素子からの検知信号が示すオゾンガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であるか否かを判定する判定処理部(図示せず)と、センサ素子33が検知したオゾンガス濃度を表示するための表示部31aとを有している。
入力部は、操作ボタン等で構成されており、ユーザからオゾンガス濃度の所定濃度(指定数値)の入力を受け付ける。この所定濃度(指定数値)は、オゾンガス発生器10を動作させるか否かを判定するためのしきい値にするオゾンガス濃度である。本実施形態では、一例として、所定濃度(指定数値)を「0.03ppm」に設定している。
判定処理部は、CPU、メモリ、IOインタフェース及び通信インタフェースを有する専用回路により構成されており、メモリに入力部が受け付けた所定濃度(指定数値)を記憶させる共に、センサ素子33から「センサ素子33が検知した検知信号」を取得して、取得した検知信号が示すオゾンガス濃度が、記憶している所定濃度(指定数値)以上であるか否かを判定する。
そして、判定処理部は、検知信号が示すオゾンガス濃度が、記憶している所定濃度(指定数値)以上である場合には、通信機器40に、ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を送信する。
また、判定処理部は、検知信号が示すオゾンガス濃度が、記憶している所定濃度(指定数値)未満である場合には、通信機器40に、ガス濃度が所定濃度(指定数値)未満であることを示す濃度判定信号(第2の濃度判定信号)」を送信する。
さらに、判定処理部は、取得した検知信号からオゾンガス濃度を示す画像情報を生成して、液晶ディスプレイ等で構成される表示部31aに出力する。表示部31aは、センサ33が検知したオゾンガス濃度を示す画像情報を表示する(図2に示す例では、「0.034ppm」を表示している)。
《通信機器40》
次に、通信機器40(40a、40b、40c、40d、40e)の説明を行う(図1参照)。
本実施形態では、通信機器40は、ガス濃度センサ30毎に設けられている。
すなわち、通信機器40aがガス濃度センサ30aに対応して設けられ、通信機器40bがガス濃度センサ30bに対応して設けられ、通信機器40cがガス濃度センサ30cに対応して設けられ、通信機器40dがガス濃度センサ30dに対応して設けられ、通信機器40eがガス濃度センサ30eに対応して設けられている。
上記の通信機器40は、制御装置20の通信制御部21と無線通信により各種情報の授受を行えるようになっており、ガス濃度センサ30の判定処理部からの濃度判定信号を受信し、制御装置20の通信制御部21に、その受信した濃度判定信号を送信する。
具体的には、通信機器40aは、ガス濃度センサ30aから濃度判定信号を取得して、ガス濃度センサ30aに対応付けられているオゾンガス発生器10aを制御する制御装置20aに、無線通信により濃度判定信号を送信する。
通信機器40bは、ガス濃度センサ30bから濃度判定信号を取得して、ガス濃度センサ30bに対応付けられているオゾンガス発生器10bを制御する制御装置20bに、無線通信により濃度判定信号を送信する。
また、通信機器40cは、ガス濃度センサ30cから濃度判定信号を取得して、ガス濃度センサ30cに対応付けられている「オゾンガス発生器10c1を制御する制御装置20c1」及び「オゾンガス発生器10c2を制御する制御装置20c2」に、無線通信により濃度判定信号を送信する。
通信機器40dは、ガス濃度センサ30dから濃度判定信号を取得して、ガス濃度センサ30dに対応付けられているオゾンガス発生器10dを制御する制御装置20dに、無線通信により濃度判定信号を送信する。
通信機器40eは、ガス濃度センサ30eから濃度判定信号を取得して、ガス濃度センサ30eに対応付けられているオゾンガス発生器10eを制御する制御装置20eに、無線通信により濃度判定信号を送信する。
《ガス供給・濃度管理システムのオゾンガスの供給処理》
次に、ガス供給・濃度管理システムが行うオゾンガスの供給処理について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、建物の所定エリアSにオゾンガスが供給されていない状態において、全ての(6台の)オゾンガス発生器10(10a、10b、10c1、10c2、10d、10e)を動作させて所定エリアSにオゾンガスの供給を開始した場合を例にする。
全てのオゾンガス発生器10(10a、10b、10c1、10c2、10d、10e)を動作させて所定エリアSにオゾンガスの供給を開始して、ある程度の時間が経過した状態において、所定エリアSのオゾンガス濃度が上昇している状態になったとする。このような状態のときには、空気より比重が重いオゾンガスのオゾンガス濃度は、床面からの高さ寸法が低い位置から順次に大きな値になっていく。
そして、3つの高さのセンサ設置位置(第1の高さ寸法の設置位置、第2の高さ寸法の設置位置と、第3の高さ寸法の設置位置)のうち、第1の高さ寸法の設置位置(床面FLから70cmの高さの位置)のオゾンガス濃度だけが所定濃度(指定数値)を「0.03ppm」を超えた値になったものとする(説明の便宜上「ケース1」という)。
「ケース1」の場合、第1の高さ寸法の設置位置(床面FLから70cmの高さの位置)に設置されたガス濃度センサ30a及びガス濃度センサ30eは、いずれも「0.03ppm」以上のガス濃度を検知して、検知したガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であると判定する。
そして、ガス濃度センサ30a(ガス濃度センサ30e)は、通信機器40a(通信機器40e)を介して、制御装置20a(制御装置20e)に、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を送信する。
制御装置20a(制御装置20e)は、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を受信すると、オゾンガス発生装置10a(オゾンガス発生装置10e)への電力供給を停止して、オゾンガス発生装置10a(オゾンガス発生装置10e)の動作を停止させる。
これにより、4台のオゾンガス発生機10(10b、10c1、10c2、10d)を動作させたオゾンガスの供給処理になり、所定エリアSのオゾンガス濃度の上昇が抑えられる(或いは、上昇が緩やかになる)。
また、オゾンガス発生装置10a及びオゾンガス発生装置10eの動作を停止させて、4台のオゾンガス発生機10(10b、10c1、10c2、10d)を動作させたオゾンガスの供給に変更しても、所定エリアSのオゾンガス濃度の上昇が続いたとする。そして、第2の高さ寸法の設置位置(床面FLから150cmの高さの位置)のオゾンガス濃度も所定濃度(指定数値)を「0.03ppm」を超えた値になったものとする(説明の便宜上「ケース2」という)。
「ケース2」の場合、第2の高さ寸法の設置位置(床面FLから150cmの高さの位置)に設置されたガス濃度センサ30b及びガス濃度センサ30dは、いずれも「0.03ppm」以上のガス濃度を検知して、検知したガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であると判定する。
そして、ガス濃度センサ30b(ガス濃度センサ30d)は、通信機器40b(通信機器40d)を介して、制御装置20b(制御装置20d)に、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を送信する。
制御装置20b(制御装置20d)は、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を受信すると、オゾンガス発生装置10b(オゾンガス発生装置10d)への電力供給を停止して、オゾンガス発生装置10b(オゾンガス発生装置10d)の動作を停止させる。
これにより、2台のオゾンガス発生機10(10c1、10c2)を動作させたオゾンガスの供給処理になり、さらに、所定エリアSのオゾンガス濃度の上昇が抑えられる(或いは、上昇が緩やかになる)。
また、オゾンガス発生装置10b及びオゾンガス発生装置10dの動作を停止させて、2台のオゾンガス発生機10(10c1、10c2)を動作させたオゾンガスの供給に変更したことにより所定エリアSのオゾンガス濃度が減少してきたとする。この場合、第2の高さ寸法の設置位置(床面FLから150cmの高さの位置)のオゾンガス濃度が、第1の高さ寸法の設置位置(床面FLから70cmの高さの位置)のオゾンガス濃度よりも先に小さい値になっていく。そして、第2の高さ寸法の設置位置(床面FLから150cmの高さの位置)のオゾンガス濃度が所定濃度(指定数値)を「0.03ppm」未満の値になったものとする(説明の便宜上「ケース3」という)。
「ケース3」の場合、第2の高さ寸法の設置位置(床面FLから150cmの高さの位置)に設置されたガス濃度センサ30b及びガス濃度センサ30dは、いずれも「0.03ppm」未満のオゾンガス濃度を検知して、検知したオゾンガス濃度が所定濃度(指定数値)未満であると判定する。
そして、ガス濃度センサ30b(ガス濃度センサ30d)は、通信機器40b(通信機器40d)を介して、制御装置20b(制御装置20d)に、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)未満であることを示す濃度判定信号(第2の濃度判定信号)」を送信する。
制御装置20b(制御装置20d)は、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)未満であることを示す濃度判定信号(第2の濃度判定信号)」を受信すると、オゾンガス発生装置10b(オゾンガス発生装置10d)を動作させて電力供給を開始する。
一方、オゾンガス発生装置10b及びオゾンガス発生装置10dの動作を停止させても、所定エリアSのオゾンガス濃度の上昇が続いて、第3の高さ寸法の設置位置(床面FLから220cmの高さの位置)のオゾンガス濃度も所定濃度(指定数値)が「0.03ppm」を超えた値になったものとする(説明の便宜上「ケース4」という)。
「ケース4」の場合、第3の高さ寸法の設置位置(床面FLから220cmの高さの位置)に設置されたガス濃度センサ30cは、「0.03ppm」以上のガス濃度を検知して、検知したガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であると判定する。
そして、ガス濃度センサ30cは、通信機器40cを介して、制御装置20c1及び制御装置20c2に、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を送信する。
制御装置20c1(制御装置20c2)は、「ガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であることを示す濃度判定信号(第1の濃度判定信号)」を受信すると、オゾンガス発生装置10c1(オゾンガス発生装置10c2)への電力供給を停止して、オゾンガス発生装置10b(オゾンガス発生装置10d)の動作を停止させる。
「ケース4」の場合、全てのオゾンガス発生器10(10a、10b、10c1、10c2、10d、10e)の動作が停止することになるため、ある程度の時間が経過すると、所定エリアSのオゾンガス濃度が減少している状態になる。このような状態のときには、空気より比重が重いオゾンガスのガス濃度は、床面からの高さ寸法が高い位置から順次に小さな値になっていく。そのため、第3の高さ寸法の設置位置(床面FLから220cmの高さの位置)に設置されたガス濃度センサ30cが、最初に、検知したガス濃度が所定濃度(指定数値)未満であると判定するようになり、ガス濃度センサ30cに対応付けられているオゾン発生器10c1、10c2から動作を開始するようになる。
なお、上述した「ケース1」では、同じ高さに設置されている「ガス濃度センサ30a及びガス濃度センサ30e」が共に、オゾンガス濃度が所定濃度(指定数値)以上であると判定しているが、これは一例である。不特定多数の人が出入りする広域な空間では、同じ高さであっても、その位置にいる人の数や動線により、オゾンガス濃度がばらつくことがある。本実施形態では、例えば、ガス濃度センサ30aの設置位置のオゾンガス濃度だけが所定濃度(指定数値)以上になっているときには、ガス濃度センサ30aに対応付けられているオゾンガス発生器10aだけ停止させることができる。すなわち、本実施形態の構成によれば、不特定多数の人が出入りする広域な空間においても、高精度に、濃度管理を行いながら、オゾンガスを供給することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、床面FLからの高さが異なる複数の位置において(複数の高さのポイントで)、オゾンガス濃度をモニタリングして、オゾンガス発生器10のオン・オフ動作を制御しているため、特定多数の人が多く集まる施設の建物内の大きなエリア(空間)等においても、オゾンガス濃度が、所定濃度条件を満たすように、オゾンガスを供給することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、オゾンガス発生器10は、熱交換器1(1a、1b)に接続されたダクト3にオゾンガスを注入するようになっており、熱交換器1(1a、1b)が床置ダクトタイプのエアコンである場合を例示しているが、特にこれに限定されるものではない。
例えば、床置ダクトタイプのエアコンではなく、天井埋め込み型のダクトタイプのエアコンであってもよい。また、例えば、所定エリアSに、熱交換するエアコン(空調機)を用いた空調システムではなく、単に外気を吸気するダクトを用いた換気システム(熱交換しない換気扇(空調機)を備えた空調システム)においても、本実施形態を適用することができる。
また、上述した実施形態では、所定エリアSの床面FLを基準にして高さ寸法が異なる、3つの高さのセンサ設置位置(第1の高さ寸法の設置位置、第2の高さ寸法の設置位置と、第3の高さ寸法の設置位置)に、ガス濃度センサ30を設置しているが特にこれに限定されるものではない。所定エリアSに、高さが異なる4種以上の設置位置が設けられていても良いし、高さが異なる2種の設置位置が設けられていてもよい。ガス濃度センサ30を設置する高さは、オゾンガスSを供給する所定エリアSの容積、レイアウト、人の動線、ショーケースや棚等の設置物やその配置等に応じて適宜設計される。
また、上述した実施形態では、オゾンガス発生器10毎に、そのオゾンガス発生器10を制御する制御装置20を設けていたが、特にこれに限定されるものではない。1台の制御装置20が、複数のオゾンガス発生器10のオン・オフ動作を制御できるように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、オゾンガス濃度センサ30と、通信機器40とが別体の装置になっているが、特にこれに限定されるものではない。通信機器40を設けずに、オゾンガス濃度センサ30に無線通信機能を設けるようにしても良い。このようにすると、通信機器40の設置スペースが不要になる。
また、上述した実施形態では、オゾンガス濃度センサ30毎に、通信機器40を設けていたが、特にこれに限定されるものではない。1台の通信機器40に、複数の通信機器40の機能を集約した構成にしても良い。この場合、1台の通信機器40が、各オゾンガス濃度センサ30からそれぞれ濃度判定信号を受信し、各オゾンガス濃度センサ30に対応付けられているオゾンガス発生器10を制御する制御装置20に対して、対応する濃度判定信号を送信する。
S…所定エリア
FL…床面
1、1a、1b…熱交換器
3、3a1、3a2、3b1、3b2…ダクト
4a1、4a2、4b1、4b2…吐出口
5a、5b…吐入口

10、10a、10b、10c1、10c2、10d、10e…オゾンガス発生器
11…装置本体部(オゾンガス発生器)
11a…吹出口(オゾンガス発生器)
13…オゾンガス注入管(オゾンガス発生器)

20、20a、20b、20c1、20c2、20d、20e…制御装置
21…通信制御部(制御装置)
23…スイッチ装置(制御装置)

30、30a、30b、30c、30d、30e…オゾンガス濃度センサ
31…センサ本体部(オゾンガス濃度センサ)
31a…表示部(オゾンガス濃度センサ)
33…センサ素子(オゾンガス濃度センサ)

40、40a、40b、40c、40d、40e…通信機器


上記課題を解決するためになされた本発明は、建物の所定エリアに空気と比重が異なるガスを供給するガス供給・濃度管理システムであって、前記所定エリアに前記ガスを供給する複数のガス発生器と、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御する制御装置と、前記所定エリアに設置された複数のガス濃度センサとを有し、前記所定エリアには、該所定エリアの床面を基準にして高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が設けられており、複数の高さの前記センサ設置位置のいずれにも、前記ガス濃度センサが設置されており、前記ガス濃度センサは、自身の設置された高さ寸法の位置における前記ガスのガス濃度を検知すると共に、該検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定し、該ガス濃度が所定濃度以上であるか否を示す濃度判定信号を出力するようになっており、前記制御装置は、前記ガス濃度センサから前記濃度判定信号を取得し、該取得した濃度判定信号を用いて、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御するようになっており、複数の前記ガス発生器は、該ガス発生器毎に、複数の前記ガス濃度センサのいずれかのガス濃度センサに対応付けられており、前記ガス発生器は、前記制御装置に制御されて、自身に対応付けられた前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号に基づいてオン・オフ動作をするようになっており、さらに、複数の前記ガス発生器は、自身が対応付けられた前記ガス濃度センサが設置された前記センサ設置位置の高さの順番にオフ動作或いはオン動作をするようになっていることを特徴とする。
また、本発明は、建物の所定エリアに空気と比重が異なるガスを供給するガス供給・濃度管理システムであって、前記所定エリアに前記ガスを供給する複数のガス発生器と、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御する制御装置と、前記所定エリアに設置された複数のガス濃度センサとを有し、前記所定エリアには、該所定エリアの床面を基準にして高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が設けられており、複数の高さの前記センサ設置位置のいずれにも、前記ガス濃度センサが設置されており、前記ガス濃度センサは、自身の設置された高さ寸法の位置における前記ガスのガス濃度を検知すると共に、該検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定し、該ガス濃度が所定濃度以上であるか否を示す濃度判定信号を出力するようになっており、前記制御装置は、前記ガス濃度センサから前記濃度判定信号を取得し、該取得した濃度判定信号を用いて、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御するようになっており、複数の前記ガス発生器は、該ガス発生器毎に、複数の前記ガス濃度センサのいずれかのガス濃度センサに対応付けられており、前記ガス濃度センサは、設置されている高さ寸法の位置における前記ガス濃度が所定濃度以上であることを検知した場合に第1の濃度判定信号を出力し、該設置されている高さ寸法の位置におけるガス濃度が所定濃度未満であると検知した場合に第2の濃度判定信号を出力し、前記ガス発生器は、動作している最中に自身に対応付けられている前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号が前記第1の濃度判定信号であるときには、前記制御装置に制御されて該動作を停止してガスの供給を止めて、停止している最中に前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号が前記第2の濃度判定信号であるときには、前記制御装置に制御されてオン動作を開始してガスを発生させて前記ダクトの内部を流れる空気に該ガスを混入するようになっており、さらに、複数の前記ガス発生器は、自身が対応付けられた前記ガス濃度センサが設置された前記センサ設置位置の高さの順番にオフ動作或いはオン動作をするようになっていることを特徴とする。
また、前記ガス発生器は、オゾンガス発生器であり、前記ガスがオゾンガスであることが望ましい。

Claims (6)

  1. 建物の所定エリアに空気と比重が異なるガスを供給するガス供給・濃度管理システムであって、
    前記所定エリアに前記ガスを供給する複数のガス発生器と、
    前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御する制御装置と、
    前記所定エリアに設置された複数のガス濃度センサとを有し、
    前記所定エリアには、該所定エリアの床面を基準にして高さ寸法が異なる、複数の高さのセンサ設置位置が設けられており、複数の高さの前記センサ設置位置のいずれにも、前記ガス濃度センサが設置されており、
    前記ガス濃度センサは、自身の設置された高さ寸法の位置における前記ガスのガス濃度を検知すると共に、該検知したガス濃度が所定濃度以上であるか否を判定し、該ガス濃度が所定濃度以上であるか否を示す濃度判定信号を出力するようになっており、
    前記制御装置は、前記ガス濃度センサから前記濃度判定信号を取得し、該取得した濃度判定信号を用いて、前記ガス発生器のオン・オフ動作を制御することを特徴とするガス供給・濃度管理システム。
  2. 前記建物の所定エリアは、空調機に接続されたダクトを介して該空調機から送風される空気が供給されるようになっており、
    複数の前記ガス発生器は、前記ダクトの内部を流れる空気に前記発生させたガスを混入することにより、前記所定エリアに前記ガスを供給するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のガス供給・濃度管理システム。
  3. 複数の前記ガス発生器は、該ガス発生器毎に、複数の前記ガス濃度センサのいずれかのガス濃度センサに対応付けられており、
    前記ガス発生器は、前記制御装置に制御されて、自身に対応付けられた前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号に基づいてオン・オフ動作をするようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス供給・濃度管理システム。
  4. 前記ガス発生器は、オゾンガス発生器であり、
    前記ガスがオゾンガスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス供給・濃度管理システム。
  5. 前記ガス濃度センサは、設置されている高さ寸法の位置における前記ガス濃度が所定濃度以上であることを検知した場合に第1の濃度判定信号を出力し、該設置されている高さ寸法の位置におけるガス濃度が所定濃度未満であると検知した場合に第2の濃度判定信号を出力し、
    前記ガス発生器は、動作している最中に自身に対応付けられている前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号が前記第1の濃度判定信号であるときには、前記制御装置に制御されて該動作を停止してガスの供給を止めて、停止している最中に前記ガス濃度センサが出力する濃度判定信号が前記第2の濃度判定信号であるときには、前記制御装置に制御されてオン動作を開始してガスを発生させて前記ダクトの内部を流れる空気に該ガスを混入するようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガス供給・濃度管理システム。
  6. 複数の前記ガス濃度センサは、
    前記センサ設置位置には、少なくとも、前記床面を基準にして第1の高さ寸法の設置位置と、前記第1の高さ寸法よりも高い第2の高さ寸法の設置位置と、前記第2の高さ寸法よりも高い第3の高さ寸法の設置位置とが含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のガス供給・濃度管理システム。

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